JP2011110279A - Locking structure of covering fabric - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、張地の係止構造に関する。さらに詳述すると、本発明は、椅子の座や背凭れ等において適度な弾力性と張力とを発揮し得る張地をフレームに取り付けるための係止構造に関する。 The present invention relates to a locking structure for a stretch fabric. More specifically, the present invention relates to a locking structure for attaching to a frame a tension fabric that can exhibit appropriate elasticity and tension in a chair seat or backrest.
椅子の背凭れの張地をフレームに取り付けるための従来の係止構造としては例えば、図9に示すように、背フレーム103に支持されるバックアップ材104の横枠104aの上端面及び左右の縦枠104b,104bの外側端面にそれぞれ凹溝104xを形成すると共に背凭れ用張地101の上側及び左右両側の縁部に長尺薄板状の樹脂製プレート102を取り付け、当該樹脂製プレート102が取り付けられた縁部を樹脂製プレート102ともども折り返すようにしてバックアップ材104の凹溝104xに嵌め込んで係止するものがある(特許文献1)。なお、背凭れ用張地101の下端は、当該下端に取り付けられたブラケット105を剛性横架材106にボルト107を用いて固定することによって取り付けられる。
For example, as shown in FIG. 9, as a conventional locking structure for attaching the chair backrest upholstery to the frame, the upper end surface of the
しかしながら、特許文献1の張地の係止構造では、座や背凭れのフレームが曲がりの程度がきつい湾曲部(言い換えると、曲率半径が小さい湾曲部)を有している場合にはバックアップ材104の凹溝104xと前面(即ち、着座者側の面)との距離差(言い換えると、曲率半径の差違)に起因して当該湾曲部において背凭れ用張地101に皺が発生してしまい、このために外観の美しさが損なわれてしまうという問題がある。
However, in the tensioned structure of
そこで、本発明は、椅子の座や背凭れのフレームに張地を取り付ける際に当該フレームが湾曲部をたとえ有していたとしても張地の皺の発生を防いで外観を良好なものとすることができる張地の係止構造を提供することを目的とする。 Therefore, the present invention prevents the occurrence of wrinkles on the tensioned fabric and improves the appearance even if the frame has a curved portion when the tensioned fabric is attached to the chair seat or the backrest frame. It is an object of the present invention to provide an upholstery locking structure.
かかる目的を達成するため、請求項1記載の張地の係止構造は、張地の縁部に細長板状の係止プレートを取り付けると共に当該係止プレートと一緒に縁部をフレームに形成された溝に嵌め込んで張地を係止する構造において、フレームの湾曲部において係止プレートを分割するようにしている。
In order to achieve such an object, the structure for locking a tension fabric according to
したがって、この張地の係止構造によると、張地をフレームに対して張る際に張地が張られるフレームの着座者側の面と張地が嵌め込まれる溝との距離差(言い換えると、曲率半径の差違)に起因して張地に皺が発生してしまったとしても、湾曲部において係止プレートが切断面を有して分割されているので、係止プレートに拘束されることなく張地を引っ張ることができる。 Therefore, according to the locking structure of the upholstery, when the upholstery is stretched against the frame, the distance difference between the frame on which the upholstery is stretched and the groove into which the upholstery is fitted (in other words, the curvature) Even if wrinkles occur on the tension due to the difference in radius, the locking plate is divided with a cut surface at the curved portion, so that the tension is not restricted by the locking plate. You can pull the ground.
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の張地の係止構造において、係止プレートは湾曲部の少なくとも両端で分割されているようにしている。この場合には、皺が適切により一層確実に解消される。 According to a second aspect of the present invention, in the tentered structure according to the first aspect, the locking plate is divided at least at both ends of the curved portion. In this case, wrinkles are more reliably eliminated.
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の張地の係止構造において、係止プレートは硬質部と軟質部とを有するようにしている。この場合には、硬質部をフレームの溝に嵌め込むようにすると共に外物が接触したり着座者が触れたりする部分には軟質部を配置するようにすることができる。 According to a third aspect of the present invention, in the tentering structure according to the first aspect, the locking plate has a hard portion and a soft portion. In this case, the hard part can be fitted into the groove of the frame, and the soft part can be arranged in a part where an external object comes into contact or a seated person touches.
請求項1記載の張地の係止構造によれば、湾曲部において係止プレートが切断面を有して分割されているので係止プレートに拘束されることなく張地を引っ張ることができ、皺を解消することができるので、外観の良好性の向上を図ることが可能になる。また、使用に際して皺の凸部分に摩擦が集中して当該凸部分が擦り切れてしまうことを回避することができるので、耐久性の向上が可能になる。 According to the tension structure of the first aspect of the present invention, since the locking plate has a cut surface and is divided at the curved portion, the tensioned area can be pulled without being restrained by the locking plate, Since wrinkles can be eliminated, it is possible to improve the appearance. In addition, since it is possible to avoid friction from being concentrated on the convex portion of the heel during use and the convex portion being worn out, durability can be improved.
また、請求項2記載の張地の係止構造によれば、皺を適切により一層確実に解消することができるので、外観の良好性の更なる向上を図ることが可能になる。また、皺の凸部分が擦り切れてしまうことをより一層確実に回避することができるので、耐久性の更なる向上が可能になる。
Moreover, according to the tension | lattice latching structure of
また、請求項3記載の張地の係止構造によれば、硬質部をフレームの溝に嵌め込むと共に外物が接触したり着座者が触れたりする部分に軟質部を配置することにより、張地を確実に係止することができると共に外物が衝突した場合には軟質部を張地とフレームとの間に介在させ緩衝材として機能させ衝撃を吸収して張地の損傷を回避することができるので安全性と耐久性との向上を図ることが可能になり、さらに、着座者の着座時のフレームとの接触面を柔軟な感触にすることができるので快適性の向上を図ることが可能になる。
According to the locking structure of the tension fabric according to
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。 Hereinafter, the configuration of the present invention will be described in detail based on an example of an embodiment shown in the drawings.
図1から図8に、本発明の張地の係止構造の実施形態の一例を示す。なお、本実施形態では、本発明の張地の係止構造を図2及び図3に全体構成を示す椅子1のサイドフレーム6への張地7の取り付けに適用した場合を例に挙げて説明する。また、本明細書においては座4に座った着座者を基準にして上下、前後、左右を定義する。
FIG. 1 to FIG. 8 show an example of the embodiment of the upholstery locking structure of the present invention. In the present embodiment, the case where the upholstery locking structure of the present invention is applied to the attachment of the
本実施形態の椅子1は、キャスターを有する脚14と、脚14の脚支柱14aの上端に取り付けられ支持されるメインフレーム2と、メインフレーム2の上方左右両側に離間して対向配置されメインフレーム2に前側端部6dが片持ち支持される一対のサイドフレーム6,6と、これら左右一対のサイドフレーム6,6の間に張り渡される張地7とを備える。そして、左右一対のサイドフレーム6,6と張地7とによって座4及び当該座4に連続する背凭れ8が形成される。
The
サイドフレーム6としては例えば型材,棒材,パイプ材,板材などの使用が可能である。本実施形態では、サイドフレーム6はアルミ合金の押し出し成型品を所定の形状に曲げることで形成される。
As the
サイドフレーム6には、座4となる水平部6a及び背凭れ8となる垂直部6b並びにこれら水平部6aと垂直部6bとを連結する湾曲部6c(着座者が位置する側から見ると凹みの湾曲)が連続的に形成される。そして、左右のサイドフレーム6,6は、湾曲部6c部分同士が左右方向の中間連結部材9によって連結されると共に垂直部6bの上端部分同士が左右方向の上端連結部材10によって連結されて座4及び背凭れ8を構成するフレームとしての剛性が確保されている。なお、本実施形態では、中間連結部材9の左右両端に左右対向する一対の肘掛け13,13が取り付けられる。
The
そして、各サイドフレーム6の前側端部6d(水平部6aの前側端部に該当)はメインフレーム2のアーム2aに片持ち支持されている。
The
メインフレーム2は、脚14の脚支柱14aの上端に取り付けられるベース2bと、当該ベース2bの前部上面に左右両側に離間して対向して設けられて前方斜め上方に向けて伸びる左右一対のアーム2a,2aとを有する。そして、各アーム2aの上端にはサイドフレーム6の水平部6aに合わせて後方に向けて伸びて前側端部6dを下から支持する支持部2cが設けられる。なお、上述の構成を有するメインフレーム2は例えばアルミダイキャスト法によって一体成型される。
The
各アーム2aの支持部2cの上面には、サイドフレーム6の前側端部6dの形状に合わせて形成されて当該前側端部6dを下から受ける凹部16が形成される。凹部16は、支持部2cの後側にはそのまま突き抜け、前側は前側端部6dの前端面6eを受ける縦壁2dによって塞がれるものとして形成される。縦壁2dは、支持部2cの前端(即ち、アーム2aの前面)に形成され、アーム2aの方向と同じ前方斜め上方向に沿っている。以下においては、凹部16を形成する椅子の幅方向内側の壁のことを内側壁2eと呼ぶ。
A
そして、前端面6eを縦壁2dの後面に当接させて前側端部6dが支持部2cの凹部16に嵌め合わされた状態で、縦壁2dを貫通する前側端部6dの軸心方向の一本の軸部材3及び内側壁2eを貫通する椅子の幅方向外向きの二本の軸部材22,22が前側端部6dにねじ込まれることによって左右のサイドフレーム6,6がそれぞれ左右のアーム2a,2aに取り付けられて固定される。なお、両部材を固定するための軸部材3,22としては例えばタッピンねじやボルトなどが用いられる。
Then, the
なお、本実施形態では、軸部材3と縦壁2dの前面との間に挟み込まれた取付金具25の周縁に上から嵌め込まれて係止するカバー24によって軸部材3の取付部分の前面が覆われる。
In the present embodiment, the front surface of the mounting portion of the
このように、本実施形態の椅子1は、座4の左右側部のフレームとして機能する左右の各サイドフレーム6は前側端部6dをメインフレーム2のアーム2aの支持部2cに片持ち支持されているので、着座者が座4に座る(また、背凭れ8に凭れる)と支持部2cに支持されていない後側(即ち湾曲部6c側)を下げて支持部2cに支持されている前側端部6dを持ち上げようとする回転モーメントMが各サイドフレーム6に作用する。
Thus, in the
そして、本実施形態の椅子1における各サイドフレーム6の片持ち支持の構造によれば、各々が折られる方向で軸部材3及び軸部材22,22が回転モーメントMを受けるので、回転モーメントをねじの軸方向に沿うものとして受けて単にねじ山だけで対抗しようとする場合と比べ、回転モーメントMに対抗する支持剛性を大幅に高めて支持部2cに前側端部6dを確実に固定することができる。
And according to the structure of the cantilever support of each
左右のサイドフレーム6,6のそれぞれには、張地7の左右縁部を嵌め込み固定するための溝11がサイドフレーム6の外側面に全長に亘って形成される。この溝11は、椅子の座や背などの身体支持構造物としての支持剛性を主として担うものとして機能し、張地7に張力が付与された状態で係止プレート15と共に張地7の縁が嵌め込まれる。
In each of the left and right side frames 6, 6,
また、サイドフレーム6,6のそれぞれには、張地7の前縁部の左右端部を嵌め込むためのコーナー部溝12Aが前側端部6dの前端面6eに形成されると共に張地7の後縁部の左右端部を嵌め込むためのコーナー部溝12Bが垂直部6bの後端面6fに形成される。これらコーナー部溝12A,12Bは、溝11と連続して形成され、張地7の前後端縁のコーナー部にそれぞれ形成されるポケット部17にサイドフレーム6の前後端面6e,6fのコーナー部溝12A,12Bよりも上方が完全に包み込まれるように嵌合するように、サイドフレーム6の外側面の溝11と連通してサイドフレーム6の内側に完全に貫通するように形成される。
Each of the side frames 6 and 6 is formed with a
そして、本実施形態の張地の係止構造は、張地7の左右の縁部に細長板状の係止プレート15をそれぞれ取り付けると共に当該係止プレート15と一緒に左右の縁部をサイドフレーム6に形成された溝11に嵌め込んで張地7を係止する構造において、サイドフレーム6の湾曲部6cにおいて係止プレート15を分割するようにしている。
And the latching structure of the tension fabric of this embodiment attaches the elongate plate-
張地7は、本実施形態では、左右のサイドフレーム6,6が設けられている幅よりもやや広めの幅、且つ、サイドフレーム6の形状に沿う長さよりもやや長めの全長を有する矩形に形成される。そして、張地7は、左右縁部と前後縁部のうちの左右端部とを左右のサイドフレーム6,6に張力を与えつつ嵌め込むことで両サイドフレーム6,6の間に張り渡され、座4及び背凭れ8の弾性支持要素として機能し、座4及び背凭れ8の面を構成する上張地として機能する。なお、張地7は、矩形状に限られるものではなく、左右の間隔が部分的に変化しているサイドフレーム6,6の間に張り渡す場合や、張力を部分的に変化させたい場合などには、矩形以外の形状に形成される。
In the present embodiment, the
なお、張地7の材質は、左右のサイドフレーム6,6の間に張り渡された状態で座4及び背凭れ8として適度な弾力性と張力とを発揮し得る材質(言い換えると、伸縮自在の素材)であれば特定のものに限定されるものではなく、例えばポリエステル製メッシュシート,各種の樹脂フィルム,布地,不織布などが用いられる。
The
本実施形態の係止プレート15は、樹脂製であり、二色成形によって溝11に嵌合される硬質部(コードとも呼ばれる)15Aと溝11の縁からサイドフレーム6の上面にかけて配置される軟質部15Bとからなるものとして一体成形される。そして、本実施形態では、係止プレート15は、左右のサイドフレーム6,6の上に被せられる張地7の左右の縁部のそれぞれに、前端から後端の全体に亘って設けられ、張り渡された状態において軟質部15Bが張地7の内側に配置されると共に外側に硬質部15Aが配置されるようにして当該硬質部15Aが縫い付けられて固定される(縫い線7a;張地7のうち前側の左側部の裏面を示す図6参照)。なお、張地7への係止プレート15の取付方法は縫い付けには限られず、例えば接着や溶着などで取り付けるようにしても良い。
The locking
硬質部15Aは、張地7の縁部に取り付けられ、張力が付与されて張地7がサイドフレーム6に被せられた状態で外側面の溝11に嵌め込まれたときに張地7の張力によって溝11に引っかかって抜け止めとして機能することによって張地7をサイドフレーム6に固定するものである。本実施形態の場合、硬質部15Aの先端にはフック15xが形成され、溝11の奥側の底面には凹み11aが形成される。こにより、溝11に係止プレート15が嵌め込まれた状態では、張地7にかかる張力で引っ張られる係止プレート15の先端のフック15xが凹み11aに引っかかって抜け止め機能を更に向上させる。このため、硬質部15Aは、溝11に嵌め込まれた状態から抜けないように簡単には折り曲がらない程度の硬さを有する素材で形成される。具体的には、硬質部15Aは、所定の硬さを有する合成樹脂、例えばポリプロピレンによって形成される。
The
軟質部15Bは、張地7がサイドフレーム6に取り付けられた状態で張地7とサイドフレーム6との間に介在して外物との衝突に対する緩衝部材として機能し、外物との衝突に対して衝撃を吸収して張地7の損傷を回避するものである。同時に、着座者の着座時のフレームとの接触面を軟らかくする効果も奏するものである。このため、軟質部15Bは、少なくともサイドフレーム6よりも柔らかく弾力性を有する素材で形成されることが望ましい。すなわち、弾力性を有する素材例えばエラストマー素材によって形成される。
The
なお、係止プレート15は、場合によっては硬質部15Aのみから構成するようにしても良い。また、硬質部15Aと軟質部15Bとは別々に成形した後に接着や溶着等によって結合させるようにしても良い。また、本実施形態では、硬質部15Aと軟質部15Bとからなる係止プレート15が全体として帯状のものとして成形されているが、係止プレート15を取り付けた際に軟質部15Bを載置するフレームの形状に予め合わせておくようにしたり取り付けを容易にしたりすることを考慮し、係止プレート15全体としてL字形に成形したり、U字形に成形したりするようにしても良い。
Note that the locking
ここで、本発明においては係止プレート15が切断され分割されていることによって張地7を張って皺を解消することができるようにするものであるところ、係止プレート15の切断・分割の仕方(或いは、言い換えると、切断・分割された係止プレート15が張地7に取り付けられた状態を達成する仕方)としては、例えば、予め切断され複数に分割された係止プレート15を張地7に取り付けるようにしても良いし、切断されていない一枚の係止プレート15を張地7に取り付けてから切断して分割するようにしても良いし、所定箇所に切れ目線が予め設けられた一枚の係止プレート15を張地7に取り付けた上でサイドフレーム6に取り付ける際に張地7と一緒に引っ張ることによって係止プレート15を切断して分割するようにしても良い。
Here, in the present invention, since the locking
係止プレート15をサイドフレーム6の外側面の溝11に嵌め込む場合には、係止プレート15の硬質部を溝11に嵌め込む。このとき、軟質部はサイドフレーム6の上面に位置する。
When the locking
本発明では、係止プレート15は、張地7を長手方向に伸縮可能に取り付けるため、当該係止プレート15が嵌め込まれるサイドフレーム6の湾曲部6cの両端において長手方向と直角方向に切断されて分割される。本実施形態では、座と背とが連続的に一体成形されたサイドフレーム6の水平部6aと垂直部6bとの間の部分である湾曲部6cの両端位置(即ち二箇所)において切断され切断面15d,15dが形成され、水平部6a部分に嵌め込まれる水平部係止プレート15aと湾曲部6c部分に嵌め込まれる湾曲部係止プレート15bと垂直部6b部分に嵌め込まれる垂直部係止プレート15cとに分割される。なお、係止プレート15の切断方向は長手方向と直角方向に限られるものではなく、直角方向に対して斜め方向に切断されるものであっても良い。なお、切断され分割された係止プレート15同士(言い換えると、切断面15d同士)は、隙間なく当接しているようにしても良いし、椅子1の使用状態において張地7の左右端部が溝11から外れない程度に(例えば1〜5mm程度)隙間が空いていても良い。
In the present invention, the locking
ここで、本発明における湾曲部とは、張地7をサイドフレーム6,6に対して張る際に張地7が張られるフレームの着座者側の面と張地7が嵌め込まれる溝11との距離差(言い換えると、曲率半径の差違)に起因して張地7に皺が発生してしまう若しくはその虞がある程度に曲がりの度合いがきつい湾曲(言い換えると、曲率半径が小さい湾曲)を有する部分をいう。
Here, the curved portion in the present invention refers to the seating side surface of the frame on which the
ここで、係止プレート15の切断面15dを挟んでそれぞれ長手方向に10mm程度が張地7と縫合されず、都合20mm程度に亘って張地7が係止プレート15によって拘束されない領域(以下、無縫合領域と呼ぶ)が形成される。これによって、切断面15dを中心に長手方向(即ち前後方向)に張地7が係止プレート15に拘束されることなく伸縮自在に設けられる。これにより、湾曲部6cの付近において、サイドフレーム6の表面に張られた張地7とサイドフレーム6の外側面の溝11に嵌合される係止プレート15の硬質部15Aとの間の曲率半径の差に起因して起こる張地7の皺を張地7を伸縮させることで解消することができる。なお、係止プレート15の分割の位置や数や無縫合領域の長さは、試作段階などにおいて明らかなものとなるので、必要に応じて決定することが好ましい。
Here, about 10 mm in the longitudinal direction across the
また、本実施形態では、左右のサイドフレーム6,6の間の張地7の前後端の縁部には、左右のサイドフレーム6,6の間に亘る樹脂製の横梁プレート5,5がそれぞれ備えられる。本実施形態では、横梁プレート5は、張地7の前後縁部がそれぞれ裏面側に折り返されて縫い付けられて形成される筒部7cの中に摺動自在に収納される。なお、本実施形態では横梁プレート5は張地7に対して拘束されていないが、位置ずれや脱落防止のために一箇所を張地7に対して縫合することなどで固定するようにしても良い。この場合も、左右のサイドフレーム6,6の間のフレームによって直接は固定されない張地7の縁部に横梁プレート5を固定しながらも、この横梁プレート5によって張地7の縁部の形が保たれ張りが与えられると共に張地7の伸縮性が損なわれることもない。
Further, in the present embodiment, resin
横梁プレート5を収納するための帯状の筒部7cは左右の端部に切り欠き部分7d,7dを有し、当該切り欠き部分7dから横梁プレート5は筒部7cの中に差し込まれる。また、筒部7cに切り欠き部分7dが形成されることによって筒部7cの左右の端部にポケット部17が形成される。そして、コーナー部プレート18が、筒部7cの筒状部分とポケット部17とに跨って収納されて縫い付けられて固定される(縫い線7e;図6参照)。
The belt-like
そして、張地7をサイドフレーム6,6に対して張り渡す際には、例えば、まず、サイドフレーム6の垂直部6bの後端面6fに形成されたコーナー部溝12Bに張地7の後縁部の左右端部に形成されたポケット部17を被せながらコーナー部プレート18をコーナー部溝12Bに嵌合させる。次に、張地7の左右側縁部の係止プレート15cを、張地7に張力を付与した状態で一対のサイドフレーム6,6を覆いながらサイドフレーム6の垂直部6bの外側面側に引き込み、張地7の縁を下向きで且つ内側に折り返すようにして係止プレート15cと張地7の縁とを溝11に嵌め込んで係止する。
When the
続いて、係止プレート15b,15bを湾曲部6cの外側面の溝11に嵌め込む。この際、湾曲部6c部分或いはその周辺において張地7に皺が生じてしまった場合には当該張地7を係止プレート15bと一緒に前方に引っ張って皺を解消する。このとき、本発明では、湾曲部6cの前後において係止プレート15が長手方向直角の切断面15dを有して分割されていると共に切断面15dを挟む前後区間に無縫合領域が形成されているので、係止プレート15が伸縮しない材質で形成されているとしても当該切断面15dにおける係止プレート同士の間隔を広げることが可能であり、張地7の皺を解消することができる。
Subsequently, the locking
さらに、係止プレート15a,15aを水平部6aの外側面の溝11に嵌め込む。この際も、湾曲部6c部分或いはその周辺において張地7に皺が生じてしまった場合には当該張地7を係止プレート15aと一緒に前方に引っ張って皺を解消する。最後に、張地7の前縁部の左右端部に取り付けられたコーナー部プレート18をサイドフレーム6の前側端部6dの前端面6eに形成されたコーナー部溝12Aに嵌合させる。なお、上述の例では張地7をサイドフレーム6の垂直部6b側→湾曲部6c部分→水平部6a側の順に取り付けるようにしているが、張地7をサイドフレーム6に取り付ける際の順番はこれに限られるものではなく、水平部6a→湾曲部6c部分→垂直部6b側でも良いし、湾曲部6c部分を先ず取り付けてから水平部6a側,垂直部6b側を取り付けるようにしても良い。
Further, the
以上のように構成された本発明の張地の係止構造によれば、張地7をサイドフレーム6,6に対して張る際に張地7が張られるフレームの着座者側の面と張地7が嵌め込まれる溝11との距離差(言い換えると、曲率半径の差違)に起因して張地7に皺が発生してしまったとしても、湾曲部6cの前後において係止プレート15が切断面15dを有して分割されているので、係止プレート15に拘束されることなく張地7を引っ張ることができ、皺を解消することができる。
According to the tensioned structure locking structure of the present invention configured as described above, when the tensioned
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の実施形態では、本発明の張地の係止構造を図2及び図3に全体構造を示す椅子1のサイドフレーム6への張地7の取り付けに適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明が適用され得る椅子は本実施形態の椅子1に限られるものではないし、また、例えばソファなどフレームと張地とを有する椅子の類全般に対して本発明は適用可能である。
In addition, although the above-mentioned form is an example of the suitable form of this invention, it is not limited to this, A various deformation | transformation implementation is possible in the range which does not deviate from the summary of this invention. For example, in the above-mentioned embodiment, the case where the upholstery locking structure of the present invention is applied to the attachment of the
また、上述の実施形態では、本発明の張地の係止構造をアルミ合金の押し出し成型品からなるサイドフレームに張地を直接取り付ける構造に適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明が適用され得る椅子の構造はこれに限られるものではなく、図9に示す従来の椅子のように、金属製フレームに代えて張地の縁を支える樹脂製のバックアップ部材の側面に溝を設け、この溝に張地の縁を該縁に縫い付けられた樹脂製のプレートともども折り返すように嵌め込むことにより、張地をフレームあるいは張地バックアップ部材に係止させるようにしても良い。 Further, in the above-described embodiment, the case where the upholstery locking structure of the present invention is applied to a structure in which the upholstery is directly attached to a side frame made of an extruded product of an aluminum alloy has been described as an example. The structure of the chair to which can be applied is not limited to this, and a groove is provided on the side surface of the resin backup member that supports the edge of the tension fabric instead of the metal frame as in the conventional chair shown in FIG. Further, the tension fabric may be engaged with the frame or the tension backup member by fitting the edge of the tension fabric into the groove so as to be folded back together with the resin plate sewn on the edge.
また、本実施形態では、本発明の張地の係止構造を、サイドフレーム6のうちの椅子1の座4を構成する水平部6aと背凭れ8を構成する垂直部6bとの間の湾曲に対応するように湾曲部6cにおいて分割する場合を例に挙げて説明したが、本発明が適用され得る部材や箇所はこれに限られるものではなく、座を構成するフレームの湾曲部分や背凭れを構成するフレームの湾曲部分に適用しても良いし、また、肘掛けやヘッドレストやランバーサポート等のフレームの湾曲部分に適用しても良い。また、本実施形態では、張地7の左右縁部に取り付ける係止プレート15を分割する場合について説明したが、座の前端部分のフレームや背凭れの上端部分のフレームが湾曲している場合にはこれら座や背もたれの湾曲部に対応させて張地の前縁部や後縁部に取り付けられる係止プレートを分割するようにしても良い。
Further, in the present embodiment, the upholstery locking structure of the present invention is curved between the
また、本実施形態では、一つの湾曲部6cに対して当該湾曲部6cの両端位置(即ち二箇所)において切断するようにしているが、係止プレートを切断する箇所数は二箇所に限られるものではなく、フレームの湾曲部の両端付近の位置において少なくとも二箇所切断するものであれば本発明としての効果を発揮し得る。すなわち、例えば、湾曲部の両端付近の二箇所に加えて湾曲部の中央位置付近において更に切断するようにしても良い。
Moreover, in this embodiment, although it is made to cut | disconnect in the both ends position (namely, two places) of the said
また、本実施形態では、張地7の皺を防止することに特に着目して湾曲部6cの両端位置において切断する場合を例に挙げて説明したが、湾曲部の中間部において係止プレートを切断するようにすることにより、フレームの溝に係止プレートを嵌め易くすることができるという効果を発揮させ得る。特に、フレームの溝に嵌め込むための硬質部を係止プレートが有すると共にフレームの湾曲部の曲がりの程度がきつい(即ち曲率半径が小さい)場合に、湾曲部の頂部に該当する位置において係止プレートを切断し分割することにより、係止プレートの折り曲げの抵抗を軽減させて溝に嵌め込むことができるので係止プレートの挿入をスムーズにして嵌め込み作業の手間を軽減することが可能になる。
Further, in the present embodiment, the case where cutting is performed at both end positions of the bending
また、本実施形態では、一つの湾曲部6cに着目して本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明を、離間して形成された複数の湾曲部を有するフレームに張地を張る場合に各々の湾曲部に対して適用するようにしても良いし、複数の湾曲部が連続して波打った形状が形成されているフレームに張地を張る場合にも適当な箇所において複数の切断面を設けて適用するようにしても良い。
Further, in the present embodiment, the case where the present invention is applied focusing on one
1 椅子
2 メインフレーム
3 軸部材
4 座
5 横梁プレート
6 サイドフレーム
6c 湾曲部
7 張地
11 溝
15(15a,15b,15c) 係止プレート
15d 切断面
15A 硬質部
15B 軟質部
DESCRIPTION OF
Claims (3)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009270453A JP2011110279A (en) | 2009-11-27 | 2009-11-27 | Locking structure of covering fabric |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009270453A JP2011110279A (en) | 2009-11-27 | 2009-11-27 | Locking structure of covering fabric |
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ID=44233086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009270453A Pending JP2011110279A (en) | 2009-11-27 | 2009-11-27 | Locking structure of covering fabric |
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Country | Link |
---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015096163A (en) * | 2013-11-15 | 2015-05-21 | タカノ株式会社 | Locking structure of covering fabric |
EP2893841A1 (en) * | 2014-01-10 | 2015-07-15 | Design Ballendat GmbH | Chair with profile frame for folding sheet material |
JP2018102784A (en) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | 株式会社イトーキ | Backrest of chair |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS56101073U (en) * | 1979-12-29 | 1981-08-08 | ||
JPS5993260U (en) * | 1982-12-17 | 1984-06-25 | 東京シ−ト株式会社 | Seat terminal mechanism |
JPH0420424U (en) * | 1990-06-08 | 1992-02-20 |
-
2009
- 2009-11-27 JP JP2009270453A patent/JP2011110279A/en active Pending
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