JP2011108493A - 電球形led照明灯の放熱体およびその形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡易な構成でありながらLEDの温度上昇を抑制することができる放熱効率が得られ、しかも製造コストを低減することができる電球形発光ダイオード照明灯の放熱体を提供する。
【解決手段】 放熱体1は、基端側1aに設けられる電球の口金4と、開口端側1bに設けられる複数個のLED6が表面側に実装されたプリント配線板5との間に介在される。放熱体1は、熱伝導率が良好なアルミニウムを押出し加工または引抜き加工によって中空円筒状に形成され、外周には複数条の突堤フィン2が形成されるとともに、中空内部にはLED6の電源を生成する電源部を収納するための収納部3が形成される。突堤フィン2は、外周からの高さが基端側1aから開口端側1bに至るに従って暫時大きくなるように突出形成され、開口端側1bの突堤フィン2端面は、金属プリント配線板5の裏面側が面接合するように平面に形成される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電球形LED照明灯の放熱体に関し、詳しくは、LEDの温度上昇を抑制するための放熱体に関する。
近年、環境問題、特に二酸化炭素の削減において、低消費電力である発光ダイオード(以下、LEDと略記する)を用いた照明灯の需要が高まっている。LEDは、温度が上昇するに従い、光出力の低下とともに寿命も短くなることが知られている。このため、LEDを光源とするランプでは、LEDの温度上昇を抑制することが求められている。従来、こうした要請に配慮して、LEDから伝わる熱を外部に放出するための放熱部を備え、この放熱部を外部に露出させたLED電球が知られている
例えば、特開2001−243809号公報(特許文献1)に記載のLED電球は、略球体の内部に設けた金属基板の外面にはLEDが実装され、略球体の一端には口金が設けられ、他端は開口部に向けてラッパ状をなす金属製放熱部と、前記開口部に取付けられた透光性カバーが設けられている。また、特開2006−313717号公報(特許文献2)に記載の電球形LEDランプは、外部に露出する周部を有する金属製の外郭部材(放熱部)の光源取付け部に熱伝導するようにLEDが実装されたLED基板を取付けたものであり、LED基板の熱を金属製外郭部材の光源取付け部を介して周部に伝導させ、包熱効果を高めることによってLED基板の温度上昇を抑制することが記載されている。
これらの特許文献1および2に記載の放熱部は、その形状がラッパ状に形成されていることから、放熱面積が小さいために、LEDから伝わる熱を外部に放出するための放熱効率が小さくなり、特に大きな電流を流すことが必要な高輝度LEDにあっては、高温の発熱を伴うために温度上昇を抑制することができないことがある。
そのために、外面に放熱フィンを形成した放熱部が提案されている。例えば、特開2009−170114号公報(特許文献3)の段落0028には、中空内部に青色LED素子を点灯する点灯回路が内蔵され、側面部には複数の放熱フィンが設けられた放熱部が記載され、LEDモジュールの青色LED素子の熱が放熱板を介して複数の放熱フィンに伝熱され、複数の放熱フィンから放熱することが記載されている。
また、外面に放熱フィンを形成した放熱部としては、特開2006−40727号公報(特許文献4)の段落0024、0025には、LEDを実装した金属プリント配線板を収納する例えばアルミニウムのような金属からなる器体の頭部の外周面には、それぞれ上下に長い多数の放熱フィンを周方向に沿って等間隔に突設することが記載されている。
上述した特許文献3および特許文献4に示される放熱部や器体は、外周面に放熱フィンを形成することによって放熱面積が大幅に増加することから、放熱効率が高くなり、高輝度LEDであっても温度上昇を抑制することが可能となる。しかしながら、放熱部および放熱フィンについて言及した記載がないが、図示の構造および形状から、表面に多数のフィンを備えた中空のすり鉢形状の部品は、アルミダイキャストによって形成することが推察される。
ところが、アルミダイキャストは、良く知られている一般的な形成手段であるが、アルミダイキャストを放熱部材として使用することは必ずしも好ましくない。すなわち、アルミダイキャストは、アルミニウム素材の他に亜鉛、錫、マンガン等の数種の金属を加えている。このため、アルミダイキャストの熱伝導率は、約96W/m・℃と、アルミニウムの金属板素材の熱伝導率約230W/m・℃よりも大幅に低い値を示している。
因みに、公設の工業技術センターが行ったLED電球のアルミダイキャスト製アルミ放熱ボディの研究の結果によると、高輝度LED等の一部のLED電球では、放熱が追いつかず、LED 寿命が低下することが懸念されため、ボディをより大型化しフィン枚数を増やすことで放熱面積を増加させる対策を講じたと報じている。このように、アルミダイキャスト製の放熱部を使用することにより、重量及び体積が大きくなり、光源をLEDとして小型化しても、放熱構造が大きくなることから、小型化できない問題がある。
また、アルミダイキャストにより放熱部を製造する場合には、アルミニウム合金を高温で溶解し、ダイキャスト金型に注入成形し、その後、不要部分の除去や表面仕上げを行う等の多くの工程を必要とし、製造コストが高くなる問題もある。
そこで、本発明の課題は、簡易な構成でありながらLEDの温度上昇を抑制することができる放熱効率が得られ、しかも製造コストを低減することができる電球形発光ダイオード照明灯の放熱体を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明にかかる電球形LED照明灯の放熱体は、基端側に設けられる電球の口金と、開口端側に設けられる複数個のLEDが表面側に実装されたプリント配線板との間に介在される放熱体であって、
上記放熱体は、熱伝導率が良好なアルミニウムを押出し加工または引抜き加工によって中空円筒状に形成され、外周には複数条の突堤フィンが形成されるとともに、中空内部には上記LEDの電源を生成する電源部を収納するための収納部が形成され、
上記突堤フィンは、外周からの高さが上記基端側から上記開口端側に至るに従って暫時大きくなるように突出形成され、
上記開口端側の上記突堤フィン端面は、金属プリント配線板の裏面側が面接合するように平面に形成されたことを要旨としている。
上記放熱体は、熱伝導率が良好なアルミニウムを押出し加工または引抜き加工によって中空円筒状に形成され、外周には複数条の突堤フィンが形成されるとともに、中空内部には上記LEDの電源を生成する電源部を収納するための収納部が形成され、
上記突堤フィンは、外周からの高さが上記基端側から上記開口端側に至るに従って暫時大きくなるように突出形成され、
上記開口端側の上記突堤フィン端面は、金属プリント配線板の裏面側が面接合するように平面に形成されたことを要旨としている。
収納部は、中空内部の内周面に基端側から開口端側に至る挿通溝が一体に形成されている。
突堤フィンは、屈曲加工な肉薄に形成され、基端側から上記開口端側に至るに従って高さが暫時大きくなるように上記突堤フィンの先端側が屈曲されている。
また、本発明にかかる電球形LED照明灯の放熱体を形成する方法としては、アルミニウムを押出し加工または引抜き加工によって外周に複数条の突堤が形成されるとともに、内周に円筒状の中空部が形成された長尺の放熱体素材を所定寸法に切断する切断工程と、
上記放熱体素材の上記突堤を基端側から上記開口端側に至るに従って高さが暫時大きくなるように切削または切断して突堤フィンを形成するフィン形成工程と、
開口端側の上記突堤フィン端面を、金属プリント配線板の裏面側が面接合するための平面加工、或いは、口金を取り付けるための形状に加工する成形加工工程とを少なくとも備えることにより形成される。
上記放熱体素材の上記突堤を基端側から上記開口端側に至るに従って高さが暫時大きくなるように切削または切断して突堤フィンを形成するフィン形成工程と、
開口端側の上記突堤フィン端面を、金属プリント配線板の裏面側が面接合するための平面加工、或いは、口金を取り付けるための形状に加工する成形加工工程とを少なくとも備えることにより形成される。
本発明にかかる電球形LED照明灯の放熱体を形成する他の方法としては、アルミニウムを押出し加工または引抜き加工によって外周に屈曲可能な肉厚とした複数条の突堤が形成されるとともに、内周に円筒状の中空部が形成された長尺の放熱体素材を所定寸法に切断する切断工程と、
基端側と開口端側の上記突堤先端を結ぶ屈曲線として上記放熱体素材の上記突堤を略周方向に屈曲して、上記基端側と上記開口端側に至るに従って高さが暫時大きくなるように突堤フィンを形成するフィン形成工程と、
開口端側の上記突堤フィン端面を、金属プリント配線板の裏面側が面接合するための平面加工、或いは、口金を取り付けるための形状に加工する成形加工工程とを少なくとも備えることにより形成される。
基端側と開口端側の上記突堤先端を結ぶ屈曲線として上記放熱体素材の上記突堤を略周方向に屈曲して、上記基端側と上記開口端側に至るに従って高さが暫時大きくなるように突堤フィンを形成するフィン形成工程と、
開口端側の上記突堤フィン端面を、金属プリント配線板の裏面側が面接合するための平面加工、或いは、口金を取り付けるための形状に加工する成形加工工程とを少なくとも備えることにより形成される。
本発明にかかる電球形LED照明灯の放熱体によれば、LEDの温度上昇を抑制するための放熱体が、アルミニウムを押出し加工または引抜き加工によって中空円筒状に形成され、その外周に複数条の突堤フィンが形成されているので、熱伝導率が熱伝導率約230W/m・℃と大きいことから、従来のアルミダイキャスト製の放熱体と比較して大幅に放熱効率を高めることが可能となる。また、複数条の突堤フィンが、LEDに近い開口端側に至るに従ってフィンの高さを大きく形成し、開口端側の突堤フィン端面に複数個のLEDが表面側に実装された金属プリント配線板を面接合させるので、金属プリント配線板との間の熱伝達抵抗を小さくすることができ、この結果、LEDから発する熱が金属プリント配線板を介して速やかに突堤フィンにより放熱させることが可能となる。このとき、突堤フィンが金属プリント配線板を接合した開口端側に至るに従って暫時高さを大きくしているので、LEDから発する熱が、大きな放熱面積を有する開口端側から高効率で放熱され、次第に放熱容量が小さくなるに従って順次小さな放熱面積としているので、放熱に必要な熱容量に応じて効率的な放熱が可能となる。さらに、内周に円筒状の収納部が形成されているので、上記LEDの電源を生成する電源部を収納することができ、この電源部から発する熱も放熱体によって放熱することが可能になり、この結果、電球形LED照明灯をコンパクトにすることができる。
収納部は、中空内部の内周面に基端側から開口端側に至る挿通溝が一体に形成すると、LEDの電源を生成する電源部を構成するプリント基板の両側を挿通して取り付けることができ、電源部をコンパクトに収納することが可能となる。
突堤フィンを屈曲加工な肉薄に形成し、基端側から上記開口端側に至るに従って高さが暫時大きくなるように突堤フィンの先端側を屈曲すると、突堤フィンの表面積を大きくすることができるので、放熱効率を高めることが可能となる。
また、本発明による放熱体を形成方法によれば、外周に複数条の突堤が形成されるとともに、内周に円筒状の中空部が形成された長尺の放熱体素材を、アルミニウムの押出し加工または引抜き加工によって容易に製造することができ、この長尺の放熱体素材を所定寸法に切断することによって、容易に放熱体素材を得ることが可能となる。さらに、放熱体素材の突堤を基端側から上記開口端側に至るに従って高さが暫時大きくなるように切削または切断することにより、電球形LED照明灯の形状に合致した側面略円錐台状の放熱体を容易に形成することが可能となる。
本発明による放熱体の他の形成方法によれば、アルミニウムを押出し加工または引抜き加工によって外周に屈曲可能な肉厚とした複数条の突堤を形成し、この突堤を基端側から開口端側に至るに従って高さが暫時大きくなるように屈曲することによって、電球形LED照明灯の形状に合致した側面略台形状の放熱体を容易に形成することが可能となる。これにより、製造コストの低減に寄与できる。
本発明による電球形LED照明灯の放熱体は、基端側に設けられる電球の口金と、開口端側に設けられる複数個のLEDが表面側に実装されたプリント配線板との間に介在される。この記放熱体は、熱伝導率が良好なアルミニウムを押出し加工または引抜き加工によって中空円筒状に形成され、外周には複数条の突堤フィンが形成されるとともに、中空内部には上記LEDの電源を生成する電源部を収納するための収納部が形成されている。そして、上記突堤フィンは、外周からの高さが上記基端側から上記開口端側に至るに従って暫時大きくなるように突出形成され、上記開口端側の上記突堤フィン端面は、金属プリント配線板の裏面側が面接合するように平面に形成されるように構成される。
次に、図面を参照して本発明にかかる電球形LED照明灯の放熱体について詳細に説明する。
図1は、電球形LED照明灯の放熱体1の斜視図、図2は、放熱体1を基端側1aから見た斜視図である。放熱体1は、熱伝導性の良いアルミニウムを素材として、中空円筒状に形成されている。そして、外周には複数条の突堤フィン2が放熱体1の中心から放射方向に向けて突出形成され、中空内部には、LEDの電源を生成する電源部を収納するための収納部3が形成されている。複数条の突堤フィン2は、外周からの高さが基端側1aから開口端側1bに至るに従って暫時大きくなるように形成されている。さらに、突堤フィン2の開口端側1bの端面は、後述する金属プリント配線板の裏面側が面接合するように平面に形成されるように構成されている。
また、収納部3の内部は空間となっていて、図1及び図2に示すように、左右両側に突出部3aが形成され、この突出部3aには、後述する金属プリント配線板の両端を挿通するための挿通溝3bが形成されている。この様な収納部3の内部空間は、基端側1aから開口端側1bに至るまで同じ形状に形成されていていて、基端側1a及び開口端側1bは開口となっている。
上述した放熱体1は、図3乃至図5に示すように、電球形LED照明灯に配設される。放熱体1の基端側1aには、E26型、E17型、EZ11型等の口金4が取り付けられる。この口金4は、放熱体1の基端側1aに直接嵌合して取り付けても、或いは、電気的絶縁性を有する樹脂からなるインシュレータを介して取り付けても良い。
一方、放熱体1の開口端側1bには、金属コアプリント基板5が取り付けられる。この金属コアプリント基板5の上面には、図4及び図5に示すように、複数個のLED6(発光ダイオード)が実装されている。これらのLED6は、金属コアプリント基板5に配設した配線パターンに電気的に接続されている。なお、図4においては、平坦な金属コアプリント基板5の表面にLEDチップを接続しているが、金属コアプリント基板の表面に凹面状の反射部を形成して、その反射部内にLEDチップを実装して、LED6から発する光に方向性を持たせても良い。また、各LEDチップの上方に弾丸形のレンズを配設して、LED6の光を広い範囲に拡散させるようにしても良い。
前述したように、放熱体1の開口端側1bは平面に形成されていて、金属コアプリント基板5の裏面側と面接合させて取り付けられる。放熱体1と金属コアプリント基板5との固定手段としては、例えば、高い放熱性を有する素材でできた両面粘着放熱シートを放熱体1の開口端側1bと金属コアプリント基板5の裏面側との間に介在させて固定しても良く、或いは、収納部3の内部に突出形成された突出部3aの端面にねじ孔を形成し、このねじ孔に金属コアプリント基板5をビスによって固定するなど、適宜の取付金具を用いて固定しても良い。このように、放熱体1の開口端側1bと金属コアプリント基板5の裏面側と面接合させて取り付けることにより、LED6から発する熱が金属コアプリント基板5を介して放熱体1に効率的に伝導される。
上記LED6には、放熱体1の収納部3に配設した電源部7から電力が供給される。電源部7は、交流直流変換回路が設けられた回路基板からなり、この回路基板には、口金4の底部の端子部および側面に電気的に接続されて、例えば商用電源の交流100Vが入力される。そして、交流直流変換回路により直流に変換され、LED6群の正負の端子に電気的に接続される。
そして、放熱体1の開口端側1bには、略半球状の透光性キャップ8が被冠される。キャップ8は、透光性を有する半透明の樹脂またはガラスによって形成されていて、LED6群から発する光を拡散させて外方に放出させる。透光性キャップ8としては、異なる色温度および色のものが用いられ、透光性キャップ7の種類によって複数種類の電球形LED照明灯が得られる。なお、色温度としては、例えば昼光色、昼白色、白色、温白色、電球色があり、色としては、例えば赤、青、黄色、緑、青、ピンク等がある。
このように構成した電球形LED照明灯において、まず、電源部7から直流電源が供給されるとLED6が放射光を放射する。このときLED6から発生した熱は、金属コアプリント基板5を介して放熱体1に流れ、放熱体1から外部の空気に放熱される。放熱体1の外周には複数条の突堤フィンが形成されているので、大きな放熱面積による冷却構造により、LED6の発熱を抑制して発光効率を高くすることができ、LED6の寿命を長くすることができる。
次に、図6及び図7を参照しながら、放熱体1の形成方法について説明する。放熱体1の素材となる金属板は、熱伝導性が良く、しかも押出し加工または引抜き加工が可能なアルミニウムまたはアルミニウム合金が好適である。
図6は、放熱体1の放熱体素材10を押出し加工によって形成する工程を示している。この押出し加工は一般に周知の押出し加工を採用することができ、その詳細な説明は省略する。図示しない押出し加工機の先端には、ダイス11が設けられている。ダイス11には、先端側に放熱体1の平面形状の押出し孔11aが設けられている。そして、周知のように、アルミニウム素材からなるピレットを加熱されたダイス11の後方の中空内から挿入するとともに、ピレットを所定の圧力にてプレスすることにより、押出し孔11aから放熱体1の放熱体素材10が押し出される。この放熱体素材10は、ピレットの長さに応じて長尺に形成される。
ダイス11から押し出された放熱体素材10は、必要に応じて焼き入れ処理や矯正処理が施される。その後、放熱体素材10は放熱体1として必要な寸法に切断される。なお、切断された放熱体素材10は、経時的に寸法が変化しないように、必要に応じて熱処理が施される。このように押出し加工された放熱体素材10は、外周に複数条の突堤10aが形成される。この突堤10aの高さは、放熱体1に形成される突堤フィン2の開口端側1bの高さに形成されている。また、放熱体素材10の内周には円筒状の中空部が形成されている。
所定寸法に切断された放熱体素材10は、図7に示すフィン形成工程において、図1に示した放熱体1が形成される。フィン形成工程は、放熱体素材10の突堤10aを基端側から開口端側に至るに従って高さが暫時大きくなるように、図7に示す二点鎖線の部分を切削または切断することにより、放熱体1の軸方向に対して傾斜させた突堤フィン2を形成する。
その後、放熱体素材10は、成形加工工程において、開口端側1bの突堤フィン2端面を、前述した金属コアプリント配線板5の裏面側が面接合するための平面加工を施すとともに、基端側1aに口金4を取り付けるための形状に加工される。なお、この成形加工工程と前述したフィン形成工程の順序を変えても良い。
図8は、本発明による放熱体1の変形例を示し、放熱体2の外周には、前述した放熱体1の突堤フィン2に対して2倍の突堤フィン21を形成したものである。この例においても、前述した実施例と同様の工程によって形成することができるが、異なる点は、放熱体素材を押出し加工する際に使用するダイスの押出し孔に16条の突堤が形成されるように形成したことである。
図9は、本発明による放熱体の他の変形例を示し、放熱体20の外周に形成される突堤フィン21の平面形状を異ならせている。すなわち、突堤フィン21は、収納部22の外周から外方に至るに従って漸次肉薄になるように形成されている。なお、この例においても、前述した実施例と同様の工程によって形成することができるが、異なる点は、放熱体素材を押出し加工する際に使用するダイスの押出し孔の突堤を形成する部分の形状を異ならせたことである。
図10は、本発明による放熱体のさらに他の変形例を示し、放熱体30の外周に形成される突堤フィン31の表面積を大幅に大きくしている。すなわち、放熱体30の外周に形成される突堤フィン31を屈曲加工な肉薄に形成し、基端側30aから開口端側30bに至るに従って高さが暫時大きくなるように突堤フィン31の先端側を放熱体30に周面を巻くように屈曲されている。このとき、基端側30aの突堤フィン31の先端は、隣の突堤フィン31の基端側30aに接するような寸法に設定されている。また、開口端側30bの突堤フィン41の先端も若干屈曲させるようにしている。このように、突堤フィン41の先端を基端側30aから開口端側30bまでの全体を屈曲することにより、屈曲加工が容易になる。
次に、図10に示す放熱体30の形成方法について説明する。放熱体30の素材となる金属板は、前述した実施例と同様に、熱伝導性が良く、しかも押出し加工または引抜き加工が可能なアルミニウムまたはアルミニウム合金が好適である。
まず、放熱体30の放熱体素材を押出し加工によって形成する。この押出し加工は一般に周知の押出し加工を採用することができ、前述した実施例と同様に、先端側に放熱体30の平面形状の押出し孔が形成されたダイスによって、長尺の放熱体素材を押出し形成する。このとき、図6に示した実施例と相違する点は、外周に突出形成される突堤の板厚を屈曲可能な厚さまで肉薄にしたことである。
長尺の放熱体素材は、その後、切断工程において所定寸法に切断される。そして、次のフィン形成工程において突堤を屈曲形成する。このとき、屈曲する個所は、基端側30aと開口端側30bの突堤先端を結ぶ直線を屈曲線として屈曲される。この結果、外形形状を前述した放熱体1と同様に、側面形状が略台形状に形成される。なお、突堤を屈曲形成する治具としては、突堤を個々に屈曲しても良いが、放熱体素材または治具を相対的に回転して、突堤の先端が同一方向に向けて巻き付けるように屈曲形成しても良い。その他、突堤の先端の屈曲方向を部分的に異ならせるようにしても良い。
その後、放熱体素材を成形加工工程により、開口端側30bの突堤フィン31の端面を前述した金属コアプリント配線板5の裏面側が面接合するための平面加工を施すとともに、基端側30aを口金4が取り付けられる形状に加工される。なお、この実施例においても、成形加工工程と前述したフィン形成工程の順序を変えても良い。
以上、本発明を実施例に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変更可能であることは言うまでもない。前述した実施例においては、放熱体素材を押出し加工によって形成する例を示したが、引き出し加工によって形成しても良い。なお、精度が要求される場合には引き出し加工が望ましい。また、変更例としては、例えば、放熱体に形成する突堤フィンの幅とその間の幅は、適宜に設定することができ、突堤フィンの幅よりもその間の幅を小さくしても良い。また、突堤フィンの高さ、および間隔は、全周において均一でなくとも、例えば放熱分布に応じて、高さや間隔等を適宜に変更しても良い。
1 放熱体
1a 基端側
1b 開口端側
2 突堤フィン
3 収納部
4 口金
5 金属コアプリント基板
6 LED(発光ダイオード)
6a 放熱フィン
10 放熱体素材
10a 突堤
11 ダイス
1a 基端側
1b 開口端側
2 突堤フィン
3 収納部
4 口金
5 金属コアプリント基板
6 LED(発光ダイオード)
6a 放熱フィン
10 放熱体素材
10a 突堤
11 ダイス
Claims (5)
- 基端側に設けられる電球の口金と、開口端側に設けられる複数個のLEDが表面側に実装されたプリント配線板との間に介在される放熱体であって、
上記放熱体は、熱伝導率が良好なアルミニウムを押出し加工または引抜き加工によって中空円筒状に形成され、外周には複数条の突堤フィンが形成されるとともに、中空内部には上記LEDの電源を生成する電源部を収納するための収納部が形成され、
上記突堤フィンは、外周からの高さが上記基端側から上記開口端側に至るに従って暫時大きくなるように突出形成され、
上記開口端側の上記突堤フィン端面は、金属プリント配線板の裏面側が面接合するように平面に形成されたことを特徴とする電球形LED照明灯の放熱体。 - 収納部は、中空内部の内周面に基端側から開口端側に至る挿通溝が一体に形成された請求項1に記載の電球形LED照明灯の放熱体。
- 上記突堤フィンは、屈曲加工な肉薄に形成され、基端側から上記開口端側に至るに従って高さが暫時大きくなるように上記突堤フィンの先端側が屈曲された請求項1に記載の電球形LED照明灯の放熱体。
- アルミニウムを押出し加工または引抜き加工によって外周に複数条の突堤が形成されるとともに、内周に円筒状の中空部が形成された長尺の放熱体素材を所定寸法に切断する切断工程と、
上記放熱体素材の上記突堤を基端側から上記開口端側に至るに従って高さが暫時大きくなるように切削または切断して突堤フィンを形成するフィン形成工程と、
開口端側の上記突堤フィン端面を、金属プリント配線板の裏面側が面接合するための平面加工、或いは、口金を取り付けるための形状に加工する成形加工工程とを少なくとも備えることを特徴とする電球形LED照明灯の放熱体の形成方法。 - アルミニウムを押出し加工または引抜き加工によって外周に屈曲可能な肉厚とした複数条の突堤が形成されるとともに、内周に円筒状の中空部が形成された長尺の放熱体素材を所定寸法に切断する切断工程と、
基端側と開口端側の上記突堤先端を結ぶ屈曲線として上記放熱体素材の上記突堤を略周方向に屈曲して、上記基端側から上記開口端側に至るに従って高さが暫時大きくなるように突堤フィンを形成するフィン形成工程と、
開口端側の上記突堤フィン端面を、金属プリント配線板の裏面側が面接合するための平面加工、或いは、口金を取り付けるための形状に加工する成形加工工程とを少なくとも備えることを特徴とする電球形LED照明灯の放熱体の形成方法。
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