JP2011104733A - ロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】目標とする位置に処理装置を素早く且つ正確に位置させ、所望の処理を行わせることができるロボットを提供する。
【解決手段】対象物Eを把持する把持部10と、対象物Eと把持部10とを相対移動させるアーム20と、把持部10に働く慣性力および対象物Eに働く慣性力の差分を検出する慣性センサー40と、アーム20を制御して把持部10を対象物Eに向けて相対移動させるとともに、慣性センサー40の検出結果を用いて把持部10と対象物Eとの間の相対位置のずれを演算し、演算結果に基づいてアーム20を制御して、ずれが相殺されるように把持部10と対象物Eとの間の相対位置を調節する制御装置60と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、アーム機構などの可動部を有するロボットに関するものである。
従来、産業用ロボットとして、水平多関節ロボット(スカラロボット)や直交型ロボットなどが開発されており、それらのロボットが各々の特徴に適合する用途に合わせて選択されている。これらのロボットでは、種々の機能を有する処理装置を目標位置に移動させ、該処理装置によって対象物に対する種々の加工処理や、対象物の搬送処理を行っている。
通常、このような産業用ロボットにおいては、作業時間の短縮のために、処理装置の移動を素早く且つ正確に行うことが求められている。例えば特許文献1のロボットでは、処理装置の移動方向前方にセンサーを取り付け、該センサーからの出力情報に基づいて算出された将来目標値に基づいて、精度の高い移動制御を行っている。
特開平9−267281号公報
しかしながら、このような可動部を有するロボットでは、可動部の動きによって処理装置が振動し、処理装置の目標位置に対するずれが大きくなるという問題があった。
例えば、アーム機構を有するロボットでは、モーター等のアクチュエーターと、エンコーダーと呼ばれる分解能の高い角度センサーと、を用いることで高い位置精度を実現することができる。しかし、アームの動きによって生じる振動は、角度センサーだけでは検出することが困難であるため、振動がおさまるまで十分な時間を経過させないと位置精度が担保された作業を行うことが難しい。従来は、ロボットを設置する筐体の剛性を高くして、振動そのものが発生しないように構成して対処していたが、このような方法では、装置の大きさが大きくなり、コストも嵩むという問題がある。
また、処理装置の目標位置に対するずれを検知するために、光学的な検知手段を用いる方法も検討されている。しかし、例えば検知手段としてカメラのような撮像装置では、撮像レートが位置ずれ検出の限界となり、振動による速い位置ずれの変化を検出できない。
更に、検知手段としてレーザー光源と光学センサーとを用い、レーザースキャンにより高精度な処理装置の位置検出を行うという構成も考えられる。しかし、このような構成だと、検出装置が高コストとなり、また、処理装置がレーザー光源からの死角に入らないようにするためにレーザー光源の配置位置に空間的な制約が生じる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、目標とする位置に処理装置を素早く且つ正確に位置させ、所望の処理を行わせることができるロボットを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明のロボットは、対象物に対して所定の処理を行う処理装置と、前記対象物と前記処理装置とを相対移動させる移動装置と、前記処理装置に働く慣性力および前記対象物に働く慣性力の差分を検出する検出装置と、前記移動装置を制御して前記処理装置を前記対象物に向けて相対移動させるとともに、前記検出装置の検出結果を用いて前記処理装置と前記対象物との間の相対位置のずれを演算し、演算結果に基づいて前記移動装置を制御して、前記ずれが相殺されるように前記処理装置と前記対象物との間の相対位置を調節する制御装置と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、発生する振動を検出装置によって慣性力として検出するため、高価なセンサーを用いることなく簡易な構成で、例えば振動の方向や強さなどの振動状態を検出することができる。また、光学的な撮像手段とは異なり、通常知られた慣性力の検出装置を用いることによって、振動の変化を素早く高精度に検出することができる。そして、このような検出装置による検出結果を用いてずれを相殺するように制御することで、目標とする位置に処理装置を素早く且つ正確に位置させ、所望の処理を行わせるロボットとすることが可能となる。
本発明においては、前記対象物を支持する支持台を有し、前記検出装置は、前記処理装置に働く慣性力を検出する第1検出装置と、前記支持台に働く慣性力を検出する第2検出装置と、を含み、前記制御装置は、前記第1検出装置および前記第2検出装置の出力と、に基づいて、前記ずれを演算することが望ましい。
この構成によれば、ロボットの駆動によって、対象物を指示する支持台が振動しているとしても、支持台の振動を検出することが可能であると共に、処理装置と支持台との相対的な振動を検出して振動の振幅を算出することができる。このようにして算出される値を用いて、処理装置と対象物との相対位置のずれを演算することにより、より高精度にずれを相殺し、処理装置を用いた処理を位置精度よく行うことができる。
本発明においては、前記移動装置は、前記処理装置を移動させる第1移動装置を含み、前記制御装置は、前記ずれが相殺されるように前記第1移動装置によって前記処理装置を移動させることが望ましい。
この構成によれば、対象物を静置したままで、処理装置の位置ずれを相殺することができる。
本発明においては、前記移動装置は、前記対象物を支持する支持台を移動させる第2移動装置を含み、前記制御装置は、前記ずれが相殺されるように前記第2移動装置によって前記支持台を移動させることとしても良い。
この構成によれば、支持台とともに対象物を移動させて処理装置の位置ずれを相殺することができる。さらに、処理装置と対象物との両方を移動させてずれを相殺する場合には、処理装置および支持台のそれぞれの移動量が少なくて済み、素早くずれを相殺することが可能となる。
本発明においては、前記対象物を支持する第1支持台と第2支持台とを有し、前記検出装置は、前記処理装置に働く慣性力を検出する第1検出装置と、前記第1支持台に働く慣性力を検出する第2検出装置と、前記第2支持台に働く慣性力を検出する第3検出装置と、を含み、前記処理装置の位置を検出する位置検出手段を有し、前記制御装置は、前記第1検出装置が前記第1支持台上にあるときには、前記第1検出装置および前記第2検出装置の出力に基づいて前記差分を検出し、前記第1検出装置が前記第2支持台上にあるときには、前記第1検出装置および前記第3検出装置の出力に基づいて前記差分を検出することが望ましい。
この構成によれば、処理装置と対象物との相対位置の位置ずれを検出するために用いるべき検出装置を、処理装置の位置に応じて適宜選択し、確実に処理装置と対象物との位置ずれを検出してずれを相殺することができる。
本発明においては、前記移動装置は、前記第1支持台を移動させる第2移動装置と、前記第2支持台を移動させる第3移動装置と、を含み、前記制御装置は、前記第1検出装置が前記第1支持台上にあるときには、前記ずれが相殺されるように前記第2移動装置によって前記第1支持台を移動させ、前記第1検出装置が前記第2支持台上にあるときには、前記ずれが相殺されるように前記第3移動装置によって前記第2支持台を移動させることが望ましい。
この構成によれば、対象物を移動させて処理装置の位置ずれを相殺することができる。さらに、処理装置と対象物との両方を移動させてずれを相殺する場合には、処理装置および第1,第2支持台のそれぞれの移動量が少なくて済み、素早くずれを相殺することが可能となる。
本発明の第1実施形態のロボットを示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態のロボットを示す説明図である。 本発明の第2実施形態のロボットを示す概略構成図である。 本発明の第2実施形態のロボットを示す平面図である。
[第1実施形態]
以下、図1,図2を参照しながら、本発明の第1実施形態に係るロボットについて説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。
以下の説明においては、xyz直交座標系を設定し、このxyz直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。ここでは、水平面内の所定方向をx軸方向、水平面内においてx軸方向と直交する方向をy軸方向、x軸方向及びy軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をz軸方向とする。
図1は、本実施形態のロボットを示す概略構成図である。図に示すように、本実施形態のロボット1は、対象物Eを把持する把持部(処理装置)10と、把持部10を先端に有するアーム(移動装置、第1移動装置)20と、対象物Eを戴置する支持台30と、把持部10および支持台30に設けられた慣性センサー(検出装置)40と、アーム20および支持台30を支持する基台50と、ロボット1自身の動作を制御する制御装置60と、制御装置60へ入力指示を行う入力装置70と、を有している。
アーム20は、第1アーム21、第2アーム22,第3アーム23がこの順に連結されており、第1アーム21がz軸方向に回転軸を有する円柱状の主軸24および平面視略矩形の基底部25を介して基台50に接続されている。第1アーム21は主軸24との連結箇所において、また、第2アーム22は第1アーム21との連結箇所において、水平方向(xy平面内を)でそれぞれ回転軸L1,L2周りを正逆回転可能に設けられている。第3アーム23は、第2アーム22との連結箇所において、水平方向に回転軸L3周りを正逆回転可能であると共に、垂直方向(z軸方向)に上下駆動可能に設けられている。
支持台30は、対象物Eを戴置する天板31と、天板31を支えるベース部(移動装置、第2移動装置)35と、を備えている。ベース部35は、例えば、x方向に天板31を水平移動させる移動機構と、y方向に天板31を水平移動させる移動機構と、がそれぞれ独立に収納されており、天板31をxy平面内で移動可能に設けられている。
慣性センサー40は、把持部10に設けられた第1慣性センサー(第1検出装置)41と、天板31に設けられた第2慣性センサー(第2検出装置)42とを有している。それぞれの慣性センサー41,42は、振動によって生じる慣性力を検知することにより、把持部10および天板31の振動を検知している。慣性センサー40には、例えば加速度センサーや、ジャイロセンサーのような角速度センサーを用いることができる。
制御装置60は、メモリー、CPU、電源回路等を内蔵している。制御装置60では、入力装置70から入力されるロボット1の動作内容を規定する動作プログラム等を記憶し、CPUによってメモリーに記憶された各種プログラムを起動しロボット1を統括制御する。
ここで、ロボット1が対象物Eを把持し移動させるという動作を行う場合、把持部10やアーム20の動きによってアーム20が振動するおそれがある。また、アーム20の振動が基台50を介して支持台30に伝わり、支持台30が振動することも考えられる。
例えば、アーム20の水平方向の回転運動によって、アーム20全体が水平方向に振動する場合、図中z方向に延びる二点鎖線で示した対象物Eのxy平面での座標P1と、把持部10のxy平面での座標P2と、の間でずれが生じ、正確に対象物Eを把持することができないおそれが生じる。すなわち、目標位置である対象物Eの座標P1と把持部10の座標P2との間に位置ずれが生じるおそれがある。
このように想定される不具合に対し、本実施形態のロボット1では、慣性センサー40によって把持部10や天板31の振動状態を検出し、検出結果に基づいてアーム20やベース部35の駆動条件を算出することで、振動によるずれを相殺するように駆動条件が設定される構成となっている。
図2は、ロボット1を示す説明図であり、xz平面における概略断面図である。図に示すように、主軸24の内部であって主軸24と第1アーム21との連結箇所には、第1アーム21を回転軸L1周りに正逆回転させるアクチュエーター211と、第1アーム21の基準位置からの回転角を検出する角度センサー212と、が設けられている。
また、第1アーム21の内部であって第1アーム21と第2アーム22との連結箇所には、第2アーム22を回転軸L2周りに正逆回転させるアクチュエーター221と、第2アーム22の基準位置からの回転角を検出する角度センサー222と、が設けられている。
同様に、第2アーム22の内部であって第2アーム22と第3アーム23との連結箇所には、第3アーム23を回転軸L3周りに正逆回転させ、または上下運動させるアクチュエーター231と、第3アーム23の基準位置からの回転角および把持部10の上下方向(z方向)の位置を検出する位置センサー232と、が設けられている。
制御装置60は、把持部10と天板31との加速度の相対値を検出する振動検知部61と、天板31に対する把持部10の相対的な振動量を算出する振動量算出部62と、把持部10の目標位置からのずれ量を算出する振動補正部63と、ずれを相殺するために各アクチュエーターに伝えるべき駆動信号を生成する駆動信号生成部64と、を含んでいる。
振動検知部61は、第1慣性センサー41および第2慣性センサー42による検出結果を取得し、両センサーの検出結果の相対値を算出する。すなわち、把持部10に加わる加速度と天板31に加わる加速度との相対値を検出する。
振動量算出部62は、振動検知部61で求められる相対値と、メモリー65に保存された伝達関数とを用いて、把持部10と天板31との相対的な振動量を算出する。
振動補正部63は、把持部10の振動量、アーム20が有する各角度センサーや位置センサーの検知結果、およびアーム20の寸法を用いて、現在の把持部10の位置(座標)を求め、把持部10が位置すべき目標位置(例えば対象物Eの位置)とのずれ量を算出する。
駆動信号生成部64は、振動補正部63で求められるずれ量と、メモリー66に記憶された伝達関数と、を用いて、ずれを相殺するために各アクチュエーターへ伝えるべきトルク指令値を駆動信号として生成する。アーム20が有する各アクチュエーターでは、トルク指令値を受け取り、振動による位置ずれが相殺されるように駆動することで、把持部10を目標位置に配置し、正確な把持を実現する。
また、アーム20の他に、支持台30のベース部35が駆動することによって位置ずれを相殺することとしても良い。これらアーム20と支持台30とによる位置ずれの補正は、いずれか一方のみで行っても良く、双方が協働して行うこととしても良い。アーム20および支持台30が協働して振動による位置ずれを相殺するように駆動するとする場合、それぞれの駆動量が少なくて済むため、位置ずれを補正しやすく好適である。
以上のような構成のロボット1によれば、慣性センサー40による検出結果を用いて振動に起因したずれを相殺し、目標位置に把持部10を素早く且つ正確に位置させて処理(把持)を行わせることが可能となる。
なお、本実施形態のロボット1は、天板31に第2慣性センサー42が設けられていることとしたが、把持部10の振動を検知する第1慣性センサー41のみを有することとしても良い。このような構成であっても、把持部10に生じる振動を相殺するようにアーム20を駆動させることで、把持部10による正確な把持が可能となる。
[第2実施形態]
図3,4は、本発明の第2実施形態に係るロボット2の説明図である。本実施形態のロボット2は、第1実施形態のロボット1と一部共通している。異なるのは、対象物Eを戴置する支持台を複数(図では2つ)備え、各支持台にそれぞれ慣性センサーを備えることである。したがって、本実施形態において第1実施形態と共通する構成要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図3は、第2実施形態のロボット2を示す概略構成図である。図に示すように、ロボット2は、第1支持台30Aおよび第2支持台30Bを有しており、それぞれ、天板31Aとベース部(移動装置、第2移動装置)35A、天板31Bとベース部(移動装置、第3移動装置)35B、を有している。各ベース部35A,35Bには、それぞれ天板31A,31Bをxy平面内で駆動可能とする移動機構が設けられている。
慣性センサー40は、把持部10に設けられた第1慣性センサー41と、天板31Aに設けられた第2慣性センサー42と、天板31Bに設けられた第3慣性センサー(第3検出装置)43と、を有している。第2慣性センサー42は、振動によって生じる慣性力を検知することにより、天板31Aの振動を検知し、第3慣性センサー43は、振動によって生じる慣性力を検知することにより、天板31Bの振動を検知している。
制御装置60には、各慣性センサー41,42,43の検出結果が入力され、検出された振動を相殺するように、アーム20、ベース部35A,35Bの動作制御を行う。制御装置60では、把持部10が第1支持台30Aおよび第2支持台30Bのいずれの支持台上で作業を行うかによって、慣性センサー42,43からの信号のうちいずれを採用するかを選択している。
図4は、本実施形態のロボット2の平面図である。図4(a)に示すように、把持部10が第1支持台30A上で作業を行う場合、換言すると、把持部10が位置すべき目標位置が、第1支持台30A上にある場合には、第1慣性センサー41と第2慣性センサー42との検出結果を用いて、把持部10の加速度と第1支持台30Aの天板の加速度との相対値を算出してずれ量を求める。
対して、図4(b)に示すように、把持部10が第2支持台30B上で作業を行う場合、換言すると、把持部10が位置すべき目標位置が、第2支持台30B上にある場合には、第1慣性センサー41と第3慣性センサー43との検出結果を用いて、把持部10の加速度と第1支持台30Bの天板の加速度との相対値を算出してずれ量を求める。
これら第2慣性センサー42および第3慣性センサー43の検出結果のうち、いずれを採用するかについては、例えば、アーム20に内蔵された角度センサー(位置検出手段)の検出結果と、アーム20の各構成の長さとから、現在の把持部10の位置を算出し、対応する慣性センサーの検出結果を採用することができる。
また、把持部10が通過すべき軌道の情報を元に、把持部10の位置を把握し、把持部10が第1支持台30Aおよび第2支持台30Bのいずれの支持台上にあるかを検知することで、対応する慣性センサーの検出結果を採用することとしても良い。例えば、アーム20が決められた動きを決められた速度で繰り返す場合には、作業開始からの時間を測定することで、制御装置60内で把持部10の現在位置を演算し算出することができる。このように、設定値に基づいて把持部10の位置を検出する場合には、位置検出の演算を行う制御装置60が本発明の位置検出手段に該当する。
このようにして得られたずれ量を相殺するように、アーム20と、第1,第2支持台30A,30Bの各ベース部35A,35Bとのいずれか一方、または両方を協働して駆動させ、把持部10による位置精度が高い把持を実現する。
以上のような構成のロボット2においては、目標位置が設定されている支持台の慣性センサーを用いて把持部10のずれを検出するため、目標とする位置に把持部10を素早く且つ正確に位置させ、所望の処理を行わせることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上述した実施形態では、処理装置として把持部10を備えたロボットについて説明したがこれに限らず、対象物に対して処理を行う他の構成を採用することもできる。例えば、処理装置としては、液状体を対象物に塗布するノズルや、レーザー光を照射する照射装置などを例示することができる。
また、処理装置が、例えば支持台上に戴置された基板に液状体を塗布して描画するような、連続した処理を行う場合、処理を行っている間常に振動を検出しながら、振動によるずれを相殺すると良い。このような処理では、上述の目標位置が時間的に変化することにより定まる目標軌跡と、処理装置の軌跡とのずれに基づいて、振動量を求めることもできる。このような連続処理の場合、プログラムされた処理装置の動きに応じて、処理装置の軌道が曲がる箇所など、処理装置に加わる加速度が変化するタイミングを予め設定値として備えておき、予め定められた加速度変化と、振動による加速度変化と、の区別を行う処理を加えることとしても良い。
また、上述した実施形態では、処理装置をスカラロボットによって移動させる際に、生じる振動を相殺する構成としたが、これに限らず、直交型ロボットなど他の形式のロボットによって処理装置を移動させる際の振動を相殺することもできる。
また、上述した実施形態では、基台上にアーム(移動装置)が取り付けられた構成としていたが、基台に支持台をまたぐ橋梁部を取り付け、該橋梁部からアームをつり下げる構成とすることも可能である。
1,2…ロボット、10…把持部(処理装置)、20…アーム(第1移動装置、移動装置)、30…支持台、30A…第1支持台(支持台)、30B…第2支持台(支持台)、35,35A…ベース部(第2移動装置、移動装置)、35B…ベース部(第3移動装置、移動装置)、40…慣性センサー(検出装置)、41…第1慣性センサー(第1検出装置)、42…第2慣性センサー(第2検出装置)、43…第3慣性センサー(第3検出装置)、60…制御装置、E…対象物、

Claims (6)

  1. 対象物に対して所定の処理を行う処理装置と、
    前記対象物と前記処理装置とを相対移動させる移動装置と、
    前記処理装置に働く慣性力および前記対象物に働く慣性力の差分を検出する検出装置と、
    前記移動装置を制御して前記処理装置を前記対象物に向けて相対移動させるとともに、前記検出装置の検出結果を用いて前記処理装置と前記対象物との間の相対位置のずれを演算し、演算結果に基づいて前記移動装置を制御して、前記ずれが相殺されるように前記処理装置と前記対象物との間の相対位置を調節する制御装置と、を有することを特徴とするロボット。
  2. 前記対象物を支持する支持台を有し、
    前記検出装置は、前記処理装置に働く慣性力を検出する第1検出装置と、前記支持台に働く慣性力を検出する第2検出装置と、を含み、
    前記制御装置は、前記第1検出装置および前記第2検出装置の出力と、に基づいて、前記ずれを演算することを特徴とする請求項1に記載のロボット。
  3. 前記移動装置は、前記処理装置を移動させる第1移動装置を含み、
    前記制御装置は、前記ずれが相殺されるように前記第1移動装置によって前記処理装置を移動させることを特徴とする請求項1または2に記載のロボット。
  4. 前記移動装置は、前記対象物を支持する支持台を移動させる第2移動装置を含み、
    前記制御装置は、前記ずれが相殺されるように前記第2移動装置によって前記支持台を移動させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のロボット。
  5. 前記対象物を支持する第1支持台と第2支持台とを有し、
    前記検出装置は、前記処理装置に働く慣性力を検出する第1検出装置と、前記第1支持台に働く慣性力を検出する第2検出装置と、前記第2支持台に働く慣性力を検出する第3検出装置と、を含み、
    前記処理装置の位置を検出する位置検出手段を有し、
    前記制御装置は、前記第1検出装置が前記第1支持台上にあるときには、前記第1検出装置および前記第2検出装置の出力に基づいて前記差分を検出し、前記第1検出装置が前記第2支持台上にあるときには、前記第1検出装置および前記第3検出装置の出力に基づいて前記差分を検出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のロボット。
  6. 前記移動装置は、前記第1支持台を移動させる第2移動装置と、前記第2支持台を移動させる第3移動装置と、を含み、
    前記制御装置は、前記第1検出装置が前記第1支持台上にあるときには、前記ずれが相殺されるように前記第2移動装置によって前記第1支持台を移動させ、前記第1検出装置が前記第2支持台上にあるときには、前記ずれが相殺されるように前記第3移動装置によって前記第2支持台を移動させることを特徴とする請求項5に記載のロボット。
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