JP2011100621A - 光源点灯装置および照明装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】LED点灯装置41は以下の回路を備える。降圧チョッパ回路32の出力に接続されたLED11。LED電流を検出するLED電流検出抵抗12。LED電流検出抵抗12の両端の電圧差を検出する差動増幅器14。誤差増幅器15の出力信号と目標信号とを比較し、信号レベルを一致させる方向に降圧チョッパ回路32の第二スイッチング素子7のオン時間を調整する第二スイッチング素子制御回路17。降圧チョッパ回路32の第二スイッチング素子7に流れる電流を検出するスイッチング電流検出抵抗13。第二スイッチング素子制御回路17はスイッチング電流検出抵抗13に流れる電流が所定電流以上となると降圧チョッパ回路32の第二スイッチング素子7をオフする。
【選択図】図1
Description
そこで、LEDに流れる電流を制限するために、LEDと直列に抵抗やトランジスタなどの電流制限素子が接続される。
しかしながら、このような方式は、電流制限素子による電力損失が大きく(低効率)、また電流制限素子で発熱が生じるため、近年主流になりつつあるハイパワーLEDまたは高輝度LEDを用いたLED照明器具に不向きである。
特許文献1記載のLED点灯装置は、スイッチング素子、インダクタおよび還流ダイオードを有する降圧チョッパ回路を備える。この回路は、スイッチング素子をオンにするとインダクタにエネルギーを蓄えると同時に負荷側(LED)にエネルギーを供給し、スイッチング素子をオフにするとインダクタに蓄えられたエネルギーが還流ダイオードを介して負荷側に放出される。スイッチング素子は、LEDに電流を供給するために、高速に繰り返しオン・オフされる。
インダクタでのエネルギー損失は非常に小さいため、このような方式により高効率なLED点灯装置を得ることができる。
通常、LED電流検出抵抗はLEDのカソード側とグラウンド(基準電位)との間に接続される。電流検出回路と電流制御回路との基準電位を同一とすることにより、LED電流に相当する電圧としてLED電流検出抵抗にかかる電圧を容易に検出することができる。
そのため、降圧チョッパ回路のスイッチング素子に流れる電流を検出するスイッチング電流検出抵抗を設けることがある。スイッチング電流検出抵抗で過電流が検出された場合、降圧チョッパ回路のスイッチング素子は瞬時にオフされる。
但し、スイッチング素子のエミッタ端子またはソース端子にスイッチング電流検出抵抗を接続した場合、電流検出回路と電流制御回路との基準電位が異なるため、スイッチング電流検出回路で得られた信号をフォトカプラ等を用いて電流制御回路に伝送する必要がある。
そのため、LED点灯装置の回路の大型化および高コスト化が生じる。
交流電源からの交流電圧を直流電圧に変換する直流電源回路と、
スイッチング素子を有し、前記直流電源回路からの直流電圧を前記スイッチング素子のオン時間に応じた直流電圧に降圧する降圧チョッパ回路と、
光源が取り付けられ、前記降圧チョッパ回路で降圧した直流電圧により前記光源を点灯させる光源部と、
前記光源部に取り付けられた前記光源と直列に接続する光源電流検出抵抗と、
前記光源電流検出抵抗の両端の電圧差を検出する差動増幅器と、
前記差動増幅器により検出された電圧差に応じて前記降圧チョッパ回路の前記スイッチング素子のオン時間を調整するスイッチング素子制御回路と
を備える。
LED電流のフィードバック制御を行ってLEDを調光すると共に、過電流を瞬時に検出して電流を制御するLED点灯装置について説明する。
実施の形態1における照明装置のLED点灯装置41について、図1に基づいて以下に説明する。
以下、LED11に流れる電流を「LED電流」という。
LED点灯装置41は、整流回路2、昇圧チョッパ回路31、第一スイッチング素子制御回路33、降圧チョッパ回路32、駆動回路18、光源部34、LED電流検出抵抗12、差動増幅器14、誤差増幅器15、調光コントローラ16、ダイオード37、スイッチング電流検出抵抗13および第二スイッチング素子制御回路17を備える。光源部34にはLED11が取り付けられる。
整流回路2は、商用交流電源1から供給される交流電圧を全波整流する。商用交流電源1から供給される交流電圧は全波整流により直流電圧(脈動電圧)に変換される。
例えば、整流回路2としてダイオードブリッジが用いられる。
昇圧チョッパ回路31は、整流回路2により全波整流された直流電圧を昇圧させると共に平滑化し、昇圧および平滑化した直流電圧を降圧チョッパ回路32に供給する。
第一スイッチング素子4は、オン(入)/オフ(切)を第一スイッチング素子制御回路33(図1の「制御IC」)により切り替えられる。
第一インダクタ3は、第一スイッチング素子4がオンのときに整流回路2からの直流電圧(電流)をエネルギーとして蓄え、蓄えたエネルギーを第一スイッチング素子4がオフのときに降圧チョッパ回路32および第一平滑コンデンサ6に供給する。
第一平滑コンデンサ6は、第一スイッチング素子4がオフのときに整流回路2および第一インダクタ3からの直流電圧をエネルギーとして蓄え、蓄えたエネルギーを降圧チョッパ回路32に供給する。
ダイオード5は、第一スイッチング素子4がオフのときに第一インダクタ3からの直流電流を第一平滑コンデンサ6へ流す。
例えば、第一スイッチング素子制御回路33は「IC(半導体集積回路)」で構成され、第二スイッチング素子7は「MOS−FET」で構成される。この場合、第一スイッチング素子制御回路33は第二スイッチング素子7のゲート端子に接続し、接続するゲート端子にかける電圧を制御して第二スイッチング素子7のオン/オフを切り替える。スイッチオン時にはMOS−FETのドレイン−ソース間に電流が流れ、スイッチオフ時にはMOS−FETのドレイン−ソース間に電流が流れない。
図1において、第一スイッチング素子制御回路33を「制御IC」と記す。
降圧チョッパ回路32は、昇圧チョッパ回路31で昇圧された直流電圧を特定の大きさを持つ直流電圧に降圧させると共に平滑化し、降圧および平滑化した直流電圧をLED11に供給する。
第二スイッチング素子7は、オン/オフを駆動回路18により切り替えられる。
第二インダクタ8は、第二スイッチング素子7がオンのときに昇圧チョッパ回路31からの直流電圧をエネルギーとして蓄え、蓄えたエネルギーを第二スイッチング素子7がオフのときにLED11および第二平滑コンデンサ10に供給する。
第二平滑コンデンサ10は、第二スイッチング素子7がオンのときに昇圧チョッパ回路31からの直流電圧をエネルギーとして蓄える。
還流ダイオード9は、第二スイッチング素子7がオフのときに降圧チョッパ回路32内に電流経路を確保する。第二スイッチング素子7がオフのとき降圧チョッパ回路32には「第二インダクタ8→第二平滑コンデンサ10→還流ダイオード9→第二インダクタ8」の経路で電流が流れる。
例えば、駆動回路18は「パルストランス」で構成され、第二スイッチング素子7は「MOS−FET」で構成される。この場合、駆動回路18は第二スイッチング素子7のゲート端子に接続し、第二スイッチング素子制御回路17からのスイッチング信号を第二スイッチング素子7のゲート端子に伝送する。第二スイッチング素子7は第二スイッチング素子制御回路17からのスイッチング信号に応じてオン/オフが切り替わる。
LED電流検出抵抗12はLED11に流れるLED電流の検出に用いられる。
差動増幅器14は、LED電流に相当する電圧としてLED電流検出抵抗12の両端の電圧差を検出し、検出した電圧差を増幅する。以下、差動増幅器14により検出され、増幅された電圧差を「差動電圧」という。差動増幅器14の出力端子の電圧は差動電圧である。
一方、差動増幅器14の代わりに誤差増幅器を用いた場合、LED11のカソードとグラウンド端子間の電圧、つまり、LED電流検出抵抗12の降下電圧にスイッチング電流検出抵抗13の降下電圧を加えた電圧をLED電流に相当する電圧として検出してしまう。したがって、差動増幅器14の代わりに誤差増幅器を用いた場合、LED電流検出抵抗12の降下電圧のみをLED電流に相当する電圧として検出することができない。
可変電圧器19は、調光コントローラ16(図1の「調光信号」)により制御され、特定の大きさの電圧を持つ。以下、可変電圧器19の電圧を「目標電圧」という。
誤差増幅器15は、差動増幅器14の差動電圧と可変電圧器19の目標電圧との電圧差を検出し、検出した電圧差を増幅する。以下、誤差増幅器15により検出され、増幅された電圧差を「誤差電圧」という。誤差増幅器15の出力端子の電圧は誤差電圧である。
これにより、第二スイッチング素子制御回路17は、実際のLED電流を目標LED電流に近づけ、LED11をおおよそ目標照度で点灯させることができる。
差動増幅器14で検出された差動電圧が可変電圧器19の目標電圧より大きい場合、つまり、実際のLED電流が目標LED電流より大きい場合、誤差増幅器15で検出される誤差電圧は減少する方向となる。
差動増幅器14で検出された差動電圧が可変電圧器19の目標電圧より小さい場合、つまり、実際のLED電流が目標LED電流より小さい場合、誤差増幅器15で検出される誤差電圧は上昇する方向となる。
誤差電圧が上昇する場合、第二スイッチング素子制御回路17より誤差増幅器15に流れ出す電流が小さくなる。そして、第二スイッチング素子7のデューティー比は大きくなり、LED電流は大きくなり、LED11の照度は高くなる。
しかし、第二スイッチング素子制御回路17は、スイッチング電流検出抵抗13によりスイッチング電流を検出することにより過電流を瞬時に検出する。そして、過電流を検出した第二スイッチング素子制御回路17は、すぐに、第二スイッチング素子7をオフにする。これにより、過電流による第二インダクタ8の飽和やLED11の破損を防ぐことができる。
商用交流電源1を入れると、商用交流電源1から供給される交流電圧は整流回路2によって整流され、整流により直流電圧が得られる。整流により得られた直流電圧は昇圧チョッパ回路31によって昇圧されると共に平滑化される。
昇圧チョッパ回路31の第二スイッチング素子7がオンになると、第二インダクタ8にエネルギーが蓄えられると共に第二インダクタ8を介して第二平滑コンデンサ10が充電される。また、第二スイッチング素子7がオフになると、第二インダクタ8に蓄えられたエネルギーが放出し、「第二インダクタ8→第二平滑コンデンサ10→還流ダイオード9→第二インダクタ8」の経路で電流が流れる。第二スイッチング素子7は駆動回路18の制御によりオン/オフ動作を繰り返す。
検出信号値が閾値(上限電圧)を超えた場合、第二スイッチング素子制御回路17によってスイッチオフ信号が駆動回路18に出力され、駆動回路18と接続する第二スイッチング素子7がオフされる。
LED電流検出抵抗12と差動増幅器14とにより検出されたLED電流の検出信号(差動電圧)は、誤差増幅器15に入力され、調光コントローラ16により設定される目標LED電流値と比較される。そして、LED電流の検出信号値と目標LED電流値との差に応じた誤差信号(誤差電圧)が誤差増幅器15から第二スイッチング素子制御回路17に出力される。
LED電流が目標LED電流より小さいことを誤差信号が示す場合、第二スイッチング素子制御回路17によって所定のスイッチング信号Bが駆動回路18に出力され、第二スイッチング素子7のデューティー比が大きくなる。そして、第二スイッチング素子7のデューティー比に応じてLED電流は大きくなる。
電流制御回路(符号「17」)及び電流検出回路(符号「12」「13」「14」「15」)の基準電位(グラウンド)を共通にすることができる。そして、スイッチング素子(符号「7」)に流れる電流とLED11に流れる電流とをフォトカプラなどの絶縁手段を用いずに検出できる。つまり、フォトカプラなどの絶縁手段が不要なため、LED点灯装置41の小型化を達成できる。
また、フィードバック制御によりLED電流の大きさを目標LED電流に近い大きさに保つことができる。このため、各LEDに寿命やその他特性のばらつきがあっても各LEDに略一定の電流を供給することができ、LEDの点灯精度(調光制御の精度)を高めることができる。
また、スイッチング電流を検出するため、何らかの原因により回路(符号「32」)に過電流が流れてもスイッチング素子(符号「7」)を瞬時にオフすることができる。
過電圧を検出して電圧を制御するLED点灯装置について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明する。説明を省略する事項については実施の形態1と同様である。
実施の形態2における照明装置のLED点灯装置41について、図2に基づいて以下に説明する。
LED点灯装置41は、実施の形態1(図1参照)の構成に加えて、分圧抵抗20a、分圧抵抗20b、差動増幅器21、誤差増幅器22、OR回路23およびトランジスタ35を備える。この実施の形態では、ダイオード37(図1参照)は不要となる。
分圧抵抗20a、分圧抵抗20b、差動増幅器21および誤差増幅器22は降圧チョッパ回路32で降圧した直流電圧(降圧チョッパ回路32の出力電圧)を検出する出力電圧検出部を構成する。
差動増幅器21は、LED電圧に相当する電圧として分圧抵抗20bの両端の電圧差を検出し、検出した電圧差を増幅する。以下、差動増幅器21により検出され、増幅された電圧差を「第二差動電圧」という。また、差動増幅器14により検出され、増幅された電圧差を「第一差動電圧」という。差動増幅器21の出力端子の電圧は第二差動電圧である。
一方、差動増幅器21の代わりに誤差増幅器を用いた場合、分圧抵抗20aとグラウンド端子間の電圧、つまり、分圧抵抗20bの降下電圧にスイッチング電流検出抵抗13の降下電圧を加えた電圧をLED電圧に相当する電圧として検出してしまう。したがって、差動増幅器21の代わりに誤差増幅器を用いた場合、分圧抵抗20bの降下電圧のみをLED電圧に相当する電圧として検出することができない。
定電圧源24は、降圧チョッパ回路32で許容される電圧として予め定められた電圧(以下、「許容出力電圧」という)に相当する大きさの電圧を供給する。以下、定電圧源24の電圧を「基準電圧」という。例えば、LED一つあたりの順方向電圧と直列に接続するLEDの個数との積より高い値が許容出力電圧として設定される。
誤差増幅器22は、差動増幅器21の第二差動電圧と定電圧源24の基準電圧との電圧差を検出し、検出した電圧差を増幅する。以下、誤差増幅器22により検出され、増幅された電圧差を「第二誤差電圧」という。また、誤差増幅器15により検出され、増幅された電圧差を「第一誤差電圧」という。誤差増幅器22の出力端子の電圧は第二誤差電圧である。
差動増幅器21で検出された第二差動電圧が定電圧源24の基準電圧より大きい場合、つまり、LED電圧が許容出力電圧より大きい場合、誤差増幅器22で検出された第二誤差電圧は上昇する。
差動増幅器21で検出された第二差動電圧が定電圧源24の基準電圧より小さい場合、つまり、LED電圧が許容出力電圧より小さい場合、誤差増幅器22で検出された第二誤差電圧は減少する。
OR回路23は、誤差増幅器15の第一誤差電圧と誤差増幅器22の第二誤差電圧のいずれか電圧の高い方がトランジスタ35のベース端子に入力される。
また、トランジスタ35に入力される信号レベルが小さいほど第二スイッチング素子7のデューティー比は大きくなり、LED電流またはLED電圧は大きくなる。
LEDの基準電圧は高く設定されているため、正常点灯時の誤差増幅器22の出力信号は小さい。そのため、正常点灯時には、誤差増幅器15の出力信号がトランジスタ35に入力され、定電流制御が行われる。
LEDの電気的特性より、LEDの順方向電圧はほぼ一定値である。したがって、通常点灯時の降圧チョッパ回路32の出力電圧(LED電圧)は、LED電流の値によって若干変動するものの、ほぼ一定の電圧となる。
この場合、降圧チョッパ回路32の出力側はオープン状態となり、LED電流はゼロになる。第二スイッチング素子制御回路17は、定電流制御機能(実施の形態1参照)により、降圧チョッパ回路32の第二スイッチング素子7のデューティー比を上げてLED電流を増加させようとする。しかし、LED11の断線故障によりLED電流は上がらず、第二スイッチング素子7のデューティー比は最大まで上げられる。
断線状態で第二スイッチング素子7のデューティー比が最大になると昇圧チョッパ回路31の出力電圧が降圧チョッパ回路32で降圧されない。そのため、降圧チョッパ回路32にかかる電圧は昇圧チョッパ回路31の出力電圧すなわち第一平滑コンデンサ6の電圧まで上昇する恐れがある。第一平滑コンデンサ6には昇圧チョッパ回路31の昇圧機能により高い電圧が印加されているため、第一平滑コンデンサ6の電圧が降圧されずに降圧チョッパ回路32にかかると第二平滑コンデンサ10やその他部品が故障に至る可能性がある。
通常点灯時は定電流動作により、調光コントローラ16で決定される電流値でLED11が点灯する。しかし、LED11の断線等により降圧チョッパ回路32の出力電圧が所定電圧(許容出力電圧)を超えた場合、定電圧動作により、降圧チョッパ回路32の出力電圧を低下させ、降圧チョッパ回路32の故障を防ぐ。
つまり、通常時には定電流フィードバック制御(定電流制御機能)によりLED11に略一定の電流を供給し、異常発生時には定電圧フィードバック制御(定電圧制御機能)により出力電圧の異常な上昇を防ぐ。
過電圧を検出したときに電圧の供給を停止するLED点灯装置について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明する。説明を省略する事項については実施の形態1と同様である。
実施の形態3における照明装置のLED点灯装置41について、図3に基づいて以下に説明する。
分圧抵抗20a、分圧抵抗20bおよびラッチ回路25は降圧チョッパ回路32で降圧した直流電圧(降圧チョッパ回路32の出力電圧)を検出する出力電圧検出部を構成する。
ラッチ回路25は、過電圧を検出するまでは第二スイッチング素子制御回路17にHighレベル信号を出力し、過電圧を検出した以後は第二スイッチング素子制御回路17にLowレベル信号を出力する。
第一トランジスタ27は、ベース端子がツェナーダイオード26のアノード端子と第二トランジスタ28のコレクタ端子とに接続し、コレクタ端子が直流電源36、第二トランジスタ28のベース端子および第二スイッチング素子制御回路17に接続し、エミッタ端子がグラウンド端子に接続する。
第二トランジスタ28は、ベース端子が第一トランジスタ27のコレクタ端子に接続し、コレクタ端子が第一トランジスタ27のベース端子に接続し、エミッタ端子が直流電源36に接続する。
以下、第一トランジスタ27のコレクタ端子と接続する第二スイッチング素子制御回路17の端子を「第三入力端子」という。また、誤差増幅器15の出力端子と接続する第二スイッチング素子制御回路17の端子を「第一入力端子」、スイッチング電流検出抵抗13に接続する第二スイッチング素子制御回路17の端子を「第二入力端子」という。
第一トランジスタ27がオフの場合、第一トランジスタ27のコレクタ−エミッタ間は導通せず、第一トランジスタ27に接続する第二スイッチング素子制御回路17の第三入力端子は電位がHighレベル(直流電源36とほぼ同じ電位)になる。このとき、第一トランジスタ27のコレクタ−エミッタ間が導通しないため、第一トランジスタ27に接続する第二トランジスタ28はオフであり、第二トランジスタ28のエミッタ−コレクタ間は導通しない。
第三入力端子がHighレベルである場合、第二スイッチング素子制御回路17は、実施の形態1で説明したように第一入力端子の入力電圧(LED電流に相当)および第二入力端子の入力電圧(スイッチング電流に相当)に応じて第二スイッチング素子7を制御する。
第一トランジスタ27がオンの場合、第一トランジスタ27のコレクタ−エミッタ間は導通し、第一トランジスタ27に接続する第二スイッチング素子制御回路17の第三入力端子は電位がLowレベル(ほぼ「0」)になる。また、第一トランジスタ27のコレクタ−エミッタ間が導通すると、第一トランジスタ27に接続する第二トランジスタ28がオンになり、第二トランジスタ28のエミッタ−コレクタ間が導通する。そして、第二トランジスタ28のエミッタ−コレクタ間が導通することにより、第二トランジスタ28に接続する第一トランジスタ27がオン状態を維持する。
第三入力端子がLowレベルである場合、第二スイッチング素子制御回路17は、第一入力端子の入力電圧(LED電流に相当)および第二入力端子の入力電圧(スイッチング電流に相当)に関わらず、駆動回路18にスイッチオフ信号を出力し、第二スイッチング素子7をオフにする。
LED11のオープン故障などが発生していない通常時、実施の形態1で説明したように、LED点灯装置41は第二スイッチング素子制御回路17の定電流制御によりLED11を点灯させる。
例えば、何らかの原因によりLED11がオープン故障した場合、実施の形態2で説明したように、降圧チョッパ回路32の出力電圧は上昇する。
降圧チョッパ回路32の出力電圧が所定電圧を超えたとき、ツェナーダイオード26はオンとなり導通する。すると、ラッチ回路25の第一トランジスタ27はオンとなり導通し、第一トランジスタ27のコレクタ端子に接続された第二スイッチング素子制御回路17の端子はLowレベルとなる。そして、第二スイッチング素子制御回路17は第二スイッチング素子7をオフにし、定電流制御を停止する。また、ラッチ回路25は第一トランジスタ27が一度オンになると、このオン状態を維持する。このため、第二スイッチング素子7がオフにされ、降圧チョッパ回路32の出力電圧が低下し、ツェナーダイオード26がオフになっても、第一トランジスタ27にはラッチ回路25からLow信号が入力され続ける。つまり、第二スイッチング素子制御回路17は定電流制御の停止状態を維持する。
定電流制御を行っている場合、LED11のオープン故障時は通常点灯時と比較して降圧チョッパ回路32の出力電圧が上昇する。また、LED11がオープン故障した場合、降圧チョッパ回路32の出力を止めても構わないため、降圧チョッパ回路32の出力電圧を一定に保たなくてもよい。したがって、降圧チョッパ回路32の出力電圧を高い精度で検出する必要はない。
つまり、過電圧を検出した場合に定電流制御を停止して構わない用途においては、実施の形態2のように降圧チョッパ回路32の出力電圧を差動増幅器21を用いて高い精度で検出しなくても構わない。そのため、実施の形態3のように降圧チョッパ回路32の出力電圧をツェナーダイオード26を用いて簡単に検出すればよい。
第一スイッチング素子制御回路33は、第二スイッチング素子制御回路17が第二スイッチング素子7をオフにするときに昇圧チョッパ回路31の第一スイッチング素子4をオフにする。
例えば、第二スイッチング素子制御回路17と同様に第一スイッチング素子制御回路33をラッチ回路25の第一トランジスタ27に接続する。そして、第一スイッチング素子制御回路33は、ラッチ回路25からLow信号を入力した場合、昇圧チョッパ回路31の第一スイッチング素子4をオフにする。
これにより、異常発生時(降圧チョッパ回路32の第二スイッチング素子7をオフにしたとき)の消費電力を削減することができる。
実施の形態1−3で説明したLED点灯装置41を用いた照明装置について説明する。
図4に示すように、照明装置40は照明装置本体49にLED点灯装置41、電源線42、コネクタ43、配線44およびLED11を備える。
LED11は、照明装置本体49の発光面に装着され、配線44によりLED点灯装置41に接続される。
LED点灯装置41はLED電流を正確に検出し、フィードバック制御を行う。これにより、LED電流を目標電流値に保ち、各LEDに寿命やその他特性のばらつきがあっても各LEDに略一定の電流を供給し、正確なLEDの点灯(調光制御)を達成することができる。また、スイッチング電流を検出するため、何らかの原因により回路(降圧チョッパ回路32)に過電流が流れてもスイッチング素子(第二スイッチング素子7)を瞬時にオフすることができる。
Claims (9)
- 交流電源からの交流電圧を直流電圧に変換する直流電源回路と、
スイッチング素子を有し、前記直流電源回路からの直流電圧を前記スイッチング素子のオン時間に応じた直流電圧に降圧する降圧チョッパ回路と、
光源が取り付けられ、前記降圧チョッパ回路で降圧した直流電圧により前記光源を点灯させる光源部と、
前記光源部に取り付けられた前記光源と直列に接続する光源電流検出抵抗と、
前記光源電流検出抵抗の両端の電圧差を検出する差動増幅器と、
前記差動増幅器により検出された電圧差に応じて前記降圧チョッパ回路の前記スイッチング素子のオン時間を調整するスイッチング素子制御回路と
を備えたことを特徴とする光源点灯装置。 - 前記スイッチング素子制御回路は、前記差動増幅器により検出された電圧差が所定の目標電圧より大きい場合、前記降圧チョッパ回路の前記スイッチング素子のオン時間を変更して降圧後の直流電圧を小さくし、前記差動増幅器により検出された電圧差が前記目標電圧より小さい場合、前記降圧チョッパ回路の前記スイッチング素子のオン時間を変更して降圧後の直流電圧を大きくする
ことを特徴とする請求項1記載の光源点灯装置。 - 前記光源点灯装置は、さらに、
グラウンド端子と、
前記降圧チョッパ回路の前記スイッチング素子と前記グラウンド端子との間に直列に接続するスイッチング電流検出抵抗とを備え、
前記スイッチング素子制御回路は、前記スイッチング電流検出抵抗にかかる電圧が所定の上限電圧を超えた場合、前記差動増幅器により検出された電圧差に関わらず、前記降圧チョッパ回路の前記スイッチング素子をオフにする
ことを特徴とする請求項2記載の光源点灯装置。 - 前記光源点灯装置は、さらに、
前記降圧チョッパ回路で降圧した直流電圧を検出する出力電圧検出部を備え、
前記スイッチング素子制御回路は、前記差動増幅器により検出された電圧差と前記出力電圧検出部により検出された直流電圧とに応じて前記降圧チョッパ回路の前記スイッチング素子のオン時間を変更する
ことを特徴とする請求項2または請求項3記載の光源点灯装置。 - 前記スイッチング素子制御回路は、前記差動増幅器により検出された電圧差が前記目標電圧より大きい場合と前記出力電圧検出部により検出された直流電圧が所定の基準電圧より大きい場合との少なくともいずれかの場合、前記降圧チョッパ回路の前記スイッチング素子のオン時間を変更して降圧後の直流電圧を小さくする
ことを特徴とする請求項4記載の光源点灯装置。 - 前記光源点灯装置は、前記光源電流検出抵抗の両端の電圧差を検出する前記差動増幅器として第一の差動増幅器を備え、
前記出力電圧検出部は、
前記降圧チョッパ回路で降圧した直流電圧を分圧する分圧抵抗と、
前記降圧チョッパ回路で降圧した直流電圧に対応する電圧として、前記分圧抵抗の両端の電圧差を検出する第二の差動増幅器とを有し、
前記スイッチング素子制御回路は、前記第一の差動増幅器により検出された電圧差が前記目標電圧より大きい場合と前記第二の差動増幅器により検出された電圧差が前記基準電圧より大きい場合との少なくともいずれかの場合、前記降圧チョッパ回路の前記スイッチング素子のオン時間を変更して降圧後の直流電圧を小さくする
ことを特徴とする請求項5記載の光源点灯装置。 - 前記出力電圧検出部は、
前記降圧チョッパ回路で降圧した直流電圧を分圧する分圧抵抗と、
前記分圧抵抗にかかる電圧が前記基準電圧を超えたか否かを検出するラッチ回路とを有し、
前記スイッチング素子制御回路は、前記ラッチ回路が前記基準電圧を超える電圧を検出した場合、前記差動増幅器により検出された電圧差に関わらず、前記降圧チョッパ回路の前記スイッチング素子をオフにする
ことを特徴とする請求項5記載の光源点灯装置。 - 前記直流電源回路は、
前記交流電源からの交流電圧を直流電圧に変換する整流回路と、
第一のスイッチング素子を含み、前記整流回路からの直流電圧を前記第一のスイッチング素子のオン時間に応じた直流電圧に昇圧する昇圧チョッパ回路とを有し、
前記光源点灯装置は、
前記降圧チョッパ回路の前記スイッチング素子として第二のスイッチング素子を備え、
前記スイッチング素子制御回路は、
前記ラッチ回路が前記基準電圧を超える電圧を検出した場合、前記降圧チョッパ回路の前記第二のスイッチング素子をオフにすると共に前記昇圧チョッパ回路の前記第一のスイッチング素子をオフにする
ことを特徴とする請求項7記載の光源点灯装置。 - 請求項1〜請求項8いずれかに記載の光源点灯装置と、
前記光源点灯装置の前記光源部に取り付けられる光源と
を備えたことを特徴とする照明装置。
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