JP2011097387A - 無線通信システム、移動局装置、基地局装置および通信方法 - Google Patents

無線通信システム、移動局装置、基地局装置および通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011097387A
JP2011097387A JP2009249700A JP2009249700A JP2011097387A JP 2011097387 A JP2011097387 A JP 2011097387A JP 2009249700 A JP2009249700 A JP 2009249700A JP 2009249700 A JP2009249700 A JP 2009249700A JP 2011097387 A JP2011097387 A JP 2011097387A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
station apparatus
base station
mobile station
srs
transmitted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009249700A
Other languages
English (en)
Inventor
Yosuke Akimoto
陽介 秋元
Shoichi Suzuki
翔一 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2009249700A priority Critical patent/JP2011097387A/ja
Publication of JP2011097387A publication Critical patent/JP2011097387A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

【課題】移動局装置が送信したサウンディング参照信号が、他の移動局装置から送信されたサウンディング参照信号により干渉を受ける場合において、その影響を緩和する。
【解決手段】移動局装置が基地局装置に対してサウンディング参照信号を送信する無線通信システムであって、基地局装置は、移動局装置に対して、特定の時間シンボル単位で適用する符号拡散系列を割り当てる制御信号を送信する一方、移動局装置は、この制御信号を受信し、割り当てられた符号拡散系列に従ってサウンディング参照信号を時間シンボルごとに拡散し、基地局装置に対して送信する。
【選択図】図4

Description

本発明は、通信技術に関し、より詳細には、送信および受信する基地局装置、移動局装置を有する移動通信システムにおいて、サウンディング参照信号に対する干渉信号を抑圧する技術および、その受信技術に関する。
現在、3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、第3世代無線アクセス技術の進化(Long Term Evolution:以下、「LTE」と呼ぶ)や、さらなる通信速度の高速化へ向けたLTE Advanced(以下、「LTE-A」と呼ぶ)についても検討が行なわれている。LTEにおいて、UL−SCHに適用する空間多重系列数、符号化率、変調方式は、移動局装置から基地局装置に送信されるチャネル算出用の参照信号(サウンディング参照信号、SRS:Sounding Reference Signal)を利用して算出される。
LTE−AではMIMO空間多重をサポートするため、これに適したSRSの送信方式に変更することが必要となる。具体的に、LTEでは基地局装置が知るべきであった送信アンテナに対応するチャネル情報は2であったが、LTE−Aでは最大4本の送信アンテナによる空間多重がサポートされるため、LTE−AにおいてSRSに要するオーバーヘッドは単純にLTEの2倍となり得る。さらに、LTE−AではSRSを利用してチャネルの状況に応じた空間多重数(ランク)を計算し、それに合わせた上りリンク通信を行なうことが望ましい。さらに上りリンク通信の品質を高めるためには送信信号をあらかじめ前処理して送信することが有効であるが、ゲインを獲得するために送信信号に対して前処理を行なう場合には、最適な前処理系列(プレコーダ)の算出もSRSを利用して行なう必要がある。つまり、LTE−AではLTEと比較して、さらに高頻度かつ高精度なSRSの送信を実現しなければならない。一方、LTEにおけるSRSの仕組みに関して、他の基地局装置に属する移動局装置から送信されるSRSは送信時刻ごとにその系列がランダマイズされる。これにより、他の基地局装置に対して送信されるSRS信号は、自局に対して送信されるSRSの白色雑音として処理することができる。特にセル半径が小さく設計された移動局装置では、他の基地局装置に対して送信された上りリンク信号の干渉が熱雑音に対して支配的になるため、上記のとおり高いSRSの精度が要求されるLTE−Aでは干渉下においてもSRSの精度を高めることできる仕組みを有することが望ましい。
非特許文献1では、SRSの送信頻度が十分でなく所要の精度が実現できていない場合や、あらかじめ基地局装置で設定された帯域ではない領域をスケジュールする場合に利用するために、下りリンク制御チャネルで各移動局装置に送信される上りリンクリソース割り当て情報の中に、一度きりのSRS送信を指令する情報を含めることを提案している。ここで、1回の設定で2回(2サブフレーム)以上の周期的なSRS送信をピリオディックSRSと呼称し、1回の設定で1度(1サブフレーム)だけのSRS送信をアピリオディックSRSと呼称する。非特許文献2で提案するアピリオディックSRSの方法により、基地局装置がMIMO通信を行ないたいタイミングをトリガにしてSRSを送信することが可能であり、必要以上に周期的SRSリソースを移動局装置に割り当てることによるオーバーヘッドを削減することができる。
R1-091879, "SRS Transmission Issues in LTE-A", 3GPP TSG RAN WG1 Meeting #57, San Francisco, USA, 4-8 May, 2009
しかしながら、非特許文献1の方法は、SRSサブフレームの空きを有効利用して、1個のサブフレームで1度SRSを送信するが、SRSを送信するかしないかにもかかわらず、その領域をSRSサブフレームとして確保しておかなければならない。このため、SRSを送信しない場合にもそのリソースは確保されることになり、結果としてリソースの無駄遣いとなる。つまり、SRSを状況に応じていつでも送信できるよう柔軟性を高めると、利用されていないSRS領域を多く確保しておく必要があり、柔軟性を高くするとオーバーヘッドが大きくなり、結果として当初目的としていたオーバーヘッド削減効果が小さくなるという問題があった。特に干渉信号に対して検出特性を向上させる場合にはSRSの送信頻度を向上させるなどの対策が必要となり、上記オーバーヘッドが特に大きな問題となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、サウンディング参照信号に対する干渉信号を抑圧する無線通信システム、移動局装置、基地局装置および通信方法を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の無線通信システムは、一つ以上の基地局装置と、前期基地局装置と通信する一つ以上の移動局装置とから構成され、前記移動局装置は前記基地局装置から通知された時間位置と周波数位置と信号系列で、前記基地局装置にサウンディング参照信号を送信する無線通信システムであって、異なる時間位置で送信されるサウンディング参照信号に対して適用される拡散符号が、前記基地局装置から前記移動局装置へと通知され、前記移動局装置は、前記拡散符号と前期信号系列から送信するサウンディング参照信号を生成し、前記基地局装置へ送信することを特徴とする。
このように、送信するSRSの信号系列を時間位置ごとに拡散することから、同じ時間位置で送信される移動局装置からのSRS信号を逆拡散してキャンセルすることができ、干渉環境下でのSRSの検出精度を向上させることができる。さらに、一回の時間位置でのSRS送信はLTEにおける送信方法と全く同じであり、既存のLTEに対応した移動局装置との後方互換性も保たれることから共存が可能である。その結果、それぞれに対する時間位置を分離して準備する必要もないため、スループット減少といった問題も回避することができる。
(2)また、本発明の無線通信システムにおいて、前記信号系列は、サウンディング参照信号を前記拡散符号の拡散率と同じ送信する毎に、系列を変更することを特徴とする。
このように、信号系列を拡散率と同じ回数だけ送信した後、異なる系列に変更することで、直交性と白色性の両方を実現させることができる。これによりさらにSRSの検出精度を向上させることができる。
(3)また、本発明の無線通信システムにおいて、前記拡散符号は、前記基地局装置に固有の符号であることを特徴とすることを特徴とする。
このように、基地局装置がそれぞれ固有の拡散符号を利用することによって、基地局装置間の情報交換が容易になる。
(4)また、本発明の基地局装置は、一つ以上の基地局装置と、前期基地局装置と通信する一つ以上の移動局装置とから構成され、前記移動局装置は前記基地局装置から通知された時間位置と周波数位置と信号系列で、前記基地局装置にサウンディング参照信号を送信する無線通信システムに適用される基地局装置であって、異なる時間位置で送信されるサウンディング参照信号に対して適用される拡散符号を前記移動局装置へと通知し、前記移動局装置が送信する、前記拡散符号と前期信号系列から生成したサウンディング参照信号を受信することを特徴とする。
このように、送信するSRSの信号系列を時間位置ごとに拡散することから、同じ時間位置で送信される移動局装置からのSRS信号を逆拡散してキャンセルすることができ、干渉環境下でのSRSの検出精度を向上させることができる。さらに、一回の時間位置でのSRS送信はLTEにおける送信方法と全く同じであり、既存のLTEに対応した移動局装置との後方互換性も保たれることから共存が可能である。その結果、それぞれに対する時間位置を分離して準備する必要もないため、スループット減少といった問題も回避することができる。
(5)また、本発明の基地局装置において、前記信号系列は、サウンディング参照信号を前記拡散符号の拡散率と同じ送信する毎に、系列を変更することを特徴とする。
このように、信号系列を拡散率と同じ回数だけ送信した後、異なる系列に変更することで、直交性と白色性の両方を実現させることができる。これによりさらにSRSの検出精度を向上させることができる。
(6)また、本発明の基地局装置において、前記拡散符号は、前記基地局装置に固有の符号であることを特徴とする。
このように、基地局装置がそれぞれ固有の拡散符号を利用することによって、基地局装置間の情報交換が容易になる。
(7)また、本発明の移動局装置は、一つ以上の基地局装置と、前期基地局装置と通信する一つ以上の移動局装置とから構成され、前記移動局装置は前記基地局装置から通知された時間位置と周波数位置と信号系列で、前記基地局装置にサウンディング参照信号を送信する無線通信システムに適用される移動局装置であって、前記基地局装置から通知される、異なる時間位置で送信されるサウンディング参照信号に対して適用される拡散符号を受信し、前記受信した前記拡散符号と前期信号系列から生成したサウンディング参照信号を前期移動局装置へ送信することを特徴とする。
このように、送信するSRSの信号系列を時間位置ごとに拡散することから、同じ時間位置で送信される移動局装置からのSRS信号を逆拡散してキャンセルすることができ、干渉環境下でのSRSの検出精度を向上させることができる。さらに、一回の時間位置でのSRS送信はLTEにおける送信方法と全く同じであり、既存のLTEに対応した移動局装置との後方互換性も保たれることから共存が可能である。その結果、それぞれに対する時間位置を分離して準備する必要もないため、スループット減少といった問題も回避することができる。
(8)また、本発明の移動局装置において、前記信号系列は、サウンディング参照信号を前記拡散符号の拡散率と同じ送信する毎に、系列を変更することを特徴とする。
このように、信号系列を拡散率と同じ回数だけ送信した後、異なる系列に変更することで、直交性と白色性の両方を実現させることができる。これによりさらにSRSの検出精度を向上させることができる。
(9)また、本発明の移動局装置において、前記拡散符号は、前記基地局装置に固有の符号であることを特徴とする。
このように、基地局装置がそれぞれ固有の拡散符号を利用することによって、基地局装置間の情報交換が容易になる。
(10)また、本発明の無線通信方法は、一つ以上の基地局装置と、前期基地局装置と通信する一つ以上の移動局装置とから構成され、前記移動局装置は前記基地局装置から通知された時間位置と周波数位置と信号系列で、前記基地局装置にサウンディング参照信号を送信する無線通信システムに適用される移動局装置であって、前記基地局装置から通知される、異なる時間位置で送信されるサウンディング参照信号に対して適用される拡散符号を送信もしくは受信する手段と、前記受信した前記拡散符号と前期信号系列から生成したサウンディング参照信号を前期移動局装置へ送信もしくは受信する手段を有することを特徴とする
このように、送信するSRSの信号系列を時間位置ごとに拡散することから、同じ時間位置で送信される移動局装置からのSRS信号を逆拡散してキャンセルすることができ、干渉環境下でのSRSの検出精度を向上させることができる。さらに、一回の時間位置でのSRS送信はLTEにおける送信方法と全く同じであり、既存のLTEに対応した移動局装置との後方互換性も保たれることから共存が可能である。その結果、それぞれに対する時間位置を分離して準備する必要もないため、スループット減少といった問題も回避することができる。
(11)また、本発明の無線通信方法において、前記信号系列は、サウンディング参照信号を前記拡散符号の拡散率と同じ送信する毎に、系列を変更することを特徴とする。
このように、信号系列を拡散率と同じ回数だけ送信した後、異なる系列に変更することで、直交性と白色性の両方を実現させることができる。これによりさらにSRSの検出精度を向上させることができる。
(12)また、本発明の無線通信方法において、前記拡散符号は、前記基地局装置に固有の符号であることを特徴とする。
このように、基地局装置がそれぞれ固有の拡散符号を利用することによって、基地局装置間の情報交換が容易になる。
本発明によれば、それぞれの基地局装置に対して送信されるSRS信号を、複数の時間シンボルを利用して直交させることにより、自局でない基地局装置に送信されたSRSをキャンセルすることができる。さらに、LTEの仕様から大きな変更を伴わず、既存のLTEに対応した移動局装置との後方互換性も保たれるため、それぞれに対するスループット減少といった問題も回避することができる。
本発明の基地局装置の一構成例を示す機能ブロック図である。 本発明の移動局装置の一構成例を示す機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る移動局装置B−1から基地局装置A−1へ、移動局装置B−2から基地局装置A−2へSRSを送信することを想定したシーケンスチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るSRS信号系列の直交化の方法の一例を表す図である。 LTEにおけるSRSの送信の方法について具体的に示した図である。 サウンディングサブフレームの詳細な構成を示した図である。 SRSの送信方法について示した図である。
次世代セルラー移動通信の一方式として、国際的な標準化プロジェクトである3GPPにおいて、W−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)とGSM(Global System for Mobile Communications)を発展させたネットワークの仕様に関して検討が行なわれている。3GPPでは、以前からセルラー移動通信方式について検討されており、第3世代セルラー移動通信方式として、W−CDMA方式が標準化された。また、通信速度を更に向上したHSDPA(High-Speed Downlink Packet Access)も標準化され、サービスが運用されている。現在、3GPPでは、第3世代無線アクセス技術の進化(Long Term Evolution:以下、「LTE」と呼ぶ)や、さらなる通信速度の高速化へ向けたLTE Advanced(以下、「LTE-A」と呼ぶ)についても検討が行なわれている。
LTEにおける上りリンクデータの送信では、基地局装置から割り当てられたリソースに基づくSC−FDMA(Single Carrier Frequency division multiple Access)をベースにした通信方式が採用されている。具体的には変調された送信信号はDFT(Discrete Fourier Transformation)により周波数領域の信号へと変換され、基地局装置により割り当てられた周波数リソースにマッピングされた後、IDFT(Inverse DFT)により時間領域の信号へと変換され基地局装置へと送信される。ここでは、上りリンクデータとは上位レイヤから渡され、物理層では各ビットの意味を解釈しないデータに対応し、トランスポートチャネルで定義されたUL−SCH(Uplink Shared Channel)と呼称することとする。実際に送信されるデータはUL−SCHに対して符号化などの処理が施されたものであり、基地局装置によって移動局装置に割り当てられるPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)と呼ばれるデータ信号送信チャネルでこれが送信される。
LTEの上りリンクにおけるマルチアンテナ送信技術について、2本の送信アンテナから適応的に1本の送信アンテナを選択するアンテナスイッチングがサポートされている。これに対してLTE−Aでは、上りリンク方式の拡張として、MIMO(Multiple Input Multiple Output)による空間多重の適用が検討されており、UL−SCHのデータは最大4本の送信アンテナにより空間多重されて複数の系列が送信される。ここで、UL−SCHに適用する空間多重系列数、符号化率、変調方式は、移動局装置から基地局装置に送信されるチャネル算出用の参照信号(サウンディング参照信号、SRS: Sounding Reference Signal)を利用して算出される。SRSはこの用途のほかに、周波数スケジューリングにも利用される。
図5は、LTEにおけるSRSの送信の方法について具体的に示した図である。基地局装置は、それと通信をする移動局装置全体との間にサウンディングサブフレームを設定し、具体的にはサウンディングサブフレームは基準サブフレームからのオフセットと周期が与えられる。サウンディングサブフレームは全移動局装置に対して共通であり、このサブフレームにおいていずれかの移動局装置から基地局装置へSRSが送信されることを意味する。
図6は、サウンディングサブフレームの詳細な構成を示した図である。ただし、図8にはPUSCHとして利用できる帯域のみ記載しており、制御情報を送信する周波数帯域については省略している。図8における縦軸は周波数軸であり、一つのブロックはサブキャリアを表す。LTEでは連続する12サブキャリアをまとめてリソース割り当て単位としており、これをリソースブロック(RB:Resource Block)と呼称している。一方横軸は時間軸であり、周波数領域を時間領域に変換し、サイクリックプレフィックスを付与する単位によって時間を分割している。これを1SC−FDMAシンボルと呼称する。LTEでは連続する7SC−FDMAシンボルにより1スロットを構成し、2スロットをまとめて1サブフレームを構成する。サブフレームはLTEおよびLTE−Aにおける時間領域でのリソースの分割単位となっている。
図6に示されるように、それぞれのSC−FDMAシンボルは異なる用途に利用することができ、SC−FDMAシンボル3番はデータ復調用の参照信号(DMRS: Demodulation RS)の送信のために利用される。スロット1番におけるSC−FDMAシンボル6番はSRSの送信のために利用される。それ以外のSC−FDMAシンボルはデータ送信用に利用される。ここで、DMRSおよびSRSは、他のユーザとの多重や、アンテナ識別のために直交符号が利用されており、LTEではCAZAC(Constant Amplitude and zero-autocorrelation)系列を基にして生成された系列を時間軸上でサイクリックシフトさせた信号系列が利用されている。
図7は、SRSの送信方法について示した図である。基地局装置は、移動局装置に共通で、もしくは移動局装置一括でSRSの送信に関する設定を行なう。ここで、設定とは、SRSサブフレームのうち、移動局装置が利用できるサブフレームの位置をオフセットと周期により設定することとともに、SRSがサポートする帯域、1サブフレームにて送信されるSRS帯域幅、およびどのアンテナから送信されるかを表す。
具体的に図7を用いて説明すると、ここでは偶数サブフレームがSRSサブフレームとして設定されており、そのうち{4、8、12、16、20、24}サブフレームがこの移動局装置に割り当てられている。ここで、送信するサブフレームのことをSRS送信の時間位置と呼ぶ。また、この移動局装置のSRSがサポートする帯域はシステム帯域幅の一部であるFであり、1回のSRS送信で帯域Fの幅の三分の一つまり帯域F1、F2、F3が予め決められた順序で送信される。ここで、送信する周波数帯域のことをSRS送信の周波数位置と呼ぶ。また、この移動局装置は2本の送信アンテナを具備していることを想定しており、1サブフレームで一つのアンテナに対応したSRSを送信する。具体的にこの例においては、アンテナ#0、#1をそれぞれの送信タイミングで交互に送信するように設定される。なお、図7では各送信アンテナから送信されるSRSは、異なるサブフレームを利用することを想定しているが、同一時刻、同一周波数において、前記のサイクリックシフトにより符号多重させて送信させることも可能である。以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態による移動通信システムは、基地局装置Aと移動局装置Bとを有している。
図1は、本発明の基地局装置Aの一構成例を示す機能ブロック図である。本発明の基地局装置1は、送信部110、スケジューリング部120、受信部130、およびアンテナ140を備えている。送信部110は、符号化部111、変調部112、マッピング部113、無線送信部114を備えている。また、スケジューリング部120は、下りリンク送信リソース情報制御部121、上りリンク送信リソース情報制御部122、SRS直交リソース制御部123、SRS送信スケジュール制御部124を備えており、受信部130は無線受信部131、SRS逆拡散・算出部132、逆マッピング・復調処理部133を備えている。アンテナ140は、下りリンク信号の送信および上りリンク信号の受信に必要な数だけ備えられている。
基地局装置Aにおいて生成された、各移動局装置Bに送信する下りリンクデータと、スケジューリング部120から出力される制御情報送信のためのスケジューリング情報は、符号化部111に入力され、それぞれがスケジューリング部120からの制御信号に従った符号化が施され符号化ビット列が出力される。スケジューリング部120からの制御信号とは符号化率を表す情報や、たとえばターボ符号、テイルバイティング畳み込み符号などの符号化方式を表すものである。また、複数の情報を組み合わせて符号化されてもよく、それぞれの情報が個別に符号化されてもよい。ここで、スケジューリング部120から提供される情報とは、SRSの送信に関する制御情報を含むことが特徴であり、たとえばPUSCHの割り当て情報、SRSの系列に関する情報、送信するSC−FDMAシンボルの情報などが含まれた上りリンクリソース割り当て情報(UL Grant)のことを表す。
符号化部111の複数の出力ビット列は変調部112に入力され、それぞれがスケジューリング部120からの制御信号に従った変調、たとえばBPSK、QPSK、16QAM、64QAMのシンボルに変換され出力される。変調部112の出力はスケジューリング部120から提供される下りスケジューリングの情報とともにマッピング部113へ入力され、送信データが生成される。ここで送信データとは、例えばOFDM信号のことを指しており、マッピング動作とは移動局装置Bごとに指定された周波数、時間リソースに対応させる動作に相当する。また、MIMOによる空間多重が採用されていれば、この処理がこのブロックにおいて行なわれる。ここで制御情報とは、上りリンクもしくは下りリンクのリソース割り当て情報、つまり送信タイミングと周波数リソースの情報、上りリンクもしくは下りリンク信号の変調方式および符号化率、および、移動局装置Bに対するCQI、PMI、RIの送信要求などのことである。
マッピング部113により生成された信号は無線送信部114へと出力される。無線送信部114では、送信方式にあった形態に変換され、具体的にOFDMAに準じた通信方式であれば、周波数領域の信号に対してIFFT(Inverse Fast Fourier Transformation)が施されることにより、時間領域の信号が生成される。無線送信部114の出力信号はアンテナ140に供給され、ここから各移動局装置Bへ送信される。
スケジューリング部120は、上位レイヤからの制御情報および移動局装置Bから送信された情報を管理および制御し、各移動局装置Bへのリソース割り振りや変調方式、符号化率の決定およびこれらの動作の制御やその制御情報の出力などを行なっている。また、スケジューリング部120は異なる基地局装置Aから送信されるSRSの送信タイミング(時間リソース)、リソースブロック(周波数リソース)そして符号リソースを管理して、それぞれが直交するような系列を移動局装置Bへと割り当てることが本発明の特徴である。ここで、符号リソースとは、SRSの系列(CAZAC系列)と、それに適用するサイクリックシフト、また異なるサブフレーム(時間位置)で送信されるSRSに対して適用される直交符号系列(以下、この直交符号系列をオーソゴナルカバーと呼称する)のことを表す。
下りリンク送信リソース情報制御部121は、各UE3が利用する下りリンクリソースをスケジューリング・管理するとともに、その制御信号の生成を行なう。上りリンク送信リソース情報制御部122は、各UE3が利用する上りリンクリソースを管理するとともに、その制御信号の生成を行なう。SRS直交リソース制御部123は、他の基地局装置Aで利用されるSRSの符号リソースを踏まえて、それぞれの移動局装置Bに対して適用するSRSの符号リソースを管理する。SRS送信スケジュール制御部124は、他の基地局装置Aで利用されるSRSの設定を踏まえて、自局に適用するSRSの設定と管理を行なうとともに、それぞれの移動局装置Bに対して適用するSRSの送信リソース(時間リソース、周波数リソース、符号リソース)を管理する。そして、その情報を通知するための制御信号の生成と管理も行なう。ここで、自局に適用するSRSの設定とは、SRSサブフレームとして利用されるサブフレームの位置情報や、各移動局装置Bから送信されるSRSの送信周期、符号リソースなどのことを表す。
一方、移動局装置Bから送信された信号は、アンテナ140で受信された後、無線受信部131に入力される。無線受信部131はデータや制御信号を受け取り、送信方式に応じたディジタル信号を生成して出力する。具体的にOFDM方式やSC−FDMA方式が採用されているのであれば、受信信号をアナログ・ディジタル変換した後、処理時間単位でFFT処理を施した信号が出力される。ここで、無線受信部131には、上りリンクの伝搬路の状況を計測するための信号と、例えば上位レイヤで処理されるデータ信号や制御情報として管理されるべき情報を含む信号などの信号の2種類に分けられ、それぞれ第1の信号および第2の信号として出力される。
無線受信部131の第1の出力はSRS逆拡散・算出部132へ出力される。ここでは、上りリンク信号に含められたSRSもしくはSRSが抽出され、そこから得られる各移動局装置Bのチャネル情報をスケジューリング部120へ出力する。特に、SRSは時間、周波数、符号リソースによってユーザごと、もしくは他の情報と多重されている可能性があり、SRS送信スケジュール制御部123もしくはSRS送信スケジュール制御部124で管理するリソース割り当て情報に従って、これらの分離が行なわれる。さらにSRS逆拡散・算出部132部では、サイクリックシフトやオーソゴナルカバーを用いて符号多重されたSRSを逆拡散して分離する処理も含まれている。
無線受信部131の第2の出力は逆マッピング・復調処理部133へと出力される。逆マッピング・復調処理部133にはスケジューリング部120が管理するマッピングパターン、変調方式および符号化率を利用して、移動局装置Bから送信された複数種類の情報をそれぞれ復調、抽出する。ここで、上りリンク信号に空間多重が適用されており、2種類以上の通信品質の異なる情報が同時に送信されていれば、それぞれの信号が含まれている時間、周波数位置をあらかじめ分離し、スケジューリング部120から入力される制御情報に従って、それぞれ異なる変調方式、符号化率、空間多重数を適用した逆マッピング、復調処理が行なわれる。このような処理により得られた信号のうち、上位レイヤで処理されるものについては上位レイヤへと出力され、スケジューリング部120で管理される制御情報、たとえばCQIやRIなどについては、スケジューリング部120に出力される。
図2は、本発明の移動局装置Bの一構成例を示す機能ブロック図である。移動局装置Bは、図2に示すように、受信部210、スケジューリング情報管理部220、送信部230、および、アンテナ240を備えている。受信部210は無線受信部211、復調処理部212、下りリンク伝搬路算出部213を備えている。また、スケジューリング情報管理部220は下りリンク送信リソース情報管理部221、上りリンク送信リソース情報管理部222、SRS直交リソース管理部223、そしてSRS送信スケジュール管理部224を備えている。アンテナ240は上りリンク信号の送信および下りリンク信号の受信に必要な数だけ備えられている。送信部230は符号化部231、変調部232、マッピング部233、無線送信部234を備えている。
基地局装置1から送信される下りリンク信号をアンテナ240で受信すると、この受信信号は無線受信部211へ入力される。無線受信部211では、アナログ・ディジタル(A/D)変換などの他に、通信方式に応じた処理が施され、出力される。具体的にOFDMAであれば、A/D変換後の時系列の信号はFFT処理され、時間・周波数領域の信号に変換されて出力される。
無線受信部211の出力信号は復調処理部212へ入力される。これとともに復調処理部212にはスケジューリング情報管理部220から出力される下りリンク信号のスケジューリング情報(つまり自局宛の信号がどこに割り当てられているかという情報)、空間多重の系列数、変調方式、符号化率といった制御情報も入力され、復調処理が行なわれる。復調された信号は信号の種類によって分類され、上位レイヤにて処理される情報は上位レイヤへと渡され、スケジューリング情報管理部にて管理される情報についてはスケジューリング情報管理部に入力される。ここでスケジューリング情報管理部にて管理される情報とは、SRSを送信するリソース(時間、周波数、符号リソース)に関するものを含む。下りリンク伝搬路算出部213は無線受信部211から提供される伝搬路算出用の信号を入力信号として、下りリンクに適用できる空間多重の系列数、変調方式、符号化率といった管理情報を計算する。この管理情報はスケジューリング情報管理部220へと入力される。
スケジューリング情報管理部220は基地局装置Aから送信された制御情報を管理し、また、移動局装置Bで算出された制御情報を基地局装置Aへ送信するための管理も行なう。下りリンク送信リソース情報管理部221は、基地局装置Aから送信された自局の下りリンクリソース情報を管理するとともに、下りリンク信号の送信制御を行なう。上りリンク送信リソース情報管理部222は、基地局装置Aから送信された自局の上りリンクリソース情報を管理するとともに、上りリンク信号の送信制御を行なう。SRS直交リソース管理部223は基地局装置Aから送信されたSRSに適用する符号リソースを管理するとともに、それらのリソースを用いたSRS送信の制御を行なう。
SRS送信スケジュール管理部224は、基地局装置Aから送信されたSRSの送信リソース(時間リソース、周波数リソース)を管理するとともに、与えられたリソースでSRSを送信するよう制御する。
送信部230は、上りリンクデータやSRSなどの情報を割り当てられた上りリンクリソースにおいて送信する。下りリンクデータおよびスケジューリング情報管理部220で管理される信号は、その送信タイミングにおいて符号化部231へ供給され、入力された信号はそれぞれの種類によって異なる符号化率の符号化が行なわれる。この複数系列の出力信号は変調部232へと入力され、それぞれの種類によって異なる変調方式により変調される。この出力はマッピング部233へと出力され、送信情報ごとの空間多重数、およびマッピング位置情報に応じて信号のマッピングを行なう。具体的に、送信方式にSC−FDMAが適用される場合には割り当てられた周波数領域に信号をマッピングする。
マッピング部233によりマッピングされた信号は、無線送信部234へ入力される。無線送信部234ではこれらの信号が送信用の信号形態に変換される。具体的には、周波数領域の信号をIFFTにより時間領域の信号へ変換し、ガードインターバルを付与する動作などがこれに相当する。無線送信部234の出力はアンテナ240に供給される。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る2つの基地局装置A(A−1、A−2)と移動局装置B(B−1,B−2)から構成され、移動局装置B−1から基地局装置A−1へ、移動局装置B−2から基地局装置A−2へとSRSが送信される手順を説明するシーケンスチャートである。ここでは、異なる基地局装置に属する移動局装置から送信されるSRSを直交させるためのシーケンスが示されているが、一つの基地局装置に対して複数の移動局装置が属する場合についても本実施形態と同様の手順を適用することが可能である。また、それぞれの基地局装置に対して複数の移動局装置が同時に存在していて同様の手順が適用可能であり、ここでは簡単のため、それぞれひとつから構成されているものとした説明を行なう。
基地局装置A−1とA−2は、各移動局装置に対して割り当てるSRS設定情報の交換を行う(ステップS100)。ここで、SRS設定情報とはSRSサブフレームの通知や、各移動局装置に適用されるSRS送信周期の情報、さらに各基地局装置が利用するオーソゴナルカバーの情報、SRSに利用する系列の情報と、その系列をサブフレームごとに変更するか否かなどの情報のことである。例えば、基地局装置A−1とA−2は、5k+1(kは0以上の整数)のサブフレームをSRSサブフレームとして設定し、各移動局装置はすべて5サブフレームごとにSRSを送信することを情報交換する。そしてオーソゴナルカバーの拡散率を2として設定し、たとえばオーソゴナルカバーの系列にWalsh符号を利用して、基地局装置A−1は「+1、+1」を、基地局装置B−1は「+1、−1」を利用するという情報を交換する。SRSの信号系列であるCAZAC系列をどの周期で変更するか、もしくは変更しないかという情報の交換をすることができ、たとえば、このCAZAC系列はオーソゴナルカバーの拡散率と同じサブフレームだけ同一のものを利用し、そのたびに系列を変更するように設定することもできる。さらに、基地局装置A−1とA−2において、オーソゴナルカバーによりSRSを直交させることが困難である場合には、オーソゴナルカバーを無効化し、SRSのCAZAC系列をサブフレームごとに変更することによる白色雑音化を適用することも可能である。この設定は基地局装置の判断によって適用可能である。
次に基地局装置A−1およびA−2はそれぞれ、移動局装置B−1、B−2に対してSRS設定と直交符号に関する情報を送信する(ステップS101)。この情報とは、SRSサブフレームの位置情報、SRSを送信するサブフレームの情報、SRSに利用する信号系列(CAZAC系列)を指定する情報、CAZAC系列をサブフレームごとに変更するか否かの情報、SRS系列に適用するサイクリックシフトおよびオーソゴナルカバーの情報などが含まれる。具体的に割り当てられるリソースの一例は図4に示すとおりである。移動局装置B−1については基地局装置A−1から設定が通知され、サブフレームn、n+m、n+2m、n+3mでシステム帯域に一致する周波数帯域幅のSRSを送信し、サブフレームn、n+mでは系列α1にサイクリックシフトC1を適用したSRSを送信し、n+2m、n+3mでは系列α2にサイクリックシフトC2を適用したSRSを送信する。オーソゴナルカバーの拡散率は2で、その系列には「+1、+1」が適用される。一方、移動局装置B−2については基地局装置A−2から設定が通知され、サブフレームn、n+m、n+2m、n+3mでシステム帯域に一致する周波数帯域幅のSRSを送信し、サブフレームn、n+mでは系列β1にサイクリックシフトD1を適用したSRSを送信し、n+2m、n+3mでは系列β2にサイクリックシフトD2を適用したSRSを送信する。オーソゴナルカバーの拡散率は2で、その系列には「+1、−1」が適用される。なお、各移動局装置がMIMO(MultipleInput Multiple Output)に対応しており、送信アンテナ数に対応した複数の直交系列を送信したい場合には、系列α1、α2、β1、β2それぞれに対して異なるサイクリックシフトを適用し、CDMによる同時送信することも可能である。
上記の設定を受信した移動局装置B−1、B−2は、それぞれの送信タイミングに合わせて送信するSRS信号を生成する(ステップS102)。たとえばサブフレームnで送信するSRS信号であれば、移動局装置B−1は系列α1を、移動局装置B−2は系列β1を生成する。たとえばSC-FDMAやOFDMに準ずる方式であれば、α1、β1は周波数領域の信号であり、α1(x)やβ1(x)と表現することもできる。ただしxはサブキャリアである。
ステップS102でSRS信号を生成した移動局装置B−1、B−2は基地局装置A−1、A−2からそれぞれ与えられた直交リソースに応じてSRS信号を直交符号化する(ステップS103)。これを図4におけるサブフレームnを用いて説明すると、移動局装置B−1では、ステップS101で生成されたSRS信号系列α1は、C1のサイクリックシフトが適用された後、オーソゴナルカバーに対応する「+1」が系列全体に対して乗算される。OFDMの場合では1×α1(x)が移動局装置Bから送信されるSRS信号となる。移動局装置B−2では、ステップS101で生成されたSRS信号系列β1は、D1のサイクリックシフトが適用された後、オーソゴナルカバーに対応する「+1」が乗算される。サブフレームn+mにおいて、移動局装置B−1では、ステップS101で生成されたSRS信号系列α1は、C1のサイクリックシフトが適用された後、オーソゴナルカバーに対応する「+1」が乗算される。移動局装置B−2では、ステップS101で生成されたSRS信号系列β1は、D1のサイクリックシフトが適用された後、系列全体に対してオーソゴナルカバーに対応する「―1」が系列全体に乗算される。OFDMの場合では−1×β1(x)が移動局装置Bから送信されるSRS信号となる
ステップS103で生成されたSRS信号は、割り当てられた周波数リソースにマッピングされた後、それぞれの移動局装置へ所望信号として送信される(ステップS104a)。このとき、移動局装置B−1は基地局装置A−1に対してSRSを送信するが、移動局装置A−2ではこのSRS信号は干渉信号となる(ステップS104b)。同様に、移動局装置B−2は基地局装置A−2に対してSRSを送信するが、移動局装置A−1ではこのSRS信号は干渉信号となる(ステップS104b)。基地局装置A−1およびA−2は干渉となるSRSを含めて、ステップS104aで送信されたSRS信号を受信する(ステップS105)。
干渉信号を含むSRS信号を受信した基地局装置A−1とA−2は、サイクリックシフトで多重された系列を逆拡散処理により分離した後、オーソゴナルカバーを用いた逆拡散処理により干渉のキャンセルを行う(ステップS106)。具体的な手順は以下の通りである。
基地局装置A−1において、ステップS104aとS104bによりサブフレームnに受信される信号y1はy1=h11×r1+h21×r2として表現される。またサブフレームn+mに受信される信号y2はy2=h12×r1+h22×(-r2)として表現される。ここでh11はサブフレームnにおける基地局装置A−1、移動局装置B−1間のチャネル、h12はサブフレームn+mにおける基地局装置A−1、移動局装置B−1間のチャネルである。さらに、y1はサイクリックシフトによって拡散された系列は逆拡散処理により分離されているものとする。さらに、r1は移動局装置B−1が送信したSRSの系列であり、r2は移動局装置B−2が送信したSRSの系列である。つまり、r1は所望成分でr2は干渉成分となる。また、y1とy2には熱雑音などのノイズ成分は簡単のため省略しており、干渉成分y1とy2の式において、r2の符号が反転しているのはオーソゴナルカバーの適用によるものである。ここで、ドップラーシフトによるサブフレームnとn+mにおける伝搬路の時間変動が十分小さくなるようにmを設定すれば、h11=h12, h21=h22と近似することができ、y1+y2=2×h11×r1となり、基地局装置で干渉成分r2をキャンセルすることができる。
以上の処理により、他の基地局装置に属する移動局装置から送信されるSRSをキャンセルすることができ、所望のSRS信号の検出精度を向上させることができる。
本発明に関わる基地局装置A、および移動局装置Bで動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU(Central Processing Unit)等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であっても良い。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM(Random Access Memory)に蓄積され、その後、Flash ROM(Read Only Memory)などの各種ROMやHDD(Hard Disk Drive)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。
尚、上述した実施形態における移動局装置A、基地局装置Bの一部、または全部をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、移動局装置1、または基地局装置3に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上述した実施形態における移動局装置A、基地局装置Bの一部、または全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよい。移動局装置1、基地局装置3の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、または全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
110 送信部
111 符号化部
112 変調部
113 マッピング部
114 無線送信部
120 スケジューリング部
121 下りリンク送信リソース情報制御部
122 上りリンク送信リソース情報制御部
123 SRS直交リソース制御部
124 SRS送信スケジュール制御部
130 受信部
131 無線受信部
132 SRS逆拡散・算出部
133 逆マッピング・復調処理部
140 アンテナ
210 受信部
211 無線受信部
212 復調処理部
213 下りリンク伝搬路算出部
220 スケジューリング情報管理部
221 下りリンク送信リソース情報管理部
222 上りリンク送信リソース情報管理部
223 SRS直交リソース管理部
224 SRS送信スケジュール管理部
230 送信部
231 符号化部
232 変調部
233 マッピング部
234 無線送信部
240 アンテナ

Claims (12)

  1. 一つ以上の基地局装置と、前期基地局装置と通信する一つ以上の移動局装置とから構成され、前記移動局装置は前記基地局装置から通知された時間位置と周波数位置と信号系列で、前記基地局装置にサウンディング参照信号を送信する無線通信システムであって、
    異なる時間位置で送信されるサウンディング参照信号に対して適用される拡散符号が、前記基地局装置から前記移動局装置へと通知され、
    前記移動局装置は、前記拡散符号と前期信号系列から送信するサウンディング参照信号を生成し、前記基地局装置へ送信することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記信号系列は、サウンディング参照信号を前記拡散符号の拡散率と同じ送信する毎に、系列を変更することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記拡散符号は、前記基地局装置に固有の符号であることを特徴とすることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 一つ以上の基地局装置と、前期基地局装置と通信する一つ以上の移動局装置とから構成され、前記移動局装置は前記基地局装置から通知された時間位置と周波数位置と信号系列で、前記基地局装置にサウンディング参照信号を送信する無線通信システムに適用される基地局装置であって、
    異なる時間位置で送信されるサウンディング参照信号に対して適用される拡散符号を前記移動局装置へと通知し、
    前記移動局装置が送信する、前記拡散符号と前期信号系列から生成したサウンディング参照信号を受信することを特徴とする基地局装置。
  5. 前記信号系列は、サウンディング参照信号を前記拡散符号の拡散率と同じ送信する毎に、系列を変更することを特徴とする請求項4に記載の基地局装置。
  6. 前記拡散符号は、前記基地局装置に固有の符号であることを特徴とする請求項4もしくは請求項5に記載の基地局装置。
  7. 一つ以上の基地局装置と、前期基地局装置と通信する一つ以上の移動局装置とから構成され、前記移動局装置は前記基地局装置から通知された時間位置と周波数位置と信号系列で、前記基地局装置にサウンディング参照信号を送信する無線通信システムに適用される移動局装置であって、
    前記基地局装置から通知される、異なる時間位置で送信されるサウンディング参照信号に対して適用される拡散符号を受信し、
    前記受信した前記拡散符号と前期信号系列から生成したサウンディング参照信号を前期移動局装置へ送信することを特徴とする移動局装置。
  8. 前記信号系列は、サウンディング参照信号を前記拡散符号の拡散率と同じ送信する毎に、系列を変更することを特徴とする請求項7に記載の移動局装置。
  9. 前記拡散符号は、前記基地局装置に固有の符号であることを特徴とする請求項7もしくは請求項8に記載の移動局装置。
  10. 一つ以上の基地局装置と、前期基地局装置と通信する一つ以上の移動局装置とから構成され、前記移動局装置は前記基地局装置から通知された時間位置と周波数位置と信号系列で、前記基地局装置にサウンディング参照信号を送信する無線通信方法であって、
    前記基地局装置から通知される、異なる時間位置で送信されるサウンディング参照信号に対して適用される拡散符号を送信もしくは受信する手段と、
    前記受信した前記拡散符号と前期信号系列から生成したサウンディング参照信号を前期移動局装置へ送信もしくは受信する手段を有することを特徴とする無線通信方法。
  11. 前記信号系列は、サウンディング参照信号を前記拡散符号の拡散率と同じ送信する毎に、系列を変更することを特徴とする請求項10に記載の無線通信方法。
  12. 前記拡散符号は、前記基地局装置に固有の符号であることを特徴とする請求項10もしくは請求項11に記載の無線通信方法。
JP2009249700A 2009-10-30 2009-10-30 無線通信システム、移動局装置、基地局装置および通信方法 Pending JP2011097387A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009249700A JP2011097387A (ja) 2009-10-30 2009-10-30 無線通信システム、移動局装置、基地局装置および通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009249700A JP2011097387A (ja) 2009-10-30 2009-10-30 無線通信システム、移動局装置、基地局装置および通信方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011097387A true JP2011097387A (ja) 2011-05-12

Family

ID=44113825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009249700A Pending JP2011097387A (ja) 2009-10-30 2009-10-30 無線通信システム、移動局装置、基地局装置および通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011097387A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012249112A (ja) * 2011-05-27 2012-12-13 Kyocera Corp 無線基地局及び通信制御方法
JP2013005033A (ja) * 2011-06-13 2013-01-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線通信システム及び無線通信方法
JP2015502078A (ja) * 2011-11-11 2015-01-19 富士通株式会社 無線ユーザエンドポイントに無線通信サービスを提供するために通信機を選択するシステム及び方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012249112A (ja) * 2011-05-27 2012-12-13 Kyocera Corp 無線基地局及び通信制御方法
JP2013005033A (ja) * 2011-06-13 2013-01-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線通信システム及び無線通信方法
JP2015502078A (ja) * 2011-11-11 2015-01-19 富士通株式会社 無線ユーザエンドポイントに無線通信サービスを提供するために通信機を選択するシステム及び方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11425713B2 (en) Uplink control in a wireless communication network
US10104644B2 (en) Device and method for resource allocation in radio communication
JP4757878B2 (ja) 無線送信装置及び無線送信方法
RU2425446C2 (ru) Способ передачи запроса планирования в беспроводной системе связи
JP4818455B2 (ja) 集積回路
JP5087061B2 (ja) 無線通信システム、基地局装置、移動局装置および無線通信方法
RU2419988C2 (ru) Способ задания подполос в системе связи с несколькими несущими и устройство - базовая станция радиосвязи
WO2011016390A1 (ja) 無線通信システム、移動局装置および基地局装置
US20140036850A1 (en) Wireless communication system, mobile station apparatus and base station apparatus
JP5415197B2 (ja) 無線通信システム、基地局装置および移動局装置
JP2011097387A (ja) 無線通信システム、移動局装置、基地局装置および通信方法
JP2011040841A (ja) 無線通信システム、基地局装置および移動局装置
JP5570567B2 (ja) 基地局装置、移動局装置、無線通信方法および集積回路
JP2010200077A (ja) 移動通信システム、基地局装置、移動局装置および移動通信方法
WO2011040125A1 (ja) 無線通信システム、移動局装置、基地局装置および通信方法
WO2010084821A1 (ja) 移動通信システム、基地局装置、移動局装置および移動通信方法
JP2011142494A (ja) 基地局装置、移動局装置、無線通信システム、基地局装置の制御プログラム、集積回路および基地局装置の通信方法