JP2011089297A - 還元機能付き混合水栓及びその給湯方法 - Google Patents
還元機能付き混合水栓及びその給湯方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011089297A JP2011089297A JP2009243063A JP2009243063A JP2011089297A JP 2011089297 A JP2011089297 A JP 2011089297A JP 2009243063 A JP2009243063 A JP 2009243063A JP 2009243063 A JP2009243063 A JP 2009243063A JP 2011089297 A JP2011089297 A JP 2011089297A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- hot water
- faucet
- tank
- reduction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Domestic Plumbing Installations (AREA)
Abstract
【課題】混合水栓に還元構造を設けることで、利用者の設定した温度になるまで、吐水初期の冷めた湯水を吐出口、シャワー設備から吐出させず、適温になった温水のみを吐出口等から吐出させ、無駄に水を捨てることがない。
【解決手段】給湯管路3と給水管路4と、貯湯タンク5から水栓本体2までの給湯管路3内に滞留している滞留水を、水栓本体2に接続した返還管路6から返還して一時貯留する還元用タンク14と、還元用タンク14に貯留した滞留水を、水栓本体2に供給する水栓本体2に接続した還元管路7と、水栓本体2に設けた、返還管路6と還元管路7の開閉を調整する滞留水調整弁18とを備え、混合水栓1による給湯に際して、給湯管路3に滞留している滞留水は吐出させず、利用者の設定した温度の貯湯タンク5内の温水のみを吐出させる。
【選択図】図1
【解決手段】給湯管路3と給水管路4と、貯湯タンク5から水栓本体2までの給湯管路3内に滞留している滞留水を、水栓本体2に接続した返還管路6から返還して一時貯留する還元用タンク14と、還元用タンク14に貯留した滞留水を、水栓本体2に供給する水栓本体2に接続した還元管路7と、水栓本体2に設けた、返還管路6と還元管路7の開閉を調整する滞留水調整弁18とを備え、混合水栓1による給湯に際して、給湯管路3に滞留している滞留水は吐出させず、利用者の設定した温度の貯湯タンク5内の温水のみを吐出させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、温水と冷水とを混合する湯水混合水栓に係り、特に貯湯タンクから長い給湯管を用いて水栓に給湯するときに適している還元機能付き混合水栓及びその給湯方法に関する。
温水と冷水とを混合し、適温に調整する機能を持った湯水混合水栓としては、2ハンドル混合水栓、シングルレバー式混合水栓、ミキシング式混合水栓、サーモスタット式混合水栓等の種々の構造が知られている。例えば、「2ハンドル混合水栓」は、ハンドルを2個装備し、一方のハンドルで水道水、他方のハンドルで湯水を供給、停止する水栓である。この2ハンドル水栓は、水道水側と湯水側のハンドルの開度に応じて水栓から吐出する温水の温度を調整する。「シングルレバー式混合水栓」は1本のレバーから成り、このレバーの上下の操作で水、湯水を供給、停止し、またレバーの左右の操作で水栓から出てくる水、湯水の温度を調整する。「ミキシング式混合水栓」は、湯水を供給、停止する機能と、温度調節を行う機能とを別々にした水栓をいう。給湯器で40℃や42℃の適温に設定して、温調ハンドルを給湯側全開の給湯器設定温度にして使用することが前提となる。「サーモスタット式混合水栓」は、吐出口の内部に組み込まれたサーモカートリッジの作用で、温調ハンドルで温度を設定すると、安定的に希望の温度の湯水を吐出することができる水栓である。
例えばシングルレバー式混合水栓に関する技術としては、特許文献1の特許第2541049号公報「シングルレバー式混合水栓」のように、固定ディスク弁とボディとの間からの漏水を防止するよう改善されたシングルレバー式混合水栓が提案されている。
特許第2541049号公報
また、特許文献2の特許第2874322号公報「温水混合水栓」のように、従来のサーモスタットミキシングバルブに比べて操作性に優れ、かつシングルレバー式湯水混合栓に比べて吐出温度の安定性に優れた湯水混合水栓が提案されている。
特許第2874322号公報
このような従来の混合水栓51は、図4の概略説明図に示すように、水道水等の給水量と電気温水器、ガス給湯器からの給湯量を、水栓本体52内の調節弁53により調節して、吐出温水の温度を調整する。しかし、図5の系統図に示すように、従来の混合水栓51では温水と給水を混合する機能しかないため、レバー54を操作しても、電気温水器の貯湯タンク55から吐出口56、シャワー設備57までの給湯配管58内に滞留している冷めた水(滞留水)が吐出口56、シャワー設備57から出終わるまで適温の湯水が使えないという問題を有していた。例えば、冬場にシャワー設備57で温水を浴びようとして最初に冷めた水が出るのが苦痛となっていた。
そこで、シャワー設備57の栓を操作してから、10数秒間温水が出るまで、シャワー設備57から出る冷たい水を捨てていた。また、台所においては、レバー54を操作してから冷たい最初の水を別な容器にとり、食器洗いや、洗濯機などに有効利用している人もいるが手間がかかっていた。このときも容器から溢れる水はそのまま捨てていた。
このような場合に、外国は元々水不足になる国が多く、水は貴重なものと認識している国が多い。最近では日本でも高度浄水等の水が貴重なものと認識されるようになり、環境負荷の観点からもこのような水を大切に使うという要請が高まってきた。
なお、都市ガス、プロパンガスによるガス給湯器、瞬間湯沸し器は、加熱部と吐出口、シャワー設備が近いので、直に温水を吐出させることができる。しかし、風呂場、台所、洗面所等の場所にそれぞれ設置する分散型設置ではコスト高になりやすいという問題を有していた。
一方、電気温水器は、深夜電力を利用して1台の温水器で風呂場、台所、洗面所などを給湯することが基本である。このようなオール電化住宅においては電気温水器の貯湯タンクから各使用場所までの給湯配管が長くなることは避けられなかった。
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、混合水栓に還元構造を設けることで、利用者の設定した温度になるまで、吐水初期の冷めた湯水を吐出口、シャワー設備から吐出させず、適温になった温水のみを吐出口等から吐出させ、無駄に水を捨てることがない還元機能付き混合水栓及びその給湯方法を提供することにある。
本発明の混合水栓によれば、温水器の貯湯タンク(5)から給湯する温水に、水道水等の給水系統からの水を混合して利用者が設定した温度の温水を供給する還元機能付き混合水栓(1)であって、水栓本体(2)にそれぞれ接続した、貯湯タンク(5)から温水を供給する給湯管路(3)と、前記給水系統から水を供給する給水管路(4)と、前記貯湯タンク(5)から水栓本体(2)までの給湯管路(3)内に滞留している滞留水を、該水栓本体(2)に接続した返還管路(6)から返還して一時貯留する還元用タンク(14)と、前記還元用タンク(14)に貯留した滞留水を、前記水栓本体(2)に供給する該水栓本体(2)に接続した還元管路(7)と、前記水栓本体(2)に設けた、前記返還管路(6)と前記還元管路(7)の開閉を調整する滞留水調整弁(18)と、を備え、前記混合水栓(1)による給湯に際して、前記給湯管路(3)に滞留している滞留水は吐出させず、利用者の設定した温度の貯湯タンク(5)内の温水のみを吐出させるように構成した、ことを特徴とする還元機能付き混合水栓が提供される。
前記還元用タンク(14)は、その底部に出入口(15)を設け、かつ該出入口(15)が前記水栓本体(2)の位置より上方に位置するようにグラビティタンクを配置し、該グラビティタンク内の滞留水はその自重で前記水栓本体(2)に戻るように構成したものである。
前記還元用タンク(14)には、その底部に出入口を設け、かつ該出入口が前記水栓本体(2)の位置より下方位置に配置した無圧タンクを用いることもできる。
前記還元用タンク(14)の出入口(15)と前記水栓本体(2)との配管(21)途中に、該還元用タンク(14)内の滞留水が流出した際に、該還元用タンク(14)内に空気の流入を阻止する空気阻止弁(22)を設けることが好ましい。
前記還元用タンク(14)には、その底部に出入口を設け、かつ該出入口が前記水栓本体(2)の位置より下方位置に配置した無圧タンクを用いることもできる。
前記還元用タンク(14)の出入口(15)と前記水栓本体(2)との配管(21)途中に、該還元用タンク(14)内の滞留水が流出した際に、該還元用タンク(14)内に空気の流入を阻止する空気阻止弁(22)を設けることが好ましい。
前記水栓本体(2)内にジェットポンプ機構(19)を設け、前記還元用タンク(14)の滞留水を前記給水管路(4)からの給水と同時に該水栓本体(2)に吸引して吐出させるように構成することができる。
本発明の給湯方法によれば、温水器の貯湯タンク(5)からの温水と、水道水等の給水系統からの水を混合して利用者が設定した温度の温水を吐出させる還元機能付き混合水栓(1)による給湯方法であって、先ず、前記混合水栓(1)を「開」操作したときに、前記貯湯タンク(5)から前記水栓本体(2)までの前記給湯管路(3)に滞留している滞留水を還元用タンク(14)に返還し、次に、前記貯湯タンク(5)内の温水が前記混合水栓(1)まで到達したら、その温水を吐出させる、ことを特徴とする還元機能付き混合水栓による給湯方法が提供される。
前記還元用タンク(14)に貯留している滞留水は、前記混合水栓(1)内において前記貯湯タンク(5)からの温水に、前記給水管路(4)からの給水と共に混合して湯温の調整に供する。
前記還元用タンク(14)に貯留している滞留水は、前記混合水栓(1)内において前記貯湯タンク(5)からの温水に、前記給水管路(4)からの給水と共に混合して湯温の調整に供する。
本発明の構成では、給湯に際して、貯湯タンク(5)から混合水栓(1)までの給湯管路(3)内に滞留している滞留水を、返還管路(6)から還元用タンク(14)に返還して一時貯留し、この冷たい滞留水は吐出口(16)等から吐出させない。この滞留水が還元用タンク(14)内に移り、貯湯タンク(5)の温水が混合水栓(1)まで到達したら吐出口(16)等から吐出させる。これにより適温になった温水のみを吐出口(16)等から吐出させることができる。更に、この温水と給水管路(4)の給水とをこの混合水栓(1)内で混合し、適温に調整する。
還元用タンク(14)に一時貯留した滞留水は、必要に応じてそのまま冷水として使用する。更に給水管路(4)からの給水と共に貯湯タンク(5)の温水に混合して湯温の調整に供することができる。
このとき、還元用タンク(2)内の滞留水は、その自重で還元管路(7)から水栓本体(2)に還元し、温水に混合させる。または水栓本体(2)内に設けたジェットポンプ機構(19)により、給水管路(4)からの給水で水栓本体(2)内に吸引して温水と混合して吐出口(16)等から吐出させる。
このとき、還元用タンク(2)内の滞留水は、その自重で還元管路(7)から水栓本体(2)に還元し、温水に混合させる。または水栓本体(2)内に設けたジェットポンプ機構(19)により、給水管路(4)からの給水で水栓本体(2)内に吸引して温水と混合して吐出口(16)等から吐出させる。
本発明の給湯方法では、混合水栓(1)を「開」操作したときに、利用者の設定した温度になるまで、吐水初期の冷めた湯水(滞留水)を吐出口(16)等から吐出させず、その適温になった温水のみを吐出口(16)等から吐出させることができる。例えばシャワー設備(17)の冷たい水に悩まされることなく、快適な生活が可能になる。
本発明の還元機能付き混合水栓は、混合水栓による給湯に際して、温水器の貯湯タンクから給湯する給湯管路に滞留している冷めた滞留水は吐出口、シャワー設備等から吐出させず、利用者の設定した温度の温水のみを吐出させるように構成したものである。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の還元機能付き混合水栓を示す概略説明図である。図2は還元機能付き混合水栓による給湯方法を示す概略系統図である。
本発明の還元機能付き混合水栓1は、水栓本体2に給湯管路3と給水管路4とを接続した混合水栓であり、温水器の貯湯タンク5から給湯する温水に、水道水等の給水系統からの水を混合して利用者が設定した温度の温水を供給する混合水栓である。更に本発明の混合水栓1には、これらの管路以外に還元機能を有する返還管路6と還元管路7とを備えている。なお、図示例の混合水栓1はシングルレバー式混合水栓の概略図を示しているがこれに限定されない。
図1は本発明の還元機能付き混合水栓を示す概略説明図である。図2は還元機能付き混合水栓による給湯方法を示す概略系統図である。
本発明の還元機能付き混合水栓1は、水栓本体2に給湯管路3と給水管路4とを接続した混合水栓であり、温水器の貯湯タンク5から給湯する温水に、水道水等の給水系統からの水を混合して利用者が設定した温度の温水を供給する混合水栓である。更に本発明の混合水栓1には、これらの管路以外に還元機能を有する返還管路6と還元管路7とを備えている。なお、図示例の混合水栓1はシングルレバー式混合水栓の概略図を示しているがこれに限定されない。
水栓本体2に接続している給湯管路3は、電気温水器で加熱した温水を貯留している貯湯タンク5から温水を供給する管路である。水栓本体2に接続している給水管路4は、水道水、井戸水等の給水系統から水を供給する管路である。この水と温水は、レバー8の操作で供給、停止する。例えば、このレバー8の上下の操作で水、湯水を供給、停止し、またレバー8の左右の操作で混合水栓1から吐出する湯水の温度を調整する。
電気温水器は、図2に示すように、貯湯タンク5に電気料金の安い夜間電力を利用して湯を沸き上げるため循環パイプ9を用いた外部式の発熱体10とポンプ11を備え、その給湯温度は、サーモスタットにより一定に維持するようになっている。例えば縦長に形成された貯湯タンク5には、その上部に台所、洗面台、浴槽等に温水を供給する給湯口12を、下部に水道水等を補給する給水口13をそれぞれ設けている。発熱体10は図示するような外部方式に限らず、貯湯タンク5の下部に内蔵した内部式の発熱体を備えることも可能である。
本発明の混合水栓1はその傍に還元用タンク14を備えている。この還元用タンク14は、貯湯タンク5から水栓本体2までの給湯管路3内に滞留している滞留水を、水栓本体2に接続した返還管路6から返還して一時貯留するタンクである。給湯管路3に滞留している冷めた滞留水を吐出口16、シャワー設備17等から吐出させないタンクである。
この還元用タンク14は、例えばその底部に出入口15を設け、かつ出入口15が水栓本体2の位置より上方に位置するように、いわゆるグラビティタンクを配置したものである。このような還元用タンク14では、内部の滞留水はその自重で水栓本体2に戻り、吐出口16等から容易に吐出させることができる。
また、還元用タンク14として、その底部に出入口を設け、かつ出入口が水栓本体2の位置より下方位置に配置した無圧タンクを用いることも可能である(図示していない)。このような無圧タンクを還元用タンク14として用いたときは、この無圧タンク内の滞留水は、後述するようなジェットポンプ機構19や様々な構造のポンプ等で水栓本体2に戻るように構成する。
また、還元用タンク14の容量は例えば貯湯タンク5から混合水栓1までの給湯管路3から算出する。次の数式に示すような計算式で算出する。
還元用タンクの容量=給湯管路の容量×α
αは1.5倍〜数倍
例えば、16mmの給湯配管が10mであれば、0.8×0.8×3.14×1000cm=2Lとなり、αを1.5とすれば3Lのタンク容量となる。
還元用タンクの容量=給湯管路の容量×α
αは1.5倍〜数倍
例えば、16mmの給湯配管が10mであれば、0.8×0.8×3.14×1000cm=2Lとなり、αを1.5とすれば3Lのタンク容量となる。
同様に、図2に示すように、シャワー設備17の傍にも還元用タンク14を備える。シャワー設備17から冷たい水を出さないために、同様な構成とする。
還元用タンク14に滞留水を返還する際には、水栓本体2に備えた滞留水調整弁18により返還管路6の開閉を行う。この滞留水調整弁18は、還元用タンク14に貯留した滞留水を、還元管路7に戻すときも、返還管路6と還元管路7の開閉を調整する。これらの滞留水調整弁18の操作は、サーモスタットで給湯管路3内の温水の温度を検知して駆動する方式、あるいは上述したように給湯管路3内の容量に基づき所定時間経過で駆動する方式がある。更に、手動により切り換える方式もある。
還元用タンク14の出入口15と水栓本体2との配管21途中に、還元用タンク14内へ空気が流入することを阻止する空気阻止弁22を設けることができる。この空気阻止弁22は、縦方向の配管21内に設けられ、フロート23で開閉操作されるものである。配管21内に滞留水が流入しているときは、浮遊しているフロート23が空気阻止弁22を開にし、一方配管21内の水位が低下したときは降下したフロート23で空気阻止弁22を閉にすることにより、還元用タンク14内への空気の流入を阻止する。
図3は本発明の還元機能付き混合水栓を示す概略説明図であり、(a)は滞留水を返還している状態、(b)は適温の温水を吐出している状態、(c)は滞留水を還元している状態である。
還元機能付き混合水栓1の動作状態について説明する。先ず、図3(a)に示すように、混合水栓1を「開」にしたときに、滞留水調整弁18の調整により返還管路6を「開」に、還元管路7は「閉」にして、貯湯タンク5から水栓本体2までの給湯管路3に滞留している滞留水を吐出口16、シャワー設備17等から吐出させることなく、還元用タンク14に返還する。これにより、無駄に水を捨てることがなくなる。なお、給水管路4から給水するときにも滞留水を還元する。
還元機能付き混合水栓1の動作状態について説明する。先ず、図3(a)に示すように、混合水栓1を「開」にしたときに、滞留水調整弁18の調整により返還管路6を「開」に、還元管路7は「閉」にして、貯湯タンク5から水栓本体2までの給湯管路3に滞留している滞留水を吐出口16、シャワー設備17等から吐出させることなく、還元用タンク14に返還する。これにより、無駄に水を捨てることがなくなる。なお、給水管路4から給水するときにも滞留水を還元する。
次に、図3(b)に示すように、貯湯タンク5内の温水が水栓本体2まで到達したら、滞留水調整弁18の調整により返還管路6を「閉」ににして、その温水を吐出口16、シャワー設備17等から吐出させる。これにより、適温になった温水のみを吐出させることができ、吐出口16、シャワー設備17等から冷水が出るという不具合がない。なお、図示例では、給湯管路3から給湯のみを説明しているが、給水管路4から水を混合することは勿論可能である。
還元用タンク14に貯留している滞留水は、図3(c)に示すように、混合水栓1内において貯湯タンク5からの温水に、給水管路4からの水と共に混合して湯温の調整に利用する。あるいは還元用タンク14内の水のみを利用することも可能である。
還元用タンク14は、その底部に出入口15を設け、かつ出入口15が水栓本体2の位置より上方に位置するように配置することにより、還元用タンク2内の滞留水はその自重で水栓本体2に戻り、吐出口16から吐出させる。
または水栓本体2内にジェットポンプ機構19を設け、還元用タンク14の滞留水を給水系統からの給水と同時に水栓本体2に吸引して吐出口16、シャワー設備17から吐出させる。
更に、ジェットポンプ機構19に代えて水栓本体2の配管にタンデム水車式ポンプ又は電動ポンプを設けることにより、還元用タンク14の滞留水を給水系統からの給水と同時に水栓本体2に吸引して吐出口16等から吐出させることができる。
本発明の還元機能付き混合水栓及びその給湯方法を実施するに際して、例えば混合水栓1で湯温を80度と設定し、混合水栓1の蛇口16からその温水を吐出させると、不注意で手が蛇口16の下に当たり、水跳ねが当たる位置に手があると大変危険である。そこで、その温水の出始めは50度程度から吐出させることが望ましい。あるいはこの混合水栓1の蛇口16につけた小さなディスプレイに返還温度或いは設定温度もリアルタイムに表示して知らせ、更には警報、音声メッセージなどで通知する手段を付加することも望ましい。
ここで、設定温度とは、利用者が必要とする湯の温度いい、例えば80度程度をいう。一定温度とは、利用者が80度の湯温を希望しても,安全上湯水の出始めの温度を例えば50度程度の低めに設定する。なお、50度で出始めても、配管の熱容量で若干の違いはあるが、直ぐに80度に上がっていくので問題はない。しかし、その短い時間であっても気いて手を安全な位置に戻すことができ、安全性を向上させることができる。
なお、本発明は上述した発明の実施の形態に限定されず、混合水栓1に返還管路6、還元管路7と還元用タンク14とから成る還元構造を設けることで、利用者の設定した温度になるまで、吐水初期の冷めた湯水を吐出口16、シャワー設備17から吐出させず、適温になった温水のみを吐出口16、シャワー設備17から吐出させ、無駄に水を捨てることがない構成であれば、図示したような構成に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明の還元機能付き混合水栓及びその給湯方法は、家庭用温水器に利用するだけでなく、業務用の大型の貯湯タンクを有する電気温水器においても利用することができる。更に、長い給湯配管を有するものであればガス給湯器にも勿論利用することができる。
1 混合水栓
2 水栓本体
3 給湯管路
4 給水管路
5 貯湯タンク
6 返還管路
7 還元管路
14 還元用タンク
15 還元用タンクの出入口
18 滞留水調整弁
19 ジェットポンプ機構
2 水栓本体
3 給湯管路
4 給水管路
5 貯湯タンク
6 返還管路
7 還元管路
14 還元用タンク
15 還元用タンクの出入口
18 滞留水調整弁
19 ジェットポンプ機構
Claims (7)
- 温水器の貯湯タンク(5)から給湯する温水に、水道水等の給水系統からの水を混合して利用者が設定した温度の温水を供給する還元機能付き混合水栓(1)であって、
水栓本体(2)にそれぞれ接続した、貯湯タンク(5)から温水を供給する給湯管路(3)と、前記給水系統から水を供給する給水管路(4)と、
前記貯湯タンク(5)から水栓本体(2)までの給湯管路(3)内に滞留している滞留水を、該水栓本体(2)に接続した返還管路(6)から返還して一時貯留する還元用タンク(14)と、
前記還元用タンク(14)に貯留した滞留水を、前記水栓本体(2)に供給する該水栓本体(2)に接続した還元管路(7)と、
前記水栓本体(2)に設けた、前記返還管路(6)と前記還元管路(7)の開閉を調整する滞留水調整弁(18)と、を備え、
前記混合水栓(1)による給湯に際して、前記給湯管路(3)に滞留している滞留水は吐出させず、利用者の設定した温度の貯湯タンク(5)内の温水のみを吐出させるように構成した、ことを特徴とする還元機能付き混合水栓。 - 前記還元用タンク(14)は、その底部に出入口(15)を設け、かつ該出入口(15)が前記水栓本体(2)の位置より上方に位置するようにグラビティタンクを配置し、該グラビティタンク内の滞留水はその自重で前記水栓本体(2)に戻るように構成したものである、ことを特徴とする請求項1の還元機能付き混合水栓。
- 前記還元用タンク(14)の出入口(15)と前記水栓本体(2)との配管(21)途中に、該還元用タンク(14)内の滞留水が流出した際に、該還元用タンク(14)内に空気の流入を阻止する空気阻止弁(22)を設けた、ことを特徴とする請求項1又は2の還元機能付き混合水栓。
- 前記還元用タンク(14)は、その底部に出入口を設け、かつ該出入口が前記水栓本体(2)の位置より下方位置に配置した無圧タンクである、ことを特徴とする請求項1の還元機能付き混合水栓。
- 前記水栓本体(2)内にジェットポンプ機構(19)を設け、前記還元用タンク(14)の滞留水を前記給水管路(4)からの給水と同時に該水栓本体(2)に吸引して吐出させるように構成した、ことを特徴とする請求項1の還元機能付き混合水栓。
- 温水器の貯湯タンク(5)からの温水と、水道水等の給水系統からの水を混合して利用者が設定した温度の温水を吐出させる還元機能付き混合水栓(1)による給湯方法であって、
先ず、前記混合水栓(1)を「開」操作したときに、前記貯湯タンク(5)から前記水栓本体(2)までの前記給湯管路(3)に滞留している滞留水を還元用タンク(14)に返還し、
次に、前記貯湯タンク(5)内の温水が前記混合水栓(1)まで到達したら、その温水を吐出させる、ことを特徴とする還元機能付き混合水栓による給湯方法。 - 前記還元用タンク(14)に貯留している滞留水は、前記混合水栓(1)内において前記貯湯タンク(5)からの温水に、前記給水管路(4)からの給水と共に混合して湯温の調整に供する、ことを特徴とする請求項6の還元機能付き混合水栓による給湯方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009243063A JP2011089297A (ja) | 2009-10-22 | 2009-10-22 | 還元機能付き混合水栓及びその給湯方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009243063A JP2011089297A (ja) | 2009-10-22 | 2009-10-22 | 還元機能付き混合水栓及びその給湯方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011089297A true JP2011089297A (ja) | 2011-05-06 |
Family
ID=44107781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009243063A Withdrawn JP2011089297A (ja) | 2009-10-22 | 2009-10-22 | 還元機能付き混合水栓及びその給湯方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011089297A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013056350A1 (en) * | 2011-10-17 | 2013-04-25 | Cartier Dany | Water faucet with triple-set controller |
JP2019500983A (ja) * | 2015-11-10 | 2019-01-17 | アクア・ビュー・インコーポレイテッドAqua View Inc. | 節水シャワーシステム及び、それに用いるサーモクロミック器具 |
CN109611944A (zh) * | 2018-01-13 | 2019-04-12 | 陈奎宏 | 一种热水循环*** |
KR101975044B1 (ko) * | 2018-11-15 | 2019-05-03 | 유동훈 | 수전 |
-
2009
- 2009-10-22 JP JP2009243063A patent/JP2011089297A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013056350A1 (en) * | 2011-10-17 | 2013-04-25 | Cartier Dany | Water faucet with triple-set controller |
JP2019500983A (ja) * | 2015-11-10 | 2019-01-17 | アクア・ビュー・インコーポレイテッドAqua View Inc. | 節水シャワーシステム及び、それに用いるサーモクロミック器具 |
US11193259B2 (en) | 2015-11-10 | 2021-12-07 | Aqua View Inc. | Water conserving shower system and thermochromic fixtures used therein |
US11668080B2 (en) | 2015-11-10 | 2023-06-06 | Aqua View Inc. | Water conserving shower system and thermochromic fixtures used therein |
CN109611944A (zh) * | 2018-01-13 | 2019-04-12 | 陈奎宏 | 一种热水循环*** |
KR101975044B1 (ko) * | 2018-11-15 | 2019-05-03 | 유동훈 | 수전 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100927163B1 (ko) | 개선된 컨트롤부를 구비한 냉온수공급시스템 | |
US6098213A (en) | Water temperature regulator | |
WO2009131399A3 (ko) | 온도조절이 용이한 혼합수 및 냉온수공급시스템 | |
JP5548449B2 (ja) | 可変温度の水を供給する装置 | |
JP2009150635A (ja) | 給湯装置 | |
JP5403490B2 (ja) | 即湯器 | |
KR20090119298A (ko) | 혼합수의 온도조절과 분배/차단이 용이한 서머밸브함을갖는 냉,온수공급시스템 및 서머밸브함의 시공방법 | |
JP2011089297A (ja) | 還元機能付き混合水栓及びその給湯方法 | |
JP4747799B2 (ja) | 即湯システム | |
KR101503013B1 (ko) | 잔류수 활용이 가능한 냉온수 공급 시스템 | |
JP2019066167A (ja) | 給湯システム | |
JP2011145005A (ja) | 風呂給湯システム | |
KR101513898B1 (ko) | 잔류수 활용이 가능한 냉온수 공급 시스템 | |
JP6907534B2 (ja) | 給湯装置 | |
JP7139865B2 (ja) | 給湯装置 | |
JPH10246345A (ja) | 配管ユニット、給湯装置及び給湯システム | |
JP6222021B2 (ja) | 給湯機 | |
KR20110135570A (ko) | 정온 급수 시스템 | |
JP2013076239A (ja) | 捨て水無し節水装置 | |
JP2014209995A (ja) | 浴槽洗浄機能付風呂装置 | |
JP2011220581A (ja) | 返還機能を有する給湯・給水設備及びその給湯・給水方法 | |
US20170321398A1 (en) | Hot water saving system | |
US20060130918A1 (en) | No water waste valve | |
CN107655198A (zh) | 沐浴用出水器 | |
JP5105315B2 (ja) | 即湯システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20120117 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20130108 |