JP2011085660A - 投影装置、投影方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】投影する画像の解像度を簡単に向上させることができるようにする。
【解決手段】ズーム制御部121は、投影する画像のズーム倍率を、ワイド端またはテレ端側に制御する。一方、画像処理回路112においては、入力された画像データから前記ワイド端で投影するための広視野画像データを生成するとともに、前記入力された画像データから広視野画像の一部の領域からなる部分詳細画像データを生成する。そして、ズーム制御部121の制御により、ワイド端の広視野画像と、テレ端の部分詳細画像とを高速に切り替えて投影するようにプロジェクトマイコン115が投影の制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は投影装置、投影方法及びプログラムに関し、特に、投影画像の解像度を向上させるために用いて好適な技術に関する。
従来、プロジェクタによる投影画像の解像度を向上させる技術として、2枚の液晶パネルを投影される映像が1/2画素だけずれるように配置しているものがある。そして、1/2画素の距離に対応したサンプリングポイントの異なる2枚の映像をそれぞれの液晶パネルから投影し、それらを合成してスクリーンに表示することにより、2倍の解像度を得る技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
一方、プロジェクタによって大画面で高解像度の表示を行う技術として、複数台のプロジェクタから投影される映像をつなぎ合わせることにより、1枚の高解像度の投影画像を得る技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。この技術によれば、1つの画像データを、複数のプロジェクタで表示可能な複数の画像データへ分解し、横方向に配列された別々の複数のプロジェクタでつなぎ合わせてその画像を表示している。これにより、拡大表示により画素が拡大することによって発生する画像の粗さが生じないようにして、大画面で高解像度の拡大表示を実現している。
特開平5−150208号公報 特開平8−50469号公報
しかしながら、前述した従来技術では、複数台のプロジェクタや複数枚の液晶パネルを備えたプロジェクタが必要となる。また、複数台のプロジェクタを使用する場合には、それらの設置位置や投影角度が異なるため、投影された画像に対して、画像の歪みや輝度等を補正する必要が生じる。その結果、複数のプロジェクタや液晶パネルを必要とするとともに、画像の歪みや輝度等を補正するための回路等が必要となるため、コストが多くかかるという問題点がある。
本発明は前述の問題点に鑑み、投影する画像の解像度を簡単に向上させることができるようにすることを目的としている。
本発明に係る投影装置は、画像を投影する投影手段と、前記投影手段により投影する画像のズーム倍率を第1のズーム倍率、または前記第1のズーム倍率よりも小さい第2のズーム倍率に制御するズーム制御手段と、入力された画像データから前記第1のズーム倍率で投影するための第1の画像を生成する第1の画像生成手段と、前記入力された画像データから前記第1の画像の一部の領域からなる第2の画像を生成する第2の画像生成手段と、前記ズーム制御手段によるズーム倍率の制御に従って、前記第1のズーム倍率における、前記第1の画像生成手段によって生成された第1の画像と、前記第2のズーム倍率における、前記第2の画像生成手段によって生成された第2の画像とを切り替えて投影するように前記投影手段を制御する投影画像制御手段とを有する。
本発明によれば、投影画像の解像度を簡単に向上させることができる。
第1の実施形態に係るプロジェクタの構成例を示すブロック図である。 部分高解像処理の手順の一例を示すフローチャートである。 広視野画像及び部分詳細画像のデータの生成方法の一例を示す図である。 第1の実施形態における実際の投影イメージを示す図である。 第2の実施形態に係るプロジェクタの構成例を示すブロック図である。 部分高解像処理の手順の一例を示すフローチャートである。 高解像表示を行う領域の設定方法の一例を示す図である。 部分詳細画像データの生成方法の一例を示す図である。 高解像処理の手順の一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態における実際の投影イメージを示す図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ100の構成例を示すブロック図である。
図1において、投影レンズ系101はプロジェクタ100から画像を投影するためのレンズを含むものである。フォーカスレンズ102は、投影される画像のピントを調節するためのものであり、ズームレンズ103は、投影される画像を光学的に変倍するためのものである。ここで、フォーカスレンズ102のレンズ位置情報は、フォーカスエンコーダ105により検出され、ズームレンズ103のズーム情報は、ズームエンコーダ106により検出される。また、フォーカスレンズ102及びズームレンズ103は、モータ104により駆動される。
プロジェクタマイコン115は、プロジェクタ100の投影機能を制御するためのものである。プロジェクタマイコン115には、初期データやテーブルデータを格納するEEPROM122と、プロジェクタ100内の温度を検出するための温度センサ123と、プロジェクタ100に対して操作するための操作SW124とが接続されている。さらに、リモコンからの信号を受信するためのリモコン受光部125と、冷却用ファンを駆動するためのファン駆動回路126と、AFセンサ127とが接続されている。AFセンサ127は、投影面までの距離を測定する測距センサと、投影画像のコントラストを検出するCCDなどのセンサとを含むものである。PCインターフェース128は、例えばUSBなどのインターフェースであり、パーソナルコンピュータ(PC)とプロジェクタ100との間の通信に使用されるものである。
また、プロジェクタマイコン115は、複数の制御部として機能する。画像処理部116は、画像のデジタル変倍や画像歪みの補正、投影像の上下反転などを行うための前処理や色処理などを行うよう画像処理回路112を制御する。外部I/O制御部117は、プロジェクタ100に接続されるキーボードやマウスなどの入力機器や、プリンタなどの出力機器とのデータ通信を制御するための制御部である。ファン・温度管理部118は、プロジェクタ100内の温度を管理し、ファンにより空冷するための制御部であり、温度センサ123から温度を検出し、プロジェクタ100内の温度上昇を抑制するためにファンの回転数制御などを行う。
SW・リモコン制御部119は、操作SW124やリモコン受光部125からの操作信号を検出するための制御部であり、電源のON/OFFやオートフォーカス(AF)、マニュアルフォーカス(MF)などのスイッチ操作を検出する。AF制御部120は、AFセンサ127からの情報に基づき、投影画像のピントが合焦するようにフォーカスレンズ102の駆動位置を算出するためのものである。さらにAF制御部120は、フォーカスエンコーダ105により検出されたレンズ位置情報に基づき、算出された駆動位置までフォーカスレンズ102を駆動するようモータドライバ107に信号を送る。
ズーム制御部121は、操作SW124やリモコン受光部125から、もしくはPCインターフェース128を介してPCからズーム倍率の情報を入力し、投影画像がそのズーム倍率で投影されるようにズームレンズ103の駆動位置を算出する。さらに、操作SW124やリモコン受光部125から、もしくはPCインターフェース128を介してPCからズーム速度の情報を入力する。そして、ズームエンコーダ106により検出されたレンズ位置情報に基づき、そのズーム速度に従って、算出された駆動位置までズームレンズ103を駆動するようモータドライバ107に信号を送る。
画像信号は、画像信号入力端子114からプロジェクタ100に入力される。入力された画像信号はA/D変換器113によりデジタル画像信号に変換され、変換されたデジタル画像信号は、画像処理回路112に格納される。画像処理回路112は、デジタル画像信号を一時的に格納し、プロジェクタマイコン115による制御に基づいて、画像のデジタル変倍や画像歪みの補正、投影像の上下反転などの変形処理を電気的に行う。画像処理されたデジタル画像信号は、D/A変換器111によりアナログ画像信号に変換され、液晶ドライブ回路110に供給される。
液晶ドライブ回路110は、入力されたアナログ画像信号を出力し、RGBそれぞれの液晶パネル108に表示させるための回路である。液晶パネル108上に表示された画像は、液晶パネル108の背面に配置されたランプ109からの照射光により、液晶パネル108の正面に配された投影レンズ系101を介して投影面に投影される。投影画像の表示サイズは、AFセンサ127から得られる投影面までの距離、フォーカスエンコーダ105で検出されるフォーカスレンズ102のレンズ位置情報、及びズームエンコーダ106で検出されるズームレンズ103のレンズ位置情報から決定される。
以下、本実施形態においては、投影面は凹凸がなく、レンズ面に対して平行に設置されているものとして説明を行う。
図2は、本実施形態に係るプロジェクタ100による部分高解像処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図2において、投影対象となる画像データが、PCから画像信号入力端子114を介してプロジェクタへと入力されると処理を開始する。そして、ステップS201において、A/D変換器113は、入力された画像データをデジタル画像信号に変換し、画像処理回路112は、A/D変換器113により変換されたデジタル画像信号を格納する。
次に、ステップS202において、プロジェクタマイコン115は、ズームレンズ103をワイド端からテレ端まで移動させる際のズーム速度の情報が、PCインターフェース128を介して入力されるまで待機する。ここでズーム速度は、例えば60Hzや120Hzなどであり、60Hzの情報が入力された場合には、1/60秒の速度でズームレンズ103をワイド端からテレ端、あるいはテレ端からワイド端へ移動させることになる。なお、ズームを高速に駆動するための機構には、公知の技術を用いる。例えば、USMを高速に制御してレンズを駆動してもよいし、液体レンズの液体を積層型ピエゾ素子で制御し、焦点距離を変えるようなダイナモルフレンズなどを用いてもよい。
そして、ズーム速度の情報が入力されると、ステップS203において、ズーム制御部121は、入力されたズーム速度の情報に従って、ズームレンズ103をワイド端へ移動させる。次に、ステップS204において、AF制御部120はAF制御を行い、投影画像のピントを合焦させる。そして、ステップS205において、画像処理部116は、入力された画像データに変倍処理を行い、ワイド端において投影される広視野画像データを生成するよう第1の画像生成手段として機能する画像処理回路112を制御する。そして、D/A変換器111に出力する。なお、広視野画像データを生成する詳細な手順に関しては後述する。
次に、ステップS206において、D/A変換器111は、ステップS205で生成された広視野画像データをアナログ画像信号に変換し、液晶ドライブ回路110は、そのアナログ画像信号を液晶パネル108へ出力する。そして、プロジェクタマイコン115の制御により液晶ドライブ回路110は、ランプ109からの照射光により投影レンズ系101を介して投影面へ画像を投影させる。
次に、ステップS207において、ズーム制御部121は、ステップS202で入力されたズーム速度の情報に従って、ズームレンズ103をテレ端へ移動させる。そして、ステップS208において、ステップS204と同様に、AF制御部120はAF制御を行い、投影画像のピントを合焦させる。次に、ステップS209において、画像処理部116は、入力された画像データに変倍処理を行い、テレ端において投影される部分詳細画像データを生成するよう第2の画像生成手段として機能する画像処理回路112を制御する。なお、部分詳細画像データを生成する詳細な手順に関しては後述する。
次に、ステップS210において、D/A変換器111は、ステップS209で生成された部分詳細画像データをアナログ画像信号に変換し、液晶ドライブ回路110は、そのアナログ画像信号を液晶パネル108へ出力する。そして、プロジェクタマイコン115の制御により液晶ドライブ回路110は、ランプ109からの照射光により投影レンズ系101を介して投影面へ画像を投影させる。そして、ステップS211において、プロジェクタマイコン115は、画像の投影を終了するか否かを判定する。この判定の結果、投影を継続する場合は、ステップS203に戻る。一方、ステップS211の判定の結果、投影を終了する場合は、そのまま処理を終了する。このようにプロジェクタマイコン115が投影画像制御手段として機能することにより、処理を繰り返す。
次に、広視野画像データ及び部分詳細画像データの詳細と、その生成方法とについて図3を参照しながら説明する。図3は、広視野画像及び部分詳細画像の生成方法の一例を示す図である。ここで、プロジェクタ100の表現可能な解像度が、幅Wp画素、高さHp画素であり、画像信号入力端子114から入力される入力画像データ301が、幅Wo画素、高さHo画素の画素数で構成される画像データであるものとする。
広視野画像データ303は、プロジェクタ100の表現可能な解像度と同様、幅Wp画素、高さHp画素の画素数で構成される画像データであり、入力画像データ301に対して変倍処理を行って生成されるものである。この変倍処理には、例えばニアレストネイバー法やバイリニア法などの公知の方法を用いる。
一方、部分詳細画像データ304も、プロジェクタ100の表現可能な解像度と同様、幅Wp画素、高さHp画素の画素数で構成される画像データである。ところが、部分詳細画像データ304は、入力画像データ301に対して領域切り出し処理を行い、一部の領域に切り出された領域画像302に対して変倍処理を行うことにより生成されるものである。この変倍処理には、ニアレストネイバー法やバイリニア法などの公知の方法を用いる。また、切り出す領域は、ワイド端での投影画像の表示サイズとテレ端での投影画像の表示サイズとの比率から、計算により決定される。なお、前述したように、投影画像の表示サイズは、AFセンサ127から得られる投影面までの距離やレンズ情報から決定される。
図4は、本実施形態における実際の投影イメージを示す図である。図4(a)は、ズームレンズ103がワイド端にある場合の投影イメージを示しており、第1のズーム倍率としてワイド端にある場合は、投影画像は広視野画像データを用いている。図4(b)は、ズームレンズ103がテレ端にある場合の投影イメージを示しており、第2のズーム倍率としてテレ端にある場合は、投影画像は部分詳細画像データを用いている。本実施形態においては、プロジェクタマイコン115の制御により、このワイド端及びテレ端の2つの状態での投影をズーム速度に従って切り替えながら投影を行うことにより、図4(c)に示すような合成された投影画像を投影する。このズーム速度を、例えば120Hzのように十分高速にすることによって、合成された投影画像を、部分詳細画像を投影している画像の領域のみ解像度が向上した1枚の画像として表示することができる。
以上のように本実施形態によれば、1台のプロジェクタで既存の光学系を用い、煩雑な画像補正を必要とせずに、投影画像の部分領域に対して、プロジェクタの表示解像度を超えた解像度で投影画像を表示することできる。
本実施形態においては、ズームレンズ103がワイド端にある場合の投影画像と、テレ端にある場合の投影画像とを切り替える処理について説明したが、必ずしもワイド端及びテレ端である必要はない。ズームレンズ103の位置が異なる2ヶ所のレンズ位置において、その時のそれぞれのレンズ位置での投影画像の表示サイズに合わせて投影する画像データを生成し、それらを切り替えながら投影することによっても解像度を向上させることができる。また、本実施形態では、ステップS211からステップS203に戻ることにより、2つの画像を繰り返して投影している。一方、静止画を表示する場合には、既に広視野画像データ及び部分詳細画像データを生成しているため、これらの画像データをメモリ等に格納しておき、新たにこれらの画像データを生成する処理を省略してもよい。
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態で説明したプロジェクタ100に、さらにシフトレンズを備え、投影画像中の任意の場所の解像度を向上させる処理について説明する。
図5は、本実施形態に係るプロジェクタ500の構成例を示すブロック図である。本実施形態におけるプロジェクタ500は、第1の実施形態で説明したプロジェクタ100の基本構成に、投影角度を調整するためのシフトレンズ501と、シフトレンズ501のレンズ位置情報を検出するためのシフトエンコーダ502とが含まれている。また、プロジェクタマイコン504はシフト制御部503としても機能し、シフトエンコーダ502により検出されたレンズ位置情報に基づき、シフトレンズ501の位置を制御する。なお、それ以外の構成については、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
図6は、本実施形態に係るプロジェクタ100による部分高解像処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、ステップS201、ステップS203からステップS208、及びステップS211は、第1の実施形態の図2で説明した処理と同様であるため説明を省略する。
ステップS601においては、プロジェクタマイコン504は、ズームレンズ103をワイド端からテレ端まで移動させる際のズーム速度及び高解像表示を行う領域の情報が、PCからPCインターフェース128を介して入力されるまで待機する。ここで、高解像表示を行う領域の情報とは、投影画像中のどの領域を高解像度に表示するかを示す情報である。この領域の設定方法の詳細に関しては後述する。
また、ステップS602においては、シフト制御部503はシフトレンズ501を制御し、ニュートラルポジションに移動させる。ここでニュートラルポジションとは、フォーカスレンズ102を通過した光の光軸を曲げないようなレンズ位置のことである。さらに、ステップS603においては、シフト制御部503は、入力された高解像表示を行う領域情報に基づいて、シフトレンズ501の移動位置を決定し、シフトレンズ501をその位置まで移動させる。また、ステップS604においては、高解像表示を行う領域情報に基づいて、画像処理部116は、入力された画像データに変倍処理を行い、テレ端において投影される部分詳細画像データを生成するよう画像処理回路112を制御する。なお、部分詳細画像データを生成する詳細な手順に関しては後述する。
次に、ステップS605においては、画像処理部116は、シフトエンコーダ502からシフトレンズ501のシフト量の情報を取得する。そして、そのシフト量をもとに、ステップS604で生成された部分詳細画像データに対して、画像の歪み補正を施すよう画像処理回路112を制御する。なお、歪み補正には、公知の方法を用いる。そして、D/A変換器111は、補正された部分詳細画像データをアナログ画像信号に変換し、液晶ドライブ回路110は、そのアナログ画像信号を液晶パネル108へ出力する。そして、プロジェクタマイコン115の制御により液晶ドライブ回路110は、ランプ109からの照射光により投影レンズ系101を介して投影面へ画像を投影させる。
図7は、前述した高解像表示を行う領域の設定方法の一例を示す図である。図6のステップS601では、高解像表示を行う領域の情報をPCから入力する例について説明したが、プロジェクタ500側でこの高解像表示を行う領域の情報を生成してもよい。この場合には、図7(a)または図7(b)に示す方法により領域を設定する。
図7(a)に示す例では、画像信号入力端子114から入力された画像データに対して、プロジェクタマイコン504により人物の顔領域の検出を公知の顔認識技術によって行う。そして、プロジェクタマイコン504は、検出された顔領域を高解像表示領域として設定する。一方、図7(b)に示す例では、画像信号入力端子114から入力された画像データに対して、プロジェクタマイコン504により公知の視線追跡技術を用いて視点位置を検出する。そして、プロジェクタマイコン504は、そこを中心とする領域に対応させて高解像表示領域として設定する。なお、高解像表示領域の設定方法は、これらに限られるものではなく、例えば、PCを介してユーザが任意の領域を指定してもよく、別の方法をとってもよい。
図8は、本実施形態における部分詳細画像データの生成方法の一例を示す図である。
図8において、部分詳細画像データ803は、プロジェクタ500の表現可能な解像度と同様、幅Wp画素、高さHp画素の画素数で構成される画像データである。部分詳細画像データ803は、入力画像データ801に対して領域切り出し処理を行い、切り出された領域画像802に対して変倍処理を行うことにより生成されるものである。この変倍処理には、ニアレストネイバー法やバイリニア法などの公知の方法を用いる。
また、切り出す領域は、図7に示した高解像表示領域804を含むように、ワイド端での投影画像の表示サイズとテレ端での投影画像の表示サイズとの比率から、計算により決定される。なお、前述したように、投影画像の表示サイズは、AFセンサ127から得られる投影面までの距離やレンズ情報から決定される。また、高解像表示領域804が、投影画像の表示サイズの比率から求まる領域サイズよりも大きい場合は、高解像表示領域804の中央部分に、投影画像の表示サイズの比率から求まる領域を設定し、切り出し処理を行えばよい。なお、広視野画像データの生成方法に関しては第1の実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態における実際の投影イメージは、第1の実施形態の図4で説明したものと同様である。第1の実施形態では、図4(c)に示した合成投影画像中の部分詳細画像は、中央に投影されていたが、本実施形態においては、この投影位置はシフトレンズ501によって制御され、任意の位置に投影されることになる。本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、ズームレンズ103のズーム速度を、例えば120Hzのように十分高速にする。これにより、合成された投影画像を、部分詳細画像を投影している画像の領域のみ解像度が向上した1枚の画像として表示することができる。
以上のように本実施形態によれば、1台のプロジェクタを用いて、投影画像の任意の部分領域に対して、プロジェクタの表示解像度を超えた解像度で投影画像を表示することができる。
本実施形態においても、ズームレンズ103がワイド端にある場合の投影画像と、テレ端にある場合の投影画像とを切り替える処理について説明したが、必ずしもワイド端及びテレ端である必要はない。ズームレンズ103の位置が異なる2ヶ所のレンズ位置において、その時のそれぞれのレンズ位置での投影画像の表示サイズに合わせて投影する画像データを生成し、それらを切り替えながら投影することによっても解像度を向上させることができる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では、ズームレンズ103の制御において切り替える2つのレンズ位置の状態を、ワイド端とテレ端との2つの状態とした。これに対して本実施形態では、ズームレンズ103の制御において切り替える2つのレンズ位置の状態を、それぞれのレンズ位置において投影される投影画像が1/2画素ずれるような位置とする。そして、そのレンズ位置状態に合わせて投影画像を切り替えて表示することによって解像度を向上させる処理について説明する。なお、本実施形態におけるプロジェクタは、第1の実施形態の図1で説明したプロジェクタ100と同じ構成であるため、説明は省略する。
図9は、本実施形態に係るプロジェクタ100による高解像処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、ステップS201、S202及びS211は第1の実施形態で説明した図2と同様であるため、説明は省略する。
ステップS903においては、ズーム制御部121は、入力されたズーム速度の情報に従って、ズームレンズ103を第1のレンズ位置へと移動させる。そして、ステップS904において、AF制御部120はAF処理を行い、投影画像のピントを合焦させる。
次に、ステップS905において、画像処理部116は、入力された画像データに変倍処理を行い、第1のレンズ位置において投影される第1の画像データを生成するよう画像処理回路112を制御する。なお、第1の画像データを生成する詳細な手順に関しては後述する。そして、ステップS906において、D/A変換器111は、ステップS905で生成された第1の画像データをアナログ画像信号に変換し、液晶ドライブ回路110は、そのアナログ画像信号を液晶パネル108へ出力する。そして、プロジェクタマイコン115の制御により液晶ドライブ回路110は、ランプ109からの照射光により投影レンズ系101を介して投影面へ画像を投影させる。
次に、ステップS907において、ズーム制御部121は、入力されたズーム速度の情報に従って、ズームレンズ103を第2のレンズ位置へ移動させる。なお、この第2のレンズ位置は、第1のレンズ位置で投影された画像に対して、1/2画素ずれるような位置とする。そして、ステップS908において、AF制御部120はAF処理を行い、投影画像のピントを合焦させる。
次に、ステップS909において、画像処理部116は、入力された画像データに変倍処理を行い、第2のレンズ位置において投影される第2の画像データを生成するよう画像処理回路112を制御する。なお、第2の画像データを生成する詳細な手順に関しては後述する。そして、ステップS910において、D/A変換器111は、ステップS909で生成された第2の画像データをアナログ画像信号に変換し、液晶ドライブ回路110は、そのアナログ画像信号を液晶パネル108へ出力する。そして、プロジェクタマイコン115の制御により液晶ドライブ回路110は、ランプ109からの照射光により投影レンズ系101を介して投影面へ画像を投影させる。
次に、第1のレンズ位置において投影される第1の画像データ、及び第2のレンズ位置において投影される第2の画像データの生成方法について説明する。第1の画像データ及び第2の画像データは、第1の実施形態で説明した広視野画像データの生成方法と同様に、画像信号入力端子114から入力される入力画像データを公知の変倍処理により生成する。この際に、第1の画像データを生成する場合のサンプリングポイントと第2の画像データを生成する場合のサンプリングポイントとを、互いに1/2画素ずらしてサンプリングする。
図10は、本実施形態における実際の投影イメージを示す図である。本実施形態では、第1のレンズ位置において投影された第1の投影画像1001、及び第2のレンズ位置において投影された第2の投影画像1002を、図10に示すように、1/2画素だけ画素ピッチがずれた状態で投影する。そして、第1の実施形態と同様に、ズームレンズ103のズーム速度を、例えば120Hzのように十分高速にし、第1の投影画像1001と第2の投影画像1002とを高速に切り換えて表示する。これにより、合成された投影画像は、プロジェクタの表示可能な解像度を超えた解像度の1枚の画像として表示することができる。
以上のように本実施形態によれば、1台のプロジェクタを用いて、投影画像の大部分に対して、プロジェクタの表示解像度を超えた解像度で投影画像を表示することができる。
なお、第1〜第3の実施形態で説明した処理において、入力画像データは静止画データでも動画データでもよく、動画データの場合には、フレーム毎に同様の処理を行えばよい。また、投影面はレンズ面に対して平行に設置されているものとして説明を行ったが、平行でない場合は、前処理として公知の投影画像の歪みを補正する処理を行うことにより同様の効果を得ることができる。さらに、第1及び第2の実施形態では、投影された画像中において、部分詳細画像が投影される部分及びそうでない部分において、画像の輝度が異なって表示される可能性がある。ところが、画像処理等によってこれらの輝度を調整する処理を行ってもよい。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
110 ドライブ回路、112 画像処理回路、115 プロジェクタマイコン、121 ズーム制御部

Claims (7)

  1. 画像を投影する投影手段と、
    前記投影手段により投影する画像のズーム倍率を第1のズーム倍率、または前記第1のズーム倍率よりも小さい第2のズーム倍率に制御するズーム制御手段と、
    入力された画像データから前記第1のズーム倍率で投影するための第1の画像を生成する第1の画像生成手段と、
    前記入力された画像データから前記第1の画像の一部の領域からなる第2の画像を生成する第2の画像生成手段と、
    前記ズーム制御手段によるズーム倍率の制御に従って、前記第1のズーム倍率における、前記第1の画像生成手段によって生成された第1の画像と、前記第2のズーム倍率における、前記第2の画像生成手段によって生成された第2の画像とを切り替えて投影するように前記投影手段を制御する投影画像制御手段とを有することを特徴とする投影装置。
  2. 前記第2のズーム倍率の画像の投影位置を調整するシフト制御手段をさらに備え、
    前記第2の画像生成手段は、前記シフト制御手段によって調整された投影位置に対応した第2の画像を生成することを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  3. 前記入力された画像データから人物の顔領域を認識する顔認識手段をさらに備え、
    前記シフト制御手段は、前記顔認識手段によって認識された顔領域を前記第2の画像の投影位置として調整することを特徴とする請求項2記載の投影装置。
  4. 視線を追跡する視線追跡手段をさらに備え、
    前記シフト制御手段は、前記視線追跡手段によって取得される視点位置を前記第2の画像の投影位置として調整することを特徴とする請求項2記載の投影装置。
  5. 前記ズーム制御手段は、投影画像の画素ピッチが互いに1/2ずれるように前記第1のズーム倍率と前記第2のズーム倍率とを制御し、
    前記第2の画像生成手段は、前記第1の画像から1/2画素ずれた第2の画像を生成することを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  6. 画像を投影する投影工程と、
    前記投影工程において投影する画像のズーム倍率を第1のズーム倍率、または前記第1のズーム倍率よりも小さい第2のズーム倍率に制御するズーム制御工程と、
    入力された画像データから前記第1のズーム倍率で投影するための第1の画像を生成する第1の画像生成工程と、
    前記入力された画像データから前記第1の画像の一部の領域からなる第2の画像を生成する第2の画像生成工程と、
    前記ズーム制御工程におけるズーム倍率の制御に従って、前記第1のズーム倍率における、前記第1の画像生成工程において生成された第1の画像と、前記第2のズーム倍率における、前記第2の画像生成工程において生成された第2の画像とを切り替えて投影するように前記投影工程における処理を制御する投影画像制御工程とを有することを特徴とする投影方法。
  7. 画像を投影する投影工程と、
    前記投影工程において投影する画像のズーム倍率を第1のズーム倍率、または前記第1のズーム倍率よりも小さい第2のズーム倍率に制御するズーム制御工程と、
    入力された画像データから前記第1のズーム倍率で投影するための第1の画像を生成する第1の画像生成工程と、
    前記入力された画像データから前記第1の画像の一部の領域からなる第2の画像を生成する第2の画像生成工程と、
    前記ズーム制御工程におけるズーム倍率の制御に従って、前記第1のズーム倍率における、前記第1の画像生成工程において生成された第1の画像と、前記第2のズーム倍率における、前記第2の画像生成工程において生成された第2の画像とを切り替えて投影するように前記投影工程における処理を制御する投影画像制御工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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