JP2011083875A - 複合研削盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の砥石を配置した旋回台をより小さくするとともに、旋回台上に配置する砥石をより適切な位置に配置することで、旋回台を更に小型化できるとともに、加工時間をより短く、更に複合研削盤の全体も小型化することができる複合研削盤を提供する。
【解決手段】第1アンギュラ砥石とプレーン砥石(互いの回転軸は平行、且つ旋回軸に直交)が旋回軸周りに旋回する旋回台上に配置されており、旋回軸を通り砥石回転軸に平行な基準対称面MAと、基準対称面に直交して旋回軸を通る基準直交面MBを仮定し、第1アンギュラ砥石TA1の研削基準点PA1と、プレーン砥石TP1の研削基準点PP1と、が基準対称面に対して非対称となる位置に配置されており、プレーン砥石の研削基準点が、第1アンギュラ砥石の研削基準点よりも基準直交面に近い位置に配置されているとともに第1アンギュラ砥石の研削基準点よりも基準対称面から遠い位置に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の砥石を旋回台に載置した複合研削盤に関する。
従来より、複数の砥石を載置した旋回台を旋回させてワークに各種の研削加工を行うことができる種々の複合研削盤が開示されている。
例えば特許文献1に記載された従来技術には、旋回台の側面(前面、後面)のそれぞれに砥石を配置するとともに、加工時に発生する加工反力の方向が、旋回軸の中心を向くように各砥石が配置された円筒研削盤(複合研削盤)が開示されている。
また特許文献2に記載された従来技術には、旋回台の側面(前面、後面)のそれぞれに砥石を配置するとともに、砥石軸位置を低くして剛性をより向上させることができる円筒研削盤(複合研削盤)が開示されている。
また特許文献3に記載された従来技術には、クランクシャフトのジャーナル部を研削するプレーン砥石と、クランクシャフトのピン部を研削するプレーン砥石と、の2種類のプレーン砥石を旋回台に配置し、旋回台を180度旋回させて、砥石を入れ替える構造を有する工作機械(複合研削盤)が開示されている。
また特許文献4に記載された従来技術には、それぞれが回転駆動される円筒部研削用砥石とテーパ部研削用砥石とを砥石台(旋回台)に設け、砥石台を水平面上で回転割出し可能にした円筒研削盤(複合研削盤)が開示されている。
特開2009−095911号公報 特開2009−101480号公報 特開昭54−295号公報 実開昭58−128856号公報
特許文献1、及び特許文献2に記載された従来技術では、ダイレクトドライブモータにて旋回台を旋回させ、ロータとステータを旋回台の内部に有しており、更に、旋回台の側面(前面、後面)に砥石を取り付けているので、旋回台の厚さが大きく、筐体としての旋回台のサイズと重量が大きい。従って、この旋回台をワークに向けて進退移動させる駆動モータも大型化し、研削盤が大型化する。
また、旋回台の側面に砥石を取り付けているので、砥石を取り付ける位置の調整自由度が小さい(旋回軸に近づく方向に調整できない)。
また、ワークを研削する砥石を交代させるために旋回させる際、サイズと重量が大きな旋回台を旋回させる時間がかかり、加工時間が長くなる可能性がある。
旋回台のサイズと重量を小さくするために、旋回台を板状にして旋回台の上に砥石を配置すると、旋回台のサイズと重量を見かけ上小さくすることが可能であり、砥石の配置の自由度も大きくなる。
しかし、特許文献3のように旋回台を旋回させるサーボモータ等の駆動モータを旋回台の上に突出するように配置する必要があり(旋回台の下には旋回台を進退移動させるボールねじ等があり、旋回台の下に旋回用駆動モータを配置するのは非常に困難である)、高さ方向に大きくなるばかりか、この旋回用駆動モータを避けて砥石を配置しなければならない。
更に、複数の砥石を適切な位置に配置しなければ、ワークを研削する砥石を交代させるために旋回した後、旋回台とワークとの相対移動量が増加して加工時間が長くなる。
しかしながら従来では旋回台としてのバランスや、旋回時の主軸台やワークとの干渉のみ考慮した砥石配置(例えば特許文献4)であった。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、複数の砥石を配置した旋回台をより小さくするとともに、旋回台上に配置する砥石をより適切な位置に配置することで、旋回台を更に小型化できるとともに、加工時間をより短く、更に複合研削盤の全体も小型化することができる複合研削盤を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの複合研削盤である。
請求項1に記載の複合研削盤は、ワークの外周面を研削するための2つの砥石が、ワーク回転軸に直交する旋回軸回りに旋回する旋回台上に配置され、第1の砥石がワークを研削する位置から、前記旋回台を180度以外に旋回させて第2の砥石がワークを研削する位置となるよう構成された複合研削盤において、ワークに対して前記旋回台を相対的に移動可能に構成されている。
旋回軸を含むとともに第1の砥石の回転軸及び第2の砥石の回転軸に平行な面である基準対称面を仮定し、第1の砥石におけるワークを研削する個所であるとともに第1の砥石の回転軸方向における一方の方向の端部となる第1の砥石の研削基準点と、第2の砥石におけるワークを研削する個所であるとともに第2の砥石の回転軸方向における一方の方向の端部となる第2の砥石の研削基準点と、が前記基準対称面に対して非対称となる位置に配置されている。
そして、第2の砥石の研削基準点から前記基準対称面までの距離と、第1の砥石の研削基準点から旋回軸までの距離とが同じになるように第1の砥石の位置と第2の砥石の位置が設定されている。
また、本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの複合研削盤である。
請求項2に記載の複合研削盤は、ワークの外周面を研削するための2つの砥石が、ワーク回転軸に直交する旋回軸回りに旋回する旋回台上に配置され、第1の砥石がワークを研削する位置から、前記旋回台を180度以外に旋回させて第2の砥石がワークを研削する位置となるよう構成された複合研削盤において、ワークに対して前記旋回台を相対的に移動可能に構成されている。
旋回軸を含むとともに第1の砥石の回転軸及び第2の砥石の回転軸に平行な面である基準対称面と、前記基準対称面に直交するとともに旋回軸を含む基準直交面を仮定し、第1の砥石におけるワークを研削する個所であるとともに第1の砥石の回転軸方向における一方の方向の端部となる第1の砥石の研削基準点と、第2の砥石におけるワークを研削する個所であるとともに第2の砥石の回転軸方向における一方の方向の端部となる第2の砥石の研削基準点と、が前記基準対称面に対して非対称となる位置に配置されている。
そして、第2の砥石の研削基準点が、第1の砥石の研削基準点に比べ、前記基準直交面に近い位置、及び、前記基準対称面から遠い位置、の少なくとも一方を満たすように第1の砥石の位置と第2の砥石の位置が設定されている。
また、本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりの複合研削盤である。
請求項3に記載の複合研削盤は、請求項2に記載の複合研削盤において、第1の砥石の位置がワークを研削する位置となるように旋回台を旋回させてワークに対して相対的に旋回台を近接させた場合における前記ワーク回転軸から前記旋回軸までの距離と、第2の砥石の位置がワークを研削する位置となるように旋回台を旋回させてワークに対して相対的に旋回台を近接させた場合における前記ワーク回転軸から前記旋回軸までの距離と、が同じとなるように第1の砥石の位置と第2の砥石の位置が設定されている。
また、本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりの複合研削盤である。
請求項4に記載の複合研削盤は、請求項1または3に記載の複合研削盤において、第1の砥石の位置がワークを研削する位置となるように旋回台を旋回させてワークに対して相対的に旋回台を近接させた場合における第1の砥石の研削基準点の位置と、第2の砥石の位置がワークを研削する位置となるように旋回台を旋回させてワークに対して相対的に旋回台を近接させた場合における第2の砥石の研削基準点の位置と、が同じとなるように第1の砥石の位置と第2の砥石の位置が設定されている。
また、本発明の第5発明は、請求項5に記載されたとおりの複合研削盤である。
請求項5に記載の複合研削盤は、ワーク回転軸に平行な円筒面と、前記円筒面に隣接し交差する端面とを少なくとも有したワークを研削するための2つの砥石装置が、ワーク回転軸に直交する旋回軸回りに旋回する旋回台上に配置された複合研削盤において、旋回軸に直交する第1の砥石の回転軸に対して傾斜した少なくとも2種類の円錐面を研削面として有してワークの円筒面と端面とを研削可能な第1アンギュラ砥石を備えた第1アンギュラ砥石装置と、第1の砥石の回転軸に平行な第2の砥石の回転軸に対して平行な研削面を有してワークの円筒面を研削可能なプレーン砥石を備えたプレーン砥石装置と、の2種類の砥石装置が、旋回台を旋回させる旋回モータを挟むように旋回台上に配置され、ワークに対して旋回台を相対的に移動可能に構成されている。
旋回軸を含むとともに第1の砥石の回転軸及び第2の砥石の回転軸に平行な面である基準対称面を仮定し、第1アンギュラ砥石におけるワークの円筒面を研削する個所であるとともに第1の砥石の回転軸方向における一方の方向の端部となる第1アンギュラ砥石研削基準点と、プレーン砥石におけるワークの円筒面を研削する個所であるとともに第2の砥石の回転軸方向における一方の方向の端部となるプレーン砥石研削基準点と、が前記基準対称面に対して非対称となる位置に配置されており、前記プレーン砥石研削基準点から前記基準対称面までの距離と、前記第1アンギュラ砥石研削基準点から旋回軸までの距離とが同じになるように第1アンギュラ砥石の位置とプレーン砥石の位置が設定されている。
また、本発明の第6発明は、請求項6に記載されたとおりの複合研削盤である。
請求項6に記載の複合研削盤は、ワーク回転軸に平行な円筒面と、前記円筒面に隣接し交差する端面とを少なくとも有したワークを研削するための2つの砥石装置が、ワーク回転軸に直交する旋回軸回りに旋回する旋回台上に配置された複合研削盤において、旋回軸に直交する第1の砥石の回転軸に対して傾斜した少なくとも2種類の円錐面を研削面として有してワークの円筒面と端面とを研削可能な第1アンギュラ砥石を備えた第1アンギュラ砥石装置と、第1の砥石の回転軸に平行な第2の砥石の回転軸に対して平行な研削面を有してワークの円筒面を研削可能なプレーン砥石を備えたプレーン砥石装置と、の2種類の砥石装置が、旋回台を旋回させる旋回モータを挟むように旋回台上に配置され、ワークに対して旋回台を相対的に移動可能に構成されている。
旋回軸を含むとともに第1の砥石の回転軸及び第2の砥石の回転軸に平行な面である基準対称面と、前記基準対称面に直交するとともに旋回軸を含む基準直交面を仮定し、第1アンギュラ砥石におけるワークの円筒面を研削する個所であるとともに第1の砥石の回転軸方向における一方の方向の端部となる第1アンギュラ砥石研削基準点と、プレーン砥石におけるワークの円筒面を研削する個所であるとともに第2の砥石の回転軸方向における一方の方向の端部となるプレーン砥石研削基準点と、が前記基準対称面に対して非対称となる位置に配置されている。
そして、前記プレーン砥石研削基準点が、前記第1アンギュラ砥石研削基準点よりも前記基準直交面に近い位置、及び前記第1アンギュラ砥石研削基準点よりも前記基準対称面から遠い位置、の少なくとも一方を満たすように第1アンギュラ砥石の位置とプレーン砥石の位置が設定されている。
また、本発明の第7発明は、請求項7に記載されたとおりの複合研削盤である。
請求項7に記載の複合研削盤は、請求項6に記載の複合研削盤において、第1アンギュラ砥石の位置がワークの円筒面と端面とを研削する第1アンギュラ砥石加工位置となるように旋回台を旋回させてワークに対して相対的に旋回台を近接させた場合における前記ワーク回転軸から前記旋回軸までの距離と、プレーン砥石の位置がワークの円筒面を研削するプレーン砥石加工位置となるように旋回台を旋回させてワークに対して相対的に旋回台を近接させた場合における前記ワーク回転軸から前記旋回軸までの距離と、が同じとなるように、第1アンギュラ砥石の位置とプレーン砥石の位置が設定されている。
また、本発明の第8発明は、請求項8に記載されたとおりの複合研削盤である。
請求項8に記載の複合研削盤は、請求項5または7に記載の複合研削盤において、第1アンギュラ砥石の位置がワークの円筒面と端面とを研削する第1アンギュラ砥石加工位置となるように旋回台を旋回させてワークに対して相対的に旋回台を近接させた場合における第1アンギュラ砥石研削基準点の位置と、プレーン砥石の位置がワークの円筒面を研削するプレーン砥石加工位置となるように旋回台を旋回させてワークに対して相対的に旋回台を近接させた場合におけるプレーン砥石研削基準点の位置と、が同じ位置になるように第1アンギュラ砥石の位置とプレーン砥石の位置が設定されている。
また、本発明の第9発明は、請求項9に記載されたとおりの複合研削盤である。
請求項9に記載の複合研削盤は、ワーク回転軸に平行な第1円筒面と、前記第1円筒面に隣接し交差する第1端面と、前記第1円筒面とは異なる径を有した第2円筒面と、前記第2円筒面に隣接し交差する第2端面とを少なくとも有したワークを研削するための2つの砥石装置が、ワーク回転軸に直交する旋回軸回りに旋回する旋回台上に配置された複合研削盤において、旋回軸に直交する第1の砥石の回転軸に対して傾斜した少なくとも2種類の円錐面を研削面として有してワークの第1円筒面と第1端面とを研削可能な第1アンギュラ砥石を備えた第1アンギュラ砥石装置と、第1の砥石の回転軸に平行な第2の砥石の回転軸に対して傾斜した少なくとも2種類の円錐面を研削面として有してワークの第2円筒面と第2端面とを研削可能な第2アンギュラ砥石を備えた第2アンギュラ砥石装置と、の2種類の砥石が、旋回台を旋回させる旋回モータを挟むように旋回台上に配置され、ワークに対して旋回台を相対的に移動可能に構成されている。
旋回軸を含むとともに第1の砥石の回転軸及び第2の砥石の回転軸に平行な面である基準対称面と、前記基準対称面に直交するとともに旋回軸を含む基準直交面を仮定し、第1アンギュラ砥石におけるワークの第1円筒面を研削する個所であるとともに第1の砥石の回転軸方向における一方の方向の端部となる第1アンギュラ砥石研削基準点と、第2アンギュラ砥石におけるワークの第2円筒面を研削する個所であるとともに第2の砥石の回転軸方向における一方の方向の端部となる第2アンギュラ砥石研削基準点と、が前記基準対称面に対して非対称となる位置に配置されている。
そして、前記第2アンギュラ砥石研削基準点が、前記第1アンギュラ砥石研削基準点よりも前記基準直交面に近い位置、及び前記第1アンギュラ砥石研削基準点よりも前記基準対称面に近い位置、の少なくとも一方を満たすように第1アンギュラ砥石の位置と第2アンギュラ砥石の位置が設定されている。
また、本発明の第10発明は、請求項10に記載されたとおりの複合研削盤である。
請求項10に記載の複合研削盤は、請求項9に記載の複合研削盤において、第1アンギュラ砥石の位置がワークの第1円筒面と第1端面とを研削する第1アンギュラ砥石加工位置となるように旋回台を旋回させてワークに対して相対的に旋回台を近接させた場合における前記ワーク回転軸から前記旋回軸までの距離と、第2アンギュラ砥石の位置がワークの第2円筒面と第2端面とを研削する第2アンギュラ砥石加工位置となるように旋回台を旋回させてワークに対して相対的に旋回台を近接させた場合における前記ワーク回転軸から前記旋回軸までの距離と、が同じとなるように、第1アンギュラ砥石の位置と第2アンギュラ砥石の位置が設定されている。
請求項1〜請求項4に記載の複合研削盤では、第1の砥石がワークを研削する位置から旋回台を180度以外に旋回させて第2の砥石がワークを研削する位置となるように構成されている。そして、第1の砥石の研削基準点と第2の砥石の研削基準点とが適切な位置となるように配置することで、旋回台をより小さくでき、加工時間をより短く、且つ複合研削盤の全体を小型化することができる。
また、請求項5または請求項6に記載の複合研削盤によれば、旋回台に第1アンギュラ砥石装置とプレーン砥石装置との2種類の砥石装置を搭載した複合研削盤において、旋回台をより小さくできる。また、旋回台上に配置する砥石をより適切な位置に配置することで、旋回台を更に小型化できるとともに、加工時間をより短く、且つ複合研削盤の全体を小型化することができる。
また、請求項7または請求項8に記載の複合研削盤によれば、旋回台を旋回させて第1アンギュラ砥石とプレーン砥石とを交代させた後、旋回台とワークが相対的に近接する方向へ移動させる移動距離をほぼゼロにできるので、加工時間を更に短く、且つ複合研削盤の全体を小型化することができる。
また、請求項9に記載の複合研削盤によれば、旋回台に第1アンギュラ砥石装置と第2アンギュラ砥石装置との2種類の砥石装置を搭載した複合研削盤において、旋回台をより小さくできる。また、旋回台上に配置する砥石をより適切な位置に配置することで、旋回台を更に小型化できるとともに、加工時間をより短く、且つ複合研削盤の全体を小型化することができる。
また、請求項10に記載の複合研削盤によれば、旋回台を旋回させて第1アンギュラ砥石と第2アンギュラ砥石とを交代させた後、旋回台とワークが相対的に近接する方向へ移動させる移動距離をほぼゼロにできるので、加工時間を更に短く、且つ複合研削盤の全体を小型化することができる。
第1の実施の形態における複合研削盤1の平面図、及びプレーン砥石TP1による研削時の位置、第1アンギュラ砥石TA1による研削時の位置を説明する図である。 第1の実施の形態におけるワークW、第1アンギュラ砥石装置40、プレーン砥石装置50等の概略取付け状態を説明する斜視図である。 第1アンギュラ砥石装置40とプレーン砥石装置50を基準対称面MAに対して対称位置に配置した従来の複合研削盤101を説明する図である。 第2の実施の形態における複合研削盤2の平面図、及び第2アンギュラ砥石TA2による研削時の位置、第1アンギュラ砥石TA1による研削時の位置を説明する図である。 第1アンギュラ砥石装置40と第2アンギュラ砥石装置60を基準対称面MAに対して対称位置に配置した従来の複合研削盤102を説明する図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。図1(A)は、本発明の複合研削盤1の平面図の例を示しており、図1(B)は、プレーン砥石TP1によるワークWの研削時の位置(左図)と、第1アンギュラ砥石TA1によるワークWの研削時の位置(右図)と、を示している。
なお、各図において、X軸とY軸とZ軸は互いに直交しており、Y軸は鉛直上向きの方向を示し、Z軸はワークWの回転軸であるワーク回転軸ZW方向を示し、X軸は旋回台12の進退方向を示している。
●[第1の実施の形態(図1〜図3)]
次に図1〜図3を用いて、第1の実施の形態における複合研削盤1について説明する。第1の実施の形態は、第1アンギュラ砥石TA1とプレーン砥石TP1を備えた複合研削盤1において、より小さな旋回台12上に第1アンギュラ砥石TA1とプレーン砥石TP1とを適切な位置に配置した複合研削盤1である。
図1(A)に示すように、複合研削盤1は、基台10と、基台10上でZ軸方向に往復移動可能な主軸テーブル11と、基台10上でX軸方向に往復移動可能な旋回台12と、を備えており、旋回台12はY軸と平行な旋回軸ZS回りに旋回可能である。なお、各可動体を制御する制御手段(数値制御装置等)については、図示省略する。
主軸テーブル11は、Z軸駆動モータ11Mと送りねじ(図示省略)にてZ軸方向に往復移動し、制御手段はエンコーダ等の位置検出手段11Eからの信号を検出しながらZ軸駆動モータ11Mに制御信号を出力して主軸テーブル11のZ軸方向の位置決めを行う。
旋回台12は、X軸駆動モータ12Mと送りねじ(図示省略)にてX軸方向に往復移動し、制御手段はエンコーダ等の位置検出手段12Eからの信号を検出しながらX軸駆動モータ12Mに制御信号を出力して旋回台12のX軸方向の位置決めを行う。
主軸テーブル11には、センタ部材21を備えた主軸台20と、センタ部材31を備えた心押台30が載置されており、センタ部材21とセンタ部材31はZ軸方向に平行なワーク回転軸ZW上に配置されている。また主軸台20には、砥石をツルーイングするためのツルーイング装置25が設置されている。
センタ部材21は主軸22に設けられ、主軸22には図示しない駆動モータが設けられており、制御手段は、センタ部材21の先端をとおるワーク回転軸ZW回りに主軸22を、任意の角速度で任意の角度まで回転させることができる。
センタ部材31は心押軸32に設けられ、心押軸32は回転可能または回転不能に支持されている。
ワークWは、センタ部材21とセンタ部材31に両端(または両端近傍)が支持されており(センタ部材の代わりにチャックであってもよい)、第1所定径の第1円筒面WE1と、第1円筒面WE1に直交する第1端面WT1とを少なくとも有しており、第1アンギュラ砥石TA1、及びプレーン砥石TP1にて研削加工される。
旋回台12は、より小さくするために板状であり、旋回台12の中央近傍には、旋回モータ13がY軸方向に突出するように設けられている(図2参照)。制御手段はエンコーダ等の角度検出手段からの信号を検出しながら旋回モータ13に制御信号を出力して旋回台12の旋回角度を制御する。
そして旋回台12上には、第1アンギュラ砥石TA1(第1の砥石に相当)を備えた第1アンギュラ砥石装置40と、プレーン砥石TP1(第2の砥石に相当)を備えたプレーン砥石装置50と、の2種類の砥石装置が旋回モータ13を挟むように配置されている。なお、第1アンギュラ砥石TA1の回転軸である第1砥石回転軸ZTA1と、プレーン砥石TP1の回転軸である第2砥石回転軸ZTPは互いに平行であり、互いに旋回軸ZSに直交している。
第1アンギュラ砥石TA1及びプレーン砥石TP1は、第1砥石回転軸ZTA1方向及び第2砥石回転軸ZTP方向における同一方向である一方の方向の端部に取り付けられている(図1(A)に示すように、第1アンギュラ砥石TA1及びプレーン砥石TP1は、左側の端部に取り付けられている)。
また第1アンギュラ砥石TA1は砥石駆動モータ40Mからベルト40Bを介して回転駆動され、プレーン砥石TP1は砥石駆動モータ50Mからベルト50Bを介して回転駆動される。
また、複合研削盤1には、ワークWと各砥石との接触個所(研削点)の近傍にクーラントを供給するクーラントノズルが設けられているが図示省略する。
第1アンギュラ砥石TA1は、第1砥石回転軸ZTA1に対して傾斜した少なくとも2種類の円錐面を研削面として有しており、図1(B)の右図に示すように、ワークWの第1円筒面WE1と第1端面WT1とを同時に研削可能である。
プレーン砥石TP1は、第2砥石回転軸ZTPに対して平行な研削面を有しており、図1(B)の左図に示すように、ワークWの第1円筒面WE1を研削可能である。
なお図2(B)に示すように、ワーク回転軸ZWと第1砥石回転軸ZTA1と第2砥石回転軸ZTPは、旋回軸ZSに直交する相対移動平面MC上に配置されている。
なお、図1(B)の左図は、プレーン砥石TP1の位置がワークWの第1円筒面WE1を研削するプレーン砥石加工位置となるように旋回台12を旋回させてワークWに対して相対的に旋回台12を近接させた状態を示している。
また、図1(B)の右図は、第1アンギュラ砥石TA1の位置がワークWの第1円筒面WE1と第1端面WT1とを研削する第1アンギュラ砥石加工位置となるように旋回台12を左図の状態から、180度+θ(180度以外に)旋回させてワークWに対して相対的に旋回台12を近接させた状態を示している。
ここで、旋回軸ZSを含むとともに第1砥石回転軸ZTA1及び第2砥石回転軸ZTPに平行な面である基準対称面MAと、基準対称面MAに直交するとともに旋回軸ZSを含む面である基準直交面MBを仮想的に設定する(仮定する)。
そして、第1アンギュラ砥石TA1における、ワークWの第1円筒面WE1を研削する個所(図1(B)の右図を参照)であるとともに第1砥石回転軸ZTA1方向における一方の方向(第1アンギュラ砥石TA1が設けられている方向)の端部となる第1アンギュラ砥石研削基準点PA1(図1(A)参照)を設定する。
また、プレーン砥石TP1における、ワークWの第1円筒面WE1を研削する個所(図1(B)の左図を参照)であるとともに第2砥石回転軸ZTP方向における一方の方向(プレーン砥石TP1が設けられている方向)の端部となるプレーン砥石研削基準点PP1(図1(A)参照)を設定する。
図3に示す従来の複合研削盤101(第1アンギュラ砥石とプレーン砥石の複合研削盤)では、第1アンギュラ砥石研削基準点PA1と、プレーン砥石研削基準点PP1とが、基準対称面MAに対して対称な位置となるように、第1アンギュラ砥石TA1とプレーン砥石TP1とが配置されている(距離KB1=距離KB2、距離KA1=距離KA2に設定されている)。なお、距離KB1は第1アンギュラ砥石TA1における基準直交面MBに近い側の端面から基準直交面MBまでの距離であり、距離KB2はプレーン砥石TP1における基準直交面MBに近い側の端面から基準直交面MBまでの距離である。また距離KA1は第1砥石回転軸ZTA1から基準対称面MAまでの距離であり、距離KA2は第2砥石回転軸ZTPから基準対称面MAまでの距離である。
なお、第1アンギュラ砥石TA1が、点線で示す位置PA1Hに配置された従来の複合研削盤もある。この場合、第1アンギュラ砥石研削基準点は、旋回軸ZSに対してプレーン砥石研削基準点PP1と点対称となる位置に配置されていた。
これに対して図1(A)及び(B)に示す本願の複合研削盤1では、第1アンギュラ砥石研削基準点PA1と、プレーン砥石研削基準点PP1とが基準対称面MAに対して非対称となる位置に配置されている。第1の実施の形態では、プレーン砥石研削基準点PP1が、第1アンギュラ砥石研削基準点PA1よりも基準直交面MBに近い位置に配置されている(図1(A)における距離LB1>距離LB2)とともに、第1アンギュラ砥石研削基準点PA1よりも基準対称面MAから遠い位置に配置されている(図1(A)における距離LA1<距離LA2)。
なお図1(A)に示すように、距離LB1は第1アンギュラ砥石TA1における基準直交面MBに近い側の端面から基準直交面MBまでの距離であり、距離LB2はプレーン砥石TP1における基準直交面MBに近い側の端面から基準直交面MBまでの距離である。また、距離LA1は第1砥石回転軸ZTA1から基準対称面MAまでの距離であり、距離LA2は第2砥石回転軸ZTPから基準対称面MAまでの距離である。
なお、プレーン砥石研削基準点PP1が、第1アンギュラ砥石研削基準点PA1よりも基準直交面MBに近い位置、及び、プレーン砥石研削基準点PP1が、第1アンギュラ砥石研削基準点PA1よりも基準対称面MAから遠い位置、の少なくとも一方を満足するように第1アンギュラ砥石、プレーン砥石を配置しても良い。
この配置とすることで、図1(B)の右図、及び左図に示すように、第1アンギュラ砥石TA1を用いてワークWの第1円筒面WE1と第1端面WT1とを研削する場合におけるワーク回転軸ZWから旋回軸ZSまでの距離LXA1と、プレーン砥石TP1を用いてワークWの第1円筒面WE1を研削する場合におけるワーク回転軸ZWから旋回軸ZSまでの距離LXP1と、がほぼ同じとなるように配置することができる。
これにより、旋回台12を旋回させて砥石を交代させた場合において、X軸方向への新たな移動距離をより小さくすることができるので、加工時間をより短縮化することができる。
ここで、図1(B)左図に示すように、プレーン砥石TP1によるワークWの研削時において、プレーン砥石TP1における基準直交面MBに近い側の端面から旋回軸ZSまでのZ軸方向の距離をプレーン砥石研削時距離LB5に設定する。また、図1(B)右図に示すように、第1アンギュラ砥石TA1によるワークWの研削時において、第1アンギュラ砥石研削基準点PA1から旋回軸ZSまでのZ軸方向の距離を第1アンギュラ砥石研削時距離LB6に設定する。
本実施の形態の配置では、プレーン砥石研削時距離LB5+第1アンギュラ砥石研削時距離LB6の長さを、図3(B)に示す従来の複合研削盤101における距離KB5+距離KB6よりも、より短くすることが可能である。
これにより、旋回台12を旋回させて砥石を交代させた場合において、Z軸方向への新たな移動距離をより小さくすることができるので、加工時間をより短縮化することができるだけでなく、複合研削盤の全体のZ軸方向のサイズを小さくすることができる。
特に、ツルーイング装置25により砥石をツルーイングする際には、ツルーイング装置25が砥石の前面に来るように相対移動させる必要がある。図3に示す従来の複合研削盤では、プレーン砥石と第1アンギュラ砥石を研削位置に旋回した際のZ軸方向の位置誤差が大きいため、その分だけテーブルを移動させなければならず、複合研削盤の全体のサイズが大きくなってしまう。
本実施の形態の配置であれば(特に、プレーン砥石研削基準点から基準対称面までの距離と、第1アンギュラ砥石研削基準点から旋回軸までの距離と、が同じとなるように設定すると)、プレーン砥石と第1アンギュラ砥石との位置誤差が小さいため、ツルーイング時のテーブル(旋回台)の移動距離が少なくなり、複合研削盤の全体のサイズをより小さくすることができる。
なお図1において、距離LXP1=距離LXA1、且つ距離LB6=0(ゼロ)、に設定(プレーン砥石研削基準点から基準対称面までの距離と、第1アンギュラ砥石研削基準点から旋回軸までの距離と、が同じとなるように設定)すると、より好ましい。また距離LXP1=距離LXA1、且つ距離LB6=距離LB5=0(ゼロ)に設定すると、旋回台を旋回させて砥石を交代させた場合に、第1アンギュラ砥石研削基準点の位置とプレーン砥石研削基準点の位置とが同じ位置となるので、X軸方向及びZ軸方向への新たな移動距離をより短くすることができ、加工時間を短縮化、複合研削盤を小型化することができる。
図3に示す従来の複合研削盤101では、プレーン砥石研削基準点PP1と第1アンギュラ砥石研削基準点PA1が、基準対称面MAに対して対称な位置となっているので、図3(B)の左図、及び180度+θ旋回した右図に示すように、プレーン砥石加工位置におけるワーク回転軸ZWから旋回軸ZSまでの距離KXP1と、第1アンギュラ砥石加工位置におけるワーク回転軸ZWから旋回軸ZSまでの距離KXA1と、の差が大きく、旋回台12を旋回させて砥石を交代させた場合において、X軸方向への新たな移動距離が発生するので、本実施の形態に示す複合研削盤1よりも加工時間が長くなるだけでなく、複合研削盤の全体のサイズが、誤差を見込んだ大きなサイズとなる。
また、図3(B)に示す距離KB5+距離KB6の長さが、図1(B)に示すプレーン砥石研削時距離LB5+第1アンギュラ砥石研削時距離LB6の長さよりも長くなり、旋回台12を180度+θ旋回させて砥石を交代させた場合において、Z軸方向への新たな移動距離が発生するので、本実施の形態に示す複合研削盤1よりも加工時間が長くなり、複合研削盤のサイズも大きくなる。
●[第2の実施の形態(図4、図5)]
次に図4及び図5を用いて第2の実施の形態における複合研削盤2について説明する。第2の実施の形態は、第1アンギュラ砥石TA1と第2アンギュラ砥石TA2を備えた複合研削盤2において、より小さな旋回台12上に第1アンギュラ砥石TA1と第2アンギュラ砥石TA2とを適切な位置に配置した複合研削盤2であり、第1の実施の形態との相違点について主に説明する。なお、図4及び図5においては、第1アンギュラ砥石TA1と第2アンギュラ砥石TA2とワークWと旋回台12を除く他の部品については記載を省略している。
なお、第2の実施の形態では、ワークWは、第1所定径の第1円筒面WE1と、第1円筒面WE1に直交する第1端面WT1と、第1所定径とは異なる第2所定径の第2円筒面WE2と、第2円筒面WE2に直交する第2端面WT2と、第1円筒面WE1と第2円筒面WE2との段差部となる端面WT11と、を少なくとも有している。
第1アンギュラ砥石TA1は、第1砥石回転軸ZTA1に対して傾斜した2種類の円錐面を研削面として有しており、図4(B)の右図に示すように、ワークWの第1円筒面WE1と第1端面WT1とを同時に研削可能である。
第2アンギュラ砥石TA2は、第2砥石回転軸ZTA2に対して傾斜した少なくとも2種類(図4の例では4種類)の円錐面を研削面として有しており、図4(B)の左図に示すように、ワークWの少なくとも第2円筒面WE2と第2端面WT2とを同時に研削可能である。図4の例では、第2円筒面WE2と、第2端面WT2と、第1円筒面WE1と第2円筒面WE2との段差部の端面WT11と、段差部の近傍の第1円筒面WE1と、を同時に研削可能である。
なお第1の実施の形態と同様に、ワーク回転軸ZWと第1砥石回転軸ZTA1と第2砥石回転軸ZTA2は、旋回軸ZSに直交する相対移動平面MC上に配置されている。
なお、図4(B)の左図は、第2アンギュラ砥石TA2の位置がワークWの第2円筒面WE2を研削する第2アンギュラ砥石加工位置となるように旋回台12を旋回させてワークWに対して相対的に旋回台12を近接させた状態を示している。
また、図4(B)の右図は、第1アンギュラ砥石TA1の位置がワークWの第1円筒面WE1と第1端面WT1とを研削する第1アンギュラ砥石加工位置となるように旋回台12を左図の状態から180度+θ(180度以外に)旋回させてワークWに対して相対的に旋回台12を近接させた状態を示している。
ここで、第1の実施の形態と同様に、旋回軸ZSを通るとともに第1砥石回転軸ZTA1及び第2砥石回転軸ZTA2に平行な面である基準対称面MAと、基準対称面MAに直交するとともに旋回軸ZSを通る面である基準直交面MBを仮想的に設定する(仮定する)。
そして、第1アンギュラ砥石TA1における、ワークWの第1円筒面WE1を研削する個所(図4(B)の右図を参照)であるとともに第1砥石回転軸ZTA1方向における一方の方向(第1アンギュラ砥石TA1が設けられている方向)の端部となる第1アンギュラ砥石研削基準点PA1(図4(A)参照)を設定する。
また、第2アンギュラ砥石TA2における、ワークWの第2円筒面WE2を研削する個所(図4(B)の左図を参照)であるとともに第2砥石回転軸ZTA2方向における一方の方向(第2アンギュラ砥石TA2が設けられている方向)の端部となる第2アンギュラ砥石研削基準点PA2(図4(A)参照)を設定する。
図5に示す従来の複合研削盤102(第1アンギュラ砥石と第2アンギュラ砥石の複合研削盤)では、第1アンギュラ砥石研削基準点PA1と、第2アンギュラ砥石研削基準点PA2とが、基準対称面MAに対して対称な位置となるように、第1アンギュラ砥石TA1と第2アンギュラ砥石TA2とが配置されている(距離KB1=距離KB2、距離KA1=距離KA2に設定されている)。
これに対して図4(A)及び(B)に示す本願の複合研削盤2では、第1アンギュラ砥石研削基準点PA1と、第2アンギュラ砥石研削基準点PA2とが基準対称面MAに対して対称的な位置に配置されていない。第2の実施の形態では、第2アンギュラ砥石研削基準点PA2が、第1アンギュラ砥石研削基準点PA1よりも基準直交面MBに近い位置に配置されている(図4(A)における距離LB1>距離LB2)とともに、第1アンギュラ砥石研削基準点PA1よりも基準対称面MAに近い位置に配置されている(図4(A)における距離LA1>距離LA2)。
なお、第2アンギュラ砥石研削基準点PA2が、第1アンギュラ砥石研削基準点PA1よりも基準直交面MBに近い位置、及び、第2アンギュラ砥石研削基準点PA2が、第1アンギュラ砥石研削基準点PA1よりも基準対称面MAに近い位置、の少なくとも一方を満足するように第1アンギュラ砥石、第2アンギュラ砥石を配置しても良い。
この配置とすることで、第1の実施の形態と同様、図4(B)の右図、及び左図に示すように、第2アンギュラ砥石TA2を用いてワークWの第2円筒面WE2を研削する場合におけるワーク回転軸ZWから旋回軸ZSまでの距離LXA2と、距離LXA1と、がほぼ同じとなるように配置することができる。
これにより、旋回台12を旋回させて砥石を交代させた場合において、X軸方向への新たな移動距離をより小さくすることができるので、加工時間をより短縮化することができるだけでなく、複合研削盤の全体のサイズを小さくすることができる。
ここで、図4(B)左図に示すように、第2アンギュラ砥石TA2によるワークWの研削時において、第2アンギュラ砥石研削基準点PA2から旋回軸ZSまでのZ軸方向の距離を第2アンギュラ砥石研削時距離LB7に設定する。また、図4(B)右図に示すように、第1アンギュラ砥石TA1によるワークWの研削時において、第1アンギュラ砥石研削基準点PA1から旋回軸ZSまでのZ軸方向の距離を第1アンギュラ砥石研削時距離LB6に設定する。
本実施の形態の配置では、第2アンギュラ砥石研削時距離LB7+第1アンギュラ砥石研削時距離LB6の長さを、図5(B)に示す従来の複合研削盤102における距離KB7+距離KB6よりも、より短くすることが可能である。
これにより、旋回台12を旋回させて砥石を交代させた場合において、Z軸方向への新たな移動距離をより小さくすることができるので、加工時間の短縮化、及び複合研削盤の全体をよりコンパクトにできる。
図5に示す従来の複合研削盤102では、第2アンギュラ砥石研削基準点PA2と第1アンギュラ砥石研削基準点PA1が、基準対称面MAに対して対称な位置となっているので、図5(B)の左図、及び右図に示すように、第2アンギュラ砥石加工位置におけるワーク回転軸ZWから旋回軸ZSまでの距離KXA2と、第1アンギュラ砥石加工位置におけるワーク回転軸ZWから旋回軸ZSまでの距離KXA1と、の差が大きく、旋回台12を旋回させて砥石を交代させた場合において、X軸方向への新たな移動距離が発生するので、本願よりも加工時間が長くなるだけでなく、複合研削盤の幅が大きくなる。
また、図5(B)に示す距離KB7+距離KB6の長さが、図4(B)に示す第1アンギュラ砥石研削時距離LB7+第1アンギュラ砥石研削時距離LB6の長さよりも長くなり、旋回台12を旋回させて砥石を交代させた場合において、Z軸方向への新たな移動距離が発生するので、本実施の形態に示す複合研削盤2よりも加工時間、複合研削盤のサイズが、長く、大きくなる。
以上、本実施の形態にて説明した複合研削盤1、2は、特開2009−095911号公報に開示されている従来の旋回台よりも、より厚さの小さい旋回台にして複合研削盤をより小型化することができるとともに、旋回台の上に各砥石装置を配置したので、各砥石装置の配置の自由度が大きい。
また、配置の自由度が大きいことを利用して、適切な位置に各砥石装置を配置することで、旋回台を旋回させて砥石を交代させた後の移動距離をより短くすることで、加工時間の短縮化、複合研削盤の全体のサイズを小さくすることができる。
本発明の複合研削盤1、2は、本実施の形態で説明した外観、構成、構造等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば、図1(A)の砥石の配置を図3(A)の破線PA1Hに示すようにアンギュラ砥石とプレーン砥石を支持する向きを反対にしても良い。距離LB1は基準直交面MBに対して対称位置となるだけで、距離LB1>距離LB2、距離LA1<距離LA2の関係に変わりはない。
また、本実施の形態にて説明した複合研削盤1、2は、プレーン砥石+アンギュラ砥石、アンギュラ砥石+アンギュラ砥石の構成の例を示したが、プレーン砥石+プレーン砥石であっても良い。例えば特許文献4のようにプレーン砥石にてテーパ面を研削する場合にも適用可能である。すなわち、一方の砥石での加工位置を基準としたとき、他方の砥石の加工位置が旋回台を180度以外(180度±θ(θはゼロでない))に旋回させたときの位置である場合に適用可能である。
本実施の形態にて説明した複合研削盤1、2では、X軸方向においてはワークWに対して第1アンギュラ砥石TA1(またはプレーン砥石TP1、または第2アンギュラ砥石TA2)を移動可能な構成として、Z軸方向においては第1アンギュラ砥石TA1(またはプレーン砥石TP1、または第2アンギュラ砥石TA2)に対してワークWを移動可能な構成とした例を示しているが、ワークWに対して第1アンギュラ砥石TA1(またはプレーン砥石TP1、または第2アンギュラ砥石TA2)を相対的にX軸方向及びZ軸方向に移動可能(XZ平面(相対移動平面に相当)上を移動可能)な構成であればよい。
また、本実施の形態にて説明した複合研削盤1、2では、各砥石の支持方法が片持ち式の例を示しているが、両持ち式で砥石を支持してもよい。
なお、第1、第2アンギュラ砥石の形状や構成、及びワークWの形状は、本実施の形態にて説明したものに限定されるものではない。
1、2 複合研削盤
10 基台
11 主軸テーブル
12 旋回台
13 旋回モータ
20 主軸台
30 心押台
40 第1アンギュラ砥石装置
50 プレーン砥石装置
60 第2アンギュラ砥石装置
MA 基準対称面
MB 基準直交面
PA1 第1アンギュラ砥石研削基準点
PA2 第2アンギュラ砥石研削基準点
PP1 プレーン砥石研削基準点
TA1 第1アンギュラ砥石
TA2 第2アンギュラ砥石
TP1 プレーン砥石
W ワーク
WE1 第1円筒面
WE2 第2円筒面
WT1 第1端面
WT11 端面(段差部)
WT2 第2端面
ZS 旋回軸
ZTA1 第1砥石回転軸
ZTA2、ZTP 第2砥石回転軸
ZW ワーク回転軸

Claims (10)

  1. ワークの外周面を研削するための2つの砥石が、ワーク回転軸に直交する旋回軸回りに旋回する旋回台上に配置され、
    第1の砥石がワークを研削する位置から、前記旋回台を180度以外に旋回させて第2の砥石がワークを研削する位置となるよう構成された複合研削盤において、
    ワークに対して前記旋回台を相対的に移動可能に構成されており、
    旋回軸を含むとともに第1の砥石の回転軸及び第2の砥石の回転軸に平行な面である基準対称面を仮定し、
    第1の砥石におけるワークを研削する個所であるとともに第1の砥石の回転軸方向における一方の方向の端部となる第1の砥石の研削基準点と、第2の砥石におけるワークを研削する個所であるとともに第2の砥石の回転軸方向における一方の方向の端部となる第2の砥石の研削基準点と、が前記基準対称面に対して非対称となる位置に配置されており、
    第2の砥石の研削基準点から前記基準対称面までの距離と、第1の砥石の研削基準点から旋回軸までの距離とが同じになるように第1の砥石の位置と第2の砥石の位置が設定されている、
    ことを特徴とする複合研削盤。
  2. ワークの外周面を研削するための2つの砥石が、ワーク回転軸に直交する旋回軸回りに旋回する旋回台上に配置され、
    第1の砥石がワークを研削する位置から、前記旋回台を180度以外に旋回させて第2の砥石がワークを研削する位置となるよう構成された複合研削盤において、
    ワークに対して前記旋回台を相対的に移動可能に構成されており、
    旋回軸を含むとともに第1の砥石の回転軸及び第2の砥石の回転軸に平行な面である基準対称面と、前記基準対称面に直交するとともに旋回軸を含む基準直交面を仮定し、
    第1の砥石におけるワークを研削する個所であるとともに第1の砥石の回転軸方向における一方の方向の端部となる第1の砥石の研削基準点と、第2の砥石におけるワークを研削する個所であるとともに第2の砥石の回転軸方向における一方の方向の端部となる第2の砥石の研削基準点と、が前記基準対称面に対して非対称となる位置に配置されており、
    第2の砥石の研削基準点が、第1の砥石の研削基準点に比べ、前記基準直交面に近い位置、及び、前記基準対称面から遠い位置、の少なくとも一方を満たすように第1の砥石の位置と第2の砥石の位置が設定されている、
    ことを特徴とする複合研削盤。
  3. 請求項2に記載の複合研削盤において、
    第1の砥石の位置がワークを研削する位置となるように旋回台を旋回させてワークに対して相対的に旋回台を近接させた場合における前記ワーク回転軸から前記旋回軸までの距離と、
    第2の砥石の位置がワークを研削する位置となるように旋回台を旋回させてワークに対して相対的に旋回台を近接させた場合における前記ワーク回転軸から前記旋回軸までの距離と、が同じとなるように第1の砥石の位置と第2の砥石の位置が設定されている、
    ことを特徴とする複合研削盤。
  4. 請求項1または3に記載の複合研削盤において、
    第1の砥石の位置がワークを研削する位置となるように旋回台を旋回させてワークに対して相対的に旋回台を近接させた場合における第1の砥石の研削基準点の位置と、
    第2の砥石の位置がワークを研削する位置となるように旋回台を旋回させてワークに対して相対的に旋回台を近接させた場合における第2の砥石の研削基準点の位置と、が同じ位置となるように第1の砥石の位置と第2の砥石の位置が設定されている、
    ことを特徴とする複合研削盤。
  5. ワーク回転軸に平行な円筒面と、前記円筒面に隣接し交差する端面とを少なくとも有したワークを研削するための2つの砥石装置が、ワーク回転軸に直交する旋回軸回りに旋回する旋回台上に配置された複合研削盤において、
    旋回軸に直交する第1の砥石の回転軸に対して傾斜した少なくとも2種類の円錐面を研削面として有してワークの円筒面と端面とを研削可能な第1アンギュラ砥石を備えた第1アンギュラ砥石装置と、第1の砥石の回転軸に平行な第2の砥石の回転軸に対して平行な研削面を有してワークの円筒面を研削可能なプレーン砥石を備えたプレーン砥石装置と、の2種類の砥石装置が、旋回台を旋回させる旋回モータを挟むように旋回台上に配置され、
    ワークに対して旋回台を相対的に移動可能に構成されており、
    旋回軸を含むとともに第1の砥石の回転軸及び第2の砥石の回転軸に平行な面である基準対称面を仮定し、
    第1アンギュラ砥石におけるワークの円筒面を研削する個所であるとともに第1の砥石の回転軸方向における一方の方向の端部となる第1アンギュラ砥石研削基準点と、プレーン砥石におけるワークの円筒面を研削する個所であるとともに第2の砥石の回転軸方向における一方の方向の端部となるプレーン砥石研削基準点と、が前記基準対称面に対して非対称となる位置に配置されており、
    前記プレーン砥石研削基準点から前記基準対称面までの距離と、前記第1アンギュラ砥石研削基準点から旋回軸までの距離とが同じになるように第1アンギュラ砥石の位置とプレーン砥石の位置が設定されている、
    ことを特徴とする複合研削盤。
  6. ワーク回転軸に平行な円筒面と、前記円筒面に隣接し交差する端面とを少なくとも有したワークを研削するための2つの砥石装置が、ワーク回転軸に直交する旋回軸回りに旋回する旋回台上に配置された複合研削盤において、
    旋回軸に直交する第1の砥石の回転軸に対して傾斜した少なくとも2種類の円錐面を研削面として有してワークの円筒面と端面とを研削可能な第1アンギュラ砥石を備えた第1アンギュラ砥石装置と、第1の砥石の回転軸に平行な第2の砥石の回転軸に対して平行な研削面を有してワークの円筒面を研削可能なプレーン砥石を備えたプレーン砥石装置と、の2種類の砥石装置が、旋回台を旋回させる旋回モータを挟むように旋回台上に配置され、
    ワークに対して旋回台を相対的に移動可能に構成されており、
    旋回軸を含むとともに第1の砥石の回転軸及び第2の砥石の回転軸に平行な面である基準対称面と、前記基準対称面に直交するとともに旋回軸を含む基準直交面を仮定し、
    第1アンギュラ砥石におけるワークの円筒面を研削する個所であるとともに第1の砥石の回転軸方向における一方の方向の端部となる第1アンギュラ砥石研削基準点と、プレーン砥石におけるワークの円筒面を研削する個所であるとともに第2の砥石の回転軸方向における一方の方向の端部となるプレーン砥石研削基準点と、が前記基準対称面に対して非対称となる位置に配置されており、
    前記プレーン砥石研削基準点が、前記第1アンギュラ砥石研削基準点よりも前記基準直交面に近い位置、及び前記第1アンギュラ砥石研削基準点よりも前記基準対称面から遠い位置、の少なくとも一方を満たすように第1アンギュラ砥石の位置とプレーン砥石の位置が設定されている、
    ことを特徴とする複合研削盤。
  7. 請求項6に記載の複合研削盤において、
    第1アンギュラ砥石の位置がワークの円筒面と端面とを研削する第1アンギュラ砥石加工位置となるように旋回台を旋回させてワークに対して相対的に旋回台を近接させた場合における前記ワーク回転軸から前記旋回軸までの距離と、
    プレーン砥石の位置がワークの円筒面を研削するプレーン砥石加工位置となるように旋回台を旋回させてワークに対して相対的に旋回台を近接させた場合における前記ワーク回転軸から前記旋回軸までの距離と、が同じとなるように、第1アンギュラ砥石の位置とプレーン砥石の位置が設定されている、
    ことを特徴とする複合研削盤。
  8. 請求項5または7に記載の複合研削盤において、
    第1アンギュラ砥石の位置がワークの円筒面と端面とを研削する第1アンギュラ砥石加工位置となるように旋回台を旋回させてワークに対して相対的に旋回台を近接させた場合における第1アンギュラ砥石研削基準点の位置と、
    プレーン砥石の位置がワークの円筒面を研削するプレーン砥石加工位置となるように旋回台を旋回させてワークに対して相対的に旋回台を近接させた場合におけるプレーン砥石研削基準点の位置と、が同じ位置になるように第1アンギュラ砥石の位置とプレーン砥石の位置が設定されている、
    ことを特徴とする複合研削盤。
  9. ワーク回転軸に平行な第1円筒面と、前記第1円筒面に隣接し交差する第1端面と、前記第1円筒面とは異なる径を有した第2円筒面と、前記第2円筒面に隣接し交差する第2端面とを少なくとも有したワークを研削するための2つの砥石装置が、ワーク回転軸に直交する旋回軸回りに旋回する旋回台上に配置された複合研削盤において、
    旋回軸に直交する第1の砥石の回転軸に対して傾斜した少なくとも2種類の円錐面を研削面として有してワークの第1円筒面と第1端面とを研削可能な第1アンギュラ砥石を備えた第1アンギュラ砥石装置と、第1の砥石の回転軸に平行な第2の砥石の回転軸に対して傾斜した少なくとも2種類の円錐面を研削面として有してワークの第2円筒面と第2端面とを研削可能な第2アンギュラ砥石を備えた第2アンギュラ砥石装置と、の2種類の砥石が、旋回台を旋回させる旋回モータを挟むように旋回台上に配置され、
    ワークに対して旋回台を相対的に移動可能に構成されており、
    旋回軸を含むとともに第1の砥石の回転軸及び第2の砥石の回転軸に平行な面である基準対称面と、前記基準対称面に直交するとともに旋回軸を含む基準直交面を仮定し、
    第1アンギュラ砥石におけるワークの第1円筒面を研削する個所であるとともに第1の砥石の回転軸方向における一方の方向の端部となる第1アンギュラ砥石研削基準点と、第2アンギュラ砥石におけるワークの第2円筒面を研削する個所であるとともに第2の砥石の回転軸方向における一方の方向の端部となる第2アンギュラ砥石研削基準点と、が前記基準対称面に対して非対称となる位置に配置されており、
    前記第2アンギュラ砥石研削基準点が、前記第1アンギュラ砥石研削基準点よりも前記基準直交面に近い位置、及び前記第1アンギュラ砥石研削基準点よりも前記基準対称面に近い位置、の少なくとも一方を満たすように第1アンギュラ砥石の位置と第2アンギュラ砥石の位置が設定されている、
    ことを特徴とする複合研削盤。
  10. 請求項9に記載の複合研削盤において、
    第1アンギュラ砥石の位置がワークの第1円筒面と第1端面とを研削する第1アンギュラ砥石加工位置となるように旋回台を旋回させてワークに対して相対的に旋回台を近接させた場合における前記ワーク回転軸から前記旋回軸までの距離と、
    第2アンギュラ砥石の位置がワークの第2円筒面と第2端面とを研削する第2アンギュラ砥石加工位置となるように旋回台を旋回させてワークに対して相対的に旋回台を近接させた場合における前記ワーク回転軸から前記旋回軸までの距離と、が同じとなるように、第1アンギュラ砥石の位置と第2アンギュラ砥石の位置が設定されている、
    ことを特徴とする複合研削盤。
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