JP2011083851A - 光学素子成形用金型の研磨方法 - Google Patents

光学素子成形用金型の研磨方法 Download PDF

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Abstract

【課題】熟練技術を必要とせず、より簡単に、品質も一定となる光学素子成形用金型の研磨方法の提供。
【解決手段】光学素子成形用金型10を回転させながら、その成形面101にダイヤ製研磨粒子20をブラストし、前記成形面101を鏡面状に研磨する研磨方法であって、前記ダイヤ製研磨粒子20をブラストする直前における前記成形面101の平均面粗さを15〜30nmとし、前記ダイヤ製研磨粒子20は、0超1μm以下の単粒が0.2〜0.5mmの大きさに凝集した凝集体であり、前記ダイヤ製研磨粒子20のブラスト速度が1300〜1800m/minであり、前記ダイヤ製研磨粒子20のブラスト角度が25〜35度を保つようにブラストする、光学素子成形用金型の研磨方法。
【選択図】図2

Description

本発明は光学素子成形用金型の研磨方法に関する。
光学素子成形用金型は、母材の表面を切削し研磨することで成形面を形成し、得ることができる。
切削は、一般に、刃先輪郭精度の良いダイヤモンドバイトを用い、切り込み量を数マイクロメートル、送り速度を数ミリメートル毎分の条件で母材を加工する作業である。切削した後の母材表面には規則的な間隔の切削条痕が創成されるので、切削条痕を除去するにその表面を研磨する必要がある。この研磨は、従来、熟練技能者による手作業で行われてきた(例えば特許文献1参照)。
特開2007−253272号公報
しかしながら研磨は、熟練技能者が行ったとしても手作業であるので歩留まりが悪く、かつ時間および労力が大きくなるためコスト高になり、さらに、手作業による加工のために品質にばらつきがでてしまうといった問題があった。また、近年、金型の成形面は大型化する傾向があるので、それら問題はより顕著になっている。
本発明者は鋭意検討し、特定面粗さを備える成形面に、特定粒径のダイヤ製研磨粒子を、特定のブラスト速度およびブラスト角度でブラストする研磨方法であれば、熟練技術を必要とせず、より簡単に、品質も一定にできることを見出し、本発明を完成させた。
本発明は以下の(1)〜(3)である。
(1)光学素子成形用金型を回転させながら、その成形面にダイヤ製研磨粒子をブラストし、前記成形面を鏡面状に研磨する研磨方法であって、前記ダイヤ製研磨粒子をブラストする直前における前記成形面の平均面粗さを15〜30nmとし、前記ダイヤ製研磨粒子は、0超1μm以下の単粒が0.2〜0.5mmの大きさに凝集した凝集体であり、前記ダイヤ製研磨粒子のブラスト速度が1300〜1800m/minであり、前記ダイヤ製研磨粒子のブラスト角度が25〜35度を保つようにブラストする、光学素子成形用金型の研磨方法。
(2)前記光学素子成形用金型の回転速度が50〜150rpmである、上記(1)に記載の光学素子成形用金型の研磨方法。
(3)前記光学素子成形用金型の回転制御、前記ブラスト角度制御およびブラスト位置制御をNC制御にて行う、上記(1)または(2)に記載の光学素子成形用金型の研磨方法。
本発明によれば、熟練技術を必要とせず、より簡単に、品質も一定となる光学素子成形用金型の研磨方法を提供することができる。この研磨方法は、金型の成形面が大きい場合であっても、これらの効果を奏することができる。
図1は、本発明の研磨方法において、回転している光学素子成形用金型の成形面にダイヤ製研磨粒子をブラストしている状態を示す概略斜視図である。 図2は、図1における回転中心軸における断面を示す概略断面図である。
本発明について説明する。
本発明は、光学素子成形用金型を回転させながら、その成形面にダイヤ製研磨粒子をブラストし、前記成形面を鏡面状に研磨する研磨方法であって、前記ダイヤ製研磨粒子をブラストする直前における前記成形面の平均面粗さを15〜30nmとし、前記ダイヤ製研磨粒子は、0超1μm以下の単粒が0.2〜0.5mmの大きさに凝集した凝集体であり、前記ダイヤ製研磨粒子のブラスト速度が1300〜1800m/minであり、前記ダイヤ製研磨粒子のブラスト角度が25〜35度を保つようにブラストする、光学素子成形用金型の研磨方法である。
このような研磨方法を、以下では「本発明の研磨方法」ともいう。
本発明の研磨方法では「成形面の平均面粗さ」、「ダイヤ製研磨粒子」、「ブラスト速度」および「ブラスト角度」の4つのファクターの全てについて、各々が所定の範囲内となるように調整して研磨する。これら4つのファクターの全てが特定の範囲内の場合に優れた効果を奏することを本発明者は見出した。
本発明の研磨方法では、初めに、ダイヤ製研磨粒子をブラストする直前における前記成形面の平均面粗さを15〜30nmとする。この平均粗さは18〜27nmであることが好ましく、21〜24nmであることがさらに好ましい。
このような平均面粗さとする方法は特に限定されず、例えば従来公知の方法を適用することができる。例えば、刃先輪郭精度の良いダイヤモンドバイトを用い、切り込み量を数マイクロメートル、送り速度を数ミリメートル毎分の条件で金型用母材を切削し加工する方法が挙げられる。また、このような従来公知の切削方法で切削して得た面には、規則的な間隔の切削条痕が創成されるので、従来公知の方法でさらに研磨することで、上記範囲内の平均面粗さとすることもできる。
また、例えばプリフォーム等をプレス成形して光学素子を得る操作を行った後の光学素子成形用金型は、成形面が上記範囲内の平均面粗さを備えている場合があるので、これにダイヤ製研磨粒子をブラストしてもよい。プリフォーム等をプレス成形して光学素子を得る操作を行った後の光学素子成形用金型であって、成形面が上記範囲内の平均面粗さを備えていない場合は、従来公知の方法でその表面を研磨することで、上記範囲内の平均粗さとなるように調整することができる。
なお、本発明において平均面粗さは、レーザ干渉計を使用して測定して求めた値を意味するものとする。
次に、本発明の研磨方法では、光学素子成形用金型を回転させながら、その成形面にダイヤ製研磨粒子をブラストする。
このような操作について図1および図2を用いて説明する。
図1は、本発明の研磨方法において、回転している光学素子成形用金型の成形面にダイヤ製研磨粒子をブラストしている状態を示す概略斜視図である。また、図2は図1における回転軸の中心における断面を示す図(概略断面図)である。
図1および図2において、光学素子成形用金型10(以下、単に「金型10」と示す場合がある)は台座12に固定されており、台座12は回転軸14を介してモーター16の回転軸(図には表れていない)と連結されている。このような構成を備えるので、モーター16を回転させることで金型10を所望の回転速度で回転させることができる。
また、ペンシルブラスト装置22からダイヤ製研磨粒子20を所望の速度で吹き出し、回転させた状態の金型10の成形面101に、所望の角度αでダイヤ製研磨粒子20を吹き付け、ブラストすることができる。角度αについては後に詳細に説明する。
また、図1および図2に示す態様では、後述する接点Pが、図2における左右方向(水平方向)のX軸上における所望の位置にくるように、制御することができる。
また、図1および図2に示す態様では、光学素子成形用金型の回転制御、ブラスト角度制御およびブラスト位置制御をNC制御にて行うことができる。NC制御、特にCNC制御をすることで、より簡単に、品質もより一定となる研磨を行うことができるので好ましい。NC制御について、後に詳細に説明する。
本発明の研磨方法では、図1および図2に示すように、金型10を回転させながら、その成形面101にダイヤ製研磨粒子20をブラストする。成形面101における外周側から内周側へ向かってダイヤ製研磨粒子20をブラストすることが好ましい。
ダイヤ製研磨粒子20は、0超1μm以下の単粒が0.2〜0.5mmの大きさに凝集した凝集体である。このような大きさの凝集体を特定条件でブラストすると、より簡単に、品質も一定となる光学素子成形用金型を得ることができるからである。0超1μm以下の単粒が0.3〜0.4mmの大きさに凝集した凝集体であることが好ましい。
ここで、凝集体は、0超1μmの単粒のみが凝集したものを意味しない。主として0超1μmの単粒が凝集したものを意味する。具体的には凝集体を構成する0超1μm以下の単粒は90質量%以上であればよい。
なお、単粒および凝集体の粒径はレーザ回折散乱法によって測定して得た値を意味するものとする。
また、研磨粒子20を1300〜1800m/minのブラスト速度でブラストする。上記のような凝集体を特定の条件でブラストすると、より簡単に、品質も一定となる光学素子成形用金型を得ることができるからである。ブラスト速度は1400〜1700m/minであることが好ましく、1500〜1600m/minであることがより好ましい。
なお、本発明においてブラスト速度は、研磨粒子20がブラスト装置(ペンシルブラスト装置22)から噴き出す初速を意味するものとする。
また、研磨粒子20のブラスト角度が25〜35度を保つようにブラストする。上記のような凝集体を特定の条件でブラストすると、より簡単に、品質も一定となる光学素子成形用金型を得ることができるからである。ブラスト角度は27〜33度であることが好ましく、29〜31度であることがより好ましく、30度程度であることがさらに好ましい。
なお、本発明においてブラスト角度は、成形面101に向かってブラストされている(吹き付けられている)ダイヤ製研磨粒子20の流れの中心線201と成形面101とがなす最も小さい角度α(≦90°)を意味するものとする。
また、金型10の回転速度を50〜150rpmとしてブラストすることが好ましい。本発明の研磨方法ではこのような回転速度でブラストすると実用上好ましい品質のものが得られるが、80〜120rpmの回転速度であることが特に好ましい。より簡単に、品質もより高位に安定している光学素子成形用金型を得ることができるからである。
また、本発明の研磨方法では、光学素子成形用金型の回転制御、ブラスト角度制御およびブラスト位置制御をNC制御にて行うことが好ましい。これらがNC制御されていて自動的に研磨を行うことができれば、熟練技術がない場合であっても、より簡単に、品質もより一定となる光学素子成形用金型を得ることができるからである。この研磨方法は、金型の成形面が大きい場合であっても、問題なく適用することができ、これらの効果を奏する。図1および図2に示す装置ではNC制御されている。
ここで、光学素子成形用金型の回転制御とは、モーター16による金型10の回転速度を50〜150rpmにおける所望の値にする制御を意味する。
また、ブラスト角度制御とは、前述のブラスト角度αを制御することを意味する。図1および図2に示す態様では、図2に示すように回転中心軸Sと水平面とがなす角度θ(≦90°)を所望の値に調整することができ、これによってブラスト角度αを25〜35度の範囲内における所望の値に調整することができる。
また、ブラスト位置制御とは、中心線201と成形面101との接点PのX軸上の位置を所望の値に制御することを意味する。X軸とは図2における左右方向の水平な軸を意味する。また、図1および図2に示す装置では、角度θを保ったまま接点PをX軸上の所望の位置へNC制御によって移動させることができる。
図1および図2に示した装置を用いて実際に光学素子成形用金型を研磨した。ダイヤ製研磨粒子としては、旭ダイヤモンド工業社製、SP-RO 1/2μを用いた。このダイヤ製研磨粒子は、0超1μm以下の単粒が0.2〜0.5mmの大きさに凝集した凝集体である。
第1表に具体的な処理条件(研磨条件)を示す。なお、すべての実施例および比較例において、ダイヤ製研磨粒子をブラストする直前における成形面の平均面粗さは15〜30nmであった。
Figure 2011083851
Figure 2011083851
このような実験により、本発明の範囲内となる処理条件の場合は良好な効果を奏することが確認できた。
10 光学素子成形用金型
101 成形面
12 台座
14 回転軸
16 モーター
20 研磨粒子
201 中心線
22 ペンシルブラスト装置
P 接点
S 回転中心軸

Claims (3)

  1. 光学素子成形用金型を回転させながら、その成形面にダイヤ製研磨粒子をブラストし、前記成形面を鏡面状に研磨する研磨方法であって、
    前記ダイヤ製研磨粒子をブラストする直前における前記成形面の平均面粗さを15〜30nmとし、
    前記ダイヤ製研磨粒子は、0超1μm以下の単粒が0.2〜0.5mmの大きさに凝集した凝集体であり、
    前記ダイヤ製研磨粒子のブラスト速度が1300〜1800m/minであり、
    前記ダイヤ製研磨粒子のブラスト角度が25〜35度を保つようにブラストする、光学素子成形用金型の研磨方法。
  2. 前記光学素子成形用金型の回転速度が50〜150rpmである、請求項1に記載の光学素子成形用金型の研磨方法。
  3. 前記光学素子成形用金型の回転制御、前記ブラスト角度制御およびブラスト位置制御をNC制御にて行う、請求項1または2に記載の光学素子成形用金型の研磨方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108972360A (zh) * 2018-08-13 2018-12-11 湖北三江航天涂装设备工程有限公司 一种精密内壁自动清理机

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