JP2011082616A - 無線リンク障害検出方法、移動局装置、基地局装置および制御プログラム - Google Patents

無線リンク障害検出方法、移動局装置、基地局装置および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】移動局装置が複数の異なる要素周波数帯域から無線リンク障害を検出する場合に、無線リンク障害が検出されていない要素周波数帯域の処理手順の途中で要素周波数帯域の接続を解放しないように再接続処理を保留する。
【解決手段】基地局装置から受信した複数の要素周波数帯域に基づいて、下りリンクおよび上りリンクの複数の要素周波数帯域の周波数帯域幅が異なるか否かを判断する上位層・無線リソース制御部109と、判断の結果、下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅が異なる場合、下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅に応じて、要素周波数帯域毎にオフセット値を算出し、算出したオフセット値を要素周波数帯域毎に設定するスケジューリング部105と、を備え、オフセット値に基づいて、各要素周波数帯域について無線リンク障害を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の要素周波数帯域に対しての無線リンクの障害を検出する技術に関する。
標準化団体プロジェクト3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、第3世代の移動通信方式を進化させたEvolved Universal Terrestrial Radio Access(以降EUTRAと称する)、さらにその発展形のAdvanced EUTRA(LTE-Advancedとも呼ばれる)の検討が進められている。EUTRAでは、物理層、媒体アクセス制御層、無線リンク制御層で無線リンク障害の検出方法が提案されている(非特許文献1)。Advanced EUTRAでは、上りリンク通信方式としてSC−FDMA(Single Carrier-Frequency Division Multiple Access)方式が提案されている。
Advanced EUTRAでは、EUTRAとの互換性を維持しつつ、より高速なデータ伝送が可能な技術として、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation:周波数帯域集約)が提案されている(非特許文献2)。キャリアアグリゲーションとは、送信装置と受信装置を有する移動通信システムにて、送信装置と、前記送信装置の送信帯域幅を超える受信帯域幅を持つ受信装置とを用意し、それぞれ異なる複数の要素周波数帯域(コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)やキャリア要素と称することもある)が設定された複数の送信装置からデータを送信し、受信装置において、前記複数の送信装置から送信されたデータを受信することで、データレートを向上させる技術である。また、前記送信装置と受信装置を有する移動通信システムにて、受信装置と、前記受信装置の受信帯域幅を超える送信帯域幅を持つ送信装置を用意し、それぞれ異なる周波数帯域が設定された複数の受信装置が、前記送信装置から送信されたデータを受信することで、データレートを向上させる技術である。
3GPP TS36.331,Radio Resource Control(RRC) Protocol specification.V8.6.01254464595734_0.htm Ericsson,R1-082468,3GPP TSG-RAN1 Meeting #53bis,Warsaw,Poland,June 30-July 4,2008
しかしながら、複数の要素周波数帯域を用いて基地局装置と通信を行なう移動局装置において、EUTRAでは要素周波数帯域が処理されている階層によって無線リンク障害の検出方法が異なり、これをAdvanced EUTRAにそのまま適用すると、要素周波数帯域毎に無線リンク障害が検出される可能性がある。つまり、1つの要素周波数帯域から無線リンク障害が検出されることによって、移動局装置に割り当てられた全ての要素周波数帯域が解放され、再接続処理を行なうことになる。これは、無線リソースや再割り当ての時間の無駄が生じると共に、複数の要素周波数帯域について、異なるタイミングで無線リンク障害を検出する可能性があり、予期せぬタイミングで無線リソースを失う可能性がある。以上の理由から、Advanced EUTRAに適した無線リンク障害検出制御方法を検討する必要がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、複数の要素周波数帯域を用いて基地局装置と通信を行なう移動局装置が複数の異なる要素周波数帯域から無線リンク障害を検出する場合に、無線リンク障害が検出されていない要素周波数帯域の処理手順の途中で要素周波数帯域の接続を解放しないように再接続処理を保留することができる無線リンク障害検出方法、移動局装置、基地局装置および制御プログラムを提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の無線リンク障害検出方法は、複数の要素周波数帯域を用いて基地局装置と無線通信を行なう移動局装置の無線リンク障害検出方法であって、前記基地局装置から送信された下りリンク信号に基づいて、下りリンクおよび上りリンクの複数の要素周波数帯域の周波数帯域幅が異なるか否かを判断するステップと、前記判断の結果、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅が異なる場合、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅に応じて、要素周波数帯域毎にオフセット値を算出するステップと、前記算出されたオフセット値を要素周波数帯域毎に設定するステップと、前記設定されたオフセット値に基づいて、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域について無線リンク障害を検出するステップと、を少なくとも含むことを特徴とする。
このように、下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅が異なる場合、下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅に応じて、要素周波数帯域毎にオフセット値を算出し、算出されたオフセット値を要素周波数帯域毎に設定し、設定されたオフセット値に基づいて、下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域について無線リンク障害を検出するので、無線リンク障害を検出する条件を、要素周波数帯域に応じて変更することができる。これにより、無線リンク障害が検出されていない要素周波数帯域の処理手順の途中で要素周波数帯域の接続を解放しないように再接続処理を保留することができる。
(2)また、本発明の無線リンク障害検出方法は、前記設定されたオフセット値に基づいて、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域について、異なるタイミングで無線リンク障害を検出することを特徴とする。
このように、下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域について、異なるタイミングで無線リンク障害を検出するので、無線リンク障害を検出する条件を、要素周波数帯域に応じて変更することができ、同じタイミングで無線リンク障害が検出されることを回避し、無線リンク障害が検出されていない要素周波数帯域の処理手順の途中で要素周波数帯域の接続を解放しないように再接続処理を保留することができる。
(3)また、本発明の無線リンク障害検出方法は、前記各要素周波数帯域の周波数帯域幅に基づいて、前記オフセット値として、同期回復検出時間、同期回復検出回数、同期誤り検出時間または同期誤り検出回数の少なくとも一つを算出することを特徴とする。
このように、各要素周波数帯域の周波数帯域幅に基づいて、前記オフセット値として、同期回復検出時間、同期回復検出回数、同期誤り検出時間または同期誤り検出回数の少なくとも一つを算出するので、無線リンク障害を検出する条件を、要素周波数帯域に応じて変更することができる。
(4)また、本発明の無線リンク障害検出方法は、前記基地局装置から受信した要素周波数帯域の優先度情報に基づいて、周波数帯域毎に異なる無線リンク障害検出条件を適用することを特徴とする。
このように、基地局装置から受信した要素周波数帯域の優先度情報に基づいて、周波数帯域毎に異なる無線リンク障害検出条件を適用するので、優先度情報に応じて無線リンク障害の検出を行なうことが可能となる。
(5)また、本発明の無線リンク障害検出方法は、複数の要素周波数帯域を用いて基地局装置と無線通信を行なう移動局装置の無線リンク障害検出方法であって、前記基地局装置から割り当てられた下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域の数が、閾値未満であるか否かを判断するステップと、前記判断の結果、前記下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域の数が閾値未満でない場合は、下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域のうち、いずれか一つを選択し、前記選択した要素周波数帯域について無線リンク障害を検出するステップと、を少なくとも含むことを特徴とする。
このように、下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域の数が閾値未満でない場合は、下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域のうち、いずれか一つを選択し、前記選択した要素周波数帯域について無線リンク障害を検出するので、移動局装置の送信電力に応じた要素周波数帯域数に閾値を設けることによって、移動局装置の送信電力に応じた最適な無線リンク障害検出を行なうことが可能となる。
(6)また、本発明の無線リンク障害検出方法は、前記判断の結果、前記下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域の数が閾値未満である場合は、各要素周波数帯域について、無線リンク障害を検出することを特徴とする。
このように、判断の結果、下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域の数が閾値未満である場合は、各要素周波数帯域について、無線リンク障害を検出するので、閾値未満である場合と、閾値未満でない場合とで異なる無線リンク障害検出を行なうことが可能となる。
(7)また、本発明の移動局装置は、複数の要素周波数帯域を用いて基地局装置と無線通信を行なう移動局装置であって、前記基地局装置から複数の要素周波数帯域を受信する受信部と、前記受信した複数の要素周波数帯域に基づいて、下りリンクおよび上りリンクの複数の要素周波数帯域の周波数帯域幅が異なるか否かを判断する無線リソース制御部と、前記判断の結果、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅が異なる場合、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅に応じて、要素周波数帯域毎にオフセット値を算出し、前記算出したオフセット値を要素周波数帯域毎に設定するスケジューリング部と、を備え、前記設定されたオフセット値に基づいて、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域について無線リンク障害を検出することを特徴とする。
このように、下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅が異なる場合、下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅に応じて、要素周波数帯域毎にオフセット値を算出し、算出されたオフセット値を要素周波数帯域毎に設定し、設定されたオフセット値に基づいて、下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域について無線リンク障害を検出するので、無線リンク障害を検出する条件を、要素周波数帯域に応じて変更することができる。これにより、無線リンク障害が検出されていない要素周波数帯域の処理手順の途中で要素周波数帯域の接続を解放しないように再接続処理を保留することができる。
(8)また、本発明の移動局装置は、複数の要素周波数帯域を用いて基地局装置と無線通信を行なう移動局装置であって、前記基地局装置から複数の要素周波数帯域を受信する受信部と、前記受信した複数の要素周波数帯域に基づいて、下りリンクおよび上りリンクの要素周波数帯域数を検出するデータ抽出部と、前記検出した下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域の数が、閾値未満であるか否かを判断し、前記判断の結果、前記下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域の数が閾値未満でない場合は、下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域のうち、いずれか一つを選択するスケジューリング部と、を備え、前記選択した要素周波数帯域について無線リンク障害を検出することを特徴とする。
このように、下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域の数が閾値未満でない場合は、下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域のうち、いずれか一つを選択し、前記選択した要素周波数帯域について無線リンク障害を検出するので、移動局装置の送信電力に応じた要素周波数帯域数に閾値を設けることによって、移動局装置の送信電力に応じた最適な無線リンク障害検出を行なうことが可能となる。
(9)また、本発明の移動局装置は、前記下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域の数が閾値未満である場合は、各要素周波数帯域について、無線リンク障害を検出することを特徴とする。
このように、判断の結果、下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域の数が閾値未満である場合は、各要素周波数帯域について、無線リンク障害を検出するので、閾値未満である場合と、閾値未満でない場合とで異なる無線リンク障害検出を行なうことが可能となる。
(10)また、本発明の基地局装置は、複数の要素周波数帯域を用いて移動局装置と無線通信を行なう基地局装置であって、前記移動局装置に対して、異なる周波数帯域の複数の要素周波数帯域を送信する場合、要素周波数帯域毎に異なるオフセット値を設定する基地局側スケジューリング部と、前記オフセット値を示す情報を前記移動局装置に対して送信する送信部と、を備えることを特徴とする。
このように、移動局装置に対して、異なる周波数帯域の複数の要素周波数帯域を送信する場合、要素周波数帯域毎に異なるオフセット値を設定し、記オフセット値を示す情報を前記移動局装置に対して送信するので、移動局装置では、オフセット値を要素周波数帯域毎に設定し、設定されたオフセット値に基づいて、下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域について無線リンク障害を検出することが可能となる。これにより、無線リンク障害を検出する条件を、要素周波数帯域に応じて変更することができる。その結果、無線リンク障害が検出されていない要素周波数帯域の処理手順の途中で要素周波数帯域の接続を解放しないように再接続処理を保留することができる。
(11)また、本発明の制御プログラムは、複数の要素周波数帯域を用いて基地局装置との無線通信を移動局装置のコンピュータに実行させるための制御プログラムであって、前記基地局装置から送信された下りリンク信号に基づいて、下りリンクおよび上りリンクの複数の要素周波数帯域の周波数帯域幅が異なるか否かを判断する処理と、前記判断の結果、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅が異なる場合、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅に応じて、要素周波数帯域毎にオフセット値を算出する処理と、前記算出されたオフセット値を要素周波数帯域毎に設定する処理と、前記設定されたオフセット値に基づいて、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域について無線リンク障害を検出する処理と、の一連の処理が、コンピュータに読み取り可能および実行可能にコマンド化されたことを特徴とする。
このように、下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅が異なる場合、下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅に応じて、要素周波数帯域毎にオフセット値を算出し、算出されたオフセット値を要素周波数帯域毎に設定し、設定されたオフセット値に基づいて、下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域について無線リンク障害を検出するので、無線リンク障害を検出する条件を、要素周波数帯域に応じて変更することができる。これにより、無線リンク障害が検出されていない要素周波数帯域の処理手順の途中で要素周波数帯域の接続を解放しないように再接続処理を保留することができる。
(12)また、本発明の制御プログラムは、前記設定されたオフセット値に基づいて、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域について、異なるタイミングで無線リンク障害を検出することを特徴とする。
このように、下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域について、異なるタイミングで無線リンク障害を検出するので、無線リンク障害を検出する条件を、要素周波数帯域に応じて変更することができ、同じタイミングで無線リンク障害が検出されることを回避し、無線リンク障害が検出されていない要素周波数帯域の処理手順の途中で要素周波数帯域の接続を解放しないように再接続処理を保留することができる。
(13)また、本発明の無線リンク障害検出方法は、複数の要素周波数帯域を用いて基地局装置と無線通信を行なう移動局装置の無線リンク障害検出方法であって、前記移動局装置の電力許容値が、閾値未満であるか否かを判断するステップと、前記判断の結果、前記電力許容値が閾値未満でない場合は、各要素周波数帯域について、無線リンク障害を検出するステップと、を少なくとも含むことを特徴とする。
このように、電力許容値が閾値未満でない場合は、各要素周波数帯域について、無線リンク障害を検出するので、電力許容値に余裕のある移動局装置は、再接続処理を行なうことで基地局装置との無線接続を切ることなく、通信を行なうことができる。
(14)また、本発明の無線リンク障害検出方法において、前記判断の結果、前記下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域の数が閾値未満である場合は、下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域のうち、いずれか一つを選択し、前記選択した要素周波数帯域について無線リンク障害を検出することを特徴とする。
このように、下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域の数が閾値未満である場合は、下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域のうち、いずれか一つを選択し、選択した要素周波数帯域について無線リンク障害を検出するので、電力許容値に余裕のない移動局装置は、無線リンク障害検出に使用される電力を低減することができる。
本発明によれば、無線リンク障害を検出する条件を要素周波数帯域によって変更することで同じタイミングで無線リンク障害が検出されるのを防ぎ、無線リンク障害が検出されていない要素周波数帯域の処理手順の途中で要素周波数帯域の接続を解放しないようにすることができる。また、優先度に応じて無線リンク障害検出条件を変更することで、優先度に応じて無線リンク障害の検出を行なうことが可能となる。
本発明の移動局装置1の概略機能構成を示すブロック図である。 本発明の基地局装置3の概略機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線リンク障害検出制御方法を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る無線リンク障害検出制御方法を示したフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る無線リンク障害検出制御方法を示したフローチャートである。 EUTRAにおける無線リソース制御層の接続確立手順の概略を示したシーケンスチャートである。 EUTRAにおいて、移動局装置の物理層における無線リンク障害(RLF)の通知方法を示した図である。 EUTRAにおいて、移動局装置の媒体アクセス制御(MAC)層における無線リンク障害(RLF)の通知方法を示した図である。 EUTRAにおいて、移動局装置の無線リンク制御(RLC)層における無線リンク障害(RLF)の検出方法を示した図である。 EUTRAにおける移動局装置の物理層の無線リンク障害検出方法を示したフローチャートである。 EUTRAにおける移動局装置の媒体アクセス制御層の無線リンク障害検出方法を示したフローチャートである。 EUTRAにおける移動局装置の無線リンク制御層の無線リンク障害検出方法を示したフローチャートである。
(1)各層のインタフェースプロトコル
移動局装置とネットワークとの間の無線インタフェースプロトコルの各層は、開放型システム相互間連結(Open System Interconnection、以下OSIと称する)の参照モデルに基づいてL1(第1層)、L2(第2層)、L3(第3層)に分類される。第1層に属する物理層は、物理チャネルを使用して上位層に情報伝達サービスを提供する。また、トランスポートチャネル(伝送チャネルとも呼ばれる)を通して第2層の媒体アクセス制御(Medium Access Control、以降MACと称する)層に連結される。そして、データはトランスポートチャネルを通して、MAC層と物理層の間で伝達される。
第2層に属するMAC層は、論理チャネルを通して無線リンク制御(Radio Link Control、以降RLCと称する)層に、論理チャネルとトランスポートチャネル間のリソース割り当てなどのサービスを提供する。RLC層は、信頼性のあるデータ送信を支援する。RLC層の機能は、MAC層内の機能ブロックによって具現されることもあるため、RLC層が存在しない場合もある。また、第2層には、MAC層とRLC層の他に、パケット-データ収束プロトコル(Packet Data Convergence Protocol、以降PDCPと称する)層とがある。PDCP層は、パケット・データに付加されたヘッダ情報を圧縮して無線リンクで効率的に伝送できるようにしたり、パケットの順序管理を行なってデータ欠落を防いだりする。
第3層に属する無線リソース制御(Radio Resource Control、以降RRCと称する)層は、無線ベアラの設定、再設定、および解除に関連してトランスポートチャネルおよび物理チャネルを制御する。RRC層は、ネットワークから移動局装置に対するシステム情報や呼び出し情報の報知などを行ない、それらに必要な第1層や第2層の制御も行なう。また、移動局装置とネットワーク間の無線リソースの制御も行なう。
(2)物理チャネル
EUTRAおよびAdvanced EUTRAで使用される物理チャネルには、物理報知情報チャネル、物理上りリンクデータチャネル、物理下りリンクデータチャネル、物理下りリンク制御チャネル、物理上りリンク制御チャネル、物理ランダムアクセスチャネル、下りリンク参照信号、上りリンク参照信号などが含まれる。EUTRAおよびAdvanced EUTRAにおいて、物理チャネルの種類が今後追加されたり、または、チャネル構造が変更されたりする可能性もあるが、このような変更がなされた場合でも、後述する本発明の各実施形態を適用可能である。
物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control CHannel)は、基地局装置から移動局装置へ送信される下りリンクチャネルであり、複数の移動局装置に対して共通に使用される。基地局装置は、送信タイミング情報やスケジューリング情報(上りリンク/下りリンクリソース割り当て情報)の送信に物理下りリンク制御チャネルを用いる。物理下りリンクデータチャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared CHannel)は、下りリンクデータまたはページング情報を送信するために使用されるチャネルである。
下りリンク参照信号(DL-RS:Downlink Reference Signal、またはCell-specific Reference Signal)は、基地局装置から移動局装置へ物理下りリンクチャネルを利用して送信される。移動局装置は下りリンク参照信号を測定することで下りリンクの受信品質を判定する。受信品質は、品質情報指標であるCQI(Channel Quality Indicator:チャネル品質指標)として物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control CHannel)を用いて基地局装置へ通知される。基地局装置は移動局装置から通知されたCQIに基づいて、移動局装置に対する下りリンク通信のスケジューリングを行なう。
なお、受信品質としては、SIR(Signal-to-Interference Ratio:信号対干渉電力比)、SINR(Signal-to-Interference plus Noise Ratio:信号対干渉雑音電力比)、SNR(Signal-to-Noise Ratio:信号対雑音電力比)、CIR(Carrier-to-Interference Ratio:搬送波対干渉電力比)、BLER(Block Error Rate:ブロック誤り率)、パスロスなどを使用することができる。
物理報知情報チャネル(PBCH:Physical Broadcast CHannel)は、セル内の移動局装置で共通に用いられる制御パラメータ(報知情報)を通知する目的で送信される。物理報知情報チャネルで通知されない報知情報は、物理下りリンク制御チャネルで無線リソースが通知され、物理下りリンクデータチャネルを用いて送信される。報知情報として、セル個別のID(Identity)を示すセルグローバルIDなどが通知される。
物理上りリンクデータチャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared CHannel)は、主に上りリンクデータ(UL-SCH:Uplink Shared CHannel)を送信するために使用されるチャネルである。基地局装置が、移動局装置をスケジューリングした場合には、チャネル状態情報(下りリンクのチャネル品質指標CQI、プレコーディングマトリックス指標(PMI:Precoding Matrix Indicator)、ランク指標(RI:Rank Indicator))や下りリンク送信に対するハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)の肯定応答(ACK:Acknowledgement)/否定応答(NACK:Negative Acknowledgement)も物理上りリンクデータチャネル(PUSCH)を使用して送信される。
ここで、上りリンクデータ(UL-SCH)とは、例えば、ユーザデータを示しており、UL−SCHは、トランスポートチャネルである。UL−SCHでは、HARQ、動的適応無線リンク制御がサポートされ、また、ビームフォーミングが利用可能である。UL−SCHは、動的なリソース割り当て、および、準静的なリソース割り当てがサポートされる。
物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control CHannel)は、制御データを送信するために使用されるチャネルである。ここで制御データとは、例えば、移動局装置から基地局装置へ送信(フィードバック)されるチャネル状態情報(CQI、PMI、RI)、移動局装置が、上りリンクデータを送信するためのリソースの割り当てを要求する(UL-SCHでの送信を要求する)スケジューリング要求(SR:Scheduling Request)、下りリンク送信に対するHARQのACK/NACKなどが含まれる。
上りリンク参照信号(UL-RS:Uplink Reference Signal)は、移動局装置から基地局装置へ上りリンクチャネルを利用して送信される。基地局装置は上りリンク参照信号を測定することで、移動局装置の上りリンク無線送信信号の受信品質を判定する。基地局装置は、受信品質に基づいて上りリンク通信のスケジューリングを行なう。上りリンク参照信号は、物理上りリンクデータチャネルの振幅、位相や周波数の変動量を計算し、物理上りリンクデータチャネルを利用して送信された信号を復調するための参照信号としても使用される。物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access CHannel)は、ランダムアクセスプリアンブルを送信するために使用される物理チャネルであり、ガードタイムを持つ。PRACHは、移動局装置が基地局装置と同期をとることを最大の目的とし、その他に、初期アクセス、ハンドオーバ、再接続要求、およびスケジューリング要求に用いられる。
(3)無線リソース制御層接続確立
図6は、EUTRAにおける無線リソース制御層の接続確立手順の概略を示したシーケンスチャートである。無線リソース制御層接続要求とは、アイドル状態(基地局装置と無線接続されていない状態、待ち受け状態)の移動局装置に対する着呼時や移動局装置からの発呼時に、移動局装置が基地局装置と一対一の通信(個別チャネルを使用した移動局装置個別の通信)を行なうために必要な移動局装置情報(UE CONTEXT)を基地局装置およびその上位制御局に提供し、無線リソース接続確立を要求することである。移動局装置は、基地局装置とのランダムアクセス(初期アクセス)が完了した後、無線リソース制御層接続要求を基地局装置に対して送信する(ステップS101)。基地局装置は、受信した無線リソース制御層接続要求に応じて、移動局装置に対する接続を設定し、無線リソース接続設定を移動局装置に送信する(ステップS102)。移動局装置は、受信した無線リソース接続設定に問題がなければ、無線リソース制御層接続設定完了を基地局装置に対して通知する(ステップS103)。
(4)移動局装置の各層における無線リンク障害通知方法
図7は、EUTRAにおける移動局装置の各層の無線リンク障害(Radio Link Failure;RLF)の通知方法を示した図である。
図7Aは、EUTRAにおいて、移動局装置の物理層における無線リンク障害(RLF)の通知方法を示した図である。物理層においては、移動局装置が基地局装置と接続中であり、下りリンク信号を受信している時に無線リンク障害が通知される。物理層は、基地局装置から送信された下りリンク信号の受信品質を監視している。物理層には、2つの受信品質閾値(下りリンク同期回復判定用閾値(Qin)と下りリンク同期誤り判定用閾値(Qout))が設定されている。
移動局装置は、下りリンク信号の受信品質がQin以上を測定すれば、基地局装置と同期するのに十分な電力が送信されている(同期回復検出)と認識し、下りリンク信号の受信品質がQout未満を測定すると基地局装置と同期するのに不十分な電力が送信されている(同期誤り検出)と認識する。物理層は、同期回復または同期誤りを無線リソース制御層へ毎回通知する。同期誤り検出が所定の回数連続して通知された場合、無線リソース制御層は、同期保護タイマを起動し、同期保護タイマが満了時間に達するまでに同期回復が物理層から通知されなければ、無線リソース制御層は、物理層において無線リンク障害が発生したと判断する。物理層は、QinとQoutの間で受信品質が測定された場合は、同期回復/同期誤りを無線リソース制御層へ通知しない。
図7Bは、EUTRAにおいて、移動局装置の媒体アクセス制御(MAC)層における無線リンク障害(RLF)の通知方法を示した図である。MAC層では、ランダムアクセスを行なう時に無線リンク障害が通知される。移動局装置が、基地局装置に対してプリアンブルを送信する時、プリアンブル送信カウンタを用いて、プリアンブル送信回数を計測する。移動局装置は、プリアンブルを送信してからある一定時間でプリアンブルに対する応答が返ってこないと、再び基地局装置に対してプリアンブルを送信する。移動局装置のMAC層は、プリアンブル送信回数が事前に基地局装置より設定される閾値に達した場合、プリアンブル送信回数が閾値に達したことをRRC層に通知する。プリアンブル送信回数が閾値に達したことを通知された無線リソース制御層は、MAC層において無線リンク障害が発生したと判断する。
図7Cは、EUTRAにおいて、移動局装置の無線リンク制御(RLC)層における無線リンク障害(RLF)の検出方法を示した図である。RLC層では、自動再送要求手順を行なう時に無線リンク障害が検出される。移動局装置が、確認モードデータプロトコルデータ単位(AMD PDU:Acknowledgement Mode Data Protocol Data Unit)を送信した時に、基地局装置からNACK(Negative Acknowledgement)が返ってくると、移動局装置はAMD PDUを再び送信し、AMD PDUの送信回数を計測する。
移動局装置のRLC層は、AMD PDUの送信回数が閾値に達した場合に、AMD PDUの送信回数が閾値に達したことを無線リソース制御層に通知する。AMD PDUの送信回数が閾値に達したことを通知された無線リソース制御層は、RLC層において無線リンク障害が発生したと判断する。ここで、PDUとは、ある層(ここではRLC層)におけるプロトコル制御情報を付加したデータのことである。各層における無線リンク障害の検出手順の詳細な説明については、フローチャートを用いて行なう。
図8は、EUTRAにおける移動局装置の物理層の無線リンク障害検出方法を示したフローチャートである。移動局装置の物理層は、基地局装置から送信された下りリンク信号を受信した際に、下りリンク信号の同期回復を検出したかどうかを判断する(ステップS201)。そして、下りリンク同期回復判定用閾値(Qin)未満であれば(ステップS201:NO)、移動局装置の物理層は、移動局装置のRRC層に同期回復を検出したことを通知する。次に、移動局装置のRRC層は、同期保護タイマが満了時間に達していないか確認する(ステップS202)。移動局装置のRRC層は、同期保護タイマが満了時間に達していなければ(ステップS202:NO)、移動局装置のRRC層は、同期回復検出回数を初期化する(ステップS203)。移動局装置のRRC層は、同期誤り検出回数を計測し(ステップS204)、同期誤り検出回数が閾値以上連続して検出されたかを確認する(ステップS205)。
移動局装置のRRC層は、同期誤り検出回数が閾値以上連続して検出されていた場合(ステップS205:YES)、同期保護タイマを起動する(ステップS206)。移動局装置のRRC層は、同期保護タイマが満了時間に達しているか否かを確認する(ステップS205)。移動局装置の物理層は、下りリンク信号の同期回復を検出した場合(S201:YES)、同期回復を移動局装置のRRC層に通知し、移動局装置のRRC層は、その通知を受けて、同期誤り検出回数を初期化する(ステップS207)。移動局装置のRRC層は、同期回復検出回数を計測する(ステップS208)。移動局装置のRRC層は、同期回復の検出回数が閾値以上連続して検出されたかを確認する(ステップS209)。移動局装置のRRC層は、同期回復検出回数が閾値以上連続して検出された場合(ステップS209:YES)、同期保護タイマを停止し、初期化する(ステップS210)。移動局装置のRRC層は、同期保護タイマが満了時間に達した場合(ステップS202:YES)、無線リンク障害(RLF)が検出されたと認識する(ステップS211)。
図9は、EUTRAにおける移動局装置の媒体アクセス制御層の無線リンク障害検出方法を示したフローチャートである。移動局装置は、ランダムアクセスプリアンブル(単にプリアンブルと称することもある)を基地局装置に送信する時、プリアンブル送信カウンタを起動する(ステップS301)。移動局装置は、ランダムアクセスが失敗したか否かを判断する(ステップS302)。ランダムアクセスが失敗した場合(ステップS302:YES)、移動局装置は、プリアンブル送信回数を計測する(ステップS303)。移動局装置は、プリアンブル送信回数が閾値以上であるか否かを確認する(ステップS304)。プリアンブル送信回数が閾値以上の場合(ステップS304:YES)、移動局装置の媒体アクセス制御層は、無線リソース制御層にプリアンブル送信回数が閾値に達したことを通知し(ステップS305)、無線リンク障害が検出される(ステップS306)。
図10は、EUTRAにおける移動局装置の無線リンク制御層の無線リンク障害検出方法を示したフローチャートである。移動局装置は、無線リンク制御層のデータ単位である確認モードデータプロトコルデータ単位を基地局装置に対して送信する際に、送信カウンタを起動する(ステップS401)。移動局装置は、基地局装置からACKが返ってくることでAMD PDUの送信に成功したことを確認する(ステップS402)。AMD PDUの送信に失敗した場合(ステップS402:YES)、すなわち、基地局装置からNACKが返ってきた場合、移動局装置は、送信回数を計測する(ステップS403)。移動局装置は、送信回数が閾値以上であるかを確認する(ステップS404)。送信回数が閾値以上であれば(ステップS404:YES)、移動局装置の無線リンク制御層は、送信回数が閾値に達したことを無線リソース制御層に通知し(ステップS405)、無線リンク障害が検出される(ステップS406)。
以上の事項を考慮しつつ、以下、本発明の実施形態について具体的に説明する。なお、移動局装置に割り当てられる要素周波数帯域は、下りリンク要素周波数帯域数と上りリンク要素周波数帯域数が同じであれば、下りリンクと上りリンクでそれぞれ対応しているが、下りリンク要素周波数帯域数と上りリンク要素周波数帯域数が異なる場合は、複数の下りリンク要素周波数帯域が1つの上りリンク要素周波数帯域に対応したり、複数の上りリンク要素周波数帯域が1つの下りリンク要素周波数帯域に対応したりする。また、下りリンク要素周波数帯域数と上りリンク要素周波数帯域数が同じであっても、下りリンク要素周波数帯域数と上りリンク要素周波数帯域数が異なる場合のように複数の下りリンク要素周波数帯域が1つの上りリンク要素周波数帯域に対応したり、複数の上りリンク要素周波数帯域が1つの下りリンク要素周波数帯域に対応したりする場合もある。以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について以下に説明する。第1の実施形態では、複数の要素周波数帯域において、異なる帯域幅が設定された場合、帯域幅によって割り当てられるデータ量などが異なるため、移動局装置に割り当てられたすべての要素周波数帯域に対して同じ条件で無線リンク障害が検出されるのを防止する。また、要素周波数帯域毎に異なる無線リンク障害検出条件を設定することによって、基地局装置から移動局装置に送信するデータ量は増大する。データ量の増加を防ぎ且つ要素周波数帯域の帯域幅に応じて無線リンク障害検出条件を変更するための係数情報を算出する。ここで、係数情報は、基地局装置で予め算出されてから、移動局装置に送信されても良いし、システムでテーブル管理されても良いし、基地局装置で基準となる要素周波数帯域を設定し、基準となる要素周波数帯域の帯域幅と他の要素周波数帯域の帯域幅との比を移動局装置で算出されても良い。
図1は、本発明の移動局装置1の概略機能構成を示すブロック図である。移動局装置1は、送信部101と、受信部103と、スケジューリング部105と、アンテナ107とを含んでいる。送信部101は、データ制御部1011と、変調部1013と、無線送信部1015とを含んでいる。また、受信部103は、無線受信部1031と、復調部1033と、データ抽出部1035とを含んでいる。
ユーザデータと制御データは、上位層・無線リソース制御部(無線リソース制御部)109からデータ制御部1011に入力される。データ制御部1011は、入力されたデータをスケジューリング部105からの指示により、PUSCHやPUCCHに配置する。また、この時、上りリンク参照信号も配置される。変調部1013は、データ変調を行ない、離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform、以降DFTと称する)、サブキャリアマッピング、逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform、以降IFFTと称する)、CP(Cyclic Prefix)挿入、フィルタリングなどの信号処理を行ない、送信信号を生成する。そして、変調部1013は、変調された信号を無線送信部1015に出力する。無線送信部1015は、変調されたデータを無線周波数にアップコンバートした後に、アンテナ107を介して、基地局装置3に送信する。無線受信部1031は、基地局装置3からの下りリンク信号を受信し、ベースバンド信号にダウンコンバートして、受信信号を復調部1033に出力する。
復調部1033は、受信データを復調する。データ抽出部1035は、受信データをユーザデータと制御データに分離する。また、データ抽出部1035は、スケジューリング情報、ランダムアクセス応答メッセージや間欠受信制御に関する制御データやその他の第2層の制御データはスケジューリング部105に出力し、ユーザデータを上位層・無線リソース制御部109に出力する。
スケジューリング部105は、データ抽出部1035から入力された制御データを解析し、上りリンクのスケジューリング情報を生成し、そのスケジューリング情報を基に、ユーザデータや制御データをPUSCHやPUCCHに割り当てることをデータ制御部1011に指示する。また、スケジューリング部105は、カウンタ制御部1051とタイマ制御部1053を有し、上位層・無線リソース制御部109からのスケジューリング情報に基づいて、前記スケジューリング情報に関連したカウンタやタイマを起動したり、停止したりする。上位層・無線リソース制御部109は、MAC層、RLC層、PDCP層、RRC層の処理を行なう。上位層・無線リソース制御部109は、下位層の処理部を統合して制御するため、上位層・無線リソース制御部109と、スケジューリング部105、アンテナ107、送信部101、受信部103との間のインターフェースが存在する(不図示)。
図2は、本発明の基地局装置3の概略機能構成を示すブロック図である。基地局装置3は、送信部(無線送受信部)201と、受信部(無線送受信部)203と、スケジューリング部(基地局側スケジューリング部)205と、アンテナ207とを含んでいる。送信部201は、データ制御部2011と、変調部2013と、無線送信部2015とを含んでいる。また、受信部203は、無線受信部2031と、復調部2033と、データ抽出部2035とを含んでいる。データ制御部2011は、ユーザデータと制御データとを入力し、スケジューリング部205からの指示により、制御データをPDCCHに配置し、各移動局装置1に対する送信データや制御データをPDSCHに配置する。変調部2013は、データ変調、入力信号の直列/並列変換、IFFT、CP挿入、フィルタリングなどの信号処理を行ない、送信信号を生成する。無線送信部2015は、変調されたデータを無線周波数にアップコンバードした後に、アンテナを介して、移動局装置1に送信する。
無線受信部2031は、移動局装置1からの上りリンクの信号を受信し、ベースバンド信号にダウンコンバートして、受信データを復調部2033に出力する。データ抽出部2035は、受信データの正誤を確認し、確認結果をスケジューリング部205に通知する。データ抽出部2035は、受信データが正しい場合、受信データをユーザデータと制御データに分離する。データ抽出部2035は、制御データの中で下りリンクのチャネル品質指示情報、下りリンクデータの成/否(ACK/NACK)などの第2層の制御データはスケジューリング部205に出力し、その他の第3層等の制御データとユーザデータは上位層・無線リソース制御部209に出力する。データ抽出部2035は、受信データが誤りの場合、再送データと合成するために保存しておき、再送データを受信した時に合成処理を行なう。
スケジューリング部205は、ユーザデータや制御データをPDSCHやPDCCHに配置するためのスケジューリングを行なう。上位層・無線リソース制御部209は、MAC層、RLC層、PDCP層、RRC層の処理を行なう。上位層・無線リソース制御部209は、下位層の処理部を統合して制御するため、上位層・無線リソース制御部209と、スケジューリング部205、アンテナ、送信部201、受信部203との間のインターフェースが存在する(不図示)。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る無線リンク障害検出制御方法を示したフローチャートである。基地局装置3の上位層・無線リソース制御部209において、移動局装置1に異なる帯域幅を割り当てるか否かを判断する(ステップS501)。基地局装置3の上位層・無線リソース制御部209は、移動局装置1に対して異なる帯域幅の要素周波数帯域を割り当てる場合(ステップS501:YES)、要素周波数帯域毎に無線リンク障害検出条件が異なるようにするため、オフセット値を変更する(ステップS502)。ここで、オフセット値の変更方法として、基準となるオフセット値は1つの要素周波数帯域から選択し、他の要素周波数帯域に関しては、要素周波数帯域間の帯域幅比を係数情報として用いて各要素周波数帯域を変更しても良いし、要素周波数帯域の帯域幅に基づいて予め係数をテーブル管理していても良い。
複数の要素周波数帯域を割り当てられた移動局装置1において帯域幅が広い要素周波数帯域に対しては、無線リンク障害が検出されにくくなるように無線リンク障害検出条件に使用されるオフセットである同期回復検出時間や同期回復検出回数、同期誤り検出時間や同期誤り検出回数、ランダムアクセスプリアンブルの再送回数やAMD PDUの再送回数などの値を係数情報などに応じて変更することができる。例えば、帯域幅に応じて係数が設定されている場合に、異なる帯域幅の要素周波数帯域には、それぞれ異なるオフセット値が割り当てられる。その場合、帯域幅の広い要素周波数帯域の方が無線リンク障害を検出されにくくなるように設定される。同期誤り検出回数は帯域幅の広い要素周波数帯域の方が多くなるようにオフセット値を変更することができる。
基地局装置3の上位層・無線リソース制御部209は、要素周波数帯域毎に係数情報を設定し、その情報を移動局装置1に送信する(ステップS503)。基地局装置3の上位層・無線リソース制御部209は、移動局装置1に対して同じ帯域幅の要素周波数帯域を割り当てる場合(ステップS501:NO)には、同じオフセット値を使用する(ステップS504)。ここで、無線リンク障害検出条件に使用されるオフセットには、同期回復検出時間や同期回復検出回数、同期誤り検出時間や同期誤り検出回数、ランダムアクセスプリアンブルの再送回数やAMD PDUの再送回数などである。
また、オフセット値の変更については、システムで一意に決定されても良いし、報知情報で複数の移動局装置1に一斉に通知されても良いし、上位層・無線リソース制御部209からの信号により通知されても良い。例えば、基地局装置3は、帯域幅の広い要素周波数帯域や上位層・無線リソース制御部209から予め指定された要素周波数帯域の係数情報が大きくなるように設定できる。係数情報を大きくすることで帯域幅の広い要素周波数帯域の同期誤り検出時間を基地局装置3で設定された同時誤り検出時間より長くなるように設定できる。
また、係数情報の大きい要素周波数帯域の同期回復検出回数を減少させることで、係数情報の大きい要素周波数帯域から無線リンク障害を検出する可能性が低減できる。また、大きな係数情報を割り当てられた要素周波数帯域は、係数情報に応じてランダムアクセスプリアンブルの再送回数やAMD PDUの再送回数を基地局装置3で設定した基準値より増やすことができる。再送回数を増加することで要素周波数帯域の無線リンク障害の検出を低減することができ、上りリンク信号を基地局装置3に対して送信することができる。また、同期誤り判定用閾値や同期回復判定用閾値に係数情報を割り当てることにより基地局装置3で設定された基準値より低く設定することで、下りリンク信号の受信における同期誤り検出回数を低減し、その結果、係数情報を割り当てられた要素周波数帯域の無線リンク障害を検出しにくくする。
また、基地局装置3から移動局装置1に対して優先度情報を送信し、移動局装置1において、要素周波数帯域の優先度情報に基づいて、周波数帯域毎に異なる無線リンク障害検出条件を適用するようにしても良い。これにより、基地局装置3から受信した要素周波数帯域の優先度情報に基づいて、周波数帯域毎に異なる無線リンク障害検出条件を適用するので、優先度情報に応じて無線リンク障害の検出を行なうことが可能となる。ここで、優先度とは、全ての要素周波数帯域の中で、移動局装置1が情報を送受信するために基地局装置3によって割り当てられる要素周波数帯域の、優先順位である。優先度が高い程、移動局装置1の制御に必要な情報が多く割り当てられた要素周波数帯域ということになる。優先度は、移動局装置1に割り当てられる下りリンク/上りリンクの要素周波数帯域の情報の種類によって設定される。例えば、データ信号を復調するために必要な制御信号を含む情報が割り当てられている要素周波数帯域は、その要素周波数帯域を移動局装置1が受信できなければ他の要素周波数帯域のデータ信号も復調できなくなるため、優先度が高くなる。
上りリンク信号においてはPUCCHかPUSCHかPRACHが割り当てられているかによって無線リンク障害が検出されにくくなるようにオフセット値を変更する要素周波数帯域を設定しても良い。また、同じ情報の種類を割り当てられた場合にはデータ量の大きさ(帯域幅の広さや変調方式、送信電力など)によってオフセット値を変更しても良い。また、スケジューリング要求のためにPRACHが割り当てられた要素周波数帯域から無線リンク障害が検出されてほしくない場合には、その要素周波数帯域のオフセット値を無線リンク障害が検出されにくくなるように変更することができる。例えば、他の要素周波数帯域より同期誤り検出回数を多くすれば、PRACHが割り当てられた要素周波数帯域から無線リンク障害が検出されにくくなる。また、下りリンクの要素周波数帯域においては、PDCCHが割り当てられた数が多い要素周波数帯域や報知情報や同期情報が割り当てられている要素周波数帯域やメッセージ2やメッセージ4が割り当てられている要素周波数帯域の優先度を高くすることができる。
優先度は、移動局装置1に割り当てられる下りリンク/上りリンクの要素周波数帯域の情報の種類によって設定される他、基地局装置3で予め設定することもできるし、要素周波数帯域の帯域幅の広さやチャネル品質の優劣によって設定することもできる。情報の種類による優先度情報は、システムで一意に設定されても良いし、報知情報として複数の移動局装置に対して一斉に通知されても良いし、移動局装置1に個別に通知されても良い。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態における機器の機能構成は、第1の実施形態において示したものと同様であるので、ここではその説明を省略する。第2の実施形態では、要素周波数帯域の数に応じて、無線リンク障害の検出方法を切り替える。移動局装置の送信電力を考慮して、要素周波数帯域に閾値を設け、要素周波数帯域数が閾値以下の場合には、無線リンク障害を要素周波数帯域毎に検出し、閾値を超えた場合には、移動局装置に割り当てられた要素周波数帯域のうち、いずれか1つを選択し、選択した要素周波数帯域から無線リンク障害が検出された場合、移動局装置に割り当てられたすべての要素周波数帯域の接続を解放し、再接続処理を行なう。ただし、移動局装置の送信電力に制限がない場合、移動局装置は特に閾値を設けず、要素周波数帯域毎に無線リンク障害を検出しても良い。第2の実施形態は、移動局装置の送信電力に応じた最適な無線リンク障害検出方法を定義することができる。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る無線リンク障害検出制御方法を示したフローチャートである。移動局装置1の上位層・無線リソース制御部109は、基地局装置3の上位層・無線リソース制御部109で設定された下りリンクおよび上りリンク要素周波数帯域の数が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS601)。下りリンクおよび上りリンク要素周波数帯域の数が閾値以上である場合(ステップS601:YES)、無線リンク障害を検出する要素周波数帯域を1つだけ選択する(ステップS602)。この選択方法は予めシステムで一意に決定されていてもよいし、報知情報として基地局装置から移動局装置に一斉に通知されても良いし、基地局装置から個別の移動局装置へ通知されても良い。要素周波数帯域数が閾値未満の場合(ステップS601:NO)、移動局装置1の上位層・無線リソース制御部109は、要素周波数帯域毎に無線リンク障害を検出する(ステップS603)。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態における機器の機能構成は、第1の実施形態において示したものと同様であるので、ここではその説明を省略する。第3の実施形態では、移動局装置1が、電力許容値より要素周波数帯域毎に無線リンク障害を検出するか、もしくは、無線リンク障害を検出する要素周波数帯域を1つだけ選択するか、を設定することができる。ここで、電力許容値とは、移動局装置1の最大送信電力値と上りリンク信号の送信用に見積もられる所定の送信電力値との差のことである。また、移動局装置1の最大送信電力値は、移動局装置1が送信することのできる電力値の限界値を示し、移動局装置1内の増幅器の性能や基地局装置3の上位層・無線リソース制御部209から指定されることによって決定される。
すなわち、移動局装置1の最大送信電力値は、予めシステムで一意に決定されていても良いし、報知情報として基地局装置3から移動局装置1に一斉に通知されても良いし、基地局装置3から個別の移動局装置1へ通知されても良い。電力許容値に余裕のある移動局装置1は、要素周波数帯域毎に無線リンク障害を管理し、再接続処理を行なうことで基地局装置3との無線接続を切ることなく、通信を行なうことができ、電力許容値に余裕のない移動局装置1は、無線リンク障害を検出する要素周波数帯域を1つだけ選択することで、無線リンク障害検出に使用される電力を低減することができる。
図5は、本発明の第3の実施形態に係る無線リンク障害検出制御方法を示したフローチャートである。移動局装置1の上位層・無線リソース制御部109は、電力許容値が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS701)。電力許容値が閾値以上である場合(ステップS701:YES)、移動局装置1の上位層・無線リソース制御部109は、要素周波数帯域毎に無線リンク障害を検出する(ステップS702)。要素周波数帯域数が閾値未満の場合(ステップS701:NO)、無線リンク障害を検出する要素周波数帯域を1つだけ選択する(ステップS703)。この選択方法は予めシステムで一意に決定されていてもよいし、報知情報として基地局装置3から移動局装置1に一斉に通知されても良いし、基地局装置3から個別の移動局装置1へ通知されても良い。
なお、上述した実施形態における基地局装置3と移動局装置1の一部の機能をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。
すなわち、本実施形態に係る制御プログラムは、複数の要素周波数帯域を用いて基地局装置と無線通信を行なう移動局装置の制御プログラムであって、前記基地局装置から送信された下りリンク信号に基づいて、下りリンクおよび上りリンクの複数の要素周波数帯域の周波数帯域幅が異なるか否かを判断する処理と、前記判断の結果、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅が異なる場合、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅に応じて、要素周波数帯域毎にオフセット値を算出する処理と、前記算出されたオフセット値を要素周波数帯域毎に設定する処理と、前記設定されたオフセット値に基づいて、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域について無線リンク障害を検出する処理と、の一連の処理が、コンピュータに読み取り可能および実行可能にコマンド化されたことを特徴とする。
このように、下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅が異なる場合、下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅に応じて、要素周波数帯域毎にオフセット値を算出し、算出されたオフセット値を要素周波数帯域毎に設定し、設定されたオフセット値に基づいて、下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域について無線リンク障害を検出するので、無線リンク障害を検出する条件を、要素周波数帯域に応じて変更することができる。これにより、無線リンク障害が検出されていない要素周波数帯域の処理手順の途中で要素周波数帯域の接続を解放しないように再接続処理を保留することができる。
また、本実施形態に係る制御プログラムは、前記設定されたオフセット値に基づいて、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域について、異なるタイミングで無線リンク障害を検出することを特徴とする。
このように、下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域について、異なるタイミングで無線リンク障害を検出するので、無線リンク障害を検出する条件を、要素周波数帯域に応じて変更することができ、同じタイミングで無線リンク障害が検出されることを回避し、無線リンク障害が検出されていない要素周波数帯域の処理手順の途中で要素周波数帯域の接続を解放しないように再接続処理を保留することができる。
なお、「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
1 移動局装置
3 基地局装置
101 送信部
103 受信部
105 スケジューリング部
107 アンテナ
109 上位層・無線リソース制御部
201 送信部
203 受信部
205 スケジューリング部
207 アンテナ
209 上位層・無線リソース制御部
1011 データ制御部
1013 変調部
1015 無線送信部
1031 無線受信部
1033 復調部
1035 データ抽出部
1051 カウンタ制御部
1053 タイマ制御部
2011 データ制御部
2013 変調部
2015 無線送信部
2031 無線受信部
2033 復調部
2035 データ抽出部

Claims (14)

  1. 複数の要素周波数帯域を用いて基地局装置と無線通信を行なう移動局装置の無線リンク障害検出方法であって、
    前記基地局装置から送信された下りリンク信号に基づいて、下りリンクおよび上りリンクの複数の要素周波数帯域の周波数帯域幅が異なるか否かを判断するステップと、
    前記判断の結果、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅が異なる場合、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅に応じて、要素周波数帯域毎にオフセット値を算出するステップと、
    前記算出されたオフセット値を要素周波数帯域毎に設定するステップと、
    前記設定されたオフセット値に基づいて、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域について無線リンク障害を検出するステップと、を少なくとも含むことを特徴とする無線リンク障害検出方法。
  2. 前記設定されたオフセット値に基づいて、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域について、異なるタイミングで無線リンク障害を検出することを特徴とする請求項1記載の無線リンク障害検出方法。
  3. 前記各要素周波数帯域の周波数帯域幅に基づいて、前記オフセット値として、同期回復検出時間、同期回復検出回数、同期誤り検出時間または同期誤り検出回数の少なくとも一つを算出することを特徴とする請求項2記載の無線リンク障害検出方法。
  4. 前記基地局装置から受信した要素周波数帯域の優先度情報に基づいて、周波数帯域毎に異なる無線リンク障害検出条件を適用することを特徴とする請求項1または請求項2記載の無線リンク障害検出方法。
  5. 複数の要素周波数帯域を用いて基地局装置と無線通信を行なう移動局装置の無線リンク障害検出方法であって、
    前記基地局装置から割り当てられた下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域の数が、閾値未満であるか否かを判断するステップと、
    前記判断の結果、前記下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域の数が閾値未満でない場合は、下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域のうち、いずれか一つを選択し、前記選択した要素周波数帯域について無線リンク障害を検出するステップと、を少なくとも含むことを特徴とする無線リンク障害検出方法。
  6. 前記判断の結果、前記下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域の数が閾値未満である場合は、各要素周波数帯域について、無線リンク障害を検出することを特徴とする請求項5記載の無線リンク障害検出方法。
  7. 複数の要素周波数帯域を用いて基地局装置と無線通信を行なう移動局装置であって、
    前記基地局装置から複数の要素周波数帯域を受信する受信部と、
    前記受信した複数の要素周波数帯域に基づいて、下りリンクおよび上りリンクの複数の要素周波数帯域の周波数帯域幅が異なるか否かを判断する無線リソース制御部と、
    前記判断の結果、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅が異なる場合、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅に応じて、要素周波数帯域毎にオフセット値を算出し、前記算出したオフセット値を要素周波数帯域毎に設定するスケジューリング部と、を備え、
    前記設定されたオフセット値に基づいて、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域について無線リンク障害を検出することを特徴とする移動局装置。
  8. 複数の要素周波数帯域を用いて基地局装置と無線通信を行なう移動局装置であって、
    前記基地局装置から複数の要素周波数帯域を受信する受信部と、
    前記受信した複数の要素周波数帯域に基づいて、下りリンクおよび上りリンクの要素周波数帯域数を検出するデータ抽出部と、
    前記検出した下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域の数が、閾値未満であるか否かを判断し、前記判断の結果、前記下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域の数が閾値未満でない場合は、下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域のうち、いずれか一つを選択するスケジューリング部と、を備え、
    前記選択した要素周波数帯域について無線リンク障害を検出することを特徴とする移動局装置。
  9. 前記下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域の数が閾値未満である場合は、各要素周波数帯域について、無線リンク障害を検出することを特徴とする請求項8記載の移動局装置。
  10. 複数の要素周波数帯域を用いて移動局装置と無線通信を行なう基地局装置であって、
    前記移動局装置に対して、異なる周波数帯域の複数の要素周波数帯域を送信する場合、要素周波数帯域毎に異なるオフセット値を設定する基地局側スケジューリング部と、
    前記オフセット値を示す情報を前記移動局装置に対して送信する送信部と、を備えることを特徴とする基地局装置。
  11. 複数の要素周波数帯域を用いて基地局装置との無線通信を移動局装置のコンピュータに実行させるための制御プログラムであって、
    前記基地局装置から送信された下りリンク信号に基づいて、下りリンクおよび上りリンクの複数の要素周波数帯域の周波数帯域幅が異なるか否かを判断する処理と、
    前記判断の結果、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅が異なる場合、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域の周波数帯域幅に応じて、要素周波数帯域毎にオフセット値を算出する処理と、
    前記算出されたオフセット値を要素周波数帯域毎に設定する処理と、
    前記設定されたオフセット値に基づいて、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域について無線リンク障害を検出する処理と、の一連の処理が、コンピュータに読み取り可能および実行可能にコマンド化されたことを特徴とする制御プログラム。
  12. 前記設定されたオフセット値に基づいて、前記下りリンクおよび上りリンクの各要素周波数帯域について、異なるタイミングで無線リンク障害を検出することを特徴とする請求項11記載の制御プログラム。
  13. 複数の要素周波数帯域を用いて基地局装置と無線通信を行なう移動局装置の無線リンク障害検出方法であって、
    前記移動局装置の電力許容値が、閾値未満であるか否かを判断するステップと、
    前記判断の結果、前記電力許容値が閾値未満でない場合は、各要素周波数帯域について、無線リンク障害を検出するステップと、を少なくとも含むことを特徴とする無線リンク障害検出方法。
  14. 前記判断の結果、前記下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域の数が閾値未満である場合は、下りリンクまたは上りリンクの要素周波数帯域のうち、いずれか一つを選択し、前記選択した要素周波数帯域について無線リンク障害を検出することを特徴とする請求項13記載の無線リンク障害検出方法。
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