JP2011079383A - 耐雷ファスナ、航空機組立品、ファスナ部材、プラグキャップ - Google Patents

耐雷ファスナ、航空機組立品、ファスナ部材、プラグキャップ Download PDF

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Abstract

【課題】工具を掛けても絶縁性を十分に確保することのできる耐雷ファスナ、航空機組立品、ファスナ部材、プラグキャップを提供することを目的とする。
【解決手段】開口部54を有したリングキャップ50を備えたファスナ本体31を、リセス37に工具を掛けて翼20に取り付け、翼20の外周面側にファスナ本体31の頭部35が露出した状態とする。その後、ファスナ本体31の頭部35のリセス37に、シーラント剤100を充填し、リングキャップ50の開口部54にプラグキャップ60を装着して、ファスナ本体31の頭部35を絶縁材料で覆うようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、航空機の機体、特に翼に用いられる耐雷ファスナ、航空機組立品、ファスナ部材、プラグキャップに関する。
航空機の機体を構成する翼は中空構造となっており、翼表面を形成する翼面パネルは、翼内部にある構造材にファスナ部材(留め具)によって固定されている。
ファスナ部材は、ピン状のファスナ本体を、翼および翼に取り付けられる部材の双方に形成された貫通孔に翼の外部側から挿入し、その先端部に翼の内部側からナット等の締結部材を締結することで、翼と部材とを固定する。
ところで、航空機においては、落雷対策を万全に期す必要がある。金属材料で機体を形成する場合、落雷による電流は機体全体を流れるのに対し、複合材料で機体を形成した場合、落雷による電流の電荷が、翼面パネルの表面及び内部を移動し、移動する電荷の電流密度がファスナ部材の部分の耐力を越えた場合に、金属製のファスナ部材などを起点としたアーク放電が発生する。翼の内部空間には燃料タンクが収められているため、この被雷時におけるアーク放電の発生を確実に抑える必要がある。
そこで、頭部の一端面が絶縁性のキャップで覆われたファスナ部材が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記文献に開示されたファスナは、航空機運用中に絶縁性のキャップがファスナ頭部からピールオフして(抜け落ちて)しまうおそれがあった。
そこで、航空機運用中の絶縁キャップのピールオフを確実に防止することができて、ファスナへの着雷防止効果および信頼性を向上させることができるよう、絶縁体層が、頭部の一端面を覆うように融着されているとともに、前記一端面に形成された係合部と機械的に噛み合っている耐雷ファスナが既に提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
米国特許第4,630,168号明細書 特開2009−83640号公報
しかしながら、上記したような従来の技術においては、頭部に、工具を掛けるためのリセス(凹部)を有するファスナに対しては有効ではないという問題がある。すなわち、ファスナを翼面パネルに取り付ける段階で、ファスナ本体に、ナット等の締結部材を装着する。このとき、翼面パネルの一面側においては、ファスナ本体の頭部に形成されたリセスにレンチ等の工具を掛け、翼面パネルの他面側においては、ナット等の締結部材をレンチ等の工具を掛けて、ファスナ本体と締結部材との締結を行う。
ところが、上記特許文献1,2の技術においては、ファスナ本体を翼面パネルに形成された貫通孔に通す段階で、キャップや絶縁体層がファスナ本体の頭部に一体化されている。このようなファスナ本体にリセスを予め形成したとしても、工具を掛けることで、キャップや絶縁体層がダメージを受け、絶縁性が確保できなくなってしまう可能性があるからである。
また、キャップや絶縁体層には、リセスに対応して凹部が形成されることになり、空力的な性能を満足しないという問題もある。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、工具を掛けても絶縁性を十分に確保することのできる耐雷ファスナ、航空機組立品、ファスナ部材、プラグキャップを提供することを目的とする。
かかる目的のもとになされた本発明は、航空機の機体を構成する第一の部材に対し、機体の内部側で第二の部材を締結するため、第一の部材および第二の部材に形成された孔に一方の側から他方の側に貫通させて設けられるファスナ本体と、第一の部材および第二の部材の他方の側に突出したファスナ本体に装着される締結部材と、第一の部材および第二の部材の一方の側においてファスナ本体を覆うよう設けられ、絶縁材料からなるファスナキャップと、を備える。ファスナ本体は、第一の部材および第二の部材の一方の側に、孔よりも大きな外径を有した頭部を有するとともに、頭部に、ファスナ本体と締結部材を締結するときに工具を掛けるためのリセスが形成されている。そして、ファスナキャップは、ファスナ本体の頭部の外周側に設けられ、中央部にリセスを露出させる開口部が形成されたリング状の外側キャップと、リングキャップの開口部を覆う内側キャップと、を備えることを特徴とする。
第一の部材と第二の部材を締結するときには、第一の部材および第二の部材に形成された孔にファスナ本体を貫通させ、その先端部に締結部材を装着することで、ファスナ本体の頭部と締結部材とで第一の部材と第二の部材を挟み込んで締結する。この状態で、ファスナ本体の頭部には外側キャップが設けられているので、締結の際には、外側キャップの開口部の内側に露出したリセスに工具を掛けることができる。そして、締結後、外側キャップの開口部に内側キャップを装着して開口部を塞ぐことで、ファスナ本体の頭部を絶縁材料で覆うことができ、耐雷性能を確保することができる。
外側キャップ、内側キャップについては、いかなる構成を採用することも可能であるが、外側キャップの開口部の内周縁部と、内側キャップの外周縁部とに、互いに係合する係合部を形成するのが好ましい。
また、外側キャップは、ファスナ本体の頭部に対し、インサート成形により形成するのが好ましい。
これにより、外側キャップのピールオフを防止できる。
内側キャップは、開口部を塞ぐプレート部のみでもよいが、リセスに挿入されるプラグ部をさらに備えるのが好ましい。
また、プレート部に、その両面を貫通する貫通孔が形成するのが好ましい。リセス内に、絶縁性を有したシーラント剤が充填される場合、シーラント剤が充填されたリセス内にプラグ部を挿入したときに、リセスから押し出されるシーラント剤を貫通孔から外部に排出することができる。
プラグ部は、当該プラグ部の先端部に、外周側に張り出して形成されたカサ部を有するのが好ましい。これにより、リセス内に充填されたシーラント剤が硬化すると、カサ部により内側キャップの脱落が防止できる。
また、プラグ部は、当該プラグ部の外周部に、外周側に突出する複数の突条を有し、プラグ部をリセスに挿入したときに、突条がリセスの内周面と突き当たることで変形してプラグ部とリセスとの間に摩擦力を生じさせるようにして脱落を防止してもよい。
ところで、ファスナ本体の頭部が、貫通孔に挿入される部分から外径が漸次拡大する拡径面を有している場合、外側キャップは、拡径面に連続する面よりも内側に位置するよう設けるのが好ましい。外側キャップが、拡径面に連続する面よりも外側に突出していると、ファスナ本体を締結したときに、外側キャップが貫通孔の周囲に押し付けられて変形してしまうことがあり、これを回避するためである。外側キャップの寸法誤差等を考慮し、外側キャップは、拡径面に連続する面よりも、0.1mm以上内側に位置するよう設けるのが好ましい。
本発明は、外板と、この外板を内側から支持する構造材と、これら外板と構造材とを結合するファスナとを具備した航空機組立品であって、ファスナが、請求項1から9のいずれか一項に記載した耐雷ファスナであることを特徴とすることもできる。
このとき、外側キャップおよび内側キャップの頂面と外板の表面とが、面一になるように形成されているのが好ましい。
また、本発明は、第一の部材と第二の部材を締結するために用いられるファスナ部材であって、軸部と、軸部よりも大きな外径を有した頭部を有するとともに、頭部に、ファスナ本体と締結部材を締結するときに工具を掛けるためのリセスが形成され、ファスナ部材の頭部の外周側に、中央部にリセスを露出させる開口部が形成された絶縁材料からなるリング状のキャップが一体に設けられていることを特徴とすることもできる。
そして、開口部には、当該開口部を覆う絶縁材料からなるプラグキャップが装着可能とされている。
本発明は、上記のファスナ部材と組み合わせて用いられるプラグキャップであって、絶縁材料からなり、ファスナ部材の外周部に形成されてリセスを露出させる開口部に装着されて、この開口部を塞ぐプレート部と、リセスに挿入されるプラグ部と、を備えることを特徴とすることもできる。
本発明によれば、第一の部材と第二の部材とを締結する際には、ファスナ本体の頭部に設けられた外側キャップの開口部の内側に露出したリセスに工具を掛けることができる。そして、締結後、外側キャップの開口部に内側キャップを装着して開口部を塞ぐことで、ファスナ本体の頭部全体を絶縁材料で覆うことができ、耐雷性能を確保することができる。
このようにして、工具を掛けても絶縁性を十分に確保することのできる耐雷ファスナを提供することが可能となる。
本実施の形態におけるファスナ部材により接合した翼パネルと部材とを示す断面図である。 ファスナ本体の頭部の一部を示す断面図である。 ファスナ本体の頭部の平面図である。 プラグキャップの三面図である。 プラグキャップの他の例を示す図である。 プラグキャップのさらに他の例を示す図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態における耐雷ファスナ、航空機組立品、ファスナ部材、プラグキャップを適用した航空機の機体を構成する翼の一部の断面図である。
この図1に示すように、翼(航空機組立品)20は、その外殻が、例えばジュラルミンなどの金属材料や、炭素繊維と樹脂との複合材料(導電性を有する樹脂材料)であるCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)からなる翼パネル(第一の部材、外板)21によって形成され、その内部には、補強のための構造材や燃料タンク、各種の機器、これらを取り付けるためのステー等の部材(第二の部材、構造材)22がファスナ部材(耐雷ファスナ、ファスナ)30によって取り付けられている。
ファスナ部材30は、ピン状のファスナ本体31と、翼20の内部側でファスナ本体31に装着されるカラー32とから構成される。
ファスナ本体31およびカラー32は、強度の面から一般に、チタン合金やインコネル等の金属材料により形成される。
図1、図2に示すように、ピン状をなしたファスナ本体31は、軸状の軸部34と、軸部34より大きな外径を有した頭部35とから形成されている。
軸部34は、その外周面にネジ溝34aが形成されるとともに、先端部34bは軸部34よりも小径とされ、その外周面にもネジ溝34cが形成されている。
頭部35は、軸部34から漸次拡大するテーパ状の拡径面35aを有している。このファスナ本体31は、翼パネル21および部材22を貫通して形成された孔21a、22aに翼20の外側から挿入され、後端部の拡径面35aを孔21aのテーパ面に突き当てた状態で、先端部34bを翼20の内方に突出させる。
カラー32は、筒状で、その内周面には軸部34のネジ溝34aに噛み合うネジ溝32aが形成されている。このカラー32は、翼20の内方に突出したファスナ本体31のネジ溝34aにねじ込まれる。これによって、翼パネル21と部材22とは、ファスナ本体31の頭部35の拡径面35aとカラー32とによって挟み込まれ、部材22が翼パネル21に固定されている。なお、カラー32と部材22との間には、ワッシャ36が介在して設けられている。
なお、この状態で、ファスナ本体31の軸部34の先端部34bは、カラー32よりも翼20の内周側に突出し、さらに、ネジ溝34cをカラー32から翼20の内周側に露出させている。
さて、翼20の内部空間側において、ファスナ部材30には、キャップ25が装着されている。
キャップ25は、断面円形で、一端部25a側のみが開口し、他端部25b側に向けてその内径および外径が漸次縮小する形状とされている。このキャップは、PPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)、ポリイミド、PEEK(ポリエーテル・エーテル・ケトン樹脂)、ナイロン樹脂等の絶縁性を有した樹脂により形成するのが好ましい。
キャップ25の他端部25b側の内周面(以下、これを底面26と称する)には、断面円形の有底状の穴(ネジ穴)27が形成されており、この穴27の内周面には、ファスナ本体31のネジ溝34cに噛み合うネジ溝27aが形成されている。このキャップ25は、一端部25aの端面を部材22に押し当てた状態で、穴27にファスナ本体31の先端部34bが挿入されるようになっている。このとき、ファスナ本体31のネジ溝34cにキャップ25のネジ溝27aが噛み合うことで、キャップ25がファスナ部材30に対し、容易かつ確実に位置決め固定できるようになっている。
このようなキャップ25は、穴27よりも一端部25a側の内周面が、その内径が漸次拡大する形状とされ、これによって、キャップ25をファスナ部材30に装着したときに、キャップ25の内周面とファスナ本体31およびカラー32との間に、予め定められた間隙が形成されるようになっている。
キャップ25をファスナ部材30に装着した状態では、キャップ25の内部に、絶縁性を有したシーラント剤29が充填される。このシーラント剤29が、キャップ25の内周面とファスナ本体31およびカラー32との間に介在することで、キャップ25とファスナ部材30との間の絶縁性がさらに高まる。
さて、上記ファスナ本体31において、翼20の表面側に位置する頭面35bには、ファスナ本体31を回転または固定するためにレンチ等の工具を掛けるためのリセス(凹部)37が形成されている。このリセス37は、工具の断面形状に応じて、例えば断面花びら状、断面六角形状等とされている。
図2に示すように、ファスナ本体31の頭部35において、拡径面35aと頭面35bとの境界部分には、周方向に沿って半径方向外側に突出する(拡径する)凸部38aと、凸部38aに連続して形成され、周方向に沿って半径方向内側に凹む(窪む)凹部38bとからなるキャップ係合部38が形成されている。これら凸部38aおよび凹部38bは、それぞれ、その断面視形状が丸みを帯びるように形成されている(例えば、0.1mm〜0.3mm程度のアール(R)を有するように加工されている)。
ファスナ本体31の頭部35には、ファスナキャップ40が設けられている。このファスナキャップ40は、外周側に位置してファスナ本体31の頭部35に一体に設けられたリングキャップ(外側キャップ)50と、内周側に位置してリセス37に挿入されるプラグキャップ(内側キャップ)60とからなる。
これらリングキャップ50、プラグキャップ60は、それぞれ例えば、熱可塑性樹脂(例えば、耐熱性・強度を有する他、絶縁破壊電圧が高いポリエーテルイミド(PEI)、耐熱性・強度が優れている他、成形性・汎用性に優れたポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、耐熱性・強度を有する他、成形性・汎用性に優れたポリフェニルサルルファイド(PPS)、耐熱性・強度が特に優れているポリアミドイミド(PAI))や、熱硬化性樹脂(例えば、耐熱性・強度が特に優れているポリイミド(PI))等を用いて形成されている。
リングキャップ50は、ファスナ本体31の頭部35の外周縁部に設けられ、キャップ係合部38に係合するよう、その内周側に、周方向に沿って半径方向外側に凹む(窪む)とともに、キャップ係合部38の凸部38aと合致する凹部51aと、周方向に沿って半径方向内側に突出するとともに、キャップ係合部38の凹部38bと合致する凸部51bとが形成されている。
リングキャップ50は、その外周側に、ファスナ本体31の頭部35の拡径面35aにほぼ連続するテーパ部52と、頭部35の頭面35bに沿うリング部53と、を有する。
また、テーパ部52の外周面52aは、頭部35の拡径面35aの仮想延長面(図2中、点線(A)参照)に対し、0.1mm以上内側に位置するよう形成されている。これは、ファスナ本体31の後端部の拡径面35aを孔21aのテーパ面に突き当てたときに、リングキャップ50が孔21aのテーパ面に突き当たって変形するのを防ぐためである。
図2、図3に示すように、リング部53は、円環状で、中央部に、リセス37よりも大きな内径を有した開口部54が形成されている。また、開口部54の内周縁部には、頭部35の頭面35bから離間した側に、内方に向けて突出する係止爪(係合部)55が複数形成されている。
このようなリングキャップ50は、射出成形によってファスナ本体31の頭部35に一体に成形されて設けられるようになっている。ここで、キャップ係合部38に凹部51a、凸部51bが係合していることで、リングキャップ50は、ファスナ本体31に一体化している。また、リングキャップ50の各部の厚さは、MIL-STD-1757A Zone1の雷撃試験電圧(約40kV)に対しても十分な絶縁耐力を有するように、例えば、0.6mm〜1.0mm程度とされていることが望ましい。
図4に示すように、プラグキャップ60は、リングキャップ50の開口部54に嵌め合う円板状のプレート部61と、リセス37内に挿入されるプラグ部62とから形成されている。
プレート部61には、その表裏を貫通する貫通孔63が複数形成されている。これら貫通孔63は、プラグ部62をリセス37内に挿入するときに、予めリセス37内に充填されているシーラント剤100を外部に溢れ出させるためのものである。
プレート部61の外周縁部には、外周側に張り出すフランジ部(係合部)61aが形成されている。このフランジ部61aは、リングキャップ50の開口部54の内周縁部に形成された係止爪55と係合することで、開口部54からプラグキャップ60が脱落するのを防ぐとともに、プラグキャップ60をリセス37に押し込んだときにクリック感を作業者に付与することで、プラグキャップ60を正規の位置まで押し込んだことを体感させることができるようになっている。
プラグ部62は、プレート部61の中央部に立設されたポスト部64と、カサ部65と、リセス嵌合部66とから形成されている。
カサ部65は、ポスト部64の軸線を中心として放射状に複数個(本実施形態では3個)が、周方向に互いに間隔を隔てて形成されている。カサ部65は、ポスト部64の先端部から外周側に向けて張り出すよう設けられている。このカサ部65とプレート部61との間に、リセス37に充填されたシーラント剤100が入り込み、硬化することで、カサ部65により、プラグキャップ60のリセス37からの脱落が防止される。
リセス嵌合部66は、ポスト部64の軸線を中心として放射状に複数個(本実施形態では3個)が、周方向に互いに間隔を隔て、かつ周方向において互いに隣接するカサ部65の間に位置するよう形成されている。複数のリセス嵌合部66は、リセス37の内径・形状に応じた外径・形状を有しており、リセス37に嵌め合うようになっている。
これらポスト部64と、カサ部65と、リセス嵌合部66は、一体に形成されることでプラグ部62を形成しており、プラグ部62は、全体として、先端62aに行くに従い外径が漸次縮小するテーパ形状とされている。
このようなファスナキャップ40は、図2、図3に示したように、リングキャップ50をファスナ本体31に予め一体に形成しておく。そして、リングキャップ50を備えたファスナ本体31と、カラー25とにより、良くパネル21と部材22とを締結する。このとき、ファスナ本体31の頭部35に形成されたリセス37に工具を掛けて締結作業を行う。
これにより、翼20の外周面側にファスナ本体31の頭部35の頭面35bが露出した状態となる。この状態で、ファスナ本体31のリセス37に、シーラント剤100を充填する。しかる後、リセス37に、プラグキャップ60を挿入する。すると、プラグ部62は、全体として、先端62aに行くに従い外径が漸次縮小するテーパ形状であるので、シーラント剤100が充填されたリセス37内に容易に挿入できる。
そして、プラグキャップ60をリセス37に押し込んでいき、プレート部61のフランジ部61aが、リングキャップ50の開口部54の内周縁部に形成された係止爪55と係合すると、プラグキャップ60のリセス37への装着が完了する。このとき、プラグキャップ60とリングキャップ50は、その表面が、翼パネル21とほぼ面一になる。また、フランジ部61aが係止爪55と係合するので、装着後にプラグキャップ60が脱落するのを防ぐとともに、プラグキャップ60を正規の位置まで押し込んだことを体感でき、作業が確実に行える。
また、プラグ部62をリセス37内に挿入していくと、リセス37内のシーラント剤100がリセス37からあふれ出てくるが、当初は、シーラント剤100は、プレート部61とファスナ本体31の頭部35との隙間からあふれ出る。プレート部61を押し込んでフランジ部61aと係止爪55とが係合する段階付近においては、リセス37内のシーラント剤100は、プレート部61に形成された貫通孔63から外部に溢れ出て、プラグキャップ60のリセス37内への挿入をシーラント剤100が阻害することもない。
プラグキャップ60をリセス37に挿入した後、硬化性のシーラント剤100が硬化すると、カサ部65とプレート部61との間に入り込んだシーラント剤100により、プラグキャップ60のリセス37からの脱落が防止できる。
また、リセス嵌合部66がリセス37に嵌め合うことで生じる摩擦力によっても、プラグキャップ60のリセス37からの脱落が防止できる。
このようにしてリングキャップ50とプラグキャップ60とからなるファスナキャップ40により、ファスナ本体31の取付のためにリセス37に工具を掛けても、ファスナ本体31の頭部35の絶縁性、耐雷性能が確保できる。しかも、プラグキャップ60のリングキャップ50への装着はワンタッチで行うことができるので、作業も容易である。
さらに、リングキャップ50のリング部53とプラグキャップ60とにより、その上面が、翼20の表面とほぼ均一なフラット面とすることができるので、空力性能にも優れる。
(他の実施形態)
ところで、上記実施形態で示したプラグキャップ60に代えて、他の構成を有するキャップを用いることもできる。
例えば、図5、図6に示すようなプラグキャップ(内側キャップ)70、80を用いることができる。ここで、前述したプラグキャップ60と共通する構成については同符号を付してその説明を省略する。
まず、図5に示すように、プラグキャップ70は、リングキャップ50の開口部54に嵌め合うプレート部61と、プレート部61に一体に形成され、リセス37に挿入されるリセス挿入部72とから形成することができる。
プレート部61は、前述したプラグキャップ60のプレート部61と同様の構成を採用することができる。
リセス挿入部72は、リセス37の内径に応じた外径を有する柱状とされている。リセス挿入部72の外周部には、周方向に間隔を隔てて、リセス挿入部72の軸線方向に連続し、外周側に突出する突条73が、リセス挿入部72の周方向に間隔を隔てて多数形成されている。各突条73は、リセス挿入部72の外周側に行くに従い断面積が漸次小さくなる形状を有している。また、リセス挿入部72の先端部72aは、先端に行くに従い外径が縮小するテーパ形状とされている。
このようなプラグキャップ70は、リセス37に挿入したときに、外周側の多数の突条73が、リセス37の内周面との間で生じる摩擦力により、リセス37に係止される。このとき、リセス挿入部72をリセス37に挿入したときに、突条73が変形するようにすれば、前記の摩擦力はより強くなる。
これに加え、プレート部61においても、フランジ部61aが、リングキャップ50の開口部54に設けられた係止爪55と係合するようにすれば、装着後にプラグキャップ70が脱落するのを防ぐとともに、プラグキャップ60を正規の位置まで押し込んだことを体感でき、作業が確実に行える。
プラグキャップ70をリセス37に挿入した後、リセス37と多数の突条73との間の隙間に残存する硬化性のシーラント剤100が硬化すると、このシーラント剤100とリセス挿入部72との間に生じる摩擦力によっても、プラグキャップ60のリセス37からの脱落が防止できる。
なお、図5の例において、リセス挿入部72は、リセス37が段面円形である場合の例を示している。もちろん、リセス37は他の形状とすることもでき、リセス挿入部72は、リセス37の形状に応じた形状とすればよい。
また、図6に示すプラグキャップ80は、リングキャップ50の開口部54に嵌め合うプレート部61と、プレート部61に一体に形成され、リセス37に挿入されるリセス挿入部82とから形成することができる。
プレート部61は、前述したプラグキャップ60のプレート部61と同様の構成を採用することができる。
本例では、リセス37が、いわゆる断面花びら状のトルクスネジ用の形状を有しているものとする。この場合、リセス挿入部82は、リセス37の断面形状に応じて、外周側に張り出す凸部82aと、内周側に凹んだ凹部82bとが、周方向に交互に連続して形成されている。
そして、凹部82bには、外周側に突出する突条83が、リセス挿入部82の軸線方向に沿って形成されている。各突条83は、リセス挿入部82の外周側に行くに従い断面積が漸次小さくなる形状を有している。
このようなプラグキャップ80は、リセス37に挿入したときに、突条83が、断面花びら状のリセス37の凸部分37aによって弾性変形し、その摩擦力により、リセス37に係止される。これに加え、プレート部61においても、フランジ部61aが、リングキャップ50の開口部54に設けられた係止爪55と係合する。
さらに、プラグキャップ80をリセス37に挿入した後、リセス37とリセス挿入部82との間の隙間に残存する硬化性のシーラント剤100が硬化すれば、このシーラント剤100とリセス挿入部82との間に生じる摩擦力によって、プラグキャップ80のリセス37からの脱落が防止できる。
なお、上記実施の形態では、ファスナ本体31に対し、翼20の内部側において、カラー32、キャップ25を装着する構成としたが、翼20の内部側における構成については何ら限定する意図は無く、ファスナ本体31を用いて二つの部材を締結できるのであれば、他のいかなる構成を採用しても良い。また、ファスナ部材30を用いて締結する対象は、翼20以外の機体の部材であっても良い。
また、リングキャップ50、プラグキャップ60、70、80についても、本発明の主旨の範囲内であれば、いかなる構成の変更、追加、削除を行っても良い。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
20…翼(航空機組立品)、21…翼パネル(第一の部材、外板)、21a…孔、22…部材(第二の部材、構造材)、30…ファスナ部材(耐雷ファスナ、ファスナ)、31…ファスナ本体、32…カラー、34…軸部、35…頭部、35a…拡径面、35b…頭面、37…リセス、40…ファスナキャップ、50…リングキャップ(外側キャップ)、52…テーパ部、52a…外周面、53…リング部、54…開口部、55…係止爪(係合部)、60、70、80…プラグキャップ(内側キャップ)、61…プレート部、61a…フランジ部(係合部)、62…プラグ部、63…貫通孔、64…ポスト部、65…カサ部、66…リセス嵌合部、72、82…リセス挿入部、73、83…突条、100…シーラント剤

Claims (14)

  1. 航空機の機体を構成する第一の部材に対し、前記機体の内部側で第二の部材を締結するため、前記第一の部材および前記第二の部材に形成された孔に一方の側から他方の側に貫通させて設けられるファスナ本体と、
    前記第一の部材および前記第二の部材の前記他方の側に突出した前記ファスナ本体に装着される締結部材と、
    前記第一の部材および前記第二の部材の前記一方の側において前記ファスナ本体を覆うよう設けられ、絶縁材料からなるファスナキャップと、を備え、
    前記ファスナ本体は、前記第一の部材および前記第二の部材の前記一方の側に、前記孔よりも大きな外径を有した頭部を有するとともに、前記頭部に、前記ファスナ本体と前記締結部材を締結するときに工具を掛けるためのリセスが形成され、
    前記ファスナキャップは、
    前記ファスナ本体の頭部の外周側に設けられ、中央部に前記リセスを露出させる開口部が形成されたリング状の外側キャップと、
    前記リングキャップの前記開口部を覆う内側キャップと、
    を備えることを特徴とする耐雷ファスナ。
  2. 前記外側キャップの前記開口部の内周縁部と、前記内側キャップの外周縁部とに、互いに係合する係合部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の耐雷ファスナ。
  3. 前記外側キャップが、前記ファスナ本体の頭部に対し、インサート成形により形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の耐雷ファスナ。
  4. 前記内側キャップは、
    前記開口部を塞ぐプレート部と、
    前記リセスに挿入されるプラグ部と、
    を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の耐雷ファスナ。
  5. 前記プレート部に、その両面を貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の耐雷ファスナ。
  6. 前記リセス内に、絶縁性を有したシーラント剤が充填され、
    前記貫通孔は、前記プラグ部を前記シーラント剤が充填された前記リセス内に挿入したときに前記リセスから押し出される前記シーラント剤を外部に排出するためのものであることを特徴とする請求項5に記載の耐雷ファスナ。
  7. 前記プラグ部は、当該プラグ部の先端部に、外周側に張り出して形成されたカサ部を有することを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載の耐雷ファスナ。
  8. 前記プラグ部は、当該プラグ部の外周部に、外周側に突出する複数の突条を有し、
    前記突条は、前記プラグ部を前記リセスに挿入したときに、当該リセスの内周面と突き当たることで変形して前記プラグ部と前記リセスとの間に摩擦力を生じさせることを特徴とする請求項4から7のいずれか一項に記載の耐雷ファスナ。
  9. 前記ファスナ本体の前記頭部は、前記貫通孔に挿入される部分から外径が漸次拡大する拡径面を有し、
    前記外側キャップは、前記拡径面に連続する面よりも内側に位置していることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の耐雷ファスナ。
  10. 導電性を有する樹脂材料を主たる要素として構成された外板と、この外板を内側から支持する構造材と、これら外板と構造材とを結合するファスナとを具備した航空機組立品であって、
    前記ファスナが、請求項1から9のいずれか一項に記載した耐雷ファスナであることを特徴とする航空機組立品。
  11. 前記外側キャップおよび前記内側キャップの頂面と前記外板の表面とが、面一になるように形成されていることを特徴とする請求項10に記載の航空機組立品。
  12. 第一の部材と第二の部材を締結するために用いられるファスナ部材であって、
    軸部と、軸部よりも大きな外径を有した頭部を有するとともに、前記頭部に、前記ファスナ本体と前記締結部材を締結するときに工具を掛けるためのリセスが形成され、
    前記ファスナ部材の頭部の外周側に、中央部に前記リセスを露出させる開口部が形成された絶縁材料からなるリング状のキャップが一体に設けられていることを特徴とするファスナ部材。
  13. 前記開口部に、当該開口部を覆う絶縁材料からなるプラグキャップが装着可能とされていることを特徴とする請求項12に記載のファスナ部材。
  14. 請求項12または13に記載のファスナ部材と組み合わせて用いられるプラグキャップであって、
    絶縁材料からなり、前記ファスナ部材に形成されて前記リセスを露出させる開口部に装着され、前記開口部を塞ぐプレート部と、
    前記リセスに挿入されるプラグ部と、
    を備えることを特徴とするプラグキャップ。
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