JP2011079205A - 熱変色性筆記具 - Google Patents

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久嗣 岩田
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Abstract

【課題】摩擦体を取り付けた軸筒の後端開口部における軸筒内部と軸筒外部との通気を確実に遮断できる熱変色性筆記具を提供する。
【解決手段】軸筒2の内部に熱変色性インキを収容する。軸筒2の前端に前記熱変色性インキが吐出可能なペン先4を設ける。軸筒2の後端に、熱変色性インキによる熱変色性の筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で前記熱変色性の筆跡を熱変色させる摩擦体5を設ける。摩擦体5の外面に環状の外側シール部51bを設ける。軸筒2の後端開口部内面に環状の内側シール部22を設ける。外側シール部51bと内側シール部22とを気密嵌合させることにより、軸筒2の後端開口部における軸筒2内部と軸筒2外部との間の通気を遮断する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、熱変色性筆記具に関する。詳細には、軸筒の内部に熱変色性インキを収容し、前記軸筒の前端に前記熱変色性インキが吐出可能なペン先を設け、前記軸筒の後端に、前記熱変色性インキによる熱変色性の筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で前記熱変色性の筆跡を熱変色させる摩擦体を設けた熱変色性筆記具に関する。
従来、この種の筆記具において、例えば、特許文献1には、熱変色性の筆跡を摩擦熱により熱変色させる摩擦体を、軸筒の後端に設けた構成が記載されている。前記特許文献1において、筆記具がインキ逆流防止体を備えたゲルインキボールペンの場合、インキ逆流防止体の後方の軸筒内部空間と、軸筒外部との通気が必要であり、前記特許文献1の図2には、通気孔を備えた摩擦体によって、軸筒内部と軸筒外部との間の通気を許容する構造が記載されている。
特開2008−155624号公報
前記従来の熱変色性筆記具において、軸筒の後端開口部に摩擦体を取り付け、前記軸筒の後端開口部における軸筒内部と軸筒外部との通気を確実に遮断できるものは、未だ提案されていない。
本発明は、摩擦体を取り付けた軸筒の後端開口部における軸筒内部と軸筒外部との通気を確実に遮断できる熱変色性筆記具を提供しようとするものである。
尚、本発明で、「前」とはペン先側を指し、「後」とはその反対側(摩擦体側)を指す。
<1>本願の第1の発明は、軸筒2の内部に熱変色性インキを収容し、前記軸筒2の前端に前記熱変色性インキが吐出可能なペン先4を設け、前記軸筒2の後端に、前記熱変色性インキによる熱変色性の筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で前記熱変色性の筆跡を熱変色させる摩擦体5を設けた熱変色性筆記具であって、摩擦体5の外面に環状の外側シール部51bを設け、軸筒2の後端開口部内面に環状の内側シール部22を設け、前記外側シール部51bと前記内側シール部22とを気密嵌合させることにより、前記軸筒2の後端開口部における軸筒2内部と軸筒2外部との間の通気を遮断することを要件とする。(図1乃至図8参照)
前記第1の発明の熱変色性筆記具1は、摩擦体5の外面に環状の外側シール部51bを設け、軸筒2の後端開口部内面に環状の内側シール部22を設け、前記外側シール部51bと前記内側シール部22とを気密嵌合させるにより、前記軸筒2の後端開口部における軸筒2内部と軸筒2外部との間の通気を遮断することにより、摩擦体5を取り付けた軸筒2の後端開口部における軸筒2内部と軸筒2外部との通気を確実に遮断できる。また、前記第1の発明の熱変色性筆記具1は、摩擦体5によって直接、軸筒2の後端開口部を密封し、軸筒2の後端開口部を介する軸筒2内部と軸筒2外部との間の通気を遮断する構成のため、部品点数の増加を抑えることができる。
<2>本願の第2の発明は、前記第1の発明の熱変色性筆記具1において、摩擦体5が、挿入部51と、該挿入部51の後方に形成される摩擦部52とからなり、前記挿入部51が軸筒2の後端開口部に後方から前方に挿入され、前記摩擦部52が軸筒2の後端より後方に突出され、前記挿入部51の外面に外側シール部51bを形成したことを要件とする。(図1乃至図8参照)
前記第2の発明の熱変色性筆記具1は、前記構成により、挿入部51の外面の外側シール部51bと、軸筒2の後端開口部内面の内側シール部22との確実な気密嵌合が得られるとともに、摩擦体5を軸筒2後端より後方に十分に突出させることができる。
<3>本願の第3の発明は、前記第2の発明の熱変色性筆記具1において、軸筒2の後端開口部内面に環状の内向突起21を形成し、前記内向突起21に内側シール部22を形成し、摩擦体5の挿入部51の外面に外向突起51aを形成し、前記外向突起51aよりも後方の摩擦体5の外面に外側シール部51bを形成し、前記外向突起51aと前記内向突起21とが乗り越え係合してなることを要件とする。(図1、図2参照)
前記第3の発明の熱変色性筆記具1は、前記構成により、摩擦体5を取り付けた軸筒2の後端開口部における軸筒2内部と軸筒2外部との通気を確実に遮断できる。
<4>本願の第4の発明は、前記第2の発明の熱変色性筆記具1において、軸筒2の後端開口部内面に内向突起21を形成し、前記内向突起21よりも前方に内側シール部22を形成し、摩擦体5の挿入部51の外面に環状の外向突起51aを形成し、前記外向突起51aに外側シール部51bを形成し、前記外向突起51aと前記内向突起21とが乗り越え係合してなることを要件とする。(図3、図4参照)
前記第4の発明の熱変色性筆記具1は、前記構成により、摩擦体5を取り付けた軸筒2の後端開口部における軸筒2内部と軸筒2外部との通気を確実に遮断できる。
<5>本願の第5の発明は、前記第2の発明の熱変色性筆記具1において、軸筒2の後端開口部内面に内向突起21を形成し、前記内向突起21よりも前方の軸筒2の後端開口内面に内側シール部22を形成し、摩擦体5の挿入部51の外面に外向突起51aを形成し、前記外向突起51aよりも前方の挿入部51の外面に外側シール部51bを形成し、前記外向突起51aと前記内向突起21とが乗り越え係合してなることを要件とする。(図5、図6参照)
前記第5の発明の熱変色性筆記具1は、前記構成により、摩擦体5を取り付けた軸筒2の後端開口部における軸筒2内部と軸筒2外部との通気を確実に遮断できる。
<6>本願の第6の発明は、前記第2の発明の熱変色性筆記具1において、軸筒2の後端開口部内面にメネジ部23を形成し、前記メネジ部23よりも前方の軸筒2の後端開口内面に内側シール部22を形成し、摩擦体5の挿入部51の外面にオネジ部51cを形成し、前記オネジ部51cよりも前方の挿入部51の外面に外側シール部51bを形成し、前記メネジ部23と前記オネジ部51cとが螺合してなることを要件とする。(図7、図8参照)
前記第6の発明の熱変色性筆記具1は、前記構成により、摩擦体5を取り付けた軸筒2の後端開口部における軸筒2内部と軸筒2外部との通気を確実に遮断できる。
本発明の熱変色性筆記具は、摩擦体を取り付けた軸筒の後端開口部における軸筒内部と軸筒外部との通気を確実に遮断できる。
本発明の第1の実施の形態の縦断面図である。 図1の要部拡大図である。 本発明の第2の実施の形態の縦断面図である。 図3の要部拡大図である。 本発明の第3の実施の形態の縦断面図である。 図5の要部拡大図である。 本発明の第4の実施の形態の縦断面図である。 図7の要部拡大図である。
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態を説明する(図1及び図2参照)。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2内に収容され且つ内部に熱変色性インキが収容されるインキ吸蔵体3と、該インキ吸蔵体3に接続され且つ軸筒2の前端開口部に取り付けられるペン先4と、軸筒2の後端開口部に取り付けられる摩擦体5とからなる。
・軸筒
前記軸筒2は、円筒状の前軸2aと、円筒状の後軸2bとからなる。前記前軸2aの後端部と前記後軸2bの前端部は、螺合または嵌合により連結される。前記前軸2a及び後軸2bは、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)の成形体から得られる。前記軸筒2(後軸2b)の後端開口部の内面には、環状の内向突起21が一体に形成される。前記内向突起21の前面は、垂直面となり、前記内向突起21の後面には、テーパ面(即ち後方に向かうに従い内径が大きくなる面)が形成される。前記内向突起21の径方向頂部が環状の内側シール部22を構成する。前記内向突起21よりも前方の軸筒2の内面には、軸方向に延びる複数のリブ24が一体に形成される。
・インキ吸蔵体
前記インキ吸蔵体3は、インキを含浸可能な連続気孔を有する部材(即ち多孔質材料)からなるものであればよく、例えば、繊維束の熱融着加工体、繊維束の樹脂加工体、フェルトの樹脂加工体、フェルトのニードルパンチ加工体、合成樹脂の連続気泡体等が挙げられる。また、前記インキ吸蔵体は、その外周面に合成樹脂フィルム等よりなる外皮を備える構成でもよい。尚、前記インキ吸蔵体の前面にペン先の後端部が突き刺し接続される。
前記インキ吸蔵体3の内部に熱変色性インキが含浸されている。前記熱変色性インキは、加熱により消色するタイプ、または、加熱により発色するタイプが採用される。前記インキ吸蔵体3の後端は前記軸筒2内面のリブ24に当接される。
・ペン先
前記ペン先4は、軸筒2(前軸2a)の前端に取り付けられる。前記ペン先4より熱変色性インキが吐出される。前記ペン先4は、繊維の樹脂加工体からなる。前記ペン先4は、これ以外にも、例えば、ボールペンチップ、繊維束の熱融着加工体、フェルト加工体、パイプ状ペン体、先端にスリットを有する万年筆型板状ペン体、毛筆ペン体、合成樹脂の多孔質気泡体、軸方向のインキ誘導路を有する合成樹脂の押出成形体等が挙げられる。
・摩擦体
前記摩擦体5は、有底筒状を有する弾性材料の成形体からなる。前記摩擦体5は、小外径の挿入部51と、その後方に一体に連設される大外径の摩擦部52とからなる。前記挿入部51の前端部の外面には環状の外向突起51aが一体に形成される。前記外向突起51aの前面には、テーパ面(即ち後方に向かうに従い外径が大きくなる面)が形成され、前記外向突起51aの後面は、垂直面となっている。
前記外向突起51aの後方の挿入部51の外周面は、縮径され、環状の平滑面からなる外側シール部51bが形成される。前記外側シール部51bの外径は、前記内側シール部22の内径より僅かに大きく形成される。
前記摩擦部52は、軸筒2の後端より後方に突出される。前記摩擦部52は、球面状または凸曲面状の表面を有する。前記摩擦部52は、前端に鍔部52aを備え、前記鍔部52aが軸筒2の後端に当接される。前記摩擦部52の外径は、前方に向かうに従い次第に大きくなり、鍔部52aが最大外径部となる。前記鍔部52aの外径は、軸筒2の後端内径より大きく設定される。
前記摩擦体5の弾性材料は、例えば、SBS樹脂、SEBS樹脂、またはシリコーン樹脂等の弾性樹脂材料が挙げられる。前記摩擦体5を構成する弾性材料は、高摩耗性の弾性樹脂(例えば、消しゴム等)からなるものよりも、摩擦時に摩耗カス(消しカス)が殆ど生じない低摩耗性の弾性樹脂からなるものが採用される。前記摩擦体5の摩擦部52を用いて、熱変色性インキによる熱変色性の筆跡を摩擦すると、その際に生じる摩擦熱で熱変色性の筆跡が熱変色する。
・作用
前記摩擦体5の挿入部51は、軸筒2の後端開口部に後方から前方に挿入される。その際、前記挿入部51の外向突起51aが、軸筒2の後端開口部内面の内向突起21を、後方から前方に乗り越え、外向突起51aと内向突起21とが乗り越え係合され、摩擦体5の脱落が防止される。前記外向突起51aと内向突起21とが乗り越え係合すると同時に、挿入部51外面の外側シール部51bと、軸筒2の後端開口部内面の内向突起21の内側シール部22とが気密嵌合する。前記外側シール部51bと内側シール部22との気密嵌合により、軸筒2内部と軸筒2外部との軸筒2の後端開口部を介する通気が遮断される。
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態を説明する(図3及び図4参照)。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2内に収容され且つ内部に熱変色性インキが収容されるインキ吸蔵体3と、該インキ吸蔵体3に接続され且つ軸筒2の前端開口部に取り付けられるペン先4と、軸筒2の後端開口部に取り付けられる摩擦体5とからなる。
・軸筒
前記軸筒2は、円筒状の前軸2aと、円筒状の後軸2bとからなる。前記前軸2aの後端部と前記後軸2bの前端部は、螺合または嵌合により連結される。前記前軸2a及び後軸2bは、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)の成形体から得られる。前記軸筒2(後軸2b)の後端開口部の内面には、環状の内向突起21が一体に形成される。前記内向突起21の前面は、垂直面となり、前記内向突起21の後面には、テーパ面(即ち後方に向かうに従い内径が大きくなる面)が形成される。前記軸筒2の後端開口部内面の内向突起21の前方に、環状の平滑面からなる内側シール部22が形成される。前記内向突起21よりも前方の軸筒2の内面には、軸方向に延びる複数のリブ24が一体に形成される。
・インキ吸蔵体
前記インキ吸蔵体3は、インキを含浸可能な連続気孔を有する部材(即ち多孔質材料)からなるものであればよく、例えば、繊維束の熱融着加工体、繊維束の樹脂加工体、フェルトの樹脂加工体、フェルトのニードルパンチ加工体、合成樹脂の連続気泡体等が挙げられる。また、前記インキ吸蔵体は、その外周面に合成樹脂フィルム等よりなる外皮を備える構成でもよい。尚、前記インキ吸蔵体の前面にペン先の後端部が突き刺し接続される。
前記インキ吸蔵体3の内部に熱変色性インキが含浸されている。前記熱変色性インキは、加熱により消色するタイプ、または、加熱により発色するタイプが採用される。前記インキ吸蔵体3の後端は前記軸筒2内面のリブ24に当接される。
・ペン先
前記ペン先4は、軸筒2(前軸2a)の前端に取り付けられる。前記ペン先4より熱変色性インキが吐出される。前記ペン先4は、繊維の樹脂加工体からなる。前記ペン先4は、これ以外にも、例えば、ボールペンチップ、繊維束の熱融着加工体、フェルト加工体、パイプ状ペン体、先端にスリットを有する万年筆型板状ペン体、毛筆ペン体、合成樹脂の多孔質気泡体、軸方向のインキ誘導路を有する合成樹脂の押出成形体等が挙げられる。
・摩擦体
前記摩擦体5は、有底筒状を有する弾性材料の成形体からなる。前記摩擦体5は、小外径の挿入部51と、その後方に一体に連設される大外径の摩擦部52とからなる。前記挿入部51の前端部の外面には環状の外向突起51aが一体に形成される。前記外向突起51aの前面には、テーパ面(即ち後方に向かうに従い外径が大きくなる面)が形成され、前記外向突起51aの後面は、垂直面となっている。前記外向突起51aの径方向頂部に環状の外側シール部51bが形成される。前記外側シール部51bの外径は、前記内側シール部22の内径より僅かに大きく形成される。
前記外向突起51aの後方の挿入部51の外周面は、縮径され、その外径は、前記内向突起21の内径より僅かに小さく形成される。
前記摩擦部52は、軸筒2の後端より後方に突出される。前記摩擦部52は、球面状または凸曲面状の表面を有する。前記摩擦部52は、前端に鍔部52aを備え、前記鍔部52aが軸筒2の後端に当接される。前記摩擦部52の外径は、前方に向かうに従い次第に大きくなり、鍔部52aが最大外径部となる。前記鍔部52aの外径は、軸筒2の後端内径より大きく設定される。
前記摩擦体5の弾性材料は、例えば、SBS樹脂、SEBS樹脂、またはシリコーン樹脂等の弾性樹脂材料が挙げられる。前記摩擦体5を構成する弾性材料は、高摩耗性の弾性樹脂(例えば、消しゴム等)からなるものよりも、摩擦時に摩耗カス(消しカス)が殆ど生じない低摩耗性の弾性樹脂からなるものが採用される。前記摩擦体5の摩擦部52を用いて、熱変色性インキによる熱変色性の筆跡を摩擦すると、その際に生じる摩擦熱で熱変色性の筆跡が熱変色する。
・作用
前記摩擦体5の挿入部51は、軸筒2の後端開口部に後方から前方に挿入される。その際、前記挿入部51の外向突起51aが、軸筒2の後端開口部内面の内向突起21を、後方から前方に乗り越え、外向突起51aと内向突起21とが乗り越え係合され、摩擦体5の脱落が防止される。前記外向突起51aと内向突起21とが乗り越え係合すると同時に、挿入部51の前端部外面の外向突起51aの外側シール部51bと、軸筒2の後端開口部内面の内向突起21よりも前方の内側シール部22とが気密嵌合する。前記外側シール部51bと内側シール部22との気密嵌合により、軸筒2内部と軸筒2外部との軸筒2の後端開口部を介する通気が遮断される。
<第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態を説明する(図5及び図6参照)。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2内に収容され且つ内部に熱変色性インキが収容されるインキ吸蔵体3と、該インキ吸蔵体3に接続され且つ軸筒2の前端開口部に取り付けられるペン先4と、軸筒2の後端開口部に取り付けられる摩擦体5とからなる。
・軸筒
前記軸筒2は、円筒状の前軸2aと、円筒状の後軸2bとからなる。前記前軸2aの後端部と前記後軸2bの前端部は、螺合または嵌合により連結される。前記前軸2a及び後軸2bは、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)の成形体から得られる。前記軸筒2(後軸2b)の後端開口部の内面には、環状の内向突起21が一体に形成される。前記軸筒2の後端開口部の内面の内向突起21よりも前方には、環状の平滑面からなる内側シール部22が一体に形成される。前記内向突起21よりも前方の軸筒2の内面には、軸方向に延びる複数のリブ24が一体に形成される。
・インキ吸蔵体
前記インキ吸蔵体3は、インキを含浸可能な連続気孔を有する部材(即ち多孔質材料)からなるものであればよく、例えば、繊維束の熱融着加工体、繊維束の樹脂加工体、フェルトの樹脂加工体、フェルトのニードルパンチ加工体、合成樹脂の連続気泡体等が挙げられる。また、前記インキ吸蔵体は、その外周面に合成樹脂フィルム等よりなる外皮を備える構成でもよい。尚、前記インキ吸蔵体の前面にペン先の後端部が突き刺し接続される。
前記インキ吸蔵体3の内部に熱変色性インキが含浸されている。前記熱変色性インキは、加熱により消色するタイプ、または、加熱により発色するタイプが採用される。前記インキ吸蔵体3の後端は前記軸筒2内面のリブ24に当接される。
・ペン先
前記ペン先4は、軸筒2(前軸2a)の前端に取り付けられる。前記ペン先4より熱変色性インキが吐出される。前記ペン先4は、繊維の樹脂加工体からなる。前記ペン先4は、これ以外にも、例えば、ボールペンチップ、繊維束の熱融着加工体、フェルト加工体、パイプ状ペン体、先端にスリットを有する万年筆型板状ペン体、毛筆ペン体、合成樹脂の多孔質気泡体、軸方向のインキ誘導路を有する合成樹脂の押出成形体等が挙げられる。
・摩擦体
前記摩擦体5は、有底筒状を有する弾性材料の成形体からなる。前記摩擦体5は、小外径の挿入部51と、その後方に一体に連設される大外径の摩擦部52とからなる。前記挿入部51の前端部の外周面には環状の外向突起51aが一体に形成される。前記挿入部51の前端部の外面の外向突起51aよりも前方には、環状突起よりなる外側シール部51bが一体に形成される。
前記摩擦部52は、軸筒2の後端より後方に突出される。前記摩擦部52は、球面状または凸曲面状の表面を有する。前記摩擦部52は、前端に鍔部52aを備え、前記鍔部52aが軸筒2の後端に当接される。前記摩擦部52の外径は、前方に向かうに従い次第に大きくなり、鍔部52aが最大外径部となる。前記鍔部52aの外径は、軸筒2の後端内径より大きく設定される。
前記摩擦体5の弾性材料は、例えば、SBS樹脂、SEBS樹脂、またはシリコーン樹脂等の弾性樹脂材料が挙げられる。前記摩擦体5を構成する弾性材料は、高摩耗性の弾性樹脂(例えば、消しゴム等)からなるものよりも、摩擦時に摩耗カス(消しカス)が殆ど生じない低摩耗性の弾性樹脂からなるものが採用される。前記摩擦体5の摩擦部52を用いて、熱変色性インキによる熱変色性の筆跡を摩擦すると、その際に生じる摩擦熱で熱変色性の筆跡が熱変色する。
・作用
前記摩擦体5の挿入部51は、軸筒2の後端開口部に後方から前方に挿入される。その際、前記挿入部51の外向突起51aが、軸筒2の後端開口部内面の内向突起21を、後方から前方に乗り越え、外向突起51aと内向突起21とが乗り越え係合され、摩擦体5の脱落が防止される。前記外向突起51aと内向突起21とが乗り越え係合すると同時に、挿入部51外面の外側シール部51bと、軸筒2の後端開口部内面の内側シール部22とが気密嵌合する。前記外側シール部51bと内側シール部22との気密嵌合により、軸筒2内部と軸筒2外部との軸筒2の後端開口部を介する通気が遮断される。
<第4の実施の形態>
本発明の第4の実施の形態を説明する(図7及び図8参照)。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2内に収容され且つ内部に熱変色性インキが収容されるインキ吸蔵体3と、該インキ吸蔵体3に接続され且つ軸筒2の前端開口部に取り付けられるペン先4と、軸筒2の後端開口部に取り付けられる摩擦体5とからなる。
・軸筒
前記軸筒2は、円筒状の前軸2aと、円筒状の後軸2bとからなる。前記前軸2aの後端部と前記後軸2bの前端部は、螺合または嵌合により連結される。前記前軸2a及び後軸2bは、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)の成形体から得られる。前記軸筒2(後軸2b)の後端開口部の内面には、メネジ部23が一体に形成される。前記軸筒2の後端開口部の内面のメネジ部23よりも前方には、環状の平滑面からなる内側シール部22が一体に形成される。前記内向突起21よりも前方の軸筒2の内面には、軸方向に延びる複数のリブ24が一体に形成される。
・インキ吸蔵体
前記インキ吸蔵体3は、インキを含浸可能な連続気孔を有する部材(即ち多孔質材料)からなるものであればよく、例えば、繊維束の熱融着加工体、繊維束の樹脂加工体、フェルトの樹脂加工体、フェルトのニードルパンチ加工体、合成樹脂の連続気泡体等が挙げられる。また、前記インキ吸蔵体は、その外周面に合成樹脂フィルム等よりなる外皮を備える構成でもよい。尚、前記インキ吸蔵体の前面にペン先の後端部が突き刺し接続される。
前記インキ吸蔵体3の内部に熱変色性インキが含浸されている。前記熱変色性インキは、加熱により消色するタイプ、または、加熱により発色するタイプが採用される。前記インキ吸蔵体3の後端は前記軸筒2内面のリブ24に当接される。
・ペン先
前記ペン先4は、軸筒2(前軸2a)の前端に取り付けられる。前記ペン先4より熱変色性インキが吐出される。前記ペン先4は、繊維の樹脂加工体からなる。前記ペン先4は、これ以外にも、例えば、ボールペンチップ、繊維束の熱融着加工体、フェルト加工体、パイプ状ペン体、先端にスリットを有する万年筆型板状ペン体、毛筆ペン体、合成樹脂の多孔質気泡体、軸方向のインキ誘導路を有する合成樹脂の押出成形体等が挙げられる。
・摩擦体
前記摩擦体5は、有底筒状を有する弾性材料の成形体からなる。前記摩擦体5は、小外径の挿入部51と、その後方に一体に連設される大外径の摩擦部52とからなる。前記挿入部51の前端部の外周面には環状突起よりなる外側シール部51bが一体に形成される。前記挿入部51の外周面の外側シール部51bよりも後方には、オネジ部51cが一体に形成される。
前記摩擦部52は、軸筒2の後端より後方に突出される。前記摩擦部52は、球面状または凸曲面状の表面を有する。前記摩擦部52は、前端に鍔部52aを備え、前記鍔部52aが軸筒2の後端に当接される。前記摩擦部52の外径は、前方に向かうに従い次第に大きくなり、鍔部52aが最大外径部となる。前記鍔部52aの外径は、軸筒2の後端内径より大きく設定される。
前記摩擦体5の弾性材料は、例えば、SBS樹脂、SEBS樹脂、またはシリコーン樹脂等の弾性樹脂材料が挙げられる。前記摩擦体5を構成する弾性材料は、高摩耗性の弾性樹脂(例えば、消しゴム等)からなるものよりも、摩擦時に摩耗カス(消しカス)が殆ど生じない低摩耗性の弾性樹脂からなるものが採用される。前記摩擦体5の摩擦部52を用いて、熱変色性インキによる熱変色性の筆跡を摩擦すると、その際に生じる摩擦熱で熱変色性の筆跡が熱変色する。
・作用
前記摩擦体5の挿入部51は、軸筒2の後端開口部に後方から前方に挿入される。その際、前記挿入部51のオネジ部51cが、軸筒2の後端開口部内面のメネジ部23と螺合され、摩擦体5の脱落が防止される。前記オネジ部51cとメネジ部23との螺合が完了すると同時に、挿入部51外面の外側シール部51bと、軸筒2の後端開口部内面の内側シール部22とが気密嵌合する。前記外側シール部51bと内側シール部22との気密嵌合により、軸筒2内部と軸筒2外部との軸筒2の後端開口部を介する通気が遮断される。
1 熱変色性筆記具
2 軸筒
2a 前軸
2b 後軸
21 内向突起
22 内側シール部
23 メネジ部
24 リブ
3 インキ吸蔵体
4 ペン先
5 摩擦体
51 挿入部
51a 外向突起
51b 外側シール部
51c オネジ部
52 摩擦部
52a 鍔部

Claims (6)

  1. 軸筒の内部に熱変色性インキを収容し、前記軸筒の前端に前記熱変色性インキが吐出可能なペン先を設け、前記軸筒の後端に、前記熱変色性インキによる熱変色性の筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で前記熱変色性の筆跡を熱変色させる摩擦体を設けた熱変色性筆記具であって、摩擦体の外面に環状の外側シール部を設け、軸筒の後端開口部内面に環状の内側シール部を設け、前記外側シール部と前記内側シール部とを気密嵌合させることにより、前記軸筒の後端開口部における軸筒内部と軸筒外部との間の通気を遮断することを特徴とする熱変色性筆記具。
  2. 摩擦体が、挿入部と、該挿入部の後方に形成される摩擦部とからなり、前記挿入部が軸筒の後端開口部に後方から前方に挿入され、前記摩擦部が軸筒の後端より後方に突出され、前記挿入部の外面に外側シール部を形成した請求項1記載の熱変色性筆記具。
  3. 軸筒の後端開口部内面に環状の内向突起を形成し、前記内向突起に内側シール部を形成し、摩擦体の挿入部の外面に外向突起を形成し、前記外向突起よりも後方の摩擦体の外面に外側シール部を形成し、前記外向突起と前記内向突起とが乗り越え係合してなる請求項2記載の熱変色性筆記具。
  4. 軸筒の後端開口部内面に内向突起を形成し、前記内向突起よりも前方に内側シール部を形成し、摩擦体の挿入部の外面に環状の外向突起を形成し、前記外向突起に外側シール部を形成し、前記外向突起と前記内向突起とが乗り越え係合してなる請求項2記載の熱変色性筆記具。
  5. 軸筒の後端開口部内面に内向突起を形成し、前記内向突起よりも前方の軸筒の後端開口内面に内側シール部を形成し、摩擦体の挿入部の外面に外向突起を形成し、前記外向突起よりも前方の挿入部の外面に外側シール部を形成し、前記外向突起と前記内向突起とが乗り越え係合してなる請求項2記載の熱変色性筆記具。
  6. 軸筒の後端開口部内面にメネジ部を形成し、前記メネジ部よりも前方の軸筒の後端開口内面に内側シール部を形成し、摩擦体の挿入部の外面にオネジ部を形成し、前記オネジ部よりも前方の挿入部の外面に外側シール部を形成し、前記メネジ部と前記オネジ部とが螺合してなる請求項2記載の熱変色性筆記具。
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JP2020001294A (ja) * 2018-06-28 2020-01-09 株式会社パイロットコーポレーション 筆記具

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