JP2011079104A - チャック装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】テーパ面を有するワークをそのテーパ面で把握するのに好適なチャック装置について、チャッキングの精度を高める。
【解決手段】チャック本体10に対し、主軸2の径方向にスライド可能にジョーホルダ20を取り付け、各ジョーホルダ20に対し、主軸2の軸心を含む平面上を回動可能にジョー30を取り付ける。各ジョーホルダ30を進退動させ、各ジョー30を正逆回動させることで、そのグリップ部31をワークWの周面に沿わせて確実に把握することができる。
【選択図】図1
【解決手段】チャック本体10に対し、主軸2の径方向にスライド可能にジョーホルダ20を取り付け、各ジョーホルダ20に対し、主軸2の軸心を含む平面上を回動可能にジョー30を取り付ける。各ジョーホルダ30を進退動させ、各ジョー30を正逆回動させることで、そのグリップ部31をワークWの周面に沿わせて確実に把握することができる。
【選択図】図1
Description
この発明は、工作機械の主軸端に取り付けられ、テーパ面を有するワークをそのテーパ面で把握するのに好適なチャック装置およびチャック方法に関する。
円すいころ軸受の軌道輪のように、周面にテーパ面を有するワーク(加工対象物)を工作機械で加工する際には、工作機械の主軸端に取り付けられたチャック装置によりそのテーパ面を把握する必要が生じる。
このようなワークのテーパ面を把握するためのチャック装置として、特許文献1に開示されているように、内径把握型コレットのその内径面自体をテーパ面にしたコレットチャック装置がある。
また、特許文献2に開示されているように、加工時にはチャック装置とワークのテーパ面との隙間を樹脂で充填して固定し、加工が終わると樹脂を溶かして取り除くことでワークをチャックから取り外し可能としたチャック装置がある。
また、特許文献2に開示されているように、加工時にはチャック装置とワークのテーパ面との隙間を樹脂で充填して固定し、加工が終わると樹脂を溶かして取り除くことでワークをチャックから取り外し可能としたチャック装置がある。
しかし、特許文献1のコレットチャック装置の場合、コレットのテーパ面の傾斜角および径と、ワークのテーパ面の傾斜角および径とが、設計誤差などにより一致しない場合、両テーパ面間に隙間が生じて十分な把握力を得ることができず、チャッキングの精度が悪い欠点がある。
また、特許文献2のチャック装置の場合、使用のたびに、樹脂の充填作業および除去作業を繰り返す必要があるため、チャッキングに手間や時間がかかる欠点がある。
また、特許文献2のチャック装置の場合、使用のたびに、樹脂の充填作業および除去作業を繰り返す必要があるため、チャッキングに手間や時間がかかる欠点がある。
そこでこの発明の解決すべき課題は、テーパ面を有するワークをそのテーパ面で把握するのに好適なチャック装置について、チャッキングの精度を高め、かつチャッキングの時間を短縮することである。
上記した課題を解決するため、発明にかかるチャック装置を、工作機械の主軸端に固定され、その先端部にワークの端面を当てて位置決めするチャック本体と、前記チャック本体に対し、前記主軸の径方向にスライド可能に取り付けられ、前記主軸の周方向に並列する複数のジョーホルダと、前記各ジョーホルダに対し、前記主軸の軸心を含む平面上を回動可能に取り付けられ、前記ワークの周面への対向箇所にグリップ部を有する複数のジョーと、前記各ジョーホルダを前記主軸の径方向に進退動させる第1の駆動手段と、前記各ジョーを前記主軸の軸心を含む平面上を正逆回動させる第2の駆動手段を備える構成としたのである。
そして、前記第1および第2の駆動手段により、前記各ジョーを移動させてそのグリップ部の面全体で前記ワークの周面を把握可能としたのである。
そして、前記第1および第2の駆動手段により、前記各ジョーを移動させてそのグリップ部の面全体で前記ワークの周面を把握可能としたのである。
ジョーを主軸の径方向に進退動可能とし、さらに主軸の軸心を含む平面上を正逆回動可能としたので、動きの自由度が高く、そのグリップ部をワークの周面(把握面)に沿わせてワークを確実に把握することができ、チャッキングの精度が高まる。
チャッキングの精度が高く、把握力が強いため、ワークが焼入鋼からなる場合のような、高負荷の加工にも対応できる。
チャッキングの精度が高く、把握力が強いため、ワークが焼入鋼からなる場合のような、高負荷の加工にも対応できる。
またジョーのみでワークを把握するため、特許文献2のチャック装置のように使用のたびに樹脂の充填作業および除去作業を繰り返す必要はない。
さらに、ジョーを回動させることでその傾斜角度を変更可能であるため、把握面の傾斜角度が異なる種々のワークをチャックする際にもジョーを取り替える必要がない。
そのため、手間をかけることなく短時間でチャッキングすることができる。
さらに、ジョーを回動させることでその傾斜角度を変更可能であるため、把握面の傾斜角度が異なる種々のワークをチャックする際にもジョーを取り替える必要がない。
そのため、手間をかけることなく短時間でチャッキングすることができる。
ワークの把握面の略全体をほぼ均等の力で把握するため、チャッキング時のワークの変形を防止することができる。
さらに、構造が簡単であるため、大量生産が可能であり、製造コストを抑えることができる。
さらに、構造が簡単であるため、大量生産が可能であり、製造コストを抑えることができる。
このようなチャック装置としては、いわゆるワークの外周面を把握する外径チャック方式およびワークの内周面を把握する内径チャック方式のいずれもが含まれる。
内径チャック方式の場合には前記ワークは内周面を有する円筒形ワークであり、前記各ジョーホルダはこの円筒形ワークに差し込まれ、前記各ジョーはジョーホルダの外径側に取り付けられることになる。
内径チャック方式の場合には前記ワークは内周面を有する円筒形ワークであり、前記各ジョーホルダはこの円筒形ワークに差し込まれ、前記各ジョーはジョーホルダの外径側に取り付けられることになる。
チャック装置が内径チャック方式の場合には、前記第1の駆動手段を、前記主軸を挿通し、主軸の軸方向にスライド可能なドローバーと、前記各ジョーホルダを、互いに接近する向きに付勢する弾性部材と、前記ジョーホルダの内径側に形成され、前記ドローバーの当接により前記主軸の径方向に押されるテーパ部から構成すると構造が簡単で信頼性が高いため好ましい。
また、この内径チャック方式の場合において、前記ジョーを、その先端部が後端部よりも前記主軸の軸心から離れる向きに傾斜する位置と、前記主軸の軸心に対して平行となる位置との間を回動可能にする構成が採用できる。
このように構成すると、ワークの内周面がテーパ面である場合に、ジョーを主軸の軸心に対して平行にすることでワークをテーパ面の小径側からチャック装置に装填することができ、ついでジョーを先端部が後端部よりも主軸の軸心から離れる向きに回動させて把握することが可能である。
この場合、ワークをチャック装置に引き込む方向に力が作用するため、より把握力を増すことができる。
このように構成すると、ワークの内周面がテーパ面である場合に、ジョーを主軸の軸心に対して平行にすることでワークをテーパ面の小径側からチャック装置に装填することができ、ついでジョーを先端部が後端部よりも主軸の軸心から離れる向きに回動させて把握することが可能である。
この場合、ワークをチャック装置に引き込む方向に力が作用するため、より把握力を増すことができる。
前記第2の駆動手段を、前記主軸の軸方向にスライド可能なピストンを有するシリンダと、前記ジョーとピストンとをリンク結合するアームから構成すると構造が簡単で信頼性が高いため好ましい。
前記ジョーのグリップ部が、前記ワークの周面が当接したか否かを判別する着座センサを、前記主軸の軸方向に並列して複数有する構成を採用すると、グリップ部の面全体でワークを把握したか否かが簡単な構成で確認できるため好ましい。
具体的なチャック方法としては、前記複数のジョーのグリップ部を前記ワークのテーパ面に対向させるステップと、前記複数のジョーを、そのグリップ部の一部が前記ワークのテーパ面に当接するまで前記主軸の径方向にスライドさせるステップと、前記ジョーのグリップ部の一部が前記ワークのテーパ面に当接した状態から、前記複数のジョーを、そのグリップ部の略全体が前記ワークのテーパ面に当接するまで前記主軸の軸心を含む平面上を回動させるステップからなるのが好ましい。
あるいは、前記複数のジョーのグリップ部を前記ワークのテーパ面に対向させるステップと、前記複数のジョーを、前記主軸の径方向に所定量スライドさせるサブステップと、前記主軸の軸心を含む平面上を所定角度回動させるサブステップを交互に繰り返すことでそのグリップ部の全体を前記ワークのテーパ面に当接させるステップからなるのが好ましい。
ジョーを主軸の径方向に進退動可能とし、かつ主軸の軸心を含む平面上を正逆回動可能としたので、動きの自由度が高く、ワークの周面を確実に把握可能となる。
以下、図面を参照しつつこの発明の実施形態について説明する。
図1から図4に示す第1実施形態の内径チャック方式のチャック装置1は、工作機械の主軸台の主軸2の先端部に取り付けられ、内周面がテーパ面tとなっている円筒形ワークWのそのテーパ面tの把握に好適に用いられる。
詳しくは、チャック装置1は、主軸2の端部(主軸端)に固定されるチャック本体10と、チャック本体10に対して主軸2の径方向にスライド可能に取り付けられる複数のジョーホルダ20と、各ジョーホルダ20に対して主軸2の軸心を含む平面上を回動可能に取り付けられる複数のジョー30を備える。
また、工作機械の主軸2には、入れ子状にドローバー3が挿通している。ドローバー3は、主軸2の軸方向にスライド可能であり、その先端部が先細りのテーパをなしている。
また、工作機械の主軸2には、入れ子状にドローバー3が挿通している。ドローバー3は、主軸2の軸方向にスライド可能であり、その先端部が先細りのテーパをなしている。
チャック本体10は、主軸2の端に固定されたドーナツ板形のベース11と、ベース11の前面の周縁部に固定されたスリーブ12と、スリーブ12の先端部に固定されたストッパリング13と、からなり、ドーナツ板形のベース11には、ドローバー3が挿通している。
ブロック型のジョーホルダ20は、主軸2の周方向に等間隔を置いて複数配置され、その後部はチャック本体10のスリーブ12およびストッパリング13に周囲を囲まれている。
ジョーホルダ20は、主軸2の径方向にスライド可能となるように、その後端部がチャック本体10のベース11の前面に嵌めあわされている。さらに、各ジョーホルダ20は図示省略の弾性部材によりドローバー3に接近する向きに付勢されている。
ジョーホルダ20は、主軸2の径方向にスライド可能となるように、その後端部がチャック本体10のベース11の前面に嵌めあわされている。さらに、各ジョーホルダ20は図示省略の弾性部材によりドローバー3に接近する向きに付勢されている。
またジョーホルダ20の内径部には、ドローバー3の先端部と同方向に傾斜するテーパ部21が形成されている。ここで先端部を除いたドローバー3の径は、弾性部材の付勢により互いに接近した複数のジョーホルダ20のテーパ部21同士を結んだ仮想円の径よりも大きくなっている。
したがって、ドローバー3が前進するとその先端部がジョーホルダ20のテーパ部21に当接し、ついで楔作用によりジョーホルダ20を径方向に押す。そのため、ジョーホルダ20は互いに離反する方向にスライドする。またドローバー3が後退するとこのような径方向への押圧からジョーホルダ20は解除され、再び互いに接近する方向にスライドすることになる。
これら、ドローバー3、弾性部材、テーパ部21は、チャック装置1の第1の駆動手段を構成する。
したがって、ドローバー3が前進するとその先端部がジョーホルダ20のテーパ部21に当接し、ついで楔作用によりジョーホルダ20を径方向に押す。そのため、ジョーホルダ20は互いに離反する方向にスライドする。またドローバー3が後退するとこのような径方向への押圧からジョーホルダ20は解除され、再び互いに接近する方向にスライドすることになる。
これら、ドローバー3、弾性部材、テーパ部21は、チャック装置1の第1の駆動手段を構成する。
さらに、各ジョーホルダ20には、シリンダ22が内蔵されており、そのピストンは、シリンダ22に連通する図示省略の油通路から送り込まれる作動油により、主軸2の軸方向にスライド可能となっている。
また、ジョーホルダ20の外径部は、先細りとなってならい部23を構成している。
また、ジョーホルダ20の外径部は、先細りとなってならい部23を構成している。
各ジョー30は、その先端部が後端部よりも主軸2の軸心に近づく向きに傾斜した状態で、先端部がジョーホルダ20の先端部へとピン結合され、このピン結合部を中心に主軸2の軸心を含む平面上を回動可能となっている。
また、ジョー30の後端部とシリンダ22のピストンのロッド部とは、アーム32によりリンク結合されている。このため、ピストンが主軸2の軸方向に進退動すると、ジョー30は正逆回動するようになっている。
その回動範囲は、ジョー30がジョーホルダ20のならい部23にならう位置とシリンダ22のピストンが限界まで前進した位置の間である。なお、図示の如くストッパリング13の先端部は、ジョー30の回動の邪魔にならないように内径側が切り欠かれている。
これらシリンダ22、アーム32はチャック装置1の第2の駆動手段を構成する。
その回動範囲は、ジョー30がジョーホルダ20のならい部23にならう位置とシリンダ22のピストンが限界まで前進した位置の間である。なお、図示の如くストッパリング13の先端部は、ジョー30の回動の邪魔にならないように内径側が切り欠かれている。
これらシリンダ22、アーム32はチャック装置1の第2の駆動手段を構成する。
また、ジョー30はその外径側にグリップ部31を有し、このグリップ部31には、図示省略の主軸2の軸方向に並列する複数の着座センサが付属している。着座センサはエア圧の変化により、前記ワークWの周面がグリップ部31に当接したか否かを判別可能に構成されている。
第1実施形態のチャック装置1の構成は以上のようであり、次に図1から図4を参照してその動作について説明する。
まず図1から図2のように、円筒形のワークWに、チャック装置1のジョーホルダ20を差し込み、ワークWの端面をチャック本体10のストッパリング13に当てると、ワークWは位置決めされる。このときに、ワークWの軸方向の前方から心押し台のセンタ4が押し付けられて抜け止めがなされる。この状態で、図示のようにワークWの内周テーパ面tとジョー30のグリップ部31とは対向している。
つぎに、図2から図3のように、ドローバー3を前進させてジョーホルダ20を径方向に移動させ、ジョー30のグリップ部31の一部がワークWのテーパ面tに当接するようにする。グリップ部31の一部がワークWのテーパ面tに当接したかどうかは、着座センサの少なくとも一つのエア圧が変化することで判定可能である。
さらに、図3のように、シリンダ22を作動させてジョー30をグリップ部31の略全体がワークWのテーパ面tに当接するまで回動させる。グリップ部31の全体がワークWのテーパ面tに当接したかどうかは、着座センサのすべてのエア圧が変化することで判定可能である。
ワークWのチャック装置1による主軸台への固定が確認されると、図4のように、主軸を回転させ、刃物台に取り付けられたバイトBにより、ワークWの切削加工を行う。加工後は前記したのと逆の動作を行うことでワークWはチャック装置1から取り外される。
このように、ジョー30を主軸2の径方向に進退動可能とし、さらに主軸2の軸心を含む平面上を正逆回動可能としたので、動きの自由度が高く、そのグリップ部31をワークWの周面(把握面)に沿わせて確実に短時間で把握することができる。
なお、複数のジョー30は個別に回動制御してもよいし、同期させて回動制御してもよい。
なお、複数のジョー30は個別に回動制御してもよいし、同期させて回動制御してもよい。
図5に示す第2実施形態の外径チャック方式のチャック装置1も、工作機械の主軸2の端に取り付けられ、外周面がテーパ面tとなっている円筒形ワークWのそのテーパ面tの把握に好適に用いられる。
第1実施形態のチャック装置1と同様の構成については、くわしい説明を省略する。
第1実施形態のチャック装置1と同様の構成については、くわしい説明を省略する。
この実施形態において、ジョーホルダ20は、チャック本体10のスリーブ12およびストッパリング13を囲むように、主軸2の周方向に等間隔を置いてベース11に取り付けられ、主軸2の径方向にスライド可能となっている。
ジョーホルダ20は、ねじ送り等の公知の手段によりスライド位置を変更可能になっている。
ジョーホルダ20は、ねじ送り等の公知の手段によりスライド位置を変更可能になっている。
各ジョー30は、その内径側にグリップ部31を有し、その先端部がジョーホルダ20の先端部にピン結合され、後端部とジョーホルダ20に内蔵されるシリンダ22のピストンのロッド部とがアーム32によりリンク結合されることで、ジョー30は主軸2の軸心を含む平面上を正逆回動可能になっている。
第2実施形態のチャック装置1の構成は以上のようであり、次にその動作について説明する。
円筒形のワークWの端面をチャック本体10のストッパリング13に当てると、ワークWは位置決めされ、ワークWの軸方向の前側から心押し台のセンタ4を押し付けると、抜け止めがなされる。
この状態で、ワークWの外周テーパ面tとジョー30のグリップ部31とは対向している。
円筒形のワークWの端面をチャック本体10のストッパリング13に当てると、ワークWは位置決めされ、ワークWの軸方向の前側から心押し台のセンタ4を押し付けると、抜け止めがなされる。
この状態で、ワークWの外周テーパ面tとジョー30のグリップ部31とは対向している。
つぎに、ジョーホルダ20を径方向に所定量移動させることと、シリンダ22を作動させてジョー30を所定角度回動させることとを、グリップ部31の略全体がワークWのテーパ面tに当接するまで繰り返す。全体が当接したか否かは着座センサのすべてのエア圧が変化することで判定可能である。
ここでジョーホルダ20の一回の動作あたりの径方向へのスライド量、平面状の回動角度は任意に設定可能である。
ここでジョーホルダ20の一回の動作あたりの径方向へのスライド量、平面状の回動角度は任意に設定可能である。
図6に示す第3実施形態のチャック装置1は、内径チャック方式においてジョー30の傾斜方向が、上記第1実施形態と逆向き、すなわちジョー30の先端部が後端部よりも主軸2の軸心から離れる向きに傾斜している。
この場合、ジョー30は主軸2の軸心に対して平行になるまで回動可能とする。
この場合、ジョー30は主軸2の軸心に対して平行になるまで回動可能とする。
このように構成すると、ジョー30を主軸2の軸心に対して平行にすることでワークWをテーパ面tの小径側からチャック装置1に装填することができる。ついでジョー30を回動させてチャックすることが可能である。この場合、ワークWをチャック装置1に引き込む方向に力が作用するため、より把握力を増すことができる。
また、ワークWのテーパ面tの小径側からチャック装置1に装填する際にも、チャック装置1を主軸2から取り外す必要がなく、チャッキングの際に手間や時間がかからない。
同様に外径チャック方式においても、ジョー30の傾斜方向を第2実施形態と逆向きに構成してもよい。
また、ワークWのテーパ面tの小径側からチャック装置1に装填する際にも、チャック装置1を主軸2から取り外す必要がなく、チャッキングの際に手間や時間がかからない。
同様に外径チャック方式においても、ジョー30の傾斜方向を第2実施形態と逆向きに構成してもよい。
チャック本体10の構造は、実施形態に限定されず、要は主軸2に固定され、ワークWの端面を当てて位置決めできればよい。
ジョーホルダ20の構造も実施形態に限定されず、要はチャック本体10に対して主軸2の径方向にスライド可能に取り付けられていればよい。ジョーホルダ20の数も、3つ、4つ等任意である。
ジョー30の構造や数も実施形態に限定されず、要はワークWを把持可能であればよい。
ジョーホルダ20を径方向に移動させる第1の駆動手段、およびジョー30を回動させる第2の駆動手段も、実施形態に限定されることはなくモータ等の公知の駆動機構を用いることができる。着座センサもエア式以外の公知のものを用いてもよいし、場合により省略可能である。
このチャック装置1は、周面がテーパ面でないワークの把握にも用いられることは無論である。
ジョーホルダ20の構造も実施形態に限定されず、要はチャック本体10に対して主軸2の径方向にスライド可能に取り付けられていればよい。ジョーホルダ20の数も、3つ、4つ等任意である。
ジョー30の構造や数も実施形態に限定されず、要はワークWを把持可能であればよい。
ジョーホルダ20を径方向に移動させる第1の駆動手段、およびジョー30を回動させる第2の駆動手段も、実施形態に限定されることはなくモータ等の公知の駆動機構を用いることができる。着座センサもエア式以外の公知のものを用いてもよいし、場合により省略可能である。
このチャック装置1は、周面がテーパ面でないワークの把握にも用いられることは無論である。
1 チャック装置
2 主軸
3 ドローバー
4 心押し台のセンタ
10 チャック本体
11 ベース
12 スリーブ
13 ストッパリング
20 ジョーホルダ
21 テーパ部
22 シリンダ
23 ならい部
30 ジョー
31 グリップ部
32 アーム
W ワーク
t テーパ面
B バイト
2 主軸
3 ドローバー
4 心押し台のセンタ
10 チャック本体
11 ベース
12 スリーブ
13 ストッパリング
20 ジョーホルダ
21 テーパ部
22 シリンダ
23 ならい部
30 ジョー
31 グリップ部
32 アーム
W ワーク
t テーパ面
B バイト
Claims (8)
- 工作機械の主軸端に固定され、その先端部にワークの端面を当てて位置決めするチャック本体10と、
前記チャック本体10に対し、前記主軸2の径方向にスライド可能に取り付けられ、前記主軸2の周方向に並列する複数のジョーホルダ20と、
前記各ジョーホルダ20に対し、前記主軸2の軸心を含む平面上を回動可能に取り付けられ、前記ワークの周面への対向箇所にグリップ部31を有する複数のジョー30と、
前記各ジョーホルダ20を前記主軸の径方向に進退動させる第1の駆動手段と、
前記各ジョー30を前記主軸2の軸心を含む平面上で正逆回動させる第2の駆動手段を備えるチャック装置。 - 前記ワークは内周面を有する円筒形ワークであり、
前記各ジョーホルダ20はこの円筒形ワークに差し込まれ、
前記各ジョー30はジョーホルダ20の外径側に取り付けられる請求項1に記載のチャック装置。 - 前記第1の駆動手段は、
前記主軸2を挿通し、主軸2の軸方向にスライド可能なドローバー3と、
前記各ジョーホルダ20を、互いに接近する向きに付勢する弾性部材と、
前記ジョーホルダ20の内径側に形成され、前記ドローバー3の当接により前記主軸2の径方向に押されるテーパ部21からなる請求項2に記載のチャック装置。 - 前記ジョー30は、その先端部が後端部よりも前記主軸2の軸心から離れる向きに傾斜する位置と、前記主軸2の軸心に対して平行となる位置との間を回動可能な請求項2または3に記載のチャック装置。
- 前記第2の駆動手段は、
前記主軸2の軸方向にスライド可能なピストンを有するシリンダ22と、
前記ジョー30とピストンとをリンク結合するアーム32からなる請求項1から4のいずれかに記載のチャック装置。 - 前記ジョー30のグリップ部31は、前記ワークの周面が当接したか否かを判別する着座センサを、前記主軸2の軸方向に並列して複数有する請求項1から5のいずれかに記載のチャック装置。
- 外周面または内周面にテーパ面を有するワークのそのテーパ面を、工作機械の主軸端上に周方向に並列配置された複数のジョー30のグリップ部31で把握するチャック方法であって、
前記複数のジョー30のグリップ部31を前記ワークのテーパ面に対向させるステップと、
前記複数のジョー30を、そのグリップ部31の一部が前記ワークのテーパ面に当接するまで前記主軸2の径方向にスライドさせるステップと、
前記ジョー30のグリップ部31の一部が前記ワークのテーパ面に当接した状態から、前記複数のジョー30を、そのグリップ部31の略全体が前記ワークのテーパ面に当接するまで前記主軸2の軸心を含む平面上を回動させるステップからなるチャック方法。 - 外周面または内周面にテーパ面を有するワークのそのテーパ面を、工作機械の主軸端上に周方向に並列配置された複数のジョー30のグリップ部31で把握するチャック方法であって、
前記複数のジョー30のグリップ部31を前記ワークのテーパ面に対向させるステップと、
前記複数のジョー30を、前記主軸2の径方向に所定量スライドさせるサブステップと、前記主軸2の軸心を含む平面上を所定角度回動させるサブステップを交互に繰り返すことでそのグリップ部31の略全体を前記ワークのテーパ面に当接させるステップからなるチャック方法。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013169639A (ja) * | 2012-02-23 | 2013-09-02 | Minoru Kanematsu | シリンダ付ホルダ及び把捉機構付ホルダ |
CN104526429A (zh) * | 2014-12-25 | 2015-04-22 | 重庆元创自动化设备有限公司 | 双重调节夹紧装置 |
-
2009
- 2009-10-08 JP JP2009234328A patent/JP2011079104A/ja active Pending
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