JP2011075116A - 外気処理空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筐体11内に、外気と内気を熱交換する全熱交換素子31と、外気を屋内に全熱交換素子31を経て導入する給気ファン40Aと、内気を屋外に全熱交換素子31を経て排出する排気ファン40Bとを備えた外気処理空気調和機10は、ファンモーター50A、50Bを筐体11の一辺を構成する側面パネル11cに対向配置させた構成を有する。
【選択図】図1
Description
そこで、本発明の目的は、複数の送風機を備えた外気処理空気調和機において、これら複数の送風機のメンテナンスに係る作業負担を軽減することにある。
図1は、本実施形態にかかる外気処理空気調和機の内部構造を示す斜視図であり、図2は、外気処理空気調和機の平面図であり、図3は、外気処理空気調和機の側断面図である。この図1及び図2では筐体の上面パネルを省略している。
また、天井板には、図1に示すように、外気処理空気調和機10を保守、点検するための2つの点検口20、20が形成され、本実施形態では、これら点検口20、20は、外気処理空気調和機10の筐体11の長手方向に延びる一対の側面パネル11c、11dのうち、一方の側面パネル11cに沿って並設されている。
屋内側吸込口12に連通する空間では、図2に示すように、仕切壁17に、後述する排出経路34、バイパス経路39にそれぞれ連なる排気開口17b、バイパス開口17cが設けられるとともに、これら排気開口17b、バイパス開口17cの一方を閉塞して、屋内側吸込口12から吸い込まれた内気RAを排出経路34もしくはバイパス経路39に切換えて流すためのダンパユニット80が配置されている。このダンパユニット80は、略L字形状に折り曲げられ、排気開口17b、バイパス開口17cの一方を開放し、他方を閉塞するダンパ板81と、このダンパ板81を回動させるダンパモーター82とを備える。
また、本構成では、全熱交換ユニット30には、筐体11及び風路形成体36との協働により、内気RAを屋外に全熱交換素子31をバイパスして排出するバイパス経路39が形成されている。
また、全熱交換素子31の屋内側下方に位置する側面31bに連通する空間38bは、排気開口17b及びダンパユニット80(図1)を介して屋内側吸込口12に連通している。このため、この空間38bが内気吸込経路となり、全熱交換素子31の側面31bが吸込口となる。
また、全熱交換素子31の屋内側上方に位置する側面31dに連なる空間38dは、給気ファン40A及び空調ユニット60を介して屋内側吹出口13に連通している。このため、この空間38dが給気通路となり、全熱交換素子31の側面31dが吹出口となる。
給気ファン40A及び排気ファン40Bは、ともにシロッコファンであり、排気ファン40Bは、屋外側凹部36Bにて筐体11の側面パネル11bの屋外側吹出口15に対応する位置に取り付けられている。また、給気ファン40Aは、屋内側凹部36Aにて仕切壁17に形成された給気開口17aに連通し、側面パネル11aの屋内側吹出口13に対応する位置に取り付けられている。
図4(a)に示された側面は図1中の側面パネル11c側の面である。給気ファン40Aは、略円筒形のケーシング41Aに、複数のフィンを備えた円筒形の回転羽根42Aを収容して構成されるシロッコファンであり、回転羽根42Aを回転駆動するファンモーター(駆動モーター)50Aが取り付けられる。本実施形態の回転羽根42Aは、回転軸方向の両端面から吸気して側面方向へ送風する両吸込型である。ケーシング41Aには、回転羽根42Aの吸い込み面に対応して、一方の側面に吸気口44Aが開口し、他方の側面に吸気口45Aが開口しており、これら吸気口44A、45Aから屋内側凹部36Aの空気が吸い込まれる。また、ケーシング41Aには吹出口43Aが設けられ、この吹出口43Aから後述する空調ユニット60に向けて送風される。
一方、排気ファン40Bも同様に、ケーシング41B内に回転羽根42Bを収容した両吸込型のシロッコファンとして構成され、ケーシング41Bには回転羽根42Bの軸方向両端に対応する吸気口44B、45Bが設けられ、吸気口44B、45Bから屋外側凹部36B内の空気を吸い込んで、吹出口43Bから屋外側吹出口15を通じて送風する。排気ファン40Bにおいては、筐体11への設置状態において側面パネル11cに対向する吸気口44Bに、回転羽根42Bを回転駆動するファンモーター(駆動モーター)50Bが設けられている。つまり、本構成では、これらファンモーター50B、50Aは、図1に示すように、天井板に設けられた2つの点検口20、20側に位置する筐体11の一方の側面パネル11cに向けて設けられている。
なお、図4に示したように、吹出口43A、43Bは高さ方向の中央に位置していないが、吹出口43A、43Bの位置と屋内側吹出口13及び屋外側吹出口15の位置とは完全に重ならなくても、効率よく内気排出と外気導入を行える。また、給気ファン40Aの吹出口43Aに連通する屋内側吹出口13の高さを、吹出口43Aに合わせて上側に偏らせ、屋外側吹出口15の高さを排出経路34bに合わせて下側に偏らせれば、通風抵抗がより一層低減され、さらに効率よく内気排出と外気導入を行える。
同様に、排気ファン40Bは、図2に示すように、ファンモーター50Bが取り付けられていない側の吸気口45Bが、排出経路34の上流である屋内側吸込口12側に位置するように配置されている。屋内側吸込口12から吸い込まれた外気は全熱交換素子31の全面を通過可能であるが、屋内側吸込口12側の風量が多くなる傾向があるので、ファンモーター50Aによって塞がれていない側の吸気口45Bを、筐体11の幅方向において屋内側吸込口12側に位置させることで、全熱交換素子31を通過する風量が多い側から多くの空気を吸い込む構成となるため、少ない抵抗で大量の空気を吸い込み、効率よく送風できる。
空調ユニット60は、導入経路35を通じて屋内に供給される外気を冷房または暖房するものであり、図3に示すように、室内熱交換器61と、加湿器62と、これら室内熱交換器61及び加湿器62から流下するドレン水を受けるドレンパン63とを備える。室内熱交換器61は、膨張弁64(図2)を介して、圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた空気調和装置の室外ユニット(不図示)に接続されており、冷房運転時には、蒸発器として機能して外気を冷却して屋内に供給し、暖房運転時には凝縮器として機能して外気を加温して屋内に供給する。
また、空調ユニット60は、室内熱交換器61の一端に膨張弁64を介して接続された液冷媒配管接続口65と、室内熱交換器61の他端に接続されたガス冷媒配管接続口66とを備え、これら液冷媒配管接続口65及びガス冷媒配管接続口66は、図1に示すように、上記点検口20、20側に位置する筐体11の側面パネル11cを貫通している。
この加湿器62には、給水接続口67を有する加湿器制御箱68が設けられ、この加湿器制御箱68内には、給水接続口67から供給された水の圧力を所定の圧力まで減じる減圧弁と、この減圧された水を加湿エレメントに供給するために開閉する電磁弁と、この電磁弁の動作を制御する制御基板とが設けられている。本実施形態では、加湿器制御箱68は、図1に示すように、上記点検口20、20側に位置する筐体11の側面パネル11cに設けられている。
また、この側面パネル11cには、当該側面パネル11cの下方位置に、上記したドレンパン63で受けたドレン水を外部に排出するためのドレン管接続口69が設けられている。このドレン管接続口69は、ドレンパン63からドレン水を自然排水する際にドレン管が接続されるものである。なお、符号70もドレン管接続口であり、このドレン管接続口70は、ドレンパン63からドレンポンプを利用して排水する場合に使用される。このドレン管接続口70が使用される場合には、自然排水用のドレン管接続口69は封止される。
本実施形態では、筐体11の側面パネル11cには、図1に示すように、全熱交換素子31に対応する位置に着脱自在なメンテナンスパネル22が設けられている。このほか、側面パネル11cには、上述したように電装箱21と一体に取り付けられたメンテナンスパネル23がメンテナンスパネル22に並べて配置され、メンテナンスパネル23の反対側にはメンテナンスパネル24が配置される。さらに、側面パネル11cには、液冷媒配管接続口65、ガス冷媒配管接続口66、及びドレン管接続口69の近傍に位置するメンテナンスパネル25と、加湿器制御箱68に一体に取り付けられたメンテナンスパネル26とが配置されている。
これらメンテナンスパネル22〜26は、いずれも側面パネル11cに対して着脱可能であり、図5はメンテナンスパネル22〜26を取り外した状態を示している。
また、加湿器62は、側面パネル11cに着脱可能に設けられたメンテナンスパネル26の内側に一体に取り付けられ、メンテナンスパネル26の外側には加湿器制御箱68が取り付けられている。この加湿器制御箱68、加湿器62は、メンテナンスパネル26とともに筐体11の外に引き出すことが可能であり、エレメント(不図示)の清掃や交換等のメンテナンスを側面パネル11c側から行える。
さらに、加湿器62と加湿器制御箱68とを一体に備えたメンテナンスパネル26、さらに、冷媒配管やドレン配管の接続口、加湿器の給水管の接続口のメンテナンス用のメンテナンスパネル25、及び電装箱21を、側面パネル11cに設けたため、これら各部位に点検口20から簡単にアクセスすることができ、天井裏空間に入り込まなくても当該部位のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、暖房運転時に外気温度よりも室温が低い場合、もしくは、冷房運転時に外気温度よりも室温が高い場合には、ダンパユニット80のダンパ板81を、排気開口17bを閉塞してバイパス開口17cを開放した状態とすることにより、内気RAは屋内側吸込口12から筐体11内に吸い込まれた後、全熱交換素子31と通過しないバイパス経路39を通って屋外側吹出口15から排気EAとして屋外に排出される。このため、空調ユニット60の冷暖房負荷を軽減することができ、省資源、省エネルギー化を図ることができる。
さらに、各図に示したように、外気処理空気調和機10は、天井裏空間において、該天井裏空間を構成する天井板の点検口20、20が各送風機のメンテナンス用の開口19a、19cの各々の近傍に位置するよう設置されるので、点検口20からファンモーター50A、50Bに対して容易にアクセスできる。また、点検口20から直接、天井裏空間に入り込むことなくファンモーター50A、50Bにアクセスすることも可能である。
さらに、筐体11から屋外へ排気する屋外側吹出口15と、筐体11から屋内へ給気するための屋内側吹出口13とを、筐体11の両端面を構成する側面パネル11b、11aにおいて互いに対向する位置に設け、給気ファン40A及び排気ファン40Bを、それぞれ屋外側吹出口15と屋内側吹出口13とに対向させて配置したので、給気ファン40A、40Bの吹き出し空気を少ない抵抗で屋内側吹出口13及び屋外側吹出口15へ送風させることができ、通風抵抗を抑え、効率よく外気の導入と内気の排出を行える。
11 筐体
11c 側面パネル(側板)
12 屋内側吸込口
13 屋内側吹出口
14 屋外側吸込口
15 屋外側吹出口
19a、19b、19c、19d 開口
20 点検口
21 電装箱
22、23、24、25、26 メンテナンスパネル
30 全熱交換ユニット
31 全熱交換素子
34 排出経路
35 導入経路
36 風路形成体
40A 給気ファン(導入送風機)
40B 排気ファン(排出送風機)
41A、41B ケーシング
42A、42B 回転羽根
43A、43B 吹出口
44A、44B 吸気口
45A、45B 吸気口
50A、50B ファンモーター(駆動モーター)
60 空調ユニット
61 室内熱交換器(熱交換器)
EA 排気
OA 外気
RA 内気
SA 給気
Claims (6)
- 筐体内に、外気と内気を熱交換する全熱交換素子と、外気を屋内に前記全熱交換素子を経て導入する導入送風機と、内気を屋外に前記全熱交換素子を経て排出する排出送風機とを備えた外気処理空気調和機において、
前記各送風機の駆動モーターを前記筐体の一辺を構成する側板に対向配置させた、
ことを特徴とする外気処理空気調和機。 - 前記各送風機の駆動モーターに対向する前記側板には、前記全熱交換素子を前記筐体の幅方向に引き出し可能とする開口、及び、前記各送風機のメンテナンス用の開口を設けたことを特徴とする請求項1記載の外気処理空気調和機。
- 前記外気処理空気調和機は、天井裏空間において、該天井裏空間を構成する天井板の点検口が前記各送風機のメンテナンス用の開口の近傍に位置するよう設置されることを特徴とする請求項2記載の外気処理空気調和機。
- 前記導入送風機及び前記排出送風機は、ケーシングの両側面に吸気口を有する両吸込型のシロッコファンとして構成され、前記駆動モーターを一方の吸気口に取り付けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の外気処理空気調和機。
- 前記筐体内に、屋外側吸込口から外気を屋内に導入する導入経路と、屋内側吸込口から内気を屋外に排出する排出経路とを備え、前記導入送風機を、前記ケーシングの開口のうち前記駆動モーターとは反対側の開口が前記屋外側吸込口側に位置するよう配置し、前記排出送風機を、前記ケーシングの開口のうち前記駆動モーターとは反対側の開口が前記屋内側吸込口側に位置するよう配置したことを特徴とする請求項4記載の外気処理空気調和機。
- 前記筐体から屋外へ排気する屋外側吹出口と、前記筐体から屋内へ給気するための屋内側吹出口とを、前記筐体の両端面において互いに対向する位置に設け、前記導入送風機及び前記排出送風機を、それぞれ前記屋外側吹出口と前記屋内側吹出口とに対向させて配置したことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の外気処理空気調和機。
Priority Applications (1)
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JP2009223678A JP2011075116A (ja) | 2009-09-29 | 2009-09-29 | 外気処理空気調和機 |
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JP2009223678A Pending JP2011075116A (ja) | 2009-09-29 | 2009-09-29 | 外気処理空気調和機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102305448A (zh) * | 2011-09-23 | 2012-01-04 | 广东朗能电器有限公司 | 全热交换机 |
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2009
- 2009-09-29 JP JP2009223678A patent/JP2011075116A/ja active Pending
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