JP2011073106A - ワーク押さえ方法および装置並びにワークのネジ締め用冶具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークをできるだけ均等に押し付けてワーク台上に一時的に固定すること。
【解決手段】押さえ部材22から突出する位置決めピン23をワーク台21に設けられた位置決め穴24に挿入してXY面における位置決めを行った状態で、押さえ部材22をワークWKのほぼ中央付近において点接触状態でワーク台21に向かって押し付ける。その際に、押さえ部材22のほぼ中央に先端部が球面状の突出ピン25を設けておき、突出ピン25の先端部を平面によって押す。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯電話機などのワークを押さえる方法および装置並びにワークのネジ締め用冶具に関する。
近年において、携帯電話機はその機能の多様化が進むとともに防水性の要求がますます高まっている。また、パソコン、端末機器、ゲーム機器、音楽機器などのように、小型化が進み、しかも融合し多機能化したこれらの携帯可能な機器においても、防水性の要求が今後拡大すると考えられる。
ところで、一般に、携帯機器のケーシングは、フロントケースとリヤケースとが複数のネジによって互いに締め付けられて構成されることが多い。ネジ締め工程においては、例えば、作業者が、仮組みされたケーシングをワークとしてワーク台の上にセットする。セットが完了すると、ネジ締め装置に設けられた電動ドライバーが、ネジ供給機から供給されたネジをその先端部で吸着して保持した後、ワークのネジ穴の真上に移動する。そして、電動ドライバーが回転駆動しながら下降し、ネジをワークのネジ穴にネジ込んで締め付ける。このような動作を繰り返し、全てのネジ穴に対してネジを締め付ける。
このようなネジ締め工程に用いられるネジ締め装置の例が特許文献1に開示されている。
特開平1−97577
ところで、ケーシングにおける防水性を確保するために、フロントケースとリヤケースとの間にそれらの周縁部に沿ってパッキンが装着される。パッキンにはゴムまたは樹脂のような弾力性のある材料が用いられる。フロントケースとリヤケースとによってパッキンを挟みつけることにより、パッキンを圧縮して反力を持たせ、これにより気密性を得て、防水性を確保する。
したがって、防水性を確実とするためには、パッキンを装着する際にその全体を均等に圧縮することが重要であり、そのため仮組みされたケーシングの全体をできるだけ均等に押し付ける必要がある。
そのためには、従来のように作業者がワークをワーク台の上にセットする場合に、それと同時にケーシングを均等に押さえ付けてワーク台上に一時的に固定しておき、その状態でネジ締めを行う必要がある。その場合には、実際に均等に押さえ付けておくことが作業者にとって容易ではないため、ネジ締め工程のサイクルタイムが長くなったり、歩留りが低下したりする可能性がある。
このように、従来においては、パッキンが装着されて仮組みされたケーシングを均等に押し付けるための適当な装置がなく、作業者が手動で行わなければならないというのが現状である。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、ワークをできるだけ均等に押し付けてワーク台上に一時的に固定することのできるワーク押さえ方法および装置を提供することを目的とする。
ここで述べる実施形態のワーク押さえ方法では、押さえ部材から突出する位置決めピンを前記ワーク台に設けられた位置決め穴に挿入してXY面における位置決めを行った状態で、前記押さえ部材を前記ワークのほぼ中央付近において点接触状態で前記ワーク台に向かって押し付ける。
また、ワーク押さえ装置では、ワーク台上に載置されたワークを押し付ける押さえ部材と、前記押さえ部材から前記ワーク台に向かって突出する位置決めピンと、前記ワーク台に設けられて前記位置決めピンが挿入される位置決め穴と、前記ワーク台に対して開閉可能に設けられ、前記押さえ部材を前記ワークのほぼ中央付近において点接触状態で前記ワーク台に向かって押し付ける押圧部材と、を備える。
本発明によると、ワークをできるだけ均等に押し付けてワーク台上に一時的に固定することができる。
本発明に係るワーク押さえ方法を説明するための図である。 ワークの例を示す斜視図である。 本発明に係る実施形態のワーク押さえ装置を示す斜視図である。 ワーク押さえ装置の押圧カバーを開けた状態を示す斜視図である。 ワーク押さえ装置の平面図である。 ワーク押さえ装置の押圧カバーを開けた状態を示す平面図である。 ワーク押さえ装置の押圧カバーを取り除いた状態を示す平面図である。 図5におけるAA−AA線断面矢視の斜視図である。 図5におけるAB−AB線断面矢視図である。 図5におけるB−B線断面矢視図である。 図5におけるC−C線断面矢視図である。 図5におけるD−D線断面矢視図である。 図5におけるE−E線断面矢視図である。
〔ワーク押さえ方法およびワーク押さえ装置の説明〕
まず、ワーク押さえ方法について説明する。
ここでは、ワークWKが、図2に示すように携帯電話機における仮組みされたケーシング(筐体)である場合について説明する。しかし、ワークWKとして、図2に示された以外の種々の形状または構造のケーシング、または携帯電話機以外の種々の携帯機器および電子機器に適用することが可能である。
なお、図2においては、ワークWKは分解された状態で示されているが、これはワークWKの構造を分かりやすくするためであり、実際にはワークWKとしては、パッキンPKを挟んでフロントケース11とリアケ−ス12とが仮組みされた状態のものが用いられる。
また、ワークWKは折り畳み形式の携帯電話機であるが、図2においては、受話器側(可動側)が省略され、送話器側(固定側)のみが示されている。
図2において、ワークWKであるケーシングは、フロントケース11、リアケ−ス12、およびパッキンPKを備える。パッキンPKは、ゴムまたは樹脂などの弾力性のある材料を用いて型成形することができ、フロントケース11とリヤケース12との間にそれらの周縁部に沿って装着される。パッキンPKは、フロントケース11とリヤケース12とによって挟みつけられて密着状態で圧縮される。これによりパッキンPKに反力が生じて気密性が得られ、防水性が確保される。また、リヤケース12の内部にはプリント基板KBなどが装着される。
フロントケース11には、周辺の複数個所、ここでの例では6箇所に、ネジを挿入するための穴14a〜14fが設けられ、リアケ−ス12にはそれに対応したナット(インサートナット)15a〜15fが設けられている。ワークWKは、仮組みされた状態から、図示しない6個のネジを穴14a〜14fに挿入してナット15a〜15fにネジ込むことにより、本組みの状態となって一体化される。
図1において、ワーク押さえ装置3は、ワーク台21の上に載置されたワークWKを押さえ部材22により押し付けてワーク台21上に一時的に固定するものである。一時的に固定した状態で、6個のネジをナット15a〜15fにネジ込んで締め付ける。
すなわち、ワーク押さえ装置3は、ワーク台21、押さえ部材22、複数の位置決めピン23、複数の位置決め穴24、突出ピン25、および押圧部材26などを備える。
ワーク台21は、その上にワークWKを載置するものである。ワーク台21は、合成樹脂または金属などを材料として用いることができる。ワーク台21の上面にはワークWKの表面形状に沿った凹部21aが設けられている。凹部21aへのワークWKの取り付けおよび取り外しが容易なように、また凹部21aの上に載置されたワークWKが押さえられることによって多少でも滑って凹部21aにぴったりと嵌まり込むように、自己潤滑性を有する材料を用いることが好ましい。ワーク台21は、例えば、ネジ締め装置の基台に設けられたXYテーブルなどに取り付けられる。
押さえ部材22は、ワーク台21上に載置されたワークWKを押し付ける。押さえ部材22には、ワーク台21と同様な材料を用いることが好ましい。押さえ部材22の下面には、ワークWKの表面形状に沿った凹部22aが設けられている。
位置決めピン23は、押さえ部材22の表面(下面)からワーク台21に向かって突出するように設けられている。位置決めピン23は、円柱状であり、先端部にテーパ面が設けられて円錐台状となっている。位置決めピン23は、次に説明する位置決め穴24に挿入されることによって、XY平面における位置決めを行うためのものである。
本実施形態では、位置決めピン23は複数個設けられる。つまり、図1におけるワーク台21の左端部において、紙面の奥行き方向に2個の位置決めピン23が設けられる。XY平面における押さえ部材22の位置決めのためには、2個の位置決めピン23により2箇所で位置決めを行えば十分であるからである。しかし、押さえ部材22を図示しない適当な支持機構で支持した場合に、1個の位置決めピン23により1箇所で位置決めを行えることもある。また、位置決めピン23は3箇所またはそれ以上であってもよい。
位置決め穴24は、ワーク台21に設けられて位置決めピン23のそれぞれが挿入される。位置決め穴24の内径は、位置決めピン23の外形とほぼ同じであるが、容易に挿入および抜脱が可能なように、また挿入した状態で位置決めピン23が若干斜め状態となることが可能なように、位置決め穴24の内径が位置決めピン23の外形よりも若干大きくなるように、緩めの公差が設けられている。また、位置決めピン23と位置決め穴24との軸方向の係合は、余り長くならないよう、例えば1ミリメートル〜数ミリメートル程度とされている。位置決め穴24は位置決めピン23の個数に対応して設けられる。
なお、位置決め穴24は、ワーク台21に直接に設けてもよいが、ワーク台21に大きめの穴を設けておき、その穴に金属製または合成樹脂製などのブシュを嵌め込んでもよい。
突出ピン25は、先端部が球面状であり、押さえ部材22の表面においてワークWKのほぼ中央に相当する位置に設けられている。つまり、突出ピン25は、図1におけるワークWKの左右方向のほぼ中央位置に設けられるが、紙面の奥行き方向においてもそのほぼ中央位置に設けられる。
なお、この場合のワークWKの中央とは、圧縮されるべきパッキンPKの中央のことである。パッキンPKがフロントケース11やリヤケース12の周縁に沿って装着されている場合には、フロントケース11やリヤケース12の中央と同じこととなる。いずれにしても、突出ピン25の位置は厳密に定められるものではなく、パッキンPKを含めてワークWKをほぼ均等にバランスよく押し付ける位置であればよい。
押圧部材26は、押さえ部材22をワークWKのほぼ中央付近において点接触状態でワーク台21に向かって押し付ける。押さえ部材22は押圧部材26によって点接触状態で押し付けられるから、その接触点を支点として回転が可能である。したがって、点接触状態とは、接触部分を支点として回転が可能である状態をいう。
また、突出ピン25の先端部は平面で押されるので、必要に応じてその平面上を突出ピン25の先端部が滑って移動することが可能である。したがって、押さえ部材22は、ある範囲内において、位置決めピン23と位置決め穴24とによってXY平面における位置決めが行われた状態で、ワークWKからの反力に応じた任意の姿勢をとることが可能である。
なお、押圧部材26の下面には凹部26aが設けられ、凹部26aに突出ピン25の先端部が入り込み、これによって外れないようになっている。この場合でも凹部26aの底面は平面であり、突出ピン25の先端部は平面で押されることとなる。押圧部材26は、ワークWKの装着および取り出しが容易なように、ワーク台21に対して開閉可能に設けられる。
なお、突出ピン25の先端部は厳密な球面でなくてもよく、円錐台、円錐、角錐などであってもよい。また、押圧部材26の下面に凹部26aがなくてもよい。
また、押さえ部材22は、押圧部材26の開閉とともに開閉されるよう、押圧部材26に連結しておけばよい。その場合に、押さえ部材22を、押圧部材26に対して固定されないように、つまり適度な範囲で自由状態が許されるように、つまりガタを有するように、連結しておけばよい。
なお、位置決めピン23、突出ピン25、および押圧部材26の材料として、例えば、金属または合成樹脂などを用いることができる。
次に、このようなワーク押さえ装置3を用いてワークWKを押さえる手順を説明する。
押圧部材26および押さえ部材22を開いた状態で、ワーク台21の上にワークWKを載置し、ワークWKの下面が凹部21aに嵌まり込んだ正しい状態となるようにセットする。ワークWKのセットは、作業者が手で行うことが可能であるが、適当なマニピュレータを用いて自動的に行うようにしてもよい。
ワークWKをセットした後、押圧部材26および押さえ部材22を閉じる。そのとき、押さえ部材22の凹部22aがワークWKの上面に嵌まり込むようにし、かつ、位置決めピン23が位置決め穴24に挿入されるようにする。この動作も、作業者が行ってもよく、自動的に行うようにしてもよい。
この状態で、押圧部材26を図1の矢印M1方向に向かって押す。押圧部材26を押すのは、作業者が手で押してもよく、油圧シリンダ、空気圧シリンダ、電動機、またはこれらを用いた適当な押圧機構を用いてもよい。
これにより、押圧部材26の底面で突出ピン25の先端部が押され、これによって、押さえ部材22は、ワークWKのほぼ中央付近において点接触状態でワーク台21に向かって押し付けられる。
押さえ部材22は押圧部材26に対して自由状態が許されているから、押さえ部材22がワークWKを均等に押しつけてワーク台21上に一時的に固定する。
この状態で、適当な電動ドライバーにより、フロントケース11とリアケ−ス12とをネジで締め付けて一体化する。
このとき、ワークWKのフロントケース11は、パッキンPKの全体をリヤケース12に対して均等に押し付けることとなり、パッキンPKがはみ出したりすることがない。そのため、パッキンPKによる気密性が損なわれることがなく、ワークWKの設計通りの防水性が確保される。
また、押圧部材26を押す力の大きさを調整しておくことによって、ワークWKを押し付ける力を調整することができ、ワークWKを破損させたりひび割れを生じさせたりすることがない。また、押さえ部材22とワーク台21との間隔が設定された距離となるよう、ワークWKに応じて各部の寸法を設定し、または適当なスペーサを設けておいてもよい。
そして、押さえ部材22は、位置決めピン23によってXY平面における位置決めが行われているから、ワークWKとの位置がずれることがなく、ワークWKを正しい位置で押すことになる。しかも、ネジをワークWKのナット15a〜15fにネジ込む際に、押さえ部材22をネジの案内部材として用いることが可能である。
すなわち、押さえ部材22に、ワークWKのナット15a〜15fの位置に対応したそれぞれの位置に、ネジの頭部の外径よりも若干大きな穴を設け、かつ上面側に皿状のザグリ穴を設けて、ネジの案内部とすることができる。
押さえ部材22がワークWKを均等に押し付けた状態で、押さえ部材22とワークWKとのXY平面における位置は正確に合うので、ネジの案内部とナット15a〜15fの位置とが正確に一致する。そのため、位置決めされた電動ドライバーの中心軸がネジの案内部およびナット15a〜15fの位置と正確に一致し、ネジを正しく案内しまたは誘導し、正確にかつ迅速にネジ締めを行うことが可能である。
そのため、防水性が要求されるワークWKに対し、高い信頼性でネジ締めを行うことができる。
〔ワーク押さえ装置の実施形態の説明〕
次に、ワーク押さえ装置の実施形態について、図3〜図13を参照して説明する。
本実施形態のワーク押さえ装置3Bは、ワーク台30の上に載置されたワークWKを押さえ部40により押し付けてワーク台30上に一時的に固定するものである。ワークWKとして、図2に示すような携帯電話機における仮組みされたケーシングが用いられる。但し、図3以下においては、ワークWKとして受話器側も示されている。
図3〜図6において、ワーク押さえ装置3Bは、ワーク台30、押さえ部40、および補助押さえ部50などを備える。
押さえ部40は、ワーク台30の一方の側面位置において回動可能に設けられ、ワーク台30の上に載置されたワークWKの送話器側を押さえ付ける。補助押さえ部50は、ワーク台30の他方の側面位置において回動可能に設けられ、押さえ部40が閉じた状態で押し付け力を増大させ、かつその状態を保持する。
図7〜図12も参照して、ワーク台30は、基板31およびワーク台本体32などを備える。
基板31は、厚板状の金属などを用いて形成することができ、その表面のほぼ中央にワーク台本体32がネジで取り付けられる。基板31には、その両側に、支持ブロック33a〜33dがネジで取り付けられる。
ワーク台本体32は、合成樹脂または金属などを用いて形成することができ、上面には、ワークWKの表面形状に沿った凹部32aが設けられている。また、表面の2箇所に、後で述べる押さえ部材45の位置決めのための位置決め穴34(位置決め穴34a,34b)が設けられる。
図10によく示されるように、位置決め穴34は、ワーク台本体32に設けられた穴491に、金属などからなる円筒状のブシュ492が嵌め込まれて形成される。
図3に戻って、2つのブロック33a〜33bには、押さえ部40のシャフト41が回動可能に取り付けられ、他の2つのブロック33c〜33dには、補助押さえ部50のシャフト51が回動可能に取り付けられる。
各シャフト41,51にはピン41a,51aが設けられる。図示しないトルクモータの回転軸をピン41a,51aにそれぞれ係合させることにより、押さえ部40または補助押さえ部50を回転させる。
押さえ部40は、軸ブロック42、押圧カバー43、押さえ補助部材44、押さえ部材45、板バネ部材46、規制ピン47、当接ブロック48、および位置決めピン49などを備える。
軸ブロック42は、四角柱状のものであり、シャフト41と一体的に回転する。軸ブロック42の1つの表面に、押圧カバー43がネジで取り付けられる。
押圧カバー43は、例えば鉄板を略Z字形に折り曲げることにより形成される。シャフト41を回転させることにより、図3に示す閉じ位置と、図4または図6に示す開位置との間を回動する。押圧カバー43には、電動ドライバーとの干渉を避けるための大きめの穴431a,431bが設けられる。
押圧カバー43には、次に説明する押さえ補助部材44と押さえ部材45とが一体化されたものが、板バネ部材46および3つの規制ピン47によって吊り下げられた状態で取り付けられる。
すなわち、押さえ補助部材44および押さえ部材45は、いずれも平面視で長方形の板状体であり、外形は互いにほぼ同じである。この例では、補助部材44は金属からなり、押さえ部材45は合成樹脂からなる。これらはネジにより一体化されている。押さえ部材45の下面は、ワークWKの送話器側の表面に沿った形状の凹部45aとなっている。
押さえ補助部材44および押さえ部材45には、ワークWKのナット15a〜15fの位置に対応した位置に、ここに用いるネジの頭部の外径よりも若干大きな案内穴44a〜44fが設けられている(図3および図7参照)。
図12によく示されるように、案内穴44eは、押さえ補助部材44に設けられた皿状のテーパ穴441、段部穴442、ストレート穴443、および押さえ部材45に設けられたストレート穴451によって形成される。ストレート穴443とストレート穴451とは同じ内径であり、しかもここに用いるネジの最大外径よりも大きい。
ワークWKのナット15eにネジをネジ込む工程において、ナット15eの直上に移動してきた電動ドライバーが、回転しながら真っ直ぐに下降する。これにより、電動ドライバーの先端(下端)に保持されたネジが、穴431bおよび案内穴44eを通過してナット15eにネジ込まれる。テーパ穴441、段部穴442、ストレート穴443,451は、電動ドライバーの先端部と干渉しない大きさとなっている。
また、押さえ補助部材44には、ワークWKの送話器側のほぼ中央付近に、突出ピン61が設けられる。また、突出ピン61を中心とした1つの円周上に等角度間隔で3つの規制ピン47(規制ピン47a〜47c)が設けられる。
すなわち、図8、図9、図13によく示されるように、突出ピン61は、先端部が球面状であり、根元部が円柱状である。押さえ補助部材44には、ザグリ穴444および挿入穴445が設けられており、挿入穴445に突出ピン61の円柱状の部分が挿入される。挿入穴445を貫通した突出ピン61の端面の側からポンチを打ちつけることなどによって、突出ピン61の円柱状の部分がかしめられ、これによって突出ピン61が固定される。押圧カバー43には、突出ピン61の球面状の部分に対応する部分に、凹部43aが設けられる。
また、規制ピン47は、径小部と径大部とからなる2段の円柱状であり、径大部の端部に近い位置にリング状の溝が設けられている。押さえ補助部材44には、規制ピン47の位置に3つの穴446が設けられ、それらの穴446に、規制ピン47の径小部が挿入され、反対側の端面からポンチを打ちつけることなどによってかしめられ、固定されている。
押圧カバー43には、3つの規制ピン47に対応する位置に、3つの貫通穴432が設けられている。これら3つの貫通穴432は、平面視においてそれぞれ突出ピン61とを結ぶ線に沿って長く形成された長穴である。3つの貫通穴432を長穴としておくことによって、押圧カバー43に対する押さえ補助部材44の回転の自由度が向上する。
板バネ部材46は、バネ特性を有する薄い金属板からなり、三角形状の基部46aと、基部46aから折り曲げられて延びる3つの脚部46bとを有する。
脚部46bには、それぞれ穴461が設けられ(図9参照)、それぞれの穴461に規制ピン47が挿入され、かつ規制ピン47の溝に止めリング471が嵌め込まれ、抜け止めがなされている。
押さえ補助部材44の自由状態において、板バネ部材46の基部46aが押圧カバー43の表面に当接し、3つの脚部46bのバネ力によって、規制ピン47が図9の上方へ引きつけられる。つまり、板バネ部材46は、端部である3つの脚部46bが3つの規制ピン47に係合し、かつ中央部の基部46aが押圧カバー43の表面に当接する。
これによって、押さえ補助部材44が押圧カバー43の方に引き寄せられ、突出ピン61の先端部が押圧カバー43の凹部43aに弾性的に当接した状態となる。
このように、押さえ部材45は、押圧カバー43に対して、突出ピン61の先端部が押圧カバー43の表面に当接する方向に板バネ部材46により付勢された状態で保持されている。
当接ブロック48は、その材料として金属などを用いることができ、ネジによって押圧カバー43の下面に取り付けられる。押圧カバー43の閉位置において、当接ブロック48がワーク台本体32の表面に当接し、これによって押圧カバー43の閉位置の位置が決定される。
なお、図6に示されるように、ワーク台本体32において、その周縁部は凹部32aに対して高くなっているが、部分的には凹部32aとほぼ同じように低くなっている。位置決め穴34が設けられた部分は高くなっており、ここに当接ブロック48が当接する。
位置決めピン49は、上に述べた位置決め穴34に対応した位置において、押さえ補助部材44に対して固定的に取り付けられている。
すなわち、図7および図10に示されるように、位置決めピン49は、先端部がテーパ状になった2段の円柱状のものである。押さえ補助部材44には、ブラケット491がネジで取り付けられ、ブラケット491に設けた穴に、位置決めピン49が挿通され、ナットによって締めつけられて固定されている。
位置決めピン49は、押圧カバー43の閉位置において位置決め穴34に挿入されて嵌合し、これにより、押さえ補助部材44および押さえ部材45のXY平面における位置決めが行われる。
補助押さえ部50は、軸ブロック52および補助押圧カバー53などを備える。
軸ブロック52は、四角柱状のものであり、シャフト51と一体的に回転する。軸ブロック52の1つの表面に、補助押圧カバー53がネジで取り付けられる。
補助押圧カバー53は、例えば鉄板を略Z字形に折り曲げることにより形成される。シャフト51を回転させることにより、図3に示す閉じ位置と、図4に示す開位置との間を回動する。押圧カバー43を閉位置とした状態で、補助押圧カバー53を閉位置とすることにより、押圧カバー43を十分な強さの力で容易にワークWKに向かって押し付けることができる。
すなわち、押圧カバー43は、トルクモータの回転駆動によりシャフト41を回転させ、これにより押圧カバー43を回転させてワークWKを押し付けるのであるが、これのみでは十分な押し付け力を得るのが容易ではない。
例えば、ワークWKのパッキンPKを圧縮するために必要な力は例えば2kg程度以上であるので、このようなトルクを得るためには各部の剛性を高めかつトルクモータの出力トルクを大きくする必要がある。
本実施形態では、押圧カバー43を閉位置とした状態で、補助押圧カバー53によってさらに押し付けて強い押し付け力を得ている。
このように、ワーク台30、押さえ部40、および補助押さえ部50を備えるワーク押さえ装置3は、ワークWKにネジをネジ込むためのネジ締め用冶具として用いることが可能である。
上に述べたワーク押さえ装置3Bを用いると、押圧カバー43を閉位置とすることにより、押さえ部材45によってワークWKの全体が均等に押し付けられ、一時的に固定される。この状態で、適当な電動ドライバーにより、ワークWKのフロントケース11とリアケ−ス12とをネジで締め付けて一体化する。ネジ締めによって、ワークWKのパッキンPKがはみ出したりすることなく、ワークWKの設計通りの防水性が高い信頼性で確保される。
上に述べた実施形態において、押圧カバー43の凹部43aに、補強または潤滑などのための適当な部材を設けてもよい。本発明における押さえ部材の例として、上の実施形態では押さえ補助部材44および押さえ部材45の一体化したものが示されているが、これらを当初から一体で製作してもよい。
上に述べた実施形態において、ワーク台21、押さえ部材22、基板31、ワーク台本体32、位置決め穴34、押圧カバー43、押さえ補助部材44、押さえ部材45、板バネ部材46、規制ピン47、位置決めピン49、突出ピン61、ワーク台30、押さえ部40、補助押さえ部50、ワーク押さえ装置3,3B、およびワークWKの全体または各部の構成、構造、形状、寸法、成形方法、製作方法、配置、個数、材質、位置などは、上に述べた以外に種々変更することができる。
上に述べた例では、ワークWKが折り畳み式の携帯電話機1である場合について説明したが、折り畳み式でない携帯電話機、携帯電話機以外の種々の携帯端末機、通信機器、コンピュータ機器、ゲーム機器、その他の携帯機器または電子機器などにも、本発明を適用することができる。
3,3B ワーク押さえ装置(ネジ締め用冶具)
21 ワーク台
22 押さえ部材
23 位置決めピン
24 位置決め穴
26 押圧部材
30 ワーク台
31 基板
32 ワーク台本体
34 位置決め穴
40 押さえ部
43 押圧カバー(押圧部材)
432 貫通穴
44 押さえ補助部材(押さえ部材)
45 押さえ部材
46 板バネ部材(バネ部材、板バネ)
47 規制ピン
49 位置決めピン
50 補助押さえ部
61 突出ピン61
WK ワーク

Claims (8)

  1. ワーク台上に載置されたワークを押さえ部材により押し付けてワーク台上に一時的に固定するためのワーク押さえ方法であって、
    前記押さえ部材から突出する位置決めピンを前記ワーク台に設けられた位置決め穴に挿入してXY面における位置決めを行った状態で、
    前記押さえ部材を前記ワークのほぼ中央付近において点接触状態で前記ワーク台に向かって押し付ける、
    ワーク押さえ方法。
  2. 前記押さえ部材のほぼ中央に先端部が球面状の突出ピンを設けておき、前記突出ピンの先端部を平面によって押す、
    請求項1記載のワーク押さえ方法。
  3. ワークをワーク台上に一時的に固定するためのワーク押さえ装置であって、
    ワーク台上に載置されたワークを押し付ける押さえ部材と、
    前記押さえ部材から前記ワーク台に向かって突出する位置決めピンと、
    前記ワーク台に設けられて前記位置決めピンが挿入される位置決め穴と、
    前記ワーク台に対して開閉可能に設けられ、前記押さえ部材を前記ワークのほぼ中央付近において点接触状態で前記ワーク台に向かって押し付ける押圧部材と、
    を備えるワーク押さえ装置。
  4. 前記押さえ部材のほぼ中央に先端部が球面状の突出ピンが設けられており、
    前記突出ピンの先端部を前記押圧部材の表面によって押すようになっている、
    請求項3記載のワーク押さえ装置。
  5. 前記押さえ部材は、前記押圧部材に対し、前記突出ピンの先端部が前記押圧部材の表面に当接する方向にバネ部材により付勢された状態で保持されている、
    請求項4記載のワーク押さえ装置。
  6. 前記押さえ部材には、複数の規制ピンが設けられ、
    前記押圧部材には、複数の前記規制ピンが貫通する複数の貫通穴が設けられ、
    前記貫通穴を貫通した後の前記規制ピンに前記バネ部材が係合することにより、前記突出ピンの先端部が前記押圧部材の表面に当接する方向に付勢されている、
    請求項5記載のワーク押さえ装置。
  7. 複数の前記規制ピンは、前記突出ピンを中心とした1つの円周上に等角度間隔で設けられた3つのピンであり、
    前記バネ部材は、端部が3つの前記規制ピンに係合し、かつ中央部が前記押圧部材の表面に当接する板バネである、
    請求項6記載のワーク押さえ装置。
  8. ワークが載置されるワーク台と、
    前記ワーク台上に載置されたワークを押し付ける押さえ部材と、
    前記押さえ部材に突出して設けられ前記ワーク台に設けられた位置決め穴に挿入される位置決めピンと、
    前記押さえ部材に前記ワークのネジ穴の位置に対応して設けられた案内穴と、
    前記ワーク台に対して開閉可能に設けられ、前記押さえ部材を前記ワークのほぼ中央付近において点接触状態で前記ワーク台に向かって押し付ける押圧部材と、
    を備えるワークのネジ締め用冶具。
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