JP2011071951A - 光通信システム及び光通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のN:Mプロテクションを発展させ、OLT毎の最大ONU収容数に対する、正常時のONU収容数低減を抑制できるPONプロテクションの光通信システム及び光通信方法を提供することを目的とする。
【解決手段】光通信システムは、複数のONUとOLTが第1のスプリッタと第2のスプリッタを介して接続されるPONシステムにおいて、コントローラを各OLTに接続し、当該コントローラによりONUの接続先OLTを変更可能にする切替デバイスを第1のスプリッタと第2のスプリッタ間に接続し、第1のスプリッタの1分岐は切替用に開放されているシステム構成とし、当該コントローラがOLTの故障を発見した際には、コントローラは各OLTの使用帯域を確認しつつ、当該OLTに接続されるONUが他の正常なOLTに接続されるように、切替デバイスを制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は冗長化技術を利用し、プロテクション機能を持たせたPONシステムに関するものである。
ブロードバンドの普及が進むにつれてネットワーク通信の果たす役割は益々大きくなっており、安定的にサービスを供給することが求められている。特に現在広まっている通信方式であるPassive Optical Network(PON)は、N:1スプリッタに1台の局側終端装置(OLT:Optical Line Terminal)と複数(例えば32台)の加入者側終端装置(ONU:Optical Network Unit)を接続した系であり、OLTおよびOLT−N:1スプリッタ間のファイバをN台のONUで共有することになる。そのため、共有部分のファイバ断やOLT故障によりサービス断が起きてしまうと、影響が多数のユーザへ及んでしまう恐れがある。したがって安定的にサービスを供給するために、装置故障やファイバ断に備えてOLTや経路を冗長化することは重要である。
PONを構成する装置およびファイバの一部または全部を冗長化することをPONプロテクションといい、冗長箇所や冗長方法に応じて様々な方式がある(例えば、非特許文献1を参照。)。例えば現行(active)装置1台に対して予備(backup)装置を1台備えるというように、activeとbackupの対応が1:1の方式を1:1プロテクションと呼び、その構成に関して非特許文献1にタイプA〜Dの4つの記載がある。図1は、タイプBの1:1プロテクションを採用する光通信システムを説明するブロック図である。タイプBは、装置故障やファイバ断時の影響が大きいOLT−スプリッタ間を冗長化する方式であり、OLT−ONU間を冗長化するタイプCやタイプDより低コストに実現できる。しかしながら冗長化しない場合と比べてOLTおよび共有ファイバはそれぞれ二倍の数が必要になる。そのためユーザあたりが負担するOLTおよび共有ファイバのコストが、冗長化しない場合と比べて2倍になる。
タイプBよりも、OLT冗長によるユーザあたりの冗長OLT追加コストを抑えられる他のプロテクション方式も提案されている(例えば、非特許文献2を参照。)。この方式は、activeとbackupの対応がN:1なのでN:1プロテクションと呼ばれる。図2は、N:1プロテクションを採用する光通信システムを説明するブロック図である。N:1プロテクションと図1のタイプBとの異なる点は、N台のactive OLTに対して正常時はデータ伝送を行わないbackup OLTが1台あり、さらに光スイッチが用いられていることである。OLT1台あたりの最大ONU収容可能台数をAとすると、正常時active OLTはそれぞれA台以下のONUと通信している。N台のactive OLTのうち1台が故障した際には、光スイッチを介してbackup OLTが故障OLT配下のONUと通信する。N:1プロテクションでは1台のbackup OLTの追加コストを、N台のOLT配下のユーザで分担できる。したがってN:1プロテクションにおけるユーザあたりの冗長OLT追加コストは、1:1プロテクションの場合よりも低減できる。
しかしながらN:1プロテクションおよび1:1プロテクションの両方とも、backup OLTはactive OLT正常時には全く使われず、active OLT故障時から修理されるまでの間のわずかな時間のために冗長装置のコスト増を負担しなければならないという点が、低コスト化の課題であった。
そこで、正常時にはデータ伝送を行わず故障時のみ行う装置が不要なプロテクション方式も提案されている(例えば、非特許文献3を参照。)。この方式は、N台の負荷をM台で分散するためN:Mプロテクションと呼ばれる。図3は、N:Mプロテクションを採用する光通信システムを説明するブロック図である。
このN:Mプロテクションは、それぞれ最大64台のONUを収容可能なOLT4台が、それぞれ正常時は32台のONUと通信している。各OLT下の経路をまたぐ形でOLT−スプリッタ間に光スイッチが配置され、これにより1台のOLTが故障した際には残り3台のOLTのうち1台が光スイッチを介して故障OLT配下の全ONU(32台)と通信することができる。つまり、1台の正常なOLTが故障OLT配下の全ONUを引き継ぎ、元々の配下の32台に引き継いだ32台を加えた合計64台のONUと通信する。また、N:2スプリッタ−光スイッチ間のファイバはそれぞれ二重化されており、この箇所のファイバ断にも対応できる。
このN:Mプロテクションは1:1やN:1プロテクションとは異なり、全OLTがactiveでありながらOLT故障時にも通信断を回避可能なプロテクション機能を備えている。また、全部で128台のONUに対して1:1やN:1ならば2台のactive OLTが収容するので(OLT1台あたりの最大収容可能台数を64台とする)、128ユーザに割り当てられる帯域はOLT2台分であるが、この系では2台のOLTを追加して合計4台のOLTがactiveとなるので、128ユーザに割り当てられる帯域はOLT4台分となる。つまりこの系では追加したOLT2台分の余剰な帯域を正常時でもユーザに割り当てることができるので、正常時のユーザあたりの帯域が1:1やN:1と比べて2倍になる。
図3の光通信システムでは、本来ならば2台のOLTで128台のONUを64台ずつ収容できるところを、4台のOLTで32台ずつ収容して負荷を分散している。したがって図3の光通信システムはN:Mプロテクションの観点では2:4プロテクションの構成といえる。
以上のように、このプロテクション方式では正常時にはデータ伝送を行わず故障時のみ行う装置が不要であることに加えて、正常時は追加OLTの余剰帯域もONUへ割り当てることができる点が1:1プロテクションやN:1プロテクションと比べて利点である。
"SEREIES G: TRANSMISSION SYSTEM AND MEDIA, DIGITAL SYSTEMS AND NETWORKS; Digital transmission systems − Digital sections and digital line system − Optical line systems for local and access networks; Broadband optical access systems based on Passive Optical Networks (PON)", ITU−T, G.983.1, p.107−109 K. Tanaka and Y. Horiuchi, "1:N OLT Redundant Protection Architecture in Ethernet(登録商標) PON System," OFC/NFOEC, pp.1−6 , 2008. W. T. P’ng, S. Khatun et al., "A Novel Protection Scheme for Ethernet(登録商標) PON FTTH Access Network,"IEEE International Conference on Networks, Vol.1, pp.487−490, 2005.
しかし、図3の従来のN:Mプロテクションの系では、故障OLT配下の全ONUを一括して他の1台のOLTへ引き継がせている。このため、他のOLT故障時のONU引継ぎに備えて、OLT1台あたりの正常時に収容可能なONU台数が半減(64から32になる)することになる。すなわち冗長化なしの場合と比べて同数のユーザを収容するのに必要なOLT台数が2倍になる。そのため、冗長化なしの場合と同数のユーザを収容する際には、ユーザあたりのOLTコストが冗長化なしの場合のOLTコストと比べて2倍になるという課題がある。
この課題を解決するために、本発明は、従来のN:Mプロテクションを発展させ、OLT毎の最大ONU収容数に対する、正常時のONU収容数低減を抑制できるPONプロテクションの光通信システム及び光通信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る光通信システム及び光通信方法は、故障OLT配下のONUを、複数のOLTへ分散して引き継がせるN:Mプロテクション方式を採用する。
具体的には、本発明に係る第1光通信システムは、M(Mは2以上の整数)台の局側終端装置と、分岐比が1:X(Xは2以上の整数)であり、前記局側終端装置毎に、合流側が前記局側終端装置の一つと接続し、分岐側がX本の第1分岐ファイバと接続するM個の第1スプリッタと、K(Kは2以上且つ(M−1)×X以下の整数)本の支線ファイバと、分岐比が1:Y(Yは2以上の整数)であり、前記支線ファイバ毎に、合流側が前記支線ファイバの一つと接続し、分岐側がY本の第2分岐ファイバと接続するK個の第2スプリッタと、K×Y本の前記第2分岐ファイバのいずれかにそれぞれ接続されるZ(ZはK×Y以下の自然数)台の加入者側終端装置と、1:1で接続する前記支線ファイバと前記第1分岐ファイバとの組を任意に組み替え可能とする切替デバイスと、を備える。
本光通信システムは、第1分岐ファイバと支線ファイバとの接続を自由に組み替え可能な切替デバイスを備えている。切替デバイスは、故障をしたOLTと通信をしていた支線ファイバを他のOLTと繋がっている開放状態の第1分岐ファイバに接続し直すことができる。ここで、切替デバイスが通信断となった複数の支線ファイバを複数の開放状態の第1分岐ファイバに分散して接続する。これにより、異常時に特定のOLTに負荷が集中することを避けることができる。すなわち、OLTに残されたONUの収容能力が少なくてもN:Mプロテクションが可能になるため、通常時のOLTのONU収容数を上げることができる。
従って、本発明は、従来のN:Mプロテクションを発展させ、OLT毎の最大ONU収容数に対する、正常時のONU収容数低減を抑制できるPONプロテクションの光通信システムを提供することができる。
本発明に係る第1光通信システムは、全ての前記局側終端装置からそれぞれの前記加入者側終端装置の登録情報及び故障情報を取得し、前記切替デバイスに対して、通常時に、前記支線ファイバと未接続である開放状態の前記第1分岐ファイバを前記第1スプリッタ毎に少なくとも1以上存在させて、前記支線ファイバと前記第1分岐ファイバとを接続するように接続指示を出し、前記局側終端装置と前記加入者側終端装置との間で通信不能な経路が発生した時に、通信不能な経路の前記支線ファイバを通信可能な経路の前記第1スプリッタに接続されている開放状態の前記第1分岐ファイバのいずれかに接続し直すように切替指示を出すコントローラをさらに備える。
また、本発明に係る第1光通信システムにおける光通信方法は、全ての前記局側終端装置からそれぞれの前記加入者側終端装置の登録情報及び故障情報を取得し、前記切替デバイスにおいて、通常時に、前記支線ファイバと未接続である開放状態の前記第1分岐ファイバが前記第1スプリッタ毎に少なくとも1以上存在するように、前記支線ファイバと前記第1分岐ファイバとを接続し、前記局側終端装置と前記加入者側終端装置との間で通信不能な経路が発生した時に、通信不能な経路の前記支線ファイバを通信可能な経路の前記第1スプリッタに接続されている開放状態の前記第1分岐ファイバのいずれかに接続し直すことを特徴とする。
コントローラがOLTの故障を発見した際に、コントローラは当該OLTに接続されるONUが他の正常なOLTに接続されるように切替デバイスを制御する。従って、本発明は、OLTコストを低減できるPONプロテクションの光通信システム及びその光通信方法を実現することができる。
具体的には、本発明に係る第2光通信システムは、M(Mは2以上の整数)台の局側終端装置と、分岐比が1:X(Xは2以上の整数)であり、前記局側終端装置毎に、合流側が前記局側終端装置の一つと接続し、分岐側がX本の第1分岐ファイバと接続するM個の第1スプリッタと、K(Kは2以上且つ(M−1)×X以下の整数)本の支線ファイバと、前記支線ファイバのうちL(Lは1以上K以下の整数)本に並列して配置されるL本の予備ファイバと、分岐比が1:Y(Yは2以上の整数)であり、前記支線ファイバ毎に、合流側が前記支線ファイバの一つと接続し、分岐側がY本の第2分岐ファイバと接続するK−L個の第2スプリッタと、分岐比が2:Y(Yは2以上の整数)であり、前記支線ファイバ毎に、合流側が前記支線ファイバの一つ及び該支線ファイバに並列する前記予備ファイバと接続し、分岐側がY本の第2分岐ファイバと接続するL個の第3スプリッタと、K×Y本の前記第2分岐ファイバのいずれかにそれぞれ接続されるZ(ZはK×Y以下の自然数)台の加入者側終端装置と、1:1で接続する前記支線ファイバ、又は前記支線ファイバと前記予備ファイバとが並列する場合はいずれか一方、と前記第1分岐ファイバとの組を任意に組み替え可能とする切替デバイスと、を備える。
本光通信システムは、前述の第1光通信システムで説明したプロテクションの他に支線ファイバについても冗長化している。本光通信システムは、OLTから切替デバイスまでの間、及び切替デバイスから第2スプリッタまでの間についてもプロテクションが可能である。
本発明に係る第2光通信システムは、全ての前記局側終端装置からそれぞれの前記加入者側終端装置の登録情報及び故障情報を取得し、前記切替デバイスに対して、通常時に、前記支線ファイバと未接続である開放状態の前記第1分岐ファイバを前記第1スプリッタ毎に少なくとも1以上存在させて、前記支線ファイバと前記第1分岐ファイバとを接続するように接続指示を出し、前記局側終端装置と前記加入者側終端装置との間で通信不能な経路が発生した時に、前記局側終端装置と前記切替デバイスとの間に通信不能の原因がある場合は、通信不能な経路の前記支線ファイバを通信可能な経路の前記第1スプリッタに接続されている開放状態の前記第1分岐ファイバのいずれかに接続し直すように切替指示を出し、前記予備ファイバと並列する前記支線ファイバに通信不能の原因がある場合は、該支線ファイバから該予備ファイバへ接続し直すように切替指示を出すコントローラをさらに備える。
また、本発明に係る第2光通信システムにおける光通信方法は、全ての前記局側終端装置からそれぞれの前記加入者側終端装置の登録情報及び故障情報を取得し、前記切替デバイスにおいて、通常時に、前記支線ファイバと未接続である開放状態の前記第1分岐ファイバが前記第1スプリッタ毎に少なくとも1以上存在するように、前記支線ファイバと前記第1分岐ファイバとを接続し、前記局側終端装置と前記加入者側終端装置との間で通信不能な経路が発生した時に、前記局側終端装置と前記切替デバイスとの間に通信不能の原因がある場合は、通信不能な経路の前記支線ファイバを通信可能な経路の前記第1スプリッタに接続されている開放状態の前記第1分岐ファイバのいずれかに接続し直し、前記予備ファイバと並列する前記支線ファイバに通信不能の原因がある場合は、該支線ファイバから該予備ファイバへ接続し直すことを特徴とする。
コントローラは、前述の第1光通信システムで説明した確認の他に、支線ファイバの状態も確認しており、異常がある場合は並列する予備ファイバに切り替えるように切替デバイスを制御する。
本発明に係る第1光通信システム及び第2光通信システムの前記コントローラは、前記加入者側終端装置の帯域利用率も取得しており、前記切替デバイスに対して、前記局側終端装置と前記切替デバイスとの間に通信不能が発生したときに、任意の時点から通信不能が生じたときまでに取得した前記帯域利用率に基づいて、通信不能な経路の前記支線ファイバのうち最高の負荷のものから順に最低の負荷の前記局側終端装置に接続している開放状態の前記第1分岐ファイバに接続するように切替指示を出すことを特徴とする。
また、本発明に係る第1光通信システム及び第2光通信システムにおける光通信方法は、前記加入者側終端装置の帯域利用率も取得し、前記局側終端装置と前記切替デバイスとの間に通信不能が発生したときに、任意の時点から通信不能が生じたときまでに取得した前記帯域利用率に基づいて、通信不能な経路の前記支線ファイバのうち最高の負荷のものから順に最低の負荷の前記局側終端装置に接続している開放状態の前記第1分岐ファイバに接続することを特徴とする。
コントローラは各OLTの使用帯域を確認しており、帯域に余裕のあるOLTにONUを接続するように切替デバイスを制御する。従って、本発明は、帯域を効率的に使用し、OLTコストを低減できるPONプロテクションの光通信システム及びその光通信方法を実現することができる。
本発明に係る第1光通信システム及び第2光通信システムの前記コントローラは、前記加入者側終端装置の帯域利用率も取得しており、前記切替デバイスに対して、任意の期間あるいは任意の瞬間に取得した前記帯域利用率に基づいて、前記支線ファイバのうち最高の負荷のものを最低の負荷の前記局側終端装置に接続している開放状態の前記第1分岐ファイバに接続するように切替指示を出すことを特徴とする。
また、本発明に係る第1光通信システム及び第2光通信システムにおける光通信方法は、前記加入者側終端装置の帯域利用率も取得し、任意の期間あるいは任意の瞬間に取得した前記帯域利用率に基づいて、前記支線ファイバのうち最高の負荷のものを最低の負荷の前記局側終端装置に接続している開放状態の前記第1分岐ファイバに接続することを特徴とする。
コントローラは、故障時以外でも各OLTの使用帯域を確認しており、帯域に余裕のあるOLTにONUを接続するように切替デバイスを制御する。従って、本発明は、帯域を効率的に使用し、OLTコストを低減できるPONプロテクションの光通信システム及びその光通信方法を実現することができる。
本発明に係る第3光通信システムは、加入者側終端装置を最大A(Aは2以上の整数)台収容可能なM(Mは2以上の整数)台の局側終端装置と、分岐比が1:Mであり、前記局側終端装置毎に、合流側が前記局側終端装置の一つと接続するM個の第1スプリッタと、分岐比が1:M−1であり、前記第1スプリッタ毎に、合流側が前記第1スプリッタの分岐側の1のポートに接続するM台の光スイッチと、分岐比が2:Y’(Y’は2以上且つA/M以下を満たす整数)である、(M−1)×M台以下の第2スプリッタと、前記第2スプリッタの分岐数がY’の側のポート毎に接続する(M−1)×Y’×M台以下の加入者側終端装置と、前記第1スプリッタの分岐側の他のポートと前記第2スプリッタの分岐数が2の側の1のポートとを1:1で接続するK(Kは2以上且つ(M−1)×M以下の整数)本の支線ファイバと、前記支線ファイバで接続される前記第1スプリッタ毎に、前記第2スプリッタ及び前記光スイッチがグループを形成しており、1の前記グループに属する前記第2スプリッタがそれぞれ異なる他の前記グループに属する前記光スイッチと結合するように、前記第2スプリッタの分岐数が2の側の他のポートと前記光スイッチの分岐数がM−1の側のポートとを1:1で接続するK本の予備支線ファイバと、を備える。
本光通信システムは、光スイッチと予備支線ファイバを備えている。予備支線ファイバは、他グループの第2スプリッタと接続しており、1のOLTが故障した場合、光スイッチと予備支線ファイバを利用してそのOLT配下の第2スプリッタを他のOLTへ振り分けることができる。これにより、異常時に特定のOLTに負荷が集中することを避けることができる。すなわち、OLTに残されたONUの収容能力が少なくてもN:Mプロテクションが可能になるため、通常時のOLTのONU収容数を上げることができる。
従って、本発明は、従来のN:Mプロテクションを発展させ、OLT毎の最大ONU収容数に対する、正常時のONU収容数低減を抑制できるPONプロテクションの光通信システムを提供することができる。
本発明に係る第3光通信システムは、全ての前記局側終端装置からぞれぞれの前記加入者側終端装置の登録情報及び故障情報を取得し、前記局側終端装置と前記加入者側終端装置との間で通信不能な経路が発生した時に、該経路が使用していた前記支線ファイバが接続する前記第2スプリッタに接続する前記予備支線ファイバを新たな経路とするように該予備支線ファイバが接続する前記光スイッチへ切替指示を出すコントローラをさらに備える。
また、本発明に係る第3光通信システムにおける光通信方法は、全ての前記局側終端装置からぞれぞれの前記加入者側終端装置の登録情報及び故障情報を取得し、前記局側終端装置と前記加入者側終端装置との間で通信不能な経路が発生した時に、該経路が使用していた前記支線ファイバが接続する前記第2スプリッタに接続する前記予備支線ファイバを新たな経路とするように切り替えることを特徴とする。
コントローラがOLTとONUとの間で通信不能な経路が発生したことを発見した際に、コントローラは当該OLTに接続されるONUが他の正常なOLTに接続されるように光スイッチを制御する。従って、本発明は、OLTコストを低減できるPONプロテクションの光通信システム及びその光通信方法を実現することができる。
本発明に係る第3光通信システムは、前記支線ファイバ上に配置され、前記支線ファイバを伝搬する光信号を遮断する支線光シャッタをさらに備える。また、前記コントローラは、前記局側終端装置と前記加入者側終端装置との間で通信不能な経路が発生した時に、該経路が使用していた前記支線ファイバに配置された前記支線光シャッタで該経路を遮断することを特徴とする。
通信不能の経路の支線光シャッタを遮断しておくことで、OLTの修理又は支線ファイバの修理が完了したときに2つのOLTからONUへ下り光信号が到達することを回避することができる。
本発明に係る第4光通信システムは、加入者側終端装置を最大A(Aは2以上の整数)台収容可能なM(Mは2以上の整数)台の局側終端装置と、分岐比が1:(M−1)×2であり、前記局側終端装置毎に、合流側が前記局側終端装置の一つと接続するM個の第1スプリッタと、分岐比が2:Y’(Y’は2以上且つA/M以下を満たす整数)である、(M−1)×M台以下の第2スプリッタと、前記第2スプリッタの分岐数がY’の側のポート毎に接続する(M−1)×Y’×M台以下の加入者側終端装置と、前記第1スプリッタの分岐側の一方の組であるM−1個のポートと前記第2スプリッタの分岐数が2の側の1のポートとを1:1で接続するK(Kは2以上且つ(M−1)×M以下の整数)本の支線ファイバと、前記支線ファイバで接続される前記第1スプリッタ毎に、前記第1スプリッタ及び前記第2スプリッタがグループを形成しており、1の前記グループに属する前記第2スプリッタがそれぞれ異なる他の前記グループに属する前記第1スプリッタと結合するように、前記第2スプリッタの分岐数が2の側の他のポートと前記第1スプリッタの分岐側の他方の組であるM−1個のポートとを1:1で接続するK本の予備支線ファイバと、前記予備支線ファイバ上に配置され、前記予備支線ファイバを伝搬する光信号を遮断する予備光シャッタと、を備える。
本光通信システムは、予備光シャッタと予備支線ファイバを備えている。予備支線ファイバは、他グループの第2スプリッタと接続しており、1のOLTが故障した場合、予備光シャッタと予備支線ファイバを利用してそのOLT配下の第2スプリッタを他のOLTへ振り分けることができる。これにより、異常時に特定のOLTに負荷が集中することを避けることができる。すなわち、OLTに残されたONUの収容能力が少なくてもN:Mプロテクションが可能になるため、通常時のOLTのONU収容数を上げることができる。
従って、本発明は、従来のN:Mプロテクションを発展させ、OLT毎の最大ONU収容数に対する、正常時のONU収容数低減を抑制できるPONプロテクションの光通信システムを提供することができる。
本発明に係る第4光通信システムは、全ての前記局側終端装置からぞれぞれの前記加入者側終端装置の登録情報及び故障情報を取得し、通常時に、前記予備光シャッタで前記予備支線ファイバの経路を遮断しておき、前記局側終端装置と前記加入者側終端装置との間で通信不能な経路が発生した時に、該経路が使用していた前記支線ファイバが接続する前記第2スプリッタに接続する前記予備支線ファイバを新たな経路とするように該予備支線ファイバが接続する前記予備光シャッタへ開通指示を出すコントローラをさらに備える。
また、本発明に係る第4光通信システムにおける光通信方法は、全ての前記局側終端装置からぞれぞれの前記加入者側終端装置の登録情報及び故障情報を取得し、通常時に、前記予備光シャッタで前記予備支線ファイバの経路を遮断しておき、前記局側終端装置と前記加入者側終端装置との間で通信不能な経路が発生した時に、該経路が使用していた前記支線ファイバが接続する前記第2スプリッタに接続する前記予備支線ファイバを新たな経路とするように該予備支線ファイバが接続する前記予備光シャッタを開通することを特徴とする。
コントローラがOLTとONUとの間で通信不能な経路が発生したことを発見した際に、コントローラは当該OLTに接続されるONUが他の正常なOLTに接続されるように予備光シャッタを制御する。従って、本発明は、OLTコストを低減できるPONプロテクションの光通信システム及びその光通信方法を実現することができる。
本発明に係る第4光通信システムは、前記支線ファイバ上に配置され、前記支線ファイバを伝搬する光信号を遮断する支線光シャッタをさらに備える。また、前記コントローラは、通常時に、前記支線光シャッタを開通しておき、前記局側終端装置と前記加入者側終端装置との間で通信不能な経路が発生した時に、該経路が使用していた前記支線ファイバに配置された前記支線光シャッタで該経路を遮断することを特徴とする。
通信不能の経路の支線光シャッタを遮断しておくことで、OLTの修理又は支線ファイバの修理が完了したときに2つのOLTからONUへ下り光信号が到達することを回避することができる。
本発明に係る第5光通信システムは、加入者側終端装置を最大A(Aは2以上の整数)台収容可能なM(Mは2以上の整数)台の局側終端装置と、分岐比が1:(M−1)×Mであり、前記局側終端装置毎に、合流側が前記局側終端装置の一つと接続するM個の第1スプリッタと、分岐比がM:Y’(Y’は2以上且つA/Mを満たす整数)である、(M−1)×M台以下の第2スプリッタと、前記第2スプリッタの分岐数がY’の側のポート毎に接続する(M−1)×Y’×M台以下の加入者側終端装置と、前記第1スプリッタの分岐側の一方の組であるM−1個のポートと前記第2スプリッタの分岐数がMの側の1のポートとを1:1で接続するK(Kは2以上且つ(M−1)×M以下の整数)本の支線ファイバと、前記支線ファイバで接続される前記第1スプリッタ毎に、前記第1スプリッタ及び前記第2スプリッタがグループを形成しており、1の前記グループに属する前記第2スプリッタの分岐数がMの側の他の各ポートがそれぞれ異なる他の前記グループに属する前記第1スプリッタと結合するように、前記第2スプリッタの分岐数がMの側の他のポートと前記第1スプリッタの分岐側の他方の組である(M−1)個のポートとを1:1で接続するK×(M−1)本の予備支線ファイバと、前記予備支線ファイバ上に配置され、前記予備支線ファイバを伝搬する光信号を遮断する予備光シャッタと、前記支線ファイバ上に配置され、前記支線ファイバを伝搬する光信号を遮断する支線光シャッタと、を備える。
第5光通信システムと第4光通信システムとの違いは、経路切替によって全ONUをどのOLTにも繋がることができるようにし、負荷分散を可能にした点である。第5光通信システムはOLTの負荷の分散も可能である。
本発明に係る第6光通信システムは、加入者側終端装置を最大A(Aは2以上の整数)台収容可能なM(Mは2以上の整数)台の局側終端装置と、分岐比が1:B(BはM以上の整数)であり、前記局側終端装置毎に、合流側が前記局側終端装置の一つと接続するM個の第1スプリッタと、前記第1スプリッタ毎に接続され、前記第1スプリッタの分岐側のB個のポートと結合されたB本の光路ををそれぞれ開閉するM台の支線光シャッタと、分岐比がM:Y”(Y”は2以上且つA/{B−(M−1)}以下を満たす整数)であるB台の第2スプリッタと、前記第2スプリッタの分岐数がY’の側のポート毎に接続するB×Y’台以下の加入者側終端装置と、前記支線光シャッタのB個の光路と前記第2スプリッタの分岐数がMの側のポートとを1:1で接続するB×M本の支線ファイバと、を備え、前記支線光シャッタは、前記第1スプリッタ毎に少なくとも1つの光路を開通させているとともに、各々の前記第2スプリッタに形成する、いずれかの前記第1スプリッタと任意の時間に開通している経路の数が1又は0であることを特徴とする。
第6光通信システムは、第5光通信システムと異なり、OLTが収容するONUの数の制限が無いことである。第6光通信システムは、第5光通信システムより負荷分散の自由度が高い。
第5光通信システム及び第6光通信システムは、全ての前記局側終端装置から、任意の期間又は任意の瞬間のぞれぞれの前記加入者側終端装置の帯域利用率を取得し、前記帯域利用率が略均等になるように、前記支線光シャッタを切り替えて前記第2スプリッタと前記第1スプリッタとを接続し直す再接続指示を前記支線光シャッタに出すコントローラをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明に係る第5光通信システム及び第6光通信システムにおける光通信方法は、全ての前記局側終端装置から、任意の期間又は任意の瞬間のぞれぞれの前記加入者側終端装置の帯域利用率を取得し、前記帯域利用率が略均等になるように、前記支線光シャッタを切り替えて前記第2スプリッタと前記第1スプリッタとを接続し直すことを特徴とする。
コントローラがOLTとONUとの間で通信不能な経路が発生したことを発見した際に、コントローラは当該OLTに接続されるONUが他の正常なOLTに接続されるように予備光シャッタを制御する。従って、本発明は、OLTコストを低減できるPONプロテクションの光通信システム及びその光通信方法を実現することができる。
本発明は、従来のN:Mプロテクションを発展させ、OLT毎の最大ONU収容数に対する、正常時のONU収容数低減を抑制できるPONプロテクションの光通信システム及び光通信方法を提供することができる。
従来の光通信システムを説明するブロック図である。 従来の光通信システムを説明するブロック図である。 従来の光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。また、符号に枝番号を付さずに説明している場合、その符号の全ての枝番号に共通する説明である。
(実施形態1)
図4は、本実施形態の光通信システム301を説明するブロック図である。光通信システム301は、M(Mは2以上の整数)台のOLT11と、分岐比が1:X(Xは2以上の整数)であり、OLT11毎に、合流側がOLT11の一つと接続し、分岐側がX本の第1分岐ファイバ13と接続するM個の第1スプリッタ12と、K(Kは2以上且つ(M−1)×X以下の整数)本の支線ファイバ14と、分岐比が1:Y(Yは2以上の整数)であり、支線ファイバ14毎に、合流側が支線ファイバ14の一つと接続し、分岐側がY本の第2分岐ファイバ18と接続するK個の第2スプリッタ15と、K×Y本の前記第2分岐ファイバ18のいずれかにそれぞれ接続されるZ(ZはK×Y以下の自然数)台のONU16と、1:1で接続する支線ファイバ14と第1分岐ファイバ13との組を任意に組み替え可能とする切替デバイス17と、を備える。
光通信システム301の構成ではM台のOLT11がそれぞれ分岐比1:Xの第1スプリッタ12の1側に接続されている。第1スプリッタ12のX側は、スプリッタ1台当りX本、合計M×X本の第1分岐ファイバ13を介し切替デバイス17へ接続されている。また切替デバイス17の下位側(ONU側)からは、K本の支線ファイバ14がそれぞれ分岐比1:Yの第2スプリッタ15の1側に接続されている。第2スプリッタ15のY側には、第2分岐ファイバ18がY本接続され、それぞれ最大Y台のONU16を接続可能である。すなわち、光通信システム301は最大K×Y台のONU16を接続できる。
切替デバイス17は、K本の支線ファイバ14と任意の第1分岐ファイバ13とを接続するとともに、支線ファイバ14と第1分岐ファイバ13との接続の組合せを任意に変更することができる。切替デバイス17は、例えばMEMS(micro electro mechanical systems)を用いた光スイッチや光シャッタである。
ここで「切替」とは、切替デバイス17が第1分岐ファイバ13に繋がっている任意の支線ファイバ14の接続を、他の第1分岐ファイバ13(M×X−1本が該当)に変更することを表す。したがって支線ファイバ14の切替先が別の支線ファイバ14になることはない。
このような切替を可能とするために、M×X本の第一分岐ファイバ13とK本の支線ファイバ14の本数の関係はK≦(M−1)×Xを満たすものとする。切替デバイス17は、K本の支線ファイバ14とK本の第1分岐ファイバ13とを接続するため、第1分岐ファイバ13のM×X本のうちM×X−K本は開放状態となる。なお、切替デバイス17は、初期構築として、開放状態の第1分岐ファイバ13が各々の第1スプリッタ12に1本以上あるように支線ファイバ14と第1分岐ファイバ13とを接続する。このとき、切替デバイス17は、開放状態の第1分岐ファイバ13が特定の第1スプリッタ12に偏ることなく各々の第1スプリッタ12に概ね同じ本数ずつ接続されるように支線ファイバ14と第1分岐ファイバ13とを接続する。
以上のような構成かつ条件を満たすよう設計することにより、任意の第1分岐ファイバ13に接続している支線ファイバ14を他の第1分岐ファイバ13に切り替えることができる。すなわち、任意のOLT11の故障、OLT11−第1スプリッタ12間のファイバの断線、あるいは第1分岐ファイバ13の断線の際、切替デバイス17は通信断となった支線ファイバ14を他の第1分岐ファイバ13へ切り替えることができる。通信断の支線ファイバ14が複数本ある場合、切替デバイス17はそれぞれを別々の第1分岐ファイバ13へ切り替える。例えば、OLT11−2が故障した場合、支線ファイバ(14−2、14−3)が通信断となる。切替デバイス17は、支線ファイバ14−2を第1スプリッタ12−1と繋がっている開放状態の第1分岐ファイバ13に接続し、支線ファイバ14−3を第1スプリッタ12−Mと繋がっている開放状態の第1分岐ファイバ13に接続する。これにより、支線ファイバ14−2はOLT11−1と通信し、支線ファイバ14−3はOLT11−Mと通信することになる。
このため、故障OLT配下のONUをY台単位で別々の複数のOLTの配下に加え、引き継がせることができる。このように故障OLT配下のONUを複数のOLTが分散して引き継ぐことによって、図3の光通信システムと比べて、OLT1台あたりの正常時に収容可能なONU台数を増やすことができる。
図5は、本実施形態の例として図3の光通信システムのPONプロテクションと同じ条件とした場合を説明する図である。図5の光通信装置302は、最大64台のONU16を収容可能なOLT11を4台(M=4)、分岐比1:4(X=4)の第1スプリッタ12、分岐比1:16(Y=16)の第2スプリッタ15を備える。光通信装置302は、図5に示すようにOLT11が正常時に収容可能なONU台数は1台あたり48台となり、図3の光通信システムの32台よりも多くできる。
光通信システム302は、切替デバイス17が各々の第1スプリッタ12に支線ファイバ14を3本ずつ接続されている。そして各々の第1スプリッタ12に開放状態の第1分岐ファイバ13が一本ずつ存在する。また各々の第2スプリッタ15に16台のONU16が接続している。例えば、OLT11−1が故障したときは、通信断となる3本の支線ファイバ(14−1、14−2、14−3)をそれぞれOLT(11−2、11−3、11−4)へ切り替える。その結果、3台の正常なOLT(11−2、11−3、11−4)はそれぞれ16台づつのONU16を引き継ぐことになり、それぞれ合計64台のONU16と通信する。
切替デバイス17の切替はOLT11の状態を把握するコントローラ19によってなされる。コントローラ19は、OLT11に接続しており、全てのOLT11からそれぞれのONU16の登録情報及び故障情報を取得する。さらに、コントローラ19は、切替デバイス17にも接続している。コントローラ19は、切替デバイス17に対して支線ファイバ14と第1分岐ファイバ13との接続と遮断を制御する制御機構を備えており、通常時、切替デバイス17に対して、支線ファイバ14と未接続である開放状態の第1分岐ファイバ13を第1スプリッタ12毎に少なくとも1以上存在させて、支線ファイバ14と第1分岐ファイバ13とを接続するように接続指示を出す。一方、OLT11とONU16との間で通信不能な経路が発生した時に、コントローラ19は、通信不能な経路の支線ファイバ14を通信可能な経路の第1スプリッタ12に接続されている開放状態の第1分岐ファイバ13のいずれかに接続し直すように切替指示を出す。
光通信システム(301、302)は、具体的に次のような切替アルゴリズムで動作する。
(1)正常時、コントローラ19は各OLT11から各ONU16の情報(ID番号、Round Trip Timeなど)、各ONU16の帯域利用率、OLT11の故障情報(OLT出力低下の有無、SNI(Service Node Interface)異常の有無など)を受信する。
(2)OLT故障時、コントローラ19はOLT11から故障有りの情報の受信により故障を認識する。
(3)コントローラ19は、任意の時点から故障情報受信時までの間の各ONU16の帯域利用情報をもとに、通信断の支線ファイバ14のうち最も高負荷な支線ファイバ14を最も低負荷なOLT11に接続されている第1スプリッタ12へ切り替える。詳細には、該支線ファイバ14を該第1スプリッタ12に接続している開放状態の第1分岐ファイバ13へ切り替える。続いて、コントローラ19は、二番目に高負荷な支線ファイバ14を二番目に低負荷なOLT11に接続されている第1スプリッタ12へ切り替える。このようにコントローラ19は、ONU16の帯域利用情報をもとに、通信断の支線ファイバ14をどの第1スプリッタ12へ切り替えるのかを判断する。なお、切替先のOLT11の帯域がすべて使われている場合、コントローラ19は次のような制御を行うこととしてもよい。コントローラ19は、まず切り替える前に、切替先のOLT11の帯域に切り替え可能な帯域分の空きを作るように該OLT11やONU16を制御する。次いで、コントローラ19は、切り替えを指示し、元々接続されていたONU16と新しく接続されたONU16に対して動的帯域制御を行い、改めて帯域割当を行う。
(4)コントローラ19は、その判断をもとに支線ファイバ14を切り替えるよう、切替デバイス17へ指示する。
(5)切替デバイス17は、コントローラ19からの指示に従い、支線ファイバ14と第1分岐ファイバ13との接続の切り替えを行う。
ここで、OLT11切替時のONU16の再接続について詳細に説明する。コントローラ19は、各OLT11よりONU16の認証情報を取得し、あるOLT11の故障を発見した際には、該OLT11に接続されているONU16の認証情報を、切替先のOLT11に伝達する。
切替先OLT11が前記認証情報を受信後、コントローラ19は切替デバイス17へ切替指示を出し、支線ファイバ14を切り替え、新しい経路を確立する。その後、切替先OLT11と新しく接続されたONU16間で、ONU情報(例えば、ID番号やRTT(Round Trip Time:フレーム往復時間))のやりとりが行われ、接続が確立される。
なお、このとき、切替前後でRTTが全く変わらないように設定されていれば、切替元OLT11からONU情報をコントローラ19が取得し、切替先OLT11へ伝達すれば、切替先OLT11は引き継いだONUとRanging(RTTの測定)する必要がなく、切替後、すぐに通信することができ、高速切替が実現できる。
光通信システム(301、302)は、以上のような構成と切替アルゴリズムにより、正常時にデータ伝送を行わないバックアップ用のOLTが不要であり、かつ正常時は余剰帯域も割り当てに使うことができる。さらに、光通信システム(301、302)は、正常時のOLT1台当たりのONU収容台数を、最大収容可能台数に近づける設計が可能となる。従って、光通信システム(301、302)は、図3のPONプロテクションよりもユーザあたりのOLTコストを抑えることができる。
(実施形態2)
図6は、本実施形態の光通信システム303を説明するブロック図である。光通信システム303は、M(Mは2以上の整数)台のOLT11と、分岐比が1:X(Xは2以上の整数)であり、OLT11毎に、合流側がOLT11の一つと接続し、分岐側がX本の第1分岐ファイバ13と接続するM個の第1スプリッタ12と、K(Kは2以上且つ(M−1)×X以下の整数)本の支線ファイバ14と、支線ファイバ14のうちL(Lは1以上K以下の整数)本に並列して配置されるL本の予備ファイバ24と、分岐比が1:Y(Yは2以上の整数)であり、支線ファイバ14毎に、合流側が支線ファイバ14の一つと接続し、分岐側がY本の第2分岐ファイバ18と接続するK−L個の第2スプリッタ15と、分岐比が2:Y(Yは2以上の整数)であり、支線ファイバ14毎に、合流側が支線ファイバ14の一つ及び該支線ファイバに並列する予備ファイバ24と接続し、分岐側がY本の第2分岐ファイバ18と接続するL個の第3スプリッタ25と、K×Y本の第2分岐ファイバ18のいずれかにそれぞれ接続されるZ(ZはK×Y以下の自然数)台のONU16と、1:1で接続する支線ファイバ14、又は支線ファイバ14と予備ファイバ24とが並列する場合はいずれか一方、と第1分岐ファイバ13との組を任意に組み替え可能とする切替デバイス17と、を備える。
通信システム303と図4の通信システム301との違いは、分岐比1:Yの第2スプリッタ15の一部または全部が分岐比2:Yの第3スプリッタ25になっている点及び第3スプリッタ25を導入した系において支線ファイバ14に並列して予備ファイバ24が配置されている点である。図6では、第2スプリッタの系と第3スプリッタの系をまとめて記載しているが、このような接続に限定されず、第2スプリッタの系及び第3スプリッタの系は切替デバイス17と任意の位置で接続できる。また、第3スプリッタの系の数Lも1からKの範囲で任意である。
通信システム303のコントローラ19は、通常時には図4のコントローラ19で説明した動作を行う。一方、通信システム303のコントローラ19は、OLT11とONU16との間で通信不能な経路が発生した時に、OLT11と切替デバイス17との間に通信不能の原因がある場合は、通信不能な経路の支線ファイバ14を通信可能な経路の第1スプリッタ12に接続されている開放状態の第1分岐ファイバ13のいずれかに接続し直すように切替指示を出し、予備ファイバ24と並列する支線ファイバ14に通信不能の原因がある場合は、該支線ファイバ14から該予備ファイバ24へ接続し直すように切替指示を出す。
通信システム303は、図4の通信システム301で説明したように動作し、同様の効果を得ることができる。さらに、通信システム303は、支線ファイバ14が通信断となった場合でも、切替デバイス17がその支線ファイバ14を予備ファイバ24へ切り替えることで、OLT11とONU16との通信を維持できる。
(実施形態3)
図7は、本実施形態の光通信システム304を説明するブロック図である。通信システム304と図4の通信システム301との違いは、コントローラ19の代替としてコントローラ29を備えている点である。コントローラ29は、コントローラ19に負荷分散機能を追加したものである。
具体的には、コントローラ29は、OLT11等の故障時に関わらず、切替デバイス17に対して、任意の期間あるいは任意の瞬間に取得したONUの帯域利用率に基づいて、支線ファイバ14のうち最高の負荷のものを最低の負荷のOLT11に接続している開放状態の第1分岐ファイバ13に接続するように切替指示を出す。
コントローラ29は、OLT11毎および支線ファイバ14毎の帯域を常に監視し、OLT11故障や支線ファイバ14断時に限らず、随時、高帯域な支線ファイバ14を低負荷なOLT11下の第1スプリッタ12へ動的に切り替える。光通信システム304は、コントローラ29によってOLT11間での負荷分散を実現でき、常にOLT11間の負荷を平均化できる。その結果、光通信システム304は、同一OLT11内に収容されたONU16間の割り当て帯域公平性を確保する動的帯域割当(DBA:Dynamic Bandwidth Allocation)と組み合わせることによって、異なるOLT11に収容されたユーザ間の公平性も実現できる。
(実施形態4)
図8は、本実施形態の光通信システム305を説明するブロック図である。光通信システム305は、ONU16を最大A(Aは2以上の整数)台収容可能なM(Mは2以上の整数)台のOLT11と、分岐比が1:Mであり、OLT11毎に、合流側がOLT11の一つと接続するM個の第1スプリッタ12と、分岐比が1:M−1であり、第1スプリッタ12毎に、合流側が第1スプリッタ12の分岐側の1のポートに接続するM台の光スイッチ31と、分岐比が2:Y’(Y’は2以上且つA/M以下を満たす整数)である、(M−1)×M台以下の第2スプリッタ15と、第2スプリッタ15の分岐数がY’の側のポート毎に接続する(M−1)×Y’×M台以下のONU16と、第1スプリッタ12の分岐側の他のポートと第2スプリッタ15の分岐数が2の側の1のポートとを1:1で接続するK(Kは2以上且つ(M−1)×M以下の整数)本の支線ファイバ14と、支線ファイバ14で接続される第1スプリッタ12毎に、第2スプリッタ15及び光スイッチ31がグループを形成しており、1のグループに属する第2スプリッタ15がそれぞれ異なる他のグループに属する光スイッチ31と結合するように、第2スプリッタ15の分岐数が2の側の他のポートと光スイッチ31の分岐数がM−1の側のポートとを1:1で接続するK本の予備支線ファイバ34と、を備える。
光通信システム305は、全てのOLT11からぞれぞれのONU16の登録情報及び故障情報を取得し、OLT11とONU16との間で通信不能な経路が発生した時に、該経路が使用していた支線ファイバ14が接続する第2スプリッタ15に接続する予備支線ファイバ34を新たな経路とするように該予備支線ファイバ15が接続する光スイッチ31へ切替指示を出すコントローラ19をさらに備える。
光通信システム305は、M=4の場合である。光通信システム305は1台あたり最大64台のONU16を収容可能なOLT11を4台備え、OLT11がそれぞれ分岐比1:4の第1スプリッタ12の合流側に接続されている。第1スプリッタ12の分岐側には4本の光ファイバが接続され、そのうち3本は支線ファイバ14である。支線ファイバ14は3台の分岐比2:16の第2スプリッタ15の分岐数が2の側にそれぞれ接続される。残りの1本は、分岐比1:3の光スイッチ31の合流側に接続される。障害時の経路切替を制御するコントローラ19は、OLT11および光スイッチ31と接続する。各々の第2スプリッタ15の分岐数16の側にはONU16が16台ずつ接続され、分岐数2の側には支線ファイバ14と予備支線ファイバ34が1本ずつ接続される。予備支線ファイバ34はそれぞれ光スイッチ31の分岐側に接続される。
ここで、任意のOLT11配下の第2スプリッタ15からの予備支線ファイバ34は、そのOLT11以外の、互いに異なるOLT11配下の光スイッチ31に接続されるとする。図8において例えばOLT11−1配下の第2スプリッタ(15−1、15−2、15−3)からの予備支線ファイバ34は、OLT(11−2、11−3、11−4)配下の光スイッチ(31−2、31−3、31−4)にそれぞれ接続される。なお、OLT11−1配下には、第1スプリッタ12−1、光スイッチ31−1、第2スプリッタ(15−1、15−2、15−3)及び第2スプリッタ(15−1、15−2、15−3)に接続するONU16が含まれる。これらを第1スプリッタ12−1のグループと呼ぶこともある。他のOLT11についても同様である。
光スイッチ31は正常時、予備支線ファイバ34の上り/下り光信号を共に通さない。そして、コントローラ19は、予備支線ファイバ34を介してONU16と光スイッチ31との接続情報を予め取得しておく。このことで、コントローラ19は、適切な光スイッチ31に適切な経路を開通するよう指示し、OLT故障等の障害時に通信断となる支線ファイバ14を予備支線ファイバ34へ経路切替することができる。光スイッチ31は、コントローラ19からの指示に従い、該当経路のみ開通して上り/下り光信号を通す。
光通信システム305のOLT11は正常時に48台のONU16と通信する。図9は、OLT11−4が故障したときの経路切替を説明する図である。図9に示すようにOLT11−4故障時には、光スイッチ(31−1、31−2、31−3)はコントローラ19の指示に従ってOLT11−4配下の3本の支線ファイバ14の経路をそれぞれ予備支線ファイバ34の経路へ切り替える。その結果、3台の正常なOLT(11−1,11−2,11−3)は、OLT11−4配下であったONU16を16台ずつ引き継ぐことになる。すなわち、OLT(11−1,11−2,11−3)は、それぞれの配下の48台に引き継いだ16台を加えた合計64台のONU16と通信する。
図10は、第1スプリッタ12−1と第2スプリッタ15−1とを接続する支線ファイバ14が断線したときの経路切替を説明する図である。この場合、光スイッチ31−2はコントローラ19の指示で断線した1本の支線ファイバ14の経路だけを予備支線ファイバ34の経路に切り替える。その結果、該当の予備支線ファイバ34を接続している光スイッチ31−2を配下に持つ正常なOLT11−2は、断線した支線ファイバ14配下のONU16を16台引き継ぐことになる。すなわち、OLT11−2は、配下の48台に引き継いだ16台を加えた合計64台のONU16と通信する。断線した支線ファイバ14を配下に持つOLT11−1は、断線した支線ファイバ14配下の16台を除いた32台のONU16と通信する。OLT(11−3,11−4)は、それぞれ継続して48台のONU16と通信する。
以上の説明のように光通信システム305は、任意のOLT故障時に、故障OLT配下の全48台のONUを、他の3台のOLTが16台ずつ分担して引き継ぐことができる。このため、図3のN:Mプロテクションの系でOLTが故障したときを考えて、通常時の1台のOLTが収容するONU台数を少なくしていた(32台)ことに対して、光通信システム305は通常時のONU台数を増やすこと(48台)ができる。
OLT台数をM、M台の第1スプリッタ12の分岐比を1:X、最大(M−1)×M台の第2スプリッタ15の分岐比を2:Y、M台の光スイッチの分岐比を1:Z、OLT1台あたりの最大ONU収容数をAとすると、以下の条件式1を満たすように光通信システムを設計すれば、図8の構成(M=4)の他にも、正常時収容可能なONU台数を増やすことができる。
(条件式1)
M≧2、
Z=M−1、
X=M、
Y×M≦A
例えばM=8、Z=7、X=8、A=64、Y=8として光通信システムを設計すると、各OLTは正常時ONUを56台収容可能となり、図8の光通信システム305よりも各OLTの正常時収容可能なONU台数を増やすことができる。
光スイッチ31の切替はOLT11の状態を把握するコントローラ19によってなされる。コントローラ19は、OLT11に接続しており、全てのOLT11からぞれぞれのONU16の登録情報及び故障情報を取得する。さらに、コントローラ19は、光スイッチ31にも接続している。コントローラ19は、光スイッチ31に対して第1スプリッタ12と予備支線ファイバ34との接続と遮断を制御する制御機構を備えており、通常時、光スイッチ31に対して、全ての予備支線ファイバ34と第1スプリッタ12とを遮断させている。一方、OLT11とONU16との間で通信不能な経路(例えば、第1スプリッタ12−1と第2スプリッタ15−1との間)が発生した時に、該経路が使用していた支線ファイバ14が接続する第2スプリッタ15−1に接続する予備支線ファイバ34を新たな経路とするように該予備支線ファイバ34が接続する光スイッチ31−2へ切替指示を出す。
光通信システム305は、具体的に次のような切替アルゴリズムで動作する。
(1)正常時、コントローラ19は各OLT11から各ONU16の情報(認証情報、ID番号、Round Trip Time(RTT)など)、OLT故障情報(OLT出力低下の有無、SNI異常の有無など)を定期的あるいは不定期に受信する。
(2)OLT故障あるいは支線ファイバ断時、コントローラ19はOLT11から障害発生の通知を受信することで通信断となる支線ファイバ14を認識する。
(3)コントローラ19は、予め設定されたONU16−光スイッチ31の対応情報をもとに、通信断となる支線ファイバ14の予備支線ファイバ34が接続されている光スイッチ31(切替先光スイッチとする)を認識する。
(4)コントローラ19は、通信断となる支線ファイバ14配下のONU16の情報(認証情報、ID番号、RTTなど)を、切替先光スイッチを配下に持つOLT11(切替先OLTとする)に伝達する。
(5)通信断となる支線ファイバ14を予備支線ファイバ34へ切り替えるため、コントローラ19は切替先光スイッチに対して、該当の予備支線ファイバ34の経路のみを開通するように指示する。
上記アルゴリズムによりコントローラ19から指示を受けた光スイッチ31が、現行支線ファイバ14から予備支線ファイバ34への経路切替を行う。切替後、切替先OLT11と引き継がれたONU16との間でRTTの測定等を行い、データ伝送を開始する。
ただし、切替の前後でRTTが全く変わらないように予め設計されている場合、上記アルゴリズム(4)において切替先OLT11が得るONU情報(認証情報、ID番号、RTTなど)をそのまま利用できるので、切替後の、切替先OLT11と引き継いだONU16との間でのRTTの測定等は不要になる。
(実施形態5)
図11は、本実施形態の光通信システム306を説明するブロック図である。光通信システム306は、図8の光通信システム305の支線ファイバ14上に配置され、支線ファイバ14を伝搬する光信号を遮断する支線光シャッタをさらに備える。光通信システム306の場合、光スイッチ31の他に支線光シャッタを別途設けるのではなく、光スイッチ31の代わりに光スイッチ機能と光シャッタ機能を組み合わせたハイブリッドデバイス31’を用いている。
図8の光通信システム305と同様に、ハイブリッドデバイス31’の光スイッチ機能部分には他のOLT配下の第2スプリッタ15からの予備支線ファイバ34が接続され、ハイブリッドデバイス31’の光シャッタ機能部分には支線ファイバ14が接続される。コントローラ19の指示の下、正常時、光シャッタ機能部分は各々の経路のシャッタを開通しておき、支線ファイバ14を介してOLT11−ONU16が通信する一方で、光スイッチ機能部分は上り/下り信号を共に通さない。
図12は、OLT11−4が故障したときの経路切替を説明する図である。OLT故障や支線ファイバ断などの障害時、通信断となる支線を接続しているシャッタ機能部分の該当経路は閉じられ、その予備支線ファイバ34を接続しているスイッチ機能部分は該当経路における上り/下り信号を共に通すようにする。
通信障害時にシャッタ機能部分の該当経路を閉じることによって、障害箇所の修復を容易に行える利点がある。つまり、シャッタ機能部分の該当経路が開いたままの場合や図8のように支線が直接第一スプリッタに接続される構成の場合、例えば任意の支線が断してその予備支線ファイバ34に切替後、予備支線ファイバ34を介してOLT11−ONU16が通信中に断した支線ファイバ14を修復すると、通信中の予備支線ファイバ34の上位のOLT11および修復した支線ファイバ14の上位のOLT11からの下り信号が第2スプリッタ15で衝突する恐れがある。しかしながらシャッタ機能部分が該当経路を閉じておけば、修復してもその経路を開かない限り、異なる二つのOLT11からの下り信号が同一の第2スプリッタ15に到達することはないので、容易に修復作業を行える。
(実施形態6)
図13は、本実施形態の光通信システム307を説明するブロック図である。光通信システム307と図8の光通信システム305との違いは、光通信システム307が光スイッチ31の代替として予備光シャッタ32を備えている点である。また、第1スプリッタ12は、光スイッチ31の場合、OLT1台あたりの支線ファイバ14の本数に関係なく、実質1分岐分を予備支線ファイバ34の受け口にできることに対し、予備光シャッタ21の場合、OLT1台あたりの支線ファイバ14の本数と同じ数の分岐分を予備支線ファイバ34の受け口にする必要がある。このため、第1スプリッタ12の分岐比が光通信システム305が1:4であることに対して光通信システム307が1:6となっている。
光通信システム307について詳細に説明する。光通信システム307は、ONU16を最大A(Aは2以上の整数)台収容可能なM(Mは2以上の整数)台のOLT11と、分岐比が1:(M−1)×2であり、OLT11毎に、合流側がOLT11の一つと接続するM個の第1スプリッタ12と、分岐比が2:Y’(Y’は2以上且つA/M以下を満たす整数)である、(M−1)×M台以下の第2スプリッタ15と、第2スプリッタ15の分岐数がY’の側のポート毎に接続する(M−1)×Y’×M台以下のONU16と、第1スプリッタ12の分岐側の一方の組であるM−1個のポートと第2スプリッタ15の分岐数が2の側の1のポートとを1:1で接続するK(Kは2以上且つ(M−1)×M以下の整数)本の支線ファイバ14と、支線ファイバ14で接続される第1スプリッタ12毎に、第1スプリッタ12及び第2スプリッタ15がグループを形成しており、1の前記グループに属する第2スプリッタ15がそれぞれ異なる他のグループに属する第1スプリッタ12と結合するように、第2スプリッタ15の分岐数が2の側の他のポートと第1スプリッタ12の分岐側の他方の組であるM−1個のポートとを1:1で接続するK本の予備支線ファイバ34と、予備支線ファイバ34上に配置され、予備支線ファイバ34を伝搬する光信号を遮断する予備光シャッタ32と、を備える。
光通信システム307は、全てのOLT11からぞれぞれのONU16の登録情報及び故障情報を取得し、通常時に、予備光シャッタ32で予備支線ファイバ34の経路を遮断しておき、OLT11とONU16との間で通信不能な経路が発生した時に、該経路が使用していた支線ファイバ34が接続する第2スプリッタ15に接続する予備支線ファイバ34を新たな経路とするように該予備支線ファイバ34が接続する予備光シャッタ32へ開通指示を出すコントローラ19をさらに備える。
光通信システム307は、M=4の場合である。光通信システム307は1台あたり最大64台のONU16を収容可能なOLT11を4台備え、OLT11がそれぞれ分岐比1:6の第1スプリッタ12の合流側に接続されている。第1スプリッタ12の分岐側には6本の光ファイバが接続され、そのうち3本の光ファイバは3経路の開閉を行う予備光シャッタ32が配置される予備支線ファイバ34である。他の3本の光ファイバは、3台の分岐比2:16の第2スプリッタ15の分岐数2側に接続される支線ファイバ14である。また、3台の第2スプリッタの分岐数2側には予備支線ファイバ34が1本ずつ接続され、それら合計3本の予備支線ファイバ34は1本ずつ別々の予備光シャッタ32に接続される。
ここで、任意のOLT11配下の第2スプリッタ15からの予備支線ファイバ34は、そのOLT11以外の、互いに異なるOLT11配下の予備光シャッタ32に接続されるとする。図13において例えばOLT11−1配下の第2スプリッタ(15−1、15−2、15−3)からの予備支線ファイバ34は、OLT(11−2、11−3、11−4)配下の予備光シャッタ(32−2、32−3、32−4)にそれぞれ接続される。なお、OLT11−1配下には、第1スプリッタ12−1、予備光シャッタ32−1、第2スプリッタ(15−1、15−2、15−3)及び第2スプリッタ(15−1、15−2、15−3)に接続するONU16が含まれる。これらを第1スプリッタ12−1のグループと呼ぶこともある。他のOLT11についても同様である。
予備光スイッチ32は正常時、予備支線ファイバ34の上り/下り光信号を共に通さない。そして、コントローラ19は、予備支線ファイバ34を介してONU16と予備光シャッタ32との接続情報を予め取得しておく。このことで、コントローラ19は、適切な予備光シャッタ32に適切な経路を開通するよう指示し、OLT故障等の障害時に通信断となる支線ファイバ14を予備支線ファイバ34へ経路切替することができる。予備光シャッタ32は、コントローラ19からの指示に従い、該当経路のみ開通して上り/下り光信号を通す。
光通信システム307のOLT11は正常時に48台のONU16と通信する。図14は、OLT11−4が故障したときの経路切替を説明する図である。図14に示すようにOLT11−4故障時には、予備光シャッタ(32−1、32−2、32−3)はコントローラ19の指示に従い、第2スプリッタ(15−10、15−11、15−12)からの予備支線ファイバ34上の経路を開通する。これにより、OLT11−4配下の3本の支線ファイバ14の経路をそれぞれ予備支線ファイバ34の経路へ切り替えることができる。その結果、3台の正常なOLT(11−1,11−2,11−3)は、OLT11−4配下であったONU16を16台ずつ引き継ぐことになる。すなわち、OLT(11−1,11−2,11−3)は、それぞれの配下の48台に引き継いだ16台を加えた合計64台のONU16と通信する。
図15は、第1スプリッタ12−1と第2スプリッタ15−1とを接続する支線ファイバ14が断線したときの経路切替を説明する図である。この場合、予備光シャッタ32−2はコントローラ19の指示に従い、第2スプリッタ15−1に接続する予備支線ファイバ34上の経路を開通する。これにより、断線した1本の支線ファイバ14の経路だけを予備支線ファイバ34の経路に切り替えることができる。その結果、該当の予備支線ファイバ34を接続している予備光シャッタ32−2を配下に持つ正常なOLT11−2は、断線した支線ファイバ14配下のONU16を16台引き継ぐことになる。すなわち、OLT11−2は、配下の48台に引き継いだ16台を加えた合計64台のONU16と通信する。断線した支線ファイバ14を配下に持つOLT11−1は、断線した支線ファイバ14配下の16台を除いた32台のONU16と通信する。OLT(11−3,11−4)は、それぞれ継続して48台のONU16と通信する。
以上の説明のように光通信システム307は、任意のOLT故障時に、故障OLT配下の全48台のONUを、他の3台のOLTが16台ずつ分担して引き継ぐことができる。このため、図3のN:Mプロテクションの系でOLTが故障したときを考えて、通常時の1台のOLTが収容するONU台数を少なくしていた(32台)ことに対して、光通信システム307は通常時のONU台数を増やすこと(48台)ができる。
(実施形態7)
図16は、本実施形態の光通信システム308を説明するブロック図である。光通信システム308は、図13の光通信システム307の支線ファイバ14上に配置され、支線ファイバ14を伝搬する光信号を遮断する支線光シャッタをさらに備える。光通信システム308の場合、予備光シャッタ32の他に支線光シャッタを別途設けるのではなく、予備光シャッタ32の代わりに予備光シャッタ32と支線光シャッタを一つにまとめた光シャッタ32’を用いている。
図13の光通信システム307と同様に、光シャッタ32’の予備光シャッタ部分には他のOLT配下の第2スプリッタ15からの予備支線ファイバ34が接続され、光シャッタ32’の支線光シャッタ部分には支線ファイバ14が接続される。コントローラ19の指示の下、正常時、支線光シャッタ部分は各々の経路を開通しておき、支線ファイバ14を介してOLT11−ONU16が通信する一方で、予備光シャッタ部分は上り/下り信号を共に通さない。
図17は、OLT11−4が故障したときの経路切替を説明する図である。OLT故障や支線ファイバ断などの障害時、通信断となる支線を接続している支線光シャッタ部分は各々の経路を閉じ、その予備支線ファイバ34を接続している予備光シャッタ部分は該当経路における上り/下り信号を共に通すようにする。具体的には、図14の光通信システム307の説明と同様に、コントローラ19からの指示に従い、光シャッタ(32’−1、32’−2、32’−3)は、第2スプリッタ(15−10、15−11、15−12)からの予備支線ファイバ34上の経路を開通する。これとともに、コントローラ19からの指示に従い、光シャッタ32’−4は、第2スプリッタ(15−10、15−11、15−12)からの支線ファイバ14の経路を遮断する。
通信障害時に光シャッタ32’の支線光シャッタ部分の該当経路を閉じることによって、図14の光通信システム307で説明したように、障害箇所の修復を容易に行える利点がある。すなわち、光通信システム308は、各OLTの正常時収容可能なONU台数を図3のN:Mプロテクションの系より増加できるだけでなく、障害時の修復も容易に行える。
OLT台数をM、M台の第1スプリッタ12の分岐比を1:X、最大(M−1)×M台の第2スプリッタ15の分岐比を2:Y、OLT1台あたりの最大ONU収容数をAとすると、以下の条件式2を満たすように光通信システムを設計すれば、図16の構成(M=4)の他にも、正常時収容可能なONU台数を増やすことができる。
(条件式2)
M≧2、
X=(M−1)×2、
Y×M≦A
例えばM=3、X=4、A=64、Y=21として設計した場合は図19のような構成になる。あるいはM=8、X=14、A=64、Y=8として設計すると、各OLTは正常時ONUを56台収容可能となり、図16、図19の構成よりも各OLTの正常時収容可能なONU台数を増やすことができる。
光シャッタ(32、32’)の切替はOLT11の状態を把握するコントローラ19によってなされる。コントローラ19は、OLT11に接続しており、全てのOLT11からぞれぞれのONU16の登録情報及び故障情報を取得する。さらに、コントローラ19は、光シャッタ(32、32’)にも接続している。コントローラ19は、光シャッタ(32、32’)に対して支線ファイバ14及び予備支線ファイバ34の開通と遮断を制御する制御機構を備えており、通常時、光シャッタ(32、32’)に対して、全ての予備支線ファイバ34を遮断させている。一方、OLT11とONU16との間で通信不能な経路(例えば、第1スプリッタ12−1と第2スプリッタ15−1との間)が発生した時に、該経路が使用していた支線ファイバ14が接続する第2スプリッタ15−1に接続する予備支線ファイバ34を新たな経路とするように光シャッタ(32−2、32’−2)へ該予備支線ファイバ34が接続する予備光シャッタ部分の開通指示を出す。
光通信システム308は、具体的に次のような切替アルゴリズムで動作する。
(1)正常時、コントローラ19は各OLT11から各ONU16の情報(認証情報、ID番号、Round Trip Time(RTT)など)、OLT故障情報(OLT出力低下の有無、SNI異常の有無など)を定期的あるいは不定期に受信する。
(2)OLT故障あるいは支線ファイバ断時、コントローラ19はOLT11から障害発生の通知を受信することで通信断となる支線ファイバ14を認識する。
(3)コントローラ19は予め設定されたONU16−光シャッタ32’の対応情報をもとに、通信断となる支線ファイバ14の予備支線ファイバ34が接続されている光シャッタ32’を認識する。
(4)コントローラ19は、通信断となる支線ファイバ14配下のONU16の情報(認証情報、ID番号、RTTなど)を、切替先光シャッタを配下に持つOLT11(切替先OLTとする)に伝達する。
(5)通信断となる支線ファイバ14を予備支線ファイバ34へ切り替えるため、コントローラ19は切替先光シャッタに対して、該当の予備支線ファイバ34の経路のみを開通するよう指示する。
上記アルゴリズムによりコントローラ19から指示を受けた光シャッタ32’が、現行支線ファイバ14から予備支線ファイバ34への経路切替を行う。切替後、切替先OLT11と引き継がれたONU16との間でRTTの測定等を行い、データ伝送を開始する。
ただし、切替の前後でRTTが全く変わらないように予め設計されている場合、上記アルゴリズム(4)において切替先OLT11が得るONU情報(認証情報、ID番号、RTTなど)をそのまま利用できるので、切替後の、切替先OLT11と引き継いだONU16との間でのRTTの測定等は不要になる。
なお、光通信システム308では複数の光シャッタ32’を用いたが、図18のように1台の光シャッタ33を用いた光通信システム309でも同様に動作する。
(実施形態8)
図20は、本実施形態の光通信システム310を説明するブロック図である。光通信システム310は、ONU16を最大A(Aは2以上の整数)台収容可能なM(Mは2以上の整数)台のOLT11と、分岐比が1:(M−1)×Mであり、OLT11毎に、合流側がOLT11の一つと接続するM個の第1スプリッタ12と、分岐比がM:Y’(Y’は2以上且つA/Mを満たす整数)である、(M−1)×M台以下の第2スプリッタ15と、第2スプリッタ15の分岐数がY’の側のポート毎に接続する(M−1)×Y’×M台以下のONU16と、第1スプリッタ12の分岐側の一方の組であるM−1個のポートと第2スプリッタ15の分岐数がMの側の1のポートとを1:1で接続するK(Kは2以上且つ(M−1)×M以下の整数)本の支線ファイバと14、支線ファイバ14で接続される第1スプリッタ12毎に、第1スプリッタ12及び第2スプリッタ15がグループを形成しており、1のグループに属する第2スプリッタ15の分岐数がMの側の他の各ポートがそれぞれ異なる他のグループに属する第1スプリッタ12と結合するように、第2スプリッタ15の分岐数がMの側の他のポートと第1スプリッタ12の分岐側の他方の組である(M−1)個のポートとを1:1で接続するK×(M−1)本の予備支線ファイバ34と、予備支線ファイバ34上に配置され、予備支線ファイバ34を伝搬する光信号を遮断する予備光シャッタと、支線ファイバ14上に配置され、支線ファイバ14を伝搬する光信号を遮断する支線光シャッタと、を備える。図20の光通信システム310は、予備光シャッタと支線光シャッタを一つにまとめた光シャッタ32’を用いている。
光通信システム310は、全てのOLT11から、任意の期間又は任意の瞬間のぞれぞれのONU16の帯域利用率を取得し、前記帯域利用率が略均等になるように、光シャッタ32’の支線光シャッタ部分を開通して第2スプリッタ15と第1スプリッタ15とを接続し直す再接続指示を光シャッタ32’に出すコントローラ49をさらに備える。
図20の光通信システム310は、図19の光通信システムにおいて、負荷分散も可能にした構成である。光通信システム310と図19の光通信システムとの主な差異は、光通信システム310が、ONU16とOLT11との接続を自由とした点である。このため、光通信システム310は、第2スプリッタ15の分岐比を図19の光通信システムの2:21から3:21に、第2スプリッタ15からの予備支線ファイバの本数を図19の光通信システムの1本から2本に、光シャッタ32’が開閉を行う経路数を図19の光通信システムの4から6に、第1スプリッタ12の分岐比を図19の光通信システムの1:4から1:6になっている。そして、光通信システム310は、荷分散機能を追加したコントローラ49を備える。
図21に負荷分散の経路切替例を示す。例えばOLT11−1が高負荷、OLT11−2が低負荷、OLT11−3が中負荷である時、中帯域なデータ伝送をしているOLT11−1配下の支線ファイバ14の経路を、低負荷なOLT11−2に接続する予備支線ファイバ34の経路へ切り替える。その結果、高負荷だったOLT11−1の負荷は低減し、一方で低負荷だったOLT11−2の負荷は増加し、各OLTの負荷は中程度に平均化される。このように、光通信システム310は、OLTの負荷分散が可能である。
(実施形態9)
図22は、本実施形態の光通信システム311を説明するブロック図である。光通信システム311は、ONU16を最大A(Aは2以上の整数)台収容可能なM(Mは2以上の整数)台のOLT11と、分岐比が1:B(BはM以上の整数)であり、OLT11毎に、合流側がOLT11の一つと接続するM個の第1スプリッタ12と、第1スプリッタ12毎に接続され、第1スプリッタ12の分岐側のB個のポートと結合されたB本の光路をそれぞれ開閉するM台の支線光シャッタ32”と、分岐比がM:Y”(Y”は2以上且つA/{B−(M−1)}以下を満たす整数)であるB台の第2スプリッタ15と、第2スプリッタ15の分岐数がY”の側のポート毎に接続するB×Y”台以下のONU16と、支線光シャッタ32”のB個の光路と第2スプリッタ15の分岐数がMの側のポートとを1:1で接続するB×M本の支線ファイバ14と、を備える。
光通信システム311は、全てのOLT11から、任意の期間又は任意の瞬間のぞれぞれのONU16の帯域利用率を取得し、前記帯域利用率が略均等になるように、光シャッタ32”の光路を開通して第2スプリッタ15と第1スプリッタ12とを接続し直す再接続指示を光シャッタ32”に出すコントローラ49をさらに備える。
コントローラ49は、第1スプリッタ12毎に少なくとも1つの経路を開通させているとともに、各々の第2スプリッタ15に形成する、いずれかの第1スプリッタ12と任意の時間に開通している経路の数が1又は0であるように光シャッタ32”を制御する。
光通信システム311は、OLT11の台数をM、分岐比M:Yの第2スプリッタ15の台数をB、分岐比1:Bの第1スプリッタ12の台数をM、1台あたりB光路の開閉を行う支線光シャッタ32”の台数をM、OLT1台あたりの最大ONU16収容数をAとする。
各々の第2スプリッタ15からのM本の支線ファイバ14が、M台の支線光シャッタ32”に1本ずつ接続され、かつM本の支線ファイバ14のうち2本以上の経路が支線光シャッタ32”を介して同時に開通していることのないよう、コントローラ49は支線光シャッタ32”を制御する。
以下の条件式3を満たすように光通信システムを設計すれば、図22の構成(M=3、B=6)の他にも、負荷分散が可能である。
(条件式3)
M≧2
B≧M
{B−(M−1)}×Y”≦A
図20の光通信システム310は任意の光シャッタに第2スプリッタからの支線ファイバおよび予備支線ファイバが合計3本までしか接続できないので、負荷分散のために4本目の光ファイバを接続したくてもできない状況が起こりうる。しかしながら、条件式3を満たすよう光通信システム311を設計すれば、第2スプリッタ15からの支線ファイバ14の接続先を、どの支線光シャッタ32”へも自由に切り替えるができるため、負荷分散の自由度が大きくなる。ただし、各々の支線光シャッタ32”は最低でも1本の支線ファイバ14を接続していることが必要である。
例えばB=6、M=3、Y=16として設計すると、各々の第2スプリッタ15配下のONU16の台数以外は図20の光通信システム310と同様の構成である。しかし、図22に示すように、第2スプリッタ15配下のONU16の数を制限することによって、1台の支線光シャッタ32”−2が4本の経路を開通することも可能であり、光通信システム311は、光通信システム310よりも自由度の高い負荷分散の切替を行える。
11、11−1、11−2、・・・、11−M:OLT(局側終端装置)
12、12−1、12−2、・・・、12−M:第1スプリッタ
13:第1分岐ファイバ
14、14−1、14−2、・・・、14−K:支線ファイバ
15、15−1、15−2、・・・、15−K:第2スプリッタ
16:ONU(加入者側終端装置)
17:切替デバイス
18:第2分岐ファイバ
19、29、49:コントローラ
24、24−1、24−2、・・・、24−L:予備ファイバ
25、25−1、25−2、・・・、25−L:第3スプリッタ(2:Yスプリッタ)
31、31−1、31−2、・・・、31−M:光スイッチ
31’、31’−1、31’−2、・・・、31’−M:ハイブリッドデバイス
32、32−1、32−2、・・・、32−M:予備光シャッタ
32’、32’−1、32’−2、・・・、32’−M:光シャッタ
32、32”−1、32”−2、・・・、32”−M:支線光シャッタ
33:光シャッタ
34:予備支線ファイバ
301〜311:光通信システム

Claims (24)

  1. M(Mは2以上の整数)台の局側終端装置と、
    分岐比が1:X(Xは2以上の整数)であり、前記局側終端装置毎に、合流側が前記局側終端装置の一つと接続し、分岐側がX本の第1分岐ファイバと接続するM個の第1スプリッタと、
    K(Kは2以上且つ(M−1)×X以下の整数)本の支線ファイバと、
    分岐比が1:Y(Yは2以上の整数)であり、前記支線ファイバ毎に、合流側が前記支線ファイバの一つと接続し、分岐側がY本の第2分岐ファイバと接続するK個の第2スプリッタと、
    K×Y本の前記第2分岐ファイバのいずれかにそれぞれ接続されるZ(ZはK×Y以下の自然数)台の加入者側終端装置と、
    1:1で接続する前記支線ファイバと前記第1分岐ファイバとの組を任意に組み替え可能とする切替デバイスと、
    を備える光通信システム。
  2. 全ての前記局側終端装置からそれぞれの前記加入者側終端装置の登録情報及び故障情報を取得し、
    前記切替デバイスに対して、通常時に、前記支線ファイバと未接続である開放状態の前記第1分岐ファイバを前記第1スプリッタ毎に少なくとも1以上存在させて、前記支線ファイバと前記第1分岐ファイバとを接続するように接続指示を出し、前記局側終端装置と前記加入者側終端装置との間で通信不能な経路が発生した時に、通信不能な経路の前記支線ファイバを通信可能な経路の前記第1スプリッタに接続されている開放状態の前記第1分岐ファイバのいずれかに接続し直すように切替指示を出すコントローラをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。
  3. M(Mは2以上の整数)台の局側終端装置と、
    分岐比が1:X(Xは2以上の整数)であり、前記局側終端装置毎に、合流側が前記局側終端装置の一つと接続し、分岐側がX本の第1分岐ファイバと接続するM個の第1スプリッタと、
    K(Kは2以上且つ(M−1)×X以下の整数)本の支線ファイバと、
    前記支線ファイバのうちL(Lは1以上K以下の整数)本に並列して配置されるL本の予備ファイバと、
    分岐比が1:Y(Yは2以上の整数)であり、前記支線ファイバ毎に、合流側が前記支線ファイバの一つと接続し、分岐側がY本の第2分岐ファイバと接続するK−L個の第2スプリッタと、
    分岐比が2:Y(Yは2以上の整数)であり、前記支線ファイバ毎に、合流側が前記支線ファイバの一つ及び該支線ファイバに並列する前記予備ファイバと接続し、分岐側がY本の第2分岐ファイバと接続するL個の第3スプリッタと、
    K×Y本の前記第2分岐ファイバのいずれかにそれぞれ接続されるZ(ZはK×Y以下の自然数)台の加入者側終端装置と、
    1:1で接続する前記支線ファイバ、又は前記支線ファイバと前記予備ファイバとが並列する場合はいずれか一方、と前記第1分岐ファイバとの組を任意に組み替え可能とする切替デバイスと、
    を備える光通信システム。
  4. 全ての前記局側終端装置からそれぞれの前記加入者側終端装置の登録情報及び故障情報を取得し、
    前記切替デバイスに対して、通常時に、前記支線ファイバと未接続である開放状態の前記第1分岐ファイバを前記第1スプリッタ毎に少なくとも1以上存在させて、前記支線ファイバと前記第1分岐ファイバとを接続するように接続指示を出し、前記局側終端装置と前記加入者側終端装置との間で通信不能な経路が発生した時に、前記局側終端装置と前記切替デバイスとの間に通信不能の原因がある場合は、通信不能な経路の前記支線ファイバを通信可能な経路の前記第1スプリッタに接続されている開放状態の前記第1分岐ファイバのいずれかに接続し直すように切替指示を出し、前記予備ファイバと並列する前記支線ファイバに通信不能の原因がある場合は、該支線ファイバから該予備ファイバへ接続し直すように切替指示を出すコントローラをさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の光通信システム。
  5. 前記コントローラは、
    前記加入者側終端装置の帯域利用率も取得しており、
    前記切替デバイスに対して、前記局側終端装置と前記切替デバイスとの間に通信不能が発生したときに、任意の時点から通信不能が生じたときまでに取得した前記帯域利用率に基づいて、通信不能な経路の前記支線ファイバのうち最高の負荷のものから順に最低の負荷の前記局側終端装置に接続している開放状態の前記第1分岐ファイバに接続するように切替指示を出すことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光通信システム。
  6. 前記コントローラは、
    前記加入者側終端装置の帯域利用率も取得しており、
    前記切替デバイスに対して、任意の期間あるいは任意の瞬間に取得した前記帯域利用率に基づいて、前記支線ファイバのうち最高の負荷のものを最低の負荷の前記局側終端装置に接続している開放状態の前記第1分岐ファイバに接続するように切替指示を出すことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光通信システム。
  7. 請求項1に記載の光通信システムの光通信方法であって、
    全ての前記局側終端装置からそれぞれの前記加入者側終端装置の登録情報及び故障情報を取得し、
    前記切替デバイスにおいて、通常時に、前記支線ファイバと未接続である開放状態の前記第1分岐ファイバが前記第1スプリッタ毎に少なくとも1以上存在するように、前記支線ファイバと前記第1分岐ファイバとを接続し、前記局側終端装置と前記加入者側終端装置との間で通信不能な経路が発生した時に、通信不能な経路の前記支線ファイバを通信可能な経路の前記第1スプリッタに接続されている開放状態の前記第1分岐ファイバのいずれかに接続し直すことを特徴とする光通信方法。
  8. 請求項3に記載の光通信システムの光通信方法であって、
    全ての前記局側終端装置からそれぞれの前記加入者側終端装置の登録情報及び故障情報を取得し、
    前記切替デバイスにおいて、通常時に、前記支線ファイバと未接続である開放状態の前記第1分岐ファイバが前記第1スプリッタ毎に少なくとも1以上存在するように、前記支線ファイバと前記第1分岐ファイバとを接続し、前記局側終端装置と前記加入者側終端装置との間で通信不能な経路が発生した時に、前記局側終端装置と前記切替デバイスとの間に通信不能の原因がある場合は、通信不能な経路の前記支線ファイバを通信可能な経路の前記第1スプリッタに接続されている開放状態の前記第1分岐ファイバのいずれかに接続し直し、前記予備ファイバと並列する前記支線ファイバに通信不能の原因がある場合は、該支線ファイバから該予備ファイバへ接続し直すことを特徴とする光通信方法。
  9. 前記加入者側終端装置の帯域利用率も取得し、
    前記局側終端装置と前記切替デバイスとの間に通信不能が発生したときに、任意の時点から通信不能が生じたときまでに取得した前記帯域利用率に基づいて、通信不能な経路の前記支線ファイバのうち最高の負荷のものから順に最低の負荷の前記局側終端装置に接続している開放状態の前記第1分岐ファイバに接続することを特徴とする請求項7又は8に記載の光通信方法。
  10. 前記加入者側終端装置の帯域利用率も取得し、
    任意の期間あるいは任意の瞬間に取得した前記帯域利用率に基づいて、前記支線ファイバのうち最高の負荷のものを最低の負荷の前記局側終端装置に接続している開放状態の前記第1分岐ファイバに接続することを特徴とする請求項7又は8に記載の光通信方法。
  11. 加入者側終端装置を最大A(Aは2以上の整数)台収容可能なM(Mは2以上の整数)台の局側終端装置と、
    分岐比が1:Mであり、前記局側終端装置毎に、合流側が前記局側終端装置の一つと接続するM個の第1スプリッタと、
    分岐比が1:M−1であり、前記第1スプリッタ毎に、合流側が前記第1スプリッタの分岐側の1のポートに接続するM台の光スイッチと、
    分岐比が2:Y’(Y’は2以上且つA/M以下を満たす整数)である、(M−1)×M台以下の第2スプリッタと、
    前記第2スプリッタの分岐数がY’の側のポート毎に接続する(M−1)×Y’×M台以下の加入者側終端装置と、
    前記第1スプリッタの分岐側の他のポートと前記第2スプリッタの分岐数が2の側の1のポートとを1:1で接続するK(Kは2以上且つ(M−1)×M以下の整数)本の支線ファイバと、
    前記支線ファイバで接続される前記第1スプリッタ毎に、前記第2スプリッタ及び前記光スイッチがグループを形成しており、1の前記グループに属する前記第2スプリッタがそれぞれ異なる他の前記グループに属する前記光スイッチと結合するように、前記第2スプリッタの分岐数が2の側の他のポートと前記光スイッチの分岐数がM−1の側のポートとを1:1で接続するK本の予備支線ファイバと、
    を備える光通信システム。
  12. 前記支線ファイバ上に配置され、前記支線ファイバを伝搬する光信号を遮断する支線光シャッタをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の光通信システム。
  13. 全ての前記局側終端装置からぞれぞれの前記加入者側終端装置の登録情報及び故障情報を取得し、
    前記局側終端装置と前記加入者側終端装置との間で通信不能な経路が発生した時に、該経路が使用していた前記支線ファイバが接続する前記第2スプリッタに接続する前記予備支線ファイバを新たな経路とするように該予備支線ファイバが接続する前記光スイッチへ切替指示を出すコントローラをさらに備えることを特徴とする請求項11又は12に記載の光通信システム。
  14. 前記コントローラは、前記局側終端装置と前記加入者側終端装置との間で通信不能な経路が発生した時に、該経路が使用していた前記支線ファイバに配置された前記支線光シャッタで該経路を遮断することを特徴とする請求項13に記載の光通信システム。
  15. 請求項11又は12に記載の光通信システムの光通信方法であって、
    全ての前記局側終端装置からぞれぞれの前記加入者側終端装置の登録情報及び故障情報を取得し、
    前記局側終端装置と前記加入者側終端装置との間で通信不能な経路が発生した時に、該経路が使用していた前記支線ファイバが接続する前記第2スプリッタに接続する前記予備支線ファイバを新たな経路とするように切り替えることを特徴とする光通信方法。
  16. 加入者側終端装置を最大A(Aは2以上の整数)台収容可能なM(Mは2以上の整数)台の局側終端装置と、
    分岐比が1:(M−1)×2であり、前記局側終端装置毎に、合流側が前記局側終端装置の一つと接続するM個の第1スプリッタと、
    分岐比が2:Y’(Y’は2以上且つA/M以下を満たす整数)である、(M−1)×M台以下の第2スプリッタと、
    前記第2スプリッタの分岐数がY’の側のポート毎に接続する(M−1)×Y’×M台以下の加入者側終端装置と、
    前記第1スプリッタの分岐側の一方の組であるM−1個のポートと前記第2スプリッタの分岐数が2の側の1のポートとを1:1で接続するK(Kは2以上且つ(M−1)×M以下の整数)本の支線ファイバと、
    前記支線ファイバで接続される前記第1スプリッタ毎に、前記第1スプリッタ及び前記第2スプリッタがグループを形成しており、1の前記グループに属する前記第2スプリッタがそれぞれ異なる他の前記グループに属する前記第1スプリッタと結合するように、前記第2スプリッタの分岐数が2の側の他のポートと前記第1スプリッタの分岐側の他方の組であるM−1個のポートとを1:1で接続するK本の予備支線ファイバと、
    前記予備支線ファイバ上に配置され、前記予備支線ファイバを伝搬する光信号を遮断する予備光シャッタと、
    を備える光通信システム。
  17. 前記支線ファイバ上に配置され、前記支線ファイバを伝搬する光信号を遮断する支線光シャッタをさらに備えることを特徴とする請求項16に記載の光通信システム。
  18. 全ての前記局側終端装置からぞれぞれの前記加入者側終端装置の登録情報及び故障情報を取得し、
    通常時に、前記予備光シャッタで前記予備支線ファイバの経路を遮断しておき、
    前記局側終端装置と前記加入者側終端装置との間で通信不能な経路が発生した時に、該経路が使用していた前記支線ファイバが接続する前記第2スプリッタに接続する前記予備支線ファイバを新たな経路とするように該予備支線ファイバが接続する前記予備光シャッタへ開通指示を出すコントローラをさらに備えることを特徴とする請求項16又は17に記載の光通信システム。
  19. 前記コントローラは、
    通常時に、前記支線光シャッタを開通しておき、
    前記局側終端装置と前記加入者側終端装置との間で通信不能な経路が発生した時に、該経路が使用していた前記支線ファイバに配置された前記支線光シャッタで該経路を遮断することを特徴とする請求項18に記載の光通信システム。
  20. 請求項16又は17に記載の光通信システムの光通信方法であって、
    全ての前記局側終端装置からぞれぞれの前記加入者側終端装置の登録情報及び故障情報を取得し、
    通常時に、前記予備光シャッタで前記予備支線ファイバの経路を遮断しておき、
    前記局側終端装置と前記加入者側終端装置との間で通信不能な経路が発生した時に、該経路が使用していた前記支線ファイバが接続する前記第2スプリッタに接続する前記予備支線ファイバを新たな経路とするように該予備支線ファイバが接続する前記予備光シャッタを開通することを特徴とする光通信方法。
  21. 加入者側終端装置を最大A(Aは2以上の整数)台収容可能なM(Mは2以上の整数)台の局側終端装置と、
    分岐比が1:(M−1)×Mであり、前記局側終端装置毎に、合流側が前記局側終端装置の一つと接続するM個の第1スプリッタと、
    分岐比がM:Y’(Y’は2以上且つA/Mを満たす整数)である、(M−1)×M台以下の第2スプリッタと、
    前記第2スプリッタの分岐数がY’の側のポート毎に接続する(M−1)×Y’×M台以下の加入者側終端装置と、
    前記第1スプリッタの分岐側の一方の組であるM−1個のポートと前記第2スプリッタの分岐数がMの側の1のポートとを1:1で接続するK(Kは2以上且つ(M−1)×M以下の整数)本の支線ファイバと、
    前記支線ファイバで接続される前記第1スプリッタ毎に、前記第1スプリッタ及び前記第2スプリッタがグループを形成しており、1の前記グループに属する前記第2スプリッタの分岐数がMの側の他の各ポートがそれぞれ異なる他の前記グループに属する前記第1スプリッタと結合するように、前記第2スプリッタの分岐数がMの側の他のポートと前記第1スプリッタの分岐側の他方の組である(M−1)個のポートとを1:1で接続するK×(M−1)本の予備支線ファイバと、
    前記予備支線ファイバ上に配置され、前記予備支線ファイバを伝搬する光信号を遮断する予備光シャッタと、
    前記支線ファイバ上に配置され、前記支線ファイバを伝搬する光信号を遮断する支線光シャッタと、
    を備える光通信システム。
  22. 加入者側終端装置を最大A(Aは2以上の整数)台収容可能なM(Mは2以上の整数)台の局側終端装置と、
    分岐比が1:B(BはM以上の整数)であり、前記局側終端装置毎に、合流側が前記局側終端装置の一つと接続するM個の第1スプリッタと、
    前記第1スプリッタ毎に接続され、前記第1スプリッタの分岐側のB個のポートと結合されたB本の光路ををそれぞれ開閉するM台の支線光シャッタと、
    分岐比がM:Y”(Y”は2以上且つA/{B−(M−1)}以下を満たす整数)であるB台の第2スプリッタと、
    前記第2スプリッタの分岐数がY”の側のポート毎に接続するB×Y”台以下の加入者側終端装置と、
    前記支線光シャッタのB個の光路と前記第2スプリッタの分岐数がMの側のポートとを1:1で接続するB×M本の支線ファイバと、
    を備え、
    前記支線光シャッタは、
    前記第1スプリッタ毎に少なくとも1つの光路を開通させているとともに、
    各々の前記第2スプリッタに形成する、いずれかの前記第1スプリッタと任意の時間に開通している経路の数が1又は0であることを特徴とする光通信システム。
  23. 全ての前記局側終端装置から、任意の期間又は任意の瞬間のぞれぞれの前記加入者側終端装置の帯域利用率を取得し、
    前記帯域利用率が略均等になるように、前記支線光シャッタを切り替えて前記第2スプリッタと前記第1スプリッタとを接続し直す再接続指示を前記支線光シャッタに出すコントローラをさらに備えることを特徴とする請求項21又は22に記載の光通信システム。
  24. 請求項21又は22に記載の光通信システムの光通信方法であって、
    全ての前記局側終端装置から、任意の期間又は任意の瞬間のぞれぞれの前記加入者側終端装置の帯域利用率を取得し、
    前記帯域利用率が略均等になるように、前記支線光シャッタを切り替えて前記第2スプリッタと前記第1スプリッタとを接続し直すことを特徴とする光通信方法。
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