JP2011069954A - 光スキャナ - Google Patents

光スキャナ Download PDF

Info

Publication number
JP2011069954A
JP2011069954A JP2009220223A JP2009220223A JP2011069954A JP 2011069954 A JP2011069954 A JP 2011069954A JP 2009220223 A JP2009220223 A JP 2009220223A JP 2009220223 A JP2009220223 A JP 2009220223A JP 2011069954 A JP2011069954 A JP 2011069954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
swing axis
optical scanner
support beam
bent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009220223A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirochika Nakamura
博親 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2009220223A priority Critical patent/JP2011069954A/ja
Publication of JP2011069954A publication Critical patent/JP2011069954A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Micromachines (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)

Abstract

【課題】大きなミラー部の変位量を得られる光スキャナを提供すること。
【解決手段】光スキャナ100は、ミラー部110、支持梁120、固定部140及び圧電駆動部130を備える。ミラー部110は、揺動軸線ARの周りに揺動される。支持梁120は、ミラー部110から延出する。支持梁120は、固定部140に連結される。圧電駆動部130は、固定部140から支持梁120の一部に亘って設けられる。支持梁120は、揺動軸線ARに対して対称配置され、固定部140に接続される一対の梁部分123を有する。一対の梁部分123は、第1部分123aと、屈曲部分123bとを有する。第1部分123aは、ミラー部110から離れる方向に、揺動軸線ARに沿って伸張する。屈曲部分123bは、第1部分123aに接続され、揺動軸線ARから離間する方向及び揺動軸線ARに沿う方向に屈曲する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レーザープリンタや画像表示装置に用いられる光スキャナ、特にMEMSミラーを有する光スキャナに関する。
従来、レーザープリンタや光を走査して画像を表示する画像表示装置等には、光スキャナが利用されてきた。一般に、この光スキャナとしては、ポリゴンミラーを用いるものやガルバノミラー、MEMS(Micro−Electro−Mechanical Systems)ミラーを用いるものが存在する。特に、MEMSミラーを用いた光スキャナは、光の反射面が一面だけで良く、またミラー、トーションバー、支持枠を一体加工できるので、ポリゴンミラー及びガルバノミラーを用いた光スキャナに対し小型化、軽量化が可能になる。
MEMSミラーを用いた光スキャナ(以下、単に光スキャナとも表記する)の機械的構造に関する発明が、今日までに多く出願されている。その一例として、特許文献1に記載された光スキャナを図6に示す。光スキャナ500は、基体510と台座520とに分けられる。基体510の中心には、ミラー部511が位置する。ミラー部511は一対の第1弾性梁512によって両持支持される。一対の第1弾性梁512は、二股に分かれた第2弾性梁513に夫々接続される。第2弾性梁513は、固定部514に接続される。ミラー部511、第1弾性梁512及び第2弾性梁513を揺動させるための圧電駆動部530は、第2弾性梁513の上面から固定部514に亘り形成される。台座520は、固定部514と台座接合部521とが接合されるようにして、基体510の下に設けられる。
光スキャナ500の動作を説明する。圧電駆動部530に含まれる圧電素子は、電圧が印加されることで分極する。圧電素子の分極によって、圧電駆動部530は、第2弾性梁513の長手方向へ伸び、又は縮む。圧電駆動部530は第2弾性梁513及び固定部514に固定されているので、圧電駆動部530の伸縮は、第2弾性梁513が基体510の厚み方向に変形する撓み変形に変換される。即ち、圧電駆動部530は、ユニモルフとして働く。第2弾性梁513の撓み変形は、第1弾性梁512と第2弾性梁513との連結位置を介して、第1弾性梁512,第2弾性梁513及びミラー部511を揺動させるための回転トルクに変換される。
特開2003−57586号公報
例えば光スキャナが画像表示装置に用いられる場合、表示画像の画角はミラー部の変位量に依存する。従って、大きな画像や精緻な画像を表示するためには、ミラー部の変位量は大きいほど望ましい。
本発明は、大きなミラー部の変位量を得られる光スキャナを提供することを目的とする。
本発明を反映した第1の課題解決手段は、揺動軸線の周りに揺動され、入射する光を所定方向に走査するミラー部と、前記ミラー部から延出する支持梁と、前記支持梁が連結される固定部と、前記固定部から前記支持梁の一部に亘って設けられ、前記ミラー部及び前記支持梁を揺動駆動させる圧電駆動部とを備え、前記支持梁は、前記揺動軸線に対して対称になるように配置され、前記固定部に接続される一対の梁部分を有し、前記一対の梁部分は、前記ミラー部から離れる方向に、前記揺動軸線に沿って伸張する第1部分と、前記第1部分に接続され、前記揺動軸線を含む平面上で前記揺動軸線から離間する方向及び前記揺動軸線に沿う方向に屈曲し、前記固定部に接続される屈曲部分を有する、ことを特徴とする。
本発明を反映した第2の課題解決手段は、前記屈曲部分は、その一端が前記第1部分に接続され、前記揺動軸線から離間する方向に伸張する第2部分と、その一端が前記第2部分の他端に接続され、前記ミラー部に近づく方向に、前記揺動軸線に沿って伸張し、その他端が前記固定部に接続される第3部分とを有する、ことを特徴とする。
本発明を反映した第3の課題解決手段は、前記第3部分は、前記第3部分の前記揺動軸線に沿う方向の長さが、前記第1部分の前記揺動軸線に沿う方向の長さよりも長くなるように形成される、ことを特徴とする。
本発明を反映した第4の課題解決手段は、前記圧電駆動部は、少なくとも前記固定部から前記第3部分を介して前記第2部分に亘って設けられる、ことを特徴とする。
本発明を反映した第5の課題解決手段は、前記支持梁はさらに、前記ミラー部にその一端が接続され、前記揺動軸線に沿う方向に伸長するミラー接続部分と、前記ミラー接続部分の他端に接続され、前記揺動軸線を含む平面上で前記揺動軸線に直交する方向に伸長する梁接続部分とを有し、前記第1部分は、その一端が前記梁連結部分の両端に接続され、その他端が前記第2部分の一端に接続される、ことを特徴とする。
本発明を反映した第1の課題解決手段では、一対の梁部分が屈曲部分を有するので、後記する実施形態に示されるように、大きなミラー部の変位量を得ることが可能になる。
本発明を反映した第2の課題解決手段では、屈曲部分は、揺動軸線から離間する方向に伸張する第2部分と、ミラー部に近づく方向に揺動軸線に沿って伸張する第3部分とを有する。換言すれば、一対の梁部は、第1部分によってミラー部から離間し、第2部分及び第3部分によってミラー部に近づく方向に1回折り返されている構成である。後記する実施形態に示されるように、屈曲部分の折り返される回数は、1回の場合において大きなミラー部の変位量を得ることが可能になる。
本発明を反映した第3の課題解決手段では、第3部分の揺動軸線に沿う方向の長さが、第1部分の前記揺動軸線に沿う方向の長さよりも長くなる。この構成によって、後記する実施形態に示されるように、大きなミラー部の変位量を得ることが可能になる。
本発明を反映した第4の課題解決手段では、圧電駆動部が、少なくとも固定部から第2部分に亘って設けられる。この構成によって、圧電駆動部で発生した動力を、効率よくミラーに伝達することが可能になる。従って、大きなミラー部の変位量を得ることが可能になる。
本発明を反映した第5の課題解決手段では、支持梁が、ミラー接続部分と、梁接続部分とを含む。一対の梁部は、圧電駆動部で発生した動力によって、撓み変形をする。この撓み変形は、梁連結部分を介することで、ミラー部の揺動に効率良く変換される。従って、これらの構成を屈曲部分に加えて有することによって、さらに大きなミラー部の変位量を得ることが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る、光スキャナ100の平面図。 第1の実施形態に係る、屈曲部分123bの折り返し回数を変化させた場合の、支持梁120周辺の光スキャナ100の平面図。 第1の実施形態に係る、屈曲部分123bの折り返し回数と光学振れ角との関係を示す図。 第1の実施形態に係る、光スキャナ100の支持梁120周辺の拡大平面図。 第1の実施形態に係る、第3部分123b−2の長さと光学振れ角との関係を示す図。 第1の実施形態の変形例である光スキャナ200の平面図。 特許文献1における従来の光スキャナの一例を示した図。
<第1の実施形態>
[光スキャナ100の構成]
図1は、本発明第1の実施形態に係る光スキャナ100の平面図である。x方向は、光スキャナ100の揺動軸線ARに平行な方向である。y方向は、図1における紙面垂直方向である光スキャナ100の厚み方向及びx方向に直交する方向である。光スキャナ100は、ミラー部110、支持梁120、圧電駆動部130及び固定部140を備える。尚、光スキャナ100は、図示しない台座に接着される。以下、図1を用いて、光スキャナ100の個々の構成要素について説明を行う。
ミラー部110は、入射した光を所定方向に走査するために、揺動軸線ARを中心として揺動可能に構成される。ミラー部110の平面視における形状は、略円形である。
支持梁120は、揺動軸線ARに沿う方向に、ミラー部110から延出する。支持梁120は、ミラー部110の中心位置を通過するy方向に平行な仮想軸線に対して線対称になるように、一対設けられる。支持梁120は、ミラー接続部分121、梁連結部分122及び梁部分123を含む。ミラー接続部分121の一端は、ミラー部110に接続される。ミラー接続部分121は、揺動軸線ARに沿う方向に伸長する。ミラー接続部分121は、揺動軸線ARを含むように配置される。梁連結部分122は、ミラー接続部分121の他端に接続され、y方向に伸長する。
梁部分123は、第1部分123a及び屈曲部分123bを含む。梁部分123は、揺動軸線ARに対して線対称となるように、一対設けられる。第1部分123aの一端は、梁連結部分122の両端に夫々接続される。第1部分123aは、ミラー部110から離れる方向に、揺動軸線ARに沿って伸張する。屈曲部分123bの一端は、第1部分123aの他端に接続される。屈曲部分123bは、揺動軸線ARを含む平面上で揺動軸線ARから離間する方向及び揺動軸線ARに沿う方向に屈曲する。屈曲部分123bの他端は、固定部140の突出部分140aに接続される。
屈曲部分123bは、梁が揺動軸線ARに沿う方向に折り返されながら、揺動軸線ARから離間する方向に伸長する部分である。屈曲部分123bは、第2部分123b−1及び第3部分123b−2を含む。第2部分123b−1の一端は、第1部分123aの他端に接続される。第2部分123b−1は、揺動軸線ARから離間する方向に伸長する。具体的には、第2部分123b−1は、揺動軸線ARから離間するように、y方向に沿って伸張する。第3部分123b−2の一端は、第2部分123b−1の他端に接続される。第3部分123b−2は、揺動軸線ARに沿って、ミラー部110に近づく方向に伸張する。第3部分123b−2の他端は、固定部140の突出部140aに接続される。
固定部140は、ミラー部110及び一組の支持梁120の周囲に、四角環状に配置される。即ち、固定部140は、y方向に平行な一対の帯状部と、x方向に平行な一対の帯状部とで構成される。固定部140は、第3部分123b−2が固定されるための、4つの突出部分140aを有する。突出部分140aは、固定部140のy方向に平行な一対の帯状部のミラー部110の近傍から、ミラー部110に近づく方向に突出する。尚、固定部140は、ミラー部110及び支持梁120が揺動される際に、固定端として働く。即ち、固定端として働く機能を有していれば、固定部140はどの様な形状であっても差し支えない。
圧電駆動部130は、ミラー部110を及び支持梁120を揺動駆動する。圧電駆動部130は、少なくとも固定部140の固定部分140aから、第3部分123b−2を介して、第2部分123b−1に亘って設けられる。より具体的には、図1において黒点のハッチングで示されるように、圧電駆動部130は、第3部分123b−2及び第2部分123b−1を介して、固定部140の突出部140aから第1部分123aの一部に亘って設けられる。この構成によって、圧電駆動部130で発生した動力を、効率よくミラー部110に伝達することが可能になり、大きなミラー部110の変位量を得ることが可能になる。尚、圧電駆動部130は、図示しない下部電極、圧電素子及び上部電極を含む。
光スキャナ100の作用を説明する。まず、下部電極と上部電極との間に交流電圧が周期的に印加されることにより、分極した圧電素子はx方向に伸び、又は縮む。圧電駆動部130が、固定部140の突出部140aから第1部分123aの一部に亘って固定されているので、圧電素子のx方向の伸縮は、梁部分123の光スキャナ100の厚み方向への撓み変形に変換される。この撓み変形は、梁連結部分122を介して、ミラー部110を揺動させるための回転トルクに変換される。ミラー部110が揺動されることによって、光スキャナ100は、ミラー部110に入射する光を所定方向に走査することができる。
[光スキャナ100の製造方法]
光スキャナ100の製造方法を説明する。まず、厚さ約30μm〜200μmの薄長矩形のシリコン基材上において、ミラー部110、支持梁120及び固定部140に対応する部分に、マスキングのためのレジスト膜が形成される。その後、シリコン基材はエッチングされる。エッチングによって、シリコン基材においてレジスト膜が形成されている部分が、ミラー部110、支持梁120及び固定部140として形成される。最後に、レジスト膜が除去されることによって、光スキャナ100の外形が形成される。
次に、下部電極が、切り抜かれたシリコン基材の上に形成される。具体的には、下部電極は、第3部分123b−2及び第2部分123b−1を介して、固定部140から第1部分123aの一部に亘って、白金(Pt)や金(Au)等を0.2μm〜0.6μmの厚さで堆積することで形成される。この堆積には、例えばスパッタや蒸着等の製膜方法が用いられる。
次に、圧電素子が、前記した下部電極の上に形成される。具体的には、圧電素子は、前記した下部電極の上面に圧電素材を1μm〜3μmの厚さで堆積することで形成される。この堆積には、例えばナノサイズの微粒子を吹付けることによって成膜を行うエアロゾルデポジション法(例えば、特開2007−31737号公報を参照)等の製膜方法が用いられる。本実施形態では、圧電素子として、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)が用いられる。
最後に、上部電極が、圧電素子の上に形成される。具体的には、上部電極は、前記した圧電素子の上面に、白金(Pt)や金(Au)等を0.2μm〜0.6μmの厚さで堆積することで形成される。この堆積には、下部電極の場合と同様に、スパッタや蒸着等の製膜方法が用いられる。
[折り返し回数と光学振れ角との関係]
本実施形態においては、屈曲部分123bが設けられることによって、大きなミラー部110の変位量が得られる。ここでは、この屈曲部分123bにおける梁の折り返し回数を変化させ、折り返し回数とミラーの変位量との関係をシミュレーションによって調べる。
図2は、屈曲部分123bにおける折り返し回数を変化させた場合における、光スキャナ100の支持梁120周辺の平面図である。圧電駆動部130は、y方向正側に存在する梁部分123の全面に亘って設けられる。尚、簡略化のため、図2において、固定部140は省略される。
図2(A)は、屈曲部分123bの折り返し回数が1回の場合における、支持梁120周辺の平面図である。この場合は、屈曲部分123bが、前記した第2部分123b−1及び第3部分123b−2を含む状態に相当する。
図2(B)は、屈曲部分123bの折り返し回数が2回の場合における、支持梁120周辺の平面図である。この場合は、屈曲部分123bが、揺動軸線ARから離間する方向に第1部分123aから伸長し、さらにミラー部110に近づくように揺動軸線ARに沿って伸長し、さらに揺動軸線ARから離間する方向に伸長し、さらにミラー部110から離間するように揺動軸線ARに沿って伸長し、その後固定部140に接続する状態である。
図2(C)は、屈曲部分123bの折り返し回数が3回の場合における、支持梁120周辺の平面図である。この場合は、屈曲部分123bが、揺動軸線ARから離間する方向に第1部分123aから伸長し、さらにミラー部110に近づくように揺動軸線ARに沿って伸長し、さらに揺動軸線ARから離間する方向に伸長し、さらにミラー部110から離間するように揺動軸線ARに沿って伸長し、さらに揺動軸線ARから離間する方向に伸長し、さらにミラー部110に近づくように揺動軸線ARに沿って伸長し、その後固定部140に接続する状態である。
図2(D)は、屈曲部分123bの折り返し回数が0回の場合における、支持梁120周辺の平面図である。この場合は、屈曲部分123bが存在しない状態に相当する。図2(D)に示される光スキャナ100は、本発明の実施形態とは言えないが、屈曲部分123bが存在する図2(A)〜(C)の場合と比較するために示される。
図3(A)は、屈曲部分123bにおける折り返し回数を変化させた際の、光学振れ角の変化をシミュレーションによって調べた結果を示す図である。図3(B)は、図3(A)の結果をグラフにした図である。図3(B)において、横軸がミラーの折り返し回数に、縦軸が光学振れ角にそれぞれ対応する。尚、光学振れ角とは、ミラー部110が揺動される場合に、ミラー部110に入射する光が走査される角度のことである。即ち、光学振れ角は、ミラー部の変位量と一対一に対応する。また、全ての場合において、圧電駆動部130には、40Vの交流電圧が印加される。
図3において、折り返しがなしの場合(図2(D))よりも、屈曲部分123bが存在する場合の方が、光学振れ角が大きい。即ち、屈曲部分123bが設けられることによって、大きなミラー部110の変位量が得られることが確認される。さらに、光学振れ角は、折り返し回数が1回の場合に最大となる。折り返し回数が2回以上の場合、光学振れ角は、折り返し回数が増加するに従って減少する。即ち、屈曲部分123bの折り返し回数は、1回が最も有効である。
[屈曲部分123bの長さと光学振れ角との関係]
前記した様に、屈曲部分123bの折り返し回数は、1回が最も有効である。ここでは、屈曲部分123bの折り返し回数が1回の場合において、屈曲部分123bのx方向の長さと光学振れ角との関係を調べる。図4は、光スキャナ100の支持梁120周辺の拡大平面図である。第1部分123aのx方向の長さは、長さL1とされる。第3部分123b−2のx方向の長さは、長さL2とされる。圧電駆動部130は、梁部分123の全面に亘って設けられる。尚、簡略化のため、図4において、固定部140は省略される。以下、長さL2を長さL1で除した値である折り返し割合L2/L1と、光学振れ角との関係を示す。
図5(A)は、折り返し割合L2/L1を変化させた際の、光学振れ角の変化をシミュレーションによって調べた結果を示す図である。比較のために、折り返し割合L2/L1が0%の場合の結果も示される。折り返し割合L2/L1が0%の場合は、図2(D)に示される場合と同様に、屈曲部分123bが存在しない状態に相当する。図5(B)は、図5(A)の結果をグラフにした図である。図5(B)において、横軸が折り返し割合L2/L1に、縦軸が光学振れ角にそれぞれ対応する。全ての場合において、圧電駆動部130には、40Vの交流電圧が印加される。
図5において、屈曲部分123b存在しない状態(L2/L1=0%)において、光学振れ角は最小である。そして、折り返し割合L2/L1が25%〜50%までは、折り返し割合L2/L1が増加するに従って、光学振れ角も増加する。折り返し割合L2/L1が75%の場合において、光学振れ角は、折り返し割合L2/L1が50%の場合よりも減少する。そして、折り返し割合L2/L1が100%以上の領域において、光学振れ角は、折り返し割合L2/L1が増加するに従って再び増加する。そして、折り返し割合L2/L1が100%以上の領域における光学振れ角の値は、折り返し割合L2/L1が100%以下の領域における光学振れ角の値よりも大きい。従って、折り返し割合L2/L1が100%以上の領域の場合、換言すれば、第3部分123b−2のx方向の長さが、第1部分123aのx方向の長さよりも長くなるように形成される場合、大きな光学振れ角、即ち大きなミラー部の変位量が得られる。
<変形例>
本発明は、今までに述べた実施形態に限定されることは無く、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形・変更が可能である。以下にその変形の一例を述べる。
前記した実施形態において、光スキャナ100は、図1に示される様に、ミラー部110が一対の支持梁120によって両持支持される形状である。しかし、例えば、ミラー部110が一本の支持梁120によって片持支持される形状であっても良い。要は、梁部分123が屈曲部分123bを有する構成であれば、片持ちでも両持ちでも差し支えない。
前記した実施形態において、光スキャナ100は、図1に示される様に、ミラー部110から伸長するミラー接続部分121が梁連結部分122に接続され、その梁連結部分122に一対の梁部分123が接続される。しかし、ミラー接続部分121及び梁連結部分122が省略されても良い。図6は、第1の実施形態の変形例である光スキャナ200の平面図である。光スキャナ100と同様の構成は、同一の図番を付与することで説明を省略する。支持梁220は、ミラー部110の中心位置を通過するy方向に平行な仮想軸線に対して線対称になるように、一対設けられる。支持梁220は、ミラー接続部分及び梁連結部分を有さず、一対の梁部分223のみを有する。梁部分223は、第1部分223a及び屈曲部分223bを含む。梁部分223は、揺動軸線ARに対して線対称となるように、一対設けられる。第1部分223aの一端は、ミラー部110に接続される。第1部分223aは、ミラー部110から離れる方向に、揺動軸線ARに沿って伸張する。屈曲部分223bの一端は、第1部分223aの他端に接続される。屈曲部分223bは、揺動軸線ARを含む平面上で揺動軸線ARから離間する方向及び揺動軸線ARに沿う方向に屈曲する。屈曲部分223bの他端は、固定部140の突出部分140aに接続される。屈曲部分223bは、第2部分223b−1及び第3部分223b−2を含む。第2部分223b−1の一端は、第1部分223aの他端に接続される。第2部分223b−1は、揺動軸線ARから離間する方向に伸長する。具体的には、第2部分223b−1は、揺動軸線ARから離間するように、y方向に沿って伸張する。第3部分223b−2の一端は、第2部分223b−1の他端に接続される。第3部分223b−2は、揺動軸線ARに沿って、ミラー部110に近づく方向に伸張する。第3部分223b−2の他端は、固定部140の突出部140aに接続される。この光スキャナ200も、本発明の意図する範囲に当然含まれる。
100,200,500 光スキャナ
110,511 ミラー部
120,220 支持梁
121 ミラー接続部分
122 梁連結部分
123,223 梁部分
123a,223a 第1部分
123b,223b 屈曲部分
123b−1,223b−1 第2部分
123b−2,223b−2 第3部分
130,530 圧電駆動部
140,514 固定部
140a 突出部分
510 基体
512 第1弾性梁
513 第2弾性梁
520 台座
521 台座接合部
AR 揺動軸線
L1 第1部分123aのx方向の長さ
L2 屈曲部分123bのx方向の長さ

Claims (5)

  1. 揺動軸線の周りに揺動され、入射する光を所定方向に走査するミラー部と、
    前記ミラー部から延出する支持梁と、
    前記支持梁が連結される固定部と、
    前記固定部から前記支持梁の一部に亘って設けられ、前記ミラー部及び前記支持梁を揺動駆動させる圧電駆動部とを備え、
    前記支持梁は、
    前記揺動軸線に対して対称になるように配置され、前記固定部に接続される一対の梁部分を有し、
    前記一対の梁部分は、
    前記ミラー部から離れる方向に、前記揺動軸線に沿って伸張する第1部分と、
    前記第1部分に接続され、前記揺動軸線を含む平面上で前記揺動軸線から離間する方向及び前記揺動軸線に沿う方向に屈曲し、前記固定部に接続される屈曲部分を有する、
    ことを特徴とする光スキャナ。
  2. 前記屈曲部分は、
    その一端が前記第1部分に接続され、前記揺動軸線から離間する方向に伸張する第2部分と、
    その一端が前記第2部分の他端に接続され、前記ミラー部に近づく方向に、前記揺動軸線に沿って伸張し、その他端が前記固定部に接続される第3部分とを有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光スキャナ。
  3. 前記第3部分は、
    前記第3部分の前記揺動軸線に沿う方向の長さが、前記第1部分の前記揺動軸線に沿う方向の長さよりも長くなるように形成される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の光スキャナ。
  4. 前記圧電駆動部は、少なくとも前記固定部から前記第3部分を介して前記第2部分に亘って設けられる、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の光スキャナ。
  5. 前記支持梁はさらに、
    前記ミラー部にその一端が接続され、前記揺動軸線に沿う方向に伸長するミラー接続部分と、
    前記ミラー接続部分の他端に接続され、前記揺動軸線を含む平面上で前記揺動軸線に直交する方向に伸長する梁接続部分とを有し、
    前記第1部分は、
    その一端が前記梁接続部分の両端の夫々に接続され、
    その他端が前記第2部分の一端に接続される、
    ことを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の光スキャナ。
JP2009220223A 2009-09-25 2009-09-25 光スキャナ Pending JP2011069954A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009220223A JP2011069954A (ja) 2009-09-25 2009-09-25 光スキャナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009220223A JP2011069954A (ja) 2009-09-25 2009-09-25 光スキャナ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011069954A true JP2011069954A (ja) 2011-04-07

Family

ID=44015315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009220223A Pending JP2011069954A (ja) 2009-09-25 2009-09-25 光スキャナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011069954A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019009392A1 (ja) * 2017-07-06 2019-01-10 浜松ホトニクス株式会社 光学デバイス
US20210132368A1 (en) 2017-07-06 2021-05-06 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device
US11187872B2 (en) 2017-07-06 2021-11-30 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device
US11635613B2 (en) 2017-07-06 2023-04-25 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device
US11693230B2 (en) 2017-11-15 2023-07-04 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device
US11733509B2 (en) 2017-07-06 2023-08-22 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI784023B (zh) * 2017-07-06 2022-11-21 日商濱松赫德尼古斯股份有限公司 光學裝置
WO2019009392A1 (ja) * 2017-07-06 2019-01-10 浜松ホトニクス株式会社 光学デバイス
JPWO2019009392A1 (ja) * 2017-07-06 2020-05-07 浜松ホトニクス株式会社 光学デバイス
US20210132368A1 (en) 2017-07-06 2021-05-06 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device
US11187872B2 (en) 2017-07-06 2021-11-30 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device
JP7174697B2 (ja) 2017-07-06 2022-11-17 浜松ホトニクス株式会社 光学デバイス
CN110799882A (zh) * 2017-07-06 2020-02-14 浜松光子学株式会社 光学器件
US11635613B2 (en) 2017-07-06 2023-04-25 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device
US11733509B2 (en) 2017-07-06 2023-08-22 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device
US11740452B2 (en) 2017-07-06 2023-08-29 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device
US11681121B2 (en) 2017-07-06 2023-06-20 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device
US11693230B2 (en) 2017-11-15 2023-07-04 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device
US11906727B2 (en) 2017-11-15 2024-02-20 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device production method
US11953675B2 (en) 2017-11-15 2024-04-09 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device production method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5323155B2 (ja) ミラー駆動装置及びその駆動方法並びに製造方法
US8416484B2 (en) Vibrating mirror element
JP5319939B2 (ja) 光偏向器および光学装置
US20140320943A1 (en) Optical scanning device
JP2005128147A (ja) 光偏向器及び光学装置
JP2010026069A (ja) 振動ミラー素子
JPWO2013046612A1 (ja) 光学反射素子
WO2010035469A1 (ja) 光スキャナ及びこの光スキャナを備えた画像表示装置
JP4972781B2 (ja) マイクロスキャナ及びそれを備えた光走査装置。
JP2014235298A (ja) 光偏向器
JP2011069954A (ja) 光スキャナ
JP2012042666A (ja) 光偏向器、光走査装置、画像形成装置及び画像投影装置
US9097897B2 (en) Optical deflector including narrow piezoelectric sensor element between torsion bar and piezoelectric actuator
JP2013080208A (ja) 光走査装置
JP2016151681A (ja) Mems光スキャナ
US8681408B2 (en) Optical scanning device, image forming apparatus, and image projection device
JP2013160891A (ja) 振動ミラー素子およびプロジェクタ機能を有する電子機器
JP4910902B2 (ja) マイクロスキャナ及びそれを備えた光走査装置。
JP5045470B2 (ja) 光学反射素子
JP2013160892A (ja) 振動ミラー素子、振動ミラー素子の製造方法およびプロジェクタ機能を有する電子機器
JP6648443B2 (ja) 光偏向器、2次元画像表示装置、光走査装置及び画像形成装置
CN110275285B (zh) 促动器以及光扫描装置
JP6379763B2 (ja) 光偏向器、光走査装置、画像形成装置及び画像投影装置
WO2010113603A1 (ja) 光スキャナ
JP2011064731A (ja) 光スキャナ及びこの光スキャナを備えた画像表示装置