JP2011068160A - 倒立振子型移動体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 着座姿勢で搭乗し、搭乗者が足で床面を蹴って推力を得ることができる倒立振子型移動体において、搭乗者が足で床面を蹴りやすくする。
【解決手段】 フレーム2と、フレームに設けられ、フレームを床面上において前後方向および左右方向を含む任意の方向に走行させる走行ユニット3と、フレームに設けられた着座ユニット4とを有し、着座ユニットは、搭乗者の臀部の左半部を支持する左サドル63Lと、搭乗者の臀部の右半部を支持する右サドル63Rと、フレームに設けられ、左サドルおよび右サドルのそれぞれを前後方向に変位可能に支持する支持部60とを備えることを特徴とする。また、支持部60は、左サドルおよび右サドルの一方が前方または後方に変位するときに、他方を相反する方向に変位させることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、起立(倒立)姿勢を維持しつつ床面上を少なくとも前後方向に移動可能な倒立振子型移動体に関する。より詳しくは、倒立振子型移動体の着座ユニットに係り、着座した搭乗者が自身の足で床面を蹴って推力を得る際に、搭乗者が足を動かしやすくするとともに、かつ倒立振子型移動体に旋回力が加わり難くするための技術に関する。
別個の電動モータによってそれぞれ駆動される一対の駆動体と、これら一対の駆動体の間に挟持され、駆動体から摩擦力を受けて駆動される1つの主輪とから構成される走行ユニットを備えた倒立振子型移動体が公知になっている(例えば、特許文献1)。特許文献1に係る主輪は、無端円環状の環状体と、環状体の環方向に複数個配置され、各々自身の配置位置における環状体の接線方向と平行な回転軸回りに回転可能なドリブンローラとを備え、ドリブンローラが駆動体と接触して駆動される。ドリブンローラが、環状体の接線方向の回転軸回りに回転(自転)する場合には、倒立振子型移動体は左右方向に推力を得て、ドリブンローラが環状体の環方向に回転(公転)する場合には、倒立振子型移動体は前後方向に推力を得る。
国際公開第08/132779号パンフレット
特許文献1に係る倒立振子型移動体において、搭乗者が着座するための着座ユニットを設け、搭乗者が着座姿勢で搭乗できるようにすることが考えられる。この場合、搭乗者の両足は自由になるため、搭乗者は両足で床面を蹴って倒立振子型移動体に任意の方向に推力を与えることができる。このような倒立振子型移動体の着座ユニットは、搭乗者が足で床面を蹴りやすいように、搭乗者の足の動きを阻害しない構造であることが望ましい。
倒立振子型移動体を前進させようとして、搭乗者が自身の足で床面を蹴る際には、歩いたり走ったりする場合と同様に、左右の足を交互に前に出して床面を蹴ることが考えられる。この場合、左足または右足の一方で床面を蹴るため、倒立振子型移動体の中心から左方または右方に偏倚した位置から倒立振子型移動体に力が加わるため、着座ユニットが基体に相対移動不能に固定されていると、鉛直方向回りの旋回力が加わることになる。そのため、倒立振子型移動体を安定して前進方向に移動させるためには、搭乗者が自身の足で床面を蹴る際に、倒立振子型移動体に旋回力が生じ難くする必要がある。
本発明は以上の背景を鑑みてなされたものであって、着座した搭乗者が自身の足で床面を蹴る際に、足の動作を円滑に行う事ができるようにするとともに、倒立振子型移動体に旋回力が加わり難くすることができる着座ユニットを備えた倒立振子型移動体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明は、倒立振子型移動体(1)であって、基体(2)と、前記基体に設けられ、前記基体を床面上において少なくとも前後方向に走行させる走行ユニット(3)と、前記基体に設けられた着座ユニット(4)とを有し、前記着座ユニットは、搭乗者の臀部の左半部を支持する左サドル(63L)と、搭乗者の臀部の右半部を支持する右サドル(63R)と、前記基体に設けられ、前記左サドルおよび前記右サドルのそれぞれを前後方向に変位可能に支持する支持部(60,500)とを備えることを特徴とする。支持部は、着座ユニットの一部もしくは全部を基体に対して相対移動可能に支持するものである。支持部は、左右のサドルを少なくとも前後方向に相対移動可能に支持していればよく、その移動態様は並進(直線状)であっても回転(円弧状)であってもよい。
この構成によれば、左サドル部および右サドル部が搭乗者の左右の足および臀部の動きに応じて前後方向に移動するため、床面を蹴る際の足の動作が阻害されない。また、搭乗者の床面を蹴る動作は、左右サドルの前後方向の移動に変換されて倒立振子型移動体に伝達されるため、倒立振子型移動体に旋回力が生じにくくなる。
第2の発明は、第1の発明において、前記支持部は、前記左サドルおよび前記右サドルの一方が前方または後方に変位するときに、前記左サドルおよび前記右サドルの他方を前記一方の変位方向と相反する方向に変位させることを特徴とする。
この構成によれば、搭乗者の左足および臀部の左側が後方に移動する際には、左サドルに連動した右サドルによって、右足および臀部の右側が前方に送り出されるため、搭乗者は左右の足で床面を蹴る動作を円滑に行うことができるようになる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記左サドルおよび前記右サドルの前部は、前記左サドルおよび前記右サドルの他の部分に比較して撓みやすくなっていることを特徴とする。
この構成によれば、搭乗者は足を左右サドルの下方および後方に移動させやすくなり、床面を蹴る動作を円滑に行うことができるようになる。
以上の構成によれば、着座ユニットを備えた倒立振子型移動体において、着座した搭乗者が、自身の足で床面を蹴る際に、足の動作を円滑に行う事ができるようになるとともに、倒立振子型移動体に旋回力が加わり難くなる。
第1実施形態に係る倒立振子型移動体を示す斜視図 第1実施形態に係る倒立振子型移動体を示す背面図 第1実施形態に係る倒立振子型移動体の分解斜視図 第1実施形態に係る倒立振子型移動体を一部破断して示す側面図 第1実施形態に係る上部構造体の分解斜視図 第1実施形態に係る着座ユニットを示す平面図 左サドルを示す断面図 第1実施形態に係る着座ユニットの動作を示す説明図 図1のIX−IX断面図 図9の要部拡大断面図 第1実施形態に係る電装ユニットを示す斜視図 第1実施形態に係る上部構造体と下部構造体の連結構造を一部破断して示す斜視図 第1実施形態に係る上部構造体と下部構造体の連結構造を示す断面図 第1実施形態に係る倒立振子型移動体の制御系を示すブロック図 第1実施形態に係る倒立振子型移動体の搭乗姿勢を示す斜視図 第2実施形態に係る着座ユニットを示す平面図 第2実施形態に係る着座ユニットを示す側面図
<第1実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る倒立振子型移動体の詳細について説明する。説明にあたり、倒立振子型移動体およびその構成要素の方向は、鉛直方向を上下方向とし、鉛直方向に直交する水平面において互いに直交する前後方向および左右方向を図示のように定める。なお、左右対称に設けられる同一の部材に関しては、番号の添え字にL、Rを付し、一方についてのみ説明する。
<倒立振子型移動体の全体構成>
図1〜図4に示されているように、倒立振子型移動体(以下、単に移動体と略称する)1は、概ね上下方向に延在する骨格構造としてのフレーム(基体)2と、フレーム2の下部に設けられた走行ユニット3と、フレーム2の上部に設けられた着座ユニット4と、フレーム2の内部に設けられた電装ユニット11と、フレーム2の上部に設けられ、各ユニットおよびセンサに電力を供給するバッテリユニット10とを主要構成要素として有している。電装ユニット11は、倒立振子制御ユニット(制御手段。以下、単に制御ユニットと略称する)5と、上部荷重センサ6と、傾斜センサ(操作入力検出手段)7とを備えている。制御ユニット5は、倒立振子制御に基づいて各種センサからの入力信号に応じて走行ユニット3を駆動制御し、移動体1を倒立姿勢に維持する。また、移動体1は、電装ユニット11とは別体に、ステップ荷重センサ8やロータリエンコーダ9L,9Rを適所に備えている。
<フレームの構成>
図1に示されているように、フレーム2は、中空の外殻構造をなし、前後方向の幅が左右方向の幅に比べて大きい扁平形状を呈している。また、フレーム2は、上下方向における中央に全周にわたってくびれ部2Aを有する。くびれ部2Aでは、前後方向が左右方向よりも大きく凹んでいる。フレーム2は、左右方向から見て略8の字状を呈する。フレーム2は、そのくびれ部2Aにおいて上下に分割されており、図3に示されているように、別体の上部フレーム21と下部フレーム22とから構成されている。上部フレーム21および下部フレーム22は、それぞれカーボンプリプレグシートを熱硬化させることによって形成されたドライカーボン(炭素繊維強化樹脂:CFRP)で構成されている。上部フレーム21と下部フレーム22とは、後述する上部荷重センサ6(図4)を介して連結されている。
図4に示されているように、上部フレーム21は、中央部に左右方向に貫通する中央空間24を形成するように環状に形成され、その環状部分が中空に形成されている。環状部分に形成される内部空間26は、中央空間24を基準として前部内部空間26A、後部内部空間26B、上部内部空間26C、下部内部空間26Dとする。上部フレーム21の下端部には、下方に向けて開口する下部開口部25が形成されており、下部内部空間26Dと外部とが連通している。また、上部フレーム21の上端部には、上方を向く上部平面27が形成されている。中央空間24の下壁部分であって下部開口部25の上方に位置する部分には、中央空間24から下方に向けて凹設された接続凹部29が形成されており、接続凹部29の底部の中央部には、貫通孔である連結孔30が形成されている。接続凹部29および連結孔30は、後述する下部構造体14との接続部をなす。
図2に示されているように、上部フレーム21の後部外面には、スイッチ盤40が埋設されている。スイッチ盤40は、移動体1の主電源をオンオフする電源スイッチ41と、移動体1の主電源のオンオフ状態を表示する電源ランプ42とを備えている。
図5に示されているように、上部フレーム21の下部内部空間26Dの内壁には、接続凹部29を挟んで左右方向に位置するように、一対の金属製の支持ベース51L,51Rが接着されている。各支持ベース51L,51Rは、下方を向く水平面を有して前後方向に延在し、下方を向いて開口する雌ねじ孔を有している。
図4に示されているように、下部フレーム22は、上部開口部31および下部開口部32を有して筒状に形成されている。下部フレーム22の左右の側壁33は概ね上下方向に延在し、かつ互いに平行となっている。下部フレーム22の前後の壁34A,34Bは、上側から下側に進むにつれて前後方向に膨出し、左右方向から見て下部フレーム22の下部は半円状となっている。この下部フレーム22の半円状をなす下部は、走行ユニット3の上半部を収容する収容空間35を画成している。
左右の側壁33には、下部開口部32に連続する半円状の切欠部36がそれぞれ形成されている。左右の切欠部36は、左右方向の軸線をもって、互いに同軸に配置されている。切欠部36と下部開口部32の境界部分には、切欠部36の周縁を延長するように下方へと延出する突片37が前後に1つずつ形成されている。前後の壁34A,34Bの上部であってくびれ部2Aを形成する部分には、通気孔39がそれぞれ形成されている。通気孔39は、左右方向に延在する長孔状の貫通孔であって、上下方向に複数個が平行に列設されている。
下部フレーム22の左右の側壁33における上部開口部31付近の内壁には、一対の金属製の支持ベース53L,53Rがそれぞれ接着されている。各支持ベース53は前後方向に延在し、その上面は水平面となっている。各支持ベース53の前後端近傍には、上下方向に貫通する雌ねじ孔54(図12)がそれぞれ形成されている。
図3に示されているように、上部フレーム21には着座ユニット4、バッテリユニット10等が装着されて上部構造体13を構成し、下部フレーム22には、走行ユニット3、電装ユニット11、各種センサ8,9等(図3、図9)が装着されて下部構造体14を構成する。上部構造体13と下部構造体14とは、互いに分離可能となっている。
<着座ユニットの構成>
図1、図4、図6に示されているように、着座ユニット4は、左右一対のサドル63L,63Rと、上部フレーム21に取り付けられ、左右のサドル63L,63Rを支持する支持部60とを備えている。支持部60は、基台61と、左右のサドル63L,63Rを支持する前後一対の前サドルアーム65および後サドルアーム66と、後サドルアーム66を付勢する引張コイルばね67を備えている。基台61は、平板状をなし、上部フレーム21の上部平面27上に固定されている。基台61の上部フレーム21に対する固定は、接着や、ボルトやリベットによる締結によって行われる。
基台61の上面には、上方へと延びる前枢軸71および後枢軸72が突設されている。前枢軸71および後枢軸72は、移動体1の左右方向における中央上に、前後に列設されている。前サドルアーム65は直線状部材であり、その長手方向における中間部において前枢軸71に回動自在に枢着されている。同様に、後サドルアーム66は直線状部材であり、その長手方向における中間部において後枢軸72に回動自在に枢着されている。
後サドルアーム66の長手方向における中央部には、長手方向と直交する方向に突出する凸部69が形成されている。凸部69の下面には図示しない爪が形成されており、爪には引張コイルばね67の一端が引っ掛けられている。引張コイルばね67の他端は、基台61の上面に設けられたばね座68に引っ掛けられている。ばね座68は後枢軸72の後方に配置されており、後サドルアーム66は引張コイルばね67に付勢されて左右方向に延在した状態となる。
前サドルアーム65は、後サドルアームと平行になるように初期位置として左右方向に配置される。前サドルアーム65の左右両端には、上方へ延びる左枢軸73Lおよび右枢軸73Rが突設されている。後サドルアーム66の左右両端には、上方へ延びる左枢軸74Lおよび右枢軸74Rが突設されている。
次に、図7を参照して左サドル63Lの構成を説明するが、左サドル63Lおよび右サドル63Rは互いに対称形をなすため、右サドルも同様の構成を有する。右サドル63Rの構成は、左サドル63Lの構成の添え字をRとして表す。左サドル63Lは、円板状のクッション部材75Lと、クッション部材75Lを下方から支持するサドルフレーム76Lとを備えている。サドルフレーム76Lは、例えばカーボン繊維等を含む繊維強化プラスチックから形成されて、クッション部材75Lよりも剛性が高くなっている。サドルフレーム76Lは、前側部分が切欠された略半円状を呈し、クッション部材75Lはサドルフレーム76L上に取り付けられた状態で、その前端部がサドルフレーム76Lの前端部よりも前方に突出している。換言すると、サドルフレーム76Lは、クッション部材75Lの前側部分を除き、中央部および後側部分を下方から支持している。これにより、クッション部材75Lの前端部は、下方へと屈曲しやすく(撓みやすく)なっている。
クッション部材75Lは、硬さの異なる軟質クッション部材75ALおよび硬質クッション部材75BLを組み合わせて構成されている。硬質クッション部材75BLは、サドルフレーム76Lの上面を覆うように配置され、軟質クッション部材75ALは、硬質クッション部材75BLの上面を覆うとともに、前側に延出するように設けられている。すなわち、クッション部材75Lの前側部分は概ね軟質クッション部材75ALによって構成されている。
硬質クッション部材75BLは、全体を比較的硬めのウレタンゴムやスポンジ等、高硬度のクッション材(弾性体)により構成されている。硬質クッション部材75BLの硬さは、JIS−K6253で定義されているショアEの硬度で、7程度であればよい。軟質クッション部材75ALは、全体を比較的柔らかいウレタンゴムやスポンジ等、低硬度のクッション材(弾性体)により構成され、硬質クッション部材75BLより柔らかいクッション性を有する。軟質クッション部材75ALの硬さは、JIS−K6253で定義されているショアEの硬度で25程度であればよい。
軟質クッション部材75ALの円形の外周縁には円形状を保つために、円環状のワイヤ75CLと、軟質クッション部材75ALよりも少し硬い円環状の上側外郭クッション部材75DLおよび下側外郭クッション部材75ELとが設けられている。軟質クッション部材75AL、硬質クッション部材75BL、ワイヤ75CL、上側外郭クッション部材75DL、下側外郭クッション部材75ELは、表皮75FLによって一体に覆われている。
以上の構成により、クッション部材75Lの前側部分は、中央部および後側部分に比べて柔らかく、屈曲しやすく(撓みやすく)なっている。
サドルフレーム76Lの下面には、連結部材77Lがリベットによって固定されている。連結部材77Lは、下方に向けて開口する有底の前円孔78Lおよび後円孔79Lが前後方向に2つ形成されている。前円孔78Lには前サドルアーム65の左枢軸73Lが回転可能に嵌合し、後円孔79Lには後サドルアーム66の左枢軸74Lが回転可能に嵌合する。これにより、左サドル63Lは、前サドルアーム65および後サドルアーム66に支持される。
右サドル63Rの連結部材77Rの前円孔78Rには前サドルアーム65の右枢軸73Rが回転可能に嵌合し、後円孔79Rには後サドルアーム66の右枢軸74Rが回転可能に嵌合する。これにより、右サドル63Rは、前サドルアーム65および後サドルアーム66に支持される。左サドル63Lおよび右サドル63Rを支持した状態で、前サドルアーム65および後サドルアーム66は互いに平行となっている。このようにして、前サドルアーム65と、後サドルアーム66と、左右の連結部材77L,77Rとは、平行四辺形の4節リンク機構を構成する。初期位置においては、後サドルアーム66が引張コイルばね67に付勢されて左右方向に延在するため、前サドルアーム65も左右方向に延在する。
以上の構成により、図8に示されるように、左右のサドル63L,63Rは前後方向に変位可能に上部フレーム21に支持されている。また、左サドル63Lおよび右サドル63Rが前方に変位する場合には、右サドル63Rは連動して後方に変位させられるようになっている。左右のサドル63L,63Rが前後方向に変位すると、凸部69の位置が変位し、引張コイルばね67が伸長される。後サドルアーム66は、左右方向に延在するように引張コイルばね67の復元力(引張力)を受ける。
<走行ユニットの構成>
図9および図10に示されているように、走行ユニット3は、支持部材としての左右一対のマウント部材81L,81Rと、左右一対のマウント部材81L,81Rにそれぞれ取り付けられた左右一対の電動モータ82L,82Rと、電動モータ82L,82Rの出力を減速して伝達する減速装置としての波動歯車装置83L,83Rと、波動歯車装置83L,83Rを介して電動モータ82L,82Rにそれぞれ回転させられる駆動体84L,84Rと、左右の駆動体84L,84Rによって回転させられる主輪85とを備えている。マウント部材81L,81R、電動モータ82L,82R、波動歯車装置83L,83Rは、左右対称形であるため、左方の構成について説明し、右方の構成については説明を省略する。なお、駆動体84L,84Rは、一部の構成が左右で異なるため、同一の構成については右側の説明を省略し、異なる構成についてのみ右側も説明する。
図9に示されているように、マウント部材81Lは、一端に底部91Lを有する一方、他端が開口した円筒状部材であって、開口端に径方向外側に延出するフランジ部92Lを複数備えている。マウント部材81Lの底部91Lの中心部には貫通孔93Lが形成されている。マウント部材81Lの円筒部の内部には、電動モータ82Lが配置されている。
電動モータ82LはブラシレスDCモータであって、ステータコイル(図示しない)等を備えた円筒状のステータハウジング95Lと、ステータハウジング95L内に回転自在に支持されるともに永久磁石を備え、一端がステータハウジング95Lの外方に延出したロータ軸96Lとを備えている。ステータハウジング95Lの外周部には、その径方向に向けてフランジ部97Lが突設されている。フランジ部97Lは、スペーサ98Lを介してマウント部材81Lの底部91Lにボルト締結されている。これにより、フランジ部97Lと底部91Lとの間には空間が形成されている。このようにして、ロータ軸96Lの軸線が、マウント部材81Lの軸線と一致するように、電動モータ82Lはマウント部材81Lに固定されている。ロータ軸96Lは、マウント部材81Lの貫通孔93Lを通過して、マウント部材81Lの外部へと延出している。ロータ軸96Lの先端には、波動歯車装置83Lが設けられている。また、ロータ軸96Lの他端側には、ロータリエンコーダ9Lが設けられている。ロータリエンコーダ9Lは、公知のものであってよく、そのケーシングがステータハウジング95Lに取り付けられ、ロータ軸96Lの回転位置を検出する。
波動歯車装置83Lは、周知の構造のものであり、高剛性かつ外周が楕円形状に形成された入力部材としてのウェーブプラグ101Lと、ウェーブプラグ101Lの外周部に嵌め込み装着された可撓性のウェーブベアリング102Lと、ウェーブベアリング102Lの外周面に嵌め込み装着され、外周面に外歯が形成された薄肉円筒形状の可撓性の外歯部材103Lと、内周面に外歯部材103Lの外歯と噛み合う内歯が形成された高剛性かつリング形状の出力部材としての内歯部材104Lとを有する。外歯部材103Lの一側は、マウント部材81Lの貫通孔93Lを通過してマウント部材81Lの円筒部の内部へと延び、径方向外方へと延びるフランジ部105Lを備えている。フランジ部105Lは、マウント部材81Lの底部91Lと電動モータ82Lのフランジ部97Lとの間に配置されている。ウェーブプラグ101Lは、ロータ軸96Lと同軸に連結されており、ロータ軸96Lによってウェーブプラグ101Lが回転させられることによって、内歯部材104Lが減速された回転速度で回転させられる。内歯部材104Lは、後述する駆動体84Lのドライブディスク121Lに連結されている。
図9および図10に示されているように、駆動体84Lは、ドライブディスク121Lと、ドライブディスク121Lに支持された複数のドライブローラ122Lとを備えている。ドライブディスク121Lは、円盤状部材であって、その回転中心に貫通孔133Lを備えた円板部123Lと、円板部123Lの外周部から円板部123Lの回転軸方向における一側に全周方向にわたって突設された大径環部124Lと、円板部123Lから円板部123Lの回転軸方向における他側に回転軸と同軸に突設された小径環部125Lとを備えている。ドライブディスク121Lの大径環部124Lの内径は、マウント部材81Lの円筒部よりも大径に形成されている。
大径環部124Lは、ローラ軸126Lによって回転可能に支持されたドライブローラ122Lを円周方向に等間隔に複数個備えている。ドライブローラ122Lは、金属や硬質プラスチック等の高剛性材料により構成されている。
各ドライブローラ122Lは、それぞれの回転面がドライブディスク121Lの軸線(回転中心)に対して直交でも平行でもないように配置され、かつそれぞれの回転面がドライブディスク121Lの軸線を回転中心とする回転対称となるように配置されている。ドライブディスク121Lに対するドライブローラ122Lの位置関係は、はす歯傘歯車に対する歯部の位置関係に近似している。より詳細な説明が必要であれば、国際公開2008/139740号パンフレットを参照されたい。ドライブローラ122Lの外周部は、大径環部124Lの外周面より外方に突出するようにローラ軸126Lの位置が調整されている。
ここで、右ドライブディスク121Rと左ドライブディスク121Lとでは、小径環部125L,125Rの構造が相違している。右ドライブディスク121Rの小径環部125Rの内径は、左ドライブディスク121Lの小径環部125Rの外径よりも大きく形成されている。右ドライブディスク121Rの他の構成は、左ドライブディスク121Lの構成と同様である。
ドライブディスク121Lは大径環部124Lの内周部において、クロスローラ軸受135Lを介してマウント部材81Lの円筒部の外周部に回転自在に支持されている。この状態で、ドライブディスク121Lの軸線(回転軸)は、マウント部材81Lの軸線と同軸になっている。クロスローラ軸受135Lは、ラジアル荷重とアキシャル荷重(スラスト荷重)を支持することができるころがり軸受である。クロスローラ軸受135Lは、ドライブディスク121Lおよびマウント部材81Lにそれぞれ締結される締結リング137L,138Lによって抜け止めがなされている。この構成により、ドライブディスク121Lは、マウント部材81Lに対して、相対位置が固定されている。
ドライブディスク121Lがマウント部材81Lに支持された状態で、ドライブディスク121Lの円板部123Lの貫通孔133L内には、波動歯車装置83Lが配置された状態となる。そして、波動歯車装置83Lの内歯部材104Lは、その外周部においてドライブディスク121Lの円板部123Lとボルト締結されている。以上の構成により、電動モータ82Lの出力が波動歯車装置83Lを介して減速された後、ドライブディスク121Lに伝達されるようになっている。
左右のドライブディスク121L、121Rは、互いの小径環部125L,125Rがクロスローラ軸受140を介して同軸に設けられている。クロスローラ軸受140は、左ドライブディスク121Lの小径環部125Lの外周部に嵌着されるとともに、右ドライブディスク121Rの小径環部125Rの内周部に嵌着されている。クロスローラ軸受140は、左ドライブディスク121Lの小径環部125Lおよび右ドライブディスク121Rの小径環部125Rにそれぞれ締結される締結リング141,142によって抜け止めがなされている。この構成により、左右のドライブディスク121L,125Rは、その軸線方向における相対位置が互いに固定されている。
以上の構成によって、左右のマウント部材81L,81Rの軸線、左右の電動モータ82L,82Rの軸線(回転中心)、左右の波動歯車装置83L,83Rの回転中心、左右のドライブディスク121L,121Rの軸線(回転中心)は全て同軸上に配置されている。以下、これらの一致した軸線を走行ユニット3の回転軸線Aという。
左右のドライブディスク121L,121Rが連結された状態(すなわち、左右の駆動体84L,84Rが組みつけられた状態)において、左右のドライブローラ122L,122Rは、所定の距離だけ離間した位置に配置され、左右のドライブローラ122L,122Rの間には主輪85が配置される。
主輪85は、角柱体により構成された無端円環状の環状体161と、環状体161の外周部に嵌着された複数個のインナスリーブ162と、各インナスリーブ162の外周部にボール軸受163を介して回転可能に支持された複数の筒状のドリブンローラ164とにより構成されている。ドリブンローラ164は、ボール軸受163の外周部に嵌着される金属製円筒部164Aと、金属製円筒部164Aの外周面に加硫接着されたゴム製円筒部164Bとにより構成されている。ゴム製円筒部164Bの材質は、ゴムに限られず、可撓性を有する他の樹脂材料等であってもよい。ドリブンローラ164のゴム製円筒部164Bは、移動体1の使用状態(走行状態)において、路面に接地する。
ドリブンローラ164は、インナスリーブ162とともに環状体161の環方向(周方向)に複数個設けられ、主輪85の外端面をなす。また、各ドリブンローラ164は、自身の配置位置における環状体161の接線方向に平行な回転軸回りに回転可能になっている。このドリブンローラ164の環状体161の接線方向に平行な回転軸回りに回転を自転という。隣り合うドリブンローラ164間には、円盤状のカバー166が装着されており、ボール軸受163に異物が噛み込むことを防止している。
ドリブンローラ164によって形成される主輪85の内径は、ドライブローラ122L,122Rによって形成される駆動体84L,84Rの外径よりも小さく設定されている。一方、主輪85の外径は、駆動体84L,84Rの外径よりも大きく形成されている。ここで、主輪85の外径および内径は、各ドリブンローラ164同士を結ぶ仮想線に対して定められる。同様に、駆動体84L,84Rの外径は、各ドライブローラ122L,122L同士を結ぶ仮想線に対して定められる。主輪85を介装して左右の駆動体84L,84Rを組み合わせることによって、主輪85は左右の駆動体84L,84R間に挟持される。
主輪85が左右の駆動体84L,84Rに組みつけられた状態において、ドリブンローラ164のゴム製円筒部164Bの外周面と、左右のドライブローラ122L,122Rの外周面とが接触し、摩擦によってドライブディスク121L,121Rの回転力(推進力)がドライブローラ122L,122Rを介してドリブンローラ164に伝達される。
ドリブンローラ164と左右のドライブローラ122L,122Rとの個数上の関係は、最下部分において路面に接地しているドリブンローラ164のそれぞれに、少なくとも左右一組のドライブローラ122L,122Rが接触するように設定されている。これにより、路面に接地しているドリブンローラ164のそれぞれに、ドライブローラ122L,122Rを介してドライブディスク121L,121Rの回転力が与えられる。
本実施形態に係る走行ユニット3は、左右の電動モータ82L,82Rによって左右のドライブディスク121L,121Rの回転方向あるいは(および)回転速度を互いに相違させると、ドライブローラ122L,122Rによって、左右のドライブディスク121L,121Rの回転力による円周(接線)方向の力に対して直交する向きの分力が、左右のドライブローラ122L,122Rとドリブンローラ164との接触面に作用する。この分力により、ドリブンローラ164は、自身の中心軸線周りに回転(自転)することになる。
このドリブンローラ164の回転は、左右のドライブディスク121L,121Rの回転速度差によって定まる。例えば、左右のドライブディスク121L,121Rを互いに同一速度で逆向きに回転させると、ドリブンローラ164は主輪85の周方向に回転(公転)せず、ドリブンローラ164の自転だけが生じる。すなわち、主輪85は左右方向の駆動力(推進力)を生じさせる。
これに対し、左右のドライブディスク121L,121Rの回転方向および回転速度が同一である場合には、ドリブンローラ164は自転することがなく主輪85の周方向に回転し、主輪85が回転する。すなわち、主輪85は前後方向の駆動力(推進力)を生じさせる。このドリブンローラ164の主輪85の周方向への回転(主輪85の輪中心回りの回転)を公転という。
以上のように、ドリブンローラ164の自転および公転を任意の割合で組み合わせることにより、走行ユニット3は前後左右の任意の方向に駆動力を生じさせることができる。
次に、走行ユニット3の下部フレーム22への固定構造について説明する。図3に示されているように、走行ユニット3は、その軸線Aが左右方向と平行になるように下部フレーム22の収容空間35の内部にその上半部が配置される。この状態で、図9に示されているように、走行ユニット3の左右マウント部材81L,81Rのフランジ部92L,92Rが、下部フレーム22の左右の側壁33における切欠部36の周縁部および突片37の内側面に当接する。
図3および図9に示されているように、下部フレーム22の左右の側壁33のそれぞれの外部には、左右のステップベース180L,180Rが設けられる。各ステップベース180L,180Rは、金属材料から形成されて環形状をなし、切欠部36の周縁部および2つの突片37に沿う形状に形成されている。左右のマウント部材81L,81Rのフランジ部92L,92Rには適所にボルト孔が形成されており、切欠部36の周縁部および2つの突片37、ステップベース180L,180Rのボルト孔に対応する適所には貫通孔が形成されている。ステップベース180L,180Rと走行ユニット3の左右のマウント部材81L,81Rのフランジ部92L,92Rとは、切欠部36の周縁部および2つの突片37を介装した状態でボルト締結される。これにより、ステップベース180L,180Rおよび走行ユニット3が下部フレーム22に固定される。
図9に示されているように、各ステップベース180L,180Rの下部の内側面は、両突片37間に形成された空間を通過してマウント部材81L,81Rと当接している。一方、各ステップベース180L,180Rの下部の外側面からは左右方向に突出するとともに下方へと垂れ下がった舌片状の突出部181L,181Rが形成されている。突出部181L,181Rは放熱板として機能し、走行ユニット3の電動モータ82L,82Rで発生した熱が、マウント部材81Lと81Rを介してステップベース180L,180Rに伝わり、突出部181L,181Rから主として外部に放熱される。
各突出部181L,181Rには、ステップ183L,183Rが回動可能に支持されている。各ステップ183L,183Rは、基端部において概ね前後方向に延在する回動軸をもって各突出部181L,181Rに支持されており、その先端部が基端部の概ね上方に位置し、下部フレーム22に概ね沿った状態となる格納位置と、その先端部が基端部の概ね左右方向に位置し、下部フレーム22から突出した状態となる使用位置との間で回動可能となっている。各ステップ183L,183Rは、例えば、搭乗者が自身の足で床面を蹴って移動体1に推力を与える場合に足の動きの邪魔にならにように格納位置に配置される。
図3に示されているように、左右のステップベース180L,180Rの外表面には、ステップ荷重センサ8が貼付されている。ステップ荷重センサ8は、公知のひずみゲージであって、ステップ183L,183Rに荷重が加わった際のステップベース180L,180Rのひずみを検出する。
図1〜図3に示されているように、下部フレーム22の下端部には、走行ユニット3の下半部を路面との接地部位を除いて隠蔽するための下部カバー185が取り付けられる。また、下部フレーム22の左右の側壁33の外側面には、各突出部181L,181Rおよび各ステップ183L,183Rを除いて各ステップベース180L,180Rを隠蔽するためのサイドカバー186L,186Rが取り付けられている。
<電装ユニットの構成>
図11に示されているように、電装ユニット11を構成する制御ユニット5と、上部荷重センサ6と、傾斜センサ7とは、骨格となる電装マウントフレーム202に取り付けられて一体となっている。以下の電装ユニット11の説明では、電装ユニット11が下部フレーム22に取り付けられた状態を基準にして、前後、左右、上下の方向を設定する。
電装マウントフレーム202は、略矩形状をなし、中央部に空間を備えたフレーム部材である。図12に示されているように、電装マウントフレーム202は、下部フレーム22の左右の支持ベース53L,53R間を架橋可能に左右方向の長さが設定されている。すなわち、電装マウントフレーム202は、その周縁部が左右の支持ベース53L,53R上に載置可能な大きさに設定されている。電装マウントフレーム202は、左右の支持ベース53L,53R上に載置された状態において、左右の支持ベース53L,53Rの各雌ねじ孔54に対応する位置に上下方向に貫通する貫通孔203を備えている。
上部荷重センサ6は、z軸方向(鉛直方向)の力およびx軸(前後方向)、y軸(左右方向)回りのモーメントを検出可能な3軸力センサから構成されている。上部荷重センサ6は、センサ基盤を内蔵するボディ部205と、このボディ部205から上方に突出する入力軸206とを有している。入力軸206は、円柱状に形成され、検出する外力が入力される。入力軸206の外周には基端から先端にわたって雄ねじ溝が形成されている。ボディ部201は、電装マウントフレーム上に載置され、ねじ締結されている。
入力軸206の基端部の外周部には、板状の連結部材ベース210が取り付けられている。連結部材ベース210は、中央に雌ねじ孔を有し、この雌ねじ孔が基端部206Bの雄ねじ溝と螺合することによって入力軸206に固定されている。なお、入力軸206の先端は、連結部材ベース210が入力軸206に取り付けられた状態で、連結部材ベース210の上方に突出している。
連結部材ベース210の前部には、前方に延出する第1コネクタベース211がねじ締結されている。連結部材ベース210の後部には、後方に延出する第2コネクタベース212がねじ締結されている。
第1コネクタベース211には、後述する電源基板242から延びる配線の一端に設けられた第1コネクタ214がねじ締結されている。また、第1コネクタベース211には、上方へと向けて突出する柱状の第1ガイドピン215が設けられている。
第2コネクタベース212には、後述する制御基板241から延びる配線の一端に設けられた第2コネクタ216がねじ締結されている。また、第2コネクタベース212には、上方へと向けて突出する柱状の第2ガイドピン217が設けられている。
傾斜センサ7は、公知のジャイロスコープである。傾斜センサ7は、電装マウントフレーム202の内部から下部へと延在するように配置され、電装マウントフレーム202にねじ締結されている。傾斜センサ7は、鉛直方向(上下方向)を基準にして、鉛直方向からの傾斜角を検出する。
図11に示されているように、制御ユニット5は、制御基板241と、電源基板242と、左モータドライバ基板243と、右モータドライバ基板244と、I/Oインターフェース基板245と、送風ファン247とを備えている。
制御基板241は、マイクロコンピュータを構成するCPUを有し、電動モータ82L,82R等の制御に供される制御回路261を備えた基板である。制御基板241は、スペーサを介して電装マウントフレーム202の後方に取り付けられている。制御基板241は、基板面が前後方向を向くように上下方向に延設されており、電装マウントフレーム202の後方から下方へと延出している。
電源基板242は、バッテリユニット10から供給された電源電圧を所定の電圧に変換する電圧制御回路(図示しない)を備えた基板である。電源基板242は、電装マウントフレーム202の前端部から下方へと延出する連結部材251によって電装マウントフレーム202の下方に、前後方向かつ左右方向に延在するように取り付けられている。また、電源基板242の後端は、連結部材252を介して制御基板241の下端と連結されている。
左モータドライバ基板243および右モータドライバ基板244は、それぞれ電動モータ82L,82RのPWM制御に供される左または右ドライバ回路(インバータ回路)253,254を備えた基板である。左モータドライバ基板243は、スペーサを介して電源基板242の下方に、電源基板242と平行に取り付けられている。右モータドライバ基板244は、スペーサを介して左モータドライバ基板243の下方に、左モータドライバ基板243と平行に取り付けられている。この構成により、電源基板242と左モータドライバ基板243との間と、左モータドライバ基板243と右モータドライバ基板244との間には、前後方向に延在する通気路が形成される。
I/Oインターフェース基板245は、入力インターフェース回路265および出力インターフェース回路266を備えた基板である。I/Oインターフェース基板245は、スペーサを介して制御基板241の後方に、制御基板241と平行に取り付けられている。
送風ファン247は、軸流ファンである。送風ファン247は、連結部材251の下端に締結され、左モータドライバ基板243および右モータドライバ基板244の前方に配置されている。このとき、送風ファン247の吸い込み口が前方を向き、吐き出し口が後方を向くように配置されている。
次に、電装ユニット11の下部フレーム22への固定構造について説明する。図12に示されているように、電装マウントフレーム202の各貫通孔203には、可撓性を有するゴムブッシュ270が装着される。ゴムブッシュ270は、両端が開口した円筒部と、円筒部の一端および他端に径方向外方にむけて形成されたフランジ部とを有する。ゴムブッシュ270は、各貫通孔203に装着された状態において、各フランジ部が貫通孔203の上端および下端の周縁を覆う。ゴムブッシュ270が装着された電装マウントフレーム202を下部フレーム22の左右の支持ベース53L,53R上に載置し、各ゴムブッシュ270にボルト272を挿通し、ボルト272の先端を支持ベース53L,53Rの各雌ねじ孔54に螺着させる。以上のようにして、電装マウントフレーム202は、ゴムブッシュ270を介して支持ベース53L,53Rに支持される。以上の固定構造によって、下部フレーム22からの振動は、ゴムブッシュ270で緩衝(遮断)され、電装ユニット11に伝達され難くなっている。
電装ユニット11は、下部フレーム22に取り付けられた状態において、下部フレーム22のくびれ部2A内に位置し、送風ファン247、左モータドライバ基板243、右モータドライバ基板244は、下部フレーム22の前後壁34A,34Bに形成された通気孔39間に配置される。この構成により、前方の通気孔39から導入された冷却空気は、送風ファン247を通過して、左モータドライバ基板243と右モータドライバ基板244との間に形成された通気路を通過し、後方の通気孔39から排出される。このため、電装ユニット11の中でも特に発熱量が大きい左および右モータドライバ基板243,244を効率良く冷却することができる。また、電装ユニット11が下部フレーム22のくびれ部2A内に配置されていることから、通気孔39間の流路長が短く、電装ユニット11を効率良く冷却することができる。
<バッテリユニットの構成>
図4および図5に示されているように、バッテリユニット10は前後に2つあり、各バッテリユニット10は、複数個のバッテリ281と、1つのバッテリマネジメント基板282とを備えている。各バッテリユニットにおける複数個のバッテリ281は、それぞれ円柱状を呈し、それぞれが円柱状の側面において互いに連結されて1組にまとめられている。各バッテリマネジメント基板282は、マイクロコンピュータを構成するCPUと、メモリとを備えたバッテリマネジメント回路285が形成されており、各バッテリ281に連結されている。バッテリマネジメント回路285は、各バッテリ281の充放電や使用するバッテリ281の選択を行う。
各バッテリユニット10は、上部フレーム21の下部開口部25を通して、上部フレーム21の前部内部空間26Aと、後部内部空間26Bとに分離して挿入され、上部フレーム21の各支持ベース51L,51Rにねじ締結されたバッテリブラケット291によって下方から支持されている。
バッテリブラケット291の前部には、前方に延出する第3コネクタベース294がねじ締結されている。バッテリブラケット291の後部には、後方に延出する第4コネクタベース295がねじ締結されている。
第3コネクタベース294には、バッテリマネジメント基板282から延びる配線の一端に設けられた第3コネクタ297がねじ締結されている。第3コネクタ297は、第1コネクタ214と結合可能なように相補的な形状に形成されている。また、第3コネクタベース294には、上下方向に延在する第1ガイド孔298が設けられている。
第4コネクタベース295には、スイッチ盤40から延びる配線の一端に設けられた第4コネクタ301がねじ締結されている。第4コネクタ301は、第2コネクタ216と結合可能なように相補的な形状に形成されている。また、第4コネクタベース295には、上下方向に延在する第2ガイド孔302が設けられている。
<上部構造体と下部構造体の連結構造>
上部フレーム21、着座ユニット4、バッテリユニット10等から構成される上部構造体13と、下部フレーム22、走行ユニット3、電装ユニット11等から構成させる下部構造体14との連結構造を図12および図13を参照して説明する。図12の斜視図では、説明のため、一部の構成を取り除いて図示している。図12および図13に示されるように上部フレーム21の下部開口部25と下部フレーム22の上部開口部31とを対向させるようにして配置し、上部構造体13の第1ガイド孔298に下部構造体14の第1ガイドピン215を挿入するとともに、上部構造体13の第2ガイド孔302に下部構造体14の第2ガイドピン217を挿入し、上部構造体13と下部構造体14とを組み合わせる。この状態で、第1コネクタ214は第3コネクタ297に連結され、第2コネクタ216は第4コネクタ301に連結される。これにより、上部構造体13と下部構造体14とが電気的に接続され、両者の間で電力供給や制御信号の送受が可能となる。
また、上部フレーム21の接続凹部29の下面は、上部荷重センサ6の入力軸206に連結された連結部材ベース210の上面に当接し、入力軸206の先端部は接続凹部29の連結孔30を下方から上方に向けて貫通する。この状態で、入力軸206の先端部にナット314を螺合させ、連結部材ベース210とナット314との間に接続凹部29の底部を挟持させる。このようにして、上部フレーム21と上部荷重センサ6の入力軸206とが連結される。このとき、下部フレーム22の上部開口部31を画成する周縁部は、上部フレーム21の下部開口部25を画成する周縁部よりもやや小径に形成されており、上部開口部31を画成する周縁部は、上部フレーム21の下部開口部25を画成する周縁部の内側に遊嵌された状態になる。
以上の連結構造によって、上部構造体13は上部荷重センサ6を介して下部構造体14に支持される。そのため、搭乗者が着座ユニット4に着座すると、搭乗者の荷重は上部構造体13を介して上部荷重センサ6の入力軸206に入力される。
<倒立振子制御系の構成>
図14に示されているように、制御回路261には、入力インターフェース回路265を介して、上部荷重センサ6、傾斜センサ7、ステップ荷重センサ8、ロータリエンコーダ9L,9R、バッテリマネジメント回路285からの信号が入力される。制御回路261は、倒立振子制御を行うものであって、入力される各種信号に基づいて、移動体1を倒立状態に維持すべく、左ドライバ回路253および右ドライバ回路254を駆動させるためのPWM信号を生成する。
上部荷重センサ6は、入力軸206に入力される荷重に応じた信号を、制御回路261に出力する。ステップ荷重センサ8は、ステップ183L,183Rに加わる荷重に応じた信号を、制御回路261に出力する。傾斜センサ7は、所定の基準線に対する自身の傾きに応じた信号を制御回路261に出力する。左右のロータリエンコーダ9L,9Rは、ロータ軸96L,97Rの回転位置に応じた信号を、制御回路261に出力する。
制御回路261は、上部荷重センサ6からの信号に基づいて、入力軸206に入力される荷重を算出し、算出した荷重と所定の閾値とを比較して、着座ユニット4に搭乗者が着座しているか否かを判定する。また、制御回路261は、ステップ荷重センサ8からの信号に基づいて、ステップ183L,183Rに加わる荷重を算出し、算出した荷重と所定の閾値とを比較して、ステップ183L,183Rに搭乗者が足を乗せているか否かを判定する。
制御回路261は、着座ユニット4に着座しているか否かの判定結果に基づいて、移動体1への搭乗者の有無を判定する。本実施形態に係る移動体1では、図15に示されるように、搭乗者は、着座ユニット4に着座して搭乗する。
制御回路261は、ロータリエンコーダ9L,9Rからの信号に基づいて、左右の電動モータ82L,82Rの回転速度を算出し、左右の電動モータ82L,82Rの駆動制御に用いる。
制御回路261は、傾斜センサ7からの信号に基づいて、下部構造体14の軸線と鉛直軸線Cとのなす角度である傾斜角θを所定の演算処理により算出する。下部構造体14の軸線は、下部フレーム22の長軸(すなわち、上下方向に延在する線)に沿った線である。傾斜角θは、前後方向をx軸(前方向を正、後方向を負とする)、左右方向をy軸(右方向を正、左方向を負とする)、鉛直方向をz軸(上方向を正、下方向を負とする)とするxyz座標系を想定すると、x軸方向への傾斜角であるx成分θxと、y軸方向への傾斜角であるy成分θyとで表される。
制御回路261は、傾斜角θに基づいて倒立振子制御を行う。倒立振子制御では、移動体1全体および搭乗者を含む重心を、走行ユニット3(主輪85)の接地点の概ね真上に位置させるように、走行ユニット3を駆動して移動体1を移動させ、傾斜角θを制御目標値である基準角θtに一致させる。搭乗者の有無および搭乗姿勢によって移動体1全体および搭乗者を含む重心の位置が変化するため、基準角θtは移動体1の非搭乗状態、搭乗状態の各状態に対して予め設定されている。
制御回路261は、傾斜角θを各搭乗状態における基準角θtに一致させるべく、左ドライバ回路253および右ドライバ回路254を制御するためのPWM信号を生成する。左ドライバ回路253および右ドライバ回路254は、PWM信号に応じて左右の電動モータ82L,82Rに電力を供給し、左右の電動モータ82L,82Rを駆動する。
以上の構成によって、移動体1は、倒立振子制御によって、下部構造体14の軸線が基準角θtに一致した倒立状態に維持される。移動体1の走行操作は、搭乗者の体重移動によって行われる。搭乗者が進みたい方向に体重移動することによって、下部構造体14の軸線が進みたい方向に傾倒する。すると、制御回路261は、傾斜角θを各搭乗状態における基準角θtに一致させようとして走行ユニット3を駆動し、その結果、移動体1は搭乗者が進みたい方向に移動する。
<第1実施形態の作用効果>
第1実施形態に係る着座ユニット4は、左右のサドル63L,63Rがそれぞれ前後方向に移動することができるため、搭乗者が自身の足で床面を後方へと蹴り出し、移動体1に前進方向の推力を与える際に、搭乗者は足を下方および後方に送り出しやすい。また、左右のサドル63L,63Rは、互いに連動して一方が後方に移動する際には他方が前方に移動するようになっているため、搭乗者が一方の足で床面を方向へと蹴った際に、他方の足が前方へと送り出されるようになり、搭乗者は更に円滑に左右の足を送り出すことができる。また、搭乗者は左右一方の足で床面を蹴るため、搭乗者に鉛直軸線回りの回転力が生じるが、左右のサドル63L,63Rが前後方向に移動して回転力を前後方向の移動へと変換し、移動体1に旋回力が加わり難くしている。そのため、搭乗者が足で床面を蹴って移動体1に推力を与える際にも、移動体1は安定して前進することができる。また、左右のサドル63L,63Rの前側部分は、他の部分に比べて撓みやすくなっているため、搭乗者の足の動きが阻害されず、搭乗者は足を下方および後方に円滑に動かすことができる。
<第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態と比較して着座ユニット4の支持部の構成のみが異なり、他の構成は同様である。以下、第2実施形態に係る着座ユニット4の支持部500について説明する。
図16〜図17に示されているように、第2実施形態に係るサドル支持部500は、基台501と、左右一対のレール502L,502Rと、左右一対のスライダ503L,503Rと、左右一対のラック504L,504Rと、ピニオン505と、引張コイルばね506とを備えている。このサドル支持部500によって支持される左右のサドル63L,63Rは第1実施形態のサドル63L,63Rと同様の構成である。
基台501は平板状をなし、上部フレーム21の上部平面27上に固定されている。基台501の上部フレーム21に対する固定は、接着や、ボルトやリベットによる締結によって行われる。
左右一対のレール502L,502Rは、それぞれ前後方向に延在し、かつ左右方向に並ぶように基台501の上面に取り付けられている。左右のスライダ503L,503Rは、それぞれ左右のレール502L,502Rに摺動可能に支持され、レールの長手方向(前後方向)に沿って変位可能となっている。左右のサドル63L,63Rは、そのサドルフレーム76L,76Rの底部において左右のスライダ503L,503Rの上部に連結されている。
左右のラック504L,504Rは、互いの歯部を対向させ、かつ前後方向に延在するように、左右のスライダ503L,503Rの互いに対向する部分に取り付けられている。ピニオン505は、基台501に回転可能に支持され、左右のラック504L,504Rの間に配置されて、左右のラック504L,504Rと噛み合っている。これにより、左スライダ503Lが前方に変位すると、左ラック504Lの変位に伴ってピニオン505が回転され、ピニオン505の回転に伴って右ラック504Rが後方に送り出され、右スライダ503Rが後方に変位させられる。すなわち、左右のスライダ503L,503Rは、左右のラック504L,504Rおよびピニオン505を介して連結され、前後方向において互いに相反する方向に連動して変位する。
引張コイルばね506は、一端が左スライダ503Lに連結され、他端が右スライダ503Rに連結されている。左右のスライダ503L,503Rは、引張コイルばね506によって前後方向における位置が同一となるように付勢されている。なお、左右のスライダ503L,503Rは、前後方向において同位置となった状態で、前後方向における摺動可能範囲の中間部に位置するように、左右のラック504L,504Rおよびピニオン505の噛み合いが調節されている。
以上の構成により、左右のサドル63L,63Rは、左右のスライダ503L,503Rが左右のレールに対して前後方向に摺動することによって、前後方向に変位可能となっている。また、左右のスライダ503L,503Rが、ラック504L,504Rおよびピニオン505を介して連結されていることによって、前後方向において互いに相反する方向に連動して変位する。このように、第2実施形態に係る着座ユニット500は、第1実施形態と同様の作用を生じ、同様の効果を生じる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、第2実施形態においてスライダ503L,503Rの動きに応じて伸縮されるシリンダを各スライダ503L,503Rに設け、それぞれのシリンダを連結させることによって、両スライダ503L,503Rの動きを連動させてもよい。
1…倒立振子型移動体、2…フレーム(基体)、3…走行ユニット、4…着座ユニット、5…制御ユニット、5…倒立振子制御ユニット、21…上部フレーム、22…下部フレーム、24…中央空間、60,500…支持部、63L,68R…サドル、65…前サドルアーム、66…後サドルアーム、67…引張コイルばね、76L,76R…サドルフレーム、502L,502R…レール、503L,503R…スライダ、504L…ラック、505…ピニオン、

Claims (3)

  1. 倒立振子型移動体であって、
    基体と、
    前記基体に設けられ、前記基体を床面上において少なくとも前後方向に走行させる走行ユニットと、
    前記基体に設けられた着座ユニットと
    を有し、
    前記着座ユニットは、
    搭乗者の臀部の左半部を支持する左サドルと、
    搭乗者の臀部の右半部を支持する右サドルと、
    前記基体に設けられ、前記左サドルおよび前記右サドルのそれぞれを前後方向に変位可能に支持する支持部と
    を備えることを特徴とする倒立振子型移動体。
  2. 前記支持部は、前記左サドルおよび前記右サドルの一方が前方または後方に変位するときに、前記左サドルおよび前記右サドルの他方を前記一方の変位方向と相反する方向に変位させることを特徴とする、請求項1に記載の倒立振子型移動体。
  3. 前記左サドルおよび前記右サドルの前部は、前記左サドルおよび前記右サドルの他の部分に比較して撓みやすくなっていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の倒立振子型移動体。
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