JP2011063275A - 混合容器 - Google Patents

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貴 愛知後
Yoshiyuki Tsunoda
義幸 角田
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Abstract

【課題】主剤が収容された容器本体内へ添加剤を確実に添加させ、混合体を作成する操作を簡便にする。
【解決手段】容器本体1内にカップ体5内から添加剤M2を添加して、主剤M1と添加剤M2とを混合させ混合体を作成する混合容器10であって、容器本体1の胴部1Aには、内部が容器本体1内に連通しかつキャップ部材4が着脱可能に螺着される装着筒3が突設され、キャップ部材4は、装着筒3に螺着される有頂筒状の外筒4Aと、外筒4Aの径方向内方に周方向に間隔をあけて複数配置されカップ体5を径方向外方から支持する支持体4Bと、を有するとともに、カップ体5をフィルム材が下側に向けて露出する姿勢に保持可能に構成され、装着筒3内には上側に向けて尖りフィルム材5Aを破断する刃部3Fが配設されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、主剤が収容された容器本体に添加剤を添加して、主剤と添加剤とを混合させる混合容器に関する。
従来から、例えば殺菌剤若しくは殺虫剤等の農業用薬剤、または接着剤等の薬剤、あるいは食品として、主剤に添加剤を添加した混合体を使用あるいは飲食するものが提供されている。なお、混合体としては、主剤としての希釈液中に添加剤としての濃縮剤を添加して、有効成分が適切な濃度に希釈されたもの、主剤と添加剤とを混合することで新たな性質を示す生成物、あるいは主剤に例えば芳香成分や調味料等の添加剤を単に添加したもの等が挙げられる。
この種の混合体には、時間の経過に伴い例えば沈殿や凝集等が生じて、効能が低下したり変質若しくは腐敗したりする等のおそれがあるものや、使用する必要量だけ作成することが望まれるもの等があるため、使用の直前に混合体を作成することが好ましい場合もある。
このように主剤に添加剤を添加する混合容器として、従来から、例えば下記特許文献1に示されるような、主剤が収容された容器本体と、複数種の添加剤が各別に収容された複数のチューブ容器体と、容器本体の第1口頚部に装着され前記混合体を吐出するノズル付きヘッドと、を有するものが知られている。
容器本体には、第1口頚部とは別に第2口頚部が備えられ、この第2口頚部に、前記チューブ容器体の先端が差し込まれる流入孔が形成されるとともに、この流入孔を開閉させる蓋体が装着されている。
以上のように構成された混合容器では、混合体を作成する際、まずチューブ容器体の先端を開口させるとともに、蓋体を開いて流入孔を開口させ、この流入孔にチューブ容器体の先端を差し込んだ状態でチューブ容器体を圧搾し、チューブ容器体内の内容物を容器本体内へ流入させる。その後、残りのチューブ容器体についても同様の操作を繰り返して各内容物を容器本体内へ順次流入させた後に、蓋体を閉めて流入孔を閉塞することで、容器本体内での混合体の作成が完了する。
実用新案登録第2537883号公報
しかしながら、前記従来の混合容器においては、混合体を作成するために要する操作に手間がかかるという問題があった。
また、チューブ容器体の先端を開口させる際、開口したチューブ容器体の先端を流入孔へ差し込む際、あるいはチューブ容器体を圧搾する際に、作業者が操作を誤って内容物を容器本体の外へ零す虞があった。
なお、このように容器本体の外へ内容物が零れてしまうと、所期の効能、性状若しくは味等を有しない混合体が得られることとなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、主剤が収容された容器本体内へ添加剤を確実に添加することができ、混合体を作成する操作が簡便に行える混合容器を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
すなわち本発明は、主剤が収容された胴部と、注出具または封止キャップが装着される口部と、を備える容器本体と、添加剤が収容されるとともに開口部がフィルム材でシールされたカップ体を保持するキャップ部材と、を備え、前記容器本体内にカップ体内から添加剤を添加して、主剤と添加剤とを混合させ混合体を作成する混合容器であって、前記胴部には、内部が容器本体内に連通しかつ前記キャップ部材が着脱可能に螺着される装着筒が突設され、前記キャップ部材は、前記装着筒に螺着される有頂筒状の外筒と、前記外筒の径方向内方に周方向に間隔をあけて複数配置され前記カップ体を径方向外方から支持する支持体と、を有するとともに、前記カップ体を前記フィルム材が装着筒の軸方向に沿った容器本体の内側に向けて露出する姿勢に保持可能に構成され、前記装着筒内には、前記軸方向に沿った容器本体の外側に向けて尖り前記フィルム材を破断する刃部が配設されていることを特徴とする。
本発明に係る混合容器によれば、混合体の作成に際し、フィルム材で密封されているカップ体をキャップ部材により前述の姿勢に保持させた状態で、このキャップ部材を装着筒に螺着すると、刃部によりカップ体のフィルム材が破断され、カップ体内の添加剤が開口部から流出し装着筒内を通って容器本体の内部に流入する。このように、密封されているカップ体をキャップ部材に保持させた後は、キャップ部材を装着筒に螺着する操作のみで、カップ体が開封され添加剤が容器本体内に添加されるので、混合体を作成する操作が簡便に行える。
また、刃部が装着筒内に配設されていて、カップ体を密封するフィルム材が装着筒の内部で破断されることから、カップ体内の添加剤が容器本体の内部に確実に流入することとなり、添加剤が容器本体の外部に零れるようなことが防止される。
さらに、キャップ部材が装着筒に螺着されているので、キャップ部材が保持するカップ体を装着筒内に充分に押し込むことができ、刃部によるフィルム材の破断がより確実に行える。また、キャップ部材が装着筒に螺着されていることから、この螺着時にキャップ部材や容器本体に余分な力が加わり難くなり、キャップ部材や容器本体の姿勢を安定させることができる。
ここで、前記カップ体の外周面には、前記軸方向に沿って延びる溝が周方向に間隔を開けて複数形成され、前記外筒の天壁部は、カップ体をその底部側から支持し、前記支持体の内面には、前記軸方向に沿って延びるとともに前記溝に係合するリブと、前記カップ体を前記開口部側から支持する突起と、が形成されてもよい。
この場合、カップ体をキャップ部材に保持させることで、カップ体のキャップ部材に対する径方向への移動が支持体により規制され、カップ体のキャップ部材に対する周方向への移動が溝とリブとの係合により規制され、カップ体のキャップ部材に対する軸方向への移動が外筒の天壁部および突起により規制される。これにより、カップ体を保持するキャップ部材を装着筒に螺着する際、カップ体をフィルム材とともに刃部に向けて確実に移動させることが可能になる。
また、前記添加剤は農業用薬剤の濃縮剤であってもよい。
この場合、使用する直前に混合体とすることが一般に望まれているので好適である。
なお、農業用薬剤として、例えば肥料、殺菌剤、殺虫剤、害虫忌避剤、除草剤、生物農薬、天然系農薬、展着剤、着果促進剤若しくは植物成長調整剤等が挙げられる。
これらのうち、生物農薬に属する農業用薬剤の濃縮剤の好適な例としては、例えば、バーティシリウム属、バチルス属、ペーシロマイセス属、ボーベリア属、若しくはメタリジウム属等に属する害虫に対して感染力を有する微生物、または、アグロバクテリウム属、アクチノマデュラ属、エンテロバクター属、キサトスポリア属、キブデロスポランジウム属、シュードモナス属、ストレプトミセス属、バチルス属、フザリウム属、若しくはペレニポリア属等に属する抗生物質産生微生物、または、アシネトバクター属、アムペロミシス属、アルカンジウム属、エルビニア属、エンテロバクター属、クラドスポリウム属、コリネバクテリウム属、シストバクター属、シュードモナス属、セラチア属、トリコデルマ属、バチルス属、フザリウム属、ペーシロマイセス属、ペニシリウム属、若しくはミキソコッカス属等に属する病原菌に対して拮抗性を有する微生物、または、ザントモナス属、若しくはメタリジウム属等に属する雑草に対して感染力を有する微生物、または、アスペルギルス属、アルスポトリス属、ストレプトミセス属、トリコデルマ属、バチルス属、バクセラ属、バエシロミセス属、パスツリア属、ミロテシウム属、若しくはモナクロスボリウム属等に属する殺線虫性を有する微生物、または、弱毒ウィルス、若しくはバクテリオファージ等に属する病原菌に対して感染力を有するウィルス等を、乾燥等によって製剤化したもの等が挙げられる。
また天然系農薬に属する農業用薬剤の濃縮剤の好適な例としては、例えば、バチルス・チューリンゲンシス由来のBtたんぱく質を乾燥等によって製剤化したもの、あるいは微生物や植物の産生した有機物を濃縮製剤化したもの等が挙げられる。
特に、前記添加剤が、生物農薬若しくは天然系農薬に属する農業用薬剤の濃縮剤である場合には、混合体の状態では、時間の経過に伴い効能の低下、変質、あるいは腐敗等が発生し易く、使用する直前に混合体とすることが特に望まれているので、前述の作用効果が顕著に奏功されることとなる。
本発明に係る混合容器によれば、主剤が収容された容器本体内へ添加剤を確実に添加することができ、混合体を作成する操作が簡便に行える。
本発明の一実施形態に係る混合容器を示す一部縦断面図である。 図1のA部を示す拡大図である。 図2において、キャップ部材がカップ体を保持していない状態を示す図である。 図1から図3に示す混合容器において、キャップ部材の縦断面図、およびカップ体の側面図である。 図1から図4に示す混合容器において、キャップ部材に保持されたカップ体のフランジ部を指で摘んだ状態を示す側面図である。 本発明の他の実施形態に係る混合容器であって、(a)容器本体内に添加剤を添加している状態を示す要部拡大縦断面図、および(b)カップ体をキャップ部材から外している状態を示す概略図である。 本発明の他の実施形態に係る混合容器であって、(a)容器本体内に添加剤を添加している状態を示す要部拡大縦断面図、および(b)カップ体をキャップ部材から外している状態を示す概略図である。 本発明の他の実施形態に係る混合容器であって、(a)容器本体内に添加剤を添加している状態を示す要部拡大縦断面図、および(b)カップ体をキャップ部材から外している状態を示す概略図である。
本実施形態に係る混合容器10は、主剤M1が収容された容器本体1と、添加剤M2が収容されるとともに開口部がフィルム材5Aでシールされたカップ体5と、カップ体5を保持するキャップ部材4と、を備え、容器本体1内にカップ体5内から添加剤M2を添加して、主剤M1と添加剤M2とを混合させ混合体を作成するように構成されている。
なお、主剤M1が詰め替え可能であり、しかも添加剤M2の収容されたカップ体5が販売されている場合には、混合容器10のうち少なくとも容器本体1およびキャップ部材4は繰り返し使用することができる。
また混合体としては、例えば農業用薬剤若しくは接着剤等の薬剤、あるいは食品等が挙げられる。これらのうち、農業用薬剤としては、例えば肥料、殺菌剤、殺虫剤、害虫忌避剤、除草剤、生物農薬、天然系農薬、展着剤、着果促進剤若しくは植物成長調整剤等が挙げられる。
さらに混合体としては、主剤M1としての希釈液中に添加剤M2としての濃縮剤を添加して、有効成分が適切な濃度に希釈されたもの、主剤M1と添加剤M2とを混合することで新たな性質を示す生成物、あるいは主剤M1に例えば芳香成分や調味料等の添加剤M2を単に添加したもの等が挙げられる。
また、混合体が農業用薬剤の場合、主剤M1と添加剤M2の組み合わせとしては、例えば、肥料と殺虫剤、肥料と殺菌剤、殺菌剤と殺虫剤、殺菌スペクトラムが互いに異なる複数の殺菌剤、殺虫スペクトラムが互いに異なる複数の殺虫剤、展着剤と殺菌剤、展着剤と殺虫剤、または、水と肥料、殺菌剤、殺虫剤、害虫忌避剤、除草剤、生物農薬、天然系農薬、展着剤、着果促進剤若しくは植物成長調整剤等が挙げられる。さらに、添加剤M2の剤型としては、例えば、顆粒水和剤若しくは顆粒水溶剤である顆粒剤、錠剤、粒剤、粉剤、水和剤、乳剤、液剤、油剤、フロアブル剤、エマルション剤、マイクロエマルション剤、またはサスポエマルション剤等が挙げられる。
容器本体1の口部には、図示の例ではトリガー式噴出器(注出具)2が装着されている。トリガー式噴出器2は、トリガー2Aを揺動させる操作によって、容器本体1内の混合体を吸い上げかつノズル2Bから外部へ噴出させる構成とされている。
容器本体1の胴部1Aには、内部が容器本体1内に連通しかつキャップ部材4が着脱可能に螺着される装着筒3が突設されている。図示の例では、装着筒3は1つ配設され、容器本体1の底部側から口部側へ向かうに従い容器本体1の外側に向けて、つまり斜め上方に向けて延在している。
ここで、装着筒3およびキャップ部材4は、共通軸と同軸に配設されている。以下、この共通軸を軸Oといい、軸O方向に沿って容器本体1の外側を上側、容器本体1の内側を下側といい、軸Oに直交する方向を径方向といい、軸O回りに沿った方向を周方向という。
装着筒3の外周面には、図2および図3に示すように、雄ねじ3Aが形成され、また装着筒3内に内筒3Bが固定状態で嵌合されている。
内筒3Bの外周面における上端部には、径方向外方へ向けて突出するとともに周方向に沿って延びる環状の上鍔部3Cが形成されている。上鍔部3Cの下面は、装着筒3の上端開口縁に当接している。
内筒3Bの内周面における下端部には、径方向内方へ向けて突出するとともに周方向に沿って延びる環状の下鍔部3Dが形成されるとともに、この下鍔部3Dから径方向内方に間隔を開けて、円板3Eが軸Oと同軸に配置されている。
内筒3B内における下鍔部3Dと円板3Eとの間に位置する部分には、上側に向けて尖る刃部3Fが配設されている。図示の例では、刃部3Fは、周方向に間隔を開けて複数設けられている。これらの刃部3Fの各下端部は、下鍔部3Dと円板3Eとを連結している。図示の例では、刃部3Fにおける径方向または周方向の幅は、下側から上側へ向かうに連れ漸次狭くなっており、刃部3Fは上側に向けて尖る鋭利な上端部を有する三角形板状に形成されている。
そして、周方向に隣り合う刃部3F同士の間において下鍔部3Dと円板3Eとの間の隙間が、内筒3Bの内部と容器本体1の内部とを連通する流入口3Gとなっている。
キャップ部材4は、装着筒3に螺着される外筒4Aと、外筒4Aの径方向内方に周方向に間隔をあけて複数配置された支持体4Bと、を有している。
外筒4Aは有頂筒状に形成され、その内周面に雌ねじ4Cが形成されていて、装着筒3の雄ねじ3Aと螺合している。
支持体4Bは、外筒4Aの天壁部4Fにおける下面から下側に向けて延びる板状体となっている。図示の例では、支持体4Bは2つ配設されており、これらの支持体4Bはそれぞれ、天壁部4Fの平面視で軸Oを中心とする円弧状を呈するとともに、この軸Oを径方向に挟んで互いに対向している。
支持体4Bの表面のうち径方向内方を向く内面には、軸O方向に沿って延びるリブ4Dが、周方向に間隔を開けて複数形成されている。支持体4Bの内面における下端部には、径方向内方へ向けて突起4Eが突設されている。なお、突起4Eの径方向内端部は凸曲面状に形成されている。また、リブ4Dの下端は突起4Eよりも上側に離れており、リブ4Dと突起4Eとの間には軸O方向の隙間が設けられている。
カップ体5は、図4に示すように、有底筒状に形成されるとともに、その開口端には径方向外方へ向けて突出するとともに周方向に沿って延びるフランジ部5Cが形成されている。フランジ部5Cに円形薄膜状のフィルム材5Aが貼着されて、カップ体5の開口部がシールされている。なお、フィルム材5Aとしてはシート状体等も含まれる。
カップ体5の外周面には、軸O方向に沿って延びる溝5Bが周方向に間隔を開けて複数形成されている。
このカップ体5を、その底部側からキャップ部材4における2つの支持体4B同士の間に軸O方向に沿った外筒4Aの内側に向けて差し込んでいくと、カップ体5の外周面が支持体4Bの突起4Eに摺接して、2つの支持体4Bが互いに離れるように径方向外方へ向けて弾性変形させられることにより、2つの支持体4B同士の間にカップ体5が進入し、カップ体5が支持体4Bにより径方向に挟み込まれる。この際、カップ体5の底部が外筒4Aの天壁部4Fに当接し、カップ体5のフランジ部5Cが、支持体4Bにおけるリブ4Dと突起4Eとの間の前記隙間に配置された状態で突起4Eに当接若しくは近接し、リブ4Dがカップ体5の溝5Bに係合する。またこの際、カップ体5は、フィルム材5Aが軸O方向に沿った外筒4Aの外側に向けて露出されるようにキャップ部材4に保持される。
以上のように、カップ体5が2つの支持体4Bにより径方向に挟み込まれることで、カップ体5のキャップ部材4に対する径方向の移動が規制され、また、カップ体5の底部が外筒4Aの天壁部4Fに当接し、かつカップ体5のフランジ部5Cが、支持体4Bにおけるリブ4Dと突起4Eとの間の前記隙間に配置された状態で突起4Eに当接若しくは近接することにより、カップ体5のキャップ部材4に対する軸O方向の移動が規制され、さらに、リブ4Dとカップ体5の溝5Bとが係合することにより、カップ体5のキャップ部材4に対する周方向の移動が規制される。
このようにカップ体5を保持したキャップ部材4を装着筒3に螺着すると、装着筒3および内筒3Bが、キャップ部材4における外筒4Aの内周面と支持体4Bの外面との間に進入し、かつカップ体5がフィルム材5A側から支持体4Bとともに内筒3B内に進入する。そして、内筒3Bの上鍔部3Cが外筒4Aの天壁部4Fに液密状態で当接し、かつ支持体4Bの下端部が内筒3Bの下鍔部3Dに液密状態で当接することで、キャップ部材4の装着筒3への螺着が完了する。
以上の過程で、カップ体5のフィルム材5Aが刃部3Fにより破断され、カップ体5に収容された添加剤M2が、該カップ体5の開口部から内筒3B内へ流出した後に、流入口3Gを通過し容器本体1の内部へ流入して、主剤M1と混合され混合体が作成される。
なお、カップ体5を保持するキャップ部材4を装着筒3から取り外した後は、図5に示すように、カップ体5のフランジ部5Cのうち、支持体4Bに支持されていない部分を摘んで、カップ体5およびキャップ部材4を相対的に離間移動させることにより、カップ体5をキャップ部材4から取り外すことができる。
以上説明したように、本実施形態に係る混合容器10によれば、混合体の作成に際し、フィルム材5Aで密封されているカップ体5をキャップ部材4により前述の姿勢に保持させた状態で、このキャップ部材4を装着筒3に螺着すると、刃部3Fによりカップ体5のフィルム材5Aが破断され、カップ体5内の添加剤M2が開口部から流出して容器本体1の内部に流入する。このように、密封されているカップ体5をキャップ部材4に保持させた後は、キャップ部材4を装着筒3に螺着する操作のみで、カップ体5が開封され添加剤M2が容器本体1内に添加されるので、混合体を作成する操作が簡便に行える。
さらに、刃部3Fが装着筒3内に配設されていて、カップ体5を密封するフィルム材5Aが装着筒3の内部で破断されることから、カップ体5内の添加剤M2が容器本体1の内部に確実に流入することとなり、添加剤M2が容器本体1の外部に零れるようなことが防止される。
また、刃部3Fにおける径方向または周方向の幅が、下側から上側へ向かうに連れ漸次狭くなっているので、カップ体5を保持するキャップ部材4を装着筒3に螺着する過程で、刃部3Fをカップ体5内に深く進入させるのに伴って、フィルム材5Aにおける破断領域を径方向または周方向に広げることが可能になり、カップ体5から添加剤M2を容器本体1内に確実に流入させることができる。
さらに、キャップ部材4が装着筒3に螺着されているので、キャップ部材4が保持するカップ体5を装着筒3内に充分に押し込むことができ、刃部3Fによるフィルム材5Aの破断がより確実に行える。また、キャップ部材4が装着筒3に螺着されていることから、この螺着時にキャップ部材4や容器本体1に余分な力が加わり難くなり、キャップ部材4や容器本体1の姿勢を安定させることができる。
また本実施形態では、カップ体5をキャップ部材4に保持させることで、前述のようにカップ体5のキャップ部材4に対する径方向、周方向および軸O方向への各移動が規制されるため、カップ体5を保持するキャップ部材4を装着筒3に螺着する際、カップ体5をフィルム材5Aとともに刃部3Fに向けて確実に移動させることが可能になる。
さらに、添加剤M2として、農業用薬剤の濃縮剤が採用された場合には、使用する直前に混合体とすることが一般に望まれているので好適である。
特に、添加剤M2が、生物農薬若しくは天然系農薬に属する農業用薬剤の濃縮剤である場合には、混合体の状態では、時間の経過に伴い効能の低下、変質、あるいは腐敗等が発生し易く、使用する直前に混合体とすることが特に望まれているので、前述の作用効果が顕著に奏功されることとなる。
なお、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前述の実施形態では、キャップ部材4に、2つの支持体4Bが設けられていることとしたが、支持体4Bの数量は、これに限定されるものではなく、例えば、周方向に間隔を開けて3つ以上設けられていてもよい。
また、前記実施形態では、支持体4Bとして板状体を示したが、例えば柱状体若しくは棒状体等であってもよい。
さらに、前記実施形態では、容器本体1の口部にトリガー式噴出器2を装着したが、これに代えて例えば、ポンプ、注出ノズル若しくは注出孔が形成されたキャップ体等の他の注出具、あるいは封止キャップ等を装着してもよい。
また、前記実施形態では、容器本体1の胴部1Aに装着筒3を1つ配設したが、2つ以上配設してもよく、また装着筒3の延在する方向は前述の斜め上方に限らず例えば鉛直方向若しくは水平方向であってもよい。
さらに、前記実施形態では、キャップ部材4に保持されたカップ体5のフランジ部5Cが、支持体4Bの突起4Eに当接若しくは近接する構成を示したが、フランジ部5Cと突起4Eとを互いに離間させてもよい。
さらにまた、前記実施形態では、刃部3Fを複数設けたが1つであってもよく、さらに刃部3Fとして、上側に向けて尖る鋭利な上端部を有する三角形板状を示したが、上側に向けて尖る鋭利な上端部を有する台形板状、四角形板状、五角形板状、若しくは半円弧形板状等を採用してもよい。
また、キャップ部材4は前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
例えば図6に示されるように、外筒4Aの天壁部4Fの上面に、軸Oを径方向に挟んで互いに対向する一対のつまみ片11を上方に向けて延設し、一対のつまみ片11を互いに接近するように摘むことで、2つの支持体4Bが互いに離間するように天壁部4Fを弾性変形させる構成としてもよい。なお図示の例では、一対のつまみ片11は、天壁部4Fの上面において支持体4Bの配設位置と対応する位置に配設されている。
このキャップ部材4においては、保持したカップ体5の開口部が下方に向くような姿勢にして、前述のように2つの支持体4Bを互いに離間させ、カップ体5に対する支持体4Bの挟み込みを解除することにより、カップ体5がキャップ部材4から自重により外れる。
この構成においては、カップ体5に触れなくてもキャップ部材4からカップ体5を外すことができる。
また、キャップ部材4に代えて例えば図7に示されるようなキャップ部材12を採用してもよい。
このキャップ部材12の外筒4Aの天壁部4Fにおける中央部は、上側に向けて膨出し軸O方向に弾性変形可能なドーム部12Aとなっている。ドーム部12Aの下面における中央部には、下側に向けて突出する押出筒12Bが形成されている。天壁部4Fの外周縁には、径方向外方へ向けて突出するとともに周方向に沿って延びる環状突出部12Cが形成されている。
このキャップ部材12の支持体4Bは、天壁部4Fの下面におけるドーム部12Aの外周縁部から下側に向けて延びる板状体とされ、周方向に間隔をあけて6つ配設されている。また、これらの支持体4Bは、天壁部4Fの平面視で軸Oを中心とする円形状を呈していて、カップ体5を径方向外方からほぼ全周にわたって支持している。なお、この支持体4Bには、突起4Eが設けられていない。また、各支持体4Bの内面には、1つのリブ4Dが配設されている。
そして、このキャップ部材12にカップ体5を保持させると、カップ体5の底部が天壁部4Fの押出筒12Bに近接若しくは当接し、カップ体5のフランジ部5Cが支持体4Bの下端縁に当接し、リブ4Dがカップ体5の溝5Bに係合する。
このキャップ部材12においては、保持したカップ体5の開口部が下方に向くような姿勢にして、天壁部4Fのドーム部12Aを下側に向けて押し込むと、押出筒12Bが下側に向けて移動しカップ体5の底部を下側に向けて押し込みながら、複数の支持体4Bが拡開しカップ体5に対する径方向外方からの支持を解除することにより、カップ体5がキャップ部材12から自重により外れる。
この構成においても、カップ体5に触れずにキャップ部材12からカップ体5を外すことができる。
さらに、キャップ部材4、12およびカップ体5に代えて例えば図8に示されるようなキャップ部材13やカップ体14を採用してもよい。
このキャップ部材13の外筒4Aの天壁部4Fにおける中央部には、軸Oと同軸に貫通孔13Aが形成されている。天壁部4Fの外周縁には前記環状突出部12Cが形成されている。
このキャップ部材13の支持体4Bは、天壁部4Fの下面において貫通孔13Aよりも径方向外方に位置する部分から下側に向けて延びる板状体とされ、周方向に間隔をあけて6つ配設されている。また、これらの支持体4Bは、天壁部4Fの平面視で軸Oを中心とする円形状を呈していて、カップ体5を径方向外方からほぼ全周にわたって支持している。なお、この支持体4Bには、突起4Eが設けられていない。また、各支持体4Bの内面には、1つのリブ4Dが配設されている。
カップ体14の底部における中央部には、軸O方向の外側に向けて突出する突起部14Aが突設されている。
そして、このキャップ部材13にカップ体14を保持させると、カップ体14の底部が天壁部4Fに当接するとともに、突起部14Aが天壁部4Fの貫通孔13A内に挿入され、カップ体14のフランジ部5Cが支持体4Bの下端開口縁に当接し、リブ4Dがカップ体14の溝5Bに係合する。この際、カップ体14の突起部14Aは、キャップ部材13の天壁部4Fから上方に突出している。
このキャップ部材13においては、保持したカップ体14の開口部が下方に向くような姿勢にして、キャップ部材13の天壁部4Fから上方に突出しているカップ体14の突起部14Aを下方に向けて押し込むと、カップ体14がキャップ部材13に対して下側に押し下げられキャップ部材13から外れる。
この構成では、カップ体14のうち底部の突起部14Aのみに触れれば、開口部に近い例えばフランジ部5c等には触れずにキャップ部材13からカップ体14を外すことができる。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 容器本体
1A 胴部
2 トリガー式噴出器(注出具)
3 装着筒
3F 刃部
4、12、13 キャップ部材
4A 外筒
4B 支持体
4D リブ
4E 突起
4F 天壁部
5、14 カップ体
5A フィルム材
5B 溝
10 混合容器
M1 主剤
M2 添加剤
O 軸

Claims (3)

  1. 主剤が収容された胴部と、注出具または封止キャップが装着される口部と、を備える容器本体と、
    添加剤が収容されるとともに開口部がフィルム材でシールされたカップ体を保持するキャップ部材と、を備え、
    前記容器本体内にカップ体内から添加剤を添加して、主剤と添加剤とを混合させ混合体を作成する混合容器であって、
    前記胴部には、内部が容器本体内に連通しかつ前記キャップ部材が着脱可能に螺着される装着筒が突設され、
    前記キャップ部材は、前記装着筒に螺着される有頂筒状の外筒と、前記外筒の径方向内方に周方向に間隔をあけて複数配置され前記カップ体を径方向外方から支持する支持体と、を有するとともに、前記カップ体を前記フィルム材が装着筒の軸方向に沿った容器本体の内側に向けて露出する姿勢に保持可能に構成され、
    前記装着筒内には、前記軸方向に沿った容器本体の外側に向けて尖り前記フィルム材を破断する刃部が配設されていることを特徴とする混合容器。
  2. 請求項1記載の混合容器であって、
    前記カップ体の外周面には、前記軸方向に沿って延びる溝が周方向に間隔を開けて複数形成され、
    前記外筒の天壁部は、カップ体をその底部側から支持し、
    前記支持体の内面には、前記軸方向に沿って延びるとともに前記溝に係合するリブと、前記カップ体を前記開口部側から支持する突起と、が形成されていることを特徴とする混合容器。
  3. 請求項1または2に記載の混合容器であって、
    前記添加剤は農業用薬剤の濃縮剤であることを特徴とする混合容器。
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