JP2011060238A - 情報処理装置、画像形成装置、動作モード切替方法 - Google Patents

情報処理装置、画像形成装置、動作モード切替方法 Download PDF

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Abstract

【課題】設定情報等を必要とするようなパケット解析処理を行う際に、消費電力を低減することができる情報処理装置等を提供すること。
【解決手段】通信手段25と、データを処理するデータ処理手段22と、アプリケーション2の起動条件を記憶する不揮発メモリ28と、第1のOSに第1のメモリブロックを割り当て、第2のOSに第2のメモリブロックを割り当てる仮想化手段33と、省電力モードの際、通信手段、第1のメモリブロックにのみ電力を供給させる電力管理手段43と、パケットデータに基づき第2のOS上で実行されるアプリケーションの起動が必要か否かを判定する起動判定手段41と、起動判定手段が前記アプリケーションの起動が必要であると判定した場合、省電力モードから非省電力モードに切り替え、アプリケーションを起動させるモード切替手段44と、を有する情報処理装置15を提供する。
【選択図】図4

Description

本発明は、省電力モードを備えた情報処理装置等に関し、特に、省電力モード時もネットワークを介して通信する情報処理装置、画像形成装置及び動作モード切替方法に関する。
パーソナルコンピュータ等の情報処理装置だけでなくデジタル複合機やプリンタなどが備える情報処理装置には、省電力機構が備わっている。例えば、情報処理装置の中には、動作モードとして、内部の各デバイスに対して通常の駆動電力を供給する通常モードの他に、一部のデバイスへの駆動電力の供給を停止又はその供給量を低下させることにより消費電力を通常モードよりも低下させる省電力モードを備えているものがある。
このような情報処理装置は、通常モードにおいて、ネットワークを介してプリントアウトなどを要求する要求パケットデータを一定期間受信しない場合、省電力モードに移行して装置全体の消費電力を低減させる。そして、省電力モードの情報処理装置は、ネットワークから要求パケットデータを受信すると、デバイスへの電力供給を再開して通常モードに復帰させる(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、省電力モードの画像形成装置の通信制御部がパケットデータを受信すると、CPUを起動させ、パケットデータによって指定されるポート番号に応じた起動対象部品装置を通常モードに切り替える画像形成装置が開示されている。CPUでなく通信制御部が起動対象部品を判定するので、CPUが行うよりも消費電力を低減できるとしている。
しかしながら、特許文献1記載の画像形成装置は、起動対象部品装置をポート番号のみで判定するので、ポート番号と起動対象部品の関係が固定でないと適用できないという問題がある。例えば、想定外のパケットデータが既に起動対象部品が対応づけられたポート番号を指定する場合、通常モードに切り替える必要がなくても起動対象部品を通常モードに切り替えてしまう。
より適切に起動対象部品や起動の有無を判定するため、コントローラ(CPUを含む)が管理する設定情報を利用する場合がある。例えば、省電力モードの時に画像形成処理を要求するパケットデータを受信して、画像形成部等のデバイスの起動が必要か否かを判定するために、コントローラ(CPUを含む)がアクセスする内部設定情報が必要な場合がある。しかし、設定情報を利用すると、画像形成装置がパケットデータを受信した場合、まずコントローラの全体が通常モードに切り替わることになり、不要な電力を消費するという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑み、設定情報等を必要とするようなパケット解析処理を行う際に、消費電力を低減することができる情報処理装置、画像形成装置及び動作モード切替方法を提供することを目的とする。
ネットワークを介して通信する通信手段と、複数に区分されたメモリブロックを作業メモリとしてデータを処理するデータ処理手段と、前記データ処理手段の作動時に電源が供給される、アプリケーションの起動条件を記憶する不揮発メモリと、複数のOSに対しハードウェアを仮想化し、第1のOSに第1のメモリブロックを割り当て、第2のOSに第1のメモリブロックと重複しない第2のメモリブロックを割り当てる仮想化手段と、省電力モードの際、前記通信手段、前記データ処理手段及び前記第1のメモリブロックにのみ、電力を供給させる電力管理手段と、省電力モードの間に前記通信手段が受信したパケットデータに基づき前記起動条件を参照し、第2のOS上で実行される前記アプリケーションの起動が必要か否かを、第1のOS上で判定する起動判定手段と、前記起動判定手段が前記アプリケーションの起動が必要であると判定した場合、省電力モードから非省電力モードに切り替え、前記アプリケーションを起動させるモード切替手段と、を有する情報処理装置を提供する。
設定情報等を必要とするようなパケット解析処理を行う際に、消費電力を低減することができる情報処理装置、画像形成装置及び動作モード切替方法を提供することができる。
画像形成装置の概略構成図の一例である。 コントローラのハードウェア構成図の一例である。 ネットワークパケット(TCPヘッダ構造)を示す図の一例である。 ソフトウェア構成の一例を示す図である。 パーティショニングによるメモリブロックの区分の一例を示す図である。 OS1のメモリマップの一例、OS2のメモリマップの一例を示す図である。 画像形成装置が省電力モードに入る際の手順を示すフローチャート図の一例である。 画像形成装置が通常モードに復帰する際の手順を示すフローチャート図の一例である。 アプリケーション1の処理手順を示すフローチャート図の一例である。 データバッファの記憶構造について詳細に説明する図の一例である。 ポインタ1〜3の関係を説明する図の一例である。 ポインタ1〜3の関係を説明する図の一例である。 ポインタ1〜3の関係を説明する図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
はじめに本実施形態の画像形成装置100の特徴の概略について説明する。
本実施形態の画像形成装置100は、仮想化技術を利用して、メモリのアクセス範囲をOS毎にパーティショニングする。仮想化技術の特徴の1つであるパーティショニングを利用することで、OSがアクセス可能なメモリの範囲を限定できるので、起動していないOSがある場合、そのOSがアクセスする範囲のメモリへの電源供給をゼロにできる。
したがって、省電力モードにおいて外部のネットワークからパケットデータを受信し、通常モードに切り替えてアプリケーションを起動する必要があるか否かを、コントローラ(CPU)がコントローラ上の設定情報と受信したパケットデータから判定する場合、画像形成装置100の消費電力を低減することができる。
また、アプリケーションは、電源供給が行われていないメモリ範囲へアクセスできないので、安全に、コントローラ上の必要な設定情報を取得してパケットを解析することができる。
〔ハードウェア構成図〕
図1は、画像形成装置100の概略構成図の一例を示す。画像形成装置100は、システム管理部11、エンジンユニット部12、及び、電源ユニット部13を有する。システム管理部11は、エンジンユニット部12の起動が必要か否かを判定し、必要であれば電源ユニット部13を制御して電源ユニット部13からエンジンユニット部12に電力を供給する(通常モード)。また、システム管理部11は、エンジンユニット部12が起動していることが不要であると判定すると、電源ユニット部13を制御して電源ユニット部13からエンジンユニット部12に供給される電力をカットする(省電力モード)。システム管理部が、省電力モードと通常モードを適宜、切り替えることにより、省電力を実現する。なお、システム管理部11は、例えばPCI−Expressバスを介してエンジンユニット部12や電源ユニット部13と接続されている。
システム管理部11は操作部14とコントローラ15を有し、エンジンユニット部12はスキャナ部16とプリンタ部17を有し、電源ユニット部13はヒータ駆動部19と直流電源20を有する。電源ユニット部13はコンセント(商用電源)に接続されている。プリンタ部17には定着ユニット18が搭載されており、ヒータ駆動部19が定着ユニット18の温度を制御している。
操作部14は、画像形成装置100とユーザのインターフェースを提供する部分で、LCD(液晶表示装置)、タッチパネル、及び、キースイッチを有する。操作部14は、画像形成装置100の各種状態や操作方法をLCDに表示し、タッチパネル上のキーの押下やキースイッチ入力を受け付ける。コントローラ15については次述するが、コントローラ15は画像形成装置100の全体を制御する。
スキャナ部16は、コンタクトガラスに載置された原稿を露光ランプで露光して、原稿の画像面を光学的に走査する。読み取られたデータがレンズによってCCDの受光面に結像され、CCDが光電変換することで、デジタルの画像データが読み取られる。CCDは、例えばフルカラーCCD(又はフルカラーラインCCD)であり、赤(R)、緑(G)及び青(B)の各色に光電変換する。
プリンタ部17は、中間転写ベルトや感光体ドラムに、露光や現像等の処理を施してトナー像を形成し、転写部で用紙に転写する。その後、用紙は定着ユニット18に搬送され、定着ユニット18で熱と圧力によりトナー画像が用紙に定着される。
電源ユニットは、商用電源から直流電源20を生成し、さらにそれを昇圧するなどして定着ユニット18に供給する。ヒータ駆動部19は、直流電源20の供給をオン/オフ又は供給量を制御することで定着ユニット18の温度を制御する。
図2(a)は、コントローラ15のハードウェア構成図の一例を示す。コントローラ15は、システムバス27を介して接続されている、CPU22、メモリ21、ハードディスクI/F23、ハードディスク24、ネットワークI/F25及びエンジンI/F26、を有する。
CPU22 は不揮発性メモリを有し、不揮発メモリ28に設定情報が記憶されいてる。記憶される設定情報には種々のものがあるが、本実施形態では、例えば、次述するTCPパケットの「データ」フィールドのデータに含まれる情報と、エンジンユニット部12の起動の有無、又は、エンジンユニット部12のうち起動するエンジンを対応づけたテーブル、等である。
また、本実施形態ではCPU22 が設定情報を記憶する不揮発メモリを有するが、不揮発メモリであり電源を供給するか否かを制御可能な、システムバス27に接続された不揮発メモリであれば、設定情報を記憶することができる。この場合、システムバス27に接続された不揮発メモリは、CPU22が作動する際には電源が供給される。
メモリ21は、メモリブロック1〜4に区分されている。メモリブロック1〜4は、それぞれ揮発性メモリである。図では4つのメモリブロックを示したが、メモリブロックは2つ以上あればよく、5つ以上でもよい。
ハードディスク24には、主にデジタル画像データ、デジタル画像データの付帯情報、フォントデータ、及び、プログラム(アプリケーション31)、OS32等が記憶されている。ハードディスクI/F23は、例えば、IDE(Integrated Drive Electronics)、又は、IDEを拡張して規格化されているATA接続のインターフェイスである。ネットワークI/F25は、例えばイーサネット・カードであり、外部のネットワーク(LAN、WAN、インターネット等)に接続することを可能にする。エンジンI/F26には、操作部14、エンジンユニット部12及び電源ユニット部13が接続されている。
CPU22は、ハードディスク24に記憶されたプログラムを、メモリブロック1〜4を作業メモリとして実行する。上記の仮想化により、各アプリケーションから見えるメモリブロック1〜4を、4つ以下に制限することができる。このような制限は仮想化を実現するソフトウェア(例えば、後述するハイパバイザーの設定)から設定される。
各メモリブロック1〜4は、電源供給ユニット13から接続された電力線を個別にオン/オフするスイッチなどにより、CPU22がそれぞれ個別に電源を供給するか否かを制御できるようになっている。また、CPU22、ハードディスクI/F(ハードディスク24を含む)23、ネットワークI/F25、及び、エンジンI/F(エンジンユニット部12、操作部14を含む)26は、それぞれ個別に電源を供給するか否かを、CPU22が制御できるようになっている。
本実施形態のコントローラ15は、少なくとも通常モードと省電力モードの2つの動作モードを有する。通常モードは、全てのメモリブロック1〜4、CPU22、ハードディスクI/F(ハードディスク24を含む)23、ネットワークI/F25、及び、エンジンI/F(エンジンユニット部12、操作部14を含む)26に電源が供給される動作モードである。省電力モードは、CPU(例えば、駆動周波数が通常モードよりも下がった状態に制御してもよい)22、メモリブロック1〜4の一部(例えば、メモリブロック1)と、ネットワークデバイスI/Fのみに電力が供給されるモードである。すなわち、ハードディスクI/F23とエンジンI/F26には電力が供給されない。後述するように、通常モードで起動した状態となるアプリケーション1は、ハードディスク24を使用することなくCPU22が実行できるものとする。または、アプリケーション1の起動後、ハードディスク24は停止されるものとする。
図2(b)に、省電力モードで電力が供給されるブロックを斜線で示した。図示するように、省電力モードでは、CPU22、メモリブロック1及びネットワークI/F25にのみ電力が供給される。
なお、図2ではCPU22を1つとしているが、複数のCPU22を搭載したマルチCPU又は複数のCPUコアを備えたマルチコアCPUをコントローラ15に実装してもよい。この場合、CPU毎又はCPUコア毎に、図4のOS1とOS2を実行することができ、省電力モードではCPU又はCPUコアへの電力供給を低減できるので、より省電力が可能になる。
〔ネットワークパケット〕
図3を用いてネットワークパケットについて説明する。図3はTCPヘッダ構造を示す図である。横一列で32ビットを表し、左端がビットの始まり(ゼロビット)を右端がビットの終わり(31ビット)を示す。TCPヘッダは、いくつかのフィールドに区分されている。
「送信元ポート」フィールドには、送信元のアプリケーションを識別するための番号である、1〜65535の値が格納されている。「宛先ポート」フィールドには、宛先のアプリケーションを識別するための番号である、1〜65535までの値が格納されている。「シーケンス番号」フィールドには、送信するデータに順序を付けるための番号が格納される。「確認応答番号」フィールドには、受信したデータに対して、どこまで受信できたのかをバイト位置で表す情報が格納される。「データオフセット」フィールドには、TCPデータが始まる位置を表す情報が格納される。「コードビット」フィールドには各種のフラグが格納される。「ウィンドウサイズ」フィールドには、相手に伝えるため受信側のウィンドウサイズが格納される。「TCPチェックサム」フィールドには、TCPパケットの整合性を検査するための検査用データが格納される。「緊急ポインタ」フィールドにはコードビットのURGフラグが1の場合に有効となる情報が格納される。「データ」フィールドにはTCPのデータが格納される。
したがって、TCPヘッダのうち、送信元ポートと宛先ポートが格納された最初の32ビットを、ネットワークI/F25が読み込めば、アプリケーション(ポート)による処理の切替が可能となる。しかし、この方法では、同一ポートを利用するアプリケーションが、違う処理をする必要がある場合は対処できない。そのため、何らかのアプリケーション(後述のアプリケーション1)が、ネットワークI/F25が受信した「データ」フィールドのデータが、設定情報に登録された情報を含むか否かにより、別のアプリケーション(後述のアプリケーション2)を起動する必要があるか否か(通常モードに移行する必要があるか否か)を判定する。
〔仮想化のソフトウェア構成〕
図4(a)は、ソフトウェア構成の一例を示す図である。仮想化は、OS32又はアプリケーション31に対し、ハードウェア34を仮想化する技術である。大きく2つの仮想化技術が知られている。このうち、ホストOS型の仮想化は、一般的なOS(Windows(登録商標)等)の上で市販の仮想化ソフトを実行する技術である。仮想化ソフトは、1つ以上の仮想マシン(OS32及びアプリケーション31)を生成して、それぞれ実行する。したがって、仮想化ソフトは、CPU22によりアプリケーション31と同様に実行され、専用のプラットフォームを用意しなくても一般的なOSが稼働する情報処理装置なら、仮想化環境を実現できる。反面、ホストOS型の仮想化は、オーバーヘッドが大きいと言われる。
もう1つのハイパーバイザ型の仮想化は、一般的なOSを起動することなくハードウェア34のBIOSから直接仮想化ソフトを起動する技術である。起動された仮想化ソフトがハイパバイザー33と呼ばれる(特許請求の範囲の仮想化手段に相当する。)。ハイパバイザー33は、1つ以上の仮想マシン(OS32及びアプリケーション31)を生成して、それぞれ実行する。したがって、ハイパーバイザ型の仮想化は、一般的なOSを介さずに仮想マシンを実行できるので、処理が高速になると言われる。
図4(a)は、ハイパーバイザ型の仮想化システムにおけるソフトウェア構成を示す。ホストOS型のシステムでも同様に実装することが可能である。ハイパバイザー33は、2つのOS1、OS2を実装し、一方のOS(例えば、OS1)上で省電力モードの処理を提供し、もう1つのOS(例えば、OS2)上で通常モードの処理を提供する。このためOS2上で起動するアプリケーション2は、例えば、画像形成やスキャニング、ファクシミリ送受信等の通常動作を行うアプリケーション31である。実際には、アプリケーション2は複数あるが、本図では1つとした。ネットワークI/F25を除いた全てのデバイス(ハードディスクI/F23、エンジンI/F26)はOS2上のアプリケーション2により制御される。
このような仮想化により、ハイパバイザー33はメモリブロック1〜4をパーティショニングしている。広義のパーティショニングは、アプリケーション1,2に対してOS1,2を仮想化することである。より狭義には、OS1,2を仮想化することで、OS1、2上で起動するアプリケーション1,2がアクセスするファイルやメモリが制限される。例えば、ハイパバイザー33はパーティショニングにおいて、コントローラ15のメモリ空間及びファイルシステムに対し、各OS1,2がアクセス可能な範囲を制限する。制限された各OS1,2は、アクセス可能なメモリ空間及びファイルシステム以外に、メモリやファイルが存在することを認識しない。したがって、OS1がOS2のメモリ空間及びファイルシステムにアクセスしたり、OS2がOS1のメモリ空間及びファイルシステムにアクセスすることがなく、高いセキュリティを実現できる。
本実施形態では、OS1が使用するメモリ空間はメモリブロック1に、OS2が使用するメモリ空間はメモリブロック2〜4にパーティショニングされている。
図5は、パーティショニングによるメモリブロック1〜4の区分の一例を示す図である。図示するように、メモリブロック1をOS1が使用し、残りのメモリブロック2〜4をOS2が使用する。各メモリブロック1〜4は同じ容量であるが、必ずしも同容量にする必要はない。
図4(b)はアプリケーション1の機能ブロック図の一例を示す。図4(b)の機能は、CPU22がプログラムを実行して実現される。起動判定部41は、アプリケーション2を起動する必要があるか否かを判定する。本実施形態ではアプリケーション2を起動する必要があることは、省電力モードから通常モードに移行する必要があることと同義である。省電力モード移行判定部42は、通常モードから省電力モードに移行する必要があるか否かを判定する。電力制御部43は、通常モードと省電力モードそれぞれにおいて、予め定めた機器に電力を供給するよう、電源ユニット部13を制御する。図2(b)に示したように、電力制御部43は、省電力モード時、メモリブロック1〜4のうちメモリブロック1、CPU22、及び、ネットワークI/Fにのみ電力を供給するよう、電源ユニット部13に要求する。また、電力制御部43は、通常モード時、メモリブロック1〜4、CPU22、ハードディスクI/F、ネットワークI/F及びエンジンI/Fに電力を供給するよう、電源ユニット部13に要求する。モード切り替え部44は、通常モードから省電力モード、又は、省電力モードから通常モードへコントローラ15を切り替えための一連の処理を実行する。
図6(a)はOS1のメモリマップの一例を、図6(b)はOS2のメモリマップの一例を、それぞれ示す。OS1のメモリ上には、OS2ブートROM領域、OS1ブートROM領域、フリーRAM2領域、ネットワークI/F制御レジスタ、不揮発性メモリ28、フリーRAM領域1がそれぞれ配置されている。また、OS2のメモリ上には、フリーRAM2領域、ハードディスクI/F制御レジスタ、エンジンI/F制御レジスタ、不揮発メモリ28、フリーRAM1領域がそれぞれ配置されている。OS1のフリーRAM1領域とフリーRAM2領域はメモリブロック1に対応し、OS1が使用するメモリ領域であり、OS2のフリーRAM1領域とフリーRAM2領域はメモリブロック2〜4に対応し、OS2が使用するメモリ領域である。
設定情報を記憶しておく不揮発性メモリはOS1、OS2で共有される。これに対し、OS1からはハードディスクI/F制御レジスタ、エンジンI/F制御レジスタ共にアクセスが出来ないため、電源供給状態に関わらずアプリケーション1はエンジンユニット部12に対し安全に動作することが可能となる。
また、CPU22 内の不揮発性メモリ28はOS1とOS2で共有しているため、OS1は、通常モード時に読み込まれる設定情報を、OS2を起動することなく確認できる。
なお、OS1ブートROMはOS1を、OS2ブートROMはOS2をそれぞれ起動する際、システム設定、ハードウェア34の初期化などを行うプログラムが記憶されたROMであり、予め決まったアドレスに固定されている。OS1ブートROMのプログラムはOS1をフリーRAM1領域やフリーRAM2領域を作業メモリにして、CPU22に実行させる。また、OS1は自動的にアプリケーション1を起動する。
アプリケーション1のモード切り替え部44は、通常モードに移行する際、ハイパバイザー33経由でOS2ブートROMのプログラムをCPU22に実行させ、OS2が図6(b)のフリーRAM1領域やフリーRAM2領域を作業メモリに起動する。また、モード切り替え部44は、ハイパバイザー33経由でOS2にアプリケーション2を起動させる。
〔OS1、2によるハードウェアへのアクセス〕
図4に戻り、ハイパバイザー33は、アプリケーション1と2に対し、それぞれハードウェア34を仮想化する。具体的には、ハイパバイザー33は、例えばOS1,2のカーネル内で行なわれるハードウェア34に対し機能の提供を要求するシステムコールを受け取り、OS1とOS2からハードウェア34の使用要求を調停する。そして、ハイパバイザー33がハードウェア34を呼び出す形でハードウェア34の機能をOS1、2(アプリケーション1,2)に提供する。
本実施形態ではアプリケーション1,2によるハードウェア34へのアクセスには次のような制限がある。
(a)アプリケーション1は、物理ドライバ35を介してネットワークI/F25に直接アクセスすることができる。
(b)アプリケーション2は、仮想ドライバ37、仮想ドライバI/F38、データバッファ36及び物理ドライバ35、を介してネットワークI/F25にアクセスする。
(c)アプリケーション2は、仮想ドライバ37及び仮想ドライバI/F38を介して、ハードディスクI/F23やエンジンI/F26に利用要求を出力する。
本実施形態では特に(b)のアクセス方法に特徴がある。すなわち、OS1とOS2の間では、仮想ドライバI/F38とデータバッファ36を介してネットワークI/F25が共有される。
OS1は省電力モード時に起動されている。上記のように、ネットワークI/F25は省電力モードでも起動されているので、アプリケーション1は、ネットワークを介して受信したパケットを解析処理することができる。OS1はネットワークI/F25を直接、制御する物理ドライバ(デバイスドライバ)35を実装しており、省電力モード時、ハイパバイザー33を介することなくネットワークを介してパケットを受信する。OS1上で処理が可能な限りは、アプリケーション1は、OS2を立ち上げることなくネットワークからのパケットを処理する。
省電力モード時、アプリケーション1は、ネットワークI/F25が受信したパケットをデータバッファ36に記憶する。プロトコルスタック1とプロトコルスタック2は、プロトコルに応じたデータ処理を行うプロトコル処理部である。例えば、TCP/IPの場合、上位の層からアプリケーション層(例えば、HTTP)、トランスポート層(例えばTCP)、 ネットワーク層(例えばIP) 、リンク層(例えばEthernet(登録商標))、物理層(例えばRJ45)、の各層がある。プロトコルスタック1とプロトコルスタック2は、各層毎のプロトコルに対応した処理を行い、各層間のインターフェイスに適した形で処理結果をやりとりする。なお、一部の層の処理をアプリケーション1、2が受け持ってもよい。
そして、通常モード時、アプリケーション2は、仮想ドライバ37と仮想ドライバI/F38を介して、データバッファ36のパケットを読み出すことができる。仮想ドライバI/F38は、後述するポインタ3が指示するデータバッファ36のアドレスからパケットを読み出し、仮想ドライバ37に出力する。仮想ドライバ37は、仮想ドライバI/F38が読み出したパケットをプロトコルスタック2に出力する。プロトコルスタック2は、取得したパケットをプロトコル処理してアプリケーション2に提供する。これにより、アプリケーション2は、コントローラ15が省電力モードの際に受信したパケットを、再送要求することなく利用して、画像形成、ファックス送受信等を実行することができる。
〔省電力モード移行手順〕
図7を用いて、画像形成装置100が省電力モードに入る際の手順を説明する。省電力モードに入る前は、アプリケーション1とアプリケーション2の両方が、起動している状態である。この状態から、省電力モード移行判定部42が、例えば所定時間以上の、パケットが受信されないこと、エンジンユニット部12が作動しないこと、操作部14から操作が受け付けられないこと、等を検出すると、省電力モードに移行すると判定する。これにより、モード切り替え部44は、省電力モードへの移行を開始する(S10)。
まず、モード切り替え部44は、ハイパバイザー33に、アプリケーション2の退避を要求する(S20)。退避には、設定情報を不揮発メモリ28に記憶すること、アプリケーション2の設定状態、ログ等、必要な情報をハードディスク24に記憶すること、等が含まれる。
次に、モード切り替え部44は、OS1が必要なデバイス(ネットワークI/F25)のみを残して、仮想ドライバI/F38を停止する(S30)。
省電力モード時、ネットワークI/F25に到達したパケットは、物理ドライバ35、データバッファ36、プロトコルスタック1を介してアプリケーション1に供給される(S40)。起動判定部41は、パケットのデータを解析して、アプリケーション2を起動する必要があるか否かを判定する。
また、モード切り替え部44は、ハイパバイザー33に、OS2の退避を要求する(S50)。OS2を使用する必要があるパケットが来た場合には、モード切り替え部44は、ハイパバイザー33にOS2及びアプリケーシション2を起動するよう要求する。
また、電力制御部43は、省電力モードに対応して、電源ユニット部13に電源供給を制限するよう要求する(S60)。上記のように、省電力モード時に起動しているのは、ネットワークI/F25、メモリブロック1、及び、CPU22なので、電力制御部43は、メモリブロック2〜4、エンジンI/F26とハードディスクI/F23への電力の供給を停止するよう電源ユニット部13に要求する。電力の供給が制限されると、画像形成装置100は省電力モードとなる(S70)。
〔通常モード移行手順〕
図8を用いて、画像形成装置100が通常モードに復帰する際の手順を説明する。
アプリケーション1の起動判定部41は、ネットワークI/F25が受信したパケットを解析して、アプリケーション2を起動する必要があるか否かを判定する。パケットが例えばプリントを要求するものである場合、起動判定部41は通常モードへの復帰を開始する(S110)。ステップS110の処理は、図9のフローチャート図で説明する。
モード切り替え部44は、電源ユニット部13に、エンジンI/F26、ハードディスクI/F23及びメモリブロック2〜4への電源供給を再開するよう要求する(S120)。
また、モード切り替え部44、ハイパバイザー33にOS2を起動させるよう要求する(S130)。また、モード切り替え部44は、OS2が復帰した後、ネットワークI/F25から受信したパケットはデータバッファ36に記憶したままとする。
OS2が起動すると、モード切り替え部44は、ハイパバイザー33にアプリケーション2を起動させるよう要求する(S140)。
アプリケーション2が起動すると、モード切り替え部44は、仮想ドライバI/F38を起動させるよう要求する(S150)。
仮想ドライバI/F38が起動すると、モード切り替え部44は、ハイパバイザー33を介して、仮想ドライバ37にデータバッファ36のパケットを読み出すよう要求する。仮想ドライバ37は、仮想ドライバI/F38を介してデータバッファ36にアクセスし、パケットを取得する。したがって、OS2が復帰した後、アプリケーション2がパケットを取得する。なお、仮想ドライバI/F38によるデータバッファ36へのアクセスについては後述する。
モード切り替え部44は、アプリケーション1にネットワーク処理を停止させる(S160)。アプリケーション1は起動したままであるが、ネットワーク処理はアプリケーション2が受け持つので重複した電力消費を防止できる。以上で、通常モードへの移行が終了する(S170)。
〔アプリケーション1による処理手順〕
図9は、アプリケーション1の処理手順を示すフローチャート図の一例である。図9の手順は、省電力モードになると繰り返し実行される。
起動判定部41は、ネットワークI/F25がパケットを受信したか否かを定期的に監視したり、例えばネットワークI/F25から割り込みを受けるなどして、パケットを受信したことを検出する(S210)。
起動判定部41は、受信したパケットを解析する(S220)。この解析には、TCPパケットの「データ」フィールドのデータが利用される。起動判定部41は、不揮発メモリ28に記憶された設定情報に、「データ」フィールドのデータが登録されている場合に、アプリケーション2を起動する必要があると判定する。
コントローラ上の設定情報等をパケットの解析に必要とする場合でも、メモリブロック1だけに電力が供給された状態で解析できるので、画像形成装置100本体の消費電力を低減することができる。
アプリケーション2を起動する必要がない場合(S230のYes)、アプリケーション1はパケットを処理する(S240)。この処理は、エンジンユニット部12を起動しない処理であり、例えばPCからの起動の有無の問い合わせに対する応答等である。
アプリケーション2を起動する必要がある場合(S230のNo)、アプリケーション1は図8にて説明した通常モードに復帰する際の手順を実行する(S250)。
〔データバッファ36の記憶構造〕
図10(a)を用いてデータバッファ36の記憶構造について詳細に説明する。図10は、データバッファ36を模式的に示す図の一例である。図10(a)では、データバッファ36を1バイト毎に区切っている。
データバッファ36は、物理ドライバ35、プロトコルスタック1及び仮想ドライバI/F38 が、それぞれ非同期にアクセスする。ここで、物理ドライバ35がパケットを自由にデータバッファ36に記録すると、プロトコルスタック1及び仮想ドライバI/F38がデータバッファ36からパケットを読み込む前に上書きするおそれがある。逆に、プロトコルスタック1及び仮想ドライバI/F38が、データバッファ36から同じパケットを再読込するおそれもある。そこで、本実施形態ではポインタを使用して、物理ドライバ35、プロトコルスタック1及び仮想ドライバI/F38 が、それぞれ非同期にデータバッファ36にアクセスすることを可能にする。
図10(a)では、ポインタ1は物理ドライバ35が使用し、ポインタ2はプロトコルスタック1が使用し、ポインタ3は仮想ドライバI/F38 が使用する。それぞれのポインタ1〜3はデータバッファ36の右から左に移動し、一番左端に来た時点で再び右端に移る。ポインタ1〜3が示すアドレスはデータバッファ36と同様に、物理ドライバ35、プロトコルスタック1及び仮想ドライバI/F38 が参照できるようになっている。
図10(b)は、初期状態のポインタ1〜3を示す。初期状態とは、データバッファ36に何もパケットが記憶されていない状態である。例えば、画像形成装置100の起動直後は、初期状態となる。初期状態では、ポインタ1〜3はデータバッファ36の最右のアドレスを示す。
図11は、物理ドライバ35がパケットをデータバッファ36に書き込む際のポインタ1を説明する図である。ネットワークI/F25が受信したパケットを物理ドライバ35が取得すると、物理ドライバ35はデータバッファ36に1バイトずつ蓄積し、ポインタ1を1バイト分左へ移動する。したがって、ポインタ1が指し示しているアドレス上にはまだパケットが記憶されておらず、ポインタ1は次にパケットを記憶する空きブロックを示している。
物理ドライバ35は、パケットを1バイト記憶するごとにポインタ1を左に移動するが、ポインタ3を追い越すと、仮想ドライバI/F38が読み込んでいないパケットを上書きすることになる。このため、ポインタ1はポインタ3と重なった時点で停止し、物理ドライバ35はポインタ3が再び左に移動するまでパケットをデータバッファ36に記憶させない。すなわち、ポインタ1はポインタ3を超えて左に移動しない。なお、ポインタ2はポインタ3よりも左側に位置するので、ポインタ1がポインタ2を超えることは考慮しなくてよい。
図12(a)は、プロトコルスタック1がデータバッファ36からパケットを読み込む際のポインタ2を説明する図である。プロトコルスタック1はポインタ2がポインタ1に重なるまでポインタ上のデータを1バイトずつ読み込んでいく。ポインタ2はポインタ1に重なった時点でパケットの読込みを停止し、ポインタ1が再び移動するまで読込みを再開しない。こうすることで、プロトコルスタック1は、既に読み込んだパケットを再読込することを防止できる。
図12(b)は、プロトコルスタック1がパケットの解析を終了した時のポインタ2を説明する図の一例である。プロトコルスタック1は一連のデータの解析が終了した時点で、ポインタ3をポインタ2の位置まで移動する。一連のデータは1つのパケット単位でも、ある処理を行うための複数のパケットの組単位でもよい。1つのパケット単位を一連のデータとした場合、パケット内のデータを解析した上でアプリケーション1が応答することが出来るため、省電力モードをより長く維持可能となる。また、複数のパケットの組単位を一連のデータとした場合、さらに長く省電力モードを維持することが可能となる。
仮想ドライバI/F38 が停止している間、プロトコルスタック1は、一連のデータの解析が終了した時点で、ポインタ3をポインタ2の位置まで移動する処理を繰り返す。したがって、仮想ドライバI/F38が停止している間、ポインタ3とポインタ2は同じアドレスを示す状態となることが多い。
ここで、アプリケーション2の起動が必要となる処理では、判定のために使用したパケットをアプリケーション1が破棄すると、アプリケーション2がパケットの再送を相手先に行う必要が生じる。この再送を不要にするためには、アプリケーション2が起動するまでの間、データバッファ36にパケットがそのまま記憶されている必要がある。
そこで、プロトコルスタック1は、一連のデータの解析の結果、起動判定部41がアプリケーション2の起動が必要であると判定した場合は、ポインタ3をポインタ2の位置まで移動しない。すなわち、この場合、ポインタ3は、アプリケーション2による処理が必要なパケットのデータの先頭を示す。
図13(a)は、仮想ドライバI/F38がパケットを読み込む際のポインタ3を説明する図の一例である。省電力モードから通常モードに復帰すると、仮想ドライバI/F38が起動される。仮想ドライバI/F38は、ポインタ3がポインタ1に重なるまでパケットを読み込んでいく。ポインタ3がポインタ1に重なると、仮想ドライバI/F38はパケットの読込みを停止し、ポインタ1が動き始めると、ポインタ3が停止して位置からパケットの読込みを再開する。なお、プロトコルスタック1は、通常モードの間、停止している。
図13(b)は、省電力モードに移行し、仮想ドライバI/F38が停止される際のポインタ3を説明する図の一例である。省電力モードに移行する際、仮想ドライバI/F38はプロトコルスタック2からパケット処理の終了の通知を受ける。そして、仮想ドライバI/F38は、データバッファ36からのパケットの読み込みを停止すると共に、ポインタ2をポインタ3の位置まで移動する。すなわち、停止していたポインタ2の位置を、ポインタ3の位置に一致させておく。
以上説明したように、本実施形態の画像形成装置100は、仮想化技術を利用して、メモリのアクセス範囲をOS毎にパーティショニングし、省電力モードにおいてメモリの一部にだけ電力を供給するので、消費電力を低減した状態でかつ安全に、通常モードに移行すべきか否かを判定できる。
11 システム管理部
12 エンジンユニット部
13 電源ユニット部
15 コントローラ
21 メモリ(メモリブロック1〜4)
22 CPU
23 ハードディスクI/F
25 ネットワークI/F
26 エンジンI/F
28 不揮発メモリ
33 ハイパバイザー
34 ハードウェア
35 物理ドライバ
36 データバッファ
37 仮想ドライバ
38 仮想ドライバI/F
41 起動判定部
42 省電力モード移行判定部
43 電力制御部
44 モード切り替え部
100 画像形成装置
特開2008−181402号公報

Claims (9)

  1. ネットワークを介して通信する通信手段と、
    複数に区分されたメモリブロックを作業メモリとしてデータを処理するデータ処理手段と、
    前記データ処理手段の作動時に電源が供給される、アプリケーションの起動条件を記憶する不揮発メモリと、
    複数のOSに対しハードウェアを仮想化し、第1のOSに第1のメモリブロックを割り当て、第2のOSに第1のメモリブロックと重複しない第2のメモリブロックを割り当てる仮想化手段と、
    第1のOSだけが起動する省電力モードと、第1のOSと第2のOSが起動する非省電力モードとを切り替えるモード切り替え手段と、
    省電力モードの際、電源から、前記通信手段、前記データ処理手段及び前記第1のメモリブロックにのみ、電力を供給させる電力管理手段と、
    省電力モードの間に前記通信手段が受信したパケットデータに基づき前記起動条件を参照し、第2のOS上で実行される前記アプリケーションの起動が必要か否かを、第1のOS上で判定する起動判定手段と、を有し、
    前記起動判定手段が前記アプリケーションの起動が必要であると判定した場合、前記モード切り替え手段は、省電力モードから非省電力モードに切り替え、前記アプリケーションを起動させる、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 省電力モードの間に前記通信手段が受信したパケットデータを記憶するパケットデータ記憶手段を有し、
    前記アプリケーションは、前記起動判定手段が前記アプリケーションの起動が必要であると判定したパケットデータを、前記パケットデータ記憶手段から読み出す、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記起動判定手段が前記アプリケーションの起動が必要であると判定したパケットデータを特定する特定情報を、前記アプリケーションに通知する特定情報通知手段、
    を有することを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記起動判定手段がパケットデータの読み込みを完了したパケットデータ記憶手段のアドレスを示す第1のポインタと、
    前記アプリケーションがパケットデータの読み込みを完了したパケットデータ記憶手段のアドレスを示す第2のポインタと、
    省電力モード時、前記第2のポインタを前記第1のポインタに追従させるポインタ操作手段と、
    を有することを特徴とする請求項2又は3記載の情報処理装置。
  5. 前記起動判定手段が前記アプリケーションの起動が必要であると判定した場合、
    前記ポインタ操作手段は、前記第2のポインタを前記第1のポインタに追従させない、
    ことを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
  6. 前記アプリケーションは、前記仮想化手段が生成した仮想ドライバを介して、前記パケットデータ記憶手段からパケットデータを取得する、
    ことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の情報処理装置。
  7. マルチコアCPUの各コアが、それぞれ第1のOSと第2のOSを実行する、
    ことを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の情報処理装置。
  8. 請求項1〜7いずれか1項記載の情報処理装置と、
    用紙に画像を形成するプリンタと、
    を有する画像形成装置。
  9. ネットワークを介して通信する通信手段と、
    複数に区分されたメモリブロックを作業メモリとしてデータを処理するデータ処理手段と、
    前記データ処理手段の作動時に電源が供給される、アプリケーションの起動条件を記憶する不揮発メモリと、を有する情報処理装置により実行される動作モード切替方法であって、
    仮想化手段が、複数のOSに対しハードウェアを仮想化し、第1のOSに第1のメモリブロックを割り当て、第2のOSに第1のメモリブロックと重複しない第2のメモリブロックを割り当てるステップと、
    電力管理手段が、省電力モードの際、電源から、前記通信手段、前記データ処理手段及び前記第1のメモリブロックにのみ、電力を供給させるステップと、
    起動判定手段が、省電力モードの間に前記通信手段が受信したパケットデータに基づき前記起動条件を参照し、第2のOS上で実行される前記アプリケーションの起動が必要か否かを、第1のOS上で判定するステップと、
    前記起動判定手段が前記アプリケーションの起動が必要であると判定した場合、モード切り替え手段が、省電力モードから非省電力モードに切り替え、前記アプリケーションを起動させるステップと、
    を有する動作モード切替方法。
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