JP2011043930A - 帳票処理システム、帳票処理サーバ装置、帳票処理装置、帳票処理方法、およびプログラム - Google Patents

帳票処理システム、帳票処理サーバ装置、帳票処理装置、帳票処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】従来の帳票処理システムにおいては、ユーザが帳票のテンプレート情報を容易に操作することができないという課題があった。
【解決手段】帳票処理サーバ装置10は、データ格納部102から、受信した取得条件情報が示す条件の配置用データを取得する配置用データ検出部104と、受信したテンプレート識別情報に対応するテンプレート情報を複製し、複製したテンプレート情報のデータ指定情報を、配置用データ検出部104が取得した配置用データのうちの、データ指定情報が指定する配置用データで置換して、帳票データを作成する帳票データ作成部105と、この帳票データを帳票出力クライアント装置20に送信するサーバ側送信部106とを備え、帳票出力クライアント装置20は、クライアント側受信部203が受信した帳票データを出力する出力部205を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、帳票を作成し出力する帳票処理システム等に関するものである。
従来、帳票データ生成のためのデータ取得条件を含む帳票テンプレートセットに基づいてデータを取得し、帳票データを生成する帳票処理装置が知られていた。(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−283646号公報(第1頁、第1図等)
しかしながら、従来の帳票処理システムにおいては、帳票のテンプレートは、ユーザ等に対して最終的に出力される帳票とは異なる、帳票処理システム独自の形式の情報であった、このため、テンプレートを作成したり編集したりするためには、帳票のテンプレートの記述形式等についての知識が要求されるため、テンプレートの作成や編集を行えるものが技術者のみに限られてしまい、テンプレートについて知識のない帳票を出力しようとするユーザが容易にテンプレートを作成したり、変更したりすることができず、使い勝手が悪いという課題があった。
本発明の帳票処理システムは、帳票処理サーバ装置と帳票出力クライアント装置とを備えた帳票処理システムであって、帳票処理サーバ装置は、帳票のテンプレートを示す情報であって、テンプレートに配置されるデータを指定する情報であるデータ指定情報を有する情報であるテンプレート情報と、テンプレート情報を識別する情報であるテンプレート識別情報とが対応付けられて格納され得るテンプレート情報格納部と、テンプレート情報が示すテンプレートに配置され得るデータである配置用データが格納され得るデータ格納部と、帳票出力クライアント装置から、テンプレート識別情報と、配置用データを取得する条件を示す情報である取得条件情報とを受信するサーバ側受信部と、データ格納部に格納されているデータの中から、サーバ側受信部が受信した取得条件情報が示す条件に合う配置用データを取得する配置用データ検出部と、サーバ側受信部が受信したテンプレート識別情報に対応するテンプレート情報を複製し、複製したテンプレート情報が有するデータ指定情報を、配置用データ検出部が取得した配置用データのうちの、データ指定情報が指定する配置用データで置換して、帳票データを作成する帳票データ作成部と、帳票データ作成部が作成した帳票データを、帳票出力クライアント装置に送信するサーバ側送信部とを備え、帳票出力クライアント装置は、テンプレート識別情報と、取得条件情報とを受け付ける受付部と、受付部が受け付けたテンプレート識別情報と、取得条件情報とを、帳票処理サーバ装置に送信するクライアント側送信部と、帳票処理サーバから送信される帳票データを受信するクライアント側受信部と、クライアント側受信部が受信した帳票データを出力する出力部とを備えた帳票処理システムである。
かかる構成により、テンプレート情報の複製を用いて帳票データを作成することで、帳票の作成に利用されるテンプレート情報と、テンプレート情報を用いて作成される帳票データが同一のファイル形式なので、ユーザが帳票のテンプレート情報を容易に操作することができる。
また、本発明の帳票処理システムは、前記帳票処理システムにおいて、テンプレート情報は、さらに、データ指定情報が指定する配置用データを用いる演算式または実行モジュールを有しており、帳票データ作成部は、演算式または実行モジュールに対応したデータ指定情報を、配置用データ検出部が取得した配置用データのうちの、データ指定情報が指定する配置用データで置換して、帳票データを作成し、帳票出力クライアント装置は、クライアント側受信部が受信した帳票データに含まれる演算式を用いた演算処理または実行モジュールを、演算式または実行モジュールに対応するデータ指定情報を置換した配置用データを用いて実行する実行部をさらに有し、出力部は、クライアント側受信部が受信した帳票データに、実行部の実行結果の情報を加えた帳票データを出力する帳票処理システムである。
かかる構成により、テンプレート情報に指定した演算式や実行モジュールを用いて、帳票に配置されるデータを用いて演算やモジュールの実行を自動で行わせることができる。
また、本発明の帳票処理システムは、前記帳票処理システムにおいて、テンプレート情報は、1以上のシートを有するスプレッドシートの情報であり、データ指定情報は、スプレッドシートのセルに配置されており、帳票データ作成部は、サーバ側受信部が受け付けたテンプレート識別情報に対応するテンプレート情報を複製し、複製したテンプレート情報が示す各スプレッドシートのセルに配置されているデータ指定情報を、配置用データ検出部が取得した配置用データのうちの、データ指定情報が指定する配置用データで置換して、複数シートを有する帳票データを作成する帳票処理システムである。
かかる構成により、複数のスプレッドシートで構成されるテンプレート情報を用いて、複数のスプレッドシートで構成される帳票データを作成することができる。
また、本発明の帳票処理システムは、前記帳票処理システムにおいて、テンプレート情報は、複数のページを有する情報であり、帳票データ作成部は、サーバ側受信部が受け付けたテンプレート識別情報に対応するテンプレート情報を複製し、複製したテンプレート情報が示す各ページに配置されているデータ指定情報を、配置用データ検出部が取得した配置用データのうちの、データ指定情報が指定する配置用データで置換して、複数ページを有する帳票データを作成する帳票処理システムである。
かかる構成により、複数ページのテンプレート情報を用いて、複数ページの帳票データを作成することができる。
また、本発明の帳票処理システムは、前記帳票処理システムにおいて、テンプレート情報は、一のシートまたはページに、2以上の同じデータ指定情報を有し、帳票データ作成部は、共通する2以上のデータ指定情報により指定された異なる配置用データを共通するデータ指定情報と置き換えて配置し、異なる配置用データの全てが配置できない場合に、一のシートまたはページを複製し、複製したシートまたはページのデータ指定情報と置き換えて、異なる配置用データの配置できなかった残りの配置用データを配置する帳票処理システムである。
かかる構成により、配置用データのデータ数に応じて帳票のページやシートを追加して帳票データを作成することができる。この結果、例えば単票の帳票をデータ数に応じて、適宜ページやシートを増加させて適切に作成することができる。
また、本発明の帳票処理システムは、前記帳票処理システムにおいて、テンプレート情報は、指定される1以上の配置用データが複数である場合に、複数の配置用データで置換されるデータ指定情報を指定する情報であるリピート指定情報と、指定される配置用データで一度だけ置換され配置されるデータ指定情報を指定する情報であるシングル指定情報とをさらに有し、帳票データ作成部は、シングル指定情報が指定するデータ指定情報については、配置用データ検出部が取得した配置用データのうちのデータ指定情報が指定する配置用データで、データ指定情報を置換し、リピート指定情報が指定するデータ指定情報については、配置用データ検出部が取得した配置用データのうちのデータ指定情報が指定する1以上の配置用データで、データ指定情報を置換して帳票データを作成する帳票処理システムである。
かかる構成により、配置用データのデータ数に応じて、配置用データが配置されるよう、配置用データが配置される領域を増加させ帳票データを作成することができる。この結果、例えば連票の帳票をデータ数に応じて、データが配置させる領域を追加させて適切に作成することができる。
また、本発明の帳票処理システムは、前記帳票処理システムにおいて、テンプレート情報は、一のシートまたはページに、指定される1以上の配置用データが複数である場合に、複数の配置用データで置換されるデータ指定情報を指定するリピート指定情報と、指定される配置用データで一のシートまたはページ内において一度だけ置換され配置されるデータ指定情報を指定するシングル指定情報とをさらに有し、帳票データ作成部は、シングル指定情報が指定するデータ指定情報を、配置用データ検出部が取得した配置用データのうちのデータ指定情報が指定する配置用データで置換し、リピート指定情報が指定するデータ指定情報を、配置用データ検出部が取得した配置用データのうちのデータ指定情報が指定する1以上の配置用データで置換し、リピート指定情報が指定するデータ指定情報が指定する配置用データが、所定数を超える場合、一のシートまたはページを複製し、所定数を超える配置用データで、複製したシート又はページのリピート指定情報が指定するデータ指定情報を置換する帳票処理システムである。
かかる構成により、所定数以上の配置用データを配置する場合に、帳票のページやシートを適宜増加させることができる。これにより、例えば、連票の帳票を作成する際に、データが一のスプレッドシートやページに収まり切らない場合に、適宜スプレッドシートやページを追加させることができる。
また、本発明の帳票処理システムは、前記帳票処理システムにおいて、テンプレート情報は、配置用データによる置換の対象とならないシートまたはページを指定する情報である除外情報を有しており、帳票データ作成部は、除外情報により指定されるシートまたはページの配置用データによる置換を行わない帳票処理システムである。
かかる構成により、テンプレート情報の、配置用データによる置換が不要な部分を、ページ単位やスプレッドシート単位で指定可能として、配置用データで置換しないようにすることができる。
また、本発明の帳票処理サーバ装置は、帳票のテンプレートを示す情報であって、テンプレートに配置されるデータを指定する情報であるデータ指定情報を有する情報であるテンプレート情報と、テンプレート情報を識別する情報であるテンプレート識別情報とが対応付けられて格納され得るテンプレート情報格納部と、テンプレート情報が示すテンプレートに配置され得るデータである配置用データが格納され得るデータ格納部と、帳票出力クライアント装置から、テンプレート識別情報と、配置用データを取得する条件を示す情報である取得条件情報とを受信するサーバ側受信部と、データ格納部に格納されているデータの中から、サーバ側受信部が受信した取得条件情報が示す条件に合う配置用データを取得する配置用データ検出部と、サーバ側受信部が受信したテンプレート識別情報に対応するテンプレート情報を複製し、複製したテンプレート情報が有するデータ指定情報を、配置用データ検出部が取得した配置用データのうちの、データ指定情報が指定する配置用データで置換して、帳票データを作成する帳票データ作成部と、帳票データ作成部が作成した帳票データを、帳票出力クライアント装置に送信するサーバ側送信部とを備えた帳票処理サーバ装置である。
かかる構成により、テンプレート情報の複製を用いて帳票データを作成することで、帳票の作成に利用されるテンプレート情報と、テンプレート情報を用いて作成される帳票データが同一のファイル形式なので、ユーザが帳票のテンプレート情報を容易に操作することができる。
また、本発明の帳票処理装置は、帳票のテンプレートを示す情報であって、テンプレートに配置されるデータを指定する情報であるデータ指定情報を有する情報であるテンプレート情報と、テンプレート情報を識別する情報であるテンプレート識別情報とが対応付けられて格納され得るテンプレート情報格納部と、テンプレート情報が示すテンプレートに配置され得るデータである配置用データが格納され得るデータ格納部と、テンプレート識別情報と、配置用データを取得する条件を示す情報である取得条件情報とを受け付ける受付部と、データ格納部に格納されているデータの中から、受付部が受け付けた取得条件情報が示す条件に合う配置用データを取得する配置用データ検出部と、受付部が受け付けたテンプレート識別情報に対応するテンプレート情報を複製し、複製したテンプレート情報が有するデータ指定情報を、配置用データ検出部が取得した配置用データのうちの、データ指定情報が指定する配置用データで置換して、帳票データを作成する帳票データ作成部と、帳票データ作成部が作成した帳票データを出力する出力部とを備えた帳票処理装置である。
かかる構成により、テンプレート情報の複製を用いて帳票データを作成することで、帳票の作成に利用されるテンプレート情報と、テンプレート情報を用いて作成される帳票データが同一のファイル形式なので、ユーザが帳票のテンプレート情報を容易に操作することができる。
本発明による帳票処理システム等によれば、ユーザが帳票のテンプレート情報を容易に操作することができる。
本発明の実施の形態による帳票処理システムのブロック図 同帳票処理システムの帳票処理サーバ装置の動作について説明するフローチャート 同帳票処理システムの帳票出力クライアント装置の動作について説明するフローチャート 同帳票処理システムの概念図 同帳票処理システムの動作を説明するためのテンプレート情報管理表を示す図 同帳票処理システムの動作を説明するための、配置用データを管理するテーブル管理表を示す図 同帳票処理システムの動作を説明するための、配置用データを管理するテーブルの具体的な内容を示す図 同帳票処理システムの動作を説明するための、配置用データ検出部104が取得したレコードを管理する管理テーブルを示す図 同帳票処理システムの動作を説明するための、テンプレート情報の具体的な内容を示す図 同帳票処理システムの動作を説明するための、スプレッドシート形式の帳票データを示す図 同帳票処理システムの動作を説明するための帳票データの例を示す図 同帳票処理システムの動作を説明するための、テンプレート情報の一例を示す図 同帳票処理システムの帳票データの出力例を示す図 同帳票処理システムの動作を説明するためのテンプレート情報の具体例を示す図 同帳票処理システムの帳票データの出力例を示す図 同帳票処理システムの帳票データの表示例を示す図 同帳票処理装置のブロック図 同実施の形態におけるコンピュータシステムの外観の一例を示す図 同実施の形態におけるコンピュータシステムの構成の一例を示す図
以下、帳票処理システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における帳票処理システム1のブロック図である。
帳票処理システム1は、帳票処理サーバ装置10、および帳票出力クライアント装置20を備える。
帳票処理サーバ装置10は、テンプレート情報格納部101、データ格納部102、サーバ側受信部103、配置用データ検出部104、帳票データ作成部105、サーバ側送信部106、およびテンプレート受信部107を備える。
帳票出力クライアント装置20は、受付部201、クライアント側送信部202、クライアント側受信部203、実行部204、出力部205、編集操作受付部206、テンプレート編集部207、およびテンプレート送信部208を備える。
帳票処理サーバ装置10および帳票出力クライアント装置20は、通信回線やネットワーク等を介して、情報の送受信が可能となるよう接続されている。ネットワークは、例えば、インターネットや、無線や有線のLAN等のネットワークである。ただし、各装置間の接続方法は問わない。また、情報の送受信の手段は、通信手段でも、放送手段等でも良い。また、通信に用いられるプロトコル等は問わない。一の帳票処理サーバ装置10に対して複数の帳票出力クライアント装置20が接続されていても良い。
帳票処理サーバ装置10は、帳票出力クライアント装置20から送信される情報に応じて帳票を作成し、作成した帳票を帳票出力クライアント装置20に送信するサーバ装置である。帳票処理サーバ装置10は、例えば、ネットワーク等を介して帳票出力クライアント装置20に帳票の情報を送信可能なサーバ装置である。帳票処理サーバ装置10は、例えば、データサーバや、WEBサーバである。
帳票出力クライアント装置20は、例えば、ネットワーク接続が可能であって、帳票処理サーバ装置10に対して、帳票のテンプレート等を指定する情報を送信したりし、帳票処理サーバ装置10から送信される帳票の情報を受信したりすることが可能な装置である。帳票出力クライアント装置20は、例えば、コンピュータや、携帯電話や、PDA等である。なお、図1においては、説明の便宜上、帳票出力クライアント装置20が一つの場合について説明しているが、帳票出力クライアント装置20は複数であっても良い。
テンプレート情報格納部101には、帳票のテンプレートを示す情報であって、テンプレートに配置されるデータを指定する情報であるデータ指定情報を有する情報であるテンプレート情報と、テンプレート情報を識別する情報であるテンプレート識別情報とが対応付けられて格納され得る。
帳票とは、例えば、帳簿や伝票等のことである。ここで述べる帳票は、紙等に印刷されるものであっても良いし、モニタ画面等に表示される電子的な帳票であっても良い。また、帳票のデータを入力するための入力フォーム等も帳票と考えても良い。帳簿は、具体的には、取引等に関する事務上の必要事項を記入したもの、例えば、金銭や預金や品物などの動きを記入したものである。また、伝票は、取引等についてその内容を通知するための情報を記入したものである。通常、帳簿は、使用する用途や提出先等に応じて定型の書式が決まっていることが多い。帳票は、レイアウトが決まっているデータ群等と解釈しても良い。
テンプレートとは、いわゆるひな形である。テンプレート情報は、ひな形情報と考えても良い。ここでは、いわゆるスタイルファイル等もテンプレート情報と考えても良い。ここで述べるテンプレート情報は、具体的には、テンプレート情報のファイルと解釈しても良い。テンプレート情報は、複数のページや複数のシートを有していても良い。ここで述べるシートとは、後述するスプレッドシートのシート等を意味する。帳票のテンプレート情報は、帳票に配置されるデータを指定する情報であるデータ指定情報や、帳票のサイズや帳票の外観等を指定する情報を含む情報である。帳票の外観を指定する情報とは、例えば帳票に配置されるデータの配置される領域や座標やセル等の配置位置や、配置されるデータの、色やサイズ等の書式を指定する書式情報等を含む情報である。また、テンプレート情報は、予め用意された罫線や図形や文字列等の情報を有しており、これらの罫線や図形や文字列等がテンプレート上に配置されていても良い。本実施の形態においては、テンプレート情報のデータ形式は問わない。本実施の形態においては、後述するように、テンプレート情報の複製の一部を置換して、帳票データが作成されることから、テンプレート情報は、スプレッドシートのデータのように、帳票出力クライアント装置20において、帳票データを出力するユーザが操作可能なデータであることが好ましい。また、テンプレート情報は、スプレッドシートのように、テンプレートに配置されるデータの位置を指定可能な情報であって、この位置の指定が、帳票出力クライアント装置20のユーザにとって容易なデータであることが好ましい。スプレッドシートとは、情報を配置可能なセルと呼ばれるデータの配置領域をマトリクス上に複数配列した1以上のシートで構成されるデータである。スプレッドシートにおいては、表等を効率的に作成することが可能であり、表等が多用される帳票においては、利便性が高い。また、スプレッドシートのセルに配置したデータを用いて、予め指定された演算を行うことが可能であることから、帳票上の演算を実行させることができる。さらには、スプレッドシートのセルに配置したデータを用いて、予め指定された実行モジュール等を動作させて、帳票内に、適宜グラフ等を表示することが可能である。このため、本実施の形態においては、テンプレート情報が、いわゆるスプレッドシートである場合を例に挙げて説明する。
テンプレート識別情報とは、テンプレートを識別可能な情報であればどのような情報であっても良い。テンプレート識別情報は、例えば、テンプレートの名前や、テンプレート情報のファイル名や、テンプレート情報に割り当てられた識別用の記号等である。テンプレート識別情報は、テンプレートの作成日や更新日と、テンプレートの作成者や、更新者の名前や識別番号等との組合せであっても良い。また、テンプレート識別情報は、URL等のテンプレート情報が格納されているアドレス等の情報であっても良い。
テンプレート情報格納部101において、テンプレート情報と、テンプレート識別情報とは、直接対応付けられて格納されていても良いし、間接的に対応付けられて格納されていても良い。間接的に対応付けられているとは、例えば、それぞれに対応する識別情報同士が対応付けられていることや、例えば、それぞれに対応する識別情報同士が対応付けられていることや、一方の情報と他方の情報の識別情報とが対応付けられていること等を意味する。また、テンプレート情報と、テンプレート識別情報とは、物理的に同じ記憶媒体に格納されていても良いが、テンプレート情報格納部101が物理的に異なる記憶媒体により構成される場合、それぞれの記憶媒体にテンプレート情報と、テンプレート識別情報とが別々に格納されていても良い。また、例えば、テンプレート情報と、テンプレート識別情報とは、テンプレート情報と、当該テンプレート情報と対応付けられたテンプレート識別情報との組を、一のレコードの複数の項目として管理する管理情報等を用いて管理されても良い。この管理情報は、例えばテンプレート情報格納部101や図示しない格納部等に格納しておくようにすればよい。なお、かかることは、他の格納部等に互いに対応付けられて格納されている2以上の情報に関しても同様である。
テンプレート情報は、当該テンプレート情報が示すテンプレートに配置されるデータを指定するデータ指定情報を1以上有する。一のテンプレート情報が有するデータ指定情報は、例えば、データ格納部102に格納されているデータ等の、テンプレートに配置され得るデータを指定可能なデータである。テンプレートに配置され得るデータを、ここでは配置用データと称す。なお、データ指定情報は、データ格納部102に格納されているデータ等以外のデータを指定可能なデータであっても良い。例えば、予め指定されている情報や、配置用データの検索に用いられるクエリ等に含まれる検索文字列等の情報を指定する情報であっても良い。データ指定情報は、テンプレートに配置されるデータを指定可能な情報であればよい。例えば、配置されるデータに対応付けられた識別情報を指定する情報であっても良い。また、データがデータベース等により、レコード単位で管理されている情報である場合、テンプレートに配置されるデータの属性やデータの項目等を指定する情報であってもよい。テンプレートに配置され得るデータがタグ付のデータである場合、テンプレートに配置されるデータのタグを指定する情報であってもよい。また、テンプレートに配置されるデータが有するキーワード等を指定する情報であっても良い。データ指定情報は検索キーや検索条件等と考えても良い。データ指定情報は、データの属性と、データの表またはビューのレコード番号との組合せであっても良い。一のデータ指定情報は、必ずしも一のデータのみを指定可能なデータでなくてよく、複数のデータを指定可能なデータであっても良い。なお、テンプレート情報に、データ指定情報とは別に、配置用データを指定するための検索キーワード等の検索条件が含まれていてもよく、この場合、例えば、後述する配置用データ検出部104や、帳票データ作成部105等が、この検索条件を用いて、配置用データの検索による絞り込み等を行うようにしても良い。
データ指定情報は、例えば、テンプレート情報が示すテンプレートのページやスプレッドシート等の、当該データ指定情報が指定するデータが配置される位置に配置される。例えば、テンプレート情報が示すテンプレートが、スプレッドシートのテンプレートであった場合、データ指定情報を、当該データ指定情報が指定するデータが配置されるセルに配置する。この場合、このセルがデータ指定情報により指定されるデータが配置される位置となる。例えば、後述する帳票データ作成部105が、データ指定情報が指定するデータで、テンプレート情報が示すテンプレート上に配置されている当該データ指定情報を置き換えることで、データ指定情報が指定するデータを、ユーザ等が指定した所望の位置に配置した帳票を生成することができる。なお、データ指定情報は、クエリ等の取得条件情報を用いて後述する配置用データ検出部104で検索等により取得された配置用データのレコードに含まれる配置用データの項目を指定する情報と考えても良い。
また、テンプレート情報は、さらに、テンプレート情報が有するデータ指定情報が指定する配置用データを用いる演算式または実行モジュールを有していても良い。例えば、パラメータとして用いる配置用データを指定するために、データ指定情報が用いられた演算式を有していても良い。この場合、帳票の作成時や出力時に、データ指定情報を用いて取得された配置用データを用いて演算式の演算が後述する実行部204で行われることとなる。また、実行モジュールで用いる配置用データを指定するために、データ指定情報が用いられた実行モジュールを有していても良い。この場合、帳票の作成時や出力時に、データ指定情報を用いて取得された配置用データを用いて実行モジュールの実行が後述する実行部204等で行われることとなる。ここで述べる演算式とは、例えば、数値である配置用データをパラメータとして用いた四則演算を組み合わせた演算式である。例えば、帳票データに含まれる所定の数値の合計を算出する演算式等である。また、実行モジュールとは、例えば、数値である配置用データを用いて、グラフと作成したり、文字列である配置用データを、このグラフのタイトルや凡例として用いる処理を行う実行モジュール等である。例えば、テンプレート情報がスプレッドシートである場合、演算式や実行モジュールに用いられる配置用データを指定するデータ指定情報の指定は、データ指定情報が配置されるセル単位で行われる。なお、テンプレート情報が、スプレッドシートである場合、上記の演算式は、スプレッドシートのセルに対して指定される演算式であっても良い。また、テンプレート情報が、スプレッドシートである場合、上記の実行モジュールは、スプレッドシートの1以上のセルのデータを用いてグラフ等を作成する実行モジュールと考えても良い。
テンプレート情報は、配置用データによる置換の対象とならないシートまたはページを指定する情報である除外情報を有していてもよい。例えば、この除外情報は、例えば、テンプレート情報が示すシートのシート名に付与された予め指定された所定の文字列や、テンプレート情報が示すページのヘッダやページ名等に付与された予め指定された所定の文字列等である。あるいは、除外情報は、テンプレート情報が示すシートやページに含まれる予め指定された所定の文字列等のデータであっても良い。
テンプレート情報格納部101にテンプレート情報が蓄積される過程は問わない。例えば、記録媒体を介してテンプレート情報がテンプレート情報格納部101に蓄積されてもよく、通信回線等を介して帳票出力クライアント装置20等から送信されたテンプレート情報がテンプレート情報格納部101に蓄積されてもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力されたテンプレート情報がテンプレート情報格納部101に蓄積されてもよい。テンプレート情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
データ格納部102には、テンプレート情報が示すテンプレートに配置され得るデータである配置用データが格納され得る。配置用データは、テンプレートに配置可能なデータであれば、動画像や静止画像等の画像データであっても文字列のデータであっても良く、配置されるデータの形式等は問わない。配置用データは、複数のデータベースや複数のテーブルやファイル等で管理されていても良い。なお、データベースやテーブルやファイル等で配置用データが管理されている場合、例えば、これらのデータベースやテーブルやファイル等には、テーブル名やファイル名やURL等の識別情報を対応付けておくことが好ましい。配置用データは、例えば、当該配置用データの属性を示す情報や、配置用データの項目を示す情報と対応付けて格納されている情報である。また、配置用データは、例えば、タグが付与されている情報である。また,配置用データは、例えば、当該配置用データを識別するための情報であるデータ識別情報と対応付けられている情報である。配置用データは、例えば、これらの情報と対応付けられてデータ格納部102に格納されている。データ格納部102に配置用データが記憶される過程は問わない。データ格納部102は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
サーバ側受信部103は、帳票出力クライアント装置20から通信回線等を介して送信される、テンプレート識別情報と、配置用データを取得する条件を示す情報である取得条件情報とを受信する。テンプレート識別情報は、通常、上述したように、テンプレート情報と対応付けられてテンプレート情報格納部101に格納されているテンプレート識別情報のいずれかと同じものである。なお、ここで受信するテンプレート識別情報を、テンプレート情報を指定する情報と考えてもよい。取得条件情報は、例えば、検索条件である。取得条件情報は、複数のデータを検出することが可能な情報であっても良い。取得条件情報は、例えば、クエリや、図示しない格納部等に予め格納されているクエリを指定する情報である。取得条件情報は、例えば、データ格納部102に格納されている配置用データの中から、取得の候補となる配置用データを絞り込むことが可能な1以上の条件を示す情報であっても良い。例えば、取得条件情報は、取得対象となる配置用データが管理されているデータベースやテーブルやファイル等を指定する情報である。この指定する情報は、具体的には、データベースやテーブルやファイル等の識別情報である。また、取得条件情報は、配置用データの属性や項目等を指定する情報であっても良い。また、配置用データの内容を検索するための1以上の検索条件、例えば検索文字列等であっても良い。また、サーバ側受信部103は、通常、送信元の帳票出力クライアント装置20を識別可能なIPアドレスやMACアドレス等の情報等も受信する。サーバ側受信部103は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
配置用データ検出部104は、データ格納部102に格納されているデータの中から、サーバ側受信部103が受け付けた取得条件情報が示す条件に合う1以上の配置用データを検出し、取得する。例えば、取得条件情報がクエリや、図示しない記憶媒体等に格納されているクエリを指定する情報である場合、配置用データ検出部104は、このクエリに対応した配置用データ、即ち、クエリにより抽出される配置用データを取得する。例えば、配置用データがデータベース等によりレコード単位で管理されている場合、配置用データ検出部104は、クエリに対応する1以上のレコードを取得しても良い。また、例えば、取得条件情報が、取得対象となる配置用データが管理されているデータベースやテーブルやファイル等を指定する識別情報である場合、この識別情報と一致する識別情報が対応付けられた配置用データのデータベースやテーブルやファイル等を取得する。また、取得条件情報が配置用データの属性や項目等を指定する情報である場合、この属性や項目と対応付けられた配置用データを検出し取得する。また、取得条件情報が配置用データの内容を検索するための1以上の検索条件、例えば検索文字列等である場合、検索条件に一致する配置用データを取得する。なお、ここでの一致は、完全一致としても部分一致としても良い。配置用データ検出部104は、検出した1以上の配置用データを読み出して、メモリやハードディスク等の記憶媒体に一時記憶しても良い。
配置用データ検出部104は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。配置用データ検出部104の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
帳票データ作成部105は、サーバ側受信部103が受け付けたテンプレート識別情報に対応するテンプレート情報を複製し、複製したテンプレート情報が有するデータ指定情報を、配置用データ検出部104が取得した配置用データのうちの、データ指定情報が指定する配置用データで置換して、帳票データを作成する。
具体的には、帳票データ作成部105は、まず、テンプレート識別情報に対応するテンプレート情報を複製する。この複製は図示しない予め指定されたハードディスク等の不揮発性の記憶媒体への複製であってもよいし、図示しないメモリ等の揮発性の記憶媒体への複製であってもよい。不揮発性の記憶媒体への複製の場合、複製時に、テンプレート情報のファイル名を予め指定されたルール等に従って書き換えることが好ましい。予め指定されたルールは、例えば、予め指定されたファイル名に置き換えることや、予め指定した文字列等をファイル名の前後等に付与したり、削除したりするルールである。予め指定した文字列は、日付等のように、作成される状況やテンプレート情報の状況等によって、予め指定されたルールにより変化するものであっても良い。帳票データ作成部105は、例えば、複製したテンプレート情報に配置されているテンプレートを開いて、複製したテンプレートに配置されているデータ指定情報を順次取得し、当該データ指定情報により指定される配置用データを、配置用データ検出部104が取得した配置用データの中から取得する。順次取得する際の順番等は問わないが、通常は上から順番に取得される。帳票データ作成部105は、例えば、配置用データ検出部104が取得した配置用データが含まれる1以上のレコードから、データ指定情報が指定する属性を有する配置用データや、データ指定情報が指定する項目に属する配置用データを取得する。あるいはデータ指定情報が示すタグと一致するタグが付けられたデータ指定情報を取得しても良い。また、データ指定情報が指定するキーワードを含む配置用データを取得しても良い。そして、帳票データ作成部105は、複製したテンプレート情報に配置されているデータ指定情報を、当該データ指定情報を用いて取得した配置用データで置き換える。なお、上記のハードディスクの複製が、揮発性の記憶媒体への複製であった場合、データ指定情報を配置用データで置き換えられた記憶媒体上のテンプレート情報の複製を、上記と同様のルール等に従ってファイル名を書き換えて、図示しないハードディスク等の不揮発性の記憶媒体に蓄積するようにしても良い。このように配置用データで置き換えられて作成されるテンプレート情報の複製は、テンプレート情報と結果的に同じ形式のデータである。このように置き換えられたテンプレート情報の複製を、ここでは、帳票データと称す。
テンプレート情報の複製のデータ指定情報に対して行われる配置用データによる置き換え処理の詳細は、例えば、テンプレート情報等によって異なるようにして良い。配置用データの置き換えの具体例については後述する。
なお、複製されたテンプレート情報の全てのデータ指定情報に対応する全ての配置用データを取得後、複製されたテンプレート情報の全てのデータ指定情報を取得した配置用データで置き換えるようにしても良いし、一のデータ指定情報に対応する配置用データを取得する毎に、この一のデータ指定情報を、取得した配置用データで置き換えるようにしても良い。なお、ここで述べる置換とは、結果的にデータ指定情報が配置用データで置き換えられる処理であれば良く、例えば、既存のデータ指定情報を、配置用データで上書きすることであっても良いし、既存のデータ指定情報を削除後、配置用データを削除した位置に配置することであっても良い。
なお、帳票データ作成部105は、演算式または実行モジュールに対応したデータ指定情報についても、上記と同様に、配置用データ検出部104が取得した配置用データのうちの、データ指定情報が指定する配置用データで置換する。
なお、帳票データ作成部105は、例えば、サーバ側受信部103が受け付けたテンプレート識別情報に対応するテンプレート情報が複数のシートにより構成されるスプレッドシートのテンプレート情報である場合、上記の処理を複数のシートについて、それぞれ実行する。具体的には、帳票データ作成部105は、このテンプレート情報を複製し、複製したテンプレート情報が示す各スプレッドシートのセルに配置されているデータ指定情報を、配置用データ検出部104が取得した配置用データのうちの、このデータ指定情報が指定する配置用データで置換していくことで、複数シートを有する帳票データを作成する。
また、帳票データ作成部105は、例えば、サーバ側受信部103が受け付けたテンプレート識別情報に対応するテンプレート情報が複数のページにより構成されるテンプレート情報である場合、上記の処理を複数のページについて、それぞれ実行する。具体的には、帳票データ作成部105は、このテンプレート情報を複製し、複製したテンプレート情報が示す各ページに配置されているデータ指定情報を、配置用データ検出部104が取得した配置用データのうちの、データ指定情報が指定する配置用データで置換して、複数ページを有する帳票データを作成する。
ただし、帳票データ作成部105は、テンプレート情報の複製について置換を行う際に、テンプレート情報の複製内のシートやページに除外情報が含まれるか否かを検出し、シートまたやページに除外情報が含まれる場合、この除外情報により指定されるシートまたはページの配置用データによる置換を行わないようにする。即ち、除外情報が示すテンプレート情報のシートまたはページは、置換処理の対象から除外して、単に複製するだけとしてよい。
帳票データ作成部105は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。帳票データ作成部105の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
サーバ側送信部106は、帳票データ作成部105が作成した帳票データを、帳票出力クライアント装置20に送信する。帳票出力クライアント装置20が、複数存在する場合、例えば、サーバ側受信部103が受信したテンプレート識別情報と取得条件情報との送信元となる帳票出力クライアント装置20に対して作成した帳票データを送信する。送信元の帳票出力クライアント装置20は、サーバ側受信部103が受信した送信元を識別するためのIPアドレスやMACアドレス等を用いて指定可能である。サーバ側送信部106は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
テンプレート受信部107は、帳票出力クライアント装置20から送信された、テンプレート識別情報と対応付けられたテンプレート情報を受信する。テンプレート受信部107は、受信したテンプレート情報とテンプレート識別情報とを対応付けてテンプレート情報格納部101に蓄積する。テンプレート受信部107は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
受付部201は、ユーザ等から入力されるテンプレート識別情報と、取得条件情報とを受け付ける。テンプレート識別情報と取得条件情報とを入力する入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。受付部201は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
クライアント側送信部202は、受付部201が受け付けたテンプレート識別情報と、取得条件情報とを、帳票処理サーバ装置10に送信する。クライアント側送信部202は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
クライアント側受信部203は、帳票処理サーバから送信される帳票データを受信する。受信した帳票データを、例えば図示しない記憶媒体等に蓄積してもよい。クライアント側受信部203は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
実行部204は、帳票データをこの帳票データを扱えるアプリケーションソフトウェアで開き、クライアント側受信部203が受信した帳票データに含まれる演算式を用いた演算処理または実行モジュールを、帳票データに含まれる演算式または実行モジュールに対応するデータ指定情報が置換された配置用データを用いて実行する。例えば、帳票データ内の演算式の演算対象となる配置用データを用いて演算を行う。そして、演算結果を取得する。具体的には、帳票データがスプレッドシートであるとすると、演算式の演算対象として指定されているセルに配置されている配置用データを用いて、演算式が示す演算を行い、演算結果を取得する。あるいは、また、実行モジュールが、グラフを作成するモジュールである場合、帳票データ内の予め指定された範囲のデータを用いてグラフを作成する。具体的には、帳票データがスプレッドシートであるとすると、予め指定されたセルに配置されている配置用データを用いてグラフを作成する。なお、アプリケーションソフトウェアは、図示しない記憶媒体等に予め格納しておく。
実行部204は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。実行部204の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部205は、クライアント側受信部203が受信した帳票データを出力する。出力部205は、例えば、受信した帳票データをそのまま出力する。また、出力部205は、例えば、帳票データを、当該帳票データを扱うことのできるアプリケーションソフトウェア等を用いて開き、開いた帳票データの情報を出力しても良い。なお、帳票データをアプリケーションソフトウェアで開く処理等は、実行部204が行うようにしても良い。帳票データがスプレッドシートである場合、帳票データを扱うことのできるアプリケーションソフトウェアは、例えば、いわゆる表計算ソフトウェアである。開いた帳票データの情報は、例えば、帳票データを用いて作成された帳票の画像データである。また、出力部205は、クライアント側受信部203が受信した帳票データに、実行部204の実行結果の情報を加えた帳票データを出力する。例えば、実行部204において実行された、帳票データが有する演算式の演算の結果を、帳票データの予め指定された位置、例えばセル等に配置した画像データを構成し、出力しても良い。また、実行部204において実行された、帳票データが有する実行モジュールの実行結果を、帳票データの予め指定された位置、例えばセル等に配置した画像データを構成し、出力しても良い。具体的には、実行モジュールを実行して作成したグラフを配置した画像データを構成し出力しても良い。ここで述べる出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。出力部205は、ディスプレイやプリンタ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部205は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
編集操作受付部206は、テンプレート情報に対する操作の指示である操作指示を受け付ける。操作指示は、具体的には、テンプレート情報を編集する指示である。ここで述べる編集は、テンプレート情報を新たに作成することも含む概念である。操作指示の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。編集操作受付部206は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
テンプレート編集部207は、編集操作受付部206が受け付けた操作指示に応じて、テンプレート情報を編集する。例えば操作指示が、テンプレート情報を新たに作成する指示である場合、テンプレート情報を新たに作成する。また、操作指示がテンプレート情報を編集する指示である場合、既存のテンプレート情報や新たに作成されるテンプレート情報に対して、指示に応じた編集、例えば書き換え等を行う。テンプレート編集部207は、例えば、編集を行う際に、テンプレート情報を扱うことができるアプリケーションソフトウェアを適宜実行させる。編集対象となるテンプレート情報や、編集された、あるいは新規に作成されたテンプレート情報は、メモリやハードディスク等の予め指定された図示しない記憶媒体等に蓄積される。
テンプレート編集部207は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。テンプレート編集部207の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
テンプレート送信部208は、テンプレート編集部207が編集したテンプレート情報を、帳票処理サーバ装置10に送信する。例えば、図示しない受付部や編集操作受付部206が受け付けた指示によってユーザ等により指定された、テンプレート編集部207が編集したテンプレート情報を、帳票処理サーバ装置10に送信する。テンプレート送信部208は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
次に、帳票処理システム1の帳票処理サーバ装置10の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS201)サーバ側受信部103は、帳票出力クライアント装置20から送信されるテンプレート識別情報と取得条件情報とを受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS206に進み、受信していない場合、ステップS206に進む。
(ステップS202)配置用データ検出部104は、データ格納部102に格納されている配置用データの中から、ステップS201において受信した取得条件情報に対応した配置用データを取得する。例えば、取得条件情報により指定された1以上の配置用データが管理されているレコードを、データ格納部102に格納されている配置用データを管理するデータベースや管理テーブルにおいて検出し、取得する。
(ステップS203)帳票データ作成部105は、ステップS201において受信したテンプレート指定情報と一致するテンプレート指定情報と対応付けられたテンプレート情報を、テンプレート情報格納部101内に格納されているテンプレート情報から検索するする。そして検出したテンプレート情報を複製する。複製時に、テンプレート情報のファイル名等をリネームしても良い。
(ステップS204)帳票データ作成部105は、ステップS203において複製したテンプレート情報が有するデータ指定情報が指定する配置用データを、ステップS202において取得された配置用データの中から取得する。例えば、ステップS202で取得されたレコードから、データ指定情報が指定する項目や属性の配置用データを取得する。そして、取得した配置用データで、当該配置用データを指定したデータ指定情報を置換して帳票データを作成する。なお、最終的に、配置用データで置換されなかったデータ指定情報がある場合、このデータ指定情報は、テンプレート情報の複製から削除する。
(ステップS205)サーバ側送信部106は、ステップS204において作成された帳票データを、帳票出力クライアント装置20に送信する。そして、ステップS201に戻る。
(ステップS206)テンプレート受信部107は、帳票出力クライアント装置20からテンプレート情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS207に進む。受信していない場合、ステップS201に戻る。
(ステップS207)テンプレート受信部107は、ステップS206において受信したテンプレート情報を、テンプレート情報格納部101に蓄積する。そして、ステップS201に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、帳票処理システム1の帳票出力クライアント装置20の動作について図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)受付部201は、テンプレート識別情報と取得条件情報とを受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS302に進み、受け付けていない場合、ステップS303に進む。
(ステップS302)クライアント側送信部202は、ステップS301において受け付けたテンプレート識別情報と取得条件情報とを帳票処理サーバ装置10に送信する。そして、ステップS301に戻る。
(ステップS303)クライアント側受信部203は、帳票データを受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS304に進み、受信していない場合、ステップS309に進む。
(ステップS304)実行部204は、ステップS303において受信した帳票データを、当該帳票データに対応したアプリケーションソフトウェアで開き、当該帳票データに演算式が含まれるか否かを判断する。含まれる場合、ステップS305に進み、含まれない場合、ステップS306に進む。
(ステップS305)実行部204は、帳票データに含まれる演算式を用いた演算を、当該演算式が指定する帳票データ中の配置用データを用いて実行する。演算結果を、例えば、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
(ステップS306)実行部204は、ステップS304において開いた帳票データに実行モジュールが含まれるか否かを判断する。含まれる場合、ステップS307に進み、含まれない場合、ステップS308に進む。
(ステップS307)実行部204は、帳票データが有している配置用データを用いて、帳票データに含まれる実行モジュールを実行する。実行モジュールの実行結果を、例えば、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
(ステップS308)出力部205は、ステップS303において受信した帳票データを出力する。例えば、ステップS303において受信した帳票データを、当該帳票データに対応したアプリケーションソフトウェアを用いて開き、開いた帳票データにステップS305およびステップS307において取得した演算結果および実行結果を配置した帳票の画像情報を構成し、構成した画像情報を図示しないモニタ等に表示したり、図示しないプリンタ等から印刷する。そしてステップS301に戻る。
(ステップS309)編集操作受付部206は、テンプレート情報に対する編集操作を受け付けたか否かを判断する。編集操作は、例えば、編集対象となるテンプレート情報を指定する情報と、編集内容を示す情報を含む。編集操作は、例えば、テンプレート情報を新規に作成する操作も含むと考えて良い。編集操作は操作に応じたコマンド等を出力する処理と考えても良い。
(ステップS310)テンプレート編集部207は、ステップS309で受け付けた編集操作に応じて、テンプレート情報を編集する。編集したテンプレート情報を、図示しない記憶媒体等に蓄積する。そして、ステップS301に戻る。
(ステップS311)テンプレート送信部208は、編集操作受付部206等が、図示しない記憶媒体等に格納されているテンプレート情報を送信する指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS312に進む。受け付けていない場合、ステップS301に戻る。
(ステップS312)テンプレート送信部208は、ステップS311において受け付けた指示により指定されたテンプレート情報を、帳票処理サーバ装置10に送信する。そして、ステップS301に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における帳票処理システム1の具体的な動作について説明する。帳票処理システム1の概念図は図4である。
(具体例1)
この具体例においては、テンプレート情報が、当該テンプレート情報が示すテンプレートの一のシートまたはページに、2以上の同じデータ指定情報を有するものである場合を例に挙げて説明する。ここで述べる同じデータ指定情報とは、実質的に同じ属性や項目、同じタグ等を有するデータを指定可能な情報であれば良く、データ指定情報同士が完全一致しなくても良い。例えば、データ指定情報のうちの一部のみが、実質的に配置されるデータを指定する部分として用いられる場合、この部分が一致していれば、他の部分が一致していなくても、ここでは、同じデータ指定情報と考えてよい。例えば、データ指定情報の末尾や先頭等の一部に連番等の情報が付加されており、この部分がデータを指定する部分として用いられない場合、連番等の情報を除いた部分が一致するデータ指定情報同士を、同じデータ指定情報と考えても良い。なお、同じデータ指定情報は、クエリ等の取得条件情報を用いて配置用データ検出部104で取得された配置用データの1以上のレコードにそれぞれ含まれる同じ項目の配置用データを、取得されるレコード別に指定可能な情報と考えても良い。
図5は、テンプレート情報格納部101にテンプレート識別情報と対応付けられて格納されているテンプレート情報を管理するためのテンプレート情報管理表である。テンプレート情報管理表は、「テンプレート情報」と、「ファイル名」という項目を有している。「テンプレート情報」は、テンプレート情報である。「ファイル名」は、テンプレート情報ファイルのファイル名である。なお、ファイル名の代わりに他のテンプレート識別情報を用いても良い。
図6は、データ格納部102に格納されている配置用データを管理するテーブルを管理するテーブル管理表である。テーブル管理表は、「テーブル名」と、「テーブル」という項目を有している。「テーブル名」はテーブル名である。なお、テーブル名の代わりに他のテーブル識別情報を用いても良い。「テーブル」は、配置用データを管理するテーブルのデータである。
まず、ユーザが、自分自身が利用した7月分の経費を精算するための帳票を作成するために、帳票出力クライアント装置20において、メニュー画面やキーボード等を操作して、テンプレート指定情報と、取得条件情報とを入力したとする。例えば、テンプレート情報としては、「経費精算申請書テンプレート」というテンプレート情報のファイル名を入力したとする。また、取得条件情報として、帳票の作成対象となるデータが管理されているテーブル名である「経費テーブル」と、ユーザの識別情報である「J3001」と、経費の精算対象となる月を指定するための「7月」という情報を入力したとする。これらの取得条件情報は例えばクエリと考えて良い。なお、ユーザの識別情報は、例えば、ユーザの社員番号等である。ユーザの識別情報は、帳票出力クライアント装置20にログインする際のユーザID等を用いるようにしても良い。
受付部201は、ユーザにより入力された上記のようなテンプレート指定情報と取得条件情報とを受け付ける。そして、クライアント側送信部202は、受付部201が受け付けたテンプレート識別情報と取得条件情報とを、帳票処理サーバ装置10に送信する。
帳票処理サーバ装置10のサーバ側受信部103は、ユーザから送信されるテンプレート識別情報と取得条件情報とを受信する。受信した情報は、図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶される。
配置用データ検出部104は、サーバ側受信部103が受信した取得条件情報が示す条件を満たす配置用情報をデータ格納部102に格納されている配置用データの中から取得する。ここでは、受信した取得条件情報は、「経費テーブル」というテーブル名と、「J3001」というユーザ識別情報と、「7月」という月を指定する情報である。このため、配置用データ検出部104は、図6に示したようなテーブル管理表から、「テーブル名」項目の値が「経費テーブル」であるレコードのテーブルを検出し、このテーブルで管理されている配置用データのレコードの中から、ユーザ識別情報が「J3001」で、月を指定する情報が「7月」であるレコードを検出し、取得する。
図7は、「経費テーブル」というテーブル名と対応付けられたテーブルの具体的な内容を示す図である。経費テーブルは、「ID」、「ユーザID」、「日付」、「費用分類」、「費用詳細」、「支払い先」、「摘要」、「本体金額」、「消費税額」、「精算額」、「承認状況」という項目を有している。「ID」は、レコードを管理するための識別情報である。「ユーザID」は、経費を利用したユーザの識別情報である。「日付」経費が発生した日付である。「費用分類」は経費の費用分類である。「費用詳細」は経費の具体的な内容を示す情報である。「支払い先」は経費の支払い先を示す情報である。「摘要」は、経費の主要な内訳を示す情報である。「本体金額」は経費の金額、「消費税額」は、本体金額に対する消費税額、「精算額」は精算される金額である。「承認状況」は経費が会社に承認されたか否かを示す情報である。
配置用データ検出部104は、取得条件情報が示す図7に示した「経費テーブル」というテーブルから、他の取得条件情報が示すレコードを検出し、取得する。具体的には、「経費テーブル」から、「ユーザID」項目の値が、取得条件情報が示すユーザ識別情報の値である「J3001」と一致するとともに、「日付」項目の値が、取得条件情報が示す月の値である「7月」が示す範囲の値、即ち7月1日から7月31日までの範囲の値であるレコードを検出する。例えば、「ID」が「10006」から「10010」までのレコード等が、条件を満たすレコードとして検出される。配置用データ検出部104は、検出したレコードの値を読み出し、例えば図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
図8は、配置用データ検出部104が取得したレコードを管理する管理テーブルを示す図である。図において、テーブルの項目等は、図7と同様である。
次に、帳票データ作成部105は、図5に示したテンプレート管理表から、「ファイル名」項目の値が、サーバ側受信部103が受信したテンプレート識別情報「経費精算明細書テンプレート」と一致するレコードを検出し、検出したレコードのテンプレート情報を複製する。複製の際に、複製したテンプレート情報もしくは複製元のテンプレート情報からファイル名(テンプレート識別情報)を読み出し、このファイル名から、「テンプレート」という文字列を削除し、複製時の日付を入れて、新たなファイル名を作成し、このファイル名で、テンプレート情報の複製のファイル名を書き換える。
図9はファイル名が「経費精算明細書テンプレート」であるテンプレート情報の具体的な内容を示す図である。このテンプレート情報は、一例としてスプレッドシートのテンプレートであるとする。一のスプレッドシートにテンプレート情報が構成されているものとする。帳票データ作成部105が複製したテンプレート情報は、図9に示したテンプレート情報と同じ構成の情報である。このテンプレート情報は、「<%ユーザ識別情報%>」、「<%月%>」、「<%計上先部門%>」、「<%日付%>」、「<%費用分類%>」、「<%摘要%>」、「<%本体金額%>」、「<%精算額%>」というデータ指定情報を有している。なお、「<%」と「%>」とで区切られたデータが、ここでは、データ指定情報に定義されている。また、データ指定情報において、「<%日付#1%>」、「<%日付#2%>」等の、末尾が「#番号」であり、その他の部分が一致するデータ指定情報は、同じデータを指定するデータ指定情報、ここでは特に異なるレコードの同じ項目のデータを指定するデータ指定情報であるとする。このような同じ項目を指定するデータ指定情報には、例えば、配置用データ検出部104が取得した複数の配置用データの各レコードの、同じ項目のデータが例えば取得されたレコード順に順次配置される。この場合、「#番号」等の番号は、取得したレコードを特定する番号と考えても良い。例えば、この番号は、取得されたレコードの検出順番やID順の番号等と考えてもよい。例えば、ここでのデータ指定情報は、データの属性と、データの表またはビューのレコード番号との組合せと考えても良い。なお、データ指定情報の数よりも、取得されたレコードに含まれる配置用データの数が多い場合、ここでは、そのレコードのうちの一のデータだけを配置して、その他のデータは配置しないようにする。「<%ユーザ識別情報%>」および「<%月%>」は、取得条件情報に含まれるユーザ識別情報の情報と、月を指定する情報を指定するデータ指定情報であるとする。その他の情報は、配置用データ検出部104が取得したレコードのうちの、同じ項目の配置用データを指定する情報である。例えば、「<%費用分類%>」は、配置用データ検出部104が取得したレコードのうちの、「費用分類」という項目の配置用データを指定する情報である。各データ指定情報はここではテンプレート情報の各セルに配置されているものとする。
また、このテンプレート情報には図9のF列8行目(以下、F8と称す)のセルからF列27行目(以下、F27と称す)のセルの値を合計する演算式が指定されており、図のF列28行目(以下、F28と称す)で示したセルに演算結果が配置されるよう予め指定されているものとする。
また、テンプレート情報にはF8からF27のセルの情報を用いて棒グラフを作成する実行モジュールが配置されており、当該実行モジュールの実行結果が、図9で示した領域90に配置されるよう予め指定されている。
帳票データ作成部105は、図9に示したテンプレート情報の複製に含まれるデータ指定情報を順次読み出し、読み出したデータ指定情報が指定する項目と同じ項目の配置用データを、配置用データ検出部104が取得した図8に示した配置用データのレコードや、サーバ側受信部103が受信した所得条件情報等から取得し、データ指定情報と置換して配置する。
例えば、「<%ユーザ識別情報%>」というデータ指定情報が指定する配置用データとして、取得条件情報に含まれるユーザ識別情報である「J3001」を取得し、取得したデータ「J3001」で、「<%ユーザ識別情報%>」というデータ指定情報を置換する。これにより、「<%ユーザ識別情報%>」が配置されていたセルには、「J3001」という情報が配置される。
また、<%計上先部門%>というデータ指定情報から「<%」、「%>」という文字列を除外した文字列を作成し、この文字列「計上先部門」と一致する項目を、配置用データ検出部104が取得した図8に示した配置用データの管理テーブルから検索する。そして、検出された「計上先部門」という項目の値である「経理部」を、図8に示した配置用データの管理テーブルの一のレコード(ここでは例として最初のレコード)から取得し、取得したデータ「経理部」で、「<%計上先部門%>」というデータ指定情報を置換する。これにより、「<%計上先部門%>」が配置されていたセルには、「経理部」という情報が配置される。
また、特に、帳票データ作成部105は、共通する2以上のデータ指定情報により指定された異なる配置用データについては、これらの異なる配置用データで、共通する2以上のデータ指定情報を置き換えて配置する。例えば、「<%日付#1%>」、「<%日付#2%>」、「<%日付#3%>」等の「#数字」が付与された共通する2以上のデータ指定情報については、「<%」、「%>」、「#数字」という文字列を除外した文字列を作成し、この文字列「日付」と一致する項目を、それぞれ、配置用データ検出部104が取得した図8に示した配置用データの管理テーブルの項目から検索する。配置用データ検出部104が取得した図8に示した配置用データのレコードのうちの、「#数字」の数字が示す順番のレコードから、取得された「日付」という項目の値を、データ指定情報「<%日付#数字%>」が指定する配置用データとして、それぞれ取得する。例えば、「<%日付#1%>」が指定する配置用データとして「2009/7/2」、「<%日付#6%>」が指定する配置用データとして「2009/7/5」を取得する。そして、取得した値で、「<%日付#数字%>」で表されるデータ指定情報をそれぞれ置換する。他の「#数字」が付与された共通する2以上のデータ指定情報、例えば「<%費用分類#1%>」や「<%摘要#1%>」等についても同様の処理を行う。
なお、このような共通する2以上のデータ指定情報により指定された異なる配置用データを共通する2以上のデータ指定情報と置き換えて配置する処理は、結果的に、このような置き換えが行われれば良く、上記以外の処理によって実現されても良い。
例えば、「<%日付#1%>」、「<%費用分類#1%>」、「<%摘要#1%>」等の「#数字」が共通するデータ指定情報については、「<%」、「%>」、「#1」という文字列を除外した、「日付」、「費用分類」、「摘要」等の文字列を作成する。そして、これらの文字列と一致する項目の値を、配置用データ検出部104が取得した図8に示した配置用データのレコードのうちの、「#1」の数字が示す順番のレコード、ここでは配置用データ検出部104で検出された順番が一番目であるレコードからそれぞれ取得する。例えば、「2009/7/2」、「交通費」、「新宿−府中」を取得する。そして、取得した値で、「<%日付#1%>」、「<%費用分類#1%>」、「<%摘要#1%>」等のデータ指定情報をそれぞれ置換する。なお、対応するデータがない場合にはデータを取得しなくてよい。同様の処理を、「#2」以降の「#数字」が付与されたデータ指定情報について行う。これにより、結果的に、上記と同様の置換を行うことができる。
なお、データ指定情報に対応するデータがない場合にはデータを取得しなくてよい。例えば、図8に示した配置用データのレコード数が「12」であったとすると、「<%日付#13%>」等に対応する配置用データは存在しないため、データは取得しない。
なお、対応するデータがない場合にはデータを取得しなくてよい。同様の処理を、「#2」以降の「#数字」が付与されたデータ指定情報について行う。なお、データ指定情報に対応するデータがない場合にはデータを取得しなくてよい。例えば、図8に示した配置用データのレコード数が「12」であったとすると、「<%日付#13%>」等に対応する配置用データは存在しないため、データは取得しない。
このような処理を、テンプレート情報の複製が有する全てのデータ指定情報に対して行うことで、帳票データが生成される。なお、指定するデータが取得しなかったデータ指定情報は、テンプレート情報の複製上から削除することが好ましい。
図10は、このようにして作成されたスプレッドシート形式の帳票データを示す図である。なお、作成された帳票データは、帳票処理サーバ装置10において図示しない記憶媒体等に蓄積されて保持されるようにしても良いし、削除してしまうようにしてもよい。
ここで、上記のようなテンプレート情報を用いて、共通する2以上のデータ指定情報により指定された異なる配置用データを共通するデータ指定情報と置き換えて配置する処理を行う際に、異なる配置用データの数が多いと、異なる配置用データの全てが配置できない場合が考えられる。このような場合、帳票データ作成部105は、テンプレート情報の一のシートまたはページを、所定の位置に、例えば、既存のページの最後の位置に複製し、複製したシートまたはページのデータ指定情報と置き換えて、異なる配置用データの配置できなかった残りの配置用データを配置するようにする。
例えば、仮に、一のスプレッドシートに設けられたテンプレート情報の複製に、複数の同じデータ指定情報が指定する異なる複数レコードの配置用データが配置できない場合を考える。具体的には、「#番号」が付与されたデータ指定情報に対応する配置用データのレコード数が、一のテンプレート情報の複製に配置されている「#番号」が付与された同じデータ指定情報数よりも多い場合のように、異なるレコードの全ての配置用データを一のテンプレート情報の複製に配置することができなかったとすると、帳票データ作成部105は、テンプレート情報のスプレッドシートを複製して、先に複製したスプレッドシートの最後に追加する。そして、追加したスプレッドシートのデータ指定情報を、複数の同じデータ指定情報が指定する異なるレコードの配置用データのうちの、置き換えられなかった残りの配置用データで置き換えるようにしてもよい。これにより、一の帳票に入りきらない情報を、追加した帳票に配置することができる。たとえば、帳票が単票である場合、このようにしてスプレッドシートやページを追加することで、必要なデータを全て含む帳票を作成することが可能となる。なお、追加されるスプレッドシートは、元のテンプレート情報の複製と同じファイル内に追加することが好ましい。
なお、ここでは、スプレッドシートを追加する場合について説明したが、テンプレート情報のページの複製を追加するようにしても良い。例えば、スプレッドシートにおいては、一のスプレッドシート内 に複数のページが設けられるため、テンプレート情報の複製を、配置用データが入りきらなかったスプレッドシートと同じシート上の異なるページ上に作成するようにしても良い。
例えば、図8に示した配置用データのレコード数が「23」であったとすると、帳票データは2つのスプレッドシートで構成されるようになる。
図11はスプレッドシートの複製が追加された場合の、帳票データの例を示す図である。
なお、一のテンプレート情報ファイルが2以上のスプレッドシートやページを有する場合、帳票データ作成部105は、上記のような置換の処理を全てのスプレッドシートはページに対してくり返し行うようにすればよい。なお、2以上のスプレッドシートやページに設けられたテンプレート情報は、異なる帳票のテンプレート情報であっても良いし、一の帳票のテンプレート情報であっても良い。
また、このように、テンプレート情報が1以上のスプレッドシートやページを有する場合等においては、帳票データ作成部105により置換が不要なスプレッドシートやページのスプレッドシート名や、ページ名に、除外情報として例えば「N」の値を付与しておく。帳票データ作成部105は、複製したテンプレート情報の各スプレッドシートの名前やページの名前にこの除外情報「N」の検出した際には、このスプレッドシートやページについては配置用データによる置換を行わない。これにより、置換が不要なスプレッドシートやページを置換対象から除外することができる。
例えば、図12に示す模式図のように、一のテンプレート情報のファイルに、テンプレートである複数のスプレッドシート1201〜1203が含まれている場合において、その一のスプレッドシート1202のシート名1205を「N」を含む「保管用精算書N」としておくことで、このスプレッドシート1202に配置されているデータ指定情報に対する置換処理は行われない。
つぎに、サーバ側送信部106は、作成した帳票データを帳票出力クライアント装置20に送信する。
帳票出力クライアント装置20のクライアント側受信部203が帳票データを受信すると、実行部204は、この帳票データに対応したアプリケーションソフトウェア(図示せず)等を用いて、受信した帳票データを開く。そして、演算式が含まれるか否かを判断し、含まれる場合、演算を行う。ここでは、上述したように、帳票データを作成する元となったテンプレート情報には、演算式が設定されていたため、演算を行う。ここでは、図11に示した帳票データのセルF8からF27までの値の合計を算出する。そして、算出した演算結果をセルF28に配置する。
また、実行部204は、帳票データに実行モジュールが含まれるか否かを判断し、含まれる場合、実行モジュールを実行する。ここでは、上述したように、帳票データを作成する元となったテンプレート情報は、実行モジュールを有するため、実行モジュールを実行させる。ここでは、上述したようにF8からF27のセルの情報を用いて棒グラフを作成する。そして作成したグラフを、帳票データの図9で示した領域90に相当する位置に配置する。
出力部205は、帳票データに対応するアプリケーションソフトウェアで開いた帳票データの画像情報を構成する。このとき、上記の演算結果や、実行モジュールの実行結果であるグラフを配置した帳票データの画像情報を構成する。そして、構成した画像情報をモニタ等に表示する。また、クライアント側受信部203が受信した帳票データを、そのまま、図示しない記憶媒体等に蓄積する。
図13は、帳票出力クライアント装置20における帳票データの出力例を示す図である。図において、セル1301は、テンプレート情報に設定された演算式を用いた演算結果が配置されたセルである。グラフ1302は、実行モジュールを実行して作成されたグラフである。例えば、このような帳票データをプリンタ等で出力することで、紙に印刷された帳票を得ることができる。なお、印刷時にはスプレッドシートのセル等や行や列の番号等は印刷しないようにすることが好ましい。
なお、新たなテンプレート情報を追加したり、既存のテンプレート情報を編集したりする場合、帳票出力クライアント装置20において、テンプレート情報を追加したり編集したりする操作を行うことで、テンプレート編集部207にテンプレート情報を処理可能なアプリケーションソフトウェアを実行させ、テンプレート情報を作成させたり、編集させたりして、テンプレート情報を作成、更新する。そして、このテンプレート情報を帳票処理サーバ装置10に送信して、テンプレート情報格納部101に格納されているテンプレート情報を新規に蓄積したり更新したりするようにすればよい。
なお、図示していないが、帳票処理サーバ装置10のテンプレート情報格納部101に格納されているテンプレート情報を、ネットワーク経由等で、帳票出力クライアント装置20が受信できるようにして、受信したテンプレート情報を修正して、再度帳票処理サーバ装置10に送信できるようにしても良い。
(具体例2)
つぎに、具体例1とは異なるテンプレート情報を用いた処理について例を挙げて説明する。
この具体例によるテンプレート情報は、一のシートまたはページに、指定される1以上の配置用データが複数である場合に、当該複数の配置用データで置換されるデータ指定情報を指定するリピート指定情報と、指定される配置用データで一のシートまたはページ内において一度だけ置換され配置されるデータ指定情報を指定するシングル指定情報とをさらに有するものある。
リピート指定情報や、シングル指定情報は、例えば、HTML等のマークアップ言語のタグ等と同様の開始タグと終了タグとを用いて、データ指定情報を指定する情報である。具体的には、リピート指定情報およびシングル指定情報は、テンプレート情報が示すテンプレートに配置される。リピート指定情報の開始タグと終了タグの間に配置されるデータ指定情報は、1以上の配置用データで繰り返して置換されて配置されるデータ指定情報に指定される。また、シングル指定情報の開始タグと終了タグの間に配置されるデータ指定情報は、一度だけ置換されて配置されるデータ指定情報に指定される。
なお、ここで述べる「複数の配置用データ置換される」とは、結果的にこのように置換されれば、どのように置換処理が行われても良い。例えば、例えば、複数の配置用データで、対応する一のデータ指定情報を置換して配置することも含む概念と考えても良いし、データ指定情報を、一の配置用データで置換される都度、次の行や列等に複製するようにして、この複製したデータ指定情報を用いて、複数の配置用データでデータ指定情報をくり返し置換するようにしても良い。リピート指定情報が指定するデータ指定情報は、例えば、クエリである取得条件情報を用いて配置用データ検出部104で取得された配置用データの1以上のレコードの、当該データ指定情報が指定する項目のデータが配置されることとなる。
なお、リピート指定情報により指定されるデータ指定情報は、クエリ等の取得条件情報を用いて配置用データ検出部104で取得された配置用データの1以上のレコードにそれぞれ含まれる項目の配置用データを、各レコードごとに繰り返して指定可能な情報と考えても良いし、配置用データ検出部104で取得された配置用データの1以上のレコードにそれぞれ含まれる項目の配置用データを一度に全て指定可能な情報と考えても良い。
なお、リピート指定情報が指定するデータ指定情報以外を、シングル指定情報が指定するデータ指定情報と判断するようにしても良い。この場合、結果的に、リピート指定情報がシングル指定情報を兼用していると考えてよい。また、逆に、シングル指定情報が指定するデータ指定情報以外を、リピート指定情報が指定するデータ指定情報と判断するようにしても良い。この場合、結果的に、シングル指定情報がリピート指定情報を兼用していると考えてよい。
図14は、テンプレート情報格納部101に格納されているテンプレート情報の具体例を示す図である。ここでは、テンプレート情報は、スプレッドシートのテンプレートであるとする。図において、headerタグ、即ち開始タグ「<header>」と終了タグ「</header>」の組合せで構成されるタグは、シングル指定情報である。即ち開始タグ「<header>」と終了タグ「</header>」とで挟まれた各データ指定情報(以下、headerタグの要素であるデータ指定情報と称す)は、一のシート内またはページ内において、当該データ指定情報で指定される配置用データで一度だけ置換されるデータ指定情報として指定されたこととなる。同様に、footerタグ、即ち開始タグ「<footer>」と終了タグ「</footer>」の組合せで構成されるタグも、シングル指定情報である。ただし、この例においては、開始タグ「<header>」と終了タグ「</header>」とで挟まれたデータ指定情報は存在していないものとする。
また、detailタグ、即ち開始タグ「<detail>」と終了タグ「</detail>」の組合せで構成されるタグは、リピート指定情報である。即ち開始タグ「<detail>」と終了タグ「</detail>」とで挟まれた各データ指定情報(以下、detailタグの要素であるデータ指定情報と称す)は、一のシート内またはページ内において、当該データ指定情報で指定される1以上の配置用データでくり返し置換されるデータ指定情報として指定されることとなる。
例えば、ユーザが図14に示すテンプレート情報を指定するテンプレート識別情報と、上記の具体例1と同様の取得条件情報とを入力したとすると、配置用データ検出部104は、図8と同様の、配置用データが管理されているレコードを取得する
つぎに、帳票データ作成部105は、図14に示したテンプレート情報を複製し、この複製に含まれるデータ指定情報を、例えばテンプレート情報の複製の上から順番に順次読み出し、読み出したデータ指定情報が指定する項目と同じ項目の配置用データを、配置用データ検出部104が取得した図8に示した配置用データのレコードや、サーバ側受信部103が受信した所得条件情報等から取得し、データ指定情報と置換して、当該データ指定情報が配置されていたセルに配置する。
このとき、帳票データ作成部105は、シングル指定情報が指定するデータ指定情報については、配置用データ検出部104が取得した配置用データのうちの当該データ指定情報が指定する配置用データで一度だけ置換する。即ち、headerタグやfooterタグの要素のデータ指定情報については、これらのデータ指定情報が指定するデータ指定情報で、一度だけ置換する。例えば、一のデータ指定情報が指定する配置用データが複数存在した場合であっても、複数の配置用データで置き換えずに、そのうちの一つの配置用データだけを取得して置換する。配置用データが複数存在する場合にどのように一つの配置用データを取得するかについては予め設定しておくようにすればよい。例えば、最初のレコードの配置用データだけを取得するようにしてもよい。あるいはユニーク処理により処理された配置用データの一つだけを取得するようにしても良い。
例えば、帳票データ作成部105は、headerタグの要素である<%計上先部門%>というデータ指定情報について、「<%」、「%>」という文字列を除外した文字列「計上先部門」を作成し、この文字列「計上先部門」と一致する項目を、配置用データ検出部104が取得した図8に示した配置用データの管理テーブルから検索する。そして、検出された「計上先部門」という項目の値である「経理部」を、図8に示した配置用データの管理テーブルの一のレコード(ここでは例として最初のレコード)から取得し、取得したデータ「経理部」で、「<%計上先部門%>」というデータ指定情報を置換する。これにより、headerタグの要素である「<%計上先部門%>」というデータ指定情報は、「経理部」という一の配置用データで置換される。
一方、帳票データ作成部105は、リピート指定情報が指定するデータ指定情報については、配置用データ検出部104が取得した配置用データのうちの当該データ指定情報が指定する1以上の配置用データで置換する。特に、配置用データ検出部104が取得した配置用データの中に、データ指定情報が指定する配置用データが複数存在する場合、この複数の配置用データで、対応するデータ指定情報を置換する。
即ち、detailタグの要素のデータ指定情報については、これらのデータ指定情報が指定する配置用データを用いて置換を行うが、一のデータ指定情報が指定する配置用データが複数存在する場合、複数の配置用データでデータ指定情報を置き換える。この置き換え処理は、一のデータ指定情報が指定する複数の配置用データを取得して、一度にデータ指定情報を置き換える処理であっても良いし、データ指定情報を複製しながら、一のデータ指定情報が指定する複数の配置用データを順次取得して、取得した配置用データでデータ指定情報を置換していく処理であっても良い。
例えば、帳票データ作成部105は、detailタグの要素である<%本体金額%>というデータ指定情報について、「<%」、「%>」という文字列を除外した文字列「本体金額」を作成し、この文字列「本体金額」と一致する項目を、配置用データ検出部104が取得した図8に示した配置用データの管理テーブルから検索する。そして、取得された「本体金額」という項目の値を、配置用データ検出部104が配置用データの管理テーブルから取得した図8に示したような複数のレコードからすべて取得し、取得した複数の配置用データで構成される複数行のデータで、「<%本体金額%>」というデータ指定情報を置換する。これにより、detailタグの要素である「<%本体金額%>」というデータ指定情報が複数行の配置用データで置換される。
なお、図8に示した配置用データの管理テーブルの複数のレコードから一のレコードを順番に読み出し、読み出したレコードに含まれるdetailタグの要素である1以上のデータ指定情報が示す項目のデータを、レコード毎に順次取得していき、図8に示した配置用データの管理テーブルの複数のレコードの全てについて配置用データを取得した時点で、取得した複数の配置用データでdetailタグの要素であるデータ指定情報を置換するようにしても良い。
あるいは、detailタグの要素である1以上のデータ指定情報を複製して、テンプレート情報の複製であるスプレッドシート内やページ内に適宜行や列を追加して配置し、図8に示した配置用データの管理テーブルの複数のレコードから一のレコードを読み出し、このレコードから上記で作成したデータ指定情報の複製が示す項目のデータを取得して、このデータ指定情報の複製を置換する。この処理を図8に示した配置用データの管理テーブルの全てのレコードに対して繰り返すことにより、detailタグの要素である1以上のデータ指定情報を複数の配置用データで置換するようにしても良い。
そして、detailタグの要素であるデータ指定情報の置換が終了した場合、次のfooterタグの要素のデータ指定情報の置換が行われる。このfooterタグは、上述したheaderタグと同じシングル指定情報であるため、footerタグの要素のデータ指定情報も対応する配置用データで一度だけ置換される。ただし、この例においは、footerタグはデータ指定情報を要素として有さないため、置換が行われない。
このような処理を行うことで、データ指定情報を配置用データで置き換えた帳票データが作成される。なお、リピート指定情報やシングル指定情報は、全てのデータ指定情報を置換した時点等において、適宜削除し、これらが配置されていた行等は適宜削除して詰めるようにすればよい。
このようにして作成された帳票データは上記具体例と同様に、帳票出力クライアント装置20に送信されて出力される。なお、ここでは、テンプレート情報に指定されている演算式や、実行モジュール等についての説明は省略するが、例えば、演算式の演算対象となるセルを、リピート領域内のデータ指定情報が配置されているセルに指定し、演算結果が配置されるセルを、footerタグで挟まれた領域内のセルとすることで、複数のレコードから取得されたリピート領域内のデータ指定情報が指定する配置用データを用いて行われた演算結果が、footerタグで挟まれた領域内に配置されることとなる。
図15は、図14に示したテンプレート情報を用いて作成された帳票データの出力例を示す図である。
なお、テンプレート情報の一のスプレッドシートまたはページのリピート指定情報が指定するデータ指定情報うちの一のデータ指定情報が指定する配置用データの数が予め指定された値以上である場合、帳票データ作成部105は、予め指定された数の配置用データで、リピート指定情報が指定するデータ指定情報を置換するとともに、テンプレート情報の置換の対象となっているスプレッドシートまたはページの複製を直後のスプレッドシートまたはページとして追加し、所定数を超える配置用データで、当該複製したシート又はページのリピート指定情報が指定するデータ指定情報を置換するようにしても良い。この場合、追加されたスプレッドシートまたはページの複製には、複製元のシート又はページに含まれていたシングル指定情報で指定されるデータ指定情報が含まれるため、このシングル指定情報で指定されるデータ指定情報も、通常のシングル指定情報で指定されるデータ指定情報と同様に、対応する配置用データで置換される。
例えば、図8に示した配置用データ検出部104が取得したレコードが例えば7000件であり、図15に示したテンプレート情報において、リピート指定情報であるdetailタグの要素の一のデータ指定情報に対応する配置用データの数が、7000件であったとする。このときユーザ等により予め指定された数が6000であったとすると、帳票データ作成部105は、リピート指定情報が指定するデータ指定情報が指定する配置用データ数が、所定数以上であると判断する。このため、図15に示したテンプレート情報のスプレッドシートを複製して追加する。そして、追加したスプレッドシートのリピート指定情報が指定する上記のデータ指定情報を、配置用データのうちの所定数を超えた部分で、置換する。また、シングル指定情報が指定するデータ指定情報については、通常通り、データ指定情報が指定する配置用データで置換する。このようにして、複数のスプレッドシートで構成される帳票データが作成される。
図16は、スプレッドシートが複製された場合の、帳票データの表示例を示す図である。
このように、図14に示すようなテンプレート情報は、リピート指定情報が指定するデータ指定情報が指定する情報を適宜追加していくことが可能であるため、連票の帳票データを作成する場合に適している。
以上、本実施の形態によれば、帳票の作成に利用されるテンプレート情報と、テンプレート情報を用いて作成される帳票データが同一のファイル形式なので、テンプレート情報と帳票データとを同一のアプリケーションソフトウェアで編集、印刷等の操作ができる。このため、テンプレート情報を作成したり編集したりするために、開発用プログラム等を操作する必要がなく、プログラムに対する高度な知識や技術が不要となり、ユーザが帳票の出力等に用いるアプリケーションソフトウェアを用いて、容易にテンプレート情報を追加したり編集したりすることが可能となる。これにより、ユーザに任意のフォーマットでの帳票出力を可能とすることができる。また、既にユーザが利用しているアプリケーションソフトウェアを利用することができるため、テンプレート情報を編集するための技術の習熟にかかる時間を短縮できる。また、技術者が帳票開発を行う際の処理も容易となり、帳票開発の工数を短縮することが可能となる。
なお、本発明において利用可能なテンプレート情報は、上記の具体例に述べたようなテンプレート情報に限るものではないことはいうまでもない。
また、テンプレート情報をスプレッドシート形式の情報とすることで、配置用データを配置する箇所の指定や、罫線等を配置して帳票のレイアウト等を設定する操作を容易に行うことが可能となる。
なお、上記実施の形態においては、帳票出力クライアント装置20において編集したテンプレート情報を帳票処理サーバ装置10に送信する場合について説明したが、本発明においては、例えば、公知技術であるネットワークのファイル共有の仕組み等を利用して、帳票処理サーバ装置10のテンプレート情報格納部101に格納されているテンプレート情報を、帳票出力クライアント装置20が共有できるようにして、テンプレート情報に対応したアプリケーションソフトウェアを用いて直接編集できるようにしても良い。
なお、上記実施の形態においては、サーバ・クライアント型の帳票処理システムにより、帳票データを出力する場合について説明したが、本発明は以下に示すようなスタンドアロンの帳票処理装置においても実現可能である。
図17は、スタンドアロン型の帳票処理装置30の構成を示すブロック図である。図において、図1と同一符号は同一又は相当する部分を示している。
この帳票処理装置30は、図1に示した帳票処理サーバ装置10において、サーバ側受信部103の代わりに受付部201、サーバ側送信部106の代わりに実行部204および出力部205、テンプレート受信部107の代わりに、編集操作受付部206およびテンプレート編集部207をそれぞれ設けるようにしたものである。
なお、この帳票処理装置30においては、配置用データ検出部104は、受付部201が受け付けた取得条件情報を用いて配置用データを取得する。また、帳票データ作成部105は、受付部201が受け付けたテンプレート識別情報を用いてテンプレート情報の複製を作成する。また、実行部204は、帳票データ作成部105が作成した帳票データの演算式や実行モジュールを実行する。出力部205は、帳票データ作成部105が作成した帳票データを出力する。また、編集操作受付部206が受け付けて、テンプレート編集部207で編集されたテンプレート情報をテンプレート情報格納部101に蓄積可能となっている。
このようなスタンドアロンの帳票処理装置30においても、上述した帳票処理システム1と同様の効果を奏する。
また、上記実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(情報送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりする情報や、各構成要素が処理で用いるしきい値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していない場合であっても、図示しない記録媒体において、一時的に、あるいは長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、あるいは、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、あるいは、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記実施の形態では、帳票処理システムがスタンドアロンである場合について説明したが、帳票処理システムは、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
なお、上記実施の形態における帳票処理システムを実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、帳票のテンプレートを示す情報であって、テンプレートに配置されるデータを指定する情報であるデータ指定情報を有する情報であるテンプレート情報を識別する情報であるテンプレート識別情報と、データ格納部に格納されているテンプレート情報が示すテンプレートに配置され得るデータである配置用データを取得する条件を示す情報である取得条件情報とを受信するサーバ側受信部と、データ格納部に格納されているデータの中から、サーバ側受信部が受信した取得条件情報が示す条件に合う配置用データを取得する配置用データ検出部と、テンプレート情報格納部にテンプレート識別情報と対応付けられて格納されているテンプレート情報のうちの、サーバ側受信部が受信したテンプレート識別情報に対応するテンプレート情報を複製し、複製したテンプレート情報が有するデータ指定情報を、配置用データ検出部が取得した配置用データのうちの、データ指定情報が指定する配置用データで置換して、帳票データを作成する帳票データ作成部と、帳票データ作成部が作成した帳票データを、帳票出力クライアント装置に送信するサーバ側送信部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図18は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による帳票処理サーバ装置10や帳票出力クライアント装置20や、帳票処理装置30等を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図18において、コンピュータシステム900は、CD−RW(Compact Disk Rewritable)ドライブ等の光ディスクドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図19は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図19において、コンピュータ901は、光ディスクドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による帳票処理サーバ装置10や帳票出力クライアント装置20や、帳票処理装置30等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROMや、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RW等の光ディスク921、またはFD922に記憶されて、光ディスクドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、光ディスク921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による帳票処理サーバ装置10や帳票出力クライアント装置20や、帳票処理装置30等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる帳票処理システム等は、帳票を出力するシステム等として適しており、特に、テンプレートによって、様々なファーマットの帳票が出力可能な帳票処理システム等として有用である。
1 帳票処理システム
10 帳票処理サーバ装置
20 帳票出力クライアント装置
30 帳票処理装置
101 テンプレート情報格納部
102 データ格納部
103 サーバ側受信部
104 配置用データ検出部
105 帳票データ作成部
106 サーバ側送信部
107 テンプレート受信部
201 受付部
202 クライアント側送信部
203 クライアント側受信部
204 実行部
205 出力部
206 編集操作受付部
207 テンプレート編集部
208 テンプレート送信部

Claims (12)

  1. 帳票処理サーバ装置と帳票出力クライアント装置とを備えた帳票処理システムであって、
    前記帳票処理サーバ装置は、
    帳票のテンプレートを示す情報であって、当該テンプレートに配置されるデータを指定する情報であるデータ指定情報を有する情報であるテンプレート情報と、当該テンプレート情報を識別する情報であるテンプレート識別情報とが対応付けられて格納され得るテンプレート情報格納部と、
    前記テンプレート情報が示すテンプレートに配置され得るデータである配置用データが格納され得るデータ格納部と、
    前記帳票出力クライアント装置から、テンプレート識別情報と、前記配置用データを取得する条件を示す情報である取得条件情報とを受信するサーバ側受信部と、
    前記データ格納部に格納されているデータの中から、前記サーバ側受信部が受信した取得条件情報が示す条件に合う配置用データを取得する配置用データ検出部と、
    前記サーバ側受信部が受信したテンプレート識別情報に対応するテンプレート情報を複製し、当該複製したテンプレート情報が有するデータ指定情報を、前記配置用データ検出部が取得した配置用データのうちの、当該データ指定情報が指定する配置用データで置換して、帳票データを作成する帳票データ作成部と、
    前記帳票データ作成部が作成した帳票データを、前記帳票出力クライアント装置に送信するサーバ側送信部とを備え、
    前記帳票出力クライアント装置は、
    前記テンプレート識別情報と、取得条件情報とを受け付ける受付部と、
    前記受付部が受け付けたテンプレート識別情報と、取得条件情報とを、前記帳票処理サーバ装置に送信するクライアント側送信部と、
    前記帳票処理サーバから送信される帳票データを受信するクライアント側受信部と、
    前記クライアント側受信部が受信した帳票データを出力する出力部とを備えた帳票処理システム。
  2. 前記テンプレート情報は、さらに、前記データ指定情報が指定する配置用データを用いる演算式または実行モジュールを有しており、
    前記帳票データ作成部は、前記演算式または実行モジュールに対応したデータ指定情報を、前記配置用データ検出部が取得した配置用データのうちの、当該データ指定情報が指定する配置用データで置換して、帳票データを作成し、
    前記帳票出力クライアント装置は、
    前記クライアント側受信部が受信した帳票データに含まれる前記演算式を用いた演算処理または前記実行モジュールを、当該演算式または実行モジュールに対応するデータ指定情報を置換した配置用データを用いて実行する実行部をさらに有し、
    前記出力部は、前記クライアント側受信部が受信した帳票データに、前記実行部の実行結果の情報を加えた帳票データを出力する請求項1記載の帳票処理システム。
  3. 前記テンプレート情報は、1以上のシートを有するスプレッドシートの情報であり、前記データ指定情報は、当該スプレッドシートのセルに配置されており、
    前記帳票データ作成部は、前記サーバ側受信部が受け付けたテンプレート識別情報に対応するテンプレート情報を複製し、当該複製したテンプレート情報が示す各スプレッドシートのセルに配置されているデータ指定情報を、前記配置用データ検出部が取得した配置用データのうちの、当該データ指定情報が指定する配置用データで置換して、複数シートを有する帳票データを作成する請求項1記載の帳票処理システム。
  4. 前記テンプレート情報は、複数のページを有する情報であり、
    前記帳票データ作成部は、前記サーバ側受信部が受け付けたテンプレート識別情報に対応するテンプレート情報を複製し、当該複製したテンプレート情報が示す各ページに配置されているデータ指定情報を、前記配置用データ検出部が取得した配置用データのうちの、当該データ指定情報が指定する配置用データで置換して、複数ページを有する帳票データを作成する請求項1記載の帳票処理システム。
  5. 前記テンプレート情報は、一のシートまたはページに、2以上の同じデータ指定情報を有し、
    前記帳票データ作成部は、
    前記共通する2以上のデータ指定情報により指定された異なる配置用データを前記共通するデータ指定情報と置き換えて配置し、前記異なる配置用データの全てが配置できない場合に、前記一のシートまたはページを複製し、当該複製したシートまたはページの前記データ指定情報と置き換えて、前記異なる配置用データの配置できなかった残りの配置用データを配置する請求項1記載の帳票処理システム。
  6. 前記テンプレート情報は、指定される1以上の配置用データが複数である場合に、当該複数の配置用データで置換されるデータ指定情報を指定する情報であるリピート指定情報と、指定される配置用データで一度だけ置換され配置されるデータ指定情報を指定する情報であるシングル指定情報とをさらに有し、
    前記帳票データ作成部は、
    前記シングル指定情報が指定するデータ指定情報については、前記配置用データ検出部が取得した配置用データのうちのデータ指定情報が指定する配置用データで、当該データ指定情報を置換し、
    前記リピート指定情報が指定するデータ指定情報については、前記配置用データ検出部が取得した配置用データのうちのデータ指定情報が指定する1以上の配置用データで、当該データ指定情報を置換して帳票データを作成する請求項1記載の帳票処理システム。
  7. 前記テンプレート情報は、一のシートまたはページに、指定される1以上の配置用データが複数である場合に、当該複数の配置用データで置換されるデータ指定情報を指定するリピート指定情報と、指定される配置用データで当該一のシートまたはページ内において一度だけ置換され配置されるデータ指定情報を指定するシングル指定情報とをさらに有し、
    前記帳票データ作成部は、
    前記シングル指定情報が指定するデータ指定情報を、前記配置用データ検出部が取得した配置用データのうちのデータ指定情報が指定する配置用データで置換し、
    前記リピート指定情報が指定するデータ指定情報を、前記配置用データ検出部が取得した配置用データのうちのデータ指定情報が指定する1以上の配置用データで置換し、
    前記リピート指定情報が指定するデータ指定情報が指定する配置用データが、所定数を超える場合、前記一のシートまたはページを複製し、所定数を超える配置用データで、当該複製したシート又はページのリピート指定情報が指定するデータ指定情報を置換する請求項1記載の帳票処理システム。
  8. 前記テンプレート情報は、配置用データによる置換の対象とならないシートまたはページを指定する情報である除外情報を有しており、
    前記帳票データ作成部は、当該除外情報により指定されるシートまたはページの配置用データによる置換を行わない請求項1記載の帳票処理システム。
  9. 帳票のテンプレートを示す情報であって、当該テンプレートに配置されるデータを指定する情報であるデータ指定情報を有する情報であるテンプレート情報と、当該テンプレート情報を識別する情報であるテンプレート識別情報とが対応付けられて格納され得るテンプレート情報格納部と、
    前記テンプレート情報が示すテンプレートに配置され得るデータである配置用データが格納され得るデータ格納部と、
    前記帳票出力クライアント装置から、テンプレート識別情報と、前記配置用データを取得する条件を示す情報である取得条件情報とを受信するサーバ側受信部と、
    前記データ格納部に格納されているデータの中から、前記サーバ側受信部が受信した取得条件情報が示す条件に合う配置用データを取得する配置用データ検出部と、
    前記サーバ側受信部が受信したテンプレート識別情報に対応するテンプレート情報を複製し、当該複製したテンプレート情報が有するデータ指定情報を、前記配置用データ検出部が取得した配置用データのうちの、当該データ指定情報が指定する配置用データで置換して、帳票データを作成する帳票データ作成部と、
    前記帳票データ作成部が作成した帳票データを、前記帳票出力クライアント装置に送信するサーバ側送信部とを備えた帳票処理サーバ装置。
  10. 帳票のテンプレートを示す情報であって、当該テンプレートに配置されるデータを指定する情報であるデータ指定情報を有する情報であるテンプレート情報と、当該テンプレート情報を識別する情報であるテンプレート識別情報とが対応付けられて格納され得るテンプレート情報格納部と、
    前記テンプレート情報が示すテンプレートに配置され得るデータである配置用データが格納され得るデータ格納部と、
    テンプレート識別情報と、前記配置用データを取得する条件を示す情報である取得条件情報とを受け付ける受付部と、
    前記データ格納部に格納されているデータの中から、前記受付部が受け付けた取得条件情報が示す条件に合う配置用データを取得する配置用データ検出部と、
    前記受付部が受け付けたテンプレート識別情報に対応するテンプレート情報を複製し、当該複製したテンプレート情報が有するデータ指定情報を、前記配置用データ検出部が取得した配置用データのうちの、当該データ指定情報が指定する配置用データで置換して、帳票データを作成する帳票データ作成部と、
    前記帳票データ作成部が作成した帳票データを出力する出力部とを備えた帳票処理装置。
  11. 帳票のテンプレートを示す情報であって、当該テンプレートに配置されるデータを指定する情報であるデータ指定情報を有する情報であるテンプレート情報と、当該テンプレート情報を識別する情報であるテンプレート識別情報とが対応付けられて格納され得るテンプレート情報格納部と、前記テンプレート情報が示すテンプレートに配置され得るデータである配置用データが格納され得るデータ格納部と、サーバ側受信部と、配置用データ検出部と、帳票データ作成部と、サーバ側送信部とを用いて行われる帳票処理方法であって、
    前記サーバ側受信部が、テンプレート識別情報と、前記配置用データを取得する条件を示す情報である取得条件情報とを受信するサーバ側受信ステップと、
    前記配置用データ検出部が、前記データ格納部に格納されているデータの中から、前記サーバ側受信ステップで受信した取得条件情報が示す条件に合う配置用データを取得する配置用データ検出ステップと、
    前記帳票データ作成部が、前記サーバ側受信ステップで受信したテンプレート識別情報に対応するテンプレート情報を複製し、当該複製したテンプレート情報が有するデータ指定情報を、前記配置用データ検出ステップで取得した配置用データのうちの、当該データ指定情報が指定する配置用データで置換して、帳票データを作成する帳票データ作成ステップと、
    前記サーバ側送信部が、前記帳票データ作成ステップで作成した帳票データを送信するサーバ側送信ステップとを備えた帳票処理方法。
  12. コンピュータを、
    帳票のテンプレートを示す情報であって、当該テンプレートに配置されるデータを指定する情報であるデータ指定情報を有する情報であるテンプレート情報を識別する情報であるテンプレート識別情報と、データ格納部に格納されている前記テンプレート情報が示すテンプレートに配置され得るデータである配置用データを取得する条件を示す情報である取得条件情報とを受信するサーバ側受信部と、
    前記データ格納部に格納されているデータの中から、前記サーバ側受信部が受信した取得条件情報が示す条件に合う配置用データを取得する配置用データ検出部と、
    テンプレート情報格納部に前記テンプレート識別情報と対応付けられて格納されている前記テンプレート情報のうちの、前記サーバ側受信部が受信したテンプレート識別情報に対応するテンプレート情報を複製し、当該複製したテンプレート情報が有するデータ指定情報を、前記配置用データ検出部が取得した配置用データのうちの、当該データ指定情報が指定する配置用データで置換して、帳票データを作成する帳票データ作成部と、
    前記帳票データ作成部が作成した帳票データを、前記帳票出力クライアント装置に送信するサーバ側送信部として機能させるためのプログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5462967B1 (ja) * 2013-04-09 2014-04-02 株式会社Osk データ出力システム
JP2019049886A (ja) * 2017-09-11 2019-03-28 株式会社日立システムズ データメンテナンスシステム、データメンテナンス方法

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