JP2011041064A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿載置台上の複数原稿を読み取って、原稿毎の読取画像データを生成する画像読取装置において、各原稿を異なる動作モードで読取可能且つ効率的に読取可能とする。
【解決手段】画像読取装置は、本スキャン指令が入力されると、原稿載置台に載置された各原稿の動作モードに基づき、各原稿に設定された読取解像度の内、最低の読取解像度を、光量調整用の読取解像度に設定する(S330)。そして、この読取解像度でラインセンサに白基準部材を読み取らせ、白基準部材の読取結果から、当該読取解像度で原稿を読み取る場合の光量の適値L0を特定する(S340)。更に、この適値L0から、各原稿に対して設定された読取解像度での原稿読取時に光源から出力する光量の適値LMを算出する(S360)。このようにして、各原稿に対して設定された動作モードに対応する原稿読取特性を設定した後、各原稿のスキャンを開始する(S390〜S495)。
【選択図】図5

Description

本発明は、光源から読取対象に光を照射し、読取対象に照射された光を受光回路で受光して、読取対象を読み取る画像読取装置に関する。
従来、光源から読取対象の原稿に光を照射し、読取対象に照射された光を受光して、読取対象を読み取る画像読取装置としては、ファクシミリ装置やコピー機等に内蔵されたものが知られている。また、通信インタフェースを通じて接続されたパーソナルコンピュータ(PC)の指示に従って読取対象を読み取り、その読取結果を表す読取画像データをPCに送信するPC接続型の画像読取装置も知られている。
また、この種の画像読取装置としては、読取ユニットを副走査方向に搬送して原稿載置台に載置された読取対象の原稿を読み取る画像読取装置の他、読取ユニットを固定し読取対象の原稿を副走査方向に搬送して読取対象を読み取る画像読取装置が知られている。読取対象の原稿を搬送して読み取る画像読取装置としては、原稿の表面及び裏面を読み取るために複数の読取ユニットを備え、これら読取ユニットを用いて、原稿の表面及び裏面の夫々を読み取る画像読取装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
更に、プレスキャン及び本スキャンを行うものであって、プレスキャン画像データを得た後に、本スキャンでの読取特性を変更する画像読取装置も知られている(例えば特許文献2参照)。
この他、従来装置としては、縮小読取可能な画像読取装置(例えば特許文献3参照)や、原稿載置台に載置された複数の原稿を読み取り、各原稿に対応した読取画像データを生成可能な画像読取装置(例えば特許文献4参照)が知られている。具体的に、縮小読取可能な画像読取装置としては、N分の一倍の縮小読取時に受光素子での蓄積電荷をN画素分加算して、N分の一倍の読取画像データを生成する画像読取装置が知られている。
特開2005−072760号公報 特開2004−007425号公報 特開平11−308409号公報 特開2005−217509号公報
ところで、原稿載置台に載置された複数原稿を読み取って各原稿に対応した読取画像データを生成可能な画像読取装置は、写真や名刺などの比較的小さなもの(ここでいう原稿は写真や名刺等も含む。)を読み取り、これを電子データ化したりする際に便利である。
しかしながら、従来装置では、原稿載置台に載置された複数原稿の夫々を異なる動作モードで読み取ることができないといった欠点があった。例えば、ユーザは、写真と名刺とを一度に原稿載置台に載せて電子データ化する際、名刺については低解像度の読取で十分であるにも拘らず、写真に合わせて読取解像度を高解像度に設定する必要があった。そして、このような設定が原因で、不要に処理時間が長くなるケースがあった。
一方、このような問題を解決するために、各原稿に対して個別に動作モードを設定可能に画像読取装置を構成すると、従来技術では、動作モードを切り替える毎に、読取ユニットをホームポジションに移動させて光量調整を行わなければならないし、シェーディング補正等の画像補正を行うための補正データを生成しなければならないため、効率的に、異なる動作モードで複数原稿を読み取り、これらを電子データ化等することができないといった問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、原稿載置台に載置された複数の原稿を読み取って、各原稿に対応した読取画像データを生成可能な画像読取装置であって、各原稿を異なる動作モードで読取可能で、更には、動作モードが異なる場合でも各原稿を効率的に読取可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた本発明の画像読取装置は、光源から読取対象に光を照射し、読取対象を経由した照射光を主走査方向に配列された受光回路で受光し、この受光により受光回路の夫々で蓄積された電荷に基づき、主走査方向の画素データ群からなるラインデータを生成する読取ユニットと、読取ユニットを副走査方向に搬送可能な搬送手段と、読取ユニット及び搬送手段を制御して、読取ユニットを副走査方向に走査しつつ、読取ユニットに、その走査経路に位置する原稿載置台に載置された読取対象の各原稿を主走査方向に読み取らせることによって、読取ユニットからラインデータを取得し、原稿載置台に載置された原稿毎に、上記ラインデータ群からなる原稿の読取結果を表す読取画像データを生成する読取制御手段と、を備える。
更に、この画像読取装置は、原稿載置台に載置された各原稿について、読取時の動作モードの指定を、原稿載置台に載置された原稿毎に利用者から受け付けるモード指定受付手段と、読取ユニット及び搬送手段を制御し、白基準部材に対向する位置で読取ユニットに白基準部材を読み取らせると共に、白基準部材の読取結果に基づき、モード指定受付手段を通じて利用者から指定された各動作モードについて、動作モードでの原稿読取時に光源から出力すべき光量及びラインデータの補正量を、原稿読取特性として動作モード毎に設定する読取特性設定手段と、を備える。
特に、本発明の読取特性設定手段は、上記読取制御手段の動作に先駆けて動作して、利用者から指定された『全動作モード』分の原稿読取特性を、動作モード毎に設定する。そして、読取制御手段は、読取特性設定手段の動作後に、読取特性設定手段が設定した原稿読取特性に従って、原稿載置台に載置された原稿の夫々を、モード指定受付手段を通じて利用者から指定された動作モードで読取ユニットに読み取らせると共に、生成されたラインデータを補正して、各原稿の読取結果を表す読取画像データを生成する。
このように構成された本発明の画像読取装置によれば、動作モードの切替毎に、読取ユニットを白基準部材に対向する位置に戻し、対応する動作モードで白基準部材を読み取って原稿読取特性を設定するのではなく、初回の原稿読取前に白基準部材を読み取って、ユーザから指定された全動作モード分の原稿読取特性を設定する。
従って、本発明の画像読取装置によれば、動作モードの切替毎に、読取ユニットを白基準部材と対向する位置に戻す必要がない。即ち、本発明の画像読取装置によれば、動作モードの切替毎に、読取ユニットを白基準部材と対向する位置に戻すような読取ユニットの搬送制御を実行しなくて済み、効率的に動作モードに応じた原稿読取特性を設定し、原稿載置台に載置された複数の原稿を読み取ることができる。
結果、本発明によれば、原稿載置台に載置された複数の原稿を読み取って、各原稿に対応した読取画像データを生成する画像読取装置を、異なる動作モードで各原稿を読取可能で、動作モードが異なる場合でも各原稿を効率的に読取可能な構成とすることができる。
ところで、読取ユニットが、受光回路の夫々の蓄積電荷を、読取解像度に応じて適宜合成(加算)して、読取解像度に対応した主走査方向の画素データ群からなるラインデータを生成する画像読取装置では、原稿載置台に載置された各原稿の読取時の動作モードとして、読取解像度に関する動作モードの指定を、原稿毎に利用者から受け付けるように、モード指定受付手段を構成することができる(請求項1)。
また、読取ユニットが、読取制御手段に制御されて、色彩に関する動作モードとしてカラーが選択されている場合には、色毎の光源を順次読取対象に照射し、読取対象に照射された色毎の光を受光回路で順次受光し、これによって、色毎に順次、受光回路の蓄積電荷に応じた主走査方向の画素データ群からなるラインデータを生成して、カラーのラインデータを生成し、色彩に関する動作モードとしてモノクロが選択されている場合には、色毎の光源の内、特定色の光源を読取対象に照射して、読取対象に照射された特定色の光を受光回路で受光し、この受光回路の蓄積電荷に応じたラインデータを生成することにより、モノクロのラインデータを生成する画像読取装置では、原稿載置台に載置された各原稿の読取時の動作モードとして、カラー及びモノクロを選択肢とする上記色彩に関する動作モードの指定を、原稿毎に利用者から受け付けるように、モード指定受付手段を構成することができる(請求項2)。
この他、両者の機能を併せ持つ読取ユニットを備える画像読取装置の場合、モード指定受付手段は、原稿載置台に載置された各原稿の読取時の動作モードとして、カラー及びモノクロを選択肢とする上記色彩に関する動作パラメータと読取解像度に関する動作パラメータとの組合せで定められる動作モードの指定を、原稿毎に利用者から受け付ける構成にされてもよい(請求項3)。
この場合、読取制御手段は、読取特性設定手段の動作後、読取特性設定手段が設定した原稿読取特性に従って、モード指定受付手段を通じて利用者から指定された動作モード(読取解像度、カラー/モノクロ)で、読取ユニットに原稿載置台に載置された各原稿を読み取らせると共に、生成されたラインデータを補正して、原稿毎に、上記動作パラメータに適合した読取解像度及び色彩の読取画像データを生成する。
また、読取特性設定手段は、モード指定受付手段を通じて利用者から指定された原稿毎の動作モードに基づき、光量設定に用いる動作モードを決定し、決定した動作モードで読取ユニットに白基準部材を読み取らせて、この読取結果に基づき、上記決定した動作モードで適切な光量を特定し、更に、特定した光量を基準にして、モード指定受付手段を通じて利用者から指定された各動作モードで適切な光量を算出し、この算出結果に従って、各動作モードでの原稿読取時に光源から出力する光量を設定する構成にすることができる(請求項4)。
このように構成された画像読取装置によれば、光量調整を、利用者から指定された動作モード分実行する必要がないため、光量設定を迅速に行うことができる。結果、この発明によれば、光量調整を含む一連の画像読取の処理時間を短縮することができ、処理速度の点で高性能な画像読取装置をユーザに提供することができる。例えば、読取解像度を切替可能な画像読取装置の場合、読取特性設定手段は、モード指定受付手段を通じて利用者から指定された原稿毎の動作モードの内、読取解像度が最も低い動作モード又は読取解像度が最も高い動作モードに一致する読取解像度の動作モードを、光量設定に用いる動作モードに決定する構成にすることができる(請求項5)。
画像読取装置1の構成を表す平面図(a)及び断面図(b)である。 画像読取装置1の電気的構成を表すブロック図(a)及びラインセンサ31の動作態様を説明した図(b)、(c)である。 PC65が実行するスキャナ操作受付処理を表すフローチャート(a)及び当該処理にて表示されるモード設定画面の構成を表す説明図(b)である。 読取制御部50が実行する読取制御メイン処理のフローチャートである。 読取制御部50が実行する本スキャン制御処理のフローチャートである。 読取制御部50が実行する光量調整処理を表すフローチャートである。 読取制御部50が実行する光量演算処理を表すフローチャートである。 原稿の読取順を説明した図である。 補正データの概念図(a)及びラインデータの補正方法を説明した図(b)である。 ラインセンサ31に入力される制御信号を示すタイムチャートである。
以下に本発明の実施例について、図面と共に説明する。
図1(a)は、本実施例の画像読取装置1を上から見たときの概略構成を表す平面図であり、図1(b)は、画像読取装置1の副走査方向に沿う概略断面図である。但し、図1(a)では、本体カバー10を透過して表す。図1に示すように、本実施例の画像読取装置1は、装置本体20と、装置本体20の上方に開閉可能に設けられた本体カバー10とからなり、本体カバー10が閉じられた状態で、装置本体20の上面が、本体カバー10により被覆される所謂フラットベッド型のスキャナ装置として構成されている。
この装置本体20は、プラテンガラス21と、プラテンガラス21を支持する筐体25と、カバー材27と、カバー材27の裏面に設けられた白基準部材29と、ラインセンサ31と、ラインセンサ31を搭載するキャリッジ33と、ベルト搬送機構35と、ベルト搬送機構35を駆動するためのモータ37と、を備える。
筐体25は、上部が開口された形状にされ、プラテンガラス21は、筐体25の開口部を閉塞するように、筐体25に固定されている。また、プラテンガラス21の上面には、副走査方向に垂直なプラテンガラス21の左右端縁の内、ラインセンサ31のホームポジション側の端縁である左側の端縁に沿って、主走査方向に長尺なカバー材27が、白基準部材29を介してプラテンガラス21上面に密着するように取り付けられている。以下では、プラテンガラス21の表面領域であってカバー材27によって被覆されていない装置本体20上部に露出した領域を、特に「原稿載置台」21aと表現する。本実施例において、読取対象の原稿は、この原稿載置台21aに載置される。
また、白基準部材29は、ラインセンサ31の主走査方向に対応する長さの白色部材によって構成され、プラテンガラス21に対向するように、ラインセンサ31のホームポジションに対応する位置に設けられ、カバー材27で固定されている。
また、ラインセンサ31は、プラテンガラス21の下方領域で、ベルト搬送機構35を通じ、副走査方向に前進・後退可能に設けられている。このラインセンサ31は、プラテンガラス21の主走査方向の長さと同程度の長さの受光面を備え、プラテンガラス21に載置された原稿Pをライン毎に読み取る周知のラインセンサ31として構成されている。
具体的に、ラインセンサ31は、主走査方向に配列された受光素子群71及び光源73R,73G,73B(図2参照)を備え、光源73R,73G,73Bからプラテンガラス21に光を照射し、プラテンガラス21上の読取対象に照射された光の反射光を受光素子で受光することにより、読取対象を主走査方向に読み取り、読取結果として、主走査方向1ライン分の各画素の電荷情報からなるラインデータを生成する。尚、このラインセンサ31は、キャリッジ33に搭載された状態で、筐体25内に設けられている。
また、キャリッジ33は、ベルト搬送機構35が備える一対のローラ35a,35bに巻回されたベルト35cに固定されており、モータ37より発生する動力により回転するベルト35cに作用され、副走査方向に移動する。即ち、ラインセンサ31は、ベルト搬送機構35によって搬送されるキャリッジ33と共に、副走査方向に搬送される。以下では、キャリッジ33、ベルト搬送機構35、及び、モータ37からなる機構を、「キャリッジ搬送機構」40と表現する。
続いて、画像読取装置1の電気的構成について説明する。図2(a)は、画像読取装置1の電気的構成を表すブロック図である。図2(a)に示すように、画像読取装置1は、読取制御部50と、通信インタフェース60と、読取制御部50により制御される上述したラインセンサ31及びキャリッジ搬送機構40と、を備える。
読取制御部50は、CPU51、ROM53、RAM55及びA/D変換器57を備え、ROM53が記憶するプログラムに従う処理を、CPU51で実行することにより、ラインセンサ31やキャリッジ搬送機構40が備えるモータ37を制御し、画像読取装置として必要な機能を実現する。尚、A/D変換器57は、ラインセンサ31が生成するアナログのラインデータをディジタルのラインデータに変換するために用いられる。
また、通信インタフェース60は、外部のパーソナルコンピュータ(PC)65と通信するのに用いられる。読取制御部50は、通信インタフェース60を通じてPC65から受信した指令に対応した処理をCPU51にて実行する一方、原稿の読取結果を表す読取画像データ等を、通信インタフェース60を通じてPC65に提供する。
例えば、読取制御部50は、PC65からプレスキャン指令や本スキャン指令を受信すると、モータ37を駆動し、ラインセンサ31を副走査方向に移動させると共に、ラインセンサ31に読取動作をライン毎に実行させて、ラインセンサ31からラインデータを取得し、このラインデータ群に基づき、上記受信した指令がプレスキャン指令であれば、原稿載置台21aの全領域の読取結果を表すプレスキャン画像データを生成し、指令が本スキャン指令であれば、原稿載置台21aに載置された原稿毎に原稿の読取結果を表す読取画像データを生成し、これを、通信インタフェース60を通じてPC65に送信する。
また、ラインセンサ31は、カラー読取可能な周知のラインセンサであり、赤(R)、緑(G)、青(B)の色毎の光源73R,73G,73Bを有すると共に、光源73R,73G,73Bからプラテンガラス21に照射される光の反射光を受光するための受光素子群71を主走査方向に備え、更には、受光素子群71にて蓄積された電荷情報を転送するための転送回路75を備える。
具体的に、転送回路75は、アナログシフトレジスタを備え、アナログシフトレジスタにより、受光素子に蓄積された電荷を画素毎に保持し、この電荷情報を順にラインデータとして出力する。また、光源73R,73G,73Bは、プラテンガラス21上の主走査方向の領域に光を照射できるように、ライン状に構成されている。
この他、ラインセンサ31は、複数の読取解像度で読取可能な構成にされており、このラインセンサ31においては、最大の読取解像度R_MAXに対応する距離間隔で、受光素子が主走査方向に配列されている。具体的に、ラインセンサ31は、主走査方向に対して最大読取解像度R_MAX、及び、最大読取解像度R_MAXの整数N分の一の読取解像度で読取可能な構成にされており、最大読取解像度R_MAXが設定された場合、図2(b)に示すように、各受光素子を一画素として、各受光素子にて蓄積された電荷情報を配列してなるラインデータを生成する。
一方、最大読取解像度R_MAXの整数N分の一の読取解像度が設定された場合、ラインセンサ31は、図2(c)に示すように、主走査方向に配列された受光素子を整数N個毎にグループ化して、同一グループに属するN個の受光素子の蓄積電荷を、転送回路75にて合成(加算)し、各グループを一画素とした、各グループの蓄積電荷の合成値を表す電荷情報を配列してなるラインデータを生成する。尚、図2(b)は、最大読取解像度R_MAXが設定されている場合のラインデータの生成態様を表す説明図、図2(c)は、最大読取解像度R_MAXの二分の一の読取解像度が設定されている場合のラインデータの生成態様を表す説明図である。
ラインセンサ31は、このような手法で読取解像度に対応した画素数のラインデータを生成し、これを、転送回路75を通じ、読取制御部50に入力する。読取制御部50は、このラインセンサ31から出力されるアナログのラインデータを、A/D変換器57でディジタルのラインデータに変換した後、CPU51でソフトウェア的に処理し、例えば、上記読取画像データをPC65に送信する。
続いて、読取制御部50が実行する処理の詳細を説明する前に、読取制御部50に各種指令を送信するPC65が実行する処理について説明する。図3(a)は、入力デバイス67を通じて、ユーザから読取開始操作がなされると、PC65が実行するスキャナ操作受付処理を表すフローチャートである。
スキャナ操作受付処理を開始すると、PC65は、通信インタフェース60を通じて画像読取装置1にプレスキャン指令を送信する(S110)。このようにして、プレスキャン指令を画像読取装置1に送信すると、画像読取装置1では、原稿載置台21aの全領域が読み取られて、その読取結果を表すプレスキャン画像データが送信されてくる。また、プレスキャン画像データと共に、画像読取装置1からは、このプレスキャン画像データが表すプレスキャン画像に写る各原稿の位置データが送信されてくる。
PC65は、プレスキャン指令の送信後、応答データとして、上記プレスキャン画像データ及び位置データを画像読取装置1から受信すると(S120)、表示デバイス69(例えば液晶ディスプレイ)に、図3(b)に示す構成のモード設定画面A0を表示し、モード設定画面A0のプレビュー表示領域A1に、画像読取装置1から受信したプレスキャン画像データが表すプレスキャン画像を表示する(S130)。
図3(b)は、モード設定画面A0の構成を表す図である。モード設定画面A0は、プレビュー表示領域A1のプレスキャン画像に写る複数の原稿をカーソル操作により選択可能なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)として構成されている。更に、モード設定画面A0におけるプレビュー表示領域A1の左側には、プレビュー表示領域A1でカーソルが合わせられた原稿についての本スキャン時の動作モードを設定するための入力オブジェクト群を有する設定操作領域A2が設けられている。
即ち、S130では、プレビュー表示領域A1にプレスキャン画像を表示すると共に、受信した各原稿の位置データに基づき、副走査方向の最も上流(ホームポジション側)に位置する原稿が写るプレスキャン画像の領域にカーソルを合わせ、この原稿に適用する動作モードとして、動作モードを定義付ける各パラメータの初期設定値を、設定操作領域A2に表示する。
詳述すると、設定操作領域A2には、動作モードを定義付ける色彩に関するパラメータを指定可能な入力オブジェクトB1と、動作モードを定義付ける読取解像度に関するパラメータを指定可能な入力オブジェクトB2と、本スキャン開始指令を画像読取装置1に入力するための入力オブジェクトB3と、が設けられている。具体的に、入力オブジェクトB1は、色彩に関するパラメータとして「カラー」及び「モノクロ」のいずれかを選択可能なラジオボタンで構成され、入力オブジェクトB2は、ラインセンサ31が対応可能な読取解像度のいずれかを選択可能なプルダウンメニューで構成され、入力オブジェクトB3は、仮想的に押下操作可能なボタンで構成されている。S130では、この内、入力オブジェクトB1,B2を通じてパラメータの初期設定値を表示する(図3(b)参照)。
また、S130での処理を終えると、PC65は、入力オブジェクトB3の押下操作((以下、「本スキャン開始操作」という。)が入力デバイス67を通じてなされるか、本スキャン開始操作以外の操作であるプレビュー表示領域でのカーソル操作又は入力オブジェクトB1,B2に対する操作が入力デバイス67を通じてなされるまで待機する(S140,S150)。
そして、上記スキャン開始操作以外の操作がなされると(S150でYes)、操作内容に従って、表示デバイス69が表示するモード設定画面A0を更新する(S160)。例えば、カーソル操作が行われた場合には、プレビュー表示領域において、カーソル位置を新たに選択された原稿に合わせると共に、設定操作領域A2に表示する入力オブジェクトB1,B2を、上記新たに選択された原稿に対して設定されているパラメータの値に対応した状態に変更する。このようにして、設定操作領域A2では、カーソル位置に対応する原稿に対して現在設定されているパラメータの設定値を表示する。
一方、入力オブジェクトB1,B2に対する操作がなされた場合には、入力オブジェクトB1,B2を、操作に対応した状態に変更すると共に、当該操作がパラメータ設定値の変更を伴う操作である場合には、パラメータの初期設定値に対する変更内容を、一時記憶する。尚、一時記憶される上記変更内容を表すデータは、初期設定値から変更されたパラメータの設定値を、入力オブジェクトB1,B2を通じて表示するために用いられる。
また、このようにしてS160での処理を終えると、PC65は、S140に移行し、上記操作のいずれかが入力デバイス67を通じてなされるまで待機する。そして、本スキャン開始操作が入力デバイス67を通じてなされると(S140でYes)、本スキャン指令を、通信インタフェース60を通じて画像読取装置1に送信すると共に、モード設定画面A0でのパラメータの変更内容を反映した各原稿の動作モードを定義付ける上記色彩及び読取解像度に関するパラメータの設定値(最新値)を、画像読取装置1に送信する(S170)。この際には、例えば、色彩及び読取解像度に関するパラメータの設定値を、対応する原稿の位置データと共に、画像読取装置1に送信する。
このようにして本スキャン指令等を送信すると、画像読取装置1では、各原稿がモード設定画面にて設定されたパラメータに対応する動作モードにて読み取られ、各原稿の読取結果を表す読取画像データが画像読取装置1から送信されてくる。
従って、PC65は、上記本スキャン指令等の送信後、通信インタフェース60を通じて画像読取装置1から送信されてくる原稿毎の読取画像データを受信する。そして、受信した各原稿の読取画像データを、自己の記録媒体(ハードディスク装置(HDD)等)に保存すると共に、表示デバイス69を制御して、各読取画像データが表す読取画像を表示デバイス69に表示する(S180)。その後、当該スキャナ操作受付処理を終了する。
続いて、画像読取装置1の読取制御部50が実行する処理について説明する。図4は、通信インタフェース60を通じてPC65からプレスキャン指令を受信すると(図3:S110参照)、読取制御部50が実行する読取制御メイン処理を表すフローチャートである。この読取制御メイン処理を開始すると、読取制御部50は、まずプレスキャン処理を実行する(S210)。具体的には、ラインセンサ31及びモータ37を制御し、ラインセンサ31をホームポジションから原稿載置台21aの全領域を横断するようにして副走査方向に搬送すると共に、その際、ラインセンサ31に読取動作を実行させて、ラインセンサ31から原稿載置台21aの全領域分のラインデータを取得する。そして、全領域分のラインデータ群からなるプレスキャン画像データを生成する(S210)。
この処理を終えると、読取制御部50は、モータ37を制御し、ラインセンサ31をホームポジションまで後退させる(S220)。また、プレスキャン画像データを解析して、当該プレスキャン画像データが表すプレスキャン画像に映し出された各原稿のエッジを検出し、原稿載置台21aに載置された各原稿の原稿載置台21aにおける位置を特定する(S230)。そして、応答データとして、S210で生成したプレスキャン画像データ、及び、S230で特定した各原稿の位置を表す位置データを、通信インタフェース60を通じて、PC65に送信する(S240)。この処理を終えると、読取制御部50は、PC65での処理(図3:S170参照)により、本スキャン指令がPC65から送信されてくるまで待機する(S250)。
そして、本スキャン指令をPC65から受信すると、本スキャン指令と共に受信した原稿毎の上記色彩及び読取解像度に関するパラメータの設定値に従い、S230での処理により位置特定した原稿載置台21aの各原稿の本スキャン時に適用する動作モードを、PC65から受信したパラメータの設定値で定まる動作モードに決定する(S260)。そして、この決定内容に従って、本スキャン制御処理を実行する(S270)。
図5は、読取制御部50が実行する本スキャン制御処理を表すフローチャートである。本スキャン制御処理を開始すると、読取制御部50は、S260での決定内容に基づき、原稿載置台21aに載置された原稿の中に、動作モードが「カラー」に設定された原稿と「モノクロ」に設定された原稿とが混在するかを判断する。ここでは、各原稿に設定された色彩に関するパラメータが「カラー」及び「モノクロ」のいずれか一方で統一されている場合、混在していないと判断し、統一されていない場合、混在すると判断する(S310)。
そして、混在すると判断すると(S310でYes)、光量調整用の色彩に関するパラメータを「カラー」に設定し(S320)、混在しないと判断すると(S310でNo)、光量調整用の色彩に関するパラメータを、各原稿に設定された動作モードと同一値に設定する(S325)。その後、S330に移行する。
また、S330に移行すると、読取制御部50は、光量調整用の読取解像度に関するパラメータを、本スキャン対象の各原稿に対してS260で設定された読取解像度の内、最も低い読取解像度に設定する。本実施例では、このようにして、光量調整に用いる上記色彩及び読取解像度に関するパラメータを設定し、光量調整時の動作モードを設定する。
尚、ここで最低解像度に設定する理由は、ラインセンサ31がCIS型の場合、光量調整に必要な時間として、画素毎に電荷Qを蓄電する時間が必要となるためである。例えば、最低解像度が、最高解像度の半分である場合、最低解像度の読取では、受光素子を2つずつ並列にすればよい(図2(c)参照)ので、2つの受光素子で蓄積された電荷の合算(図2(c):Q1+Q2)で、最高解像度での1受光素子分の電荷量Q(図2(b):Q1)となればよい。つまり、図2(c)の蓄電時間は、最高解像度と比較して、半分の電荷が蓄積する時間でよいので、最低解像度の光量調整では、最高解像度で実行する場合よりも光量の適値L0の特定時間が短くなる。このような理由から、S330では、光量調整時の読取解像度を最低解像度に設定している。また、本実施例では、後述するように、光量調整時の動作モードで求めた光量の適値L0に基づき、S260で設定された各動作モードでの光量の適値を演算により求めるが、演算で得られる動作モード毎の光量と、実際の光量の最適値とが、受光素子のバラツキなどで若干異なる場合があっても、本実施例では、シェーディング補正(図9(b))によって補正するので問題ない。
S330の処理後、読取制御部50は、図6(a)に示す光量調整処理を実行することで、光量調整用の上記色彩及び読取解像度に関するパラメータの設定値に対応した動作モードでラインセンサ31を読取動作させ、この動作モードでの光量の適値L0を特定する(S340)。図6(a)は、光量調整処理を表すフローチャートである。
光量調整処理を開始すると、読取制御部50は、光量調整用の動作モード(具体的には光量調整用の色彩に関するパラメータ)が「カラー」であるか否かを判断する(S510)。そして、「カラー」であると判断すると(S510でYes)、S520に移行し、「モノクロ」であると判断すると(S510でNo)、S530に移行する。
また、S520に移行すると、読取制御部50は、各色の光源73R,73G,73Bを順に点灯させると共に、各光源の点灯中に、ラインセンサ31にS330で設定した読取解像度で読取動作を実行させることにより、光量調整用の動作モードと同一動作モードで本スキャンを行う際の光量の適値L0を特定する。具体的には、光源73R,73G,73B毎に、次の処理を実行し、各色の光量の適値L0を求める。
即ち、光源から出力する光量を、予め定められた初期値から段階的に下げるように調整しながら、ラインセンサ31に読取動作を実行させ、各光量で生成される上記読取解像度のラインデータをラインセンサ31から取得する。詳述すれば、調整した光量毎に、受光素子に蓄積された電荷をリセットして、受光素子に新規電荷の蓄積を開始させると共に、該当光源から上記光量の光を出力させ、上記光量の光の出力後、受光素子にて蓄積された電荷の情報を表す上記読取解像度のラインデータを、ラインセンサ31から取得する。
尚、読取動作時、ラインセンサ31は、ホームポジションに配置され、白基準部材29に対向配置されている。従って、ラインセンサ31からは、上記光量及び読取解像度での白基準部材29の読取結果を表すラインデータが出力されることになる。
この後、読取制御部50は、上記調整した光量毎に、上記白基準部材29の読取結果を表すラインデータであってディジタル変換後のラインデータが示す各画素値を参照し、ラインデータが示す各画素値の全てがいずれも飽和しない(最大値とならない)光量の最大値を検出する。そして、検出した光量を、該当光源から出力する光量の適値L0として特定する。図6(b)は、適値L0の特定手法を示した説明図である。例えば、図6(b)に示す<<1>>の場合には、光量が大きすぎて、一部画素値が飽和しているので、この場合には、光量を下げて、<<2>>に示すように、全画素値が飽和しないような光量を探索する。光量調整処理では、このようにして光量を調整し、光量の適値L0を求める。
読取制御部50は、光源73R,73G,73B毎に、このような処理を実行し、光量調整用の動作モードと同一動作モードで本スキャンを行う場合における各色の光量の適値L0を求める。即ち、原稿を「カラー」で読み取る場合であって読取対象の原稿の中で読取解像度が最低の原稿を読み取る場合の光量の適値L0を色毎に求める。
一方、S530に移行すると、読取制御部50は、緑色光源73Gについてのみ、S520での処理と同様の処理を実行し、光量を調整しながら、S330で設定された読取解像度でラインセンサ31に白基準部材29を読み取らせて、その読取結果であるラインデータに基づき、緑色光源73Gから出力する光量の適値L0を特定する。
ちなみに、本実施例では、原稿を「モノクロ」で読み取る場合、光源73R,73G,73Bの内、緑色光源73Gのみを点灯させる。従って、ここでは、原稿を「モノクロ」で読み取る場合であって読取対象の原稿の中で読取解像度が最低の原稿を読み取る場合の光量の適値L0を求めることになる。
読取制御部50は、S520,S530で、このようにして光量の適値L0を設定すると、光量調整処理を終了し、S350に移行する。また、S350に移行すると、読取制御部50は、S260で原稿毎に設定された動作モードの内、S360の処理について未処理の動作モードを一つ処理対象モードに選択し(S350)、この処理対象モードについての光量演算処理を実行する(S360)。図7は、読取制御部50が実行する光量演算処理を表すフローチャートである。
光量演算処理を実行すると、読取制御部50は、光量調整を「カラー」で実行したか否かを判断する(S710)。ここでの判断は、S510と同様である。そして、光量調整を「カラー」で実行したと判断すると(S710でYes)、S720に移行し、光量調整を「モノクロ」で実行したと判断すると(S710でNo)、S740に移行する。
また、S720では、処理対象モードが「カラー」であるか否かを判断する。即ち、処理対象モードを定義付ける色彩に関するパラメータが「カラー」であるか否かを判断する。そして、「カラー」であると判断すると(S720でYes)、S730に移行し、「モノクロ」であると判断すると(S720でNo)、S740に移行する。
ここで、S730に移行すると、読取制御部50は、先に実行した光量調整処理の結果に基づき、赤、緑、青の各光源73R,73G,73B毎に、処理対象モードでの原稿の読取時に当該光源から出力すべき光量の適値LMを算出する。
具体的には、赤、緑、青の色毎に、光量調整時に特定された該当色についての光量の適値L0と、光量調整時の読取解像度R0と、処理対象モードの読取解像度R1と、に基づき、処理対象モードでの原稿の読取時に該当色の光源から出力すべき光量の適値LMを、式LM=k・L0・(R1/R0)に従って算出する。
ここで、kは、補正係数であり、0<k≦1を満足する実数値として、予め設計段階で定められる。光量LMは、誤差を考慮しなければ式LM=L0・(R1/R0)で求めることができるが、誤差等を考慮すると、式LM=L0・(R1/R0)で求めた場合、ラインデータが示す各画素値が飽和してしまう可能性がある。本実施例では、このような問題が生じないように、補正係数kを作用させている。尚、補正係数kについては、上記目的を達成できるように、設計者が実験等により予め定めればよい。例えば、k=0.8等に設定することができる。また、光量調整時の動作モード(各パラメータ)と処理対象モード(各パラメータ)とが同一である場合には、例外的に、処理対象モードでの適値LMを、光量調整時に求めた適値L0と同一値とすることができる。
一方、S740に移行すると、読取制御部50は、先に実行した光量調整処理の結果に基づき、処理対象モードでの原稿の読取時に緑色光源73Gから出力すべき光量の適値LMを算出する。具体的には、光量調整時に特定された緑色光源73Gについての光量の適値L0と、光量調整時の読取解像度R0と、処理対象モードの読取解像度R1と、に基づき、処理対象モードでの原稿の読取時に光源73Gから出力すべき光量の適値LMを、S730での処理と同様、式LM=k・L0・(R1/R0)に従って算出する。
また、S730又はS740で上記適値LMを算出すると、読取制御部50は、処理対象モードでの本スキャン時に該当光源から出力する光量を、上記算出した適値LMに設定する(S750)。その後、当該光量演算処理を終了し、S370に移行する。
この他、S370に移行すると、読取制御部50は、処理対象モードでの本スキャン時にラインセンサ31により生成されたラインデータを補正するための白データ及び黒データを取得する。具体的には、処理対象モードが「カラー」である場合、光源73R,73G,73B毎に、S360での光量演算処理で設定した光量LMの光を該当光源から照射すると共に、ラインセンサ31に処理対象モードに対応する読取解像度で白基準部材を読み取らせて、照射時の蓄積電荷に基づく上記読取解像度のラインデータをラインセンサ31に生成させる。そして、このラインデータを、処理対象モードの該当光源の白データとして取得する。
一方、処理対象モードが「モノクロ」である場合、S360での光量演算処理で設定した光量LMの光を緑色光源73Gから照射すると共に、ラインセンサ31に処理対象モードに対応する読取解像度で白基準部材を読み取らせて、照射時の蓄積電荷に基づく上記読取解像度のラインデータをラインセンサ31に生成させ、このラインデータを処理対象モードの白データとして取得する。即ち、処理対象モードが「カラー」の場合には、光源毎の白データを取得し、「モノクロ」の場合には、緑色光源の白データを取得する。
この他、黒データについては、光源73R,73G,73Bを点灯させることなく処理対象モードに対応する読取解像度でラインセンサ31に白基準部材29を読み取らせて、この際にラインセンサ31で生成されるラインデータを、処理対象モードの黒データとして取得する。但し、白データ及び黒データをラインセンサ31に生成させる際の白基準部材29の読取時間(電荷蓄積時間)は、本スキャン時の読取時間に対応させる。
また、この処理を終えると、読取制御部50は、原稿毎に設定された動作モードの全てを処理対象モードに選択してS360の処理を実行したか否かを判断し(S380)、実行していない場合には、S350に移行して、未処理の動作モードの一つを新たに処理対象モードに選択し、この処理対象モードについての光量演算処理を実行する(S360)。このようにして、S350〜S380では、設定された動作モード毎に、光源から出力する光量を設定すると共に、黒データ及び光源毎の白データを取得する。
また、S380で肯定判断すると、読取制御部50は、原稿載置台21aに載置された本スキャン対象の原稿群を、共通する動作モードが設定された原稿群毎にグループ化して、グループ毎に、読取順を決定する(S390)。具体的には、グループ毎に、当該グループに属する原稿群の内、最も副走査方向上流に載置されている原稿(先頭原稿)を特定する。そして、各グループの先頭原稿の載置位置(原稿の最も副走査方向上流に位置する地点の位置)を、各グループの先頭位置とみなし、先頭位置が副走査方向の上流にあるグループから順に読み取るように、グループの読取順を設定する。尚、本スキャン対象の各原稿の動作モードが全て異なっている場合には、各グループに対し、当該グループに属する原稿が一つのみとなる。
また、この処理を終えると、読取制御部50は、読取順が先頭のグループを処理対象グループに設定する(S400)。そして、処理対象グループに属する原稿群を、一括読取する原稿群毎に区分する(S410)。
本実施例では、処理対象グループに属する原稿を、副走査方向上流に位置する原稿から順に読み取る。しかしながら、処理対象グループに属する原稿群の載置態様としては、副走査方向に沿う一次元座標系で見たときに、図8(b)原稿A,Cのように原稿が離れて配置されているケースと、図8(c)原稿A,Bのように原稿が重なって配置されているケースと、がある。そして、図8(b)原稿A,Cのように原稿が離れて配置されているケースでは、原稿A,Cが配置されていない領域においても読取動作を行うと、読取動作時のラインセンサ31の搬送速度が低速であることに起因して、処理時間が無駄に長くなる。このため、原稿A,C間においてはラインセンサ31を高速移動させて、各原稿A,Cを個別に読み取ったほうが効率がよい。
一方、図8(c)原稿A,Bのように原稿が重なって配置されているケースでは、原稿Aを読み終わった後、ラインセンサ31を原稿Bの先頭位置まで後退させて、原稿A,Bを個別に読み取るよりも、ラインセンサ31を重なって配置されている原稿群の領域に対して連続搬送し、これらの原稿を一括して読み取ったほうが効率がよい。
このため、S410では、一括読取する原稿群毎に区分するのである。具体的に、S410では、処理対象グループの原稿群を、副走査方向に沿う一次元座標系において、隣接する原稿との距離が予め定められた所定距離未満である原稿群毎に区分する。以下、区分した原稿群を小グループと表現する。尚、この手法によれば、隣接原稿との距離が上記所定距離以上離れた原稿については、当該原稿のみが、一の小グループに区分されることになる。また、上記所定距離は、ラインセンサ31が停止状態から定速状態に移行するまでの助走に必要な距離を考慮し、ラインセンサ31を後退させなくても良い距離に設計者が予め定めればよい。
また、S410での処理を終えると、読取制御部50は、処理対象グループを構成する小グループ群の内、最も副走査方向上流に位置する小グループを、処理対象小グループに設定し(S420)、モータ37を制御して、当該処理対象小グループの最も副走査方向上流に位置する原稿の先端部よりも、助走距離分上流の地点にラインセンサ31を配置する(S430)。
その後、処理対象グループの動作モードに対応する補正データを、当該動作モードの白データ及び黒データに基づき生成すると共に(S440)、この処理と並行して、処理対象小グループに対応する原稿の読取動作をラインセンサ31に実行させる(本スキャン:S450)。
具体的に、S440では、当該動作モードでラインセンサ31から出力されるラインデータの補正量として、画素毎に、周知の技法で、シェーディング補正量β及び黒補正量γを算出し、これらシェーディング補正量β及び黒補正量γを記述した補正データを生成する。図9(a)は、補正データの概念図である。
詳述すると、S440では、各画素について、白データが示す値DWと、黒データが示す値DBとから、シェーディング補正量βを、式β=(E−1)/(DW−DB)に従って求めると共に、黒補正量γ=DBを求める。尚、変数Eは、最終的に原稿の読取結果として生成する読取画像データの階調数Eである。
本実施例では、ここで生成する補正データを用いて、S460で、ラインセンサ31からA/D変換器57を経由して得られるディジタル変換後のラインデータを、シェーディング補正及び黒補正し、ラインセンサ31から出力されるラインデータの値を、階調数Eの画素値Yに変換する。例えば、ラインセンサ31から出力されるラインデータの画素値がXであるとき、シェーディング補正及び黒補正後の画素値Yは、式Y=β・(X−γ)で求められる。尚、動作モードが「カラー」である場合には、赤、緑、青の色(光源)毎の白データと黒データとに基づき、色毎のシェーディング補正量βを求める。
また、S450では、モータ37を制御して、ラインセンサ31を、副走査方向下流に、当該処理対象小グループに属する原稿であって最も下流に位置する原稿の後端地点まで、処理対象グループに対応する動作モードに応じた速度で定速搬送すると共に、処理対象グループに対応する動作モードでラインセンサ31に読取動作を実行させて、ラインセンサ31に、動作モードに対応したラインデータを生成させる。尚、この際には、当該動作モードに対して設定された光量LMの光を光源から出力する。
具体的に、読取制御部50は、動作モードが「カラー」である場合、図10(a)に示すパターンで、ラインスタート信号及び各光源73R,73G,73Bの点灯制御信号を、ラインセンサ31に入力することで、ラインセンサ31が1/3ライン分搬送される時間間隔である1/3ライン周期毎に、ラインセンサ31に読取動作(電荷の蓄積動作)を実行させると共に、1/3ライン周期毎に、点灯色を切り替えながら、点灯色に対応する光源73R,73G,73Bを、設定された光量LMに対応する時間点灯させる。
尚、図10(a)は、「カラー」での読取時に読取制御部50からラインセンサ31に入力される制御信号の態様を示すタイムチャートである。また、ラインスタート信号は、受光素子の蓄積電荷を転送回路75に出力して、読取が完了したラインの電荷情報を転送回路75にラインデータとして転送させると共に、受光素子の信号電荷をリセットするための制御信号である。このような制御により、ラインセンサ31からは、1/3ライン周期毎に、カラーのラインデータとして、赤の画素値を表すラインデータ(赤ラインデータ)、緑の画素値を表すラインデータ(緑ラインデータ)、青の画素値を表すラインデータ(青ラインデータ)が順次出力される。
一方、読取制御部50は、動作モードが「モノクロ」である場合、図10(b)に示すパターンで、ラインスタート信号及び光源73Gの点灯制御信号を、ラインセンサ31に入力し、ラインセンサ31が1ライン分搬送される時間間隔である1ライン周期毎に、ラインセンサ31に読取動作を実行させると共に、ラインスタート信号の入力に合わせて、1ライン周期毎に、緑色光源73Gを、設定された光量LMに対応する時間点灯させる。このような制御によって、ラインセンサ31からは1ライン周期毎に、モノクロのラインデータとして、緑色光源73Gによる読取結果を表すラインデータが出力される。
また、このようにしてS450での処理を終えると、読取制御部50は、ラインセンサ31から得られたラインデータ群を、S440で生成した当該処理対象グループの補正データに基づき、シェーディング補正及び黒補正すると共に(S460)、補正後のラインデータ群から、処理対象小グループに属する各原稿領域部分を原稿毎に抽出して、各原稿の読取結果を表す読取画像データを生成する(S470)。そして、生成した原稿毎の読取画像データを、通信インタフェース60を通じてPC65に出力する(S475)。
また、S475での処理を終えると、S410で区分した小グループの全てを、処理対象小グループに選択したか否かを判断し(S480)、選択していなければ(S480でNo)、現在設定されている処理対象小グループに対して副走査方向下流に隣接する読取順が次の小グループを、新たな処理対象小グループに設定する(S485)。その後、S430に移行する。このようにして、本実施例では、S430〜S485の処理を繰返し、小グループ毎に一括して原稿を読み取り、当該原稿の読取画像データをPC65に出力する。尚、S440の処理は、処理対象グループに対して一度のみ実行すればよい。
また、S480で肯定判断すると、S490に移行して、S390で設定したグループの全てを、処理対象グループに選択したか否かを判断し、選択していないと判断すると、読取順が次のグループを、新たな処理対象グループに設定して(S495)、S410に移行する。このようにして、本実施例では、動作モードが共通する原稿群毎に、順に原稿を読み取って、その読取画像データをPC65に出力する。
例えば、図8(a)に示すように、原稿A,B,Cが載置されている場合には、原稿A,B,Cの順に、原稿を個別に読み取って、各原稿の読取画像データを出力し、図8(b)に示す場合には、原稿A,C,Bの順に、原稿を個別に読み取って、各原稿の読取画像データを出力する。この他、図8(c)に示す場合には、原稿A,Bを一括読取し、その後に、原稿Cを読み取って、各原稿の読取画像データを出力する。
以上、本実施例の画像読取装置1の構成について説明したが、この画像読取装置1によれば、原稿載置台21aに載置された複数の原稿を、個別の動作モードで読み取ることができる。そして、動作モードの切替毎に、ラインセンサ31を白基準部材に対向するホームポジションに戻し、対応する動作モードで白基準部材を読み取り原稿読取特性(光量等)を設定するのではなく、先頭原稿読取前に、一括して全動作モード分の原稿読取特性を設定する。従って、本実施例の画像読取装置1によれば、動作モード(カラー/モノクロ、読取解像度)の切替毎に、ラインセンサ31をホームポジションに戻すような搬送制御を行わなくて済み、効率的に原稿載置台21aに載置された複数の原稿を、個別の動作モードで読み取ることができる。
また、本実施例によれば、光量調整については、各原稿に設定された動作モードに基づき、光量調整用の動作モードを設定して行い、これによって得られた光量の適値L0から、各原稿に設定された動作モードでの光量の適値LMを演算により求める。従って、本実施例によれば、光量調整を、ユーザから指定された動作モード分実行する必要がなく、光量設定を迅速に行うことができる。結果、本実施例によれば、光量調整を含む一連の画像読取の処理時間を短縮することができ、処理速度の点でも高性能な画像読取装置1をユーザに提供することができる。
この他、本実施例によれば、動作モード毎に原稿を読み取るため、動作モードの切替回数を減らすことができ、動作モード切替による処理時間のロスを低減することができる。
尚、上記実施例と「特許請求の範囲」との対応関係は次の通りである。「特許請求の範囲」記載の読取ユニットは、上記実施例においてラインセンサ31に対応し、搬送手段は、キャリッジ搬送機構40に対応する。また、モード指定受付手段は、S260の処理により実現され、読取制御手段は、S450〜S475等の処理により実現され、読取特性設定手段は、S220,S310〜S380の処理により実現されている。また、「特許請求の範囲」記載のラインデータの補正量を設定する動作は、補正データと等価な白/黒データを取得する動作に対応する。
この他、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例では、S330において、光量調整用の読取解像度に関するパラメータを、本スキャン対象の各原稿に対してS260で設定された読取解像度の内、最も低い読取解像度に設定するようにしたが、光量L0の特定に要する時間を無視すれば、最も高い読取解像度に設定してもよい。この他、本発明は、ファクシミリ装置やディジタル複合機等の画像読取装置としての機能を有する種々の機器に適用することができる。
1…画像読取装置、21a…原稿載置台、29…白基準部材、31…ラインセンサ、33…キャリッジ、35…ベルト搬送機構、37…モータ、40…キャリッジ搬送機構、50…読取制御部、51…CPU、53…ROM、55…RAM、57…A/D変換器、60…通信インタフェース、65…PC、67…入力デバイス、69…表示デバイス、71…受光素子群、73R,73G,73B…光源、75…転送回路、A0…モード設定画面、A1…プレビュー表示領域、A2…設定操作領域

Claims (5)

  1. 光源から読取対象に光を照射し、前記読取対象に照射された光を主走査方向に配列された受光回路で受光し、前記主走査方向に配列された受光回路の夫々の蓄積電荷を読取解像度に応じて適宜合成することにより、当該読取解像度に対応した主走査方向の画素データ群からなるラインデータを生成する読取ユニットと、
    前記読取ユニットを副走査方向に搬送可能な搬送手段と、
    読取対象の原稿が載置される原稿載置台であって、前記搬送手段により前記読取ユニットを搬送可能な位置に設けられた原稿載置台と、
    前記搬送手段により前記読取ユニットを搬送可能な位置に設けられた白基準部材と、
    前記原稿載置台に載置された各原稿の読取時の動作モードとして、読取解像度に関する動作モードの指定を、前記原稿載置台に載置された原稿毎に利用者から受け付けるモード指定受付手段と、
    前記読取ユニット及び前記搬送手段を制御して、前記読取ユニットを副走査方向に走査しつつ、前記モード指定受付手段を通じて利用者から指定された動作モードで前記読取ユニットに前記原稿載置台に載置された各原稿を主走査方向に読み取らせて、前記原稿毎に、前記ラインデータ群からなる当該原稿の読取結果を表す読取画像データを生成する読取制御手段と、
    前記読取制御手段の動作に先駆けて、前記読取ユニット及び前記搬送手段を制御し、前記白基準部材に対向する位置で前記読取ユニットに前記白基準部材を読み取らせると共に、この白基準部材の読取結果に基づき、前記モード指定受付手段を通じて利用者から指定された全動作モードについて、当該動作モードでの原稿読取時に前記光源から出力すべき光量及び前記ラインデータの補正量を、原稿読取特性として前記動作モード毎に設定する読取特性設定手段と、
    を備え、
    前記読取制御手段は、前記読取特性設定手段の動作後、前記読取特性設定手段が設定した原稿読取特性に従って、前記原稿載置台に載置された原稿の夫々を、対応する動作モードで前記読取ユニットに読み取らせると共に、前記ラインデータを補正して、各原稿の読取結果を表す前記読取画像データを生成すること
    を特徴とする画像読取装置。
  2. 色彩に関する動作モードとしてカラーが選択されている場合には、色毎の光源を順次読取対象に照射して、読取対象に照射された前記色毎の光を主走査方向に配列された受光回路で順次受光し、これによって、前記色毎に順次、前記受光回路の蓄積電荷に応じた主走査方向の画素データ群からなるラインデータを生成して、カラーのラインデータを生成し、前記色彩に関する動作モードとしてモノクロが選択されている場合には、前記色毎の光源の内、特定色の光源を読取対象に照射して、読取対象に照射された前記特定色の光を前記受光回路で受光し、この受光回路の蓄積電荷に応じた前記ラインデータを生成することにより、モノクロのラインデータを生成する読取ユニットと、
    前記読取ユニットを副走査方向に搬送可能な搬送手段と、
    読取対象の原稿が載置される原稿載置台であって、前記搬送手段により前記読取ユニットを搬送可能な位置に設けられた原稿載置台と、
    前記搬送手段により前記読取ユニットを搬送可能な位置に設けられた白基準部材と、
    前記原稿載置台に載置された各原稿の読取時の動作モードとして、前記カラー及びモノクロを選択肢とする前記色彩に関する動作モードの指定を、前記原稿載置台に載置された原稿毎に利用者から受け付けるモード指定受付手段と、
    前記読取ユニット及び前記搬送手段を制御して、前記読取ユニットを副走査方向に走査しつつ、前記モード指定受付手段を通じて利用者から指定された動作モードで、前記読取ユニットに前記原稿載置台に載置された各原稿を主走査方向に読み取らせて、前記原稿毎に、前記カラー又はモノクロのラインデータ群からなる当該原稿の読取結果を表す読取画像データを生成する読取制御手段と、
    前記読取制御手段の動作に先駆けて、前記読取ユニット及び前記搬送手段を制御し、前記白基準部材に対向する位置で前記読取ユニットに前記白基準部材を読み取らせると共に、当該白基準部材の読取結果に基づき、前記モード指定受付手段を通じて利用者から指定された全動作モードについて、当該動作モードでの原稿読取時に前記光源から出力すべき光量及び前記ラインデータの補正量を、原稿読取特性として前記動作モード毎に設定する読取特性設定手段と、
    を備え、
    前記読取制御手段は、前記読取特性設定手段の動作後、前記読取特性設定手段が設定した原稿読取特性に従って、前記原稿載置台に載置された原稿の夫々を、対応する動作モードで前記読取ユニットに読み取らせると共に、前記ラインデータを補正して、各原稿の読取結果を表す前記読取画像データを生成すること
    を特徴とする画像読取装置。
  3. 前記読取ユニットは、前記主走査方向に配列された受光回路の夫々の蓄積電荷を読取解像度に応じて適宜合成することにより、当該読取解像度に対応した前記ラインデータを生成する構成にされ、
    前記モード指定受付手段は、前記原稿載置台に載置された各原稿の読取時の動作モードとして、カラー及びモノクロを選択肢とする前記色彩に関する動作パラメータと読取解像度に関する動作パラメータとの組合せで定められる動作モードの指定を、前記原稿載置台に載置された原稿毎に利用者から受け付け、
    前記読取制御手段は、前記読取特性設定手段の動作後、前記読取特性設定手段が設定した原稿読取特性に従って、前記モード指定受付手段を通じて利用者から指定された動作モードで、前記原稿載置台に載置された各原稿を前記読取ユニットに読み取らせると共に、前記ラインデータを補正して、前記原稿毎に、前記動作パラメータに適合した読取解像度及び色彩の読取画像データを生成すること
    を特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
  4. 前記読取特性設定手段は、前記光量を設定するに際して、前記モード指定受付手段を通じて利用者から指定された原稿毎の動作モードに基づき、光量設定に用いる動作モードを決定し、決定した動作モードで前記読取ユニットに前記白基準部材を読み取らせて、この読取結果に基づき、前記決定した動作モードで適切な光量を特定し、更に、特定した光量を基準にして、前記モード指定受付手段を通じて利用者から指定された各動作モードで適切な光量を算出し、この算出結果に従って、前記各動作モードでの原稿読取時に前記光源から出力する光量を設定すること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像読取装置。
  5. 前記読取特性設定手段は、前記モード指定受付手段を通じて利用者から指定された原稿毎の動作モードの内、読取解像度が最も低い動作モード又は読取解像度が最も高い動作モードに一致する読取解像度の動作モードを、光量設定に用いる動作モードに決定し、当該決定した動作モードで前記読取ユニットに前記白基準部材を読み取らせて、この読取結果に基づき、この動作モードで適切な光量を特定し、更に、特定した光量を基準にして、前記モード指定受付手段を通じて利用者から指定された各動作モードで適切な光量を算出し、この算出結果に従って、前記モード指定受付手段を通じて利用者から指定された各動作モードで前記光源から出力する光量を設定すること
    を特徴とする請求項1又は請求項3記載の画像読取装置。
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