JP2011039189A - 光学シート、面光源装置、透過型表示装置 - Google Patents

光学シート、面光源装置、透過型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】大型化した場合にも撓み等の変形が小さく、そのような変形に起因する輝度ムラを低減でき、集光性が高い光学シート、これを備える面光源装置及び透過型表示装置を提供する。
【解決手段】レンズシート14は、出射側の面に複数配列された単位レンズ145と、単位レンズ145に対応する位置に形成された開口部143を有する反射層142とを備えるものとした。このレンズシート14の厚さ方向において、反射層142は、平行光を単位レンズ145側から入射させた場合にその平行光が集光する集光点fよりも単位レンズ145側に形成され、厚さ方向における単位レンズ145間の谷底となる点vとレンズシート14の最も入射側となる面141aとの距離をT、レンズシート14の画面垂直方向の寸法をL、点vよりも入射側となる領域の密度をC、ヤング率をEとするとき、T>((C×L)/(16×E))1/2という関係を満たすものとした。
【選択図】図2

Description

本発明は、面光源装置や透過型表示装置等に用いられる光学シート、これを備える面光源装置及び透過型表示装置に関するものである。
液晶透過型表示装置等を背面から照明する面光源装置は、発光源として冷陰極管やLED等を用いているものが知られている。このような面光源装置では、発光源からの照明光を効率よく必要な範囲に拡散したり、集光したりする目的で、レンズ形状が形成されたレンズシート等が用いられており、そのレンズ形状や層構成等が様々に工夫されている(例えば、特許文献1)。
特開2008−210645号公報
しかし、レンズシートを面光源装置等に用いた場合に、発光源からの光がレンズシートに入射する入射角度やレンズ形状等様々な条件によって、光が所望しない方向へ出射する場合があった。そのため、集光性が低下して所望する視野角範囲内の輝度(特に正面方向の輝度等)が低下したり、輝度ムラが生じたり、光の利用効率が低下する等の問題があった。
また、表示装置の大画面化にともない、レンズシートが大型化すると、レンズシート自体が自重等によって撓み易くなり、この撓みに起因した輝度ムラ等も生じ易くなる。
さらに、面光源装置としては、より高輝度であって輝度ムラのない照明を行うことは、常に求められることである。
本発明の課題は、大型化した場合にも撓み等の変形が小さく、そのような変形に起因する輝度ムラを低減でき、集光性が高い光学シート、これを備える面光源装置及び透過型表示装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、面光源装置に用いられ、出射側の面に複数配列された凸形状の単位レンズ(145)と、前記単位レンズよりも入射側に形成され、前記単位レンズに対応する位置に形成された複数の開口部(143)を有する反射層(142)と、を備える光学シートであって、該光学シートの厚さ方向において、前記単位レンズの頂点(t)と前記反射層との距離をM、シート面の光線方向に平行な平行光を前記単位レンズ側から入射させた場合に前記平行光が集光する集光点(f)と前記単位レンズの頂点との距離をFとするとき、M≦Fという関係を満たし、前記厚さ方向における前記単位レンズ(145)の間の谷底となる点(v)と該光学シートの入射側の面(141a)との距離をT、該光学シートを前記面光源装置に配置した使用状態における画面垂直方向の寸法をL、前記厚さ方向において前記谷底となる点よりも入射側の領域の密度をC、前記領域のヤング率をEとするとき、T>((C×L)/(16×E))1/2という関係を満たすこと、を特徴とする光学シート(14)である。
請求項2の発明は、面光源装置に用いられ、基材層と、前記基材層の出射側の面に複数配列された凸形状の単位レンズ(145)と、前記単位レンズよりも入射側に形成され、前記単位レンズに対応する位置に形成された複数の開口部(143)を有する反射層(142)と、を備える光学シートであって、該光学シートの厚さ方向において、前記単位レンズの頂点(t)と前記反射層との距離をM、シート面の光線方向に平行な平行光を前記単位レンズ側から入射させた場合に前記平行光が集光する集光点(f)と前記単位レンズの頂点との距離をFとするとき、M≦Fという関係を満たし、前記基材層の厚みをD、該光学シートを前記面光源装置に配置した使用状態における画面垂直方向の寸法をL、前記基材層の密度をC、前記基材層のヤング率をEとするとき、D>((C×L)/(16×E))1/2という関係を満たすこと、を特徴とする光学シート(14)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の光学シートにおいて、該光学シートをシート面の法線方向から見た平面形状が略矩形状であり、前記画面垂直方向は、該光学シートの短辺方向であること、特徴とする光学シート(14)である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の光学シートにおいて、前記反射層(142)の拡散反射率は、10%以下であること、を特徴とする光学シート(15)である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の光学シートにおいて、前記厚さ方向における入射側の面(141a)から前記反射層(142)までの領域は、そのヘイズ値が10%以下であること、を特徴とする光学シート(14)である。
請求項6の発明は、光を発する光源部(13)と、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の光学シート(14)と、を備える面光源装置(10)である。
請求項7の発明は、請求項6に記載の面光源装置(10)と、前記面光源装置によって背面から照明される透過型表示部(11)と、を備える透過型表示装置(1)である。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本発明の光学シートは、その厚さ方向において、単位レンズの頂点と反射層との距離をM、シート面の光線方向に平行な平行光を単位レンズ側から入射させた場合に平行光が集光する集光点と単位レンズの頂点との距離をFとするとき、M≦Fという関係を満たすので、光学シートの開口部に入射した光は、開口部に対応した単位レンズから出射して、隣接した単位レンズ及び他の単位レンズからは出射しない。これにより、シート面の法線方向に対して大きな角度をなす方向へ出射して所望する視野角範囲外へ進む光を低減でき、集光性を高めることができる。
また、本発明の光学シートは、厚さ方向における単位レンズの間の谷底となる点と入射側の面との距離をT、光学シートを面光源装置に配置した使用状態における画面垂直方向の寸法をL、厚さ方向における谷底となる点よりも入射側の領域の密度をC、その領域のヤング率をEとするとき、T>((C×L)/(16×E))1/2という関係を満たすので、大型化した場合にも、十分な平面性を維持でき、自重による撓みや凹み等変形を低減することができる。従って、変形に起因する輝度ムラ等の表示不良を防止できる。
よって、集光性が高く、光学シートの変形に起因する輝度ムラが生じにくい光学シートを提供できる。
(2)本発明の光学シートは、その厚さ方向において、単位レンズの頂点と反射層との距離をM、シート面の光線方向に平行な平行光を単位レンズ側から入射させた場合に平行光が集光する集光点と単位レンズの頂点との距離をFとするとき、M≦Fという関係を満たすので、光学シートの開口部に入射した光は、開口部に対応した単位レンズから出射して、隣接した単位レンズ及び他の単位レンズからは出射しない。これにより、シート面の法線方向に対して大きな角度をなす方向へ出射して所望する視野角範囲外へ進む光を低減でき、集光性を高めることができる。
また、本発明の光学シートは、単位レンズが形成される基材となる基材層を備え、基材層の厚みをD、光学シートを面光源装置に配置した使用状態における画面垂直方向の寸法をL、基材層の密度をC、基材層のヤング率をEとするとき、D>((C×L)/(16×E))1/2という関係を満たすので、大型化した場合にも、十分な平面性を維持でき、自重による撓みや凹み等変形を低減することができる。従って、変形に起因する輝度ムラ等の表示不良を防止できる。
よって、集光性が高く、光学シートの変形に起因する輝度ムラが生じにくい光学シートを提供できる。
(3)光学シートをシート面の法線方向から見た平面形状が略矩形状であり、画面垂直方向は、光学シートの短辺方向であるので、面光源装置に用いた場合、使用状態での垂直方向における撓みや変形等を防止できる。
(4)反射層の拡散反射率は、10%以下であるので、大部分の光は反射層で鏡面反射されて、光源部側へ戻され、再利用される。これにより、光の利用効率を高め、かつ、光の均一性を高めることができ、さらに、シート面の法線方向に対して大きな角度をなす方向へ出射して、所望する視野角範囲外へ進む光を低減でき、集光性を高めることができる。
(5)厚さ方向における入射側の面から反射層までの領域は、そのヘイズ値が10%以下であるので、反射層で反射された光が拡散されて光学シートの入射側の面で全反射する等によって単位レンズ側へ所望する範囲外の角度で入射する光を低減することができる。従って、シート面の法線方向に対して大きな角度をなす方向へ出射して、所望する視野角範囲外へ進む光を低減でき、集光性を高めることができる。
(6)光を発する光源部と、本発明による光学シートとを備える面光源装置であるので、正面輝度が高く、輝度ムラの小さい均一な光を照明できる。
(7)本発明による面光源装置と、この面光源装置によって背面から照明される透過型表示部を備える透過型表示装置であるので、正面輝度が高く輝度ムラの小さい良好な映像を表示できる。
実施形態の透過型表示装置及び面光源装置を示す図である。 実施形態のレンズシートの形状を説明する図である。 (式1)及び(式2)について説明する図である。 反射層の拡散反射について説明する図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
また、板、シート、フィルム等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シート、フィルムの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用している。しかし、このような使い分けには、技術的な意味は無いので、特許請求の範囲の記載は、シートという記載で統一して使用した。従って、シート、板、フィルムの文言は、適宜置き換えることができるものとする。例えば、光学シートは、光学フィルムとしてもよいし、光学板としてもよい。
さらに、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用してよい。
(実施形態)
図1は、実施形態の透過型表示装置1及び面光源装置10を示す図である。
本実施形態の透過型表示装置は、LCD(Liquid Crystal Display)パネル11,反射板12,発光管13,レンズシート14等を備え、LCDパネル11に形成される画像情報を背面から照明して表示する透過型液晶表示装置である。
LCDパネル11を背面から照明する面光源装置(バックライト)10としては、反射板12,発光管13,レンズシート14が該当している。
LCDパネル11は、透過型の液晶素子により形成された透過型表示部である。本実施形態のLCDパネル11は、対角30インチサイズ、縦横比9:16(374mm×664mm)であり、768×1366ドットの表示を行うことができる。
発光管13は、LCDパネル11を照明する光を発光する発光源である。本実施形態の発光管13は、線光源であり、冷陰極管を用いている。なお、図1中には、発光管13を6本のみ示しているが、実際には、略34mm間隔で等間隔に10本並列に配列されている。発光管13の配列方向は、透過型表示装置1の使用状態における垂直方向に平行な方向である。以下の明細書中において、垂直方向、水平方向とは、特に断りのある場合を除いて、面光源装置及び透過型表示装置の使用状態における垂直方向(画面上下方向)、水平方向(画面左右方向)を指すものとする。
反射板12は、発光管13の背面側(LCDパネル11とは反対側)の全面にわたって設けられ、光を反射する作用を有する。この反射板12は、発光管13から発せられ、背面側へ進む光を拡散反射して、レンズシート14側(LCDパネル11側)へ向かわせ、光の利用効率を上げ、かつ、入射光照度を均一に近づける働きを有している。
レンズシート14は、発光管13よりLCDパネル11側に配置された光学シートであり、LCDパネル11側の面には、単位レンズ145が複数配列されている。このレンズシート14は、光を集光する作用を有している。
図2は、実施形態のレンズシート14の形状を説明する図である。図2(a)は、レンズシート14を出射側から見た平面図であり、図2(b)は、図2(a)中に示す矢印S1−S1で切断した断面の一部を拡大した図である。
レンズシート14は、その入射側(光源側)から、基材層141、反射層142、レンズ基材層144、単位レンズ145等を備えている。
基材層141は、レンズシート14の最も光源側に位置する層である。この基材層141は、レンズシート14の基材となる層であり、レンズ基材層144等を支持し、レンズシート14自体の光学シートとしての剛性を高め平面性を保つ機能を有する層である。本実施形態の基材層141は、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂により形成されたシート状の部材を用いており、その厚さd1=85μmである。
この基材層141は、略透明であり、基材層141が光を拡散する拡散作用は小さく、そのヘイズ値は10%以下であることが、集光性を高める観点から好ましい。本実施形態の基材層141は、ヘイズ値が1%であり、上述の好ましい範囲を満たしている。
反射層142は、基材層141の出射側に位置する層であり、光を反射する作用を有している。また、反射層142には、複数の開口部143が形成されている。この開口部143は、レンズシート14のシート面の法線方向から見て、単位レンズ145の頂点を含む領域に対応する位置に形成されている。
ここで、シート面とは、各光学シートにおいて、そのシート全体として見たときにおける、シートの平面方向となる面を示すものであり、本明細書中、及び、特許請求の範囲においても同一の定義として用いている。例えば、レンズシート14におけるシート面は、レンズシート14全体として見たときにおける、レンズシート14の平面方向となる面であり、レンズシート14の入射面141a(発光管13側の面)と平行な面である。
本実施形態の反射層142は、レンズ基材層144の単位レンズ145側とは反対側の面に、アルミニウムを蒸着することにより形成されており、その厚みは500Åである。なお、反射層142は、転写やスパッタリング等の他の方法を用いて形成してもよいし、銀等により形成してもよい。
反射層142は、高い反射率を有し、かつ、鏡面反射成分が高く拡散反射成分が低いものであることが、レンズシートの集光性を高め、高い正面輝度を得る観点から好ましく、具体的には、拡散反射率が10%以下であることが好ましい。本実施形態の反射層142は、反射率(全光反射率)85%であり、拡散反射率は5%であり、上述の好ましい範囲を満たしている。
ここで、拡散反射率とは、反射部によって反射された光の全光反射率に占める拡散反射成分の割合である。反射部によって反射された全光反射率をRtとし、拡散反射成分の反射率をRh、鏡面反射成分の反射率をRrとすると、全光反射率Rtは、Rt=Rh+Rrという式で表される。このとき、拡散反射率をHrとすると、Hr=Rh/Rtと表すことができる。本実施形態では、反射部の反射光を測定(前述のヘイズメーター、株式会社村上色彩研究所製 HR−100を使用)したところ、反射層142の拡散反射率が約5%であった。
開口部143は、反射層142のシート面の法線方向から見て単位レンズ145に対応する位置に形成され、光が透過可能な開口部であり、反射層142に複数形成されている。この開口部143は、後述の単位レンズ145側からシート面の法線方向に平行な平行光を照射した場合に、反射層142上の平行光が到達する領域に形成されている。本実施形態の開口部143は、略円形であり、その直径kが約10μmである。
反射層142及び開口部143は、このレンズシート14の厚さ方向(シート面の法線方向)において、単位レンズ145側からシート面の法線方向に平行な平行光を照射したとき、単位レンズ145によって平行光が1点に集光する集光点(焦点)fよりも、単位レンズ145側に形成されている。
レンズ基材層144は、単位レンズ145を形成する際のベースとなるシート状の部材である。本実施形態のレンズ基材層144の厚さd2は、d2=40μmであるPET樹脂製のシート状の部材を用いており、レンズ基材層144は、基材層141と同一の屈折率を有している。
単位レンズ145は、出射側に凸となる形状を有し、レンズ基材層144の出射側の面に沿って、互いに直交する2方向(水平方向及び垂直方向)に複数配列されている。
本実施形態の単位レンズ145は、図2(a)に示すように、半径r(r=25μm)の球形の一部形状(略半球状)であり、シート面の法線方向から見て、単位レンズ145が互いに点接触しており、単位レンズ145の外形となる円形の中心は、間隔2rで等間隔に格子状に配列されている。また、本実施形態の単位レンズ145の配列ピッチP=2r=50μmであり、レンズ高さhはh=r=25μmである。
この単位レンズ145は、レンズ基材層144の出射側(LCDパネル11側)となる面に、紫外線硬化型樹脂を用いて形成されている。
接合層146は、基材層141と反射層142及びレンズ基材層144とを接合する作用を有する層であり、光透過性を有する粘着材等を用いて形成されている。本実施形態の接合層146は、基材層141及びレンズ基材層144と屈折率が略等しい感圧型の接着材を塗布して形成され、その厚さは2μmである。しかし、これに限らず、接合層146は、感光型等の各種粘着材や接着材、両面に粘着性を有する粘着シート等を適宜選択して用いることができる。
本実施形態のレンズシート14の製造方法の一例を以下に説明する。
まず、レンズ基材層144の片面に、紫外線硬化型樹脂を塗布し、紫外線成形と呼ばれる方法により、単位レンズ145を形成する。
次に、レンズ基材層144の単位レンズ145とは反対側となる面に、アルミニウムを蒸着することにより、蒸着層(反射層142)を形成する。
この状態で、単位レンズ145側から、レンズシート14のシート面の法線方向に平行な平行光を照射する。本実施形態では、平行光としてYAGレーザの2倍波(波長532nm)を、照射量0.01J/cmで照射する。
平行光は、単位レンズ145のレンズ形状によって集光されながら、レンズ基材層144を透過して蒸着層に到達する。このとき、単位レンズ145の頂点tから蒸着層までの距離は、単位レンズ145の頂点tから平行光の集光点(焦点)fの距離Fに比べて短いので、平行光(レーザ)は、蒸着層上にはある程度の広がりを持った状態で到達し、到達した部分の蒸着層をレーザのエネルギーによって除去する。これにより、開口部143が形成される。
次に、片面に感圧型の接着材を塗布する等によって接合層146が形成された基材層141を、反射層142及び開口部143上に貼付する。このとき、開口部143は、接合層146によって充填される。以上により、レンズシート14が完成する。
このレンズシート14は、レンズシート14の厚み方向(シート面の法線方向)において、単位レンズ145の頂点tと集光点(焦点)fとの距離Fと、頂点tと反射層142の出射側の面との距離Mとは、
M≦F ・・・(式1)
という関係を満たしていることが好ましい。
加えて、このレンズシート14は、レンズシート14の厚み方向(シート面の法線方向)において、単位レンズ145間の谷底となる点vとレンズシート14に光が入射する入射面(すなわち、基材層141の光源側の面)141aとの距離をT(cm)、点vより入射側(光源側)となる領域の密度とヤング率を、それぞれ、C(g/cm)、E(gf/cm)、このレンズシート14の短辺方向(垂直方向)の寸法をL(cm)としたとき、
T>((C×L)/(16×E))1/2 ・・・(式2)
を満たしていることが好ましい。なお、1gf/cm=98Paである。
以下にこの理由を説明する。
図3は、(式1)及び(式2)について説明する図である。図3では、理解を容易にするために、接合層や、接合層とレンズ基材層、接合層と基材層との境界を省略して示している。また、図3及び以下の従来例の説明において、本実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
まず、(式1)について説明する。
図3(a)に示すレンズシート54は、その厚み方向において、単位レンズの頂点tから集光点fまでの距離Fが、単位レンズ145の頂点tから反射層542までの距離M2よりも短く、M2>Fである。そして、レンズシート54は、基材層を備えておらず、レンズシート54の最も入射側の面に、開口部543を有する反射層542が形成されている。
このレンズシート54に拡散光が入射するとき、図3(a)に示すように、一部の光L2は、反射層542で反射されてレンズシート54には入射せず、発光管13側へ戻されて再利用される。
一方、開口部543から入射する光は、レンズシート54の入光面54aで屈折され、レンズシート54中を進む。しかし、レンズシート54は、M2>Fであるため、開口部543から単位レンズ145までの距離が長く、開口部543の入光面54aから入射した一部の光L1は、入射した開口部543に対応する単位レンズ145に入射せずに、隣接する他の単位レンズ145等から出射する。
そのため、単位レンズ145による集光作用を十分に発揮できず、そのような光L1が、レンズシート54に対して斜め方向、すなわち、レンズシート54のシート面の法線方向に対して大きな角度をなす方向に出射し、集光性が低下する場合がある。
これを防止し、開口部543に対応する単位レンズ145から光を出射させるために、レンズシート14は、(式1)を満たす、すなわち、単位レンズの頂点tから反射層142までの距離Mが、単位レンズ145の頂点tから集光点fまでの距離Fよりも短いことが好ましい。本実施形態のレンズシート14は、M=h+d2=25+40=65μm、F=72μmであり、M≦Fを満たしており、高い集光性を発揮することができる。
次に、(式2)について説明する。
図3(b)に示すレンズシート64は、基材層を備えておらず、開口部643がレンズの集光点(焦点)f付近に形成されており、単位レンズ145の頂点tから入光面64a(反射層642)までの距離M3と、頂点tから集光点fまでの距離Fとは、M3=Fであり、(式1)を満たしている。従って、レンズシート64は、前述のレンズシート54に比べて集光性の点では優れているといえる。
このレンズシート64を含め、複数配列されたレンズ形状をLCDパネル11側に有するレンズシートをLCDパネル11の光源側に配置する場合には、LCDパネル11の液晶の画素の大きさと、レンズシート64の単位レンズ145の大きさとの関係に起因したモワレの発生を防ぐために、単位レンズ145のピッチPを液晶の画素より細かくする必要がある。
そのため、単位レンズ145のピッチPは、約50μm〜100μmの範囲内にすることが好ましい。
また、図3(b)に示すように、M3=Fであって、単位レンズ145の形状が半球状である場合には、単位レンズ145の幅(すなわち、単位レンズ145の配列ピッチP)と、単位レンズの谷底となる点vから集光点fまでの寸法は、略等しい。従って、単位レンズ145の配列ピッチPと、点vから入光側の面までの寸法T3とが略等しい。そのため、配列ピッチPが約50μm〜100μmの範囲内であると、寸法T3も約50μm〜100μmの範囲内の大きさとなる。
ここで、レンズ形状を有する光学シート等では、レンズ形状等による凹凸が形成されておらず、略一定の厚さを有する部分、すなわち、単位レンズ145の谷底となる点vからレンズシート64の入光面64aまでの部分の寸法T3が、レンズシート64の剛性に大きな影響を与え、レンズシートの平面性を維持し変形を防止する観点から重要となる。
例えば、乳白板等のように剛性が高い光学シートでは、一般的に、約200μm〜300μm、厚いものでは1mm以上の厚みを有している。しかし、寸法T3<200μmであるような、厚みの薄いレンズシート64を、画面サイズが対角30インチ程度と比較的大きな透過型表示装置(面光源装置)の部材として用いると、レンズシート64自体の剛性が低いのでレンズシート64が撓む等の変形が生じ、この変形に生じた輝度ムラ等が発生する。そして、この傾向は、単位レンズ145が微細化するにつれて、また、透過型表示装置の大画面化にともないレンズシートが大型化するにつれて、より大きくなる。
そこで、レンズシート14は、(式2)を満たしている事が好ましい。
この(式2)は、レンズシート14の厚み方向における単位レンズ145間の谷底となる点vとレンズシート14の入射面141aとの間の寸法Tが、レンズシート14の使用状態において、撓み等の変形を生じることのない十分な厚さを有していることを意味している。
シートの短辺方向の長さLが(式2)に含まれている理由は、一般的な透過型表示装置の使用状態において、画面の上下方向(垂直方向)は、画面の短辺方向に相当し、使用状態における垂直方向は、自重等によって容易に変形し易いためである。
また、レンズシート14の総厚ではなく、寸法Tが、レンズシート14の変形の度合いに影響を与える理由は、上述のように、レンズシート14の剛性は、レンズシート14において凹凸が形成されておらず、略一定の厚さを有する部分、すなわち、単位レンズ145間の谷底となる点vからレンズシート14の入射面141aまでの部分の寸法Tに大きな影響を受けるからである。
仮に、T≦((C×L)/(16×E))1/2である場合には、そのレンズシートは、平面性や自立性を維持するために十分な剛性を備えておらず、自重等によってレンズシートに撓みや凹みが生じ、輝度ムラ等の表示不良の原因となる。
以上のことから、レンズシートは、(式2)を満たしていることが好ましい。
本実施形態のレンズシート14は、上述の(式1)及び(式2)を満たすために、反射層142を集光点fよりも単位レンズ145側となる位置に形成し、反射層142の入射側には基材層141を貼付している。
なお、本実施形態のレンズシートでは、寸法Tに含まれる領域内に、接合層146や反射層142が含まれているが、そのヤング率や厚み等を(式2)に用いていない理由は、接合層146及び反射層142が、基材層やレンズ基材層に比べて非常に厚さが薄く、レンズシートの変形に寄与する度合いが小さいためである。
次に、反射層142の拡散反射率について説明する。
図4は、反射層の拡散反射について説明する図である。図4(a)に示すレンズシート74は、本実施形態のレンズシート14と略同様の形態であるが、反射層742の拡散反射率が大きい点が異なる。なお、図4において、本実施形態のレンズシート14と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付している。
図4(a)に示すレンズシート74のように、レンズシート74の内部に、拡散反射率の大きい反射層742を形成した場合、反射層742で拡散反射された光の一部(光L3)は、レンズシート74の中を入光面74aで屈折した角度αよりも大きな角度βで進む。
例えば、基材層741の屈折率が1.6である場合に、90°の角度でレンズシートに入射した光は、入射面741aで屈折され、屈折角は38.68°となる。入射角が90°以下であれば屈折角もこれより小さい値となる。従って、拡散反射作用を有する反射層742で反射されない場合、レンズシート74の中を入射面74aの法線に対して、38.68°の角度以上の角度で進む光はない。
しかしながら、反射層742の拡散反射率が大きい場合には、反射層742で大部分の光が拡散反射されることにより、この角度(38.68°)より大きな角度で進む光(例えば、光L3)が増加する。このような光は、図4(a)に示すように、開口部743を通ってレンズシート74のシート面の法線方向に対して大きな角度で出射する傾向があり、これにより、レンズシート74の集光効果が低下する。
これに対して、本実施形態の反射層142のように、主に鏡面反射を行う反射層であれば、図4(b)に示す光L4のように、反射層142で反射した殆どの光は、入光面141aで全反射することなく発光管13側へ戻され、再利用される。
従って、レンズシート14は、高い集光効果を得るために、すなわち、反射層142の拡散反射率が小さいこと、具体的には、反射層142の拡散反射率が10%以下であることが好ましい。
Figure 2011039189
表1は、反射層142の拡散反射率の大きさとレンズシートの集光性との関係を示している。
本実施形態のレンズシート14と同様の形態であるが拡散反射率が異なるレンズシートをそれぞれ用意して本実施形態と同様の面光源装置を作成し、その集光性を評価した。評価方法は、面光源装置からの出射光の広がりを測定し、半値角15°以内であり、視野角30°以上の領域の輝度が中心輝度の1/10以下であるものを良好とした。
表1に示すように、反射層の拡散反射率が15%、20%のレンズシートでは、集光性が落ちている。これは、反射層によって拡散反射されることにより、上述のように所望しない方向(視野角範囲外)へ出射する光(例えば、図4に示す光L3)の量が増えるからである。
これに対して、反射層の拡散反射率が5%、10%のレンズシートでは、反射層によって反射された光は確実に発光管側へ戻されて再利用され(例えば、図4(b)に示す光L4)そのような不要な方向へ出射する光が低減されるので、集光性が高く、正面輝度の高い照明を行うことができる。
本実施形態の反射層142は、鏡面反射率が高いアルミニウムを蒸着することにより形成され、その拡散反射率は5%であるので、上述の好ましい範囲を満たしている。
ここで、本実施形態のレンズシートと比較するために、不図示の比較例1,2のレンズシートを用意した。
比較例1のレンズシートは、基材層141を備えていない点以外は、本実施形態のレンズシート14と同様の形態である。
比較例2のレンズシートは、レンズ基材層144の厚さd2が、d2=70μmである点以外は、本実施形態のレンズシートと同様の形態である。
まず、(式1)に関して、本実施形態のレンズシート14は、上述のように、M=h+d2=65μm、F=72μmであり、M≦Fを満たしている。
比較例1のレンズシートは、基材層141を備えていない点以外は、本実施形態のレンズシートと同様の形態であるので、(式1)を満たしている。
比較例2のレンズシートは、d2=70μmであるので、M=h+d2=25+70=95μmとなり、F=72μmであるから、(式1)を満たしていない。
また、本実施形態のレンズシート14及び比較例1,2のレンズシートは、レンズ基材層144として、PET製のシート状の部材を用いている。また、本実施形態のレンズシート14と比較例2のレンズシートは、基材層141としてPET製のシート状の部材を用いている。
本実施形態のレンズシート14の基材層141及びレンズ基材層144のPET製のシート状の部材の密度C及びヤング率Eは、C=1.4g/cm、E=4×10gf/cmである。また、本実施形態のレンズシート14及び比較例のレンズシートは、その短辺の寸法LがL=374mm=37.4cmである。
これらの値を(式2)上記の式に代入すると、(式2)の右辺は、
((C×L)/(16×E))1/2=((1.4×37.4)/(16×4×10))1/2≒0.0107
となる。
このとき、本実施形態のレンズシート14は、寸法T≒d1+d2=125μmである。従って、本実施形態のレンズシート14は、T≒125μm=0.0125cm>0.0107cmとなり、(式2)を満たしている。
これに対して、比較例1のレンズシートにおいて、谷底となる点vから比較例1のレンズシートの入光面(反射層142)までの寸法T2とすると、寸法T2は、レンズ基材シートの厚さd2に等しく、T2=d2=40μmである。従って、比較例1のレンズシートは、T2=40μm=0.0040cm<0.0107cmとなり、(式2)を満たしていない。
また、比較例2のレンズシートにおいて、谷底となる点vから比較例2のレンズシートの入光面(基材層141の入射側の面)までの寸法Tは、寸法T=d1+d2=85+70=155μm=0.0155cm>0.0107cmとなり、(式2)を満たしている。
次に、本実施形態のレンズシート14と、上述の比較例1,2のレンズシートとを用いた透過型表示装置をそれぞれ用意し、その正面方向の輝度や、輝度ムラ、レンズシートの撓み等を調べた。なお、本実施形態のレンズシート14及び比較例1,2のレンズシートは、ともに、対角30インチサイズ、縦横比9:16(縦374mm、横664mm)の透過型液晶表示装置に用いている。また、本実施形態のレンズシート14及び比較例のレンズシートに対して光源となる光は、反射層142側から、発光源に起因する輝度ムラの影響を除外するために、シート面の法線方向に対して、±40°の範囲でほぼ輝度が一定で、±70°で輝度が80%程度になり、ほぼ均一に拡散している光を用いた。
比較例1のレンズシートを用いた透過型表示装置では、使用状態において比較例1のレンズシートに撓みが発生しており、それに起因する輝度ムラが観察された。これは、比較例1のレンズシートが基材層を備えておらず、平面性の維持に有効なレンズシートの厚み(厚さ方向における、単位レンズ間の谷底となる点から入射面(すなわち、比較例1のレンズシートでは開口部)までの寸法)が薄く、透過型表示装置に配置された場合に光学シートとして平面性を維持するために十分な剛性を備えていないためである。
また、比較例2のレンズシートを用いた透過型表示装置では、比較例2のレンズシートは、十分な剛性を有しており、撓みや変形等は生じておらず、撓み等に起因する輝度ムラは観察されなかった。しかし、比較例2のレンズシートを用いた透過型表示装置では、その画面の垂直方向(画面上下方向)における輝度分布を測定したところ、半値角は約20°であり、また、画面の法線方向に対して30°以上の角度をなす方向においては、中心輝度(画面の正面方向における輝度)の約1/8の輝度を有しており、集光性は低く、正面方向に集光した光は得られなかった。
これに対して本実施形態のレンズシート14を用いた透過型表示装置1では、単位レンズ145に対して直交する方向(シート面の法線方向)に対して半値角が10°に集光された光が得られ、視野角30°以上の領域の輝度は中心輝度に対して約1/20未満であり、光の利用効率は非常に高く、かつ、集光性が高く正面輝度の高い映像が表示された。また、本実施形態のレンズシート14には撓みや凹み等の変形が生じておらず、透過型表示装置1では、レンズシート14の変形に起因した輝度ムラ等は観察されず、均一性の高い映像が表示された。
以上のことから、本実施形態によれば、レンズシート14は、(式1)を満たす位置に反射層142が形成されており、(式2)を満たす寸法Tを有しているので、レンズシートとしての使用状態において平面を維持するために十分な厚み(剛性)を得ることができる。よって、レンズシート14の変形を防止し、変形に起因した輝度ムラ等の表示不良の発生を低減することができる。
また、本実施形態によれば、レンズシート14は、(式1)を満たしており、反射層の拡散反射率が10%以下であるので、シート面の法線方向に対して大きな角度をなして出射し、所望する視野角範囲外へ進む光を低減し、集光性を高めることができる。
従って、輝度ムラが小さく、輝度の高い良好な映像を表示できる面光源装置及び透過型表示装置とすることができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態において、反射層142は、厚み方向において、基材層141とレンズ基材層144との間に形成される例を示したが、これに限らず、例えば、レンズ基材層144を備えず、基材層の一方の面に単位レンズが形成され、基材層の内部に反射層が形成される形態としてもよい。
このとき、レンズシートは、厚さ方向における、単位レンズの頂点tと反射層との距離をM、シート面の光線方向に平行な平行光を単位レンズ側から入射させた場合に平行光が集光する集光点fと前記単位レンズの頂点との距離をFとするとき、
M≦F
という関係を満たし、かつ、基材層の厚みをD、レンズシートを面光源装置に配置した使用状態における画面垂直方向の寸法をL、基材層の密度をC、基材層のヤング率をEとするとき、
D>((C×L)/(16×E))1/2
という関係を満たすことが望ましい。
なお、このとき、基材層の厚さDは、単位レンズ間の谷底となる点から基材層の入射面までの距離に等しい。
(2)本実施形態において、単位レンズ145は、略半円球状である例を示したが、これに限らず、例えば、長軸又は短軸がシート面に直交する回転楕円体の一部形状としてもよいし、2つ以上の曲面からなる凸形状としてもよい。
また、本実施形態において、単位レンズ145は、シート面に沿って互いに直交する二方向に複数配列される例を示したが、これに限らず、例えば、シート面に沿って一方向に複数配列される形態としてもよい。このとき、単位レンズの形状は、長軸又は短軸がシート面に直交する楕円筒の一部形状や、2つ以上の曲面からなる筒形状の一部形状としてもよい。
(3)本実施形態において、単位レンズ145は、レンズシート14のシート面の法線方向から見て、単位レンズ145の外形の中心が格子状に配列される例を示したが、これに限らず、例えば、単位レンズ145の外形となる円形の中心が千鳥状に配列され、隣接する単位レンズ145の中心を結ぶ直線によって正三角形が描けるように配列されてもよい。このように配列することにより、レンズシート14の出射側の面に単位レンズ145が形成された領域が占める面積が大きくなり、より集光性を高めることができる。
(4)本実施形態において、開口部143は、接合層146を形成する接着材が充填されている例を示したが、これに限らず、空気が充填されていてもよいし、基材層141やレンズ基材層144を形成する樹脂によって充填されていてもよい。なお、開口部143は、光透過性が高い状態であれば、その屈折率は、基材層141及びレンズ基材層144の屈折率より高くてもよいし、低くてもよいし、略同じ屈折率であってもよく、その屈折率に関して特に制限はないので、自由に選択して使用することができる。
(5)本実施形態において、面光源装置10は、反射板12,発光管13,レンズシート14を備える例を示したが、これに限らず、例えば、発光管13とレンズシート14との間に、乳白板等の光を拡散する作用を有する光学シートを配置してもよい。このような光拡散性を有する拡散シートを備えることにより、発光管13の位置等に起因する輝度ムラ(所謂、管ムラ)を低減し、より均一性の高い面光源装置、透過型表示装置とすることができる。
(6)本実施形態において、単位レンズ145は、紫外線硬化型樹脂を用いて紫外線成形と呼ばれる方法により形成される例を示したが、これに限らず、例えば、電離放射線硬化型樹脂等の他の光硬化型樹脂を用いて形成してもよい。
また、単位レンズ145は、ポリカーボネート(PC)樹脂、スチレン樹脂等の光透過性の高い熱可塑性樹脂を用いた押し出し成形や、プレス成形等により形成してもよい。
(7)本実施形態において、レンズ基材層144の片面に単位レンズ145を形成し、他方の面に開口部143を有する反射層142を形成し、反射層142側の面に、接合層146を介して基材層141を貼付する例を示したが、これに限らず、例えば、反射層142側の面に直接基材層141を押し出し成形する等により基材層141を形成してもよい。
また、片面に単位レンズ145を形成したレンズ基材層144の他方の面に、感光することによって粘着性を失う粘着剤を塗布し、その粘着剤層の表面にアルミニウムや銀等を蒸着又は転写することにより反射層を形成し、平行光を照射して光が到達した部分の粘着剤層の粘着性を失わせることにより、その部分の反射層を除去して開口部143を形成してもよい。
さらに、開口部143を形成する際に照射する平行光は、YAGレーザに限らず、半導体レーザや、CO2レーザ等の他の赤外光レーザを用いてもよいし、可視光レーザを用いてもよい。
(8)本実施形態において、面光源装置の発光源として、線光源である発光管13が垂直方向(画面の上下方向)に配列される例を示したが、これに限らず、例えば、水平方向(画面の左右方向)に配列してもよいし、点光源であるLED(Light Emitting Diode)光源を発光源とし、このLED光源がシート面に平行であって互いに直交する二方向(水平方向及び垂直方向)に配列される形態としてもよいし、面状に発光する面光源を用いてもよい。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
1 透過型表示装置
10 面光源装置
11 LCDパネル
12 反射板
13 発光管
14 レンズシート

Claims (7)

  1. 面光源装置に用いられ、
    出射側の面に複数配列された凸形状の単位レンズと、
    前記単位レンズよりも入射側に形成され、前記単位レンズに対応する位置に形成された複数の開口部を有する反射層と、
    を備える光学シートであって、
    該光学シートの厚さ方向において、前記単位レンズの頂点と前記反射層との距離をM、シート面の光線方向に平行な平行光を前記単位レンズ側から入射させた場合に前記平行光が集光する集光点と前記単位レンズの頂点との距離をFとするとき、
    M≦F
    という関係を満たし、
    前記厚さ方向における前記単位レンズの間の谷底となる点と入射側の面との距離をT、
    該光学シートを前記面光源装置に配置した使用状態における画面垂直方向の寸法をL、
    前記厚さ方向において前記谷底となる点よりも入射側の領域の密度をC、前記領域のヤング率をEとするとき、
    T>((C×L)/(16×E))1/2
    という関係を満たすこと、
    を特徴とする光学シート。
  2. 面光源装置に用いられ、
    基材層と、
    前記基材層の出射側の面に複数配列された凸形状の単位レンズと、
    前記単位レンズよりも入射側に形成され、前記単位レンズに対応する位置に形成された複数の開口部を有する反射層と、
    を備える光学シートであって、
    該光学シートの厚さ方向において、前記単位レンズの頂点と前記反射層との距離をM、シート面の光線方向に平行な平行光を前記単位レンズ側から入射させた場合に前記平行光が集光する集光点と前記単位レンズの頂点との距離をFとするとき、
    M≦F
    という関係を満たし、
    前記基材層の厚みをD、
    該光学シートを前記面光源装置に配置した使用状態における画面垂直方向の寸法をL、
    前記基材層の密度をC、前記基材層のヤング率をEとするとき、
    D>((C×L)/(16×E))1/2
    という関係を満たすこと、
    を特徴とする光学シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の光学シートにおいて、
    該光学シートは、シート面の法線方向から見た平面形状が略矩形状であり、
    前記画面垂直方向は、該光学シートの短辺方向であること、
    を特徴とする光学シート。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の光学シートにおいて、
    前記反射層の拡散反射率は、10%以下であること、
    を特徴とする光学シート。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の光学シートにおいて、
    前記厚さ方向における入射側の面から前記反射層までの領域は、そのヘイズ値が10%以下であること、
    を特徴とする光学シート。
  6. 光を発する光源部と、
    請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の光学シートと、
    を備える面光源装置。
  7. 請求項6に記載の面光源装置と、
    前記面光源装置によって背面から照明される透過型表示部と、
    を備える透過型表示装置。
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