JP2011037558A - シート体の巻径算出方法及び用紙の搬送を制御する制御方法並びにプリンタ - Google Patents

シート体の巻径算出方法及び用紙の搬送を制御する制御方法並びにプリンタ Download PDF

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Abstract

【課題】コスト高及び装置の大型化を抑制しながらも、ロールの外径を精度よく算出することができるプリンタにおけるシート体の巻径算出方法及びそれを用いてプリンタにおける用紙の搬送を制御する制御方法並びにプリンタを提供する。
【解決手段】シート体を少なくとも送り出す方向へ送り出し可能なロールと、該ロールからのシート体を搬送方向下手側へ搬送可能な搬送ローラとを備えたプリンタにおけるシート体の巻径を算出する方法であって、その方法は、前記シート体を張った状態で前記ロールを所定の一定角度回転させることにより該シート体を送り出したときの該ロールの回転角度を検出する工程と、該工程により検出される一定の回転角度に対応する前記搬送ローラによるシート体の搬送量を検出する工程と、該搬送量及び前記回転角度の情報に基づいて該ロールに巻き取られているシート体の巻径を算出する工程を備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、特に昇華型のプリンタにおいて有用なプリンタにおける例えば、印刷する用紙やインクリボンなどのシート体の巻径算出方法及びその巻径算出方法を用いてプリンタにおける用紙の搬送を制御する制御方法に関する。
上記昇華型のプリンタでは、用紙が巻回されたロールから用紙を送り出し、送り出された用紙を搬送ローラを介して搬送方向下手側へ搬送する。そして、搬送された用紙と対向して設けられたインクリボンフィルムとをサーマルヘッド付近の所定範囲で重ね合わせる。この後、インクリボンフィルムの上にサーマルヘッドを押し付け、その状態で用紙を所定長さだけ巻き戻しつつ、用紙と同一方向にインクリボンを移動させることで、インクリボンのインクを用紙に転写し印刷を行う。印刷後の用紙は、排出口付近に備えたカッタで切断された後、排出口から排出される。
ところで、印刷する枚数が多くなればなるほど、ロールから送り出されて排出口から排出される用紙が多くなることから、用紙が巻き取られているロールの外径は次第に小さくなっていく。一方、このロールの外径が変動しても、ロールの回転角度(回転量)が一定である。それ故、ロールからの用紙の送り出し量(送り出し距離)は、ロールの外径によって変動してしまう。つまり、ロールの外径が小さくなるほど用紙の送り出し量が少なくなる。ところが、搬送ローラによる搬送量(搬送距離)は常に一定であるため、搬送ローラによる搬送量とロールからの用紙の送り出し量とがロールの外径の大きさによって一致せず、次のような不都合があった。
例えば、ロール径が最大径のときの用紙の送り出し量と搬送ローラからの搬送量とが同一になるように設定していると、ロール径が小さくなったときに、ロールからの送り出し量が搬送ローラによる搬送量よりも少なくなるため、用紙が必要以上に引っ張られてしまう不都合が発生することがある。また、ロールに用紙を巻き戻して印刷する際に、ロール径が小さいと、ロールからの巻き取り量が搬送ローラによる搬送量よりも少なくなるため、必要以上にロール紙が弛んでしまい、用紙がプリンタ内で詰まることやガイド等の他物に用紙を当接して傷つけてしまう不都合が発生することもある。
また、用紙と対向配置されるインクリボンは、ロールが回転することにより送り出され、印刷の度に巻取ロールにインクリボンが巻き取られる構成になっている。この場合も用紙と同様に、印刷回数が多くなればなるほど、ロール径が小さくなる一方で、巻取ロール径が大きくなる。この場合も、ロールの送り出し量と巻取ロールの巻取量とがロールの大きさによって一致せず、前記不都合を招くことがある。
そこで、インクリボンを所定量だけロールに巻き戻して印刷を行う場合に、インクリボン上の頭出しマークを検出するセンサによりインクリボンの移動量を検出し、その移動量に対するロールの回転角度を、回転ディスクと検出部とを有する光学式のエンコーダにより検出する。このように移動量とその移動量に対応するインクリボンロールの回転角度の情報に基づいてロールの外径を算出し、そのロールの外径に基づいてロールの回転量を調整することでインクリボンの巻き戻し量が常に所定量になるようにしたものが既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−196575号公報(段落0013,0014参照)
上記特許文献1の構成によれば、センサによりインクリボンの移動量を検出開始する時点において、光学式のエンコーダの検出部とこの検出部により検出するスリットの位置関係によっては、正確な角度検出を行うことができない。つまり、多数のスリットが形成されている回転ディスクにおいて周方向で隣り合うスリット間の中間部に検出部が位置している場合に、回転ディスクが回転して中間部からスリットを検出部が検出するまでの間は検出部がOFF状態のままである。このため、センサによりインクリボンの移動量の検出を開始しているにもかかわらず、検出部がスリットを検出するまでの間は角度検出を開始しない。その結果、実際に回転した回転角度よりも小さな回転角度を検出してしまい、検出精度が悪化することがある。
因みに、小さなピッチでスリットが形成される精度(分解能)の高いエンコーダを用いることが考えられるが、コスト高になるだけでなく、ロールの回転軸が大型化して装置の大型化を招き、実施し難いものであった。
そこで、本発明はかかる状況に鑑みてなされたものであって、その解決しようとするところは、コスト高及び装置の大型化を抑制しながらも、ロールの外径を精度よく算出することができるプリンタにおけるシート体の巻径算出方法及びそれを用いてプリンタにおける用紙の搬送を制御する制御方法並びにプリンタを提供することにある。
即ち、本発明のシート体の巻径算出方法は、前述の課題解決のために、巻回されたシート体を少なくとも送り出す方向へ送り出し可能なロールと、該ロールからのシート体を搬送方向下手側へ搬送可能な搬送ローラとを備えたプリンタにおけるシート体の巻径を算出する方法であって、前記シート体を前記ロールと前記搬送ローラとの間で張った状態で該ロールが所定の一定角度回転したときの該ロールの回転角度を検出する工程と、該工程により検出される一定の回転角度に対応する前記搬送ローラによるシート体の搬送量を検出する工程と、該搬送量及び前記回転角度の情報に基づいて該ロールに巻き取られているシート体の巻径を算出する工程を備えたことを特徴としている。
上記のように、シート体を張った状態でロールを所定の一定角度回転させてシート体を送り出したときのロールの回転角度を検出し、この回転角度に対応する搬送ローラによるシート体の搬送量を検出することによって、実際にロールが回転した回転角度を検出することができ、その検出した回転角度分に対応する搬送ローラによるシート体の搬送量を検出できる。よって、ロール径が大きい場合でも小さい場合でも精度よく検出できる。しかも、シート体が張った状態で検出するので、ロールが空回りすることがなく、実際に送り出したシート体の回転角度を確実に検出することができる。
また、本発明のシート体の巻径算出方法は、シート体を巻き取る方向へ前記ロールを駆動し、この駆動に伴って検出されるロールの回転角度変化を検出しておき、該回転角度変化がなくなることによりシート体を張った状態にしてもよい。
上記のように、ロールの回転角度変化がなくなるまでシート体を巻き取る方向へロールを駆動すれば、弛んだシート体が張られたことを確実に検出することができる。
本発明の用紙の搬送を制御する制御方法は、前記シート体が用紙からなり、前記ロール又は前記搬送ローラの少なくとも何れか一方を駆動して該ロールと該搬送ローラとの間で用紙のたるみを形成し、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のプリンタにおけるシート体の巻径算出方法により算出された巻径に基づいて、前記ロールから送り出される用紙の送り出し量と該用紙を前記搬送ローラにより送り出される搬送量とが同一になるように、該ロールの駆動回転速度及び該搬送ローラの駆動回転速度の少なくとも一方を調整する工程を備えさせたことを特徴としている。
また、本発明は、巻回されたシート体を少なくとも送り出す方向へ送り出し可能なロールと、該ロールからのシート体を搬送方向下手側へ搬送可能な搬送ローラとを備えたプリンタであって、前記シート体を前記ロールと前記搬送ローラとの間で張った状態で該ロールが所定の一定角度回転したときの該ロールの回転角度を検出する回転角度検出手段と、該回転角度検出手段により検出される一定の回転角度に対応する前記搬送ローラによるシート体の搬送量を検出する搬送量検出手段と、該搬送量検出手段により検出される搬送量及び前記回転角度検出手段により検出される回転角度の情報に基づいて該ロールに巻き取られているシート体の巻径を算出する算出手段を備えたことを特徴とするプリンタであってもよい。
また、本発明は、前記シート体が用紙からなり、前記ロール又は前記搬送ローラの少なくとも何れか一方を駆動して該ロールと該搬送ローラとの間で用紙のたるみを形成し、前記シート体の巻径を算出する算出手段により算出された巻径に基づいて、前記ロールから送り出される用紙の送り出し量と該用紙を前記搬送ローラにより送り出される搬送量とが同一になるように、該ロールの駆動回転速度及び該搬送ローラの駆動回転速度を同期させる同期手段を備えたことを特徴とするプリンタであってもよい。
本発明によれば、シート体を張った状態でロールを所定の一定角度回転させてシート体を送り出したロールの回転角度を検出し、この回転角度に対応する搬送ローラによるシート体搬送量を検出する構成とするだけで、コスト高及び装置の大型化を抑制しながらも、従来のように検出する搬送ローラの搬送量に対するロールの角度を検出したときの誤検出を招くことがないから、ロールの外径を精度よく算出することができるシート体の巻径算出方法及びその方法により巻径を算出できるように構成されたプリンタを提供することができる。また、それを用いて用紙の搬送を制御する制御方法及びその制御方法により巻径を算出する制御部を備えたプリンタをも提供することができる。
本発明に係るプリンタの全体を示す縦断側面図である。 図1のプリンタの要部を示す側面図である。 ロール径を算出するタイミングを示すフローチャートである。 (a)はロール径算出を示すフローチャート、(b)はロールと搬送ローラとの関係を示す側面図である。 本発明のプリンタにおけるロール紙の搬送を制御するためのブロック図である。
以下、本発明に係るプリンタにおけるシート体の巻径算出方法及びプリンタにおける用紙の搬送を制御する制御方法を図面に基づいて説明する。尚、ここでは、シート体として、回転体にロール状に巻かれたロール紙を挙げている。まずは、プリンタについて説明する。
図1は、熱転写式の昇華型のプリンタを示し、このプリンタは、ロール紙の巻径を算出する方法又はロール紙の巻径を算出する算出手段により巻径を算出するように構成されている。そして、その算出した巻径に基づいて後述するロール用モータ12(図5参照)及び搬送用モータ23M(図5参照)を駆動制御する制御部U(図5参照)を搭載している。
前記巻径算出方法は、前記シート体を前記ロールと前記搬送ローラとの間で張った状態で該ロールが所定の一定角度回転したときの該ロールの回転角度を検出する工程と、該工程により検出される一定の回転角度に対応する前記搬送ローラによるシート体(ロール紙)の搬送量を検出する工程と、該搬送量及び前記回転角度の情報に基づいて該ロールに巻き取られているシート体(ロール紙)の巻径を算出する工程を備えており、前記制御部Uの記憶媒体にソフトウェアとして記憶されている。
また、前記ロール紙の巻径を算出する算出手段は、後述する搬送量検出手段により検出される搬送量及び後述する回転角度検出手段により検出される回転角度の情報に基づいてロールに巻き取られているロール紙の巻径を算出する。そして、その算出手段は、前記制御部Uの記憶媒体にソフトウェアとして記憶されている。
前記プリンタは、ロール紙Pが巻回されたロール11(図4(b)参照)が収容された給紙部1と、この給紙部1から送り出されたロール紙に印刷を行うための印刷部2と、印刷部2で印刷されたロール紙を切断して外部へ排出するための排出部3とを備えている。
前記給紙部1は、図1及び図2に示すように、前記ロール11と、ロール11から送り出されたロール紙を搬送経路に沿って案内するための上下一対のガイド13a,13bと、ガイド13a,13bにより案内されたロール紙を搬送するための給紙ローラ14と、この給紙ローラ14に対向配置された給紙ピンチローラ15とを備えている。
前記ロール11は、ロール用モータ12(図5参照)の動力により正転方向及び逆転方向のいずれにも駆動回転自在に構成されるとともに、ロール用モータ12(図5参照)を駆動しないで非駆動状態にすることができるように構成されている。従って、ロール用モータ12を正転方向(図1において時計回り)へ回転させることによりロール紙を送り出すことができ、また、ロール用モータ12を逆転方向(図1において反時計回り)へ回転させることによりロール紙を巻き取ることができるようになっている。
また、前記ロール11は、ロールの回転角度(回転量)を検出する回転角度検出手段としての光学式のロータリエンコーダ(図示せず、以下単にエンコーダという)を備えている。このエンコーダは、ロール11と一体回転するように備えられると共に円周上に等間隔に並んだ複数のスリットを有する回転ディスクと、この回転ディスクを挟んで発光素子と受光素子とを対向配置して構成されている。従って、発光素子から照射された光をスリットを通して受光素子により受光することで、ON信号を図5に示す制御部Uに出力する。これにより、制御部Uがスリットを検出したと判断し、後述のようにスリットをXSlit検出することにより、ロール11が所定角度回転したと判断するように構成している。
前記印刷部2は、図2に示すように、サーマルヘッド21と、サーマルヘッド21に対向配置されたプラテンローラ22と、サーマルヘッド21とプラテンローラ22との間を通過するインクリボン28と、ロール11から送り出されたロール紙をサーマルヘッド21側へ更に送り出すための搬送ローラとしてのフィードローラ23と、このフィードローラ23に対向配置されたピンチローラ24と、プリント開始位置にロール紙が位置したことを検出するプリント開始位置センサ25と、このプリント開始位置センサ25に対向配置された案内ローラ27と、プリント開始位置センサ25側へロール紙を搬送するためのサブフィードローラ26を備えている。図2の2点鎖線がロール紙の通過経路K1を示し、一点鎖線がインクリボンの通過経路K2を示している。
前記フィードローラ23、プラテンローラ22、サブフィードローラ26のそれぞれは、図1に示す搬送用モータ23Mに図示していないギヤ及びベルトなどからなる伝導機構を介して連結され、搬送用モータ23Mの駆動力により正転方向(図1において時計回り)及び逆転方向(図1において反時計回り)へ駆動回転自在に構成されている。前記搬送用モータ23Mは、ステッピングモータからなり、ステッピングモータの出力パルス数を計測することによって、フィードローラ23により搬送されるロール紙の搬送量(搬送距離)を検出することができるようになっている。つまり、ステッピングモータの出力パルス数を計測することによって、ロール紙の搬送量を検出する搬送量検出手段を構成している。また、前記給紙ローラ14は、他のモータ(ステッピングモータでもよい)により駆動され、前記した3つのローラ23,22,26と同時に駆動してもよいし、別のタイミングで駆動することができる。尚、給紙ピンチローラ15は、ロール紙をサーマルヘッド側へ搬送するときだけ、給紙ローラ14側に接近してロール紙を搬送する状態となり、ロール紙をロール11へ巻き取る場合には、給紙ローラ14から離間してロール紙に搬送力が伝達されない状態となる。
前記インクリボン28を送り出して巻き取るインクリボン装置が設けられ、そのインクリボン装置は、供給側リボン201と、巻取側リボン202と、それらリボン201,202間を移動するインクリボンを案内するリボンガイドローラ203,204と、インクリボン28をプラテンローラ22に押し付けるための押圧ローラ206と、押し付けられたインクリボン28をロール紙から剥離させるための剥離ローラ205とを備えている。また、インクリボン28は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の3色のインク層と、L(ラミネート)層とが周期的に配置されたカラーパッチで構成されている。そして、各色の先頭には、頭出し(位置決め)用の頭出しマークが設けられ、送り出されるインクリボン28の各色のマークを透過型(反射型でもよい)のセンサ等の検出手段により検出を行う。
排出部3は、ロール紙を切断するためのカッタ31と、切断されたロール紙を排出口3Aまで排出するべく搬送するための排出ローラ32と、この排出ローラ32に対向配置された排出ピンチローラ33を備えている。
次に、前記プリンタによりロール紙に印刷される過程について説明する。
まず、ロール紙をセットし、セットされたロール紙の先端を搬送経路に位置させ、その状態で給紙ローラ14と給紙ピンチローラ15との間に挟持させてからローディングを行う。このローディングとは、ロール用モータ12を駆動してロール紙を送り出すとともに、給紙ローラ14及びフィードローラ23を駆動して印刷部2側の待機位置まで搬送することを言う。
前記のようにロール紙が待機位置に位置し、プリント開始指令が制御部Uから出力されると、待機位置から更に搬送方向下手側へロール紙を搬送する。このとき、プリント開始位置センサ25がロール紙を検出すると、ロール紙の搬送を停止する。この後、プラテンローラ22に対して離間しているサーマルヘッド21が接近側に移動してインクリボンをロール紙側へ押し付ける。この状態からロール紙をロール11側へ所定長さ巻き戻すとともに、供給側リボン201からインクリボンをロール紙の搬送速度と同一速度で送り出して巻取側リボン202に巻き取る。これにより、インクリボンがサーマルヘッド21で加熱されて例えばY(イエロー)インクが転写される。転写終了後、サーマルヘッド21をプラテンローラ22に対して離間してから、ロール紙をプリント開始位置センサ25が検出する位置まで送り出し次のM(マゼンタ)インクを転写する。続いて同じように、C(シアン)インク、ラミネート層が順に転写されてプリントが終了する。プリントが終了すると、排出口3A側へロール紙を送り出してカッタ31で切断し、切断された印刷用紙を排出口3Aを介してプリンタの外部へ排出する。
本発明では、ロール紙の巻径を所定のタイミングの時に算出しており、その算出するタイミングについて図3のフローチャートに基づいて説明する。
まず、プリンタの電源をONにし(ステップS1)、前記ローディング(リローディング)を行う(ステップS2)。このローディングの開始に伴ってロール径の算出を行い(ステップS3)、ロール紙が待機位置への搬送が完了し(ステップS4)、待機状態となる(ステップS5)。このとき、制御部Uからプリント開始信号が出力されていれば、前述したようにプリントを開始する(ステップS6)。プリント終了後、次のプリント開始信号が出力されているかを判断し(ステップS7)、次のプリントがある場合には、スキュー補正を行い(ステップS8)、次のプリント開始位置へ搬送を開始し(ステップS9)、該搬送が完了するまでロール径を算出する(ステップS10)。ロール径を算出した後は、次のプリントを行う(ステップS6)。前記プリント開始信号が出力されず、次のプリントがない場合には、スキュー補正を行って(S11)、ロール径の算出を行い(ステップS3)、ロール紙が待機位置へ搬送され(ステップS4)、待機状態となる(ステップS5)。
スキュー補正とは、ロール紙を搬送しているときに、ロール紙の姿勢がセットした正常な姿勢から変更されてしまい、その姿勢変更されたロール紙を正常な姿勢に戻すためにロール紙の姿勢を補正することを言う。
次に、ロール径を算出するための過程を図4(a)のフローチャートに基づいて説明する。
まず、ロール用モータ12を巻き取り方向(図4(b)のA方向)にON(駆動)し(ステップS21)、エンコーダの出力値に変化がないかどうかを判断する(ステップS22)。変化がないと、ロール紙の弛みが取れたと判断してロール用モータ12をOFFにする(ステップS23)。この後、搬送用モータ23Mを前記とは反対方向となる送り出し方向(図4(b)のB方向)にON(駆動)し(ステップS24)、エンコーダが予め設定されているスリット数がXSlit変化したかどうかを判断し(ステップS25)、変化したことが判断されると、搬送用モータ23MをOFFにする(ステップS26)。そして、ステップS24からステップS26の間に変化した搬送用モータ23Mのステップ数を算出し、このステップ数をYStepとする(ステップS27)。従って、前記スリット数の変化量がXSlitになったかを判断することにより、ロール11の回転角度が所定の一定角度回転したことを判断し(ロールの回転角度を検出する工程)、また、ステップ数がYStepを算出することにより、搬送ローラ23の搬送量を検出したことを判断することになる(ロール紙の搬送量を検出する工程)。次に、予め設定したエンコーダのスリット変化量(XSlit)と算出したステップ数(YStep)とからロール径を算出する(ロール紙の巻径を算出する工程、ステップS28)。前記所定の一定の回転角度は、スリット数により定められる読み込み開始スリットから読み込み完了スリットまでの間の一定の回転角度であり、スリット数を変更することで一定の回転角度を変更することができる。
前記のようにロール用モータ12を巻き取り方向(図4(b)のA方向)にON(駆動)して、ロール紙の弛みを取った後、フィードローラ23を駆動するようにしているが、ロール用モータ12の駆動を停止して、ロール11を非駆動状態とし、この状態でフィードローラ23を駆動することによりロール11が回転したことを前記エンコーダにより検出することで、ロール紙の弛みを取り、その後、ロール紙をロール11と搬送ローラ23との間で張った状態で送り出すようにしてもよい。
前記のように、エンコーダの変化量(XSlit)を検出することによって、その変化量は常に同一である。つまり、検出部が最初の読み込み開始スリットを検出してからX番目の読み込み完了スリットを検出するまでの角度は、エンコーダの回転ディスクに対する検出部の位置がどのような位置関係にあっても、常に同一の角度になり、検出誤差が発生することがない。この変化量(XSlit)に対応するフィードローラ23により搬送した搬送量(YStep)を検出することによって、ロール11のロール径を精度よく算出することができる。
前記のように算出したロール径を利用してロール用モータ12及び搬送用モータ23Mを駆動制御することを図5に示すブロック図に基づいて説明する。
エンコーダからのロール回転角を検出したときの検出信号S1と、エンコーダの検出開始から検出終了までの間の搬送用モータ23Mのパルス数を検出したときの検出信号S2とが制御部Uに入力されると、制御部Uは、予め記憶されているロール径の算出手段を用いてロール径の算出を行い、そのロール径の値に基づいてロール用モータ12の駆動回路120及び搬送用モータ23Mの駆動回路230に駆動信号を出力することによって、ロール用モータ12及び搬送用モータ23Mの駆動を制御できるように構成している。
例えば、プリント時には、ロール紙に負荷変動を与えると、印刷精度に影響が出る場合があるため、ロール11と搬送ローラ23との間でロール紙を弛ませて、所定の弛みを保持しながらロール紙を搬送するようにしている。この所定の弛みを付ける(形成する)方法としては、ロール紙の搬送中において、ロール11の巻き取り量と搬送ローラ23の搬送量との間で所定の弛みを付けることが考えられる。例えば、ロール11の巻き取り量に対して搬送ローラ23のロール11側への搬送量を多くすることによって、所定の弛みを付けることができる。所定の弛みが付いた(形成された)後は、ロール紙の送り出し量(又はロール紙の巻き取り量)と搬送用モータ23Mによるロール紙の排出側への搬送量(又はロール11側への搬送量)とが同一になるように、前記ロール径算出手段により算出されたロール径に基づいて、ロール11及び搬送ローラ23の駆動回転速度を同期させる工程(又は同期させる同期手段)を前記制御部Uに備えさせておけば、前記ロール紙の弛み量を常に一定にしてロール紙を他物に接触させることなく良好に移動(搬送)させることができる。
また、弛みを付ける(形成する)他の方法としては、ロール11と搬送ローラ23との間で互いに駆動開始のタイミングをずらして(例えばロール11の巻き取り量を搬送ローラ23のロール11側への搬送量に対して少なくすることにより)所定の弛みを付けるようにしてもよい。所定の弛みが付くと、前述と同様に、ロール紙の送り出し量(又はロール紙の巻き取り量)と搬送用モータ23Mによるロール紙の排出側への搬送量(又はロール11側への搬送量)とが同一になるように、前記ロール径算出手段により算出されたロール径に基づいて、ロール11及び搬送ローラ23の駆動回転速度を同期させる工程(又は同期させる同期手段)を前記制御部Uに備えさせておけば、前記ロール紙の弛み量を常に一定にしてロール紙を他物に接触させることなく良好に移動(搬送)させることができる。
尚、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
前記実施形態では、ロール11の回転角度を検出する検出手段として、複数のスリットが形成されたエンコーダを用いたが、スリットではなく、半円形又は円弧形の1個の開口を回転ディスクに形成し、その開口を検出している間をロール11が所定角度回転したと判断してもよい。
また、前記実施形態では、送り出し方向及び巻き取り方向の両方にロール紙を移動させる構成にしたが、送り出し方向のみロール紙を移動させる構成であってもよい。
また、前記実施形態では、ロール11の回転角度を検出する手段として、光学式のエンコーダを用いたが、磁気式のエンコーダなどであってもよい。
また、前記実施形態では、ロール紙の巻径を算出する巻径算出方法を示したが、インクリボンの巻径を算出する巻径算出方法にも適用することができ、また、この巻径算出方法により算出したインクリボン径に基づいてインクリボンの送り出し量を制御してもよい。この場合、インクリボンを送り出すロールの送り出し量と送り出されたインクリボンを巻き取る巻取ロールの巻取量とが同一になるようにロールの径を算出し、その算出した径に基づいてロール又は巻取ロールの駆動回転速度を同期させる。
また、ロールの回転角度を検出した回転角度の出力信号及び該回転角度に対応する搬送ローラによるロール紙の搬送量の出力信号を制御部Uに自動的に入力されるように構成する他、前記回転角度及び前記搬送量を例えばオペレータ(人等)が確認し、オペレータが、それら確認した回転角度及び搬送量を制御部Uに入力するように構成してもよい。
1…給紙部、2…印刷部、3…排出部、3A…排出口、11…ロール、12…ロール用モータ、13a,13b…ガイド、14…給紙ローラ、15…給紙ピンチローラ、21…サーマルヘッド、22…プラテンローラ、23…フィードローラ、23M…搬送用モータ、24…ピンチローラ、25…プリント開始位置センサ、26…サブフィードローラ、27…案内ローラ、28…インクリボン、31…カッタ、32…排出ローラ、33…排出ピンチローラ、120,230…駆動回路、201…供給側リボン、202…巻取側リボン、203,204…リボンガイドローラ、205…剥離ローラ、206…押圧ローラ、230…駆動回路、U…制御部

Claims (5)

  1. 巻回されたシート体を少なくとも送り出す方向へ送り出し可能なロールと、該ロールからのシート体を搬送方向下手側へ搬送可能な搬送ローラとを備えたプリンタにおけるシート体の巻径を算出する方法であって、前記シート体を前記ロールと前記搬送ローラとの間で張った状態で該ロールが所定の一定角度回転したときの該ロールの回転角度を検出する工程と、該工程により検出される一定の回転角度に対応する前記搬送ローラによるシート体の搬送量を検出する工程と、該搬送量及び前記回転角度の情報に基づいて該ロールに巻き取られているシート体の巻径を算出する工程を備えたことを特徴とするシート体の巻径算出方法。
  2. シート体を巻き取る方向へ前記ロールを駆動し、この駆動に伴って検出されるロールの回転角度変化を検出しておき、該回転角度変化がなくなることによりシート体を張った状態にすることを特徴とする請求項1に記載のシート体の巻径算出方法。
  3. 前記シート体が用紙からなり、前記ロール又は前記搬送ローラの少なくとも何れか一方を駆動して該ロールと該搬送ローラとの間で用紙のたるみを形成し、請求項1又は請求項2に記載のシート体の巻径算出方法により算出された巻径に基づいて、前記ロールから送り出される用紙の送り出し量と該用紙を前記搬送ローラにより送り出される搬送量とが同一になるように、該ロールの駆動回転速度及び該搬送ローラの駆動回転速度を同期させる工程を備えたことを特徴とする用紙の搬送を制御する制御方法。
  4. 巻回されたシート体を少なくとも送り出す方向へ送り出し可能なロールと、該ロールからのシート体を搬送方向下手側へ搬送可能な搬送ローラとを備えたプリンタであって、前記シート体を前記ロールと前記搬送ローラとの間で張った状態で該ロールが所定の一定角度回転したときの該ロールの回転角度を検出する回転角度検出手段と、該回転角度検出手段により検出される一定の回転角度に対応する前記搬送ローラによるシート体の搬送量を検出する搬送量検出手段と、該搬送量検出手段により検出される搬送量及び前記回転角度検出手段により検出される回転角度の情報に基づいて該ロールに巻き取られているシート体の巻径を算出する算出手段を備えたことを特徴とするプリンタ。
  5. 前記シート体が用紙からなり、前記ロール又は前記搬送ローラの少なくとも何れか一方を駆動して該ロールと該搬送ローラとの間で用紙のたるみを形成し、前記シート体の巻径を算出する算出手段により算出された巻径に基づいて、前記ロールから送り出される用紙の送り出し量と該用紙を前記搬送ローラにより送り出される搬送量とが同一になるように、該ロールの駆動回転速度及び該搬送ローラの駆動回転速度を同期させる同期手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載のプリンタ。
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