JP2011033887A - レンズ装置 - Google Patents

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義孝 森
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Abstract

【課題】容易にレンズの芯出しを行なうことができるレンズ装置を提供すること。
【解決手段】本発明のレンズ装置は、レンズが取り付けられるレンズ枠と、略円筒形状で構成され当該略円筒形状の端面に前記レンズ枠が取り付けられる保持枠と、前記レンズ枠を前記保持枠に向かって付勢する板バネと、を有し、前記保持枠は、前記端面に略円形状にエッジ部が設けられ、当該エッジ部に囲まれた領域であって直径が前記レンズ枠の外径よりも大きく前記レンズ枠が収納されるレンズ枠収納領域と、外周面から前記レンズ枠収納領域まで貫通する貫通孔とを備えること、を有することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明はレンズ装置に係り、特にレンズ装置のレンズ保持構造に関する。
従来、テレビの取材等で使用される持ち運び可能なENG(Electronic News Gathering)カメラに用いられるレンズ装置として、インナーフォーカス方式のレンズ装置やリアフォーカス方式のレンズ装置が知られている(特許文献1、2)。
このようなレンズ装置において、マスターレンズなどのレンズが取り付けられたレンズ枠を保持枠に取り付ける際には、レンズの芯出しを行う(レンズの偏芯を調整する)必要がある。従来技術においては、保持枠には、レンズの光軸に対し垂直なXY方向の2方向について外周面から内周面に向かって、レンズ枠取付部に貫通したネジ孔が形成されていた。そして、このネジ孔にネジを取り付けて、レンズ枠取付部に取り付けられたレンズ枠をネジの締結力によって押したり引いたりして、レンズの芯出しを行なっていた。
特開平9−211303号公報 特開2007−148021号公報
しかしながら、従来技術のようにネジの締結力でレンズの芯出しを行なうには熟練度を要する。そのため、作業者の熟練度が低い場合には、ネジを回し過ぎることにより、レンズ枠にネジの締結力が大きく作用してレンズ枠を変形させてしまうおそれや、保持枠自体が変形してしまうおそれがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、容易にレンズの芯出しを行なうことができるレンズ装置を提供すること、を目的とする。
前記目的を達成するために本発明のレンズ装置は、レンズが取り付けられるレンズ枠と、略円筒形状で構成され当該略円筒形状の端面に前記レンズ枠が取り付けられる保持枠と、前記レンズ枠を前記保持枠に向かって付勢する板バネと、を有し、前記保持枠は、前記端面に略円形状にエッジ部が設けられ、当該エッジ部に囲まれた領域であって直径が前記レンズ枠の外径よりも大きく前記レンズ枠が収納されるレンズ枠収納領域と、外周面から前記レンズ枠収納領域まで貫通する貫通孔とを備えること、を有することを特徴とする。
本発明によれば、外周面からレンズ枠収納領域まで貫通する貫通孔を備えるので、容易にレンズの芯出しを行なうことができる。
本発明の一態様として、前記保持枠は、前記貫通孔を少なくとも3箇所に備えること、を特徴とする。
かかる態様によれば、少なくとも3箇所の貫通孔に軸状治具を挿入して、容易にレンズの芯出しを行なうことができる。
本発明の一態様として、前記保持枠は、前記レンズ枠を前記端面に突き当てたときに前記端面における前記レンズ枠の外周部分に相当する位置に接着剤を流し込むための接着溝および接着孔を備えること、を特徴とする。
かかる態様によれば、端面におけるレンズ枠の外周部分に相当する位置に接着溝および接着孔を備えるので、確実に保持枠とレンズ枠を接着させることができる。
本発明の一態様として、前記板バネは、前記保持枠に取り付けたときに前記接着溝および前記接着孔に対応する位置に切り欠かかれた接着逃げ部を備えること、を特徴とする。
かかる態様によれば、板バネは接着溝または接着孔に対応する位置に接着逃げ部を備えるので、接着溝または接着孔に接着剤を容易に流し込むことができる。
本発明の一態様として、前記レンズは、前マスターレンズであること、を特徴とする。
かかる態様によれば、容易に前マスターレンズの芯出しを行なうことができる。
本発明によれば、容易にレンズの芯出しを行なうことができる。
本発明に係るレンズ装置を側面から見た断面図 前マスターレンズの周辺を側面から見た断面図である。 マウント取付部の内部に保持枠が収納された状態を示す外観斜視図である。 保持枠、レンズ枠、板バネの分解斜視図である。 レンズ枠を保持枠に突き当てた状態を示す図である。 前マスターレンズの芯出しを行なうときのレンズ装置の後端部の外観斜視図(一部透視図)である。
以下、添付図面に従って本発明に係るレンズ装置の実施の形態について説明する。
[レンズ装置の全体構成]
図1は、本発明が適用された例えば民生用のビデオカメラ、テレビ放送用のENGカメラ、監視用カメラ等に適用されるリアフォーカス式で可変焦点距離のレンズ装置を側面から見た断面図であり、光軸Oから上半分に関して示している。
図1において、レンズ装置1のレンズ鏡胴本体は、主として前枠10、前固定環12、第1本体環14、第2本体環16、後固定環18、マウント取付枠20、及びマウント環22によって略円筒状に構成されている。
第1本体環14は、レンズ鏡胴本体の最内周の構成部材であり、この第1本体環14の外周前方側に前固定環12がねじにより固定され、前固定環12の前方に前枠10がねじにより固定されている。また、第1本体環14の外周後方側に第2本体環16がねじにより固定され、第2本体環16の後方に後固定環18が、後固定環18の後方にマウント取付枠20が、マウント取付枠20の後方にマウント環22がそれぞれねじにより固定されている。
尚、前枠10には、レンズフード24が装着できるようになっている。また、レンズ装置1は、マウント環22を介してレンズ交換式のカメラ本体に装着される。
このレンズ装置1における光学系は、物体側から順に、固定レンズ(第1群レンズ)30、ズーム(変倍)レンズ(第2群レンズ)32、前マスターレンズ(第3群レンズ)34、フォーカスレンズ(第4群レンズ)36、及び後マスターレンズ(第5群レンズ)38の5群から構成されている。また、前マスターレンズ34の直前には、虹彩絞り40が設けられている。
ズームレンズ32が取り付けられたレンズ枠42は、押え環44により移動枠46に固定されている。第1本体環14の内周部にはカム筒48が回動可能に保持されており、移動枠46は、カムピン46Aを介してカム筒48の内周部に保持されている。
即ち、第1本体環14の内周面には光軸O方向の直進溝14Aが形成されるとともに、カム筒48にはカム溝(カム形状の孔)48Aが形成されており、移動枠46に固定されたカムピン46Aが、カム筒48のカム溝48Aを挿通して第1本体環14の直進溝14Aに係合されている。これによって移動枠46は、回転が規制された状態で光軸O方向に直進可能に保持されるとともに、カムピン46Aがカム溝48Aに係合する位置に保持される。
従って、カム筒48が回動すると、カム筒48のカム溝48Aと第1本体環14の直進溝14Aとの交差位置がカム形状に応じた位置に変化し、その交差位置へのカムピン46Aの移動によって移動枠46が光軸O方向に進退移動する。
一方、第2本体環16の外周部には、ズームリング50が回動可能に配置されており、そのズームリング50の内周面の径方向内向きに棒状の連結軸52が取り付けられている。この連結軸52は、第1本体環14に形成された周方向の長孔(図示せず)を挿通してカム筒48に連結されている。これにより、ズームリング50を回動操作すると、それに連動してカム筒48が回動する。カム筒48が回動すると、上述のように移動枠46が進退移動し、移動枠46と連動してズームレンズ32が光軸O方向に移動する。従って、ズームリング50の回動操作によりズーム倍率が変更されるようになっている。
虹彩絞り40は、主としてプラスチック製の地板(絞り枠)54と、菊座(カム板)56と、絞り枠54とカム板56との間に配置された複数枚の絞り羽根58とによって構成されている。後固定環18とマウント取付枠20との間には、アイリスリング60が回動可能に配設され、このアイリスリング60には、カム板56から延出する連結軸56Aが連結されている。これにより、アイリスリング60の回動によりカム板56が回動し、絞り羽根58が開閉動作するようになっている。
フォーカスレンズ36は、光学系の焦点位置を変更するもので、前マスターレンズ34等を保持する保持枠62と、この保持枠62の後端に配設される後マスターレンズ38のレンズ枠64との間に保持されているガイド軸及び回り止め(図示せず)により、光軸O方向に移動可能に支持されている。また、保持枠62には、ガイド軸を挟んで一対のボイスコイルモータ(VCM)66が配設されており、フォーカスレンズ36は、このVCM66の動力によって電動で駆動されるようになっている。
前固定環12の外周部には、第1フォーカスリング70、及び第2フォーカスリング72がそれぞれ回動可能に配置されている。第1フォーカスリング70は、回動範囲が規制されておらず、エンドレスに回転させることができるとともに、光軸方向にスライド可能に配設されている。また、第2フォーカスリング72は、ストッパー軸74により約120度の範囲内で回動できるように規制されている。
第1フォーカスリング70と第2フォーカスリング72とが対向する端面には、それぞれ鋸歯状のクラッチ部70A、72Aが形成されており、図1に示す状態では、クラッチ部70A,72Aが連結(噛合)し、第1フォーカスリング70と第2フォーカスリング72とが一体的に回動する。従って、この状態で、第1フォーカスリング70を手動で回動させる場合には、約120度の範囲内でのみ回動させることができる。
一方、第1フォーカスリング70を、クリック用弾性部材76を乗り越えるように前方にスライドさせると、前記クラッチ部70A、72Aの連結が外れる。これにより第1フォーカスリング70は、エンドレスで回転できるようになる。
上記構成のレンズ装置1の側面には、ねじ孔80、82を介してグリップ部を兼ねた駆動部(図示せず)が取り付けられる。
駆動部は、ズームリング50、アイリスリング60を駆動するための駆動手段を有するとともに、内部に制御基板が配設され、シーソー式のズームスイッチにより電動でズームレンズ32等を駆動制御するとともに、フォーカスレンズ36や虹彩絞り40を制御する。
<各種の検出手段>
第1本体環14の外周面には、光軸方向に沿ってリニアポテンショメータが配設されており、このリニアポテンショメータ(ズームリニアPOT)は、カム筒48の回転によりズームレンズ32が光軸方向に移動すると、その移動位置に対応した位置信号(絶対位置を示す信号)をリード線を介して駆動部に出力する。
カム筒48の後端面には、N極、S極が着磁された磁気リング84が接着されており、第1本体環14には、前記磁気リング84に対向して磁気センサ(MRセンサ)が配設されている。カム筒48とともに磁気リング84が回転すると、MRセンサはその回転量に対応するパルス数のパルス信号(相対位置を示す信号)をリード線を介して駆動部に出力する。
尚、ズームリニアPOTの出力は、電源投入時に使用され、その後は、ズーム位置検出用のMRセンサの出力が使用される。
フォーカスレンズ36のガイド軸に対向する保持枠62には、フォーカスレンズ位置検出用のMRセンサが配設されており、このMRセンサは、フォーカスレンズ36の移動量に対応するパルス数のパルス信号(相対位置を示す信号)をリード線を介して駆動部に出力する。また、フォーカスレンズ36の基準位置を検出するためのホームポジションセンサ(フォトインタラプタ)が保持枠62内に配設されており、駆動部は、ホームポジションセンサによって検出されたフォーカスレンズ36の基準位置を基準にしてMRセンサの出力信号をカウントすることによりフォーカスレンズ36の絶対位置を検知している。
第1フォーカスリング70及び第2フォーカスリング72の周囲には、それぞれ歯車70B,72Bが形成されており、これらの歯車70B,72Bは、それぞれ駆動部側に設けられた相対位置検出型センサ(インクリメンタルエンコーダ)、及び絶対位置検出型センサ(アブソリュートエンコーダ)の検出軸の歯車に連結している。
これにより、駆動部は、第1フォーカスリング70の相対的な回転量を検知することができるとともに、第2フォーカスリング72の絶対的な回転位置を検知することができる。
また、前固定環12の先端部には、フォトインタラプタ86が配設されており、一方、第1フォーカスリング70の先端には、遮光板70Cが設けられている。このフォトインタラプタ86は、遮光板70Cの有無を示す検出信号を駆動部に出力する。これにより駆動部は、フォトインタラプタ86からの検出信号により第1フォーカスリング70が第2フォーカスリング72に連結しているか否かを検知することができる。
[レンズ制御]
マウント取付枠20の側面には、スライド式のマクロON/OFFスイッチと、AF/MF切替えスイッチと、ノンロック式のAFプッシュスイッチとが配設されており、これらのスイッチの操作に伴う出力信号は、リード線を介して駆動部に加えられるようになっている。
ここで、マクロON/OFFスイッチは、マクロ撮影モードをON/OFFさせるスイッチである。AF/MF切替えスイッチは、被写体像のコントラストが最大になるように自動的にフォーカスレンズ36を移動させて焦点調節を行うオートフォーカス(AF)モードと、第1フォーカスリングを手動で回動操作することによりフォーカスレンズ36を移動させて焦点調節を行うマニュアルフォーカス(MF)モードとを切り替えるスイッチである。AFプッシュスイッチは、AF/MF切替えスイッチによりMFモードに切り替えられている場合に、キートップが押下(プッシュ)されている期間だけAFモードに切り替えるスイッチである。
<フォーカス制御>
AF/MF切替えスイッチによりAFモードに切り替えられている場合には、駆動部は、第1フォーカスリング70、第2フォーカスリング72の操作にかかわらず、自動的にフォーカスレンズ36を合焦位置に移動させるAF制御を行う。
一方、AF/MF切替えスイッチによりMFモードに切り替えられている場合には、第1フォーカスリング70のスライド位置に応じて、フルMFモード(端付き)とAF/MFモード(エンドレス)とが切り替えられるようになっている。
即ち、駆動部は、前述したフォトインタラプタ86からの検出信号により第1フォーカスリング70のスライド位置(第1フォーカスリング70が第2フォーカスリング72に連結しているか否か)を検知することができ、第1フォーカスリング70が第2フォーカスリング72に連結している場合にはフルMFモードに切り替え、第1フォーカスリング70が第2フォーカスリング72に連結していない場合にはAF/MFモードに切り替える。
駆動部は、第1フォーカスリング70が第2フォーカスリング72に連結しているフルMFモード時には、第2フォーカスリング72の歯車72Bに連結している絶対位置検出型センサからの絶対位置信号(至近から無限遠の範囲内の撮影距離を指令する信号)と、電源投入時のズームリニアPOTの出力及びその後のズーム位置検出用のMRセンサの出力から得られるズーム位置の絶対位置を示す信号(ズーム倍率を示す信号)とに基づいてフォーカスレンズ36を駆動制御する。即ち、撮影距離に対応するフォーカスレンズ36の移動すべき位置は、ズームレンズ32の現在のズーム位置(ズーム倍率)に応じて予め設定されており、駆動部は、第1フォーカスリング70の手動操作に連動して第2フォーカスリング72が回動すると、その回動位置を示す信号(撮影距離を指令する信号)と現在のズーム倍率とに基づいてフォーカスレンズ36を対応する位置に移動させる。
このようにフルMFモードに切り替えられると、第1フォーカスリング70を手動で操作することにより、フォーカスレンズ36を所望の撮影距離に対応する位置に移動させることができる。尚、第1フォーカスリング70は、ストッパー軸74によって回動範囲が規制されている端付きの第2フォーカスリング72に連結しているため、その回動範囲が第2フォーカスリング72と同様に規制され、至近端から無限遠端に対応する回動範囲内で回動できるようになっている。
上記フルMFモードは、第1フォーカスリング70が第2フォーカスリング72を介して回動範囲が制限されており、操作者は、第1フォーカスリング70が端に到達したときの操作感によってフォーカスレンズ36が至近端又は無限遠端に到達したことを認識することができる。このような第1フォーカスリング70のみによるフォーカス操作は、本職のカメラマン等が使い慣れた方式である。
一方、第1フォーカスリング70が第2フォーカスリング72に連結していないAF/MFモード時には、第1フォーカスリング70を回動させることによりフォーカスレンズ36を移動させるMFモードと、前述したAFプッシュスイッチの押下によるAFモードとを適宜使い分けてフォーカス制御を行うことができる。
即ち、駆動部は、AF/MFモード時に第1フォーカスリング70が操作され、第1フォーカスリング70の歯車70Bに連結している相対位置検出型センサからの相対位置信号を入力すると、その相対位置信号に基づいてフォーカスレンズ36を駆動制御し、第1フォーカスリング70の回動量に対応した移動量だけフォーカスレンズ36を移動させる。
尚、AF/MFモード時には第1フォーカスリング70は、第2フォーカスリング72に連結していないため、その回動範囲が規制されずエンドレスで回転できるが、駆動部は、フォーカスレンズ36が無限遠端又は至近端の位置まで移動すると、その端を超える移動指令は出力しないようにしている。
また、AF/MFモード時にAFプッシュスイッチの押下によりAFモードに一時的に切り替え、その後、AFプッシュスイッチから手を離してMFモードに切り替えると、AFモードによって自動的に合焦したフォーカスレンズ36の位置を引き継いで、第1フォーカスリング70を操作した分だけフォーカスレンズ36を変位させることができ、使い勝手がよくなる。
<ズーム制御>
駆動部に設けられているシーソー式のズームスイッチを操作すると、駆動部内の電動モータからズームリング50の周囲に形成されている歯車50Aに回転駆動力が伝達され、これによりズームリング50を回動させることができるようになっている。また、ズームリング50(ズームリング50に植設された図示しないズームレバー)を手動で操作することにより、ズームリング50を回動させることができるようになっている。
ズームリング50が回動すると、連結軸52を介して連結されているカム筒48が回動し、カム筒48が回動すると、第1本体環14に形成されている直進溝14A及びカム筒48のカム溝48Aに係合しているカムピン46Aを介して移動枠46が光軸O方向に進退移動する。このようにズームリング50を回動させると、ズームレンズ32を光軸O方向に移動させることができ、ズーム倍率を変更させることができる。
上記のようにしてズームレンズ32の移動によりズーム倍率が変化すると、焦点面が移動するが、駆動部は、ズーム倍率の変化に伴う焦点面の移動を補正する補正光学系としてフォーカスレンズ36を兼用し、ズーム倍率にかかわらず焦点面が移動しないようにフォーカスレンズ36の位置を制御している。
即ち、駆動部は、ズーム操作前の現在のズームレンズ32のズーム位置を、電源投入時のズームリニアPOTの出力及びその後のズーム位置検出用のMRセンサの出力から取得するとともに、現在のフォーカスレンズ36の位置をフォーカスレンズ位置検出用のMRセンサから取得し、予め撮影距離毎に準備されている焦点面を移動させないズーム位置とフォーカスレンズ位置との関係を示す補正曲線から、前記取得したズーム位置及びフォーカスレンズ位置に基づいて対応する補正曲線を選択し、その後、ズームレンズ32の移動量が、ズームレンズ位置検出用のMRセンサの出力信号に基づいて検出されると、この検出されたズーム位置に対応するフォーカスレンズ位置(焦点面を移動させないフォーカスレンズ位置)を前記選択した補正曲線から読み出し、読み出したフォーカスレンズ位置にフォーカスレンズ36を移動させる。
これにより、フォーカス制御により焦点面が、レンズ装置1が装着されたカメラ本体の撮像素子上に位置するようにピント調整した後、ズーム倍率を変更しても焦点面が移動しないようにする(ピントがずれないようにする)ことができる。
これにより、ズーム倍率を変更しても焦点面が移動しないようにすることができる。従って、一旦、フォーカス制御により焦点面がレンズ装置1が装着されたカメラ本体の撮像素子上に位置するようにピント調整すると、その後、ズーム操作してもピントがずれないようにすることができる。
[実施の形態]
次に、上記構成のレンズ装置1に適用された前マスターレンズ34の芯出しを行う調整機構について詳述する。
図2は、前マスターレンズ34の周辺を側面から見た断面図である。また、図3は、マウント取付枠20の内部に保持枠62が収納された状態を示す外観斜視図である。なお、図2において、マウント取付枠20、前マスターレンズ34、保持枠62、レンズ枠88、板バネ90の断面については、図3に示すA−A断面の位置に対応させて図示している。
図2に示すように、前マスターレンズ34はレンズ枠88に取り付けられている。レンズ枠88は、後述するように保持枠62に接着されている。保持枠62は、ネジにより後固定環18に取り付けられている。図3に示すように、板バネ90は、付勢部90Aによりレンズ枠88を保持枠62に向かって付勢しながら、ネジにより保持枠62に取り付けられている。図3に示すように、マウント取付枠20は、内部に保持枠62が収納され、ネジにより後固定環18に取り付けられている。
図4は、保持枠62、レンズ枠88、板バネ90の分解斜視図である。図4に示すように、保持枠62は略円筒形状で構成されており、光軸方向の前端側(レンズ装置1において固定レンズ30やズームレンズ32が配置される側)には、中空の前端面が形成されている。そして、この前端面には、レンズ枠88の突き当て面62Aが形成され、突き当て面62Aの周囲にエッジ部62Bが形成されている。
エッジ部62Bにより略円形状に囲まれる領域は、レンズ枠88の突き当て部88Aが収納されるレンズ枠収納領域62Cであり、このレンズ枠収納領域62Cの直径はレンズ枠88の突き当て部88Aの外径よりも大きく形成されている。そのため、レンズ枠88の突き当て部88Aの外周部とエッジ部62Bとの間には隙間が設けられている。したがって、レンズ枠88は突き当て面62Aに突き当てられた状態で、レンズ枠収納領域62C内で径方向に移動可能である。なお、レンズ枠88は、光軸方向については後述する板バネ90の付勢部90Aにより付勢される。
また、突き当て面62Aには、ピン孔62Dが光軸対称に2箇所形成されている。
なお、エッジ部62Bに、後述する芯出し調整孔94や仮固定用接着孔96や本固定用接着溝98、その他、板バネ90を取り付けるためのネジ孔100など設けられている。
レンズ枠88は、保持枠62の突き当て面62Aに突き当てられるフランジ形状の突き当て部88Aと、この突き当て部88Aに直結し前マスターレンズ34が取り付けられる略円筒形状のレンズ取付部88Bなどから形成される。突き当て部88Aには、貫通孔であるピン孔88Cが光軸対称に2箇所形成されている。このピン孔88Cは、レンズ枠88が突き当て面62Aに突き当てられた状態で保持枠62のピン孔62Dと同じ位置にくるように形成される。そして、ピン孔62Dとピン孔88Cにピンを挿入することで、後述するように前マスターレンズ34の仮の芯出しを行なうことができる。
板バネ90は、略中空円盤状に形成され、内周部分に付勢部90Aが3箇所形成されている。付勢部90Aは、板バネ90の板状面から突出するように予め折り曲げられており、板状面をレンズ枠88に押し当てるとレンズ枠88に付勢力を与える。また、内周側には切り欠き部が光軸対称に2箇所形成され、この切り欠き部はピン孔62Dとピン孔88Cにピンを挿入可能にするためのピン逃げ部90Bである。
また、板バネ90の外周側にも切り欠き部が5箇所形成されているが、この切り欠き部は保持枠62の仮固定用接着孔96や本固定用接着溝98(図5参照)に接着剤を流し込むことができるようにするための接着逃げ部90Cである。また、板バネ90の外周側にはネジの通し孔90Dが4箇所形成されており、この通し孔90Dにネジを通して板バネ90を保持枠62に取り付けることができる。
図5は、レンズ枠88を保持枠62に突き当てた状態を示す図であり、レンズ枠88側から見た図である。
保持枠62のエッジ部62Bには、外周面から前記のレンズ枠収納領域62C(図4参照)まで貫通する遊嵌孔(後述する軸状治具の径に対して大きな径の孔)の貫通孔である芯出し調整孔94が形成されている。図5に示す例においては、芯出し調整孔94は周方向に4等分された位置に合計4つ形成されている。なお、芯出し調整孔94の数は、3つ以上形成されていればよい。
また、保持枠62のエッジ部62Bには、光軸方向に貫通した仮固定用接着孔96が2箇所形成されている。この仮固定用接着孔96は、レンズ枠88を保持枠62に突き当てて前マスターレンズ34の仮の芯出しを行なった状態で、レンズ枠88の外周部分に相当する位置に形成されている。さらに、保持枠62には、本固定用接着溝98が3箇所形成されている。この本固定用接着溝98は、レンズ枠88を保持枠62に突き当てて前マスターレンズ34の仮の芯出しを行なった状態で、レンズ枠88の外周部分に相当する位置に形成されている。
また、保持枠62のエッジ部62Bには、板バネ90を保持枠62に取り付けるためのネジ孔100が4箇所形成されている。さらに、前記の図4において説明したように、保持枠62とレンズ枠88には、それぞれピン孔62D(図4参照)、ピン孔88Cが形成されている。
以上のような構成からなるレンズ枠88、板バネ90が取り付けられた保持枠62について、前マスターレンズ34の芯出し調整が完了した状態で当該保持枠62を後固定環18に取り付ける方法について、以下に説明する。
まず、保持枠62の突き当て面62Aにレンズ枠88を突き当てる。
次に、保持枠62のピン孔62Dおよびレンズ枠88のピン孔88Cにピンを差込み、前マスターレンズ34について仮の芯出しを行なう。このとき、レンズ枠88のピン孔88Cの一方は光軸の垂直方向の長孔となっているので、レンズ枠88を周方向に規制しながらレンズ枠88の位置を調整することができる。
次に、ネジ孔100にネジを締結して板バネ90を保持枠62に取り付けた後、ピン孔62Dおよびピン孔88Cからピンを取り外す。
次に、このようにしてレンズ枠88と板バネ90が取り付けられた保持枠62を、ネジにより後固定環18に取りつける。
次に、仮固定用のマウント取付枠(不図示)の内部に保持枠62を収納させながら仮固定用のマウント取付枠をネジで後固定環18に取り付けた後、仮固定用のマウント取付枠にネジでマウント環22を取り付ける。
次に、MTF測定機などを用いてその測定値や像を見ながら、前マスターレンズ34の芯出し調整を行なう。前マスターレンズ34の芯出し調整は、図5に示すように矢印方向から芯出し調整孔94に軸状治具を挿入してレンズ枠88を突っついて(押して)レンズ枠88を前記のレンズ枠収納領域62C内で移動させて、前マスターレンズ34の位置を調整することにより行なう。このような前マスターレンズ34の芯出し調整は、4つ形成された芯出し調整孔94のうちの適切な芯出し調整孔94に軸状治具を挿入して行う。
ここで、図6は、前マスターレンズ34の芯出しを行なうときのレンズ装置1の後端部の外観斜視図(一部透視図)である。なお、説明の便宜上、図6においては仮固定用のマウント取付枠は省略して示している。
図6に示すように、後固定環18には芯出し調整孔94に対応する位置に切り欠き部18Aが形成され、この切り欠き部18Aから軸状治具を芯出し調整孔94に挿入することができる。なお、仮固定用のマウント取付枠にも芯出し調整孔94に対応する位置に軸状治具を挿入することができる孔が形成されている。
次に、前マスターレンズ34の芯出しが完了すると、保持枠62の後端側(光軸方向についてマウント環22が配置されている側)から仮固定用接着孔96(図6参照)内に接着剤を流し込む。これにより、保持枠62とレンズ枠88が2箇所で接着されて仮固定がなされる。なお、不図示であるが、仮固定用のマウント取付枠には仮固定用接着孔96に対応する位置に孔が形成されており、この孔から仮固定用接着孔96(図6参照)内に接着剤を流し込むことができる。
次に、マウント環22を仮固定用のマウント取付枠から取り外した後、仮固定用のマウント取付枠および保持枠62を後固定環18から取り外す。
次に、保持枠62の本固定用接着溝98内に接着剤を流し込む。これにより、保持枠62とレンズ枠88が合計5箇所で接着されて本固定がなされる。
次に、レンズ枠88が本固定された保持枠62を、後固定環18に取り付ける。
このように、前マスターレンズ34の芯出し調整が完了した状態で保持枠62を後固定環18に取り付けることができる。
以上より、本発明のレンズ装置1は、保持枠62について、直径がレンズ枠88の外径よりも大きいレンズ枠収納領域62Cと、外周面からレンズ枠収納領域62Cまで貫通する遊嵌孔の貫通孔である芯出し調整孔94とを備えるので、芯出し調整孔94から軸状治具を挿入してレンズ枠88を突っついてレンズ枠収納領域62C内で移動させることにより、容易に前マスターレンズ34の芯出しを行なうことができる。
以上、本発明のレンズ装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
1…レンズ装置、34…前マスターレンズ、62…保持枠、62A…突き当て面、62B…エッジ部、62C…レンズ枠収納領域、88…レンズ枠、90…板バネ、90A…付勢部、90C…接着逃げ部、94…芯出し調整孔、96…仮固定用接着孔、98…本固定用接着溝

Claims (5)

  1. レンズが取り付けられるレンズ枠と、
    略円筒形状で構成され当該略円筒形状の端面に前記レンズ枠が取り付けられる保持枠と、
    前記レンズ枠を前記保持枠に向かって付勢する板バネと、を有し、
    前記保持枠は、前記端面に略円形状にエッジ部が設けられ、当該エッジ部に囲まれた領域であって直径が前記レンズ枠の外径よりも大きく前記レンズ枠が収納されるレンズ枠収納領域と、外周面から前記レンズ枠収納領域まで貫通する貫通孔とを備えること、
    を有することを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記保持枠は、前記貫通孔を少なくとも3箇所に備えること、
    を特徴とする請求項1のレンズ装置。
  3. 前記保持枠は、前記レンズ枠を前記端面に突き当てたときに前記端面における前記レンズ枠の外周部分に相当する位置に接着剤を流し込むための接着溝および接着孔を備えること、
    を特徴とする請求項1または2のレンズ装置。
  4. 前記板バネは、前記保持枠に取り付けたときに前記接着溝および前記接着孔に対応する位置に切り欠かかれた接着逃げ部を備えること、
    を特徴とする請求項3のレンズ装置。
  5. 前記レンズは、前マスターレンズであること、
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つのレンズ装置。
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