JP2011032590A - ゴム手袋の製造方法およびゴム手袋 - Google Patents

ゴム手袋の製造方法およびゴム手袋 Download PDF

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淳 高井
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Abstract

【課題】耐薬品性等に優れたクロロスルフォン化ポリエチレン(CSM)の、環境への負荷が小さいラテックスを用いて、できるだけ厚みが均一なゴム手袋を製造するための製造方法と、前記製造方法によって製造される厚みが均一なゴム手袋とを提供する。
【解決手段】製造方法は、前記CSMのラテックスを感熱化し、前記ラテックスに、ゴム手袋の立体形状に対応する加熱した手型を浸漬して引き上げたのち乾燥させることにより、前記手型の表面に前記CSMの皮膜を形成する工程を含む。
ゴム手袋は、前記製造方法によって製造され、指先の厚みが大きくなって作業性が低下したり、掌や甲の厚みが小さくなって耐薬品性が低下したりするおそれがないため、特に化学物質を取り扱う化学工場等において、取り扱う化学物質から作業者の手を保護するために好適に使用できる。
【選択図】なし

Description

本発明は、ゴム手袋の製造方法と、前記製造方法によって製造されるゴム手袋に関するものである。
全体が薄いゴムまたは樹脂の皮膜のみからなるいわゆるノンサポートタイプのゴム手袋や、あるいは前記ゴム等の皮膜が繊維製の編手袋で補強されたいわゆるサポートタイプのゴム手袋等は、一般家庭や食品業界、医療現場等だけでなく、各種産業等でも幅広く利用されている。
例えば化学物質を取り扱う化学工場等では、取り扱う化学物質から作業者の手を保護するためにゴム手袋が用いられる。前記用途に用いるゴム手袋には、高濃度の強酸や強アルカリ、あるいは有機溶剤等によって侵食されない高い耐薬品性が要求される。かかる要求を満足するためには、例えばゴム手袋の全体を前記耐薬品性に優れたゴムまたは樹脂によって形成したり、ゴム手袋の少なくとも最表層を、前記ゴムまたは樹脂によって形成したりすればよい。
特許文献1には、前記ゴム手袋の最表層を、主鎖中に二重結合を含まないため耐薬品性、耐候性、耐オゾン性、耐熱性等にすぐれたクロロスルフォン化ポリエチレン(CSM)により、いわゆる浸漬法によって形成して、前記最表層と、その下の基層等との積層構造を有する耐薬品性に優れたゴム手袋を製造することが記載されている。
しかし特許文献1に記載の発明では、前記CSMを含む液状の組成物として、前記CSMを多量の有機溶剤に溶解した溶液を用いている。例えば特許文献1の実施例1では、CSM100質量部あたり350質量部もの有機溶剤を加えて前記溶液を調製している。
そのため、前記特許文献1に記載の製造方法では環境への負荷が大きいという問題がある。
すなわち有機溶剤は、先に説明したように手型を溶液から引き上げた後の乾燥工程で気化して除去されるが、除去された有機溶剤がそのまま大気中に放散された場合には大気汚染、環境汚染の原因となる。
また有機溶剤を燃焼させて分解させたとしても、それによって温室効果ガスである二酸化炭素や、あるいは大気汚染物質等が発生するおそれがある。また吸着剤に吸着させたとしても、前記吸着剤を廃棄処理する際等に環境汚染を生じかねない。
特開平5−230702号公報
本発明の目的は、耐薬品性、耐候性、耐オゾン性、耐熱性等に優れたゴム手袋の製造方法であって、しかも環境への負荷が小さいゴム手袋の製造方法と、前記製造方法によって製造される、厚みが均一で、かつ耐薬品性、耐候性、耐オゾン性、耐熱性等に優れたゴム手袋を提供することにある。
発明者は、前記浸漬法用の液状の組成物として、前記CSMを乳化剤の作用によって水中にコロイド状に分散させたCSMのラテックスを用いることを検討した。
しかしCSMのラテックスを用いて、浸漬法によってゴム手袋を形成しようとしても正常な皮膜を形成することはできない。
この原因としては、浸漬法によって手型の表面に付着させたCSMのラテックスが、乾燥させるまでの間に流動してしまうことが考えられる。
ラテックスに浸漬する前の手型の表面に、例えば硝酸カルシウム等の凝固剤を付着させる処理をしても前記流動を抑えることはできず、依然として正常な皮膜を形成することは困難である。
そこで、発明者はさらに検討した結果、感熱化したCSMのラテックスにあらかじめ加熱した手型を浸漬したのち引き上げると、前記手型の表面に、ラテックス中のCSMを凝固状態で付着させて正常な皮膜を形成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、ゴム手袋の立体形状に対応する手型の表面に、少なくともCSMの皮膜を形成したのち脱型してゴム手袋を製造する製造方法であって、CSMのラテックスを感熱化し、前記ラテックスに、加熱した前記手型を浸漬して引き上げたのち乾燥させることにより、前記手型の表面に前記CSMの皮膜を形成する工程を含むことを特徴とするゴム手袋の製造方法である。
本発明によれば、前記のように感熱化したCSMのラテックスに、あらかじめ加熱した手型を浸漬したのち引き上げることで、前記手型の表面に、ラテックス中のCSMを凝固状態で付着させることができる。そのため前記引き上げた後、乾燥前のラテックスの流動を抑制して、できるだけ厚みが均一なゴム手袋を製造できる。
しかも本発明の製造方法によれば、CSMを水中にコロイド状に分散させたラテックスを用いているため、環境への負荷を小さくすることもできる。
前記本発明によって製造するゴム手袋は、前記CSMの皮膜のみを有していてもよいし、前記CSMの皮膜と、他のゴムまたは樹脂の皮膜とを積層した積層構造を有していてもよい。後者の、積層構造を有するゴム手袋を本発明の製造方法によって製造するためには、前記手型の表面に、前記CSMの皮膜を形成する前後少なくとも一方の時点で、前記CSM以外のゴムまたは樹脂の皮膜を形成することによって、前記皮膜と、前記CSMの皮膜とを積層すればよい。
また本発明によって製造するゴム手袋は、前記CSMの皮膜を含むゴムまたは樹脂の皮膜のみからなるノンサポートタイプであってもよいし、前記皮膜を繊維製の編手袋で補強したサポートタイプであってもよい。後者の、サポートタイプのゴム手袋を本発明の製造方法によって製造するためには、前記手型の表面に、あらかじめ繊維製の編手袋を装着した状態で、少なくとも前記CSMの皮膜を含む皮膜を形成することにより、前記皮膜と前記編手袋とを一体化させればよい。
CSMのラテックスを感熱化するためには、前記ラテックスに、感熱化剤としてポリビニルメチルエーテル、ポリアルキレングリコール、ポリエーテルポリオール、および感応性ポリシロキサンからなる群より選ばれた少なくとも1種を加えるのが好ましい。前記ポリビニルメチルエーテルは、特にCSMのラテックスを感熱化させる機能に優れており、感熱化剤として前記ポリビニルメチルエーテルを使用することで、ゴム手袋の厚みをより一層均一化できる。
本発明のゴム手袋は、前記本発明の製造方法によって製造されたものゆえCSMからなる厚みが均一な皮膜を備えている。そのため本発明のゴム手袋は、耐薬品性、耐候性、耐オゾン性、耐熱性等に優れている。
本発明によれば、耐薬品性、耐候性、耐オゾン性、耐熱性等に優れたゴム手袋の製造方法であって、しかも環境への負荷が小さいゴム手袋の製造方法と、前記製造方法によって製造される、厚みが均一で、かつ耐薬品性、耐候性、耐オゾン性、耐熱性等に優れたゴム手袋を提供できる。
〈ゴム手袋の製造方法〉
本発明のゴム手袋の製造方法は、CSMのラテックスを感熱化し、加熱した手型を浸漬して引き上げたのち乾燥させることにより、前記手型の表面に前記CSMの皮膜を形成する工程を含むことを特徴としている。
前記CSM(クロロスルフォン化ポリエチレン)とは、ポリエチレンに25%以上45%以下程度の塩素と1%前後の硫黄とを導入してなり、エラストマとしての特性と加硫特性とを兼ね備えるとともに、主鎖中に二重結合を含まないため耐薬品性、耐候性、耐オゾン性、耐熱性等にすぐれたポリマーの総称である(米国材料試験協会規格ASTM D1418の分類による)。
CSMのラテックスとは、前記CSMを乳化剤の作用によって水中にコロイド状に分散させたラテックスである。前記ラテックスの固形分濃度、すなわちCSMの含有割合は30質量%以上、60質量%以下であるのが好ましい。
固形分濃度が前記範囲未満では、手型をラテックスに1回浸漬したのち引き上げて乾燥させることで前記手型の表面に形成される皮膜の厚みが小さすぎて、必要な厚みの皮膜を形成するために、前記浸漬、引き上げ、および乾燥の工程を2回以上、繰り返さなければならずゴム手袋の生産性が低下するおそれがある。また前記工程を繰り返すほど、ラテックスの流動による厚みの不均一が生じやすくなるおそれもある。
また固形分濃度が前記範囲を超える場合には、ラテックスを安定に維持できないおそれがある。
CSMのラテックスとしては、例えば住友精化(株)製のCSM−450〔白色水性液状、固形分濃度:40質量%、pH:2.5、比重:1.03、粘度:15mPa・s、平均粒子径1.2μm、乳化剤:アニオン系界面滑性剤〕、およびCSM−200〔白色水性液状、固形分濃度:40質量%、pH:2.5、比重:1.05、粘度:70mPa・s、平均粒子径2.5μm、乳化剤:アニオン系界面滑性剤〕が挙げられる。
前記ラテックスを感熱化、すなわち一定温度以上に加熱した際にラテックス中に分散しているCSMを凝固させる機能を前記ラテックスに付与するためには感熱化剤を配合する。
前記感熱化剤としては、例えばポリビニルメチルエーテル、亜鉛アンモニウム錯塩、ポリアルキレングリコール、ポリエーテルポリオール、および感応性ポリシロキサンが挙げられ、このうちポリビニルメチルエーテル、ポリアルキレングリコール、ポリエーテルポリオール、および感応性ポリシロキサンからなる群より選ばれた少なくとも1種が好ましい。
中でもポリビニルメチルエーテルは、特にCSMのラテックスを感熱化させる機能に優れており、前記ポリビニルメチルエーテルを使用することで、ゴム手袋の厚みをより一層均一化できる。
前記ポリビニルメチルエーテルを含む感熱化剤としては、例えばBASF社製のルトナール(登録商標)M40〔有効成分としてのポリビニルメチルエーテルの濃度10質量%〕が挙げられる。
感熱化剤の配合割合は、ラテックス中の固形分、つまりCSM100質量部あたり0.1質量部以上、5質量部以下、特に0.5質量部以上、3質量部以下であるのが好ましい。
配合割合が前記範囲未満では、感熱化剤を配合することによる効果が十分に得られないおそれがある。すなわちラテックス中のCSMを、手型の表面に、十分に凝固させた状態で付着させることができず、ラテックスから引き上げた後、乾燥させるまでの間にラテックスが流動しやすくなって、ゴム手袋の厚みを十分に均一化できないおそれがある。また、手型をラテックスに1回浸漬したのち引き上げて乾燥させることで前記手型の表面に形成される皮膜の厚みが小さすぎて、必要な厚みの皮膜を形成するために、前記浸漬、引き上げ、および乾燥の工程を2回以上、繰り返さなければならずゴム手袋の生産性が低下するおそれもある。
また配合割合が前記範囲を超えてもそれ以上の効果が得られないだけでなく、ラテックスの粘度が上昇して皮膜の膜厚制御が難しくなったり、泡の混入を防ぐのが難しくなったりするおそれがある。
感熱化剤の配合割合は、前記感熱化剤中の有効成分の配合割合である。例えば前記ルトナールM40の場合は、有効成分としてのポリビニルメチルエーテルの、CSM100質量部あたりの配合割合が前記範囲内となるように全体の配合量を設定することとする。
CSMのラテックスには、さらに必要に応じて安定剤その他の添加剤を配合してもよい。
手型は従来同様でよい。すなわち手型としては、陶器やセラミック、あるいは金属(アルミニウム等)で一体に形成した、製造するゴム手袋の立体形状に対応した手型が使用できる。
手型の表面は、製造するゴム手袋の表面や裏面に滑り止め等のための凹凸模様をつけるべく凹凸を形成したり、前記表面や裏面を艶消しに仕上げるために梨地面に仕上げたりできる。また陶器製の手型は、素焼きの手型でも施釉した手型でもよい。
(単層のノンサポートタイプのゴム手袋の製造方法)
本発明の製造方法により、CSMの単層の皮膜を備えたノンサポートタイプのゴム手袋を製造する場合は、まず手型を所定の温度に加熱する。加熱の温度は、手型の表面温度で表して40℃以上、80℃以下、特に50℃以上、70℃以下であるのが好ましい。
加熱の温度が前記範囲未満では、CSMのラテックスを十分に凝固させることができず、皮膜が正常に得られないおそれがある。
また加熱の温度が前記範囲を超える場合には、ラテックス中に凝固物等の不良を生じやすい。
次に加熱した手型を、先に説明したように感熱化したCSMのラテックスにできるだけ一定の速度で浸漬して一定時間、浸漬状態を維持(静置)した後、できるだけ一定の速度で引き上げて乾燥させるとともにCSMを加硫させる。
乾燥は、加熱下で行なうのが好ましい。これにより、手型の表面に付着したラテックスを短時間で固化させることで流動を防いで、より一層厚みが均一なゴム手袋を製造できる。
加熱の条件は、形成するゴム手袋の膜厚みによっても異なるが、加熱の温度は、厚みが均一で、しかもCSMが十分に加硫された、強度や耐薬品性等に優れたゴム手袋を短時間で効率よく製造することを考慮すると100℃以上、120℃以下であるのが好ましい。また同様の理由で加熱の時間は20分間以上、60分間以下であるのが好ましい。
乾燥後の皮膜を手型から脱型すると、CSMの単層の皮膜を備えたノンサポートタイプのゴム手袋が得られる。
前記単層のノンサポートタイプのゴム手袋を形成するCSMの皮膜の厚みは0.1mm以上、2.0mm以下、特に0.3mm以上、1.0mm以下であるのが好ましい。
皮膜の厚みが前記範囲未満では、ゴム手袋の耐薬品性が不十分になるおそれがある。また前記範囲を超える場合には、ゴム手袋を装着した作業の作業性が低下するおそれがある。またゴム手袋の製造コストが高くつくおそれもある。
(積層構造を有するノンサポートタイプのゴム手袋の製造方法)
本発明の製造方法により、CSMの皮膜と、前記CSM以外のゴムまたは樹脂の皮膜との積層構造を有するノンサポートタイプのゴム手袋を製造するためには、先に説明したCSMの皮膜を形成する工程の前後少なくとも一方の時点で、手型の表面に、前記他の皮膜を形成すればよい。
例えば前記手型の表面に、まず従来公知の種々の形成方法によって前記他の皮膜を形成し、次いで加熱した前記手型を感熱化したCSMのラテックスに浸漬して一定時間静置し、引き上げ、乾燥させてCSMの皮膜を前記他の皮膜の上に積層したのち脱型することにより、前記積層構造を有するノンサポートタイプのゴム手袋を製造できる。
また逆に、加熱した前記手型を感熱化したCSMのラテックスに浸漬して一定時間静置し、引き上げ、乾燥させてCSMの皮膜をし、次いで従来公知の種々の形成方法によって他の皮膜を前記CSMの皮膜の上に積層したのち脱型しても、前記積層構造を有するノンサポートタイプのゴム手袋を製造できる。
また前記積層工程を任意に繰り返して、例えば3層以上の積層構造を有し、かつそのうちの少なくとも1層がCSMの皮膜であるノンサポートタイプのゴム手袋も製造できる。
皮膜ゴム手袋に耐薬品性を付与するためには、少なくとも前記ゴム手袋の最表層にCSMの皮膜を位置させるのが好ましい。そのためには、CSMの皮膜が前記ゴム手袋の最表層に位置するように各皮膜の形成の順序を設定したり、脱型やその後の処理等を設定したりすればよい。
例えば先に説明した2層の皮膜(CSMの皮膜と他の皮膜)を積層したノンサポートタイプのゴム手袋の場合うち、外側にCSMの皮膜を積層したものは、例えば手型との間にエア等を吹き込む等して前記積層状態を維持しながら脱型させることで、前記CSMの皮膜を最表層に位置させることができる。また、表裏を反転させながら脱型させたのち再び表裏を反転させても、前記CSMの皮膜を最表層に位置させることができる。
また、前記2層構造のノンサポートタイプのゴム手袋のうち、内側にCSMの皮膜を積層したものは、表裏を反転させながら脱型させることで、前記CSMの皮膜を最表層に位置させることができる。また、手型との間にエア等を吹き込む等して前記積層状態を維持しながら脱型させたのち表裏を反転させても、前記CSMの皮膜を最表層に位置させることができる。
3層以上の多層構造のゴム手袋の場合も同様である。各皮膜の形成の順序と、脱型、反転等の処理とを組み合わせて、CSMの皮膜を最表層に位置させることができる。
浸漬法によるCSMの皮膜の形成条件等は、先の単層のノンサポートタイプのゴム手袋の場合と同様である。
前記CSMの皮膜と積層する他の皮膜を形成する他のゴムまたは樹脂としては、例えば天然ゴム、脱タンパク質天然ゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)が挙げられる。
前記他の皮膜は、任意の形成方法によって形成できるが、特に環境への負荷を低減すること等を考慮すると、前記各種ゴムのラテックスを用いた浸漬法によって形成するのが好ましい。前記浸漬法に使用するラテックスには、ゴムまたは樹脂の種類に応じて任意の添加剤、例えば安定剤、加硫剤、加硫促進剤、充填剤、顔料等を配合できる。
浸漬法の条件等は任意に設定できる。また前記他の皮膜の厚みも任意に設定できる。
CSMの皮膜の厚みは、先の単層のゴム手袋の場合と同等程度でよい。
ただし、前記他の皮膜を積層することでゴム手袋の厚みを確保できることから、前記ゴム手袋に要求される耐薬品性等のレベルによっては、CSMの皮膜の厚みを先の範囲内で、あるいは先の範囲よりも小さくしてもよい。特に他の皮膜とCSMの皮膜との合計の厚みを、先の単層の皮膜の厚みと同等程度とするのが好ましい。その場合、他の皮膜を形成するゴムまたは樹脂として汎用のものを選択することで、ゴム手袋の生産性を向上し、コストダウンを図ることができる。
手型の表面に、まず他の皮膜を浸漬法によって形成し、次いでその上にCSMの皮膜を積層する場合には、前記他の皮膜を形成する前の手型の表面に凝固剤を付着させてもよい。
前記凝固剤としては、例えば硝酸カルシウム、塩化アルミニウム、塩化亜鉛、塩化カルシウム、酢酸亜鉛等の金属塩類、ギ酸、酢酸等の有機酸が挙げられる。前記凝固剤を水またはアルコール等の溶剤に溶解した凝固液中に手型を浸漬して一定時間静置し、引き上げて乾燥させることで、手型の表面に凝固剤を付着できる。
また、他の皮膜のもとになるラテックスを感熱化して、加熱した手型を浸漬してもよい。
(サポートタイプのゴム手袋の製造方法)
本発明の製造方法により、編手袋と、少なくとも前記CSMの皮膜を含む皮膜とを一体化させたサポートタイプのゴム手袋を製造するためには、まず前記手型の表面に、あらかじめ繊維製の編手袋を装着する。
そして、皮膜がCSMの皮膜のみの単層である場合は、先の単層のノンサポートタイプのゴム手袋の場合と同様に、加熱した前記手型を、感熱化したCSMのラテックスに浸漬して一定時間静置し、引き上げ、乾燥させてCSMの皮膜を編手袋と一体化させたのち脱型することにより、前記サポートタイプのゴム手袋を製造できる。
また皮膜がCSMの皮膜と他の皮膜との積層構造である場合は、前記手型の表面に順次、皮膜を積層するとともに編手袋と一体化させたのち脱型することにより、サポートタイプのゴム手袋を製造できる。
ただしサポートタイプのゴム手袋は編手袋が最内層に位置している必要があり、前記工程を経て製造されるゴム手袋は表裏を反転できないため、複数の皮膜のうち最後に、最表層の皮膜としてCSMの皮膜を形成しなければならない。
例えば皮膜が他の皮膜とCSMの皮膜の2層構造である場合、編手袋を装着した手型の表面に、まず他の皮膜を形成して、前記皮膜と編手袋とを一体化させ、次いで加熱した前記手型を、感熱化したCSMのラテックスに浸漬して一定時間静置し、引き上げ、乾燥させてCSMの皮膜を先の他の皮膜上に積層したのち脱型することにより、サポートタイプのゴム手袋を製造できる。
浸漬法によるCSMの皮膜の形成条件、および他の皮膜の形成条件等は、いずれも先のノンサポートタイプのゴム手袋の場合と同様である。
また編手袋と一体化させる皮膜が、CSMの皮膜のみの単層である場合、前記皮膜の厚みは、単層のノンサポートタイプのゴム手袋の場合と同等程度でよい。
また前記皮膜が、他の皮膜とCSMの皮膜の積層構造である場合、それぞれの皮膜の厚みは、積層構造を有するノンサポートタイプのゴム手袋の場合と同様に設定できる。
編手袋としては、綿、ナイロン、ポリエステル等の繊維を編み上げたシームレス編手袋やメリヤス編手袋が好ましい。
〈ゴム手袋〉
前記製造方法によって製造される本発明のゴム手袋は、厚みが均一なCSMの皮膜を少なくとも含んでいるため、特に化学物質を取り扱う化学工場等において、取り扱う化学物質から作業者の手を保護するために好適に使用することができる。
以下の各実施例、比較例のゴム手袋の製造は、温度23±1℃、相対湿度55%の環境下で実施した。したがって特記した以外の手型等の温度は23±1℃であった。
〈実施例1〉
(感熱化したCSMのラテックスの調製)
CSMのラテックス〔前出の住友精化(株)製のCSM−200、白色水性液状、固形分濃度:40質量%、pH:2.5、比重:1.05、粘度:70mPa・s、平均粒子径2.5μm、乳化剤:アニオン系界面滑性剤〕に、感熱化剤〔前出のBASF社製のルトナールM40、有効成分としてのポリビニルメチルエーテルの濃度10質量%〕を加えて感熱化した。感熱化剤の配合割合は、ラテックス中のCSM100質量部あたり、ルトナールM40中のポリビニルメチルエーテル1質量部となるように、前記両成分の配合量を設定した。
(ゴム手袋の製造)
手型としては陶器製のものを用い、前記手型を100℃のオーブン中で15分間、加熱したのち、オーブンから取り出した直後の加熱された前記手型を、液温を20℃に保持した前記感熱化したCSMのラテックス中に一定の速度で浸漬して1分間静置したのち一定の速度で引き上げ、次いで100℃のオーブン中で60分間加熱してラテックスを乾燥させると共にCSMを加硫させたのち脱型させて、CSMの皮膜からなる単層のノンサポートタイプのゴム手袋を製造した。
〈実施例2〉
(浸漬法用の天然ゴムラテックスの調製)
市販の天然ゴムラテックスに、前記天然ゴムラテックス中の固形分100質量部あたり、安定剤としてのオレイン酸0.5質量部、および水酸化カリウム0.5質量部、加硫剤としての硫黄1質量部、加硫促進剤〔大内新興化学工業(株)製のノクセラー(登録商標)BZ〕1質量部、老化防止剤〔大内新興化学工業(株)製のノクラック(登録商標)PBK〕1質量部、および充填剤としての酸化チタン2質量部を配合して浸漬法用のラテックスを調製した。
(ゴム手袋の製造)
実施例1で使用したのと同じ陶器製の手型をまず45%硝酸カルシウム水溶液に浸漬し、引き上げたのち乾燥させて、凝固剤としての硝酸カルシウムを手型の表面に付着させた。
次いで加熱していない前記手型を、液温を20℃に保持した前記浸漬法用の天然ゴムラテックス中に一定の速度で浸漬して15秒間静置したのち一定の速度で引き上げ、次いで100℃のオーブン中で15分間加熱してラテックスを乾燥させると共に天然ゴムを加硫させた。
次いでオーブンから取り出した直後の加熱された前記手型を、液温を20℃に保持した前記感熱化したCSMのラテックス中に一定の速度で浸漬して30秒間静置したのち一定の速度で引き上げ、次いで100℃のオーブン中で60分間加熱してラテックスを乾燥させると共にCSMを加硫させたのち脱型させて、天然ゴムの皮膜とCSMの皮膜の2層の積層構造を有するノンサポートタイプのゴム手袋を製造した。
〈実施例3〉
実施例1で使用したのと同じ陶器製の手型に綿製の編手袋を装着したこと以外は実施例2と同条件で、浸漬法により天然ゴムの皮膜を形成するとともに編手袋と一体化させ、さらに前記天然ゴムの皮膜上にCSMの皮膜を積層してサポートタイプのゴム手袋を製造した。
〈比較例1〉
実施例1で使用したのと同じ陶器製の手型をまず45%硝酸カルシウム水溶液に浸漬し、引き上げたのち乾燥させて、凝固剤としての硝酸カルシウムを手型の表面に付着させた。
次いで加熱していない前記手型を、液温を20℃に保持した、感熱化剤を配合していないCSMのラテックス〔前出の住友精化(株)製のCSM−200〕中に一定の速度で浸漬して30秒間静置したのち一定の速度で引き上げたところ、ラテックスが流動してしまい手型の表面に正常な皮膜を形成することはできなかった。そのためゴム手袋の製造を断念した。
〈比較例2〉
実施例1で使用したのと同じ陶器製の手型をまず30%硝酸カルシウム水溶液に浸漬し、引き上げたのち乾燥させて、凝固剤としての硝酸カルシウムを手型の表面に付着させた。
次いで加熱していない前記手型を、液温を20℃に保持した、実施例2で使用したのと同じ浸漬法用の天然ゴムラテックス中に一定の速度で浸漬して15秒間静置したのち一定の速度で引き上げ、次いで100℃のオーブン中で60分間加熱してラテックスを乾燥させると共に天然ゴムを加硫させたのち脱型させて、天然ゴムの皮膜からなる単層のノンサポートタイプのゴム手袋を製造した。
〈比較例3〉
(浸漬法用のNBRのラテックスの調製)
市販のNBRのラテックス〔日本ゼオン(株)製のLX552〕に、前記NBRラテックス中の固形分100質量部あたり、界面活性剤0.5質量部、加硫剤としての硫黄1質量部、加硫促進剤〔大内新興化学工業(株)製のノクセラー(登録商標)BZ〕1質量部、酸化亜鉛1質量部、および充填剤としての酸化チタン2質量部を配合して浸漬法用のラテックスを調製した。
(ゴム手袋の製造)
実施例1で使用したのと同じ陶器製の手型をまず45%硝酸カルシウム水溶液に浸漬し、引き上げたのち乾燥させて、凝固剤としての硝酸カルシウムを手型の表面に付着させた。
次いで加熱していない前記手型を、液温を20℃に保持した前記浸漬法用のNBRのラテックス中に一定の速度で浸漬して30秒間静置したのち一定の速度で引き上げ、次いで100℃のオーブン中で60分間加熱してラテックスを乾燥させると共にNBRを加硫させたのち脱型させて、NBRの皮膜からなる単層のノンサポートタイプのゴム手袋を製造した。
〈比較例4〉
(浸漬法用のCRのラテックスの調製)
市販のCRのラテックス〔デュポン社製のネオプレン(登録商標)671A〕に、前記NBRラテックス中の固形分100質量部あたり、界面活性剤0.5質量部、加硫剤としての硫黄1質量部、加硫促進剤〔大内新興化学工業(株)製のノクセラー(登録商標)BZ〕1質量部、酸化亜鉛1質量部、および充填剤としての酸化チタン2質量部を配合して浸漬法用のラテックスを調製した。
(ゴム手袋の製造)
実施例1で使用したのと同じ陶器製の手型をまず35%硝酸カルシウム水溶液に浸漬し、引き上げたのち乾燥させて、凝固剤としての硝酸カルシウムを手型の表面に付着させた。
次いで加熱していない前記手型を、液温を20℃に保持した前記浸漬法用のCRのラテックス中に一定の速度で浸漬して30秒間静置したのち一定の速度で引き上げ、次いで100℃のオーブン中で60分間加熱してラテックスを乾燥させると共にCRを加硫させたのち脱型させて、CRの皮膜からなる単層のノンサポートタイプのゴム手袋を製造した。
〈耐薬品性評価〉
前記実施例、比較例で製造したゴム手袋について、欧州統一規格EN374に準じたケミカルパーミェーション評価により、対象となる化学物質が8ppm以上検出されるまでの時間(分)を求め、前記時間が長いほど該当する化学物質に対する耐薬品性に優れると評価した。また試験は480分間に亘って行い、480分経過しても対象となる化学物質が8ppm以上検出されなかったものは、表中に「>480」と記載した。
対象となる化学物質としては35%塩酸、96%硫酸、99%酢酸、50%水酸化ナトリウム水溶液、および34%過酸化水素水を用いた。
以上の結果を表1に示す。
Figure 2011032590
表1より、CSMの皮膜を、凝固剤を用いた従来法で形成しようとした比較例1では、先に説明したようにラテックスが流動してしまい、手型の表面に正常な皮膜を形成して手袋を製造することはできなかった。そのため耐薬品性評価は行なわなかった。
また、CSMに代えて天然ゴム、NBR、およびCRを用いた比較例2〜4のゴム手袋は、耐薬品性が不十分であることが判った。
これに対し、本発明の製造方法で製造した実施例1〜3のゴム手袋は、いずれも耐薬品性に優れていることが確認された。

Claims (5)

  1. ゴム手袋の立体形状に対応する手型の表面に、少なくともクロロスルフォン化ポリエチレンの皮膜を形成したのち脱型してゴム手袋を製造する製造方法であって、前記クロロスルフォン化ポリエチレンのラテックスを感熱化し、前記ラテックスに加熱した前記手型を浸漬して引き上げたのち乾燥させることにより、前記手型の表面に前記クロロスルフォン化ポリエチレンの皮膜を形成する工程を含むことを特徴とするゴム手袋の製造方法。
  2. 前記手型の表面に、前記クロロスルフォン化ポリエチレンの皮膜を形成する前後少なくとも一方の時点で、前記クロロスルフォン化ポリエチレン以外のゴムまたは樹脂の皮膜を形成することにより、前記皮膜と、前記クロロスルフォン化ポリエチレンの皮膜とを積層する請求項1に記載のゴム手袋の製造方法。
  3. 前記手型の表面に、あらかじめ繊維製の編手袋を装着した状態で、少なくとも前記クロロスルフォン化ポリエチレンの皮膜を含む皮膜を形成することにより、前記皮膜と前記編手袋とを一体化させる請求項1または2に記載のゴム手袋の製造方法。
  4. 感熱化剤としてポリビニルメチルエーテルを加えることにより、前記クロロスルフォン化ポリエチレンのラテックスを感熱化する請求項1ないし3のいずれか1項に記載のゴム手袋の製造方法。
  5. 前記請求項1ないし4のいずれか1項に記載の製造方法によって製造されたことを特徴とするゴム手袋。
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