JP2011028180A - レンズ駆動装置及びこれを備えたカメラモジュール - Google Patents

レンズ駆動装置及びこれを備えたカメラモジュール Download PDF

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Suguru Oishi
傑 大石
Hiroshi Yamashita
博司 山下
Mitsuo Nakajima
三生 中島
Masatake Yamanaka
正剛 山中
Koji Nishikawa
浩司 西川
Satoru Ota
哲 太田
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Abstract

【課題】電波ノイズがレンズ駆動装置の外部に漏洩することを抑制するレンズ駆動装置及びこれを備えるカメラモジュールを提供する。
【解決手段】略平板状の基部31及びこの基部31から延びる支柱部を有するベース30と、このベース30に取り付けられるケース40と、支柱部に導電線を巻きつけることにより形成されるコイル60と、ベース30及びケース40によって形成される内部空間に収納されるとともにレンズを保持するホルダ10と、このホルダに固定された磁石20とを備えるレンズ駆動装置において、ケース40は、金属材料から構成され、ケース40には、コイル60より径方向の外方から外囲する側板42が設けられる。
【選択図】図8

Description

本発明は、基部を有するベースと、このベースに取り付けられるケースと、ベース及びケースによって形成される内部空間に収納されるとともにレンズを保持するホルダとを備えるレンズ駆動装置に関する。
近年、携帯電話に搭載されるカメラは、高画素化が進み、オートフォーカスが必須の機能となっている。このカメラのオートフォーカスを行うためには、レンズをその光軸方向に移動するレンズ駆動装置が使用されている。一方、携帯電話の薄型化及び小型化に伴い、レンズ駆動装置に与えられるスペースを縮小する要求が高まっている。この要求に対応するため、レンズ駆動装置のレンズを駆動させる構造としては、例えば、特許文献1のようなボイスコイル型の構造が採用されている。このボイスコイル型の構造は、一般的なステッピングモータを用いた構造と比較して、構成を簡略化できるため、レンズ駆動装置の小型化を達成できることが知られている。
上記のボイスコイル型の構造では、レンズを保持するホルダ側にコイルを装着するとともに、ベース側に磁石を装着し、コイルに電流を印加することで生じる電磁駆動力によって、ホルダをレンズの光軸方向に移動している。また、ホルダをばね部材で支えるとともに、このばね部材をコイルへの給電用に共用し、ホルダから配線が引き出されないように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
この構成によれば、コイルへ給電するための配線がホルダから引き出されないため、レンズの移動の際に、配線に不要な振動や張力が加わることにより配線が破損してしまう問題を抑制することができる。しかし、その反面、この構成では、ばね部材の構造が複雑であるため、レンズ駆動装置の製造時の歩留まりが低下しやすい問題が生じる。
このような問題を解消するための構成として、ホルダ側に磁石を装着し、ベース側にコイルを装着する構成が考えられる。この構成では、ホルダに配線を施す必要がないため、レンズの移動時における配線の破損を抑制するとともに、ばね部材を削除することによるレンズ駆動装置の構成の簡素化を図ることができる(例えば、特許文献2参照)。
図14を参照して、従来のボイスコイル型のレンズ駆動装置の構成について説明する。
図14に示すように、レンズ駆動装置100には、ベース110が設けられている。このベース110には、側方カバー130が嵌合されている。この側方カバー130のベース110とは反対側には、上方カバー120が嵌合されている。これらベース110、側方カバー130及び上方カバー120によりレンズ駆動装置100の外枠を構成している。そして、これらベース110、上方カバー120及び側方カバー130により形成される内部空間S内には、レンズGを保持するホルダ140が収納されている。
ベース110及び上方カバー120のそれぞれには、導電線を巻回することにより形成されるコイル150,151が形成されている。これらコイル150,151のレンズGの光軸方向の間には、磁石160が配置されている。この磁石160は、ホルダ140に固定されている。また、側方カバー130は、コイル150,151のレンズGの径方向の外方に、コイル150,151を外囲するように配置されている。
これらコイル150,151の一方または両方を通電することにより、コイル150,151と磁石160との間に磁気回路が形成される。この磁気回路の作用により、ホルダ140及びレンズGは光軸方向に移動するようになる。
特開2004−280031号公報 特開2005−148586号公報
ところで、従来構造では、コイル150,151を径方向の外方から外囲する側方カバー130は樹脂材料により形成されている。この場合には、側方カバー130がコイル150,151のそれぞれに通電することに起因して発生する電波ノイズ(以下、「電波ノイズ」)を側方カバー130より径方向の外方への漏洩を抑制することが困難である。その結果、上記電波ノイズがレンズ駆動装置100の外部に漏洩してしまう場合がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電波ノイズがレンズ駆動装置の外部に漏洩することを抑制するレンズ駆動装置及びこれを備えるカメラモジュールを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、レンズを露出する開口部が設けられた基部及びこの基部から延びる支柱部を有するベースと、このベースに取り付けられるケースと、前記支柱部に導電線を巻きつけることにより形成されるコイルと、前記ベース及び前記ケースによって形成される内部空間に収納されるとともに前記レンズを保持するホルダと、このホルダに固定された磁石とを備え、前記ホルダが前記レンズの光軸に沿った方向である光軸方向に移動するレンズ駆動装置において、前記ケースは金属材料から構成され、前記ケースには、前記コイルより前記レンズの径方向の外方から外囲する側板が設けられることを要旨とする。
この発明によれば、ケースがコイルよりレンズの径方向の外方から外囲するとともに金属材料から構成されるため、電波ノイズをこのレンズ駆動装置より外部に漏洩することを抑制することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレンズ駆動装置において、当該レンズ駆動装置には、前記コイルより前記径方向の外方に配置されるとともに、前記磁石と前記径方向に対向する磁性板を有し、前記側板には、前記径方向の外方に凹む凹部が設けられ、前記凹部には、前記磁性板を収納され、前記側板は、前記レンズを前記径方向から取り囲む周方向において前記コイルの全周に亘り前記径方向の外方から外囲することを要旨とする。
この発明によれば、側板がコイルの周方向の全周に亘り外囲するため、電波ノイズをレンズ駆動装置より外部に漏洩することを抑制することができるようになる。
ところで、ケースに磁性板収納部を設ける構成として、側板を径方向に貫通する切欠部を側板に設け、この切欠部に磁性板を収納する構成が考えられる。しかしながら、この構成では、磁性板と切欠部との間から電波ノイズが漏洩してしまう場合がある。その点において、本発明では側板に上記切欠部が設けられない構成であるため、この切欠部に起因する上記電波ノイズの漏洩を抑制することができるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のレンズ駆動装置において、前記側板の前記径方向の外方の面は、面一に形成され、前記凹部は、この凹部が設けられる前記側板の前記径方向の内方の面を前記側板の他の部分の前記径方向の内方の面よりも前記径方向の外方となる凹形状として設けられることを要旨とする。
この発明によれば、側板の外面が面一であるとともに、凹部が側板の内面のみを凹形状とする構成であるため、凹部を設けるために側板が径方向の外方に拡大することを抑制することができるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置において、前記ケースは金属板をプレス加工することにより成形されることを要旨とする。
この発明によれば、金属板をプレス加工することによりケースを成形するため、金属材料を切削することによりケースを成形すること、及び金属材料を鋳造することによりケースを成形することと比較して、ケースを安価に製造することが可能となる。特に金属材料を鋳造する場合と比較して、ケースの側板の厚さを薄くすることができるようになるため、ケースの径方向への小型化を図ることができるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置において、前記基部は、平面視において略正方形に形成され、前記側板における前記基部に取り付けられる端部は、前記光軸方向の平面視において略正方形の環状に形成され、前記基部及び前記側板には、前記基部に対して前記側板の周方向における取り付け方向を決める位置決め部が設けられることを要旨とする。
この発明によれば、基部及び側板に位置決め部が設けられることにより、基部に対する側板の取り付け方向が決定されるため、作業者がベースに対してケースを誤った方向にて取り付けることを抑制することができるようになる。
例えば、磁性板をケースに取り付けた状態においてベースにケースを取り付ける場合、ケースの磁性板を収納した凹部が設けられる側板と磁性板が配置される基部の部位とが互いに一致していないと、基部と磁性板とが互いに干渉してしまう場合がある。その結果、磁性板と基部との干渉に起因して、磁性板の変形した状態にてレンズ駆動装置が組み立てられてしまう不具合を生じてしまう。その点において、本発明では、位置決め部により作業者がベースに対してケースを誤った方向にて取り付けることが抑制されるため、上記不具合の発生を抑制することができるようになる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置において、前記ベースには、前記ケースが前記コイルよりも前記径方向の外方において当接することにより前記ケースと前記コイルとの接触を回避する接触回避部が設けられることを要旨とする。
この発明によれば、ベースに接触回避部が設けられるため、ケースは、コイルと接触する前に接触回避部と接触することとなり、ケースとコイルとは機械的に接触が回避されるようになる。したがって、ケースとコイルとの接触に起因するコイルの短絡を確実に抑制することができるようになる。
ところで、レンズ駆動装置の小型化を図る場合、レンズ駆動装置を構成する各部材を密接して配置する必要がある。これにより、コイルとこのコイルを外囲するケースとが互いに近接する場合がある。したがって、ベースにケースを取り付けるときに、組立誤差等によりコイルとケースとが互いに接触してしまう場合がある。特にケースが金属材料にて構成されているため、コイルとケースとの接触に起因して、コイルが短絡してしまう場合がある。その点において、本発明は、接触回避部によりコイルとケースとの接触が回避されるため、レンズ駆動装置の小型化を図ったとしてもコイルとケースとの接触に起因するコイルの短絡を抑制することができるようになる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置において、前記側板の光軸方向における前記基部側である他端側の端部とこの端部と前記光軸方向に対向する前記基部の部位とは、互いに接着剤によって固定され、前記側板の前記端部と前記基部の前記部位の少なくとも一方には、前記接着剤が溜まる接着剤溜り部が設けられることを要旨とする。
この発明によれば、ケースの側板と基部との間を接着剤によって固定されるため、ベースとケースとの接合強度をさらに向上することができるようになる。その上、側板と基部との少なくとも一方に接着剤溜り部が設けられるため、側板と基部との接着面積が増大するため、側板と基部との接合強度を向上することができるようになる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のレンズ駆動装置において、前記側板の前記端部には、前記レンズの径方向の外方に向かい屈曲する屈曲部が設けられ、前記屈曲部の径方向の内方の部位と前記基部の前記部位との間には、前記接着剤が溜まる接着剤溜り部が設けられることを要旨とする。
この発明によれば、屈曲部と基部との間にさらに接着剤溜り部が形成されるため、側板と基部との接着面積がさらに増大するようになる。したがって、側板と基部との接合強度をさらに向上することができるようになる。
特に、ケースが金属板をプレス加工することにより成形される場合には、金属板からケースとして成形した部位を切り離す際に屈曲部が設けられる。この屈曲部を用いて、基部との間に接着剤溜り部を設けるため、同接着剤溜り部を設けるための専用の形状を成形することを省略することができるようになる。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置において、前記ケースには、前記レンズを開口する開口部を有するとともに、前記側板に連結する天板が設けられ、前記側板と前記天板とは、単一部材として構成されることを要旨とする。
この発明によれば、側板と天板とが単一部材から構成されるため、電波ノイズのうち、側板に向かう電波ノイズに加え、天板に向かう電波ノイズがケースの外部に漏洩することを抑制することができるようになる。
ところで、天板と側板とを有するケースの構成としては、側板と天板とが別部材となる構成が考えられる。この場合には、側板と天板との継ぎ目からコイルの電波ノイズが漏洩する可能性がある。その点において、本発明では側板と天板とが単一部材から構成されるため、上述の継ぎ目が存在しない。したがって、側板と天板とが別部材として構成された場合と比較して、電波ノイズがケースから外部に漏洩することを抑制することができるようになる。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜請求項9のいずれか一項のレンズ駆動装置を備えるカメラモジュールであることを要旨とする。
この発明によれば、レンズ駆動装置を好適にカメラモジュールに適用することができるようになる。
本発明によれば、コイルの電波ノイズがレンズ駆動装置の外部に漏洩することを抑制するレンズ駆動装置及びこれを備えるカメラモジュールを提供することができる。
本発明に係るレンズ駆動装置を具体化した一実施形態について、同レンズ駆動装置の分解斜視構造を示す斜視図。 同実施形態のレンズ駆動装置について、(a)ケースの斜視構造を示す斜視図、(b)(a)とは異なる方向から見たケースの斜視構造を示す斜視図、(c)ケースの側板の断面構造を示す断面図。 同実施形態のレンズ駆動装置について、(a)〜(e)金属板からケースがプレス加工により成形される各工程を示す模式図。 同実施形態のレンズ駆動装置について、(a)ケースに磁性板が取り付けられた状態における斜視構造を示す斜視図、(b)ケースに磁性板が取り付けられた状態における下面構造を示す平面図。 同実施形態のレンズ駆動装置について、(a)ベースの斜視構造を示す斜視図、(b)(a)とは異なる方向から見たベースの斜視構造を示す斜視図。 同実施形態のレンズ駆動装置について、(a)ベースにケースが取り付けられた状態における斜視構造を示す斜視図、(b)ベースにケースが取り付けられた状態における側面構造を示す側面図、(c)ベースにケースが取り付けられた状態における側板と基部との断面構造を示す断面図。 同実施形態のレンズ駆動装置について、(a)ベースにケースが取り付けられた状態における斜視構造を示す斜視図、(b)ベースにケースが取り付けられた状態における側面構造を示す側面図、(c)(b)とは異なる方向から見た側面構造を示す側面図。 同実施形態のレンズ駆動装置について、(a)同レンズ駆動装置の断面構造を示す断面図、(b)(a)の一部を拡大した拡大構造を示す拡大図。 同実施形態のレンズ駆動装置について、ホルダと磁性板との関係を示す平面図。 同実施形態のレンズ駆動装置について、(a)移動体がホームポジションに位置する状態の断面構造を示す断面図、(b)移動体がオンフォーカス位置に位置する状態の断面構造を示す断面図。 同実施形態のレンズ駆動装置を搭載したカメラモジュールの構成を示す模式図。 本発明に係るレンズ駆動装置を具体化したその他の実施形態について、(a)レンズ駆動装置の斜視構造を示す斜視図、(b)レンズ駆動装置の側面構造を示す側面図、(c)(b)とは異なる方向から見た側面構造を示す側面図。 本発明に係るレンズ駆動装置を具体化したその他の実施形態について、(a)ケースの下面構造を示す平面図、(b)ケースに磁性板が取り付けられた状態における下面構造を示す平面図。 従来のレンズ駆動装置について、同レンズ駆動装置の断面構造を示す断面図。
図1〜図11を参照して、本発明に係るレンズ駆動装置を携帯電話に搭載されるカメラのオートフォーカスに用いられるレンズ駆動装置として具体化した一実施形態について説明する。以降では、レンズの光軸に沿った方向を「光軸方向」といい、レンズの径方向を「径方向」といい、レンズを径方向から取り囲む方向を「周方向」という。また、レンズ駆動装置1の光軸方向において、ベース30が配置される側を「下方」とし、ケース40が配置される側を「上方」とする。そして、レンズ駆動装置1の径方向において、光軸に向かう側を「内方」とし、光軸から離れる側を「外方」とする。
まず、図1を参照して、レンズ駆動装置1の全体構成について説明する。
図1に示すように、レンズ駆動装置1は、レンズ駆動装置1が搭載される機器に固定される固定体1Bに、この固定体1Bに対してレンズの光軸方向に移動可能な移動体1Aが収納されることにより構成されている。そして、レンズ駆動装置1は、移動体1Aの光軸方向の移動に伴いレンズが光軸方向に移動することにより、カメラのオートフォーカスを行っている。また、本実施形態のレンズ駆動装置1は、光軸方向の平面視において、約8.5mmの正方形に形成されており、レンズ駆動装置1の光軸方向の高さが、約3mmに形成されている。
移動体1Aは、レンズ(不図示)を保持する円筒形状のレンズホルダRHと、平面視において略八角形のホルダ10と、板状の磁石20とにより構成されている。具体的には、ホルダ10の中央部において、同ホルダ10を光軸方向に貫通するとともに平面視において略円形の貫通孔である開口部11にレンズホルダRHが固定されている。またホルダ10の径方向の外方には、互いに周方向に一定の距離を介して、磁石20が4個固定されている。また、これら磁石20は、ネオジウム磁石(Ne-Fe-B)が用いられている。
固定体1Bは、レンズ駆動装置1の外枠を構成するベース30及びケース40と、2つの円柱形状のシャフト50,51と、電流が印加されることにより磁場を形成するコイル60と、2つの長方形の板状の磁性板70,71とにより構成されている。
具体的には、ベース30には、レンズ駆動装置1の外枠の下面を構成する平面視において中央部にレンズを露出するための開口部31aを有する正方形状の基部31が設けられている。この基部31の4隅には、基部31から光軸方向に沿って延設される支柱部32が設けられている。基部31の周縁を構成する各辺のうちの2箇所の中央位置には、2個の磁性板70,71が固定されている。
支柱部32には、これら4つの支柱部32を周方向に取り囲むように導電線が巻き付けられることによりコイル60が形成されている。このコイル60は、周方向の一方向に向かい導電線が巻回されることにより形成される第1コイル61と、この第1コイル61とは周方向に対して反対方向に向かい導電線が巻回されることにより形成される第2コイル62とから構成されている。
ケース40には、レンズ駆動装置1の外枠の上面を構成するとともに、中央部に平面視において略円形の中央開口部41aを有する正方形状の天板41が設けられている。この天板41の外周縁には、天板41から光軸方向の下方に向かい延びるとともにレンズ駆動装置1の外枠の側面を構成する側板42が設けられている。このケース40は、側板42がコイル60の径方向の外方を外囲するようにベース30に取り付けられる。
次に、図2及び図3を参照して、ケース40の構造及び製造方法について説明する。本実施形態のケース40は、非磁性の金属板をプレス加工することにより単一部材として構成されている。
図2(a)に示すように、ケース40の側板42には、周方向及び光軸方向に沿った平面形状である4つの平面部421が設けられている。これら平面部421のそれぞれの周方向の間には、各平面部421を連結するとともに湾曲形状に屈曲して形成された連結部422が設けられている。また、側板42は、光軸方向の平面視において略正方形の環状に形成されている(図2(b)参照)。
ケース40の天板41の中央部には、レンズを露出するための貫通孔である中央開口部41aが設けられている。またケース40の天板41の4隅には、天板41を光軸方向に貫通するとともに平面視において円形の貫通孔である開口部41bがそれぞれ設けられている。また、ケース40の側板42の各平面部421の外面42aは、周方向に亘り面一に設けられている。
図2(b)に示すように、側板42のうちの2辺の周方向の中央位置には、側板42の平面部421の内面42bから径方向の外方に凹む凹形状の径方向凹部42cがそれぞれ設けられている。これら径方向凹部42cの光軸方向の下端部には、光軸方向の上方に向かい凹む光軸方向凹部42dが設けられている。
図2(c)に示すように、ケース40の側板42の光軸方向の下端部には、径方向の外方に向かい屈曲する屈曲部43が設けられている。この屈曲部43は、光軸方向凹部42dを除く側板42の下端部の全周に亘り設けられている。屈曲部43は、側板42より径方向の外方に突出する突出部43aと、突出部43aと側板42とを連結する曲面形状の曲面部43bとから構成されている。
図3に示すように、ケース40は、絞り工程(図3(b)参照)、開口部形成工程(図3(c)参照)、及び切り離し工程(図3(d)参照)の順に加工されている。
具体的には、図3(a)の一枚の金属板Mから、図3(b)に示すように、金型の絞りパンチP10によって天板41及び側板42に相当する形状が形成されている。ここで、絞りパンチP10のうちの2辺には、径方向凹部42cを形成するための突起部P11が設けられている。これにより、絞り工程と同時に、磁性板収納部が形成されるようになる。次いで、図3(c)に示すように、中央開口部41a及び開口部41bに相当する貫通孔がそれぞれ金型の打ち抜きにより形成されている。最後に、図3(d)に示すように、金型の切り離し用のバイトP20によって、金属板から成形品が切り離される。また図3(e)に示すように、金属板から切り離された成形品であるケース40の側板42の光軸方向の下端部には、屈曲部43が設けられるようになる。
次に、図4を参照して、ケース40と磁性板70,71との配置関係について説明する。
図4に示すように、磁性板70,71は、それぞれケース40の径方向凹部42c内に配置されている。具体的には、磁性板70,71は、径方向凹部42cの周方向の一方に当接した状態において、接着剤により径方向凹部42cに固定されている。径方向凹部42cに磁性板70,71を固定した状態において、側板42の内面42bと磁性板70,71の内面70a,71aとは面一となる。即ち側板42の内面42bと磁性板70,71の内面70a,71aとの各径方向の位置は、互いに略等しくなる。以上により、径方向凹部42cは、磁性板70,71を収納する磁性板収納部の役割を果たしている。
ところで、磁性板をケースに収納する構造としては、図12(a)に示すように、ケース40Aの側板42Aに側板42Aを径方向に貫通する切欠部42A1を設けて、その切欠部42A1内に磁性板70A,71Aを収納する構造が考えられる。この構成においては、切欠部42A1が形成されるため、ケース40Aに切欠部が省略される構成と比較して、ケース40Aの強度が低下してしまう。その結果、側板42Aが変形する場合があり、この変形に伴い磁性板70A,71Aが傾いた状態にて取り付けられる場合がある。その上、磁性板70A,71Aを切欠部42A1に収納するために、磁性板70A,71Aの周方向の幅H5よりも切欠部42A1の周方向の幅H6をそれぞれ大きく形成しなければならない(図12(b),(c)参照)。特に、ケース40をプレス加工により成形する場合には、切欠部42A1を高精度に成形することができない。したがって、磁性板70A,71Aを予め設定された位置に配置するために、切欠部42A1の周方向の幅H6をプレス加工による成形誤差を考慮した大きさに設定しなければならない。その結果、磁性板70A,71Aの幅H5に対して、切欠部42A1の幅H6を大きくしなければならない。したがって、切欠部42A1と磁性板70A,71Aとの周方向の間に形成された間隙からコイル60の電波ノイズがケース40Aよりも外部に漏洩してしまう可能性がある。
その点において、本実施形態では、径方向凹部42cが側板42を径方向に貫通しない構成であるため、上述のケースの強度の低下、及びコイル60の電波ノイズがケースより外部に漏洩することをそれぞれ抑制するようになる。
また、上述の切欠部を有する構造とは別に、磁性板をケースに収納する構造としては、図13に示すように、ケース40Bの側板42Bにこの側板42Bの外面42B1及び内面42B2を径方向の外方に突出させる凹形状の径方向凹部42B3を設けて、この径方向凹部42B3内に磁性板70B,71Bを収納する構造が考えられる。この構成によれば、ケース40Bに上記切欠部が設けられていないため、この切欠部に起因するケースの強度の低下、及びコイル60の電波ノイズのケースの外部への漏洩を抑制することができるようになる。しかしながら、径方向凹部42B3を形成するために側板42Bの外面42B1が径方向の外方に突出するため、ケース40Bの径方向の小型化が困難である。
その点において、本実施形態では、径方向凹部42cが設けられる側板42の内面42bのみを凹形状とし、側板42の外面42aが面一であるため、上述のケースの径方向の小型化を図ることができるようになる。
次に、図5を参照して、ベース30の構造について説明する。本実施形態のベース30は、樹脂材料を射出成形することにより単一部材として構成されている。
図5(a)に示すように、支柱部32には、周方向に隣り合う支柱部32をそれぞれ連結する上方連結部33及び下方連結部34が設けられている。上方連結部33は、支柱部32の光軸方向の上端同士を連結している。下方連結部34は、支柱部32の光軸方向の下端同士を連結している。そして下方連結部34は、基部31の側面31bよりも径方向の内方に設けられるとともに、基部31から光軸方向の上方に突出するように設けられている。
4つの支柱部32のうちの一の支柱部32aの光軸方向の上端には、他の支柱部32の光軸方向の上端より径方向の内方に突出する上方突出部35(図5中の斜線領域)が設けられている。この上方突出部35は、支柱部32と上方連結部33とのそれぞれに連結している。この上方突出部35には、シャフト50(図1参照)を受ける支柱側シャフト受部36が設けられている。
基部31における支柱側シャフト受部36と径方向及び周方向に対応する位置には、シャフト50を受ける基部側シャフト受部37が設けられている。したがって、シャフト50は、支柱側シャフト受部36及び基部側シャフト受部37によって光軸方向の2箇所にて受けられている。また基部31におけるシャフト51(図1参照)が配置されるところには、基部側シャフト受部38が設けられている。シャフト51は、基部側シャフト受部38のみによって受けられている。
また、各支柱部32の光軸方向の上端には、支柱部32の光軸方向の上端面32bから光軸方向の上方に向かい突出する突起部32cが設けられている。
基部31の側面31bのうちの2辺の光軸方向の上端には、側面31bから径方向の内方に向かい凹む凹部31dが設けられている。この凹部31dは、光軸方向の上方に向かい開口している。
図5(b)に示すように、基部31の側面31bのうちの2辺には、磁性板70,71を載置するための載置部31eが設けられている。この載置部31eは、基部31の上面よりも光軸方向の上方に突出するように設けられている。
基部31の側面31bのうちの1辺の載置部31eの周方向の両側には、側面31bから径方向に向かい凹む凹部31fがそれぞれ設けられている。この凹部31fは、凹部31dと同様に光軸方向の上方に向かい開口している。
基部31の側面31bのうちの1辺の載置部31eの周方向の両側には、当該レンズ駆動装置1(図1参照)の端子部を収納するための収納部31gがそれぞれ設けられている。この収納部31gと載置部31eとの周方向の間には、側面31bから径方向に向かい凹む凹部31hがそれぞれ設けられている。この凹部31hは、凹部31d,31fと同様に光軸方向の上方に向かい開口している。
次に、図6及び図7を参照して、ベース30にケース40を取り付けた状態の構成について説明する。
ケース40は、磁性板70,71を予め径方向凹部42cに取り付けた状態において、ベース30に嵌合するとともに、接着剤によって互いに固定されている。具体的には、天板41の各開口部41bに各支柱部32の突起部32cが挿入される。この状態において、側板42は支柱部32及びコイル60を径方向の外方から外囲するとともに、側板42の光軸方向の下端部が基部31の外周縁に概ね対応して当接している。そして、開口部41bと突起部32cとの間、及び基部31と側板42との間のそれぞれに接着剤を充填することにより、ベース30とケース40とが互いに接着固定される。
図6(a)に示すように、ケース40の側板42と基部31の側面31bとは面一に形成されている。側板42の光軸方向の下端部と基部31の凹部31dとの光軸方向の間には、外方接着剤溜り部80が設けられている。この外方接着剤溜り部80は、側板42及び側面31bから径方向の内方に凹む凹形状の空間として形成されている。また、図6(b)に示すように、外方接着剤溜り部80の周方向の長さH1は、側板42の周方向の長さH2と略同等の長さに設けられている。
図6(c)に示すように、側板42の屈曲部43は基部31に当接している(以下、「当接面A」)。この当接面Aよりも径方向の内方における屈曲部43の曲面部43bと基部31との光軸方向の間には、内方接着剤溜り部81が設けられている。この内方接着剤溜り部81は、径方向の内方に向かうにつれて光軸方向の間の間隙が大きくなる空間として形成されている。また、当接面Aよりも径方向の外方における屈曲部43の突出部43aと基部31の凹部31dとにより上述の外方接着剤溜り部80が設けられるようになる。
外方接着剤溜り部80には、ベース30にケース40を取り付けた後に接着剤を充填する。そして、外方接着剤溜り部80に充填された接着剤は、当接面Aを介して内方接着剤溜り部81に浸透するようになる。これにより内方接着剤溜り部81には、接着剤が充填されるようになる。
以上のように、外方接着剤溜り部80と内方接着剤溜り部81に接着剤が充填されることにより、側板42(屈曲部43)と基部31とが互いに接合されるようになる。また、外方接着剤溜り部80及び内方接着剤溜り部81により、外方接着剤溜り部80及び内方接着剤溜り部81が省略された側板及び基部の構造と比較して、側板42(屈曲部43)と基部31との接着面積が増大するようになる。
また、基部31の下方連結部34は、内方接着剤溜り部81よりも光軸方向の上方に形成されている。これにより、内方接着剤溜り部81の接着剤が、下方連結部34よりも径方向の内方に侵入することが抑制されるようになる。
図7(a)に示すように、ケース40とベース30とは、ケース40の光軸方向凹部42dとベース30の載置部31eとが互いに嵌合するように取り付けられている。この構成により、ベース30に対するケース40の周方向の取り付け方向が決定される。
特に、本実施形態では、ケース40は、磁性板70,71を径方向凹部42cに取り付けた状態においてベース30に取り付けられている。したがって、磁性板70,71が取り付けられた径方向凹部42cが設けられる側板42と基部31の載置部31eとが互いに一致していないと、基部31と磁性板70,71とが互いに干渉してしまう場合がある。その結果、磁性板70,71が変形してしまう不具合、及び磁性板70,71が誤った取り付け方向のままレンズ駆動装置1が組み立てられてしまい、側板42が磁性板70,71のそれぞれを径方向の内方に押し付け状態のままとなってしまう不具合が発生する場合がある。
その点において、本実施形態の載置部31eに光軸方向凹部42dを嵌合することにより基部31に対する側板42の取り付け方向が決定する構成を用いることにより、載置部31eに光軸方向凹部42dが嵌合しなければ、ケース40がベース30に取り付けることができなくなる。したがって、作業者は、ケース40がベース30に取り付けられないときには、上記取り付け方向が誤っていることが認識することができるため、ベースに対してケースを誤った方向にて取り付けた状態にてレンズ駆動装置1が組み立てられてしまうことが抑制されるようになる。これにより、基部31と磁性板70,71との干渉に伴う磁性板70,71の変形が抑制されるようになる。
端子39が配置されていない側の側板42の光軸方向の下端部と基部31との光軸方向の間には、外方接着剤溜り部82が設けられている。この外方接着剤溜り部82は、側板42と載置部31e及び凹部31fとの光軸方向の間において径方向の内方に凹む凹形状の空間として形成されている。また、図7(b)に示すように、外方接着剤溜り部82の周方向の長さH3は、側板42の平面部421の周方向の長さH2と略同等の長さに設けられている。
また、側板42の屈曲部43の曲面部43bと基部31の凹部31fとの光軸方向の間には、内方接着剤溜り部(不図示)が設けられている。この内方接着剤溜り部は、内方接着剤溜り部81(図6(c)参照)と同様に、径方向の内方に向かうにつれて光軸方向の間の間隙が大きくなる空間として形成されている。
外方接着剤溜り部82には、ベース30にケース40を取り付けた後に接着剤を充填する。そして、外方接着剤溜り部82に充填された接着剤は、屈曲部43の突出部43aと基部31との接触面を介して内方接着剤溜り部に浸透するようになる。これにより、内方接着剤溜り部には、接着剤が充填されるようになる。また、外方接着剤溜り部82のうちの載置部31eと光軸方向凹部42dとの間に形成された空間に接着剤が充填されることにより、磁性板70(図1参照)と基部31及び光軸方向凹部42dとが互いに接着されるようになる。
一方、端子39が配置される側の側板42の光軸方向の下端部と基部31との光軸方向の間には、外方接着剤溜り部83が設けられている。この外方接着剤溜り部83は、側板42と、載置部31e、凹部31h及び収納部31gとの光軸方向の間において径方向の内方に凹む凹形状の空間として形成されている。また、図7(c)に示すように、外方接着剤溜り部83の周方向の長さH4は、側板42の平面部421の周方向の長さH2と略同等の長さに設けられている。
次に、図8(a)に示すように、ケース40の側板42は、ベース30の上方連結部33及び下方連結部34を外囲するとともに、上方連結部33及び下方連結部34と嵌合している。
コイル60は、上方連結部33及び下方連結部34の光軸方向の間に形成されている。
上方連結部33及び下方連結部34の各径方向の位置は、コイル60の径方向の最も外方の位置よりも径方向の外方に位置するように設けられている。これにより、側板42の径方向の位置は、コイル60の径方向の位置よりも径方向の外方に位置するようになる。そして、組立誤差等により側板42を径方向の内方に移動したときには、コイル60に接触する前に上方連結部33と下方連結部34との両方に接触するため、側板42とコイル60との接触が抑制されるようになる。以上のように、上方連結部33及び下方連結部34は、ケース40の側板42とコイル60との接触を回避する接触回避部の役割を果たしている。
図8(b)に示すように、磁性板70は、上方連結部33及び下方連結部34よりも径方向の外方に配置されている。これにより、磁性板70の径方向の位置は、コイル60の径方向の最も外方の位置よりも径方向の外方に位置するようになる。そして、組立誤差等により磁性板70を径方向の内方に移動したときには、コイル60に接触する前に上方連結部33と下方連結部34との両方に接触するため、磁性板70とコイル60との接触が抑制されるようになる。上述の構成は、磁性板71も同様である。
次に、図9を参照して、ホルダ10の構造及びホルダ10と磁性板70,71との関係について説明する。また、図9の移動体1Aでは、移動体1AのレンズホルダRHを省略して示している。本実施形態のホルダ10は、樹脂材料を用いて射出成形することにより構成されている。
図9に示すように、ホルダ10の磁石20が配置される位置には、各磁石20を保持するための保持部12が設けられている。この保持部12は、光軸方向の上方を開口するとともに、ホルダ10の側面から径方向の内方に凹む凹形状として設けられている。
ホルダ10における周方向に隣り合う磁石20の間には、シャフト50,51をそれぞれ挿通可能とする挿通部13,14がそれぞれ設けられている。
挿通部13は、ホルダ10を光軸方向に貫通するとともに、光軸方向の平面視において円形の貫通孔として設けられている。この挿通部13の内径R1は、シャフト50の外径と略同一となるように設けられている。
挿通部14は、ホルダ10を光軸方向に貫通するとともに、光軸方向の平面視において長穴形状の貫通孔として設けられている。この挿通部14は、挿通部13及び挿通部14の各中心を結んだ対角線L2に沿った方向を長径R2として、対角線L2と直交する方向を短径R3として形成されている。また、挿通部14は、短径R3がシャフト51の外径と略同一となり、長径R2がシャフト51の外径よりも大きくなるように設けられている。これにより、挿通部14の長径R2に対応する内周面とシャフト51の外周面との間には、間隙が形成されるようになる。
次に移動体1Aと磁性板70,71との配置関係について説明する。
移動体1Aのホルダ10の挿通部13,14には、シャフト50,51がそれぞれ挿入されている。そして、磁性板70,71は、挿通部13,14によって形成された対角線L2を中心線として、この中心線の片側のみに配置されている。これら2個の磁性板70は、各磁性板70に径方向に対向する磁石20の中央位置にそれぞれ配置されている。
ここで、磁性板70とこの磁性板70に径方向に対向する磁石20とによって発生する磁石20の径方向の外側への引力F1の方向と、磁性板71とこの磁性板71に径方向に対向する磁石20とによって発生する磁石20の径方向の外側への引力F2の方向とは、互いに直交している。そして、引力F1と引力F2との合力F3の方向は、対角線L2に対して垂直方向に働く。
この合力F3により、移動体1Aが合力F3の方向に引っ張られるため、挿通部13,14を構成する内周面とシャフト50,51とは、常に接触した状態に維持されている。即ち、これら2個の磁石20と、これら磁石20に径方向に対向する磁性板70,71とにより、移動体1A(ホルダ10)を径方向の一方向である対角線L2に対して垂直方向に付勢する付勢手段を構成している。この付勢手段により、ホルダ10の挿通部13,14を構成する内周面とシャフト50,51とが圧接された状態を維持している。そして、移動体1Aが光軸方向に移動する際、挿通部13,14を構成する内周面とシャフト50,51とが摺動することにより、移動体1Aはシャフト50,51にガイドされる。
次に、図10を参照して、レンズ駆動装置1の駆動動作について説明する。図10中の一点鎖線は、光軸方向を示す。
図10(a)では、移動体1Aは、ホームポジションに位置している。具体的には、移動体1Aのホルダ10の下面がベース30の基部31の上面と接触している。移動体1Aがホームポジションに位置しているとき、コイル60には、電流が印加されていない。
そして、コイル60に図10(a)に示す電流が印加されると、移動体1Aは、図10(b)に示す位置まで移動する。具体的には、コイル60の周囲に磁場が発生する。そして、これら磁場と磁石20とにより磁気回路が形成されて、移動体1Aを光軸方向の上方に向かい移動させる力が発生する。そして、移動体1Aは、図10(a)に示すホームポジションから光軸方向の上方に向かい図10(b)の位置まで移動する。
一方、コイル60に図10(a)に示す向きとは逆向きの電流が印加された場合、この磁場と磁石20とにより磁気回路が形成されて、移動体1Aを光軸方向の下方に向かい移動させる力が発生する。即ち、移動体1Aは、図10(b)の位置からホームポジションに向かい移動する。ここで、図10(a)中のコイル60に付されたマークについて、円に黒点のマークは、図面参照者に向かってくる方向を示し、円にバツのマークは、図面参照者から遠ざかる方向を示す。
以上のように、移動体1Aを光軸方向の上方及び下方に移動させながら、レンズをオンフォーカス位置に移動させる。このとき、磁性板70,71とこれら磁性板70,71と径方向に対向する磁石20との間に生じる磁力により、移動体1Aは、シャフト50,51に対して摺動する。このため、移動体1Aを鉛直方向に動かす場合にも、重力の影響を受けにくくなる。また、レンズをオンフォーカス位置に移動させた後に、コイル60への電流の印加を遮断しても、上記の磁石20と磁性板70,71との間の磁力により、移動体1Aはオンフォーカス位置に維持される。
次に、図11を参照して、本実施形態のレンズ駆動装置1をカメラに搭載する場合のカメラモジュールの構成について説明する。
図11に示すように、レンズ駆動装置1のベース30側には、フィルタ2とイメージセンサ3とが配置されている。即ち、ベース30の光軸方向の下方には、フィルタ2とイメージセンサ3とが配置されている。ベース30には、位置検出素子としてホール素子4が配置される。そして、ホール素子4からの信号に基づいて、移動体1Aの位置検出が行われる。
フォーカス動作時、CPU(Central Processing Unit)5は、ドライバ6を制御して、移動体1Aをホームポジションから予め設定された位置まで光軸方向の上方に移動させる。このとき、ホール素子4からの位置検出信号がCPU5に入力される。同時に、CPU5は、イメージセンサ3から入力される信号を処理して撮像画像のコンストラスト値を取得する。そして、このコンストラスト値が最良となる移動体1Aの位置をオンフォーカス位置として取得する。
その後、CPU5は、オンフォーカス位置に向けて移動体1Aを駆動する。その際、CPU5は、ホール素子4からの信号をモニタし、ホール素子4からの信号がオンフォーカス位置に対応する状態になるまで、移動体1Aを駆動する。これにより、移動体1Aがオンフォーカス位置に位置づけられる。
本実施形態のレンズ駆動装置1によれば、以下に示す効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、ケース40がコイル60を径方向の外方から覆うとともに、金属材料から構成されている。したがって、コイル60が発生する電波ノイズが当該レンズ駆動装置1より外部に漏洩することを抑制することができるようになる。
(2)本実施形態では、ケース40の側板42には径方向凹部42cが設けられ、この径方向凹部42cに磁性板70,71がそれぞれ収納する構成である。したがって、図12に示す磁性板70A,71Aを収納するために側板42Aに切欠部42A1を設ける構成と比較して、電波ノイズを当該レンズ駆動装置1より外部に漏洩することを抑制することができるようになる。さらに上記構成と比較して、ケース40の強度の低下を抑制することができるようになる。
(3)本実施形態では、側板42の外面42aが面一に形成されるとともに、側板42の内面42bには径方向凹部42cが設けられる構成である。したがって、図13に示す磁性板70B,71Bを収納するために側板42Bの外面42B1及び内面42B2の両面ともに径方向の外方に突出する径方向凹部42B3を設ける構成と比較して、ケース40の径方向の小型化を図ることができるようになる。
(4)本実施形態では、ケース40は金属板をプレス加工することにより成形される構成である。したがって、金属材料を切削することによりケースを成形すること、及び金属材料を鋳造することによりケースを成形することと比較して、ケースを安価に製造することが可能となる。特に金属材料を鋳造する場合と比較して、天板41及び側板42の厚さを薄くすることができるため、ケース40の光軸方向及び径方向への小型化を図ることができるようになる。
(5)本実施形態では、基部31の外周縁のうちの2辺には、載置部31eが設けられ、側板42のうちの2辺には、載置部31eに嵌合することにより、ベース30に対するケース40の取り付け方向を決定する光軸方向凹部42dが設けられる構成である。したがって、載置部31e及び光軸方向凹部42dにより、基部31に対する側板42の取り付け方向が決定されるため、作業者がベース30に対してケース40を誤った方向にて取り付けることを抑制することができるようになる。これにより、ベース30がケース40に誤った方向にて取り付けることによって磁性板70,71が変形してしまうことを抑制することができるようになる。
(6)本実施形態では、ベース30の上方連結部33及び下方連結部34が設けられるため、ケース40は、コイル60と接触する前に上方連結部33及び下方連結部34と接触することとなり、ケース40とコイル60とは機械的に接触が回避されるようになる。したがって、ケース40とコイル60との接触に起因するコイルの短絡を確実に抑制することができるようになる。
特に、レンズ駆動装置1の小型化を図ることにより、コイル60とケース40とが互いに近接する場合においても、上方連結部33及び下方連結部34によりコイル60とケース40との接触が回避されるため、レンズ駆動装置1の小型化に起因するコイル60とケース40との接触を抑制することができる。したがって、この接触に起因するコイルの短絡を抑制することができるようになる。
(7)本実施形態では、側板42と基部31との間には、外方接着剤溜り部80,82,83が設けられる構成である。したがって、側板42と基部31とを接着剤によって固定されるため、ベース30とケース40との接合強度を向上することができるようになる。その上、外方接着剤溜り部80,82,83により、側板42と基部31との接着面積が増大するため、側板42と基部31との接合強度を向上することができるようになる。
(8)本実施形態では、側板42の屈曲部43と基部31との間にさらに内方接着剤溜り部81が形成される構成である。したがって、側板42と基部31との接着面積がさらに増大するようになるため、側板42と基部31との接合強度をさらに向上することができるようになる。
(9)本実施形態では、側板42と天板41とが単一部材として構成されている。したがって、側板と天板とが別部材として構成される場合と比較して、コイル60が発生する電波ノイズをケース40の外部に漏洩することを抑制することができるようになる。
(10)近年携帯電話の薄型化に加え、付加機能の増大に伴い、携帯電話内に配置される電子部品が増大している。そのため、各電子部品が配置されるスペースが減少するとともに、各電子部品間のスペースが減少している。これにより、携帯電話の内部は、電子部品が発する電波ノイズが他の電子部品に影響を与えやすい環境となっている。その点において、本実施形態では、レンズ駆動装置1のケース40を金属材料とすることにより、コイル60が発する電波ノイズの同レンズ駆動装置1の外部への漏洩を抑制している。したがって、レンズ駆動装置1付近に配置された電子部品に上記電波ノイズによる悪影響を与えることを抑制することができるようになる。
(11)本実施形態では、側板42がコイル60の周方向の全周に亘り径方向から外囲する構成である。したがって、側板がコイル60の周方向の一部のみを径方向から外囲する構成と比較して、コイル60が発生する電波ノイズの当該レンズ駆動装置1より外部への漏洩を抑制する効果をより一層向上することができるようになる。
(12)本実施形態では、外方接着剤溜り部80,82の周方向の長さH1,H3,H4は、側板42の平面部421の周方向の長さH2と略同等として設けられている。ここで、外方接着剤溜り部80,82の周方向の長さH1,H3,H4が平面部421の周方向の長さH2よりも短い場合、側板42と基部31との接合強度が低下してしまう。一方、外方接着剤溜り部80,82の周方向の長さH1,H3,H4が平面部421の周方向の長さH2よりも長い場合、連結部422に周方向に対応する位置まで外方接着剤溜り部80,82が形成されることとなる。しかしながら、連結部422は湾曲する形状であるため、外方接着剤溜り部80,82よりも径方向の内方に位置する。したがって、接着剤が連結部422と接触することがない。その結果、外方接着剤溜り部80,82に側板42と基部31との接合に対して不要な部位まで接着剤が充填されてしまう。その点において、本実施形態では、外方接着剤溜り部80,82の周方向の長さH1,H3,H4が側板42の周方向の長さH2と略同等であるため、側板42と基部31との接合強度の低下を抑制するとともに、不要な接着剤の充填を抑制することができるようになる。
(その他の実施形態)
本発明のレンズ駆動装置及びこれを備えるカメラモジュールの具体的な構成は、上記実施形態に例示した構成に限定されることなく、例えば以下のように変更することもできる。また以下の変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
・上記実施形態のレンズ駆動装置1では、磁性板70,71を収納する構成として側板42に径方向凹部42cを設ける構成であったが、磁性板70,71の収納構造はこれに限定されることはない。例えば、図12(a)に示すように、ケース40Aの側板42Aに径方向に貫通する切欠部42A1を設け、この切欠部42A1に磁性板70A,71Aを収納することもできる。これにより、上記実施形態の効果(1),(10)と同様の効果を奏することができる。
・上記実施形態のレンズ駆動装置1では、ケース40の側板42の外面42aが面一に構成されたが、側板42の外面42aの構成はこれに限定されることはない。例えば、図13(a)に示すように、径方向凹部42B3をケース40Bの側板42Bの外面42B1及び内面42B2の両面が径方向の外方に突出するように成形することもできる。この場合には、図13(b)に示すように、径方向凹部42B3に磁性板70B,71Bがそれぞれ収納されるようになる。これにより、上記実施形態の効果(1),(2),(4),(10)と同様の効果を奏することができる。
・上記実施形態のレンズ駆動装置1では、ケース40の天板41及び側板42とは単一部材として構成されたが、ケース40の構成はこれに限定されることはない。天板41と側板42とは別部材を用いて構成することもできる。この場合には、天板41及び側板42の両方ともに金属材料から構成されることが望ましい。これにより、上記実施形態の効果(1)〜(4)及び(10)と同様の効果を奏することができる。
・上記実施形態のレンズ駆動装置1では、金属板Mをプレス加工することによりケース40を成形されたが、ケース40の製造方法はこれに限定されることはない。例えば、鋳造及び切削等の他の加工方法によってケース40を成形することもできる。これにより、上記実施形態の効果(1)〜(3)及び(10)と同様の効果を奏することができる。
・上記実施形態のレンズ駆動装置1では、側板42がコイル60の周方向の全周に亘り径方向の外方から外囲する構成であったが、側板42はこれに限定されることはない。例えば、コイル60の周方向の一部のみを径方向の外方から外囲する構成とすることもできる。この構成によれば、本実施形態の効果(1)に準じた効果を奏することができる。
・上記実施形態のレンズ駆動装置1では、外方接着剤溜り部80が側板42の下端部と基部31の凹部31dとにより径方向の内方に凹む凹形状の空間として形成されたが、外方接着剤溜り部80の構成はこれに限定されることはない。例えば、側板42の光軸方向の下端部に径方向の内方に凹むとともに光軸方向の下方に向かい開口する凹部が設けられ、基部31に凹部31dが省略された構成によっても外方接着剤溜り部80を構成することができる。また、基部31の凹部31dを省略せずに、側板42の光軸方向の下端部に設けられた上記凹部と凹部31dとによっても外方接着剤溜り部80を構成することができる。これは、外方接着剤溜り部82についても同様である。これにより、上記実施形態の効果(6)と同様の効果を奏することができる。
・上記実施形態のレンズ駆動装置1では、磁石20とコイル60とが径方向に対向して配置されたが、磁石20とコイル60との配置態様はこれに限定されることはない。例えば、図14に示す従来構造のように、コイル150,151との光軸方向の間に磁石160が配置される、即ち磁石160とコイル150,151が光軸方向に対向して配置される態様とすることもできる。
・上記実施形態のレンズ駆動装置1では、ケース40の金属材料を非磁性としたが、ケース40の金属材料はこれに限定されることはない。ケース40は、磁性体の金属材料から構成することもできる。この構成により、電波ノイズに加え、コイル60の通電に起因して発生する電磁波ノイズをレンズ駆動装置1の外部に漏洩することを抑制することができるようになる。
また、この場合には、磁性板70,71の内面70a,71aは、側板42の内面42bよりも径方向の内方にそれぞれ位置することが望ましい。
また、上述の磁性板70,71と側板42との配置構成に代えて、磁性板70,71を強磁性体にて構成し、側板42を磁性板70,71よりも磁性の弱い金属材料にて構成することもできる。
1…レンズ駆動装置、1A…移動体、1B…固定体、2…フィルタ、3…イメージセンサ、4…ホール素子、5…CPU、6…ドライバ、10…ホルダ、11…開口部、12…保持部、13…挿通部、14…挿通部、20…磁石、30…ベース、31…基部、31a…開口部、31b…側面、31d…凹部、31e…載置部(位置決め部)、31f…凹部、31g…収納部、31h…凹部、32…支柱部、32a…支柱部、32c…突起部、33…上方連結部(接触回避部)、34…下方連結部(接触回避部)、35…上方突出部、36…支柱側シャフト受部、37…基部側シャフト受部、38…基部側シャフト受部、39…側面、40,40A,40B…ケース、41…天板、41a…中央開口部、41b…開口部、42,42A,42B…側板、42a,42B1…外面、42b,42B2…内面、42c,42B3…径方向凹部(凹部)、42d…光軸方向凹部(位置決め部)、42A1…切欠部、421…平面部、422…連結部、50,51…シャフト、60…コイル、61…第1コイル、62…第2コイル、70,71,70A,71A,70B,71B…磁性板、80…外方接着剤溜り部(接着剤溜り部)、81…内方接着剤溜り部(接着剤溜り部)、82…外方接着剤溜り部(接着剤溜り部)、83…外方接着剤溜り部(接着剤溜り部)、P10…絞りパンチ、P11…突起部、P20…バイト、RH…レンズホルダ。

Claims (10)

  1. レンズを露出する開口部が設けられた基部及びこの基部から延びる支柱部を有するベースと、このベースに取り付けられるケースと、前記支柱部に導電線を巻きつけることにより形成されるコイルと、前記ベース及び前記ケースによって形成される内部空間に収納されるとともに前記レンズを保持するホルダと、このホルダに固定された磁石とを備え、前記ホルダが前記レンズの光軸に沿った方向である光軸方向に移動するレンズ駆動装置において、
    前記ケースは、金属材料から構成され、
    前記ケースには、前記コイルより前記レンズの径方向の外方から外囲する側板が設けられる
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 請求項1に記載のレンズ駆動装置において、
    当該レンズ駆動装置には、前記コイルより前記径方向の外方に配置されるとともに、前記磁石と前記径方向に対向する磁性板を有し、
    前記側板には、前記径方向の外方に凹む凹部が設けられ、
    前記凹部には、前記磁性板を収納され、
    前記側板は、前記レンズを前記径方向から取り囲む周方向において前記コイルの全周に亘り前記径方向の外方から外囲する
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  3. 請求項2に記載のレンズ駆動装置において、
    前記側板の前記径方向の外方の面は、面一に形成され、
    前記凹部は、この凹部が設けられる前記側板の前記径方向の内方の面を前記側板の他の部分の前記径方向の内方の面よりも前記径方向の外方となる凹形状として設けられる
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置において、
    前記ケースは、金属板をプレス加工することにより成形される
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置において、
    前記基部は、平面視において略正方形に形成され、
    前記側板における前記基部に取り付けられる端部は、前記光軸方向の平面視において略正方形の環状に形成され、
    前記基部及び前記側板には、前記基部に対して前記側板の周方向における取り付け方向を決める位置決め部が設けられる
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置において、
    前記ベースには、前記ケースが前記コイルよりも前記径方向の外方において当接することにより前記ケースと前記コイルとの接触を回避する接触回避部が設けられる
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置において、
    前記側板の光軸方向における前記基部側である他端側の端部とこの端部と前記光軸方向に対向する前記基部の部位とは、互いに接着剤によって固定され、
    前記側板の前記端部と前記基部の前記部位の少なくとも一方には、前記接着剤が溜まる接着剤溜り部が設けられる
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  8. 請求項7に記載のレンズ駆動装置において、
    前記側板の前記端部には、前記レンズの径方向の外方に向かい屈曲する屈曲部が設けられ、
    前記屈曲部の径方向の内方の部位と前記基部の前記部位との間には、前記接着剤が溜まる接着剤溜り部が設けられる
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置において、
    前記ケースには、前記レンズを開口する開口部を有するとともに、前記側板に連結する天板が設けられ、
    前記側板と前記天板とは、単一部材として構成される
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれか一項のレンズ駆動装置を備えることを特徴とするカメラモジュール。
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