JP2011019101A - 送信指向性制御装置及び送信指向性制御方法 - Google Patents

送信指向性制御装置及び送信指向性制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の通信セルが独立に動作するような環境でも、干渉信号を受信する際の情報のみで、他セルの干渉に与えることなく、SDMA−OFDMを効率的に実現することができる送信指向性制御装置と送信指向性制御方法を提供する。
【解決手段】アクセスポイント装置と通信を行っている端末に対する空間分割多重アクセスを実現するための第1の送信ウエイトをサブキャリア単位で形成し、アクセスポイント装置と通信を行っていない端末に対しては、直交周波数分割多重における逆フーリエ変換後の信号に対して、端末からのみの信号を入力情報として端末に信号が到来しない第2の送信ウエイトを形成し、第1の送信ウエイトは、第2の送信ウエイトが決定された後、第2の送信ウエイトを考慮してアクセスポイント装置と端末の間で得られるチャネル応答行列を用いて決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、SDMA(Spatial Division Multiplexing)−OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を効率的に実現する送信指向性制御装置及び送信指向性制御方法に関する。
近年、携帯電話や無線LANシステムにおいて、限られた周波数帯域で100Mbps〜1Gbps程度の超高速無線通信を実現するための検討が行われている。このような無線通信システムを実現するためには、周波数、時間、符号を端末毎に分割するだけでなく、空間領域を用いた技術により周波数利用効率を向上させながら、伝送速度を改善するための検討を行う必要がある。そのための技術としては、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)−OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)技術が近年非常に注目を集めている。このMIMO技術とは、送信局側において複数の送信アンテナから同一チャネル上で異なる独立な信号を送信し、受信局側において同じく複数のアンテナを用いて信号を受信し、各送信アンテナ/受信アンテナ間の伝達関数行列を求め、この行列を用いて送信局側で各アンテナから送信した独立な信号を推定し、データを再生するものである。OFDMとMIMOを組み合わせるためには、サブキャリア単位でMIMO信号処理を実現すればよい。MIMO技術を用いた理論的な最大伝送容量Cは(1)式で求めることができる(例えば、非特許文献1参照)。
Figure 2011019101
(1)式において、ρは信号対雑音電力比、Mは送信アンテナ素子数、Iは、受信素子数N×Nの単位行列である。また、Hは、送信アンテナと受信アンテナ間の伝搬チャネル応答を表す伝達関数行列であり、(2)式で記述することができる。
Figure 2011019101
ここでhijはi番目の送信アンテナからj番目の受信アンテナへの伝搬路のチャネル応答である。
ところで、MIMO技術で得られる通信容量は、送受信の両方のアンテナ素子数に比例して増大することが知られている。アクセスポイントのアンテナは比較的ハードウェアの制約が少ないため、素子数を増加させることが許容できるが、小型の端末を考えた場合、多数のアンテナ素子を配置することができない。
この問題を解消するための技術として、マルチユーザMIMO(Multi User−MIMO)技術が提案されている。マルチユーザMIMOは、SDMA(Spatial Division Multiplexing)とも呼ばれる。MU−MIMOやSDMAについては、非特許文献2などに開示されている。SDMAでは、アクセスポイント側に多数のアンテナ素子を持たせ、端末側は比較的少数の素子を持たせ、アクセスポイントと複数の端末とで同時に仮想的なMIMOチャネルを形成する。ここで、アクセスポイントと同時接続する総端末数をN、アクセスポイントのアンテナ数をMとすると、理想的には(1)式で得られるチャネル容量を得ることが可能である。
したがって、マルチユーザMIMOは、小型の端末を考えた場合もトータルのシステムの通信容量を増大させることができる技術として注目されている。SDMAの送信機をOFDMに適用した場合の構成を図13示す。図13において、送信ウエイト形成部5と送信ウエイト計算部8を除くデータ生成部1、誤り訂正部2、インターリーバ3、変調部4、IFFT(Inversed Fast Fourier Transform)部6、GI(Guard Interval)付加部7及びN個のアンテナ9は、従来のOFDM変調器と同等である(例えば、非特許文献3参照)。また、OFDMでは、送受のチャネル情報をサブキャリア毎に得るため、(2)式をサブキャリア単位で得ることになり、サブキャリア毎に送信ウエイトを決定する。送信ウエイトの決定方法はさまざまな手法が提案されているが、非特許文献2に示す方法がよく知られている方法である。
大鐘「MIMOシステムの基礎と要素技術」アンテナ・伝播における設計・解析手法ワークショップ、W29、30」 Q.H.Spencer et.al, IEEE Trans.Sig.Processing, vol.52、 no.2, Feb.2004 改定3版802.11高速無線LAN教科書、第4章、88−97頁
しかしながら、前述したSDMA技術では、以下のような問題を有している。図14に示すように、一般に、無線通信システムでは、複数(図14においては2つ)のアクセスポイント(AP;Access Point)AP1、AP2がそれぞれのサービスエリアを有するマルチセル環境であり、自セル(アクセスポイントAP1がサービスをするエリア)内の端末からだけではなく、周辺セル(アクセスポイントAP2がサービスをするエリア)からの信号が干渉として到来する。さらに、多数のアクセスポイントが一定エリア内に多数設置されると、この問題は大きくなる。
図14に示す例は、アクセスポイントAP2がSDMAを行う場合のダウンリンク伝送において、アクセスポイントAP2から端末1−1への干渉を示している。図14では、アクセスポイントAP2が端末2−1と端末2−2に対しSDMAを行う場合、SDMAでは、これら両方の端末2−1、2−2にお互いに干渉が届かないようにアクセスポイントAP2側で指向性を形成して送信する。しかし、アクセスポイントAP1と通信している端末1−1については注目しないため、図14のように端末1−1がアクセスポイントAP1のサービスエリアの端付近に位置すると、端末2−1と端末2−2に送信する信号が端末1−1に干渉として到達してしまう。
一般にSDMA技術は、このような複数アクセスポイントが存在する環境ではなく、屋内無線LANやホットスポットのような環境で用いられることが想定されており、いわゆるシングルセル環境で評価されてきたが、実際の環境では複数のアクセスポイントが同一周波数で動作する環境を想定する必要があり、この場合は、他セルからの干渉がSDMAの伝送の特性を劣化させるという問題がある。
従来技術では、干渉除去をおこなうために、受信側では、アレーアンテナのアンテナ毎の振幅と位相を制御することで他セルからの干渉を除去することができる。送信側では、受信側で得たアレーアンテナの振幅・位相値を用いることで、他セルへの回避することも可能である。MIMOおよびマルチユーザMIMO技術では、複数の信号を受信側で分離する処理が行われており、複数の信号を分離する技術を干渉信号除去にいかすことができる。この方法として、ZF(Zero Forcing)法やMMSE(Minimum Mean Square)法などが一般によく知られている(非特許文献1参照)。これら方法を使う場合には、受信側で干渉信号における予め定められた既知信号(トレーニング信号)を正しく推定するか、干渉信号に対する伝搬チャネル推定を行う必要がある。
しかしながら、アクセスポイントAP1の通信セルと、アクセスポイントAP2の通信セルは独立に動作しており、干渉信号がどのようなタイミングで到来するかはアクセスポイントAP2側のアクセスポイントと端末は推定することが困難であるため、既知信号の推定や干渉信号の伝搬チャネル推定を行うことは困難であるという問題がある。OFDMへの適用を考えると、図13に示す従来の構成では、サブキャリア単位でウエイトを計算し形成する必要があるが、このためには、受信側で所望信号と干渉信号のFFTタイミングが一致している必要があり、図13に示す送信ウエイト計算部8と送信ウエイト形成部5では、他セルからの干渉に対応できないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、複数の通信セルが独立に動作するような環境でも、干渉信号を受信する際の情報のみで、他セルの干渉に与えることなく、SDMA−OFDMを効率的に実現することができる送信指向性制御装置と送信指向性制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、複数のアンテナと該アンテナと同数の送信機を具備する直交周波数分割多重通信方式と空間分割多重アクセス方式を組み合わせたアクセスポイント装置の送信指向性を制御する送信指向性制御装置であって、前記アクセスポイント装置と通信を行っている端末に対する空間分割多重アクセスを実現するための第1の送信ウエイトをサブキャリア単位で形成し、前記アクセスポイント装置と通信を行っていない端末に対しては、直交周波数分割多重における逆フーリエ変換後の信号に対して、前記端末からのみの信号を入力情報として前記端末に信号が到来しない第2の送信ウエイトを形成し、前記第1の送信ウエイトは、前記第2の送信ウエイトが決定された後、前記第2の送信ウエイトを考慮して前記アクセスポイント装置と前記端末の間で得られるチャネル応答行列を用いて決定することを特徴とする。
本発明は、前記第1の送信ウエイトを求めるために、前記アクセスポイント装置と前記端末の間で得られるチャネル応答行列を用いて前記第1の送信ウエイトを計算する第1の送信ウエイト計算部と、前記第1の送信ウエイト計算部で決定した信号を、前記直交周波数分割多重通信方式の変調信号出力をサブキャリアと送信データ数単位で重みづけを行う第1の送信ウエイト形成部とを備え、前記第2の送信ウエイトを求めるために、前記アクセスポイント装置と通信を行っていない端末の信号を受信し、前記受信信号の相関行列の逆行列と全要素が0以外となる任意のベクトルの乗算により前記第2の送信ウエイトを求めることを特徴とする。
本発明は、複数のアンテナと該アンテナと同数の送信機を具備する直交周波数分割多重通信方式と空間分割多重アクセス方式を組み合わせたアクセスポイント装置の送信指向性を制御する送信指向性制御装置における送信指向性制御方法であって、送信ウエイト計算結果の値をすべて1とし、前記アクセスポイント装置は自セル内の端末からチャネル情報を取得する第1のステップと、前記アクセスポイント装置と前記端末間の信号対雑音電力比を測定する第2のステップと、自セル内の端末のみが一定時間の間、送信しないための禁止信号を前記アクセスポイント装置から端末へ送信する第3のステップと、前記一定時間の間、他セルからの信号を受信し、干渉電力を推定する第4のステップと、前記干渉電力より、信号電力と、干渉と雑音を加えた電力との電力比の値を求める第5のステップと、前記端末の中で前記電力比の値の最小値がしきい値以下となる場合は、干渉除去を実現するウエイト値を計算し、該ウエイト値を受信した信号に対して与える第6のステップと、前記電力比の値の最小値が前記しきい値以上となる場合は、前記ウエイト値をすべて1に設定する第7のステップと、前記アクセスポイント装置が前記ウエイト値を用いて、自セル内の端末からチャネル情報を取得する第8のステップと、前記チャネル情報から前記空間分割多重アクセス方式用の送信ウエイト値を計算し、該ウエイト値を与える第9のステップとを有することを特徴とする。
本発明は、複数のアンテナと該アンテナと同数の送信機を具備する直交周波数分割多重通信方式と空間分割多重アクセス方式を組み合わせたアクセスポイント装置の送信指向性を制御する送信指向性制御装置における送信指向性制御方法であって、前記アクセスポイント装置が、ウエイト値をすべて1として自セル内の端末からチャネル情報を取得する第1のステップと、前記アクセスポイント装置と端末間の信号対雑音電力比を測定する第2のステップと、自セル内のアクセスポイント装置または端末から信号を受信可能なアクセスポイント装置または端末に対して一定期間信号が送信できないようにする制御信号を送信する第3のステップと、前記一定期間に、送信禁止されているアクセスポイント装置または端末以外の干渉電力を推定する第4のステップと、前記干渉電力より、信号電力と、干渉と雑音を加えた電力との電力比の値を求める第5のステップと、前記端末の中で前記電力比の値の最小値がしきい値以下となる場合は、干渉除去を実現するウエイト値を計算し、該ウエイト値を受信した信号に対して与える第6のステップと、前記電力比の値の最小値がしきい値以上となる場合は、前記ウエイト値をすべて1に設定する第7のステップと、前記アクセスポイント装置が、前記ウエイト値を用いて、前記送信禁止となったアクセスポイント装置または端末からチャネル情報を取得する第8のステップと、前記自セル以外のアクセスポイント装置または端末からのチャネル情報から干渉除去用の送信ウエイト値を計算する第9のステップと、前記送信ウエイト値を自セルのアクセスポイント装置または端末のチャネル情報に乗算する第10のステップと、SDMA用の送信ウエイト値を計算し、該ウエイト値を前記送信ウエイト値を乗算した信号に対して与える第11のステップとを有することを特徴とする。
本発明は、他のセルが従来システムであり、伝搬チャネル情報を取得するためのアクセスポイント装置とのやりとりができない場合は、前記第8のステップ、第9のステップ、第10のステップ、第11のステップに代えて、干渉除去を実現するウエイト値を計算し、該ウエイト値を受信した信号に対して与える第12のステップと、前記アクセスポイント装置が前記ウエイト値を用いて、自セル内の端末からチャネル情報を取得する第13のステップと、前記チャネル情報から前記空間分割多重アクセス方式用の送信ウエイト値を計算し、該ウエイト値を与える第14のステップとを行うことを特徴とする。
本発明は、前記第1のステップから前記第9のステップを開始する前に、前記アクセスポイント装置の送信電力を上昇させる第10のステップと、前記第1のステップから前記第9のステップを実行した後に、得られた干渉信号数が前記アクセスポイント装置のアンテナ数を超える場合に、前記アクセスポイント装置の送信電力を低減させ、得られた干渉信号数が前記アクセスポイント装置のアンテナ数を超え無い場合に、前記アクセスポイント装置の送信電力を上昇させる第11のステップとをさらに有することを特徴とする。
本発明は、前記第1のステップから前記第11のステップを開始する前に、前記アクセスポイント装置の送信電力を上昇させる第12のステップと、前記第1のステップから前記第11のステップを実行した後に、得られた干渉信号数が前記アクセスポイント装置のアンテナ数を超える場合に、前記アクセスポイント装置の送信電力を低減させ、得られた干渉信号数が前記アクセスポイント装置のアンテナ数を超え無い場合に、前記アクセスポイント装置の送信電力を上昇させる第13のステップとをさらに有することを特徴とする。
本発明は、前記干渉除去を実現するウエイト値は、前記アクセスポイント装置と通信を行っていない端末の信号を受信し、前記受信信号の相関行列の逆行列と全要素が0以外となる任意のベクトルの乗算により求めることを特徴とする。
本発明によれば、他セルのシステムが従来のシステムであって、隣のセルに本発明の装置が具備されていないような状態であったとしても、本発明により、従来システムに対して干渉を受けたり、与えるたりすることなく他セルからの干渉の影響があっても良好な通信を実現することができる。また、自セル内の信号が干渉信号のみである区間の間、干渉信号を端末が測定すれば、複数のアンテナを有する端末に対しても適用できる。また、干渉信号のみを受信する機構を従来の無線LANの制御信号で実現できるため従来システムとの親和性も高いという効果が得られる。
本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。 送信ウエイト計算部11と送信ウエイト形成部10と入出力の関係を示す図である。 図1に示す送信指向性制御装置の送信動作を示すフローチャートである。 通信セルがオーバーラップする場合を示す図である。 第2の実施形態における送信指向性制御装置の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態における送信指向性制御装置の動作を示すフローチャートである。 第4の実施形態における送信指向性制御装置の動作を示す図である。 第4の実施形態における送信指向性制御装置の動作を示す図である。 第4の実施形態における送信指向性制御装置の動作を示す図である。 第4の実施形態における送信指向性制御装置の動作を示す図である。 第4の実施形態における送信指向性制御装置の動作を示す図である。 第4の実施形態における送信指向性制御装置の動作を示す図である。 SDMAをOFDMに適用した場合の構成を示すブロック図である。 従来技術の問題点を示す図である。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態による送信指向性制御装置を説明する。図1は同実施形態の構成を示すブロック図である。この図において、図13に示す従来の装置と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。この図に示す装置が図13に示す装置と異なる点は、送信ウエイト形成部5に加えて、新たな送信ウエイト形成部10と、送信ウエイト計算部8に加えて、新たな送信ウエイト計算部11が設けられている点である。IFFT部6とGI付加部7によりIFFT(Inversed Fast Fourier Transform)とGI(Guard Interval)付加後のいわゆる時系列の信号が、送信ウエイトを形成する送信ウエイト形成部10の入力となり、ここでウエイトを与えるため計算を送信ウエイト計算部11が行う。
また、図1に示すように、送信ウエイト形成部5では、送信データストリーム(=<アンテナ数以下)×OFDMのサブキャリア数だけウエイトを求める必要があるのに対し、送信ウエイト形成部10ではアンテナ数分のウエイトを必要とし、送信ウエイト形成部5よりも求める必要があるウエイト数が少ない。また、送信ウエイト計算部8は、受信側で入力を推定したアクセスポイントと自セル内の端末間の伝搬チャネル応答とし、OFDMのサブキャリア単位で送信ウエイトを計算する。これに対し、他セルの干渉信号の既知信号区間の位置を推定することが難しいため、干渉信号のチャネル推定が難しくなる。また、干渉信号が存在する場合、自セルのアクセスポイントと端末間のチャネル推定がうまく機能しないため、送信ウエイト計算部8が正しく動作しない。そこで、本発明では、送信ウエイト計算部11で予め干渉信号のみを受信し、干渉信号を低減する送信指向性を形成する。また、送信ウエイト計算部11では、干渉波の受信信号のみを入力とし、受信信号の相関行列のみで干渉波を除去する構成となっており、干渉信号の既知信号の推定やタイミングの推定や、干渉信号に対するチャネルの推定を必要としないことが特徴である。さらに、送信ウエイト計算部11で計算したウエイトを送信ウエイト形成部10で反映させることで、他セルからの干渉が除去・回避された形で、自セルの端末に対してはチャネル推定が可能となる。
図2に、送信ウエイト計算部11と送信ウエイト形成部10と入出力の関係を示す。図2に示すように、受信機1〜Nに入力された受信信号x,x,・・・,x∈C(Cは複素数)をメモリ12に一旦記憶し、これらを送信ウエイト計算部11に入力する。送信ウエイト計算部11では(3)式により受信信号の相関行列RXXを求める。
Figure 2011019101
ここで、Xは受信信号ベクトル(Nx1:Nはアンテナ数)を表し、上添え字H、Tはそれぞれ複素共役転置と転置を表している。
次に、送信ウエイトをRXXの逆行列を用いて、(4)式により計算して与える。
Figure 2011019101
ここで、WはNx1のベクトルを表し、Pは拘束ベクトルである。Pはすべての要素が0でなければどのようなベクトルを与えてもよい。
この方法では、干渉信号の受信信号のみの情報を必要とするだけなので、送信信号の相関行列のみで干渉波を除去する構成となっており、干渉信号の既知信号の推定やタイミングの推定やチャネルの推定を必要としない。最後に、求めたウエイトと送信信号を乗算器により乗算する。よって、この演算を予め求めることができれば、他セルからの干渉を回避することができるとともに、自セル内のSDMA用の送信ウエイトを決定するためのチャネル推定を実現することが可能となる。
送信ウエイト計算部11のウエイト制御の目的は、他セルからの干渉低減を目的としているため、干渉波に変化がなければ、自セル内の通信する端末が変わったとしてもウエイトの更新は行わない。すなわち、送信ウエイト計算部11の制御間隔は、送信ウエイト計算部8の制御間隔よりも同程度以上の周期で行われる。干渉信号の変化は、(3)式で求められた結果を所定の時間間隔で比較し、その類似度が低くなった場合、送信ウエイト計算部11のウエイト計算を改めて行えばよい。
図1、図2に示す送信指向性制御装置を実際に実現するには、干渉信号のみを受信し、これを送信ウエイト計算部11の入力とする必要がある。ここで、図1に示す送信指向性制御装置の送信動作について図3を参照して説明する。図3は、図1に示す送信指向性制御装置の送信動作を示すフローチャートである。まず、他セルからの干渉信号のみを受信するため、自セル内の端末のみが一定時間の間、送信を行わないようにするための禁止信号をアクセスポイントから端末へ送信する(ステップS1)。例えば、図4において、端末1−1への干渉信号を回避する場合、端末2−1、端末2−2及びアクセスポイントAP2が送信を停止することになる。このように、アクセスポイント及び端末に送信停止のための信号を送るための処理動作は無線LANシステムなどでは実際に導入されている技術であるが、本発明においては、自セル内に存在する端末のみが送信を停止するための制御信号を送ることが特徴である。この動作により、図4に示すアクセスポイントAP2と端末2−1、端末2−2はアクセスポイントAP1と端末1−1からの干渉信号を受けることができる。またステップS1ではある一定区間の間送信を停止するように端末に指示を与える。
次に、ステップS1で指定した時間の間、他セルからの信号を受信し、干渉電力を推定する(ステップS2)。図4に示す例の場合、アクセスポイントAP1からの干渉電力は小さく、端末1−1はサービスエリアの端に存在するため、端末1−1からの干渉電力は大きくなる。
次に、干渉電力が問題になるか否かを判定するしきい値αを設け、干渉電力がαより大きいか否かを判定する(ステップS3)。図4に示す例においては、干渉電力が大きくなる端末1−1からの干渉が問題になるとして判定されることになる。
この判定の結果、干渉電力がしきい値αより大きい場合、送信ウエイト計算部11を動作させ、ステップS2において受信した信号に対して、送信ウエイト計算部11により干渉除去を実現するウエイトを計算し、求めたウエイト値を送信ウエイト形成部10により与える(ステップS4)。送信ウエイトの計算は図2に示す方法を使用する。
一方、干渉電力がしきい値αより小さく、干渉が問題にならないと判定した場合、送信ウエイト形成部10は求めるべきウエイトをすべて1に設定する(ステップS5)。すなわち、この場合は、送信ウエイト形成部10をスルーすることと等価となる。
次に、ステップS4、S5において設定された送信ウエイト計算部11が求めたウエイト値を用いて、アクセスポイントは自セル内の端末からチャネル情報を取得する(ステップS6)。この状態では、他セルへ問題となる干渉を回避しながら自セル内にチャネル推定のための信号のやりとりを行うことができる。
次に、送信ウエイト計算部8を用いて、ステップS6において得られたチャネル情報からSDMA用の送信ウエイトを計算し、送信ウエイト形成部5により求めたウエイト値を与える(ステップS7)。この処理動作は従来のSDMAの送信指向性制御法を用いればよいが、SDMAを行う際には、(アンテナ数−干渉信号数)以下を、空間多重数とする必要がある。
<第2の実施形態>
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施形態による送信指向性制御装置を説明する。図5は、第2の実施形態における送信指向性制御装置の動作を示すフローチャートである。図5に示す処理動作は、基本的な動作は図3に示す処理動作と同じであるが、自セル内の端末とアクセスポイント間の通信品質を求めておくことが図3に示す処理動作と異なる。図3に示す処理動作においては、干渉電力のしきい値を求める場合、自セルのサービスエリア端とアクセスポイント付近との間で所望信号の電力が異なり、干渉電力のしきい値が与える影響は大きく異なる。よって、所望信号の電力を推定しておけば、端末の位置に関係なく問題となる干渉信号を推定することができる。
まず、送信ウエイト計算部11が出力するウエイト値をすべて1とし、アクセスポイントは自セル内の端末からチャネル情報を取得する(ステップS11)。この場合、端末からの信号はチャネル推定した信号ではなく、干渉信号を推定するときと同じように受信信号でもよい。
次に、アクセスポイントと端末間の信号対雑音電力比であるSNR(Signal to Noise power Ratio)を測定する(ステップS12)。続いて、他セルからの干渉信号のみを受信するため、自セル内の端末のみが一定時間の間、送信を行わないようにするための禁止信号をアクセスポイントから端末へ送信する(ステップS13)。
次に、ステップS13で指定した時間の間、他セルからの信号を受信し、干渉電力を推定する(ステップS14)。次に、所望信号電力/(干渉信号電力+雑音電力)であるSINR(Signal to Interference plus Noise power Ratio)を求め、求めたSINRの値が予め所望信号電力が考慮されて決められているしきい値βより小さいか否かを判定する(ステップS15)。この判定の結果、SINRがしきい値βより小さい場合、送信ウエイト計算部11を動作させ、ステップS14において受信した信号に対して、送信ウエイト計算部11により干渉除去を実現するウエイトを計算し、求めたウエイト値を送信ウエイト形成部10により与える(ステップS16)。
一方、SINRがしきい値βより大きい場合、送信ウエイト形成部10は求めるべきウエイトをすべて1に設定する(ステップS17)。すなわち、この場合は、送信ウエイト形成部10をスルーすることと等価となる。
次に、設定された送信ウエイト計算部11のウエイト値を用いて、アクセスポイントは自セル内の端末からチャネル情報を取得する(ステップS18)。この状態では、他セルへ問題となる干渉を回避しながら自セル内にチャネル推定のための信号のやりとりを行うことができる。続いて、送信ウエイト計算部8を用いて、ステップS18において得られたチャネル情報からSDMA用の送信ウエイトを計算し、送信ウエイト形成部5により求めたウエイト値を与える(ステップS19)。
<第3の実施形態>
以上説明した処理動作では、自セルの通信セルを止めて干渉を取り出すことを想定していたが、実際は、図4に示すように通信セルがさらにオーバーラップする可能性もある。具体的には、図4の場合では、アクセスポイントAP2にとっては、干渉源を端末1−1だけ見なせばよかったが、アクセスポイントAP1からの干渉も問題となる。このような環境では、干渉電力はかなり多くなるため、反対にチャネル推定することも可能となってくる。もし干渉信号のチャネルを推定できる場合は、図1に示す送信ウエイト計算部8を用いて干渉信号を除去するウエイトを計算した方が精度よく干渉信号を回避することが可能となる。第3の実施形態による方法は、従来の無線LANのプロトコルを使用することで、このような環境に対して良好に動作させるためのものである。まず、前提として、無線LANにおいてアクセス制御を行う場合の標準規格では、各局がCTS(Clear to Send)という信号を送り、このCTS信号を受信可能なアクセスポイント及び端末にすべてNAV(Network Allocation Vector)というある一定期間だけ送信を禁止するための機能がある。
以下、図6を参照して、無線LANにおいてアクセス制御を行う場合の標準規格を適用したアクセス制御機能を利用した処理動作を説明する。図6は、第3の実施形態における送信指向性制御装置の動作を示すフローチャートである。まず、送信ウエイト計算部11が出力するウエイト値をすべて1とし、アクセスポイントは自セル内の端末からチャネル情報を取得する(ステップS11)。この場合、端末からの信号はチャネル推定した信号ではなく、干渉信号を推定するときと同じように受信信号でもよい。次に、アクセスポイントAPと端末間の信号対雑音電力比であるSNR(Signal to Noise power Ratio)を測定する(ステップS12)。
次に、アクセスポイントからCTS信号送信を用いることで、自セル内だけではなくCTS信号を受信できるすべてのアクセスポイント及び端末が送信しないようにする(ステップS21)。このような処理は無線LANのIEEE802.11a、nのアクセス制御をそのまま利用できる利点もある。
次に、ステップS21で指定した時間内に、CTS信号で送信禁止されているアクセスポイント及び端末以外からの干渉電力を推定する(ステップS22)。続いて、所望信号電力/(干渉信号電力+雑音電力)であるSINR(Signal to Interference plus Noise power Ratio)を求め、求めたSINRの値が予め所望信号電力が考慮されて決められているしきい値βより小さいか否かを判定する(ステップS15)。この判定の結果、SINRがしきい値βより小さい場合、送信ウエイト計算部11を動作させ、ステップS14において受信した信号に対して、送信ウエイト計算部11により干渉除去を実現するウエイトを計算し、求めたウエイト値を送信ウエイト形成部10により与える(ステップS16)。一方、SINRがしきい値βより大きい場合、送信ウエイト形成部10は求めるべきウエイトをすべて1に設定する(ステップS17)。
次に、ステップS16、S17において設定された送信ウエイト計算部11の値を用いて、アクセスポイントはステップS21で送信禁止となったアクセスポイント及び端末からチャネル情報を取得する(ステップS23)。すなわち、精度の比較的高い信号のチャネル情報のみ取得していることになる。続いて、送信ウエイト計算部8を用いて、ステップS23により得られた、自セル以外の局からのチャネル情報から干渉除去用の送信ウエイトを計算する(ステップS24)。先の例とは異なり、伝搬チャネル情報が取得できるような状態ではサブキャリア単位で干渉所除去を行った方が精度よく干渉回避ができる。
次に、送信ウエイト計算部8を用いて、ステップS24において得られた送信ウエイトを自セルのアクセスポイント及び端末のチャネル情報に乗算し、修正されたチャネル情報h’を得る(ステップS25)。端末が1素子でアクセスポイントがN素子ある場合において、ある端末に対するチャネル情報をhとし、ステップS24において得た干渉情報をWとし、これらをサブキャリア数分だけ(5)式により計算する。なお、(5)式において「・」はベクトルの内積を表している。
Figure 2011019101
次に、この乗算した信号に対してSDMA用の送信ウエイトを計算し、求めたウエイト値を送信ウエイト形成部5により与える(ステップS26)。図6に示す処理動作のステップS23において、他セルのアクセスポイント及び端末が従来システムであり、チャネル情報を取得するためのアクセスポイントAP2とのやりとりができない場合があるが、この場合は、図6に示すステップS23以降は、図5のステップS16、S18、S19を行うようにする。すなわち、この場合は、他セルからの信号は、図5で説明した方法を行うことで、チャネル情報に関するやりとりができなくても干渉回避を実現することができる。
<第4の実施形態>
これまでの説明は、すべてアクセスポイントが送信する電力は予め規定されたものであったが、端末がサービスエリア端に存在する場合に送信電力制御ができると端末の伝送レートを向上させることができる。ただし、他セルへの干渉が増大する。第4の実施形態は、このような問題を解決するためのものである。図7〜図12は、第4の実施形態における送信指向性制御装置の動作を示す図である。
図7〜図10に第3の実施形態における送信指向性制御装置の動作を示す。図7〜図10において、アクセスポイントをAP1またはAP2と称する。図11は図5の処理動作に送信電力制御動作を組み合わせた場合の動作を示すフローチャートである。図12は図6の処理動作に送信電力制御を組み合わせた場合の動作を示すフローチャートである。図11と図12の違いは、図3に示す処理動作を用いるか、図6に示す処理動作を用いるかの違いであり、本質的には変わらない。したがって、ここでは、図7〜10と、図11を参照して動作の説明を行う。
まず、図7<Step1>ではアクセスポイントAP1は端末1−1と通信を開始しようとする状態にある。アクセスポイントAP2はすでに2つの端末2−1、2−2とSDMAが実現できている。一方、端末1−1はアクセスポイントAP1と通信ができるものの、サービスエリア端に存在しているために伝送レートが著しく低くなっている。そこで、図11に示すように、サービスエリア端にいる端末1−1の伝送レートを向上させるために、アクセスポイントAP1の送信電力をあげる(ステップS31)。
次に、この状態であると、図8の<Step2>に示すように隣のサービスエリアとの干渉が問題となる。すなわち、端末1−1はアクセスポイントAP1からの受信感度は向上するが、アクセスポイントAP2との間で干渉が発生し、伝送レートを向上させることができない。また、端末2−1とアクセスポイントAP1との間でも干渉が発生する。
そこで、図9<Step3>と図11に示すように、前述した図5に示す指向性制御を動作させ(ステップS11〜S19)、送信電力上昇を停止する(ステップS33)。こうすることで、アクセスポイントAP1は送信電力を下げることなく、かつ端末1−1は伝送レートを下げることなく通信を行うことができる。また、アクセスポイントAP2への通信にも支障は生じない。
そして、さらに新たに設置されるアクセスポイントAP3が存在し(図10<Step4>)、これにより干渉が増えた場合、問題となる干渉数がアンテナ数を超えると、干渉を十分に避けることができなくなる。よって、図11に示すように、他セルの干渉数がアンテナ数を超えるか否かを判定し(ステップS34)、超える場合はアクセスポイントAP1の送信電力を下げる(ステップS35)。さらに、図5に示す処理動作を間に挟んで、他セルの干渉数がアンテナ数を超えない場合はアクセスポイントAP1の送信電力を上げ、他セルの干渉数がアンテナ数を超える場合はアクセスポイントAP1の送信電力を下げることで、干渉量を考慮しながら端末へはできるだけ高い伝送レートを供給することができる。なお、図12に示す処理動作についても前述した処理動作と同様である。
アクセスポイントならびにこれと通信する複数の端末で構成される複数のセルが近接すると、セル間の干渉が発生するので、その回避をする必要がある。従来のSDMA技術では、同一の周波数チャネルを複数の無線セルで共用するケースは考慮していないため、このようなセルが近接する環境下では伝送特性が劣化するという問題があった。一方、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)は、多数のサブキャリアに信号をのせるデジタル変調方式の一種であり、一般に、送信時において各サブキャリアに対するウエイトの形成が必要となる。SDMAの変調方式にOFDMを適用する場合においても、従来技術として、図13に示す構成をアクセスポイント装置に設けることが知られていた。本発明では、SDMAの変調方式にOFDMを適用するSDMA−OFDMにおいて、近接する他セルとの無線波干渉を回避するために、第二の送信ウエイト形成部10をアクセスポイント装置内に設け、この送信ウエイト形成部10においては、他セルからの干渉信号のみの情報を元に、セル間の干渉を回避するように決定されたウエイトの値をウエイト形成する。このウエイトの値は、これまでのようなサブキャリアごとではなくサブキャリア共通で決定される値となっている。これにより、SDMAの複数セルが存在する環境下において、セル間の干渉を回避することが可能となる。
なお、図1に示す送信ウエイト形成部10、送信ウエイト計算部11の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより送信指向性制御処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
SDMA(Spatial Division Multiplexing)−OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を効率的に実現することが不可欠な用途に適用できる。
1・・・データ形成部、2・・・誤り訂正部、3・・・インターリーバ、4・・・変調部、5・・・送信ウエイト形成部、6・・・IFFT部、7・・・GI付加部、8・・・送信ウエイト計算部、9・・・アンテナ、10・・・送信ウエイト形成部、11・・・送信ウエイト計算部、AP1、AP2、AP3・・・アクセスポイント

Claims (8)

  1. 複数のアンテナと該アンテナと同数の送信機を具備する直交周波数分割多重通信方式と空間分割多重アクセス方式を組み合わせたアクセスポイント装置の送信指向性を制御する送信指向性制御装置であって、
    前記アクセスポイント装置と通信を行っている端末に対する空間分割多重アクセスを実現するための第1の送信ウエイトをサブキャリア単位で形成し、
    前記アクセスポイント装置と通信を行っていない端末に対しては、直交周波数分割多重における逆フーリエ変換後の信号に対して、前記端末からのみの信号を入力情報として前記端末に信号が到来しない第2の送信ウエイトを形成し、
    前記第1の送信ウエイトは、前記第2の送信ウエイトが決定された後、前記第2の送信ウエイトを考慮して前記アクセスポイント装置と前記端末の間で得られるチャネル応答行列を用いて決定することを特徴とする送信指向性制御装置。
  2. 前記第1の送信ウエイトを求めるために、前記アクセスポイント装置と前記端末の間で得られるチャネル応答行列を用いて前記第1の送信ウエイトを計算する第1の送信ウエイト計算部と、
    前記第1の送信ウエイト計算部で決定した信号を、前記直交周波数分割多重通信方式の変調信号出力をサブキャリアと送信データ数単位で重みづけを行う第1の送信ウエイト形成部とを備え、
    前記第2の送信ウエイトを求めるために、前記アクセスポイント装置と通信を行っていない端末の信号を受信し、前記受信信号の相関行列の逆行列と全要素が0以外となる任意のベクトルの乗算により前記第2の送信ウエイトを求めることを特徴とする請求項1に記載の送信指向性制御装置。
  3. 複数のアンテナと該アンテナと同数の送信機を具備する直交周波数分割多重通信方式と空間分割多重アクセス方式を組み合わせたアクセスポイント装置の送信指向性を制御する送信指向性制御装置における送信指向性制御方法であって、
    送信ウエイト計算結果の値をすべて1とし、前記アクセスポイント装置は自セル内の端末からチャネル情報を取得する第1のステップと、
    前記アクセスポイント装置と前記端末間の信号対雑音電力比を測定する第2のステップと、
    自セル内の端末のみが一定時間の間、送信しないための禁止信号を前記アクセスポイント装置から端末へ送信する第3のステップと、
    前記一定時間の間、他セルからの信号を受信し、干渉電力を推定する第4のステップと、
    前記干渉電力より、信号電力と、干渉と雑音を加えた電力との電力比の値を求める第5のステップと、
    前記端末の中で前記電力比の値の最小値がしきい値以下となる場合は、干渉除去を実現するウエイト値を計算し、該ウエイト値を受信した信号に対して与える第6のステップと、
    前記電力比の値の最小値が前記しきい値以上となる場合は、前記ウエイト値をすべて1に設定する第7のステップと、
    前記アクセスポイント装置が前記ウエイト値を用いて、自セル内の端末からチャネル情報を取得する第8のステップと、
    前記チャネル情報から前記空間分割多重アクセス方式用の送信ウエイト値を計算し、該ウエイト値を与える第9のステップと
    を有することを特徴とする送信指向性制御方法。
  4. 複数のアンテナと該アンテナと同数の送信機を具備する直交周波数分割多重通信方式と空間分割多重アクセス方式を組み合わせたアクセスポイント装置の送信指向性を制御する送信指向性制御装置における送信指向性制御方法であって、
    前記アクセスポイント装置が、ウエイト値をすべて1として自セル内の端末からチャネル情報を取得する第1のステップと、
    前記アクセスポイント装置と端末間の信号対雑音電力比を測定する第2のステップと、
    自セル内のアクセスポイント装置または端末から信号を受信可能なアクセスポイント装置または端末に対して一定期間信号が送信できないようにする制御信号を送信する第3のステップと、
    前記一定期間に、送信禁止されているアクセスポイント装置または端末以外の干渉電力を推定する第4のステップと、
    前記干渉電力より、信号電力と、干渉と雑音を加えた電力との電力比の値を求める第5のステップと、
    前記端末の中で前記電力比の値の最小値がしきい値以下となる場合は、干渉除去を実現するウエイト値を計算し、該ウエイト値を受信した信号に対して与える第6のステップと、
    前記電力比の値の最小値がしきい値以上となる場合は、前記ウエイト値をすべて1に設定する第7のステップと、
    前記アクセスポイント装置が、前記ウエイト値を用いて、前記送信禁止となったアクセスポイント装置または端末からチャネル情報を取得する第8のステップと、
    前記自セル以外のアクセスポイント装置または端末からのチャネル情報から干渉除去用の送信ウエイト値を計算する第9のステップと、
    前記送信ウエイト値を自セルのアクセスポイント装置または端末のチャネル情報に乗算する第10のステップと、
    SDMA用の送信ウエイト値を計算し、該ウエイト値を前記送信ウエイト値を乗算した信号に対して与える第11のステップと
    を有することを特徴とする送信指向性制御方法。
  5. 他のセルが従来システムであり、伝搬チャネル情報を取得するためのアクセスポイント装置とのやりとりができない場合は、前記第8のステップ、第9のステップ、第10のステップ、第11のステップに代えて、
    干渉除去を実現するウエイト値を計算し、該ウエイト値を受信した信号に対して与える第12のステップと、
    前記アクセスポイント装置が前記ウエイト値を用いて、自セル内の端末からチャネル情報を取得する第13のステップと、
    前記チャネル情報から前記空間分割多重アクセス方式用の送信ウエイト値を計算し、該ウエイト値を与える第14のステップと
    を行うことを特徴とする請求項4に記載の送信指向性制御方法。
  6. 前記第1のステップから前記第9のステップを開始する前に、前記アクセスポイント装置の送信電力を上昇させる第10のステップと、
    前記第1のステップから前記第9のステップを実行した後に、得られた干渉信号数が前記アクセスポイント装置のアンテナ数を超える場合に、前記アクセスポイント装置の送信電力を低減させ、得られた干渉信号数が前記アクセスポイント装置のアンテナ数を超え無い場合に、前記アクセスポイント装置の送信電力を上昇させる第11のステップと
    をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の送信指向性制御方法。
  7. 前記第1のステップから前記第11のステップを開始する前に、前記アクセスポイント装置の送信電力を上昇させる第12のステップと、
    前記第1のステップから前記第11のステップを実行した後に、得られた干渉信号数が前記アクセスポイント装置のアンテナ数を超える場合に、前記アクセスポイント装置の送信電力を低減させ、得られた干渉信号数が前記アクセスポイント装置のアンテナ数を超え無い場合に、前記アクセスポイント装置の送信電力を上昇させる第13のステップと
    をさらに有することを特徴とする請求項4に記載の送信指向性制御方法。
  8. 前記干渉除去を実現するウエイト値は、前記アクセスポイント装置と通信を行っていない端末の信号を受信し、前記受信信号の相関行列の逆行列と全要素が0以外となる任意のベクトルの乗算により求めることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の送信指向性制御方法。
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