JP2011010069A - カメラ本体 - Google Patents

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Tomonori Mizutani
友徳 水谷
Makoto Iyoda
真 伊豫田
Yasuhiro Miyamoto
康広 宮本
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Abstract

【課題】カメラ本体の三脚取付部の温度上昇を低減すること。
【解決手段】外部筺体と、前記外部筐体の内部に設けられたフレームと、前記フレームに固定され、貫通したネジ穴を有する三脚取付部と、前記貫通したネジ穴の両端の開口部の内、前記外部筐体の外表面に露出し三脚用ネジが挿入される側の開口部である第1の開口部とは反対側に位置する第2の開口部を覆うカバー部材と、を備え、前記カバー部材は、前記三脚取付部よりも熱伝導率が低い、カメラ本体。
【選択図】図4

Description

本発明は、静止画撮影を主に行うデジタルスチルカメラ、動画撮影を主に行うデジタルビデオカメ等のカメラ本体に関する。特に、三脚を取り付け可能なデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等に関する。
特許文献1は、一眼レフレックスカメラを開示している。このカメラは、CCDを備えるデジタルカメラである。このカメラは、レンズユニットが着脱可能な交換レンズ式のデジタルカメラである。このカメラは、レンズユニットとCCDの間にミラーボックス装置を備える。そして、ミラーボックス装置がレンズユニットからの被写体光束をCCDまたはプリズムのいずれかに導く。プリズムに導かれた被写体光束はプリズムによってファインダーに導かれる。
特開2007−127836号公報
従来の交換レンズ式のデジタルカメラは、ミラーボックス装置を備えていたため、カメラ本体の小型化が困難であった。そこで、本願の発明者らは、ミラーボックス装置を有しない新しい交換レンズ式のデジタルカメラを考案した。そして、本願の発明者らは、新しい交換レンズ式のデジタルカメラの更なる開発において、以下の課題を見出した。
カメラ本体を小型化、薄型化することにより、撮像素子や画像処理を行うボディマイコンの実装された基板等の周辺のスペースが少なくなったことや、高画質化により撮像素子やボディマイコンの消費電力が大きくなったことにより、発熱量が増大し、発熱密度が大きくなる。特に三脚取付部は金属材料で構成されているため、外装材料に用いられることが多い樹脂と比較して熱伝導率が大きい。そのため、三脚取付部は撮像素子やボディマイコンの発熱の影響を受けやすく、温度上昇が問題となる。特に、三脚取付部は外部に露出するので、カメラ使用者が触れたときに熱を感じやすい。
本発明は、三脚取付部の温度上昇を抑えたカメラ本体を提供することを目的とする。
上記目的は、以下のカメラ本体によって達成される。
外部筺体と、前記外部筐体の内部に設けられたフレームと、前記フレームに固定され、貫通したネジ穴を有する三脚取付部と、前記貫通したネジ穴の両端の開口部の内、前記外部筐体の外表面に露出し三脚用ネジが挿入される側の開口部である第1の開口部とは反対側に位置する第2の開口部を覆うカバー部材と、を備え、前記カバー部材は、前記三脚取付部よりも熱伝導率が低い、カメラ本体。
本発明によれば、三脚取付部の温度上昇を低減することができるカメラ本体を提供することができる。
カメラシステム1の斜視図 カメラ本体100の斜視図 カメラシステム1のブロック図 カメラシステム1の概略断面図 カメラ本体100の背面図 従来の一眼レフレックスカメラとミラーボックス装置を取り除いた一眼カメラの比較図、(a)従来の一眼レフレックスカメラの概略断面図、(b)ミラーボックス装置を取り除いた一眼カメラの概略断面図 第1実施形態の三脚取付部の構造を説明するための概略図、(a)三脚取付部の断面図、(b)三脚取付部の平面図 従来の三脚取付部の構造を説明するための概略図、(a)三脚取付部の断面図、(b)三脚取付部の平面図 第2実施形態での三脚取付部の構造を説明するための概略図、(a)三脚取付部の断面図、(b)三脚取付部の平面図
本発明の実施形態に係るカメラ本体を有するカメラシステムについて説明する。なお、以下の実施形態は本発明の一実施形態であり、本発明はこれらの実施形態に限定されない。
<第1実施形態>
(1:構成)
(1−1:カメラシステムの概要)
図1は、本発明の第1実施形態に係るカメラ本体を有するカメラシステム1の斜視図である。カメラシステム1は、カメラ本体100とカメラ本体100に着脱可能なレンズユニット200とから構成される。図2は、カメラ本体100の斜視図である。図3は、カメラシステム1の機能ブロック図である。カメラ本体100は、ミラーボックス装置を有していない。そのため、従来の一眼レフレックスカメラに比してフランジバックを小さくすることができた。また、フランジバックを小さくすることで、カメラ本体が小型化されている。さらに、フランジバックを小さくすることで、レンズユニット200は小型化されている。以下、各部の詳細について説明する。説明の便宜のため、カメラシステム1の被写体側を前、撮像面側を後ろ又は背、カメラシステム1の通常姿勢における鉛直上側を上、鉛直下側を下ともいう。
(1−2:カメラボディの構成)
図4は、カメラシステム1の概略断面図である。また、図5は、カメラ本体の背面図である。カメラ本体100は、主に、CMOSイメージセンサー110と、CMOS回路基板113と、カメラモニタ120と、操作部130と、カメラコントローラー140を含むメイン回路基板142と、ボディマウント150と、電源160と、カードスロット170と、電子ビューファインダー180と、シャッターユニット190と、光学的ローパスフィルタ114と、振動板115と、メインフレーム154と、三脚取付部155と、放熱板195を備える。なお、カメラ本体100は、ミラーボックス装置を有していない。また、カメラ本体100には、前から順に、ボディマウント150、シャッターユニット190、振動板115、光学的ローパスフィルタ114、CMOSイメージセンサー110、CMOS回路基板113、放熱板195、メイン回路基板142、カメラモニタ120が配置されている。また、メインフレーム154はボディマウント150と光軸方向に重複した位置に配置されている。
CMOSイメージセンサー110は、レンズユニット200を介して入射される被写体の光学像を撮像して画像データを生成する。生成された画像データは、ADコンバーター111でデジタル化される。ADコンバーター111でデジタル化された画像データは、カメラコントローラー140で様々な画像処理が施される。ここで言う様々な画像処理とは、例えば、ガンマ補正処理、ホワイトバランス補正処理、キズ補正処理、YC変換処理、電子ズーム処理、JPEG圧縮処理等である。なおCMOS回路基板の機能はCMOSイメージセンサー、もしくはメイン回路基板に含まれていてもよい。
CMOSイメージセンサー110は、タイミング発生器112で制御されるタイミングで動作する。CMOSイメージセンサー110は、静止画像の撮像動作、及び、動画像の撮像動作等を行う。動画像の撮影動作には、スルー画像の撮影動作が含まれる。ここで、スルー画像とは、動画像の撮像後、メモリーカード171にデータを記録しない画像である。スルー画像は、主に動画像であり、動画像または静止画像の撮影のための構図を決めるためにカメラモニタ120および/または電子ビューファインダー180(以下、EVFとも言う)に表示されるものである。また、動画像の撮影動作には、動画像の記録動作も含まれる。動画像の記録動作とは、動画像の撮影動作およびメモリーカード171に動画データを記録する動作を含む動作である。CMOSイメージセンサー110は、スルー画像として用いる低解像度の動画像の撮影動作と、記録用として用いる高解像度の動画像の撮影動作とが可能である。高解像度の動画像としては、例えば、HDサイズ(ハイビジョンサイズ:1920×1080画素)の動画像が撮影可能である。なお、CMOSイメージセンサー110は被写体の光学像を撮像して電気的な画像信号に変換する撮像素子の一例である。撮像素子は、CCDイメージセンサー等を含む概念である。
CMOS回路基板113は、CMOSイメージセンサー110を駆動制御する回路基板である。また、CMOS回路基板113は、CMOSイメージセンサー110からの画像データに所定の処理を施す回路基板である。CMOS回路基板113は、タイミング発生器112を含む。また、CMOS回路基板113は、ADコンバーター111を含む。CMOS回路基板113は、撮像素子を駆動制御し、および/または撮像素子からの画像データにAD変換等の所定の処理を施す撮像素子回路基板の一例である。
カメラモニタ120は、表示用画像データが示す画像等を表示する。表示用画像データは、カメラコントローラー140で作成される。表示用画像データは、画像処理された画像データや、カメラシステム1の撮影条件、操作メニュー等を画像として表示するためのデータ等である。カメラモニタ120は、動画像も静止画像も選択的に表示可能である。カメラモニタ120は、液晶ディスプレイを有する。
カメラモニタ120は、カメラ本体100に設けられている。本実施形態では、カメラ本体100の背面に配置されているが、カメラ本体のどこに配置されていてもよい。カメラモニタ120は、カメラ本体100に対する表示面の角度が変更可能である。具体的には、カメラ本体100は、カメラ本体100とカメラモニタ120との間にヒンジ121を有している。ヒンジ121は、カメラ本体100の背面から見て左端に配置されている。ヒンジ121は、具体的には第1のヒンジと第2のヒンジを有する。具体的には第1のヒンジを中心に、カメラモニタ120は左右方向に回転可能である。また、第2のヒンジを中心に、上下方向にも回転可能である。
なお、カメラモニタ120はカメラ本体100に設けられた表示部の一例である。表示部としては、他にも、有機EL、無機EL、プラズマディスプレイパネル等、画像を表示できるものを用いることができる。また、表示部は、カメラ本体100の背面でなく、側面や上面等、他の場所に設けてもよい。
電子ビューファインダー180は、カメラコントローラー140で作成された表示用画像データが示す画像等を表示する。EVF180は、動画像も静止画像も選択的に表示可能である。また、EVF180とカメラモニタ120とは、同じ内容を表示する場合と、異なる内容を表示する場合とがある。これらは、カメラコントローラー140によって制御される。EVF180は、画像等を表示するEVF用液晶モニタ181と、EVF用液晶モニタの表示を拡大するEVF用光学系182と、使用者が目を近づける接眼窓183とを有する。
なお、EVF180もまた、表示部の一例である。カメラモニタ120と異なる点は、使用者が目を近づけて見るためのものであることである。構造上の相違点は、EVF180が接眼窓183を有するのに対してカメラモニタ120は接眼窓183を有しない点である。
なお、EVF用液晶モニタ181は、透過型液晶の場合はバックライト(不図示)を、反射型液晶の場合はフロントライト(不図示)を設けることで表示輝度を確保する。EVF用液晶モニタ181は、EVF用モニタの一例である。EVF用モニタは、有機EL、無機EL、プラズマディスプレイパネル等、画像を表示できるものを用いることができる。有機ELのような自発光デバイスの場合は、照明光源は必要ない。
操作部130は、使用者による操作を受け付ける。操作部130は、使用者により操作される。操作部130は、レリーズ釦131を含む。レリーズ釦131は使用者によるシャッター操作を受け付ける。操作部130は、電源スイッチ132を含む。電源スイッチ132は、カメラ本体100の上面に設けられた回転式のダイアルスイッチである。第1の回転位置で電源がOFFとなり、第2の回転位置で電源がONとなる。操作部は、使用者による操作を受け付けることができればよく、ボタン、レバー、ダイアル、タッチパネル等を含む。
カメラコントローラー140は、CMOSイメージセンサー110等の各部を含むカメラ本体100全体を制御する。カメラコントローラー140は、電源160からの電力の供給が停止した状態でシャッターユニット190が開口状態を保持するようにシャッターユニット190を制御する。また、カメラコントローラー140は、操作部130からの指示を受け付ける。カメラコントローラー140は、レンズユニット200を制御するための信号を、ボディマウント150及びレンズマウント250を介して、レンズコントローラー240に送信する。そして、レンズユニット200の各部を間接的に制御する。すなわち、カメラコントローラー140は、カメラシステム1全体を制御する。また、カメラコントローラー140は、ボディマウント150及びレンズマウント250を介して、レンズコントローラー240から各種信号を受信する。カメラコントローラー140は、制御動作や画像処理動作の際に、DRAM141をワークメモリとして使用する。なお、カメラコントローラー140はボディ制御部の一例である。カメラコントローラー140は、メイン回路基板142上に配置されている。
カードスロット170は、メモリーカード171を装着可能である。カードスロット170は、カメラコントローラー140からの制御に基づいて、メモリーカード171を制御する。具体的には、カードスロット170は、メモリーカード171に画像データを格納する。カードスロット170は、メモリーカード171から画像データを出力する。また、メモリーカード171に動画データを格納する。カードスロット170は、メモリーカード171から動画データを出力する。
メモリーカード171は、カメラコントローラー140が画像処理により生成した画像データを格納可能である。例えば、メモリーカード171は、非圧縮のRAW画像ファイルや圧縮されたJPEG画像ファイル等を格納できる。また、メモリーカード171は、内部に格納する画像データ又は画像ファイルを出力できる。メモリーカード171から出力された画像データ又は画像ファイルは、カメラコントローラー140で画像処理される。例えば、カメラコントローラー140は、メモリーカード171から取得した画像データ又は画像ファイルを伸張などして表示用画像データを生成する。
メモリーカード171は、さらに、カメラコントローラー140が画像処理により生成した動画データを格納可能である。例えば、メモリーカード171は、動画圧縮規格であるH.264/AVCに従って圧縮された動画ファイルを格納できる。また、メモリーカード171は、内部に格納する動画データ又は動画ファイルを出力できる。メモリーカード171から出力された動画データ又は動画ファイルは、カメラコントローラー140で画像処理される。例えば、カメラコントローラー140は、メモリーカード171から取得した動画データ又は動画ファイルを伸張して表示用動画データを生成する。なお、メモリーカード171は記憶部の一例である。記憶部は、メモリーカード171のようにカメラ本体100に着脱可能なものでもよく、カメラシステム100に固定されているものでもよい。
電源160は、カメラシステム1で使用するための電力を供給する。電源160は、例えば、乾電池であってもよいし、充電池であってもよい。また、電源コード等により外部から供給される電力をカメラシステム1に供給するものであってもよい。
ボディマウント150は、着脱可能なレンズユニット200を保持する。ボディマウント150は、レンズユニット200のレンズマウント250と機械的及び電気的に接続可能である。ボディマウント150とレンズマウント250とを介して、カメラ本体100とレンズユニット200との間で、データおよび/または制御信号を送受信可能である。具体的には、ボディマウント150とレンズマウント250とは、カメラコントローラー140とレンズコントローラー240との間で、データおよび/または制御信号を送受信する。ボディマウント150は、電源160から受けた電力を、レンズマウント250を介してレンズユニット200全体に供給する。
具体的には、ボディマウント150は、ボディマウントリング151と、ボディマウント接点支持部152とを含む。ボディマウントリング151は、レンズユニット200のレンズマウントリング251との光軸まわりの回転位置関係により、レンズマウントリング251と嵌合している状態または嵌合していない状態となる。すなわち、ボディマウントリング151とレンズマウントリング251との回転位置関係が第1の状態である場合には、レンズマウントリング251はボディマウントリング151に嵌合しておらす、レンズマウントリング251はボディマウントリング151に対して光軸方向に移動可能である。また、第1の状態でレンズマウントリング251をボディマウントリング151に挿入し、レンズマウントリング251をボディマウントリング151に対して回転させると、レンズマウントリング251はボディマウントリング151に嵌合する。このときのボディマウントリング151とレンズマウントリング251との回転位置関係が第2の状態である。回転位置関係が第2の状態であるとき、ボディマウントリング151はレンズユニット200を機械的に保持する。そのため、ボディマウントリング151は強度が要求される。ボディマウントリング151は、金属で形成されているのが好ましい。本実施形態では、ボディマウントリング151は、金属で形成されている。ボディマウントリング151はボディマウント接点支持部152に接続され、ボディマウント接点支持部152に支持されている。ボディマウント接点支持部152は、複数の電気接点153を有する。電気接点153は、レンズマウント250が有する電気接点253とそれぞれ電気的に接続している。そして、ボディマウント150の電気接点153とレンズマウント250の電気接点253とによりボディマウント150とレンズマウント250とは電気的に接続可能である。また、ボディマウント150の電気接点153とレンズマウント250の電気接点253とにより電力、データおよび/または制御信号を送受信する。ボディマウント接点支持部152は、ボディマウントリング151とシャッターユニット190との間に配置されている。ボディマウント接点支持部152は、開口部を有する。開口部の径は、ボディマウントリングの内径よりも小さい。ボディマウント接点支持部152はレンズユニット200のカメラ本体100への進入を保護する保護部材の一例である。
シャッターユニット190は、いわゆるフォーカルプレーンシャッターである。シャッターユニット190は、ボディマウント150とCMOSイメージセンサー110との間に配置される。シャッターユニット190は、後幕と、先幕と、シャッター支持枠とを有する。シャッター支持枠は、開口部を有する。後幕と先幕が開口部に進退することで、開口部を通ってCMOSイメージセンサー110へ光を導き、または、CMOSイメージセンサー110への光を遮蔽する。シャッターユニット190は、機械的に開口状態が保持可能である。機械的に保持するとは、電気の力を使わずに開口状態を保持するという概念である。例えば、物と物とを係合するものや、永久磁石によって保持するものである。
光学的ローパスフィルタ114は、被写体光の高周波成分を取り除く。具体的には、光学的ローパスフィルタ114は、レンズユニット200により結像する被写体像をCMOSイメージセンサー110の画素のピッチよりも粗い解像となるように分離する。一般的にCMOSイメージセンサー等の撮像素子は、各画素にベイヤー配列と呼ばれるRGB色のカラーフィルターやYCM色の補色カラーフィルターが配されている。従って、1画素に解像してしまうと偽色が発生するばかりでなく、繰り返しパターンの被写体では醜いモアレ現象が発生する。さらに光学的ローパスフィルタ114には、赤外光をカットするためのIrカットフィルタ機能も併せ持たせている。
振動板115は、CMOSイメージセンサー110よりも前に配置され、CMOSイメージセンサー110への埃の付着を防ぐ。また、振動板115自身に付着した埃を振動により振り落とす。具体的には、振動板115は、透明の薄い板状部材が圧電素子を介して他の部材に固定された構成である。そして、圧電素子に交流電圧を印加して圧電素子を振動させ、板状部材を振動させる。振動板支持部116は、振動板115がCMOSイメージセンサー110に対して所定の位置に固定されるように支持している。
メインフレームは、カメラ本体100の外装を構成する外部筐体の内部に設けられる。メインフレーム154は、カメラ本体の内部において、前面から下面に沿って配置されている。メインフレーム154はボディマウント150のボディマウント接点支持部152と嵌合し、ボディマウント150を介してレンズユニット200を支持している。そのため、メインフレーム154は強度が必要である。従って、メインフレーム154は、金属で形成されているのが好ましい。本実施形態では、メインフレーム154は、金属で形成されている。
三脚取付部155は、三脚を取り付けるための貫通したネジ穴を有する。三脚取付部155は、メインフレーム154と嵌合している。ネジ穴は、カメラ本体の下面に三脚用ネジが挿入される側の一方の開口部(第一開口部)が露出している。三脚取付部155には、三脚が取り付け可能であり、カメラ本体を支持する。三脚取付部155に三脚が取り付けられる際、三脚取付部155のネジ山が破損しないように、三脚取付部にはできるだけ強度が必要である。従って、三脚取付部155は、金属で形成されているのが好ましい。一方、三脚取付部155への熱伝達を低減するためには、三脚取付部は樹脂で構成されているのが好ましい。本実施形態では、三脚取付部155は、金属で形成されている。そして、三脚取付部155は、樹脂で形成されているカバー部材156によって第一開口部とは反対の第2開口部が覆われている。三脚取付部155の構成についての詳細は後述する。
放熱板195は、CMOSイメージセンサー110とメイン回路基板142の間に配置されている。具体的には、放熱板195は、CMOS回路基板113とメイン回路基板142の間に配置されている。放熱板195は、CMOSイメージセンサー110により発生した熱を放熱するためのものであり、素材として例えばアルミや銅等の金属を用いれば、好ましい伝熱特性を得ることができる。
放熱板195には、振動板支持部116に熱を伝えるために熱伝導部196が接続されている。熱伝導部196は振動板支持部116に接続され固定されている。CMOSイメージセンサー110が発生した熱は放熱板195および熱伝導部196を介して振動板支持部116に伝達される。すなわち、CMOSイメージセンサー110の背面には放熱板195が配置され、放熱板195からCMOSイメージセンサー110よりも前面に配置した振動板支持部116まで熱伝導部196が配置されている。さらに、放熱板195の上下左右から4本の熱伝導部196が伸びており、4本の熱伝導部196によりCMOSイメージセンサー110は上下左右を覆われている。このように、CMOSイメージセンサー110は、放熱板195および放熱板195から伸びる4本の熱伝導部196により、被写体側すなわち前側を除く上下、左右、後ろの5方向を囲い込まれている。
なお熱伝導部196は必ずしも振動板支持部116に接続されるものではなく、メインフレーム154とCMOSイメージセンサー110との間に配置されるいずれかの部品と接続されればよい。例としてボディマウント接点保持部152、シャッターユニット190があげられる。
なお熱伝導部196の接続先は必ずしも4点である必要はない。3点以上が接続されることが望ましいが、少なくとも1本を接続し固定すればよい。
(1−3:レンズユニットの構成)
レンズユニット200は、光学系とレンズコントローラー240とレンズマウント250と絞りユニット260とレンズ筒290とを備える。レンズユニット200の光学系はズームレンズ210、OISレンズ220、および、フォーカスレンズ230を含む。光学系は、レンズ筒290の内部に収容されている。また、レンズ筒の外部には、ズームリング213とフォーカスリング234とOISスイッチ224とが設けられている。
ズームレンズ210は、レンズユニット200の光学系で形成される被写体の光学像(以下、被写体像ともいう)の倍率、すなわち、光学系の焦点距離を変化させるためのレンズである。ズームレンズ210は、1枚又は複数枚のレンズで構成される。ズームレンズ210は、光学系の第1レンズ群L1と第2レンズ群L2とを含む。ズームレンズ210は、光学系の光軸AX201と平行な方向に移動することにより焦点距離を変化させる。
ズームリング213は筒状の部材であり、レンズ筒290の外周面で回転可能である。ズームリング213は、焦点距離を操作するズーム操作部の一例であり、操作後の位置に応じて焦点距離が決定されるズーム操作部の一例である。
駆動機構211は、使用者によりズームリング213が操作されると、当該操作をズームレンズ210に伝え、ズームレンズ210を光学系の光軸AX方向に沿って移動させる。一例として、駆動機構211はカム機構を有し、ズームリング213の回転動作をズームレンズ210の直進動作に変換する。駆動機構211は、ズームレンズ駆動手段の一例である。
検出器212は、駆動機構211における駆動量を検出する。レンズコントローラー240および/またはカメラコントローラー140は、この検出器212における検出結果を取得することにより、光学系における焦点距離を把握することができる。また、レンズコントローラー240および/またはカメラコントローラー140は、この検出器212における検出結果を取得することにより、ズームレンズ(L1,L2等)のレンズユニット200内での光軸AX方向の位置を把握することができる。なお、駆動機構211は、ズームレンズ210を光軸AX方向に沿って移動できればよい。例えば、駆動機構211は、ズームリング213等の操作部の回転位置に従ってモータ等の駆動力発生部からの駆動力をズームレンズ210に伝え、ズームレンズ210をズームリング213の回転位置に対応する光軸AX方向の位置に移動するものであってもよい。
OISレンズ220は、レンズユニット200の光学系で形成される被写体像のぶれを補正するためのレンズである。具体的には、OISレンズ220は、カメラシステム1のぶれによって生じる被写体像のぶれを補正する。OISレンズ220は、カメラシステム1のぶれを相殺する方向に移動することにより、CMOSイメージセンサー110と被写体像との相対的なぶれを小さくする。具体的には、OISレンズ220は、カメラシステム1のぶれを相殺する方向に移動することにより、CMOSイメージセンサー110上の被写体像のぶれを小さくする。OISレンズ220は、1枚又は複数枚のレンズで構成される。アクチュエータ221は、OIS用IC223からの制御を受けて、光学系の光軸AXに垂直な面内でOISレンズ220を駆動する。
アクチュエータ221は、例えば、マグネットと平板コイルとで実現可能である。位置検出センサー222は、光学系の光軸AXに垂直な面内におけるOISレンズ220の位置を検出するセンサーである。位置検出センサー222は、例えば、マグネットとホール素子で実現可能である。OIS用IC223は、位置検出センサー222の検出結果及びジャイロセンサーなどのぶれ検出器の検出結果に基づいて、アクチュエータ221を制御する。OIS用IC223は、レンズコントローラー240からぶれ検出器の検出結果を得る。また、OIS用IC223は、レンズコントローラー240に対して、光学的像ぶれ補正処理の状態を示す信号を送信する。
なお、OISレンズ220は、ぶれ補正部の一例である。カメラシステム1のぶれによって生じる被写体像のぶれを補正する手段として、CMOSイメージセンサー110からの画像データに基づいて補正した画像データを生成する電子式ぶれ補正を適用してもよい。また、カメラシステム1のぶれによって生じるCMOSイメージセンサー110と被写体像との相対的なぶれを小さくする手段として、CMOSイメージセンサー110を光学系の光軸AXと平行な垂直な面内で駆動する構成としてもよい。
OISスイッチ224は、OISを操作するための操作部の一例である。OISスイッチ224をOFFにするとOISレンズ220は動作しない。OISスイッチ224をONにするとOISレンズ220は動作可能となる。
フォーカスレンズ230は、光学系がCMOSイメージセンサー110上に形成する被写体像のフォーカス状態を変化させるためのレンズである。フォーカスレンズ230は、1枚又は複数枚のレンズで構成される。フォーカスレンズ230は、光学系の光軸AXと平行な方向に移動することにより被写体像のフォーカス状態を変化させる。
フォーカスモータ233は、レンズコントローラー240の制御に基づいて、フォーカスレンズ230が光学系の光軸AXに沿って進退するよう駆動する。これにより、光学系によりCMOSイメージセンサー110上に形成される被写体像のフォーカス状態を変化させることができる。フォーカスモータ233は、ズームレンズ210の駆動から独立してフォーカスレンズ230を駆動することができる。具体的には、フォーカスモータ233は、第2レンズ群L2を基準に、フォーカスレンズ230を光軸AX方向に駆動する。言い換えると、フォーカスモータ233は、第2レンズ群L2とフォーカスレンズ230との光軸AX方向の相対距離を変更可能である。フォーカスレンズ230とフォーカスモータ233とは第2レンズ群L2とともに光軸AX方向に移動する。従って、ズーム動作により第2レンズ群L2が光軸AX方向に移動すると、フォーカスレンズ230およびフォーカスモータ233も光軸AX方向に移動する。また、第2レンズ群L2が光軸AX方向に静止している状態でも、フォーカスモータ233は第2レンズ群L2を基準に、フォーカスレンズ230を光軸AX方向に駆動することができる。フォーカスモータ233は、DCモータやステッピングモータ、サーボモータ、超音波モータなどによって実現できる。フォーカスモータ233は、フォーカスレンズ駆動手段の一例である。
相対位置検出器231及び原点位置検出器232は、フォーカスレンズ230の駆動状態を示す信号を生成するエンコーダである。相対位置検出器231は、磁気スケールと磁気センサーとを有し、磁気の変化を検出し磁気の変化に応じた信号を出力する。磁気センサーは、例えばMRセンサーである。原点位置検出器232は、第2レンズ群L2に対するフォーカスレンズ230の原点位置を検出する原点検出器である。原点位置検出器232は、例えばフォトセンサである。レンズコントローラー240は、原点位置検出器232からの信号によりフォーカスレンズ230が原点にあることを認識する。このとき、レンズコントローラー240は、内部に設けたカウンタ243を値セットする。このカウンタ243は、相対位置検出器231から出力される信号により磁気変化の極値をカウントする。そして、フォーカスレンズ230を光軸AXと平行な第1の方向に移動するときに磁気変化の極値が検出されると、カウントを「+1」する。また、フォーカスレンズ230を光軸AXと平行な第1の方向と反対の第2の方向に移動するときに磁気変化の極値が検出されると、カウントを「−1」する。このようにして、レンズコントローラー240は、絶対位置である原点位置からの相対位置を検出することにより、第2レンズ群L2に対するフォーカスレンズ230の光軸AX方向の位置を把握可能である。また、上述のとおり、レンズコントローラー240は、第2レンズ群L2のレンズユニット200内での光軸AX方向の位置を把握可能である。従って、レンズコントローラー240は、フォーカスレンズ230のレンズユニット200内での光軸AX方向の位置を把握可能である。相対位置検出器231及び原点位置検出器232は、フォーカスレンズ位置検出手段の一例である。フォーカスレンズ位置検出手段は、フォーカスレンズの位置を直接検出するものでもよく、フォーカスレンズに連動する機構部材の位置を検出するものでもよい。
絞りユニット260は、光学系を透過する光の量を調整する光量調整部材である。絞りユニット260は、光学系を透過する光の光線の一部を遮蔽可能な絞り羽根と、絞り羽根を駆動しその遮蔽量を変更して光量を調整する絞り駆動部とを有する。カメラコントローラー140は、CMOSイメージセンサー110が受けた光の量、静止画撮影を行うのか動画撮影を行うのか、絞り値が優先的に設定される操作がされているか等に基づいて、絞りユニット260に動作を指示する。
レンズコントローラー240は、カメラコントローラー140からの制御信号に基づいて、OIS用IC223やフォーカスモータ233などのレンズユニット200全体を制御する。また、検出器212、OIS用IC223、相対位置検出器231、原点位置検出器232などから信号を受信して、カメラコントローラー140に送信する。レンズコントローラー240は、カメラコントローラー140との送受信を、レンズマウント250及びボディマウント150を介して行う。レンズコントローラー240は、制御の際、DRAM241をワークメモリとして使用する。また、フラッシュメモリ242は、レンズコントローラー240の制御の際に使用するプログラムやパラメータを保存する。
(1−4:構成上の特徴)
カメラ本体100は、ミラーボックス装置を有していない。そして、フランジバックを短くすることが可能となり、カメラ本体100を小型化、薄型化することが可能である。さらに、フランジバックが短いため、光学系の設計の余裕度が増し、レンズユニット200の小型化が可能である。したがって、カメラシステム1の小型化が可能である。しかし、新たな問題も明らかになった。具体的には、カメラ本体100の小型化、薄型化により、CMOSイメージセンサー110やカメラコントローラー140を含むメイン回路基板142等を収容するスペースが少なくなったことにより発熱密度が大きくなった。その上、高画質化や動画撮影対応によりCMOSイメージセンサー110やカメラコントローラー140の消費電力が大きくなったことにより、CMOSイメージセンサー110やカメラコントローラー140の発熱量が大きくなった。これにより、CMOSイメージセンサー110やカメラコントローラー140の温度が上昇し、それに伴いCMOSイメージセンサー110やカメラコントローラー140の下に配置されている三脚取付部155の位置は温度が上昇しやすくなる。すなわち、従来の三脚取付部の構造であれば、カメラの使用者が三脚取付部に触れることで熱いと感じてしまう可能性がある。
以下、図を用いて課題についてさらに詳細に説明する。
図6は、ミラーボックス装置を有する一眼レフレックスカメラ800と従来の一眼レフレックスカメラ800からミラーボックス装置を削除して構成したカメラシステム9の概略断面比較図であり、(a)は従来の一眼レフレックスカメラ800の概略断面図、(b)は従来の一眼レフレックスカメラ800からミラーボックス装置を削除して構成した一例であるカメラシステム9の概略断面図である。
従来の一眼レフレックスカメラ800は、CMOSイメージセンサー810の背面に、CMOS回路基板813が配置されている。また、CMOS回路基板813の更に背面に、カメラコントローラー840を含むメイン回路基板842が配置されている。また、カメラ本体801の強度を確保するために金属製のメインフレーム854がカメラ本体801の内部の前面から底面に沿って配置されている。
ミラーボックス装置は、反射ミラー803とペンタプリズム804とを含む。反射ミラー803とペンタプリズム804とは、レンズユニット802を介して入射される被写体の光学像をCMOSイメージセンサー810またはファインダー805に導く。ミラーボックス装置を有する一眼レフレックスカメラ800は、カメラ本体801の内部に可動式の反射ミラー803とペンタプリズム804を配置するスペースが必要である。また、反射ミラー803から光学ファインダー805までの光路のスペースを確保する必要がある。そのため、カメラ本体801の小型化に適していない。しかし、カメラ本体801の内部にスペースが多いこと、カメラ本体801の表面積が大きいこと、CMOSイメージセンサー810とメイン回路基板842間の距離を確保できること、三脚取付部855がCMOSイメージセンサー810やメイン回路基板842の真下に配置されないこと等の理由により、CMOSイメージセンサー810からの発生した熱を放熱しやすい。また、メイン回路基板842に熱を伝導し難い。さらには、三脚取付部855に熱が伝導し難い。
一方、図6(b)のカメラシステム9は、ミラーボックス装置を有していない。そのため、カメラ本体900を小型化することができる。すなわち、従来のように可動式の反射ミラー等によって形成されていたスペースがなくなる、もしくは、小さくなっている。結果として、発熱密度が大きくなっている。
また、カメラシステム9において、高解像度の動画像の撮影にも対応したCMOSイメージセンサー910を利用した場合を想定する。この場合、従来のCMOSイメージセンサーと比較して消費電力がおよそ3倍(0.4Wから1.2W)に増加する。つまり、CMOSイメージセンサー910は、発熱量が従来のものに比べ増加している。静止画の撮影についても今後、益々高解像度化が進むことが予想され、これに伴い、CMOSイメージセンサーの消費電力の増加、発熱量の増加が予想される。
以上のように、ミラーボックス装置を取り除いたカメラシステム9では従来の一眼レフレックスカメラ800と比較して下記の課題がある。1つ目に発熱量が増大すること、2つ目に小型化に伴って三脚取付部955と発熱体であるCMOSイメージセンサー910が近づくことである。その結果、カメラシステム9では、従来の構造である三脚取付部を用いると三脚取付部の温度が上昇する。そうするとカメラ使用者が三脚取付部に触れた場合に熱いと感じてしまう可能性がある。
そこで、本実施形態のカメラシステム1では、CMOSイメージセンサー110の下に配置されている三脚取付部155は貫通したネジ穴を有している。そして、貫通したネジ穴におけるカメラ本体内部側の開口部(第2開口部)はカバー部材156で覆われている。三脚取付部155のCMOSイメージセンサー110側に位置するカバー部材156は、三脚取付部155に比べて低い熱伝導性材料で構成されている。またカメラ本体100の下面側に第一開口部を露出させる三脚取付部155は金属で構成されている。CMOSイメージセンサー110またはメイン回路基板142の熱は、輻射熱や対流によりカバー部材156に伝わる。しかし、カバー部材156は低熱伝導性材料で構成されているため、カバー部材156が金属で構成されている場合と比較して、三脚取付部155には熱は伝わり難い。よって、三脚取付部155の温度上昇は低減される。また、三脚取付部155は貫通したネジ穴を有している。よって、貫通していない従来のネジ穴の構成に比べて、CMOSイメージセンサー110やメイン回路基板142といった熱源からの熱を受けにくい構成となっている。結果として、カメラ使用者が三脚取付部155の露出表面158に触れた場合に熱いと感じる可能性を低減することができる。
以下、本実施形態の三脚取付部付近の構造についてより具体的に説明する。図7は三脚取付部155とカバー部材156の構造を説明する概略図であり、(a)は断面図であり、(b)は上部から見た図である。
図8は、従来構造の三脚取付部を示している。従来構造の三脚取付部755ではCMOSイメージセンサー110からの輻射熱や対流により温度が上昇していた。そこで本実施の形態における構造ではCMOSイメージセンサー110と三脚取付部155の距離を長くするために、貫通したネジ穴を有する構造、すなわち、中空構造の三脚取付部155を用いた。中空構造とした三脚取付部155では外部からカメラ本体側に粉塵等が入り込む恐れがある。よって、三脚取付部155の上面を低熱伝導性材料のカバー部材156で覆い、メインフレーム154に固定している。このようにすることで粉塵等が入り込む危険性を防止した。カバー部材156はCMOSイメージセンサー110から輻射熱を受けて温度が上昇するが、低熱伝導性材料であるため三脚取付部155には熱が伝わり難い。このため三脚取付部155は従来構造の三脚取付部755と比較して温度が上昇しない。
なお、本実施形態の構造ではカバー部材156はメインフレーム154に固定されているが、必ずしもメインフレーム154に固定される必要は無い。カメラ本体のいずれかの部品と固定されれば十分である。具体的にはカメラ本体100の外部筐体などが挙げられる。なお、低熱伝導性材料は具体的には金属の三脚取付部155よりも熱伝導率が低い材料を意味する。より具体的には、ポリカーボネート樹脂などが挙げられる。
また、本実施の形態ではメインフレーム154によりカメラ本体100の強度を確保しているが、メインフレーム154は必ずしも必要な部品ではない。カメラ本体100の外部筐体により所定の強度が確保されるならば必要としない。この場合、カバー部材156はカメラ本体100の外部筐体に取り付けても良い。カバー部材156をメインフレーム154または外部筐体に取り付けることは、熱を伝達して拡散させる意味でも効果的である。このことによって、さらに三脚取付部155へ伝わる熱を低減することができる。さらに、この場合、三脚取付部155がメインフレーム154や外部筐体よりも熱伝導率が低いことが好ましい。カバー部材156からの熱がメインフレーム154や外部筐体側に多く伝わるため、より効果的に熱を低減することができるからである。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態においては、第1実施形態のカメラ本体100と比較して三脚取付部付近の構造のみが異なる。よって、三脚取付部付近の構造についてのみ説明し、共通部分の説明は省略する。
図9は第2実施形態における三脚取付部455およびカバー部材456の断面図および上面図である。第2実施形態ではカバー部材456はメインフレーム154には固定されず、三脚取付部455の上部側(第2開口部側)に固定されているのみである。
COMOSイメージセンサー110またはメイン基板回路142で発生した熱は、三脚取付部455に伝達する前にカバー部材456に伝わる。カバー部材456は、低熱伝導性材料からできており、金属等の高熱伝導性材料で構成されている三脚取付部455と比較して熱を伝達し難い。そのため、三脚取付部455への熱伝達が阻害され、三脚取付部455の温度上昇は低減される。すなわち、カメラ使用者が手を触れる三脚取付部露出表面458の温度上昇が低減される。
またカバー部材456は三脚取付部455の上面側開口部(第2開口部)を覆うことで、中空構造となっている三脚取付部455を通して外部からカメラ本体内部に粉塵等が侵入することを防ぐ効果も有している。
本発明は、三脚を装着可能なカメラシステムに適用できる。具体的には、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどに適用可能である。
1 カメラシステム
100 カメラ本体
110 CMOSイメージセンサー
111 ADコンバーター
112 タイミング発生器
113 CMOS回路基板
114 光学的ローパスフィルタ
115 振動板
116 振動板支持部
117 印
120 カメラモニタ
121 ヒンジ
130 操作部
131 レリーズ釦
132 電源スイッチ
140 カメラコントローラー
141 DRAM
142 メイン回路基板
150 ボディマウント
151 ボディマウントリング
152 ボディマウント接点支持部
153 電気接点
154 メインフレーム
155 三脚取付部
156 カバー部材
158 三脚取付部露出表面
160 電源
170 カードスロット
171 メモリーカード
180 電子ビューファインダー
181 EVF用液晶モニタ
182 EVF用光学系
183 接眼窓
190 シャッターユニット
191 後幕
192 先幕
193 シャッター支持枠
195 放熱板
196 熱伝導部
197 締結部
200 レンズユニット
201 光軸AX
210 ズームレンズ
211 駆動機構
212 検出器
213 ズームリング
220 OISレンズ
221 アクチュエータ
222 位置検出センサー
223 OIS用IC
224 OISスイッチ
230 フォーカスレンズ
231 相対位置検出器
232 原点位置検出器
233 フォーカスモータ
234 フォーカスリング
240 レンズコントローラー
241 DRAM
242 フラッシュメモリ
243 カウンタ
250 レンズマウント
251 レンズマウントリング
253 電気接点
260 ユニット
290 レンズ筒
455 三脚取付部
456 カバー部材
458 三脚取付部露出表面
755 従来構造の三脚取付部
758 三脚取付部露出表面
800 一眼レフレックスカメラ
801 一眼レフレックスカメラ本体
802 レンズユニット
803 反射ミラー
804 ペンタプリズム
805 光学ファインダー
810 CMOSイメージセンサー
813 CMOS回路基板
840 カメラコントローラー
842 メイン回路基板
854 メインフレーム
855 三脚取付部
9 ミラーボックス装置を削除した一眼カメラシステム
900 ミラーボックス装置を削除した一眼カメラ本体
910 CMOSイメージセンサー
913 CMOS回路基板
940 カメラコントローラー
942 メイン回路基板
954 メインフレーム
955 三脚取付部
958 三脚取付部露出表面
980 電子ビューファインダー

Claims (4)

  1. 外部筺体と、
    前記外部筐体の内部に設けられたフレームと、
    前記フレームに固定され、貫通したネジ穴を有する三脚取付部と、
    前記貫通したネジ穴の両端の開口部の内、前記外部筐体の外表面に露出し三脚用ネジが挿入される側の開口部である第1の開口部とは反対側に位置する第2の開口部を覆うカバー部材と、を備え、
    前記カバー部材は、前記三脚取付部よりも熱伝導率が低い、
    カメラ本体。
  2. 前記カバー部材は、前記フレームに固定されている、
    請求項1に記載のカメラ本体。
  3. 前記カバー部材は、前記外部筐体に固定されている、
    請求項1に記載のカメラ本体。
  4. 前記三脚取付部は、前記フレームよりも熱伝導率が低い、
    請求項2に記載のカメラ本体。
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