JP2011003384A - 燃料電池とこれを搭載した車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンドプレート間の締結シャフトで締結した燃料電池における荷重増大操作の汎用性を高める。
【解決手段】燃料電池10は、エンドプレート10aで挟持した電池セルスタック40Sを締結シャフト100で荷重を掛けて締結する一方、向かい合う上下の締結シャフト100に撓み機構200を組み込んで備える。この撓み機構200は、上下の締結シャフト100にその中央で係合した第1アーム210と第2アーム220とにボルト230を配設する。ボルト230を締め込むことにより、上下の締結シャフト100は締結シャフト間の隔たりを変える力を受けて撓み、各電池セル40の締結荷重の増大をもたらす。この荷重増大のためのボルト締め込み操作は、締結シャフト100のシャフト長手方向からの締め込み操作とは異なり、締結シャフト100に交差した電池下方側からのものとなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、発電単位となる電池セルを複数積層した電池セルスタックを対向するエンドプレートで挟持した燃料電池に関する。
燃料電池における電池セルスタックの締結には、エンドプレートの間に掛け渡された締結シャフトが用いられ、この締結により電池セルスタックにおける各電池セル間の気密性や液密性が確保されている(例えば、特許文献1等)。
特開昭62−271365号公報 実開昭62−48760号公報 特許第3605937号公報
これら特許文献で提案された締結手法では、締結シャフトの締め付け操作をシャフト長手方向から行い、燃料電池組み付け時において所定の初期荷重が燃料電池セルスタックの各電池セルに掛かるようにされる。各電池セルでは荷重を受け続けることによるクリープ現象が生じ得るので、一定の初期荷重のままでは電池セル間の気密性や液密性の低下が危惧されるため、各電池セルに掛かる加重を初期加重から増やすことが求められる。こうした荷重増大は、往々にして燃料電池の設置後に必要とされるため、燃料電池の設置状況や周辺機器との関連から、シャフト長手方向からのシャフト締め付け操作に支障が出ることがあった。例えば、省スペース化の観点から燃料電池端部側に周辺機器を近接設置すると、シャフト長手方向からのシャフト締め付け操作に必要な作業区域が確保できず、締め付け操作に支障をきたしかねない。
本発明は、上記した課題を踏まえ、エンドプレート間の締結シャフトで締結した燃料電池における荷重増大操作の汎用性を高めることをその目的とする。
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明では、以下の構成を採用した。
[適用1:燃料電池]
発電単位となる電池セルを複数積層した電池セルスタックを対向するエンドプレートで挟持した燃料電池であって、
前記エンドプレートの間に掛け渡されて前記エンドプレートに固定され、前記電池セルスタックを積層方向に荷重を掛けて締結する締結シャフトと、
前記エンドプレートの間で向かい合う前記締結シャフトに締結シャフト間の隔たりを変える力を及ぼして、前記締結シャフトの撓みを起こすシャフト撓み発現手段とを有する
ことを要旨とする。
上記構成の燃料電池では、対向するエンドプレートで挟持した電池セルスタックを、エンドプレート間に掛け渡して当該エンドプレートに固定した締結シャフトで荷重を掛けて締結する。説明の便宜上、締結シャフトによるこの荷重を初期荷重と称する。その一方、上記構成の燃料電池は、エンドプレートの間で向かい合う前記締結シャフトに対して、シャフト撓み発現手段により、締結シャフト間の隔たりを変える力を及ぼして締結シャフトを撓ませる。締結シャフトは、エンドプレート間に固定されていることから、その撓みは、エンドプレートを引き寄せる力をエンドプレートに及ぼすので、初期荷重の増加をもたらすことができる。この結果、上記構成の燃料電池によれば、締結シャフト間の隔たりを変える力を及ぼし得る側、例えば、締結シャフトに交差する方向からの締め付け操作を可能とし、その汎用性が高まる。この場合、締結シャフトのシャフト長手方向からのシャフト締め付け操作も可能であれば、より締め付け操作の汎用性が高まる。
本発明の実施例としての燃料電池10の概略構成を示す説明図である。 図1における2−2線に沿った概略断面図である。 図2における矢印A方向からケース下面開口を矢視して示す説明図である。 図1における4−4線に沿った概略断面図である。 撓み機構200による締結シャフト100やエンドプレート10aの挙動を模式的に示す説明図である。 締結シャフト100の塑性変形防止対策の変形例を示す説明図である。 他の変形例の撓み機構250を有する燃料電池10Aを示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、その実施例を図面に基づき説明する。図1は本発明の実施例としての燃料電池10の概略構成を示す説明図、図2は図1における2−2線に沿った概略断面図、図3は図2における矢印A方向からケース下面開口を矢視して示す説明図、図4は図1における4−4線に沿った概略断面図である。
図示するように、燃料電池10は、水素と酸素との電気化学反応によって発電する発電単位の電池セル40を複数積層して電池セルスタック40Sを構成し、当該スタックを、一対のエンドプレート10aの間に挟持する。各電池セル40は、プロトン伝導性を有する電解質膜の両面に、それぞれ、アノードおよびカソードを接合してなる膜電極接合体を、セパレータによって挟持することによって構成されている。膜電極接合体において、アノード、およびカソードは、それぞれ、電解質膜の各表面に接合された触媒層と、この触媒層の表面に接合されたガス拡散層とを備えている。本実施例では、電解質膜として、ナフィオン(登録商標)等の固体高分子膜を用いるものとした。電解質膜として、固体酸化物等、他の電解質膜を用いるものとしてもよい。各セパレータには、アノードに供給すべき燃料ガスとしての水素の流路や、カソードに供給すべき酸化剤ガスとしての空気の流路や、冷却用の冷媒の流路が形成されている。なお、電池セル40の積層数は、燃料電池10に要求される出力に応じて任意に設定可能である。
燃料電池10は、上記した電池セルスタック40Sを対向する一対のエンドプレート10aで挟持するに当たり、エンドプレート10aの側にそれぞれ絶縁板20aと集電板30aとを介在させる。そして、エンドプレート10aと絶縁板20aおよび集電板30aには、それぞれの電池セル40に水素給排、空気給排、および冷媒給排のための供給口・排出口が設けられている。また、それぞれの電池セル40は、水素や、空気や、冷媒の分配供給の供給マニホールド(水素供給マニホールド、空気供給マニホールド、冷媒供給マニホールド)や、各電池セル40のカソード・アノードから排出されるオフガスや、冷媒を集合させて燃料電池10の外部に排出するための排出マニホールド(カソードオフガス排出マニホールド、アノード排出マニホールド、冷媒排出マニホールド)を備える(図示省略)。
エンドプレート10aは、剛性を確保するため、鋼等の金属によって形成されている。絶縁板20aは、ゴムや、樹脂等の絶縁性部材によって形成されている。集電板30aは、緻密質カーボンや、銅板などのガス不透過な導電性部材によって形成されている。集電板30aには、それぞれ、図示しない出力端子が設けられており、燃料電池10で発電した電力を出力可能となっている。
燃料電池10は、上下の各コーナーにおいて4本の締結シャフト100を備える。締結シャフト100は、金属製のシャフト材である第1シャフト110と第2シャフト120とを備える。第1シャフト110は、図1および図4に示すように、一方端をボルトヘッド112として備え、他方端を雄ネジ114とし、一方のエンドプレート10aの貫通孔10bにプレート外側から挿入される。第2シャフト120は、一方端をボルトヘッド122として備え、他方端には第1シャフト110の雄ネジ114が螺合する雌ネジ124を備える。そして、この第2シャフト120は、雌ネジ124の側に二面幅部126を備え、雌ネジ124が第1シャフト110の雄ネジ114の側に位置するよう、他方のエンドプレート10aの貫通孔10bにプレート外側から挿入される。そして、第1、第2の両シャフトは、それぞれのボルトヘッド112、122をエンドプレート外側に位置させた上で、雌ネジ124への雄ネジ114の螺合により、図1および図4に示すように、電池セルスタック40Sを挟持したエンドプレート10aの間に掛け渡されてエンドプレートに固定された締結シャフト100を構成する。雌ネジ124への雄ネジ114の螺合により、エンドプレート10aの間の電池セルスタック40Sのそれぞれの電池セル40には、積層方向の締結力(荷重)が及ぶことになる。このネジ螺合に際しては、電池セルスタック40Sの締結力調整(増強)余地を残すため、雌ネジ124には、雄ネジ114の締め込み代が残った状態とされる。また、上記のネジ螺合に際しては、二面幅部126の平面部位表面が鉛直となるよう第2シャフト120を保持した上で、第1シャフト110の雄ネジ114を雌ネジ124に螺合され、これにより、二面幅部126は、その平面部位表面を上下方向に位置することになる。
このようにして締結シャフト100により電池セルスタック40Sを締結した燃料電池10では、図1および図2に示すように、電池セルスタック40Sにおけるそれぞれの電池セル40は、各コーナーにおいて、締結シャフト100を避けた切欠41を有する形状とされている。
また、燃料電池10は、一対のエンドプレート10aの間で向かい合う締結シャフト100に対して、撓み機構200を備える。この撓み機構200は、図1および図2における上下の締結シャフト100に組み込まれ、第1アーム210と、第2アーム220と、ボルト230とを備える。第1アーム210は、その一方端側に、締結シャフト100における第2シャフト120の二面幅部126の形状に倣って凹条に形成された係合凹所211を備え、当該凹所に二面幅部126を嵌め込んで、下方側の締結シャフト100に係合する。第2アーム220は、その一方端側に第2シャフト120の二面幅部126の形状に倣って凹条に形成された係合凹所221を備え、当該凹所に二面幅部126を嵌め込んで、上方側の締結シャフト100に係合する。ボルト230は、第1アーム210が有するシャフト貫通孔212に図2における下方側から挿入され、先端の雄ネジ232を第2アーム220が有する雌ネジ222に螺合することで、第1、第2の両アームに掛け渡される。この撓み機構200は、第2アーム220の雌ネジ222にボルト230の雄ネジ232を螺合することで、向かい合う上下の締結シャフト100に対して、締結シャフト間の隔たりを変える力を及ぼして、上下の締結シャフト100を撓ませる。この場合、図2に示すように、ボルト230は、締結シャフト100の撓み調整(増大)余地を残すために雄ネジ232の締め込み代が残った螺合状態とされ、そのネジエンド233については、締結シャフト100に過大な撓みを起こして塑性変形(曲げ)を招かないように設定されている。
上記した撓み機構200の組み付け位置は、締結シャフト100への係合をもたらす第2シャフト120での二面幅部126の形成箇所で規定される。本実施例では、図4に示すように、撓み機構200(詳しくは第1アーム210、第2アーム220)が締結シャフト100のほぼ中央に位置するようにされている。
また、本実施例の燃料電池10は、図2にその一部を示す収容ケース300に収容されている。そして、ケース下面の保守点検孔302に装着済みのカバー310を取り外すことで、ボルト230のボルトヘッド(本実施例では、六角穴付きボルトヘッド)が保守点検孔302から操作可能とされている。
以上説明した本実施例の燃料電池10では、対向するエンドプレート10aで挟持した電池セルスタック40Sを、エンドプレート間に掛け渡して当該エンドプレートに固定した締結シャフト100で荷重を掛けて締結する。このシャフト締結は、図4に示すように、第2シャフト120の雌ネジ124に第1シャフト110の雄ネジ114を螺合することでなされる。このため、本実施例では、雌ネジ124への雄ネジ114の螺合状態を調節してスタック締結荷重、即ち電池セルスタック40Sにおける各電池セル40の気密性・液密性確保のための初期荷重を確保できる。しかも、本実施例では、雄ネジ114の締め代が残されているので、各電池セル40に掛ける荷重を、雄ネジ114の更なる締め込みにより初期荷重以上に増大させることができる。つまり、燃料電池設置後の荷重増大を締結シャフト100における雄ネジ114の締め込みにより達成できる。
また、本実施例の燃料電池10では、向かい合う上下の締結シャフト100に組み込んだ撓み機構200におけるボルト230の螺合により、向かい合う上下の締結シャフト100に対して締結シャフト間の隔たりを変える力を及ぼす。図5は撓み機構200による締結シャフト100やエンドプレート10aの挙動を模式的に示す説明図である。この図5に示すように、撓み機構200により締結シャフト100に上記の力を及ぼしてして上下の締結シャフト100を撓ませると、エンドプレート10aに固定済みの上下の締結シャフト100は、その撓みによりエンドプレート10aを引き寄せるので、各電池セル40に掛ける荷重(初期荷重)を増大することができる。よって、何らかの原因で各電池セル40に掛ける荷重を増大する必要が生じた場合には、エンドプレート10aに固定済みの上下の締結シャフト100を撓み機構200にて、荷重増大をもたらすことができる。しかも、こうした荷重増大をもたらすための操作は、燃料電池10における上下の締結シャフト100に組み込んだ撓み機構200のボルト230の締め込み操作にてなされる。このボルト締め込み操作は、締結シャフト100のシャフト長手方向からの締め込み操作とは異なる方向、具体的には締結シャフト100に交差した上下方向から行うことができる。この結果、本実施例の燃料電池10によれば、各電池セル40に掛ける荷重増大のための操作を、締結シャフト100のシャフト長手方向に加えて、シャフトと交差する電池下方側からも可能とするので、汎用性を高めることができる。しかも、本実施例では、締結シャフト100のシャフト長手方向からのシャフト締め付け操作と電池下方側からのボルト締め付け操作とがそれぞれ可能であることから、より汎用性が高まる。
一般に、燃料電池10をその搭載対象物、例えば車両に搭載する際には、その搭載性や保守点検の便の都合から、燃料電池10は、その収容ケース300と共に車両床下に搭載される。車両床下からは、サスペンション等のいわゆる足回り機器の保守点検がなされるので、燃料電池10における荷重増大のための上記したボルト締め付け操作が電池下方側からであっても、特段の支障はない。
また、本実施例の燃料電池10では、撓み機構200を、締結シャフト100のほぼ中央に組み込んだので、ボルト230の締め込み操作により効果的に締結シャフト100を撓ませることができる。よって、撓み機構200の構成部材の小型軽量化が可能となり、好ましい。
加えて、本実施例の燃料電池10では、撓み機構200の第1アーム210と第2アーム220を、係合凹所211、221にて第2シャフト120における二面幅部126に係合させた。よって、二面幅部126をその平面部位表面が上下方向となるようにしておくことで、燃料電池10の完成後、例えば車両搭載後においても、収容ケース300の保守点検孔302から撓み機構200を燃料電池10(詳しくは、上下に向かい合う締結シャフト100)に組み込むことができる。つまり、燃料電池10を搭載した車両において、各電池セル40の荷重増大の必要性が生じた場合に、撓み機構200を組み込んで荷重増大を図ることができる。このことは、撓み機構200を各電池セル40の荷重増大のためのアフターパーツとして取り扱うことができることを意味する。なお、二面幅部126をその平面部位表面が上下方向となるようにしておくためには、エンドプレート10aの貫通孔10bとこの貫通孔への第2シャフト120の挿入部位との回転位置決め(例えば、キーとキー溝)を、二面幅部126の位置関係と関連付けて設けておけばよい。
更に、本実施例の燃料電池10では、既述したように、締結シャフト100(詳しくは、第2シャフト120)に対して第1、第2の両アームを二面幅部126と係合凹所211、221とにより係合させたので、ボルト230の締め込みに際して、締結シャフト100軸周りの第1アーム210と第2アーム220の回転を抑制できる。よって、ボルト230の締め込みによる締結シャフト100の撓みが確実に起きるので、確実な荷重増大を図ることができる。この場合、ボルト230の締め込みに伴う第1アーム210と第2アーム220の撓みは、ボルト230の長手方向に沿って第1、第2の両アームを厚くすること、或いは、締結シャフト100とボルト230とを近接させることで回避、もしくは抑制できる。
本発明は上記した実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の態様で実施可能である。図6は締結シャフト100の塑性変形防止対策の変形例を示す説明図である。この図6に示すように、この変形例では、ボルト230の締め込み側、即ち上方側の締結シャフト100に係合する第2アーム220の上面に、ボルトキャップ240を備える。このボルトキャップ240は、ボルト230の先端においてその締め込みを規制する。よって、この変形例によっても、ボルト先端とキャップ底部との間を締結シャフト100の撓み調整(増大)余地とした上で、締結シャフト100に過大な撓みを起こして塑性変形(曲げ)を招かない。
図7は他の変形例の撓み機構250を有する燃料電池10Aを示す説明図である。この図7に示すように、燃料電池10Aは、電池セルスタック40Sの各コーナーの4本の締結シャフト100に掛け渡された撓み機構250を備える。この撓み機構250は、ベルト251と、ベルト両端の補強金具252と、ベルト固定用のボルト254とナット256とを備える。ベルト251は、既述したボルト230に代わって締結シャフト100の撓みを起こすための物であることから、高強度で伸びの少ないベルトとされ、例えば炭素繊維をフィラーとして含有する複合材料を用いた炭素繊維補強ベルトである。補強金具252は、ベルト251のベルト端部をボルトナットによる固定の際の屈曲形状を維持するための物であり、ボルト254が貫通装着される。この変形例における締結シャフト100では、第1アーム210や第2アーム220の係合を要しないことから、二面幅部126を形成する必要はない。
上記した撓み機構250のベルト251は、締結シャフト100を用いた電池セルスタック40Sの締結後において、スタック各コーナーの締結シャフト100にその中央箇所付近で掛け渡される。そして、ベルト端部の補強金具252を図7に示すようにスタック側方側に位置させ、向かい合う補強金具252をボルト254とナット256により締め付ける。この締め付けにより、ベルト251は締結シャフト100を撓ませて各電池セル40の締結荷重を増大させるので、既述した効果を奏することができる。この場合、ベルト251のベルト長は、ベルト両端の補強金具252の間に所定の隙間が形成できる長さとされ、この補強金具252の間の間隙は、締結シャフト100の撓み調整(増大)余地となる。
また、図1〜図4に示した燃料電池10では、締結シャフト100の第2シャフト120に二面幅部126を形成したが、第2シャフト120を二面幅部126を有しない丸棒状のシャフトとできる。この場合には、第1アーム210と第2アーム220における係合凹所211、221を丸棒シャフトに係合できる弧状の凹所とすればよい。
また、上記した実施例とその変形例では、締結シャフト100を第1シャフト110と第2シャフト120とを有するものとしたが、締結シャフト100を単一のシャフトからなる定寸の締結シャフトとすることもできる。こうしても、撓み機構200或いは撓み機構250により、各電池セル40の締結荷重を随時増大できる。
また、上記した実施例とその変形例では、上下に向き合う締結シャフト100に対して撓みを起こすようにしたが、図1においてセル上端側の左右の締結シャフト100とセル下端側の左右の締結シャフト100に撓みを起こすよう撓み機構200を組み込むこともできる。
更に、締結シャフト100を直接撓ませるよう構成できる。この場合は、電池セルスタック40Sの各電池セル40を単純な矩形形状として、その各コーナーにおいて締結シャフト100を上下に向かい合わせる。そして、下方側の締結シャフト100にはボルト230の貫通孔を設け、上方側の締結シャフト100にはボルト230の雄ネジ232が螺合する雌ネジを設ける。こうすれば、第1アーム210と第2アーム220が不要となり、構成の簡略化、部品点数の低減を図ることができる。
また、向かい合う締結シャフト100を、シャフト間の隔たりが縮まるように撓ませたが、シャフト間の隔たりが広がるように撓ませる構成とすることもできる。この他、向かい合う締結シャフト100の個々の締結シャフト100に個別にシャフト間の隔たりが変わるよう力を及ぼして撓ませることもできる。この場合には、燃料電池10の周辺部材から個々の締結シャフト100にボルトなどで力を及ぼせばよい。そして、個々の締結シャフト100への力の及ぼし方を変えれば、電池セル40に対しての荷重増大の様子が多様化するので望ましい。
10…燃料電池
10A…燃料電池
10a…エンドプレート
10b…貫通孔
20a…絶縁板
30a…集電板
40…電池セル
40S…電池セルスタック
41…切欠
100…締結シャフト
110…第1シャフト
112…ボルトヘッド
114…雄ネジ
120…第2シャフト
122…ボルトヘッド
124…雌ネジ
126…二面幅部
200…撓み機構
210…第1アーム
211…係合凹所
212…シャフト貫通孔
220…第2アーム
221…係合凹所
222…雌ネジ
230…ボルト
232…雄ネジ
233…ネジエンド
240…ボルトキャップ
250…撓み機構
251…ベルト
252…補強金具
254…ボルト
256…ナット
300…収容ケース
302…保守点検孔
310…カバー

Claims (1)

  1. 発電単位となる電池セルを複数積層した電池セルスタックを対向するエンドプレートで挟持した燃料電池であって、
    前記エンドプレートの間に掛け渡されて前記エンドプレートに固定され、前記電池セルスタックを積層方向に荷重を掛けて締結する締結シャフトと、
    前記エンドプレートの間で向かい合う前記締結シャフトに締結シャフト間の隔たりを変える力を及ぼして、前記締結シャフトの撓みを起こすシャフト撓み発現手段とを有する
    燃料電池。
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