JP2011000202A - 洗浄装置および洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部に2本の流路を持つ流路内蔵体(眼科手術用のハンドピースなど)を効率よく洗浄および乾燥する。
【解決手段】洗浄工程では、第2電磁弁6bが開かれてI/Aハンドピース130の流入路132が洗浄され、第4電磁弁6dが開かれてUSハンドピース120の流入路122が洗浄され、第1電磁弁6aが開かれてI/Aハンドピース130の吸引路133が洗浄され、第3電磁弁6cが開かれてUSハンドピース120の吸引路123が洗浄される。乾燥工程では、第2電磁弁6bが開かれてI/Aハンドピース130の流入路132が乾燥され、第4電磁弁6dが開かれてUSハンドピース120の流入路122が乾燥され、第1電磁弁6aが開かれてI/Aハンドピース130の吸引路133が乾燥され、第3電磁弁6cが開かれてUSハンドピース120の吸引路123が乾燥される。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗浄装置および洗浄方法に関し、特に、内部に2本の細い流路を持つ眼科手術用のハンドピースを効率よく洗浄する洗浄装置および洗浄方法に関する。
近年、眼科の白内障の患者に対し、薬物療法が無効であり、生活に支障がある場合には、白濁した水晶体を除去して眼内に眼内レンズ(人工の水晶体)を挿入する白内障手術が行われている。
白内障手術の手順概要は、点眼麻酔(局部麻酔)を行った後、黒目と白目の境界を約3mm切開し、水晶体の前の膜を取り除き、そこから超音波白内障手術装置で白濁した水晶体の核を超音波で乳化破砕して吸引除去する。次いで、皮質の処理を行った上で、温存しておいた水晶体嚢(水晶体を包んでいる袋)に眼内レンズを挿入して手術は終了する。この手術の実時間は、通常は10〜40分で終わり、いわゆる「日帰り手術」が可能となり、患者への負担が飛躍的に軽減してきた。
図7は従来の超音波白内障手術装置を説明する図であって、(A)は外観斜視図、(B)は制御系のブロック図である。ここで、従来の超音波白内障手術装置を、図7(A)、(B)を参照しつつ簡単に説明する。
図7(A)、(B)に示すように、超音波白内障手術装置100は装置本体110が略直方体状をなし、前面側に後述するUSハンドピース120を載置する載置台111が装置本体110内から引き出されるようになっている。
装置本体110の前面上側部には、術者など(医師、補助者)が操作する操作パネル112が配置されている。装置本体110の背面側にはポール113が立てられ、その先端部には患者眼Eに供給するための生理食塩水等の灌流液が入れられた灌流瓶114が取り付けられている。
灌流瓶114には灌流チューブ115が接続され、該チューブ115は制御弁116を介してUSハンドピース120に接続されている。USハンドピース120は、内部に超音波振動子を持ち、該振動子から発生する超音波振動が増幅伝達されて破砕用のチップ124を超音波振動させ、チップ124は患者眼Eの水晶体核を破砕乳化する。
USハンドピース120が持つ振動子は、操作パネル112を介して設定され、制御部140の制御によって出力が調節される。USハンドピース120の後端には柔軟性を持つ吸引チューブ117が接続され、吸引チューブ117の後方の途中には、吸引圧を発生するための吸引ポンプ(不図示)が配設されている。吸引ポンプは制御部140により制御され、その吸引流量が調整される。吸引された廃液(灌流液、破砕乳化された水晶体核など)は、廃液袋118に排出投入される。
次に、図8(A)、(B)を参照しつつ、USハンドピース120およびI/Aハンドピース130を説明する。
図8(A)に示すように、USハンドピース120は、略円筒状のハンドピース本体121の中心部には吸引路123が配置され、その先端部には破砕用のチップ124が取り付けられている。吸引路123の後端部は、吸引された乳化した水晶体核を排出する出口123aである。チップ124の内径は、約1.0mmである。ハンドピース本体121の外側面には灌流液を患者眼Eに供給する流入路122が形成され、チップ124側には出口122bが形成されている。符号122aが流入路122の入口である。
次に、図8(B)を参照しつつ、I/Aハンドピース130を説明する。I/Aハンドピース130は、灌流吸引用のハンドピースである。図8(B)に示すように、I/Aハンドピース130は、USハンドピース120とほぼ同様の構成をしており、ハンドピース本体131の内側に吸引路133と流入路132が形成されている。吸引路133の先端部にはチップ134が取り付けられ、後端部には出口133aが形成されている。チップ134の側面には、約0.3mmの孔が設けられている。吸引路133に平行して流入路132が形成され、流入路132のチップ134側が出口132bであり、他端側が入口132aである。
USハンドピース120とI/Aハンドピース130とは、術者による一回の手術の中で順次使用される。
手術で使用されたUSハンドピース120およびI/Aハンドピース130の流入路、吸引路およびチップの内部には、血液、脂肪、蛋白、皮質等が付着して目詰まりを起こしており、次回の手術に備えてUSハンドピース120およびI/Aハンドピース130の流入路、吸引路およびチップを洗浄することが必要不可欠である。また、洗浄が不十分だと前の患者の残留物から感染を起こす危険性が考えられ、目詰まり状態が器械の機能を低下させるだけではなく、手術の完成度も危うくする。
特開平11−104164号公報 特開2008−100017号公報
しかしながら、従来のハンドピースの洗浄方法は、注射針をハンドピースの一端に挿入し、注射器で洗浄液を吸引しては圧入排出を繰り返すことにより行っていた。また、チップ内の目詰まりや汚れは、コンプレッサーを用いて吹き飛ばすという、手作業によっていたので、極めて効率が悪かった。
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、内部に液状物を流す第1の流路および第2の流路を持ち、第1の流路および第2の流路のそれぞれが液状物出入用の第1の開口部および第2の開口部を持つ流路内蔵体(眼科手術用のハンドピースなど)を効率よく洗浄する洗浄装置および洗浄方法の提供を目的とする。
この目的を達成するために請求項1記載の発明は、
内部に液状物を流す第1の流路および第2の流路を持ち、該第1の流路および第2の流路のそれぞれが液状物出入用の第1の開口部および第2の開口部を持つ流路内蔵体を洗浄する洗浄装置であって、
前記第1の流路および前記第2の流路のそれぞれの第1の開口部から主管路を介して洗浄用液体を吸引する吸引手段と、
前記主管路から分岐し、前記第1の流路の第1の開口部に接続した第1の開閉弁を持つ第1の分岐路と、
前記主管路から分岐し、前記第2の流路の第1の開口部に接続した第2の開閉弁を持つ第2の分岐路と、
前記主管路を介して前記第1の流路および前記第2の流路に送風する送風手段とを備え、
前記流路内蔵体の第1の流路の第1の開口部を前記第1の分岐路に接続すると共に、前記流路内蔵体の第2の流路の第1の開口部を前記第2の分岐路に接続した状態で、
前記第1の流路および前記第2の流路を洗浄する洗浄工程として、
前記第1の開閉弁および前記第2の開閉弁の一方を開くと共に他方を閉じた状態で、前記吸引手段によりそれぞれ前記第1の流路および前記第2の流路を介して洗浄用液体を吸引して前記第1の流路および前記第2の流路内をそれぞれ洗浄し、
該洗浄工程の終了後、前記第1の流路および前記第2の流路を乾燥する乾燥工程として、
前記第1の開閉弁および前記第2の開閉弁が共に開くか、または何れか一方が開いた状態で、前記送風手段から主管路を介して前記第1の流路および前記第2の流路に送風してそれぞれの流路内を乾燥することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の洗浄装置において、前記主管路に、前記第1の開閉弁を持つ第1の分岐路および前記第2の開閉弁を持つ第2の分岐路を複数組形成して、それぞれに複数の流路内蔵体を接続し(例えば、図1のUSハンドピース120およびI/Aハンドピース130)、該複数の流路内蔵体の第1の流路および第2の流路のそれぞれを洗浄および乾燥することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の洗浄装置において、前記流路内蔵体は、眼科手術用のハンドピースであることを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、内部に液状物を流す第1の流路および第2の流路を持ち、該第1の流路および第2の流路のそれぞれが液状物出入用の第1の開口部および第2の開口部を持つ流路内蔵体を洗浄する洗浄方法であって、
前記第1の流路および前記第2の流路に洗浄用液体を順次流してそれぞれの流路を洗浄する洗浄工程と、前記洗浄工程の終了後、前記第1の流路および前記第2の流路に順次送風してそれぞれの流路を乾燥する乾燥工程と、を備えたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、第1の開閉弁および第2の開閉弁の一方を開くと共に他方を閉じた状態で吸引手段によりそれぞれ第1の流路および第2の流路を介して洗浄用液体を吸引して第1の流路および第2の流路内をそれぞれ洗浄し、第1の開閉弁および第2の開閉弁が共に開くか、または何れか一方が開いた状態で送風手段から主管路を介して第1の流路および第2の流路に送風してそれぞれの流路内を乾燥することにより、従来の人手による注射器などを用いた洗浄・乾燥方法と異なり、自動的に効率よく流路内蔵体の洗浄および乾燥を行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、主管路に第1の開閉弁および第2の開閉弁を持つ第1および第2の分岐路を複数組形成して、それぞれに複数の流路内蔵体を接続し、複数の流路内蔵体の第1の流路および第2の流路のそれぞれを洗浄および乾燥することにより、複数本の流路内蔵体を洗浄および乾燥することができる。
請求項3記載の発明によれば、流路内蔵体を眼科手術に用いるハンドピース(USハンドピース、I/Aハンドピース)としたので、眼科手術用のハンドピースでも効率よく洗浄および乾燥することができる。
請求項4記載の発明によれば、第1の流路および第2の流路に順次洗浄用液体を流してそれぞれの流路を洗浄する洗浄工程と、前記洗浄工程の終了後に第1の流路および第2の流路に順次送風してそれぞれの流路を乾燥する乾燥工程とを備えたことにより、自動的に効率よく流路内蔵体(ハンドピース)の洗浄および乾燥を行うことができる。
本発明の実施形態に係る洗浄装置の構成を示す構成図である。 同実施形態に係る洗浄装置の制御系のブロック図である。 同実施形態に係る洗浄装置の動作を示すフローチャートである。 同実施形態に係る洗浄装置における洗浄動作時の電磁弁の開閉状態を示す図である。 同実施形態に係る洗浄装置の外観斜視図である。 同実施形態に係る洗浄装置における操作部の正面図である。 従来の超音波白内障手術装置を説明する図であって、(A)は外観斜視図、(B)は制御系のブロック図である。 (A)はUSハンドピースの断面図、(B)はI/Aハンドピースの断面図である。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、本発明の実施形態に係る洗浄装置SJは、洗浄水を満たした洗浄用タンク1に被洗浄用の2本のUSハンドピース120およびI/Aハンドピース130の先端部を挿入し、各種の電磁弁、ポンプなどを制御して洗浄および乾燥を行う。
即ち、洗浄水を貯留する平たい洗浄用タンク1は、洗浄水の上限を検知する上限センサー1aと、下限を検知する下限センサー1bとを備える。水補給用ボトル2には洗浄水が貯留され、給水用の電磁弁3の開閉によりパイプを介して、洗浄水が洗浄用タンク1に補給される。
洗浄用タンク1には、USハンドピース120およびI/Aハンドピース130が、不図示の保持手段により各USハンドピース120およびI/Aハンドピース130の先端チップが下になるように保持されている。下限センサー1bの設定位置は、各先端チップの位置よりやや上である。洗浄水の水位が下限センサー1bの位置になると、洗浄(吸引)するのが間もなく不可能になるので、下限センサー1bがその水位を検知し、警報部23(図2参照)から警報音を発し、作業担当者に通知する。
上限センサー1aは、USハンドピース120およびI/Aハンドピース130の先端チップが十分に洗浄水に浸る位置に設置され、さらに貯留された洗浄水がオーバーフローをするのを事前に検知し、警報部23から警報音を発し、作業担当者に通知する。
なお、上限センサー1bまたは下限センサー1aが洗浄水の上限または下限を検知したならば、自動的に電磁弁3を制御し、常に洗浄水が適切な水位(上限センサー1aと下限センサー1bとの間の水位)に維持されるように制御することも可能である。
3方電磁弁4の第1の弁口4aには主管路5が接続され、主管路5は第1〜第4の分岐路5a〜5dを備えている。
第1分岐路5aは、分岐路(管路)の開閉制御を行う第1電磁弁6aを介してI/Aハンドピース130の出口133aに水密的に着脱自在に接続される。同様に、第2分岐路5bは、第2電磁弁6bを介してI/Aハンドピース130の入口132aに水密的に着脱自在に接続される。
第3分岐路5cは、第3電磁弁6cを介してUSハンドピース120の出口123aに水密的に着脱自在に接続され、第4分岐路5dは、第4電磁弁6dを介してUSハンドピース120の入口122aに水密的に着脱自在に接続される。
また、主管路5の3方電磁弁4に近い位置には、洗浄水の圧力を測定する圧力計7が接続されている。圧力が異常に低ければUSハンドピース120およびI/Aハンドピース130の十分な洗浄が不可能であり、逆に異常に高ければUSハンドピース120およびI/Aハンドピース130を破損させるおそれがあるので、圧力計7が圧力異常値を検出したならば、警報部23から警報音を発するようになっている。
3方電磁弁4の第2の弁口4bには、排水管路12を介して洗浄に使用した排水を貯留する第1の排水ボトル13aの第1の開口13aaが接続され、該ボトル13aの第2の開口13abには液体ポンプ(ダイヤフラムポンプ)14の吸引口14aが接続されている。また、液体ポンプ14の排出口14bには、第2の排水ボトル13bが接続されている。そして、第1の排水ボトル13aが満杯になったならば、液体ポンプ14により第1の排水ボトル13aの排水を第2の排水ボトル13bに吐出させる。
また、3方電磁弁4の第3の弁口4cには、空気を送風するエア管路11が接続され、エア管路11には連続的高圧エアーブローを発生させるエアーポンプ8と、断続的高圧エアーブローを発生させる回転式のピストンエアーポンプ9が接続されている。
また、図5に示すように、洗浄装置SJは、上部に配置された第1の洗浄機SK1と、第1の洗浄機SK1の下部に配置された第2の洗浄機SK2と、第1の洗浄機SK1および第2の洗浄機SK2を移動自在に載置するキャスター24付きの専用移動架台SK3とからなる。第1の洗浄機SK1と第2の洗浄機SK2とは、互いに分離して使用することが可能であり、第1の洗浄機SK1には、眼科用ハンドピースなどの内部に流路を有する医療器具を洗浄する本実施形態の洗浄装置SJ(図1、図2)が内蔵されていて、卓上型のハンドピース洗浄機としても単独で使用することができる。
なお、第2の洗浄機SK2には、本発明とは異なるタイプの洗浄装置(流路内蔵体を持つ医療器具(ハンドピースなど)の洗浄装置ではなく、流路内蔵体を持たない医療器具(ピンセットなど)の洗浄装置)が設置されているが、本明細書では詳述しない。第2の洗浄機SK2も、卓上型の器具洗浄機として単独で使用することができる。
第1の洗浄機SK1は、直方体状の筐体20の前面に左右に開閉する扉21が設けられ、扉21を開いてUSハンドピース120およびI/Aハンドピース130の装着を行う。
扉21の上方には、洗浄水をUSハンドピース120およびI/Aハンドピース130の流入路および吸引路から吸引する吸引圧や、エアーブローする送風量などの設定を行う操作部22が設けられている。
図5中、符号23は、下限センサー1bが洗浄水の下限を検出したときに警報を発する警報部である。
また、符号25は吸引の吸引圧やエアーブローの送風量を設定するフットスイッチであり、操作者がフットスイッチ25のペダルを足で踏み込むことにより後述する制御を行う。
また、操作部(スイッチパネル)22は、図6に示すように、メインスイッチ22aと、自動モード選択スイッチ22bと、マニュアルモード選択スイッチ22cと、フットスイッチ・固定/可変設定スイッチ22dと、吸引圧選択スイッチ22eと、エアブロー選択スイッチ22fと、スタートスイッチ22gとを備えている。
フットスイッチ・固定/可変スイッチ22dは、可変と固定との何れかを選択設定できる。「可変」を選択した「可変モード」では、操作者がフットスイッチ25を踏み込む角度で最大に設定されている初期設定値の強弱を制御でき、また「固定」を選択した「固定モード」では、踏み込むだけで初期設定値を最大値に制御できる。
吸引圧選択スイッチ22eを押圧するごとに、吸引圧を切換選択でき、その選択値がインジケーターで表示される。吸引圧は、最小値が0mHgであり、最大値が500mHgであり、その間の吸引圧を6段階に選択できる。ここで、洗浄工程における吸引圧の初期設定値は200mHgである。
また、エアブロー選択スイッチ22fを押圧するごとに、送風量を切換選択でき、送風量にはMAX(最大値)と、MID(中間値)と、MIN(最小値)との3段階がある。ここで、乾燥工程におけるエアブローの初期設定値はMID(中間値)である。
次に、このように構成された第1の洗浄機SK1(洗浄装置SJ)の動作を、図3のフローチャートを参照しながら説明する。なお、不図示の制御部により、一連の動作が制御される。
まず、第1の洗浄機SK1の所定の位置にUSハンドピース120とI/Aハンドピース130とを装着する。詳しくは、I/Aハンドピース130の出口133aに第1分岐路5aが水密的に着脱自在に接続され、I/Aハンドピース130の入口132aに第2分岐路5bが水密的に着脱自在に接続される。また、USハンドピース120の出口123aに第3分岐路5cが水密的に着脱自在に接続され、USハンドピース120の入口122aに第4分岐路5dが水密的に着脱自在に接続される。
メインスイッチ22aをONにすると(ステップS101)、電磁弁3が開き、水補給用ボトル2から洗浄用タンク1への給水が開始される(ステップS102)。
洗浄用タンク1への給水が続き、上限センサー1aが水を検知すると(ステップS103でYES)、電磁弁3が閉じ、洗浄用タンク1への1セット分の洗浄水の給水が終了する(ステップS104)。ここで、1セット分の洗浄水とは、USハンドピース120およびI/Aハンドピース130の計4本の流路を洗浄できる水の量であり、この量は上限センサー1aの位置で終了できるように時間設定することができる。
次に、自動モード選択スイッチ22bのON/OFFに基づいて自動モードであるかどうかを判定し(ステップS105)、自動モードであれば(ステップS105でYES)、ステップS111に制御を移す。
自動モードでなければ(ステップS105でNO)、マニュアルモード選択スイッチ22cのON/OFFに基づいてマニュアルモードであるので、フットスイッチ・固定/可変設定スイッチ22dの「固定」、「可変」の選択に基づいて吸引圧および送風量が固定かどうかを判定する(ステップS106)。吸引圧および送風量が固定であれば(ステップS106でYES)、フットスイッチ25を無効化し(ステップS107)、吸引圧選択スイッチ22eにより吸引圧を任意の値に設定し(ステップS108)、エアブロー選択スイッチ22fによりエアーブローの送風量を任意の値に設定してから、ステップS112に制御を移す。吸引圧および送風量が固定でなければ(ステップS106でNO)、フットスイッチ25を有効化し(ステップS110)、ステップS112に制御を移す。フットスイッチが有効化されると、吸引圧および送風量は初期設定値以上にならない範囲で、フットペダルの踏み込み状態に応じて吸引圧および送風量を操作者がコントロールすることができる。
図3中のステップS111〜S117は、洗浄工程を示す。この洗浄工程では、まず、3方電磁弁4の第1の弁口4aおよび第2の弁口4bが開口される(ステップS111)。これにより、主管路5と排水管路12とが連通される。
次に、液体ポンプ14による吸引が開始される(ステップS112)。
続いて、第1電磁弁6a、第3電磁弁6cおよび第4電磁弁6dは閉じたまま、第2電磁弁6bが開かれる(ステップS113)。すると、液体ポンプ14による吸引圧が排水管路12、主管路5、第2分岐路5bを通じてI/Aハンドピース130の流入路132にかかり、洗浄用タンク1に収納されている洗浄水がI/Aハンドピース130の出口132bから吸水され、流入路132を通過し、入口132aから第2分岐路5b、主管路5、3方電磁弁4および排水管路12を通じて第1の排水ボトル13aに導かれる。所定時間だけ、このルートの吸水動作が行われると、I/Aハンドピース130の流入路132の洗浄が完了する。
次に、第2電磁弁6bが閉じられる一方、第4電磁弁6dが開かれる(ステップS114)。すると、液体ポンプ14による吸引圧が排水管路12、主管路5、第4分岐路5dを通じてUSハンドピース120の流入路122にかかり、洗浄用タンク1に収納されている洗浄水がUSハンドピース120の出口122bから吸水され、流入路122を通過し、入口122aから第4分岐路5d、主管路5、3方電磁弁4および排水管路12を通じて第1の排水ボトル13aに導かれる。所定時間だけ、このルートの吸水動作が行われると、USハンドピース120の流入路122の洗浄が完了する。
続いて、第4電磁弁6dが閉じられる一方、第1電磁弁6aが開かれる(ステップS115)。すると、液体ポンプ14による吸引圧が排水管路12、主管路5、第1分岐路5aを通じてI/Aハンドピース130の吸引路133にかかり、洗浄用タンク1に収納されている洗浄水がI/Aハンドピース130のチップ134から吸水され、吸引路133を通過し、出口133aから第1分岐路5a、主管路5、3方電磁弁4および排水管路12を通じて第1の排水ボトル13aに導かれる。所定時間だけ、このルートの吸水動作が行われると、I/Aハンドピース130の吸引路133の洗浄が完了する。
次に、第1電磁弁6aが閉じられる一方、第3電磁弁6cが開かれる(ステップS116)。すると、液体ポンプ14による吸引圧が排水管路12、主管路5、第4分岐路5dを通じてUSハンドピース120の吸引路123にかかり、洗浄用タンク1に収納されている洗浄水がUSハンドピース120のチップ124から吸水され、吸引路123を通過し、出口123aから第3分岐路5c、主管路5、3方電磁弁4および排水管路12を通じて第1の排水ボトル13aに導かれる。所定時間だけ、このルートの吸水動作が行われると、USハンドピース120の吸引路123の洗浄が完了する。
続いて、電磁弁6cが閉じられる(ステップS117)。
洗浄工程の最後に、液体ポンプ14による吸引が終了される(ステップS118)。
図4は、上記の洗浄工程での第1〜第4電磁弁6a〜6dの開閉状態を示す。図4から明らかなように、1本の流路(流入路や吸引路)を洗浄する際には、その他の3本の流路は開閉弁が閉じているので洗浄されない。従って、確実に1本の流路ずつの洗浄を行うことができる。なお、ステップS113の第1行程でI/Aハンドピース130の流入路132の洗浄が行われ、ステップS114の第2行程でUSハンドピース120の流入路122の洗浄が行われ、ステップS115の第3行程でI/Aハンドピース130の吸引路133の洗浄が行われ、ステップS116の第4行程でUSハンドピース120の吸引路123の洗浄が行われるのは、各流路の汚染具合が軽度のものから順番に洗浄するようにしたからである。
なお、洗浄工程の途中で、第1の排水ボトル13aが満杯になったならば、液体ポンプ14は、それまでの吸引動作を吐出動作に切り替え、第1の排水ボトル13aの排水を第2の排水ボトル13bへと吐出圧力で押し出すことができる。
洗浄工程が完了すると、ステップS119〜S126の乾燥工程が行われる。この乾燥工程では、まず、3方電磁弁4の第2の弁口4bが閉止され、第1の弁口4aおよび第3の弁口4cが開口される(ステップS119)。これにより、主管路5とエア管路11とが連通される。
次に、エアーポンプ8およびピストンエアポンプ9によるエアーブローが開始される(ステップS120)。
続いて、第1電磁弁6a、第3電磁弁6cおよび第4電磁弁6dは閉じたまま、第2電磁弁6bが開かれる(ステップS121)。すると、エアーポンプ8およびピストンエアポンプ9によるエアーブローがエア管路11、主管路5、第2分岐路5bを通じてI/Aハンドピース130の流入路132を通過し、流入路132内が乾燥され、I/Aハンドピース130の出口132bから吹き出される。所定時間だけ、このルートの乾燥動作が行われると、I/Aハンドピース130の流入路132の乾燥が完了する。
次に、第2電磁弁6bが閉じられる一方、第4電磁弁6dが開かれる(ステップS122)。すると、エアーポンプ8およびピストンエアポンプ9によるエアーブローがエア管路11、主管路5、第4分岐路5dを通じてUSハンドピース120の流入路122を通過し、流入路122内が乾燥され、USハンドピース120の出口122bから吹き出される。所定時間だけ、このルートの乾燥動作が行われると、USハンドピース120の流入路122の乾燥が完了する。
続いて、第4電磁弁6dが閉じられる一方、第1電磁弁6aが開かれる(ステップS123)。すると、エアーポンプ8およびピストンエアポンプ9によるエアーブローがエア管路11、主管路5、第1分岐路5aを通じてI/Aハンドピース130の吸引路133を通過し、吸引路133内が乾燥され、I/Aハンドピース130のチップ134から吹き出される。所定時間だけ、このルートの乾燥動作が行われると、I/Aハンドピース130の吸引路133の乾燥が完了する。
次に、第1電磁弁6aが閉じられる一方、第3電磁弁6cが開かれる(ステップS124)。すると、エアーポンプ8およびピストンエアポンプ9によるエアーブローがエア管路11、主管路5、第4分岐路5dを通じてUSハンドピース120の吸引路123を通過し、吸引路123内が乾燥され、USハンドピース120のチップ124から吹き出される。所定時間だけ、このルートの吸水動作が行われると、USハンドピース120の吸引路123の洗浄が完了する。
続いて、電磁弁6cが閉じられる(ステップS125)。
乾燥工程の最後に、エアーポンプ8およびピストンエアポンプ9によるエアーブローが終了される(ステップS126)。
このように、乾燥工程では、連続的高圧ブローと断続的高圧ブローとをUSハンドピース120およびI/Aハンドピース130の4本の流路(流入路、吸引路)に所定の時間だけ送り込み、管内に残った洗浄水の水滴を吹き飛ばすことにより、流路の乾燥が行われる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態では2本のハンドピースを洗浄および乾燥する場合を説明したが、1本だけ、或いは3本以上のハンドピースを洗浄および乾燥するように構成可能であるのは勿論である。
また、本実施形態では眼科手術用のハンドピースの場合を説明したが、2本の流路(管路)を有する流路内蔵体であれば、本発明を適用可能なのは勿論である。
本発明は、眼科手術用のハンドピースの洗浄分野ばかりでなく、医学、生物学、半導体等の機械器具を洗浄する一般産業の広い技術分野で利用することができる。
SJ 洗浄装置
SK1 第1の洗浄機
SK2 第2の洗浄機
SK3 専用移動架台
1 洗浄用タンク
1a 上限センサー
1b 下限センサー
2 水補給用ボトル
3 洗浄水補給制御の電磁弁
4 3方電磁弁
5 主管路
5a〜5d 第1〜第4の分岐路
6a〜6d 第1〜第4電磁弁(第1〜第4の開閉弁)
8 エアーポンプ(送風手段)
9 ピストンエアーポンプ(送風手段)
11 エア管路
12 排水管路
14 液体ポンプ(吸引手段)
21 扉
22 操作部
22a メインスイッチ
22b 自動モード選択スイッチ
22c マニュアルモード選択スイッチ
22d フットスイッチ・固定/可変設定スイッチ
22e 吸引圧選択スイッチ
22f エアブロー選択スイッチ
22g スタートスイッチ
23 警報部
24 キャスター
25 フットスイッチ
120 USハンドピース(流路内蔵体)
121 ハンドピース本体
122 流入路(流路)
122a 入口(開口部)
122b 出口(開口部)
123 吸引路(流路)
123a 出口(開口部)
124 チップ
130 I/Aハンドピース(流路内蔵体)
131 ハンドピース本体
132 流入路(流路)
132a 入口(開口部)
132b 出口(開口部)
133 吸引路(流路)
133a 出口(開口部)
134 チップ

Claims (4)

  1. 内部に液状物を流す第1の流路および第2の流路を持ち、該第1の流路および第2の流路のそれぞれが液状物出入用の第1の開口部および第2の開口部を持つ流路内蔵体を洗浄する洗浄装置であって、
    前記第1の流路および前記第2の流路のそれぞれの第1の開口部から主管路を介して洗浄用液体を吸引する吸引手段と、
    前記主管路から分岐し、前記第1の流路の第1の開口部に接続した第1の開閉弁を持つ第1の分岐路と、
    前記主管路から分岐し、前記第2の流路の第1の開口部に接続した第2の開閉弁を持つ第2の分岐路と、
    前記主管路を介して前記第1の流路および前記第2の流路に送風する送風手段とを備え、
    前記流路内蔵体の第1の流路の第1の開口部を前記第1の分岐路に接続すると共に、前記流路内蔵体の第2の流路の第1の開口部を前記第2の分岐路に接続した状態で、
    前記第1の流路および前記第2の流路を洗浄する洗浄工程として、
    前記第1の開閉弁および前記第2の開閉弁の一方を開くと共に他方を閉じた状態で、前記吸引手段によりそれぞれ前記第1の流路および前記第2の流路を介して洗浄用液体を吸引して前記第1の流路および前記第2の流路内をそれぞれ洗浄し、
    該洗浄工程の終了後、前記第1の流路および前記第2の流路を乾燥する乾燥工程として、
    前記第1の開閉弁および前記第2の開閉弁が共に開くか、または何れか一方が開いた状態で、前記送風手段から主管路を介して前記第1の流路および前記第2の流路に送風してそれぞれの流路内を乾燥することを特徴とする洗浄装置。
  2. 請求項1記載の洗浄装置において、
    前記主管路に、前記第1の開閉弁および前記第2の開閉弁を持つ第1および第2の分岐路を複数組形成して、それぞれに複数の流路内蔵体を接続し、該複数の流路内蔵体の第1の流路および第2の流路のそれぞれを洗浄および乾燥することを特徴とする洗浄装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の洗浄装置において、
    前記流路内蔵体は、眼科手術用のハンドピースであることを特徴とする洗浄装置。
  4. 内部に液状物を流す第1の流路および第2の流路を持ち、該第1の流路および第2の流路のそれぞれが液状物出入用の第1の開口部および第2の開口部を持つ流路内蔵体を洗浄する洗浄方法であって、
    前記第1の流路および前記第2の流路に順次洗浄用液体を流してそれぞれの流路を洗浄する洗浄工程と、
    前記洗浄工程の終了後、前記第1の流路および前記第2の流路に順次送風してそれぞれの流路を乾燥する乾燥工程と、
    を備えたことを特徴とする洗浄方法。
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