JP2010531716A - 気管内チューブ用固定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】治療を受ける患者に気管内チューブを固定する改善されたシステムおよび患者の口の改善されたケアを可能にするシステムを提供することにある。
【解決手段】患者の所定位置に気管内チューブまたは他の医療用器具を固定しかつ気管内チューブの移動を防止する固定システム。本発明の固定システムは、後向き面を備えたリテーナと、気管内チューブを固定するチャネルとを有している。固定システムは、患者の口腔内に配置されるように構成されかつリテーナの前方側に流体連通している部材と、リテーナの移動を実質的に防止するように構成された口固定部材とを有している。有利なことは、本発明の固定システムが、患者の所定位置に気管内チューブを維持できかつ患者の口腔内に液体を注入できることである。
【選択図】図1

Description

本願は、2007年6月26日付米国仮特許出願第60/946,173号(発明の名称「流体放出システムを備えた気管内固定具(ENDOTRACHEAL SECUREMENT DEVICE WITH FLUID RELEASE SYSTEM)」)の利益を主張する。尚、この米国仮特許出願は、その全体を本願に援用する。
本発明は、広くは、気管内チューブまたは他の医療用ラインを患者に固定する技術およびシステム、および医療用ラインが患者に固定されたときに、患者の口腔内に液体を注入する技術およびシステムに関する。
気管内チューブは、一般に、治療を受ける患者、例えば機械的換気を受ける患者に取付けられる。患者の咽喉(のど)内に気管内チューブを配置することは、挿管と呼ばれる。しかしながら、気管内チューブの適正な固定に失敗すると、患者の咽喉内でチューブが移動してしまう。このような移動は好ましくない。なぜならば、チューブの外方への移動によって、チューブはその全体が患者の気道から出てしまい、その有効性が失なわれかつ患者の肺ではなく胃腸管が換気される可能性が生じるからである。一方、チューブが内方に移動すると、チューブが最終的に患者の一方の気管支に入ってしまい、空気が他方の肺を換気することが妨げられる。この事態は、直ぐに、無換気肺の虚脱(collapse of the unventilated lung)を招くであろう。咽喉内でチューブが僅かでも前後に移動すると、気管軟化症を引起こし、最終的には気管の弱化または虚脱を招くが、これにより、気道の開通を維持すべく永久的なステント装着が必要になることもある。チューブの移動はまた、院内肺炎を招くことがある。
院内感染肺炎とも呼ばれる院内肺炎は、機械的換気を受ける患者に重大な合併症となる。肺炎は、米国における最も一般的な院内感染であり、高い罹病率および死亡率をもたらしている。肺炎の危険性は、下気道へのバクテリアの直接侵入により増大している。これは、取付けられた気管内チューブのカフの周囲での漏洩により生じ、このため、溜まった分泌物が気管内に入ることができる。肺炎は、口の分泌物が上気道内に吸引されることにより頻繁に引起こされる。
これらの好ましくない結果を避けるため、一般に、気管内チューブは接着テープにより患者の所定位置に固定される。例えば、医療従事者は、患者の咽喉内にチューブを位置決めした後に、チューブの周囲に接着テープを巻き付けかつチューブを患者にテープ止めする。気管内チューブ用アダプタとして種々の器具がしばしば使用され、これらの器具がときどき患者にテープ止めされる(気管内チューブを患者に直接テープ止めするのではない)。
このような構成は、医療従事者に或る問題を与える。1つの困難性は、ひとたび取付けられたならば、一般に、気管内チューブの固定を解放または調節するのが不便なことである。例えば、チューブを患者に固定するのに接着テープを使用する場合に、このような状況でチューブを調節しまたは再固定するには、患者およびチューブから接着テープを除去し、次に新しい接着テープを用いて患者にチューブを適正に再固定する必要がある。このような接着テープは、ラテックス手袋を着用した医療従事者による作業を困難にし、手袋が接着剤に接触すると、手袋に裂け目または微小孔が形成され、手袋の有効性を損なってしまう。
また、接着テープの使用は患者にとっても有害である。患者の顔から接着テープを反復着脱すると、患者の皮膚に炎症または損傷を引起こし、これは、長期換気患者にとって特に危険である。また、接着テープは患者の皮膚の周囲に多数のバクテリアをかくまうこともある。更に、接着テープは、気管内チューブの移動および意図しない抜けを有効に防止することができない。上記のように、患者の咽喉内でのチューブの移動は好ましくなく、チューブの意図しない抜けまたは移動は、チューブの膨張カフの周囲に分泌物を漏洩させる。
気管内チューブが患者に取付けられた後、患者の口にアクセスすることは、気管内チューブにより妨げられる。しかしながら、換気を受ける患者は一般に自分で口のケアができず、したがって適正な口のケアができないため、例えば医療従事者が患者の口のケアを行うべく、患者の口にアクセスできることが望まれる。
口のケアが適正でないと、口腔内での有害バクテリアの集落形成が容易になる。口には数百の微生物種が集落形成している。気管内チューブは、これらの微生物が集落形成しかつバイオフィルムを確立する表面を提供する。一般に、口腔内の微生物の濃度は種同士の競合的阻害により抑制されるが、気管内チューブのような異物表面が導入されると、口腔内の微生物のバランスが変化する。また、気管内チューブは微生物の移動通路を形成する。通常は口腔内に集落形成する微生物であっても、下気道のようなところまで移動できるならば患者に害を引起こすであろう。
挿管された患者では通常の免疫防御機構が損なわれるため、バクテリアの集落形成の問題は悪化する。例えば、唾液生成、飲込み能力および咳反射の全てが損なわれる。これらが損なわれると、下気道近くで微生物が増大する。
看護師または呼吸技術者等の医療従事者は、定期的間隔(例えば4時間毎)で患者の口腔を浄化することが期待されている。しかしながら、多くの医療従事者は他の優先度の高い仕事に時間を費やすため、挿管された患者の口のケアは、医療従事者にとって困難で時間を要する仕事である。
したがって、治療を受ける患者に気管内チューブを固定する改善されたシステムおよび患者の口の改善されたケアを可能にするシステムに対する要望が継続的に存在している。
したがって、本発明の一態様は、気管内チューブ用リテーナである。本発明のリテーナは、人の口内へのリテーナの移動を防止するように構成された後向き面と、リテーナに対する気管内チューブの移動を防止すべく気管内チューブの一部を受入れるように構成されたチャネルと、分配マニホルドとを有し、該分配マニホルドの少なくとも一部は人の口内に配置されるように構成され、ルーメンを更に有し、該ルーメンの少なくとも一部は、ルーメンを通る液体が人の口に流入するようにリテーナ内に配置されている。
本発明の他の態様は、気管内チューブ固定システムである。本発明の固定システムは、患者に固定されるように構成された頭部接触部材と、該頭部接触部材に固定できるリテーナとを有し、該リテーナは、患者の口に対してリテーナが移動することを防止するように構成された後向き面を備えた支持部材と、該支持部材に対して少なくとも一方向に気管内チューブが移動することを防止すべく、気管内チューブの一部を受入れるように構成された整合部材と、ルーメンとを有し、該ルーメンは、これを通って流れる液体が人の口に流入するように配置されている。
本発明の更に別の態様は、気管内チューブを患者に固定するリテーナである。本発明のリテーナは、リテーナに対する気管内チューブの移動を防止するように構成された整合部材と、患者の口内に配置されるように構成された第1開口と、患者の口の外部からアクセスできるように構成されておりかつ第1開口と少なくとも部分的に流体連通している第2開口とを有している。
本発明の他の態様、特徴および長所は、以下に述べる幾つかの実施形態の詳細な説明から明らかになるであろう。
本発明の好ましい実施形態による固定システムの斜視図であり、リテーナ、多孔質構造、口固定部材およびフレキシブルバンドを示すものである。 多孔質構造、口固定部材およびフレキシブルバンドを除去した図1の固定システムを示す斜視図である。 図2のリテーナの正面図であり、リテーナの静止部材と係合している、リテーナのヒンジ連結部材を示すものである。 図2のリテーナの他の正面図であり、静止部材から係合離脱した図3Aのヒンジ連結部材を示すものである。 図2のリテーナの後面図である。 図2のリテーナの平面図であり、リテーナを通って延びているルーメン(破線で示す)を示すものである。 図2のリテーナの下面図である。 図2のリテーナの側面図である。 リテーナのルーメンを露出させるべく図5の8−8線に沿って破断した図2のリテーナの断面図である。 図1の多孔質構造の上方部分を示す斜視図である。 図1の多孔質構造の下方部分を示す斜視図である。 図1の口固定部材を示す斜視図である。 図11の口固定部材の平面図である。 図11の口固定部材の下面図である。 図11の口固定部材の正面図である。 図11の口固定部材の後面図である。 図11の口固定部材の側面図である。 図1の固定システムの分解斜視図である(フレキシブルバンドは除去されている)。 図17の固定システムの組立て斜視図である。 図18Aの18B−18B線に沿う、図18Aのリテーナの断面図である。 図1のフレキシブルバンドおよび調節部材を示す斜視図である。 図19のフレキシブルバンドの平面図である。 図19の調節部材の斜視図である。 患者に取付けられた図1の固定システムの斜視図である。 他の実施形態による固定システムの斜視図であり、リテーナ、口固定部材およびストラップを示すものである。 図23のリテーナの斜視図である。 図24のリテーナの平面図である。 図24のリテーナの下面図である。 図24のリテーナの正面図である。 図24のリテーナの後面図である。 図25の29−29線に沿う、図24のリテーナの断面図である。 図23のストラップの平面図である。 図30のストラップの下面図である。 図30のストラップの側面図である。 患者に取付けられた図23の固定システムの斜視図である。 複数のストラップにより患者に取付けられた図23の固定システムの他の実施形態の斜視図である。
以下、本発明の固定システムの幾つかの実施形態についての図面を参照して、本発明の上記および他の特徴を説明する。固定システムの図示の実施形態は例示を意図したものであり、本発明を制限するものではない。
以下の説明および例は、例示の気管内チューブに使用する状況で開示する本発明の固定システムの好ましい実施形態を示す。より詳しくは、実施形態は、気管内チューブを患者の所定位置に維持しおよび/または患者の咽喉内でのチューブの移動を防止する固定システムおよび関連技術に関する。固定システムは、液体を患者の口腔内に注入できるように構成されている。しかしながら、本発明の原理は、図示のような気管内チューブに限定されるものではない。当業者ならば、本発明の固定システムが、チューブアダプタ等を用いて(または用いることなく)種々の設計の気管内チューブ(但し、これらに限定されない)を含む他の形式の医療器具に使用できることは理解されよう。また、当業者ならば、本願に開示する器具およびシステムの他の用途を見出すことができるであろう。気管内チューブに関連する固定システムの図面および説明は、本願に開示する固定システムおよび技術の1つの可能な用途の単なる例示に過ぎない。
本願に開示する固定システムは、治療を受ける患者に気管内チューブを固定するだけでなく、気管内チューブの閉塞も防止する。気管内チューブは変形可能でありかつ患者の歯の間に通される。したがって、患者がチューブを噛んだときに、チューブが患者の歯により閉塞されることがある。このような閉塞は、例えば低酸素症を招くことがある。本発明の固定システムは、ブロッカーを用いてこの閉塞を防止するように構成されており、患者が気管内チューブを噛むことを防止するようになっている。
また、本願に開示する固定システムは、患者の口の改善されたケアが可能である。改善された口のケアを容易にするため、システムは、抗菌剤のような液体を口腔内に注入できる。液体は気管内チューブを除去することなく投与できる。
液体は、口腔内に通常注入される任意数の液体から選択される。例えば、液体は、クロルヘキシジンまたはその塩(例えばクロルヘキシジングルコン酸)のような抗菌剤で形成できる。心臓手術患者の口腔を予防的に無菌化すべくクロルヘキシジンを用いることが、米国疾病管理および予防センター(CDC)により推奨されている。抗菌剤は、過酸化水素でもよい。添加液体として、加湿剤およびフッ化物添加剤がある。患者に注入される液体の量は、液体ベースであることはもちろんである。グルコン酸クロルヘキシジンの場合には、その量は、4時間毎に2−20cc、例えば5−10ccの範囲内または必要に応じた量に定めることができる。
固定システムの実施形態およびその関連使用方法について、以下に詳細に説明する。ここで図1を参照すると、固定システム10の一実施形態はリテーナ12を有し、該リテーナ12は、図5に示すように1つ以上の溝、チャネルまたはルーメン64を備えている。1つ以上の溝、チャネルまたはルーメン64は、リテーナ12の少なくとも一部を通る1つ以上の通路を形成している。1つ以上通路は、患者の口腔の外部の1つ以上の位置と、口腔の内部の1つ以上の位置とを連結する。これにより、医療従事者は、リテーナ12が患者の口内に配置されると、液体を、1つ以上の通路を介して患者の口内に注入できる。
説明を容易にするため、用語「ルーメン」は、広い意味で、口腔内への経路の少なくとも一部を別々にまたは一緒に形成する1つ以上の溝、チャネル、通路等を説明するのに使用される。必ずという訳ではないが、ルーメン64は、口腔内への閉路を形成する。例えば、ルーメン64の壁には、ルーメン64の長手方向軸線に沿う1つ以上の位置に1つの開口すなわちスロットを設けることができる。かくして、ルーメン64は、該ルーメン64の長手方向長さの種々の部分で開放および閉塞させることができる。
ルーメン64の形状および横断面積は、ルーメン64の長さに沿って変えることができる。ルーメン64は、その長さに沿って、多くの形状の間で遷移させることができる。例えば、ルーメン64は、第1形状と、これとは異なる第2形状との間で遷移できる。ルーメン64の一部は、ほぼ半円形の横断面形状にすることができる。もちろん、ルーメン64は、その全長に沿って一定の横断面にすることができる。ルーメン64は、リテーナ12に1つ以上のマニホルドまたはポケットを形成できる。
ルーメン64の形状および横断面積は、例えば、患者に投与すべき液体の期待量、リテーナ12を通る所望流量、液体の粘度および/または大気温度に基いて選択される。ルーメン64の形状に基いて、ルーメン64は、患者の口腔内への液体の流入を容易にできる。これに対し、患者の口腔内に液体をゆっくり放出するように構成されたリテーナ12では、ルーメン64は、口腔に向かう方向に細くなるテーパ状内面および半径にすることができる。
リテーナ12のルーメン64の他の実施形態では、複数の異なる半径、サイズおよび/またはテーパ領域を設けることができる。例えば、ルーメン64には2つのセクションを設けることができ、第1の近位側セクションは、その全長に沿ってほぼ均一な横断面サイズを有し、一方、第2の遠位側セクションはその長さに沿ってテーパする形状を有する。マニホルドまたは収集領域は、ルーメン64のこれらの2つのセクションの間に遷移部を形成できる。ルーメン64のこれらのセクションは、両方ともテーパ状または真直にするか、遠位側セクションを真直にしかつ近位側セクションをテーパ状にすることができる。この場合、ルーメン64のサイズおよび形状は、リテーナ12を通る液体の流れを容易にするか、妨げるように選択できる。液体の所望の流れ特性および/または液体の粘度の観点からルーメン64の内面輪郭を選択することにより、より有効な治療を達成できる。
リテーナ12には、単一または複数のルーメン64を設けることができる。複数のルーメンを備えたリテーナ12の実施形態の場合には、ルーメン同士を相互連結してもよい。例えば、複数のルーメンが、単一のルーメンが2つ以上のルーメンに分離するか、2つ以上のルーメンが結合して、より少ないルーメンを形成する1つ以上の分岐部位を形成するように構成できる。1つのルーメン64の少なくとも一部は、リテーナ12内に配置される。
図2は図1の固定システム10の斜視図であり、分配マニホルド60をより明瞭に示すため、多孔質構造体92、口固定部材110およびフレキシブルバンド190a、190bは除去されている。図示の実施形態では、ルーメン64の少なくとも一部が分配マニホルド60内に延びている。ルーメン64は、入口孔26と1つ以上の出口孔62との間に1つの通路を形成する。1つ以上の出口孔62は、例えば、分配マニホルド60の上面および/または下面、または口固定部材110の近位側に配置できる。
ルーメン64は、両孔26、62の間でリテーナ12を通っている。図示の実施形態では、両孔26、62を連結するルーメン64の一部は、連結部材56を通っている。かくして、孔26に流入する液体は、連結部材56を通って流れ、1つ以上の孔62から流出して患者の口内に入る。
他の実施形態では、ルーメン64は分配マニホルド60内に延びていない。例えば、液体は、他の方法、例えば分配マニホルド60の頂部から直接分配マニホルド60に添加される。このような実施形態では、分配マニホルド60の一部が患者の口の外部に配置され、これにより気管内チューブを除去することなく分配マニホルド60にアクセスできる。例えば、分配マニホルド60の露出部分に1つ以上の孔62に連結する孔すなわち開口を設けることができる。
図1に戻って説明すると、固定システム10には更に、フレキシブルバンド190a、190b、多孔質構造体および口固定部材110を設けることができる。多孔質構造体は、図17に最も明瞭に示すように、上方部分92と、下方部分94とを有している。リテーナ12は患者に固定されるように構成されており、ひとたびリテーナ12が固定されたならばリテーナ12が患者の口内にこれ以上移動することを防止する。
フレキシブルバンド190a、190bは、患者の耳の少なくとも一部に掛けられ、リテーナ12を患者の顔に固定する。調節部材192a、192bは、それぞれフレキシブルバンド190a、190bの周囲に固定され、該周囲を調節するように構成されている。上下の多孔質構造体92、94および口固定部材110は、患者の口内に配置されるように構成されている。
固定システムの実施形態のコンポーネンツの説明を補助するため、図1に示された座標軸に一致する下記の座標用語を使用する。「長手方向軸線(longitudinal axis)」とは、固定システム10により保持される医療器具の一部に対してほぼ平行な軸線をいう。「横方向軸線(lateral axis)」とは、医療器具の一部がリテーナ12と交差する、リテーナ12の湾曲部に対してほぼ接線方向の軸線をいう。固定システム10が患者に取付けられたとき、横方向軸線は、患者の顔面の幅(すなわち、頬から頬)に対して平行になる。
「縦方向軸線(transverse axis)」とは、長手方向軸線および横方向軸線の両方に対して垂直に延びる。固定システム10が患者に固定されたとき、縦方向軸線は、患者の顔面の長さ(すなわち、顎から額)に対して平行になる。また、本願で使用されるとき、「長手方向(longitudinal direction)」とは長手方向軸線に対して実質的に平行な方向をいい、「横方向(lateral direction)」とは横方向軸線に対して実質的に平行な方向をいい、「縦方向(transverse direction)」とは、縦方向軸線に対して実質的に平行な方向をいう。また、本発明の固定システムの説明に使用される用語「近位側(proximal)」および「遠位側(distal)」とは、適用例の説明に首尾一貫して使用され、したがって、患者の身体の中心に関して使用される。
図3−図8には、図2のリテーナ12が更に示されている。リテーナ12は、支持部材20と、整合部材30と、分配マニホルド60とを有している。支持部材20は、リテーナ12が患者の口内に移動することを防止するように構成された後向き面24を有している。整合部材30は、気管内チューブが患者の口に整合するようにして気管内チューブの一部を受入れるように構成されている。分配マニホルド60は、液体を患者の口内に注入できるように構成されている。
支持部材20は、第1側部22aおよび第2側部22bを有し、これらの両側部は、協働して全体として湾曲した形状を形成する。支持部材20を全体として湾曲した形状に構成することにより、支持部材20と患者の顔とのフィット性が高められる。支持部材20が湾曲形状に限定されないことはもちろんであり、他の任意の形状にすることができる。
図示の実施形態では、第1側部22aおよび第2側部22bは実質的に対称形であるが、非対称形にすることもできる。このような設計は、例えば、種々の顔形に適合しまたは顔の側部に配置される医療器具に適合できる長所を有している。当業者ならば、第1側部22aおよび第2側部22bの各々を短くまたは長くすること、または第1側部22aおよび第2側部22bの近位端同士の間隔を縮小または拡大することを考えることができよう。支持部材20のこのような種々の形状は、例えば種々の顔面形状または種々の医療用途に適合できるであろう。
支持部材20は、頭部接触部材の複数のストラップまたはバンドに固定できるように構成される。頭部接触部材は、頭部接触部材全体の周囲を巻く必要はなく、例えば、患者の耳の周囲を巻くように構成できる。
図示の実施形態では、支持部材20の両端部は、図1に示すフレキシブルバンド190aまたは190bのようなフレキシブルバンドの一部を受入れる。図5および図6に示すリテーナ12のそれぞれ平面図および下面図から明らかなように、支持部材20の各近位端は、フレキシブルバンド190a、190bの一部を受入れるための受入れスペース52a、52bを形成するように構成されている。
受入れスペース52a、52bの各々は、支持部材20の遠位側/前方に向かって湾曲した支持部材20の一部により形成された開口を有している。この形態では、医療従事者は、支持部材20の遠位側にフレキシブルバンド190a、190bを置き、次に、フレキシブルバンドを受入れスペース52a、52bの方向に引張り、支持部材20とフレキシブルバンド190a、190bとを係合させる。
図5および図6にも示されているように、支持部材20の各近位端は、フレキシブルバンド190a、190bの一部を受入れる受入れスペース54a、54bを形成するように構成できる。各受入れスペース54a、54bは、支持部材20を貫通して形成された孔からなる。この構成では、医療従事者は、フレキシブルバンド190a、190bをループに形成する前に、フレキシブルバンドの一端を受入れスペース54a、54bに挿通できる。別の構成では、医療従事者が、受入れスペース54a、54bを介してリテーナ12に既に取付けられたフレキシブルバンド190a、190bを備えたリテーナ12を受入れるように、フレキシブルバンド190a、190bを備えた支持部材20を製造できる。このような構成は、フレキシブルバンドが不意に支持部材20から外れてしまう機会をなくすことができる。当業者ならば、支持部材20の近位端に、受入れスペース52a、52bのみ、受入れスペース54a、54bのみ、またはこれらの2つの形式の受入れスペースの組合せを形成できることは理解されよう。
支持部材20は、開口すなわち孔26を形成するように構成されている。孔26は、ルーメン64へのアクセスを行う。ルーメン64は、支持部材20の遠位側から患者の口腔への通路を形成し、これにより、液体を患者の口腔内に注入できる。或る実施形態では、孔26は口固定部材110に配置される。口固定部材110の孔26へのアクセスは、支持部材20を通してまたは支持部材20を迂回して行われる。例えば、口固定部材110の孔26への妨げられないアクセスを可能にするため、支持部材20の幅は、口固定部材110の領域において縮小できる。或いは、開口は、口固定部材110の孔26上に配置される支持部材20に設けることができる。
医療従事者は、抗菌剤のような液体を孔26内に注入して、患者の口腔を液体で洗浄する。液体は、シリンジ、液体分配に使用されるボトル、または液体を孔26内に分配するように構成された他の任意の手段により孔26内に注入できる。
整合部材30は、支持部材20に取付けられる。図3Aから分かるように、整合部材30は、気管内チューブの少なくとも一部を受入れる少なくとも部分チャネル32を形成する。整合部材30は、気管内チューブが整合部材30内に置かれかつ整合部材30が気管内チューブの周囲を閉じると、気管内チューブが少なくとも長手方向に移動することを実質的に防止する。整合部材30はまた、気管内チューブが、横方向および縦方向に移動することを防止するのが好ましい。
整合部材30は、気管内チューブを解放可能に固定する。静止部材34および可動部材36は、閉位置においてチャネル32を形成するように構成されている。閉位置において、突出部38がヒンジ連結部材36の凹部40と係合する。当業者ならば、ヒンジ連結部材36の突出部が静止部材34の凹部と係合する構成、静止部材34およびヒンジ連結部材36の両方に突出部を設ける構成、または他の係合手段を選択することを理解できるであろう。他の実施形態では、整合部材30のヒンジ連結部材36を省略できる。
静止部材34からヒンジ連結部材36を離脱させるには、医療従事者は、静止部材34の領域42で、チャネル32に向かう圧力を加える。或いは、医療従事者は、チャネル32から離れる方向の力をヒンジ連結部材36の領域44に加えることができる。ヒンジ連結36が静止部材34から離脱すると、図3Bの開位置で示すように、整合部材30が現われる。
ヒンジ連結部材36が静止部材34から離脱したならば、医療従事者は、気管内チューブの一部をチャネル32内に導入できる。次に、医療従事者はヒンジ連結部材36をチャネル32の方向に押し、ヒンジ連結部材36が静止部材34と係合するのに充分な力をヒンジ連結部材36に加える。かくして、ヒンジ連結部材36および静止部材34が係合すると、整合部材30は気管内チューブの一部を囲み、これにより、チューブの外周を包囲する。
図示の実施形態では、ヒンジ連結部材36と静止部材34とが係合したときに形成される包囲領域は完全な円形である。この実施形態では、静止部材34とヒンジ連結部材36とが係合すると、整合部材30は、気管内チューブを確実に包囲して、所定位置にロックする。他の実施形態では、包囲領域の形状を、楕円形、矩形または他の形状にすることもできる。このような形状は、気管内チューブが整合部材30により包囲されたときに、チューブの横方向移動、縦方向移動および/または長手方向移動を実質的に防止するように構成される。
図示の実施形態では、ヒンジ連結部材36の領域44は、支持部材20に形成された孔26の側とは反対側に位置している。領域44および孔26のこのような配置は、孔26がヒンジ連結部材36により妨害される傾向を低減させ、かつヒンジ連結部材36が孔26内に液体を注入する医療従事者に干渉する傾向を低減させる。他の実施形態では、領域44と孔26とを支持部材20の同じ側に配置することもできる。
支持部材20の平面図から明らかなように、分配マニホルド60は、連結部材56により支持部材20の近位側に取付けられる。或る実施形態では、連結部材56は、分配マニホルド60を支持部材20に連結するだけでなく、噛合防止ブロックも形成する。噛合防止ブロックは、患者の口内で、患者の歯が気管内チューブに接触することを防止する。したがって、患者がチューブを噛むようなことがあっても、連結部材56によってチューブに孔が開けられたり閉塞される可能性が低減される。
図示の実施形態では、連結部材56はチャネル59を有している。チャネル59は、整合部材30のチャネル32と同軸状に整合していることが好ましい。チャネル59は、気管内チューブの一部を受入れる。チャネル59は、気管内チューブの少なくとも一部をチャネル59内に配置できる任意の形状にすることができる。図示の実施形態では、チャネル59はほぼ半円形であるが、他の形状を選択できる。
また、ルーメン64は、連結部材56内に配置された部分58を有している。ルーメン64の部分58は、支持部材20の遠位側/前側の例えば孔26から医療従事者により投与された液体を分配マニホルド60に導くように構成される。図8に示すリテーナ12の断面図から明らかなように、連結部材56は、液体を分配マニホルド60に導くことができるルーメン64の一部58を形成する。
部分58を含むルーメン64の任意の部分に弁を設けることができる。弁は、液体を分配マニホルド60の方向に導くことはできるが、孔26の方向に逆流させることはできない1方向弁である。他の実施形態では、弁を省略できる。更に別の実施形態では、連結部材56は、液体を分配マニホルド60に導くことができる全チャネル(または導管)または部分チャネル(または導管)を形成するように構成できる。或いは、連結部材56とは別のチャネル、ルーメンまたは通路が、孔26からの液体を分配マニホルド60に導くように構成できる。
分配マニホルド60は、少なくとも1つの孔62を有している。図示の実施形態では、分配マニホルド60は複数の孔62を有している。分配マニホルド60の平面図に示すように、孔62は分配マニホルド60の全体に亘って分散配置するのが好ましい。孔を分散配置することにより、連結部材56により分配マニホルド60に導かれた液体のように、分配マニホルド60に供給された液体を、患者の口腔全体に亘って分散させることができる。
図示の実施形態では、分配マニホルド60は、全体として湾曲したプレートとして構成されている。この湾曲形状は、患者の口の内部の形状のほぼ鏡像関係をなす形状である。したがって、分配マニホルド60は患者の口腔内部に快適にフィットし、口腔全体に亘る液体の分散が改善される。分配マニホルド60に供給される液体は分配マニホルド60に沿って流れて孔62から流出するか、分配マニホルド60の縁部に沿って出ることができる。かくして医療従事者は、液体を、患者の顔の単一位置すなわち一方側で支持部材20に形成された孔26内に注入し、液体が分配マニホルド60を出るときに患者の口腔内に液体の分散注入を達成できる。
図示の実施形態では、ルーメン64の少なくとも一部が分配マニホルド60を通っている。前述のように、ルーメン64は、孔26、62と流体連通していることが好ましい。連結部材56には、ルーメン64の一部58を設けることができる。これにより、孔26に流入する液体はルーメン64を通って流れ、かつ孔62を通って患者の口内に流出する。他の実施形態では、分配マニホルド60からルーメン64を省略し、および/または液体を分配マニホルド60の頂部に供給するように、他の方法で供給することができる。
任意であるが、分配マニホルド60には、1つ以上の***領域または突出部66、68を設けることができる。突出部68は、分配マニホルド60を横切って孔62から出る液体の流路を案内するように構成できる。突出部68は、分配マニホルド60にルーメン64の一部が設けられている実施形態(または設けられていない実施形態)のいずれにも使用できる。かくして突出部68は、分配マニホルド60からルーメン64が省略されている場合に、孔62に加えて(または孔62の代わりに)使用できる。例えば、ルーメン64は、ルーメン部分58の近位端に終端し、分配マニホルド60の表面を横切って通るように構成できる。分配マニホルド60の上面には、分配マニホルド60の近位側に向かう液体の流れを案内するための1つ以上の溝またはチャネルを設けることができる。
一実施形態では、分配マニホルド60は単一バーの形状にするか、液体が流れる経路を反らせる単一突出部として形成する。他の実施形態では、複数の突出部またはチャネルによって液体経路が変えられる。
突出部66、68は、他の構造体を分配マニホルド60に取付ける補助をする。例えば、突出部66は、口固定部材110の対応受容部内に嵌合できる。上方および/または下方の突出部68は、多孔質構造体92、94の下方部分または上方部分の対応受容部に嵌合できる。
図示の実施形態では、図7の側面図および図8の断面図に示すように、支持部材20と、整合部材30と分配マニホルド60とが一体に形成されている。このような一体成形構造は、例えばモールド成形法のような従来技術で知られている任意の方法により製造できる。他の実施形態では、支持部材20、整合部材30、分配マニホルド60、およびこれらの任意のコンポーネンツを別々に形成し、一体に取付けることができる。これらの部材およびコンポーネンツの適当な材料として、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ナイロン、オレフィン、アクリル、ポリエステル等のプラスチック、ポリマーまたは複合材、並びに成形可能なシリコーン、熱可塑性ウレタン、熱可塑性エラストマー、熱硬化性プラスチック等があるが、これらに限定されるものではない。
固定システム10は、多孔質構造体を形成する上方部分92および下方部分94を有している。図9は、図1の多孔質構造体の上方部分92を示す斜視図である。上方部分92は、分配マニホルド60の上面に取付けられるように構成されている。上方の多孔質構造体92は、図10に示す下方の多孔質構造体94および/または図1および図11に示す口固定部材110と相互作用する。図示の実施形態では、上方の多孔質構造体92は、分配マニホルド60の上面に取付けられ、上方の孔62をカバーするように構成されている。
上方の多孔質構造体92は、液体を、分配マニホルド60から患者の口腔に連通させるように構成されている。分配マニホルド60に沿って流れまたは上方の孔62から流出する液体は多孔質構造体92に接触する。上方の多孔質構造体92は液体を連通させ、これにより患者の口腔の少なくとも一部を濡らす。液体の連通に加え、上方の多孔質構造体92は、患者の口腔内での液体の分配を補助し、または分配マニホルド60に投与された液体が患者の口腔に到達するのに必要な時間を増大させる。このような液体連通を行うため、および液体分散または液体連通に必要な時間を増大させるため、上方の多孔質構造体92はスポンジのような材料または他の多孔質材料で形成できる。
図10には、リテーナ12に取付けられる多孔質材料94の下方部分が示されている。下方多孔質構造体94は上方多孔質構造体92と同様に構成され、液体に連通し、かつ分配マニホルド60に取付けられる他の構造体と同様に相互作用する。図示された実施形態では、下方多孔質構造体94は分配マニホルド60の下面に取付けられかつ下方の孔62をカバーする。図示の実施形態の多孔質構造体92、94は、分配マニホルド60のそれぞれ上面および下面に同時に取付けられ、これにより、孔62の上部および下部を包囲する。
固定システム10はまた、口固定部材110を有している。図11は、図1に示した口固定部材110を示す斜視図である。口固定部材110はリテーナ12に取付けられ、患者の口内に配置される。
一実施形態では、口固定部材110は、患者の歯、少なくとも一方の歯茎、またはこれらの両方を受入れるように構成されている。患者の歯および/または歯茎が口固定部材110により受入れられると、口固定部材110は、固定部材20により与えられる固定に加え、患者に対する固定システム10の実質的な移動を防止する。口固定部材110は、患者の歯が、患者の口内の気管内チューブに接触することを防止する構造にすることができる。図15に示す口固定部材110の後面図から明らかなように、口固定部材110の前部は後部より高く、このため、患者の口内に置かれたときに前部が患者の歯および/または歯茎と接触する傾向を改善し、これにより、固定システム10が移動する傾向が更に低減される。
図12、図15および図16に示す口固定部材110のそれぞれ平面図、後面図および側面図から明らかなように、口固定部材110は受入れスペース112を有している。図示の実施形態では、受入れスペース112は、患者の歯茎および/または歯をほぼ補完する全体として湾曲した形状を有している。かくして、受入れスペース112は患者の歯茎および/または歯を受入れて、これらを口固定部材110に極めて近接した状態に維持し、これにより口固定部材110の移動を低減させる。一実施形態では、口固定部材110は、患者の歯茎および/または歯の形状をモールド成形するように構成された、例えば受入れスペース112内に置かれるモールド成形可能材料からなる。或いは、口固定部材110は、例えばカスタムインサート等を介して患者の歯茎および/または歯の形状に予めモールド成形しておくこともできる。
図示の実施形態では、口固定部材110は、多孔質構造体92、94と補完関係をなして分配マニホルド60に取付けられるように構成されている。図13、図15および図16に示す口固定部材110のそれぞれ下面図、後面図および側面図から明らかなように、口固定部材110の下面は複数の受容部114を形成するように構成されている。受容部114は、口固定部材110および多孔質構造体が分配マニホルド60に取付けられるときに、多孔質構造体92、94の一部を受入れる。固定部材110には、分配マニホルド60を受入れる付加受容部を設けることもできる。
図示の実施形態では、口固定部材110は分配マニホルド60の上面に取付けられるように構成されている。口固定部材110の下面図から明らかなように、口固定部材110は、複数の凹部118を有している。凹部118は分配マニホルド60の突出部66を受入れる。図14および図15に示す口固定部材110のそれぞれ正面図および後面図から明らかなように、口固定部材110には、凹み116が形成されている。この凹み116は、口固定部材110の下を通る連結部材56または気管内チューブを収容できるように構成されている。他の実施形態では、口固定部材110および連結部材56は、口固定部材110が連結部材56の下面に取付けられるか、口固定部材110が連結部材56の上面および下面に連結されるように構成できる。口固定部材が連結部材56の上面および下面の両方に連結されるときは、患者の上下両方の歯および/または歯茎を受入れることができる。
図17に示す固定システム10の分解図(フレキシブルバンド190a、190bは省略されている)から明らかなように、固定システム10は、リテーナ12と、多孔質構造体92、94と、口固定部材110とから組立てられる。多孔質構造体92および口固定部材110は分配マニホルド60の上面に取付けられ、多孔質構造体94は分配マニホルド60の下面に取付けられる。これらの取付けが完了したならば、患者の口内の液体を更に分配するための構造体が、図18Aの斜視図に示すようにして組立てられる。当業者ならば、図示したものより多数(または少数)の構造体をリテーナ12に取付けることができることは理解されよう。例えば、固定システム10には2つの多孔質構造体ではなく、1つのみの多孔質構造体を設けることができ、口固定部材110は省略でき、または形状および/またはサイズの異なる3つ以上の多孔質構造体を設けることもできる。
一実施形態では、上方多孔質構造体92、下方多孔質構造体94および口固定部材110を用いて分配マニホルド60が組立てられると、多孔質構造体92、94の少なくとも1つが1つ以上の突出部68により分配マニホルド60の表面上に懸架され、これにより、分配マニホルド60の表面と多孔質構造体との間にキャビティまたはギャップが形成される。これにより、分配マニホルド60に投与された多量の液体が2つの多孔質構造体92、94の間に収集され、液体は孔62を通って多孔質構造体92、94へと自由に流れることができる。
分配マニホルド60に少なくとも1つのルーメン64が形成された図示の実施形態では、孔26と、連結部材56のルーメン部分58と、孔62との間に流体連通が形成される。図18Bに示す組立てられた固定システム10(フレキシブルバンド190a、190bは省略されている)の断面図から理解されようが、孔26に注入された液体は、ルーメン64を通って流れ、上方および/または下方の孔62から多孔質構造体92および/または多孔質構造体94へと流入する。また、ルーメン64の一部は口固定部材110に配置できる。このような構造にすることにより、孔26と孔62との間の液体連通が容易になる。
ここで図19を参照すると、フレキシブルバンド190aの実施形態が示されている。図1に示されかつフレキシブルバンド190aと同様に構成されたフレキシブルバンド190bと組合せて、フレキシブルバンド190aは、患者の顔に対して支持部材20したがって固定システム10を固定するように構成されている。支持部材20を固定するには、フレキシブルバンド190a、190bが支持部材20に連結され、次に患者の耳にループ掛けされて耳を包囲する。或いは、フレキシブルバンド190a、190bを患者の耳上に置き、次に支持部材20に連結することもできる。
フレキシブルバンド190aは、例えばしなやかなプラスチックチューブのように、フレキシブルで患者の皮膚との接触に適した任意のフィラメント要素すなわちフィラメント材料で作ることができる。或る実施形態では、フレキシブルバンド190aは、患者の耳の回りでのフレキシブルバンド190aの固定容易性を高めかつひとたび固定された後のフレキシブルバンド190aの張力を増大できる伸縮性材料すなわち変形可能な材料で作ることができる。例えば、フレキシブルバンド190aは、ゴムストラップのような弾性材料で形成できる。
或る実施形態では、フレキシブルバンド190aは、図20に示すように不連続長さの材料で形成でき、これは、調節部材192を用いてループとして構成される。調節部材192は、図19に示すようにループとして材料の長さを固定するだけでなく、或る実施形態ではループの周長を調節するのにも使用できる。或る実施形態では、調節部材192は支持部材20に取付けるか、支持部材20と一体に形成できる。
図21に示す調節部材192は、フレキシブルバンド190a少なくとも一部を固定しおよび/またはフレキシブルバンド190aにより形成されるループの周長を調節するのに使用できるクリップ、クラスプ、ファスナ、摩擦具、グリップ具または他の任意の用具で構成できる。図示の実施形態では、調節部材192は、フレキシブルフランジを備えたクラスプとして構成されている。調節部材192は、金属またはプラスチック材料で作るか、支持部材20と同様な材料で作ることができる。
患者220に固定された固定システム10が、図22の斜視図に示されている。支持部材20が患者220の顔面に接触して装着され、同時に、整合部材30が気管内チューブ222の一部を受入れている。固定システム10は、気管内チューブ222を、患者220の口に対して横方向および/または縦方向に整合させている。整合部材30はまた、固定システム10に対して気管内チューブを長手方向に固定することが好ましい。
固定システム10は、患者220の耳を囲むフレキシブルバンド190a、190bにより患者220に固定される。一実施形態では、支持部材20が患者220の顔面に接触して装着された後、または整合部材30が気管内チューブ222の一部を受入れた後に、固定システム10に取付けられるフレキシブルバンドにより形成されたループが、患者220の耳の回りに掛けられるか、引張られる。他の実施形態では、フレキシブルバンドにより形成されたループが患者220の耳の回りに掛けられるか引張られ、次に固定システム10に連結される。更に別の実施形態では、不連続のフレキシブルバンドが、患者220の耳の回りでループに形成される。
医療従事者は、調節部材192を用いて、患者220の顔に対する固定システム10の装着すなわちフィット性を調節できる。調節部材192は、医療従事者が支持部材20のフレキシブルバンド190aにより加えられる張力を調節して、患者220の顔に対して確実にフィットさせることができる。
図示の実施形態では、調節部材192はフレキシブルバンド190aの底に配置されているが、他の実施形態では、調節部材192はフレキシブルバンド190aの長さに沿う任意の位置に配置でき、または支持部材20と一体に構成できる。図22には示されていないが、同様に構成された調節部材192bをフレキシブルバンド190bに連結できる。或いは、固定システム10から調節部材を省略できる。当業者ならば、固定システム10の調節は、リテーナ12から気管内チューブ222を取外すことなく、および/または患者200から固定システム10を取外すことなく達成できることは理解されよう。同様に、当業者ならば、気管内チューブ222は固定システム10を患者220から取外すことなく調節できることは理解されよう。
ここで図23を参照すると、固定システム230の他の実施形態は、リテーナ232およびストラップ300を有している。図23に示すリテーナ232は、該リテーナ232のルーメン64内への入口孔266が支持部材240の近位側で口固定部材260に配置されている点を除き、図18Aに示したリテーナ12と同じである。ルーメン64は、連結部材262を通るように形成する必要はない。図18Aに示したリテーナ12の構造と、図23に示したリテーナ232の構造との間の他の相違点は後述する。ストラップ300すなわち頭部接触部材は、患者の頭の一部の周囲に配置される。
図24−図29にはリテーナ232が示されている。図24に示すリテーナ232の斜視図から明らかなように、リテーナ232は、支持部材240と、整合部材250と、口固定部材260とを有している。支持部材240は、リテーナ232が患者の口内に移動することを防止するように構成された後向き面248を有している。整合部材250は、チューブが患者の口と整合するように気管内チューブの一部を受入れる構成になっている。口固定部材260は、固定システム230の大きい移動が低減されるように患者の口内に配置される構成を有している。
支持部材240は、第1側部242aおよび第2側部242bを有している。支持部材240および両側部242a、242bの形状および構成は、図2に関連して説明したリテーナ12の支持部材20および両側部22a、22bの形状および構成と同様である。
図28に示す支持部材240の後面図から明らかなように、支持部材240の各側部242a、242bは、これらの後面248にパッド282a、282bを有している。これらのパッド282a、282bは、固定システム230を患者に固定したときに患者の顔に直接接触する。これらのパッドとのこのような接触は、固定システム230が患者に固定されたときに、患者の快適性を高めおよび/または擦り傷または他の悪影響を低減させる。高い快適性または低い悪影響を実現させるため、パッド282a、282bは、患者の皮膚との長時間接触に適した任意の材料で形成される。図示の実施形態では、支持部材240の各側部に単一のパッドが設けられているが、より多くのパッドを設けることができる。また、パッド282a、282bと同様なパッドを、図1に示す固定システム10に設けることができる。
支持部材240の各近位端には、図23に示したストラップ300の一部を受入れる開口244a、244bが形成されている。これらの開口244a、244bのサイズおよび形状は、ストラップ300の断面とほぼ同じである。開口244a、244bをストラップ300の断面より大きくすることもできることはもちろんである。しかしながら、ストラップ300の断面を開口244a、244bのサイズおよび形状に一致させることにより、支持部材240に通してストラップ300を配置したときに、ストラップ300の長手方向移動および/または縦方向移動を最小にできる。或る実施形態では、両開口244a、244bのサイズおよび形状は同じであるが、他の実施形態では異ならせることができる。
両開口244a、244bは、これらの長さがほぼ横方向に位置するように形成される。したがって、開口244a、244bを通して配置されたストラップ300は、支持部材240とほぼ同じ平面内で該支持部材240から延び、支持部材240に対して傾斜することはない。また、図示の実施形態の開口244a、244bは、支持部材240でほぼ縦方向の中心に位置し、このため、ストラップ300が開口244a、244bを通して配置されたときに、ストラップ300により支持部材240に力を加えることもできる。他の実施形態では、開口244a、244bの一方または両方を異なる方向または異なる位置に配置することもできる。
種々の実施形態によれば、支持部材240には、付加ストラップ(単一または複数)の少なくとも一部を受入れる他の開口を設けることができる。このような付加ストラップは、固定システム230が患者に固定されたときに、固定システム230の移動を更に低減できる。このような付加ストラップは、患者の頭の回りで、ストラップ300とは異なる部分に配置できる。例えば、支持部材240に付加開口を形成し、これらの各付加開口は、開口244a、244bから縦方向および/または長手方向に間隔を隔てるように配置される。付加開口は開口244a、244bに対して傾斜させることができる。付加開口は、例えば患者の頭頂部にフィットする付加固定具としての付加ストラップを保持するように構成できる。
一実施形態では、ストラップ300および/または付加ストラップは、支持部材240の一端に永久的に取付けられ、他方の側部は1つ以上の開口を形成するように構成される。他の実施形態では、ストラップ300および/または付加ストラップは両側部に永久的に取付けられ、例えば弾性材料のようなフレキシブル材料で作ることができる。更に別の実施形態では、固定システム230には、ストラップ300および/または付加ストラップに加えまたはこれらに代えて、図1に示した固定システム10のフレキシブルバンド190a、190bを用いるように構成できる。同様に、固定システム10は、フレキシブルバンド190a、190bに加えてまたはこれらの代わりに、ストラップ300および/または付加ストラップを用いるように構成できる。
支持部材240は、孔246を有している。この孔246は、支持部材240の遠位側から患者の口腔内へのアクセスを行ない、液体を患者の口腔内に注入するものである。支持部材240の遠位側/前方側には整合部材250が取付けられている。図27に示す支持部材240の正面図から明らかなように、整合部材250は、気管内チューブの一部を受入れるように構成されたチャネル252を有している。
図27に示すように、整合部材250は、受入れられる気管内チューブを完全には包囲しない。このような構造は、チューブの横方向移動および幾分かの縦方向移動を低減できると同時に、医療従事者がチューブの一部を整合部材250内に容易に配置できかつ調節できる。図5に示した固定システム10の整合部材30の実施形態とは異なり、図27に示す整合部材250はヒンジ連結部材を備えていない。しかしながら、他の実施形態では、整合部材250にヒンジ連結部材を設けることもでき、整合部材30からヒンジ連結部材を省略することができる。
図25または図26のそれぞれ平面図または下面図に示すように、支持部材240の近位側には口固定部材260が取付けられ、これは連結部材262を介して取付けることができる。連結部材262は、図5に関連して説明したように、固定システム10の連結部材56と同様に構成できる。図示の実施形態では、連結部材262は、連結部材56とは異なり、ルーメン64の一部を欠如している。
図25および図29のそれぞれ平面図および断面図から明らかなように、口固定部材260は受入れスペース264を有している。図示の実施形態では、受入れスペース264は、患者の歯茎および/または歯をほぼ補完する全体として湾曲した形状を有している。
図25および図29のそれぞれ平面図および断面図から明らかなように、口固定部材260は、その前方に孔266を形成するように構成されている。孔266は、医療従事者が支持部材240の孔246を通して液体を分配するのに使用されるシリンジまたは他の器具を装着できるように配置されている。かくして、両孔246、266はほぼ整合している。
図25および図26に示す口固定部材260のそれぞれ平面図および下面図から明らかなように、口固定部材260は、その底部に1つ以上の孔268を形成するように構成されている。孔266内に導入された抗菌剤のような液体は、1つ以上の孔268を通して患者の口腔内に注入される。或いは、孔268は、固定システム10の孔26とルーメン連結している孔62に関連して説明したように、孔246とルーメン連結させることができる。これとは逆に、固定システム10の分配マニホルド60および/または口固定部材110に孔を設け、この孔を、孔266と孔246とを整合させたのと同様に孔26と整合させることにより、医療従事者は、孔26を通してシリンジまたは他の器具の一部を配置しかつ整合した孔を通して液体を流すことが可能になる。
ここで図30−図32を参照すると、ストラップ300の一実施形態が示されている。図30に示すように、ストラップ300は、その両端部304a、304bを、図24に示した支持部材240の開口244a、244bに通すことができるように構成されている。図示の実施形態では、ストラップ300は、患者の頭および/または頸の後部に配置されるように構成される。かくして、ストラップ300の長さは、ストラップ300が支持部材240の開口244aを通り、患者の頭および/または頸の後部を回って支持部材240の開口244bを通ることができる長さである。また、ストラップ300の上面302は、患者の髪および/または皮膚と快適に接触して配置されるように構成される。
ストラップ300の形状および構造は変えることができる。本発明の範囲内で、ストラップ300の形状または設計を変更できる。例えば、ストラップ300は実質的に均一な幅をもつものが示されているが、その中間部を幅広にして、患者の頭および/または頸とのより大きい接触面積が得られるように形成できる。ストラップ300は、支持部材240に取付けられるときに確実連結を容易にすべく矩形端部304a、304bを備えたものが示されているが、他の実施形態では、矩形でない端部を備えたストラップにすることができる。このような実施形態として、開口244a、244bを容易に通すことができる丸端部を備えたストラップが考えられる。ストラップ300は単一ピースからなるものが示されているが、一体連結された数個のピースからなるストラップを形成することもできる。
図31の下面図に示すように、ストラップ300は、下面312と、フック部分314a、314bと、ループ部分316a、316bとを有している。一実施形態では、フック部分314a、314bおよびループ部分316a、316bは、図32に示すように下面312上に取付けられている。他の実施形態では、下面312は、フック部分314a、314bまたはループ部分316a、316bの始点まで延びているに過ぎず、残部は、下面312上に置かれるのではなく、互いに横方向に取付けられる。かくして、ストラップ300は、互いに取付けられる多数のセクションで形成できる。下面312は、図30に示すように上面302に一体化するか、上面302とは別体に形成して上面302に重ねるか積層することができる。一実施形態では、下面312の少なくとも一部(または同様に上面302)は、伸縮可能すなわち変形可能材料で形成でき、これにより、患者の頭の回りでのストラップ300の固定容易性が高められ、かつひとたび固定されたときにストラップ300の張力が増大される。下面312は、例えば弾性材料で作ることができる。
フック部分314aおよびループ部分316aはストラップ300の端部304a上で連続して配置され、フック部分314aおよびループ部分316bはストラップ300の端部304b上で連続して配置されている。例えば、端部304aが開口244aまたは244bを通って装着されると、端部304aはストラップ300の残部に向かって折返されて、フック部分314aがループ部分316aに結合され、これにより、ストラップ300が支持部材240に取付けられる。端部304bが開口244aまたは244bを通って装着されると、フック部分314bも同様にループ部分316bに結合される。
フック部分314aまたはループ部分316aは、どちらを端部304aに隣接して配置してもよい。図31には、フック部分314aが端部304aに隣接して配置されているが、フック部分314aの位置とループ部分316aの位置とを逆にして、ループ部分316aが端部304aに隣接するように配置できる。フック部分314aおよびループ部分316aは、互いに直接当接させてもよいし、両部分の間に距離を設けてもよい。
フック部分314aおよび/またはループ部分316aは、ストラップ300の全幅に亘って形成できる。他の実施形態では、フック部分314aおよび/またはループ部分316aは、種々の形状に構成できるし、ストラップ40の幅を部分的にカバーするように構成することもできる。
フック部分314aおよびループ部分316aはそれぞれ長さL1aおよびL2aを有する。これにより、ストラップ300が支持部材240に取付けられかつ患者の頭の回り配置されると、フック部分314aの少なくとも一部が開口244aまたは244bに挿通されかつ折返されてループ部分316aの少なくとも一部に接触する。フック部分314bおよびループ部分316bは、互いに対しておよび端部304bに対してフック部分314aおよびループ部分316aと同様に構成できる。
図33には、患者330に固定された固定システム230の斜視図が示されている。支持部材240は患者330の顔に接触して装着されており、一方、整合部材250は気管内チューブ332の一部を受入れて、該チューブ332を患者330の口に整合させている。
固定システム230は、ストラップ300により患者220に固定される。医療従事者は、例えばストラップ300の下面312が支持部材240から離れる方向を向くように位置決めすることにより、開口244aに端部304aを通して配置する。医療従事者は、端部304aをストラップ300に向けて折り返し、フック部分314aとループ部分316aとを結合させることができる。医療従事者は、患者330の頭または頸の後部の回りでストラップ300を引張り、次に、例えば開口244bに端部304bを挿通する。次に端部304bをストラップ300に向けて折返し、フック部分314bとループ部分316bとを結合させる。これにより、ストラップ300が支持部材240に取付けられ、固定システム230が患者330に固定される。
他の実施形態では、ストラップ300の少なくとも一方の端部を支持部材240に永久的に取付けておくことができる。このような実施形態では、医療従事者は、患者330の頭または頸の後部の回りでストラップ300の他端部すなわち自由端を引張り、この自由端を支持部材240の開口に挿通させることができる。続いて、自由端をストラップ300に向けて折り返し、自由端側のフック部分とループ部分とを結合させることができる。ストラップ300の両端部が支持部材240に永久的に取付けられている場合には、医療従事者は、患者330の頭頂部上に固定システム230を配置することにより装着を開始する。医療従事者は、次に、支持部材240を患者330の顔上の適正位置まで引下げ、同時に、ストラップ300を患者の頭および/または頸の回りで引張るか伸張させる。
ストラップ300の両端部が支持部材240に永久的に取付けられていない場合には、医療従事者は、フック部分314a、314bおよびループ部分316a、316bを用いて、固定システム230の配置すなわち患者330の顔に対する固定システム230のフィット性を調節する。フック部分314a、314bおよびループ部分316a、316bは、ストラップ300の長さの調節を可能にし、患者330の顔に対するパッド282a、282bの張力を適正に調節できる。当業者ならば、整合部材250から気管内チューブ332を取外すことなくおよび/または患者330から固定システム230を取外すことなく、固定システム230の調節を達成できることは理解されよう。同様に当業者ならば、患者330から固定システム230を取外すことなく気管内チューブ332を調節できることは理解されよう。
患者330に固定された他の固定システム340の斜視図が図34に示されている。この固定システム340は、図示した実施形態の固定システム230における単一ストラップ300とは異なり、ストラップ342、344を有している点で固定システム230とは異なっている。両ストラップ342、344は、患者330の頭および/または頸の回りに配置されるように、ストラップ300と同様に構成されている。ストラップ342は、ストラップ300と同様な位置または異なる位置において患者330の頭および/または頸の回りに配置できる。ストラップ344は、ストラップ342の位置とは異なる、患者330の頭および/または頸の部分(例えば患者330の頭頂部)の回りに配置される。ストラップ344の付加により、固定システムが患者330に固定されたときに、大きく移動する傾向を更に低減できる。
かくして、本発明による上記固定システムの種々の実施形態は、患者に気管内チューブまたは他の医療用ラインを固定しかつ医療用ラインが患者に固定されたときに患者の口腔内に液体を注入する手段を提供する。気管内チューブは、全固定組立体を取外すことなく、およびひとたび適正に位置変更された気管内チューブを再固定するのに付加テープを使用する必要なく調節できる。
当業者ならば、本発明の固定システムの実施形態は、液体を患者の口腔内に注入するのに使用できるだけでなく、液体を口腔から取出すのにも使用できることは理解されよう。或る実施形態では、吸引器具が、ルーメンに流体連通するようにして固定システムに取付けられる。この場合、吸引器具は口腔から液体を取出すのに使用できる。吸引器具は、例えば真空ポンプのように、固定システムに取付けられて液体を取出すように構成された任意の器具である。
本発明の特定実施形態により必ずしも全ての目的または長所が達成できる訳ではないと理解すべきことはもちろんである。したがって、例えば当業者ならば、本発明は、本明細書の記載により教示されまたは示唆された他の目的および長所を達成する必要なくして、本明細書で教示された1つまたは1群の長所を達成しまたは最適化する態様で具現しまたは実施できることは理解されよう。
また当業者ならば、異なる実施形態からの種々の特徴の互換性を認識できるであろう。当業者ならば、本明細書に開示する変更例に加えて、各特徴についての他の既知の均等物を組み合せて本発明の原理による固定システムおよび技術を構成できるであろう。
以上、本発明を或る実施形態および例に関連して開示したが、当業者ならば、本発明は特別に開示された実施形態を超えて本発明の他の実施形態および/または使用方法およびこれらの均等物にも及ぶものであることは理解されよう。したがって、本明細書に開示する本発明の範囲は上記特別に開示した実施形態に限定されるものではない。
10 固定システム
12 リテーナ
20 支持部材
26 入口孔
30 整合部材
60 分配マニホルド
62 出口孔
92 多孔質構造体
110 口固定部材
190 フレキシブルバンド
192 調節部材

Claims (25)

  1. 気管内チューブ用リテーナにおいて、
    人の口内へのリテーナの移動を防止するように構成された後向き面と、
    リテーナに対する気管内チューブの移動を防止すべく気管内チューブの一部を受入れるように構成されたチャネルと、
    分配マニホルドとを有し、該分配マニホルドの少なくとも一部は人の口内に配置されるように構成され、
    ルーメンを更に有し、該ルーメンの少なくとも一部は、ルーメンを通る液体が人の口に流入するようにリテーナ内に配置されていることを特徴とする気管内チューブ用リテーナ。
  2. 前記ルーメンの少なくとも一部が分配マニホルドを通って延びていることを特徴とする請求項1記載の気管内チューブ用リテーナ。
  3. 出口孔を更に有し、該出口孔は分配マニホルド内に配置されかつルーメンに流体連通していることを特徴とする請求項1記載の気管内チューブ用リテーナ。
  4. 前記出口孔をカバーする多孔質構造体を更に有し、該多孔質構造体は、液体が出口孔から人の口内に連通できるように構成されていることを特徴とする請求項3記載の気管内チューブ用リテーナ。
  5. 前記ルーメンの少なくとも一部が、人の口内への閉通路を形成していることを特徴とする請求項1記載の気管内チューブ用リテーナ。
  6. 前記ルーメンの少なくとも一部の壁に開口を更に有することを特徴とする請求項1記載の気管内チューブ用リテーナ。
  7. 前記ルーメンの横断面がルーメンの長さに沿って変化していることを特徴とする請求項1記載の気管内チューブ用リテーナ。
  8. 前記ルーメンはその長さに沿って多くの形状の間で遷移していることを特徴とする請求項1記載の気管内チューブ用リテーナ。
  9. 前記ルーメンは1つ以上のマニホルドまたはポケットを有していることを特徴とする請求項1記載の気管内チューブ用リテーナ。
  10. 前記ルーメンは、人の口に向かう方向に細くなっているテーパ状内面および半径を有していることを特徴とする請求項1記載の気管内チューブ用リテーナ。
  11. 多数のルーメンを有していることを特徴とする請求項1記載の気管内チューブ用リテーナ。
  12. 複数のルーメンが相互連結されていることを特徴とする請求項11記載の気管内チューブ用リテーナ。
  13. 前記相互連結された複数のルーメンが1つ以上の分岐部位を形成することを特徴とする請求項12記載の気管内チューブ用リテーナ。
  14. 連結部材を更に有することを特徴とする請求項1記載の気管内チューブ用リテーナ。
  15. 前記ルーメンの少なくとも一部が連結部材の少なくとも一部を通って延びていることを特徴とする請求項14記載の気管内チューブ用リテーナ。
  16. 前記後向き面上に配置された複数のパッドを更に有することを特徴とする請求項1記載の気管内チューブ用リテーナ。
  17. 前記チャネルが静止部材およびヒンジ連結部材からなり、ヒンジ連結部材は静止部材と係合するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の気管内チューブ用リテーナ。
  18. 前記チャネルは、気管内チューブの少なくとも一部を包囲することを特徴とする請求項1記載の気管内チューブ用リテーナ。
  19. フレキシブルバンドを更に有することを特徴とする請求項1記載の気管内チューブ用リテーナ。
  20. 気管内チューブ固定システムにおいて、
    患者に固定されるように構成された頭部接触部材と、
    該頭部接触部材に固定できるリテーナとを有し、該リテーナは、
    患者の口に対してリテーナが移動することを防止するように構成された後向き面を備えた支持部材と、
    該支持部材に対して少なくとも一方向に気管内チューブが移動することを防止すべく、気管内チューブの一部を受入れるように構成された整合部材と、
    ルーメンとを有し、該ルーメンは、これを通って流れる液体が人の口に流入するように配置されていることを特徴とする気管内チューブ固定システム。
  21. 前記ルーメンに流体連通している吸引器具を更に有することを特徴とする請求項20記載の気管内チューブ固定システム。
  22. 前記吸引器具は真空ポンプであることを特徴とする請求項21記載の気管内チューブ固定システム。
  23. 気管内チューブを患者に固定するリテーナにおいて、
    リテーナに対する気管内チューブの移動を防止するように構成された整合部材と、
    患者の口内に配置されるように構成された第1開口と、
    患者の口の外部からアクセスできるように構成されておりかつ第1開口と少なくとも部分的に流体連通している第2開口とを有することを特徴とするリテーナ。
  24. 前記第1開口および第2開口と流体連通しているルーメンを更に有することを特徴とする請求項23記載のリテーナ。
  25. 前記ルーメンの少なくとも一部は、リテーナが患者に固定されたときに患者の上顎と下顎との間を通るように構成されていることを特徴とする請求項24記載のリテーナ。
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