JP2010528754A - 組織を固着可能な装置 - Google Patents

組織を固着可能な装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010528754A
JP2010528754A JP2010510955A JP2010510955A JP2010528754A JP 2010528754 A JP2010528754 A JP 2010528754A JP 2010510955 A JP2010510955 A JP 2010510955A JP 2010510955 A JP2010510955 A JP 2010510955A JP 2010528754 A JP2010528754 A JP 2010528754A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tissue
device body
tether
les
esophagus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010510955A
Other languages
English (en)
Inventor
ティドハー シャロン,
ガイ コトリズキー,
Original Assignee
エスヴィーアイピー 8 エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エスヴィーアイピー 8 エルエルシー filed Critical エスヴィーアイピー 8 エルエルシー
Publication of JP2010528754A publication Critical patent/JP2010528754A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/04Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
    • A61B17/0401Suture anchors, buttons or pledgets, i.e. means for attaching sutures to bone, cartilage or soft tissue; Instruments for applying or removing suture anchors
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/00234Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for minimally invasive surgery
    • A61B2017/00292Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for minimally invasive surgery mounted on or guided by flexible, e.g. catheter-like, means
    • A61B2017/00296Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for minimally invasive surgery mounted on or guided by flexible, e.g. catheter-like, means mounted on an endoscope
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B2017/00743Type of operation; Specification of treatment sites
    • A61B2017/00818Treatment of the gastro-intestinal system
    • A61B2017/00827Treatment of gastro-esophageal reflux
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B2017/00831Material properties
    • A61B2017/00902Material properties transparent or translucent
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/04Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
    • A61B17/0401Suture anchors, buttons or pledgets, i.e. means for attaching sutures to bone, cartilage or soft tissue; Instruments for applying or removing suture anchors
    • A61B2017/0409Instruments for applying suture anchors
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/04Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
    • A61B17/0401Suture anchors, buttons or pledgets, i.e. means for attaching sutures to bone, cartilage or soft tissue; Instruments for applying or removing suture anchors
    • A61B2017/0417T-fasteners
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/04Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
    • A61B17/0401Suture anchors, buttons or pledgets, i.e. means for attaching sutures to bone, cartilage or soft tissue; Instruments for applying or removing suture anchors
    • A61B2017/044Suture anchors, buttons or pledgets, i.e. means for attaching sutures to bone, cartilage or soft tissue; Instruments for applying or removing suture anchors with a threaded shaft, e.g. screws
    • A61B2017/0441Suture anchors, buttons or pledgets, i.e. means for attaching sutures to bone, cartilage or soft tissue; Instruments for applying or removing suture anchors with a threaded shaft, e.g. screws the shaft being a rigid coil or spiral
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/04Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
    • A61B17/06Needles ; Sutures; Needle-suture combinations; Holders or packages for needles or suture materials
    • A61B17/06166Sutures
    • A61B2017/0618Sutures elastic, e.g. stretchable

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Prostheses (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

GERDを治療するための装置が提供される。本発明は、装置本体と前記装置本体を食道内に又は食道の下に固着するためのアンカーとを含む逆流を減少するための装置であって、前記装置が、(i)胃内容物の食道内への逆流を少なくとも部分的に防止し、(ii)食道内容物の前記装置本体のまわり及び胃内への流れを可能にする、ように構成されていることを特徴とする。

Description

本発明は、組織固着装置及びシステムに関する。特に、本発明は、胃食道逆流性疾患(GERD)のようなGI関連疾患を治療するために使用されることができる組織固着装置に関する。
組織固着は、胃容積減少、電極のような胃固着装置の配置、及び括約筋の修復又は機能増強のような様々な種類の食道管治療で使用されている[例えば胃食道逆流性疾患(GERD)治療]。
現在の固着可能な設計の一つの固有の制限はそれに受ける力に対する適合性がないことである。GI管では、固着装置は一定の組織の動き及び厳しい環境並びに液体の流れにさらされ、現在利用可能なアンカー設計で長期間固着することは極めて難しい。
本発明を実践に移そうとしているときに、本発明者は従来技術の装置の制限を克服するGERD治療アプローチを考えた。
本発明の一つの態様によれば、装置本体と、前記装置本体を食道内に又は食道の下に固着するためのアンカーとを含む、逆流を減少するための装置が提供され、前記装置は、(i)胃内容物の食道内への逆流を少なくとも部分的に防止し、(ii)食道内容物の前記装置本体のまわり及び胃内への流れを可能にするように構成されている。
以下に記載される本発明の好ましい実施形態におけるさらなる特徴によれば、前記装置本体は、ボール、楕円、平坦なシート、曲線を付けられたシート、又は円錐として造形されている。
記載された好ましい実施形態におけるさらなる特徴によれば、前記装置本体は、食道内腔又はLESの単一面に固着される。
記載された好ましい実施形態におけるさらなる特徴によれば、前記装置本体は、少なくとも一つのつなぎ縄を使用して食道又は胃の組織に固着される。
記載された好ましい実施形態におけるさらなる特徴によれば、前記少なくとも一つのつなぎ縄は弾性つなぎ縄である。
記載された好ましい実施形態におけるさらなる特徴によれば、前記少なくとも一つのつなぎ縄はシリコーンから作られる。
記載された好ましい実施形態におけるさらなる特徴によれば、前記装置本体はシリコーンから作られる。
記載された好ましい実施形態におけるさらなる特徴によれば、装置は、前記装置本体がLESに対する位置を変化させることができるように構成されている。
記載された好ましい実施形態におけるさらなる特徴によれば、前記装置本体はLESの少なくとも部分的な自然閉鎖を可能にする。
本発明の別の態様によれば、必要性のある対象の組織に装置本体を有する装置を固着することを含む、逆流を減少する方法が提供され、前記装置本体が、(i)胃内容物の食道内への逆流を少なくとも部分的に防止し、(ii)食道内容物の前記装置本体のまわり及び胃内への流れを可能にするように構成されている。
記載された好ましい実施形態におけるさらなる特徴によれば、装置は、前記装置本体がLESに対する位置を変化させることができるように構成されている。
記載された好ましい実施形態におけるさらなる特徴によれば、前記固着は前記装置本体を食道又は胃の組織につなぎ留めることによって実施される。
記載された好ましい実施形態におけるさらなる特徴によれば、前記固着は前記装置本体をLESの領域に付着することによって実施される。
記載された好ましい実施形態におけるさらなる特徴によれば、前記固着は前記装置本体を食道及び/又は胃の組織に対して付着することによって実施される。
本発明のさらに別の態様によれば、弾性特性を有するつなぎ縄に付着された組織固着要素を含むことを特徴とする組織アンカーが提供される。
記載された好ましい実施形態におけるさらなる特徴によれば、前記つなぎ縄は少なくとも25%の長さだけ弾性的に増大することができる。
記載された好ましい実施形態におけるさらなる特徴によれば、前記つなぎ縄は少なくとも50%の長さだけ弾性的に増大することができる。
記載された好ましい実施形態におけるさらなる特徴によれば、前記組織固着要素は組織に対して固着可能である。
記載された好ましい実施形態におけるさらなる特徴によれば、前記組織固着要素は組織内で固着可能である。
記載された好ましい実施形態におけるさらなる特徴によれば、前記組織固着要素はTバー要素である。
記載された好ましい実施形態におけるさらなる特徴によれば、前記つなぎ縄の少なくとも一部は弾性材料から作られる。
記載された好ましい実施形態におけるさらなる特徴によれば、前記つなぎ縄の少なくとも一部はシリコーンから作られる。
記載された好ましい実施形態におけるさらなる特徴によれば、前記組織固着要素はポリマーから作られる。
記載された好ましい実施形態におけるさらなる特徴によれば、前記つなぎ縄はその長さに沿って組織停止要素を含む。
本発明のさらに別の態様によれば、少なくとも一つの組織アンカーに付着された装置本体を含む移植可能な装置であって、前記組織アンカーは、弾性材料から作られたつなぎ縄に付着された組織固着要素を含むことを特徴とする装置が提供される。
本発明は、様々な装置を組織に固着するために使用されることができる簡単なアンカーを提供することによって現在公知の構成の欠点を首尾よく対処するものである。本発明はさらに、埋め込まれた組織の生理機能及び解剖学的構造に対する影響を最小にしながら安全で埋め込みやすく除去しやすい、肥満、GERD、睡眠時無呼吸又は整形外科的障害の治療のために好適な装置を提供する。
別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術的用語および科学的用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載される方法および材料と類似または同等である方法および材料を本発明の実施形態の実施または試験において使用することができるが、好適な方法および材料が下記に記載される。矛盾する場合には、定義を含めて、本特許明細書が優先する。加えて、材料、方法および実施例は例示にすぎず、限定であることは意図されない。
本明細書では本発明を単に例示し図面を参照して説明する。特に詳細に図面を参照して、示されている詳細が例示として本発明の好ましい実施態様を例示考察することだけを目的としており、本発明の原理や概念の側面の最も有用でかつ容易に理解される説明であると考えられるものを提供するために提示していることを強調するものである。この点について、本発明を基本的に理解するのに必要である以上に詳細に本発明の構造の詳細は示さないが、図面について行う説明によって本発明のいくつもの形態を実施する方法は当業者には明らかになるであろう。
図1a−fは、本発明の教示に従って構成されたGERD治療装置の様々な実施形態を示す。 図1g−hは、本発明の教示に従って構成されたGERD治療装置の様々な実施形態を示す。
図2は、本発明の教示に従って設計されたアンカーの一実施形態を示す。
図3a−cは、本発明の教示に従って構成された装置を送達及び配置するための装置を示す。
図4a−cは、本発明の教示に従って構成された装置を送達及び配置するための装置の代替実施形態を示す。
図5a−bは、本発明の教示に従って構成されたGERD治療及び送達装置を示す。
図6a−bは、生きている豚の胃の中に送達された逆流防止装置を上から(食道内で下に見た)及び下から(胃内で上に見た)の図で示す。
本発明は、人間のような対象における酸の逆流を治療するために使用されることができる装置及び方法である。
本発明の原理および操作は、図面および添付された説明を参照するとより良く理解することができる。
本発明の少なくとも1つの実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、その適用において、下記の説明に示されるまたは実施例によって例示される細部に限定されないことを理解しなければならない。本発明は、他の実施形態が可能であり、または様々な方法で実施または実行される。また、本明細書中で用いられる表現および用語は説明のためであり、従って限定として見なされるべきではないことを理解しなければならない。
以前出願された特許出願では、本発明者は、胃に固着可能な満腹誘導装置を使用して肥満を治療するための新規なアプローチを記載した。GERDの治療のために好適な様々な固着アプローチ及び装置構成での実験は、本明細書に記載された実施形態の処方に導いた。
GERDは、酸又は胆汁もしくは水のような他の流体が胃から食道内へ戻る(逆流)ために食道が刺激又は炎症される状態である。
食道と胃の結合部にある下部食道括約筋(LES)の異常な作用がGERDに導くことが示されているが、GERDの根本的な原因は必ずしも明らかでない。GERDを持つ患者の25%までが、胃酸の生成を低下するのに極めて効果的なプロトンポンプ阻害薬(PPI)に反応せず、原因はGERDを起こす酸の逆流であるとは必ずしも限らないことを示す。
LESの機能不全に加えて、肥満、胃内容物の遅い通過、食道における弱い筋収縮、運動、妊娠、喫煙、特定のホルモン、多くの食物、及び特定の薬剤のような他の要因がこの疾患を悪化させうる。
GERDを治療するためのアプローチとしては、ライフスタイルの変化、薬剤及び内視鏡検査法が挙げられる。プロトンポンプ阻害薬(PPI)は非侵食性の逆流疾患(NERD)を持つ患者のための治療の主力薬であり、内視鏡検査法における現在の技術的進歩は内腔内GERD治療の効率を改良したが、現在実施されているアプローチは長期有効性に関してなお制限されている。多くの内視鏡縫合装置(例えばBardのEndocinch(登録商標))はLESの自然な解剖学的構造を変更するために非弾性縫合糸を使用しようとする。縫合糸は最終的に、縫合糸に対して絶えず作用する組織を通して徐々に破壊され、それゆえその方法は時間経過とともにその有効性を失う。
GERDを治療するための多数の装置が特許文献(例えば米国特許第4846836号、第5314473号、第5861036号及び第6264700号参照)に記載されているが、かかる装置はLESの機能を増強するよりむしろ代替するように設計されており、それ自体嵩高くて煩わしく、従ってマイグレーション、侵食、嚥下障害並びに他の病的状態に導きうる。さらに、多くの内視鏡フンドプリケーション技術(例えばNDO(登録商標)手術、EndoGastric Solutions IncからのEsophyx(登録商標)、及びMedigus(登録商標))が存在するが、これらは極めて複雑な方法でかつ高価な装置であり、かなりのトレーニング、長期の麻酔及び手術室時間、及び実施のための内視鏡医に加えて外科医の専門知識を必要とする。さらに、これらの技術は、患者にとって望ましい特徴である除去が一般にできない。
本発明者は、効果的なGERD治療がLESの解剖学的構造又は組織の周囲の領域を変更せずに達成されることができることを提案する。
GERDの長期間の治療のために設計された装置は以下のことを考慮しなければならない:
(i)それは正常なLESの解剖学的構造及び機能に対する影響を最小にすべきである;
(ii)それは嚥下障害を起こさずに胃内への食道内容物(例えば食物及び液体)の相対的に滑らかな受け渡しを可能にすべきである;
(iii)それは隣接組織に対する損傷の危険を最小にしながら内視鏡手順によって食道/胃内に配置及び/又は固着することが容易であるべきである;
(iv)それは患者の位置(寝ている/立っている)、逆流組成物及び逆流量にかかわらず食道への胃内容物の流れ(例えば逆流)を最小にすることに機能すべきである;
(v)それは胃から食道へのガスの受け渡しを可能にすべきであり、医者及び患者の好みによって嘔吐を防止又は可能にすべきである;そして
(vi)それは可能な範囲で除去可能であるべきである。
上記のガイドラインに従う特徴を有する装置は、胃、食道又はLESの壁にLESを少なくとも部分的にブロックするのに機能的な装置本体を付着することによって構成されることができる。以下でさらに記載されるように、かかる付着は弾性又は非弾性固着アプローチによって容易にされることができる。
研究は、少なくともある場合において、LESの不完全な閉鎖が、逆流下に食道壁に向けられる流体ジェットを発生するLES流体ノズル(直径1〜2mm)の形成に導くことを示した[McMahonら、World J Gastroenterol 2007年3月7日;13(9):1360−1364]。他の研究はGERD又はNERD時にLESのより大きい開放を示す。
本発明者は、LESに又はその近くに配置された一方向「フラップ弁」タイプの装置によってLES開口を通る流体の流れを部分的に又は完全にブロックすることが食道内への逆流を防止するのに十分であるだろうと仮定する。従って、本発明の装置は、LES領域を完全に(かつ間欠的に)ブロックするため又はLESに形成された一時的なオリフィスだけをブロックするために設計されることができる。好ましくは、本発明の装置は、LESの部分的な又は完全なブロックが食道方向の逆流の発生時にのみ起こるように設計される。これは、逆流発生が下方向又は横方向のLES表面に対して装置本体を押すように本発明の装置を逆流の経路にある位置のLESに又はその下につり下げ、それによってそれをブロックし、食道内への逆流の通過を防止することによって達成されることができる。
あるいは、本発明の装置は、弾性的に膨らませることができ、それゆえ内腔内に存在させかつ半径方向の弾性変形を可能にすることによってLESによって形成されたオリフィスをブロックすることができる。装置がLESの封止点で食道につり下げられた中空弾性錐である実施形態では、蠕動波は錐をつぶし、その外形を最小にし、それによって装置を脱離しようとする力を最小にする。同様に、食道を通って下に行く食物は錐をつぶし、嚥下障害を起こさずに胃内に容易に受け渡されることができ、一方、高い胃内の圧力による逆流は錐を外方に膨張し、それゆえLES表面に対する装置の封止圧力を増大し、それによって逆流をブロックする。
さらなる実施形態では、本発明の装置は、LESのすぐ上の内腔において「水上ボート」のようにつり下げられ、そのすぐ下で終わる一般的に円柱形の装置本体を持つことができ、装置本体はその遠位先端にリム又は円板を有しても有さなくてもよく、下方の固着点を有しても有さなくてもよい。かかる円柱形の装置本体は、1〜10mmの直径からどこでも、マンドレルを形成することによってLES内腔の内部膨化として作用し、マンドレルのまわりでLESは収縮して逆流に対する封止を改良するが、LESが食物塊の通過のために開放しているときに内腔の直径と有意に干渉しない。かかる装置本体はシリコーンのような弾性材料から作られた予め固定されたサイズからなることができ、又は中空(この出願では後述するように充填される)であることができ、GERDを緩和するために内部膨化の適切な容積を可能にする。
本装置とLESの間の封止は選択性にすることができ、従って例えばガス抜き時のガスの自然な通過を可能にするが、液体の通過をブロックすることができる。かかる選択性は圧力又は液体の存在によって活性化されることができ、例えば装置は高い圧力下では封止して食道への液体の受け渡しを防止することができる。あるいは、もし逆流より高い圧力でゲップが起こるなら、装置は低い圧力で封止することができ、高い圧力時にゲップの発現を開放することができるだけである。同様に、嘔吐の強い力の下では、本装置はそれが適所に留まりながら嘔吐を漏れ出すことができるようなサイズにされ、あるいは本装置はそれが食道内へ押し上げられ、その側部に対してつなぎ留められて嘔吐の通過を妨げないように十分に小さいであろう。蠕動波、例えば唾液の飲み込み、水の飲み込み又は食物の摂取において、装置は胃内へ押し戻し、食道を封止する状態を再開するだろう。
図1a−hは、ここで装置150として言及されるGERDを処置するための装置の幾つかの実施形態を示す。(LES30として示される)下部食道括約筋は断面で示され、胃34と食道32を分離する。
図1aは、LES開口をカバーしながら装置本体152をその固着位置から引っ張ろうとする引張力を最小にし、それによって装置150の物理的な侵食及び最終的な損失を最小にするために0.2〜10cm、好ましくは約1cmの表面積を有するフラップ、円錐又はドームとして構成される装置本体152を有する装置150を示す。装置本体152は薄いシリコーン、ラテックスゴム、ポリアミド(例えばポリウレタン−Tecoflex(商標))、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、PEEK,Tefzel,PVDF、トリフルオロプロピル又は改良された耐酸性のためのフェニル変性ジメチルポリシロキサンエラストマー、又は0.1〜3mmの厚さを有しかつ0〜100のショアA値を有する同種材料から構成されることができる。装置本体152は、装置本体の劣化を防止するために酸中和材料で被覆されるか又は耐酸性材料から作られることができる。装置150又は装置本体152は、装置表面上のバイオフィルムの形成又は細菌定着の可能性を減少するためにSurfacine(商標)のような抗細菌性被覆で被覆されることができる。剛性は装置本体152のまわりの周囲リム及び/又は半径方向スポークの形のリブのような支持構造によって与えられることができる。装置本体152は固体又は多孔質(例えばメッシュ状)であることができ、本質的に疎水性又は親水性であることができる。図1aには(装置150のまわりを通過する食物及び液体の食道内容物の胃内への引張力を最小にするように設計された)崩壊可能なドーム又は円錐構成が示されているが、他の構成もまた考えられる(図1b−h参照)。例えば、装置本体152は、逆さにされたゴルフティ形状、平坦な矩形、丸い又は楕円のシート、又は平らであるか又は円錐又は角錐構造に成形される積層シートであることができる。装置本体152は出荷のために圧縮された状態(例えば収縮したバルーン、丸められたシート、平坦にされた円錐、細長くされた中空ボール)をとるように設計されることができ、装置150の流体静力学的に、機械的に、電気的に又は化学的に従う位置を展開することができる。例えば、装置本体152は、酸によって圧縮された状態で保持されることができ、又は胃酸にさらされると装置本体152を放出し、次いで展開した膨張形状をとる不安定な流動性の構造(例えば圧縮バンド又はカプセル封入体)で保持されることができる。かかる圧縮構造は例えばセルロース、ゼラチン、アルギン酸塩、ペクチンなどから作られることができる。
装置本体152は装置本体152の構成及び固着の部位に依存して一つ以上のアンカーに付着されることができる。例えば、(さらに以下に記載される)LESで又はその上で食道壁に固着されるとき、装置本体152は単一のアンカーに付着され、(例えばより大きい又はより小さい曲率領域の)胃壁に固着されるとき、複数のアンカーが装置本体152の端に付着される。
単一又は最大二つの点の弾性固着は、装置本体152を少しだけ動かし、侵食又は潰瘍形成を起こしうる組織のいかなる一つの領域とも長く接触しないようにできる点で有利である。装置本体152と組織表面の間の露出したつなぎ留めのストレッチによる又はつなぎ縄自体の弾性変形による1mm〜4cmのオーダの少しの動きの自由は、装置が機能のために必要な解剖学的位置にほぼ存在することを確実にする。同時に、いかなる蠕動の動き又は組織の変形も装置の接触圧をより大きい組織面積上に分散し、それは組織上のいかなる一つの所定の点においても侵食を防止する。さらに、弾性つなぎ縄は、蠕動波が過ぎるまで蠕動波又は食道内容物の通過とともに装置を細長くすることができ、そのとき装置は弾性つなぎ縄のゆるみによってその静止位置に戻る。装置本体152はまた、Hisの角度の湾曲を増加するように造形されることができる。GERDの幾つかのケースは、逆流を制御することに機能すると考えられるHisの角度の湾曲の変化によってもたらされる。従って、この領域を増大するように造形されかつHisの角度を形成する組織に接触する領域の胃壁に固着される装置本体152は逆流を制御するために使用されることができる。代替実施形態では、装置本体152は、胃の方へ下っていき食道開口から離れる逆流流体をそらせるうね又は溝として作用することができる。
装置本体152はまた、弾性螺旋形として構成されることができ、それは延ばされたときにつなぎ縄状の形状をとり、ゆるめられたときに嵩高い棒又は平板状の構造(例えば電話線又は螺旋状に切られたオレンジの皮と同様のもの)をとる。かかる装置本体152はLESに固着され、蠕動波又は食物の通過時につなぎ縄/ひも形状をとるように延ばされ(即ち、食物がLESを通過することによって延ばされるとき)、LESの封止を増大することができるシート又はボール形状をとるように緩められることができる。
幾つかのアンカー構成がLESの又はそのまわりの組織に装置本体152を固着するために利用されることができる。
図2は、本発明のアンカーの一実施形態を示し、それはここではアンカー10として言及される。アンカー10は弾性又は非弾性アンカーであることができる。
アンカー10は固着要素12(この場合において組織を通るTバー構成)を含み、それはつなぎ縄14に取り付けられる。一つのつなぎ縄が図2に示されているが、固着要素12が複数のつなぎ縄14に取り付けられるアンカー10の構成も考えられることが認識されるだろう。
図2に描かれた構成では、固着要素12とつなぎ縄14の第一部分16はポリプロピレンから共に成型され、弾性又は非弾性材料から作られることができるつなぎ縄14の第二部分18に取り付けられる。部分18は部分16上に成形されることができ又はそれに圧入もしくは接着されることができる。つなぎ縄14はまた、ストッパー構造20を与えられ、それは組織21におけるアンカー10の位置決め後のアンカー10の逆戻りを制限するのに役立つ。
本発明の弾性アンカー10の構成は組織固着要素を含み、それは弾性コンプライアンスのために構成された少なくとも一つのつなぎ縄14に取り付けられる。人間の組織は活動的であり、組織の動きによって発生する力及び緊張は、非従順的又は非弾性的な(例えばポリエステル又はポリプロピレン)縫合糸又はつなぎ縄が組織を切断もしくは引裂したり又は粘膜のような表面を侵食するのに十分なほど大きくすることができる。これは特に、もし非従順的な縫合糸又はつなぎ縄が組織の正常な動きを妨げようとしたり又はそれ自身と組織の間の相対的な動きを許さない幾何学的形状にあるなら当てはまる。それゆえ、組織が本発明によって教示されているように本装置のつなぎ縄の長さ又は弾性的もしくは従順的な固着に沿って動くことができる単一点の従順的な固着が好ましい。なぜならばそれは組織がその自然な動きを妨げず、従って固着の失敗及び組織の侵食の機会を最小にするからである。
組織固着要素12は組織固着能力を与えるために好適ないかなる構造であることもできる。例えば、Tバー構造、とげ、コイル(例えばねじ込み式コイル)、ピグテール構造(例えば緩和されたときにコイル状のピグテール構造を形成し、強制的に引っ張られるときに線状になる固着要素)、傘、ボール(膨張可能、変化なし、中空、中実又はワイヤ)、ねじ、又は組織に駐在しかつ一つ以上の方向でそれに対して適用される力に対抗することができる他の構造が挙げられ、永続的なものであるように又は除去可能なものであるように設計されていてもよい。
組織固着要素12は、金属、合金、ポリマーなどを含むいかなる材料からも作られることができる。固着要素12の構造は本質的に剛い、従順又は弾性であることができる。固着要素12は、組織との柔らかい非外傷性の界面を維持し、それによって組織の擦傷を最小にしながら、アンカーに適用される力に抵抗するために必要な剛性を与える材料の組み合わせから構成されることができる。例えば、Tバー固着要素12は、シリコーンでカバーされた横バーとシリコーンのつなぎ縄軸を有するTを形成するために硬質プラスチック又は金属バー又はシリコーンのワイヤをオーバーモールドすることによって構成されることができる。このオーバーモールドされた金属の使用はまた、固着要素12に放射線不透明性を与え、従って像形成技術を使用してその識別を可能にする。あるいは、アンカー10及び/又は装置本体152の一部又は全ては硫酸バリウムのような放射線不透明性材料を含むことができる。
固着要素12の積載能力は材料の選択、サイズ及び構造の組み合わせによって決定される。かかる積載能力は固着の部位及び用途に従って固着要素12に設計されることができることが認識されるだろう。
本発明で使用される表現「弾性特性」又は「弾性コンプライアンス」は、引力下での長さの可逆的な増加のためのつなぎ縄14又はその一部の能力を相互に交換可能に言及するために使用される。かかる長さの増加は少なくとも10%、好ましくは少なくとも25%、より好ましくは少なくとも50%であることができる。つなぎ縄14の弾性特性はつなぎ縄構造、断面及び軸方向のジオメトリー及び/又はつなぎ縄材料によって与えられることができる。非弾性つなぎ縄は、もし組織が拘束されないつなぎ縄の軸上に載ることができるなら及び/又はもし装置本体152が図1gのばね要素36のようなばね機構を使用して組織に対して偏らされるなら、機能上の弾性特性を持つことができる。機能的には、弾性のつなぎ縄は組織の動きに対して最小の又は制御された抵抗力を与える。
つなぎ縄14は、一つ又は複数の隣接部分を含む中空もしくは中実の糸又は紐状の構造であることができる。つなぎ縄14はバンジコードに極めて似た小さい弾性フィラメントの撚られた又は編まれたものから作られることができる。かかる編まれた設計は細胞の内部成長及びホスト組織中への良好な一体化を可能にするだろう。二つの隣接部分から構成されたつなぎ縄14は独自の弾性プロファイルを与えるために使用されることができ、そこでは一つの部分が弾性的に延び、別の部分がそのように延びないか、又は両方の部分がそれぞれ異なる程度に延びる。多数の部分からなるつなぎ縄構成はまた、本発明のアンカー10の構成を簡単にするために使用されることができる。例えば、固着要素12及びつなぎ縄14の第一部分は単一の材料から成型されることができ、接着、圧入、オーバーモールドなどによってつなぎ縄14の第二の弾性部分に取り付けられることができる。多数の部分からなるつなぎ縄14構成はまた、異なる部分が異なる環境に露出されるとき、例えばつなぎ縄14の第一部分が組織内にあり、別の部分が内腔内にあるときに使用されることができる。つなぎ縄材料は非弾性であることができ、しかもつなぎ縄14は弾性、例えば弾性コイル構造を与えるために構成されることができる。例えば、つなぎ縄14は非弾性で、装置本体において回転ばね装填ドラムのまわりに巻かれることができ、又は非弾性つなぎ縄材料との弾性効果を可能にするために装置本体152の下に配置された弾性構造に取り付けられる。
つなぎ縄14はまた、つなぎ縄14と固着要素12の望ましくない方向の動きを制限するためのストッパー20構造を含むことができる。かかるストッパー20はつなぎ縄14の肥厚化、つなぎ縄14上に配置された円板、又はひげなどの突起であることができる。
装置本体152はまた、つなぎ縄14の露出長さを含まないアンカー10を使用して胃又は食道の壁に固着されることができる。例えば、装置本体152の半硬質フラップ構成はLESのすぐ下に固着されることができる。かかる構成は一方の側でヒンジ式で動き、図1eに描かれているようにLESに隣接する胃壁にヒンジで直接固着されることができる。
図1aに描かれた装置150は、LES内、好ましくはLESのZライン又は扁平円柱上皮境界の上又は下にゼロから数センチメートルの距離の固着部位からつり下げられるように設計され、それによって嚥下時の食物の通過を妨げず、従って嚥下障害を誘導しない。しかしながら、逆流が起こるとき、逆流する酸の力及び/又は弾性つなぎ縄14の力は、(逆流の通路内につり下げられている)装置本体152をLESの下側に偏らせ、それによってLESを通り食道内に行く酸の逆流を防止する。装置本体152は、逆流発現時を含む通常の生理学的な条件時にLESを通って食道内に押し上げられるのに抵抗するために適切な機械的組成とサイズを持つ。アンカー10のつなぎ縄14の長さ及び装置本体152に対するつなぎ縄14の取り付けの部位は、装置150の正確なつり下げを確実にするために装置150の埋込後に調整されるか及び/又は予め決定されることができる。その意味で、手順を二つの部分、即ち自由端での固着つなぎ縄14の埋込、次いで別個に適切な位置でのつなぎ縄14上の装置本体152のつり下げ、に分離することができる。
対象者が胃からガスを放出し、必要により吐き出すことを可能にするために、装置本体152は、つなぎ留められながら装置本体152によってブロックされることなしにガスが胃及び食道の組織の側を押し上げるように十分に小さいサイズであることができる。あるいは、装置本体152の少なくとも一部は流体又はガスを吐き出すことによって生じる圧力下で開放又は収縮する(例えば、装置本体152は予め決められた逆流圧力下で開放する裂け目、葉状物又はフラップで構成されることができる)。また、ガスは組織表面から一時的に立ち去ることによって装置本体152のまわりに逃げることができる。あるいは、装置本体152は、吐き出し時に食道に押し上げられることを防止するために、従って吐き出しを効果的にブロックするために十分に大きく剛くすることができる。
図1bは装置150の別の実施形態を示す。この実施形態では、装置本体152は、固体(例えばシリコーン)、ゲル(例えばシリコーンゲル)、ガス(例えば空気)又は液体(例えば塩水)を充填された0.1〜10cmの体積を有する中実ボール又は中空バルーンとして造形される。装置本体152のバルーン構成はつなぎ留められた浮きとして機能することができ、それはLESをブロックし、食道内への酸の漏れを防止するために逆流する酸の最前の上で浮くことができる。
かかるバルーン装置150の固着構成は図1aに対して記載されることができる。代替固着構成は例えば反転される内視鏡を使用してLESに隣接する胃の上部においてバルーン装置の単一又は多数の固着点を使用する。つなぎ縄が適切なサイズである限り、装置本体152は、絶えずLESと接触する必要なく逆流時にそれを効果的に封止するためにLESに十分に近いだろう。典型的なつなぎ縄14の長さは0〜10cm、好ましくは0.1〜2cmであることができる。装置本体152は、後述するように隔壁又は他の弁を使用して内視鏡的手段による埋込後にガス又は流体で調整可能に膨張/収縮又は充填/空にされることができる。
図1cは装置150の別の実施形態を示す。この実施形態では、装置本体152は二つ以上のつなぎ縄14、及び胃34の壁に固着された二つ以上の固着要素12によって、LESの真下につり下げられた薄い平坦なシートである。この実施形態では、装置150はLESの真下で「トランポリン」を形成し、胃34の圧力が食道32の圧力より大きいとき、即ち逆流時に封止する。
代替固着実施形態では、装置150は固着要素12に固着され、それはMedtronic Gatekeeper(商品名)膨張装置の膨張要素のような食道の粘膜下層の下に配置される。つなぎ縄14は粘膜下層の穴を通って出現し、装置本体152に付着する。この実施形態では、筋肉を貫通しない。装置150はまた、裂孔ヘルニア(横隔膜ヘルニア)によって生じる又はそれによって悪化されるGERDを治療するために好適である構成を含むことができる。裂孔ヘルニアは、胃の上部が横隔膜の開口を通って胸腔中に突出する状態(食道裂孔)である。この開口の弱化及び拡大は、食道内への酸の逆流の増大に導く横隔膜の上の上部の胃の閉じ込め又は上方への通過を容易にする。
かかるヘルニアによって生じる組織の変形を防止するか又は少なくとも部分的に直すために、装置150はまた、装置本体152の上のつなぎ縄14の長さに沿って位置されたストッパーを含むことができ(又は装置本体152自身はストッパーとして作用することができ)、LESに留まり、その有効直径を増大することによって食道がヘルニア化された横隔膜を通って上に移動することを防止する。
代替実施形態では、装置150は二つ以上の装置本体152を含むことができ、それは食道内で様々な高さで封止するために単一のつなぎ縄14上に円板のように積み重ねられることができる(図1h)。かかる構成は裂孔ヘルニアにおいて特に有利であることができる。なぜならば実際のLESは横隔膜筋によって形成される有効な括約筋の上にあることができ、胃と食道の間の通路の様々なレベルで封止する必要があるからである。もし三つの連続する封止がそれぞれ逆流の90%だけをブロックするなら、有効ブロック率は99.9%である。同様に、各封止の80%のブロックは全逆流ブロックの約99%に導く。
図1d及び5aに示される代替実施形態では、装置本体152は、固着要素12にワッシャ領域38又は装置本体152の別個の部分を通過させ、それをLESの壁に対して偏らせることによってつなぎ縄14の遠位端に固定される。このアプローチの利点は、内腔の側面に対して装置本体を偏らせることによってGIシステムにおいて蠕動波によるつなぎ縄14の延伸を制限することである。さらに、逆流又は高い胃圧力による装置本体152の上方への変位が下部の固着の動きに対する抵抗によって最小にされる。ワッシャ領域38は一つのつながった装置150を形成するために弾性部材によって装置本体152に取り付けられることができ、又はワッシャ領域は装置本体152から完全に分離して(図5bに描かれている)送達ヘッドによって適所に保持されることができ、それは次いで埋込工程時に固着要素12によって貫通される。ワッシャ領域38の役割は、固着要素12が長期間の圧力によって組織中に侵食したり又はもぐり込むことを防止し、それによってつなぎ縄14だけが組織内を走り、装置の除去をより容易にするために、組織の壁上への固着要素12の負荷を分散することである。
図1eに示されるさらなる実施形態では、装置本体152は、二つの固着要素12を有する別個のつなぎ縄14を使用してLESの真下に固着される。この実施形態の利点は、蠕動力の下方への引張り力がつなぎ縄14の上部に食道組織の切断を起こさせないことである。
図1fに示されるさらなる実施形態では、装置本体152は図1dの実施形態のように固着されるが、この場合において装置本体152は食道内腔内の内部膨張剤として作用する。装置本体152はマンドレル又は固体表面を形成し、そのまわりでLESは封止することができる。
図1gに示されるさらなる実施形態では、つなぎ縄14は非弾性であり(例えば2−0ポリプロピレン縫合糸)であり、装置本体152はそれに沿って自由にスライドする。システムにおける機能的な弾性は、装置本体152をLESに対して上に偏らせる低プロファイルばね要素36によって与えられる。
図1hに示されるさらなる実施形態では、つなぎ縄14は複数の装置本体152に取り付けられ、従ってLESの正確な封止領域がつなぎ縄14に沿ってどこにあろうとも、少なくとも一つの装置本体152はLESの最小の開口の近くにあり、それゆえ封止機能の最大増強を容易にするだろう。
装置150は、図1a−hの実施形態に記載された個々の特徴の全部又は一部の組み合わせを使用して構成されることができる。
好ましくは、装置本体152を含む装置150全体は、固着組織からの脱離の場合において、装置150が幽門を通り、GIシステムを無害で通るようなサイズである。
装置150の追加の実施形態は、フラップ又は他の弁状構造(それは二つ以上の固着装置によって固着されることができる)、LES開口の真下に延びる自由端でLESに隣接する胃の壁に直接固着される一つ以上のフラップ、及び胃酸の上で浮遊する流体充填体を使用する装置本体構成を使用することができる。酸に露出すると形状を変化する装置本体構成(例えば、酸に露出すると封止する酸感受性ポリマーメッシュ、又は酸に露出するともつれる酸感受性ポリマーストリップ)もまたここでは考えられる。かかる装置本体は、例えばスチレン−エチレン、ブチレン−スチレントリブロックコポリマー又はKraton G1652で強化されることができる多孔質の軽度に架橋されたジエタノールアミン誘導体化ポリ(ビニルベンジルクロライド)から作られることができる。また、中性pH時にはガスを通過させることができるが、酸性又は圧力下で物理的につぶされるときには流体の流れを効果的にブロックすることができる粗いブラシ状又は触手状のストリップから構成された装置本体、及び成型工程時又はその後でアンカーに取り付けられることができる特別に適合させた構成を形成するためにLES内又はその下の空間内に成型されることができるインサイチュのゲル化又は硬化物質(例えばビニルポリシロキサン印象材料)を含む装置本体が考えられる。この方法では、装置本体152は、逆流を許す欠陥であるLES内腔の開口の正確な形状を受ける。装置150は、装置本体152がLESの解剖学的形状に正確に又はほぼ従うことができ、上方への酸の移動を許さない柔軟な材料(例えばショア硬度Aが10以下)又は連続気泡もしくは独立気泡スポンジ材料(例えばシリコーン、ポリウレタン、PTFEなどを含む材料)から作られた装置本体152を持つことができる。装置150は、LES組織に変形を起こさせ、装置本体152の形状に従う比較的硬質な材料(例えばプラスチック、ガラス、セラミック又は金属)から作られた装置本体152を持つことができる。装置本体152の構成の別の例は耐酸性材料の超薄膜(1mm未満)を含む。
特別に適合された装置本体もまた、利用されることができ、その場合において非弾性のサイズ測定用バルーンがまずLES領域の内部ID及び圧力を測定するために利用され、逆流防止装置本体のサイズ及び幾何学的形状がそれに応じて選択されることが認識されるだろう。装置150は、装置本体152が必要により定期的に容易に交換されることができるように構成されることができる。かかる交換は脱離可能な装置本体とつなぎ縄のカップラー(例えばフックアンドループ)の使用によって容易にされることができる。装置150のかかるモジュラー構成は装置本体に対する侵食もしくは損傷の場合において又は装置本体152の異なるサイズ/形状/位置が必要とされる場合において装置本体152の交換を可能にする。
本発明の装置150は適切な外科技術を使用して胃又は食道の壁に固着されることができる。好ましくは、装置150は、食道内へのニードルの挿入を見るためにLESの上の食道に存在する内視鏡送達装置を使用し、さらにLESに対する送出カップの位置を連続的に又は同時に見るために別個の作用チャネルを通って胃内へ押される後方湾曲視覚化手段(例えばAvantis Third Eye Retroscope(商品名)−avantismedical.com参照)を使用して固着される。
内視鏡アプローチを使用する固着は次のようにして実施される。装置150は、固着要素12及びそれに付着されたつなぎ縄14を食道、胃又はLESの壁内に又はそれを通って送達することができるように構成された送達ヘッドを嵌めた送達ロッド又は内視鏡上に載せることができる(例えば図5a−b参照)。
送達ヘッド及び積載した装置150は麻酔又は鎮静状態の対象者の口を通して挿入され、食道内に入り、LESの場所まで進められる。任意選択的に、別個の内視鏡又は後方を見る内視鏡もしくはカメラ(内視鏡の作用チャネルに沿って又はそれを通って送達される)は胃内に下り、LESに対する送達ヘッドの位置を見るために反転する。
あるいは、送達ヘッドは反転可能なカメラヘッドを有する内視鏡の外側表面上に嵌められることができる。例えば、送達ヘッドは内視鏡の長さを走るスライド可能で回転可能なカフとして内視鏡(例えば4.9mm直径のGIF−N180「babyscope」)上に嵌められることができる。かかる構成は、実際の装置送達を実施する前にカフを操作し、それによって所望の位置(例えばZライン)に装置の送達ヘッドを正しく配置するために胃から反転操作で見上げてLESを観察するために内視鏡のカメラを使用しながら、所望の組織領域に装置150を送達するために使用されることができる。
代替実施形態では、送達ヘッドは中空のチューブ又は送達ロッド上に装着されることができ、それはまず食道内に導入され、次いで通常の又は「ベビー内視鏡」がこのチューブを通して挿入され、反転され、上の例のように下から送達ヘッドの位置を観察する。
さらなる実施形態では、送達ヘッドは送達装置チューブ又はロッド上に装着され、視覚化なしに食道内に導入されることができる。通常の又はベビー内視鏡は送達装置に平行に導入され、埋込部位を対面して又は反転した方法で観察することができる。送達装置チューブ又はロッドの近位端上のハンドルは、直接視覚化の下で上記のように軸方向にかつ回転方向にLESに対する送達ヘッドの所望の位置を調整するために使用される。そのとき装置送達チューブを食道に固定するために送達装置チューブ又はロッドを通ってその長さの少なくとも一部分に沿って減圧を適用することができる。通常の又はベビー内視鏡は、減圧によって装置送達ヘッドを埋込部位に貼り付けさせ、内視鏡引っ張り時のいかなる動きも防止しながら、LESを広げないように食道から除去されることができる。次いで装置埋込のための準備において送達ヘッドの減圧カップ中に組織を吸引するために第二減圧源を活性化することができる。減圧カップの深さは固着の深さを決定し(1〜7mmは筋肉層中又はそれを越えて到達するために好ましい深さである)、減圧カップの長さは組織を通るつなぎ縄の通路長さを決定する(5〜30mmは好ましい通路長さである)。送達ヘッドが低プロファイルである(その最大直径で10mm以下)ことを考えると、上記の実施形態はLESの最小の拡大時(その緩和されかつ閉じられた状態に最も近い)の埋込を可能にする。
送達ヘッドはわずかに折り曲げることができ、又は食道内に押し入れるために使用される送達チューブ又はロッドに対して折り曲げ可能であり、送達ヘッドの遠位先端をその減圧カップ又はLES陥入空間でLESの領域の組織の外側の曲線により良好に従うことができる。かかる折り曲げは送達システムの自然な形状又は形態を作ることができ、又はオペレータによって制御されることができる。
送達ヘッドは装置150のアンカー10をLESの上部を通ってLESの下部の外に送達するために利用されることができる。そのとき固着要素12(例えばTバー)はワッシャ領域38ありで又はなしでLESの厚い部分の下部壁に対して固定される。あるいは、固着要素12はGI管の外側に送達され、漿膜に対して並置される。いかなる場合においても、いったん固着要素12が配置されると、装置本体152は胃の中で放され、つなぎ縄14の長さ(及びおそらく装置本体152に対する取り付け場所)は装置本体152がLESのすぐ下の逆流の区画に存在するように必要により調整される。送達装置は対象者から除去されることができる。送達装置100はもし送達装置の内腔の内側で端と端を合わせて積み重ねられるなら二つ以上の固着要素12を含むことができる。この方法では、装置本体152に取り付けられた各つなぎ縄14のために内視鏡を取り出し、別個のアンカー10を内視鏡に再装填する必要がない。例えば送達ヘッドの内側のねじ式進行プッシュロッド機構が各固着要素12を別個に制御可能に配置するために使用されることができる。
上で述べたように、装置150はモジュラー式で埋込まれることができる。固着要素12及びつなぎ縄14を埋込むことができ、次いで装置本体152を別個の手順で好適な位置でつなぎ縄14に取り付けることができる。装置本体152は、新しい固着手順を要求せずに異なるサイズ及び/又は形状を有する装置本体を有する最小侵襲性の手段を通して除去及び/又は交換されることができる。装置本体152は、最初の位置決め後の装置本体152の再位置決めを可能にするためにつなぎ縄14に調整可能に装着されることができる。
埋込手順では、埋込の前、中又は後に超音波を使用して、固着が行われるか又は行われるべきである組織の深さを検証することができ、送達方法は適切に修正され又は実証されることができる。さらに、送達ニードルを通して造影剤を注入し、アンカーを配置する前にリアルタイムでそれを像形成し、胸腔又は腹腔内に逃げる造影剤が全くないこと(それは埋込通路がLES及び食道組織の外側を横切らないことを示す)を検証することができる。埋込通路がGI組織の外側を横切る場合には、埋込は中断又は変更されることができる。
さらなる実施形態では、装置本体152は中空であることができ、流体、ガス又はゲルの注入に基づいてサイズを調整可能である。この実施形態では、装置本体152はそれを減圧手段とつなげることによって(小さい末端に装着された減圧カップを使用して)内視鏡の端まで充填されることができ、流体、ガス又はゲルが導入される装置本体152の隔膜を刺すために使用される送達ニードルに対抗する力を与えることができる。
図3a−cは、ここで装置100として言及される装置150を送達及び固着するための装置及び方法を示す。装置100は内視鏡60(遠位先端のみが示される)を含み、それは一つ以上の作用チャネル62及び好ましくはカメラ72及び/又は別個の内視鏡作用チャネルの外で(〜180°)曲がることができるカメラを有する。装置100は送達装置64(図3a−cに示されたニードル構成)を含み、それは、固着要素12を運び、それをGI壁組織を通って送達する際に機能する。送達装置64は作用チャネル62を通って配置され操作される。ニードルとして造形されるとき、送達装置64は、内視鏡の作用チャネル内で隔離されるときに内視鏡の作用チップの湾曲を実質的に妨げないように構成されることができる。これは、フレキシブルプッシュロッドに取り付けられた短いニードル(例えば10mm)を使用することによって又はNitinolのような弾性合金からニードルを作ることによって達成されることができる。装置100はさらに、内視鏡60の遠位端に装着可能である任意の送達ヘッド74を含む。
送達ヘッドは複数の機能を有する。第一に、装置100のオペレータが、送達装置64が作用チャネル62から引っ張り出されるときにとる経路を見ることができる。第二に、それは送達装置64を内腔の望ましくないせん孔から保護する。第三に、それは組織82を通って固着要素12及びつなぎ縄14のための挿入経路の長さ及び深さにわたって位置決めの補助及び制御を与え、LESの開口から既知の距離に装置150を位置決めることを可能にする。第四に、それは与えられた送達装置64の押し込みに対して対抗する力を与え、内視鏡60は、動かさずに、従って固着要素12及びつなぎ縄14の組織82への挿入経路の制御及び整合を失わずにかかる押す力に抵抗するのに十分な剛さを持たないかもしれない。
送達ヘッド74は、カメラ72を通して見たオペレータの視界を妨げないように任意選択的に透明である。送達ヘッド74はまた、括約筋に容易に入り、括約筋組織に対して送達位置で適合するように設計される。例えば、送達ヘッド74は遠位76及び任意選択的に近位80の突出部を持つことができ、それはLESの***のまわりに送達ヘッドを位置させるために使用されることができる。送達ヘッド74は、送達ヘッドにおける減圧チャンバーによって与えられる減圧を通して及び/又は内視鏡60の整合ホイールの操作とともに内視鏡60のねじり及び軸方向の位置決めを使用して組織82に対して受動的に位置されることができる。遠位アーム76と近位アーム80の間の整合ヘッドに接続された引っ張り可能ならせん状又は一時的なアンカーのような他の組織接近アプローチもまた、ここでは考えられる。遠位76と近位80突出部の間の距離は組織82における送達装置64の経路長さを決定する。同様に、これらの突出部の高さは関心のある組織中へのつなぎ縄14の挿入の深さを決定する。短い深さ(例えば約2〜4mmの短いアーム)は粘膜下の固着を可能にするが、より大きい深さ(例えば約5mm以上の長いアーム)は筋肉を通る固着又は漿膜の外側の貫通さえ可能にするだろう。近位突出部80の重要事項は、送達装置64がニードルストップ78に当たるか又は送達装置64上のマーカ84が近位アーム80と整合するまで組織内への送達装置64の侵入点がカメラ72によって視覚化されうることである(図3b参照)。近位アーム80がなければ、組織82はカメラ72に対して押される場合があり、装置100のオペレータは送達装置64の挿入点を視覚化することができないかもしれない。整合ヘッド74の全ての部分は丸められた角部で非外傷性であり、GI内腔中で操作されている間、組織損傷を防止するために任意選択的に横方向に柔軟である。整合ヘッド74のための好適な材料の例は成型されたプラスチック又はシリコーン被覆金属ワイヤである。
装置150(固着要素12、つなぎ縄14及び装置本体152から作られる)は、固着要素12と送達装置64の間の摩擦嵌合を使用して身体の外側から口及び食道を通って関心の領域内へ内視鏡60の外側に沿って引っ張られることができる。埋込部位への通路を通る内視鏡60と装置150の摩擦を最小にするためにKYのような滑剤を使用することができる。装置100は、装置150を内視鏡60に固定するための要素110を任意選択的に含む。装置150は、内視鏡60の導入とは別個に胃内に導入されることができるが、胃内に装置150を運ぶために内視鏡60を使用することが好ましい。要素110は、食道内の送達ヘッドのスライドの摩擦から装置150を保護する受動的なデフレクタ、又は作用チャネル62、内視鏡60と一緒に走る代替作用チャネルもしくは作動手段から配置可能な能動的な係蹄(snare)もしくはシースであることができる。例えば係蹄構成は、チャネル62の外でワイヤをループすることによって実現されることができる。かかるループは、内視鏡60の遠位端上に置かれたカップの外側のまわりの穴を通して内視鏡60の近位端から引っ張られることができ(かかるカップは例えばポリープ係蹄及び結紮術のために使用される)、内視鏡60の本体又はそれに取り付けられた遠位カップに対してつなぎ縄14又は装置150を固定(係蹄)するために使用される。いったん装置150の固着要素12が送達装置64に送達されると、要素110は装置100から装置150を離すために離されることができる。
図3a−cを参照すると、典型的な手順では、装置100の整合ヘッド74は図3aのように組織82の***のまわりに位置される。送達装置64は、ニードルストップ78に到達するまで又はマーカ84が図3bのようにカメラ72によって視覚化されるように近位アーム80と整合されるまで組織82を通して押される。固着要素12は、内視鏡60の近位端で操作される送達装置64の内側内腔に沿って走るフレキシブルプッシュロッド(図示せず)を使用して送達装置64の外に押される。送達装置64は内視鏡60の作用チャネル62中に戻るように引っ込められ、装置100は患者から出ていく装置150から除去され、図3cのように組織82において固着される。装置150は、つなぎ縄14が組織82から出るいずれかの端でつなぎ縄14を切断することによって除去されることができる。つなぎ縄14の残っている部分及び固着要素12は、内視鏡手段を使用して引き出されるか又は組織から突き出てGI管を無傷で通るように残されることができる。
装置150はまた、装置150が載る縫合腹腔鏡(例えばWilson Cook ESD)を使用して送達及び固着されることができる。任意選択的に、手順は、送達装置64の挿入及び出口点を視覚化するために腹腔鏡に平行に挿入される別個の内視鏡からの直接的な視覚的案内を使用して視覚化されることができる。
代替実施形態では、装置150は、LESの組織に褶襞形成術を施す二つのアンカーを有する短い(例えば5〜10mmの緩和長さ)の弾性つなぎ縄の形であることができ、両アンカーはGI内腔の内側表面に対して駐在し、弾性つなぎ縄は粘膜下層及び筋肉を通って進む。この方法では、弾性つなぎ縄は、組織に褶襞形成術を施してLESを増大したり又はLES封止を高めるために隣接組織又は角度を変えたりするのに十分な力を与えることができ、しかも非従順縫合材料を使用するときに組織を破壊したり又は組織侵食を起こさないように食物の摂取時にLESが拡張するときに膨張することができる。GERDを治療するときには、一つ以上のかかる装置がLES領域のまわりの周囲で使用されることができる。あるいは、従順なつなぎ縄はLES組織においてその周囲でジグザグな方法で縫い合わされ、適切に引っ張られ、固着要素で両端を終結されることができ、それによってLESへの接近を助け、逆流を防止するための弾性円周圧縮力を与えることができる。この実施形態におけるつなぎ縄は、食道内への侵入を最小にするためにリボンのように平坦であることができる。
代替実施形態では、患者は共通のアンカーを通してLESに取り付けられた摂食挙動を修正するための胃移植組織及び逆流防止装置の両方を受けることができ、装置本体はともに一つの一体化された又はモジュラー式の装置として単一のつなぎ縄に沿って異なる位置で取り付けられることができる。
さらなる実施形態では、装置本体152は中咽頭又は鼻咽頭の領域までずっと食道を上がっていく長くて細いフレキシブルなつなぎ縄を使用してLESのすぐ下につなぎ留めされることができる(例えば、それを歯、口腔装置又は鼻中隔を形成する軟骨もしくは骨にクリップする)。装置本体152をLESに対して優しい圧力で維持するためにつなぎ縄14に対する緊張を調整することができ、さらに食事又は蠕動波で装置本体152を少し動かす点に弾性的につなぎ留められ、さらにいったん食事又は蠕動波が過ぎるとその元の位置に戻るように調整することができる。これは、患者が永続的に埋込まれたかかる装置から利益を得るかどうかを決定するために一時的な固着であることができ、又はそれは永続的な固着方法であることができる。もしつなぎ縄が細くて十分に弾性であるなら(例えば0.5〜1.5mmの直径のシリコーン糸)、その存在が食道内で感じられないだろうと思われる。かかる固着構成の利点はLESの領域におけるニードル穿刺の不足である。さらに、装置は、いったん上部の固着点に取り付けられると、送達の手段として簡単に嚥下されることができる。蠕動は装置本体152を胃内のより深くに引っ張ろうとし、弾性つなぎ縄はLESの下側でそれを維持するために優しい対抗力を付与し、それによって逆流を防止する。
代替的な固着方式が図4a−cに示されている。これらの図に示された手順は、コルクねじ固着要素12を使用して装置本体152をGI管に固着することを示す。かかる構成では、送達装置64は固着要素12を予め載せており、任意選択的に回転力を与えながら組織内にまっすぐ送達される。コルクねじ固着要素12は粘膜下層又は好ましくは筋肉組織内に挿入又は回転され、その螺旋コイルによって保持される。
動物対象のLESへの本発明のGERD装置の送達は以下の実施例1〜2にさらに記載される。
装置150はまた、身体内で他の括約筋及び開口部を間欠的にブロックするために使用されることができる。例えば、装置150は十二指腸から胃洞への胆汁の逆流を間欠的にブロックするために胃炎の患者において使用されることができる。かかる目的のため、本装置は幽門括約筋の固着のために構成され、つなぎ縄長さ及び装置本体のサイズと形状はそれに応じて選択される。
装置150はまた、膀胱尿管逆流現象(VUR)として知られる状態である膀胱から尿管への尿の逆流を間欠的にブロックするのに使用するために構成されることができる。尿は通常、一つの方向に、即ち腎臓から下方に尿管と称される管を通って膀胱に流れる。VURは膀胱から尿管に戻る尿の異常な流れである。VURは、尿路に残る尿が細菌の増殖場所を与えるので感染に導きうる。この用途では、装置本体152は尿管/膀胱接合部の下の膀胱の内側に座り、尿が尿管内に戻って流れることを防止する。
本装置はまた、ファーター乳頭を通る胆汁逆流を防止するために構成されることができる。本装置のかかる構成は、小腸又は胆管の壁に0.2〜1cm長さのつなぎ縄によって取り付けられた傘形状の装置本体を含むことができる。
この特許出願に記載された装置は内視鏡又はカメラありの又はなしのキットとして与えられることができる。装置及びキットは、様々な患者の母集団、幼児から大きい病的に肥満の個人に対して、又は例えばバレット食道で起こるLESの主要な開口に対して一過性のLESの弛緩のみを有する個人に対して予めサイズ決定されることができる。
本明細書で使用される用語「約」は±10%を示す。
本発明のさらなる目的、利点および新規な特徴は、下記実施例を考察すれば、当業技術者には明らかになるであろう。なおこれら実施例は本発明を限定するものではない。さらに、先に詳述されかつ本願の特許請求の範囲の項に特許請求されている本発明の各種実施態様と側面は各々、下記実施例の実験によって支持されている。
上記説明とともに、以下の実施例を参照して本発明を非限定的な様式で例示する。
実施例1
GERD治療装置の埋め込み
GERD治療装置及び送達装置が構成され、豚の胃−食道のエクスプラントにエクスビボで操作された。装置は、フレキシブルシースの上に取り付けられた円錐形状物(縁あり円錐構成)としてシリコーンから作られた装置本体に取り付けられたアンカー(金属Tバー固着要素及び編まれたナイロンつなぎ縄)を含んでいた。送達装置は、固着要素(Tバー)を運ぶための中空送達ニードルを嵌めた標準的な胃鏡、及び中空ニードルから固着要素を出すためのプッシュワイヤ(プランジャー)を含んでいた。
装置は送達装置上に載せられ、送達装置の送達端は食道の端に到達するまで食道内を進められた。
送達装置は食道の側面に向けられ、(Tバー固着要素を運ぶ)送達ニードルは作用チャネルから延ばされ、下部食道括約筋(LES)の上部分を通り、LES筋を通り、胃内に押し入れた。プッシュワイヤプランジャーは次いで、ニードルからTバー固着要素を出して離すように操作された。固着要素の釈放後、送達装置は、LESの側面に固着されたつなぎ縄装置本体を残して引っ込められた。装置本体は次いで胃内に位置され、LESの下につり下げられた。
かかる構成は、食物及び液体が食道から胃へ自由に移動することを可能にする。しかしながら、酸逆流の発生時に、逆流防止装置は流体を逆流することによって上方に押され、それによってLESの下部に接触して胃と食道の間に存在する開口を少なくとも部分的に封止する。
実施例2
生きた豚におけるGERD防止装置の埋め込み
上の実施例1で使用された同様の内視鏡送達装置が二匹の成熟した雌の豚において本発明のGERD防止装置を送達及び固着するために使用された(図5a−b及び6a−b)。
送達装置は、装置を送達するための16ゲージスロット付ニードル、及び組織を通るニードルの軌道を案内するための整合ヘッドを使用した(さらなる説明については図3a−cに言及する文章を参照)。ニードルは標準的な内視鏡(Olympus GIF 130)の作用チャネルを通して送達され、一方整合ヘッドは内視鏡の先端上に装着された。
両装置の固着要素は、6mm長さ及び1mm直径の金属要素上にオーバーモールドされたシリコーンから作られた円柱形Tアンカーであり、Tアンカーはスロット付ニードル内に挿入された(それはワイヤプランジャーで嵌められた)。つなぎ縄は1mm直径のシリコーンであり、装置本体は、閉じたループ構成でTアンカーのためのワッシャ領域を形成した要素を有する中空シリコーン円錐形状物であった(図5a及び5b参照、それはまた、図1dに記載された構成である)。図5aでは、装置本体152は、送達装置100に装着されたワッシャ領域38にワンピースとして取り付けられる。図5bでは、ワッシャ領域38は、内視鏡60上に装着される送達装置100によって適所に保持される別個の要素である。装置本体は、オペレータによって除去可能である弱いシリコーンテープを使用して内視鏡の外側に取り付けられた。組み合わされた装置は豚の口を通って食道内に導入された。
内視鏡は、整合ヘッドが胃に到達するまで進められた。それは次いで食道壁に対して側方に押された。内視鏡は次いで、整合ヘッドがLESの下部表面を引っ張り上げるのを開始するまで優しく引っ込められ、それは整合ヘッドの遠位端と内視鏡の遠位先端の間の空間内に陥入された。ニードルは、それが装置本体のワッシャ領域付属物を貫通し、送達ヘッドの中空遠位部分に入るまで進められた。プッシュワイヤプランジャーは次いでニードルからTバー固着要素を出して離すように操作された。ニードルは引っ込められ、内視鏡は優しく除去された。追跡チェックとして、整合ヘッドを取り付けていない同じGIF 130内視鏡が食道を通して導入され、上から装置を見るために使用され(図6a−装置本体152がつなぎ縄14につり下げられ、食道を下っていくものによって食道32の側方に押されることに注意)、次いでさらに胃内へ、次いで逆転して食道から胃内に出る内視鏡自身とともに装置を見た(図6b)。どのように装置本体152が側方に押され、胃34内への内視鏡60(及び匹敵する食道含有物)の通路を妨げないかに注意。固着要素12及びワッシャ領域38もまた、図6bで見ることができる。内視鏡は次いで胃から除去され、LESの下につなぎ留めされた逆流防止装置を後に残した。食道が空であるとき、つなぎ縄は逆流防止装置を通路の中心に位置させ、酸性の胃含有物(図6bの左側の黄色の液体)が食道内に戻って逆流するのを防止する。二匹の動物のうち一匹を犠牲にすると、LES領域の炎症が全くないこと、そしてつなぎ縄が4mmの深さで埋め込まれ、組織を通るつなぎ縄の経路に沿って炎症が全くないことが気づかれた。第二の動物は生きたままにし、3ヶ月の追跡で装置は無傷であり、良好に配置され、視覚的内視鏡検査に基づいてLES領域に侵食又は炎症が全く存在しなかった。それゆえ、本発明の弁装置は安定しており、大きな哺乳動物のLES領域の障害物でないことが証明される。
明確にするため別個の実施形態で説明されている本発明の特定の特徴は単一の実施形態に組み合わせて提供することもできることは分かるであろう。逆に、簡潔にするため単一の実施形態で説明されている本発明の各種の特徴は別個にまたは適切なサブコンビネーションで提供することもできる。
本発明はその特定の実施形態によって説明してきたが、多くの別法、変更および変形があることは当業者には明らかであることは明白である。従って、本発明は、本願の請求項の精神と広い範囲の中に入るこのような別法、変更および変形すべてを包含するものである。本明細書中で言及した刊行物、特許および特許願はすべて、個々の刊行物、特許または特許願が各々あたかも具体的にかつ個々に引用提示されているのと同程度に、全体を本明細書に援用するものである。さらに、本願で引用または確認したことは本発明の先行技術として利用できるという自白とみなすべきではない。

Claims (25)

  1. 装置本体と、前記装置本体を食道内に又は食道の下に固着するためのアンカーとを含む、逆流を減少するための装置であって、前記装置が、
    (i)胃内容物の食道内への逆流を少なくとも部分的に防止し、
    (ii)食道内容物の前記装置本体のまわり及び胃内への流れを可能にする、
    ように構成されていることを特徴とする装置。
  2. 前記装置本体は、ボール、楕円、平坦なシート、曲線を付けられたシート、又は円錐として造形されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記装置本体は、食道内腔又はLESの単一面に固着されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 前記装置本体は、少なくとも一つのつなぎ縄を使用して食道又は胃の組織に固着されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  5. 前記少なくとも一つのつなぎ縄は弾性つなぎ縄であることを特徴とする請求項4に記載の装置。
  6. 前記少なくとも一つのつなぎ縄はシリコーンから作られることを特徴とする請求項4に記載の装置。
  7. 前記装置本体はシリコーンから作られることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  8. 装置は、前記装置本体がLESに対する位置を変化させることができるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  9. 前記装置本体はLESの少なくとも部分的な自然閉鎖を可能にすることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  10. 必要性のある対象の組織に装置本体を有する装置を固着することを含む、逆流を減少する方法であって、前記装置本体が、
    (i)胃内容物の食道内への逆流を少なくとも部分的に防止し、
    (ii)食道内容物の前記装置本体のまわり及び胃内への流れを可能にする、
    ように構成されていることを特徴とする方法。
  11. 装置は、前記装置本体がLESに対する位置を変化させることができるように構成されていることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記固着は、前記装置本体を食道内又は食道の下につなぎ留めることによって実施されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  13. 前記固着は、前記装置本体をLESの領域に付着することによって実施されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  14. 前記固着は、前記装置本体を食道及び/又は胃の組織に対して付着することによって実施されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  15. 弾性特性を有するつなぎ縄に付着された組織固着要素を含むことを特徴とする組織アンカー。
  16. 前記つなぎ縄は少なくとも25%の長さだけ弾性的に増大することができることを特徴とする請求項15に記載の組織アンカー。
  17. 前記つなぎ縄は少なくとも50%の長さだけ弾性的に増大することができることを特徴とする請求項15に記載の組織アンカー。
  18. 前記組織固着要素は組織に対して固着可能であることを特徴とする請求項15に記載の組織アンカー。
  19. 前記組織固着要素は組織内で固着可能であることを特徴とする請求項15に記載の組織アンカー。
  20. 前記組織固着要素はTバー要素であることを特徴とする請求項15に記載の組織アンカー。
  21. 前記つなぎ縄の少なくとも一部は弾性材料から作られることを特徴とする請求項15に記載の組織アンカー。
  22. 前記つなぎ縄の少なくとも一部はシリコーンから作られることを特徴とする請求項21に記載の組織アンカー。
  23. 前記組織固着要素はポリマーから作られることを特徴とする請求項15に記載の組織アンカー。
  24. 前記つなぎ縄はその長さに沿って組織停止要素を含むことを特徴とする請求項15に記載の組織アンカー。
  25. 少なくとも一つの組織アンカーに付着された装置本体を含む移植可能な装置であって、前記組織アンカーは、弾性材料から作られたつなぎ縄に付着された組織固着要素を含むことを特徴とする装置。
JP2010510955A 2007-06-04 2008-06-03 組織を固着可能な装置 Pending JP2010528754A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US92486707P 2007-06-04 2007-06-04
PCT/IL2008/000749 WO2008149347A2 (en) 2007-06-04 2008-06-03 Tissue anchorable devices

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010528754A true JP2010528754A (ja) 2010-08-26

Family

ID=40094273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010510955A Pending JP2010528754A (ja) 2007-06-04 2008-06-03 組織を固着可能な装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8323300B2 (ja)
EP (1) EP2157936A2 (ja)
JP (1) JP2010528754A (ja)
WO (1) WO2008149347A2 (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2661191C (en) 2006-08-23 2014-12-02 Svip 2 Llc Devices and methods for altering eating behavior
US8084154B2 (en) * 2007-02-08 2011-12-27 Karl Frederick Scheucher Battery pack safety and thermal management apparatus and method
US8323300B2 (en) 2007-06-04 2012-12-04 Svip 8 Llc Tissue anchorable devices
WO2009147670A1 (en) 2008-06-03 2009-12-10 Svip 8 Llc Tissue-anchored devices
CA2757870C (en) * 2009-04-30 2016-02-02 Cook Medical Technologies Llc System and method for fiducial deployment
JP2012525194A (ja) * 2009-04-30 2012-10-22 エスヴィーアイピー 2 エルエルシー 胃腸および代謝障害を治療するための装置および方法
US9211182B2 (en) 2009-11-20 2015-12-15 E2, Llc Anti-reflux devices and methods for treating gastro-esophageal reflux disease (GERD)
US9072542B2 (en) * 2009-12-18 2015-07-07 Cook Medical Technologies Llc System and method for fiducial deployment
WO2011126050A1 (ja) * 2010-04-06 2011-10-13 日立化成工業株式会社 生体組織牽引用高分子成形体、それを用いた医療用牽引部材及び医療用牽引具
US20110313431A1 (en) * 2010-06-18 2011-12-22 Warsaw Orthopedic, Inc. Suture and anchor for periodontal procedures and method of using the same
US8838208B2 (en) 2011-06-28 2014-09-16 Cook Medical Technologies Llc Fiducial deployment needle system
US9149383B2 (en) 2012-01-23 2015-10-06 Apollo Endosurgery, Inc. Endolumenal esophageal restriction device
WO2014022500A1 (en) 2012-07-31 2014-02-06 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Implantable device for directional control of flow within the anatomic tracts of the body
WO2014189540A1 (en) * 2012-10-16 2014-11-27 Catalano Peter J Method and apparatus for treating obstructive sleep apnea (osa)
EP2967642B1 (en) 2013-02-26 2017-02-01 Cook Medical Technologies LLC Ratchet-slide handle and system for fiducial deployment
WO2015023479A1 (en) * 2013-08-16 2015-02-19 Svip 8 Llc Devices and systems anchored in the gastrointestinal tract
WO2015035178A2 (en) 2013-09-06 2015-03-12 Brigham And Women's Hospital, Inc. System and method for a tissue resection margin measurement device
WO2015191223A1 (en) 2014-06-09 2015-12-17 Cook Medical Technologies Llc Screw-driven handles and systems for fiducial deployment
BR112016029723B1 (pt) 2014-06-16 2022-04-19 Cook Medical Technologies Llc Manípulo de virola acionado por êmbolo para um sistema de implantação de ponto de referência e manípulo de dispositivo médico configurado para avanço de estilete
EP3226786B1 (en) 2014-12-03 2022-05-25 Cook Medical Technologies LLC Endoscopic ultrasound fiducial needle stylet handle assembly
WO2017025953A1 (en) * 2015-08-09 2017-02-16 Pres-By Vision Ltd Contact lens system for vision correction
WO2019018856A1 (en) * 2017-07-21 2019-01-24 Gi Dynamics, Inc. GASTROINTESTINAL ANCHORING SYSTEMS WHICH CAN BE DISINTEGRATED AND METHODS OF USE THEREOF
CN110384569A (zh) * 2019-07-24 2019-10-29 苏州大学附属第一医院 一种可复性胆管梗阻大鼠模型的制备方法
WO2024020386A1 (en) * 2022-07-18 2024-01-25 Boston Scientific Scimed, Inc. Dynamic leash for gastric bypass device
US20240016640A1 (en) * 2022-07-18 2024-01-18 Boston Scientific Scimed, Inc. Tethers for Dynamic Gastric Bypass Device
WO2024020382A1 (en) * 2022-07-18 2024-01-25 Boston Scientific Scimed, Inc. Occluder devices for dynamic gastric bypass device
WO2024020377A1 (en) * 2022-07-18 2024-01-25 Boston Scientific Scimed, Inc. Anastomosis anchors for dynamic gastric bypass device

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6338977A (ja) * 1986-08-04 1988-02-19 キヤノン株式会社 画像変換装置
JP2002344608A (ja) * 2001-05-17 2002-11-29 Hitachi Kokusai Electric Inc 点字対応携帯端末
JP2004252176A (ja) * 2003-02-20 2004-09-09 Seiko Epson Corp 点字表示装置
WO2006095806A1 (ja) * 2005-03-09 2006-09-14 The University Of Tokyo 電気触覚提示装置及び電気触覚提示方法

Family Cites Families (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8603099D0 (en) * 1986-02-07 1986-03-12 Blass K G Gastrointestinal module
US5156641A (en) * 1990-03-07 1992-10-20 Mayo Foundation For Medical Education And Research Naso-gastric catheter anchor system
CA2109085C (en) * 1991-04-25 2003-03-11 Keith E. Dionne Implantable biocompatible immunoisolatory vehicle for delivery of selected therapeutic products
US5185005A (en) * 1991-06-04 1993-02-09 Board Of Regents, The University Of Texas System Method and apparatus for securing a nasogastric tube
US5234454A (en) * 1991-08-05 1993-08-10 Akron City Hospital Percutaneous intragastric balloon catheter and method for controlling body weight therewith
US6254570B1 (en) * 1997-04-07 2001-07-03 Vance Products, Inc. Back-up retention member drainage catheter
WO1999035988A1 (en) * 1998-01-14 1999-07-22 Conway-Stuart Medical, Inc. Electrosurgical device for sphincter treatment
US6264700B1 (en) * 1998-08-27 2001-07-24 Endonetics, Inc. Prosthetic gastroesophageal valve
US6231589B1 (en) * 1999-03-22 2001-05-15 Microvena Corporation Body vessel filter
US7615076B2 (en) * 1999-10-20 2009-11-10 Anulex Technologies, Inc. Method and apparatus for the treatment of the intervertebral disc annulus
US7141038B2 (en) * 2000-08-07 2006-11-28 Abbeymoor Medical, Inc. Endourethral device and method
US6754536B2 (en) * 2001-01-31 2004-06-22 Medtronic, Inc Implantable medical device affixed internally within the gastrointestinal tract
US20060069429A1 (en) * 2001-04-24 2006-03-30 Spence Paul A Tissue fastening systems and methods utilizing magnetic guidance
US7756582B2 (en) * 2001-05-01 2010-07-13 Intrapace, Inc. Gastric stimulation anchor and method
US20070162085A1 (en) * 2001-07-23 2007-07-12 Dilorenzo Biomedical, Llc Method, apparatus, surgical technique, and stimulation parameters for autonomic neuromodulation for the treatment of obesity
CA2485249A1 (en) * 2002-05-09 2003-11-20 Thomas D. Egan Gastric bypass prosthesis
US6746460B2 (en) * 2002-08-07 2004-06-08 Satiety, Inc. Intra-gastric fastening devices
US20090149871A9 (en) * 2002-11-01 2009-06-11 Jonathan Kagan Devices and methods for treating morbid obesity
US20090259236A2 (en) * 2003-07-28 2009-10-15 Baronova, Inc. Gastric retaining devices and methods
US8048169B2 (en) 2003-07-28 2011-11-01 Baronova, Inc. Pyloric valve obstructing devices and methods
US7054690B2 (en) * 2003-10-22 2006-05-30 Intrapace, Inc. Gastrointestinal stimulation device
US7699818B2 (en) * 2005-02-08 2010-04-20 Paul J. Gilbert Insertion system and methods for nasogastric tubes
US7805195B2 (en) * 2005-03-24 2010-09-28 Vanderbilt University Respiratory triggered, bilateral laryngeal stimulator to restore normal ventilation in vocal fold paralysis
US8216158B2 (en) * 2005-07-20 2012-07-10 Medtronic, Inc. Implantation of a medical device within a lumen
JP4768393B2 (ja) * 2005-10-21 2011-09-07 Nec液晶テクノロジー株式会社 液晶表示装置およびその製造方法
US8070768B2 (en) * 2006-04-19 2011-12-06 Vibrynt, Inc. Devices and methods for treatment of obesity
US7909037B2 (en) * 2006-04-20 2011-03-22 Pavad Medical Tethered airway implants and methods of using the same
US8038712B2 (en) 2006-06-29 2011-10-18 Koninklijke Philips Electronics N.V. Methods and devices for rhinoplasty and treating internal valve stenosis
CA2661191C (en) 2006-08-23 2014-12-02 Svip 2 Llc Devices and methods for altering eating behavior
US20080071230A1 (en) 2006-08-30 2008-03-20 Med-El Elektromedizinische Geraete Gmbh System, Apparatus, and Method for Facilitating Interface with Laryngeal Structures
US20080221599A1 (en) * 2007-03-06 2008-09-11 Starksen Niel F Devices, methods, and kits for gastrointestinal procedures
WO2008132745A2 (en) 2007-04-30 2008-11-06 Spatz Fgia, Inc. Non-endoscopic insertion and removal of a device
US8323300B2 (en) 2007-06-04 2012-12-04 Svip 8 Llc Tissue anchorable devices
EP2254462B1 (en) * 2007-11-12 2015-05-20 Daniel J. Dilorenzo Apparatus for programming of autonomic neuromodulation for the treatment of obesity
WO2009072115A2 (en) 2007-12-05 2009-06-11 Svip 7 Llc Devices and methods for treating sleep disordered breathing
WO2009147670A1 (en) 2008-06-03 2009-12-10 Svip 8 Llc Tissue-anchored devices

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6338977A (ja) * 1986-08-04 1988-02-19 キヤノン株式会社 画像変換装置
JP2002344608A (ja) * 2001-05-17 2002-11-29 Hitachi Kokusai Electric Inc 点字対応携帯端末
JP2004252176A (ja) * 2003-02-20 2004-09-09 Seiko Epson Corp 点字表示装置
WO2006095806A1 (ja) * 2005-03-09 2006-09-14 The University Of Tokyo 電気触覚提示装置及び電気触覚提示方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2008149347A2 (en) 2008-12-11
EP2157936A2 (en) 2010-03-03
WO2008149347A3 (en) 2010-02-25
US20100137891A1 (en) 2010-06-03
US8323300B2 (en) 2012-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8323300B2 (en) Tissue anchorable devices
US9839546B2 (en) Apparatus and methods for treatment of morbid obesity
JP5191489B2 (ja) 摂食行動を変更するデバイス及び方法
US7837669B2 (en) Devices and methods for endolumenal gastrointestinal bypass
US7846138B2 (en) Cuff and sleeve system for gastrointestinal bypass
US7794447B2 (en) Gastrointestinal sleeve device and methods for treatment of morbid obesity
US9326859B2 (en) Inflatable minimally invasive system for delivering and securing an annular implant
EP1555970B1 (en) Apparatus for treatment of morbid obesity
US20110040232A1 (en) Duodenal liner device
WO2007136468A2 (en) Devices and methods for endolumenal gastrointestinal bypass
US20140114432A1 (en) Tissue anchorable devices
US20190060098A1 (en) Artificial Sphincter and Intragastric Suspended Balloon