JP2010518292A - 可動家具部の押出器 - Google Patents

Abstract

【課題】
【解決手段】
本発明は家具本体（８）の閉端位置から可動家具部（９）を排出させる押出器（１）に関する。この押出器は、電気駆動装置によって駆動される第１押出レバー（２）と、それに機械的に連結されている第２押出レバー（３）とを備えている。第２押出レバー（３）と連動する駆動装置は、第２押出レバー（３）による可動家具部（９）への作用力を家具本体（８）の押出器（１）に伝達する。可動家具部（９）はその閉端位置では第２押出レバー（３）から離れている。

Description

本発明は可動家具部を、電気駆動装置（特に電動モータ）によって作動可能な第１押出レバーを備えた家具本体の閉端位置から排出させる押出器に関する。

特に、非常に幅広である可動家具部（特に非常に幅が広い引出部）では、汎用の押出器が一般的に家具本体の中央部に配置されている。なぜなら偏った配置では可動家具部に不適切な力が作用するからである（傾く危険性）。

汎用形態の押出器には、押出レバーに引力または押力が作用すると電気駆動装置が起動され、可動家具部がその閉端位置から排出されるようにするため、それらにタッチラッチ作動装置を搭載することが望ましい。そのような装置の作動を完全なものとし、押力誘導式の作動を可能にするためには、可動家具部がその閉端位置に存在している場合であっても、移動家具部が家具本体内へ少し動くことができる解放された空間が必要である。上述の押出器が中央に配置されることがタッチラッチ作動装置に関して問題となるのは、まさにこの非常に幅広い可動家具部の場合である。なぜなら、全てのユーザが可動家具部の中央部に対して作用力の解除に必要な力を作用させることは考えられないからである。

汎用形態の押出器がタッチラッチ作動装置を備えていようがいまいが、もし可動家具部が非常に幅広であれば、押出器が中央に配置されていることは、力のかかり具合に関して最適でさえなかった。例を挙げれば引出部の後壁であるが、可動家具部に比較的に大きな変形が生ずるのはまさに可動家具部の中央領域である。

もちろん、家具本体の両側壁近辺にそれぞれ２つの押出器を配置すれば前述の２つの問題は回避可能である。しかし残念ながらこの解決法はコスト的に望ましくはない。

よって本発明の目的は前述の問題の少なくとも１つを解決するような汎用形態の単一の押出器を開発することである。

この目的は請求項１の特徴を備えた押出器によって達成される。

第１押出レバーに機械的に連結された第２押出レバーを提供することで家具本体に２つの別々な押出器を配置する必要性は排除される。同時に、可動家具部に対する偏った解除力の作用の問題は排除される。なぜなら、請求項１による押出器においては、解除力は可動家具部の縁部に適用され、可動家具部の変形は小さいからである。

押出器がタッチラッチ作動装置を備えているとき、困難を伴うが中央位置のみで検出が可能な解除力の問題も、第１押出レバーの動きをモニターするセンサーによって第２押出レバーの動きを検出が可能であるように、第２押出レバーが第１押出レバーに機械的に連結されていれば解決可能である。

これによって両側壁付近で可動家具部に適用される解除力を検出することが可能になる。

上記の２つの実施態様が家具本体の後壁または側壁への取り付けを可能にし、運搬部への搭載を回避できることは有利である。

この機械的連結のための１つで、特に単純な実施態様は棒の形態である。

しかし理論的には、両押出レバーの機械的連結のために他の更に複雑な装置（例えばレバー装置）の利用も想定内である。

本発明は前述の実施態様の１つによる家具本体と押出器とを備えた家具も含む。ここでは第１押出レバーと第２押出レバーは家具本体の両側壁に配置される。

本発明のさらなる利点と詳細は図面および図面の説明から明らかとなるであろう。

家具の斜視図である。 後壁が外されている図１の家具の斜視図である。 図２に対応する家具の詳細斜視図である。 図２に対応する家具の詳細斜視図である。 図２に対応する家具の詳細斜視図である。 図２に対応する家具の詳細斜視図である。 図２に対応する家具の別詳細斜視図である。 図２に対応する家具の別詳細斜視図である。 本発明の押出器の詳細斜視図と中央面を通る断面図である。 本発明の押出器の詳細斜視図と中央面を通る断面図である。

図１は本発明の１実施例による家具本体５と、引出部の形態である３つの家具部９とを備えた家具８を図示する。これら家具部９は家具本体５内に移動可能に搭載されている。しかし、本発明は家具扉の形態である可動家具部においても利用できる。

図２は後壁が外され、可動家具部９が家具本体５から部分的に引き出されている状態である図１で示す家具８を図示する。

下側の２つの可動家具部９にはそれぞれ本発明の１実施例による１体の押出器１が搭載されている。最下部の可動家具部９には第１押出レバー２が側壁６に設置されており、第２押出レバー３は側壁７に設置されている。中央の可動家具部９のこの配置は正反対である。

それぞれの押出器１にはハウジング１０が提供されている。その中には電気駆動装置、駆動装置用の開ループ式または閉ループ式制御装置、歯車装置および第１押出レバーの動きを検出するセンサー（例えば回転電位差計）が収納されている。

図３と図４は図１と図２で示す家具８の詳細図である。

図５ａは本発明の第１押出レバー２を備えた押出器１を図示する。この実施例では巻込部材１２が回転式に固定された状態で棒体４に取り付けられている。巻込部材１２は棒体４の少しの回転で第１押出レバーと共に回転するように第１押出レバー２に対して設計配置されている。第２押出レバー３を動かすことで押出器１を作動解除する場合にこの構造は重要となる。

実際の利用で、もし可動家具部９が、第２押出レバー３が搭載されている家具本体の側部７の側で押されて家具本体８に押し入れられたら、その動きは棒体４によって巻込部材１２に伝達され、さらに第１押出レバー２に伝達される。第１押出レバー２は歯車１３によって回転電位差計に連結されている。回転電位差計によってこの動きが検出された後に押出器１の電気駆動装置は起動され、可動家具部９は排出される。

図５ｂは押出器１の棒体４の部材１１上への搭載を図示する。この搭載は浮動取り付け形態である。すなわち棒体４は電気駆動装置のロッキングによる妨害を受けることなく回転できる。勿論、第１押出レバー２も同様に一定量の遊びを有しており、ロッキングされることなく歯車によって少々動くことができる。このような設計形態は、例えばＡＴ４１３４７２Ｂの図１７および図に関連する明細書の説明において開示されている。よってこれ以上この構造は説明しない。

Claims (3)

1. 家具本体の閉端位置から可動家具部を排出させる押出器であって、電動モータ等の電気駆動装置によって駆動可能な第１押出レバーと、該電動駆動装置のための開ループ式または閉ループ式制御装置とを備えており、さらに第２押出レバーが提供されており、該第２押出レバーは、前記第１押出レバーとは離間した状態で該第１押出レバーに機械的に連結されており、前記電気駆動装置による前記第１押出レバーの駆動によって前記第２押出レバーも駆動され、この機械的連結によって前記第２押出レバー（３）の動きは前記第１押出レバー（２）の動きをモニターするセンサーによって検出が可能であり、その検出後に前記開ループ式または閉ループ式制御装置は前記電気駆動装置を起動させることを特徴とする押出器。
2. 第２押出レバー（３）は棒体（４）によって第１押出レバー（２）に連結されていることを特徴とする請求項１記載の押出器。
3. 家具本体と、請求項１または２に記載の押出器とを備えた家具であって、第１押出レバー（２）と第２押出レバー（３）は家具本体（５）の両側壁（６、７）にそれぞれ配置されていることを特徴とする家具。

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