JP2010515238A - 導電性または半導電性有機材料を有する電圧で切替可能な誘電体 - Google Patents

導電性または半導電性有機材料を有する電圧で切替可能な誘電体 Download PDF

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Abstract

1つ以上の実施の形態が、(i)導電性または半導電性である有機材料、および(ii)この有機材料以外の導体および/または半導体粒子、を含む組成物を提供する。この有機材料および導体および/または半導体粒子は組み合わされて、その組成物に(i)固有の電圧レベルを超える電圧の印加されない状態で誘電性であり、(ii)その固有の電圧レベルを超える電圧の印加により導電性である特徴を付与する。
【選択図】図3A

Description

関連出願の説明
本出願は、「Voltage Switchable Dielectric Material With Reduced Metal Loading」と題する、2006年7月29日に出願された米国仮特許出願第60/820786号の優先権を主張するものであり、上述した出願をここに完全に引用する。
本出願はまた、「Voltage Switchable Device and Dielectric Material With High Current Carrying Capacity and a Process for Electroplating the Same」と題する、2006年9月24日に出願された米国仮特許出願第60/826746号の優先権も主張するものであり、上述した出願をここに完全に引用する。
本出願はまた、「Binders for Voltage Switchable Dielectric Materials」と題する、2007年7月11日に出願された米国仮特許出願第60/949179号の優先権も主張するものであり、上述した出願をここにその全て引用する。
本出願はまた、「RFID Tag Using Voltage Switchable Dielectric Material」と題する、2005年11月22日に出願された米国仮特許出願第60/739725号の優先権を主張し、かつ「Light Emitting Devices with ESD Characteristics」と題する、2005年11月30日に出願された米国仮特許出願第60/740961号の優先権を主張する、「Light Emitting Device Using Voltage Switchable Dielectric Material」と題する、2006年11月21日に出願された米国特許出願第11/562289号の一部継続出願であり、上述した優先権の出願の全てをここに完全に引用する。
本出願はまた、「RFID Tag Using Voltage Switchable Dielectric Material」と題する、2005年11月22日に出願された米国仮特許出願第60/739725号の優先権を主張し、かつ「Light Emitting Devices with ESD Characteristics」と題する、2005年11月30日に出願された米国仮特許出願第60/740961号の優先権を主張する、「Wireless Communication Device Using Voltage Switchable Dielectric Material」と題する、2006年11月21日に出願された米国特許出願第11/562222号の一部継続出願であり、上述した優先権の出願の全てをここに完全に引用する。
本出願は、現在放棄されている、1999年11月10日に出願された米国特許出願第09/437882号の継続出願であり、かつ1999年8月27日に出願された米国仮特許出願第60/151188号の優先権を主張する、「Current Carrying Structure Using Voltage Switchable Dielectric Material」と題する、2004年9月28日に発行された米国特許第6797145号の一部継続出願であり、上述した優先権の出願の全てをここに完全に引用する。
開示された実施の形態は、広く、電子デバイスの分野に関し、より詳しくは、電圧で切替可能な誘電体(VSD)材料を含むデバイスに関する。
電圧で切替可能な誘電体(Voltage switchable dielectric)(VSD)材料には、増加の一途をたどる用途がある。その用途としては、過渡電圧および静電放電(ESD)事象に対処するための、例えば、プリント回路基板およびデバイスパッケージへの使用が挙げられる。
従来のVSD材料には様々な種類が存在する。電圧で切替可能な誘電体材料の例が、特許文献1から9などの文献に記載されている。VSD材料は、SURGX社(SURGX CORPORATION)(リトルフューズ社(Littlefuse, Inc.)に所有されている)により製造される「SURGX」材料であっても差し支えない。
米国特許第4977357号明細書 米国特許第5068634号明細書 米国特許第5099380号明細書 米国特許第5142263号明細書 米国特許第5189387号明細書 米国特許第5248517号明細書 米国特許第5807509号明細書 国際公開第97/02924号パンフレット 国際公開第97/26665号パンフレット
VSD材料には多くの利用法と用途があるが、この材料の従来の組成物には多くの欠点があった。典型的な従来のVSD材料は、脆く、スクラッチや他の表面損傷を受けやすく、接着強さが不足しており、高度の熱膨張を有する。
本発明は、これらの欠点を克服した電圧で切替可能な誘電体(VSD)材料を含むデバイスに関する。
本発明の実施の形態によるVSD材料を配合するプロセスに用いられる成分を示すブロック図 本発明の実施の形態の下での有機材料を有するVSD材料の組成物を配合するプロセスを示す流れ図 本発明の1つ以上の実施の形態により配合されたVSD材料の断面図 図3Aなどに記載されたような実施の形態によるVSD材料のクランプ電圧およびトリガー電圧の基本的な電気的性質を示すグラフ 本発明の実施の形態の下での、電圧事象の発生に応答したVSD材料の実施例の電流に対する電圧性能を示すグラフ 本発明の実施の形態の下での、電圧事象の発生に応答したVSD材料の異なる実施例の電流に対する電圧性能を示すグラフ 本発明の実施の形態の下での、電圧事象の発生に応答したVSD材料の異なる実施例の電流に対する電圧性能を示すグラフ 本発明の実施の形態の下で、VSD材料に、導体または半導体を被覆する有機材料を含ませる別のプロセスを示す流れ図 本発明の実施の形態の下で、金属/無機導体または半導体の表面を被覆する有機材料の塗布が、粒子の添加量をどのように減少できるかを示す概略図 本発明の実施の形態の下で、金属/無機導体または半導体の表面を被覆する有機材料の塗布が、粒子の添加量をどのように減少できるかを示す概略図 本発明の実施の形態による、VSD材料の充填剤内にナノスケールで分布した有機充填剤の効果を反映する、有機充填剤の比較的まとまりのない分布を示す概略図 本発明の実施の形態の下での、有機成分を有するVSD材料(「有機VSD」)により構成された基板デバイスの構成を示す断面図 本発明の実施の形態の下での、有機成分を有するVSD材料(「有機VSD」)により構成された基板デバイスの異なる構成を示す断面図 図1〜5Cに記載された実施の形態のいずれかによる有機VSD材料を用いた電気メッキプロセスを示す流れ図 ここに記載された実施の形態によるVSD材料が与えられる電子デバイスを単純化して示す概略図
ここに記載された実施の形態は、有機導電性または半導電性材料を含有するVSD材料の組成物を含むデバイスを提供する。ここに記載したように、有機導電性または半導電性材料を使用することにより、従来のVSD配合物により提供されていない改善されたまたは所望の特徴をいくつか有するVSD材料を配合することができる。
したがって、1つ以上の実施の形態は、例えば、以下の内の1つ以上を含む利点を有するVSD材料の配合物を含む、組み込んだまたは他の様式で提供するデバイスを提供する:従来のVSD材料と比較して、(i)高い圧縮強度、引掻き抵抗性および非脆性の固有の性質を含む改善された機械的性質を有する、(ii)改善された熱的性質を有する、(iii)高い接着強さを有する、(iv)銅に付着する良好な能力を有する、または(v)低い程度の熱膨張を有する。
そのようなデバイス上のVSD配合物に関して、1つ以上の実施の形態は、(i)導電性または半導電性である有機材料、および(ii)この有機材料以外の導体および/または半導体粒子を含む組成物を提供する。この導電性/半導電性有機材料は、溶媒可溶性、またはVSD材料の組成物内で分散性であってもよい。有機材料および導体および/または半導体粒子は組み合わされて、その組成物に、(i)固有の電圧レベルを超える電圧が印加されない状態で誘電性であること、および(ii)その固有の電圧レベルを超える電圧が印加された状態で導電性であること、を含む、VSD材料の電気的特徴が付与される。
ここに記載した実施の形態によれば、有機導電性/半導電性材料は、VSD混合物の結合剤中に均一に混合される。ある実施の形態において、その混合物はナノスケールで分散されており、有機導電性/半導電性材料を含む粒子が少なくとも1つの寸法(例えば、断面)においてナノスケールであり、体積中に全体に分散した量からなる相当な数の粒子が個々に離散している(共に密集または凝固しないように)。
さらにまた、1つ以上の実施の形態は、カーボン・ナノチューブを有するVSD材料を含む。ある実施の形態において、VSD材料の結合剤は、ナノスケールで分布するように、実質的に均一に混合されたカーボン・ナノチューブを含む。
別の実施の形態において、電圧で切替可能な誘電体材料を形成する方法が提供される。(i)誘電性である結合剤、(ii)金属および/または無機の導体または半導体粒子、および(iii)導電性または半導電性有機材料を含有する混合物を形成する。この混合物を形成する際に、結合剤、金属および/または無機の導体または半導体粒子、および有機材料の各々が所定の量で用いられる。その混合物は、硬化したときに、(i)固有の電圧を超える電圧の印加されない状態で誘電性であり、(ii)その固有の電圧を超える電圧の印加された状態で導電性である。次いで、この混合物を硬化させて、VSD材料を形成してもよい。
記載したような実施の形態に関して、固有の電圧は、回路またはデバイスの動作電圧レベルを数倍超えた値の範囲に及んでもよい。そのような電圧レベルは、静電放電により生じるような過渡条件の程度のものであってよいが、実施の形態には、計画された電気的事象の使用を含んでよい。さらに、1つ以上の実施の形態では、固有の電圧を超える電圧の印加されない状態で、材料は、前記結合剤と似たように挙動する。
さらにまた、実施の形態は、上述したプロセスまたは方法から形成されたVSD材料を提供する。
さらにまた、ここに記載された実施の形態のいずれかによるVSD材料を含む電子デバイスが提供される。そのような電子デバイスとしては、プリント回路基板、半導体パッケージ、個別素子、発光ダイオード(LED)、および無線(RF)コンポーネントなどの基板デバイスが挙げられる。
ある実施の形態において、有機材料はフラーレンである。1つの実施の形態によれば、有機材料は、単層または多層のカーボン・ナノチューブである。
ここに用いたように、「電圧で切替可能な材料」または「VSD材料」は、その材料の固有の電圧レベルを超える電圧が材料に印加されない限り、誘電性すなわち非導電性であるという特徴を有する任意の組成物、または組成物の組合せであり、印加された場合には、その材料は導電性になる。それゆえ、VSD材料は、その固有のレベルを超える電圧(例えば、ESD事象により与えられるような)が材料が印加されない限り、誘電性であり、印加された場合には、VSD材料は導電性である。VSD材料は、非線形抵抗材料と見なされる任意の材料として特徴付けることができる。
VSD材料は、記載したように電気的特徴を示しながら、その組成物において非層状であり、均一であると特徴付けてもよい。
さらにまた、ある実施の形態は、VSD材料が、導体または半導体粒子と一部混合された結合剤を含む材料として特徴付けられる。固有の電圧レベルを超えた電圧が印加されない状態で、その材料は全体として、結合剤の誘電特徴を適応する。その固有のレベルを超えた電圧を印加すると、材料は全体として、導電特徴を適応する。
一般に、VSD材料の固有の電圧は、ボルト/長さ(例えば、5ミル(約0.127mm)当たり)で測定される。1つ以上の実施の形態では、VSD材料は、動作回路の電圧レベルを超える固有の電圧レベルを有する。
図1は、本発明の実施の形態による、VSD材料を配合するプロセスに用いられる成分を示すブロック図である。ある実施の形態によれば、導電性または半導電性有機材料(「有機材料」)110を導体(および/または)半導体粒子120と組み合わせて、VSD材料140を形成する。随意的な添加剤として、絶縁体粒子を導体/半導体粒子120と組み合わせてもよい。ある実施の形態において、有機材料110を、非有機の導体/半導体粒子120と組み合わせる。結合剤130を有機材料110および導体粒子と組み合わせて、VSD材料140を形成してもよい。VSD配合プロセス150を用いて、VSD材料140の様々な成分を組み合わせてもよい。VSD材料を有機材料と組み合わせる配合プロセスを、例えば、図2の実施の形態に関して、以下に説明する。
ある実施の形態において、結合剤130は、導電性/半導電性有機材料110および導体/半導体粒子120を保持する結合剤である。ある実施の形態において、有機材料110はナノスケール粒子として分散される。有機材料110は、分散されたナノスケール粒子として、ナノスケールであり、付着したり凝集したりするよりもむしろ、互いから個々に離散している粒子を含む。配合プロセス150により、結合剤130内に粒子が均一に分散されるであろう。
図1の実施の形態において、有機材料は、分散したフラーレンである。ここに記載された1つ以上の実施の形態に使用するのに適したフラーレンの例としては、バッキーボール(Buckyball)と称されることもある、C60またはC70フラーレン112が挙げられる。そのようなフラーレンは、共有結合した化学基または化学部分を提供するために、官能化してもよい。別の実施の形態において、円柱形フラーレンであるカーボン・ナノチューブ114を用いてもよい。カーボン・ナノチューブ114は、単層または多層いずれの種のものであってもよい。さらにまた、1つ以上の実施の形態は、カーボン・ナノチューブを含む、異なる種類のフラーレンの組合せから形成される量が検討される。
代わりまたは変種として、別の実施の形態は、純粋な炭素化合物(図1に示されたもの以外)の形態にある導電性または半導電性有機材料を提供する。例えば、導電性または半導電性有機材料は、カーボングラファイト、炭素繊維、またはダイヤモンド粉末の内の1つに相当してよい。
1つ以上の実施の形態によれば、配合プロセス150に使用される他の成分としては、溶媒および触媒が挙げられる。溶媒は、粒子を離散させるために結合剤130に加えてよい。混合プロセスを用いて、離散した粒子の間隔を均一にあけてもよい。ある実施の形態において、混合プロセスの結果は、組成物が、粒子をナノスケールで分散させるように均一に混合されていることである。それゆえ、カーボン・ナノチューブなどの粒子が、材料中に個々に離散され、比較的均一に分布されているであろう。ナノスケールの分散を達成するために、1つ以上の実施の形態は、数時間以上続く期間に亘り、超音波撹拌機および最新式の混合装置(例えば、ロータ・ステータ式ミキサ、ボールミル粉砕機、ミニミル粉砕機および他の高剪断混合技術)の使用を提供する。一度混合されたら、得られた混合物は、硬化または乾燥してもよい。
ナノスケールで分布した粒子の使用に代わりまたはそれに加え、1つ以上の実施の形態は、溶媒可溶性の導電性/半導電性有機材料110を提供する。ある実施の形態において、導電性/半導電性有機材料110を結合剤に加え、溶媒と混合する。乾燥プロセス中に、溶媒が除去されて、硬化材料中に均一に混合されたままの導電性/半導電性有機材料110が残る。溶媒可溶性材料の一例は、ポリ−3−ヘキシルチオフェンである。溶媒はトルエンであってもよい。配合プロセス150における硬化工程の結果として、ポリ−3−ヘキシルチオフェンはVSD材料140中に残る。
それゆえ、フラーレンの代わりとしてまたはそれに加え、本発明の実施の形態により、VSD材料に使用するのに、数多くの他の種類の導電性/半導電性有機材料が考えられる。これらの例としては、ポリ−3−ヘキシルチオフェン(上述の)、ポリチオフェン、ポリアセチレン、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)ポリ(スチレンスルホネート)、ペンタセン、(8−ヒドロキシキノリノラート)アルミニウム(III)、N,N’−ジ[(ナフタレニル)−N,N’ジフェニル]−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン[NPD]、導電性カーボングラファイトまたは炭素繊維、ダイヤモンド粉末、および導電性ポリマーが挙げられる。
それゆえ、記載された実施の形態の代わりにまたはその変種として、有機材料は、溶媒可溶性である化合物に対応してもよい。
別の実施の形態によれば、他の種類の導電性または半導電性有機材料を用いてもよい。これらの例としては、導電性/半導電性モノマー、オリゴマー、およびポリマーが挙げられる。分類すれば、導電性または半導電性有機材料は、チオフェン(ポリ−3−ヘキシルチオフェンまたはポリチオフェンなどの)、アニリン、フェニレン、ビニレン、フルオレン、ナフタレン、ピロール、アセチレン、カルバゾール、ピロリドン、シアノ材料、アントラセン、ペンタセン、ルブレン、ペリレン、またはオキサジアゾールのモノマー、オリゴマー、およびポリマーの変種に対応するであろう。さらにまた、導電性または半導電性有機材料は、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(スチレンスルホネート)、(8−ヒドロキシキノリノラート)アルミニウム(III)、N,N’−ビス(3−メチルフェニル−N,N’−ジフェニルベンジジン)[TPD]、N,N’−ジ[(ナフタレニル)−N,N’ジフェニル]−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン[NPD]に対応してよい。
導体/半導体粒子120は、導体または半導体に対応してもよい。1つ以上の実施の形態は、シリコン、炭化ケイ素、または二酸化チタン、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、酸化ニッケル、酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化ビスマス、酸化セリウム、酸化鉄、酸化物と、金属窒化物と、金属炭化物と、金属ホウ化物と、金属硫化物とからなる群より選択される金属および/または錯塩、またはそれらの組合せを含む無機半導体粒子の使用を提供する。
結合剤130は様々な種類のものであってよい。結合剤130は、導電性/半導電性有機材料110および導体/半導体粒子120を保持する結合剤の形態で提供されるであろう。異なる実施の形態によれば、結合剤130は、シリコーンポリマー、エポキシ、ポリイミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホン、ゾルゲル材料、およびセラマーからなる群より選択される材料から形成される。1つ以上の実施の形態によれば、結合剤130は、有機材料110および導体/半導体粒子120、並びにVSD材料140を構成する他の粒子または化合物を懸濁および/または保持する結合剤である。さらに、結合剤130は、溶媒およびここに具体的に記載されていない他の要素を含んでもよい。
有機材料によるVSDの配合
大雑把に、実施の形態は、体積百分率で、5〜99%の結合剤、0〜70%の導体、0〜90%の半導体、および0.01〜95%の導電性または半導電性有機材料を含むVSD材料の使用を提供する。1つ以上の実施の形態は、体積百分率で、20〜80%の結合剤、10〜50%の導体、0〜70%の半導体、および導電性または半導電性であり、かつ0.01〜40%の範囲にある組成物の体積を有する有機材料を含むVSD材料の使用を提供する。さらにまた、ある実施の形態は、体積百分率で、30〜70%の結合剤、15〜45%の導体、0〜50%の半導体、および導電性または半導電性であり、かつ0.01〜40%の範囲にある組成物の体積を有する有機材料を含むVSD材料の使用を提供する。結合剤の例としては、シリコーンポリマー、エポキシ、ポリイミド、フェノール樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホン、ゾルゲル材料、セラマーおよび無機ポリマーが挙げられる。導体の例としては、銅、アルミニウム、チタン、ニッケル、ステンレス鋼、クロムおよび他の合金などの金属が挙げられる。半導体の例としては、有機と無機両方の半導体が挙げられる。いくつかの無機半導体の例としては、シリコン、炭化ケイ素、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、酸化ニッケル、酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化ビスマス、および酸化鉄が挙げられる。有機半導体の例としては、ポリ−3−ヘキシルチオフェン、ペンタセン、ペリレン(またはその誘導体)、カーボン・ナノチューブ、C60フラーレンおよびダイヤモンドが挙げられる。VSD材料の特別な用途に最もよく合う機械的性質および電気的性質について、特定の配合物および組成物が選択されるであろう。
図2は、本発明のある実施の形態による、有機材料を有するVSD材料の組成物を配合するプロセスを示している。最初に、工程210において、導電性および半導電性有機粒子(または代わりに溶媒可溶物)を有する樹脂混合物を形成する。樹脂混合物は、配合が完了したときに、VSD材料の結合剤として機能を果たすであろう。ある実施の形態において、有機材料はカーボン・ナノチューブに対応してよい。混合物に加えられる有機材料の量は、配合されたVSD材料中の有機材料の所望の体積または質量百分率に応じて、様々であってよい。カーボン・ナノチューブが用いられるある実施の形態において、樹脂に加えられるカーボン・ナノチューブの量の結果として、カーボン・ナノチューブが全体の組成の10質量%未満、より具体的には、配合されたVSD材料の0.01%および10%の間の百分率を有することとなる。より一般には、樹脂に加えられる有機材料の量は、混合物の浸透閾値(percolation threshold)未満である配合済みVSD材料の質量百分率を有する有機材料の使用に基づくであろう。
工程220において、混合物に金属および/または無機導体/半導体を加える。図1の実施の形態に関して記載したように、多くの種類の導体または半導体を用いてよい。複数の種類の導体/半導体粒子を加えてもよい。ある実施の形態において、二酸化チタン(TiO2)が、追加の導体粒子と共に、主な種類(の内の1つ)の導体/半導体粒子として用いられる。追加の硬化剤および触媒成分および絶縁体粒子を混合物に加えてもよい。
工程230において、所定の期間に亘り混合プロセスを行ってもよい。ある実施の形態において、混合プロセスは、数分から数時間に及ぶ期間に亘り、超音波撹拌機を含む混合装置により行われる。
工程240において、混合物を所望の標的に施す。例えば、特定のデバイスの2つの所定の電極間の5ミル(約0.127mm)の間隔に亘り、混合物を施してよい。標的位置で、混合物はVSD材料に硬化する。
図1の実施の形態に関して記載したように、得られたVSD材料には、従来のVSD材料よりも改善された機械的性質が数多くある。例えば、得られるであろう他の改善の中でも、記載されたような実施の形態により配合されたVSD材料は、良好な圧縮強度を有し、金属(特に銅)に良好に付着し、および/または良好な審美的性質を有するであろう。
具体例の配合および組成物
ここに記載した実施の形態による化合物は以下のように配合される:カーボン・ナノチューブ(CNT)などの有機材料を適切な樹脂混合物に加える。ある実施の形態において、樹脂混合物は、Epon 828およびシランカップリング剤を含有する。NMP(N−メチル−2ピロリドン)を樹脂混合物に加えてもよい。その後、導体または半導体粒子を混合物に加えてよい。ある実施の形態において、二酸化チタンを、窒化チタン、二ホウ化チタン、硬化性化合物または硬化剤、および触媒と共に、樹脂に混合する。混合物は、例えば、超音波と共にロータ・ステータ式ミキサを用いて、数時間(例えば8時間)も続く混合期間に亘り均一に混合してもよい。この混合期間に、NMPを必要に応じて加えてよい。得られた混合物は、#50巻線ロッドを用いてコーティングとして施しても、所望の標的にスクリーン印刷してもよい。ある実施の形態において、コーティングは、2つの電極間の5ミル(約0.127mm)の間隙に亘り施される。その後、様々な硬化プロセスを行ってよい。硬化プロセスの1つは、75℃で10分間、125℃での10分間、175℃での45分間、および187℃での30分間の硬化を含む。
特別な配合は、設計の基準および用途に基づいて様々であってよい。カーボン・ナノチューブが有機材料110に用いられる配合物の一例としては以下が挙げられる:
Figure 2010515238
カーボン・ナノチューブには、アスペクト比の高い有機充填剤であるという利点がある。長さまたはアスペクト比は、材料の切替電圧などの所望の性質を達成するために様々であってよい。
図3Aは、デバイス302上に設けられたVSD材料の断面図であり、ここで、VSD材料は、本発明の1つ以上の実施の形態にしたがって配合されている。ある実施の形態において、VSD材料300の厚さまたは層は、金属粒子310、結合剤315、およびカーボン・ナノチューブ320の基礎成分を含む。カーボン・ナノチューブ320の代わりまたは追加として、C60またはC70フラーレン(官能化されていても、いなくてもよい)などの他の有機材料を用いてもよい。その上、有機導体および半導体を使用すると、電子供与体または電子受容体分子を使用する能力が与えられる。
しかしながら、実施の形態により、カーボン・ナノチューブは長さ対幅比がかなり大きいことが認識される。この寸法的性質により、カーボン・ナノチューブは、固有の電圧を超える過渡電圧の発生において、結合剤が電子を導体粒子から導体粒子に送る能力を向上させることができる。このようにして、カーボン・ナノチューブは、VSD材料中に存在する金属添加量を減少させることができる。金属添加量を減少させることによって、その層の物理的特徴が改善されるであろう。例えば、1つ以上の他の実施の形態について述べたように、金属添加量を減少させると、VSD材料300の脆さが減少する。
さらに、図3Aの実施の形態は、VSD材料の層に関して粒状形態にある有機材料を示しているが、1つ以上の実施の形態では、結合剤315内に溶媒可溶性の有機材料の使用も考えられる。
図2の実施の形態に記載されたように、VSD材料300は、デバイス302の標的位置上に混合物として堆積させることにより、デバイス302上に形成してもよい。その標的位置は、第1と第2の電極322,324の間のスパン312に対応してよい。1つ以上の実施の形態によれば、スパン312は、プリント回路基板などの用途について、約(すなわち、60%以内)3.0ミル(約0.076mm)、5.0ミル(約0.127mm)、または7.5ミル(約0.191mm)である。しかしながら、スパン312の正確な距離は、設計仕様に基づいて様々であってよい(例えば、間隙の距離は、プリント回路基板用途について2〜10ミル(約0.051〜0.254mm)に及んでよい)。さらに、半導体パッケージなどのいくつかの用途では、例えば、ずっと小さな間隙距離を用いてもよい。間隙にVSD材料を施用することにより、VSD材料の固有の電圧を超える過渡電圧から生じる電流に対処することができる。
デバイス302は、多くの種類の電気デバイスのいずれに対応するものであってもよい。ある実施の形態において、デバイス302は、プリント回路基板の一部として実施される。例えば、VSD材料300は、基板の表面上の厚さとして、または基板の厚さ内に設けてもよい。デバイス302は、半導体パッケージの一部として、または個別素子として設けてもよい。
あるいは、デバイス302は、例えば、発光ダイオード、無線タグまたはデバイス、または半導体パッケージに使用してもよい。
他の実施の形態について記載したように、VSD材料は、デバイスの標的位置に施されたときに、固有の(またはトリガー)電圧、クランプ電圧、漏れ電流および通電容量などの電気的性質により特徴付けられる。ここに記載された実施の形態は、本出願の他の場所に記載されたいくつかの所望の機械的性質を維持しながら、記載されたような電気的性質の調節を可能にする混合物に導電性または半導電性有機材料を使用することを提供する。
図3Bは、図3Aおよび本出願の他の場所に記載されたような実施の形態による、VSD材料に関するクランプ電圧およびトリガー電圧の基本的な電気的性質のグラフを示している。一般に、固有のまたはトリガー電圧は、VSD材料がそれによってオンになるまたは導電性になる電圧レベル(単位長さ当たりで変動するであろう)である。クランプ電圧は、典型的に、トリガー電圧未満であり、VSD材料をオンの状態に維持するのに必要な電圧である。VSD材料が2つ以上の電極間に設けられたある場合には、トリガー電圧およびクランプ電圧は、VSD材料自体に亘り出力として測定される。それゆえ、VSD材料のオン状態は、停電(break down)閾値エネルギーまたは時間未満の期間に亘り、クランプ電圧より高い入力電圧レベルを維持することによって、維持されるであろう。使用に際して、トリガー電圧および/またはクランプ電圧は、スパイクされた、パルスにされた、整形されたまたはいくつかのパルスに亘り変調された入力信号の結果として変動するであろう。
実施の形態ではさらに、興味深いある別の電気的性質として、デバイスの動作電圧により電流を測定することによって決定されるオフ状態の抵抗が挙げられることが認識される。オフ状態の抵抗は、漏れ電流に対応するであろう。VSD材料がオンとオフにされた前後と比較したオフ状態の抵抗の変化は、VSD材料の性能の低下を示唆する。ほとんどの場合、これは、最小にすべきである。
さらにまた、別の電気的性質は、オンにされ、次いでオフにされた後に材料がそれ自体を維持する能力として測定される通電容量に対応するであろう。
表1と表2には、ここに記載された1つ以上の実施の形態によるカーボン・ナノチューブにより構成されたVSD材料を含むVSD材料のいくつかの例が記載されている。表1および表2の各々には、上述した組成物によるVSD材料の使用から得られる、クランプ電圧およびトリガー電圧により定量化された、一般的に測定された電気的性質(電気的性質のデータが決定される様式および/または入力信号の形態の間に相違がないことを意味する)が列記されている。
Figure 2010515238
Figure 2010515238
表1に関して、具体例1は、他の具体例と比較するための基準であるVSD材料の組成を与える。具体例1において、VSD材料には、導電性または半導電性有機材料は用いられていない。さらに、VSD材料には、比較的多く金属が添加されている。具体例2は、具体例1と同様の組成を示しているが、カーボン・ナノチューブが導入されている。その結果、トリガー電圧とクランプ電圧が減少している。トリガー電圧およびクランプ電圧は、ニッケルを所定(一定)量で添加した状態でカーボン・ナノチューブを加えることにより、減少するであろう。
具体例3も、有機導電性/半導電性材料を含まないVSD材料を示しており、一方で、具体例4は、カーボン・ナノチューブを混合物に含ませる効果を示している。トリガー電圧およびクランプ電圧の劇的な減少が示されている。具体例3および具体例4に関して、両方の組成は、所望の機械的性質、並びにオフ状態の抵抗および通電容量の特徴(いずれもチャートには示されていない)を有する組成を示している。しかしながら、具体例3のクランプ電圧およびトリガー電圧の値は、カーボン・ナノチューブを含まない組成物では、オンにして、オンを維持することが難しいことを示している。それゆえ、トリガー電圧およびクランプ電圧が異常に高いと、その組成物の有用性が減少してしまう。
具体例5および6は、カーボン・ナノチューブと共に有機半導体の使用を示している。具体例5において、有機半導体はイミダゾールジカルボニトリルである。具体例6において、有機半導体はメチルアミノアントラセンである。
具体例7〜10は、VSD材料の様々な組合せを示している。具体例8は、有機半導体(セキシチオフェン)およびカーボン・ナノチューブの使用を示している。具体例10は、異なるVSD材料の多数のタイプのカーボン・ナノチューブを有するVSD材料を示しており、本発明の実施の形態による、導電性または半導電性有機材料の使用による様々な効果を示している。
図3C〜3Eに示された性能図は、パルス電圧入力を想定している。この性能図は、以下の表に提供された具体例に言及されている。
Figure 2010515238
図3Cは、具体例11により示された、VSD材料の結合剤中に比較的多量の濃度のカーボン・ナノチューブを有するVSD材料の性能図を示す図である。図3Cの図に示されるように、500〜1000ボルトの範囲の最初の電圧事象372の発生の結果として、通電するように、材料がオンにされる。最初の事象からデバイスをオフにした後の第2の電圧事象374の印加により、比較的同じ電圧レベルで、材料において最初の事象372が通電するのと同様の効果が生じる。デバイスを2回目にオフにした後の第3の電圧事象376が発生すると、VSD材料中に運ばれるアンペア数において最初の2回の発生と同様の結果となる。それゆえ、図3Cは、VSD材料が、オンとオフの2回の切替え後にも効果的なままであるという点で、具体例11の組成のVSD材料が、比較的大きい通電容量を有することを示している。
図3Dは、導電性または半導電性有機材料を含有しないVSD組成物である、具体例12に関連する。このVSD材料は最初の電圧事象382において効果的であるが、その後の第2の電圧事象384が生じたときに、検出できる非線形挙動(すなわち、ターンオン電圧)がない。
図3Eは、カーボン・ナノチューブが少ない具体例13に関連する。そのような導電性/半導電性有機材料をわずかに添加すると、第1の電圧事象392のアンペア数および第2の電圧事象394の小さい(が存在する)アンペア数により示されるように、VSD材料の通電容量が改善される。
被覆された導体または半導体粒子
1つ以上の実施の形態は、金属粒子の外面の被覆されたかまたは他の様式で組み合わされた導電性または半導電性微小充填剤の使用を含むVSD材料の配合を含む。そのような配合により、金属粒子のサイズおよび/またはそうしなければ金属粒子により占められるであろう体積をさらに減少させることができる。そのような減少により、他の実施の形態に記載されたような様式で、VSD材料の全体の物理的性質が改善されるであろう。
以下に記載するように、1つ以上の実施の形態は、金属または他の無機導電性要素を被覆または結合する微小充填剤としての導電性有機材料の使用を提供する。無機/金属粒子を有機粒子で被覆する目的の1つは、使用にあたって金属粒子の体積を減少させながら、VSD材料の結合剤中の有効な導電性材料の全体の体積を一般に維持することにある。
図4は、本発明の実施の形態の下で、VSD材料を配合できるより詳しいプロセスを示している。工程410によれば、VSD材料のために結合剤中に添加すべき導電性(または半導電性)要素を最初に調製する。この工程は、有機材料(例えば、カーボン・ナノチューブ)を、最終混合物が硬化されたときに所望の効果を生じるように被覆すべき粒子と組み合わせる工程を含んでもよい。
ある実施の形態において、金属粒子と金属酸化物粒子について、別々の調製工程が行われる。ある実施の形態においては、工程410は、アルミニウム粉末およびアルミナ粉末を濾過する副工程を含んでもよい。次いで、粉末セットの各々を有機導体で被覆して、導電性/半導電性要素を形成する。ある実施の形態において、アルミニウムについて、以下のプロセスを用いてもよい:(i)アルミニウム(有機溶媒中に分散された)1グラム当たり1〜2ミリモルのシランを加え、(ii)超音波アプリケータを用いて、粒子を分布させ、(iii)撹拌により24時間反応させ、(iv)Cab−O−Silまたは有機導体を溶液中に計り取り、(v)Cab−O−Silおよび/または有機導体混合物に適切な溶媒を加え、(vi)アルミニウムの分散体にCab−O−Silおよび/または有機導体を加え、(vii)30〜50℃で一晩乾燥させる。
同様に、アルミナに以下のプロセスを用いてもよい:(i)アルミナ(有機溶媒中に分散された)の1グラム当たり1〜2ミリモルのシランを加え、(ii)超音波アプリケータを用いて、粒子を分布させ、(iii)撹拌により24時間反応させ、(iv)Cab−O−Silおよび/または有機導体を溶液中に計り取り、(v)アルミナの分散体にCab−O−Silおよび/または有機導体を加え、(vi)30〜50℃で一晩乾燥させる。
ある実施の形態によれば、導電性要素の被覆または調製に、カーボン・ナノチューブを用いてもよい。カーボン・ナノチューブは、粒子の導電長さ(conductive length)を延ばすと同時に、必要な金属の全体の体積を減少させるように、金属粒子と結合したときに、直立するようにバイアスされてもよい。これは、VSD材料内に導体を形成すべき金属粒子の外面に化学反応剤を配置することにより行ってもよい。ある実施の形態において、金属粒子を、カーボン・ナノチューブの長手方向の端部に配置された別の化学物質と反応性の化学物質で処理してもよい。金属粒子は、例えば、シランカップリング剤により処理してもよい。カーボン・ナノチューブの端部を反応剤で処理して、カーボン・ナノチューブの金属粒子の表面への端と端を接した結合を可能にしてもよい。
工程420において、混合物を調製する。結合剤は、適切な溶媒中に溶解させてもよい。多かれ少なかれ溶媒を加えることによって、所望の粘度が達成されるであろう。導電性要素(または工程410からの半導電性要素)を結合剤に加える。溶液を混合して、均一な分布を形成してもよい。次いで、適切な硬化剤を加えてもよい。
工程430において、工程420からの溶液を、標的用途(すなわち、基板、または個別要素または発光ダイオードまたは有機LED)上に適応し、または設け、次いで、加熱して、または硬化させて、固体のVSD材料を形成する。加熱前に、VSD材料の特定の用途のために、VSD材料を成形または被覆してもよい。金属または無機導体/半導体を有機材料で被覆したVSD材料には、様々な用途がある。
図5Aおよび図5Bは、金属/無機導体または半導体の表面を被覆するまたはその表面に結合させるための有機材料の塗布が、本発明の実施の形態の下で、そのような粒子の添加量をどのように減少できるかを示している。図5Aは、VSD材料の結合剤中の導体および/または半導体粒子が、どのようにカーボン・ナノチューブで表面被覆できるかの単純化された図である。導電性要素500が、金属粒子510および金属酸化物または他の随意的な無機半導体粒子520を含有するのが示されている。金属粒子510は、直径d1により表される寸法を有し、一方で、金属酸化物粒子520は、d2により表される寸法を有する。図5Aにより示される実施の形態において、導電性有機充填剤530(例えば、カーボン・ナノチューブ)が、それぞれの粒子510,520の外面に結合または化合されている。結合した有機充填剤530は導電性または半導電性であるので、その効果は、VSD材料の結合剤中のそれらの粒子の体積を増加させずに、粒子510,520のサイズを増加させることにある。有機充填剤が存在することにより、固有の電圧を超える電圧が生じたときに、電気伝導、または電子のホッピングまたは分子から分子への通り抜け(tunneling)が可能になる。導電性要素500は、実際に、導電性要素500が、固有の電圧が超えられたときに集団で導電性であるという性質を有するであろうという点で、半導電性であろう。
図5Bにおいて、有機材料が加えられていない従来のVSD材料が示されている。固有の電圧を超える電圧が印加されたときに電荷を通すために、金属粒子が比較的接近して間隔があけられている。より接近して間隔があけられている導体の結果として、デバイスを導体状態に切り替えられるようにするために、より多くの金属添加が必要である。図5Aに示されたような実施の形態と比較して、図5Bに示されるような従来の手法の下では、粒子510,520はガラス粒子の空間(例えば、Cab−O−Sil)により間隔があけられており、図5Aに示されたような実施の形態では、導電性であり、所望の物理的性質を有し、金属を適切に置替するための寸法を有する導電性充填剤530で金属の体積を置替している。
図5Cは、有機充填剤(例えば、カーボン・ナノチューブ)の比較的まとまりのない分布を示しており、有機充填剤が、ナノスケールで均一に分散されたときに、図5Aの単純化された図から望まれる結果と類似した結果をどのように本質的に生成するかを示している。図5Cは、一定の比率で拡大されておらず、図5Cの説明は、図3または本出願の他の場所に示され、記載されたような実施の形態を示すであろう。多数の均一に分布した導電性/半導電性充填剤530は、電子の通り抜けおよびホッピングによることを含む、電流を取り扱うための導電性通路を可能にするために、十分な接触および/または近接を可能にするのが示されている。これにより、特に、VSD材料の結合剤中の金属添加量の減少に関して、電気的および物理的性質を改善することができる。さらに、粒子が結合剤内にナノスケールで均一に分散されているときに、所望の導電率効果を生成するのに、わずかな有機材料530しか必要ない。
VSD材料の用途
ここに記載された実施の形態のいずれによるVSD材料にも、数多くの用途がある。特に、実施の形態により、プリント回路基板、半導体パッケージ、個別素子、並びにLEDや無線デバイス(例えば、RFIDタグ)などのより具体的な用途などの基板デバイス上に設けられるべきVSD材料が提供される。さらに、他の用途は、液晶ディスプレイ、有機発光ディスプレイ、エレクトロクロミック・ディスプレイ、電気泳動ディスプレイ、またはそのようなデバイスのバックプレーンドライバにここに記載したようなVSD材料を使用することを提供するであろう。VSD材料を含める目的は、ESD事象により生じるであろうような、過渡条件および過電圧条件の対処を向上させることにあるであろう。VSD材料の別の用途としては、L.Kosowskyに発行された米国特許第6797145号明細書(ここにその全てを引用する)に記載されているような、金属付着が挙げられる。
図6Aおよび図6Bの各々は、本発明の実施の形態の下における、有機成分を有するVSD材料(「有機VSD」)により構成された基板デバイスに関する異なる構成を示している。図6Aにおいて、基板デバイス600は、例えば、プリント回路基板に対応するであろう。そのような構成において、有機VSD610が、結合された要素を接地するために表面602上に設けられるであろう。代案または変種として、図6Bは、有機VSDが基板の厚さ610内に接地通路を形成している構成を示している。
電気メッキ
例えば、ESD事象に対処するためにデバイス上にVSD材料を含ませることに加え、1つ以上の実施の形態は、基板上のトレース要素、およびビアなどの相互接続要素を含む、基板デバイスを形成するためのVSD材料の使用を検討する。米国特許第6797145号明細書(ここにその全てを引用する)には、VSD材料を用いた、基板、ビアおよび他のデバイスを電気メッキするための様々な技法が列挙されている。ここに記載された実施の形態により、本出願における実施の形態のいずれかに記載されているように、有機VSD材料の使用が可能になる。
図7は、図1〜5に記載された実施の形態のいずれかによる有機VSD材料を用いた、電気メッキのためのプロセスが記載されている。ここに記載された実施の形態により提供された向上した物理的および電気的性質により、米国特許第6797145号明細書に記載されたような電気メッキプロセスが容易になる。図7は、米国特許第6797145号明細書に記載されたような、単純化された電気メッキプロセスを記載しており、ここで、使用されるVSD材料は、図1から図5に記載された実施の形態のいずれかによるものである。
図7において、本発明の1つ以上の実施の形態による基本的な電気メッキ技法が記載されている。工程710において、デバイス(例えば、基板)の標的領域に、有機VSD材料を用いて、パターンを形成する。パターン形成は、例えば、基板上にVSDの連続層を施し、次いで、VSD層上にマスクを配置することよって行ってもよい。このマスクは、所望の電気/トレースパターンのネガパターンを画成する。代案も可能である。例えば、VSD材料を全領域に施し、次いで、選択的に除去して、通電要素を有することが意図されている領域を露出してもよい。さらにまた、VSD材料に、標的領域上で予めパターンを形成してもよい。
工程720では、基板を電解溶液中に浸漬する。
工程730では、固有の電圧を超えた電圧をデバイスのパターン形成された領域に印加する。電圧の印加は、パルス変調して、破壊時間未満の指定の期間に亘り行ってもよい。破壊時間は、所定の電圧が印加されたときに、有機VSD材料が破壊することが知られている最小期間に対応する。破壊時には、有機VSD材料は、切替性質を含む電気的性質が損なわれるであろう。通電トレースおよび要素のパターンは、有機VSD材料のパターンに実質的に一致するであろう。電解溶液中で、荷電された要素は、有機VSD材料の露出領域を引きつけ、それに結合し、そのデバイス上に通電トレースおよび要素を形成する。
特に、デバイス上に電気メッキするための1つ以上の実施の形態は、カーボン・ナノチューブなどの有機材料の使用により金属添加量の減少したVSD材料の使用を含む。そのような配合により、従来のVSD材料と比較して、720および730のメッキ工程を実施するためのパルス時間を長くできる。さらに、有機VSD材料を使用すると、VSD材料が、メッキプロセス後にも健全性を維持する傾向が増す。これは、トレース要素に、デバイスに組み込める固有接地能力が提供されることを意味する。
図7の実施の形態と一致して、ここに記載した実施の形態によるVSD材料の使用が、米国特許第6797145号明細書に記載された電気メッキ技法のいずれにも適用されるであろう。記載された有機VSD材料に関する電気メッキ技法は、(i)基板デバイス上にビアを形成し、(ii)各面に通電パターンを有する多面基板デバイスを形成し、および/または(iii)各面に通電パターンを有する多面基板デバイスの間でビアを相互連結するために用いてもよい。
他の用途
図8は、ここに記載された実施の形態によるVSD材料がその上に設けられる電子デバイスの単純化図である。図8は、基板810、コンポーネント820、および随意的なケーシングまたはハウジング830を含むデバイス800を示している。VSD材料805を、表面802上、表面802の下(トレース要素の下またはコンポーネント820の下などの)、または基板810の厚さ内の位置を含む、多くの位置の任意の1つ以上に組み込んでもよい。あるいは、VSD材料はケーシング830に組み込んでもよい。各場合において、VSD材料805は、固有の電圧を超える電圧が存在するときに、トレースリード線などの導電性要素と連結するように組み込んでもよい。それゆえ、VSD材料805は、特定の電圧条件の存在下で導電性要素である。
ここに記載した用途のいずれに関しても、デバイス800はディスプレイデバイスであってよい。例えば、コンポーネント820は、基板810から照明するLEDに対応してもよい。基板810上のVSD材料805の位置決めおよび構造は、導線、端子(すなわち、入力または出力)および、発光デバイスに設けられる、それにより使用されるまたはそれに組み込まれる他の導電性要素を収容するように選択的であってよい。代案として、VSD材料は、基板から離れた、LEDデバイスの正と負の導線の間に組み込まれてもよい。さらにまた、1つ以上の実施の形態は、有機LEDの使用を提供し、その場合、VSD材料は、例えば、OLEDの下に設けられる。
LEDに関して、米国特許出願第11/562289号明細書(ここに引用する)に記載された実施の形態のいずれも、ここに記載された実施の形態による、導電性/半導電性有機材料と共に結合剤を含有するVSD材料に実施してよい。
あるいは、デバイス800は、無線識別デバイスなどの、無線通信デバイスに対応してもよい。無線識別デバイス(RFID)および無線通信コンポーネントなどの無線通信デバイスに関して、VSD材料はコンポーネント820を、例えば、過充電またはESD事象から保護する。そのような場合において、コンポーネント820は、デバイスのチップまたは無線通信コンポーネントに対応する。あるいは、VSD材料805を使用して、他のコンポーネントを、コンポーネント820により生じるかもしれない帯電から保護してもよい。例えば、コンポーネント820は電池に対応し、VSD材料805は、電池事象から生じる電圧条件に対して保護するために基板810の表面上のトレース要素として設けられてもよい。
米国特許出願第11/562222号明細書(ここに引用する)に記載された実施の形態のいずれを、ここに記載した実施の形態のいずれによる、導電性/半導電性有機材料と共に結合剤を含有するVSD材料に実施してもよい。
代案または変種として、コンポーネント820は、例えば、別個の半導体デバイスに対応してもよい。VSD材料805は、そのコンポーネントと一体になっていても、またはその材料をオンに切り替える電圧の存在下でコンポーネントに電気的に連結するように位置していてもよい。
さらにまた、デバイス800は、パッケージされたデバイス、あるいは、基板コンポーネントを受け入れるための半導体パッケージに対応してもよい。VSD材料805は、基板810またはコンポーネント820をデバイスに含める前に、ケーシング830と組み合わせてもよい。
結論
図面を参照して記載された実施の形態は、例示と考えられ、本出願人の特許請求の範囲は、そのような例示の実施の形態の詳細に制限されるべきではない。記載された実施の形態に関して、異なる例示の実施の形態と別々の記載された特徴の組合せを含む、様々な改変および変更が含まれる。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲により定義されることが意図されている。さらに、個別にまたは実施の形態の一部のいずれかとして記載された特定の特徴は、他の特徴および実施の形態が特定の特徴を言及していない場合でさえ、他の個別に記載された特徴、または他の実施の形態の部分と組み合わせられることが考えられる。

Claims (41)

  1. 組成物において、
    導電性または半導電性である有機材料であって、溶媒可溶性または前記組成物内にナノスケールで分散される有機材料、および
    前記有機材料以外の導体および/または半導体粒子、
    を有してなり、
    前記有機材料および前記導体および/または半導体粒子が組み合わされて、前記組成物に、(i)固有の電圧レベルを超える電圧の印加されていない状態で誘電性であり、(ii)前記固有の電圧レベルを超える電圧が印加された状態で導電性である特徴が付与されることを特徴とする組成物。
  2. さらに結合剤を含み、前記有機材料および前記導体および/または半導体粒子が該結合剤中に分布していることを特徴とする請求項1記載の組成物。
  3. 組成物において、
    結合剤、
    導電性または半導電性である有機材料であって、前記結合剤中に可溶性であるまたは前記結合剤内にナノスケール粒子として分散される有機材料、および
    前記有機材料以外の導体および/または半導体粒子であって、前記結合剤中に分布している導体および/または半導体粒子、
    を有してなり、
    前記有機材料および前記導体および/または半導体粒子が組み合わされて、前記組成物に、(i)固有の電圧レベルを超える電圧の印加されていない状態で誘電性であり、(ii)前記固有の電圧レベルを超える電圧が印加された状態で導電性である特徴が付与されることを特徴とする組成物。
  4. 前記有機材料および前記導体および/または半導体粒子が前記結合剤の全厚内に実質的に均一に分布していることを特徴とする請求項3記載の組成物。
  5. 前記有機材料が単層および/または多層カーボン・ナノチューブを含むことを特徴とする請求項3記載の組成物。
  6. 前記有機材料がC60またはC70フラーレンを含むことを特徴とする請求項3記載の組成物。
  7. 前記有機材料が、導電性または半導電性モノマー、オリゴマー、またはポリマーを含むことを特徴とする請求項3記載の組成物。
  8. 前記有機材料が電子供与体および/または電子受容体分子またはポリマーを含むことを特徴とする請求項3記載の組成物。
  9. 前記有機材料が、チオフェン、アニリン、フェニレン、ビニレン、フルオレン、ナフタレン、ピロール、アセチレン、カルバゾール、ピロリドン、シアノ材料、アントラセン、ペンタセン、ルブレン、およびペリレンからなる群より選択される化合物を含むことを特徴とする請求項3記載の組成物。
  10. 前記有機材料が、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(スチレンスルホネート)、(8−ヒドロキシキノリノラート)アルミニウム(III)、N,N’−ビス(3−メチルフェニル−N,N’−ジフェニルベンジジン)[TPD]、N,N’−ジ[(ナフタレニル)−N,N’ジフェニル]−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン[NPD]から選択される化合物を含むことを特徴とする請求項3記載の組成物。
  11. 前記有機材料が、カーボン・グラファイト、炭素繊維、またはダイヤモンド粉末の内の1つに対応する純粋な炭素化合物を含むことを特徴とする請求項3記載の組成物。
  12. 前記導体および/または半導体粒子が金属または金属錯塩を含むことを特徴とする請求項3記載の組成物。
  13. 前記金属錯塩が、金属酸化物、金属窒化物、金属炭化物、金属ホウ化物、金属硫化物、およびそれらの組合せからなる群より選択されることを特徴とする請求項12記載の組成物。
  14. 前記導体および/または半導体粒子がチタン化合物を含むことを特徴とする請求項3記載の組成物。
  15. 前記導体および/または半導体粒子が二酸化チタンを含むことを特徴とする請求項14記載の組成物。
  16. 前記チタン化合物が、二ホウ化チタンまたは窒化チタンを含むことを特徴とする請求項14記載の組成物。
  17. 前記結合剤中に分布した無機半導体粒子をさらに含むことを特徴とする請求項3記載の組成物。
  18. 前記無機半導体粒子が、シリコン、炭化ケイ素、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、酸化ニッケル、酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化ビスマス、酸化セリウムおよび酸化鉄からなる群より選択される粒子を含むことを特徴とする請求項17記載の組成物。
  19. 前記導体および/または半導体粒子の少なくともある程度が、前記有機材料により表面結合されていることを特徴とする請求項3記載の組成物。
  20. 前記導体および/または半導体粒子を表面被覆している前記有機材料がカーボン・ナノチューブを含むことを特徴とする請求項19記載の組成物。
  21. 前記導体および/または半導体粒子が、二酸化チタン、窒化チタン、および二ホウ化チタンの内の1つを含むことを特徴とする請求項20記載の組成物。
  22. 前記導体および/または半導体粒子を表面被覆している前記有機材料が、前記結合剤中の個々の導体粒子の表面にグラフト結合した有機導電性粒子を含むことを特徴とする請求項19記載の組成物。
  23. 前記結合剤が、シリコーンポリマー、エポキシ、ポリイミド、ポリエチレン、フェノール樹脂、ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホン、ゾルゲル材料、およびセラマーからなる群より選択される材料から形成されることを特徴とする請求項3記載の組成物。
  24. 前記有機材料が、前記結合剤と共有結合する化学部位を含むことを特徴とする請求項3記載の組成物。
  25. 多量のカーボン・ナノチューブが中に分布した、電圧で切替可能な誘電体材料。
  26. さらに結合剤を含み、前記多量のカーボン・ナノチューブが該結合剤の一部として分布していることを特徴とする請求項25記載の電圧で切替可能な誘電体材料。
  27. 前記結合剤中に分布した二酸化チタンをさらに含むことを特徴とする請求項26記載の電圧で切替可能な誘電体材料。
  28. 組成物において、
    前記組成物の結合剤の少なくとも一部を構成する結合剤であって、前記組成物の体積の20から80%の範囲にある前記組成物中の体積を有する結合剤、
    前記組成物の体積の10から60%の範囲にある前記組成物中の体積を有する導体粒子、および
    導電性または半導電性であり、0.01から40%の範囲の前記組成物中の体積を有する有機材料、
    を有してなり、
    前記結合剤、前記導体粒子、および前記有機材料が組み合わされて、前記組成物に、(i)固有の電圧レベルを超える電圧の印加されていない状態で誘電性であり、(ii)前記固有の電圧レベルを超える電圧が印加された状態で導電性である特徴が付与されることを特徴とする組成物。
  29. 前記有機材料が前記結合剤中の溶媒可溶物であることを特徴とする請求項28記載の組成物。
  30. 前記有機材料が、前記結合剤中にナノスケール粒子として分布していることを特徴とする請求項28記載の組成物。
  31. 電圧で切替可能な誘電体材料を形成する方法であって、
    混合物であって、(i)誘電性である結合剤、(ii)金属および/または無機導体または半導体粒子、および(iii)溶媒可溶物またはナノスケール粒子のいずれかとして前記混合物中に分布した導電性または半導電性有機材料を含有する混合物を形成する工程であって、前記混合物が、硬化したときに、(i)固有の電圧を超える電圧が印加されていない状態で誘電性であり、(ii)該固有の電圧を超える電圧が印加された状態で導電性であるように、前記結合剤、前記金属および/または無機導体または半導体粒子、および前記有機材料の各々を所定の量で使用する工程を含む工程、および
    前記混合物を硬化させる工程、
    を有してなる方法。
  32. 前記混合物をデバイスの標的位置に施す工程をさらに含み、前記混合物を硬化させる工程が、前記標的位置で前記混合物を硬化させる工程を含むことを特徴とする請求項31記載の方法。
  33. 前記混合物を形成する工程が、前記有機材料としてフラーレンを用いて前記混合物を形成する工程を含むことを特徴とする請求項32記載の方法。
  34. 前記フラーレンが、官能化されたC60またはC70であることを特徴とする請求項33記載の方法。
  35. 前記フラーレンがカーボン・ナノチューブであることを特徴とする請求項33記載の方法。
  36. 前記金属および/または無機導体または半導体粒子が、銅、アルミニウム、ニッケル、スチール、シリコン、炭化ケイ素、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、酸化ニッケル、酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化ビスマス、酸化セリウム、および酸化鉄からなる群より選択されることを特徴とする請求項31記載の方法。
  37. 前記金属および/または無機導体または半導体粒子がチタン化合物を含むことを特徴とする請求項31記載の方法。
  38. 前記金属および/または無機導体または半導体粒子が二酸化チタンを含むことを特徴とする請求項31記載の方法。
  39. 電圧で切替可能な誘電体材料であって、
    混合物であって、(i)誘電性である結合剤、(ii)金属および/または無機導体または半導体粒子、および(iii)溶媒可溶物またはナノスケール粒子のいずれかとして前記混合物中に分布した導電性または半導電性有機材料を含有する混合物を形成する工程であって、前記混合物が、硬化したときに、(i)固有の電圧を超える電圧が印加されていない状態で誘電性であり、(ii)該固有の電圧を超える電圧が印加された状態で導電性であるように、前記結合剤、前記金属および/または無機導体または半導体粒子、および前記有機材料の各々を所定の量で使用する工程を含む工程、および
    前記混合物を硬化させる工程、
    により形成されたことを特徴とする電圧で切替可能な誘電体材料。
  40. 請求項1から24いずれか1項記載の組成物を有してなる電子デバイス。
  41. 前記デバイスが、個別素子、半導体パッケージ、ディスプレイデバイスまたはバックプレーン、発光ダイオード、および無線識別デバイスからなる群より選択されるデバイスであることを特徴とする請求項40記載の電子デバイス。
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