JP2010514756A

JP2010514756A - 脱毛予防及び発毛促進のためのナノ粒子組成物

Info

Publication number: JP2010514756A
Application number: JP2009543930A
Authority: JP
Inventors: フワルキム，ジ
Original assignee: フワルキム，ジ
Priority date: 2006-12-28
Filing date: 2007-12-24
Publication date: 2010-05-06
Also published as: WO2008082123A1; KR100757237B1; US20100104646A1; CN101646423A

Abstract

脱毛を抑制し、発毛を促進するためのナノ粒子組成物が提供される。ナノ粒子組成物はハーブ材料をベースとし、それ故身体に対する有害な副作用を有しない。頭皮に塗布した場合、ナノ粒子組成物は真皮に深く浸透し、その中で血液循環を促進し、そこに栄養分を供給する。従って、ナノ粒子組成物は毛嚢を刺激及び活性化し、それにより毛髪の代謝を促進する。また、ナノ粒子組成物は頭皮上で酸化防止活性を発揮し、それにより脱毛を抑制し、再発毛を補助する。
【選択図】なし

Description

本発明は、概して脱毛予防及び発毛促進のためのナノ粒子組成物、特には、毛髪の代謝を促進し、頭皮の酸化防止活性を発揮し、それにより脱毛を予防し、発毛を促進するナノ粒子組成物に関する。

ヒトの身体には、約１００，０００〜１５０，０００個の毛嚢がある。種々の相の各サイクルにおける発毛は成長期、退行期及び休止期からなる。

頭毛については、１日に平均約６０〜１００本の毛髪が喪失し、サイクルは約３〜６年で完了する。

一般に、脱毛症は、成長期と比較し、退行期及び休止期における、毛嚢の数の増加として化学的に記述される異常な毛髪の損失を意味する。

脱毛症の原因には、ホルモン失調のような内分泌系の異常、自律神経系の異常、毛嚢内血流の減少、男性ホルモン、テストステロンの分泌過多、皮脂の分泌過多、ピチロスポルム種のような細菌による頭皮の機能低下、毛嚢の栄養不良、アレルギー、遺伝的要因、老化、ストレス等が含まれることが知られている。

しかし、脱毛症の明確なメカニズムは今までは不明確なままであった。脱毛に悩んでいる人の人口に対する比率は、食生活の変化、並びに社会的及び環境の変化の増加のために増加してきている。最近、脱毛症が、シャンプー、整髪用ジェル、パーマ、毛髪染料、ヘアドライヤー等の使いすぎにより頭皮及び毛髪が傷むにつれ、二十代及び三十代の若者に広がっている。脱毛に悩む女性の割合の増加も報告されている。

脱毛症の治療は全世界的な注目を引きつけている。この点について、研究は、女性ホルモン、血行促進剤、ビタミンＥ、ビタミンＢ_２複合体、カロテン、殺菌剤等を用いた化学療法、並びに植毛に集中している。

例えば、臨床研究は、Ｐｒｏｐｅｃｉａ（Ｍｅｒｃｋにより開発された薬剤の商品名）が、薬剤を摂取した参加者の６８％において脱毛を予防し、彼らの６６％が再発毛を楽しんでいることを示す。しかし、Ｐｒｏｐｅｃｉａは、それを摂取している限りにおいてのみ有効であり；治療をやめると数ヶ月以内に毛髪の獲得又は維持は失われる。更に、この薬剤は非常に高価であり、性機能の喪失及びいインポテンスの副作用がある。

ミノキシジルは血管拡張剤であり、当初は高血圧を治療するための経口薬剤として用いられていた。しかし、発毛を促進し、禿頭症を回復するという興味のある副作用を有することが発見され、Ｐｈａｒｍａｃｉａ＆Ｕｐｊｏｈｎは、Ｒｏｇａｉｎｅの商品名で禿頭症及び脱毛を治療するために用いられる２％ミノキシジルを含む局所溶液を製造した。ミノキシジルの特許権が満了したとき、治療は、通常、５％濃度の溶液を含む。

脱毛を治療するための薬剤として、最も一般的な副作用は頭皮の痒みである。更に、ミノキシジルの他の副作用には、塗布した領域の炎症、発疹、ドライスキン、微小血管の拡張による皮膚の赤み（紅斑）、アレルギー性接触皮膚炎、身体の他の部位における不要な発毛、非常に低い血圧、不規則又は速い心音等が含まれる。

前述したように、従来の組成物は、脱毛の予防及び再発毛には十分に有効ではない。実際に、市販の薬剤は、毛根における炎症又は痛みの副作用により脱毛の増加を引き起こし得る。

従って、本発明は、先行技術において発生する前記課題を留意し、本発明の目的は、本質的に身体への副作用のない、天然のハーブ抽出物を含み、頭皮に塗布した場合に皮膚に深く浸透し、そこで血液循環を促進し、そこに栄養物を供給する、脱毛の予防及び発毛の促進のためのナノ粒子組成物を提供することである。従って、本発明のナノ粒子組成物は、毛嚢を刺激及び活性化し、毛髪の代謝を促進する。また、本発明のナノ粒子組成物は、頭皮上で酸化防止活性を発揮し、脱毛を抑制し、再発毛を促進する。

前記課題を達成するため、本発明は、ハーブ抽出物をベースとする第一の混合物及びビタミン類をベースとする第二の混合物を含む混合材料から製造される、レシチンでカプセル化されたナノ粒子を含む、脱毛予防及び発毛促進のためのナノ粒子組成物を提供する。

本発明のナノ粒子組成物はハーブ材料をベースとしており、そのため、身体への有害な副作用がない。頭皮に塗布した場合、本発明のナノ粒子組成物は真皮に深く浸透し、そこで血液循環を促進し、そこに栄養物を供給する。従って、前記ナノ粒子組成物は毛嚢を刺激及び活性化し、毛髪の代謝を促進する。また、本発明のナノ粒子組成物は、頭皮上で酸化防止活性を発揮し、脱毛を抑制し、再発毛を促進する。従って、本発明のナノ粒子組成物は、機能的シャンプー、ヘアースプレー等を含む化粧品業界において種々の用途を見出す。

図１は、本発明の組成物において有用なナノ粒子の構造を示す概略図である。図２は、本発明のナノ粒子組成物の頭皮の皮膚への浸透を示す概略図である。図３は、本発明のナノ粒子を示す写真である。

本発明の態様によれば、本発明は、第一の混合物及び第二の混合物を含む混合材料から製造される、レシチンでカプセル化されたナノ粒子を含む、脱毛予防及び発毛促進のためのナノ粒子組成物を提供する。第一の混合物は９〜１０重量％のタンジン抽出物、９〜１０重量％のベニバナ抽出物、１０〜１２重量％のサンショウ抽出物、１０〜１２重量％のヤブジラミの果実の抽出物、１２〜１４重量％のセンキュウ抽出物、５．５〜６重量％の緑茶葉抽出物、５．５〜６重量％のザクロ抽出物、７〜８重量％の松葉抽出物、１．５〜２重量％のコウジン抽出物、１．５〜２重量％のニンジン抽出物及び１７〜１８重量％のトウキ抽出物を含む。第二の混合物は９１重量％の蒸留水、並びに９重量％のニコチンアミド及び酢酸トコフェロールのビタミン混合物を含む。混合材料は、第一の混合物及び第二の混合物を４：６の重量比で混合することにより調製される。

次いで、混合材料を１００メッシュのフィルターに通して不純物及び大きい粒子を取り除く。ろ液を、再度０．８μｍのフィルター、次いで０．４５μｍのフィルターでを通してナノ粒子を得る。

このナノ粒子を大豆レシチンと１：１の比で混合し、高圧ホモジナイザー中で１０００バールの圧力下に処理し、レシチンでカプセル化されたナノ粒子を製造する。

図１〜３を参照し、本発明の好ましい実施態様を詳細に説明する。

本発明によれば、脱毛予防及び再発毛促進のために、身体に対して有毒な材料を含まない、ハーブ材料をベースとするナノ粒子組成物が提供される。頭皮に塗布した場合、本発明のナノ粒子組成物は皮膚に深く浸透し、そこで血液循環を促進し、そこに栄養物を供給する。従って、ナノ粒子組成物は毛嚢を刺激及び活性化し、毛髪の代謝を促進する。また、本発明のナノ粒子組成物は、頭皮上で酸化防止活性を発揮し、脱毛を抑制し、再発毛を補助する。

９〜１０重量％のタンジン抽出物、９〜１０重量％のベニバナ抽出物、１０〜１２重量％のサンショウ抽出物、１０〜１２重量％のヤブジラミの果実の抽出物、１２〜１４重量％のセンキュウ抽出物、５．５〜６重量％の緑茶葉抽出物、５．５〜６重量％のザクロ抽出物、７〜８重量％の松葉抽出物、１．５〜２重量％のコウジン抽出物、１．５〜２重量％のニンジン抽出物及び１７〜１８重量％のトウキ抽出物を混合することにより、第一の混合物を製造した。別に、９１重量％の蒸留水、並びに９重量％のニコチンアミド及び酢酸トコフェロールのビタミン混合物から第二の混合物を製造した。第一及び第二の混合物を、４：６の重量比でお互いに混合し、混合材料を製造した。

次いで、混合材料を１００メッシュのフィルターでろ過し、不純物及び大きい粒子を取り除いた。このようにして得られたろ液を、再度０．８μｍのフィルター、次いで０．４５μｍのフィルターでを通し、ナノサイズの粒子を得た。

次いで、これらのナノ粒子を大豆レシチンと１：１の比で混合し、次いで高圧ホモジナイザー中で１０００バールの圧力下に処理し、レシチンでカプセル化されたナノ粒子を製造した。

タンジン抽出物、ベニバナ抽出物、サンショウ抽出物、ヤブジラミの果実の抽出物、センキュウ抽出物抽出物、緑茶葉抽出物、ザクロ抽出物、松葉抽出物、コウジン抽出物、ニンジン抽出物及びトウキ抽出物を含む第一の混合物の成分を、水中でそれぞれの材料を煮出すことにより調製した。

１００メッシュのフィルター、０．８μｍのフィルター及び０．４５μｍのフィルターによる連続したろ過は、混合材料から不純物及び大きい粒子を取り除き、ナノ粒子を含む抽出物が得られる。

ナノ粒子抽出物をレシチンで封入した。ナノ粒子抽出物：レシチンの１：１混合物を高圧ホモジナイザー中で１，０００バールの圧力下に処理し、その中にハーブ抽出物を含むレシチンカプセルを製造した。

大豆から抽出され得るレシチンは、細胞間脂質の構造と同じ構造を有する。従って、レシチンでカプセル化されたナノ粒子を頭皮に塗布した場合、抽出物粒子がレシチンが頭皮の皮膚又はクチクラ層に深く浸透し、ハーブ抽出物の効果を向上させるのに役立つ。

第一の混合物を構成する材料の特性及び特徴は以下の通りである。

^・タンジン抽出物：日陰で成長し、中国が起源である。植物毎に２個又は３個の小さい実。根が特有の臭いを有し、苦い味がし、漢方薬として有用である。不規則な月経、月経痛、後陣痛、血流停滞腹痛、打撲、不眠症及び発疹の治療に適用される。

^・センキュウ：薬草として栽培され、中国が起源である。漢方薬においては、根が、頭痛、貧血及び精神安定作用及び鎮痛の薬効のための婦人病に処方される。センキュウは、虫食いから生地を保護するのに十分に芳香性である。また、センキュウの熱水抽出物を根に使用した場合に、枯れた松の木が再度生き返ると表現されるように、細胞の優れた蘇生効果を示す。

^・サンショウ：とげのある小枝を有する薬３ｍまで成長するサンショウ属に属する低木である。韓国では、未熟果と共に、若い茎及び葉が食品材料として用いられる。果実の抽出物は、初心者の流動食及び調味料として広く用いられている。工業用途に加え、サンショウは蜂蜜源及び医薬材料として用いられる。民間療法において、サンショウの果実、樹皮又は葉が、小麦粉及び食酢と一緒にパン生地内に練られ、次いで、乳腺炎、腫瘍及び打撲の治療のための紙又は布を備えたパッチとして適用される、痔核は、根及び根皮（ｒｏｏｔ−ｂｕｒｎ）の灰の煎じ汁で洗浄することにより治療する。サンショウの煎じ汁は、頭痛及び咳の治療、並びに虫歯のための鎮痛剤としても用いられる。

漢方薬においては、風邪に関連する腕及び脚の痛み及び苦痛及び無感覚のために処方される。刺激性の殺菌活性及び暖める特性を有するので、サンショウは、胃を強化し、中風を予防し、排尿を促進する薬効を有するとして記述される。そのペースト状の煎じ汁の、１日スプーン３杯の投与が浮腫のために処方される。

^・ベニバナ：天然色素として長い間用いられ、骨折を治療することが知られている。金属白金（Ｐｔ）はヒト及び動物に対して致命的な毒であるかもしれず、ベニバナ種子中の有機白金は、癌、骨折、骨粗しょう症等に対して意外な薬効を有することがわかった。

ベニバナ油は、主にリノール酸及びグリセリドからなり、抗加齢ビタミンＥを高含有量で含む。ベニバナは暖める特性を有し、血液に栄養分を与えるように作用し、停滞血流及び月経痛の治療に用いられる。ベニバナの花は血液細胞の産生及び破壊を促進することが知られている。ベニバナ抽出物の頭皮への塗布は、頭皮の血液循環を促進する。

^・トウキ野生であり、又は人工的に栽培されている。春先に成長する茎及び葉はサラダとして調理され、根は薬剤として用いられるために乾燥される。まるまると太った根は、より薬効がある。造血を示し、トウキは、通常、神経疾患、血液疾患及び低体力のために処方される。トウキは、胸焼け、膣脱及び不妊の治療のためにも用いられる。トウキの標的となる疾患又は症状の他の具体例には、種々の炎症、鉄製品による負傷による打撲、及び下痢による痛み及び体温変動が含まれる。更に、トウキは、臓器を活性化し、***を刺激し元気に活性化させる。打撲の治療には根の先端が有用であるが、細根及び根毛は出血を制御する。強力な出血活性を有するので、トウキは漢方薬として最も広く用いられている。頭皮に塗布した場合、トウキは頭皮内の血液循環を促進すると予想される。

・ザクロ：西アジア、インド北西部が起源である。約４０％の炭水化物（グルコール、フルクトース）及び約１．５％の含有量のクエン酸からなる。ザクロは、水溶性ビタミン（Ｂ１、Ｂ２、ナイアシン）をも含むが、少量である。殻にタンニンがある。エストロゲンを豊富に含み、種子は更年期障害のために処方される。

殻及び種子は、いずれも、高血圧及び動脈硬化症の治療、並びに婦人病及び腫脹の治療、特に下痢の治療に有用である。ザクロの揮発性アルカロイドは、寄生虫、特にサナダムシに対する薬物の製造に適用される。果汁は、ワイン、飲料及び菓子類の製造に有用な美しい色を有している。オリーブ油と混合した場合、便秘の除去に有効である。

緑茶葉：緑茶葉に含まれるエピカテキン−３−没食子酸塩及びエピガロカテキン−３−没食子酸塩は、５−アルファレダクターゼを選択的に阻害する。カテキンを豊富に含み、抗アンドロゲン活性を示し、それ故脱毛を予防することが報告されている。食品の不飽和脂肪酸の酸化により脂質の超酸化物が生成された場合、脱毛及び毛髪の脱色が起こる。ビタミンＣと共に、カテキンは、脂質の超酸化物の活性を阻害するのに十分に酸化防止作用があり、それ故老化による毛髪を停止する。アルカリ性の鉱物、並びにビタミンＢ及びＣを含むので、緑茶葉はメラニンの生成を抑制し、皮膚を弾力的及び滑らかにすることができる。

頭皮に塗布した場合、緑茶葉抽出物は、毛根に酸化防止活性を有する毛根を供給する。

^・ニンジン：ジンセノサイド、ステロイド、ビタミンＢ複合体、コリンのようなサポニン配糖体を豊富に含む。漢方薬においては、ニンジンは、通常、強壮剤、強心剤、消化剤、免疫不活剤、増血剤等を含む、医学的に有効な活性として用いられる。

ニンジン抽出物の頭皮への塗布は細胞を活性化する。

^・ヤブジラミ：芽が、サラダの材料として用いられる。果実は収斂剤、消炎剤及び殺虫剤として用いられる。

^・コウジン：コウジンは、中枢神経系を鎮静及び刺激すると思われる。循環系において、高血圧及び動脈硬化症の予防薬である。また、コウジンの薬効には、造血作用、血糖値の低下、肝臓保護作用、内分泌系の***喚起の刺激、抗炎症、抗腫瘍活性、放射線防護及び皮膚鎮痛活性が含まれる。

コウジンの最も重要な効果の１つは、コウジンが含む適応促進薬に由来する。適応促進薬は、外傷、不安及び身体疲労のようなストレスに対する身体の抵抗性を向上することが科学的に証明された天然の薬草産物である。

従って、頭皮に塗布した場合、コウジンは、ストレスに対して毛根細胞を保護し、
造血活性のための滑らかな血液循環を促進する。

^・松葉：韓国の古くからの漢方薬の本に未調理の松葉の長期間の摂取が、老化防止、活性化、毛髪の脱色及び耐寒性を含む種々の効果を付与することについて記載されている
他の韓国の伝統的な薬の書物にも、松葉の粉末を摂取した場合、人間は活性化され、寒さに耐えられることが記載されている。

松葉の成分の中には、揮発性のテルペンがある。４０種類を超えるテルペンが松葉中に発見された。

最も一般的なものは、アルファ−ピネン、ベータ−ピネン、ベータ−フェナンドレン、ベータ−カリオフィレン、ミルセン、カンフェン及びアルファ−テルピノレンである。広葉樹はそれぞれ独特のテルペンを含むが、針葉樹は更に多くのテルペンを含む。ハーブの民間伝承によれば、松葉は苦い味を有し、体温で暖かく、薬効は心臓及び脾臓に集中している。最近の薬学的実験は中国及び北朝鮮で実施され、松葉からの抽出物が細胞内酸化還元工程を促進し、厳しい炎症を予防し、出血を制御することが示された。

頭皮に塗布した場合、松葉抽出物は、細胞内酸化還元工程を促進する能力のための細胞代謝を活性化すると予想される。

タンジン、ベニバナ、サンショウ、ヤブジラミ果実、センキュウ、緑茶葉、ザクロ、松葉、コウジン、ニンジン及びトウキを含む第一の混合物のハーブ材料と対照的に、第二の混合物のビタミン類は、それらの特性及び特徴については周知であり、従って、それらの説明は省略する。

６重量部のタンジン、１重量部のニンジン、７重量部のサンショウ、６重量部のベニバナ、１２重量部のトウキ、８重量部のセンキュウ、４重量部のザクロの殻、４重量部の緑茶葉、７重量部のヤブジラミの果実、１重量部のコウジン、及び３重量部の松葉を含む乾燥材料を、水と１：１０の比で混合し、この混合物を８０〜９０℃で３〜４時間煮沸した。上清を室温に静置した。

このようにして得られた抽出物を６重量部のビタミン混合物と混合し、次いで、１００メッシュのフィルターを通し、不純物及び大きい粒子をそれから取り除いた。残ったろ液を０．８μｍのフィルター及び０．４５μｍのフィルターで連続してろ過し、ナノ粒子抽出物を得た。

その後、ナノ粒子抽出物を大豆レシチンと１：１の比で混合し、次いで、高圧ホモジナイザー中で１０００バールの圧力下に処理し、レシチンでカプセル化されたナノ粒子を製造した。

図１を参照し、毛根内に浸透した本発明のナノ粒子組成物を示す概略図、及びレシチン内に封入されたハーブナノ粒子抽出物を示す拡大図がある。

図２を参照し、本発明のナノ粒子組成物が、頭皮に塗布された場合に真皮に深く浸透することを示す概略図がある。

頭皮に塗布した場合、本発明のナノ粒子組成物は、その小さいサイズのために真皮に深く浸透し、そこに栄養分を供給することができる。従って、ナノ粒子組成物は、毛髪の代謝を促進するための毛嚢を刺激及び活性化する。また、本発明のナノ粒子組成物は、脱毛を抑制し、再発毛を補助するために頭皮上で酸化防止活性を発揮する。

図３Ａを参照し、凍結乾燥後のナノ粒子組成物の電子顕微鏡写真がある。図３Ｂは、本発明のナノ粒子組成物の粒径分布を示す。

図３Ａに示すように、本発明のナノ粒子組成物はナノカプセルの形態である。図から明らかなように、ナノ粒子は５〜５０ｎｍのサイズ範囲内に分布している。

今までに記載したように、本発明のナノ粒子組成物はハーブ材料をベースとし、それ故身体に対して有害な副作用を有しない。頭皮に塗布した場合に、本発明のナノ粒子組成物は真皮に深く浸透し、その中で血液循環を促進し、そこに栄養分を供給する。従って、ナノ粒子組成物は毛嚢を刺激及び活性化し、それにより毛髪の代謝を促進する。また、本発明のナノ粒子組成物は頭皮上で酸化防止活性を発揮し、それにより脱毛を抑制し、再発毛を補助する。従って、本発明のナノ粒子組成物は、化粧品業界において、機能的シャンプー、ヘアースプレー等を含む種々の用途を見出す。

Claims

第一の混合物と第二の混合物とを、４：６の重量比で混合して混合材料を得（前記第一の混合物は９〜１０重量％のタンジン抽出物、９〜１０重量％のベニバナ抽出物、１０〜１２重量％のサンショウ抽出物、１０〜１２重量％のヤブジラミの果実の抽出物、１２〜１４重量％のセンキュウ抽出物、５．５〜６重量％の緑茶葉抽出物、５．５〜６重量％のザクロ抽出物、７〜８重量％の松葉抽出物、１．５〜２重量％のコウジン抽出物、１．５〜２重量％のニンジン抽出物及び１７〜１８重量％のトウキ抽出物を含み、
前記第二の混合物は９１重量％の蒸留水、並びに９重量％のニコチンアミド及び酢酸トコフェロールのビタミン混合物を含む）、
前記混合材料を１００メッシュのフィルターに通して不純物及び大きい粒子を取り除き、残存したろ液を０．８μｍのフィルター、次いで０．４５μｍのフィルターでろ過してナノ粒子を得、
前記ナノ粒子を大豆レシチンと１：１の比で混合して中間混合物を得、高圧ホモジナイザー中で１０００バールの圧力下に前記中間混合物を処理し、レシチンでカプセル化されたナノ粒子を製造することにより調製された、脱毛を予防し、発毛を促進するためのナノ粒子組成物。
６重量部のタンジン、１重量部のニンジン、７重量部のサンショウ、６重量部のベニバナ、１２重量部のトウキ、８重量部のセンキュウ、４重量部のザクロの殻、４重量部の緑茶葉、７重量部のヤブジラミの果実、１重量部のコウジン、及び３重量部の松葉を含む乾燥材料を、水と１：１０の比で混合し、前記乾燥材料を含む水を８０〜９０℃で３〜４時間煮沸して前記材料から成分を抽出し、抽出物を室温まで冷却し、該抽出物を６重量部のビタミン類と混合し、抽出物とビタミン類との混合物を１００メッシュのフィルターに通して不純物及び大きい粒子を取り除き、ろ液を得、ろ液を０．８μｍのフィルター及び０．４５μｍのフィルターで連続してろ過し、ナノ粒子抽出物を得、
前記ナノ粒子抽出物を大豆レシチンと１：１の比で混合し、高圧ホモジナイザー中で１０００バールの圧力下に前記ナノ粒子−レシチン混合物を処理し、レシチンでカプセル化されたナノ粒子を製造することにより調製された、脱毛を予防し、発毛を促進するためのナノ粒子組成物。