JP2010512379A - プロセス - Google Patents

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Abstract

式Aの化合物のSまたはRエナンチオマの調製プロセスにおいて、式Bの化合物を、キラル触媒および水素源の存在下で、非対称水素化させるステップを具え、XはCH、酸素または硫黄であり;R、RおよびRは同一又は異なり、水素、ハロゲン、アルキル、アルキルオキシ、ヒドロキシ、ニトロ、アルキルカルボニルアミノ、アルキルアミノまたはジアルキルアミノ基を意味し;Rは、アルキルまたはアリールであり、用語アルキルは、選択的に、アリール、アルコキシ、ハロゲン、アルコキシカルボニルまたはヒドロキシカルボニル基によって置換される、1乃至6の炭素原子を含む直鎖状または分岐鎖状炭化水素鎖を意味し、用語アリールは、選択的に、アルキルオキシ、ハロゲンまたはニトロ基によって置換される、フェニルまたはナフチル基を意味し、用語ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する、プロセス。

【選択図】なし

Description

本発明は、非対称水素化のための改善された触媒プロセスに関連する。特に、本発明は、ドーパミンβヒドロキシラーゼの抹消性選択的インヒビタの合成に有用な新規中間体を調製するプロセスに関し、このプロセスは、触媒性非対称水素化に関連している。さらに、本発明は、触媒性非対称水素化に有用な新規遷移金属複合体に関する。
(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6,8−ジフルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン(thione)塩酸塩(下記の式Pの化合物)は、潜在的に毒性がなく、心血管疾患の治療に使用することができるDβHの抹消性選択的インヒビタである。化合物Pは、その調製プロセスとともに、WO2004/033447に開示されている。
Figure 2010512379
WO2004/033447に開示されたプロセスは、(R)−6,8−ジフルオロクロマン−3−イルアミン(ylamine)塩酸塩((R)−6,8−ジフルオロクロマン−3−イルアミンの構造は、化合物Qとして下に示す)、[4−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)−3−オキソブチル]カルバミン酸tert−ブチルエステルおよびチオシアン酸カリウムの反応に関連している。
Figure 2010512379
(R)−6,8−ジフルオロクロマン−3−イルアミン(化合物Q)は、化合物Pの合成において重要な中間体である。アミンが付着する炭素原子の立体化学は、化合物Pの立体化学のもととなり、化合物Qが、出来る限り純粋な形態で存在するのに有利である。別の言い方をすると、化合物QのRエナンチオマは、Sエナンチオマがほとんどないか、全くない場合、優性である。従って、化合物Qを調製するこのプロセスは、可能な限り高いエナンチオマ過剰率(e.e)の化合物Qを有利に生成する。
例えば、式Qの化合物などの前駆体を調製する有利なプロセスが今回発見された。このプロセスは、対応する新規なエン(ene)−カルバミン酸塩の触媒性非対称水素化に関する。さらに、このプロセスは、ドーパミンβヒドロキシラーゼの他の抹消性選択的インヒビタに有用な、同様の前駆体の調製に使用することができる。触媒性非対称水素化プロセスに使用できる新規な遷移金属複合体も発見された。この複合体は、非対称水素化反応において、高い活性および選択性を示すので、特に有利である。活性および選択性のレベルは、水素化が酸性添加物の存在下で行われるときに、改善されたことが示された。
Ru−BINAPおよびRu−DuPhos触媒を使用したエン−カルバミン酸塩の水素化は、Dupau,P.;Bruneau,C.;Dixneuf,P.H.:Tet.Asymm.1999,10,34671;および、Dupau,P.;Hay,A.−E.;Bruneau,C.;Dixneuf,P.H.Tet.Asymm.2001,12,863に記載されている。各システムを用いて得た最大e.eは、最大76(1つの特定の物質に関しては92)である。
本発明の第1の態様によれば、式A
Figure 2010512379
の化合物のSまたはRエナンチオマを調製するプロセスが提供され、このプロセスは、キラル触媒および水素源の存在下で、式B
Figure 2010512379
の化合物を非対称水素化させるステップを具え、ここで、XはCH、酸素または硫黄であり、R、RおよびRは、同一又は異なり、水素、ハロゲン、アルキル、アルキルオキシ、ヒドロキシ、ニトロ、アルキルカルボニルアミノ、アルキルアミノまたはジアルキルアミノ基を意味し;Rは、アルキルまたはアリールであり、用語アルキルは、1〜6炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖状炭化水素鎖を意味し、アリール、アルコキシ、ハロゲン、アルコキシカルボニルまたはヒドロキシカルボニル基で選択的に置換され;用語アリールは、フェニルまたはナフチル基を意味し、アルコキシ、ハロゲンまたはニトロ基で選択的に置換され;用語ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。化合物Bは、エン−カルバミン酸塩として呼んでもよい。
明細書に亘って特段の指定がない場合は、用語「アルコキシ」および「アルキルオキシ」は同等のものである。
一実施例においては、XはOである。別の実施例においては、R、RおよびRの少なくとも1つは、フッ素である。好適には、化合物Aは、以下の式である:
Figure 2010512379
一実施例においては、Rは、C−Cアルキルである。選択的に、Rは、メチル(すなわち、メチル置換エン−カルバミン酸塩)エチル(すなわち、エチル置換エン−カルバミン酸塩)またはtBu(すなわち、tBu置換エン−カルバミン酸塩)である。好ましくは、Rは、メチルである。代替の実施例においては、Rはベンジル(すなわち、ベンジル置換エン−カルバミン酸塩)である。
キラル触媒は、キラルリガンドを含む遷移金属複合体を具えてもよい。好適には、この触媒は、式[(ビスホスフィン)Ru(アレーン)X’]Y、[(ビスホスフィン)Ru(L)]または[(ビスホスフィン)Ru(L’)X’]を有し、ここで、ビスホスフィンはキラルであり、X’は1つの陰性単座(negative dentate)リガンドであり、Yは、バランス(balancing)アニオン、Lは、1価(monovalent)陰性配位リガンドであり、L’は、非イオン性単座リガンドである。
本発明の非対称水素化に使用できるビスホスフィンリガンドの例は、以下のスキーム1に示す。スキーム1のリガンドに対して両方の立体化学を有するビスホスフィンリガンドも、本発明の非対称水素化に使用可能である。
スキーム1
Figure 2010512379
一実施例においては、ビスホスフィンは、BINAPまたはTolBINAPのRまたはSエナンチオマでもよい。代替としては、ビスホスフィンは、以下の式
Figure 2010512379
を有する化合物のRまたはSエナンチオマでもよく、ここで、Rは、水素またはアルキルである;Rは、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、キラルヒドロキシアルキル、アミノ、モノ−およびジ−アルキルアミノ、ビニルまたはアリル(allyl)であり;Rは、以下の群
Figure 2010512379
ここで、Rは、アルキル、アルコキシまたはアミノであり、1以上のR基があり、各々のRは、互いに同一または異なっていてもよく;P(R基は、以下の群
Figure 2010512379
から選択される基を形成し、ここで、Rはアルキルである。
一実施例においては、ビスホスフィンは、(S)−または(R)−PPhosである。
好ましくは、ビスホスフィンは、式
Figure 2010512379
の(S)−(−)−または(R)−(+)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−3,3’−ビピリジンである。
好適には、ビスホスフィンは、((R)−(+)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−3,3’−ビピリジン)である。
一実施例においては、X’は塩化物である。別の実施例においては、Yは塩化物である。X’およびYの両方共、塩化物でもよい。別の実施例においては、アレーンは、p−シメンまたはベンゼンである。対象となる特定の触媒は、(R)−TolBINAP(CA RN 99646−28−3)およびジクロロ−(p−シメン)−ルテニウム(II)ダイマ(CA RN 52462−29−0)から形成することができる、[RuCl(R)−TolBINAP(p−シメン)]Clである。
好ましくは、Lはacacである。好適には、L’はdmfである。リガンド用の他の選択肢は、アセチル、トリフオロアセチル、テトラフルオロホウ酸塩、ならびに、モノ−およびジアミンである。
最も好ましいのは、複合体は、式[((R)−(+)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−3,3’−ビピリジン)Ru(acac)]である。代替としては、この複合体は、式[((R)−(+)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−3,3’−ビピリジン)RuCl(dmf)]を有する。
一実施例においては、水素化は、酸の存在下で実行される。選択的に、上記酸は、HBF、HCl、HBr、CFSOH、CHCOOHまたはHPOである。好ましくは、酸は、HPOである。
一実施例においては、酸は、溶媒中に存在する。例えば、酸性溶媒は、ジエチルエーテルまたは水である。
一実施例においては、化合物B/酸の分子比率は、3.5/1から4/1の範囲である。好適には、化合物B/酸の分子比率は、3.8/1から4/1の範囲である。好ましくは、化合物B/酸の分子比率は、3.9/1から4/1の範囲である。最も好ましくは、化合物B/酸の分子比率は、4/1である。
別の実施例においては、化合物B/触媒のモル比は、100/1から1000/1の範囲である。好適には、化合物B/触媒のモル比は、250/1から1000/1の範囲である。好ましくは、化合物B/触媒のモル比は、500/1から1000/1の範囲である。より好ましくは、化合物B/触媒のモル比は、750/1から1000/1の範囲である。最も好ましいのは、化合物B/触媒のモル比は、1000/1である。
水素化は、溶媒の存在下で行うことができる。例えば、水素化溶媒は、置換または未置換の直鎖状または分岐鎖状炭化水素C−Cアルコール、アレーンまたはこれらの混合物から選択される。選択的に、溶媒は、MeOH、EtOH、PrOH、1−PrOH、1−BuOH、2−BuOH、CFCHOH、DCM(ジクロロメタン)、DCE(ジクロロエタン)、THF(テトラヒドロフラン)、トルエン、または、MeOHおよびDCMが1:1の混合物、から選択される。
水素化は、30乃至70℃の範囲の温度で行うことができる。好適には、水素化は、40乃至60℃の範囲の温度で行うことができる。好ましくは、水素化は、50乃至60℃の範囲の温度で行うことができる。より好ましくは、水素化は、60℃の温度で行うことができる。
水素化は、10乃至30barの範囲の圧力で行うことができる。好適には、水素化は、20乃至30barの範囲の圧力で行うことができる。このましくは、水素化は、30barの圧力で行うことができる。
更なる実施例においては、このプロセスは、続けて、式Aの化合物を再結晶化するステップを更に具える。選択的に、再結晶化は、DCM/ヘキサンで行われる。
一実施例においては、化合物Aは、Sエナンチオマの形態である。代替の実施例においては、化合物Aは、Rエナンチオマの形態である。
さらなる実施例においては、このプロセスは、化合物AのRまたはSエナンチオマを、それぞれ式Cの化合物またはその塩のRまたはSエナンチオマに変換するステップを更に具える。
Figure 2010512379
例えば、化合物AのRまたはSエナンチオマは、それぞれ、加水分解によって、式Cの化合物のRまたはSエナンチオマに変換される。加水分解は、40%水酸化カリウムのメタノール溶液を使用して行うことができ、続いて、L酒石酸塩として、未精製のアミンを単離してアミンを結晶化する。
の性質に基づいて、化合物AをCに変換する代替方法が可能である。例えば、以下のプロセスを使用してもよい:弱酸性開裂(例えば、トリフルオロ酢酸、HCl/EtOAcまたはHBr/AcOHの存在下)、酸性加水分解(溶媒ありまたはなしの水溶性強酸)、触媒水素添加分解(水素源を有するPd/C)など。カルバミン酸塩の網羅的リストおよびその開裂方法は、例えば、Protective Groups in Organic Synthesis/Theodora W.Green and Peter G.M.Wuts,2nd ed.,Wiley−Interscience 1991,p.315−348にみることができる。
さらなる実施例においては、このプロセスは、式Cの化合物またはその塩のRまたはSエナンチオマを反応させ、それぞれ、式Eの化合物またはその塩のRまたはSエナンチオマを生成する、ステップを更に具える。
Figure 2010512379
概略的に、化合物Cは、化合物Eの置換イミダゾール−2−チオン環のN(1)部分を構築するアミノ成分として化合物Cを用いることで、化合物Eに変換できる。より具体的には、化合物Cのアミノ基は、5−置換イミダゾール−2−チオン環に変換されてもよく、5位置で置換される基は、−(CH−NHR12基に変換される。
一実施例においては、式Cの化合物またはその塩のRまたはSエナンチオマを、式D1
Figure 2010512379
の化合物と反応させ、式D3
Figure 2010512379
の化合物を形成し、溶媒の存在下でD3を、ジアルキルマロン酸塩および塩基と反応させ、式D4
Figure 2010512379
の化合物を形成し、溶媒の存在下でD4を適宜なアジドと反応させ、ついで、塩酸と反応させ、式Eの化合物を形成する。
さらなる実施例においては、式Cの化合物のRまたはSエナンチオマを、式D2
Figure 2010512379
の化合物と反応させ、それぞれ、式E
Figure 2010512379
の化合物またはその塩のRまたはSエナンチオマを生成し、ここで、nは、1、2または3を意味し;R12は、水素、アルキルまたはアルキルアリル基を意味し、R11は、ヒドロキシ保護基を意味し、R13はアミノ保護基を意味し、あるいは、R11は上述したように規定されるが、R12およびR13はまとめてphthalimido基を示し、水溶性チオシアン酸塩を用いて、実質的に不活性な溶媒における有機酸の存在下において、中間体生成物FからIへの連続的に脱保護する:
Figure 2010512379
好ましくは、水溶性チオシアン酸塩は、アルカリ金属チオシアン酸塩あるいはテトラアルキルアンモニウムチオシアン酸塩である。好ましくは、溶媒は、有機溶媒である。
一実施例においては、XはOである。別の実施例においては、nは2または3である。好ましくは、XはOであり、nが2または3である。更なる実施例においては、R、RおよびRの少なくとも1つはフッ素である。選択的に、式Cの化合物および式Dの化合物のRまたはSエナンチオマの反応生成物は、(S)−5−(2−アミノエチル)−1−(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(S)−5−(2−アミノエチル)−1−(5,7−ジフルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−クロマン−3−イル−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−ヒドロキシクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(8−ヒドロキシクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−メトキシクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(8−メトキシクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−フルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(8−フルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6,7−ジフルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6,8−ジフルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(S)−5−(2−アミノエチル)−1−(6,8−ジフルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6,7,8−トリフルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−クロロ−8−メトキシクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−メトキシ−8−クロロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−ニトロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(8−ニトロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−[6−(アセチルアミノ)クロマン−3−イル]−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−アミノメチル−1−クロマン−3−イル−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−アミノメチル−1−(6−ヒドロキシクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−ヒドロキシ−7−ベンジルクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−アミノメチル−1−(6,8−ジフルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(3−アミノプロピル)−1−(6,8−ジフルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(S)−5−(3−アミノプロピル)−1−(5,7−ジフルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R,S)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−ヒドロキシチオクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R,S)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−メトキシチオクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−ベンジルアミノエチル)−1−(6−メトキシチオクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−ベンジルアミノエチル)−1−(6−ヒドロキシチオクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−1−(6−ヒドロキシチオクロマン−3−イル)−5−(2−メチルアミノエチル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−1−(6,8−ジフルオロクロマン−3−イル)−5−(2−メチルアミノエチル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;または、(R)−1−クロマン−3−イル−5−(2−メチルアミノエチル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオンである。
式Cの化合物および式Dの化合物のRまたはSエナンチオマの反応生成物は、(S)−5−(2−アミノエチル)−1−(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(S)−5−(2−アミノエチル)−1−(5,7−ジフルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−クロマン−3−イル−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−ヒドロキシクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(8−ヒドロキシクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−メトキシクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(8−メトキシクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−フルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(8−フルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6,7−ジフルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6,8−ジフルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(S)−5−(2−アミノエチル)−1−(6,8−ジフルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6,7,8−トリフルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−クロロ−8−メトキシクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−メトキシ−8−クロロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−ニトロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−メトキシ−8−クロロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−ニトロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(8−ニトロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−[6−(アセチルアミノ)クロマン−3−イル]−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−アミノメチル−1−クロマン−3−イル−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−アミノメチル−1−(6−ヒドロキシクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−ヒドロキシ−7−ベンジルクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−アミノメチル−1−(6,8−ジフルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(3−アミノプロピル)−1−(6,8−ジフルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(S)−5−(3−アミノプロピル)−1−(5,7−ジフルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R,S)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−ヒドロキシチオクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R,S)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−メトキシチオクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−ベンジルアミノエチル)−1−(6−メトキシチオクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−ベンジルアミノエチル)−1−(6−ヒドロキシチオクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−1−(6−ヒドロキシチオクロマン−3−イル)−5−(2−メチルアミノエチル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−1−(6,8−ジフルオロクロマン−3−イル)−5−(2−メチルアミノエチル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;または、(R)−1−クロマン−3−イル−5−(2−メチルアミノエチル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン、の塩でもよい。好ましくは、この塩は、塩酸塩である。
代替としては、式Cの化合物および式Dの化合物のRまたはSエナンチオマは、それぞれ、式P
Figure 2010512379
の化合物のRまたはSエナンチオマである。
本発明の第2の側面によれば、式B
Figure 2010512379
の化合物を提供し、ここで、XがCH、酸素または硫黄であり、R、RおよびRは、同一または異なり、水素、ハロゲン、アルキル、アルキルオキシ、ヒドロキシ、ニトロ、アルキルカルボニルアミノ、アルキルアミノまたはジアルキルアミノ基を意味し;Rは、アルキルまたはアリールであり;ここで、用語アルキルは、アリール、アルコキシ、ハロゲン、アルコキシカルボニルまたはヒドロキシカルボニル基によって選択的に置換される、1乃至6炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖状炭化水素鎖を意味し;用語アリールは、アルキルオキシ、ハロゲンまたはニトロ基によって選択的に置換される、フェニルまたはナフチル基を意味し;用語ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。
一実施例においては、XがOである。別の実施例においては、R、RおよびRの少なくとも1つがフッ素である。好適には、化合物Bは、以下の式
Figure 2010512379
を有する。
一実施例においては、Rは、C−Cアルキルである。選択的に、Rは、メチル(すなわち、メチル置換エン−カルバミン酸塩)、エチル(すなわち、エチル置換エン−カルバミン酸塩)またはtBu(すなわち、tBu置換エン−カルバミン酸塩)である。好適には、Rは、メチルである。代替の実施例においては、Rは、ベンジル(すなわち、ベンジル置換エン−カルバミン酸塩)である。
本発明の別の面によると、式B
Figure 2010512379
の化合物の非対称水素化において、キラルリガンドを含む遷移金属複合体を具えるキラル触媒の使用を提供し、ここで、化合物Bは、上述したものである。
触媒は、上述したように、式[(ビスホスフィン)Ru(アレーン)X’]Y、[(ビスホスフィン)Ru(L)]または[(ビスホスフィン)Ru(L’)X’]を有してもよい。
本発明の更なる側面によれば、式Aの化合物を提供し、この化合物は、実質的に純粋なRエナンチオマ、実質的に純粋なSエナンチオマ、または、RおよびSエナンチオマの混合物の形態であり、
Figure 2010512379
ここで、X、R、R、RおよびRは、上述したものと同一の意味を有する。
本明細書で使用されるように、用語「実質的に純粋」は、純度が少なくとも95%、好ましくは、少なくとも98%、より好ましくは、少なくとも99%、最も好ましくは、100%であることを意味する。実質的に純粋は、純度95%以上として定義することができる。
実施例においては、XがOである。別の実施例においては、R、RおよびRは、フッ素である。選択的に、化合物Aは、以下の式:
Figure 2010512379
を有する。
一実施例においては、Rは、C−Cアルキルである。選択的に、Rは、メチル、エチルまたはBuである。好適には、Rは、メチルである。代替の実施例においては、Rは、ベンジルである。
一実施例においては、化合物Aは、Rエナンチオマの形態である。代替の実施例においては、化合物Aは、Sエナンチオマの形態である。さらなる実施例においては、化合物Aは、化合物Aは、RおよびSエナンチオマの混合物の形態である。選択的に、この混合物は、ラセミ体である。
本発明のさらなる側面によれば、(R)−(+)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−3,3’−ビピリジンのリガンドを具える遷移金属複合体を提供する(化合物J)。
Figure 2010512379
一実施例においては、複合体は、式[((R)−(+)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−3,3’−ビピリジン)Ru(アレーン)X’]Y、[((R)−(+)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−3,3’−ビピリジン)Ru(L)]または[((R)−(+)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−3,3’−ビピリジン)Ru(L’)X’]を有し、ここで、X’は、1価の陰性単座リガンドであり、Yはバランスアニオンであり、Lは、2価の陰性2座リガンドであり、L’は、非イオン性単座リガンドである。
一実施例においては、X’は塩化物である。別の実施例においては、Yは塩化物である。X’およびYは両方共、塩化物でもよい。別の実施例においては、アレーンは、p−シメンまたはベンゼンである。更なる実施例においては、Lはacacである。選択的に、L’は、dmfである。リガンドのその他の選択肢は、アセチル、トリフルオロセチル、テトラフルオロホウ酸塩、ならびに、モノ−およびジアミンを含む。
更なる実施例においては、複合体は、式[((R)−(+)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−3,3’−ビピリジン)RuCl(dmf)]を有する。
一実施例においては、複合体は、触媒としての使用に適している。
本発明のその他の側面によれば、(R)−(+)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−3,3’−ビピリジン(化合物D)を提供する。
Figure 2010512379
Ru触媒水素化の研究は、Ru(Xyl−P−Phos)−ベース触媒の存在下で、メチル−およびエチル−置換型エン−カルバミン酸塩を使用して、完全変換および90%に達するe.e率を得られたことを明らかにした。
エン−カルバミン酸塩基質の非対称水素化における活性及び鏡像体(エナンチオ)選択性は、OBn<OBu<OEt<OMeの順に変化することがわかった。
メチル−置換型エン−カルバミン酸塩は、エチル−置換型エン−カルバミン酸塩への同様の変換およびe.e率を示したが、メチル−置換型エン−カルバミン酸塩は、エチル−置換型エン−カルバミン酸塩よりもわずかに反応性が高かったことがわかった。さらに、水素化生成物の再結晶において、より高い鏡像体(エナンチオ)純度の向上は、エチル−置換型エン−置換型エン−カルバミン酸塩水素化よりも、メチル−置換型エン−カルバミン酸塩の水素化から生成した生成物でみられた。従って、メチル−置換型エン−カルバミン酸塩は、優れた活性、選択性、および、再結晶によるエナンチオ純度の向上の容易性によって、エチル−置換型エン−カルバミン酸塩を介して行われてもよい。
ロジウムベース触媒を使用した非対称水素化も研究した。特に、[Rh−(ビスホスフィン)(L)]X’’カチオン複合体(L=シクロオクタジエン、および、X’’=BF、OTf)を研究した。Rh−ビスホスフィン触媒化水素化は、エン−カルバミン酸塩基質に対する中程度から高度の活性および低エナンチオ選択性を明らかにした。
本発明は以下の実験例に関して説明される。
実験例
プロキラルエン−カルバミン酸塩1a−cのエナンチオ選択性水素化に関する触媒効果の研究は(以下のスキーム2に示す)、ルテニウムビスホスフィンベースの触媒(表1乃至4)およびロジウム−ビスホスフィンベースの触媒(表5)を使用して行った。初期(initial)テストを、30barの水素圧力下、基質(substrate)と触媒(catalyst)とのモル比(S/C)が100/1のMeOHで行った。反応は、8ウェル平衡圧力水素ジェネレータArgonuat Endeavourで生じた。
Figure 2010512379
ルテニウム−ビスホスフィン触媒
RuCl(Ar−P−Phos)(dmf)触媒の場合、活性は、基質に依存し、以下のように変化する:
Figure 2010512379
(表1の項目1、表2の項目1および表3の項目1)。エナンチオ選択性は、基質に依存して観察され、エチル置換型エン−カルバミン酸塩1aが、最も高いe.eを示した(表1の項目4、表2の項目4、および、表3の項目3)。
一般的に、ルテニウム−アレーン−P−Phos触媒担持塩化物アニオンリガンドは、最も選択性が高いものとしてみつかった(表1の項目1、表2の項目4、および、表3の項目3)。
特定の触媒の1つ、Ru(R−Xyl−P−Phos)(acac)は、エチル エン カルバミン酸塩1aを使用したとき、完全変換および90%e.eを得た。
基質1bに関するHPLC変換およびエナンチオ選択性は、基質1bおよびR−カルバミン酸塩がオーバーラップするので、いくつかの場合に決定されなかった。HPLC法を最適化する試みによって、(1b+(R)−2b)と(S)−2bのエリア比に変化がなくなった。この基質の場合、精密なエナンチオ選択性の判定は、現在では、反応が完全変換に到達するときのみ、可能である(例えば、254nmおよび210nmでのエナンチオ選択性が一定であるとき、表2の項目1および4)。
例えば、約3分で副生成物の溶出が観察された。この副生成物が識別されていなかった間は、延長した反応時間の下の溶液におけるエン−カルバミン酸塩の安定性の低さ、あるいは、アルコール溶媒との反応による安定性の低さの結果であったとされた。
ビスホスフィンリガンドとの組み合わせにおいて、Ru(COD)(ビスメチルアリル)およびRu(COD)(CFCOO)(COD=η−1,5−シクロオクタジエン)前駆体は、基質1aの水素化において試験した。一般的に、上記ルテニウム前駆体から生成された触媒の活性および選択性は、以下に示した(表4)。
表1:Ru−ビスホスフィンベース触媒を使用した1aの非対称水素化
Figure 2010512379
a)反応条件:0.3mmol 1a、0.003mmol 触媒(S/C=100/1)、3ml MeOH、60℃、30barH、最適化していない反応時間 20時間、b)e.eは、Diacel ChiralPak AD column、70%MeOH、30%IPA、0.5mL/分を用いて決定した、c)NA=該当なし

表2:Ru−ビスホスフィンベース触媒を用いた1bの非対称水素化
Figure 2010512379
a)反応条件:0.3mmol基質、0.003mmol触媒(S/C=100/1)、3ml MeOH、60℃、30barH、最適化していない反応時間 20時間、b)e.eは、Diacel ChiralPak AD column、70%MeOH、30%IPA、0.5mL/分を用いて決定した、c)NA=該当なし

表3:Ru−ビスホスフィンベース触媒を用いた1cの非対称水素化
Figure 2010512379
a)反応条件:0.3mmol基質、0.003mmol触媒(S/C=100/1)、3ml MeOH、60℃、30barH、最適化していない反応時間 20時間、b)e.eは、Diacel ChiralPak AD column、70%MeOH、30%IPA、0.5mL/分を用いて決定した、c)NA=該当なし

表4:インサイチュウRu−ビスホスフィンベースの触媒を用いた1aの非対称水素化
Figure 2010512379
a)反応条件:0.3mmol 1a、0.003mmol触媒ルテニウム前駆体、0.5時間、60℃、1ml MeOH中で撹拌した0.0036mmolリガンド(S/C=100/1)、3ml MeOH、60℃、30barH、最適化していない反応時間 20時間、b)e.eは、Diacel ChiralPak AD column、70%MeOH、30%IPA、0.5mL/分を用いて決定した。
ロジウム−ビスホスフィン触媒
一般式[Rh(ビスホスフィン)(COD)]X(X=BF、OTf)の触媒を使用したエン−カルバミン酸塩1a−cの水素化は、ビスホスフィンが、メタノール中、S/C100、60℃、30barHで、Xyl−P−Phos、P−Phos、Xyl−PhanePhos、PhanePhos、MeBophoz、Spiro−P、H8−BINAM−Pのとき、エナンチオ選択性は低くなる(表5)
表5:Rh−ビスホスフィンベース触媒を使用した非対称水素化
Figure 2010512379
a)反応条件:0.3mmol基質、0.003mmol触媒又は0.003ルテニウム前駆体、0.5時間、室温、1ml MeOH中で撹拌した0.0036mmolリガンド(S/C=100/1)、3ml MeOH、60℃、30barH、最適化していない反応時間 20時間、b)e.eは、Diacel ChiralPak AD column、70%MeOH、30%IPA、0.5mL/分を用いて決定した。
溶媒、温度および圧力最適化
スキーム3に示される反応は、1aのRu(R)−Xyl−P−Phos(acac)−触媒化非対称水素化において、溶媒、温度および圧力の影響を判定するために研究された。
この研究は、S/C100(表6)で、MeOHは、選択した溶媒であり、最も高いエナンチオ選択性を得たことを示した(表6、項目1乃至11)。さらに、MeOH中の温度(表6、項目1、12および15)および低温での圧力実験(表6の項目15および16(低温T)vs項目1および17(より高温T))は、活性が、温度および圧力の両方に依存していたことを示した。注目すべきは、反応のエナンチオマ選択性は、温度にも圧力にも依存しなかった(表6、項目1、15および17)。
スキーム3
Figure 2010512379
表6:1aのRu(R)−Xyl−P−Phos(acac)−触媒化非対称水素化における溶媒、温度および圧力の影響
Figure 2010512379
a)反応条件:0.3mmol 1a、0.003mmol触媒(S/C=100/1)、3ml溶媒、最適化していない反応時間 20時間、b)e.eは、Diacel ChiralPak AD−H column、70%MeOH、30%IPA、0.5mL/分を用いて決定した。
濃度の最適化
Ru−触媒化非対称水素化における濃度最適化実験(スキーム4参照)を、基質対触媒比500/1で行った。表7に示すように、中程度の変換が、S/C500、0.5M基質濃度、Ru(R−Xyl−P−Phos)(acac)(項目1)の存在下で得た。
スキーム4
Figure 2010512379
表7:1aのRu−触媒化非対称水素化における濃度最適化
Figure 2010512379
a)反応条件:0.3mmol 1a、S/C=500/1、MeOH、最適化していない反応時間 20時間、b)e.eは、Diacel ChiralPak AD−H column、70%MeOH、30%IPA、0.5mL/分を用いて決定した。
基質純度
[(ビスホスフィン)RuLX]触媒実験(表1参照)中に使用されるよりも純度の高い基質1aを、一連のRu−ビスホスフィンベース触媒を使用して非対称水素化において試験した(表8)。
一般的に、ルテニウム−dmf付加生成物の場合、前のバッチと同様の挙動が観察された(表8の項目1および3vs表1の項目1および4)。わずかに高いe.eが、Ru(R−Xyl−P−Phos)(acac)の場合に観察された(表8の項目8および9vs表1の項目12)。Ru−アレーンベースの触媒の活性は、より純度の高い材料を使用した場合、より高くなった(表8の項目5vs表3aの項目7、表8の項目6vs表1の項目9)。Ru(S−P−Phos)(acac)触媒が、水素化生成物に変換されない一方で(表8の項目10vs表1の項目13)、[RuCl(R−Tol−BINAP)(p−シメン)]Clは、上昇した活性だけでなく、改善したエナンチオ選択性を示した(表8の項目7vs表1の項目10)
表8:Ru−ビスホスフィンベース触媒を使用した1aの非対称水素化
Figure 2010512379
a)反応条件:0.3mmol 1a、0.003mmol触媒(S/C=100/1)、3mlMeOH、60℃、30barH、最適化していない反応時間 20時間、b)e.eは、Diacel ChiralPak AD−H column、70%MeOH、30%IPA、0.5mL/分を用いて決定した。
メチル−置換型エン−カルバミン酸塩
メチル−置換型エン−カルバミン酸塩1dを、同様のRu−ビスホスフィン触媒スクリーニングにおいて研究した。ラセミ化合物2dを、1dのPd/C−触媒化水素生成を介して得た(スキーム5参照)。
スキーム5
Figure 2010512379
表9の結果は、基質1dが、基質1aと同様の活性およびエナンチオ選択性を表すことを示す。Ru(R−Xyl−P−Phos)(acac)は、活性を示さなかった(表9の項目9)。理論に拘束されなければ、触媒の挙動は、材料中にある不純度のタイプおよびレベルに強く依存している。
表9:Ru−ビスホスフィンベース触媒を用いた1dの非対称水素化
Figure 2010512379
a)反応条件:0.3mmol 1d、0.003mmol触媒(S/C=100/1)、3mlMeOH、60℃、30barH、最適化していない反応時間 20時間、b)e.eおよび変換は、Diacel ChiralPak AD−H column、70%MeOH、30%IPA、0.5mL/分を用いて決定した。
保持時間:1d、10.6分(254nmでの化学的純度99.3%、210nmでの化学的純度96.3%);(R)−2d、8.5分;(S)−2d、9.8分。
1aおよび1dのRu(R−Xyl−P−Phos)(acac)−触媒化水素化に関する酸性添加剤の影響
Ru(R−Xyl−P−Phos)(acac)−触媒化水素化に関する酸の影響を調べた。完全に水素化された生成物2dは、Ru(R−Xyl−P−Phos)(acac)触媒および異なる酸の存在下で得られることが観察された(表10)。テスト反応が、高い触媒充填で行われたので、活性標準点からの差異がなく、エナンチオ選択性は、使用した酸のタイプに高い相関を示さなかった。
表10:Ru(R−Xyl−P−Phos)(acac)および酸添加剤を用いた1aおよび1dの非対称水素化
Figure 2010512379
a)反応条件:0.3mmol基質、0.003mmol触媒、0.03mmol酸(S/酸/C=100/25/1)、3ml MeOH、30barH、最適化されてない反応時間 20時間、b)e.eをDiacel ChiralPak AD−H column、70%MeOH、30%IPA、0.5mL/分を用いて決定した、c)48%副生成物、d)52%副生成物
温度の影響
1aの水素化は、添加剤としてRu(R−Xyl−P−Phos)(acac)触媒およびHPOの存在下でより低温(表11)で行うことができ、エナンチオ選択性から独立した温度はより低い触媒充填がなされることを示した。HPOを、触媒充填最適化を行うために選択肢、基質対酸の比を4対1に固定した。
両方の基質の非対称水素化は、基質対触媒比が1000/1(表12)で、高い変換がなされた。表12に示されるように、基質1dは、1aよりもわずかに反応性が高かった。理論に拘束されなければ、これらの事件で観察されたわずかに低いエナンチオ選択性は、上昇した酸と触媒との比によるものと思われる。
表11:1aの非対称水素化に関する温度の影響
Figure 2010512379
a)反応条件:0.3mmol基質1a、0.003mmol触媒、0.03mmol酸(S/酸/C=100/25/1)、3ml MeOH、30barH、最適化されてない反応時間 20時間、b)e.eをDiacel ChiralPak AD−H column、70%MeOH、30%IPA、0.5mL/分を用いて決定した。

表12:Ru(R−Xyl−P−Phos)(acac) を使用した1aおよび1dの非対称水素化における反応条件最適化
Figure 2010512379
a)反応条件:基質、触媒(S/酸=4/1)、3ml MeOH、30barH、最適化されてない反応時間 20時間、b)e.eをDiacel ChiralPak AD−H column、70%MeOH、30%IPA、0.5mL/分を用いて決定した。
エナンチオ純度の向上
生成物のエナンチオ純度は、再結晶化することによってさらに改善される。
例えば、98%より高い変換および90%より高いe.eに達した反応混合物を混合し、再結晶を介して、エナンチオ純度の向上を試験した。1つの再結晶実験から、DCM/ヘキサン由来の生成物(R)−2dのエナンチオ純度は、91%から98.7%e.eまで向上できたことがわかった。この再結晶実験の収率は70%だった。生成物2a(約91%e.e)のMeOH溶液のエバポレーションは、結晶残さとなり、DCM/ヘキサン=1/25混合物で洗浄した。得られた生成物を75%収率および93%e.eで回収し、生成物2aのエナンチオ純度の向上が示された。
好ましい反応条件は、以下のように記載される:基質1d(メチル置換型エン−カルバミン酸塩)を還元し、Ru(R−Xyl−P−Phos)(acac)およびHPOの存在下、基質/酸/触媒比が1000/250/1、メタノール中に0.5M基質濃度、60℃および30barH圧力で、99%以上の変換および90%e.e.において所望の生成物とする。重要なのは、触媒ステップから得られる生成物のエナンチオ純度は、DCM/ヘキサンからの最適化しない再結晶化によって、98.7%e.eにアップグレードできる。
[(R)−Xyl−Phos RuCl(dmf)]の合成に関する実験工程
[Ru(ベンゼン)Cl(0.147mmol、75mg)および(R)−Xyl−Phos(0.32mmol、242mg)を25mlのShlenkチューブに充填し、このチューブを、真空/Nサイクルを実行することで真空にした。2mlのDMFを注射し、得られた混合物を、N、105℃、2時間、撹拌した。高度の真空下で、溶媒を除去し、得られた茶色の固体を、さらに生成せずに触媒中で使用した。
本発明は、添付の請求の範囲内で修正できることを理解されたい。

Claims (101)

  1. 式A
    Figure 2010512379
    の化合物のSまたはRエナンチオマの調製プロセスにおいて、
    このプロセスが、式B
    Figure 2010512379
    の化合物を、キラル触媒および水素源の存在下で、非対称水素化させるステップを具え、
    ここで、XはCH、酸素または硫黄であり;R、RおよびRは同一又は異なり、水素、ハロゲン、アルキル、アルキルオキシ、ヒドロキシ、ニトロ、アルキルカルボニルアミノ、アルキルアミノまたはジアルキルアミノ基を意味し;Rは、アルキルまたはアリールであり、ここで、用語アルキルは、選択的に、アリール、アルコキシ、ハロゲン、アルコキシカルボニルまたはヒドロキシカルボニル基によって置換される、1乃至6の炭素原子を含む直鎖状または分岐鎖状炭化水素鎖を意味し、用語アリールは、選択的に、アルキルオキシ、ハロゲンまたはニトロ基によって置換される、フェニルまたはナフチル基を意味し、用語ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する、プロセス。
  2. XがOである、請求項1に記載のプロセス。
  3. 、RおよびRの少なくとも1つがフッ素である、請求項1または2に記載のプロセス。
  4. 化合物Aが、以下の式
    Figure 2010512379
    を有する、請求項1に記載のプロセス。
  5. が、C−Cアルキルである、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のプロセス。
  6. が、メチル、エチルまたはBuである、請求項5に記載のプロセス。
  7. がメチルである、請求項6に記載のプロセス。
  8. がベンジルである、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のプロセス。
  9. 前記キラル触媒は、キラルリガンドを含む遷移金属複合体を具える、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のプロセス。
  10. 前記触媒は、式[(ビスホスフィン)Ru(アレーン)X’]Y、[(ビスホスフィン)Ru(L)]または[(ビスホスフィン)Ru(L’)X’]を有し、ビスホスフィンはキラルであり、X’は1価の陰性単座リガンドであり、Yはバランスアニオンであり、Lは、2価の陰性2座リガンドであり、L’は非イオン性単座リガンドである、請求項9に記載のプロセス。
  11. 前記ビスホスフィンが、BINAPまたはTolBINAPのRまたはSエナンチオマである、請求項10に記載のプロセス。
  12. 前記ビスホスフィンが、以下の式
    Figure 2010512379
    を有する化合物のRまたはSのエナンチオマであり、
    ここで、Rは、水素またはアルキルであり、Rは、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、キラルヒドロキシアルキル、アミノ、モノ−およびジ−アルキルアミノ、ビニルまたはアリルであり;Rは、以下の群:
    Figure 2010512379
    から選択され、
    ここで、Rは、アルキル、アルコキシまたはアミノであり、1以上のR基があり、各々のRは、互いに同一または異なっていてもよく;あるいは、P(R基は、以下:
    Figure 2010512379
    から選択される基を形成してもよく、Rはアルキルである、請求項10に記載のプロセス。
  13. 前記ビスホスフィンが、(S)−または(R)−PPhosである、請求項12に記載のプロセス。
  14. 前記ビスホスフィンが、以下の式
    Figure 2010512379
    の(S)−(−)−または(R)−(+)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−3,3’−ビピリジンである、請求項12に記載のプロセス。
  15. 前記ビスホスフィンが、((R)−(+)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−3,3’−ビピリジン)である、請求項14に記載のプロセス。
  16. X’およびYが塩化物である、請求項10乃至15のいずれか一項に記載のプロセス。
  17. アレーンが、p−シメンまたはベンゼンである、請求項10乃至16のいずれか一項に記載のプロセス。
  18. Lがacacである、請求項10乃至15のいずれか一項に記載のプロセス。
  19. L’がdmfである、請求項10乃至16のいずれか一項に記載のプロセス。
  20. 前記複合体が、式[((R)−(+)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−3,3’−ビピリジン)Ru(acac)]を有する、請求項10に記載のプロセス。
  21. 前記複合体が、式[((R)−(+)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−3,3’−ビピリジン)RuCl(dmf)]を有する、請求項10に記載のプロセス。
  22. 前記水素化が、酸の存在下で行われる、請求項1乃至21のいずれか一項に記載のプロセス。
  23. 前記酸が、HBF、HCl、HBr、CFSOH、CHCOOHまたはHPOである、請求項22に記載のプロセス。
  24. 前記酸が、HPOである、請求項23に記載のプロセス。
  25. 前記酸が溶媒に存在する、請求項22乃至24のいずれか一項に記載のプロセス。
  26. 前記溶媒が、ジエチルエーテルまたは水である、請求項25に記載のプロセス。
  27. 前記化合物B/酸のモル比が、3.5/1から4/1の範囲である、請求項22乃至26のいずれか一項に記載のプロセス。
  28. 前記化合物B/酸のモル比が、3.8/1から4/1の範囲である、請求項27に記載のプロセス。
  29. 前記化合物B/酸のモル比が、3.9/1から4/1の範囲である、請求項28に記載のプロセス。
  30. 前記化合物B/酸のモル比が、4/1である、請求項29に記載のプロセス。
  31. 前記化合物B/触媒のモル比が、100/1から1000/1の範囲である、請求項1乃至30のいずれか一項に記載のプロセス。
  32. 前記化合物B/触媒のモル比が、250/1から1000/1の範囲である、請求項31に記載のプロセス。
  33. 前記化合物B/触媒のモル比が、500/1から1000/1の範囲である、請求項32に記載のプロセス。
  34. 前記化合物B/触媒のモル比が、750/1から1000/1の範囲である、請求項33に記載のプロセス。
  35. 前記化合物B/触媒のモル比が、1000/1である、請求項34に記載のプロセス。
  36. 前記水素化が、溶媒の存在下で行われる、請求項1乃至35のいずれか一項に記載のプロセス。
  37. 前記溶媒が、置換または未置換の、直鎖状または分岐鎖状のC−Cアルコール、アレーンまたはこれらの混合物、から選択される、請求項36に記載のプロセス。
  38. 前記溶媒が、MeOH、EtOH、PrOH、1−PrOH、1−BuOH、2−BuOH、CFCHOH、DCM、DCE、THF、トルエン、または、MeOHとDCMが1:1の混合液、から選択される、請求項37に記載のプロセス。
  39. 前記水素化が、30乃至70℃の範囲の温度で行われる、請求項1乃至38のいずれか一項に記載のプロセス。
  40. 前記水素化が40乃至60℃の範囲の温度で行われる、請求項39に記載のプロセス。
  41. 前記水素化が50乃至60℃の範囲の温度で行われる、請求項40に記載のプロセス。
  42. 前記水素化が60℃の温度で行われる、請求項41に記載のプロセス。
  43. 前記水素化が10乃至30barの範囲の圧力で行われる、請求項1乃至42のいずれか一項に記載のプロセス。
  44. 前記水素化が20乃至30barの範囲の圧力で行われる、請求項43に記載のプロセス。
  45. 前記水素化が30barの圧力で行われる、請求項1乃至44のいずれか一項に記載のプロセス。
  46. 続けて式Aの化合物を再結晶化するステップを更に具える、請求項1乃至45のいずれか一項に記載のプロセス。
  47. 前記再結晶化がDCM/ヘキサンで行われる、請求項46に記載のプロセス。
  48. 化合物AがSエナンチオマの形態である、請求項1乃至47のいずれか一項に記載のプロセス。
  49. 化合物AがRエナンチオマの形態である、請求項1乃至47のいずれか一項に記載のプロセス。
  50. 式C
    Figure 2010512379
    の化合物のRまたはSエナンチオマを調製するプロセスにおいて、
    請求項1乃至49のいずれかに記載のプロセスによって、式Aの化合物のRまたはSエナンチオマを形成するステップと、続いて、化合物AのRまたはSエナンチオマを、それぞれ、式Cの化合物のRまたはSエナンチオマに変換するステップと、を具える、プロセス。
  51. 前記化合物Aが、−C(=O)−O−RをHに置換することに関連した反応によって、化合物Cに変換される、請求項50に記載のプロセス。
  52. 化合物AのRまたはSエナンチオマが、加水分解によって、それぞれ、式Cの化合物のRまたはSエナンチオマに変換される、請求項50または51に記載のプロセス。
  53. 式E
    Figure 2010512379
    またはその塩のRまたはSエナンチオマを形成するプロセスにおいて、
    請求項50、51または52のプロセスに記載の式Cの化合物のRまたはSエナンチオマを形成するステップと、式Cの化合物のRまたはSエナンチオマを、式Eの化合物のRまたはSエナンチオマに変換するステップと、を具える、プロセス。
  54. 前記化合物Cが、化合物Eの置換型イミダゾール−2−チオン環のN(1)部分を構築する、アミノ成分として前記化合物Cを用いることによって、前記化合物Eに変換される、請求項53に記載のプロセス。
  55. 前記化合物Cの前記アミノ基が、5−置換イミダゾール−2−チオン基に変換され、前記5−置換基は、−(CH)n−NHR12基で置換され、R12は、水素、アルキルまたはアルキルアリール基を意味する、請求項53または54に記載のプロセス。
  56. 式Cの化合物のRまたはSエナンチオマを、式D2
    Figure 2010512379
    の化合物と反応させるステップを具え、
    ここで、nは、1、2または3を意味し;nが1または2であるとき、R12は、水素、アルキルまたはアルキルアリール基を意味し;R11は、ヒドロキシ保護基を意味し、R13は、アミノ保護基を意味し;nが3であるとき、R11は、ヒドロキシ保護基を意味するが、R12およびR13はまとめて、Pathalimido基を表し;水溶性チオシアン酸塩を用いて、実質的に不活性な溶媒中の有機酸の存在下で、中間体生成物FからI
    Figure 2010512379
    へと連続的に脱保護する、請求項53または54に記載のプロセス。
  57. XがOである、請求項53乃至56のいずれか一項に記載のプロセス。
  58. nが2または3である、請求項53乃至57のいずれか一項に記載のプロセス。
  59. 、RおよびRの少なくとも1つがフッ素である、請求項53乃至58のいずれか一項に記載のプロセス。
  60. 前記化合物Eが、(S)−5−(2アミノエチル)−1−(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(S)−5−(2−アミノエチル)−1−(5,7−ジフルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−クロマン−3−イル−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−ヒドロキシクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(8−ヒドロキシクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−メトキシクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(8−メトキシクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−フルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(8−フルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6,7−ジフルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6,8−ジフルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(S)−5−(2−アミノエチル)−1−(6,8−ジフルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6,7,8−トリフルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−クロロ−8−メトキシクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−メトキシ−8−クロロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−ニトロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(8−ニトロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−[6−(アセチルアミノ)クロマン−3−イル]−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−アミノメチル−1−クロマン−3−イル−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−アミノメチル−1−(6−ヒドロキシクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−ヒドロキシ−7−ベンジルクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−アミノメチル−1−(6,8−ジフルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(3−アミノプロピル)−1−(6,8−ジフルオロクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(S)−5−(3−アミノプロピル)−1−(5,7−ジフルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R,S)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−ヒドロキシチオクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R,S)−5−(2−アミノエチル)−1−(6−メトキシチオクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−ベンジルアミノエチル)−1−(6−メトキシチオクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−5−(2−ベンジルアミノエチル)−1−(6−ヒドロキシチオクロマン−3−イル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−1−(6−ヒドロキシチオクロマン−3−イル)−5−(2−メチルアミノエチル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;(R)−1−(6,8−ジフルオロクロマン−3−イル)−5−(2−メチルアミノエチル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン;または、(R)−1−クロマン−3−イル−5−(2−メチルアミノエチル)−1,3−ジヒドロイミダゾール−2−チオン、または、これらの塩である、請求項53乃至56のいずれか一項に記載のプロセス。
  61. 前記塩が塩酸塩である、請求項60に記載のプロセス。
  62. 前記化合物Eがそれぞれ式P
    Figure 2010512379
    の化合物のRまたはSエナンチオマである、請求項53乃至56のいずれか一項に記載のプロセス。
  63. キラル触媒の使用において、
    式B
    Figure 2010512379
    の化合物の非対称水素化で、キラルリガンドを含む遷移金属複合体を具え、
    ここで、X、R、R、RおよびRは、請求項1に規定されるものと同一の意味を有する、キラル触媒の使用。
  64. 前記触媒は、式[(ビスホスフィン)Ru(アレーン)X’]Y、[(ビスホスフィン)Ru(L)]または[(ビスホスフィン)Ru(L’)X’]を有し、
    ここで、前記ビスホスフィンはキラルであり、X’は1価の陰性単座リガンドであり、Yはバランスアニオンであり、Lは2価の陰性2座リガンドであり、L’は非イオン性単座リガンドである、請求項63に記載の使用。
  65. 前記ビスホスフィンがBINAPまたはTolBINAPのRまたはSエナンチオマである、請求項64に記載の使用。
  66. 前記ビスホスフィンが、以下の式、
    Figure 2010512379
    を有する化合物のRまたはSエナンチオマであり、
    は、水素またはアルキルであり;Rは、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、キラルヒドロキシアルキル、アミノ、モノ−およびジ−アルキルアミノ、ビニルまたはアリルであり;Rは、以下の群:
    Figure 2010512379
    から選択され、
    ここで、Rは、アルキル、アルコキシまたはアミノであり、1以上のR基があり、各々のRは、互いに同一または異なっていてもよく;または、P(R基は、
    Figure 2010512379
    から選択される基を形成してもよく、ここで、Rはアルキルである、請求項64に記載の使用。
  67. 前記ビスホスフィンが、(S)−または(R)−PPhosである、請求項64に記載の使用。
  68. 前記ビスホスフィンが、以下の式
    Figure 2010512379
    (S)−(−)−または(R)−(+)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−3,3’−ビピリジンである、請求項64の使用。
  69. 前記ビスホスフィンが、(R)−(+)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−3,3’−ビピリジンである、請求項68に記載の使用。
  70. X’およびYが塩化物である、請求項64乃至69のいずれか一項に記載の使用。
  71. アレーンがp−シメンまたはベンゼンである、請求項64乃至70に記載の使用。
  72. Lがacacである、請求項64乃至69に記載の使用。
  73. L’がdmfである、請求項64乃至70に記載の使用。
  74. 前記複合体が、式[((R)−(+)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−3,3’−ビピリジン)Ru(acac)]を有する、請求項63または64に記載の使用。
  75. 前記複合体が、式[((R)−(+)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−3,3’−ビピリジン)RuCl(dmf)]を有する、請求項63または64に記載の使用。
  76. 式A
    Figure 2010512379
    の化合物において、前記化合物は、実質的に純粋なRエナンチオマ、実質的に純粋なSエナンチオマ、または、RおよびSエナンチオマの混合物の形態であり、
    XがCH、酸素または硫黄であり、R、RおよびRは、同一または異なり、水素、ハロゲン、アルキル、アルキルオキシ、ヒドロキシ、ニトロ、アルキルカルボニルアミノ、アルキルアミノまたはジアルキルアミノ基を意味し;Rは、アルキルまたはアリールであり;ここで、用語アルキルは、アリール、アルコキシ、ハロゲン、アルコキシカルボニルまたはヒドロキシカルボニル基によって選択的に置換される、1乃至6炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖状炭化水素鎖を意味し;用語アリールは、アルキルオキシ、ハロゲンまたはニトロ基によって選択的に置換される、フェニルまたはナフチル基を意味し;用語ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する、化合物A。
  77. XがOである、請求項76に記載の化合物。
  78. 、RおよびRの少なくとも1つがフッ素である、請求項76または77に記載の化合物。
  79. 化合物Aが、以下の式:
    Figure 2010512379
    を有する、請求項76に記載の化合物。
  80. がC−Cアルキルである、請求項76乃至79のいずれか一項に記載の化合物。
  81. が、メチル、エチルまたはBuである、請求項80に記載の化合物。
  82. はメチルである、請求項81に記載の化合物。
  83. はベンジルである、請求項76乃至79のいずれか一項に記載の化合物。
  84. 前記化合物がRエナンチオマの形態である、請求項76乃至83のいずれか一項に記載の化合物。
  85. 前記化合物がSエナンチオマの形態である、請求項76乃至83のいずれか一項に記載の化合物。
  86. 前記化合物がRおよびSエナンチオマの混合物の形状である、請求項76乃至83のいずれか一項に記載の化合物。
  87. 前記混合物がラセミ体である、請求項86に記載の化合物。
  88. 式B
    Figure 2010512379
    の化合物において、
    XがCH、酸素または硫黄であり、R、RおよびRは、同一または異なり、水素、ハロゲン、アルキル、アルキルオキシ、ヒドロキシ、ニトロ、アルキルカルボニルアミノ、アルキルアミノまたはジアルキルアミノ基を意味し;Rは、アルキルまたはアリールであり;ここで、用語アルキルは、アリール、アルコキシ、ハロゲン、アルコキシカルボニルまたはヒドロキシカルボニル基によって選択的に置換される、1乃至6炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖状炭化水素鎖を意味し;用語アリールは、アルキルオキシ、ハロゲンまたはニトロ基によって選択的に置換される、フェニルまたはナフチル基を意味し;用語ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する、化合物B。
  89. XがOである、請求項88に記載の化合物。
  90. 、RおよびRの少なくとも1つはフッ素である、請求項88または89に記載の化合物。
  91. 化合物Bが、式
    Figure 2010512379
    を有し、Rはアルキルまたはアリールである、請求項88に記載の化合物。
  92. がC−Cアルキルである、請求項88乃至91のいずれか一項に記載の化合物。
  93. がメチル、エチルまたはBuである、請求項92に記載の化合物。
  94. がメチルである、請求項93に記載の化合物。
  95. がベンジルである、請求項88乃至91のいずれか一項に記載の化合物。
  96. 式[((R)−(+)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−3,3’−ビピリジン)RuCl(dmf)]を有する遷移金属複合体。
  97. 実験例について明細書に実質的に記載されているプロセス。
  98. 実験例について明細書に実質的に記載されている使用。
  99. 実験例について明細書に実質的に記載されている触媒。
  100. 実験例について明細書に実質的に記載されている化合物A。
  101. 実験例について明細書に実質的に記載されている化合物B。
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