JP2010509389A - 化学療法剤により誘起された末梢神経毒性の処置に有効なピロロ[1,2−a]イミダゾールジオン - Google Patents

化学療法剤により誘起された末梢神経毒性の処置に有効なピロロ[1,2−a]イミダゾールジオン Download PDF

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Abstract

5種の化学療法誘起末梢神経毒性(CIPN)の処置及び/又は予防における式(I)の化合物の使用が開示されている。本発明は、式(I)の化合物が抗癌剤との混合物で存在している医薬組成物を含む。CIPNに関連する副作用を軽減した改善された抗癌処置もまた提供されている。

Description

本発明は、化学療法剤の神経毒性副作用を低減させる問題に対処する抗癌治療の分野に関する。
ビンクリスチン、タキソール又はオキサリプラチンなどの異なる化学療法剤での処置は、ほとんどの場合において慢性神経毒性に係る用量規定毒性が亢進する。毒性障害は、機械的異痛症及び冷異痛症、進行性の灼熱痛、筋肉痛、刺痛、知覚麻痺等などの神経機能障害が続くことにより顕在化する(非特許文献1)。それによる病理学的状態は、化学療法−誘起末梢神経毒性(CIPN)としても知られている。CIPNは、度々、化学療法を受けている患者における不快感及び苦痛の最も重大な原因の代表であり、これが、その実際的な適用性を強く制限している。CIPN症状を伴う患者における化学療法の中断は有効な解決策ではなく、これは、腫瘍を悪化させる一方で、神経毒性は持続する可能性があるし、投薬の中止後であってもそれが亢進する可能性があり、解消されるわけではない。CIPNの重症度は、用いた薬物、時間及び投与量に依存するのみならず、適用した総蓄積量にも依存する。
用いた物質に応じて、純感覚症候群(シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチンで)、又は、自律神経系が関与する若しくは関与しない混合感覚運動神経毒性(ビンクリスチン、タキソール)が続く可能性がある。加えて、以前の投薬又は2種以上神経毒性剤での併行的処置は、神経毒性作用の発生率及び重症度をさらに高める。例えば、シスプラチンは、単独では、神経毒性作用を49%の患者で誘起した(非特許文献2)が、その一方で、パクリタキセルと同時投与した場合には、感覚神経毒性が91%の患者で観察された。これらの作用は、重篤な用量規定副作用である、能力障害と、腫瘍増殖がない状態であっても生活の質の悪化と、をもたらす可能性がある。
加えて、神経毒性症候群の亢進は、最適な薬物投与に干渉し、一連の治療を遅延させ、又は処置の中断を余儀なくさせられるおそれがある。
CIPNの亢進の原因となるメカニズムに対してはほとんど知られておらず、今まで良好な治療は適用できなかった(非特許文献3)。
種々の原因による疼痛に対して有効な薬での症状に対処するための試みがなされている。例えば、異なる原因による疼痛及び糖尿病に付随するニューロパチーによる疼痛の処置に有効であるとして知られている三環系抗うつ薬のノルトリプチリンを二重盲検、プラセボ対照治験においてテストして、シスプラチン誘起疼痛症候群に対するその治療能が確証されている(非特許文献4)。この試験には51人の患者が含まれていると共に、ノルトリプチリン最大投与量は100mg/日であった。治験結果の包括的統計学的分析は、プラセボを超えるノルトリプチリン効力の欠如を指摘した。神経細胞の興奮性亢進を軽減させる薬物であるラモトリジンは、フェーズIII臨床治験においてCIPNを軽減しなかった(非特許文献5)。すべての患者は、ビンカアルカロイド(30%)、タキサン(25%)、白金−薬剤(7%)、化学療法の併用(34%)、及び他(3%)での処置により誘起された重篤な神経毒性症状を示した。10週間の治療の後、平均スコアは、ラモトリジン処置グループとプラセボ処置グループとの間で同様であった。ガバペンチンは、種々のニューロパチー及び神経痛について用いられる抗痙攣薬である;(非特許文献6;非特許文献7)。この化合物は、CIPNを伴う癌患者でテストしたところ(非特許文献8)、疼痛強度(NRSスコア)、感覚性ニューロパチー(ECOG評点)、及び他の有害事象を軽減しなかった。加えて、ガバペンチンで処置した患者は、眼振及び眩暈などの顕著で、より有害な副作用が報告されている。一般的な向知性作用を有するイミダゾール誘導体が特許文献1に記載されているが、これらの化合物は化学療法剤と関連しては用いられず、CIPNにおける神経保護又は他の有益な作用は開示されていない。
上記に概要を述べたとおり、化学療法−誘起神経毒性に対して、効果的な治療は現在利用可能ではない。それ故、CIPNの処置における効果的な治療に対する必要性が感じられる。単なる対症療法では今までのところ相当の結果が得られていないために、すなわち根本的原因を処置することができる根治的な処置が特に必要である。化学療法治療の忍容性を向上させることができ、これによりこの化学療法治療の臨床的許容性を高めることができる薬剤の必要性も感じられる。さらに必要とされるのは、化学療法剤の神経毒性副作用が阻害される、癌の効果的な処置において積極的に相乗作用をもたらすことができる好適な併行治療である。1種の薬剤が化学療法剤の神経毒性作用を阻害するような、併行治療に好適な医薬組成物を配薬することもまた所望される。さらに、化学療法剤の中止後にも亢進するCIPNの神経毒性作用を阻止することができる薬剤も必要とされる。
国際公開第2004/085438号
Cavaliere R. and Schiff D. 2006, Curr. Neurol. Neurosci. Rep. 6:P.218-226 Bacon M. and et al. 2003, Int. J. Gynecol. Cancer 13:P.428-434 Quasthoff S. and Hartung H. P. 2002, J. Neurol. 249:P.9-17 Hammack J. E. et al. 2002 Pain 98:P.195-203 Renno S.I. et al. 2006, J. Clin. Oncol. 2006, ASCO Annual Meeting Proceeding Part I VoI 24, No. 18S:P.8530 Rowbotham M. et al. 1998, JAMA 280:1837-1842; Backonja M. et al. 1998, JAMA 280:P.1831-1836 Backonja M. et al. 1998, JAMA 280:P.1831-1836 Wong G.Y. 2005, J. Clin. Oncol. 2005, ASCO Annual Meeting Proceeding Part I VoI 23, No. 16S:P.8001 'Dermatological Formulations'-B. W. Barry (Drugs and the Pharmaceutical Sciences-Dekker) Harrys Cosmeticology (Leonard Hill Books) Marchand F. et al. 2003, Brain Res. 980:1 P.17-120 Polomano R. C. et al. 2001 , Pain 94:293-304 Cavaletti G. et al. 2001 , Eur. J. Cancer 37:P.2457-2463 Leighton G. E. et al. 1988, Br. J. Pharmacol 93:P.553-560 Perego P et al. 2001 , Cancer Res. 61 :P.6034-6037 Raymond E et al. 2002, MoI. Cancer Ther. 1 :P.227-235 Fogler WE et al. 1995, J. Natl. Cancer Inst. 87:P.94-104
本発明者らは、式(I)により表される化合物及びその溶媒和物は、化学療法誘起神経毒性の処置及び予防に高度に効果的であり、その一方で、化学療法誘起ニューロパチー及び神経痛から保護するために臨床診療において用いた他の化合物は、同一の条件下でテストしたときに、かなり劣った効果を示すか、又は、治療的作用を示すこともなかったことを見出した。
Figure 2010509389
本発明は、それ故、化学療法誘起神経毒性の処置及び/又は予防における、式(I)の化合物及びその溶媒和物の使用に関する。本発明はまた、癌の処置における、式(I)の化合物又はその溶媒和物の化学療法剤との組み合わせの使用に及ぶ。本発明は、式(I)の化合物又はその溶媒和物が化学療法剤との組み合わせで存在する医薬組成物をさらに含む。
ビンクリスチン誘起末梢性ニューロパチー、足圧:経口投与したNiK−13317及びガバペンチンの効果であり、ビンクリスチン/媒体で処置したラットに対しての比較でp<0.01。各値は、8匹のラットの平均を表す。テストを、最後のビンクリスチン注射の4日後に実施した。 ビンクリスチン誘起末梢性ニューロパチー、足圧:反復処置(腹腔内、5日間)であり、ビンクリスチン/媒体で処置したラットとの比較で^p<0.05及びp<0.01。各値は、8匹のラットの平均を表す。化合物(30mg/kg腹腔内)は、ビンクリスチン投薬計画の最後の5日間の間、毎日投与した。テストを、最後のビンクリスチン注射の4日後に実施した。 タキソール誘起末梢性ニューロパチー、足圧テスト:NiK−13317及びガバペンチンの効果であり、テスト化合物は、100mg/kg経口で経口投与A)、30mg/kgで腹腔内投与B)又は3mg/mgで静脈内投与C)した。タキソールで処置したラットに対して^p<0.05及びp<0.01。各値は、8匹のラットの平均を表す。テストを、最後のタキソール注射の14〜18日後に実施した。 オキサリプラチン誘起末梢性ニューロパチー亢進中の経口投与したガバペンチン及びNiK−13317の効果:足圧テスト。テスト化合物は、オキサリプラチン処置の3日前から開始して、化学療法注射の当日の間1日1回、100mg/kgで経口投与した。テストを、化合物の投与から30分後に実施した。オキサリプラチンで処置したラットに対してp<0.01。各値は、11匹のラットの平均を表す。 オキサリプラチン誘起末梢性ニューロパチーに経口投与したガバペンチンA)及びNiK−13317B)の薬力学:足圧テスト。テストを、最後のオキサリプラチン注射の48時間後に実施した。テスト化合物は、オキサリプラチン処置の3日前から開始して、化学療法注射の当日の間1日1回経口投与した。オキサリプラチンで処置したラットに対するp<0.01。各値は、11匹のラットの平均を表す。
本発明の第1の目的は、式(I)の化合物又はその溶媒和物の、化学療法誘起神経毒性の処置及び/又は予防に有用な薬剤の製造における使用である。
Figure 2010509389
化合物(I)は、特に、機械的異痛症及び冷異痛症、進行中の灼熱痛、筋肉痛、刺痛、知覚麻痺等などの化学療法剤の種々の神経毒性作用の軽減に効果的である。本発明はまた、式(I)の化合物をこれを必要とする患者に投与する方法を含む、化学療法誘起神経毒性を処置する方法を含む。本発明のさらなる部分は、化学療法誘起神経毒性の処置及び/又は予防における使用のための前述の化合物(I)、又はその医薬組成物である。
式(I)において、符号MeはCHを意味する。式(I)の化合物、すなわち、1−(4−メチルフェニル)ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール−2,5(3H,6H)−ジオンは、その単離された(S)若しくは(R)エナンチオマー、又は、2種のエナンチオマーが等しい量で存在するラセミ混合物を含む任意の比率でのこれらの混合物の形態で用いられることが可能であり、前述のエナンチオマーは、(S)−1−(4−メチルフェニル)ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール−2,5(3H,6H)−ジオン(本稿において、NiK−16140としても識別される)、及び(R)−1−(4−メチルフェニル)ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール−2,5(3H,6H)−ジオン(本稿においてNiK−16139としても識別される)であり;前記エナンチオマーのラセミ混合物は、本稿においては、NiK−13317として識別される。
化合物(I)の投与量は、処置されるべき神経毒性の重症度、投与経路、用いている化学療法剤のタイプ、患者の状態等により変更することが可能である。非限定的な基準として、pro−Kg(体重1Kg当たり)1日投与量は0.5〜50mgからなる。
実験部に記載されているとおり、本化合物は、種々の化学療法剤で処置されると共にCIPNの症状を有するラットにおいて非常に効果的であることが見出され、その一方で、これらの副作用に対処するために現在用いられているガバペンチンのような薬は、かなり劣った効果をもたらすか、又は、活性をまったく示さなかった。本稿に記載の化合物(I)の効力は、異なるタイプの抗癌剤に対して、抗癌治療に対する本使用の広範な適用性を実証する。
加えて、式(I)の化合物は、実験部に報告されているとおり、抗癌処置の効力に影響しなかった。
本発明は、それ故、関連するCIPN副作用を軽減させると共に患者の抗癌処置の受け入れやすさを向上させるという、現在の抗癌(化学療法)治療の実際的な適用性を向上させる実質的な実用性が見出される。
式(I)の化合物は抗癌化学療法薬と併せて投与されることが好ましく、これは、2種の化合物の個別の投与、又は2種の化合物の混和物を含む単一の投与量単位の投与の一方により達成されることが可能である。
式(I)の化合物はまた、CIPNの亢進を予防するよう、抗癌化学療法処置に先立って用いることが可能である。この場合、化合物(I)での処置は、抗癌処置より前に開始され、場合により、これと一緒に継続される。
式(I)の化合物はまた、抗癌化学療法薬での処置の完了の後予想されるCIPN症状亢進の処置に有用であり;この場合、化合物(I)での処置は抗癌処置の完了後に開始(又は継続)される。
式(I)の化合物はまた耐性を発現させないことが見出され、これは、治療的介入が長期間にわたって継続される必要がある病状の点から根本的に重要である。
本発明のさらなる目的は、癌の処置であって、有利なことに末梢神経毒性副作用が伴わない前述の処置のための薬剤の製造における、上述の式(I)の化合物又はその溶媒和物と1種以上の抗癌性化学療法剤との組み合わせの使用である。
式(I)の化合物はそれ自体は公知であり、本稿において参照により援用される特許文献1に記載されているとおり調製されることが可能である。
本発明のさらなる目的は、前述の式(I)の化合物を、薬学的に許容可能な賦形物の任意での存在下での1種以上の抗癌性化学療法剤との組み合わせを含む医薬組成物である。式(I)の化合物との組み合わせにおいて用いられるべき抗癌性化学療法剤のタイプに制限はなく、好ましくは、これらは、医学的実践において現在用いられているものの中から選択されることが可能であり、本発明は、最も強い神経毒性刺激を及ぼす化学療法剤に関連するときに最も有用である。式(I)の化合物と組み合わせて用いられる抗癌性化学療法剤の例は、例えばシスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、ルテニウム化合物等といった有機金属化合物、例えばビンクリスチン、ビンブラスチンといったビンカアルカロイド;例えばパクリタキセルといったタキソール誘導体である。
式(I)の化合物は、必要な処置に好適ないずれかの量で医薬組成物中に存在し;指標となる量は、10〜2500mg、好ましくは50〜1000mg、最も好ましくは100〜500mgの範囲である。
存在する場合、抗癌性化学療法剤は、必要な処置に好適ないずれかの量で用いられる。
本発明の医薬組成物は、種々の投与経路に適応しており、例えば、注射用溶液、点滴用溶液、吸入用溶液、懸濁液、エマルジョン、シロップ剤、エリキシル剤、液滴、座薬、錠剤、被覆錠剤、硬質又は軟質カプセル、マイクロカプセル、顆粒、微粒剤、ペレット、分散性粉末、ローション、クリーム、軟膏剤、薬用パッチ等の形態で提供されることが可能である。これらの組成物はまた徐放配合物をも含む。
これらの組成物において任意で存在する賦形物は医薬技術において通例用いられるものであり、これらは、当業者に通例知られている様式及び量で用いられることが可能である。
経口投与用の錠剤及びカプセルなどの固体投与形態が、投与量単位で与えられることが好ましい。
これらの組成物は、バインダ、充填材、希釈剤、成形剤、潤滑剤、洗剤、崩壊剤、着色剤及び湿潤剤などの従来の賦形物を含有していてもよく、技術分野において周知である方法により被覆されていることが可能である。
充填材としては、例えばセルロース、マンニトール、乳糖及び類似の薬剤が挙げられる。崩壊剤としては、スターチ、ポリビニルピロリドン、及びスターチグリコール酸ナトリウムなどのスターチ誘導体が挙げられ;潤滑剤としては、例えばステアリン酸マグネシウムが挙げられ;湿潤剤としては、例えばラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。
これらの固体経口組成物は、従来の混合し、充填又は成形する方法で調製されることが可能である。混合作業は、大量の充填材を含有する組成物中に有効成分を分散させるために反復することが可能である。
液体組成物は、それ自体で、又は、水若しくは好適な液体キャリアで使用時に還元される乾燥製品の形態で提供されることが可能である。液体組成物は、例えばソルビトール、シロップ剤、メチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲル又は水素化食用脂肪、例えばレシチン、ソルビタンモノオレエートといった乳化剤といった懸濁剤、例えばアーモンド油、ヤシ油、グリセリンエステルなどの油状のエステル、プロピレングリコール又はエチルアルコールといった非水性キャリア(食用油を含むことが可能である)、例えばメチル又はプロピルp−ヒドロキシベンゾエート又はソルビン酸といった防腐剤、ならびに、所望の場合には、従来の香料又は着色剤などの従来の添加剤を含有することが可能である。
非経口投与のために、有効成分及び無菌キャリアを含有する液体投与量単位を調製することが可能である。有効成分は、キャリア及び濃度に応じて、懸濁又は溶解させることが可能である。非経口溶液は、通常、化合物をキャリア中に溶解させると共に、好適なバイアル又はアンプルに充填してシールする前に、ろ過により滅菌することにより調製される。局所麻酔薬、防腐剤及び緩衝材などの補助剤を、キャリア中に有利に溶解させることが可能である。安定性を高めるために、組成物を、バイアルに充填した後に凍結させて、水を真空下に除去することが可能である。非経口懸濁液は、有効成分をキャリア中に溶解させるのではなく懸濁させることが可能であること以外は、基本的に同じ方法で調製され、無菌キャリア中に懸濁される前にエチレンオキシドに露出させることにより滅菌させることが可能である。界面活性剤又は湿潤剤が、有効成分の均一な分布を促進するために有利に含まれることが可能である。
局所的投与のために、この組成物は、有効成分の全身的な送達のための経皮軟膏又はパッチの形態でもよく、及び、例えば、非特許文献9又は非特許文献10などの標準的な教科書に記載されているとおり、従来の様式で調製され得る。
一般的な方法であるとおり、これらの組成物は、通常、関連する処置における使用のために、記入された又は印刷された説明書が伴う。
本発明は、ここで、以下の非限定的な実施例により例示される。
[実験部]
〔実施例1〕
(S)−1−(4−メチルフェニル)ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール−2,5(3H,6H)−ジオン(NiK−16140)の合成
Figure 2010509389
磁気攪拌機及び還流凝縮器を備えた100mL丸底フラスコ中に、10mLのジメチルホルムアミド、1.2gの(R)−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール−2,5(3H,6H)−ジオン、0.456gのヨウ化銅、1.2gの炭酸カリウム及び4.0gの1−ヨード−4−メチル−ベンゼンを入れる。十分に攪拌された反応混合物を還流下に4時間加熱する。冷却した後、溶剤を真空下(50℃、7mbar)に除去し、残渣を70mLの酢酸エチルで処理すると共に、不溶分をろ過で取り除く。次いで、有機溶剤を20mLの飽和NaCl溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過すると共に、真空下で蒸発させる。残渣を30mLのジエチルエーテルと共に粉砕し、次いで、20mLのイソプロパノールで結晶化して、0.92g(y=47%)の表題の化合物をオフホワイトの粉末として得る。
mp:149〜150℃
[α]:+138.2(c=0.4、MeOH)
IR及びH−NMRは、ラセミ体に相当するものと合致した。
〔実施例2〕
(R)−1−(4−メチルフェニル)ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール−2,5(3H,6H)−ジオン(NiK−16139)の合成
表題の化合物を、(S)−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール−2,5(3H,6H)−ジオンから出発して、実施例1に記載の手法に従って得た。
mp:150〜151℃
[α]:−139.9(c=0.4、MeOH)
IR及びH−NMRは、ラセミ体に相当するものと合致した。
〔実施例3〕
1−(4−メチルフェニル)ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール−2,5(3H,6H)−ジオン(NiK−13317)ラセミ体の合成
この化合物を、ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール−2,5(3H,6H)−ジオンラセミ体から出発して、実施例1に記載の手法に従って得た。
mp:131〜132℃
H−NMR(300MHz,CDCl,δppm):7.27(d,2H);7.24(d,2H);5.79(m,1H);4.45(d,1H);3.73(d,1H);2.72(ddd,1H);2.70(m,1H);2.47(dd,1H);2.38(s,3H);2.08〜1.98(m,1H)。
IR(nujol,cm−1):1722、1515、1376、1328。
〔実施例4〕
インビボ薬理学的テスト
CIPNに対する式(I)の化合物の神経保護作用を検出する目的で、本発明者らは、ビンクリスチン、パクリタキセル及びオキサリプラチンの3種の異なる全身的な投薬計画を用いて、この病状の異なるラットモデルで実験した。比較のために、CIPNの処置において臨床的に用いられる化合物である、痛覚過敏改善薬物ガバペンチンを同一の投薬計画でテストした。
以下の処置計画を用いるビンクリスチン、タキソール及びオキサリプラチンの反復的な投与により、ラット(成体SDラット、150〜200g)において末梢性ニューロパチーを誘起させた。
ビンクリスチンを、750μg/kgの累積投与量に到達するまで2日間に1回、静脈内投与した(150μg/kg)。足の機械的感覚過敏を、最後のビンクリスチン注射から4日後に評価した(非特許文献11)。
1、3、5、8日目に1日1回腹腔内投与(0.5mg/kg)することによりタキソールによるニューロパチーを誘起させた。累積タキソール投与量は2mg/kgであった。薬理学的テストを、最後のタキソール注射から14〜18日後に実施した(非特許文献12)。
オキサリプラチンを、連続する5日間の間、毎週、3週間(15腹腔内注射)にわたって、2.4mg/kgの投与量で投与した。オキサリプラチンの累積投与量は、36mg/kgであった(非特許文献13)。テストを、最後のオキサリプラチン注射から48時間後に実施した。
行動性テストと同一の日に化学療法注射を与えた場合、ラットは、計測を行った後に注射をした。
足の機械的感覚過敏を、非特許文献14に従って一定の速度(32g/s)で大きくなる力を加えるRandall&Selitto装置を用いて判定した。ラットが足を引く刺激を、薬での処置の前及びその後の異なる時間で評価した。結果は、グラムで表記された機械的閾値の平均を表す。動物の足に対して生じ得るダメージを回避するために、加える最大の力は240gに固定した。以下の結果が得られた。
a.ビンクリスチン誘起末梢性ニューロパチー
これらの結果は図1にまとめられている。ビンクリスチン処置は、処置したラットの機械的な足圧閾値の低減から明らかであるとおり、顕著、かつ、遷延性の機械的痛覚過敏をもたらした。ビンクリスチン機械的感覚過敏の明白で顕著な回復が、化合物の処置から30及び60分後に経口的に与えた100mg/kgの実施例3の化合物(NiK−13317)により誘導された(図1)。興味深いことに、同じ投与量で与えたガバペンチンは、如何なる顕著な作用も有していなかった。NiK−13317及びガバペンチンは、媒体で処置した動物に対しては如何なる顕著な作用も有していなかった。
亜慢性実験において、ガバペンチン又はNiK−13317(共に30mg/kg;腹腔内で)を、ビンクリスチン処置の最後の5日間の間1日1回投与した。足圧テストを、最後の化合物の注射の1時間前及びその1時間及び12時間後に実施した。反復処置の後、ガバペンチンは、テストしたいずれの時間でも、機械的痛覚過敏に対する顕著な作用を有していなかった。NiK−13317は、耐性を亢進させることなく、統計的に有意(p<0.01)な痛覚過敏改善作用を、最後の投与から1時間及び12時間後に示した(図2)。興味深いことに、NiK−13317は、4回目の投与から23時間後にも統計的に有意な作用(p<0.05)を誘起した。
b.タキソール誘起末梢性ニューロパチー
ビンクリスチンのように、タキソール処置もまた、顕著な機械的痛覚過敏をもたらした。このモデルにおいて、NiK−13317(100mg/kg経口投与した)は、処置から30及び60分後にラット足圧閾値を著しく高めた。反対に、参照標準ガバペンチンは、同じ実験条件において、いかなる痛覚過敏改善作用も引き起こすことができなかった(図3A)。この効力の欠如は、ビンクリスチン痛覚過敏モデルを用いて得た前のデータと一致していた。NiK−13317はまた、投与から30〜90分後に、腹腔内(30mg/kg)及び静脈内(3mg/kg)の後でも活性である。腹腔内又は静脈内投与したガバペンチンは、如何なる顕著な作用も有していなかった(それぞれ図3B及びC)。
c.オキサリプラチン誘起末梢性ニューロパチー
オキサリプラチンの反復投与は、処置の第1週目から明らかである足圧閾値の低減を生じさせた(図4)。最大痛覚過敏を、処置の2週間後に得た。NiK−13317及びガバペンチンを、オキサリプラチン処置の3日間前から1日1回、経口(100mg/kg)で反復的に投与した。化合物投与は、化学療法注射と同じ日に実施した。ラットを、毎週、NiK−13317投与の30分後、及びオキサリプラチン注射の前に機械的痛覚過敏についてテストした。
これらの条件において、NiK−13317は、機械的閾値のオキサリプラチン誘起低減を、すべてのテスト時で完全に防止した。同一の処置計画で投与したガバペンチンは、3週目で中度の痛覚過敏改善作用のみを示した(図4)。
オキサリプラチン処置の3週目に実施した薬力学的実験は、経口投与したNiK−13317は化合物の投与から30分及び4時間後に活性であったことを示した。100mg/kgで、化合物は、処置から8時間後も未だ活性であった(図5B)。興味深いことに、ガバペンチンは、処置から30分後に穏やかな作用のみを示した(図5A)。NiK−13317又はガバペンチンのいずれも、媒体で処置した動物には顕著な作用を誘起しなかった。
式(I)の化合物の(S)及び(R)エナンチオマーを用いるテストにおいては、同様の結果を得た。
〔実施例5〕
タキソール、オキサリプラチン及びビンクリスチンでのインビトロ併用研究
CIPNの処置のためのNiK−13317の使用が抗癌処置の効力に影響しないであろうことを検証するために、公知の抗癌薬の細胞傷害性に対するNiK−13317の作用を、HT29ヒト大腸癌腫株細胞を用いてインビトロで試験した。
HT29細胞(4000細胞/ウェル)を96−ウェル組織培養プレート中に蒔き、及び、24時間後、固定濃度の抗癌薬(タキソール、オキサリプラチン及びビンクリスチン)単独で、又はNiK−13317を濃度を徐々に濃くしながら(1から1000μMに)の併用で処置した。72時間後、細胞を溶解させると共に、細胞の代謝活性を、製造業者の推奨に従って、ATPliteキット(Perkin Elmer Life Science)で定量化した。すべての代謝的に活性な細胞に存在するATPは、D−ルシフェリンのルシフェラーゼによる形質転換反応を触媒して、VICTOR(商標)Multi Label Reader(Perkin Elmer)を用いて計測される発光シグナルを生成する。結果を、対照と比した、もたらされた発光(すなわち生成されたATP)の割合として表記した。併用実験に利用される、準最大及び最大細胞毒性作用をもたらす濃度を特定するために、抗癌薬での完全な濃度−応答曲線を構成した。
タキソール、ビンクリスチン及びオキサリプラチンは、それぞれ、8nM、7nM及び36μMのIC50値で濃度−関連した細胞毒性作用をもたらし、最大作用は、文献データ(非特許文献15;非特許文献16;非特許文献17)に一致して、タキソール及びビンクリスチンについては100nM、ならびに、オキサリプラチンについては100μMで観察された。
併用実験において得られた結果は、明らかに、NiK−13317(1〜1000μM)は、すべてのテストした抗癌薬によってもたらされる細胞毒性作用のいずれも変更することはなかったことを示した。

Claims (16)

  1. 化学療法誘起末梢神経毒性の処置及び/又は予防のための薬剤の製造における、式(I)の化合物又はその溶媒和物の使用。
    Figure 2010509389
  2. 式(I)の化合物が、単離された(S)若しくは(R)エナンチオマーの形態、又は、これらの混合物である、請求項1に記載の使用。
  3. 前記神経毒性が、有機金属化合物、ビンカアルカロイド、タキソール及びこれらの誘導体から選択される抗癌性化学療法剤により誘起される、請求項1又は2に記載の使用。
  4. 抗癌性化学療法剤が、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、ルテニウム化合物、ビンクリスチン、ビンブラスチン、パクリタキセルから選択される、請求項3に記載の使用。
  5. 薬剤が、0.5〜50mgを含む式(I)の化合物のpro−Kg量で投与されるのに好適である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の使用。
  6. 式(I)の化合物又はその溶媒和物の、1種以上の抗癌性化学療法剤との組み合わせでの、癌の処置のための薬剤の製造における使用。
    Figure 2010509389
  7. 式(I)の化合物が、単離された(S)若しくは(R)エナンチオマーの形態、又は、これらの混合物である、請求項6に記載の使用。
  8. 抗癌性化学療法剤が、有機金属化合物、ビンカアルカロイド、タキソール及びこれらの誘導体から選択される、請求項6又は7に記載の使用。
  9. 抗癌性化学療法剤が、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、ルテニウム化合物、ビンクリスチン、ビンブラスチン、パクリタキセルから選択される、請求項8に記載の使用。
  10. 薬剤が、0.5〜50mgを含む式(I)の化合物のpro−Kg量で投与されるのに好適である、請求項6乃至9のいずれか一項に記載の使用。
  11. 式(I)の化合物又はその溶媒和物を、1種以上の抗癌性化学療法剤及び任意の医薬品賦形物との組み合わせで含む医薬組成物。
    Figure 2010509389
  12. 投与量単位の形態であって、式(I)の化合物が、10〜2500mgの範囲の量で存在する、請求項11に記載の医薬組成物。
  13. 式(I)の化合物が、50〜1000mgの範囲の量で存在する、請求項12に記載の医薬組成物。
  14. 式(I)の化合物が、100〜500mgの範囲の量で存在する、請求項13に記載の医薬組成物。
  15. 化学療法誘起末梢神経毒性の処置及び/又は予防における使用のための、式(I)の化合物又はその溶媒和物。
    Figure 2010509389
  16. 癌の処置における使用のための、1種以上の化学療法剤との組み合わせでの式(I)の化合物又はその溶媒和物。
    Figure 2010509389
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