JP2010506345A - 遅延されるビューイングウインドウを有する光ディスク - Google Patents

Abstract

光走査装置内において放射ビームによって読み出されるのに適したデータ層と、記憶された情報の少なくとも一部の読出しを予め決められた期間に亘って妨害し、それにより遅延されるビューイングウインドウをもたらすアクセスコントロール手段とを含む、光記憶媒体。好ましくは、アクセスコントロール手段は、データ層へのアクセスを妨害するように選択された、データ層の少なくとも一部をカバーするアクセスコントロール層に対応する。予め決められた期間の始まりは、活性化物質にアクセスコントロール層を曝すことにより決定されてもよい。拡散バリア層により、この予め決められた期間の長さを調整してもよい。かかる光記憶媒体は、固定のリリース日を有するコンテンツの頒布に好適に使用される。

Description

本発明は、広くは、光記憶媒体、およびコンテンツ頒布のための光記憶媒体の使用に関するものである。本願はまた、光記憶媒体のデータ層内に記憶されている情報の少なくとも一部へのアクセスをコントロールする方法、およびコンテンツの頒布方法にも関するものである。

ビデオコンテンツ、音楽、ゲームまたはソフトウェアのような娯楽用コンテンツを、たとえば直接販売やレンタルを通じて頒布するために、光記憶媒体を使用することはよく知られている。映画スタジオやゲーム開発者等のコンテンツオーナーは、映画のタイトルのような特定のコンテンツを、市場地域全体で同じ日にリリースしようとする。媒体数の多い人気のあるリリースの場合には、短いタイムスパンで大量の光記憶媒体が頒布されなくてはならないので、頒布システムに多大な負荷がかかり、合計の頒布コストに悪影響が及ぶ。

同時に、顧客は、映画やゲームのような特定のコンテンツをリリース日に取得したいと思うかもしれないが、個々人の時間的スケジュールが合わずに、リリース日にその媒体を購入できないかもしれない。

本発明の１つの目的は、市場地域全体で特定のコンテンツを単一のリリース日にリリースすることを維持しながら、コンテンツの頒布におけるフレキシビリティを改善することである。

本発明の上記の目的は、請求項１に記載されているような光記憶媒体を用いることによって達成される。この光記憶媒体は、情報が記憶されるデータ層であって、光走査装置内において放射ビームにより読み出されるのに適したデータ層と、記憶された情報の少なくとも一部の読出しを、予め決められた期間に亘って妨害するアクセスコントロール手段とを含んでいる。この結果、既知の方法においては所与のリリース日から頒布が開始されていたコンテンツが、請求項１に記載されているような光記憶媒体上に記憶され頒布されると、コンテンツオーナーは、その光記憶媒体を、リリース日前の予め決められた期間に亘って頒布することができる。媒体の頒布をリリース日前に開始することができるので、収入の分布と店舗へのリソース割当てとのバランスの改善に繋がり得る。さらに、顧客が自分の好きな時間的スケジュールに従って媒体を購入することが可能となる。

本願全体を通じて、「コンテンツ」との用語は、著作権のあるあらゆる知的創作物であって、著作権者が、自己または第三者を通じて、特定の市場において頒布したいと思っているあらゆる知的創作物を指して用いられる点に留意されたい。コンテンツは、ビデオコンテンツ（映画等）、オーディオコンテンツ（音楽やオーディオブック等）、ゲームならびに／もしくはソフトウェア、またはそれらの組合せのうち、任意のものを含んでいると想定される。さらに、本願全体を通じて、「頒布」との用語は、コンテンツを第三者に利用可能とするあらゆる手段または方法を指して用いられる点に留意されたい。例としては、直接販売、レンタルまたはライセンスによる頒布が挙げられる。

有利な形態では、アクセスコントロール手段は、放射ビームによる記憶された情報の読出しを妨害するように選択された、データ層の少なくとも一部をカバーするアクセスコントロール層を含むものとされる。光記憶媒体のビューイングウインドウをコントロールする１つの可能な解決策は、適切なデジタル著作権管理（ＤＲＭ）方法を包含する。典型的には、ユーザーは光ドライブと媒体との間のやりとりによって権利を獲得し、これは、適切に適合化された光ドライブおよびインターネット接続を必要とするかもしれない。この形態は、第１には適切に適合化されたドライブを必要とすることにより標準的なプレーヤーとの互換性を欠き、第２にはインターネットへのアクセスが常に利用可能とは限らないという点において、頒布対象の市場のサイズを制限してしまい不利である。放射ビームによる記憶された情報の読出しを妨害するように選択された、データ層の少なくとも一部をカバーするアクセスコントロール層を使用することは、標準的なプレーヤーとの互換性を維持し、インターネットへのアクセスを必要としないので、上記のような問題を軽減する。

本発明の１つの実施形態では、上記の予め決められた期間は、アクセスコントロール層の活性化物質への曝露から計測され、かかる曝露により、アクセスコントロール層の光学特性の変化が可能とされる。この解決策は、ディスクの製造日を所望のリリース日に依存しない日とすることができるため有利である。

本発明の１つの実施形態では、アクセスコントロール層の光学特性の変化は、記憶された情報の読出しに使用される放射を吸収する吸収率の変化とされる。かかる変化を適切に調整することにより、アクセスコントロール層は、不透層から透明層へと変化することができる。

光記憶媒体がＤＶＤタイプである場合には、上記のような層において、チモールフタレインを有利に使用することができる。チモールフタレインは青色であり、したがってＤＶＤディスクの読出しに使用される赤色のスペクトル部分では吸収性である。酸素または水分に曝された際に酸性寄りに変化する塩基性溶液に混合されると、青色から無色への色の変化が生じ、その結果、ＤＶＤディスクの読出しが可能とされる。

本発明の１つの有利な実施形態では、光記憶媒体は、アクセスコントロール層をカバーする拡散バリア層をさらに含むものとされる。好ましくは、拡散コントロール層は、窒化ケイ素もしくは二酸化ケイ素、またはそれらの組合せを含むものとされる。拡散バリア層の厚さを利用して、予め決められた期間の長さを設定することができる。また、拡散バリア層は、反応層の上面の少なくとも一部、および／または反応層の下面の少なくとも一部をカバーするように構成されてもよく、アクセスコントロール層は、添加物をさらに含むものとされる。

本発明のさらなる側面によれば、光記憶媒体のデータ層に記憶された情報の少なくとも一部へのアクセスをコントロールする方法であって、記憶された情報の少なくとも一部の読出しを妨害するように選択された、上記のデータ層の少なくとも一部をカバーするアクセスコントロール層を提供する工程と、そのアクセスコントロール層の光学特性を変化させ、当該曝露から予め決められた期間が経過した後に、記憶された情報の読出しが可能となるように、予め決められた物質にアクセスコントロール層を曝露する工程とを含む方法が提供される。この方法は、上記の光記憶媒体の従属請求項において規定されている特徴に、対応する特徴を有していてもよい点を理解されたい。

本発明のさらなる側面によれば、上記の本発明に係る第１の光記憶媒体のデータ層内にコンテンツを記憶する工程と、第１の期間が経過した後において、記憶されたコンテンツへのアクセスが可能となるように、第１の光記憶担体のアクセスコントロール層を、活性化物質に曝露する工程と、その第１の期間の終了前に、光記憶媒体を頒布する工程とを含むコンテンツ頒布方法が提供される。この方法の結果、リリース日前の予め決められた期間に亘って、光記憶媒体を頒布することができる。媒体の頒布をリリース日前に開始することができるので、収入の分布と店舗へのリソース割当てとのバランスの改善に繋がり得る。さらに、顧客が自分の好きな時間的スケジュールに従って媒体を購入することが可能となる。

データの一部のみをアクセスコントロール層でカバーし、コンテンツの第１の部分を、アクセスコントロール層でカバーされていないデータ層の部分に記憶するようになすと、上記のコンテンツ頒布方法の１つの有利な形態が得られる。顧客は、映画のティーザー広告やゲームの練習版といったスペシャルコンテンツフィーチャーに、リリース日より前にアクセスしたいと思うかもしれない。かかるスペシャルコンテンツフィーチャーを、アクセスコントロール層によりカバーされておらず、したがって予め決められた期間の終了前にもアクセス可能なデータ層の一部に付与してもよい。

本発明のさらなる側面によれば、コンテンツ頒布方法は、本発明に係る第２の光記憶媒体のデータ層内にコンテンツを記憶する工程であって、対応の第２の期間が、上記の第１の期間とは異なる期間となるように、第２の光記憶媒体が選択されている工程と、上記の第１の光記憶媒体のアクセスコントロール層を曝露するのと実質的に同時に、上記の第２の光記憶媒体のアクセスコントロール層を、活性化物質に曝露する工程と、上記の第２の期間の終了前に、上記の第２の光記憶媒体を頒布する工程とをさらに含むものとされる。したがって、読出可能な状態が始まるまでの期間として異なる期間を有する光記憶媒体を、異なる市場地域で頒布すると、各市場地域に、媒体の製造日に依存しない異なるリリース日を割り当てることができる。

以下、本発明のいくつかの実施形態のより具体的な説明を参照することにより、本発明の上記およびその他の側面が明らかとなろう。

従来型の光記憶媒体を示した図 本発明の１つの側面に従う光記憶媒体の断面図 本発明の別の側面に従う光記憶媒体の断面図 本発明の別の側面に従う光記憶媒体を示した図 本発明の１つの側面に従う、娯楽用コンテンツの頒布方法を示した図 チモールフタレインの化学式を示した図 コンゴレッドの化学式を示した図 ビオロゲンの化学式を示した図 ベーシックブルーの分子および吸収スペクトルを示した図 ナイルブルーの分子および吸収スペクトルを示した図

本発明の特徴および利点は、以下の図面を参照することにより理解できよう。

図１は、トラック１２および中心穴１０を有する、従来型の光記憶媒体１１を示している。トラック１２は、情報を表す一連の記録されたマーク（または記録されるマーク）の位置であり、データ層上において実質的に平行なトラックを構成する、単一の螺旋パターンに従って配されている。コンテンツの頒布に適した光記憶媒体の既知の例としては、ＥＣＭＡ−１３０より既知のＣＤ−ＲＯＭや、ＥＣＭＡ−２６７（ＩＳＯ ＩＥＣ １６４４９としても知られている）より既知のＤＶＤ−ＲＯＭが挙げられる。トラック構造は、たとえばプリグルーブにより構成されており、このプリグルーブは、走査中において読出／書込ヘッドがトラックを追従することを可能とする。トラック構造は、通常は情報ブロックと呼ばれる情報単位の位置を示すため、位置情報（たとえばアドレス）を含んでいる。この位置情報は、上記の情報ブロックの開始点の位置を決めるため、特別な同期マークを含んでいる。位置情報は、変調されたウォブルのフレーム中に符号化されている。

断面図で見ると、光記憶媒体は、通常、透明基板、データ層および保護層を含んでいる。たとえば、ＤＶＤシステムでは、０．６ｍｍの基板にデータ層が設けられており、そのデータ層の背面に別の０．６ｍｍの基板が貼り合わされている。プリグルーブ１４は、基板材料の凹部もしくは凸部として、または周囲とは異なる材料特性として実装され得る。

光記憶媒体１１は、標準化されたフォーマットに準拠する情報であって、標準化された再生装置上で再生可能なリアルタイム情報を担持するように意図されている。記録フォーマットには、情報がどのように記録され、符号化され、論理マッピングされるべきかということが含まれる。論理マッピングには、リードイン、ユーザーデータ用の記録領域、およびリードアウト中の、利用可能な領域のサブ分割が含まれ得る。さらに、マッピングには、ユーザー情報を取り出すためのファイル管理情報、たとえばテーブル・オブ・コンテンツまたはファイルシステムが包含され得る（たとえばＣＤ−ＲＯＭに関してＩＳＯ ９６６０、またはＤＶＤ−ＲＯＭもしくはブルーレイディスク（ＢＤ）等の高密度光媒体に関してＵＤＦ）。かかるファイル管理情報は、記録担体上の予め規定された位置、通常はリードイン領域内またはリードイン領域直後の位置にマッピングされる。しかしながら、本明細書は、アプリケーションフォーマットに関するものではなく、かかる光記憶媒体の物理的な構造に関するものである。

映画スタジオやゲーム開発者等のコンテンツオーナーは、自己のコンテンツを、市場地域全体で同じ日（リリース日として知られる）にリリースしようとする。多数の媒体が頒布される人気のあるリリースの場合には、短いタイムスパンで大量の光記憶媒体が頒布されなくてはならないので、頒布システムに多大な負荷（および関連コスト）がかかることとなる。加えて、リリース日後には、価格帯がかなり早く下落し、したがってコンテンツオーナーの利ざやが減少する傾向がある。さらには、顧客は、リリース日に映画を見たりゲームをプレイしたりしたいと思うかもしれないが、個々人の時間的スケジュールが合わずに、リリース日にＤＶＤを購入できないかもしれない。

本発明によれば、上記の問題のいくつかに対処するため、コンテンツ頒布のための標準的な光記憶媒体が、遅延されるビューイングウインドウを有する光記憶媒体であって、ビューイングウインドウの開始によってリリース日が設定される光記憶媒体に置き換えられる。

図２は、本発明の１つの側面に従う光記憶媒体の断面図を示している。この光記憶媒体は、基板２１と、情報が記憶され得るデータ層２２と、アクセスコントロール層２３と、カバー層２４とを含む、複数層のスタックを含んでいる。

アクセスコントロール層２３に関しては、データ層の読出しをブロックする初期状態と、データ層へのアクセスを許容する最終状態との、２つの状態を有するように選択される。この層はさらに、初期状態から最終状態への遷移が、活性化事象から予め決められた期間が経過した後に生じるように選択される。上記のような特性を有するアクセス層については、いくつかの実施形態が可能である。

１つの実施形態では、吸収特性が利用される。すなわち、アクセスコントロール層は、読出しに使用される放射に対応する波長範囲内において、初期状態では高い吸収率を提供するような色素またはインジケータを含むものとされる。たとえば、ＤＶＤの読出しおよび書込みに利用される赤色レーザーの場合には、上記の色素またはインジケータは、初期状態において赤色光を吸収するものとされる。さらに、色素またはインジケータは、適切な反応剤に曝されると、最終状態に遷移するように選択される。たとえば、反応剤が酸素または水である場合に、酸化状態に遷移するなどである。色素または反応剤としては、読出しに使用される放射に対応する波長範囲内において、最終状態では透明となるものが選択される。具体的な例は、図６から７との関連で後述する。さらに、アクセスコントロール層を「吸収状態」から「透明状態」に変化させるのに、他の機構および／または材料が利用されてもよい。たとえば、光媒体が空気に曝された際の吸湿または酸化に基づく他の機構が利用されてもよい。

別の代替実施形態では、たとえば屈折率の変化といったような、アクセスコントロール層の他の光学特性が利用される。初期状態では、放射ビームがデータ層上に合焦するのを妨害し、それにより情報の読出しを防止するような屈折率が選択される。最終状態では、屈折率はカバー層の屈折率と実質的に合致し、それにより放射ビームの合焦が可能とされる。これは、具体的には、ポリマーと溶媒との溶液を使うことによって実装され得る。ポリマーは、カバー層および／または基板の屈折率と実質的に合致する屈折率を有するものが選択され、一方、溶媒の屈折率は合致しないように選択される。溶媒は、予め決められた時間で蒸発および／または昇華するように選択される。

本発明に係るディスクの別の実施形態では、アクセスコントロール層２３は、薄い金属層、たとえば１５ｎｍ厚の銀（Ａｇ）の層とされる。読出しのためのデータ層２２へのアクセスは、金属層の酸化状態に依存する。金属層は、光ディスクの読出しに利用されるスペクトル範囲では高い吸収率を有することが知られているが、ほとんどの金属酸化物は、透明な絶縁体である。

予め決められた期間の制御は、反応剤がアクセスコントロール層２３と接触するようになる速度を制御することによって、たとえば基板の多孔率を調整することによって行ってもよい。予め決められた期間を制御する別の代替方法として、拡散層の利用に基づく方法を、以下、図３を参照して説明する。

図３は、本発明の別の側面に従う光記憶媒体の断面図を示している。

この光記憶媒体は、基板３１と、情報が記憶され得るデータ層３２と、アクセスコントロール層３３と、カバー層３４とを含む、複数層のスタックを含んでいる。さらに、本発明のこの側面により、拡散層３５が設けられている。拡散層３５は、バリアとして作用し、アクセスコントロール層３３の最終状態への遷移までの期間を調整するように構成され得る。たとえば、拡散層３５は、酸素または水分が拡散してアクセスコントロール層３３に浸み込むことを抑制する、窒化ケイ素層であってもよい。さらに。アクセスコントロール層３３の「上面」を覆う拡散層３５を設けることに加えて、アクセスコントロール層３３の「下面」から反応剤（酸素または水分等）が拡散して浸み込むことを抑制するため、第２の拡散層３５ｂが設けられてもよい。拡散層３５を設けずに第２の拡散層３５ｂを設ける形態や、各拡散層がアクセスコントロール層３３の一部のみを覆うようになす形態等の他の可能性も、本発明によりカバーされる点が理解されよう。後者の形態では、最終状態への遷移前において、データ層３２の一部へのアクセスを不可能とすることができる。

拡散層３５および／または３５ｂは、空気からの水分または酸素がコントロール層３３に拡散するのを抑制するように作用し、それにより酸素の拡散を抑制する。１つの実施形態によれば、「予め決められた期間」は、拡散層３５ｂおよび／または３５の厚さを変化させることにより調整される。ある材料中の拡散時間は、一般的にかかる層の厚さの２乗に反比例することが知られている。換言すると、拡散層３５ｂおよび／または３５の厚さは、酸素または水分といったような、アクセスコントロール層３３に到達する反応剤の量を調整する。あるいは、予め決められた期間は、接着層内の反応性添加物の量を変化させることにより調整されてもよい。

上記の実施形態は、別個の拡散層３５ｂおよび／または３５を有するものとして説明されてきたが、拡散層３５ｂおよび／または３５は、それぞれ基板３１および／またはカバー層３４の一部を形成していてもよい点に留意されたい。換言すると、この特定の実施形態によれば、基板３１の多孔率を調整して、ディスク中の酸素または水分の拡散を制御することによって、遷移が制御される。こうして、製造時において、予め決められた期間を制御することができる。換言すると、ある特定の拡散層３５ｂおよび／または３５を有するものとして製造されれば、酸素または水分といったような適切な反応剤に曝されることに由来する予め決められた期間が、記録された情報へのアクセスが可能となるまでの間に存在することとなる。

本発明は、データ層の読出しが可能とされるまでの予め決められた期間を調整するための、別の方法も包含する点が理解されよう。たとえば、ディスクの任意の界面（ディスクの表面であってもよい）に、スピンコーティングされたラッカー層が施されてもよい。ラッカー層（たとえばスピンコーティングされたＵＶ硬化可能な樹脂）は、接着材として、または酸素ならびに水分の拡散バリアとして、しばしば光ディスクの製造に用いられる。

さらに、上記の好ましい実施形態は、光ディスクの種々の層の１つの好ましいレイアウトを示すものであったが、これらの層は、適宜入れ替えられたり、他の配置とされたりしてもよい点にも留意されたい。たとえば、拡散層３５ｂはデータ層３２の下面に配されるものとして示されているが、アクセスコントロール層３３の下面に直接隣接した配置としても、依然として酸素または水分のアクセスコントロール層３３への到達を抑制するので、かかる配置も等しく可能である。同様に、拡散バリア層３５は、アクセスコントロール層３３の上面側の他の場所に配置されてもよい。ここで、「上面」との語は、レーザー源に近い方の面を指し、「下面」との語は、レーザー源から離れた方の面を指す点が理解されよう。

図４は、本発明の別の側面に従う光記憶媒体を示した図である。領域４２は、映画のメインフィーチャーのような記憶された情報を含む領域であって、図２または３を参照して説明したようにしてアクセスコントロール層により保護されている領域である。領域４１は、スペシャルコンテンツフィーチャーのようなさらなる情報を含む領域であって、その構造は、通常の光媒体に対応する。すなわち、この領域４１内に保存されている情報は、直接アクセスが可能である。これらの領域は、中心穴１０周囲の円環状の領域として示されており、領域４２が外側にあるように示されている。かかる物理的配置は、トラックの内側部分にリードイン領域が配されていることを想定している、標準的な再生装置との互換性という利点をもたらす。しかしながら、別の配置も可能である。

ここで、光記憶媒体の購入直後においてスペシャルコンテンツフィーチャー（たとえば映画の予告編、ティーザー広告、またはその他の追加内容）へのアクセスを可能とすることにより、顧客にとっての娯楽物としての価値が向上し、より長いタイムスパンに亘ることとなる点に留意されたい。ゲームの頒布の場合には、スペシャルコンテンツフィーチャーは、顧客がそのゲームをプレイする基本技術を前もって向上させることを可能とする、練習用素材からなっていてもよい。かかるスペシャルコンテンツフィーチャーの存在が、リリース日前にその光媒体を購入しようとする顧客にインセンティブを与えることは明らかである。さらに、早期にアクセス可能なスペシャルフィーチャーの存在は、コンテンツの「新鮮さ」および「宣伝力」を、より長い期間に亘るよう拡大する。

本発明の別の側面によれば、異なるリリース日（そのコンテンツが読出可能となる、予め決められた期間後の瞬間）を有するディスク領域の数が、複数個に拡大され、それにより、周期的に遅延させられるビューイングウインドウを有する光ディスクが得られてもよい。

本発明のこの側面については、いくつかの実施形態が可能である。第１の実施形態では、光ディスクは、好ましくは円環状領域に対応する数個のディスク領域を有するものとされ、各領域は、異なるリリース日を有するものとされる。それらのリリース日は、たとえば一定の時間間隔とされていてもよい。この異なるリリース日は、たとえば、異なるディスク領域において、異なる厚さの拡散バリア層３５を使用することにより付与され得る。

第２の実施形態では、光ディスクが、ディスクの両面に２つの情報層を有するものとされる（いわゆる両面ディスクに対応）。ここでは、ディスクの各面が、図４に関連して説明された実施形態の最上層に対応する。この実施形態では、上面と下面との間において、反応剤の拡散をブロックする層が包含されていてもよい点に留意されたい。

第３の実施形態では、いくつかの光ディスクを含むパッケージ（通常、ディスクのボックスセットとして知られている）が提供され、そのボックスセット内の各ディスクが、異なるリリース日を有するものとされる。

周期的に遅延させられるビューイングウインドウが設けられた光ディスクは、週１回のテレビシリーズと類似の視聴体験をユーザーに提供することができ、とりわけ初めて発表される（すなわち以前にテレビ放映されていない）シリーズの場合においてはそのような提供ができる。周期的に遅延させられるビューイングウインドウは、周期的なコンテンツの利用可能性を同期させることを可能とし、そのコンテンツに関し（たとえばインターネットフォーラム上での）広範な議論を刺激することができる。

図５は、本発明の１つの側面に従う、娯楽用コンテンツの頒布方法を示した図である。図５は、本発明に係る光記憶媒体を介してコンテンツの生成および頒布を行う際の、時間軸Ｔを示している。

最初の時点５１（ＦＡＢ）において、光記憶媒体が製造される。その後の時点５２（ＥＸＰ）では、アクセスコントロール層が対応の反応剤に曝され、当該期間経過後に光記憶媒体が再生可能となる予め決められた期間が開始される。この予め決められた期間が終了する時点が、リリース日５３（ＲＥＬ）に対応する。ここで、時点５１と５２とは一致していてもよい点に留意されたい。コンテンツオーナーは、予め決められた期間の長さを調整することにより（たとえば拡散バリア層の厚さを変更することにより）、または曝露時点５２を調整することにより、リリース日を調整する。曝露時点５２とリリース日５３との間の期間は、たとえば直接販売による、媒体の頒布に利用される。こうすることにより、媒体の製造日とは独立に、各市場地域に異なるリリース日を割り当てることもできる。ここで、この方法の１つの実施形態では、異なるリリース日５４を有する光記憶媒体を製造することが可能である点に留意されたい。そうすることにより、媒体の製造日とは独立に、異なる市場地域に異なるリリース日を割り当てることができる。

このモデルは、頒布のフレキシビリティを顕著に高めることができる。すなわち、コンテンツオーナーは、より長いタイムスパンをかけて光媒体を頒布することができる。媒体の販売をリリース日前に開始することができるので、収入の分布と店舗へのリソース割当てとのバランスが改善され、ユーザーが自分の好きな時間的スケジュールに従って媒体を購入することが可能とされる。

シリーズもののディスクが最初の時点５１（ＦＡＢ）で製造される場合には、そのシリーズ内のディスクのリリース日が好ましくは周期的な時間シリーズを形成するような、たとえばそのシリーズ内の各ディスクが１週間経過後にオープンにされるような、代替のコンテンツ頒布方法が得られる。このディスクシリーズは、そのシリーズ内の第１のディスクのリリース日よりも前に頒布される。このことは、エンドユーザーにとっては、初めて発表されるテレビシリーズの視聴体験を疑似体験することに相当する。ここで、テレビシリーズ内の１回分に対応するディスクシリーズ内の各ディスクは、週ごとに利用可能とされる。さらに、そのシリーズが成功すれば、最初からはそのシリーズを追っていなかったエンドユーザーも、簡単に追いつくことができる。エンドユーザーが、そのシリーズ中のいくつかのディスクのリリース日が経過した時点でコンテンツを取得した場合には、そのユーザーは、すべてのオープン済みの回にアクセスすることができ、したがって他のユーザーに簡単に追いつくことができる。新たなエンドユーザーが、リリース済みのコンテンツに簡単に追いつくことができるということは、そのシリーズ内の各リリースのピーク価値を高め得る。

さらに、任意の時点で利用可能であった回は利用可能であり続けるということに鑑みると、そのディスクシリーズは、シリーズ内のすべての回がリリースされた後には、コレクター向けにも明確な価値があることとなる。

この方法の１つの代替実施形態では、頒布されるコンテンツは、雑誌により強化されてもよい。たとえば、本発明に係る光媒体上に付与された追加のサポートコンテンツと共に、月刊誌が販売されてもよい。新たなサポートコンテンツは、たとえば週ごとにリリースされる。

別のタイプの既知の光ディスクとして、「寿命制限」または「使用制限」ディスクが挙げられる。かかるディスクの例としては、たとえば米国特許ＵＳ６７９０５０１号から知られている、「ｅｚ−Ｄ」ディスクが挙げられる。ｅｚ−Ｄディスクは、真空封止されたパッケージ内に付与されており、パッケージが開封されると、ディスク上のコンテンツが限られた期間の間のみ再生可能となる。この「使用制限」ディスクは、寿命または使用が限られたディスクを提供し、この制限は、空気と接触するとある時間経過後に暗色化する層を、データ層に重ねることによって実現される。

ここで、かかる「寿命制限」ディスクの特徴を、本発明に係るディスクと組み合わせることにより、遅延される制限ウインドウを含むディスクを得ることが可能である点に留意されたい。かかる特徴は、コンテンツの変更を提供する際に有用であるかもしれない。たとえば、リリースされるコンテンツは、通常、追加の広告コンテンツと共に提供される。遅延される制限ウインドウは、広告コンテンツが時間と共に変化し得る可能性を提供し、よりフレキシブルな広告モデルを可能とする。

上記で説明した方法は、アクセスコントロール層を含む光記憶媒体を、デジタル著作権管理を利用してリリース日を設定する標準的な光記憶媒体に置き換えることにより、拡張されるかもしれない点に留意されたい。しかしながら、デジタル著作権管理の利用は、たとえばインターネットへのアクセス等により、現在の日付を確立できる機構を必要とし、さらなるリソースを必要とするかもしれず、かつ標準的な再生装置と互換性を有さないかもしれない。本発明に係る媒体の利用は、再生装置のファームウェアに依存せず、かつインターネットへのアクセスも必要としない。ビューイングウインドウの開始は、光媒体を、予め設定された期間で読出不能状態から読出可能状態に変化させることにより制御される。

以下、本発明に従って、光反射率および／または透過率を経時変化させる効果を提供するために用いられ得るいくつかの材料、すなわち本発明に係るアクセスコントロール層に使用され得るいくつかの材料を説明する。とりわけ、青色（６００−７００ｎｍの範囲において高い吸収率を有する）または赤色の色素またはインジケータであって、酸化に伴い、無色に変化するか、赤色から青色または青色から赤色に徐々に色が変化する色素またはインジケータについて述べる。６００−７００ｎｍの範囲内において高い吸収率を有する色素またはインジケータは、光記憶媒体が、ＤＶＤやＣＤのように、赤色レーザーでの読出しを必要とするものである場合に適している。青色範囲で高い吸収率を有する色素またはインジケータは、光記憶媒体が、ブルーレイディスク（ＢＤ）やＨＤ−ＤＶＤといった高密度ディスクのように、青色レーザーでの読出しを必要とするものである場合に適している。

上記の目的のため、とりわけ、オキサジン（第２の環に１つのＯ原子と１つのＮ原子とを含む）およびチアジン（第２の環に１つのＳ原子と１つのＮ原子とを含む）が適している。以下では、そのいくつかの例を、簡単に説明する。

読出用に赤色レーザーを必要とする媒体（たとえばＣＤおよびＤＶＤタイプの媒体）と共に使用するのに適合した色素については、第１の例はチモールフタレインである。チモールフタレインは、塩基性溶液に混合させられた際には青色のインジケータとなり、中性または酸性溶液に混合させられた際には無色となる。遷移の生じるｐＨ範囲は、９．３−１０．５である。空気からの水分または酸素に曝されると、青色から無色への色変化が生じる。アクセスコントロール層内のインジケータが青色状態である限りは、ＤＶＤドライブからの赤色レーザー光は吸収され、媒体は読出不能状態に留まる。接着層が赤色レーザー光に対して透明な状態に変化すると、媒体は読出可能となる。

第２の例は、コンゴレッドである。これは、ベンジジンジアゾ−ビス−１−ナフタルアミン−４−スルホン酸のナトリウム塩で、３．０−５．２の遷移ｐＨ範囲（ベース−第２遷移）を有する。低ｐＨ値における初期状態は青色であり（すなわち赤色レーザー光に対しては吸収性）、高ｐＨ値における最終状態（平衡状態）は赤色である。

第３の例はビオロゲンである。これは、４，４'−ビピリジルのジクオータナリー誘導体に対応する類である。ビオロゲンについては、吸収スペクトルの変化は、酸化反応により誘発される。初期の還元状態は青色状態であり、最終の酸化状態は無色状態（すなわち赤色に対して透明）である。

図６は、チモールフタレイン（図６ａ）、コンゴレッド（図６ｂ）およびビオロゲン（図６ｃ）の化学式を示している。

ＢＤタイプの媒体と共に使用するのに適合した色素については、第１の例はベーシックブルーである。ベーシックブルーの分子および吸収スペクトルは、図７に示されている。この分子は、ポリクロマティック最終生成物を付随的に生成する、酸化性の脱エチル化反応を受ける。第２の例は、ナイルブルーであり、その分子および吸収スペクトルは、図８に示されている。水溶液中において、ナイルブルーは徐々にナイルレッドに変化することが知られている。すなわち、ＮＨ_２基が＝Ｏによって置換される。吸収率のピークは、６５０ｎｍから５５０ｎｍにシフトする。この変化は、ポリカーボネート基板を介して水分が色素層へと拡散する際にも生じるので、この分子は、目的の用途のための候補である。

かかる材料についてのさらなる詳細は、「Ｔｈｅ Ｓｉｇｍａ−Ａｌｄｒｉｃｈ Ｈａｎｄｂｏｏｋ ｏｆ Ｓｔａｉｎｓ， Ｄｙｅｓ ａｎｄ Ｉｎｄｉｃａｔｏｒｓ（染料、色素およびインジケータのシグマアルドリッチ・ハンドブック）」、Ｆ．Ｊ． Ｇｒｅｅｎ、Ａｌｄｒｉｃｈ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙ、ミルウォーキー、ウィスコンシン（１９９０年）で検索することができる。

別の有用なアプローチは、いわゆる透明インクを使うアプローチである。これには様々な種類があるが、最も有用なものは、書いた直後においては青色、赤色または黒色であるが、（酸化反応のため）約２日間で消えてなくなるものである。かかる透明インクについては、たとえばhttp://www.pimall.com/nais/dispen.htmlで説明されている。

上記で説明した実施形態は、異なる初期色を有する酸−塩基インジケータ（特定の波長に対して適切な吸収スペクトルを有する）を選択することにより、別のレーザービーム波長を有する他の光記憶システムにも拡張することができる。

本発明は、以下のように要約することができる。光走査装置内において放射ビームによって読み出されるのに適したデータ層と、記憶された情報の少なくとも一部の読出しを予め決められた期間に亘って妨害し、それにより遅延されるビューイングウインドウをもたらすアクセスコントロール手段とを含む、光記憶媒体。好ましくは、アクセスコントロール手段は、データ層へのアクセスを妨害するように選択された、データ層の少なくとも一部をカバーするアクセスコントロール層に対応する。予め決められた期間の始まりは、活性化物質にアクセスコントロール層を曝すことにより決定されてもよい。拡散バリア層により、この予め決められた期間の長さを調整してもよい。かかる光記憶媒体は、固定のリリース日を有するコンテンツの頒布に好適に使用される。

上記の実施形態は、本発明を限定するものではなく、本発明を説明する意図のものである点に留意されたい。当業者においては、特許請求の範囲の技術的範囲から逸脱することなく、多くの変更実施形態を設計することができるであろう。各請求項においては、括弧内のいずれの参照符号も、その請求項を限定するものと解釈されるべきではない。「備える」ならびに「含む」との語、およびそれらの活用形の使用は、請求項中で述べたもの以外の他の要素または工程の存在を排除するものではない。ある要素の前に置かれた「１つの」との冠詞は、かかる要素が複数存在することを排除するものではない。特定の施策が単に互いに異なる従属請求項で言及されているという事実は、それらの施策の組合せが有利に使用できないことを示すものではない。

Claims (21)

1. 情報が記憶されるデータ層であって、光走査装置内において放射ビームにより読み出されるのに適したデータ層を含む光記憶媒体であって、
   記憶された前記情報の少なくとも一部の読出しを、予め決められた期間に亘って妨害するアクセスコントロール手段をさらに含むことを特徴とする光記憶媒体。
2. 前記アクセスコントロール手段が、記憶された前記情報の読出しを妨害するように選択された、前記データ層の少なくとも一部をカバーするアクセスコントロール層を含んでいることを特徴とする請求項１記載の光記憶媒体。
3. 前記予め決められた期間の始まりが、前記アクセスコントロール層の活性化物質への曝露から開始し、該曝露が、前記アクセスコントロール層の光学特性の変化を可能とすることを特徴とする請求項２記載の光記憶媒体。
4. 前記アクセスコントロール層の前記光学特性の前記変化が、記憶された前記情報の読出しに使用される放射を吸収する吸収率の変化であることを特徴とする請求項３記載の光記憶媒体。
5. 前記アクセスコントロール層が、チモールフタレイン、コンゴレッド、ビオロゲン、ナイルブルー、ベーシックブルーのうちのいずれかを含んでいることを特徴とする請求項４記載の光記憶媒体。
6. 前記アクセスコントロール層をカバーする拡散バリア層をさらに含んでいることを特徴とする請求項２から５いずれか１項記載の光記憶媒体。
7. 前記拡散バリア層が、窒化ケイ素もしくは二酸化ケイ素、またはそれらの組合せを含んでいることを特徴とする請求項６記載の光記憶媒体。
8. 前記拡散バリア層が予め決められた厚さを有しており、該予め決められた厚さによって、前記予め決められた期間の長さが設定されることを特徴とする請求項６または７記載の光記憶媒体。
9. 前記拡散バリア層が、反応層の上面の少なくとも一部、および／または反応層の下面の少なくとも一部をカバーするように構成されていることを特徴とする請求項８記載の光記憶媒体。
10. 少なくとも２つのアクセスコントロール層が付与され、各アクセスコントロール層は、対応のディスク領域をカバーし、かつ対応の予め決められた期間を有することを特徴とする請求項８または９記載の光記憶媒体。
11. 一連のアクセスコントロール層が付与され、各アクセスコントロール層は、対応のディスク領域をカバーし、かつ対応の予め決められた期間を有し、該予め決められた期間は、周期的な一連の時間に対応することを特徴とする請求項１０記載の光記憶媒体。
12. ディスクの両面にデータ層が付与されており、各アクセスコントロール層が、対応のデータ層をカバーしていることを特徴とする請求項１０記載の光記憶媒体。
13. 前記データ層の少なくとも一部をカバーするアクセス制限層をさらに含んでおり、該アクセス制限層は、限られた期間の経過後において、前記データ層に記憶されている情報の読出しを妨害するように選択されていることを特徴とする請求項１から１２いずれか１項記載の光記憶媒体。
14. 請求項１から１３いずれか１項記載の光記憶媒体のシリーズを含むボックスであって、対応の前記予め決められた期間が、周期的な一連の時間に対応することを特徴とするボックス。
15. コンテンツ頒布のための、請求項１から１４いずれか１項記載の光記憶媒体の使用。
16. 紙媒体で頒布されたメインコンテンツに対する補足コンテンツの頒布のための、請求項１から１４いずれか１項記載の光記憶媒体の使用。
17. 光記憶媒体のデータ層に記憶された情報の少なくとも一部へのアクセスをコントロールする方法であって、
    記憶された前記情報の前記少なくとも一部の読出しを妨害するように選択された、前記データ層の少なくとも一部をカバーするアクセスコントロール層を提供する工程と、
    前記アクセスコントロール層の光学特性の変化を可能とし、当該曝露から予め決められた期間が経過した後に、記憶された前記情報の読出しが可能となるようになすため、予め決められた物質に前記アクセスコントロール層を曝露する工程とを含むことを特徴とする方法。
18. 少なくとも２つのアクセスコントロール層が付与され、各アクセスコントロール層が、対応のディスク領域をカバーし、かつ対応の予め決められた期間を有することを特徴とする請求項１７記載の方法。
19. 請求項３から１３いずれか１項記載の第１の光記憶媒体のデータ層内に、コンテンツを記憶する工程と、
    第１の期間が経過した後において記憶された前記コンテンツへのアクセスが可能となるように、前記第１の光記憶担体のアクセスコントロール層を、活性化物質に曝露する工程と、
    前記第１の期間の終了前に、前記第１の光記憶媒体を頒布する工程と
    を含むことを特徴とするコンテンツ頒布方法。
20. 請求項３から１３いずれか１項記載の第２の光記憶媒体のデータ層内に、コンテンツを記憶する工程であって、対応の第２の期間が、前記第１の期間とは異なる期間となるように、前記第２の光記憶媒体が選択されている工程と、
    前記第１の光記憶媒体の前記アクセスコントロール層を曝露するのと実質的に同時に、前記第２の光記憶媒体のアクセスコントロール層を、前記活性化物質に曝露する工程と、
    前記第２の期間の終了前に、前記第２の光記憶媒体を頒布する工程と
    をさらに含むことを特徴とする請求項１９記載の方法。
21. データの一部のみが前記アクセスコントロール層でカバーされ、前記コンテンツの第１の部分が、前記アクセスコントロール層でカバーされていないデータ部分に記憶された部分となるように、第１の光記憶媒体を選択することを特徴とする請求項１８または１９記載の方法。

Images