JP2010287026A - プロジェクト管理システム及びプロジェクト管理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】高い精度で仕様変更等に係る影響度を導き出すことができるようなプロジェクト管理システム等を得る。
【解決手段】あらかじめ定義された構成に基づいて仕様が記述された、プロジェクト内の複数の成果物において、仕様間の関係をあらかじめトレーサビリティモデルデータとして記憶するトレーサビリティモデル記憶手段20Cと、トレーサビリティモデルデータに基づいて、プロジェクト内のある仕様の変更により影響を受ける下流側の仕様の範囲を特定する影響範囲特定処理手段10Bと、影響範囲特定処理手段10Bが特定した仕様の範囲に基づいて、変更に係る影響度を算出する影響度算出処理手段10Cとを備えるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、ソフトウェア等の開発に係るプロジェクトを管理するシステム等に関するものである。特に、工程途中で仕様等が変更された場合の影響度予測処理を行う際、パラメータの補正を行っていくシステム等に関するものである。
従来から、ソフトウェア開発等のプロジェクト管理において、その管理対象としてプロセス、成果物を扱ってきていた。ここで、管理の行為としては、プロセス、成果物等の変更管理が大きい要素を占めている。従来の変更管理は、成果物を作成してから関連する成果物を対応付けるためのテーブルを設ける等により行われていた。
例えば、開発作業の流れで発生するドキュメント等の成果物を、成果物構成による構造表現を用いて管理している場合、その一部に仕様変更が生じたとき、変更による影響が伝播する範囲(影響範囲)を特定して抽出する影響範囲抽出システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。また、プロジェクトのリスクを管理するため、さらに特定した影響範囲に基づいて仕様変更による影響度を予測算出する場合もある。
特開平9−223008号公報(段落番号[0010])
しかしながら、上記のような場合、影響度の算出に関しては、他の同様のプロジェクト事例を参考にすることが多かった。また、例えば、上流工程から下流工程に至るまで影響の伝播確率が同じものとして算出を行っていた。また、影響の深刻さについても、考慮されていないことが多かった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、さらに高い精度で仕様変更等に係る影響度を導き出すことができるようなプロジェクト管理システム等を得ることを目的とする。
本発明に係るプロジェクト管理システムは、あらかじめ定義された構成に基づいて仕様が記述された、プロジェクト内の複数の成果物において、仕様間の関係をあらかじめトレーサビリティモデルデータとして記憶するトレーサビリティモデル記憶手段と、トレーサビリティモデルデータに基づいて、プロジェクト内のある仕様の変更により影響を受ける下流側の仕様の範囲を特定する影響範囲特定処理手段と、影響範囲特定処理手段が特定した仕様の範囲に基づいて、変更に係る影響度を算出する影響度算出処理手段とを備えるものである。
本発明によれば、プロジェクト内の複数の成果物における仕様間の関係をトレーサビリティモデルデータとしてトレーサビリティモデルデータ記憶手段に記憶し、トレーサビリティモデルデータに基づいて、影響範囲特定処理手段がある仕様の変更により影響を受ける下流側の仕様の範囲を特定することにより、影響度算出処理手段がその範囲の仕様、仕様間の関係に基づいて影響度を算出することができる。
プロジェクト管理システムを中心とする装置構成を表すブロック図である。 成果物構成モデル、プロジェクトライフサイクルモデル及びトレーサビリティモデルの関係を表す図である。 プロジェクトにおける仕様間の関係の一例を表す概念図である。 伝播確率P及び深刻度Sの算出手順について説明する図である。 影響度の算出の具体例を表す図である。
図1は本発明の実施の形態に係るプロジェクト管理システムを中心とする装置構成を表すブロック図である。図1において、プロジェクト管理システム1は、管理処理装置10、記憶装置20及び通信装置30で構成されている。管理処理装置10は、プロジェクトに係る各種データを処理し、管理するための装置である。特に本実施の形態においては、成果物、工程計画に係るファイル形式のデータ(以下、成果物データ、工程計画データという)を処理し、後述する3つのモデルに基づく変換を行ってデータを生成し、記憶装置20に記憶させる。そして、成果物データの変更(成果物における仕様記述(以下、仕様という)の変更)があった場合、その変更によって影響を受ける仕様等の範囲(影響を受ける仕様の候補。以下、影響範囲という)を特定(ノミネート)する。また、影響範囲における、影響度を算出するために用いるパラメータを補正する。そして、パラメータに基づいて変更に係る影響度を算出(予測)する処理を行う。本実施の形態の管理処理装置10は、モデル変換手段10A、影響範囲特定処理手段10B及び影響度算出処理手段10Cで構成されているものとする。
図2は、成果物構成モデル、プロジェクトライフサイクルモデル及びトレーサビリティモデルの関係を表す図である。ここでソフトウェア開発活動は、成果物構成、工程計画(プロジェクトライフサイクル)、トレーサビリティ(追跡可能性)の3つの関わりで表せるものと考える。そして、本実施の形態では、成果物構成管理、プロジェクトライフサイクル管理、トレーサビリティ管理の3つの視点(view point)によるモデル化を行い、各モデルに基づいてモデルデータを変換生成できるように、各種成果物に対してその成果物における仕様等の記述内容が決められている(定義されている)。
モデル変換手段10Aは、例えば、ネットワーク100等を介して送信された信号に含まれる成果物データ、工程計画データに基づいて、後述する成果物構成モデル(成果物の記載内容(フォーム)、成果物間の親子関係等、成果物の構成に係るモデル)、プロジェクトライフサイクル(工程計画)モデル及びトレーサビリティ(追跡可能性)モデルに基づくデータ(インスタンスとなる)を変換生成する処理を行う。そして、変換に係るデータを記憶装置20のそれぞれの記憶手段に記憶させる。これにより、本実施の形態のシステムは、成果物の仕様のレベルまでモデル化し、モデルにしたがったルールで記述等が行われたデータを管理(記憶)しておくことができる。そして、例えばソフトウェアの開発に係る上流側の工程から下流側の工程に至る流れを仕様間の流れでとらえることができ、仕様間の流れ(関係)を下流側から上流側に辿ることで追跡を行うことができる。
影響範囲特定処理手段10Bは、成果物に記述等された仕様について変更がなされたときに、トレーサビリティモデルデータ等に基づいて、影響範囲を判断、特定する処理を行う手段である。ここでは特に説明しないが、例えば、変更により影響を受けるタスク、成果物を特定することで、タスクを遂行する担当者を特定し、手戻り工程に関する処理を行うこともできる。
影響度算出処理手段10Cは、記憶装置20が記憶しているデータに基づいて、影響範囲特定処理手段10Bが特定した影響範囲に基づいて影響度を算出する。本実施の形態では影響度を金銭的なコストとして表す。また、仕様関係補正処理手段10Dは、仕様間の関係に係るパラメータを補正する処理を行う。
ここで、管理処理装置10に関し、これを専用機器(ハードウェア)だけで構成することもできるが、一般的には、例えば、CPU(Central Processing Unit )を中心とする演算制御手段(コンピュータ)でハードウェアを構成している。そして、管理処理装置10の各手段が行う処理手順をあらかじめプログラム化してソフトウェア、ファームウェア等として、例えば記憶装置20等に記憶しておき、演算制御手段がプログラムを実行することにより、各手段の処理を行うようにする。
記憶装置20は、管理処理装置10が処理を行うために必要となるデータ、プロジェクトに係る各種データを一時的又は長期的に記憶する装置である。特に本実施の形態においては、記憶装置20は、成果物構成モデル記憶手段20A、プロジェクトライフサイクルモデル記憶手段20B、トレーサビリティモデル記憶手段20C、成果物データ記憶手段20Dを少なくとも有しているものとする。成果物構成モデル記憶手段20A、プロジェクトライフサイクルモデル記憶手段20B及びトレーサビリティモデル記憶手段20Cは、それぞれ、モデル変換手段10Aが変換生成した各モデルに係るデータを記憶する。成果物データ記憶手段20Dは、例えばプロジェクトにおける各担当者(開発者)が作成した成果物をデータとして記憶する。ここでは特に限定しないが、記憶装置20を物理的に異なる複数の装置で構成するようにしてもよい。
図3はプロジェクトにおける仕様間の関係の一例を表す概念図である。本実施の形態のシステムにおいて、上述の処理を行い、仕様レベルでのモデル化を行うことで、仕様間の依存関係を概念的にネットワークで表すことができ、そのデータをトレーサビリティモデル記憶手段20Cに記憶し、管理することができる。ネットワークについては、工程が進むと階層も多くなっていく。図3は一例であるが、実際には、上流側の工程に係る仕様と下流側の工程に係る仕様の間には、1対1、1対多、多対1だけではなく、多対多の関係も有している。この関係を下流側から上流側に辿ることでトレーサビリティの管理を行うことができる。
また、端末200を介して、例えば開発担当者が入力した各仕様に係るデータ(各仕様において、仕様(成果物)作成に費やしたコスト(実績コスト)等のデータ)を記憶する。ここで、例えば実績コストに関し、金銭に換算できるものについては、コストとして反映することができるものとする。例えば、技術的難易度、担当者の理解度、熟練度等は、作業時間量等に基づいて金銭に換算して反映させることで実績コストとなり得る。
また、例えば、上流側と下流側の2つの仕様間の依存関係(これを以下、インパクトということにする)に係り、上流側仕様が下流側の仕様に与える影響の伝播確率及びその影響の深刻度をパラメータとし、そのデータを記憶する。例えば下流側の仕様変更に係るコストは、上流側の仕様との関係における、変更の種別(変更、削除、追加)、変更の技術的難易度、担当者の熟練度合い等により異なってくる。深刻度は、仕様の変化要因に関しての、実績コストに対する重み付けを表すことになる。本実施の形態では、例えば仕様関係補正処理手段10Dが、仕様変更が行われる度に、その変更に関係するインパクトにおける伝播確率及び深刻度の補正を行う。以上のような仕様、インパクトに係るデータは、トレーサビリティモデル記憶手段20Cが記憶しているものとする。
通信装置30は、管理処理装置10とネットワーク100とのインタフェースとなる装置である。ネットワーク100を介して送信された信号を管理処理装置10が処理できる形式の信号に変換する。逆に管理処理装置10からの信号をネットワーク100に送信できる形式の信号に変換する。特に断らない限り、管理処理装置10におけるネットワーク100を介した信号の通信は、通信装置30を介して行われるものとする。ここで、本実施の形態においては特に設けていないが、プロジェクト管理システム1に表示装置(手段)、入力装置(手段)を設け、プロジェクト管理システム1において、成果物データ、指示に関するデータの入力等、端末200において行う作業を直接的に行えるようにしてもよい。
ネットワーク100は有線、無線を問わず、電気通信を行うことができる通信回線網である。また、端末200は、プロジェクトに係る成果物等の開発者が利用する、例えば管理処理装置10と同様のコンピュータである。特に図示していないが、端末200は、表示手段、入力手段等を有しており、例えば、プロジェクト管理システム1にデータ処理等の要求、プロジェクト管理システム1に記憶された各種データを含む信号の送信要求等の指示を開発者等が行うための装置である。また、開発者による成果物、プロジェクト管理者による工程表等の作成、修正、確認等の支援等も行う。本実施の形態における端末200は、ネットワーク100を介して、管理処理装置10との間で各種データを含む信号の通信を行うことができるものとする。
以上のように構成した本実施の形態のシステムにおいて、仕様変更に係る影響をコスト(金銭、金額)に換算して影響度を考えるものとする。そのため、ある成果物(仕様)を変更したことにより、その影響を受ける各仕様について、変更により生じたコストを演算により推定し、その和をプロジェクト全体の影響度とする。
このため、本実施の形態のシステムでは、例えば端末200からの工程計画データ、成果物データに基づいて各モデルを変換生成し、モデルに係るデータを記憶しておく。ここでは、特に上流工程における開発者が行った、成果物内の仕様に基づいて追跡可能性に関するモデルデータを変換生成するようにする。例えば、要求、仕様、実装に係るソフトウェア開発プロセスにおいては上流工程から下流工程に向けてタスクが遂行され、成果物が作成される。本実施の形態では、下流工程における成果物を作成したときに、上流工程の仕様との追跡可能性依存関係の設定を行うのではなく、上流工程における成果物作成の段階であらかじめ追跡が行えるように設定を行っておくようにする。これにより、担当者は追跡可能性モデルに従って、成果物内の仕様を追跡可能性と共にインスタンス化し、モデルデータとして記憶装置20(トレーサビリティモデル記憶手段20C)に記憶しておき、追跡可能性の確立という作業を簡素化する。また、あらかじめトレーサビリティモデルデータを生成しておくことで、定められた仕様体系から(下流工程の)開発者が逸脱することないように、ガイドラインとしての役割を果たすこともできる。
そして、例えば、成果物内の仕様等の変更に対し、変更依頼書の登録がなされた場合に、影響範囲特定処理手段10Bが、トレーサビリティモデル記憶手段20Cを検索し、仕様変更による影響範囲を特定する。ここで、成果物構成モデル記憶手段20A、プロジェクトライフサイクルモデル記憶手段20Bを検索し、特定した仕様に係るタスク、タスクを行って作成した成果物を特定するようにしてもよい。
影響範囲特定処理手段10Bが特定した影響範囲に基づいて、影響範囲に係る各仕様の成果物を作成した担当者は、仕様の変更を行うか否かを判断する。また、変更を行った場合にはその変更に伴うコストが実績コストに加算されてトレーサビリティモデル記憶手段20Cに記憶される。
次に、影響度算出処理手段10Cが影響度を算出する際に用いる伝播確率P及び深刻度Sについて説明する。伝播確率Pは、次式(1)に基づいて、上流側の仕様の変更が行われると、仕様関係補正処理手段10Dが算出して補正を行う。
P=上流側の仕様変更により下流側の仕様を変更した回数N/ノミネートの回数n
…(1)
また、深刻度Sについても、次式(2)に基づいて、仕様の変更が行われる毎に仕様関係補正処理手段10Dが算出し、補正を行う。上述したように、下流側の仕様変更に係るコストは、変更の種別、難易度等により異なる。また、影響を与える上流側の仕様によっても異なる。そのため、本実施の形態では、下流側の仕様における実績コストを一様にするのではなく、上流側の仕様毎に重み付けを行って影響度を算出する。そのための係数として、深刻度Sを算出する。(2)式より、変更に係る修正実績コストの割合が多いほど、深刻度Sが高くなることとなる。
S=Σ(同一の上流側仕様の変更に係る修正実績コスト/総実績コスト)/N
…(2)
図4は仕様関係補正処理手段10Dによる伝播確率P及び深刻度Sの算出手順について説明する図である。ここでは、上流側の工程による仕様1において複数回変更が行われると、下流側の工程による仕様2との間のインパクトにおける伝播確率P及び深刻度Sがどのように変化するかの一例を図4に基づいて説明する。
まず、初期状態において、仕様1の実績コストが10万円であるものとする。また、伝播確率P及び深刻度Sの初期値が、それぞれ0.2と1.0であるものとする。そして、仕様1が4回変更されるものとして説明する。ここで、以下の具体的な数の計算においては、四捨五入により値を算出しているものとする。
仕様1において変更がなされ、その変更に係る実績コストが4万円(総実績コスト14万円)となったものとする。このとき、深刻度Sは、S=4/14=0.3となる。また、伝播確率Pは、P=1/1=1となる。
仕様1において2回目の変更がなされると、仕様2の変更がなかったため、深刻度Sには変更がない。また、ノミネートの回数nは2となる。
仕様1において3回目の変更がなされると、変更に係る実績コストが2万円(総実績コスト16万円)となったものとする。このとき、深刻度Sは、S=(0.3+2/16)/2=0.43/2=0.22となる。また、伝播確率Pは、P=2/3=0.67となる。
仕様1において4回目の変更がなされたとき、変更に係る実績コストが6万円(総実績コスト22万円)となったものとする。このとき、深刻度Sは、S=(0.43+6/22)/2=(0.43+0.27)/3=0.23となる。また、伝播確率Pは、P=3/4=0.75となる。以上のようにして、影響範囲として特定された仕様間のインパクトについて、仕様関係補正処理手段10Dは、仕様の変更に伴って伝播確率Pと深刻度Sを補正する。ここで、上述したように、ノミネート回数が少ない間は、下流側の仕様変更を行われる度に伝播確率Pが大きく変動することになる。そこで、ノミネート回数が一定数を超えるまでは伝播確率Pを一定値とするようにしてもよい。
そして、影響度算出処理手段10Cは、補正したインパクト、実績コスト等に基づいて影響度を算出する。影響度は、次式(3)で与えるものとする。
Figure 2010287026
図5は影響度の算出の具体例を表す図である。図5に基づいて、影響度算出処理手段10Cが行う影響度の算出手順について説明する。図5(a)では、例えば変更依頼書に基づいて、担当者が仕様1を変更することで、仕様10、仕様11、仕様100、仕様102、仕様105及び仕様106が影響範囲として特定されたものとする。そして、各インパクトについては、初期値として伝播確率P=1.0、深刻度S=0.2が設定されていたが、仕様の修正等により、上記のように伝播確率P、深刻度S、各仕様の実績コストが補正されているものとする。
まず、変更による仕様1における影響度については、該当するインパクトが存在しないため、初期状態のままP=1.0、S=0.2として、1.0×(60000×0.2)=12000円となる。
また、仕様10における影響度については、仕様1−仕様10間のインパクトにおいて、P=1.0、S=0.6であるため、1.0×(15000×0.6)=9000円となる。同様に、仕様11における影響度については、仕様1−仕様11間のインパクトにおいて、P=.075、S=0.2であるため、0.75×(20000×0.2)=3000円となる。
仕様100の影響度については、仕様1−仕様10間のインパクトにおいてP=1.0、また、仕様10−仕様100間のインパクトにおいて、P=0.95、S=0.7であるため、1.0×0.95×(6000×0.7)=3990円となる。仕様102の影響度については、仕様1−仕様10間のインパクトにおいてP=1.0、また、仕様10−仕様102間のインパクトにおいて、P=0.75、S=0.4であるため、1.0×0.75×(2000×0.4)=600円となる。仕様105の影響度については、仕様1−仕様11間のインパクトにおいてP=0.75、また、仕様11−仕様105間のインパクトにおいて、P=0.5、S=0.2であるため、0.75×0.5×(5000×0.2)=375円となる。仕様106の影響度については、仕様1−仕様11間のインパクトにおいてP=0.75、また、仕様11−仕様106間のインパクトにおいて、P=1.0、S=0.2であるため、0.75×1.0×(1000×0.2)=150円となる。ここで、各仕様における手戻り工程における手戻りタスク期間については、例えば、期間(日)=深刻度S×実績コスト/担当者の時間単価×8時間として、予測算出することができる。
そして、図5(b)に示すように、各仕様における影響度の和である29115円が、仕様1を変更することによるプロジェクト全体の影響度となる。
以上のように、本実施の形態のプロジェクト管理システムによれば、仕様の関係(流れ)をトレーサビリティモデルとして変換生成し、そのデータをトレーサビリティモデルデータ記憶手段20Cに記憶しておき、トレーサビリティモデルデータに基づいて、影響範囲特定処理手段10Bがある仕様の変更により影響を受ける下流側の仕様の範囲を特定することができるので、影響度算出処理手段10Cがその範囲の仕様、仕様間の関係に基づいて影響度を算出(予測)することができる。このとき、影響度を金銭的なコストとして算出するようにすることで、担当者の能力、技術的難易度、労働時間等のコスト等、通常では、次元の異なるパラメータを、金銭的なコストに反映し、一元的に管理することが可能となる。
また、トレーサビリティモデルデータ記憶手段20Cに記憶される上流側の仕様と下流側の仕様との間の依存関係を表すインパクトにおける伝播確率Pと深刻度Sとを、仕様関係補正処理手段10Dが、実際の変更回数、変更に係る実績コスト等に基づいて補正を行っていくようにしたので、他の同様のプロジェクトにおける影響の伝播確率等を参照しなくても、影響度を算出する対象のプロジェクトにおける値に基づいて影響度を予測することができる。これにより、影響範囲として特定される回数、仕様の変更回数等が多いほど、影響度の精度を高めることができる。例えば、変更回数等が多い仕様ほど影響度の算出に関して高い精度が求められるが要求に沿うことができる。また、影響に係る変更回数等が少ないと補正回数も少なくなる分、影響度に係る処理の量を少なくしつつ、プロジェクト全体の影響度の算出精度を高くすることができる。
1 プロジェクト管理システム
10 管理処理装置
10A モデル変換手段
10B 影響範囲特定処理手段
10C 影響度算出処理手段
10D 仕様関係補正処理手段
20 記憶装置
20A 成果物構成モデル記憶手段
20B プロジェクトライフサイクルモデル記憶手段
20C トレーサビリティモデル記憶手段
20D 成果物データ記憶手段
30 通信手段
100 ネットワーク
200 端末

Claims (6)

  1. あらかじめ定義された構成に基づいて仕様が記述された、プロジェクト内の複数の成果物において、前記仕様間の関係をあらかじめトレーサビリティモデルデータとして記憶するトレーサビリティモデル記憶手段と、
    前記トレーサビリティモデルデータに基づいて、プロジェクト内のある仕様の変更により影響を受ける下流側の仕様の範囲を特定する影響範囲特定処理手段と、
    該影響範囲特定処理手段が特定した前記仕様の範囲に基づいて、前記変更に係る影響度を算出する影響度算出処理手段と
    を備えることを特徴とするプロジェクト管理システム。
  2. 前記影響範囲特定処理手段が仕様の範囲を特定する毎に、前記範囲内の各上流側の仕様と各下流側の仕様との関係について、
    上流側の仕様から下流側の仕様に影響が伝播する確率と、下流側の仕様に対する影響の重み付けを表す深刻度とを補正して、前記トレーサビリティモデル記憶手段に記憶させる仕様関係補正処理手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載のプロジェクト管理システム。
  3. 前記仕様関係補正処理手段は、実際に仕様変更した回数を、前記仕様の範囲として特定された回数で除した値を前記伝播確率として算出することを特徴とする請求項2記載のプロジェクト管理システム。
  4. 前記仕様関係補正処理手段は、上流側の仕様変更により下流側の仕様を変更したときの変更に係るコストを、下流側の仕様に係る全コストで除した値を、前記下流側の仕様変更毎に算出し、その和を相加平均した値を前記深刻度として算出することを特徴とする請求項2又は3記載のプロジェクト管理システム。
  5. 各仕様において費やした金銭的コストをデータとして前記トレーサビリティモデル記憶手段に記憶し、
    前記影響度算出処理手段は、前記金銭的コストに基づいて影響度を算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプロジェクト管理システム。
  6. 開発に係るプロジェクトの管理において、あらかじめ定義された構成に基づいて仕様が記述された成果物の前記仕様を変更したときのプロジェクト管理に係るプログラムにおいて、
    前記成果物に記述されたある仕様が変更されると、前記仕様間の関係をトレーサビリティモデルデータとして記憶したトレーサビリティモデル記憶手段を検索し、変更により影響を受ける下流側の仕様の範囲を特定する工程と、
    前記成果物の構成を成果物構成データとして記憶した成果物構成モデル記憶手段を検索し、特定した前記仕様が記述された成果物を特定する工程と、
    特定した前記仕様の範囲に基づいて、前記変更に係る影響度を算出する工程と
    をコンピュータに行わせることを特徴とするプロジェクト管理プログラム。
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