JP2010284824A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録ヘッドの上流又は下流側のいずれかに設けられた1つの温度センサによる検出温度で、直接温度を計測できないノズルの温度を推定すると、記録ヘッド内における温度変化が含まれないため適正な推定にはならない。
【解決手段】画像形成装置は、記録ヘッドにおけるインク供給ポート及びインク排出ポートに設けられた温度センサにより記録ヘッド内のおける温度変化を考慮したノズルの温度を推定し、その推定温度と供給及び排出時の温度差から、ノズルがインクを正常吐出する予め定めた駆動可能温度範囲に入るように、ファンと、ヒータをペルチェ素子の加温冷却動作と組み合わせて、加温冷却による温度制御を行う。
【選択図】図10

Description

本発明は、記録ヘッドのノズルにおけるインク温度を適正に推定し、高画質な画像を形成する画像形成装置に関する。
一般に、記録紙等の記録媒体にインクを吐出して、画像を形成する画像形成装置、所謂インクジェットプリンタが知られている。この画像形成装置の記録ヘッドは、圧電素子又は発熱素子等からなるアクチュエータを駆動して、インクを吐出している。このアクチュエータは、駆動する際に、アクチュエータ自体による発熱及び、アクチュエータの駆動部(駆動用IC)による発熱が生じている。画像形成装置は、記録速度の高速化やライン記録ヘッドの採用によるノズル数の増大を図ると、これらの発熱量が増加する。
この発熱量の増加による機器の高熱化を抑制する手段として、例えば、特許文献1には、記録ヘッドを含むインクの供給流路に排出流路(インク帰還流路)を設けて、インクを循環させて、発生した熱をインクに伝搬させる技術が提案されている。
画像形成装置に使用するインクは、種別に拘わらず、インク温度が上昇するに伴い粘度が低下する。従って、インク温度が高温化した場合には、低温時と同じ駆動電圧で記録ヘッドを駆動させると、吐出するインク量(ドロップ量)が増加し、画像の色が濃くなったり、滲みが発生したりする。即ち、駆動する記録ヘッドが高熱化した場合には、記録ヘッド内のインク温度が上昇し、同じ駆動電圧で駆動させたならば、形成された画像品位(又は、印字品位)が変わり、一定に保つことができない。
そこで、記録ヘッド駆動電圧に対して補正を施す必要がある。例えば、特許文献1では記録ヘッドを冷却するインク循環流路上において、記録ヘッド下流側に温度センサを設けてインク温度を検出し、その検出値を用いて記録ヘッドの駆動電圧を補正している。さらに、インク循環流路上において、記録ヘッド上流側に温度センサを設けて、記録ヘッドに供給されるインク温度の調整を行っている。
特開2006−199021号公報
前述した特許文献1では、記録ヘッドに対して一方側、即ち記録ヘッドの上流側に設けられた温度センサから出力されるインク温度のみに基づき、インク温度を調整している。しかし、記録ヘッドの上流側におけるインク温度のみを用いた温度制御、又は下流側のインク温度のみ用いた温度制御だけでは、現実的に、記録ヘッド温度やノズルのインク温度を適正に推定することにはならない。
この原因を以下に説明する。図11(a),(b)は、記録ヘッドを流れるインクの温度特性について示している。この記録ヘッドは、インク循環路に設けられた記録ヘッドである。図11(a),(b)の縦軸はインクの温度を示し、横軸は、上流側のインク流路から供給されたインクが記録ヘッド内に流れ込み、使用(吐出)されなかったインクが下流のインク流路に排出されていくまでの時間を示している。
図11(a),(b)は記録ヘッドの上流側のインク温度がそれぞれ同じであるものの、図11(a)は、記録ヘッドの下流側のインク温度が高かった一例を示し、反対に図11(b)は、記録ヘッドの下流側のインク温度が低かった一例を示している。ここで、TC:記録ヘッド下流のインク温度が高い場合のノズルのインク温度、TD:記録ヘッド下流のインク温度が低い場合のノズルのインク温度を示している。また、記録ヘッドに流入して流出するまでの区間の略中央にノズルが存在するものとしている。
図11(a),(b)から明らかなように、共に、記録ヘッドの上流側のインク温度を検出するだけでは、下流側のインクの温度がわからないため、上流側のインク温度が同じであっても、記録ヘッド内でインクが何度上昇したのかはわからない。これは、記録ヘッドが駆動されている場合とそうでない場合とで、記録ヘッド自体が加熱源となったり放熱源となるためであって、そのような記録ヘッド内部に流入していたインクが排出されると、記録ヘッドから熱を受け取り、その結果インク温度が上がる場合と、記録ヘッドに熱を奪われ、その結果インク温度が下がる場合とがある。
記録ヘッドにおける温度の高低差は、記録ヘッドにおける上流のインク温度と下流のインク温度の差であるため、この温度差がわからなければ、実際の記録ヘッド(特に、ノズル)の温度を知ることはできない。また、図11(a),(b)に示すように、ノズルのインク温度TC、TDも、記録ヘッドにおける下流側のインク温度に依存する。従って、記録ヘッドにおける上流側のインク温度のみから、ノズルのインク温度を正確に推定することはできない。
従って、記録ヘッドの上流側、又は下流側の一方だけのインク温度に基づいて、ノズルのインク温度を算出(推定)したとしても、記録ヘッド内で変化した温度差はわかっていないため、実際のインク温度との乖離が大きくなってしまい、インク吐出可能なインク温度になっているとは言えず、結果、ノズルから吐出するインク量が適正ではなく、画像品質を落としてしまう事態が発生する。
そこで本発明は、記録ヘッドのノズルにおけるインク温度の精度を高めて推定し、記録ヘッドから吐出されるインク吐出量を最適化して、記録媒体に高品質な画像を形成できる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に従う実施形態は、インクを吐出する複数のノズルが形成された記録ヘッドと、前記記録ヘッドに対してインクを供給する供給流路と、前記記録ヘッドから前記インクを排出する排出流路と、を有し、排出流路を流れるインクを、再度供給流路を介して記録ヘッドに供給する循環流路と、前記供給流路側に配置される第1の温度検出部と、前記排出流路側に配置される第2の温度検出部と、インクの温度を制御するインク温度調整手段と、を有する画像形成装置であって、前記インク温度調整手段は、前記第1の温度検出部の出力と、前記第2の温度検出部の出力とに基づいて、ノズルにおけるインク温度を算出すると共に、当該算出されるインク温度が記録ヘッドからインク吐出可能な温度範囲内に収まるように、インク温度を調整する画像形成装置を提供する。
本発明によれば、記録ヘッドのノズルにおけるインク温度の精度を高めて推定し、記録ヘッドから吐出される−インク吐出量を最適化して、記録媒体に高品質な画像を形成できる画像形成装置を提供することができる。
図1は、第1の実施形態に係る画像形成装置のインク循環流路の構成例を示す図である。 図2は、本実施形態のインク循環流路に関する構成部位の制御系を示す図である。 図3は、ヘッドヒートシンクを含む記録ヘッド100の断面構成を示す図である。 図4は、記録ヘッドを斜め上から見た、一部内部構造を含む外観構成を示す図である。 図5は、記録ヘッドに取り付けられるヒートシンクとして機能するヘッドカバーの外観構成を示す図である。 図6は、ビス止めにより一体化されている記録ヘッドカバーの外観構成を示す図である。 図7は、記録ヘッドが記録ヘッドホルダに固定された状態を模式的に示す図である。 図8は、本実施形態におけるインク温度のみを制御した例を示す図である。 図9は、本実施形態における温度制御の温度特性を示す図である。 図10は、ケース1〜15の温度制御の例を示す図である。 図11(a),(b)は、記録ヘッドを流れるインクの温度特性の例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、第1の実施形態に係る画像形成装置のインク循環流路1の一構成例を示している。図2は、本実施形態のインク循環流路1に関する構成部位の制御系を示す図である。尚、図1では、発明を理解し易くするため、構成を簡素化して示しており、実際の構成においては、インク色毎に設けられる複数の記録ヘッド及び、少なくともインク色数あるインク循環流路をそれぞれ1つのみを示している。
本実施形態のインク循環流路1における主たるインク流路は、インク供給流路14、インク排出流路13、インク帰還流路15、インク補給流路19及び廃液流路21により構成される。これらの流路は、樹脂又は金属等からなるパイプ部材を用いて、以下に記述する構成部位間を繋ぐように構成されている。また、図2に示すように、センサや電磁弁等の電気構成部位は、その駆動を全て制御部2により制御される。
インク供給流路14は、インク供給源となる上流サブタンク50から記録ヘッドモジュール100内に設けられた記録ヘッド100のインク供給ポート107に接続される。インク排出流路13は、記録ヘッド100のインク排出ポート108から下流サブタンク60に接続される。さらに、インク帰還流路15は、下流サブタンク60から、インクを汲み上げるポンプ22及びインクの温度調整を行う熱交換器30を経由して、上流サブタンク50に接続される。
さらに、上流サブタンク50と下流サブタンク60は共に、タンク内部の液面を検出するためのアクチュエータ70が一端を支点として揺動自在に片持ちで取り付けられている。揺動支点の他端側には、空気を内包するフロートが設けられ、フロートにはマグネットが取り付けられている。共にサブタンク外側で、フロートのマグネットに対向する位置にリードスイッチを有する液面センサ71が設けられている。インクの液面高さに応じて揺動するアクチュエータ70によって、その液面高さが検出される。
本実施形態において、上流サブタンク50の液面は、記録ヘッド100のノズル面101aから約100mm高い位置になるように設計されている。同様に、下流サブタンク60の液面は、ノズル面101aから約50mm低くなるように設計されている。サブタンク50,60は、共に、弁24,25を介在して大気開放流路16,17の一端がタンク内部の空気が滞留する上面側に接続され、それらの他端は、オーバーフロー流路23に接続されている。弁24は、例えば、電磁弁からなり、電力遮断時に流路を遮蔽(閉)するノーマルクローズタイプである。同様に、弁25は、電磁弁からなり、電力遮断時に流路を連通(開)するノーマルオープンタイプである。
オーバーフロー流路23は、他の流路よりも断面積が大きく構成され、図1に示されるように、Z方向へ約5度傾斜して設けられている。その最も高い側の上面に大気開放流路18の一端が接続され、最も低い側の下面に廃液流路21が接続される。廃液流路21は図1に示されるように、インク循環流路1における下方に配置される廃液ボトル28に接続される。廃液ボトル28は大気開放流路27により内部が大気圧下に開放されている。この実施形態では、廃液ボトル28は、画像形成装置の装置フレーム内の下部側に配置されている。
上流サブタンク50の上方(Z軸方向)に位置するようにインクボトル29が配置され、弁26を介在してインク補給流路19で接続されている。弁26は、電磁弁等からなり、ノーマルクローズである。本実施形態では、インクボトル29は、画像形成装置の装置フレームの上蓋近傍に配置され、インク補充のための交換が容易にできるように配置されている。
インクボトル29のタンク上面には、タンク内に外部空気を導入するための大気開放流路20が接続され、開放端には空気フィルタ34が設けられている。また、空気フィルタ34は、大気開放流路18の開放端側にも接続している。このフィルタは、約5μmのメッシュサイズで外部空気に含まれる粉塵がインク流路に入ることを防止する。
インク帰還流路15上に設けられた熱交換器30は、アルミ、銅、ステンレス等の熱伝導性の良い材質で製作されて、その内部をインクが流れる熱交換流路部33と、その熱交換流路部33に密着して、インクへ熱を授受するためのペルチェ素子32と、そのペルチェ素子32の廃熱等を外部へ放熱するためのファン31と、により構成される。
またインク帰還流路15の端部は、下流サブタンク60内に挿入され、その吸い上げ口は、インク中でタンク底付近に沈めてられているインクフィルタ62に接続されている。
下流サブタンク60内のインクは、ポンプ22により汲み上げられる時に、インクフィルタ62を通って吸い上げ口から吸い上げられて、その際にインクフィルタ62で濾過される。さらに、熱交換器30における熱の授受で、温度調整されて、上流サブタンク50へ汲み上げられる。本実施形態では、ポンプ22として、パルスモータで駆動されるダイヤフラム式ポンプを採用している。図示しない駆動基板に搭載されたパルスモータを回転速度制御回路に回転制御を行い、上流サブタンク50に汲み上げられるインク流量を調整することができる。
また、下流サブタンク60内部の空気層部分の圧力を測定するための圧力センサ61が設けられている。下流サブタンク60の大気開放弁25を閉じた状態で、ポンプ22を駆動することにより下流サブタンク60内部の圧力を負圧にする。その負圧が所定の値になるように、ポンプ22を前述したパルスモータの回転数で制御する。即ち、負圧を増やしたい場合には、より速く回転させて、負圧を減らしたい場合には遅く回転するように制御される。
次に、図3及び図4を参照して、記録ヘッド100の内部構造について説明する。図3は、ヘッドヒートシンク(カバー)を含む記録ヘッド100の断面構成を示し、図4は、記録ヘッド100を斜め上から見た、一部内部構造を含む外観構成を示す図である。
図3に示すように、記録ヘッド100は、ベース103の片面側に周囲を取り囲み中央部が空洞となった枠102が接着され、その空洞部にあって同じくベース103の片面に圧電素子104が対になって接着されている。圧電素子104と枠102は、同じ高さで空洞部を塞ぐように、ノズルプレート101が枠102と圧電素子104にZ方向に積層されて接着されている。
圧電素子104は、X軸方向に、テーパを有するように複数の溝が掘られ、それらの溝がチャンネル104aとなる。また、溝の中央部に重なるように、インクを吐出するためのノズル101bがノズルプレート面101aに設けられている。
また図3に示すように、チャンネル104aは、Y軸方向へ複数個が平行に並ぶように形成され、それらに対応するように、複数のノズル101bもY軸方向に配列されている。
本実施形態における溝のピッチは、約170μmピッチとして、幅85μm、深さ300μm程度の形状である。対に形成されている2つの圧電素子104は、図3に示すY軸方向に半ピッチずらして配置される。
ベース103には、対となった圧電素子104のそれぞれの中央にY軸方向に沿って、複数の孔103aが配列される。ここでは、孔103aは、直径1mm程度の貫通孔であり、それぞれが3mm間隔で配置されている。同様に、枠102と圧電素子104のX軸方向に沿った隙間の位置にも孔103bが配置される。
ベース103の他面には、流路部材105と流路部材106とがZ軸方向に積層されて接着される。流路部材105には、少なくとも3本の平行な溝が設けられている。
往路流路105aは、ベース103の孔103aと対向した位置にあり、復路流路105bは、孔103bと対向した位置に配置される。その3本の溝に蓋をする形態で、流路部材106が接着される。この流路部材106には、パイプ状のインク供給ポート107及びインク排出ポート108が設けられている。
インク供給ポート107の孔は、往路流路105aに接続されている。インク排出ポート108の孔は、流路部材106の凸部106aの内部で2本の復路流路105bを繋ぐ接続流路106bに接続されている。
このような構成の記録ヘッド100におけるインクの流れについて説明する。
上流サブタンク50から供給されたインクは、インク供給流路14を経由して、インク供給ポート107から記録ヘッド100内に流入する。記録ヘッド100内のインクは、往路流路105aを通って、Y軸方向の記録ヘッド幅全体へ亘って広がり、即ち、複数の孔103aから一対の圧電素子104の中央全体に亘って供給される。
供給されたインクは、各圧電素子104の形成領域へ分岐して、複数のチャンネル104aの中を通って、枠102と圧電素子104の隙間に到達する。その後、孔103bから2本の復路流路105bを抜けて、接続流路106bで合流した後、インク排出ポート108から外へ排出される。インク排出ポート108から排出されたインクは、インク排出流路13へ流れ込み、下流サブタンク60に流入する。このように、上流サブタンク50からインク供給流路14を経て、記録ヘッドモジュール100に入り、さらに、インク排出流路13を通って、下流サブタンク60に到達する。
記録ヘッド100のチャンネル104aの電極配線は、ベース103の電極接続面103cでFPC109と接続され、FPC109には、ドライブIC110が搭載されて個々のチャンネルに電圧波形を加えることにより駆動を行う。記録ヘッド100のベース103は圧電素子と比較して十分に熱伝導率の良い金属が好ましい。インク供給ポート107及びインク排出ポート108には、サーミスタである温度センサ114(第1の温度検出部)、温度センサ115(第2の温度検出部)がそれぞれに設けられている。
インク供給ポート107及びインク排出ポート108は、固定部材111に設けられた穴111c,111dを貫通しており、この貫通部分で接着されて、固定部材111と一体化している。固定部材111は、図6に示すように、ヒートシンクとして機能する記録ヘッドカバー113と両端2箇所でビス止めされて一体化されている。カバー112,113は、組み合わせられることで、記録ヘッド100内部のインク供給ポート107及びインク排出ポート108、ドライブIC110等を覆う箱形状となる。
図5には、記録ヘッド110に取り付けられる分割されたカバー112,113を組み合わせた状態の外観構成を示す。
図3に示したように、ドライブIC110は、図示しないバネ等の弾性部材でカバー112,113の内面側に押圧されて密着している。その密着部分には、密着性を高めるために、公知な熱伝導性の良いグリス等が用いられる。
温度センサ114,115の出力(検出温度)は、インク供給ポート107及びインク排出ポート108が熱伝導性の良い材質により形成されたパイプであるため、それらのパイプの中を流れるインクの温度と略同じ値を示している。前述したように、インクは、温度によって、粘性が変化するため、常に同じ体積のインクを吐出するためには、圧電素子に与える電圧をそのインクの粘度に適した電圧に制御する必要がある。
圧電素子部分のインク温度は、直接検出することが難しいため、温度センサ114,115により検出した温度の略平均値であると推定して制御する。
インクがノズル101bより吐出されるように圧電素子104を駆動すると、圧電素子自体は発熱する。その一部は、吐出されたインクに伝熱して、外へ放熱される。また一部は、ベース103へ伝熱されて、記録ヘッド100の外部空気へ放熱される。残りの大半の発熱は、ベース103や流路部材105,106に蓄熱される。
記録ヘッド100の温度上昇を防止するためには、記録ヘッド100のインク供給ポート107からインクを流入して、インク排出ポート108から排出する際に、吐出されなかったインクに余分な熱を伝熱させた後、排出することにより、外に放熱する設計である。また、圧電素子104を駆動する際には、ドライブIC110も発熱する。その熱は、カバー112,113に熱伝導される。カバー112,113にはその外表面に多数の放熱突起112a,113aが設けられている。これは記録ヘッド100周囲の空気との表面積を大きくし、放熱効果を上げるためのものである。
固定部材111は、記録ヘッドホルダ200にその両端部にある穴111e,111fをビスで固定される。図7は、記録ヘッド100が記録ヘッドホルダ200に固定された状態を模式的に示すものである。記録ヘッドホルダ200には、記録ヘッド100の近傍に、ヒータ203とファン201が設けられている。ヒータ203は、記録ヘッドホルダ自体を加温するように作用し、ファン201は、記録ヘッドホルダ200と記録ヘッド100を空冷するように作用する。本実施形態において、インク温度調整手段として、少なくともヒータ203、ファン201,31、及びペルチェ素子32を含んでいる。
次に、インク循環流路におけるインク循環動作について説明する。
図1に示したように、記録ヘッド100が停止状態の時には、下流サブタンク60の内部は、大気開放流路17の弁25が開状態であるため、オーバーフロー流路23、大気開放流路18及び空気フィルタ34が連通して、大気に開放されている。また、上流サブタンク50は、弁24が閉状態であるため、タンク内が密閉されている。
従って、記録ヘッド100のノズル面101aより、下流サブタンク50のインク液面が約50mm低くなり、ノズル101bには負圧によるメニスカスが形成されて、記録ヘッド100からインクが垂れ出ない状態となっている。
記録媒体202への画像形成を開始するめの準備として、まず弁24,25及びポンプ22を同時に駆動させる。その結果、弁25が閉状態で、ポンプ22が駆動されるため、下流サブタンク60の内部空気が大気圧から負圧となる。反対に、上流サブタンク50側は、弁24が開状態となり、ノズル面101bよりも約100mm高い位置にあることからノズル面に正圧がかかる。
前述したように、ポンプ22は、下流サブタンク60の内部圧力を所定圧力にするように制御されることから、速やかに所定の負圧に達する。インクの比重を1g/cmとすると、ノズル面101aを基準に圧力を考えると、上流サブタンクの液面高さによって正圧1kPaが掛かり、下流サブタンクの液面によって−0.5kPaが掛かる。ポンプ22が作り出す下流サブタンク内空気の負圧が、−3.5kPaであった場合、上流サブタンク50と下流サブタンク60の圧力差は、合計5kPaとなる。ノズル穴101bから上流側の流路抵抗と下流側の流路抵抗が等しい場合には、ノズル穴101bの圧力は、−1.5kPaと計算される。
記録ヘッド100のノズル101bのインクメニスカスは、インクの表面張力とノズルの穴径によってある程度の負圧までは破壊されない。よって、その負圧以内に保つように、ポンプ22を駆動制御することで、ノズル101bから空気が入ったり、インクが漏れたりすることなく、インクは、上流サブタンク50から各記録ヘッドモジュール100a〜fを通って下流サブタンク60へ流れる。ポンプ22によって下流サブタンク60から上流サブタンク50へインク帰還流路15を通ってインクが戻される。
このようなインク循環流路1内でインクを循環させた状態で、図示されない給紙機構から記録媒体202を駆動するベルト搬送ユニット7上に受け渡し、搬送される記録媒体202が記録ヘッド100のノズルの前方を通過する際に、インク滴が吐出されて画像が形成される。
インクが吐出により消費されると、上流サブタンク50の液面が下がり、液面センサ71がインク液面低下を検出する。その場合には、弁26を開いてインクボトル29からインクを上流サブタンクへ補給する。インクボトル29から上流サブタンクへはインクボトル29との液面差で自重により補給される。
次に図8及び図9を参照して、記録ヘッド100を流れるインクが、記録ヘッド100との間で行う熱の授受について説明する。図8は、本実施形態におけるインク温度のみを制御した例を示す。図9は、本実施形態において、記録ヘッド100とインクの温度を制御した例を示す。
図8において、インク温度のみを制御した場合について説明する。圧電素子104は、所定温度の範囲でのみ画像形成ための駆動が行われる。ここでは、一例として、15℃〜45℃が駆動可能温度範囲(印刷可能温度範囲)として説明する。
まず、作業開始に当たり、装置のメイン電源がオンされた時や、画像形成の実行命令が指示された際に、インクの温度が10℃であったと仮定する。その場合には、最初に温度センサ114,115が共に10℃のインク温度を検出する。
次に、インク循環動作が開始され、インクの温度を駆動可能温度まで上昇させるべく、ペルチェ素子32でインクの加温を開始する。
ペルチェ素子32の熱は、熱交換器30を通して、インク流路15を流れるインクに伝熱される。インク供給ポート107に取り付けられた温度センサ114は、加温されたインクを測定するため、10℃から検出温度が上昇する。しかし、記録ヘッド100内を通過してインク排出ポート108から排出された際には、加熱されていたインクの熱は、ベース103やFPC109のパターンを経由して、ドライブIC、引いては、ドライブICからカバー112,113、そして固定部材111から記録ヘッドホルダ200へと流れ込む。
その結果、温度センサ115により検出されたインクの温度は、温度センサ114が検出した温度よりも当然、低くなっている。つまり、インクの温度が記録ヘッドに伝熱されたことになる。反対に、画像形成が連続して実施されていた場合、ドライブICは、50℃を超える温度まで達する。その場合には、前述した記録ヘッドホルダ200等への温度の回れ込みも限度となり、反対に、記録ヘッド100に流入するインクに対して、圧電素子104の発熱分の温度に加え、ドライブIC110の熱がFPC109のパターンを通ってインクに伝熱される。つまり、インクは、圧電素子104に加えて、記録ヘッド100から熱が与えられたことになる。
以上説明したように、記録ヘッド(画像形成装置)の周辺による環境温度要因と、駆動する記録ヘッド自身が発する発熱温度要因によって、記録ヘッド100を通過したインクは、加熱又は冷却される。従って、圧電素子104に届けられるインクの温度は、記録ヘッド100における流入側の温度又は、流出側の温度のいずれか一方では、温度差が特定できない。このため、ノズルにおける温度を適正に推定することができない。
そこで、本実施形態では、記録ヘッド100に流入するインクの温度を温度センサ114で検出し、記録ヘッド100から排出されるインクの温度を温度センサ115で検出することにより、圧電素子104におけるインク温度は、その両者における平均温度を推定温度とすることができる。
さらに、この推定温度の精度をより正確にするには、温度センサ114と温度センサ115の値の乖離を最小限にする必要がある。即ち、ノズルの温度を確実に駆動可能温度範囲とするには、温度センサ114と温度センサ115の出力を、共に駆動可能温度範囲に入れることが望ましい。
ペルチェ素子32は、記録ヘッド100に流入されるインク温度を制御する。当然、インク循環流路1に含まれているインクは、ある温度、即ち熱容量をもって循環している。ペルチェ素子32は、加温及び冷却能力にも限りがあるため、記録ヘッド100に流入する側でインク温度を瞬時に目標温度に変化させることはできず、循環を繰り返しながら徐々に目標値に近づく。記録ヘッド100から流出する側のインク温度は、流入するインクの温度と記録ヘッド100との熱授受で左右される。本実施形態では、記録ヘッドホルダ200に設けられたファン201と、ヒータ203をペルチェ素子32の加温・冷却動作と組み合わせることで、前述した温度センサ114,115の温度差を最小限とする制御を行っている。
ファン201及びヒータ203を用いてペルチェ素子32と組み合わせた加温・冷却動作による駆動可能温度範囲への温度制御について説明する。図10には、これらの組み合わせによるケース1〜15の温度制御の例を示している。図9は、本実施形態における温度制御の温度特性を示す図である。
図10に示している、画像形成するためにノズルの駆動可能温度範囲は、温度T1〜T4であり、一例として、15℃〜45℃である。ノズル(主に、圧電素子104)の推定された温度が、この範囲に入っていれば、画像形成は可能である。また、その温度範囲の中で、特に最適な制御範囲として、温度T2〜T3を例えば、25℃〜35℃に設定している。勿論、これらの温度設定は、記録ヘッドの特性により、適宜変更される。尚、この例では、温度T2〜T3を温度T1〜T4の範囲内に規定しているが、温度T2〜T3がなくても、判断基準が甘くなるが実施することはできる。
インク供給ポート107の温度センサ114とインク排出ポート108の温度センサ115が共に、T1〜T4の範囲に入っていればよいが、以下の実施形態ではT1〜T4の範囲内でより狭い範囲となるT2〜T3の間に両センサの出力を入れることを目標とした温度制御について説明する。
図9及び図10において、温度センサ114が検出する温度を[114]で示し、同様に温度センサ115が検出する温度を[115]と示している。また、図10において、αは正の数であり、ここでは、5℃に設定している。勿論、この温度差αの数値は、記録ヘッドの仕様により許容値が異なるため、適宜、変更することもできる。
このケース1〜15の例では、温度センサ114と温度センサ115が検出する温度が、T3(35℃)より大きい場合、T2(25℃)〜T3(35℃)の間、T2(25℃)より小さい場合の3区分に分けて、制御されるべきペルチェ素子32、ファン201及び、ヒータ203が駆動することを「○」で記載している。
・ケース1において、
ケース1は、記録ヘッド100に流入するインクの温度[114]と、記録ヘッド100から排出されたインクの温度[115]が共に、T3より大きい例を示している。その場合には、流入するインクの温度[114]を下げるように、ペルチェ素子32が冷却側に駆動されることで、温度センサ114の検出温度[114]を下げようとする。
同様に、温度センサ115による検出温度[115]も同様に下げるように、ファン201を駆動して冷却を行う。通常、画像形成装置は、室温が35℃より低い環境で使われるため、ファン201をONすることで、空気によって記録ヘッド100周囲が冷却され、カバー112,113から熱が放熱されて、引いては、温度センサ115で検出するインク温度も下げられる。
・ケース2において、
ケース2は、本実施形態において、理想とする状態であり、温度センサ114と温度センサ115の温度[114]と[115]が同じ温度であり、且つ共にT2〜T3の間に入っている例を示している。この時は、加温・冷却のずれも行われない。
・ケース3において、
ケース3は、温度[114]と[115]が共に、T2〜T3の温度内ではあるが、両センサにαを越える温度差があり、且つ流入側の[114]の方が高い温度である例である。この例では、インクの温度を下げるように、ペルチェ素子32により[114]を冷却し、一方、ヒータ203をONして、記録ヘッドホルダ200及び記録ヘッド100を通じて、[115]を加温する。このような温度制御により、温度[114]と[115]の間の温度差を少なくさせる。
・ケース4において、
ケース4は、温度センサ115の検出による[115]が温度センサ114の検出による[114]よりも高い温度であり、その温度差がαを越える例である。この場合、流入するインクの温度[114]を上げるように、ペルチェ素子32により加温制御する。一方、排出されるインクの温度[115]を下げるように、ファン201をONして、記録ヘッドホルダ200を冷却し、引いては記録ヘッドを冷却する。
・ケース5において、
ケース5は、温度センサ114,115により検出された温度[114]と[115]の温度差の絶対値がα以下の例である。温度差が僅かなので、温度センサ114,115が検出した温度の平均値で、ノズルの温度を推定しても、実際のインク温度との誤差は小さいと判定して、加温・冷却は実施しない。このように、ケース2及びケース5の状態が本実施形態における理想とする制御状態である。
・ケース6において、
ケース6は、温度センサ114により検出された温度[114]は、目標の温度範囲に入っているが、温度センサ115により検出された温度[115]が、T2を下回っている例である。この場合、記録ヘッド100から排出されたインク温度[115]が低いため、ヒータ203をONし、記録ヘッドホルダ200を介して、記録ヘッド200を加温する。記録ヘッド200からインクに熱を与える方向に制御する。
・ケース7において、
ケース7は、温度センサ115により検出された温度[115]は、目標温度範囲に入っているが、温度センサ114により検出された温度[114]が低い例である。この場合には、ペルチェ素子32を加温制御して、記録ヘッド100に流入するインクの温度[114]を上げる。尚、ケース6,7において、図10に示す[*]は、温度センサ114,115により検出された温度[114]と[115]の平均温度から推定されるノズルのインク温度によって、全体的に温度を上げるか又は下げるかを決めることを示すものである。
例えば、ケース6において、想定値がT1(25℃)より低い場合には、駆動可能温度範囲に入っていないため、インク温度をさらに上げる必要がある。そのため、温度センサ114の温度がT2以上であったとしても、ペルチェ素子32を加温制御する。一方、推定値が、T1(35℃)より高い場合には、温度センサ115により検出した温度[115]が低すぎることだけであるため、ペルチェ素子32の加温制御は実施しない。ケース7も同様に、推定値が、T1を下回っている場合には、インク循環流路1、記録ヘッドホルダ200も低温状態にあると判断して、ヒータ203を駆動して加温する。
・ケース8において、
ケース8は、温度センサ114,115により検出された温度[114],[115]が共に、T2を下回っている例である。この場合には、ペルチェ素子32による加温制御と、ヒータ203による加温の両方を実施する。
・ケース9において、
ケース9は、記録ヘッドに流入するインクの温度[114]がT3より高いが、排出するインクの温度[115]よりも低く、且つ温度差がαを越える差を有し、さらに共にT2〜T3の間に入っている例である。このような場合には、ペルチェ素子32を冷却制御して、温度[114]を下げる。尚、ケース9における[*]は、温度センサ114,115により検出された温度[114]と[115]の平均値が、T4を越えていた場合であって、インク循環流路1全体の温度が高いと判断して、ファン201を駆動し、記録ヘッド100周囲の空気を冷却して、循環するインクの温度を全体的に下げる。
・ケース10において、
ケース10は、温度センサ114,115により検出された温度[114]と[115]のの温度差の絶対値がα以下の例である。この温度制御は、ケース9と同様な制御を行う。
・ケース11において、
ケース11は、温度センサ114により検出された温度[114]は、T3より高く、温度センサ115により検出された温度[115]は、T2より低いことを示している。通常は、このようなケースは発生しにくいが、このような場合には、ペルチェ素子32を冷却制御して、記録ヘッド100に流入するインクの温度[114]を下げ、ヒータ203を駆動して記録ヘッド100周囲を加温して記録ヘッド100の温度を保持させる。
・ケース12において、
ケース12は、温度センサ115により検出された温度[115]がT3より高く、温度センサ114により検出された温度[114]がT2〜T3の間にあり、[115]から[114]を引いた温度差がαを越えている例である。この場合には、ファン201を駆動して、記録ヘッド100周囲の空気を冷却して、温度[115]を下げる。尚、[114]と[115]の平均値がT4よりも高い場合には、装置全体が熱くなっている判断して「*」印が付いているペルチェ素子32により冷却制御する。
・ケース13において、
ケース13は、温度センサ115により検出された温度[115]がT3より高く、温度センサ114により検出された温度[114]がT2〜T3の間にあり、[114]と[115]の温度差の絶対値がαを以下の例である。この場合には、ファン201を駆動して記録ヘッド100周囲の空気を冷やす。平均計算値がT4よりも高い場合には、装置全体が熱いと判断して「*」印が付いているペルチェ素子32を冷却制御する。
・ケース14において、
ケース14は、記録ヘッド100から排出されたインクの温度[115]がT3を超え、流入されるインクの温度[114]がT2を下回った例である。この例においても、通常は発生しにくいが、ペルチェ素子32を加温制御し、ファン201を駆動して記録ヘッド100の周囲を冷却制御する。
・ケース15において、
ケース15は、温度センサ115により検出された温度[115]は、T2〜T3の間にあるが、インクの流入側の温度センサ114により検出された温度[114]がT2を下回っている例である。この場合には、ペルチェ素子32を加温制御する。図示する「*」は、平均計算温度がT1を下回っている場合にはヒータ203を駆動する。
このように環境温度と、温度センサ114,115により検出された温度とに基づいて分類されたケース1〜15の状況によって、理想とする温度状態にするために、該当する構成部位による冷却・加温を行う。例えば、環境温度10℃で電源を入れた場合や、画像形成を開始させる場合には、ケース8に相当し、温度センサ114,115が共に、T2を下回っているので、ペルチェ素子32を加温制御し、且つヒータ203による加温を実施する。このように操作により、ペルチェ素子32で加温されたインクは、上流サブタンク50、インク供給流路14、インク供給ポート107と通って、記録ヘッド100に流入して、ノズルの圧電素子104に達し、さらに、インク排出ポート108から流出する。この時に、ヒータ203で記録ヘッドホルダ200を通じて記録ヘッド100が加温されているため、インクの温度は記録ヘッド側には放熱しない。
従って、ある時間を経過した後には、ケース6又はケース15の状態に変移する。さらに時間が経過すると、最終的には、ケース2又はケース4の状態に変移して、温度センサ114,115の温度差は、収束するように僅かになるまで制御される。
また本実施形態は、図8に示したペルチェ素子32でインク温度だけを制御する例と比較すれば、図9に示すように、記録ヘッド100の温度も同時に制御されるため、温度センサ114と温度センサ115の平均値で推定されるノズル(圧電素子104部分)の温度は、いち早くT1に達する。つまり、駆動前などで、推定されたノズルの温度がT1を下回っていた場合には、通常、ウォームアップ表示がなされて待機時間となり、この表示が消えるまで、画像形成が開始できない。しかし、本実施形態においては、いち早くT1に達することで、短時間で画像形成の開始状態まで移行し、作業を開始できる。
この短時間化を図る制御は、温度センサ115の温度を目標として、温度センサ114をON/OFF制御する。ヒータ203は、温度センサ115の温度が温度センサ114の温度に達するとOFFされ、再び下回るとONするという制御を継続する。このように制御することで、常に温度センサ114,115の乖離を少なく維持でき、両センサから計算される平均温度がT1に達したかどうかを正確に判定することが可能となる。
あるいは、ケース1、ケース12及びケース13のように、全体的に温度が高い場合には、連続駆動等により装置全体が温まっており、記録ヘッド内部のドライブIC110は、かなりの高温に達している。これまでは、その温度を検出する手段が無く、駆動中は常時ファン201を駆動していた。
温度センサ114,115の値から判断し、記録ヘッド100の実体的な温度を推定して、図10に示したケース毎の区分に従って、ファン201を駆動することで、冷却ファン201による過度な冷却により、圧電素子104の温度がT1又はT2を下回るという事態を回避して、形成され画像の品質を低下させることを防止する。
また、ケース3,4,5のように、実測値に基づき推定された温度が、制御目標であるT2〜T3の間に入っている場合であっても、温度センサ114,115の検出温度が5℃を超える場合には、その差を少なくするように、ペルチェ素子32、ファン201及びヒータ203をケース毎に分けて駆動制御する。温度差が常に小さく維持されることで圧電素子104を流れるインクの推定(計算)温度の誤差を小さくすることができる。
次に、第1の変形例について説明する。
前述した実施形態では、ヒータ203を用いて記録ヘッドの加温を行っていたが、この変形例では、異なる発熱源を利用する。
前述したヒータ203は、記録ヘッドを加温しておくことにより、記録ヘッド内を流れるインクから記録ヘッドホルダ200に放熱されることを防止するように設けていた。本変形例では、記録ヘッド100の加温をドライブIC110を発熱源として利用した例である。具体的には、ドライブIC110を駆動して、インクが吐出されない程度で圧電素子104を振動させる。この振動は、ノズル穴101bからインクが吐出されない駆動波形であり、圧電素子104を駆動する。
画像形成時は、吐出可能波形で駆動するのに対して、非吐出波形で駆動している。この時の記録ヘッド100の消費電力の90%程度がドライブIC110により熱として発熱する。残り10%は、圧電素子104において熱となる。これらの熱が生じることにより、ペルチェ素子32で加温されたインクが記録ヘッド100を通過する際にも、ベース103や固定部材110、記録ヘッドカバー112,113にドライブIC110や圧電素子104が発生させた熱が伝わっているため、インクから放熱され難くなることにより、ヒータ203と同等の効果を得ることができる。
但し、この変形例では、ドライブIC110の駆動に伴う発熱であるため、ヒータ203にように、独立して加温動作することはできない。従って、ドライブIC110に非吐出波形を送って駆動することができる時間のみとなり、例えば、画像形成開始までの待機時間や、ジョブ処理間、搬送されるカット紙の用紙間といった、印刷していないタイミングであれば、実施することが可能である。
本変形例では、インクの温度制御をペルチェ素子32で行い、記録ヘッド100周囲の温度制御をファン201と、ヒータ203又は非吐出波形で駆動する圧電素子104により実現している。別の手段としては、記録ヘッドホルダ200にペルチェ素子を新たに設けても良い。本発明の加温冷却手段はそれらに限定されるものではない。
また、本実施形態では、記録ヘッド内部のインク供給ポート107及びインク排出ポート108のそれぞれに、温度センサ114,115を設けた構成例により説明した。センサの位置は、記録ヘッドのノズル(圧電素子)を略中央として、循環されるインク流路の上流と下流に設ければ良く、各ポート107,108への取り付けに限定されるものではない。
本実施形態では、ケース6,7,9,10,12及び13においては、[*]により示す制御は、推定されたノズル101bを流れるインク温度が、最適温度制御範囲であるT2〜T3の範囲内か否かによって、好適する制御を行っている。例えば、温度センサ114,115が検出した温度が共にT1〜T4の範囲内に入るように制御することで、ノズル(圧電素子104)の温度を確実にT1〜T4の間に入れることができる。さらに、センサ間の出力値における乖離が少なくなるように制御するため、ノズルの温度を精度良く推定することができる。
尚、前述した実施形態では、記録ヘッドの吐出方式として圧電素子を用いる方式を例として、限定されるものではなく、サーマル方式を採用しても同等の効果を得ることができる。
以上説明した本発明による画像形成装置は、インク循環流路内を循環するインクの温度を、ノズルを挟んだ上流側と下流側で検出し、その両方の検出値が駆動可能温度範囲に入るように、加温・冷却による温度制御を行い、確実にノズルの温度を駆動可能温度範囲に入れることができる。また共に、温度センサ114,115が検出した温度が駆動可能温度範囲であっても、センサ間の温度差が小さくなるように温度制御しているため、吐出されるインクに対して安定した一定量の吐出を行うことができる。
両センサの値を駆動可能範囲に入れる際に、インクの温度制御と記録ヘッドの温度制御を併用することにより、早期に目標温度に入れることができる。本実施形態では、温度T2〜T3を温度T1〜T4の範囲内に規定しているが、温度T2〜T3がなくても、判断基準が甘くなるが実施することはできる。
以上説明した各実施形態は、以下の発明を含んでいる。
(1)インクを吐出する複数のノズルが形成された記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに対してインクを供給する供給流路及び 前記記録ヘッドから前記インクを排出する排出流路と、を有し、排出流路を流れるインクを再度供給流路を介して記録ヘッドに供給する循環流路と、
前記供給流路側に配置される第1の温度検出部と、
前記排出流路側に配置される第2の温度検出部と、
前記第1の温度検出部からの出力と、前記第2の温度検出部からの出力とが、前記インク吐出可能な温度範囲内に設定される、インク吐出可能な温度範囲よりも狭い温度範囲であるインク吐出が安定する温度範囲内に収まるように、インク温度を調整するインク温度調整手段と、
を有する画像形成装置であって
前記インク温度調整手段は、前記第1の温度検出部の出力と、前記第2の温度検出部の出力とに基づいて、ノズルにおけるインク温度を算出すると共に、当該算出されるインク温度が記録ヘッドからインク吐出可能な温度範囲内に収まるように、インク温度を調整することを特徴とする画像形成装置。
(2)前記インク温度調整手段は、第1の温度検出部からの出力と、第2の温度検出部からの出力とが一致するように、インク温度を調整する(1)項に記載の画像形成装置。
(3)前記インク温度調整手段は、
前記供給流路を流れるインクの温度を調整する第1温度調整部(ペルチェ素子)と、
前記排出流路を流れるインクの温度を調整する第2温度調整部(ヒータ、ファン)と、をさらに有し、
第1の温度調整部を用いて、前記第1の温度検出部からの出力が前記インク吐出が安定する温度範囲内に収まるように、前記供給流路を流れるインク温度を調整し、
第2の温度調整部を用いて、前記第2の温度検出部からの出力が前記インク吐出が安定する温度範囲内に収まるように、前記排出流路を流れるインク温度を調整することを特徴とする(1)項に記載の画像形成装置。
(4)前記インク温度調整手段は、
前記供給流路を流れるインクの温度を調整する第1温度調整部(ペルチェ素子)と、
前記排出流路を流れるインクの温度を調整する第2温度調整部(ヒータ、ファン)と、をさらに有し、
第1の温度検出部からの出力と、第2の温度検出部からの出力と比較し、第1の温度検出部からの出力が高い場合、第1の温度調整部を用いて、供給流路を流れるインク温度を下げると共に、第2の温度調整部を用いて、排出流路を流れるインク温度を上げることを特徴とする(1)項に記載の画像形成装置。
(5)前記インク温度調整手段は、
前記供給流路を流れるインクの温度を調整する第1温度調整部(ペルチェ素子)と、
前記排出流路を流れるインクの温度を調整する第2温度調整部(ヒータ、ファン)と、をさらに有し、
第1の温度検出部からの出力と、第2の温度検出部からの出力と比較し、第2の温度検出部からの出力が高い場合、第1の温度調整部を用いて、供給流路を流れるインク温度を上げると共に、第2の温度調整部を用いて、排出流路を流れるインク温度を下げることを特徴とする(1)項に記載の画像形成装置。
(6)インクを吐出する複数のノズルが形成された記録ヘッドと
前記記録ヘッドに対してインクを供給する供給流路と、 前記記録ヘッドから前記インクを排出する排出流路と、を有し、排出流路を流れるインクを再度供給流路を介して記録ヘッドに供給する循環流路と、
前記供給流路側に配置される第1の温度検出部と、
前記排出流路側に配置される第2の温度検出部と、
インクの温度を制御するインク温度調整手段と、
を有する画像形成装置であって
前記インク温度調整手段は、第1の温度検出部からの出力と、第2の温度検出部からの出力が、共に前記インク吐出可能な温度範囲内に収まるように、インク温度を調整することを特徴とする画像形成装置。
(7)前記インク温度調整手段は、第1の温度検出部からの出力と、第2の温度検出部からの出力とが一致するように、インク温度を調整する(6)項に記載の画像形成装置。
(8)前記インク温度調整手段は、
前記供給流路を流れるインクの温度を調整する第1温度調整部(ペルチェ素子)と、
前記排出流路を流れるインクの温度を調整する第2温度調整部(ヒータ、ファン)と、をさらに有し、
第1の温度調整部を用いて、前記第1の温度検出部からの出力が前記インク吐出可能な温度範囲内に収まるように、前記供給流路を流れるインク温度を調整し、第2の温度調整部を用いて、前記第2の温度検出部からの出力が前記インク吐出可能な温度範囲内に収まるように、前記排出流路を流れるインク温度を調整することを特徴とする(6)項に記載の画像形成装置。
(9)前記インク温度調整手段は、
前記供給流路を流れるインクの温度を調整する第1温度調整部(ペルチェ素子)と、
前記排出流路を流れるインクの温度を調整する第2温度調整部(ヒータ、ファン)と、をさらに有し、
第1の温度検出部からの出力と、第2の温度検出部からの出力と比較し、第1の温度検出部からの出力が高い場合、第1の温度調整部を用いて、供給流路を流れるインク温度を下げると共に、第2の温度調整部を用いて、排出流路を流れるインク温度を上げることを特徴とする(6)項に記載の画像形成装置。
(10)前記インク温度調整手段は、
前記供給流路を流れるインクの温度を調整する第1温度調整部(ペルチェ素子)と、
前記排出流路を流れるインクの温度を調整する第2温度調整部(ヒータ、ファン)と、をさらに有し、
第1の温度検出部からの出力と、第2の温度検出部からの出力と比較し、第2の温度検出部からの出力が高い場合、第1の温度調整部を用いて、供給流路を流れるインク温度を上げると共に、第2の温度調整部を用いて、排出流路を流れるインク温度を下げることを特徴とする(6)項に記載の画像形成装置。
(11)前記インク温度調整手段は、第1の温度検出部からの出力と、第2の温度検出部からの出力とが、前記インク吐出可能な温度範囲内に設定される、インク吐出可能な温度範囲よりも狭い温度範囲であるインク吐出が安定する温度範囲内に収まるように、インク温度を調整する(6)項に記載の画像形成装置。
(12)前記インク温度調整手段は、第1の温度検出部からの出力と、第2の温度検出部からの出力とが一致するように、インク温度を調整する(11)項に記載の画像形成装置。
(13)前記インク温度調整手段は、
前記供給流路を流れるインクの温度を調整する第1温度調整部(ペルチェ素子)と、
前記排出流路を流れるインクの温度を調整する第2温度調整部(ヒータ、ファン)と、をさらに有し、
第1の温度調整部を用いて、前記第1の温度検出部からの出力が前記インク吐出が安定する温度範囲内に収まるように、前記供給流路を流れるインク温度を調整し、
第2の温度調整部を用いて、前記第2の温度検出部からの出力が前記インク吐出が安定する温度範囲内に収まるように、前記排出流路を流れるインク温度を調整することを特徴とする(11)項に記載の画像形成装置。
(14)前記インク温度調整手段は、
前記供給流路を流れるインクの温度を調整する第1温度調整部(ペルチェ素子)と、
前記排出流路を流れるインクの温度を調整する第2温度調整部(ヒータ、ファン)と、をさらに有し、
第1の温度検出部からの出力と、第2の温度検出部からの出力と比較し、第1の温度検出部からの出力が高い場合、第1の温度調整部を用いて、供給流路を流れるインク温度を下げると共に、第2の温度調整部を用いて、排出流路を流れるインク温度を上げることを特徴とする(11)項に記載の画像形成装置。
(15)前記インク温度調整手段は、
前記供給流路を流れるインクの温度を調整する第1温度調整部(ペルチェ素子)と、
前記排出流路を流れるインクの温度を調整する第2温度調整部(ヒータ、ファン)と、をさらに有し、
第1の温度検出部からの出力と、第2の温度検出部からの出力と比較し、第2の温度検出部からの出力が高い場合、第1の温度調整部を用いて、供給流路を流れるインク温度を上げると共に、第2の温度調整部を用いて、排出流路を流れるインク温度を下げることを特徴とする(11)項に記載の画像形成装置。
1…インク循環流路、2…制御部、7…ベルト搬送ユニット、12…インク流路、13…インク排出流路、14…インク供給流路、15…インク帰還流路、16,17,18,20,27…大気開放流路、19…インク補給流路、21…廃液流路、22…ポンプ、23…オーバーフロー流路、24,25,26…弁、28…廃液ボトル、29…インクボトル、30…熱交換器、31…ファン、32…ペルチェ素子(第一温調手段)、33…熱交換流路部、34…空気フィルタ、50…上流サブタンク、60…下流サブタンク、61…圧力センサ、62…インクフィルタ、70…アクチュエータ、71…液面センサ、100…記録ヘッド、100…記録ヘッド、101…ノズルプレート、101a…ノズル面、101b…ノズル、102…枠、103…ベース部材、103a、103b…孔、103c…電極接続面、104…圧電素子(吐出エネルギー発生手段)、104a…チャンネル、105…流路部材、105a…往路流路、105b…復路流路、106…流路部材、106a…凸部、106b…接続流路、107…インク排出ポート、108…インク供給ポート、109…FPC、110…ドライブIC、111…固定部材、112,113…カバー(ヒートシンク)、112a,113a…放熱突起、114…温度センサ(第1温度)、115…温度センサ(第2温度)、200…記録ヘッドホルダ、201…記録ヘッド冷却ファン(第2温調手段)、202…記録媒体、203…ヒータ(第2温調手段)。

Claims (9)

  1. インクを吐出する複数のノズルが形成された記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに対してインクを供給する供給流路及び、前記記録ヘッドから前記インクを排出する排出流路を有し、排出流路を流れるインクを再度供給流路を介して記録ヘッドに供給する循環流路と、
    前記供給流路側に配置される第1の温度検出部と、
    前記排出流路側に配置される第2の温度検出部と、
    インクの温度を制御するインク温度調整手段と、
    を有する画像形成装置であって、
    前記インク温度調整手段は、前記第1の温度検出部の出力と、前記第2の温度検出部の出力とに基づいて、ノズルにおけるインク温度を算出すると共に、当該算出されるインク温度が記録ヘッドからインク吐出可能な温度範囲内に収まるように、インク温度を調整することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記インク温度調整手段は、第1の温度検出部からの出力と、第2の温度検出部からの出力が、共に前記インク吐出可能な温度範囲内に収まるように、インク温度を調整する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記インク温度調整手段は、第1の温度検出部からの出力と、第2の温度検出部からの出力とが一致するように、インク温度を調整する請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記インク温度調整手段は、
    前記供給流路を流れるインクの温度を調整する第1温度調整部と、
    前記排出流路を流れるインクの温度を調整する第2温度調整部と、をさらに有し、
    第1の温度調整部を用いて、前記第1の温度検出部からの出力が前記インク吐出可能な温度範囲内に収まるように、前記供給流路を流れるインク温度を調整し、
    第2の温度調整部を用いて、前記第2の温度検出部からの出力が前記インク吐出可能な温度範囲内に収まるように、前記排出流路を流れるインク温度を調整することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記インク温度調整手段は、
    前記供給流路を流れるインクの温度を調整する第1温度調整部と、
    前記排出流路を流れるインクの温度を調整する第2温度調整部と、をさらに有し、
    第1の温度検出部からの出力と、第2の温度検出部からの出力と比較し、第1の温度検出部からの出力が高い場合、第1の温度調整部を用いて、供給流路を流れるインク温度を下げると共に、第2の温度調整部を用いて、排出流路を流れるインク温度を上げることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記インク温度調整手段は、
    前記供給流路を流れるインクの温度を調整する第1温度調整部と、
    前記排出流路を流れるインクの温度を調整する第2温度調整部と、をさらに有し、
    第1の温度検出部からの出力と、第2の温度検出部からの出力と比較し、第2の温度検出部からの出力が高い場合、第1の温度調整部を用いて、供給流路を流れるインク温度を上げると共に、第2の温度調整部を用いて、排出流路を流れるインク温度を下げることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 前記インク温度調整手段は、第1の温度検出部からの出力と、第2の温度検出部からの出力とが、前記インク吐出可能な温度範囲内に設定される、インク吐出可能な温度範囲よりも狭い温度範囲であるインク吐出が安定する温度範囲内に収まるように、インク温度を調整する請求項2に記載の画像形成装置。
  8. インクを吐出する複数のノズルが形成された記録ヘッドと
    前記記録ヘッドに対してインクを供給する供給流路と、 前記記録ヘッドから前記インクを排出する排出流路と、を有し、排出流路を流れるインクを再度供給流路を介して記録ヘッドに供給する循環流路と、
    前記供給流路側に配置される第1の温度検出部と、
    前記排出流路側に配置される第2の温度検出部と、
    インクの温度を制御するインク温度調整手段と、
    を有する画像形成装置であって
    前記インク温度調整手段は、第1の温度検出部からの出力と、第2の温度検出部からの出力が、共に前記インク吐出可能な温度範囲内に収まるように、インク温度を調整することを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記インク温度調整手段は、第1の温度検出部からの出力と、第2の温度検出部からの出力とが、前記インク吐出可能な温度範囲内に設定される、インク吐出可能な温度範囲よりも狭い温度範囲であるインク吐出が安定する温度範囲内に収まるように、インク温度を調整する請求項8に記載の画像形成装置。
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