JP2010273775A - 男性用軽失禁パッド - Google Patents

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Abstract

【課題】 尿漏れにより一度汚れた面を長時間着用し続けることなく、装着したままの状態で簡単な操作で清潔な吸収面と置き換えて装着し続けることが可能な男性用軽失禁パッドを提供する。
【解決手段】 吸収性シートの吸収性面を男性器に宛がって使用する男性用軽失禁パッドであって、吸収性シートを綴じ合わせた構造の冊子本状積層体よりなり、かつ、該冊子本状積層体の複数の開き面が吸収性シートの吸収性面よりなることを特徴とする男性用軽失禁パッド。
【選択図】 図1A

Description

本発明は、男性用軽失禁パッドに関する。更に詳しくは、尿漏れにより一度汚れた面を長時間着用し続けることなく、簡単な操作で清潔な面と交換した状態で装着し続けることが可能な男性用軽失禁パッドに関する。
従来、乳幼児用、或いは高齢者・障害者等の成人用の尿パッドとして、液透過性トップシートと、液不透過性バックシートと、両シートの間の一部に介装された吸収体とを備えた尿パッドが知られている。
このような尿パッドは、液透過性トップシートの表面を着用者の肌に接するように宛がって使用することにより、着用者の***した尿はトップシートを透過して、吸収体によって吸収・保持されるとともに、防漏性に優れたバックシートによって、尿が外部に漏洩してしまうことが防止されているものであり、様々なケースに対応する多種の製品が提供されている。
一般に、軽度の失禁トラブルを抱える割合は男性に比べて女性のほうが多いといわれるが、男性の場合は、前立腺肥大症をきっかけに、切迫性尿失禁や溢流性尿失禁などになることがあるし、また、身体機能が低下してトイレに間に合わない機能性尿失禁や、病気などで寝たきりになった場合の尿の処理などのさまざまなケースがあり、それぞれに異なる多種類の尿吸収性物品が必要とされている。
男性用に特化した尿パッドとしては、男性器を被包して用いるタイプのものが提案されている(特許文献1参照)。このような男性用軽失禁パッドは、例えば、矩形の尿パッドを、粘着テープ等を利用して三角形に成型して男性器を包み込んだ状態で用いるため、使い捨ておむつや、単に衣類やおむつ上に載置して用いる尿パッドと比較して、尿と着用者の肌との接触面積を少なくすることができる。
また、男性用軽失禁パッドの他のタイプとしては、例えば、表面シートと裏面シートとの間に配設された吸収体を有し、吸収体の外側(外縁)に、長手方向(左右方向)に沿ってフラップ部が形成され、そのフラップ部の長手方向の略中央部に切り込み部(スリット)が形成されたもの(例えば、特許文献2参照)や、予め袋状に成型されたもの(例えば、特許文献3参照)なども提案されている。
特開平8−280727号公報 特開2001−129012号公報 特開平9−299392号公報
一般に、男性用トイレには、汚物入れが備わっていない場合がほとんどであり、外出時に失禁製品を捨てる場所が極めて少ない。そのため、上述した各特許文献に記載された尿パッドでは、尿漏れにより一度汚れた吸収面を肌に接したままの状態で長時間装着し続けるか、汚れたパッドを新しいパッドと取り換えた上で、汚れたパッドを持ち歩かなければならないこととなる場合が多くなる。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであって、尿漏れにより一度汚れた面を長時間着用し続けることなく、装着したままの状態で簡単な操作で清潔な吸収面と置き換えて装着し続けることが可能な男性用軽失禁パッドを提供することを目的とするものである。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究を行った結果、下記の技術的事項を基礎として構成される男性用軽失禁パッドの発明に至ったのである。
(1)吸収性シートの吸収性面を男性器に宛がって使用する男性用軽失禁パッドであって、吸収性シートを綴じ合わせた構造の冊子本状積層体よりなり、かつ、該冊子本状積層体の複数の開き面が吸収性シートの吸収性面よりなることを特徴とする男性用軽失禁パッド。
(2)前記冊子本状積層体は、内面が吸収性面である一対の外側吸収性シートの間に、少なくとも一面が吸収性面である中側吸収性シートを有していることを特徴とする(1)記載の男性用軽失禁パッド。
(3)前記冊子本状積層体は、少なくとも一面が吸収性面である複数の中側吸収性シートを有していることを特徴とする(1)又は(2)に記載の男性用軽失禁パッド。
(4)前記冊子本状積層体は、両面が吸収性面である吸収性シートよりなる中側吸収性シートを有することを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
(5)前記中側吸収性シートは、支持シートの両面に吸収性層が設けられている両面が吸収性面である吸収性シートよりなることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
(6)前記中側吸収性シートは、支持シートの片面に吸収性層が設けられている片面が吸収性面である吸収性シートを、その吸収性面を外側にして二つ折りし、その二つ折りした折目部と対向する一対の自由端部を前記冊子本状積層体の綴じ部内に綴じ込んだ状態で綴じ合わされている、両面が吸収性面である吸収性シートよりなることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
(7)前記二つ折りした吸収性シートの相対する支持シート面間が接合されていることを特徴とする(6)記載の男性用軽失禁パッド。
(8)前記中側吸収性シートは、支持シートの片面に吸収性層が設けられている片面が吸収性面である吸収性シートを、その吸収性面を内側にして二つ折りし、その二つ折りした折目部を前記冊子本状積層体の綴じ部内に綴じ込んで形成されていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
(9)前記中側吸収性シートは、支持シートの片面に吸収性層が設けられている片面が吸収性面である吸収性シートを、その吸収性面を内側にして二つ折りした複数の二つ折り吸収性シートを、それぞれの二つ折りした折目部を揃えて重ね合わせ、該重ね合わせた折目部を前記冊子本状積層体の綴じ部内に綴じ込んで形成されていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
(10)前記中側吸収性シートは、支持シートの片面に吸収性層が設けられている片面が吸収性面である吸収性シートを蛇腹折りし、支持シート面が内側となるように一方の複数の折目部と吸収性シートの両端部とを重ね合わせ、該重ね合わせ部を前記冊子本状積層体の綴じ部内に綴じ込んで形成されている、両面が吸収性面である吸収性シートよりなることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
(11)前記両面が吸収性面である吸収性シートの相対する支持体面間が接合されていることを特徴とする(10)記載の男性用軽失禁パッド。
(12)前記冊子本状積層体は、支持シートの片面に吸収性層が設けられている片面が吸収性面である吸収性シートを二つ折りして形成されている内面が吸収性面である一対の外側吸収性シート間に前記中側吸収性シートを配置し、該外側吸収性シートの二つ折りした折目部の谷折り部内に中側吸収性シートの一端部を差し込んだ状態で該折り目部で全吸収性シートを一体接合して綴じ部が形成されていることを特徴とする(1)〜(11)のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
(13)前記冊子本状積層体は、支持シートの片面に吸収性層が設けられている片面が吸収性面である吸収性シートを二つ折りして形成されている内面が吸収性面である二つ折り吸収性シートの複数枚を、それぞれにおける二つ折りした折目部側を揃えて積み重ね、該積み重ね折目部を接合一体化して綴じ部が形成されていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
(14)前記冊子本状積層体は、支持シートの片面に吸収性層が設けられている片面が吸収性面である吸収性シートを二つ折りして形成されている内面が吸収性面である二つ折り吸収性シートの複数枚を、それぞれにおける二つ折りした折目部側を揃えて積み重ね、該積み重ね折目部を接合一体化して綴じ部が形成され、かつ、前記積重ねられた複数枚の二つ折り吸収性シートの相対する支持シート面間が接合されて両面が吸収性面である中側吸収性シートが形成されていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
(15)前記冊子本状積層シートは、その前小口に相当する前端側において、前記中側吸収性シートの自由端部が前記外側吸収性シートの自由端部より外方に突出していることを特徴とする(1)〜(14)のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
(16)前記外側吸収性シート及び前記中側吸収性シートの各吸収性面は、支持シート面に吸収体と該吸収体を覆う透水性シートを積層して形成されている吸収性面であることを特徴とする(1)〜(15)のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
(17)前記冊子本状積層体の外側吸収性シート及び中側吸収性シートは、冊子本状積層体の天、地、小口、及び綴じ部に相当する各端部が帯状の吸収体非存在領域である吸収性シートよりなることを特徴とする(1)〜(16)のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
(18)前記冊子本状積層体は、その天又は地に相当する上端部又は下端部における前記綴じ部から離れた部位に全吸収性シートを一体的に接合している接合部を有することを特徴とする、(1)〜(17)のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
(19)前記冊子本状積層体は、前記綴じ部の長手方向中央部から一方の端部に至る途中の部位から前記冊子本状積層体の天又は地に相当する上端部又は下端部に至る、全吸収性シートを一体的に接合している連続状あるいは不連続状の線状もしくは帯状の傾斜接合部を有し、該傾斜接合部に沿って、冊子本状積層体の綴じ部の長手方向一端部を含む角部が切り欠かれていることを特徴とする(1)〜(18)のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
(20)前記綴じ部に、該綴じ部を覆う背綴じシートが貼合されていることを特徴とする、(1)〜(19)のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
(21)連続供給される帯状支持シートの上面に、所定形状の吸収体を流れ方向に等間隔で2列に配置し、該吸収体群を覆って前記帯状支持シートと同一幅の帯状透水性シートを配置し、該吸収体群の個々の吸収体を包み込むように個々の吸収体の周縁部において前記支持シートと透水性シート間を接合して流れ方向に等間隔で配置されている吸収体列を2列有する連続シートを、該2列の吸収体列の間において該吸収体列を内側にして幅方向に二つ折りして該連続体の両側縁部を重ね合わせて中側吸収性シート原反の連続体を製造する工程、
連続供給される帯状支持シートの上面に、所定形状の吸収体を流れ方向に等間隔で2列に配置し、該吸収体群を覆って前記帯状支持シートと同一幅の帯状透水性シートを配置し、該吸収体群の個々の吸収体を包み込むように個々の吸収体の周縁部において前記支持シートと透水性シート間を接合して流れ方向に等間隔で配置されている吸収体列を2列有する外側吸収性シート原反の連続体を製造する工程、
上記外側吸収性シート原反の連続体の一方の吸収体列上に、前記中側吸収性シート原反の連続体を、その前記二つ折りして重ね合わせた両側縁部が前記外側吸収性シート原反の2列の吸収体列の間に位置し、前記二つ折りした折目部側の側縁部が前記外側吸収性シート原反の一方の側縁部と揃うように位置し、かつ、前記両原反の吸収体列における個々の吸収体同士が重なり合うように配置した後、前記外側吸収性シート原反の連続体の他方の吸収体列側を前記中側吸収体原反の連続体上に折り重ねて中側吸収性シートの吸収体列と外側吸収性シート原反の連続体の他方の吸収体列とを重ね合わせて、前記外側吸収性シート原反の二つ折りした連続体内に前記二つ折りした中側吸収性シート原反の連続体を挟み込んだ状態で該外側吸収性シート原反の連続体の二つ折りした折目部に沿って流れ方向に全吸収性シートの重なり部分を帯状に接合一体化して冊子本状積層体原反の連続体を製造する工程、
該冊子本状積層体原反の連続体を、個々の吸収体の周縁部に沿って、所定形状に切り離して一端部が綴じ部である冊子本状積層体を製造する工程、
からなる、冊子本状積層体よりなる男性用軽失禁パッドの製造方法。
本発明の男性用軽失禁パッドは、尿漏れにより一度汚れた面を装着状態のまま簡単な操作で清潔な未使用吸収性面に替えると同時に使用済み吸収性面を閉鎖することができるので、長時間着用し続けることが可能であり、日常生活を営む男性の軽度の失禁対策用パッドとして特に好適である。
すなわち、本発明の男性用軽失禁パッドの任意の吸収性面(通常は最初の吸収性面)を開いて使用し、吸収性面が汚れた場合は該汚れ面を有する内側吸収性シートを汚れ面を閉じる方向に倒すだけで、汚れた面を閉じ込めると同時に未使用吸収面を開くことが可能であるので、着用者の肌を常に清潔な状態に保つことができるし、上記汚れ面と新鮮面の交換操作を装着状態のままで着衣を汚さずに行うことが可能となる。
本発明の一実施例である男性用軽失禁パッドの斜視図であり、軽失禁パッドを部分的に開いて吸収性面側から見た図である。 図1Aの男性用軽失禁パッドを部分的に開いて外面側(背側)から見た斜視図である。 本発明の一実施例の男性用軽失禁パッドを閉じた状態で、冊子本の背に相当する綴じ部から前小口に相当する前端部方向に(幅方向に)軽失禁パッドを切断した断面を示す図である。 本発明の男性用軽失禁パッドの1回目の使用面を開いた状態を示す図である。 図1Dに示す1回目の使用面を閉じて新しい2回目の使用面を開いた状態を示す図である。 図1Cとは異なる中側吸収性シートを有する男性用軽失禁パッドを切断した断面を示す図である。 図1C及び図2とは異なる中側吸収性シートを有する男性用軽失禁パッドを切断した断面を示す図である。 図1C、図2及び図3Aとは異なる中側吸収性シートを有する男性用軽失禁パッドを切断した断面を示す図である。 図1C、図2、図3A及び図3Bとは異なる中側吸収性シートを有する男性用軽失禁パッドを切断した断面を示す図である。 図2とは異なる綴じ部の構造を有する男性用軽失禁パッドの綴じ部の断面を示す図である。 図1Bとは異なる形状の綴じ部を有する男性用軽失禁パッドを開いた状態で外面側(綴じ部側)を見た斜視図である。 図5Aの男性用軽失禁パッドを閉じた状態における側面図である。 図2に示す男性用軽失禁パッドの綴じ部をさらに背綴じシートで覆った綴じ部の断面を示す図である。 図6Aとは異なる背綴じシートを有する綴じ部の断面を示す図である。 図4の男性用軽失禁パッドの綴じ部を背綴じシートで覆った綴じ部の断面を示す図である。 図6Cとは異なる背綴じシートを有する綴じ部の断面を示す図である。 図1とは異なる全体形状を有する男性用軽失禁パッドを部分的に開いて吸収性面を見た斜視図である。 本発明の男性用軽失禁パッドの装着状態の一例を示す図である。 図8Aとは異なる本発明の男性用軽失禁パッドの他の装着状態の例を示す図である。 本発明の男性用軽失禁パッドの製造工程の一例を示す工程図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の男性用軽失禁パッドを具体的に説明するが、本発明は、特許請求の範囲に記載されている発明特定事項によって規定される技術的範囲に包含される男性用軽失禁パッドを広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
〔男性用軽失禁パッド〕
本発明の男性用軽失禁パッドは、少なくとも片面が吸収性面である吸収性シートが冊子本状に成型されていて、2面以上の開き面を展開できると共に、複数の開き面が吸収性面となる積層構造を有している。
本発明においては、男性用軽失禁パッドの基本的な構造を分かり易く説明するために、男性用軽失禁パッドの構造を「冊子本状」と表現している。
本発明の男性用軽失禁パッドが、両外側吸収性シート間に内側吸収性シートを挟持した状態で綴じ部において一体成型されている構造が、通常の冊子本の構造と基本的に同一であることと、使用時に、外側吸収性シートと最初の中側吸収性シート間を開き、次に最初の中側吸収性シートと次の中側吸収性シート間を開く、というように順次吸収性シート間を開いて使用していく使用方法が、通常の冊子本の頁を順次捲って読み進めていく態様と基本的に異ならないことに基づいている。
したがって、本発明において「冊子本状」という用語は、2つの外側吸収性シートと両外側吸収性シート間の中側吸収性シートとが綴じ部において接合されている構造であり、且つ、各吸収性シート間が任意に開閉できる機能を備えた構造であることを意味する用語として使用されている。
本発明の男性用軽失禁パッドは、日常生活を営む男性が、軽度の失禁対策用の軽失禁パッドとして好適に用いることができる。具体的には、図1A、図1Bに示すように、外側吸収性シート24a、24cと中側吸収性シート24bが綴じ部35によって冊子本状に一体化されており、その中側には、全面が吸収体22a、22b、22cが配置されている吸収性面である第1の面71と第2の面72を有していて、その第1の面71又は第2の面72を着用者の男性器に宛がって使用する男性用軽失禁パッド1aである。
上記男性用軽失禁パッドは、外側吸収性シート24a、24cが、支持シート20の内面側に吸収体22aと該吸収体22aを覆っている液透過性シート18からなる積層構造を有する内面が吸収性面である吸収性シートであり、中側吸収性シート24bは、両面に透水性シートで覆われている吸収体22b、22cを有している両面が吸収性面である吸収性シートであるので、第1開き面71と第2開き面72が共に外側吸収性シート24a、24cの内面の吸収性面と中側吸収性シート24bの吸収性面とによって囲まれていて全面が吸収性面となっている。
上記男性用軽失禁パッドは、図1Dに示されるように、最初に第1開き面71を開いた状態で使用され、該第1開き面71が汚れた場合は、図1Eに示されるように、中側吸収性シート24bを第1開き面を閉じる方向に倒して第1開き面を閉鎖するとともに、未使用状態の第2開き面72を開いて引き続き使用することができるし、この未使用の開き面72を開く操作は軽失禁パッドを装着したままの状態でも可能である。
図1A、図1Bに示されるような積層構造の外側吸収性シート24a、24cと中側吸収性シート24bとが綴じ部35において一体的に形成されている冊子本状の積層体は、例えば、図1Cの断面図に示されるように、同一積層構造の吸収性シートを二つ折りした状態で重ね合わせ、重ね合わせ面を接合することによって製造することができる。図1Cの断面図は、図1A又は図1Bの男性用軽失禁パッドの外側吸収性シート24a、24cと中側吸収性シート24bとを閉じた状態で、冊子本の背に相当する綴じ部35から前小口に相当する前端部にかけて幅方向に軽失禁パッドを切断した断面を示す図である。
図1Cの断面図は、支持シート20と透水性シート18の間に吸収体22a、22bを離間して配置し、全体を積層一体化して形成している片面が吸収性面である積層体を、該吸収体22a、22bが離間している領域において谷折りした折目部36aにおいて吸収体22a、22bが対面するように折り畳んで形成されている二つ折り吸収性シートと、同様にして、指示シート20と透水性シート18の間に吸収体22c、22dを離間して配置し、全体を積層一体化して形成している片面が吸収性面である積層体を、該吸収体22c、22dが離間している領域において谷折りした折目部36bにおいて吸収体22c、22dが対面するように折り畳んで形成されている二つ折り吸収性シートが、それぞれの折目部36aと36bが重なるように重ね合わされ、重ね合わせ面となる支持シート20,20間と折目部36aと36b間が接合されて冊子本状積層体が形成されている状態を示している。
図1Cにおいて、片面のみが吸収性面となっている吸収性シート部分24aと24cは、図1A、図1Bの冊子本状積層体における外側吸収性シート24a、24cに該当し、両面が吸収性面となっている吸収性シート部分24bは両面吸収性シート24bに該当し、谷折部36aと36b間の接合部は綴じ部35に該当する。
そして、片面のみが吸収性面である吸収性シート部分24aと24cのそれぞれの吸収性面と、両面が吸収性面である吸収性シート部分24bの両面吸収性面との間の非接合状態部分Aは第1開き面71に、又、非接合状態部分Bは第2開き面72に該当することとなる。
図2は、図1A、図1Bに示されている冊子本状積層体における内面のみが吸収性面である一対の外側吸収性シート24a及び24cと、両面が吸収性面である中側吸収性シート24bとを形成することができる図1Cとは異なる吸収性シートの組み合わせ例を示す断面図である。
図2の場合、支持シート20と透水性シート18の間に吸収体22aを配置して積層一体化して形成されている片面のみが吸収性面である吸収性シート部分24aと、同じく、支持シート20と透水性シート18の間に吸収体22dを配置して積層一体化している片面のみが吸収性面である吸収性シート部分24cとを形成し、別に、支持シート20の両面に吸収体22bと22cを配置し、それぞれの吸収体を覆って透水性シート18を積層し一体化して形成されている両面が吸収性面である吸収性シート部分24bを作製し、吸収性シート部分24aと吸収性シート部分24cをそれぞれの吸収性面が内側となるように対面配置し、両吸収性シート部分24aと24cの間に吸収性シート部分24bを挟持した状態で該3シートの重なり合っている一端部を接合一体化して綴じ部35が形成されている。
上記構造の冊子本状積層体の場合も、片面のみが吸収性面である吸収性シート部分24aと24cのそれぞれの吸収性面と、両面が吸収性面である吸収性シート部分24bの両面吸収性面との間の非接合状態部分Cは第1開き面71に、又、非接合状態部分Dは第2開き面72に該当することとなる。
図3Aは、図1A、図1Bに示されている冊子本状積層体における内面のみが吸収性面である一対の外側吸収性シート24a及び24cと、両面が吸収性面である中側吸収性シート24bとを形成することができる図1C、図2とは異なる吸収性シート部分の組み合わせ例を示す断面図である。
本発明における一対の外側吸収性シートとは、冊子本状積層体における最も外側に位置するシートであり、綴じ部を挟んで両側に位置するシート部分のことを指す。
本発明の外側吸収性シートは、その構成素材が綴じ部を挟んで連続シートであってもよいし、綴じ部を境に別々のシートであってもよい。
ここで、一対の外側吸収性シートは、図2に示すように2枚のシートから形成される24aと24cであっても良いし、図3Aに示す1枚のシートから連続的に形成される24aと24cのような構成であっても良い。
図3Aの断面図は、支持シート20と透水性シート18の間に吸収体22a、22bを離間して配置し、全体を積層一体化して形成している片面が吸収性面である積層体を、該吸収体22a、22bが離間している領域において谷折りした折目部36aにより折り畳んで二つ折り吸収性シートを作製し、別に、支持シート20の両面に吸収体22bと22cを配置し、それぞれの吸収体を覆って透水性シート18を積層し一体化して形成されている両面が吸収性面である吸収性シート部分24bを作製して前記二つ折り吸収性シート間に挿入し、該吸収性シート部分24bの一端を前記二つ折り吸収性シートの谷折りした折目部36a内に差し込んだ状態で、該折目部36aと吸収性シート部分24bの一端とを接合して綴じ部35を形成している。
上記のように形成された図3Aの冊子本状積層体は、前記二つ折りした吸収性シートの一方の片面のみが吸収性面である吸収性シート部分24aと24cが外側吸収性シートとなり、該外側吸収性シート部分24aと24cの吸収性面と対面する吸収性面を有する両面吸収性面である吸収性シート部分24bが中側吸収性シートとなる。
そして、片面のみが吸収性面である吸収性シート部分24aと24cのそれぞれの吸収性面と、両面が吸収性面である吸収性シート部分24bの両面吸収性面との間の非接合状態部分Eは第1開き面71に、又、非接合状態部分Fは第2開き面72に該当することとなる。
図3Bは、図1A、図1Bに示されている冊子本状積層体における内面のみが吸収性面である外側吸収性シート24a及び24cと、両面が吸収性面である中側吸収性シート24bとを形成することができる図1C、図2、図3Aとは異なる吸収性シート部分の組み合わせ例を示す断面図である。
図3Bの断面図は、支持シート20と透水性シート18の間に吸収体22d、22cを離間して配置し、全体を積層一体化した構造の片面が吸収性面である積層体を、該吸収体22d、22cが離間している領域において両吸収体22c、22cの両面が相対するように谷折りして二つ折り吸収性シートを作製し、該二つ折り吸収性シートの一方の吸収性シート部の吸収体22cが配置されている支持シート20の反対面に、さらに吸収体22bと透水性シート18を積層して吸収性面とした二つ折り吸収性シートを作製し、別に、支持シート20の片面に吸収体22aと透水性シート18を積層して形成した片面が吸収性面である吸収性シートを作製し、この片面が吸収性面である吸収性シートの一端部を前記二つ折り吸収性シートの谷折りした折目部と重ねた状態で接合一体化して綴じ部35を有する冊子本状積層体を形成している。
上記のように形成された図3Bの冊子本状積層体は、前記二つ折りした吸収性シートの一方の片面のみが吸収性面である吸収性シート部分24cと、支持シート20の片面に吸収体22aと透水性シート18を積層して形成した片面が吸収性面である吸収性シート部分24aが外側吸収性シートとなり、該外側吸収性シート部分24aと24cの吸収性面と対面する両面吸収性面を有する吸収性シート部分24bが中側吸収性シートとなる。
そして、片面のみが吸収性面である吸収性シート部分24aと24cのそれぞれの吸収性面と、両面が吸収性面である吸収性シート部分24bの両面吸収性面との間の非接合状態部分Hは第1開き面71に、又、非接合状態部分Gは第2開き面72に該当することとなる。
図3Cは、図1C、図2、図3A、図3Bとは異なる冊子本状積層体の構造を示す断面図である。
図3Cの断面図は、支持シート20と透水性シート18の間に吸収体22a、22b、22c、22dを一定間隔で離間して直列状態に配置し、全体を積層一体化した構造の片面が吸収性面である一枚の積層体を、各吸収体が離間している部分において吸収性面が内側となるように谷折り、山折り、谷折りを繰り返してW字型に折り畳み、2箇所の谷折りした折目部を重ね合わせて接合することにより綴じ部35を有する冊子本状積層体を形成している。
上記のように形成された図3Cの冊子本状積層体は、前記山折りした折目部37において折り返されて対面した状態となる支持シート20,20を挟んで両面に吸収体22bと22cを有する両面吸収性の吸収性シート部分24bが中側吸収性シートとなり、片面が吸収体22aを有する吸収性面である吸収性シート部分24aと24cが外側吸収性シートとなる。
そして、片面のみが吸収性面である吸収性シート部分24aと両面が吸収性面である吸収性シート部分24bの間の非接合状態部分Jは第1開き面71に、又、片面が吸収体22dを有する吸収性面である吸収性シート部24cと両面が吸収性面である吸収性シート部分24bの間の非接合状態部分Kは第2開き面72に該当することとなる。
図4は、図2に示されている冊子本状積層体における綴じ部35の接合状態を変えた例を示す断面図である。
図4の場合、片面のみが吸収性面である吸収性シート部分24aと吸収性シート部分24cと、両面が吸収性面である吸収性シート22bの端部に、吸収体が存在しない支持シートと透水性シートのみからなる余白部75を設けた構造を有している。
このような余白部75を設けた綴じ部35を有することにより、外側吸収性シート部分及び中側吸収性シートの開閉操作がし易くなるし、冊子状積層体の接合部近辺の厚みを薄くできるので、装着時の違和感が軽減される。
図5A及び図5Bは、本発明の冊子本状積層体の綴じ部35の形状の一例を示す斜視図と側面図であり、冊子本状積層体の綴じ部35の長手方向中央部から地側の端部に至る途中の部位から、地側の端縁部に向かって傾斜して形成されている、全吸収性シート間を一体的に接合している線状乃至帯状の接合部38を有している。図5A,図5Bは、傾斜して形成されている接合部38の外縁に沿って、その外側の三角形の角部を切り欠いている例を示しており、このような状態であることが好ましいが、該三角形の角部が充分に柔軟性を有する状態である場合には、該角部をそのまま残しておくこともできる。
このような傾斜接合部38は、男性用軽失禁パッドとして使用するために吸収性面を男性器に宛がうように開いた場合に、該接合部38の内側に凹状の空間(窪み)を形成する働きをする。この接合部38は必ずしも連続する傾斜線又は傾斜帯として形成されていなくても良く、男性用失禁パッドを開いて着用者に装着した場合に剥がれることのない十分な接合強度を有する限り、不連続の線状又は帯状に形成することができるし、冊子本状積層体の地側の端縁部における綴じ部35から適当距離離れた領域に適当な接合面積を有する円形状、矩形状等の形状の接合部として形成することもできる。また、この接合部は冊子本状積層体を構成する各吸収性シートを綴じ部35で一体的に接合する際に、接合部38に相当する傾斜部位を含む連続する綴じ部として形成することもできる。
図6A〜図6Dは、本発明の男性用軽失禁パッドを構成する前記吸収性積層体の綴じ部35を覆って背綴じシート80を貼着した例を示す断面図である。
背綴じシート80は、図6Aに示すように、液不透過性フィルム82を内側層とし、外側層として不織を積層した2枚の背綴じシートを、綴じ部35を含む背部を広く覆って貼付することによって補強してもよく、図6Bに示すように単層の二枚のフィルム又は不織布等の背綴じシート80で補強してもよい。
さらに、図6Cに示すように、一枚の単層の背綴じシート80を綴じ部35を含む背部全体を広く覆って貼付して補強してもよく、図6Dに示すように、二枚の外側吸収性シートのそれぞれの綴じ部側端部を別々に背綴じシート80で覆った状態で綴じ部形成時に一緒に接合一体化して固定することもできる。
本発明の男性用軽失禁パッドは、図7に示すように、両面吸着性面の中側吸収性シートを3層とすることも無論可能であるし、更に、多数の両面吸着性面である中側吸収性シートを有する積層体とすることも可能であるが、使用済み面を含んだ状態であまりも長時間装着し続けることは好ましくないことと、嵩張ることを避けることが望ましいことから、1日分の軽失禁に対応できる使用面が確保できる2層〜3層程度の中側吸収性シートを含むものとすることが好ましい。
また、図7に示すように、男性用軽失禁パッドの吸収性シートの着用者の肌に接触する側の角部を丸みのあるなだらかな形状とすることが好ましい。
以下、本発明の男性用軽失禁パッドに使用される材料についてさらに詳細に説明する。
〔吸収性シート〕
本発明の男性用軽失禁パッドは、着用者の***した尿を吸収し保持する機能を担う部材として吸収性シートを備えている。この吸収性シートは、複数のシートが吸収体を挟持した状態で積層されたものであり、前述したように、吸収体を支持シートと透水性シートの間に挟持して接合一体化したものがこのましい。
〔透水性シート〕
透水性シートは、吸収性シートの内面、すなわち、着用者の肌に接する側に位置する面に配置されるシートである。
この透水性シートは、***された尿を吸収性シート内の吸収体側に速やかに通過させるものであり、透水性の内面を有することによって、配設された尿が失禁パッド外に漏れ出すことなく、速やかに吸収体に到達して吸収保持される。透水性シートは、尿透過性を有するシートであれば、シートの材質については特に制限はなく、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。
内面シートの更に好適な例としては、液透過性の不織布を挙げることができる。このような液透過性の不織布を用いることによって、肌触りが良好で、吸液後の表面のさらさら感を向上させることができる。
吸収性シートの内面は、吸収性シートの内面が全体として、軽失禁パッドの通常の使用状態で失禁時の尿の吸収機能を充分に果たせる吸収性面であればよく、全面を一種類の透水性シートからなる面とすることは必ずしも必要ではない。例えば、肌に接する面に求められる機能を備えた他のシート材料と組み合わせた面とすることも可能である。
〔支持シート〕
支持シートは、吸収体を外層を覆って配置される前記透水性シートと共に支持するシートであり、軽失禁パッドの前記外側吸収性シートの場合は、着用者の着衣に面する側に配置されるシートである。支持シートは、吸収体に吸収された尿を吸収性シートの外部に漏らさないように、尿が透過しない液不透過性シートや、加圧下では透過可能であるが、通常の装着状態では尿が透過しにくい液低透過性シートによって構成されていることが好ましい。
上記した支持シートとしては、一般的な吸収性製品に液不透過性シートとして使用されている、ポリエチレンフィルムを好適例として挙げることができる。このようなポリエチレンフィルムには、透湿性ポリエチレンフィルムと非透湿性ポリエチレンフィルムとがあり、いずれのフィルムも支持シートとして用いることができるが、透湿性ポリエチレンフィルムをより好適に用いることができる。このような透湿性ポリエチレンフィルムを支持シートとして使用することにより、着用中のムレが少なくなり、軽失禁パッドを着用した際の快適性を向上させることができる。
また、上記した液低透過性シートとしては、耐水圧の高い不織布を好適例として挙げることができる。耐水圧の高い不織布としては、例えば、SMS(スパンボンド/メルトブロー/スパンボンド)、SMMS(スパンボンド/メルトブロー/メルトブロー/スパンボンド)等の不織布が好ましい。
これらの不織布は、疎水性合成繊維を集積してボンディングしたものであるため、尿をはじくことはあるが、圧力を加えると尿が通過してしまうことがある。但し、本発明の男性用軽失禁パッドを、日常生活を営む男性が、軽度の失禁対策用の軽失禁パッドとして利用する場合には、失禁時における尿の量が少ないため、このような液低透過性シートであっても、外面シートとして十分使用することが可能である。これにより、上述したポリエチレンフィルムを用いた場合よりも更に通気性を向上させることができ、軽失禁パッドを着用した際の快適性を更に向上させることができる。
なお、耐水圧とは、シートを構成する生地に浸み込もうとする水分に掛かる力を抑える性能(防水性)を数値で表したものであり、例えば、JIS L 1092 耐水度試験A法に準拠した方法によって測定することができる。本発明の男性用軽失禁パッドにおいては、上記耐水圧の高い不織布として、耐水圧が40mmAq.以上の不織布を挙げることができ、耐水圧が100mmAq.以上の不織布を好適に用いることができる。
更に、支持シートとして、上記ポリエチレンフィルムと上記耐水圧の高い不織布とを積層したシートを用いてもよい。このように構成することによって、男性用軽失禁パッドを交換時や着用中、外面シートと着用者の下着とが擦れたり、外面シートを触ったりするときに音が生じ難く、着用者が周囲の目や耳を気にすることなく、安心して着用することができる。
〔吸収体〕
吸収体としては、一般的な吸収性製品に使用されている吸収体を用いることができる。例えば、吸収体を構成する吸収材としては、木材パルプを綿状に粉砕したフラッフパルプと高吸水性樹脂(以下、「SAP」ということがある)を好適例として挙げることができる。
必要に応じて、上記吸収材をラップするために、吸水紙や親水化処理した不織布を更に有していてもよい。即ち、上記吸水紙や親水化処理した不織布によってフラッフパルプとSAPとを含む吸収材を包んでなる吸収体とすることができる。
本発明の男性用軽失禁パッドにおいては、軽失禁用途として、極めて微量の吸水量に対応するためのものであれば、吸収体は多くの吸収量を必要としないので、失禁パッドの薄型へのニーズに応えるためにも、吸収体と、この吸収体を挟持する一方のシートとを一体的に構成してもよい。例えば、上記したSMS不織布やSMMS不織布にSAPを直接固定し、更にこの表面に上記吸水紙やラップ用不織布を被せることによって、吸収体と裏面シートとを一体化し、両者の機能を有する一枚の吸水シートとして使用してもよい。また、親水性不織布にSAPだけを挟持したSAPシートを用いることもできる。
吸収体の配置状態は特に限定されるものではなく、連続で配置されていてもよく、分割して配置されていても良いが、図1Cで示すように、吸収性シートの外周縁領域には吸収体が配置されていないことが好ましい。
〔綴じ部〕
本発明の男性用軽失禁パッドは、冊子本状の積層体の背部に綴じ部が形成されている。この綴じ部は、中側吸収性シート部分と外側吸収性シート部分を冊子本状に綴じて一体化する場合、下記(1)〜(3)のいずれかの方法で形成することが好適である。
(1)吸収性シートの吸収性面を内側に向けて谷折りに折り畳んだ折目部を重ねて綴じ合わせた綴じ部によって、各吸収性シートを冊子本状に一体化する。
(2)各吸収性シートの端部を揃えて積層し、前記端部のうちの一端部を平綴じした綴じ部によって一体化する。
(3)吸収性面を内側に向けて折り畳んだ吸収性シートを、他の吸収性シートと積層し、谷折りした折目部において、他の吸収性シートの端部と綴じ合わせて一体化する。
上記(1)の場合、例えば、図1Cに示すような男性用軽失禁パッドのように、一方では、吸収性シート部分24aと吸収性シート部分24bを谷折りした折目部36aにおいて内側に向けて折り畳んだ吸収性シート部分24aを形成し、他方では、吸収性シート部分24dと吸収性シート部分24cを谷折りした折目部36bにおいて内側に向けて折り畳んだ吸収性シート部分24cを形成し、吸収性シート部分24aと吸収性シート部分24cの両折目部36a、36b部分を合わせて全体を重ね合わせ、吸収性シート部分24bと吸収性シート部分24cの互いに相対する支持シート面間と、折目部36aと折目部36bの重なり部分を接合することにより、一体化されている両面吸収性面である中側吸収性シート24bを形成すると共に綴じ部35を形成することができる。
このような綴じ部を形成し、かつ、両面吸収性面である中側吸収性シート部分を形成することにより、図1Aに示されるように、外側吸収性シート24aの内側を開いた開き面Aを男性器にあてて使用して尿を吸収した際には、外側吸収性シート24aの支持シート20によって尿が外に漏れ出さないし、両面吸収性面である中側吸収性シート24bが有する支持シート20,20によって尿が中側吸収性シート24bの未使用の開き面Bに浸み出すこともなく、開き面Aを使用後に中側吸収性シート24bを開き面Aを閉じる方向に倒すだけで、使用面Aを閉じ込めると同時に、未使用の開き面Bを露出させて男性器に宛てがうことができる。
上記の使用例では、開き面Aを先に使用する態様について説明したが、無論、開き面Bを先に使用することも可能である。
なお、両面吸収性面である中側吸収性シート部分24bにおいて相対している吸収性シート部分24bと吸収性シート部分24cの支持シート20,20間の接合は、連続的又は間欠的な接合手段で行うことができる。
また、該支持シート20,20間は、接合しない状態としておくことが許容される場合もある。例えば、該支持シート20、20により形成される開き面を、吸収目的に以外の目的で使用する場合が考えられる。さらに詳しくは、快適性の高い表面材を該支持シートによってできる開き面を形成する該支持シート上に積層すれば、吸収面を利用する時以外に宛がうことができる快適性の高い内面を具備させることができる。前記快適性の高い表面材の例としては、メッシュシート(不織布、フィルム、布)などを挙げることができる。
上記(2)の場合、前記図2について説明したように、支持シート20と透水性シート18の間に吸収体22aを配置して積層一体化して形成されている片面のみが吸収性面である吸収性シート部分24aと、同じく、支持シート20と透水性シート18の間に吸収体22dを配置して積層一体化している片面のみが吸収性面である吸収性シート部分24cとを形成し、別に、支持シート20の両面に吸収体22bと22cを配置し、それぞれの吸収体を覆って透水性シート18を積層し一体化して形成されている両面が吸収性面である吸収性シート部分24bを作製し、吸収性シート部分24aと吸収性シート部分24cをそれぞれの吸収性面が内側となるように対面配置し、両吸収性シート部分24aと24cの間に吸収性シート部分24bを挟持した状態で該3シートの重なり合っている一端部を接合一体化して綴じ部35が形成される。
上記構造の冊子本状積層体の場合も、片面のみが吸収性面である吸収性シート部分24aと24cのそれぞれの吸収性面と、両面が吸収性面である吸収性シート部分24bの両面吸収性面との間の非接合状態の部分C,Dは開き面となる。
上記(3)の場合、前記図3Aについて説明したように、支持シート20と透水性シート18の間に吸収体22a、22bを離間して配置し、全体を積層一体化して形成している片面が吸収性面である積層体を、該吸収体22a、22bが離間している領域における谷折部36aにおいて折り畳んで二つ折り吸収性シートを作製し、別に、支持シート20の両面に吸収体22bと22cを配置し、それぞれの吸収体を覆って透水性シート18を積層し一体化して形成されている両面が吸収性面である吸収性シート部分24bを作製して前記二つ折り吸収性シート間に挿入し、該吸収性シート部分24bの一端を前記二つ折り吸収性シートの谷折部36a内に差し込んだ状態で、該谷折部36aと吸収性シート部分24bの一端とを接合して綴じ部35を形成している。
上記のように形成された図3Aの冊子本状積層体は、片面のみが吸収性面である吸収性シート部分24aと24cのそれぞれの吸収性面と、両面が吸収性面である吸収性シート部分24bの両面吸収性面との間の非接合状態の部分Eと非接合状態の部分Fが開き面となる。
さらに、(3)の場合、例えば、図3Bに示すような男性用軽失禁パッドのように、谷折りにした吸収性シート24aと吸収性シート24cの端部を揃えて積層し、端部をヒートシール等で接合することにより、綴じ部35を形成することができる。
このような綴じ部を形成することにより、外側吸収性シート24aの吸収性内面と中側吸収性シート24bの一方の吸収性面の間の非接合部分Hと、外側吸収性シート部分24cの吸収性内面と中側吸収性シート24bの他方の吸収性面の間の非接合部分Gが開き面となる。
上記(1)〜(3)の方法は、複数の吸収性シートを使用した男性用軽失禁パッドの製造例であるが、一枚の吸収性シートでも本発明の男性用軽失禁パッドを成型することができる。図3Cの説明ですでに述べたように、支持シート20と透水性シート18の間に吸収体22a、22b、22c、22dを一定間隔で離間して直列状態に配置し、全体を積層一体化した構造の片面が吸収性面である一枚の積層体を、各吸収体が離間している部分において吸収性面が内側となるように谷折り、山折り、谷折りを繰り返してW字型に折り畳み、2箇所の谷折り部分を重ね合わせて接合することにより綴じ部35を有する冊子本状積層体を形成している。
上記のように形成された図3Cの冊子本状積層体では、片面のみが吸収性面である吸収性シート部分24aと両面が吸収性面である吸収性シート部分24bの間の非接合状態部分Jと、片面が吸収体22dを有する吸収性面である吸収性シート部24cと両面が吸収性面である吸収性シート部分24bの間の非接合状態部分Kが開き面となる。
このような綴じ部35を形成することにより、一枚の積層体により容易に2面の開き面を有する男性用軽失禁パッドを形成することができる。また、綴じ部35に吸収体が存在しないので、綴じ部35から尿漏れを起こすおそれがない。
綴じ部35は、各吸収性シートの吸収体が存在しない余白部において、綴じ合わせて形成されていることが好ましい。図2の場合、吸収体22の端部に近接したシート部で接合されて綴じ部35が形成されているのに対し、図4では、吸収体22が存在しない余白部75において、綴じ部35が形成されている。図4のような構成にすることにより、吸収性シート部分を折りやすくなるし、折り部が厚くなることがないので、このような構成の男性用軽失禁パッドは、装着の際に違和感を与えないようなものとなる。また、吸収体が綴じ部に近接して形成されていないので、吸収体からの尿の漏れが生起することもない。
また、図3Bに示されているように、二つの開き面の真ん中に配置される中側吸収性シート24bにおける支持シート20の小口側の端縁部分は、開き面G又はHを閉じたときに、相対する外側吸収性シート支持シート20の小口側の端縁を覆うことができるように、外側吸収性シートの小口側の端縁より外方に突出している状態であることが好ましい。
このようにすると、最初に使った開き面の汚れを中側吸収性シート24bの支持シート20の先端部が覆うこととなるので、次に使う開き面を男性器に宛てたとき、仮に先に使った開き面が濡れたり汚れたりしていても、そのような汚れ部分に男性器が触れることを防ぐことができる。
綴じ部35を固定する方法は、接着剤による接着、ヒートシール、超音波シール、熱エンボスロールによる融着、加圧ロールによる圧着などが挙げられる。
〔折目部を維持する接合部〕
図5Bに示すように、本発明の男性用軽失禁パッド1bは、綴じ部35による接合以外に、綴じ部35の中央部から一方の端部に至る途中の部位から、冊子本状積層体の地側の下端部29又は天側の上端部28における前記綴じ部35の長手方向両端部から所定距離離れた箇所に至る、各シート間を一体的に接合した傾斜接合部38を設けても良い。このような傾斜接合部38は、着用者が男性用軽失禁パッドを使用するために開き面を形成しようとした際に、該接合部が形成されている部分(綴じ部となっている)の内側の谷折り状態の吸収性シート間を完全に開くことができないように開き状態を制限するために設けられる。
このような接合部38を有する吸収性シートは、使用時に開き面を展開したときに、該接合部の内側部分に凹状の空間(ポケット)が形成される。
なお、上記した「展開」とは、冊子本状積層体の吸収性シート間を拡げて(展開させて)、冊子本状積層体の内面側を着用者に宛がって使用することが可能な状態にすることをいう。
図5Aに示すように、冊子本状積層体の地側となる下端部29に向かう傾斜接合部38を有する男性用軽失禁パッドは、冊子本状積層体の吸収性シート間を拡げた(展開した)場合、綴じ部35の内側部分は綴じ部まで吸収性シート間を拡げることができるが、接合部38の周辺部分では、綴じ部35の内側の接合部まで谷折り状態の吸収性シート間を充分に拡げることができず、接合部35の周囲の吸収性シートにタック(即ち、襞状の折れ目)が形成された状態となり、吸収性シートの内面側に凹状の空間が形成される。
男性用軽失禁パッドがこのような形状になると、男性器に宛がった際のフィット性(収まり状態)が非常に良好になる。特に、上記接合部側が、着用者の睾丸側に位置するようにして軽失禁パッドを宛がうことによって、睾丸側から着用者の前方(前半身)にかけて軽失禁パッドが拡がるように男性器を覆うことができるため、着用時の違和感を大幅に軽減することができる。
また、前記凹状空間を形成するための接合部は、接着剤による接着、ヒートシール、超音波シール、熱エンボスロールによる融着、加圧ロールによる圧着等によって形成することができる。
また、前記凹状空間を形成するための接合部は、冊子本状積層体の天側又は地側の端縁部の一方のみ配置されていることが好ましいが、両方の端縁部に配置してもよい。
〔背綴じシート〕
本発明の男性用軽失禁パッドにおいては、図2に示すように、綴じ部に吸収体の端部がある場合、接合が不十分となって尿が染み出すことがあるため、綴じ部35の外面に、背綴じシート80を貼合することが好ましい。この背綴じシート80は、綴じ部35において、尿が内面シート18を伝って、外面シート20側に染み出すことを防止するものである。
例えば、図6Aに示すように、両外側吸収性シートの支持シート20,20と、ポリエチレンフィルム等のフィルム82と不織布84とを積層したシートをヒートシール等により接合して背綴じシート80を配置してもよい。このように構成することによって、尿漏れを防止することができ、かつ、上述したように、男性用軽失禁パッドの展開面の交換時や着用中に、支持シート20と着用者の下着とが擦れたときや、支持シート20面に触ったときに音が生じ難く、着用者が周囲の目や耳を気にすることなく、安心して着用することができる。
図6Bに示すように、外側吸収性シートの外面シート20、20と背綴じシート80をヒートシール等により接合してもよい。このように構成することによって、外面シート20aと背綴じシート80の接合と外面シート20bと背綴じシート80の接合によって、吸収性シート24と背綴じシート80の間に高い防漏性を付与することができる。
また、図6Cに示すように外面シート20と背綴じシート80を ホットメルト接着剤等により接合し、さらに吸収性シートを介さずに背綴じシート80同士を接合してもよい。このように構成することによって、背綴じ部が薄くなるので、男性用軽失禁パッドを展開しやすく、嵩張らないものとすることができる。
図6Dに示すように、両外側吸収性シートの綴部側の端縁部を別々に背綴じシート80で被覆した後、中側吸収性シートの端縁部を、両外側吸収性シートの綴部側の端縁部を別々に被覆している背綴じシート80、80で挟み込むように重ね合わせた上で、両背綴じシート80、80の折目部を支持シート20,20及び透水性シート18,18,18,18の各端部より外側に延出させ、延出部を合掌型に重ね合わせて接合して接合部77を形成してもよい。このように構成することによって、各透水性シート18の端部からの尿の染み出しを効果的に防ぐことができ、綴じ部35に高い防漏性が付与される。
なお、上記の例では、2面の開き面を有する男性用軽失禁パッドについて説明したが、本発明は、2面以上の複数の開き面を展開できるものをも包含するものであり、図7に示すような3面以上の開き面を具備させる場合でも、前記(1)〜(3)の綴じ部の形成方法を組み合わせることによって、容易に製造することが可能である。
〔固定用接着部〕
本発明の男性用軽失禁パッドは、外側吸収性シートの外面側に、着用者の下着の内側に軽失禁パッドを固定するための接着部を更に有するものであってもよい。この固定用接着部は、衣類やおむつに男性用軽失禁パッドを着脱可能に接着させて固定するためのものである。このような接着部を配置することによって、装着後、男性用軽失禁パッドの位置がズレてしまうことを防止することができる。接着部としては、両面粘着テープ、メカニカルファスナー等を挙げることができる。
接着部の大きさや配置する位置については、男性用軽失禁パッドを衣類やおむつ等の内面に固定することができ、男性用軽失禁パッドの位置ズレを防止することができる程度の結合力が得られるものであれば特に制限はない。
また、このような接着部は、接着部の表面を被覆するように配置された接着部保護テープを更に備えていてもよい。このように構成することによって、使用前の状態の接着部が、不要な箇所に接着してしまうことを有効に防止することができる。接着部保護テープは、接着部に対して剥離可能な材質のテープによって形成することができる。
接着部保護テープの材質については特に制限はなく、接着部の種類に応じて適宜選択することができ、接着部に対して剥離可能に接着されるものであればよい。
〔その他〕
本発明の男性用軽失禁パッドは、図8Aに示すように、綴じ部(35)が縦方向になるように装着することが、男性器との装着感の観点から好ましいが、図8Bのように、綴じ部(35)が横方向になるように装着することもできる。
また、本発明の男性用軽失禁パッドは、複数の開き面が吸収性シートの吸収性面であるが、漏れに対する不安感を解消する観点から、全ての開き面が吸収性面であることが特に好ましい。
〔男性用軽失禁パッドの製造方法〕
本発明の男性用軽失禁パッドの製造方法を、図5A,図5Bに示すような、綴じ部の片側に谷折り状態を維持する接合部を有し、吸収性シートが冊子本状に形成された男性用軽失禁パッド1bを製造する場合の例について、図9を参照して説明する。
図9に示すように、連続供給される帯状の支持シート20の上面に、親水性シートに包まれた所定形状の吸収体22b、22cを2列に、かつ、流れ方向に等間隔で配置する。更に、該吸収体群の上面を覆って支持シート20と同一幅の透水性シート18を連続供給して配置する。次いで、各吸収体22b、22cの周縁部を透水性シート18と支持シート20とで包み込むように接合して封鎖し、その後、支持シート20側に中央線に沿って2つ折りにすることによって、シート状の中側吸収性シート24bの原反を作成する。
別に、連続供給される帯状の支持シート20の上面に、親水性シートに包まれた所定形状の吸収体22a、22dを2列に、かつ、流れ方向に等間隔で配置する。更にそれらの吸収体群の上面を覆って支持シート20と同一幅の透水性シート18を連続供給して配置する。次いで、吸収体22a,22dの周縁部を透水性シート18と支持シート20とで包み込むように接合して封鎖することにより、外側吸収性シート24aの原反を作成する。
次に、上記の様に作成した中側吸収性シート24bの原反の上端縁を、上記のように、中側吸収性シート24bとは別に作成した外側吸収性シート24aの原反の中央線に合わせるように外側吸収性シートの原反上に配置し、外側吸収性シート24aの原反を内側に2つ折りにしてその両側縁を合わせ、綴じ部35と接合部38となる部位をヒートシールなどの接合手段78で接合して冊子本状積層体の原反を作成する。
次いで、冊子本状積層体の原反を、それぞれの吸収体の外周に沿って、切り抜き線73で切り抜くことにより、綴じ部35の長手方向一端側に接合部38を有している、吸収性シートが冊子本状に積層された、図5A、図5Bに示すタイプの男性用軽失禁パッド1bを製造することができる。
本発明の男性用軽失禁パッドは、失禁対策用の男性用の尿パッドとして利用することが可能である。特に、日常生活を営む男性が軽度の失禁対策として、携帯用の男性用軽失禁パッドとして好適に用いることができる。
1a,1b,1c:男性用軽失禁パッド、18:透水性シート、20:支持シート、20a:一方の外吸収性シートの支持シート、20b:他方の吸収性シートの支持シート、22a,22b,22c,22d:吸収体、24、24a、24a、24a、24a、24a:外側吸収性シート、24b、24b’、24b、24b、24b、24b:中側吸収性シート、24c、24c、24c、24c、24c:外側吸収性シート、28:天側の端縁部、29:地側の端縁部、30:小口側の端縁部、35:綴じ部、36、36a、36b、37:折目部、38:接合部、54:男性器、54a:睾丸、54b:陰茎、:71、72:開き面、73:切り抜き線、75:余白部、77:接合手段、80:背綴じシート、82:フィルム、84:不織布、A、B、C、D、E、F、G、H、J、K:開き面。

Claims (10)

  1. 吸収性シートの吸収性面を男性器に宛がって使用する男性用軽失禁パッドであって、吸収性シートを綴じ合わせた構造の冊子本状積層体よりなり、かつ、該冊子本状積層体の複数の開き面が吸収性シートの吸収性面よりなることを特徴とする男性用軽失禁パッド。
  2. 前記冊子本状積層体は、内面が吸収性面である一対の外側吸収性シートの間に、少なくとも一面が吸収性面である中側吸収性シートを有していることを特徴とする請求項1記載の男性用軽失禁パッド。
  3. 前記冊子本状積層体は、少なくとも一面が吸収性面である複数の中側吸収性シートを有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の男性用軽失禁パッド。
  4. 前記冊子本状積層体は、両面が吸収性面である吸収性シートよりなる中側吸収性シートを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
  5. 前記冊子本状積層シートは、その前小口に相当する端部において、前記中側吸収性シートの端部が前記外側吸収性シートの端部より外方に突出していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
  6. 前記外側吸収性シート及び前記中側吸収性シートの各吸収性面は、支持シート面に吸収体と該吸収体を覆う透水性シートを積層して形成されている吸収性面であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
  7. 前記冊子本状積層体の外側吸収性シート及び中側吸収性シートは、冊子本状積層体の天、地、小口、及び綴じ部に相当する各端部が帯状の吸収体非存在領域である吸収性シートよりなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
  8. 前記冊子本状積層体は、その天又は地に相当する端部における前記綴じ部から離れた部位に全吸収性シートを一体的に接合している接合部を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
  9. 前記冊子本状積層体は、前記綴じ部の長手方向中央部から一方の端部に至る途中の部位から前記冊子本状積層体の天又は地に相当する端部に至る、全吸収性シートを一体的に接合している連続状あるいは不連続状の線状もしくは帯状の傾斜接合部を有し、該傾斜接合部に沿って、冊子本状積層体の綴じ部の長手方向一端部を含む角部が切り欠かれていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
  10. 前記綴じ部に、該綴じ部を覆う背綴じシートが貼合されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。









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