JP2010272458A - 燃料電池システムの電気接続構造およびこれを用いた燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システムの電気接続構造およびこれを用いた燃料電池システム Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池の出力側端子と電圧変換装置の入力側端子とが近接して配置され且つ両端子間に位置誤差が生じた場合にも、両端子間の電気接続作業を容易なものにできる燃料電池システムの電気接続構造を提供する。
【解決手段】反応ガスの供給を受けて発電する燃料電池12と、この燃料電池12の出力電圧を変換するDC/DCコンバータ76とを備える燃料電池システムの電気接続構造10であって、燃料電池12から延出する出力側端子13と、電DC/DCコンバータ76から延出する入力側端子77と、出力側端子13および入力側端子77間を電気接続する編組フレキシブルバスバー16とを含み、燃料電池12の出力側端子13とDC/DCコンバータ76の入力側端子77とは、上下方向に離間するが端子延出方向に関してだけ見れば重なる部分が存在する位置関係に配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池システムの電気接続構造およびこれを用いた燃料電池システムに係り、特に、燃料電池と燃料電池の出力電圧を変換する電圧変換器との電気接続構造およびそれを用いた燃料電池システムに関する。
従来、燃料である水素および酸化ガスである空気中の酸素が反応ガスとして供給されて電気化学反応により発電する燃料電池が知られている。燃料電池は、地球温暖化の一因とされる二酸化炭素を排出しないクリーンな発電装置であり、モータを動力源とする電動車両の電源装置として期待されている。
燃料電池を車載電源として用いる場合、燃料電池から出力される直流電圧をDC/DCコンバータで昇圧し、昇圧後の直流電圧をインバータで交流電圧に変換し、この交流電圧をモータに印加して駆動することにより走行用駆動力を得る一方、回生制動時にモータから出力される回生電力を蓄電装置に充電することが考えられる。
例えば、特許文献1には、車両に搭載された推進用のモータ(16)と、モータ(16)に対して並列に接続された燃料電池(11)および蓄電装置(13)と、燃料電池(11)とモータ(16)との間に配置された第1DC/DCコンバータ(12)と、蓄電装置(13)とモータ(16)の間に配置された第2DC/DCコンバータ(14)と、第1DC/DCコンバータ(12)の入力電流を検出する第2電流センサ(35)と、第2DC/DCコンバータ(14)の出力電圧を検出するシステム電圧センサ(31)と、第2電流センサ(35)で検出した電流値が目標電流となるように第1DC/DCコンバータ(12)をフィードバック制御し、システム電圧センサ(31)で検出した電圧値が目標電圧となるようにフィードバック制御する制御装置(22)とを備える、燃料電池車両の電源システムが開示されている。
特開2007−318938号公報
上記特許文献1に開示されるように燃料電池から供給される直流電圧をDC/DCコンバータで昇圧してモータの駆動電圧として用いる構成において、燃料電池、燃料に反応ガスを供給する反応ガス供給系、DC/DCコンバータやモータ等の電力系を車両に搭載する際の車載スペース(例えばエンジンコンパートメント内)が限られていることから、燃料電池とコンバータとが近接して配置されて、燃料電池の出力側端子とDC/DCコンバータの入力側端子とが近接した位置関係で設けられることがある。
燃料電池の出力側端子とDC/DCコンバータの入力側端子とを電気的に接続するには、電力用配線を用いるのが好適である。電力用配線は、一般に、エナメル等により絶縁被覆された太い銅線の両端にリング状をなす金属製の端子片が接続されて構成される。
燃料電池およびDC/DCコンバータが車体の一部をなすフレームに固定されたとき、燃料電池およびDC/DCコンバータの製造誤差やフレームの撓み等に起因して燃料電池の出力側入力とDC/DCコンバータの入力側端子との間に距離や向きに関する誤差(以下、「位置誤差」という)が生じることがある。この場合、両者間を接続する電力用配線でその位置誤差を吸収させるために電力用配線を曲げたりねじったりしながら接続作業を行わなければならないが、上記のように太い銅線を含む電力用配線は剛性が大きいために曲げたりするのに相当程度の力を要するため、両端子間の電気接続作業が困難なものになるという問題がある。
特に、燃料電池とDC/DCコンバータとが近接配置されていて作業空間として使える両者間のスペースが狭く、且つ、燃料電池の出力側端子とDC/DCコンバータの入力側端子とが近接した位置関係にあって比較的短い電力用配線を用いる場合には、この問題が顕著になる。
本発明の目的は、燃料電池の出力側端子と電圧変換装置の入力側端子とが近接して配置され且つ両端子間に位置誤差が生じた場合にも、両端子間の電気接続作業を容易なものにできる燃料電池システムの電気接続構造(以下、適宜に「電気接続構造」とだけいう)およびこれを用いた燃料電池システムを提供することにある。
本発明に係る燃料電池システムの電気接続構造は、反応ガスの供給を受けて発電する燃料電池と、この燃料電池の出力電圧を変換する電圧変換装置とを備える燃料電池システムの電気接続構造であって、燃料電池から延出する出力側端子と、電圧変換装置から延出する入力側端子と、前記出力側端子および前記入力側端子間を電気接続する編組フレキシブルバスバーとを含み、前記燃料電池の出力側端子と前記電圧変換装置の入力側端子とは、互いに離間するが端子延出方向に関してだけ見れば重なる部分が存在する位置関係に配置されている。
本発明の燃料電池システムの電気接続構造において、燃料電池と電圧変換装置とは横方向に近接して配置されており、燃料電池の電圧変換装置に対向する側端面に突設された出力側端子と、電圧変換装置の燃料電池に対向する側端面に突設された入力側端子とが相対する方向に延出して形成されていてもよい。
また、本発明の燃料電池システムの電気接続構造において、燃料電池と電圧変換装置とは上下方向に近接して配置されており、燃料電池の側端面に突設された出力側端子と、燃料電池の側端面と同方向の電圧変換装置の側端面に突設された入力側端子とが、同じ方向に延出して形成されていてもよい。
また、本発明の燃料電池システムの電気接続構造において、燃料電池の出力側端子と電圧変換装置の入力側端子と編組フレキシブルバスバーとは、絶縁性および防水性のカバー部材により覆われているのが好ましい。この場合、カバー部材の内面には導電層が形成されていてもよい。
また、本発明の燃料電池システムの電気接続構造において、前記電圧変換装置は、燃料電池から出力される直流電圧を昇圧可能なDC/DCコンバータ、または、燃料電池から出力される直流電圧を交流電圧に変換可能なインバータであってよい。
さらに、本発明に係る燃料電池システムは、上記いずれかの構成を有する燃料電池の電機接続構造によって接続される燃料電池および電気変換装置と、前記電気変換装置に接続されて電力供給される負荷と、前記負荷に対して充放電可能に前記燃料電池と並列接続される蓄電装置と、を備える。
本発明に係る燃料電池システムの電気接続構造およびこれを用いた燃料電池システムによれば、端子延出方向に関してだけ見れば重なる部分が存在する位置関係で互いに離間して配置されている燃料電池の出力側端子と電圧変換装置の入力側端子とを編組フレキシブルバスバーで電気的に接続している。編組フレキシブルバスバーは曲げやねじりに対する柔軟性に優れているため、上記のような位置関係で離間して配置された出力側端子および入力側端子間に位置誤差が生じた場合でも、その位置誤差を簡単に吸収して両端子間の電気接続作業を容易に行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態の電気接続構造を適用した燃料電池システムの概略構成図である。 図2は、本発明の一実施形態の電気接続構造を示す斜視図である。 図3は、図2に示す電気接続構造の側面図である。 図4は、図2に示す電気接続構造の平面図である。 図5は、電気接続構造に含まれる編組フレキシブルバスバーと防水ブーツとを示す図である。 図6は、防水ブーツの内面に導電層が形成された例を示す図5と同様の図である。 図7は、編組フレキシブルバスバーを約90度に曲げた状態を示す図である。 図8は、編組フレキシブルバスバーを図7に示す状態から更に所定角度ひねった状態を示す図である。 図9は、燃料電池とDC/DCコンバータを上下方向に配置したときの電気接続構造を示す側面図である。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。
図1は、本発明の一実施形態である燃料電池システムの電気接続構造10を適用した燃料電池システム1が燃料電池車両の車載電源システムとして用いられている例を示すシステム全体の概略構成図である。
燃料電池システム1は、反応ガスである水素および酸素(空気)の供給を受けて発電する燃料電池スタック(燃料電池)12と、空気を燃料電池スタック12に供給するための空気供給系40と、燃料としての水素を燃料電池スタック12に供給するための水素供給系50と、電力の充放電を制御するための電力系70と、システム全体を統括制御する制御装置100とを備える。
燃料電池スタック12は、多数の燃料電池セルを電気的に直列接続した状態で積層してなるセルスタックである。燃料電池セルは、固体高分子電解質膜と、アノード側電極と、カソード側電極と、セパレータとから構成されている。アノード側電極及びカソード側電極は、高分子電解質膜を両側から挟持してサンドイッチ構造をなす拡散電極である。ガス不透過の導電性部材から構成されるセパレータは、このサンドイッチ構造をさらに両側から挟持しつつ、アノード側電極及びカソード側電極との間にそれぞれ複数の溝状凹部からなる水素及び空気の流路を形成している。
燃料電池セルのアノード側電極は、白金系の金属触媒を担持するカーボン粉末を主成分とし、固体高分子電解質膜に接する触媒層と、触媒層の表面に形成され、通気性と電子導電性とを併せ持つガス拡散層とを有する。同様に、カソード側電極は、触媒層とガス拡散層とを有する。例えば、触媒層は、白金、又は白金と他の金属からなる合金を担持したカーボン粉を適当な有機溶媒に分散させ、電解質溶液を適量添加してペースト化し、高分子電解質膜上にスクリーン印刷して形成されている。また、ガス拡散層は、例えば、炭素繊維から成る糸で織成したカーボンクロス、カーボンペーパ、又はカーボンフェルトにより形成されている。高分子電解質膜は、固体高分子材料、例えば、フッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜であり、湿潤状態で良好な電気伝導性を発揮する。
このように構成される各燃料電池セルにおいて、アノード側電極に水素が供給されてH2 → 2H++2e-で表される酸化反応が生じ、カソード側電極に空気が供給されて(1/2)O2+2H++2e- → H2Oで表される還元反応が生じ、燃料電池セル全体としてはH2+(1/2)O2 → H2Oで表される電気化学反応が生じることになる。そして、各燃料電池セルのアノード側電極で水素から放出された電子が集電され、発電電力として燃料電池スタック12から後述する電気接続構造10を介して電力系70に供給される。
空気供給系40は、燃料電池スタック12の空気極に供給される空気が流れる空気供給通路41と、燃料電池スタック12から排出される空気が流れる空気排出通路42とを有している。空気供給通路41には、エアフィルタ43を介して大気中から空気を取り込むエアコンプレッサ44と、エアコンプレッサ44により圧縮加圧される空気を適度に加湿するための加湿器45と、燃料電池スタック12への空気供給を遮断するための遮断弁46とが設けられている。一方、空気排出通路42には、燃料電池スタック12からの空気の排出を遮断するための遮断弁47と、空気供給圧を調整するための調圧弁48とが設けられている。また、空気排出通路42は加湿器45を貫通して設けられており、燃料電池スタック12から空気と一緒に排出された生成水が加湿器45内を流れる際に多孔質体によって回収されて、空気供給通路41を介して供給される空気の加湿に利用されるように構成されている。
水素供給系50は、例えば高圧水素タンクなどからなる水素供給源52と、水素供給源52から燃料電池スタック12の燃料極に供給される水素ガスが流れる水素供給通路54と、燃料電池スタック12から排出される水素オフガスが流れる水素排出通路56と、水素排出通路56から分岐して水素供給通路54に接続される循環通路58と、燃料電池スタック12から排出された水素オフガスを水素排出通路56から循環通路58を介して水素供給通路54へ循環供給するための循環ポンプ60と、を含んで構成されている。
水素供給源52から燃料電池スタック12に接続する水素供給通路54には、水素ガス供給方向の上流側から順に、水素供給源52からの水素ガスの流出を遮断する遮断弁61と、水素供給源52から噴出する水素ガスを適度に減圧すると共に水素供給量を制御するインジェクタ62、燃料電池スタック12への水素ガス供給を遮断するための遮断弁63、および、燃料電池スタック12に供給される水素ガスの圧力を検出する圧力センサ64が設置されている。一方、水素排出通路56には、水素オフガス排出方向の上流側から順に、燃料電池スタック12からの水素オフガス排出を遮断するための遮断弁66と、水素オフガスをシステム外に排出する際に開弁される水素オフガス排出用遮断弁68とが設置されている。
上記空気供給系40および水素供給系50に含まれる遮断弁46,47,48,61,63,66,68には、制御装置100からの指令を受けて開弁または閉弁する電磁弁などが好適に用いられる。また、調圧弁48やインジェクタ62には、電磁駆動力により開閉可能な弁体を有する電磁式の開閉弁などにより好適に構成され、弁体の開度や開弁時間が制御されることによって通過する空気および水素のガス流量やガス圧を調整できるようになっている。
電力系70は、燃料電池スタック12の出力電流および出力電圧を検出する電流センサ72および電圧センサ74、第1DC/DCコンバータ(電圧変換装置)76、バッテリ(蓄電装置)78、バッテリ電流およびバッテリ電圧を検出する電流センサ80および電圧センサ82、第2DC/DCコンバータ(電圧変換装置)84、平滑コンデンサ86、平滑コンデンサ86の端子間電圧であるインバータ入力電圧(「システム電圧」ということがある)を検出する電圧センサ88、インバータ90、およびモータ(負荷)92を含む。燃料電池12および第1DC/DCコンバータ76と、バッテリ78および第2DC/DCコンバータ84とは、インバータ90およびモータ92に対して並列に接続されている。
第1DC/DCコンバータ76は、燃料電池スタック12から供給される直流電圧を昇圧して出力する機能を有し、電気接続構造10によって燃料電池スタック12の出力側端子に電気的に接続される。また、第2DC/DCコンバータ84は、バッテリ78から供給される直流電圧を昇圧して出力する機能と、燃料電池スタック12から第1DC/DCコンバータ76を介して供給される直流電力、又は回生制動によりモータ92が回収した回生電力を降圧してバッテリ78に充電する機能とを有する。第1および第2DC/DCコンバータ76,84は、制御装置100から受信する制御信号に従って作動して、上記のような昇圧または降圧機能が実行される。
バッテリ78は、余剰電力の貯蔵源、回生制動時の回生エネルギー貯蔵源、燃料電池車両の加速又は減速に伴う負荷変動時のエネルギーバッファとして機能する。バッテリ78としては、例えばニッケル水素電池やリチウム二次電池等の二次電池が好適に用いられる。ただし、バッテリに代えて、内部での化学反応を伴わずに蓄電可能なキャパシタが蓄電装置として用いられてもよい。バッテリ78のSOC(State of charge)は、電流センサ80の検出値が入力される制御装置100がバッテリ電流を積算することによって監視されている。
第1DC/DCコンバータ76および/または第2DC/DCコンバータ84から出力された直流電圧は、平滑コンデンサ86に充電されて平滑化された後、インバータ90にシステム電圧として供給される。インバータ90は、例えばパルス幅変調制御方式や矩形波制御方式で駆動されるインバータであり、制御装置100からの制御信号に従って内部の電力用スイッチング素子(例えばIGBT等)がオン・オフ制御されることで、燃料電池スタック12またはバッテリ78から出力される直流電圧を三相交流電圧に変換して、モータ92の回転トルクを制御する。モータ92は、例えば三相同期型の交流モータであり、燃料電池車両の動力源を構成する。モータ92の出力軸は、減速機や差動ギヤ機構等の動力伝達機構94に連結されており、モータ92の動力は動力伝達機構を介して車軸96に伝達され、これにより車輪98が回転駆動されるようになっている。
制御装置100は、中央処理ユニット(CPU)、ROM、RAM、及び入出力インタフェースを備えるコンピュータシステムであり、燃料電池システム1の各部を制御する。例えば、制御装置100は、ユーザによるオン操作によってイグニッションスイッチから出力される起動信号IGを受信すると、燃料電池システム1の運転を開始する。そして、アクセルセンサから出力されるアクセル開度信号ACCや、車速センサから出力される車速信号SVなどを基に、システム全体の要求電力を求める。システム全体の要求電力は、車両走行用動力を出力するモータ92の駆動に必要とされる電力と車載補機類で消費される電力との合計値である。なお、車載補機類には、例えば、エアコンプレッサ、水素ポンプ、変速機、車輪制御装置、操舵装置、懸架装置、車内空間用装置(空調装置、照明器具、及びオーディオ等)が含まれる。
制御装置100は、燃料電池スタック12とバッテリ78とのそれぞれの出力電力の配分を決定し、燃料電池スタック12の発電量が目標電力に一致するように、空気供給系40及び水素供給系50を制御するとともに、第1DC/DCコンバータ76を昇圧制御して、燃料電池スタック12の出力電圧を調整する。また、制御装置100は、アクセル開度に応じた目標トルクが得られるように、例えば、スイッチング指令として、U相、V相、及びW相の各交流電圧指令値をインバータ90に出力し、モータ92の出力トルク及び回転数を制御する。
次に、図2ないし5を参照して本実施形態の電気接続構造10について説明する。図2は電気接続構造10を示す斜視図、図3は図2に示す電気接続構造10の側面図、図4は図2に示す電気接続構造10の平面図、図5は電気接続構造10に含まれる編組フレキシブルバスバー16と防水ブーツ(カバー部材)18とを示す図である。
電気接続構造10は、互いに横方向または水平方向に近接して対向配置されている燃料電池スタック12と第1DC/DCコンバータ76との間に設けられている。図3に示すように、燃料電池スタック12は車体または車台の一部をなすフレーム3上に取り付けられて支持されており、第1DC/DCコンバータ76は車体または車台の一部をなす別のフレーム2上に取り付けられて支持されている。
ただし、電気接続構造10は、燃料電池スタック12および第1DC/DCコンバータ76が同一フレーム上に支持されている場合にも当然に適用可能である。また、図3では燃料電池スタック12と第1DC/DCコンバータ76の各底面が同じ高さに固定されている状態を示すが、これに限定されるものではなく、上下方向に異なる高さに固定されていてもよい。
図2に示すように、電気接続構造10は、燃料電池スタック12に設けられる出力側端子13と、第1DC/DCコンバータ76に設けられる入力側端子77と、両端子13,77を電気的に接続する編組フレキシブルバスバー16と、接続状態で両端子13,77および編組フレキシブルバスバー16を覆う防水ブーツ18とから構成される。
燃料電池スタック12の出力側端子13は、スタック内部で発電した直流電圧をスタック外部に出力するための金属製の端子であり、正極用および負極用の2つの端子によって構成されている。出力側端子13は、燃料電池スタック12の第1DC/DCコンバータ76に対向する側端面12aから第1DC/DCコンバータ76側に延出して形成されている。出力側端子13の先端部には、ネジ挿通穴が貫通形成されている。
一方、第1DC/DCコンバータ76の入力側端子77は、燃料電池スタック12の出力電圧を受け取るための端子であり、上記出力側端子13と同様に、正極用および負極用の2つの端子によって構成されている。入力側端子77は、第1DC/DCコンバータ76の燃料電池スタック12に対向する側端面76aから燃料電池スタック12側に延出して形成されている。すなわち、入力側端子77の延出方向と出力側端子13の延出方向とは、相対する方向となっている。また、入力側端子77の先端部には、ネジ挿通穴が貫通形成されている。
なお、本実施形態では、出力側端子13が下方で入力側端子77が上方に位置しているが、この反対の位置関係、すなわち出力側端子13が上方で入力側端子77が下方に位置していてもよい。また、出力側端子13および入力側端子77に形成されるネジ挿通穴は、単なる貫通穴ではなく、内周面に雌ねじが形成されたネジ穴として形成されてもよい。これにより、後述する電気接続作業の際にボルト締結用のナットが不要になる。
燃料電池スタック12の出力側端子13と第1DC/DCコンバータ76の入力側端子77とは、図3に示すように、上下方向に互いに離間するが、端子が延出する方向(すなわち図3中の左右方向)に関してだけ見れば重なる部分が存在する位置関係に配置されている。このような位置関係に出力側端子13および入力側端子77を配置することで、各端子13,77が支障になることなく燃料電池スタック12と第1DC/DCコンバータ76とを近接して設置することが可能になる。
なお、図4では、出力側端子13と入力側端子77とが鉛直方向に沿って整列して配置された例を示すが、これに限定されるものではない。例えば、上記のような位置関係を満たす限りにおいて、出力側端子13と入力側端子77とが横方向または水平方向にずれて配置されていてもよい。
出力側端子13と入力側端子77とは、正極用および負極用の2つの編組フレキシブルバスバー16によってそれぞれ接続されている。図5に示すように、編組フレキシブルバスバー16は、例えばスズメッキ導線を平編みして形成される可撓性および伸縮性を有する導電性帯状体からなる編組線20と、編組線20の両端にカシメ等の方法によって連結される例えば導電性金属筒体からなる矩形状の接続部22,24とからなっている。各接続部22,24の略中央位置には、ネジ挿通穴25が形成されている。
また、編組フレキシブルバスバー16には、接続作業の前に、防水ブーツ18を編組線20に周囲にしわを寄せて縮めた状態で装着しておくのが好ましい。このようにしておけば、編組フレキシブルバスバー16の接続部22,24を各端子13,77に接続した後、速やかに防水ブーツ18を引き伸ばして展開した状態にすることができる。
防水ブーツ18は、絶縁性、防水性および可撓性を有する筒状体、例えばゴムチューブやプラスチックチューブ等で構成されるのが好適である。このような防水ブーツ18によって電気接続された各端子13,77および編組フレキシブルバスバー16が覆われることで、燃料電池スタック12と第1DC/DCコンバータ76との間の電気接続部について、絶縁性と防水性を確保することができる。
また、図6に示すように、防水ブーツ18の内面には、可撓性を有する導電性シートを貼着する等の方法によって導電層19が形成されてもよい。このようにすれば、燃料電池スタック12と第1DC/DCコンバータ76との間の電気接続部を防水ブーツ18が覆ったときに電磁シールド機能を果たすことができる。
なお、燃料電池スタック12と第1DC/DCコンバータ76との間の電気接続部に関する絶縁性や防水性は、例えば燃料電池スタック12や電力系70の一部を収容する燃料電池ケース(図示せず)等の他の部材や手段で担保することも可能であるため、防水ブーツは本発明の電気接続構造における必須の構成要素ではない。
続いて、電気接続構造10の組立手順について説明する。
図3に示すように燃料電池スタック12および第1DC/DCコンバータ76がフレーム2,3上にそれぞれ取り付けられた後に、電気接続構造10を構成する編組フレキシブルバスバー16を取り付ける。編組フレキシブルバスバー16には、図5,6に示すように、防水ブーツ18が予め装着されている。
まず、上方に位置する第1DC/DCコンバータ76の入力側端子77に、編組フレキシブルバスバー16の一方端の接続部22をボルト26およびナット28を用いて連結する。その後、下方に位置する燃料電池スタック12の出力側端子13に、編組フレキシブルバスバー16の他方端の接続部24をボルト26およびナット28を用いて連結する。
このようにして燃料電池スタック12の出力側端子13と第1DC/DCコンバータ76の入力側端子77とを編組フレキシブルバスバー16によって電気的に接続した後、防水ブーツ18を両側に引き伸ばして出力側端子13、編組フレキシブルバスバー16および入力側端子77の全体を覆った状態にする。防水ブーツ18の両端部は、適当な固定手段(例えば接着剤等)によってずれないように固定されてもよいし、あるいは、それ自身が有する弾性力によって端子に密着してずれないようにしてもよい。
上記のように編組フレキシブルバスバー16の接続作業を行うとき、燃料電池スタック12および第1DC/DCコンバータ76の製造誤差やフレーム2,3の撓み等に起因して燃料電池スタック12の出力側入力13と第1DC/DCコンバータ76の入力側端子77との間に位置誤差が生じている場合があるが、編組フレキシブルバスバー16は曲げやねじりに対する柔軟性に優れ且つ伸縮性も有しているため、上記のような位置誤差を簡単に吸収できて両端子13,77間の電気接続作業を容易に行うことができる。
なお、本実施形態の電気接続構造10が適用される燃料電池システム1では、燃料電池スタック12の出力側端子13と第1DC/DCコンバータ76の入力側端子77とが縦方向または鉛直方向に整列されており、編組フレキシブルバスバー16がほぼ真っ直ぐな状態で接続されるように説明および図示したが、これに限定されるものではない。
例えば、図7に示すように、編組フレキシブルバスバー16を例えば約90度曲がった状態で接続されるように出力側端子13および入力側端子77の位置、形状、向き等を設計してもよいし、あるいは、図8に示すように、編組フレキシブルバスバー16を例えば約90だけ曲げて更にひねった状態で接続されるように出力側端子13および入力側端子77の位置、形状、向き等を設計してもよい。このように編組フレキシブルバスバー16を用いて電気的接続を行うことで、燃料電池スタック12の出力側端子13および第1DC/DCコンバータ76の入力側端子77の設計の自由度が大きくなる利点がある。
また、上記実施形態では、燃料電池スタック12と第1DC/DCコンバータ76とが横方向に近接して配置されるものとして説明したが、本発明に係る電気接続構造は、図9に示すように、フレーム2上に固定された第1DC/DCコンバータ76の上方に近接した位置に燃料電池スタック12を別のフレーム4で支持して配置し、燃料電池スタック12および第1DC/DCコンバータ76の同方向の側端面12a,76aから出力側端子13および入力側端子77を同じ方向にそれぞれ延出して形成されている場合にも適用可能である。
また、上記実施形態では、電気接続構造10が燃料電池スタック12と第1DC/DCコンバータ76との接続に用いられるものとして説明したが、昇圧コンバータを用いない燃料電池システムにおいては燃料電池とこれに接続されるインバータとの間の電気接続に本発明の電気接続構造が適用されてもよい。
さらに、上記実施形態では燃料電池システム1が燃料電池車両に搭載されるものとして説明したが、本発明が適用される燃料電池システムはこの用途に限定されるものではなく、例えば、燃料電池車両以外の移動体(ロボット、船舶、航空機等)や産業機械(建設機械、農業機械等)の電力源として搭載されてもよいし、あるいは、住宅やビル等の発電設備(定置用発電システム)として用いられてもよい。
1 燃料電池システム、2,3,4 フレーム、10 電気接続構造、12 燃料電池スタック、12a 側端面、13 出力側端子、16 編組フレキシブルバスバー、18 防水ブーツ、19 導電層、20 編組線、22,24 接続部、40 空気供給系、50 水素供給系、70 電力系、76 第1DC/DCコンバータ、76a 側端面、77 入力側端子、78 バッテリ、84 第2DC/DCコンバータ、90 インバータ、92 モータ、100 制御装置。

Claims (7)

  1. 反応ガスの供給を受けて発電する燃料電池と、この燃料電池の出力電圧を変換する電圧変換装置とを備える燃料電池システムの電気接続構造であって、
    燃料電池から延出する出力側端子と、電圧変換装置から延出する入力側端子と、前記出力側端子および前記入力側端子間を電気接続する編組フレキシブルバスバーとを含み、
    前記燃料電池の出力側端子と前記電圧変換装置の入力側端子とは、互いに離間するが端子延出方向に関してだけ見れば重なる部分が存在する位置関係に配置されている、燃料電池システムの電気接続構造。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムの電気接続構造において、
    燃料電池と電圧変換装置とは横方向に近接して配置されており、燃料電池の電圧変換装置に対向する側端面に突設された出力側端子と、電圧変換装置の燃料電池に対向する側端面に突設された入力側端子とが相対する方向に延出して形成されていることを特徴とする、燃料電池システムの電気接続構造。
  3. 請求項1に記載の燃料電池システムの電気接続構造において、
    燃料電池と電圧変換装置とは上下方向に近接して配置されており、燃料電池の側端面に突設された出力側端子と、燃料電池の側端面と同方向の電圧変換装置の側端面に突設された入力側端子とが、同じ方向に延出して形成されていることを特徴とする、燃料電池システムの電気接続構造。
  4. 請求項1に記載の燃料電池システムの電気接続構造において、
    燃料電池の出力側端子と電圧変換装置の入力側端子と編組フレキシブルバスバーとは、絶縁性および防水性のカバー部材により覆われていることを特徴とする燃料電池システムの電気接続構造。
  5. 請求項4に記載の燃料電池システムの電気接続構造において、
    カバー部材の内面には導電層が形成されていることを特徴とする燃料電池システムの電気接続構造。
  6. 請求項1に記載の燃料電池システムの電気接続構造において、
    前記電圧変換装置は、燃料電池から出力される直流電圧を昇圧可能なDC/DCコンバータ、または、燃料電池から出力される直流電圧を交流電圧に変換可能なインバータであることを特徴とする燃料電池システムの電気接続構造。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1に記載の燃料電池システムの電気接続構造によって接続される燃料電池および電気変換装置と、
    前記電気変換装置に接続されて電力供給される負荷と、
    前記負荷に対して充放電可能に前記燃料電池と並列接続される蓄電装置と、
    を備える燃料電池システム。
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