JP2010271394A - 加圧部材、加圧部材の製造方法、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

加圧部材、加圧部材の製造方法、定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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智明 菅原
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Abstract

【課題】定着装置の立ち上がり時間の短縮を可能としながら、定着トナー像の光沢ムラの発生を抑制することの可能な加圧部材、加圧ローラ、加圧部材の製造方法、定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】断熱層2dは、熱硬化性樹脂2d1中に30μm以下の孔径を有する空孔2d2が多数、空孔率45〜65%となるように散在して形成されている。従って、空孔2d2の断熱層中の空孔率が50%程度でも容易に0.1W/mK以下の低い熱伝導率を有する断熱層2dを容易に得ることができる。その結果、この加圧ローラ2と圧接する定着ローラ1からの熱を芯部材2aに伝熱して放熱することを抑制し、定着ローラ1の発熱を有効に定着用熱量と使用することが可能となり、定着装置の立ち上がり時間を短縮することが可能となる。
【選択図】図7

Description

本発明は、加熱される定着用回転体に対して表面に未定着トナー像を有する記録媒体を圧接して当該未定着トナー像を当該記録媒体に定着させる加圧部材、加圧部材の製造方法、及び当該加圧部材を備えた定着装置並びに画像形成装置に関する。
電子複写機、プリンタ、ファクシミリ、或いはその少なくとも2つの機能を備えた複合機などとして構成される画像形成装置においては、例えば転写紙や樹脂シートなどから成る記録媒体に形成された未定着トナー像を加熱、加圧して当該記録媒体上に定着する定着装置が用いられている。かかる定着装置としては、加熱される定着ローラと、加圧ローラとの間に、トナー像を担持した記録媒体を通過させてそのトナー像を当該記録媒体上に定着する定着装置が従来から広く採用されている。
図9は、この形式の定着装置の従来例を示す断面図である。この従来の定着装置においては、図9に示すように、転写紙などの記録媒体P上に形成された未定着トナー像Tを加熱、加圧するために、内部にヒータ3を内蔵した金属製中空円筒状の芯部材1aの表面に、シリコーンゴムからなる耐熱性の弾性体層1bを形成した定着ローラ1が使用されている。また、定着ローラ1に対して記録媒体Pを介して押圧する加圧ローラ2は、バネ4等によって定着ローラ1を押圧するようになっている。そして、加圧ローラ2は、金属製芯部材2aの表面にシリコーンゴムからなる弾性体層2bを有しており、この加圧ローラ2の弾性体層2bと定着ローラ1の弾性体層1bとによって形成される定着ローラ1と加圧ローラ2のニップ部Nで記録媒体Pを加熱しながら挟圧して、未定着トナー像を溶融、軟化させて記録媒体Pの表面に固着(定着)するようになっている。このような弾性体層1bを有する定着ローラ1と弾性体層2bを有する加圧ローラ2を使用することによって、ニップ部Nで未定着トナー像を有する記録媒体Pの凹凸表面に追随しながら定着ローラ1と加圧ローラ2の弾性体層が弾性的に変形して、適切に加熱加圧して、良好にトナー像を定着させることが可能となる。
しかしながら、このようなシリコーンゴムからなる弾性体層2bを有する加圧ローラ2を使用すると、発熱される定着ローラ1の熱を弾性体層2bが吸熱して定着動作開始時に、定着ローラ1の表面温度が所定温度に昇温するまでの立ち上げ時間が長くなり、ユーザーに不便をかける問題がある。このような問題に対処するために、加圧ローラとして、芯部材の表面に、中空ガラスビーズを樹脂又はシリコン系接着剤でバインドした硬質断熱層を形成した加圧ローラを使用することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この特許文献1記載の定着装置においては、定着装置の立ち上がり時間の短縮を可能とするものの、硬質断熱層内に中空ガラスビーズを混在させるために、定着時に加圧ローラの微小な硬さ分布が影響して、光沢ムラが発生する問題を招く。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、定着装置の立ち上がり時間の短縮を可能としながら、定着トナー像の光沢ムラの発生を抑制することの可能な加圧部材、加圧ローラ、加圧部材の製造方法、定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、弾性体層を有する定着用回転体に対して表面に未定着トナー像を有する記録媒体を圧接して当該未定着トナー像を当該記録媒体に定着させる加圧部材において、前記加圧部材は、基材上に、孔径が30μm以下の空孔を有し、かつ空孔率が45〜65%の範囲内に設定された熱硬化性樹脂を主成分とした断熱層を形成したことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1記載の加圧部材において、前記空孔は、既発泡粒子によって形成されていることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2記載の加圧部材において、前記基材が、回転軸を有して回転可能な芯部材であることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の加圧部材において、前記記録媒体と当接する表面に、フッ素樹脂を含有する離型層を有することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、未硬化樹脂中に前記既発泡粒子を含有させた被膜層を前記基材上に設け、当該被膜層を所定温度で加熱して前記未硬化樹脂を一次硬化させ、その後に前記所定温度より高温で加熱して2次硬化を行って、断熱層を形成した請求項1乃至3のいずれか1項記載の加圧部材を得ることを特徴とする加圧部材の製造方法としたものである。
また、請求項6の発明は、未硬化樹脂中に前記既発泡粒子を含有させた被膜層を基材上に設け、当該被膜層を所定温度で加熱して前記未硬化樹脂を一次硬化させ、その後に前記所定温度より高温で加熱して2次硬化を行って断熱層を形成し、更に、前記断熱層上にフッ素樹脂を含有する離型層を接着して請求項4に記載の加圧部材を得ることを特徴とする加圧部材の製造方法。
また、請求項7の発明は、加熱される定着用回転体と、当該定着用回転体に対して表面に未定着トナー像を有する記録媒体を圧接して当該未定着トナー像を当該記録媒体に定着させる加圧部材とを備えた定着装置において、前記加圧部材は、請求項1乃至4のいずれか1項記載の加圧部材であることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項7記載の定着装置において、前記定着用回転体は、回転軸を有する芯部材の表面に、炭素繊維と連泡構造の気泡を含むシリコーンゴムを主成分とする弾性体層を形成した定着用回転体であることを特徴とする。
また、請求項9の発明は、表面に静電潜像を形成する像担持体と、当該像担持体表面の静電潜像にトナーを供給して当該静電潜像をトナー像化する現像装置と、当該像担持体表面のトナー像を記録媒体表面に転写する転写装置と、当該転写装置によって記録媒体表面に転写されたトナー像を加熱、加圧して当該記録媒体表面に当該トナー像を定着させる定着装置とを備えた画像形成装置において、前記定着装置は、請求項7又は8記載の定着装置であることを特徴とする。
本発明によれば、前記加圧部材は、基材上に、熱硬化性樹脂を主成分とした、孔径が30μm以下の空孔を有し、かつ空孔率が45〜65%の範囲内に設定された断熱層を形成したことによって、定着装置の立ち上がり時間の短縮を可能としながら、定着トナー像の光沢ムラの発生を抑制することの可能な加圧部材、加圧ローラ、加圧部材の製造方法、定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
本発明による一実施形態に係る定着装置の概略構成を示す断面図である。 図1のA部の拡大断面図である。 図2のB部の拡大断面図である。 従来の気泡が連泡化されていない弾性体層の断面図である。 図1で示す定着ローラで使用される芯部材の断面図である。 図5で示す芯部材の周回突部の変形例を示す断面図である。 図1のC部の拡大断面図である。 本発明による一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 従来の定着装置の概略構成を示す断面図である。
本発明者らは、定着装置の立ち上がり時間の短縮を可能としながら、定着トナー像の光沢ムラの発生を抑制することについて検討の結果、孔径が30μm以下の空孔を有し、かつ空孔率が45〜65%の範囲内に設定された熱硬化性樹脂を主成分とした断熱層を基材上に形成した加圧部材を使用したとき、定着装置の立ち上がり時間の短縮を可能としながら、定着トナー像の光沢ムラの発生を抑制することが可能となることを見出した。
即ち、前述の特許文献1に記載された中空ガラスビーズを樹脂中に混入させた硬質断熱層では、良好な断熱効果を発揮することが可能となるものの、空孔を形成する中空ガラスビーズの粒径が100μm以上と比較的大きな孔径を有するので、加圧部材の硬さ分布が広くなり、定着ローラを押圧する加圧力の分布が広くなって定着ローラとのニップ部での記録媒体に対する押圧力が均一にならず光沢ムラが発生することを究明した。このような光沢ムラの発生についてさらなる検討を進めた結果、孔径が30μm以下、特に20μm以上30μm以下の空孔を有する熱硬化性樹脂からなる断熱層とした場合には、空孔を含有させることによる低い熱伝導率を適切に維持して良好な断熱性を有すると共に、加圧部材の硬さ分布がシャープとなり、定着ローラとのニップ部での記録媒体に対する押圧力が均一になって光沢ムラの発生を良好に抑制することが可能となることを見出した。
特に、孔径が30μm以下の空孔が占める断熱層中の体積割合(空孔率)が45%〜65%の範囲となるように設定することによって、上記効果を効果的に発揮することができることを究明した。
また、定着ローラとして、芯部材の表面に、炭素繊維を含有して連泡構造の気泡を有するシリコーンゴムを主成分とする弾性体層を形成した定着ローラとする場合には、上記効果をより効果的に発揮することができることを究明した。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明による一実施形態に係る定着装置の概略構成を示す断面図である。図2は、図1のA部の拡大断面図である。図3は、図2のB部の拡大断面図である。図4は、従来の気泡が連泡化されていない弾性体層の断面図である。図5は、図1で示す定着ローラで使用される芯部材の断面図である。図6は、図5で示す芯部材の周回突部の変形例を示す断面図である。図7は、図1のC部の拡大断面図である。
この実施形態に係る定着装置は、定着用回転体である定着ローラ1と、定着ローラ1に対してバネ4等の加圧によって押圧する加圧部材である加圧ローラ2とを備えている。
定着ローラ1は、図1に示すように、図示しない回転軸を有し、内部にヒータ3を内蔵した金属製中空円筒状の芯部材1aの表面に、連泡化された空孔1b1を有するシリコーンゴムを主成分とした耐熱性の弾性体層1bを有している。さらに、この弾性体層1bの表面に、テトラフルオロエチレン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等のフッ素樹脂からなる離型層1cが形成されている。そして、弾性体層1bには、図2及び図3に示すように、連泡部1b2を介して連泡化された気泡1b3と炭素繊維1b4とが含有されている。このような積層構造の本実施形態の定着ローラ1によれば、図2に示すように、熱源であるヒータ3からの熱が芯部材1aに伝わり、芯部材1aからの熱は弾性体層1bを経て離型層1cに伝わる。よって、この離型層1cが記録媒体P上の未定着トナー像T1と接触して熱を与えて定着させて定着トナー像T2を形成することができる。
ここで、図3は、図2のB部を拡大した拡大断面図で、弾性体層1bにおける連泡構造と炭素繊維の関係を示す図である。なお、連泡部1b2とは、気泡1b3が隣の気泡1b3’と接続しているため、変形の際に気泡1b3中の気体が隣の気泡1b3’に流動できるものをいう。
一方、図4は、従来の単泡構造の気泡10bを有するシリコーンゴム10aと炭素繊維10cを含有する弾性体層10を示す拡大図である。図4に示すように、単泡構造の弾性体層10は、連泡部がない気泡10bと炭素繊維10cをシリコーンゴム10a中に含んで構成されている。よって、このような従来の単泡構造の気泡を有する弾性体層10では、空孔間の気体の移動ができず、炭素繊維の剛直性がシリコーンゴムの特性に影響して耐久性が低下する。これに対して、本発明による連泡構造を有する弾性体層1bは、定着時に加圧ローラ2によって押圧された際に、気泡1b3が適切に変形可能となってニップ部Nにおける記録媒体上にトナー像を適切に挟圧し、良好な耐久性を発揮することができる。
上記の定着ローラの製造は、炭素繊維と既発泡粒子を含み、更に硬化剤を含む未加硫付加型シリコーンゴムを、予め内面に接着層を形成したPFAチューブ1cと、内面に0.5mmの凸部補強(以下リブと称す)を設けた金属製芯部材1a(芯金)との間に、注入液として注入する。次に、このように、PFAチューブ1cと芯部材1aとの間に注入された前記未加硫付加型シリコーンゴムを加熱してPFAチューブ1cと芯部材1aとの間に接着、固定して弾性体層1bを形成する。このとき、前記既未加硫付加型シリコーンゴム中に混入された既発泡粒子1b3が壊れ、同時に表面に離型剤を含浸させた炭素繊維の周りで離型剤が揮発してシリコーンゴムと離型する。このようにして炭素繊維が効果的にシリコーンゴムと離型して、連泡部1b2を形成するために、予め、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等の離型剤を炭素繊維に含浸させたものを用いる。これらの離型剤は、未加硫付加型シリコーンゴムの硬化時の加熱処理によって炭素繊維の周囲で揮発して適切に連泡部1b2を形成することができる。
また、本実施形態においては、弾性体層1bを、上述のように、PFAチューブ1cと芯部材1aとの間に未加硫付加型シリコーンゴムを含む注入液を注入、固化して形成したが、上記注入液と同様に調製されたシリコーン未架橋液を芯部材1aを弾性体層を形成する金型内に設置し、金型と芯部材との間に注入して芯部材1aの表面に所定厚みで弾性体層を形成し、その後、この弾性体層の表面に、PFA等のフッ素樹脂の塗布層を形成、または前述のフッ素樹脂チューブにより被覆することによって離型層1cを形成するようにしても良い。
ここで、用いられるフッ素樹脂としては、焼成による溶融成膜性のよい、比較的融点の低いもの(好ましくは250〜300℃)が好ましく選択される。具体的には、低分子量ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフロオロエチレン−ヘサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)の微粉末が挙げられる。
低分子量ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粉末は、ルブロンL−5、L−2(以上、ダイキン工業社製)、MP1100、MP1200、MP1300、TLP−10F−1(以上、三井デュポンフロロケミカル社製)が知られている。テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)粉末は、532−8000(デュポン社製)が知られている。テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)としては、MP10、MP102、(以上、三井デュポンフロロケミカ社製)が知られている。特にMFR(メルトフローレート)が小さい流動性の低いものとして、MP103、MP300(以上、三井デュポンフロロケミカル社製)、AC−5600、AC5539(以上、ダイキン工業社製)等が本発明には適している。
また、弾性体層1b中の気泡1b2は、炭素繊維と硬化剤を含む未加硫付加型シリコーンゴムの組成物中に発泡剤や発泡粒子や既発泡粒子を含有させて未加硫付加型シリコーンゴムの加熱硬化時に発泡剤の発泡ないしは、発泡粒子や既発泡粒子の空隙によって形成することができる。この場合、発泡剤としては、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)等、発泡粒子としては、松本油化製薬社製のF−30,F−30VS,F−46,F−50D,F−55D等がある。また、既発泡粒子としては、松本油化製薬社製の100CA,80CA,F−80ED,F−30E,F−50E,F−80SDE等がある。
炭素繊維には、合成繊維のアクリル長繊維からつくるPAN(ポリアクリロニトリル)系炭素繊維と、石炭タール、石油ピッチからつくるピッチ系炭素繊維がある。PAN系炭素繊維は、PANプリカーサー(ポリアクリロニトリル繊維)を炭素化して得られるもので、高強度・高弾性率の性質をもつ。ピッチ系炭素繊維は、ピッチプリカーサー(コールタールまたは石油重質分を原料として得られるピッチ繊維)を炭素化して得られるもので、製法の諸条件で、低弾性率から超高弾性率・高強度の広範囲の性質が得られる。超高弾性率品は、高剛性用途のほか、優れた熱伝導率や導電性の特性がある。本発明においては、PAN系及びピッチ系炭素繊維を使用することが可能であるが、高熱伝導率を有するピッチ系炭素繊維が好適である。ピッチ系炭素繊維としては、熱伝導率が500W/mKと高いピッチ系の日本グラファイトファイバー社製品名:炭素繊維ミルド品番:XN−100−15M(150ミクロン)等が最適である。これに対し、ポリアクリロニトリル(PAN)系炭素繊維の熱伝導率は、最大で50W/mKである。
また、定着ローラ1の芯部材1aとしては、図5に示すように、金属製のローラ状の芯部材(芯金)を用い、該芯金1aの厚さが0.5mm以下0.25mm以上であって、芯金の内面に複数の周回凸部1a1がローラ芯金1aに一体に形成されたものが好適である。このような芯金を使用することよって、ローラ芯金1aの中心に配設されるヒータ3(図1参照)から加熱されるのはまず芯金1aであるため、この熱容量も重要となる。0.5mm以下の厚さであれば、10数秒程度の立ち上げが可能となるが、たわみに対する強度が落ちるため周回凸部1a1により補強されたものと組み合わされて速い立ち上げの定着装置を構成できる定着用回転を提供できる。この場合、周回突部1a1としては、図6の(B)〜(D)に示すような断面形状を有するリブを使用することが可能である。なお、図5中1a2は回転軸を示す。
また、上記実施形態においては、加熱された弾性体層を有する定着用回転体として芯部材1a内にヒータ3を内蔵した定着ローラ1を使用したが、定着用回転体として、芯部材1a内にヒータ3を内蔵せず、ヒータを内蔵した加熱ローラを、弾性体層を有するローラに外接させて弾性体層を加熱する回転体や、ヒータを内蔵する加熱ローラと弾性体層を有するローラとに無端状の加熱ベルトを張架して、加熱ベルトによって加熱される弾性体層を有するローラを有する回転体にも本発明を適用可能である。
次に、本発明による一実施形態に係る加圧ローラについて図1及び図7に基づいて説明する。本実施形態に係る加圧部材である加圧ローラ2は、両端に回転軸2a1を有する金属製円筒状の芯部材2aの表面に、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を主成分とした断熱層2dを有している。さらに好ましくは、この断熱層2dの表面に、図1に示すように、PFA等のフッ素樹脂からなる離型層1cが形成されている。そして、断熱層2dは、図7に示すように、熱硬化性樹脂2d1中に30μm以下の孔径を有する空孔2d2が多数散在して形成されている。従って、熱伝導率の低い熱硬化性樹脂2d1中に孔径が30μm以下の空孔2d2を散在させることによって、空孔2d2の断熱層中の体積占有率(空孔率)が50%程度でも容易に0.1W/mK以下の低い熱伝導率を有する断熱層2dを容易に得ることができる。その結果、この加圧ローラ2と圧接する定着ローラ1からの熱を芯部材2aに伝熱して放熱することを抑制し、定着ローラ1の発熱を有効に定着用熱量と使用することが可能となり、定着装置の立ち上がり時間を短縮することが可能となる。
このような良好な断熱性は、熱硬化性樹脂2d1中に30μm以下、好ましくは、20μm〜30μmの孔径を有する空孔2d2を、45%〜65%の空孔率となるように熱硬化性樹脂中に混在させれば充分である。しかも、このような孔径及び空孔率を有する熱硬化性樹脂を主成分とする断熱層2dは、前述の定着ローラ1の弾性体層1bより硬質であり、定着ローラ1と圧接してもほとんど変形せず、良好な平滑な外周面形状を維持することができる。従って、図1に示すように、加熱される弾性体層1bを有する定着ローラ1のニップ部Nにおける記録媒体Pの表面形状に沿った弾性変形を適切に行わせることによって、記録媒体P上のトナー像の光沢を向上させるとともに、光沢ムラの発生を抑制することができる。
このような硬質の断熱層2dを構成する熱硬化性樹脂としては、加熱される定着ローラ1からの加熱によって変質しにくい熱硬化性樹脂が使用され、好ましくは、100℃以上の耐熱性を有する熱硬化性樹脂が望ましく、熱硬化性のエポキシ樹脂が好適である。
また、前記孔径の空孔を所定空孔率で断熱層中に形成させるには、前述の発泡剤や発泡粒子及び既発泡粒子を熱硬化性樹脂中に混入させることによって適当になしうる。特に、既発泡粒子を使用する場合には、孔径及び空孔率の制御が容易となるので好適である。
前記孔径及び空孔率の空孔を有する断熱層を形成する場合には、例えば、既発泡粒子と未硬化のエポキシ樹脂を混合し、さらにエポキシ樹脂の硬化剤、硬化促進剤を混合したエポキシ混合物を調製する。続いて、予め内面に接着層を形成したPFAチューブ2cと金属製芯部材2aとを所定間隔を有するようにセットし、PFAチューブ2cと芯部材2aとの間の間隔内に、前記エポキシ混合物を注入液として注入する。この状態で、エポキシ樹脂を加熱してエポキシ樹脂を硬化させる(1次加熱)。次に、1次加熱より高温で加熱(2次加熱)を行って、断熱層2dをPFAチューブ2cと芯部材2aに接着して一体に固定する。このように、1次加熱及び2次加熱を行うことによって、未硬化のエポキシ樹脂の混入されている既発泡粒子が壊れ、エポキシ樹脂中に空孔を生じさせるようになり、前述の所定の特性を有する断熱層2dを備えた加圧ローラを確実に製造することができる。
なお、上記実施形態においては、PFAチューブ2cと、芯部材2aとの間に空隙を形成して、この空隙内に前記エポキシ混合物を注入して断熱層を形成したが、金型を使用し、金型内に芯部材を配置し、前記エポキシ混合物を金型と芯部材との間に注型し、1次加熱及び2次加熱して芯部材2a上に断熱層2dを形成する。さらに、このように成型された断熱層2dの表面に、フッ素系樹脂の塗布層を形成、または、フッ素系樹脂チューブにより被覆することによって離型層2cを形成することによっても製造することができる。
以上のように、本実施形態に係る定着装置においては、前述の積層構造の定着ローラ1を使用することによって、図1に示すように、熱源であるヒータ3からの熱が芯部材1aに伝わり、芯部材1aからの熱は弾性体層1bを経て離型層1cに伝わる。よって、この離型層1cが記録媒体P上の未定着トナー像T1と接触して熱を与えて定着させて定着トナー像T2を形成することができる。しかも、この場合、加圧ローラ2の断熱性が前述のように、非常に高いため定着装置の立ち上がりを早くすることが可能となる。さらに、硬質断熱性の加圧ローラ2と高熱伝導率低比熱材料を用いた定着ローラ1を用いているために、ニップ部Nの出口における記録媒体Pは、加圧ローラ2の外周面に沿って搬送され、加熱されている定着ローラ1の外周面に巻付いて搬送ジャムが発生することを抑制することができる。
なお、上記実施形態においては、加圧部材として加圧ローラを例示したが、加圧部材として、複数のローラに張架された無端状の加圧ベルトとすることもできる。
次に、上記定着装置を備えた画像形成装置について、図8に基づいて説明する。図8は、本発明による一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
この実施形態に係る画像形成装置100は、ドラム状の感光体101の周りに、帯電器102、書込み装置103、現像器104、転写装置105、クリーニング装置106を備えている。そして、感光体101の表面は、帯電器102によって例えば正極に一様に帯電され、このように一様に帯電された感光体101の表面に、画像情報に基づく光情報Lが書込み装置103によって照射されて感光体101の表面に静電潜像を形成する。次に、このようにして形成された感光体101上の静電潜像に対して現像器104から攪拌帯電されたトナーTが供給されて静電潜像がトナー像となり、このトナー像は転写装置105によって記録媒体Pに転写される。そして、転写された記録媒体P上の未定着トナーT1は、図1に示すように、前述の定着装置107における定着ローラ1と加圧ローラ2とのニップ部Nで未定着トナーT1を担持した記録媒体Pが搬送されることによって未定着トナーT1は記録媒体Pに定着される。
このように定着されたトナー像T2は、前述のように、加熱された弾性体層1bを有する定着ローラ1と硬質の断熱層2dを有する加圧ローラ2とによって、光沢を有すると共に、光沢ムラの抑制されたものとなる。
次に、本発明について、実施例及び比較例に基づいて具体的に説明する。
(加圧ローラの作製)
〔試験1〕
ジャパンエポキシレジン社製のjER8282(未硬化エポキシ樹脂)100質量部に、日本フィライト社製のエクスパンセル461DE(既発泡粒子、概略直径:20μm)を空孔率40%(比較例1)、45%(実施例1)、50%(実施例2)、65%(実施例3)、70%(比較例2)、75%(比較例3)となるような断熱層配合量で混合したものと、日立化成社製の酸無水物MHAC−P(硬化剤)86質量部、四国化成社製のイミダゾール2E4MZ(硬化促進剤)1質量部とを混合した。混合には、倉敷紡績社製のマゼルスターを用いて行った。この混合物を加圧ローラの金型内に加圧ローラの芯部材を配設した注型用金型の間に流し込み、100℃で2時間30分加熱し、1次加熱処理を行った。
次に、250℃で8時間、2次焼成を行って断熱層を形成し、この断熱層上に30μmのPFAチューブを接着し、加圧ローラとした。この場合、加圧ローラの外径は、Φ40mmで断熱層の厚さは3mmとした。
(定着ローラの作製)
次に、定着ローラについて説明する。硬化剤を含む付加型液状シリコーンの中に、松本油脂製薬社製のF−80ED(既発泡粒子、概略直径:100μm)と、日本グラファイトファイバー社製のXN−100−15M(150μm長のピッチ系炭素繊維)の粉体を分散したものを作製する。XN−100−15Mは、予め質量比で1/8の量のグリセリンと混合したものを用いた。混合には、倉敷紡績社製のマゼルスターを用いて行った。この未加硫付加型シリコーンゴムを、予め内面に接着層を形成したPFAチューブとその内側に0.5mm厚みの凸部補強(リブと呼ぶ)を設けた芯金1a(図5参照)をセットしその間に、注入液としてPFAチューブと芯金の間に注入する。このときに、120℃で加熱して1次加熱を行い、次に、200℃、4時間加熱して2次加熱を行った。このとき既発泡粒子が壊れ、かつ炭素繊維のまわりがシリコーンゴムと離型して気泡同士が連泡していた。一連の工程で、外径がΦ40mm、弾性体層の厚み3mmの定着ローラを作製した。
〔試験2〕
試験1の場合と同様にして、加圧ローラの作製において、試験1における断熱層配合組成のエクスパンセル461DE(既発泡粒子、概略直径:20μm)に代えて、松本油脂製薬社製F80SDE(既発泡粒子、概略直径:30μm)を使用して空孔率40%(比較例4)、45%(実施例4)、50%(実施例5)、65%(実施例6)、70%(比較例5)、75%(比較例6)となるような断熱層配合量で混合したものとして加圧ローラを作製した。
〔試験3〕
試験1の場合と同様にして、加圧ローラの作製において、試験1における断熱層配合組成のエクスパンセル461DE(既発泡粒子、概略直径:20μm)に代えて、松本油脂製薬社製F80DE(既発泡粒子、概略直径:100μm)を使用して空孔率40%(比較例7)、45%(比較例8)、50%(比較例9)、65%(比較例10)、70%(比較例11)、75%(比較例12)となるような断熱層配合量で混合したものとして加圧ローラを作製した。
これらを、リコー社製複写機(MF4570)の定着ユニットにセットし、1000Wハロゲンヒータによって160℃までの温度上昇時間(秒)を測定した。この場合、加圧ローラとしては、前記各実施例及び比較例のものを用いた。温度測定は、定着ローラの上部の部分に熱電対を設けて行った。定着ローラ側の弾性体層の空孔率は、50%とした。
なお、既発泡粒子の概略直径とは、使用した既発泡粒子の平均粒子径の中心値である。今回使用したものは、松本油脂製薬のF80DE(平均粒子径:90〜110μm):中心値100μm、松本油脂製薬のF80SDE(平均粒子径:20〜40μm):中心値30μm、日本フィライト社製のエクスパンセル461DE(平均粒子径:15〜25μm):中心値20μmである。
(耐久性評価)
耐久性の確認として加速試験を行った。加速試験としては、外径をΦ40mmで厚さ1mmの中空の加熱ローラ(定着用回転体に相当)を前記加圧ローラに50Nの力をかけ前記中空ローラの中にハロゲンヒータを設け、200℃に設定し、表面の陥没が発生した時間を測定した。装置は、図示しないが、加圧ローラ側に加圧機構を設け、前記加熱ローラの軸位置は固定とし、加圧ローラの左右の端位置を加圧している方向でその位置をレーザ測長器で測長し、どちらかが、100μm変動した場合を終点時間とした。この装置では、ニップ部はほとんどできないため、圧力としては、通常のニップ圧力(10N/cm)の1桁程度大きくなる。この測定を240時間行った。この時点まで変化の無かったものを○と記述した。
(光沢度評価)
次に光沢ムラの評価として、記録媒体としてリコー社製(Type62000、A4転写紙)上に、20mm×20mmの(株)リコー製imagio MP C4500のマゼンタのベタの未定着トナー像を作成した。この20mm×20mmのベタ画像は、前後、20mm間隔でA4全体に作成した。この紙を、前記MF4570の定着ユニットに横通し、(横幅いっぱい)コニカミノルタ製光沢度計GM−60により60°の測定を行った。定着温度設定は、160℃である。光沢度ムラは、同時にニップ部Nを通過した8点の最大値から最小値を引いた値である。
これらの〔試験1〕、〔試験2〕及び〔試験3〕の評価結果を表1〜表3に示す。
Figure 2010271394
Figure 2010271394
Figure 2010271394
上記表1の結果から明らかなように、比較例1で示すものでは、空孔率が40%と低いために温度上昇時間が28秒と長く、また、比較例2で示す空孔率が70%と高いものでは、加速試験で104時間と耐久性が悪い。また、比較例3で示す単泡構造の定着ローラを使用したものでは、比較例2のものよりも加速試験が52時間とさらに耐久性が悪化している。
これに対して、本発明による実施例1〜3のものでは、20μmの既発泡粒子を使用し、空孔率が45%〜65%の範囲にあるため、温度上昇時間も短く、加速試験も240時間以上と良好な耐久性を示す。しかも光沢度も比較例1のものに比べて向上し、光沢度ムラも低減されていることが明らかである。
また、上記表2の結果では、既発泡粒子の径を30μmとした場合においても、比較例4〜6のものでは、比較例1〜3と同様に、立ち上げ時間が長くなったり、耐久性が悪い。しかし、空孔率を45%〜65%(実施例4〜実施例6)とすることによって、実施例1〜実施例3の場合と同様に、早期立ち上げ、良好な耐久性、良好な光沢度および低い光沢度ムラを示すことが明らかである。
また、上記表3で示すように、空孔率を45%〜65%(比較例8〜比較例10)としても100μmの既発泡粒子を使用するので、加速試験における耐久性が悪く、光沢度ムラも発生しやすいことが明らかである。
〔試験4〕
耐久テストの実証のために、上記の実施例2と比較例2の加圧ローラを用い上記MF4570(リコー社製複写機)の複写機の定着ユニットを用いた定着試験機を作製し、リコー社製imagio MP C4500の未定着画像を通紙した。実施例2では、50000枚でも問題なかった。しかし、比較例2のものでは、7650枚で表面に亀裂が入り画像にその状態が転写された。
〔試験5〕
実施例2の加圧ローラの断熱層作製時におけるエポキシ樹脂の硬化処理を、100℃、150℃、200℃、250℃で8時間焼成を1回で行った。この場合、加圧ローラの断熱層に代えて、厚さ2mmで100mm×100mmのサンプルを作製し、このサンプルの空孔率をもとめた。結果、上記処理温度順に、50%、45%、20%、10%と既発泡粒子の破壊により、空孔率が小さくなっていった。また、光学顕微鏡での観察で、既発泡粒子の破壊がみられ、より大きな空孔になっているのが観察された。
また、実施例2の加圧ローラの断熱層作製時におけるエポキシ樹脂のサンプルの硬化処理について、100℃の1次焼成のみで、前記加速試験を行うと、24時間程度で終点時間となり、耐久性が低下することが判明した。
1 定着ローラ
1a 芯部材(芯金)
1b 弾性体層
1b1 空孔
1b2 連泡部
1b3 気泡
1b4 炭素繊維
1c 離型層
2 加圧ローラ
2a 芯部材
2c 離型層
2d 断熱層
2d1 エポキシ樹脂
2d2 空孔
3 ヒータ
4 バネ
101 感光体
102 帯電器
103 書込み装置
104 現像器
105 転写装置
106 クリーニング装置
107 定着装置
特開2006−285006号公報

Claims (9)

  1. 弾性体層を有する定着用回転体に対して表面に未定着トナー像を有する記録媒体を圧接して当該未定着トナー像を当該記録媒体に定着させる加圧部材において、
    前記加圧部材は、基材上に、孔径が30μm以下の空孔を有し、かつ空孔率が45〜65%の範囲内に設定された熱硬化性樹脂を主成分とした断熱層を形成したことを特徴とする加圧部材。
  2. 請求項1記載の加圧部材において、
    前記空孔は、既発泡粒子によって形成されていることを特徴とする加圧部材。
  3. 請求項1又は2記載の加圧部材において、前記基材が、回転軸を有して回転可能な芯部材であることを特徴とする加圧部材。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載の加圧部材において、
    前記記録媒体と当接する表面に、フッ素樹脂を含有する離型層を有することを特徴とする加圧部材。
  5. 未硬化樹脂中に前記既発泡粒子を含有させた被膜層を基材上に設け、当該被膜層を所定温度で加熱して前記未硬化樹脂を一次硬化させ、その後に前記所定温度より高温で加熱して2次硬化を行って、断熱層を形成した請求項1乃至3のいずれか1項記載の加圧部材を得ることを特徴とする加圧部材の製造方法。
  6. 未硬化樹脂中に前記既発泡粒子を含有させた被膜層を基材上に設け、当該被膜層を所定温度で加熱して前記未硬化樹脂を一次硬化させ、その後に前記所定温度より高温で加熱して2次硬化を行って断熱層を形成し、更に、前記断熱層上にフッ素樹脂を含有する離型層を接着して請求項4に記載の加圧部材を得ることを特徴とする加圧部材の製造方法。
  7. 加熱される定着用回転体と、当該定着用回転体に対して表面に未定着トナー像を有する記録媒体を圧接して当該未定着トナー像を当該記録媒体に定着させる加圧部材とを備えた定着装置において、
    前記加圧部材は、請求項1乃至4のいずれか1項記載の加圧部材であることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項7記載の定着装置において、
    前記定着用回転体は、回転軸を有する芯部材の表面に、炭素繊維と連泡構造の気泡を含むシリコーンゴムを主成分とする弾性体層を形成した定着用回転体であることを特徴とする定着装置。
  9. 表面に静電潜像を形成する像担持体と、当該像担持体表面の静電潜像にトナーを供給して当該静電潜像をトナー像化する現像装置と、当該像担持体表面のトナー像を記録媒体表面に転写する転写装置と、当該転写装置によって記録媒体表面に転写されたトナー像を加熱、加圧して当該記録媒体表面に当該トナー像を定着させる定着装置とを備えた画像形成装置において、
    前記定着装置は、請求項7又は8記載の定着装置であることを特徴とする画像形成装置。
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