JP2010269965A - 水素製造システム - Google Patents

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Abstract

【課題】アンモニアエンジンに助燃剤として供給する水素の製造システムを提供する。
【解決手段】アンモニア分解触媒の存在下にアンモニアを分解して水素を製造するアンモニア分解帯域2と、アンモニア分解帯域の上流側に、アンモニア酸化触媒の存在下にアンモニアを酸化させるアンモニア酸化帯域3とを具備し、該アンモニア酸化触媒が、酸化還元可能な金属酸化物からなる担体に触媒活性金属が担持されてなる触媒である。該アンモニア酸化触媒を用いることにより、担体の酸化により熱を発生させ、この熱でアンモニア酸化反応を起動させ、同反応で生じた熱を下流側のアンモニア分解帯域2に用いることができる。これにより、アンモニア分解工程で電気ヒータ等での予備加熱が不要となり、水素の製造コストの削減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、アンモニアエンジンに助燃剤として供給する水素をアンモニアの分解により製造するアンモニア分解装置と、アンモニア分解装置の上流側に、アンモニア酸化触媒の存在下にアンモニア酸化反応を行うアンモニア酸化装置とを具備してなる水素製造システムに関する。本明細書および特許請求の範囲において、「上流」および「下流」とは水素製造システムにおけるアンモニアガスの流れ方向を基準とする。また、「金属」とはケイ素のような半金属も含むこととする。
燃料としてアンモニアを用いるアンモニアエンジンは、アンモニアの着火性が悪いという特性からエンジンの低負荷運転時および高負荷運転時にアンモニアの燃焼が不十分となるため、アンモニアの燃焼を補助するために助燃剤の添加が必要である。助燃剤としては炭化水素系燃料や水素が使用可能である。水素は、水素と窒素の化合物であるアンモニアを分解することにより製造することができる。このようにアンモニアを分解して製造した水素を助燃剤と使用すると、アンモニアのみでエンジンを運転することができるので、アンモニアエンジンは最も望ましいシステムであると考えられる。
アンモニア分解触媒によりアンモニアから水素と窒素を生成する反応は吸熱反応であるため、この反応を進行させるためには、アンモニア分解触媒に290℃以上(好ましくは340℃以上)の温度を付与しながら同触媒にアンモニアを接触させる必要がある。
特許文献1には、アンモニアエンジンにおけるアンモニア燃焼で生じたアンモニア含有排気ガスをアンモニア分解反応帯域に供給するようにしたアンモニアエンジンが開示されている。このアンモニアエンジンでは、上記アンモニア含有排気ガスが高温であることを利用して、アンモニアの分解反応の促進が図られている。
しかしながら、この装置では、アンモニア分解触媒の温度が該排ガスの温度に依存しているため、低負荷運転時(エンジン始動時)には、アンモニアエンジンでのアンモニアの燃焼効率が悪く、このため高温の排気ガスがアンモニア分解触媒に供給されず、アンモニア分解による水素製造の進行性が悪く、結果として、エンジンの運転を促進するための助燃剤となる水素が低負荷運転状態のアンモニア燃焼エンジンに供給されないために、アンモニアエンジンが低負荷運転状態から抜け出すのに長時間を要することになる。
他方、アンモニア酸化用触媒としては、通常、白金系触媒が用いられる。例えば特許文献2には、耐火性金属酸化物、この耐火性金属酸化物上に配設された白金層、およびこの白金上に配設されたバナジア層を含んでなる多層化アンモニア酸化触媒が提案されている。
しかし、この触媒の作動温度は200℃程度であり、それ以下の温度では酸化反応を進行することができず、電気ヒーター等でガス温度を200℃程度まで上げる必要がある。
特許文献3には、セリウム及びプラセオジムから選択される少なくとも1種の元素の酸化物と、イットリウムを含む原子価非可変性希土類元素から選択される少なくとも1種の元素の酸化物と、コバルトの酸化物を含むアンモニア酸化触媒が提案され、また特許文献4には、本質的に白金、ロジウム、随時パラジウムからなるフィラメントを含み、該フィラメントが白金コーティングを有するアンモニア酸化触媒が提案されているが、これらも特許文献2と同じ問題を有する。
特開平5−332152号公報 特表2007-504945号公報 特許4165661号公報 特開昭63-72344号公報
本発明は、上述したような問題を生じることがない水素製造システムを提供することを目的とする。
本発明による水素製造システムは、アンモニア分解触媒の存在下にアンモニアを分解して水素を製造するアンモニア分解帯域と、アンモニア分解帯域の上流側に設けられた、アンモニア酸化触媒の存在下にアンモニアを酸化させるアンモニア酸化帯域とを具備し、該アンモニア酸化触媒が、酸化還元可能な金属酸化物からなる担体に触媒活性金属が担持されてなる触媒であることを特徴とするものである。
本発明において、アンモニア酸化触媒は、酸化還元可能な金属酸化物からなる担体に触媒活性金属が担持されてなるものである。酸化還元可能な金属酸化物とは、酸化状態と還元状態を可逆的に変換しうる金属をいう。
アンモニア酸化触媒の担体を構成する金属酸化物は、複合酸化物であってもよい。
酸化還元可能な金属酸化物の好ましい例は、酸化セリウム、酸化ランタン、酸化サマリウムなどの希土類金属酸化物である。
酸化還元可能な金属酸化物は、希土類金属と、マグネシウム、チタン、ジルコニウム、イットリウム、アルミニウム、ケイ素、コバルト、鉄およびガリウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属との複合酸化物であってもよく、また、希土類金属と、マグネシウム、チタン、ジルコニウム、イットリウム、アルミニウム、ケイ素、コバルト、鉄およびガリウムからなる群から選ばれる少なくとも2種の金属との複合酸化物であってもよい。
担体に担持される触媒活性金属は、好ましくは、ルテニウム、白金、ロジウム、パラジウム、鉄、コバルト、ニッケルなどの第VIII族金属、スズ、銅、銀、マンガン、クロムおよびバナジウムからなる群から選ばれる少なくとも一種の金属である。
アンモニア酸化触媒は、アンモニア酸化帯域への充填前または充填後に還元処理されたものである。
一方、好ましいアンモニア分解触媒はルテニウム系触媒である。アンモニア分解触媒はアンモニア分解帯域における上流側に充填された高温分解触媒と下流側に充填された低温分解触媒とからなるものであってもよい。高温分解触媒としては、作動温度が好ましくは550℃以上であるもの、例えばニッケル系触媒が好ましく、低温分解触媒としては、作動温度が好ましくは400℃以上であるもの、例えばルテニウム系触媒が好ましい。

本発明によるアンモニア酸化触媒は、水素気流中で、200℃以上、好ましくは200〜700℃、特に好ましくは200〜600℃で加熱処理し、担体を構成する金属酸化物の一部または全部を還元した後、アンモニア酸化反応に供される。アンモニア酸化触媒の還元処理は、アンモニア酸化帯域に充填する前に行っても後に行っても良い。
アンモニア酸化触媒の担体は例えば下記の方法で調製することができる。
1.担体の前駆物質として金属塩、例えば硝酸塩を用い、これの水溶液をアンモニア水溶液で処理して金属水酸化物を析出させる。複合酸化物の場合は複数の金属塩の水溶液濃度が等モルずつになるように、金属塩濃度を調整する。
2.析出物を含む液を遠心分離に付す。
3.析出物を回収し例えば120℃で乾燥させる。
4.乾燥した析出物を空気中で例えば700℃で焼成し、担体を得る。

こうして調製した担体に触媒活性金属を担持してアンモニア酸化触媒を得る方法は、例えば下記の通りである。
1.貴金属系の金属の前駆物質として例えば金属塩化物、金属酸塩化物を用い、卑金属系の金属の前駆物質として例えば硝酸塩を用いる。
2.上記金属前駆物質を溶液に溶解させ、この溶液に、上記で得られた担体を、触媒活性金属の担持量が所望の値になるように分散させる。
3.この分散液を加熱し、溶媒を緩やかに蒸発させる。
4.得られた粉末を例えば300℃で空気中で焼成し、アンモニア酸化触媒を得る。

本発明による水素製造システムは、アンモニア分解触媒の存在下にアンモニアを分解して水素を製造するアンモニア分解帯域と、アンモニア分解帯域の上流側に設けられた、アンモニア酸化触媒の存在下にアンモニアを酸化させるアンモニア酸化帯域とを具備する。
アンモニア酸化帯域とその下流側のアンモニア分解帯域とは同一の反応器内に設けられても良いし、アンモニア酸化帯域を備えた反応器とその下流側にアンモニア分解帯域を備えた反応器とが別々に設置されても良いが、前者が好ましい。いずれの場合も、上流側のアンモニア酸化帯域で発生した熱は下流側のアンモニア分解帯域に供給される。

つぎに本発明による水素製造システムの作動について、説明をする。
同一反応器内に、アンモニア酸化帯域とその下流側にアンモニア分解帯域とを設けるか、または、アンモニア酸化帯域を備えた反応器とその下流側にアンモニア分解帯域を備えた反応器を設置する。アンモニア酸化帯域において、還元状態の金属酸化物からなる担体を含むアンモニア酸化触媒の存在下に、常温で、アンモニアと空気を供給して接触させると、まず還元状態にある担体が酸素と反応することで酸化熱が発生し、瞬時に触媒層温度が上昇する。一旦、触媒層温度がアンモニアと酸素が反応する温度(約200℃)まで上昇すると、その後は自立的に、下記式(II)に従ってアンモニア酸化反応が進行する。この発熱反応(II)で生じた熱を、下記式(I)に従ってアンモニア分解触媒の存在下にアンモニアを分解するアンモニア分解帯域に供給し、水素を製造する。
より詳しくは下記の通りである。
アンモニア分解触媒の存在下にアンモニアを分解して水素を製造するアンモニア分解帯域では、所定の反応温度で下記式(I)の反応を進行させる必要がある。
2NH3 → 3H2 + N2 (吸熱反応)
・・・(I)
式(I)の反応はルテニウム系触媒を使用し反応温度400℃以上で進行させることが可能であるが、この反応は吸熱反応であるため、安定したアンモニア分解率を得るためには反応系に熱を与える必要がある。
上流側のアンモニア酸化帯域で発生した熱を下流側のアンモニア分解帯域に用いることで、下記式(II)に示されるように、アンモニアと酸素との反応により熱を発生させ、この熱を利用することができる。
NH3 + 3/4O2 → 1/2N2 + 3/2H2O (発熱反応)
・・・(II)
すなわち、同一反応器内で、まず、アンモニアガスと空気からなる原料ガスをアンモニア酸化帯域に供給して、還元状態にある担体と酸素の反応により酸化熱を発生させ、この熱でアンモニア酸化反応(II)を起動させ、この発熱反応(II)で発生する熱をアンモニア分解帯域へ供給することで、アンモニア分解反応(I)に必要な熱を補うことができる。また、アンモニア酸化反応(II)の酸素量を制御することで触媒層温度を制御することができる。例えば、エンジン排ガスの廃熱を熱交換して予熱された供給ガス温度が変動する場合において、安定して水素を製造することが可能となる。
上述したように、アンモニア酸化帯域において、本発明によるアンモニア酸化触媒の存在下に、常温で、アンモニアと空気を接触させると、まず還元状態にある担体が酸素と反応することで酸化熱が発生し、瞬時に触媒層温度が上昇する。一旦、触媒層温度が、アンモニアと酸素が反応する温度まで上昇すると、その後は自立的に、アンモニア酸化反応が進行する。
したがって、上述した式(I)に従ってアンモニア分解触媒の存在下にアンモニアを分解して水素を製造するアンモニア分解帯域の上流側に、上述した式(II)に従ってアンモニア酸化触媒の存在下にアンモニア酸化反応を行うアンモニア酸化帯域を設置し、該アンモニア酸化触媒として本発明によるアンモニア酸化触媒を用いることにより、上述のように担体の酸化により熱を発生させ、この熱を用いて上記アンモニア酸化反応(I)を起動させることができる。そこで、式(II)の発熱反応で生じた熱を下流側のアンモニア分解帯域に供給することにより、アンモニア分解工程で電気ヒータ等での予備加熱を不要とし、水素の製造コストを削減することができる。
実施例1〜15、比較例1〜3の水素製造システムを示す概略図である。 実施例16の水素製造システムを示す概略図である。
つぎに、本発明を具体的に説明するために、本発明の実施例およびこれとの比較を示すための比較例をいくつか挙げる。
実施例1〜15
a)アンモニア酸化触媒の担体の調製
1.表1に示す各担体の前駆物質として硝酸塩を用い、これの水溶液(濃度0.4mol/l)をアンモニア水溶液(濃度28重量%)で金属量論量の1.2倍を加えて金属水酸化物を析出させた。複合酸化物の場合は複数の金属塩の水溶液濃度が等モルずつになるように、金属塩濃度を調整した。
2.析出物を含む液を遠心分離に付した。
3.析出物を回収し120℃で乾燥させた。
4.乾燥した析出物を空気中で700℃で焼成し、それぞれ担体を得た。
b)アンモニア酸化触媒の触媒活性金属の担持
1.表1に示す触媒活性金属の内、貴金属系の金属の前駆物質として塩化物を用い、卑金属系の金属の前駆物質として硝酸塩を用いた。
2.上記金属前駆物質を溶液に溶解させ、この溶液に、上記で得られた担体を、触媒活性金属の担持量が所望の値になるように分散させた。
3.この分散液を加熱し、溶媒を緩やかに蒸発させた。
4.得られた粉末を300℃で空気中で焼成し、平均直径1mmのペレット状のアンモニア酸化触媒を得た(平均直径:1mm、触媒活性金属の担持量(金属として):貴金属系1重量%、貴金属以外の遷移金属系5重量%)。
c)アンモニア分解触媒
アンモニア分解触媒として、ルテニウム系触媒(アルミナにルテニウム5重量%を担持、平均粒径1mmのペレット)を用意した。
アンモニア酸化触媒およびアンモニア分解触媒の構成を表1にまとめて示す。
図1に示すように、同一の流通型反応器(1)内に、アンモニア分解触媒の存在下にアンモニアを分解して水素を製造するアンモニア分解帯域(2)と、これの上流側に、アンモニア酸化触媒の存在下にアンモニア酸化反応を行うアンモニア酸化帯域(3)とを設置した。アンモニア分解帯域(2)にアンモニア分解触媒を充填量(24ml)で充填した。アンモニア酸化帯域(3)に、充填量(12ml)でアンモニア酸化触媒を充填した後、水素気流中で600℃で2時間加熱することで、同触媒を還元処理した。次いで、アンモニア酸化帯域(3)にアンモニアガスと空気からなる原料ガスを供給した。アンモニア供給量は100NL/minと一定にし、空気供給量は空気/NH=1.0とし、アンモニア酸化帯域入口温度は20℃とした。アンモニア酸化帯域(3)およびアンモニア分解帯域(2)の出口温度およびアンモニア分解帯域(2)の出口における水素発生量の計測を行った。この計測は、質量分析計によりガス濃度を測定することにより行った。温度は熱電対(4)を用いて測定した。こうして、アンモニア分解帯域(2)における水素収率を求めた。
いずれの実施例でも、アンモニア酸化帯域(3)の入口温度は20℃であり、同帯域(3)の出口温度は1000℃まで上昇し、アンモニア分解帯域(2)の出口温度は660℃であり、水素収率は理論量である72%であった。
このことから明らかなように、アンモニア酸化帯域(3)で上記アンモニア酸化触媒を用いることにより、アンモニア酸化帯域(3)の反応を低温で起動させることができ、電気ヒータ等での予備加熱を用いることなく、アンモニアを分解して高い収率で水素を得ることができ、水素の製造コストダウンを達成することができる。実施例16
図2に示すように、アンモニア分解帯域(2)内において、その上流側にニッケル系触媒(2a)を充填量(18ml)で充填し、下流側にルテニウム系触媒(2b)を充填量(12ml)で充填した以外、実施例15と同様の操作を行った。
この実施例でも、アンモニア酸化帯域(3)の入口温度が20℃であり、同帯域(3)の出口温度は1000℃まで上昇し、アンモニア分解帯域(2)の出口温度は660℃であり、水素収率は理論量である72%であった。
比較例1
表1に示すように、担体としての酸化アルミニウムまたは酸化ケイ素に触媒活性金属としての白金またはロジウムを担持量10重量%で担持してなるアンモニア酸化触媒を用いた以外は実施施例1と同様の操作を行った。
いずれの比較例でも、アンモニア酸化帯域(3)の入口温度、同帯域(3)の出口温度、および、アンモニア分解帯域(2)の出口温度はいずれも20℃であり、水素収率は0%であった。
Figure 2010269965
(1) 流通型反応器
(2) アンモニア分解帯域
(2a) ニッケル系触媒
(2b) ルテニウム系触媒
(3) アンモニア酸化帯域
(4) 熱電対

Claims (10)

  1. アンモニア分解触媒の存在下にアンモニアを分解して水素を製造するアンモニア分解帯域と、アンモニア分解帯域の上流側に設けられた、アンモニア酸化触媒の存在下にアンモニアを酸化させるアンモニア酸化帯域とを具備し、該アンモニア酸化触媒が、酸化還元可能な金属酸化物からなる担体に触媒活性金属が担持されてなる触媒であることを特徴とする水素製造システム。
  2. 金属酸化物が複合酸化物である請求項1記載の水素製造システム。
  3. 金属酸化物が希土類金属酸化物である請求項1または2記載の水素製造システム。
  4. 希土類金属酸化物が酸化セリウム、酸化ランタンまたは酸化サマリウムである請求項3に記載の水素製造システム。
  5. 金属酸化物が希土類金属と、マグネシウム、チタン、ジルコニウム、イットリウム、アルミニウム、ケイ素、コバルト、鉄およびガリウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属との複合酸化物である請求項2に記載の水素製造システム。
  6. 金属酸化物が希土類金属と、マグネシウム、チタン、ジルコニウム、イットリウム、アルミニウム、ケイ素、コバルト、鉄およびガリウムからなる群から選ばれる少なくとも2種の金属との複合酸化物である請求項2に記載の水素製造システム。
  7. アンモニア酸化触媒の触媒活性金属が第VIII族金属、スズ、銅、銀、マンガン、クロムおよびバナジウムからなる群から選ばれる少なくとも一種の金属である請求項1〜6のいずれかに記載の水素製造システム。
  8. アンモニア酸化触媒がアンモニア酸化帯域への充填前または充填後に還元処理されたものである請求項1〜7のいずれかに記載の水素製造システム。
  9. アンモニア分解触媒がルテニウム系触媒である請求項1〜8のいずれかに記載の水素製造システム。
  10. アンモニア分解触媒がアンモニア分解帯域における上流側の低温分解触媒と下流側の高温分解触媒とからなる請求項1〜8のいずれかに記載の水素製造システム。



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