JP2010269624A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を増加させることなくカバー体をケース体に対して良好な作業性で強固に取り付けできるエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】カバー体25の前端の取付片部73の厚み寸法を係合片部63の係合部63bと各ストッパ部45との間隔よりも小さくする。取付片部73の先端部73cと係止孔73eとの間の距離を、係合片部63の係合部63bとストッパ部45との間隔よりも大きく、かつ、係合片部63の係合部63bの前端部63cとケース本体部31との間の離間寸法よりも小さくする。取付片部73を係合片部63の係合部63bとストッパ部45との間に挿入した後、カバー体25の後端を回動させることで、係合片部63の係合部63bが係止孔73eの縁部に係合してカバー体25の前端をケース体21に係止する。この状態でカバー体25の後端をケース体21に固定連結部を介して固定連結する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、自動車の座席に着席した乗員の膝に対向して膨張展開するエアバッグを備えたエアバッグ装置に関する。
従来、自動車の座席に着席した乗員の膝などに対向してエアバッグを展開する膝保護用エアバッグ装置であるいわゆるニーエアバッグ装置が知られている。このニーエアバッグ装置は、例えば、インストルメントパネルの、助手席前方のグローブボックスの下方、あるいは、運転席前方のステアリングホイールの下方などに配置され、ケース体の内側に、袋状のエアバッグを小さく折り畳んで収納している。そして、制御装置が車両の前方衝突などの衝撃を検出した際に、エアバッグにインフレータからガスを供給し、エアバッグをケース体から突出させ、さらにこのエアバッグをインストルメントパネルと乗員の膝部との間に膨張展開させて、乗員の下肢部を拘束して保護するようになっている。
このようなエアバッグ装置において、エアバッグを収納する容器部であるケース体の前後部にフック状の凸部を形成し、エアバッグの膨出側に位置しインストルメントパネルに取り付けられるカバー体の前後部に凹部を形成して、これら凸部と凹部との係合によってカバー体をケース体に係止する構成(例えば、特許文献1及び2参照。)、あるいは、カバー体に凹部を切り欠き形成し、ケース体に凸部を形成して、凹部に嵌合させた凸部に対して挿入されて凸部を凹部に対して抜け止めする挿入部を突出させたブラケットをケース体に取り付ける、いわゆる閂構造とすることにより、カバー体をケース体に係止する構成(例えば、特許文献3参照。)が知られている。
特開平9−20202号公報 (第4−5頁、図4) 特開2005−335406号公報 (第3頁、図2−4) 特開2005−67439号公報 (第3−4頁、図1)
しかしながら、上述の特許文献1及び2に記載された構成では、ケース体の後部の凸部をカバー体の後部の凹部に係合させた後、カバー体を前方へと回動させ、このカバー体を変形させながら前部の凹部にケース体の前部の凸部を係合させるため、ケース体へのカバー体の組み付け作業の効率が良好でない。しかも、この構成では、エアバッグの展開時、特に高温の展開時に、ケース体がエアバッグに押されて膨らむため、テアラインから開裂したカバー体が回転した際でも、凸部と凹部との係合が外れないように、カバー体の剛性を高める必要があるなど、ケース体へのカバー体の組み付け作業の効率が良好でない。
また、上述の特許文献3に記載された構成では、別体のブラケットを用いるため、部品点数が増加するとともに、このブラケットの固定に手間が掛かり、ケース体へのカバー体の組み付け作業の効率が良好でない。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、部品点数を増加させることなくカバー体を容器部に対して良好な作業性で強固に取り付けできるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
請求項1記載のエアバッグ装置は、ガスが導入されることにより膨張展開するエアバッグと、このエアバッグを折り畳んだ状態で収納する容器部本体を備えた容器部と、前記エアバッグの膨出側を覆って前記容器部に取り付けられ、前記エアバッグの展開時にこのエアバッグの突出口を開くカバー体と、このカバー体の一端を前記容器部に係止して連結する係止連結部と、前記カバー体の他端を前記容器部に固定して連結する固定連結部とを具備し、前記係止連結部は、先端部が基端部に対して屈曲するように前記容器部本体から突出形成された係合片部と、この係合片部の先端部に対して離間された位置で前記容器部本体から突出形成されたストッパ部と、前記カバー体の一端に形成され、前記係合片部が係合する係止孔を有し、先端部と前記ストッパ部との当接により前記カバー体の位置を規制して前記係合片部に対して前記係止孔を抜け止めする取付片部とを備え、前記取付片部は、前記係合片部の先端部と前記ストッパ部との間隔よりも小さい厚み寸法を有し、先端部と前記係止孔との間の距離が、前記係合片部の先端部と前記ストッパ部との間隔よりも大きく、かつ、前記係合片部の先端部と前記容器部本体との間の離間寸法よりも小さく設定されているものである。
請求項2記載のエアバッグ装置は、請求項1記載のエアバッグ装置において、取付片部は、先端部から突出形成されストッパ部に当接可能な突起部を有し、容器部本体は、係合片部と前記ストッパ部との間に位置しカバー体の組み付けの際に前記突起部を挿入可能な受入部を有しているものである。
請求項1記載のエアバッグ装置によれば、カバー体の一端に形成した取付片部の厚み寸法を係合片部の先端部とストッパ部との間隔よりも小さくし、取付片部の先端部と係止孔との間の距離を、係合片部の先端部とストッパ部との間隔よりも大きく、かつ、係合片部の先端部と容器部本体との間の離間寸法よりも小さくすることにより、取付片部を係合片部の先端部とストッパ部との間に挿入した後、カバー体の他端を回動させることで係合片部の先端部が係止孔の縁部に係合されて係止連結部によりカバー体の一端が容器部に係止されて固定され、この状態でカバー体の他端を容器部に固定連結部を介して固定連結するので、部品点数を増加させることなくカバー体を容器部に対して良好な作業性で強固に取り付けできる。
請求項2記載のエアバッグ装置によれば、請求項1記載のエアバッグ装置の効果に加えて、取付片部の先端部からストッパ部に当接可能な突起部を突出形成することにより、係合片部の先端部と係止孔の縁部との干渉距離を突起部の突出寸法分増加させることができ、係止孔からの係合片部の抜けをより確実に防止できるとともに、カバー体を容器部に組み付ける際には、係合片部の先端部とストッパ部との間で容器部本体に形成された受入部に突起部が挿入されることにより、突起部が容器部本体に干渉して組み付けを妨げたりすることがない。
本発明の一実施の形態のエアバッグ装置のカバー体の容器部への組み付け方法を(a)ないし(d)の順に模式的に示す説明断面図である。 同上エアバッグ装置のカバー体の容器部への組み付け方法を(a)ないし(d)の順に模式的に示す一部の拡大斜視図である。 同上エアバッグ装置の係止連結部の各寸法関係を示す説明断面図である。 同上エアバッグ装置の係止連結部の各寸法関係を示す説明平面図である。 同上エアバッグ装置の一部を示す分解斜視図である。 同上エアバッグ装置のカバー体を容器部に組み付けた状態を示す斜視図である。 同上エアバッグ装置の設置状態及び動作状態を模式的に示す説明図である。 本発明の他の実施の形態のエアバッグ装置の係止連結部近傍を示す説明平面図である。
以下、本発明のエアバッグ装置の一実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
図1、図5ないし図7において、10はエアバッグ装置で、このエアバッグ装置10は、エアバッグ11(図7)を備え、被取付部材である車両としての自動車の車体12の室内部としての車室13に面した所定面を構成するパネル14に配置されている。そして、このエアバッグ装置10は、ニーエアバッグ装置すなわち膝保護用エアバッグ装置とも呼ばれるもので、前面衝突などの衝撃を受けた際に、図7に示すように、被保護物としての乗員の足元すなわち膝A1を含む下肢部Aに対向して展開し、乗員の膝A1を含む下肢部Aを拘束して乗員を保護するようになっている。なお、以下、前後方向などの方向は、車体12の直進方向を基準とし、すなわち、車両の前方(矢印F方向)がエアバッグ11の基端側となり、車両の後方がエアバッグ11の先端側すなわち乗員側となり、また、車両を基準として上方U及び下方Dを説明する。さらに、車両の左右方向である幅方向が、エアバッグ11の両側方向すなわち左右方向である幅方向(図4に示す矢印W方向)ともなっている。
そして、図7に示すように、この車体12は、車室13内に乗員が着座可能な両側一対の座席を備えているとともに、これら座席の前方には、フロントガラス16とインストルメントパネル17とが配置されている。さらに、このインストルメントパネル17の下方の下部あるいは中段部には、インストルメントパネル17を構成するダッシュパネルなどとも呼ばれるパネル14が配置され、このパネル14に、各座席に対向して、エアバッグ装置10が取り付けられている。そして、一方の座席は助手席であり、インストルメントパネル17とパネル14との間には、グローブボックスなどが配置されている。また、図示しない他方の座席は、運転席であり、インストルメントパネル17とパネル14との間には、ステアリングホイールが配置されている。なお、上記のエアバッグ装置10の他に、この車室13には、インストルメントパネル17に助手席乗員用の図示しないエアバッグ装置(アシストエアバッグ装置)が備えられ、さらに、ステアリングホイール、座席の側部、ルーフサイドレールなどに、図示しないエアバッグ装置が備えられている。
そして、エアバッグ装置10は、図5に示すように、容器部であるケース体21と、このケース体21に取り付けられるインフレータ22、エアバッグ11、及びカバー体25などを備えている。
ケース体21は、ベース、あるいはハウジングなどとも呼ばれるもので、プレス成形などにより形成された容器部本体であるケース本体部31と、プレス成形などにより形成されケース本体部31に一体的に取り付けられた一方及び他方のブラケット部32,33とを備え、後部に開口部34を開口した略箱状に形成されている。そして、ケース体21の内側が、エアバッグ収納部となっている。
ケース本体部31は、上下に位置する幅方向に長手状の一方及び他方の端板部36,37と、これら端板部36,37の前部間を上下に連結する一方及び他方の連結部38,39とを一体に備えている。また、一方の端板部36の前部の左右両側には、前方へと突出した第1の取付部である前上取付部41(一方のみ図示)が一体に形成されている。さらに、一方の端板部36の左右両側には、一方のブラケット部32と連結するための連結片部42(一方のみ図示)が一体に形成され、一方のブラケット部32の両側で下方へと屈曲されている。また、他方の端板部37は、前側から後側へと、下方に若干傾斜している。さらに、他方の端板部37の前部の幅方向の略中心部には、前方へと突出した第2の取付部である前下取付部43が一体に形成されている。そして、他方の端板部37から、複数のストッパ部45が第1の方向である下方へと突出して形成されている。
ここで、ストッパ部45は、図2に示すように、他方の端板部37から四角形状に曲げ起こし形成された立ち壁である。すなわち、ストッパ部45の後部には、これらストッパ部45の曲げ起こしにより形成された角孔状の受入部としての孔部である切り抜き孔47がそれぞれ配置されている。また、各ストッパ部45及び各切り抜き孔47は、幅方向に略等間隔に離間されて配置されている。
また、図5に示すように、一方のブラケット部32は、幅方向に長手状の一方のブラケット部本体51と、この一方のブラケット部本体51の両側に形成された側板部52,52と、一方のブラケット部本体51の後端部に形成された受板部53とを一体に備えている。そして、一方のブラケット部本体51は、ケース本体部31の一方の端板部36の後側の上部に一体的に固定され、一方の端板部36よりも後方に突出している。また、側板部52,52は、エアバッグ収納部の両側を区画するものであり、一方のブラケット部本体51の両側から下方へと屈曲されている。さらに、これら側板部52,52は、前部の上側が、ケース本体部31の連結片部42,42と一体的に連結されている。また、これら側板部52,52の後部は、下側へと徐々に前側に位置するように傾斜している。そして、これら側板部52,52の外面側の前後方向後寄りの位置には、カバー体25とともにエアバッグ装置10を車体12(図7)の図示しない取付部材に固定するためのブラケット54,54が一体的に取り付けられている。
受板部53は、上下方向に沿って面状に形成されており、エアバッグ装置10を車体12の取付部材に固定するための複数の固定孔57と、ケース体21とカバー体25とを互いに取り付け固定するための複数の取付孔58とがそれぞれ形成されている。
また、他方のブラケット部33は、幅方向に長手状の他方のブラケット部本体61と、この他方のブラケット部本体61の両側に形成された第3の取付部である側部取付部62,62と、他方のブラケット部本体61の前端部に突出する複数の係合片部63とを一体に備えている。そして、他方のブラケット部本体61は、ケース本体部31の他方の端板部37の後側の下部に一体的に固定され、他方の端板部37よりも後方に突出している。また、側部取付部62,62は、一方のブラケット部32の側板部52,52の前部の下側と一体的に連結されている。
ここで、係合片部63は、フックとも呼ばれるもので、カバー体25をケース体21に係止するためのものである。そして、係合片部63は、ケース本体部31のストッパ部45、すなわち切り抜き孔47と同数形成されており、これらストッパ部45、すなわち切り抜き孔47に対応する位置に配置されている。すなわち、これら係合片部63は、幅方向に略等間隔に離間されている。また、各係合片部63は、略下方(下方前側)へと突出する係合片基部63aに対して先端側すなわち前側である係合部63bが第2の方向である前方へとL字状に屈曲されており、係合部63bの先端部である前端部63cは、それぞれ対応する各切り抜き孔47の後縁部と前後方向の位置が略等しく設定されている。さらに、各係合片部63は、対応する各ストッパ部45に対して後方に離間されている。すなわち、各係合片部63の係合部63bの前端部63cと各ストッパ部45との間には、切り抜き孔47の下部に対向する挿入口65(図1(a)及び図2(a))がそれぞれ形成されている。そして、各係合片部63の係合部63bは、対応する各ストッパ部45の下端部よりも下方に位置している。
開口部34は、両側方向を長手方向とする矩形状で、かつ、若干下方に向かって傾斜されている。
また、図7に示すインフレータ22は、略円柱状をなすインフレータ本体部を有し、このインフレータ本体部の一端部近傍にガス噴射部が設けられているとともに、インフレータ本体部の他端部に接続部が設けられている。そして、このインフレータ22は、接続部に接続される図示しないハーネスを介して制御装置に接続され、このハーネスを介して制御装置から供給される起動信号に基づき、ガス噴射部からガスを噴射する。さらに、このインフレータ22は、ケース体21に取り付けられている。
さらに、図5に示すように、カバー体25は、リッドなどとも呼ばれるもので、合成樹脂などにより形成されている。そして、このカバー体25は、幅方向に沿って長手状のカバー本体71と、このカバー本体71の左右両側に形成された側板72,72と、カバー本体71の一端である前端に形成された複数の取付片部73と、カバー本体71の他端である後端に形成された固定板部74とを一体に備えている。そして、カバー本体71は、ケース体21の開口部34を覆う部分であり、パネル14(図7)などの意匠に対応して形状が設定され、脆弱な破断部である図示しないテアラインが略H字状などに形成されている。また、側板72,72は、カバー体25をケース体21に組み付けた状態で一方のブラケット部本体51の側板部52,52の外側を覆うもので、カバー体25をケース体21に組み付けた状態でケース体21側のブラケット54,54の後側に対向して接触するブラケット部76,76が側方に突出して一体に形成されている。これらブラケット部76,76は、ブラケット54,54とともに、エアバッグ装置10を車体12の取付部材に固定するためのものである。
ここで、取付片部73は、フック引っ掛け部とも呼ばれるもので、カバー体25をケース体21に係合するためのものである。そして、この取付片部73は、図1、図2及び図5に示すように、ケース体21側の係合片部63に対応する複数形成されており、カバー本体71の意匠面と反対側の面、すなわち裏面側から、カバー体25をケース体21に組み付けた状態での前方に向けてそれぞれ上方へと突出する取付片基部73aと、この取付片基部73aの先端部から突出する取付片端部73bとを一体に有している。また、各取付片端部73bは、先端部73cの近傍を除いて平板状に形成されている。また、各取付片端部73bの左右両側には、補強用のリブ部73d,73dが各取付片基部73aとの間に一体に形成されている。さらに、各取付片端部73bには、係合片部63の係合部63bが前側の縁部に係合される角孔状の係止孔73eがそれぞれ開口形成されている。そして、各取付片端部73bの先端部73cから、複数の突起部73fが突出形成されている。また、図3に示すように、各取付片部73の厚み寸法Tは、挿入口65の前後寸法、すなわち係合片部63の係合部63bの前端部63cとストッパ部45との間の水平方向に沿う間隔L1よりも小さく設定されている。
係止孔73eは、フック引っ掛け孔とも呼ばれるもので、取付片端部73bの基端側寄りの位置に形成されている。そして、図3に示すように、この係止孔73eの前縁と取付片端部73bの先端部73cとの間の距離L2は、係合片部63の係合部63bの前端部63cとストッパ部45との間の水平方向に沿う間隔L1よりも大きく、かつ、ケース体21からの係合片部63の突出量、すなわち、係合片部63の係合部63bの前端部63cとケース本体部31との間の離間寸法、換言すれば係合片部63の係合部63bの前端部63cとケース体21の他方の端板部37の下面との間の距離L3よりも小さく設定されている。さらに、係止孔73eの係合片部63の長手方向に沿う長さ寸法L4は、取付片部73の水平方向に沿った長さ寸法L5よりも小さく設定されている。
また、図2及び図4に示すように、突起部73fは、取付片部73の取付片端部73bの先端部73cから突出寸法L6で突出している。さらに、これら突起部73fは、取付片端部73bの幅方向の中心域にそれぞれ位置しており、カバー体25をケース体21に組み付けた状態でストッパ部45に対向し、これらストッパ部45に当接可能となっている。また、これら突起部73fは、切り抜き孔47に挿入可能な大きさに形成されている。ここで、これら突起部73fは、任意の形状とすることができるが、例えば基端よりも先端側の幅寸法が小さくなる形状とすることが好ましい。本実施の形態において、これら突起部73fは、先端側が半円形状に形成されているが、例えば三角形状に形成してもよい。そして、ストッパ部45、係合片部63、及び、係止孔73eと突起部73fとを含む取付片部73などにより、カバー体25の前側をケース体21に係止して連結するための係止連結部78が構成されている。
また、図5に示すように、固定板部74は、カバー体25をケース体21に組み付けた状態で、受板部53に対向して接触する部分であり、この受板部53の複数の固定孔57に対応する複数のカバー体固定孔81と、受板部53の複数の取付孔58に対応する複数のカバー体取付孔82とがそれぞれ形成されている。そして、取付孔58とカバー体取付孔82とには、リベットあるいはボルトなどの直線状の固定部材84(図6)が前後方向に沿って挿入されて固定されることにより、カバー体25の後側上部がケース体21に固定される。すなわち、これら取付孔58、カバー体取付孔82及び固定部材84などにより、カバー体25の他端側である後側をケース体21に固定して連結するための固定連結部86が構成されている。
また、図7に示すエアバッグ11は、複数枚の基布を縫い合わせて袋状に形成され、所定の形状に折り畳まれてケース体21のエアバッグ収納部に収納されている。
次に、このエアバッグ装置10の組み立て工程を説明する。
まず、エアバッグ11及びインフレータ22などを組み合わせ、組立体を構成する。次いで、エアバッグ11を小さく折り畳み、必要に応じてラッピングを被せ折り畳み形状を保持し組立体を構成する。
さらに、この組立体を、開口部34を介してケース体21に挿入し、エアバッグ11及びインフレータ22などをケース体21に固定する。次いで、ケース体21にカバー体25を取り付け、開口部34すなわちエアバッグ11を覆うことにより、エアバッグ装置10が構成される。
このカバー体25の取り付けの際には、まず、図1(a)及び図2(a)に示すように取付片部73を垂直とした状態から、図1(b)及び図2(b)に示すように、カバー体25の各取付片部73を、各挿入口65から各係合片部63と各ストッパ部45との間に、ケース本体部31の他方の端板部37に対して第1の組み立て方向(図1(b)に示す矢印X1方向)である垂直方向に沿って挿入する。
このとき、各取付片部73の突起部73fは、それぞれ切り抜き孔47に挿入され、各取付片部73の取付片端部73bがケース本体部31の他方の端板部37の下面に当接すると、図3に示すように、各取付片部73の取付片端部73bの先端部73cと各係止孔73eとの距離L2が各係合片部63の係合部63bの前端部63cとケース体21の他方の端板部37の下面との間の距離L3よりも小さいため、各係合片部63の係合部63bが、各係止孔73eに対向する。
次いで、図1(c)及び図2(c)に示すように、各取付片部73と他方の端板部37との当接位置を回動中心としてカバー体25の後側を上方へと、すなわち矢印X2方向(図1(d)の矢印X3方向)へと所定角度、例えば約90°回動させることにより、図1(d)及び図2(d)に示すように、各係合片部63の係合部63bが各係止孔73eに挿入されて、第2の組み立て方向である水平方向に沿った各取付片部73の各係止孔73eの前縁に係合される。この状態で、各取付片部73は、図4に示すように、突起部73fがストッパ部45に当接する位置となる。そして、各取付片部73の取付片端部73bの先端部73cと各係止孔73eとの距離L2、さらにはこの距離L2と突起部73fの突出寸法L6との和が、係合片部63の係合部63bの前端部63cとストッパ部45との水平方向に沿う間隔L1よりも大きいため、各係合片部63の係合部63bと各係止孔73eの前縁との間に、距離L2と突出寸法L6との和と間隔L1との差分だけ前後方向に重なった(ラップした)干渉部88が形成されるので、係止連結部78により、カバー体25の前側下部がケース体21に係止される。
さらに、互いに位置合わせされたケース体21の受板部53の複数の取付孔58とカバー体25の固定板部74のカバー体取付孔82とに固定部材84を後方から前方へと略水平状に挿入することにより、固定連結部86によりカバー体25の後側上部がケース体21に固定される(図6)。
この後、図1などに示すケース体21の取付部41,43などを、ボルト及びナットなどの取付具を用いて車体12の取付部材に固定し、カバー体25の表面部がパネル14と面一になるようにエアバッグ装置10を車体12に取り付けるとともに、インフレータ22に接続したハーネスを制御手段に電気的に連結することにより、エアバッグ装置10が車体12に設置される。
次に、このエアバッグ装置10の展開動作を説明する。
制御装置が自動車の正面衝突などの衝撃を検出すると、この制御装置はハーネスを通じて起動信号である電力を供給し、インフレータ22を作動させる。そして、インフレータ22からエアバッグ11内にガスが供給されると、エアバッグ11は、ケース体21の内側で膨張し、まず、ラッピングを破断し、次いで、カバー体25をテアラインで破断して、このカバー体25に形成された突出口を介してケース体21から車室13に膨出し、さらに、パネル14に沿って展開方向である後側上方に膨張展開する。
このようにして、乗員の下肢部Aに沿って膨張展開したエアバッグ11により、乗員の前側下方への滑り込みを防止して保護できる。
このように、本実施の形態では、カバー体25の前端に形成した各取付片部73の厚み寸法Tを各係合片部63の係合部63bの前端部63cと各ストッパ部45との水平方向に沿う間隔L1よりも小さくし、各取付片部73の取付片端部73bの先端部73cと各係止孔73eとの間の距離L2を、各係合片部63の係合部63bの前端部63cと各ストッパ部45との水平方向に沿う間隔L1よりも大きく、かつ、各係合片部63の係合部63bの前端部63cとケース本体部31の他方の端板部37の下面との間の離間寸法である距離L3よりも小さくした。
このため、各取付片部73を各係合片部63の係合部63bと各ストッパ部45との間に挿入した後、カバー体25の後端を回動させることで、各係合片部63の係合部63bが各係止孔73eの縁部に係合されて係止連結部78によりカバー体25の前端がケース体21に係止されて連結され、この係止状態で、カバー体25の後端をケース体21に固定連結部86を介して連結固定することで、カバー体25をケース体21に組み付け固定できる。
この結果、例えばカバー体をケース体に組み付けるために別体のブラケットなどを用いる従来例の場合と比較して、部品点数を増加させることなくカバー体25をケース体21へと良好な作業性で強固に取り付けでき、この取り付け作業の効率を向上できるとともに、エアバッグ装置10の軽量化が可能になり、かつ、各取付片部73の取付片端部73bの先端部73c(突起部73f)と各ストッパ部45との当接によってカバー体25の位置が規制されて各係合片部63に対して各係止孔73eが抜け止めされるので、カバー体25とケース体21とを容易に外れにくくできる。
すなわち、係合片部63を単に係止孔73eに係合させただけの構成の場合、エアバッグ11の展開時、特に高温の展開時に、ケース体21がエアバッグ11に押されて膨らむとともに、テアラインから開裂したカバー体25が回動する際に、係合片部63の係合孔73dへの係合が外れないように剛性を高める必要があるのに対して、本実施の形態では、カバー体25の位置が取付片部73とストッパ部45との当接によって規制されるので、エアバッグ11の展開時でもカバー体25をケース体21から容易に外れにくくできる。
また、固定連結部86は、互いに位置合わせしたケース体21の受板部53の複数の取付孔58とカバー体25の固定板部74のカバー体取付孔82とに直線状の固定部材84を後方から前方へと略水平状に挿入することでカバー体25の後側をケース体21に容易に固定できるので、カバー体25を変形させつつ係合させるなどの作業が必要なく、カバー体25をケース体21へと良好な作業性で強固に取り付けできる。
さらに、係合片部63を係止孔73eに係合させてカバー体25をケース体21に係合させる構成に対して、厚み寸法Tと間隔L1との大小関係、及び、距離L2と間隔L1及び距離L3との大小関係などの各種寸法を設定するようにストッパ部45を形成するだけで、大きな設計変更を要することなくカバー体25がケース体21から外れにくい構成を容易に実現できる。
また、取付片部73の取付片端部73bの先端部73cからストッパ部45に当接可能な突起部73fを突出形成することにより、係合片部63の係合部63bの前端部63cと係止孔73eの縁部との干渉距離を、突起部73fの突出寸法L6分増加させることができる。したがって、干渉部88をより大きく取ることができるので、係止孔73eからの係合片部63の抜けをより確実に防止できるとともに、カバー体25をケース体21に組み付ける際には、ケース体21の係合片部63の係合部63bとストッパ部45との間に形成された切り抜き孔47に突起部73fが挿入されることにより、突起部73fがケース体21に干渉して組み付けを妨げたりすることがない。
しかも、突起部73fの先端部を、半円形など、幅寸法が先端側へと徐々に小さくなる形状とすることにより、突起部73fとストッパ部45との接触部分を抑制できるので、この突起部73fとストッパ部45との接触により発生する、いわゆる低級音を防止できる。
なお、上記一実施の形態において、他方の端板部37に、切り抜き孔47に代えて凹部を形成することで、組立作業時の他方の端板部37と突起部73fとの干渉を回避する構成としてもよい。
さらに、例えば図8に示す他の実施の形態のように、取付片部73に突起部73fを設けず、取付片部73の取付片端部73bの先端部73cを直接ストッパ部45に当接させる構成としてもよい。
また、上記各実施の形態において、ストッパ部45、係合片部63及び取付片部73は、それぞれ互いに対応する個数であれば、任意の個数を形成してもよい。
さらに、カバー体25のカバー本体71の形状は、取り付けるパネル14などの形状に対応して適宜構成できる。
そして、エアバッグ装置10は、インストルメントパネル17のパネル14に設置する構成の他、助手席に着座した乗員を保護する、いわゆるアシストエアバッグ装置に適用することもできる。
本発明は、車両に備えられるニーエアバッグ装置、あるいはアシストエアバッグ装置などの各種エアバッグ装置の他、車両以外の移動体に備えて乗員を保護するエアバッグ装置に適用することもできる。
10 エアバッグ装置
11 エアバッグ
21 容器部であるケース体
25 カバー体
31 容器部本体であるケース本体部
45 ストッパ部
47 受入部としての切り抜き孔
63 係合片部
73 取付片部
73e 係止孔
73f 突起部
78 係止連結部
86 固定連結部

Claims (2)

  1. ガスが導入されることにより膨張展開するエアバッグと、
    このエアバッグを折り畳んだ状態で収納する容器部本体を備えた容器部と、
    前記エアバッグの膨出側を覆って前記容器部に取り付けられ、前記エアバッグの展開時にこのエアバッグの突出口を開くカバー体と、
    このカバー体の一端を前記容器部に係止して連結する係止連結部と、
    前記カバー体の他端を前記容器部に固定して連結する固定連結部とを具備し、
    前記係止連結部は、
    先端部が基端部に対して屈曲するように前記容器部本体から突出形成された係合片部と、
    この係合片部の先端部に対して離間された位置で前記容器部本体から突出形成されたストッパ部と、
    前記カバー体の一端に形成され、前記係合片部が係合する係止孔を有し、先端部と前記ストッパ部との当接により前記カバー体の位置を規制して前記係合片部に対して前記係止孔を抜け止めする取付片部とを備え、
    前記取付片部は、前記係合片部の先端部と前記ストッパ部との間隔よりも小さい厚み寸法を有し、先端部と前記係止孔との間の距離が、前記係合片部の先端部と前記ストッパ部との間隔よりも大きく、かつ、前記係合片部の先端部と前記容器部本体との間の離間寸法よりも小さく設定されている
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 取付片部は、先端部から突出形成されストッパ部に当接可能な突起部を有し、
    容器部本体は、係合片部と前記ストッパ部との間に位置しカバー体の組み付けの際に前記突起部を挿入可能な受入部を有している
    ことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装置。
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