JP2010269401A - スリッター装置 - Google Patents

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Hiroyuki Imada
博之 今田
Kenji Shiozawa
健治 塩澤
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Abstract

【課題】効率的に、且つ正確に複数の上刃および下刃のクリアランスを調整することが可能なスリッター装置を提供する。
【解決手段】基盤上に固定した一対のスタンド本体18、24に設けられた軸受21によって水平方向に平行に支持された上軸13及び下軸14の外周に沿って、各々凸状の上刃32および下刃33を取り付け、当該上刃32および下刃33の水平方向のクリアランスおよび鉛直方向のラップを調整して、上軸13及び下軸14を軸線回りに回転させることにより、上軸13と下軸14との間に送り出されるシート状の被切断材料を剪断力により切断するスリッター装置において、下軸14が軸線方向に移動自在に設けられるとともに、当該下軸14の一端部に、下軸14を軸線方向に移動させる軸線方向スライド機構15が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート状の被切断材料を、所定幅の複数の帯状の素材に切断するスリッター装置に関し、特に容易に上刃と下刃との間のクリアランスを調整できるスリッター装置に関するものである。
一般的に、従来の上記スリッター装置は、図7に示すように、基盤1上に固定された第1および第2のスタンド本体2、3と、これらの間に回転自在に支持されて、複数のリング状の上刃4および下刃5を取り付けた円柱状の上軸6及び下軸7によって概略構成されたものである。
ここで、第1のスタンド本体2は、基盤1上に設けられたレール架台8上に、軸線方向に移動可能に設けられている。
また、当該第1および第2のスタンド本体2、3には、上下方向に間隔をおいて2つの貫通孔5が形成されており、当該貫通孔5内には、上軸6および下軸7をそれぞれ回転自在に支承する軸受9が固定されている。
そして、上軸6の隣接する上刃4同士は、リング状のスペーサ10が介装されることによって、上記被切断材料を所定幅で切断すべく間隔に調整されており、且つ上軸6の第2のスタンド本体3側の端部には、クリアランスを調整するクリアランス調整用スペーサ50が配置されている。
また、下軸7の隣接する下刃5同士も、上刃4に使用した幅と同幅のスペーサ11が介装されることによって、上記上刃4と同様の間隔に調整されており、且つ下軸7の第2のスタンド本体3側の端部には、クリアランスを調整するクリアランス調整用スペーサ51が配置されている。
以上の構成からなるスリッター装置は、図9に示すように、当該上刃4および下刃5の水平方向のクリアランス、および鉛直方向のラップを調整した後に、上軸6および下軸7を軸回りに回転させることによって、上軸6と下軸7との間に送り出された上記被切断材料を、剪断力によって切断する。
ところで、上記従来のスリッター装置は、帯状素材の幅寸法が変わる毎に、上刃4および下刃5の間隔、即ちスペーサ10、11の幅を変えて、上刃4および下刃5の取り付け位置を変更する必要があり、それに伴い水平方向のクリアランスを調整する必要があった。
この従来のスリッター装置における、上刃4および下刃5の水平方向のクリアランスの調整方法は、まず、レール架台8により、第1のスタンド本体2を移動して、第1のスタンド本体2から上軸6および下軸7を取り外す。
そして、図8に示す上軸6の上記他端部に取り付けられ、上記上刃4を押圧するカッター締め付けナット12を取り外し、次いで、上刃4、スペーサ10、およびクリアランス調整用スペーサ50を取り外す。
次いで、再度、上軸6に、複数の上刃4を配置し、当該上刃4同士の間に被切断材料の切断幅に対応した幅寸法の複数のスペーサ10を配置するとともに、上記端部にクリアランス調整用スペーサ50を配置して刃組を行なう。
その後、上軸6の上記他端部に、カッター締め付けナット12を取り付けて、締め付けることによって、上刃4、スペーサ10、およびクリアランス調整用スペーサ50を押圧し、上刃4、スペーサ10、およびクリアランス調整用スペーサ50を固定する。
次に、同様にして、下軸7の上記他端部に取り付けられたカッター締め付けナット12を取り外し、次いで、下刃5、スペーサ11、クリアランス調整用スペーサ51を取り外す。
そして、再度、下軸7に、複数の下刃5を配置し、当該下刃5同士の間に、上刃4に使用したスペーサ10と同幅の複数のスペーサ11を配置するとともに、下軸7の一端部側に、クリアランス調整用スペーサ50よりクリアランスの分だけ幅を狭く形成したクリアランス調整用スペーサ51を配置して刃組を行なう。即ち、下軸7のクリアランス調整用スペーサ51によって、全ての下刃5の配置を、上刃4の配置よりクリアランスの分だけ他端部方向にずらすことにより、図8(b)に示す上刃4と下刃5との間のクリアランスを調整する。
次いで、下軸7の他端部側に、カッター締め付けナット12を取り付けて、締付けることによって、下刃5、スペーサ11、およびクリアランス調整用スペーサ51を押圧し、下刃5、スペーサ11、およびクリアランス調整用スペーサ51を固定する。
その後、レール架台8により、第1のスタンド本体2を移動して、第1のスタンド本体2から上軸6および下軸7を取り付けた後に、上軸6を昇降させることにより、図8(b)に示す上軸6と下軸7の鉛直方向のラップを調整する。
ところが、この従来の上刃4および下刃5の水平方向のクリアランスの調整方法は、上刃4、下刃5、スペーサ10、11、およびクリアランス調整用スペーサ50、51が、重量物であるために、交換作業が非常に困難であり、作業性が非常に悪く、準備に時間を要するという問題点があった。
この問題に対して、スペーサおよびクリアランス調整用スペーサを使用せず、複数の上刃および下刃同士を所定間隔にした後に、複数の上刃および下刃の切断面との間に平ゲージを挟み込み、上刃および下刃を上軸および下軸に固定した後に、上記平ゲージを取り外すことにより、上刃および下刃との間のクリアランスを調整するスリッター装置が提案されている。
このスリッター装置の上刃および下刃のクリアランスの調整方法は、まず、ノギスを用いて、上軸に取り付けられた上刃同士を、被切断材料を所定幅に切断すべく間隔に調整し、油圧拡縮軸からなる上軸の径を油圧拡縮により拡大することによって、上刃を上軸に固定する。
そして、上軸に固定された上刃の切断面に、クリアランスを調整するための上記平ゲージを選択して押し当て、さらに、当該平ゲージに下軸に取り付けられた下刃の切断面を押し当てた後に、油圧拡縮軸からなる下軸の径を油圧拡縮より拡大することによって、下刃を下軸に固定し、そして、上記平ゲージを取り外す。
しかしながら、上記スリッター装置は、上刃同士の間隔を、ノギスを使用して調整しているために、図7に示した従来のスペーサ10、11を複数位置して上刃4同士の間隔を調整する方法より、上刃同士の間隔にバラツキが生じ易くなるという問題点があった。
また、上刃および下刃の切断面への平ゲージの当て方によって、上刃と下刃との間のクリアランスが変わってしまうために、上刃と下刃との間のクリアランスにもバラツキが生じ易くなるという問題点があった。
本発明は、従来技術の問題点を解決すべくなされたもので、効率的に、且つ正確に複数の上刃と下刃との間のクリアランスを調整することが可能なスリッター装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の本発明は、基盤上に固定された一対のスタンド本体に設けられた軸受によって水平方向に平行に支持された上軸及び下軸の外周に沿って、各々凸状の上刃および下刃を取り付け、当該上刃および下刃の水平方向のクリアランスおよび鉛直方向のラップを調整して、上記上軸及び下軸を軸線回りに回転させることにより、上記上軸と下軸との間に送り出されるシート状の被切断材料を剪断力により切断するスリッター装置において、上記下軸が軸線方向に移動自在に設けられるとともに、当該下軸の一端部に、上記下軸を軸線方向に移動させる軸線方向スライド機構が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の本発明は、上記軸線方向スライド機構は、上記下軸と同軸線上に固定され、外周に雄螺子部が形成された駆動軸と、当該駆動軸を覆うとともに、内周に上記駆動軸の外周に形成された上記雄螺子部と歯合する雌螺子部が形成され、且つ軸線方向への移動が阻止された状態で軸線回りに回転自在に設けられた駆動筒体と、当該駆動筒体を回転させる駆動手段を有してなることを特徴とするものである。
さらに、請求項3に記載の本発明は、上記下軸の上記一端部側のスタンド本体には、上記下軸を貫通させる貫通孔が形成されており、この貫通孔内に、上記下軸の軸線方向への移動に伴い、一体的に移動可能な軸受カバーと、この軸受カバーに固定されるとともに上記下軸を回転自在に支承する上記軸受とを備えてなることを特徴とするものである。
請求項1〜3に記載の本発明によれば、下軸を軸線方向に移動自在に設けるとともに、当該下軸の一端部に、上記下軸を軸線方向に移動させる軸線方向スライド機構を設けているために、上記下軸が軸線方向に移動するのに伴い、上記下軸に固定された複数の下刃も、同様に一斉に軸線方向に移動する。このため、一度、上刃を被切断材料を所定幅に切断すべく間隔に調整し、そして、当該上刃に上記下刃を移動して当接させることにより、当該下刃を被切断材料を所定幅に切断すべく間隔に調整し、次いで、当該下軸を上記軸線方向スライド機構によって軸線方向に移動することにより、複数の上記上刃と下刃の水平方向のクリアランスを一斉に調整することが可能となる。この結果、効率的に、且つ正確に複数の上記上刃と下刃の水平方向のクリアランスを調整することが可能である。
特に、請求項2に記載の本発明によれば、上記軸線方向スライド機構は、駆動軸が、下軸と同軸線上に固定されるとともに、駆動筒体の内周に形成された雌螺子部と、上記駆動軸の外周に形成された雄螺子部が歯合しており、駆動手段によって当該駆動筒体を回転させることにより、駆動軸が軸線方向に移動する。これにより、上記下軸の軸線方向に移動する駆動力が、当該下軸の軸線上に作用するために、精度良く下軸を軸線方向に移動することが可能である。
ところで、上記下軸のみを上記軸線方向スライド機構によって軸線方向に移動させると、上記下軸を支承している上記軸受と下軸との接触部に摩擦が生じる。即ち、上記下軸と軸受との接触部に、軸線方向への負荷が掛かる。これにより、上記下軸と軸受との接触部が、次第に摩耗して、上記下軸と軸受との間に隙間が生じ、上記下軸の移動方向が、軸線方向からずれてしまうために、被切断材料を所定幅に切断することができなくなる可能性があった。
ここで、請求項3に記載の本発明によれば、上記下軸の上記一端部側のスタンド本体には、上記下軸を貫通させる貫通孔が形成されており、この貫通孔内に、上記下軸の軸線方向への移動に伴い、一体的に移動可能な軸受カバーと、この軸受カバーに固定されるとともに上記下軸を回転自在に支承する上記軸受とを備えてなるために、当該軸受カバーに固定された上記軸受ごと、上記下軸を軸線方向に移動することが可能となる。これにより、当該下軸と軸受との接触部に上記負荷が掛かることがなくなるために、上記下軸が確実に軸線方向へと移動する。この結果、被切断材料を確実に所定幅に切断することが可能となる。
本発明に係るスリッター装置の一実施形態を示す縦断面図である。 図1に記載の一端部側を拡大して示す拡大縦断面図である。 図1のA−A線視断面図である。 図1のIV部の拡大図である。 図4のV部の拡大図である。 図5に記載の上刃及び下刃のクリアランスおよびラップを調整するまでを示した拡大縦断面図である。 従来のスリッター装置の一実施形態を示す縦断面図である。 図7のVIII部を示す拡大図である。 図8のIX部を示す拡大図である。
以下、本発明のスリッター装置の一実施形態について、図1〜図6を用いて説明する。
まず、本発明のスリッター装置は、図1に示すように、基盤23上に固定された一対の第1及び第2のスタンド本体18、24と、これら第1及び第2のスタンド本体18、24に回転自在に支持されるとともに、各々複数の上刃32および下刃33を取り付けた円筒状の上軸13および下軸14と、当該下軸14の一端部に設けられるとともに、下軸14と同軸線上に固定された軸線方向スライド機構15と当該軸線方向スライド機構15の上記一端部側に設けられた下軸位置決め機構16とによって概略構成されている。
ここで、第1のスタンド本体18は、基盤23上に設けられたレール架台17上に、軸線方向に移動可能に設けられている。
そして、第1のスタンド本体18には、上下方向に間隔をおいて、2つの貫通孔19、20が形成され、且つ貫通孔19、20には、リング状の軸支持板53が固定されており、貫通孔19、20内には、それぞれ上軸13および下軸14を回転自在に支承する軸受21が固定されている。
さらに、第1のスタンド本体18の貫通孔20の軸受21と軸支持板53との間には、数mm程度の隙間22が設けられている。
一方、第2のスタンド本体24は、基盤23上に固定されるとともに、内部が中空となっており、図3に示すように、その内部には、駆動モータ(図示せず)から、上軸13および下軸14を軸回りに回転させるための駆動力を、上軸13および下軸14に伝達する複数の駆動ギア25およびアイドルギア26が設けられている
また、第2のスタンド本体24にも、第1のスタンド本体18と同様に、上下方向に間隔をおいて、2つの貫通孔19、20が形成されている。
さらに、上軸13側の貫通孔19内には、第1のスタンド本体18側の壁部54および軸線方向スライド機構15側の壁部55に、上軸13を回転自在に支承する軸受21が固定されており、下軸14側の貫通孔20内には、壁部54および壁部55に、それぞれ軸線方向に移動可能な円筒状の軸受カバー27が設けられており、軸受カバー27の内周に、下軸14を回転自在に支承する軸受21が設けられている。
また、壁部54および壁部55の軸受カバー27は、駆動ギア(図示せず)を避けるように、接続ブロック28によって連結されており、これら壁部54および壁部55の軸受カバー27と接続ブロック28との図中水平方向の総幅は、第2のスタンド本体24の図中水平方向の幅に比べて、数mm程度長く形成されている。
そして、壁部54の軸受カバー27の下軸14側、および壁部55の軸受カバー27の軸線方向スライド機構15側に、リング状の支持板29が、それぞれボルトによって固定されており、挿入側および出口側の軸受カバー27と接続ブロック28との図中水平方向の総幅が、第2のスタンド本体24の図中水平方向の幅に比べて、数mm程度長く形成されていることから、第2のスタンド本体24と支持体29との間に、総計数mm程度の隙間30が設けられている。
これにより、軸受カバー27は、第1のスタンド本体18の貫通孔20の軸受21と軸支持板53との間の隙間22と、第2のスタンド本体24と支持体29との間の隙間30によって、下軸14および軸受21とともに、軸線方向に数mm程度移動することが可能となるように構成されている。
一方、上記第1及び第2のスタンド本体18、24の上部には、上軸13の鉛直方向のラップを調整する高さ調整機構56が設けられている。
また、上軸13および下軸14には、図4および図5に示すように、それぞれ上記被切断材料を剪断力により切断する上刃32および下刃33を有するリング状の刃物ホルダー34が複数取り付けられているとともに、上軸13および下軸14の径を油圧拡縮して拡大・縮小することにより、刃物ホルダー34を固定・解除する油圧拡縮機構(図示せず)が設けられている。
さらに、下軸14の上記一端部には、それぞれ当該上軸13および下軸14の上記油圧拡縮機構に油圧を供給するための継手となるロータリージョイント35が設けられており、下軸14側のロータリージョイント35は、円筒状のジョイントケース36によって覆われている。なお、当該ジョイントケース36の第2のスタンド本体24側の端部は、第2のスタンド本体24の壁部55の軸受カバー27に固定された支持体29と当接している。
そして、上軸13および下軸14は、第2のスタンド本体24の内部に位置する部分に、第2のスタンド本体24内に設けられた駆動ギア25およびアイドルギア26と歯合する軸ギア37が形成されている。
また、上軸13の両端部には、上軸13に設けられた刃物ホルダー34を、自動的に上記被切断材料の切断幅に対応した幅寸法に配置する自動位置決め装置38が設けられている。
一方、軸線方向スライド機構15は、下軸14と同軸線上に、基盤23上に設けられた架台31に固定された略円柱状の駆動軸39と、当該駆動軸39が挿入された円筒状の駆動筒体40と、当該駆動筒体40を回転させるサーボモータ41によって構成されている。
ここで、駆動軸39の第2のスタンド本体24側の端部の外周には、雄螺子部42が形成されており、且つ当該端部には、下軸14の一端部側のジョイントケース36と当接する円板状の当接板43が取り付けられている。
また、駆動筒体40は、スラスト軸受に支持されて、軸線方向の移動が阻止されているとともに、内周に駆動軸39の雄螺子部42と歯合する雌螺子部44が形成されており、且つ外周にウォームギア45が形成されている。
そして、軸線方向スライド機構15の下部には、ウォームギア45と歯合するウォームギア46が設けられており、ウォームギア46は、タイミングベルト52を介してサーボモータ41に連結されている。
他方、下軸位置決め機構16は、駆動軸39と同軸線上に固定されるとともに、軸線方向に移動自在な固定軸47と、上記固定軸47を覆うとともに、油圧によって当該固定軸47を軸線方向に移動させる油圧シリンダー48によって構成されている。
次に、本実施形態のスリッター装置の上刃32及び下刃33の水平方向のクリアランスの調整方法を説明する。
まず、上軸13の両端に設けられた自動位置決め装置38によって、上軸13の上刃32を有する複数の刃物ホルダー34を、上記被切断材料の切断幅に対応した幅寸法に、それぞれ配置する。
次いで、上軸13の上記一端部側に設けられたロータリージョイント35を介して、上軸13に油圧を掛けることにより、上軸13の径を拡げ、上刃32を有する複数の刃物ホルダー34を、それぞれ上軸13に固定する。
そして、第1及び第2のスタンド本体18、24の上部に設けられた高さ調整機構56によって、図6(a)に示すように、上刃32および下刃33の鉛直方向のラップを調整
する。
次いで、下軸14の下刃33を有する複数の刃物ホルダー34を、図6(b)に示すように、下刃33の切断面と上軸13の上刃32の切断面とが、それぞれ当接する位置まで移動する。
そして、下軸14の上記一端部側に設けられたロータリージョイント35を介して、下軸14に油圧を掛けることにより、下軸14の径を油圧拡縮によって拡げ、下刃33を有する複数の刃物ホルダー34を、それぞれ下軸14に固定する。
次いで、下軸14の一端部に設けられた軸方向スライド機構15のサーボモータ41を起動する。すると、サーボモータ41の駆動力が、タイミングベルト52を介してウォームギア46に伝達され、ウォームギア46が回転する。これにより、ウォームギア46と歯合している駆動筒体40のウォームギア45によって、駆動筒体40が軸回りに回転し、駆動筒体40の内周に形成された雌螺子部44と駆動軸39に形成された雄螺子部42によって、駆動軸39が軸線方向に移動する。
すると、駆動軸39の軸線方向への駆動力が、駆動軸39に取り付けられた当接板43を介して、ジョイントケース36に伝達される。そして、この駆動力が、さらに、当該ジョイントケース36と当接している支持板29に伝達され、次いで、当該支持板29と当接している軸線カバー27に伝達されることにより、軸線カバー27が、下軸14および軸受21とともに軸線方向に移動する。
これにより、下軸14を、一度、第1のスタンド本体18側へと前進させた後に、第2のスタンド本体24側へと後退させ、下軸14の原点出しを行い、この位置を上刃32と下刃33のクリアランスの0位置とする。
次いで、再度、下軸14の一端部に設けられた軸方向スライド機構15を起動し、駆動軸39を軸線方向に移動して、下軸14を第2のスタンド本体24側へと後退させることにより、上刃32と下刃33のクリアランスを被切断材料を所定幅に切断すべく所定のクリアランスに調整したら、サーボモータ41を停止する。
その後、下軸位置決め機構16の油圧シリンダー48に油圧を掛けることにより、固定軸47によって駆動軸39を固定する。
以上の構成からなるスリッター装置は、下軸14を軸線方向に移動自在に設けるとともに、当該下軸14の一端部に、下軸14を軸線方向に移動させる軸線方向スライド機構15を設けているために、下軸14が軸線方向に移動するのに伴い、下軸14に固定された複数の下刃33も、同様に一斉に軸線方向に移動する。このため、一度、上刃32を被切断材料を所定幅に切断すべく間隔に調整し、そして、当該上刃32に下刃33を移動して当接させることにより、当該下刃33を被切断材料を所定幅に切断すべく間隔に調整し、次いで、当該下軸14を軸線方向スライド機構15によって軸線方向に移動することにより、複数の上刃32と下刃33の水平方向のクリアランスを一斉に調整することが可能となる。この結果、効率的に、且つ正確に複数の上刃32と下刃33の水平方向のクリアランスを調整することが可能である。
また、軸線方向スライド機構15は、駆動軸39が、下軸14と同軸線上に固定されるとともに、駆動筒体40の内周に形成された雌螺子部44と、駆動軸39の外周に形成された雄螺子部42が歯合しており、サーボモータ41によって、駆動筒体40を回転させることにより、駆動軸39が軸線方向に移動する。これにより、下軸14の軸線方向に移動する駆動力が、当該下軸14の軸線上に作用するために、精度良く下軸14を軸線方向に移動することが可能である。
さらに、第2のスタンド本体24には、下軸14を貫通させる貫通孔20が形成されており、この貫通孔20内に、下軸14の軸線方向への移動に伴い、一体的に移動可能な軸受カバー27と、この軸受カバー27に固定されるとともに下軸14を回転自在に支承する軸受21とを備えてなるために、当該軸受カバー27に固定された軸受21ごと、下軸14を軸線方向に移動することが可能となる。これにより、当該下軸14と軸受21との接触部に負荷が掛かることがなくなるために、下軸14が確実に軸線方向へと移動する。この結果、被切断材料を確実に所定幅に切断することが可能となる。
また、上刃32と下刃33のクリアランスを調整する前段階において、下軸14の原点出しを行なうために、第1のスタンド本体18側へと前進させた後に、第2のスタンド本体24側へと後退させることにより、駆動筒体40の内周に形成された雌螺子部44と、駆動軸39の外周に形成された雄螺子部42との間のがたつきを防止することが可能となる。
そして、下軸14を第2のスタンド本体24側へと後退させて上刃32と下刃33のクリアランスを調整した後に、駆動軸39を下軸位置決め機構16によって固定しているために、切断時などに生じる下軸14の軸線方向のがたつきを防止することができる。これにより、下軸14。軸受21および軸受カバー27に負荷が掛かり難くなるため、耐久性を向上することが可能となる。
1 基盤(従来の基盤)
2 第1のスタンド本体(従来のスタンド本体)
3 第2のスタンド本体(従来のスタンド本体)
4 上刃(従来の上刃)
5 下刃(従来の下刃)
6 上軸(従来の上軸)
7 下軸(従来の下軸)
9 軸受(従来の軸受)
13 上軸
14 下軸
15 軸線方向スライド機構
18 第1のスタンド本体
19 貫通孔(上軸用)
20 貫通孔(下軸用)
21 軸受
23 基盤
24 第2のスタンド本体
27 軸受カバー
39 駆動軸
40 駆動筒体
41 サーボモータ(駆動手段)
42 雄螺子部
44 雌螺子部

Claims (3)

  1. 基盤上に固定された一対のスタンド本体に設けられた軸受によって水平方向に平行に支持された上軸及び下軸の外周に沿って、各々凸状の上刃および下刃を取り付け、当該上刃および下刃の水平方向のクリアランスおよび鉛直方向のラップを調整して、上記上軸及び下軸を軸線回りに回転させることにより、上記上軸と下軸との間に送り出されるシート状の被切断材料を剪断力により切断するスリッター装置において、
    上記下軸が軸線方向に移動自在に設けられるとともに、当該下軸の一端部に、上記下軸を軸線方向に移動させる軸線方向スライド機構が設けられていることを特徴とするスリッター装置。
  2. 上記軸線方向スライド機構は、上記下軸と同軸線上に固定され、外周に雄螺子部が形成された駆動軸と、当該駆動軸を覆うとともに、内周に上記駆動軸の外周に形成された上記雄螺子部と歯合する雌螺子部が形成され、且つ軸線方向への移動が阻止された状態で軸線回りに回転自在に設けられた駆動筒体と、当該駆動筒体を回転させる駆動手段を有してなることを特徴とする請求項1に記載のスリッター装置。
  3. 上記下軸の上記一端部側のスタンド本体には、上記下軸を貫通させる貫通孔が形成されており、この貫通孔内に、上記下軸の軸線方向への移動に伴い、一体的に移動可能な軸受カバーと、この軸受カバーに固定されるとともに上記下軸を回転自在に支承する上記軸受とを備えてなることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載のスリッター装置。
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