JP2010264853A - 車両駆動システムの制御装置 - Google Patents

車両駆動システムの制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010264853A
JP2010264853A JP2009117255A JP2009117255A JP2010264853A JP 2010264853 A JP2010264853 A JP 2010264853A JP 2009117255 A JP2009117255 A JP 2009117255A JP 2009117255 A JP2009117255 A JP 2009117255A JP 2010264853 A JP2010264853 A JP 2010264853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressing
vehicle
torque
road surface
gear mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009117255A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigenori Takahashi
茂規 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2009117255A priority Critical patent/JP2010264853A/ja
Publication of JP2010264853A publication Critical patent/JP2010264853A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】車両の動力源としてエンジンとMG(モータジェネレータ)を搭載し、該MGの動力を減速ギヤ機構を介して車輪の駆動軸に伝達するハイブリッド車において、減速ギヤ機構の歯打ち音を防止しながら、MGの電力消費量を低減できるようにする。
【解決手段】車両の停車中にエンジン11の始動や停止を行う際に、第2のMG13で減速ギヤ機構18に所定の押し当てトルクを付加する押し当て制御を実行する。この押し当て制御の際に、路面の傾斜角度θに応じて押し当てトルクを算出することで、路面の傾斜角度θに応じて車両の前進方向又は後退方向に作用する荷重が変化して車輪14に加わるトルクが変化し、それに応じて車輪14と機械的に連結された減速ギヤ機構18の歯打ち音を防止するのに必要な押し当てトルク(第2のMG13で発生させるトルク)が変化するのに対応して、押し当てトルクを変化させて押し当てトルクを適正値に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関とモータジェネレータとを備えた車両駆動システムの制御装置に関する発明である。
近年、低燃費、低排気エミッションの社会的要請からハイブリッド車の需要が増大している。現在、市販されているハイブリッド車においては、例えば、特許文献1(特開2004−159404号公報)に記載されているように、エンジン(内燃機関)と、主に発電機として使用される第1のMG(モータジェネレータ)と、主に車輪を駆動する第2のMGとを備え、エンジンと第1のMGと車輪の駆動軸とを動力分割機構(例えば遊星ギヤ機構)を介して連結すると共に、第2のMGと車輪の駆動軸とを減速ギヤ機構を介して連結した方式のものがある。
このようなハイブリッド車では、車両の停車中に、通常は燃費低減のためにエンジンを停止しているが、車両の停車中でも、例えば電力消費量増大やバッテリ電力低下等により発電要求が発生したときには、エンジンを始動してエンジンの動力で第1のMGを駆動して発電を行い、その後、発電要求がなくなったときに、エンジンを停止するようにしている。
特開2004−159404号公報
ところで、エンジンの始動時や停止時にはエンジンの回転変動が大きくなる傾向があり、また、第2のMGと車輪の駆動軸との間に配置された減速ギヤ機構の歯車間にはバックラッシュ(遊び)が存在するため、車両の停車中に減速ギヤ機構にトルクがほとんど作用していない状態で、エンジンの始動や停止を行うと、エンジンの回転変動による振動によって減速ギヤ機構の歯と歯が衝突し合って耳障りな歯打ち音が発生する可能性がある。
この対策として、本発明者は、車両の停車中にエンジンの始動や停止を行う際に、第2のMGで減速ギヤ機構に所定の押し当てトルクを付加する押し当て制御を実行することで、減速ギヤ機構のバックラッシュを詰めて歯と歯を押し当てた状態に維持して、減速ギヤ機構の歯打ち音を防止するシステムを研究をしているが、この研究過程で次ような新たな課題が判明した。
図2(a)に示すように、車両が平坦路に停車している場合には、車両重量による荷重が車両の前進方向や後退方向には作用しないが、図2(b)に示すように、車両が傾斜路(下り坂又は上り坂)に停車している場合には、車両重量による荷重の分力が車両の前進方向又は後退方向に作用して車輪にトルクが加わる。その際、路面の傾斜角度に応じて車両の前進方向又は後退方向に作用する荷重が変化して車輪に加わるトルクが変化し、そのトルクが車輪と機械的に連結された減速ギヤ機構に作用するため、路面の傾斜角度によって減速ギヤ機構の歯打ち音を防止するのに必要な押し当てトルク(MGで発生させるトルク)が変化する。また、路面の摩擦係数によって車輪のスリップ率や車輪に作用する摩擦力が変化して、車輪と機械的に連結された減速ギヤ機構に作用するトルクが変化するため、路面の摩擦係数によっても減速ギヤ機構の歯打ち音を防止するのに必要な押し当てトルク(MGで発生させるトルク)が変化する。
このように、路面状況(路面の傾斜角度や摩擦係数)によって減速ギヤ機構の歯打ち音を防止するのに必要な押し当てトルク(MGで発生させるトルク)が変化するため、押し当て制御の際に、路面状況を考慮せずに押し当てトルクを設定すると、押し当てトルクを適正値に設定することができず、押し当てトルクが大き過ぎてMGの電力消費量が増大したり、或は、押し当てトルクが小さ過ぎて減速ギヤ機構の歯打ち音を十分に防止できない可能性がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、押し当て制御の際に、路面状況に左右されずに押し当てトルクを過不足なく適正値に設定することができ、ギヤ機構の歯打ち音を防止しながら、MGの電力消費量を低減することができる車両駆動システムの制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、内燃機関とモータジェネレータ(以下「MG」と表記する)とを備え、該MGと車輪の駆動軸とをギヤ機構を介して連結した車両駆動システムの制御装置において、車両の停車中に内燃機関を始動及び/又は停止する際にMGでギヤ機構に所定の押し当てトルクを付加する押し当て制御を実行する押し当て制御手段を備え、この押し当て制御手段によって、押し当て制御の際に車両が停車している路面状況に応じて押し当てトルクを設定するようにしたものである。
このようにすれば、路面状況に応じてギヤ機構の歯打ち音を防止するのに必要な押し当てトルク(MGで発生させるトルク)が変化するのに対応して、押し当てトルクを変化させることができる。これにより、押し当て制御の際に、路面状況に左右されずに押し当てトルクを過不足なく適正値に設定することが可能となり、ギヤ機構の歯打ち音を防止しながら、MGの電力消費量を低減することができる。
この場合、請求項2のように、路面状況として路面の傾斜角度又はその相関データを判定する傾斜角度判定手段を設け、この傾斜角度判定手段で判定した路面の傾斜角度又はその相関データに応じて押し当てトルクを設定するようにすると良い。このようにすれば、路面の傾斜角度に応じて車両の前進方向又は後退方向に作用する荷重が変化して車輪に加わるトルクが変化し、それに応じて車輪と機械的に連結されたギヤ機構の歯打ち音を防止するのに必要な押し当てトルク(MGで発生させるトルク)が変化するのに対応して、押し当てトルクを変化させて適正値に設定することができる。尚、路面の傾斜角度の相関データとしては、例えば、車両の傾斜角度、道路勾配、所定走行距離当たりの標高変化量を用いても良い。
更に、請求項3のように、路面状況として路面の摩擦係数又はその相関データを判定する摩擦係数判定手段を設け、摩擦係数判定手段で判定した路面の摩擦係数又はその相関データに応じて押し当てトルクを設定するようにしても良い。このようにすれば、路面の摩擦係数に応じて車輪のスリップ率や車輪に作用する摩擦力が変化し、それに応じて車輪と機械的に連結されたギヤ機構の歯打ち音を防止するのに必要な押し当てトルク(MGで発生させるトルク)が変化するのに対応して、押し当てトルクを変化させて適正値に設定することができる。尚、路面の摩擦係数の相関データとしては、例えば、路面凹凸度合(路面平滑度合)、車輪に作用する摩擦力(=摩擦係数×車両荷重)、駆動輪のスリップ率、駆動輪と従動輪との回転差(駆動輪のスリップ量)を用いても良い。
また、請求項4のように、内燃機関と第1のMGと駆動軸とが動力分割機構を介して連結される共に第2のMGと駆動軸とが減速ギヤ機構を介して連結されたシステムの場合には、押し当て制御の際に第2のMGで減速ギヤ機構に押し当てトルクを付加するようにすると良い。第2のMGと駆動軸とが減速ギヤ機構を介して連結されたシステムでは、車両の停車中に内燃機関の始動や停止を行う際に、減速ギヤ機構で歯打ち音が発生する可能性があるため、第2のMGで減速ギヤ機構に押し当てトルクを付加するようにすれば、減速ギヤ機構の歯打ち音を防止することができる。
図1は本発明の実施例1におけるハイブリッド車の駆動システム全体の概略構成図である。 図2の(a)と(b)は路面の傾斜角度によって歯打ち音防止に必要な押し当てトルクが変化することを説明する図である。 図3は実施例1の押し当て制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図4は実施例1の押し当てトルクのマップの一例を概念的に示す図である。 図5は実施例2の押し当て制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図6は実施例2の押し当てトルクのマップの一例を概念的に示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した幾つかの実施例を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図4に基づいて説明する。
まず、図1に基づいてハイブリッド車の駆動システム全体の概略構成を説明する。内燃機関であるエンジン11と第1のモータジェネレータ(以下「第1のMG」と表記する)12と第2のモータジェネレータ(以下「第2のMG」と表記する)13が搭載され、エンジン11と第2のMG13が車輪14を駆動する動力源となる。エンジン11のクランク軸15の動力は、動力分割機構である遊星ギヤ機構16で二系統に分割される。
この遊星ギヤ機構16は、サンギヤとピニオンギヤとリングギヤ(いずれも図示せず)とから構成されている。ピニオンギヤには、キャリア(図示せず)を介してエンジン11のクランク軸15が連結され、サンギヤには、主に発電機として使用する第1のMG12の回転軸が連結されている。
また、リングギヤには、ペラ軸17(駆動軸)が連結され、このペラ軸17の動力がデファレンシャルギヤや車軸等(いずれも図示せず)を介して車輪14に伝達される。第2のMG13の回転軸は、減速ギヤ機構18を介してペラ軸17に連結されている。この減速ギヤ機構18は、例えば遊星ギヤ機構で構成されてる。本実施例1では、第1のMG12と第2のMG13と遊星ギヤ機構16とペラ軸17と減速ギヤ機構18等の動力伝達系部品がユニット化された1つのトランスアッシユニット19が搭載されている。
第1のMG12と第2のMG13は、パワーコントロールユニット20を介してバッテリ21に接続されている。このパワーコントロールユニット20には、第1のMG12を駆動する第1のインバータ22と、第2のMG13を駆動する第2のインバータ23が設けられ、各MG12,13は、それぞれインバータ22,23を介してバッテリ21と電力を授受するようになっている。エンジン11には、クランク軸15が所定クランク角回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ24が取り付けられ、このクランク角センサ24の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。また、車両の傾斜角度(例えば車両の前後方向と重力方向との関係)に応じて出力が変化する加速度センサ等の傾斜角度センサ32(傾斜角度判定手段)が設けられ、この傾斜角度センサ32の出力信号に基づいて路面の傾斜角度が検出される。
ハイブリッドECU25は、ハイブリッド車全体を総合的に制御するコンピュータであり、アクセル開度を検出するアクセルセンサ26、シフトレバーの操作位置を検出するシフトスイッチ27、ブレーキ操作を検出するブレーキスイッチ28、車速を検出する車速センサ29等の各種のセンサやスイッチの出力信号を読み込んで車両の運転状態を検出する。このハイブリッドECU25は、エンジン11の運転を制御するエンジンECU30と、第1及び第2のインバータ22,23を制御して第1及び第2のMG12,13の運転を制御するMGECU31と、ブレーキ装置(図示せず)を制御するブレーキECU33との間で制御信号やデータ信号を送受信し、各ECU30,31によって車両の運転状態に応じてエンジン11と第1のMG12と第2のMG13の運転を制御する。
例えば、発進時や低負荷時(エンジン11の燃費効率が悪い領域)は、エンジン11を停止状態に維持して、バッテリ21の電力で第2のMG13を駆動し、この第2のMG13の動力のみで車輪14を駆動して走行するモータ走行を行う。
エンジン11を始動する場合には、バッテリ21の電力で第1のMG12を駆動し、この第1のMG12の動力を遊星ギヤ機構16を介してエンジン11のクランク軸15に伝達することで、クランク軸15を回転駆動してエンジン11を始動する。
通常走行時には、エンジン11の燃費効率が最大となるように、エンジン11のクランク軸15の動力を遊星ギヤ機構16によって第1のMG12側とペラ軸17側の二系統に分割し、その一方の系統の出力でペラ軸17を駆動して車輪14を駆動し、他方の系統の出力で第1のMG12を駆動して第1のMG12で発電し、その発電電力で第2のMG13を駆動して第2のMG13の動力でも車輪14を駆動する。更に、急加速時には、第1のMG12の発電電力の他にバッテリ21の電力も第2のMG13に供給して、第2のMG13の駆動分を増加させる。
減速時や制動時には、車輪14の動力で第2のMG13を駆動して第2のMG13を発電機として作動させることで、車両の運動エネルギを第2のMG13で電力に変換してバッテリ21に回収して充電する。
また、車両の停車中に、通常は燃費低減のためにエンジン11を停止しているが、車両の停車中でも、例えば電力消費量増大やバッテリ電力低下等により発電要求が発生したときには、エンジン11を始動してエンジン11の動力で第1のMG12を駆動して発電を行い、その後、発電要求がなくなったときに、エンジン11を停止する。
ところで、エンジン11の始動時や停止時にはエンジン11の回転変動が大きくなる傾向があり、また、第2のMG13とペラ軸17との間に配置された減速ギヤ機構18の歯車間にはバックラッシュ(遊び)が存在するため、車両の停車中に減速ギヤ機構18にトルクがほとんど作用していない状態で、エンジン11の始動や停止を行うと、エンジン11の回転変動による振動によって減速ギヤ機構18の歯と歯が衝突し合って耳障りな歯打ち音が発生する可能性がある。
この対策として、本実施例1では、ハイブリッドECU25(及び/又はMGECU31)により後述する図3の押し当て制御ルーチンを実行することで、車両の停車中にエンジン11の始動や停止を行う際に、第2のMG13で減速ギヤ機構18に所定の押し当てトルクを付加する押し当て制御を実行して、減速ギヤ機構18のバックラッシュを詰めて歯と歯を押し当てた状態に維持して、減速ギヤ機構18の歯打ち音を防止するようにしている。
しかし、図2(a)に示すように、車両が平坦路に停車している場合には、車両重量Mによる荷重(M×g)が車両の前進方向や後退方向には作用しないが、図2(b)に示すように、車両が傾斜角度θの傾斜路(下り坂又は上り坂)に停車している場合には、車両重量Mによる荷重の分力(M×g×sinθ)が車両の前進方向又は後退方向に作用して車輪14にトルクが加わる。ここで、gは重力加速度である。その際、路面の傾斜角度θに応じて車両の前進方向又は後退方向に作用する荷重(M×g×sinθ)が変化して車輪14に加わるトルクが変化し、そのトルクが車輪14と機械的に連結された減速ギヤ機構18に作用するため、路面の傾斜角度θによって減速ギヤ機構18の歯打ち音を防止するのに必要な押し当てトルク(第2のMG13で発生させるトルク)が変化する。
例えば、平坦路の場合に必要な押し当てトルクT=T0 とすると、傾斜路の場合に必要な押し当てトルクTは、次式のように表すことができる。
T=T0 −(M×g×sinθ)×α (但しTの下限値は0とする)
ここで、αは、車輪14の半径、減速ギヤ機構18やデファレンシャルギヤの減速比等によって決まる係数である。
このような事情を考慮して、本実施例1では、押し当て制御の際に、車両が停車している路面の傾斜角度θに応じて押し当てトルクを算出する。これにより、路面の傾斜角度θに応じて車両の前進方向又は後退方向に作用する荷重が変化して車輪14に加わるトルクが変化し、それに応じて車輪14と機械的に連結された減速ギヤ機構18の歯打ち音を防止するのに必要な押し当てトルク(第2のMG13で発生させるトルク)が変化するのに対応して、押し当てトルクを変化させて適正値に設定する。
以下、ハイブリッドECU25(及び/又はMGECU31)が実行する図3の押し当て制御ルーチンの処理内容を説明する。
図3に示す押し当て制御ルーチンは、ハイブリッドECU25(及び/又はMGECU31)の電源オン中に所定周期で繰り返し実行され、特許請求の範囲でいう押し当て制御手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、車両の停車中であるか否かを、例えば車速センサ29で検出した車速が所定値以下であるか否かによって判定し、車両の停車中ではない(走行中である)と判定された場合には、ステップ102以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ101で、車両の停車中であると判定された場合には、ステップ102に進み、傾斜角度センサ32で検出した路面の傾斜角度θを読み込む。尚、路面の傾斜角度θの判定方法を適宜変更しても良く、例えば、カーナビゲーションシステム等の道路情報から路面の傾斜角度θを取得するようにしても良い。
この後、ステップ103に進み、エンジン11の始動要求又は停止要求が発生したか否かを判定し、エンジン11の始動要求又は停止要求が発生したと判定されたときに、ステップ104に進み、シフトレバーの操作位置に基づいて押し当てトルクTの方向を決定する。例えば、シフトレバーの操作位置がDレンジ(前進走行するレンジ)のときには押し当てトルクTの方向を正回転方向に設定し、シフトレバーの操作位置がRレンジ(後退走行するレンジ)のときには押し当てトルクTの方向を逆回転方向に設定する。
この後、ステップ105に進み、図4に示す押し当てトルクTのマップを参照して、路面の傾斜角度θに応じた押し当てトルクTを算出する。この押し当てトルクTのマップは、下り傾斜の場合(傾斜角度θ>0の場合)には、下り傾斜が急になる(傾斜角度θが大きくなる)ほど押し当てトルクTが小さくなり、上り傾斜の場合(傾斜角度θ<0の場合)には、上り傾斜が急になる(傾斜角度θが小さくなる)ほど押し当てトルクTが大きくなるように設定されている。図4に示す押し当てトルクTのマップは、予め試験データや設計データ等に基づいて作成され、ハイブリッドECU25(又はMGECU31)のROMに記憶されている。
この後、ステップ106に進み、押し当てトルクTを発生させるように第2のMG13を制御することで、第2のMG13で減速ギヤ機構18に押し当てトルクTを付加する押し当て制御を実行する。
以上説明した本実施例1では、第2のMG13で減速ギヤ機構18に押し当てトルクを付加する押し当て制御の際に、路面の傾斜角度θに応じて押し当てトルクを算出するようにしたので、路面の傾斜角度θに応じて減速ギヤ機構18の歯打ち音を防止するのに必要な押し当てトルク(第2のMG13で発生させるトルク)が変化するのに対応して、押し当てトルクを変化させることができる。これにより、押し当て制御の際に、路面の傾斜角度θに左右されずに押し当てトルクを過不足なく適正値に設定することができ、減速ギヤ機構18の歯打ち音を防止しながら、第2のMG13の電力消費量を低減することができる。
尚、上記実施例1では、路面の傾斜角度θをパラメータとする押し当てトルクのマップを用いて、路面の傾斜角度θから押し当てトルクを直接算出するようにしたが、路面の傾斜角度θに応じた補正係数を算出し、この補正係数を用いて基本押し当てトルク(例えば平坦路の場合に必要な押し当てトルクT0 )を補正して、最終的な押し当てトルクを求めるようにしても良い。
また、路面の傾斜角度θの相関データを用いて押し当てトルクを算出するようにしても良い。路面の傾斜角度θの相関データとしては、例えば、車両の傾斜角度、道路勾配、所定走行距離当たりの標高変化量を用いても良い。
次に、図5及び図6を用いて本発明の実施例2を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分については説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
路面の摩擦係数μによって車輪14のスリップ率や車輪14に作用する摩擦力が変化して、車輪14と機械的に連結された減速ギヤ機構18に作用するトルクが変化するため、路面の摩擦係数μによって減速ギヤ機構18の歯打ち音を防止するのに必要な押し当てトルク(第2のMG13で発生させるトルク)が変化する。
このような事情を考慮して、本実施例2では、ハイブリッドECU25(及び/又はMGECU31)により後述する図5の押し当て制御ルーチンを実行することで、押し当て制御の際に、車両が停車している路面の摩擦係数μに応じて押し当てトルクを算出する。これにより、路面の摩擦係数μに応じて減速ギヤ機構18の歯打ち音を防止するのに必要な押し当てトルク(第2のMG13で発生させるトルク)が変化するのに対応して、押し当てトルクを変化させて適正値に設定する。
図5に示す押し当て制御ルーチンでは、ステップ201で、車両の停車中であるか否かを判定し、車両の停車中ではない(走行中である)と判定された場合には、ステップ207に進み、例えば、車両の走行中の駆動輪と従動輪との回転差(駆動輪のスリップ量)に基づいて路面の摩擦係数μを推定する。このステップ207の処理が特許請求の範囲でいう摩擦係数判定手段としての役割を果たす。
一方、上記ステップ201で、車両の停車中であると判定された場合には、ステップ202に進み、車両の停車直前に推定した路面の摩擦係数μを、車両が停止している路面の摩擦係数μとして読み込む。尚、路面の摩擦係数μの判定方法を適宜変更しても良く、例えば、車両の停止中に車両に搭載されたカメラ(例えばバックモニター用のカメラ)で路面を撮影し、その撮影画像に基づいて路面状態(例えば、舗装の有無、雨や雪の有無、凹凸度合等)を判定して摩擦係数μを推定するようにしても良い。
この後、ステップ203に進み、エンジン11の始動要求又は停止要求が発生したか否かを判定し、エンジン11の始動要求又は停止要求が発生したと判定されたときに、ステップ204に進み、シフトレバーの操作位置に基づいて押し当てトルクTの方向を決定する。
この後、ステップ205に進み、図6に示す押し当てトルクTのマップを参照して、路面の摩擦係数μに応じた押し当てトルクTを算出する。この押し当てトルクTのマップは、摩擦係数μが大きくなるほど押し当てトルクTが小さくなるように設定されている。図6に示す押し当てトルクTのマップは、予め試験データや設計データ等に基づいて作成され、ハイブリッドECU25(又はMGECU31)のROMに記憶されている。
この後、ステップ206に進み、押し当てトルクTを発生させるように第2のMG13を制御することで、第2のMG13で減速ギヤ機構18に押し当てトルクTを付加する押し当て制御を実行する。
以上説明した本実施例2では、押し当て制御の際に、路面の摩擦係数μに応じて押し当てトルクを算出するようにしたので、路面の摩擦係数μに応じて減速ギヤ機構18の歯打ち音を防止するのに必要な押し当てトルク(第2のMG13で発生させるトルク)が変化するのに対応して、押し当てトルクを変化させることができる。これにより、押し当て制御の際に、路面の摩擦係数μに左右されずに押し当てトルクを過不足なく適正値に設定することができ、減速ギヤ機構18の歯打ち音を防止しながら、第2のMG13の電力消費量を低減することができる。
尚、上記実施例2では、路面の摩擦係数μをパラメータとする押し当てトルクのマップを用いて、路面の摩擦係数μから押し当てトルクを直接算出するようにしたが、路面の摩擦係数μに応じた補正係数を算出し、この補正係数を用いて基本押し当てトルクを補正して、最終的な押し当てトルクを求めるようにしても良い。
また、路面の摩擦係数μの相関データを用いて押し当てトルクを算出するようにしても良い。路面の摩擦係数μの相関データとしては、例えば、路面凹凸度合(路面平滑度合)、車輪に作用する摩擦力(=摩擦係数×車両荷重)、駆動輪のスリップ率、駆動輪と従動輪との回転差(駆動輪のスリップ量)を用いても良い。
[その他の実施例]
上記実施例1と上記実施例2を組み合わせて、路面の傾斜角度θと摩擦係数μとをパラメータとする押し当てトルクのマップを用いて、路面の傾斜角度θと摩擦係数μとに応じた押し当てトルクを算出するようにしても良い。
また、路面の摩擦係数μに応じた補正係数を用いて、路面の傾斜角度θに応じた押し当てトルクを補正したり、或は、路面の傾斜角度θに応じた補正係数を用いて、路面の摩擦係数μに応じた押し当てトルクを補正するようにしても良い。
また、路面の傾斜角度θに応じた補正係数と路面の摩擦係数μに応じた補正係数とを用いて、基本押し当てトルクを補正して、最終的な押し当てトルクを求めるようにしても良い。
また、上記各実施例1,2では、エンジンの動力を遊星ギヤ機構で分割するスプリットタイプのハイブリッド車に本発明を適用したが、スプリットタイプのハイブリッド車に限定されず、MGの動力を減速ギヤ機構等のギヤ機構を介して車輪の駆動軸に伝達する構成であれば、パラレルタイプやシリーズタイプ等、他の方式のハイブリッド車に本発明を適用しても良い。
11…エンジン(内燃機関)、12…第1のMG、13…第2のMG、14…車輪、16…遊星ギヤ機構(動力分割機構)、17…ペラ軸(駆動軸)、18…減速ギヤ機構、21…バッテリ、25…ハイブリッドECU(押し当て制御手段,摩擦係数判定手段)、30…エンジンECU、31…MGECU、32…傾斜角度センサ(傾斜角度判定手段)

Claims (4)

  1. 内燃機関とモータジェネレータ(以下「MG」と表記する)とを備え、該MGと車輪の駆動軸とをギヤ機構を介して連結した車両駆動システムの制御装置において、
    車両の停車中に前記内燃機関を始動及び/又は停止する際に前記MGで前記ギヤ機構に所定の押し当てトルクを付加する押し当て制御を実行する押し当て制御手段を備え、
    前記押し当て制御手段は、前記押し当て制御の際に車両が停車している路面状況に応じて前記押し当てトルクを設定することを特徴とする車両駆動システムの制御装置。
  2. 前記路面状況として路面の傾斜角度又はその相関データを判定する傾斜角度判定手段を備え、
    前記押し当て制御手段は、前記傾斜角度判定手段で判定した路面の傾斜角度又はその相関データに応じて前記押し当てトルクを設定する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の車両駆動システムの制御装置。
  3. 前記路面状況として路面の摩擦係数又はその相関データを判定する摩擦係数判定手段を備え、
    前記押し当て制御手段は、前記摩擦係数判定手段で判定した路面の摩擦係数又はその相関データに応じて前記押し当てトルクを設定する手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両駆動システムの制御装置。
  4. 前記内燃機関と第1のMGと前記駆動軸とが動力分割機構を介して連結される共に第2のMGと前記駆動軸とが減速ギヤ機構を介して連結され、
    前記押し当て制御手段は、前記押し当て制御の際に前記第2のMGで前記減速ギヤ機構に前記押し当てトルクを付加することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両駆動システムの制御装置。
JP2009117255A 2009-05-14 2009-05-14 車両駆動システムの制御装置 Pending JP2010264853A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009117255A JP2010264853A (ja) 2009-05-14 2009-05-14 車両駆動システムの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009117255A JP2010264853A (ja) 2009-05-14 2009-05-14 車両駆動システムの制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010264853A true JP2010264853A (ja) 2010-11-25

Family

ID=43362253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009117255A Pending JP2010264853A (ja) 2009-05-14 2009-05-14 車両駆動システムの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010264853A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106677913A (zh) * 2015-11-10 2017-05-17 中联重科股份有限公司 动力与负载匹配控制方法、装置、***及运输车辆
JP2017085679A (ja) * 2015-10-22 2017-05-18 三菱自動車工業株式会社 電動車両の制御装置
CN114222852A (zh) * 2021-02-02 2022-03-22 浙江吉利控股集团有限公司 一种发动机控制方法、装置、***及车辆

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017085679A (ja) * 2015-10-22 2017-05-18 三菱自動車工業株式会社 電動車両の制御装置
CN106677913A (zh) * 2015-11-10 2017-05-17 中联重科股份有限公司 动力与负载匹配控制方法、装置、***及运输车辆
CN114222852A (zh) * 2021-02-02 2022-03-22 浙江吉利控股集团有限公司 一种发动机控制方法、装置、***及车辆

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9682705B2 (en) Vehicle having ACC stop and go with braking auto-hold to increase engine autostop availability
US7607499B2 (en) Hybrid vehicle controller
US7789177B2 (en) Control apparatus and control method for drive apparatus of hybrid vehicle
US7828692B2 (en) Control device of vehicle, vehicle, and method of controlling vehicle
JP4447613B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動力制御装置
US20160159341A1 (en) Control system for hybrid vehicle
CN110549859A (zh) 车辆控制***、车辆控制***的控制方法及制动装置
JP2008024287A (ja) ハイブリッド電気自動車の制御装置
JP3807386B2 (ja) ハイブリッド車の制御装置
JP5626662B2 (ja) 車両の動力出力装置
JP5092611B2 (ja) 車両の駆動力制御装置
JP4222415B2 (ja) 車両の制御装置、制御方法およびその制御方法をコンピュータで実現させるプログラムならびにそのプログラムが記録された記録媒体
US20170120924A1 (en) Engine starting system
US20130179019A1 (en) Drive force output apparatus for vehicle
JP3861803B2 (ja) 車両用動力伝達装置
JP5246440B2 (ja) 車両駆動システムの制御装置
JP2012091573A (ja) トルク制御装置及びトルク制御方法
JP2010264853A (ja) 車両駆動システムの制御装置
JP5023991B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
US9809217B2 (en) Control device for hybrid vehicle
JP5146919B2 (ja) 動力出力装置
WO2013005325A1 (ja) 車両の制御装置および制御方法
JP5838870B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP5376335B2 (ja) 車両駆動システムの制御装置
JP5838869B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置