JP2010262212A - 露光装置及び露光方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板側のアライメントマークの配置に制約の少ない露光装置および露光方法を提供する。
【解決手段】アライメントカメラ36によって撮像される、マスク側アライメントマーク86はマスクの有効露光エリアの外側に設けられており、基板側アライメントマークは、マスクMのパターンが露光転写される領域の外側に設けられたブラックマトリクスBMのピクセルPwを含む。
【選択図】図4

Description

本発明は、露光装置及び露光方法に関する。
大型の薄形テレビ等に用いられる液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の大型の
フラットパネルディスプレイは、基板上にマスクのパターンを分割逐次露光方式で近接露光転写することで製造されている。この種の分割逐次露光方法としては、例えば、パネルと同寸のマスクを用い、該マスクをマスクステージで保持すると共に基板をワークステージで保持して両者を近接して対向配置する。そして、ワークステージをマスクに対してステップ移動させる毎にマスク側から基板にパターン露光用の光を照射して、複数のマスクパターンを基板上に露光転写する。
また、他の露光方法として、マスクを細分化して、これらマスクを保持する複数のマスク保持部を千鳥状に配置し、基板を一方向に移動させながら露光を行うスキャン露光方式が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この露光方式では、基板に形成されるパターンに、ある程度繰り返される部位があることを前提として、これをつなぎ合わせることで大きなパターンを形成できることを利用したものである。この場合、マスクは、パネルに合わせて大きくする必要がなく、比較的安価なマスクを用いることができる。
これらの分割逐次露光方式やスキャン露光方式において、例えば、カラーフィルタ用基板に着色層を露光転写する際のアライメントは、マスクの露光エリアの外側に設けられたマスク側のアライメントマークとブラックマトリクスのパターン領域の外側に配置された基板側のアライメントマークとをアライメントカメラを用いて倣わせることで行われている。
特開2007−121344号公報
ところで、基板側に設けられるアライメントマークは、パターン領域の外側に配置する必要があるため、露光装置の構成によってはアライメントマークの配置が著しく制限されてしまう。また、上述した複数のマスク保持部を有するマルチヘッドによるスキャン露光方式においても、スキャン方向により露光してはいけないアライメントマークの配置に大きな制約が生じる。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、基板側アライメントマークの配置に制約が少ない露光装置および露光方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 基板を保持可能な基板保持部と、
マスクを保持可能なマスク保持部と、
露光用光を照射する照射部と、
前記基板と前記マスクとのアライメントを調整するため、前記マスクに設けられたマスク側アライメントマークと、前記基板に設けられた基板側アライメントマークとを検出するアライメント検出部と、
を備え、前記照射部からの光を前記マスクを介して基板に照射し、前記マスクのパターンを前記基板に露光転写する露光装置であって、
前記基板側アライメントマークは、下地パターンのピクセルを含むことを特徴とする露光装置。
(2) 前記マスク側アライメントマークは前記マスクの有効露光エリアの外側に設けられ、前記基板側アライメントマークは前記マスクのパターンが露光転写される領域の外側に設けられた前記下地パターンのピクセルであることを特徴とする(1)に記載の露光装置。
(3) 前記マスク側アライメントマークは前記マスクのパターンのピクセルであり、前記基板側アライメントマークは前記マスクのパターンが露光転写される前記下地パターンのピクセルであることを特徴とする(1)に記載の露光装置。
(4) 前記マスク側アライメントマークは、前記マスクの有効露光エリアの内側に設けられ、使用するレジストの解像力以下の線の組み合わせであることを特徴とする(1)に記載の露光装置。
(5) 基板を保持可能な基板保持部と、マスクを保持可能なマスク保持部と、露光用光を照射する照射部と、前記基板と前記マスクとのアライメントを調整するため、前記マスクに設けられたマスク側アライメントマークと、前記基板に設けられた基板側アライメントマークとを検出するアライメント検出部と、を備える露光装置の露光方法であって、
前記アライメント検出部が前記マスク側アライメントマークと下地パターンのピクセル含む前記基板側アライメントマークを検出しながら、アライメントする工程と、
前記照射部からの光を前記マスクを介して基板に照射し、前記マスクのパターンを前記基板に露光転写する工程と、
を有することを特徴とする露光方法。
(6) 前記マスク側アライメントマークは前記マスクの有効露光エリアの外側に設けられ、前記基板側アライメントマークは前記マスクのパターンが露光転写される領域の外側に設けられた前記下地パターンのピクセルであることを特徴とする(5)に記載の露光方法。
(7) 前記マスク側アライメントマークは前記マスクのパターンのピクセルであり、前記基板側アライメントマークは前記マスクのパターンが露光転写される前記下地パターンのピクセルであることを特徴とする(5)に記載の露光方法。
(8) 前記マスク側アライメントマークは、前記マスクの有効露光エリアの内側に設けられ、使用するレジストの解像力以下の線の組み合わせであることを特徴とする(5)に記載の露光方法。
本発明の露光装置及び露光方法によれば、基板側アライメントマークは、下地パターンのピクセルを含むので、基板側アライメントマークの配置の制約を少なくすることができる。即ち、マスクのパターンが露光転写される領域の外側に基板側アライメントマークを設けることができない場合でも下地パターンのピクセルを基板側アライメントマークとして検出することができるので、基板側アライメントマークの配置が露光方法によって受ける制約を少なくできる。
本発明の第1実施形態である近接露光装置を、照射部を取り外した状態で示す平面図である。 図1における近接スキャン露光装置の正面図である。 第1実施形態に使用されるマスクパターンを示すマスクの平面図である。 アライメントカメラを用いて撮像が行われている状態を示す要部拡大断面図である。 アライメントカメラによって撮像された画像を示す図である。 (a)は、第1実施形態における露光方法の動作を説明するための平面図であり、(b)は、i番目及びi+1番目の露光時における重なり代を説明するための図である。 第1実施形態の露光方法を示すフローチャートである。 第1実施形態における露光動作の過程を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に使用される他のマスクパターンを示すマスクの平面図である。 図9のマスクを用いた場合のマスク保持部近傍の要部拡大断面図である。 第2実施形態における露光方法の動作説明図である。 本発明の第3実施形態である近接露光装置を、照射部を取り外した状態で示す平面図である。 図12における近接露光装置の正面図である。 第3実施形態に使用されるマスクの平面図である。 第3実施形態における露光方法の動作説明図である。 第3実施形態の変形例における露光方法の動作説明図である。 本発明の第4実施形態に係る分割逐次近接露光装置を説明するための一部分解斜視図である。 図17に示す分割逐次近接露光装置の正面図である。 図17の近接露光装置の照射部の構成を示す斜視図である。 図17のアライメントカメラを用いて撮像が行われている状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の第5実施形態に係るアライメントマークを、アライメントカメラを用いて撮像が行われている状態を示す要部拡大断面図である。
以下、本発明に係る露光装置及び露光方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
先ず、本実施形態の近接露光装置1の構成について概略説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態の近接露光装置1は、基板(例えば、液晶ディスプレイ用基板としてのカラーフィルタ基板)Wを浮上させて支持すると共に、所定方向(図1のX方向)に搬送する基板搬送機構10と、複数のマスクMをそれぞれ保持し、所定方向と交差する方向(図1のY方向)に沿って千鳥状に二列配置された複数(図1に示す実施形態において、左右それぞれ6個)のマスク保持部11と、マスク保持部11を駆動するマスク駆動部12と、複数のマスク保持部11の上部にそれぞれ配置されて露光用光を照射する複数の照射部14(図2参照)と、スキャン露光装置1の各作動部分の動作を制御する制御部15と、を主に備える。
基板搬送機構10は、基板WをX方向に搬送する領域、即ち、複数のマスク保持部11の下方領域、及びその下方領域からX方向両側に亘る領域に設けられた浮上ユニット16と、基板WのY方向一側(図1において上辺)を保持してX方向に搬送する基板駆動ユニット17とを備える。浮上ユニット16は、複数のフレーム19上にそれぞれ設けられた排気のみ或いは排気と吸気を同時に行なう複数のエアパッド20を備え、ポンプ(図示せず)やソレノイドバルブ(図示せず)を介してエアパッド20からエアを排気或いは、吸排気する。基板駆動ユニット17は、図1に示すように、モータ23、ボールねじ24、及びナット(図示せず)からなるX方向搬送機構であるボールねじ機構25によって、ガイドレール26に沿って移動基台52をX方向に搬送する。移動基台52上には一対のY方向搬送機構54が設けられ、このY方向搬送機構54によって基板保持部である吸着パッド56がY方向に往復搬送される。吸着パッド56は、浮上ユニット16によって浮上、支持された基板Wの一端を保持する。また、一対のY方向搬送機構54は、互いに独立に駆動することで、X方向及びY方向に垂直な法線回りのθ方向に揺動可能とする。
なお、図2に示すように、複数のフレーム19は、地面にレベルブロック18を介して設置された装置ベース27上に他のレベルブロック28を介して配置されている。また、基板Wは、ボールねじ機構25の代わりに、リニアサーボアクチュエータによって搬送されてもよい。
マスク駆動部12は、フレーム(図示せず)に取り付けられ、マスク保持部11をX方向に沿って駆動するX方向駆動部31と、X方向駆動部31の先端に取り付けられ、マスク保持部11をY方向に沿って駆動するY方向駆動部32と、Y方向駆動部32の先端に取り付けられ、マスク保持部11をθ方向(X,Y方向からなる水平面の法線回り)に回
転駆動するθ方向駆動部33と、θ方向駆動部33の先端に取り付けられ、マスク保持部11をZ方向(X,Y方向からなる水平面の鉛直方向)に駆動するZ方向駆動部34と、を有する。これにより、Z方向駆動部34の先端に取り付けられたマスク保持部11は、マスク駆動部12によってX,Y,Z,θ方向に駆動可能である。なお、X,Y,θ,Z
方向駆動部31,32,33,34の配置の順序は、適宜変更可能である。なお、本実施形態では、マスク駆動部12は、後述するラインカメラ35やアライメントカメラ36によって撮像された基板WのパターンとマスクMのマークに基づいて、マスクMと基板Wとの相対的なズレを補正する補正手段を構成する。
また、図1に示すように、Y方向に沿ってそれぞれ直線状に配置された上流側及び下流側の各マスク保持部11a,11b間には、各マスク保持部11のマスクMを同時に交換可能なマスクチェンジャ2が配設されている。マスクチェンジャ2により搬送される使用済み或いは未使用のマスクMは、マスクストッカ3,4との間でマスクローダー5により受け渡しが行なわれる。なお、マスクストッカ3とマスクチェンジャ2とで受け渡しが行なわれる間にマスクプリアライメント機構(図示せず)によってマスクMのプリアライメントが行なわれる。
図2に示すように、マスク保持部11の上部に配置される照射部14は、紫外線を含んだ露光用光ELを放射する光源41と、光源41から照射された光を集光する凹面鏡42と、この凹面鏡42の焦点近傍に光路方向に移動可能な機構を有するオプチカルインテグレータ43と、光路の向きを変えるための平面ミラー45及び球面ミラー46と、この平面ミラー45とオプチカルインテグレータ43との間に配置された照射光路を開閉制御するシャッター44と、を備える。なお、本実施形態の光源41としては、超高圧水銀ランプであってもよいし、YAGフラッシュレーザ光源であってもよい。
マスク保持部11に保持されるマスクMは、図3に示すように、露光用光ELが照射される有効露光エリアA内に形成された複数のピクセルPmからなるマスクパターン85と、有効露光エリアAの外側(本実施形態では、Y方向両側)に設けられたマスク側アライメントマーク86と、有効露光エリアAの外側の搬送方向上流側で、ラインカメラ用マーク87を持った長尺状の窓部88と、が設けられる。
マスク保持部11の下方に配置されたフレーム19には、基板WとマスクMの相対位置を検知するラインカメラ35及びアライメント検出部であるアライメントカメラ36(図4参照。)が、複数のマスク保持部11ごとに配置されている。
ラインカメラ35としては、公知の構成のものが適用され、搬送される基板Wに予め形成されたパターン(本実施形態では、ブラックマトリクスの基準線)と、各窓部87のマーク88とを、それぞれ同一視野に捕らえて撮像するものであり、光を受光する多数の受光素子を一直線上に並べて備えた受光面としてのラインCCDと、基板Wの基準線やマークをラインCCD上に結増させる集光レンズ等を備える。
アライメントカメラ36も、公知の反射型のものや透過型のもの(本実施形態では反射型)が適用され、マスクMに設けられたマスク側アライメントマーク86と、図6に示す基板Wに設けられた基板側アライメントマーク89,Pwとを同一視野に捕らえて撮像する。具体的に、反射型のアライメントカメラ36は、マスク側及び基板側アライメントマーク86,89,Pwに向けて撮像用の光を照射し、基板側アライメントマーク89,Pwの開口を通過した光は、マスク側アライメントマーク86のガラスが露出する部分で透過され、クロムが形成されている部分で反射されることで、該反射光を検出する(図5参照。)。なお、基板WのマスクMとの対向面側に塗布されているレジストrは、露光前及び露光後において光透過性を有するものである。
また、基板側アライメントマークは、ブラックマトリクスBMの外側に形成されたアライメントマーク89の他、マスクMのパターン85が露光転写される領域の外側に設けられたブラックマトリクスBMのピクセルPwを使用する。なお、基板側アライメントマーク89もピクセルPwと同一形状としている。
また、図6に示すように、上流側マスク保持部11aと下流側マスク保持部11bのX方向におけるヘッド間距離Lは、マスクMの有効露光エリアAのX方向幅Dと、i番目とi+1番目の露光時のX方向における重なり代a(図6(b)参照。)を考慮して、L=ステップ距離×n=(D−a)×n(ただし、nは整数である。)に設定される。
また、マスクMの有効露光エリアAのX方向幅Dは、基板Wから製造されるパネルのX方向幅Lwを考慮して、Lw=(D−a)×n´+a(ただし、n´は整数である。)を満たすように設定することで、最適な露光回数で一つのパネルが露光される。
次に、このような近接露光装置1を用いて、下地パターンであるブラックマトリクスBMが形成された基板Wに着色層R,G,Bのいずれかを露光転写する方法について図6〜図8を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、一つのパネルを12の被露光部に分けて、上流側の2つのマスクM及び下流側の1つのマスクMがそれぞれ4回ずつ露光するものとする。
まず、照射部14の光源41を点灯してシャッター44を閉じた状態で、浮上ユニット16のエアパッド20の空気流によって基板Wを浮上させて保持し、基板Wの一端を基板駆動ユニット17で吸着してX方向に搬送する(ステップS1)。そして、図8(a)に示すように、基板Wがステップ移動開始位置に到着すると(ステップS2)、基板Wのステップ移動を開始する(ステップS3)。この際、移動する基板Wが上流側のマスク保持部11aの下方に入り込むと、各ラインカメラ35は、ブラックマトリクスの基準線と、マスクMのマーク52aとを撮像し(ステップS4)、撮像によって得られた画像を処理してY方向の位置ズレ量を観測する(ステップS5)。そして、この位置ズレ量のデータに基づいてマスク駆動部12を駆動し、マスク保持部11を基板Wのブラックマトリクスに倣わせ、マスクMと基板Wとのズレを補正してマスクMと基板Wとを位置合わせする(ステップS6)。さらに、この位置合わせを行ないながら、図8(b)に示すように、基板Wの先頭の被露光部W1a,W1cがマスクMのパターン85の下方位置まで移動させる(ステップS7)。
また、ステップ移動をしている間に、基板Wの基板側アライメントマーク89、或いはアライメントマークとしてのピクセルPwをマスク側アライメントマーク86とともにアライメントカメラ36で撮像し(ステップS8)、同じく撮像によって得られた画像を処理してX,Y,θ方向の位置ズレ量を観測する(ステップS9)。そして、この位置ズレ量のデータに基づいて、マスク駆動部12を駆動し、マスク保持部11を基板WのブラックマトリクスBMに倣わせ、マスクMと基板Wとのズレを補正して位置合わせを行う(ステップS10)。そして、この位置合わせの終了後に、基板Wのステップ移動を停止させる(ステップS11)。
そして、基板Wが位置合わせされて停止し、マスクMと基板Wとの間のギャップが数10μm〜数100μmに保たれる。この状態で、照射部14のシャッター44を開制御し(ステップS12)、照射部14からの露光用光ELがマスクMを介して基板Wに照射され、マスクMのパターン85が先頭の被露光部W1a,W1cにおいて、基板Wに塗布されたカラーレジストに転写される(ステップS13)。そして、所定の光量分だけ露光転写が行なわれると、シャッター44が閉制御される(ステップS14)。
これにより、先頭の被露光部W1a,W1cの露光転写が完了すると、上記と同様に、次に露光転写が行なわれる後続の被露光部Wa,W2cがマスクMのパターン85の下方位置にくるまでX方向幅Dだけ基板Wをステップ移動させ、この移動の間に位置合わせが行なわれる。そして、シャッター44を開閉制御することで、後続の被露光部Wa,W2cに露光用光ELを所定の光量分だけ基板Wに照射し、露光転写が行なわれる(図8(c)参照。)。
さらに、上流側のマスクMによって露光された転写パターン83間に存在する未露光部は、下流側のマスクMによって露光転写される被露光部W3bとなる。ここで、ヘッド間距離Lがステップ距離の整数倍に設定されているので、下流側のマスクMで露光される被露光部W3bのX方向位置と上流側のマスクMで露光される被露光部W1a,W1cのX方向位置が一致して露光される。
このため、ステップ移動動作が行われる際には、上流側及び下流側のマスク駆動部12にてマスクMの位置合わせが行なわれ、ステップ移動が停止した際に、上流側のマスクMと下流側のマスクMで被露光部W3a,W3b,W3cの露光転写が行なわれる(図8(d)参照)。
このような露光が基板W全体に対して行なわれたかどうかをステップS11にて判断し、位置合わせを行ないながらのステップ移動動作と、露光動作とが基板W全体を露光するまで繰り返し行われる(図8(e)参照。)。また、上流側のマスクMにより被露光部W4a,W4cが露光された後は、下流側のマスクMのみにより被露光部W5b,W6bが順次露光される(図8(f)、(g)参照。)。これにより、基板Wの被露光領域全体に亘って両方の動作を繰り返すことで、いずれかの着色層が基板全体に露光転写される。なお、下流側のマスクMが被露光部W5b,W6bを露光している間、上流側のマスクMは、X方向の隣のパネルの露光を開始してもよい。
さらに、このような露光動作は、各色R,G,Bに対して同様に行なわれる。なお、残りの色の露光転写を行なう際には、基板WのY方向の位置をずらして搬送すれば、同一のマスクMを用いることができる。
以上説明したように、本実施形態の近接露光装置1及び近接露光方法によれば、基板側アライメントマークは、ブラックマトリクスBMのピクセルPwを含むので、基板側アライメントマークの配置の制約を少なくすることができる。即ち、マスクパターン85が露光転写されるブラックマトリクスBMの外側に、他のマスクのマスクパターンによって露光転写されるブラックマトリクスBMがあるため基板側アライメントマークを設けることができない場合であっても、ブラックマトリクスBMのピクセルPwをそのまま基板側アライメントマークとして検出するようにしたので、基板側アライメントマークの配置がマルチヘッドによって受ける制約を少なくできる。
また、本実施形態では、制御部15の制御により、基板Wを移動させて、基板Wの被露光部を各マスクMのパターン85の下方位置で停止させるステップ移動と、各ステップ移動において停止した基板Wに対して複数のマスクMを介して露光用光ELを照射し、基板Wに各マスクMのパターン85を露光する露光動作とを繰り返すようにし、また、ヘッド間距離Lがステップ距離の整数倍に設定されているので、下流側のマスクMで露光される被露光部のX方向位置と上流側のマスクMで露光される被露光部のX方向位置とを一致させることができる。これにより、シャッター制御の軽減や露光回数の削減が図られる。
さらに、マスクMの有効露光エリアAのX方向幅Dは、基板Wから製造されるパネルのX方向幅Lwを考慮して、Lw=(D−a)×n´+a(ただし、n´は整数である。)を満たすように設定することで、マスクMのX方向幅DにX方向の幅が満たない被露光部を別途露光する工程が不要となり、細分化された比較的安価なマスクを用いて、最適な露光回数で一つのパネルを露光することができる。
加えて、本実施形態のようなステップ移動と露光動作を繰り返す露光方法では、図3に示すようなストライプパターンに限らず、任意な繰り返しパターンを露光することができる。例えば、スキャン露光装置では、ストライプパターン以外の繰り返しパターンを露光する場合には、光源としてYAGフラッシュレーザを使用する必要があり、基板サイズが大きくなると光源の数も増加し、装置のコストが嵩むという問題があった。
しかしながら、本実施形態の露光方法では、光源はYAGフラッシュレーザ光源に限らず、比較的安価な水銀ランプを、シャッター44とともに用いることで、任意な繰り返しパターンが露光される。加えて、カラーフィルタに使用される感光剤であるフォトレジストも、水銀ランプを露光した場合に最適となる通常のものを適用することができ、YAGフラッシュレーザ光源を使用する場合に必要なフォトレジストの調整を行なう必要がない。
なお、本実施形態のマスク側アライメントマーク86は有効露光エリアのY方向両側に一つずつ、基板側アライメントマークとしてのピクセルPwの内側に撮像されるように形成されているが、マスク側アライメントマーク86の形状や数は任意であり、例えば、有効露光エリアのY方向両側に、ブラックマトリクスBMの複数のピクセルPwに対応する複数のマスク側アライメントマーク86がそれぞれ設けられてもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る近接露光装置及び近接露光方法について、図9〜図11を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
図9に示すように、マスクMは、繰り返しのマスクパターン85を露光する有効露光エリアAに加えて、非繰り返しのマスクパターン90を露光する他の有効露光エリアBを備えている。また、本実施形態の近接露光装置1aは、第1実施形態の構成に加え、図10に示すように、マスクMの上方に、各有効露光エリアA,Bをそれぞれ遮蔽可能なシャッター91,92が移動可能に配置されている。
この実施形態は、基板Wの一枚のパネルに繰り返しパターンと非繰り返しパターンを露光するもので、制御部15の制御により、繰り返しパターンを露光する際には、他の有効露光エリアBをシャッター92で遮光して、有効露光エリアAのスキャン露光を行い、非繰り返しパターンを露光する際には、有効露光エリアBをシャッター91で遮蔽して、他の有効露光エリアBのステップ露光を行うようにしている。
このため、スキャン露光中のアライメントは、ラインカメラ35によって行われ、ステップ露光中のアライメントは、ラインカメラ35とアライメントカメラ36によって行われる。この場合にも、アライメントカメラ36によって検出される基板側アライメントマークとして、ブラックマトリクスBMのピクセルPwを使用することができる。
なお、本実施形態では、有効露光エリアAを露光する際にはスキャン露光が行われるため、上述したように、繰り返しパターンがストライプパターン以外の場合には、光源としてYAGフラッシュレーザ光源が使用される。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る近接露光装置及び近接露光方法について、図12〜図16を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
第3実施形態の近接露光装置1bでは、図12に示すように、マスク保持部11は、上流側のマスク保持部11aのみから構成される。また、ラインカメラ35は、図10に示すように、X方向に沿って配置された移動案内軸36に案内されてX方向に移動可能であり、制御部15からの指令に基づいて作動する駆動装置(図示せず)によって駆動されて、マスクMのパターン85に対して基板Wの搬送方向上流側と下流側に移動可能である。なお、ラインカメラ35を移動させる構成の代わりに、各マスク保持部11に一対のラインカメラが設けられてもよい。
本実施形態のマスクMは、2種類のパターン85、93と、これらパターン85,93の上流側及び下流側にマーク88,95を持った長尺状の窓部87,94と、を備える(図14参照)。2種類のマスクパターン85、93は、互いのマトリクス数が異なる第1実施形態と同形状のパターンであり、マスク駆動部12によってマスク保持部11を移動させることにより、いずれか一方のマスクパターン85、93が、照射部14からの露光用光ELの照射領域内に配置されることで切り替えられる。即ち、露光に際しては、2種類のマスクパターン85、93が切り替えられて、いずれか一方のマスクパターン85、93が有効となって基板Wに露光転写される。また、各マスクパターン85,93の有効露光エリアの外側には、マスク側アライメントマーク86が設けられている。
このような近接露光装置1bでは、第1実施形態と同様に、ステップ移動動作と露光動作を繰り返し行いながら、基板W全体が複数のマスク保持部11を通過することで、基板Wには、図15(a)に示すように、Y方向に所定の間隔ずつ離れた複数の第1の転写パターン96が形成される。
次に、図15(b)に示すように、第1の転写パターン形成後、基板駆動ユニット17のY方向搬送機構54によって、基板Wを保持する吸着パッド56をマスク保持部11に対して所定の距離だけ移動させる。具体的に、各マスクパターン85,93のY方向における中心位置が一致している本実施形態においては、所定の距離Lは、隣接するマスクMのマスクパターン85,93のY方向における中心間距離Dの略1/2である。
さらに、マスクパターン93が照射部13からの露光用光の照射領域内に位置するように、マスク駆動部12によってマスク保持部11を移動させ、有効なマスクパターンをマスクパターン85からマスクパターン93に切り替える。
そして、ラインカメラ35をパターン85に対して下流側に位置させた状態で、基板駆動ユニット17のX方向搬送機構25は基板Wの搬送方向をX方向と逆方向に切り替えて、基板Wを、X方向と逆方向に搬送する。そして、第1実施形態と同様に、ステップ移動動作と露光動作を繰り返し行い、基板W全体が複数のマスク保持部11を通過することで、第1の転写パターン83間の未露光部にマスクパターン93を露光転写して第2の転写パターン97を形成する(図13(c)参照)。このとき、第2の転写パターン97の幅は、未露光部の幅より僅かに大きいので、第1の転写パターン96と第2の転写パターン97には、重ね合わせ部が形成されて、基板Wの全面にマスクパターン85,93が露光転写される。
従って、マスクM、マスク保持部11、照射部14の数を削減した第3実施形態においても、基板W全体を露光することができ、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、この実施形態においても、アライメントカメラ36がマスクMに設けられたマスク側アライメントマーク86と、基板Wに設けられた基板側アライメントマーク89,Pwとを同一視野に捕らえて撮像しながら、アライメント調整が行われる。
なお、第3実施形態の変形例として、近接露光装置1bは、移動軸や一対のラインカメラを設けずに、単一のラインカメラ35をパターン85の上流側に固定するようにしてもよい。
この場合、図16(a)に示すように、第3実施形態と同様、ステップ移動動作と露光動作を繰り返し行いながら、基板W全体が複数のマスク保持部11を通過することで、基板Wには、Y方向に所定の間隔ずつ離れた複数の第1の転写パターン83が形成される。
次に、図16(b)に示すように、第1の転写パターン83が形成された基板Wは、基板駆動ユニット17のX方向搬送機構25とY方向搬送機構54の両方の駆動により、基板駆動ユニット17の基板Wを保持する吸着パッド56をマスク保持部11に対してY方
向に所定の距離Lだけ移動させつつ、X方向と逆方向に移動させる。また、この間に、有効なマスクパターンがパターン85からマスクパターン93に切り替えられる。
その後、図16(c)に示すように、第1実施形態と同様に、基板WをX方向に搬送し、ステップ移動動作と露光動作を繰り返し行い、基板W全体が複数のマスク保持部11を通過することで、第1の転写パターン83間の未露光部にマスクパターン93を露光転写して第2の転写パターン97を形成し、基板Wには、全面にマスクパターン85,93が露光転写される。
従って、撮像手段の数を削減したこの変形例においても、基板W全体を露光することができ、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る近接露光装置及び近接露光方法について、図17〜図20を参照して説明する。
図17は、大型の基板上にマスクのパターンを分割して近接露光するステップ式近接露光装置1cを示すものであり、パターンを有するマスクMをx、y、θ方向に移動可能に保持するマスクステージ110と、被露光材としてのガラス基板Wをx、y、z方向に移動可能に保持する基板ステージ120と、露光用光をマスクMを介して基板Wに照射する照射部140と、とから主に構成されている。
マスクステージ110は、中央部に矩形形状の開口111aが形成されるマスクステージベース111と、マスクステージベース111の開口111aにx軸,y軸,θ方向に移動可能に装着され、マスクMを保持可能なマスク保持部であるマスク保持枠112と、マスクステージベース111の上面に設けられ、マスク保持枠112をx軸,y軸,θ方向に移動させるマスク駆動部であるマスク位置調整機構113とを備える。
マスクステージベース111は、基板ステージ側の装置ベース150上に立設される複数の支柱151に支持されており、マスクステージベース111と支柱151との間に設けられたz軸粗動機構152(図18参照)によりマスクステージベース111は装置ベース150に対して昇降可能である。
マスク保持枠112には、マスクMのマスクパターンが描かれていない周縁部を吸着するための図示しない複数の吸引ノズルが下面に開設されており、図示しない真空吸着機構によってマスクMを着脱自在に保持する。
マスク位置調整機構113は、マスク保持枠112を駆動する各種シリンダ113x、113x、113y等のアクチュエータと、マスクステージベース111とマスク保持枠112との間に設けられた図示しないガイド機構等により、マスク保持枠112をx軸,y軸,θ方向に移動させる。
また、マスクステージ110は、マスクMと基板Wとの対向面間の所定のギャップを測定するギャップ検出手段である複数のギャップセンサ117(本実施形態では、8個)と、後述するマスク側アライメントマークとしてのピクセルPmと後述する基板側アライメントマークとしてのピクセルPwとを撮像して、マスクMと基板Wとの平面ずれ量を検出する複数のアライメントカメラ118(本実施形態では、4個)と、マスクMを必要に応じて遮蔽するマスキングアパーチャ119と、をさらに備える。なお、ギャップセンサ117とアライメントカメラ118は、マスク保持枠112の辺部に沿って駆動可能に配置されてもよい。また、図では、マスキングアパーチャ119は、開口111aのx方向の両端部のみ示されているが、y方向の両端部にも設けられている。
基板ステージ120は、基板Wを保持可能な基板保持部121と、基板保持部121を装置ベース150に対してx、y、z方向に移動する基板移動機構122と、を備える。 基板保持部121は、上面に基板Wを吸引するための図示しない複数の吸引ノズルが開設されており、図示しない真空吸着機構によって基板Wを着脱自在に保持する。基板移動機構122は、基板保持部121の下方に、y軸テーブル123、y軸送り機構124、x軸テーブル125、x軸送り機構126、及びz−チルト調整機構127を備える。
y軸送り機構124は、図18に示すように、リニアガイド128と送り駆動機構129とを備えて構成され、y軸テーブル123の裏面に取り付けられたスライダ130が、転動体(図示せず)を介して装置ベース150上に延びる2本の案内レール131に跨架されると共に、モータ132とボールねじ装置133とによってy軸テーブル123を案内レール131に沿って駆動する。
なお、x軸送り機構126もy軸送り機構124と同様の構成を有し、x軸テーブル125をy軸テーブル123に対してx方向に駆動する。また、z−チルト調整機構127は、くさび状の移動体134,135と送り駆動機構136とを組み合わせてなる可動くさび機構をx方向の一端側に1台、他端側に2台配置することで構成される。なお、送り駆動機構129,136は、モータとボールねじ装置とを組み合わせた構成であってもよく、固定子と可動子とを有するリニアモータであってもよい。また、z-チルト調整機構127の設置数は任意である。
これにより、基板移動機構122は、基板保持部121をx方向及びy方向に送り駆動するとともに、マスクMと基板Wとの間のギャップを微調整するように、基板保持部121をz軸方向に微動且つチルト調整する。
基板保持部121のx方向側部とy方向側部にはそれぞれバーミラー161,162が取り付けられ、また、装置ベース150のy方向端部とx方向端部には、計3台のレーザー干渉計163,164,165が設けられている。これにより、レーザー干渉計163,164,165からレーザー光をバーミラー161,162に照射し、バーミラー161,162により反射されたレーザー光を受光して、レーザー光とバーミラー161,162により反射されたレーザー光との干渉を測定し、基板ステージの位置を検出する。
照射部140は、図19に示すように、紫外線照射用の光源である例えば超高圧水銀ランプ141と、この超高圧水銀ランプ141から照射された光を集光する凹面鏡142と、光路の向きを変えるための平面ミラー143と、照射光路を開閉制御する露光制御用シャッター144と、露光制御用シャッターユニット144の下流側に配置され、凹面鏡142で集光された光を照射領域においてできるだけ均一な照度分布となるようにして出射するオプチカルインテグレータ145と、超高圧水銀ランプ141からの光を平行光として照射するコリメーションミラー147と、該平行光をマスクMに向けて照射する平面ミラー146と、を備える。
そして、露光時にその露光制御用シャッターユニット144が開制御されると、高圧水銀ランプ141から照射された光が、オプチカルインテグレータ145、コリメーションミラー147、平面ミラー146を介して、マスクステージ110に保持されるマスクM、ひいては基板ステージ120に保持される基板Wの表面に露光用光として照射され、マスクMのパターンが基板W上に露光転写される。
ここで、本実施形態では、露光転写前にアライメントを行う際に、アライメントカメラ118を有効露光エリア内に移動させる、そして、アライメントカメラ118は、照明部材118aからの撮像用光を照射した状態で、マスクパターンのピクセルPmをマスク側アライメントマークとして、有効露光エリア内のブラックマトリクスのピクセルPwを基板側アライメントマークとして撮像しながら、マスク位置調整機構113を用いてアライメント調整を行う。そして、アライメント調整が終わった際には、アライメントカメラ118を有効露光エリアから退避させる。なお、本実施形態のアライメントカメラ118も反射型のものを示しており、照明部材118aからの撮像用光が基板保持部121の上面で反射され、該反射光を検出する。
したがって、本実施形態のような近接露光装置1cにおいても、マスク側アライメントマークとしてマスクパターンのピクセルPmを、基板側アライメントマークとしてマスクのパターンが露光転写されるブラックマトリクスBMのピクセルPwをアライメントカメラ118が撮像する。これにより、マスクMの有効露光エリアの外側にアライメントマークを設ける必要がなく、また、基板Wのアライメントマークの配置に制約を受けるような場合であっても、アライメント調整を行うことができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係る近接露光装置及び近接露光方法について、図21を参照して説明する。なお、第4実施形態と同一又は同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
第4実施形態では、マスク側アライメントマークは、マスクのパターンのピクセルPmとしていたが、本実施形態では、図21に示すように、マスク側アライメントマーク86aは、マスクMの有効露光エリアの内側に、使用するレジストの解像力以下の線(開口)の組み合わせを設けている。なお、マスク側アライメントマーク86aは、ピクセルPmの内側に、レジストの解像力以下の線の組み合わせを設けたものであってもよい。
従って、本実施形態のように、アライメントカメラ118が有効露光エリアの内側に設けられたマスク側アライメントマーク86aを撮像することで、アライメント調整を行うことができる。この場合、マスク側アライメントマーク86aは、レジストの解像力以下の線の組み合わせとしているので、現像処理後の基板に影響を与えることなく配置することができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものでなく、適宜、変更、改良等が可能である。
本発明は、本実施形態で説明した、基板を所定の方向にステップ移動させながら露光するステップ露光動作と、基板を所定の方向に連続搬送しながら露光するスキャン露光動作とを任意に切り替え可能である。
1 近接露光装置
2 マスクチェンジャ
10 基板搬送機構
11 マスク保持部
12 マスク駆動部
14,140 照射部
15 制御部
35 ラインカメラ
41,141 光源
44,144 シャッター
86,86a マスク側アライメントマーク
89 基板側アライメントマーク
112 マスク保持枠(マスク保持部)
113 マスク位置調整機構(マスク駆動部)
EL 露光用光
M マスク
Pm ピクセル
Pw ピクセル(基板側アライメントマーク)
W カラーフィルタ基板(基板)

Claims (8)

  1. 基板を保持可能な基板保持部と、
    マスクを保持可能なマスク保持部と、
    露光用光を照射する照射部と、
    前記基板と前記マスクとのアライメントを調整するため、前記マスクに設けられたマスク側アライメントマークと、前記基板に設けられた基板側アライメントマークとを検出するアライメント検出部と、
    を備え、前記照射部からの光を前記マスクを介して基板に照射し、前記マスクのパターンを前記基板に露光転写する露光装置であって、
    前記基板側アライメントマークは、下地パターンのピクセルを含むことを特徴とする露光装置。
  2. 前記マスク側アライメントマークは前記マスクの有効露光エリアの外側に設けられ、前記基板側アライメントマークは前記マスクのパターンが露光転写される領域の外側に設けられた前記下地パターンのピクセルであることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記マスク側アライメントマークは前記マスクのパターンのピクセルであり、前記基板側アライメントマークは前記マスクのパターンが露光転写される前記下地パターンのピクセルであることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  4. 前記マスク側アライメントマークは、前記マスクの有効露光エリアの内側に設けられ、使用するレジストの解像力以下の線の組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  5. 基板を保持可能な基板保持部と、マスクを保持可能なマスク保持部と、露光用光を照射する照射部と、前記基板と前記マスクとのアライメントを調整するため、前記マスクに設けられたマスク側アライメントマークと、前記基板に設けられた基板側アライメントマークとを検出するアライメント検出部と、を備える露光装置の露光方法であって、
    前記アライメント検出部が前記マスク側アライメントマークと下地パターンのピクセル含む前記基板側アライメントマークとを検出しながら、アライメントする工程と、
    前記照射部からの光を前記マスクを介して基板に照射し、前記マスクのパターンを前記基板に露光転写する工程と、
    を有することを特徴とする露光方法。
  6. 前記マスク側アライメントマークは前記マスクの有効露光エリアの外側に設けられ、前記基板側アライメントマークは前記マスクのパターンが露光転写される領域の外側に設けられた前記下地パターンのピクセルであることを特徴とする請求項5に記載の露光方法。
  7. 前記マスク側アライメントマークは前記マスクのパターンのピクセルであり、前記基板側アライメントマークは前記マスクのパターンが露光転写される前記下地パターンのピクセルであることを特徴とする請求項5に記載の露光方法。
  8. 前記マスク側アライメントマークは、前記マスクの有効露光エリアの内側に設けられ、使用するレジストの解像力以下の線の組み合わせであることを特徴とする請求項5に記載の露光方法。
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