JP2010259003A - 画像提示装置、画像提示方法、および、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】表示面の角度を変更しても、適切に立体画像を提示する。
【解決手段】立体的画像を提示する画像提示装置であって、画像を表示する表示部と、表示部において画素が配列される第1画素配列方向および第2画素配列方向の双方に対して屈折力を有し、表示部の複数の画素に対応して設けられる複数のマイクロレンズが形成されたレンズアレイと、右側画像および左側画像のそれぞれを複数のストライプ画像に分割し、右側画像のストライプ画像および左側画像のストライプ画像を、所定の画像配列方向に交互に配列した表示データを生成する画像処理部と、表示部における第1画素配列方向および第2画素配列方向のいずれかを選択し、選択した画素配列方向と、表示データにおける画像配列方向とが一致するように、表示データを表示部に表示させる配列方向制御部とを備える画像提示装置を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】立体的画像を提示する画像提示装置であって、画像を表示する表示部と、表示部において画素が配列される第1画素配列方向および第2画素配列方向の双方に対して屈折力を有し、表示部の複数の画素に対応して設けられる複数のマイクロレンズが形成されたレンズアレイと、右側画像および左側画像のそれぞれを複数のストライプ画像に分割し、右側画像のストライプ画像および左側画像のストライプ画像を、所定の画像配列方向に交互に配列した表示データを生成する画像処理部と、表示部における第1画素配列方向および第2画素配列方向のいずれかを選択し、選択した画素配列方向と、表示データにおける画像配列方向とが一致するように、表示データを表示部に表示させる配列方向制御部とを備える画像提示装置を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像提示装置、画像提示方法、および、プログラムに関する。
従来、立体(3D)画像の提示技術が知られている。特殊なメガネを用いずに、裸眼で立体画像を提示する技術の一つとして、表示面の前面にパララックスバリアまたはレンチキュラを配置して、表示した右側画像および左側画像を、それぞれ右眼および左眼に指向して射出する方式が知られている(例えば、特許文献1参照)。
パララックスバリア方式は、垂直方向に延伸するスリットを、水平方向に複数並べて配置する。また、レンチキュラ方式も同様に、垂直方向に延伸する半円柱状のレンズを、水平方向に複数並べて配置する。なお、スリットまたはレンズは、表示面に対して固定される。このような方式により、直立した表示装置から、直立した観視者に対して立体的画像を提示することができる。
しかし、表示装置および観視者は、直立しているとは限らない。例えば、フォトフレーム等の表示装置は、横置きおよび縦置きのいずれの状態でも用いられる。また観視者についても、例えば横臥した状態で表示装置を観視することも考えられる。このように表示装置および観視者の間の相対的な傾きが変化すると、スリットまたはレンズの方向が表示面に対して固定されている従来の方式では、観視者の右眼および左眼に、対応する右側画像および左側画像を精度よく提示することができない。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、立体的画像を提示する画像提示装置であって、画像を表示する表示部と、表示部において画素が配列される第1画素配列方向および第2画素配列方向の双方に対して屈折力を有し、表示部の複数の画素に対応して設けられる複数のマイクロレンズが形成されたレンズアレイと、右側画像および左側画像のそれぞれを複数のストライプ画像に分割し、右側画像のストライプ画像および左側画像のストライプ画像を、所定の画像配列方向に交互に配列した表示データを生成する画像処理部と、表示部における第1画素配列方向および第2画素配列方向のいずれかを選択し、選択した画素配列方向と、表示データにおける画像配列方向とが一致するように、表示データを表示部に表示させる配列方向制御部とを備える画像提示装置を提供する。
画像提示装置は、表示部の傾きを検出する表示角度検出部を更に備え、配列方向制御部は、表示角度検出部が検出した表示部の傾きに基づいて、第1画素配列方向および第2画素配列方向のいずれかを選択してよい。画像提示装置は、観視者の顔の傾きを検出する顔角度検出部を更に備え、配列方向制御部は、顔角度検出部が検出した観視者の顔の傾きに基づいて、第1画素配列方向および第2画素配列方向のいずれかを選択してよい。
画像処理部は、配列方向制御部が選択する画素配列方向に応じた方向に沿って、右側画像および左側画像を分割してよい。画像処理部は、与えられる2次元画像の全体をシフトして右側画像および左側画像を生成してよい。
画像処理部は、配列方向制御部が選択する画素配列方向に応じた方向に2次元画像の全体をシフトして、右側画像および左側画像を生成してよい。観視者の瞳孔間距離を検出する眼間距離検出部を更に備え、画像処理部は、眼間距離検出部が検出した瞳孔間距離に基づいて、右側画像および左側画像の間のシフト量を決定してよい。
表示部において、第1画素配列方向に配列される画素数と、第2画素配列方向に配列される画素数とは異なり、画像処理部は、表示部の第1画素配列方向および第2画素配列方向のいずれが水平方向であるかに基づいて、右側画像および左側画像の間のシフト量を決定してよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、実施形態に係る画像提示装置10の構成例を示す図である。画像提示装置10は、レンズアレイ方式により、観視者に立体的画像を提示する。画像提示装置10は、画像処理部20、配列方向制御部30、表示部40、レンズアレイ50、および、表示角度検出部70を備える。
画像処理部20は、観視者の右眼および左眼に提示すべき右側画像および左側画像が与えられる。画像処理部20は、与えられる右側画像および左側画像のそれぞれを、所定の方向において所定の幅を有する複数のストライプ画像に分割する。当該所定の幅は、表示部40における1画素に対応する幅であってよい。なお、画像処理部20に与えられる右側画像および左側画像は、静止画であってよく、静止画が連続した動画であってもよい。画像処理部20は、右側画像のストライプ画像および左側画像のストライプ画像を、所定の画像配列方向に交互に配列した表示データを生成する。
表示部40は、画像処理部20が生成した表示データに応じた画像を表示する。レンズアレイ50は、表示部40が表示した右側画像のストライプ画像を観視者の右眼に提示し、左側画像のストライプ画像を観視者の左眼に提示する。これにより、観視者に立体的画像を提示することができる。
表示角度検出部70は、表示部40の表示面の傾きを検出する。例えば表示面の傾きは、表示面と略垂直な軸に対する表示面の回転量であってよい。配列方向制御部30は、表示部40の表示面の傾きに応じて、画像処理部20が右側画像および左側画像を分割する方向を制御する。これにより、例えば表示部40が縦置き、または、横置きのいずれの状態であっても、表示部40の状態に応じた画像データを表示部40に入力することができる。
図2は、画像処理部20および表示部40の動作例を説明する図である。上述したように画像処理部20は、左側画像および右側画像を、複数のストライプ画像(L1、L2、L3、・・・、および、R1、R2、R3、・・・)に分割する。本例の画像処理部20は、水平方向の配列方向に沿って、所定の間隔で左側画像および右側画像を分割する。
表示部40は、画像処理部20から与えられる表示データに応じて、画像処理部20が生成したストライプ画像を、右側画像および左側画像で交互に配置した出力画像を表示する。なお、表示部40は、右側画像および左側画像を同時に表示するので、左側画像および右側画像のそれぞれについて、ストライプ画像の配列方向における表示画素数を略半分にする。より具体的には、表示部40は、左側画像および右側画像のそれぞれのストライプ画像を、配列方向に1つおきに用いる。
図3Aおよび図3Bは、表示部40の概要を示す図である。表示部40は、第1画素配列方向xおよび第2画素配列方向yに沿ってマトリクス状に配列された複数の画素を有する。図3Bに示す表示部40は、図3Aに示す表示部40に対して90度回転して設置されている。なお、表示部40が表示するストライプ画像の配列を破線で示す。
図3Aおよび図3Bに示すように、表示部40の表示面の傾きが異なるそれぞれの場合で、直立している観視者に立体的画像を提示しようとすると、表示面に対するストライプ画像の配列方向を変化させなければならない。例えば図3Aの場合では、ストライプ画像は第1画素配列方向xに沿って交互に配列され、図3Bの場合では、ストライプ画像は第2画素配列方向yに沿って交互に配列される。
表示角度検出部70は、表示部40の表示面の傾きを検出する。表示角度検出部70は、表示部40が縦置きか、または、横置きかを検出することで、表示部40の表示面の傾きを検出してよい。表示部40は、表示部40本体に一端が係合され、他端が地面と接することで表示部40を支持する支持部材36を有してよい。支持部材36は、表示部40本体に対して回動することで、表示部40のそれぞれの配置状態において、表示部40本体を支持する。表示角度検出部70は、支持部材36の回動角度に基づいて、表示部40における表示面の傾きを検出してよい。
配列方向制御部30は、表示角度検出部70が検出した表示面の傾きに基づいて、画像処理部20が右側画像および左側画像を分割する方向を制御する。例えば配列方向制御部30は、図3Aに示すように表示部40の表示面における第1画素配列方向xが水平方向となる場合、右側画像および左側画像を、第1画素配列方向xに沿って配列された複数のストライプ画像に分割する。また、図3Bに示すように表示部40の表示面における第2画素配列方向yが水平方向となる場合、右側画像および左側画像を、第2画素配列方向yに沿って配列された複数のストライプ画像に分割する。
図4Aおよび図4Bは、レンズアレイ50におけるマイクロレンズ52を説明する図である。図4Aおよび図4Bに示すように、マイクロレンズ52は、第1画素配列方向xおよび第2画素配列方向yに沿ってマトリクス状に設けられる。また、それぞれのマイクロレンズ52は、第1画素配列方向xおよび第2画素配列方向yにおける所定数の画素42毎に設けられる。図4Aおよび図4Bの例では、それぞれのマイクロレンズ52は、第1画素配列方向xおよび第2画素配列方向yにおける2×2個の画素42毎に設けられる。それぞれのマイクロレンズ52は、第1画素配列方向xおよび第2画素配列方向yにおけるn×n個の画素42毎に設けられてよい(ただし、nは2以上の整数)。
図3Aに示した表示部40のように、第1画素配列方向xが水平方向になる場合、ストライプ画像(・・・、R2、R4、・・・、および、・・・、L5、L7、・・・)は、図4Aに示すように第1画素配列方向xに沿って交互に配列される。これらのストライプ画像を、観視者の右眼および左眼に分離して提示するべく、マイクロレンズ52は、第1画素配列方向xにおいて屈折率を有する。
また、図3Bに示した表示部40のように、第2画素配列方向yが水平方向になる場合、ストライプ画像(・・・、R2、R4、・・・、および、・・・、L5、L7、・・・)は、図4Bに示すように第2画素配列方向yに沿って交互に配列される。これらのストライプ画像を、観視者の右眼および左眼に分離して提示するべく、マイクロレンズ52は、第2画素配列方向yにおいて屈折率を有する。
つまり、それぞれのマイクロレンズ52は、第1画素配列方向xおよび第2画素配列方向yの双方に対して屈折力を有する。例えばマイクロレンズ52は、半球状のレンズであってよい。
配列方向制御部30は、表示角度検出部70が検出した表示面の角度に基づいて、表示部40における第1画素配列方向xおよび第2画素配列方向yのいずれかを選択する。配列方向制御部30は、地面に対して水平方向となる画素配列方向を選択してよい。そして、配列方向制御部30は、選択した画素配列方向と、画像処理部20が出力する表示データにおけるストライプ画像の配列方向とが一致するように、画像処理部20を制御する。このような構成により、表示面の傾きによらず、観視者に立体的画像を提示することができる。
なお、以上においては、表示部40の表示面の傾きが90度ずつ変化する場合を説明したが、他の例では、表示角度検出部70は、90度より小さい範囲における表示面の傾きを検出してもよい。例えば表示角度検出部70は、表示部40の内部に設けられ、表示部40の表示面に対する重力の方向を検出する検出器を有してよい。配列方向制御部30は、表示角度検出部70が検出する90度より小さい範囲の傾きに基づいて、ストライプ画像の配列方向を調整してよい。
図5は、画像提示装置10の他の構成例を示す図である。本例の画像提示装置10は、図1から図4Bに関連して説明した画像提示装置10の構成に加え、顔角度検出部60を更に備える。他の構成は、図1から図4Bに関連して説明した画像提示装置10と同一であってよい。
顔角度検出部60は、例えば表示部40に設けられ、観視者の顔を撮像することで、観視者の顔の傾きを検出する。顔角度検出部60は、パターンマッチングにより観視者の両眼を検出し、両眼を結ぶ直線の水平方向に対する角度を検出してよい。配列方向制御部30は、顔角度検出部60が検出した観視者の顔の角度に基づいて、画像処理部20が生成するストライプ画像の配列方向を調整する。配列方向制御部30は、観視者の両眼を結ぶ直線と、ストライプ角度の配列方向とが直交するように、左右画像を分割するストライプ画像の配列方向を調整してよい。このような構成により、観視者の顔が傾いている場合においても、立体的画像を精度よく提示することができる。
図6は、画像提示装置10の他の構成例を示す図である。本例の画像提示装置10は、図1から図5に関連して説明した画像提示装置10の構成に加え、モード切替部80を更に備える。他の構成は、図1から図5に関連して説明したいずれかの画像提示装置10と同一であってよい。
モード切替部80は、観視者に立体的画像を提示するモードで動作するか、または、平面的画像を提示するモードで動作するかを切り替える。モード切替部80は、レンズアレイ50における各マイクロレンズ52の屈折率を制御することでモードを切り替えてよい。例えばマイクロレンズ52は、印加される電界または磁界等により屈折率が変化する流体レンズであってよい。
モード切替部80は、観視者に立体的画像を提示するモードにおいては、マイクロレンズ52の屈折率を所定の値に調整する。モード切替部80は、表示部40の表示面から観視者までの距離に応じて、マイクロレンズ52の屈折率を制御してよい。より具体的には、モード切替部80は、観視者の各眼に向けて、対応する各ストライプ画像が射出されるように、観視者までの距離に応じて屈折率を制御してよい。画像提示装置10は、観視者までの距離を検出する距離検出部を更に備えてよい。
モード切替部80は、観視者に平面的画像を提示するモードにおいては、マイクロレンズ52の屈折率を略零に調整する。このとき、画像処理部20には右側画像および左側画像として同一の画像が与えられる。このような制御により、容易にモードを切り替えることができる。
図7は、画像提示装置10の他の構成例を示す図である。本例の画像提示装置10は、図1から図6に関連して説明した画像提示装置10の構成に加え、画像生成部12を更に備える。他の構成は、図1から図6に関連して説明したいずれかの画像提示装置10と同一であってよい。
画像生成部12は、与えられる2次元画像の全体をシフトして右側画像および左側画像を生成する。画像生成部12は、右側画像および左側画像の水平方向における相対位置の差(以下、シフト量と称する)が、観視者の両眼間の瞳孔距離Lと略一致するように2次元画像全体をシフトして、右側画像および左側画像を生成してよい。これらの右側画像および左側画像を、観視者の右眼および左眼に分離して提示することで、観視者に立体的画像を提示することができる。
また、画像生成部12は、一例として、左側画像および右側画像を生成する処理をコンピュータのソフトウェア演算により行ってもよい。これに代えて、画像生成部12は、リアルタイムで伝送または再生されるビデオ信号に対してリアルタイムで画像処理を行ってもよい。
また、瞳孔間距離Lは、観視者により設定されてよく、また、顔角度検出部60が、瞳孔間距離Lを決定する眼間距離検出部として機能してもよい。また、画像提示装置10が用いられる地域における平均的な値が予め与えられてもよい。
図8は、画像生成部12の動作例を説明する図である。図8は、表示部40の第1画素配列方向xおよび第2画素配列方向yに対して座標が規定される画像データを示す。本例の画像生成部12は、与えられる2次元画像を、所定の軸における左にL/2シフトした画像を左側画像とし、当該軸における右にL/2シフトした画像を右側画像とする。
ただし、Lは観視者の瞳孔間距離を示す。当該所定の軸は、表示部40の表示面の傾きに応じて定められる。例えば当該所定の軸は、第1画素配列方向xおよび第2画素配列方向yのうち、地面に対して水平方向となる画素配列方向と平行であってよい。
つまり、第1画素配列方向xが水平方向となる場合、画像生成部12は、与えられる2次元画像を第1画素配列方向xにシフトすることで、左側画像および右側画像を生成する。また、第2画素配列方向yが水平方向となる場合、画像生成部12は、与えられる2次元画像を第2画素配列方向yにシフトすることで、左側画像および右側画像を生成する。
図7では、左側画像を実線で示し、右側画像を破線で示す。これらの右側画像および左側画像を観視者に並列に提示して、右眼および左眼に分離して提示することで、観視者に対して立体的な画像を提示することができる。本例では左右の画像間におけるシフト量を観視者の瞳孔間距離Lと略一致させるので、被写体が無限遠に存在する状態での立体的画像を提示することになるが、与えられる2次元画像から簡易な処理で右側画像および左側画像を生成することができる。また、本例の画像提示装置10は、2次元画像の全体を所定の方向にシフトすることで右側画像および左側画像を生成するので、表示部40の表示面の傾きに応じた右側画像および左側画像を容易に生成することができる。
また、表示部40は、長辺における画素数と、短辺における画素数とが異なる長方形の表示面を有してよい。表示部40は、図3Aおよび図3Bに示すように長辺または短辺のいずれかが水平となるように設置される。
画像生成部12は、表示部40の表示面の長辺および短辺のいずれが水平となっているかに基づいて、右側画像および左側画像の間のシフト量を調整してよい。例えば画像生成部12は、表示面の短辺が水平となっている場合における、右側画像および左側画像の間のシフト量を、表示面の長辺が水平となっている場合における、右側画像および左側画像の間のシフト量Lより小さくしてよい。
2次元画像の全体を左右にシフトして左側画像および右側画像を生成する場合、両端のLの幅の領域は、左側画像および右側画像が重ならないので立体的画像を提示できない。このため、縦長の画像を表示する場合、上述したようにシフト量を小さくして、立体的に表示できる画像の領域を拡大することが好ましい。
図9は、他の実施形態に係るコンピュータ800のハードウェア構成の一例を示す。コンピュータ800は、与えられるプログラムに応じて、図1から図9に関連して説明した画像生成部12、画像処理部20、配列方向制御部30、および、モード切替部80のうちの少なくともいずれかとして機能する。
本実施形態に係るコンピュータ800は、ホスト・コントローラ2082により相互に接続されるCPU2000、RAM2020、グラフィック・コントローラ2075、及び表示装置2080を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ2084によりホスト・コントローラ2082に接続される通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、及びCD−ROMドライブ2060を有する入出力部と、入出力コントローラ2084に接続されるROM2010、フレキシブルディスク・ドライブ2050、及び入出力チップ2070を有するレガシー入出力部とを備える。
ホスト・コントローラ2082は、RAM2020と、高い転送レートでRAM2020をアクセスするCPU2000及びグラフィック・コントローラ2075とを接続する。CPU2000は、ROM2010及びRAM2020に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等がRAM2020内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得し、表示装置2080上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ2084は、ホスト・コントローラ2082と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、CD−ROMドライブ2060を接続する。通信インターフェイス2030は、ネットワークを介して他の装置と通信する。ハードディスクドライブ2040は、コンピュータ800内のCPU2000が使用するプログラム及びデータを格納する。CD−ROMドライブ2060は、CD−ROM2095からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。
また、入出力コントローラ2084には、ROM2010と、フレキシブルディスク・ドライブ2050、及び入出力チップ2070の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM2010は、コンピュータ800が起動時に実行するブート・プログラム、及び/又は、コンピュータ800のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ2050は、フレキシブルディスク2090からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。入出力チップ2070は、フレキシブルディスク・ドライブ2050を入出力コントローラ2084へと接続すると共に、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を入出力コントローラ2084へと接続する。
RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095、又はICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM2020を介してコンピュータ800内のハードディスクドライブ2040にインストールされ、CPU2000において実行される。
コンピュータ800にインストールされ、コンピュータ800を画像生成部12、画像処理部20、配列方向制御部30、および、モード切替部80のうちの少なくともいずれかとして機能させるプログラムは、画像生成モジュール、画像処理モジュール、配列方向制御モジュール、および、モード切替モジュールのうちの少なくともいずれかを有する。これらのプログラム又はモジュールは、CPU2000等に働きかけて、コンピュータ800を、画像生成部12、画像処理部20、配列方向制御部30、および、モード切替部80のうちの少なくともいずれかとしてそれぞれ機能させる。
これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ800に読込まれることにより、ソフトウェアと上述した各種のハードウェア資源とが協働した具体的手段である画像生成部12、画像処理部20、配列方向制御部30、および、モード切替部80として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ800の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の画像生成部12、画像処理部20、配列方向制御部30、および、モード切替部80が構築される。
一例として、コンピュータ800と外部の装置等との間で通信を行う場合には、CPU2000は、RAM2020上にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理内容に基づいて、通信インターフェイス2030に対して通信処理を指示する。通信インターフェイス2030は、CPU2000の制御を受けて、RAM2020、ハードディスクドライブ2040、フレキシブルディスク2090、又はCD−ROM2095等の記憶装置上に設けた送信バッファ領域等に記憶された送信データを読み出してネットワークへと送信し、もしくは、ネットワークから受信した受信データを記憶装置上に設けた受信バッファ領域等へと書き込む。このように、通信インターフェイス2030は、DMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)方式により記憶装置との間で送受信データを転送してもよく、これに代えて、CPU2000が転送元の記憶装置又は通信インターフェイス2030からデータを読み出し、転送先の通信インターフェイス2030又は記憶装置へとデータを書き込むことにより送受信データを転送してもよい。
また、CPU2000は、ハードディスクドライブ2040、CD−ROMドライブ2060(CD−ROM2095)、フレキシブルディスク・ドライブ2050(フレキシブルディスク2090)等の外部記憶装置に格納されたファイルまたはデータベース等の中から、全部または必要な部分をDMA転送等によりRAM2020へと読み込ませ、RAM2020上のデータに対して各種の処理を行う。そして、CPU2000は、処理を終えたデータを、DMA転送等により外部記憶装置へと書き戻す。このような処理において、RAM2020は、外部記憶装置の内容を一時的に保持するものとみなせるから、本実施形態においてはRAM2020および外部記憶装置等をメモリ、記憶部、または記憶装置等と総称する。本実施形態における各種のプログラム、データ、テーブル、データベース等の各種の情報は、このような記憶装置上に格納されて、情報処理の対象となる。なお、CPU2000は、RAM2020の一部をキャッシュメモリに保持し、キャッシュメモリ上で読み書きを行うこともできる。このような形態においても、キャッシュメモリはRAM2020の機能の一部を担うから、本実施形態においては、区別して示す場合を除き、キャッシュメモリもRAM2020、メモリ、及び/又は記憶装置に含まれるものとする。
また、CPU2000は、RAM2020から読み出したデータに対して、プログラムの命令列により指定された、本実施形態中に記載した各種の演算、情報の加工、条件判断、情報の検索・置換等を含む各種の処理を行い、RAM2020へと書き戻す。例えば、CPU2000は、条件判断を行う場合においては、本実施形態において示した各種の変数が、他の変数または定数と比較して、大きい、小さい、以上、以下、等しい等の条件を満たすかどうかを判断し、条件が成立した場合(又は不成立であった場合)に、異なる命令列へと分岐し、またはサブルーチンを呼び出す。
また、CPU2000は、記憶装置内のファイルまたはデータベース等に格納された情報を検索することができる。例えば、第1属性の属性値に対し第2属性の属性値がそれぞれ対応付けられた複数のエントリが記憶装置に格納されている場合において、CPU2000は、記憶装置に格納されている複数のエントリの中から第1属性の属性値が指定された条件と一致するエントリを検索し、そのエントリに格納されている第2属性の属性値を読み出すことにより、所定の条件を満たす第1属性に対応付けられた第2属性の属性値を得ることができる。
以上に示したプログラム又はモジュールは、外部の記録媒体に格納されてもよい。記録媒体としては、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095の他に、DVD又はCD等の光学記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、ネットワークを介してプログラムをコンピュータ800に提供してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10・・・画像提示装置、12・・・画像生成部、20・・・画像処理部、30・・・配列方向制御部、36・・・支持部材、40・・・表示部、42・・・画素、50・・・レンズアレイ、52・・・マイクロレンズ、60・・・顔角度検出部、70・・・表示角度検出部、80・・・モード切替部、800・・・コンピュータ、2000・・・CPU、2010・・・ROM、2020・・・RAM、2030・・・通信インターフェイス、2040・・・ハードディスクドライブ、2050・・・フレキシブルディスク・ドライブ、2060・・・CD−ROMドライブ、2070・・・入出力チップ、2075・・・グラフィック・コントローラ、2080・・・表示装置、2082・・・ホスト・コントローラ、2084・・・入出力コントローラ、2090・・・フレキシブルディスク、2095・・・CD−ROM
Claims (10)
- 立体的画像を提示する画像提示装置であって、
画像を表示する表示部と、
前記表示部において画素が配列される第1画素配列方向および第2画素配列方向の双方に対して屈折力を有し、前記表示部の複数の画素に対応して設けられる複数のマイクロレンズが形成されたレンズアレイと、
右側画像および左側画像のそれぞれを複数のストライプ画像に分割し、前記右側画像のストライプ画像および前記左側画像のストライプ画像を、所定の画像配列方向に交互に配列した表示データを生成する画像処理部と、
前記表示部における前記第1画素配列方向および前記第2画素配列方向のいずれかを選択し、選択した画素配列方向と、前記表示データにおける前記画像配列方向とが一致するように、前記表示データを前記表示部に表示させる配列方向制御部と
を備える画像提示装置。 - 前記表示部の傾きを検出する表示角度検出部を更に備え、
前記配列方向制御部は、前記表示角度検出部が検出した前記表示部の傾きに基づいて、前記第1画素配列方向および前記第2画素配列方向のいずれかを選択する
請求項1に記載の画像提示装置。 - 観視者の顔の傾きを検出する顔角度検出部を更に備え、
前記配列方向制御部は、前記顔角度検出部が検出した前記観視者の顔の傾きに基づいて、前記第1画素配列方向および前記第2画素配列方向のいずれかを選択する
請求項1に記載の画像提示装置。 - 前記画像処理部は、前記配列方向制御部が選択する画素配列方向に応じた方向に沿って、前記右側画像および前記左側画像を分割する
請求項1から3のいずれかに記載の画像提示装置。 - 前記画像処理部は、与えられる2次元画像の全体をシフトして前記右側画像および前記左側画像を生成する
請求項1から4のいずれかに記載の画像提示装置。 - 前記画像処理部は、前記配列方向制御部が選択する画素配列方向に応じた方向に前記2次元画像の全体をシフトして、前記右側画像および前記左側画像を生成する
請求項5に記載の画像提示装置。 - 観視者の瞳孔間距離を検出する眼間距離検出部を更に備え、
前記画像処理部は、前記眼間距離検出部が検出した前記瞳孔間距離に基づいて、前記右側画像および前記左側画像の間のシフト量を決定する
請求項5に記載の画像提示装置。 - 前記表示部において、前記第1画素配列方向に配列される画素数と、前記第2画素配列方向に配列される画素数とは異なり、
前記画像処理部は、前記表示部の前記第1画素配列方向および前記第2画素配列方向のいずれが水平方向であるかに基づいて、前記右側画像および前記左側画像の間のシフト量を決定する
請求項5に記載の画像提示装置。 - 表示部およびレンズアレイを用いて立体的画像を提示する画像提示方法であって、
前記レンズアレイは、前記表示部において画素が配列される第1画素配列方向および第2画素配列方向の双方に対して屈折力を有し、前記表示部の複数の画素に対応して設けられる複数のマイクロレンズが形成され、
右側画像および左側画像のそれぞれを複数のストライプ画像に分割し、前記右側画像のストライプ画像および前記左側画像のストライプ画像を、所定の画像配列方向に交互に配列した表示データを生成する画像処理段階と、
前記表示部における前記第1画素配列方向および前記第2画素配列方向のいずれかを選択し、選択した画素配列方向と、前記表示データにおける前記画像配列方向とが一致するように、前記表示データを前記表示部に表示させる配列方向制御段階と
を備える画像提示方法。 - 立体的画像を提示する画像提示装置を制御する制御装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記画像提示装置は、
画像を表示する表示部と、
前記表示部において画素が配列される第1画素配列方向および第2画素配列方向の双方に対して屈折力を有し、前記表示部の複数の画素に対応して設けられる複数のマイクロレンズが形成されたレンズアレイと
を備え、
前記コンピュータを、請求項1に記載の画像提示装置における前記画像処理部および前記配列方向制御部として機能させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009109851A JP2010259003A (ja) | 2009-04-28 | 2009-04-28 | 画像提示装置、画像提示方法、および、プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009109851A JP2010259003A (ja) | 2009-04-28 | 2009-04-28 | 画像提示装置、画像提示方法、および、プログラム |
Publications (1)
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JP2010259003A true JP2010259003A (ja) | 2010-11-11 |
Family
ID=43319369
Family Applications (1)
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JP2009109851A Withdrawn JP2010259003A (ja) | 2009-04-28 | 2009-04-28 | 画像提示装置、画像提示方法、および、プログラム |
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JP (1) | JP2010259003A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012129896A (ja) * | 2010-12-17 | 2012-07-05 | New Opto Corp | 立体画像分析装置 |
JPWO2016038997A1 (ja) * | 2014-09-08 | 2017-06-22 | ソニー株式会社 | 表示装置、表示装置の駆動方法、及び、電子機器 |
JP2020042290A (ja) * | 2019-11-18 | 2020-03-19 | 日本精機株式会社 | 画像表示装置 |
-
2009
- 2009-04-28 JP JP2009109851A patent/JP2010259003A/ja not_active Withdrawn
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